linuxデスクトップのお手軽セミナー 〜クラウドとかも使いこなしちゃえ〜
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openSUSEをデスクトップで使えるの?という疑問を追求してみました。TRANSCRIPT
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Linuxデスクトップのお手軽セミナー〜クラウドとかも使いこなしちゃえ〜
はしもとまさ@日本openSUSEユーザ会
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自己紹介
● 日本openSUSEユーザ会の人● 昨年まで名古屋(の南の大府市)在住。● 東海道らぐ(元)名古屋案内人
– 東海道 Linux User Groupの略。– 今年も名古屋(&浜松?)でオフ会多分やります!
● 文系学部出身のシステムエンジニアです。
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本日のおしながき
● デスクトップLinuxって使えるの?● クラウドサービスと連携してみよう!● 自前クラウドサービスを構築してみよう!
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本日の注意書き。
● 最後ですが初心者向けな軽〜いお話をします。● セミナー時間が15分なのに、スライドが39
枚あります!(^^;● 聞き逃したところがありましたら、後ほど私の
ところに質問に来ていただくか、このセミナーの資料は後ほどブログにアップしますので、そちらでご確認ください。– http://blog.geeko.jp
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1. デスクトップLinuxって使えるの?
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デスクトップLinuxって?
● 突然ですが、デスクトップなLinuxって使ったことありますか?– 普段仕事で使うLinuxってサーバーですよね?– 組み込み用途でも使う方がいるかも。– デスクトップは・・・。
● やっぱしWindowsでしょうか???
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時代はIoT!
● モノのインターネットの時代。– Internet of Things– テレビ、プリンタ、デジカメ・・・etc...– 何でもかんでもインターネットに繋がる時代です。
● 何でもWindowsが入ってるの?– 答えは「否」。
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最近のプリンタの話。(脱線?)
● 例:brotherのプリンタの話。– クラウドサービスに直接アクセスします!– Evernote, Dropbox, GoogleDrive, Facebook…– PCなしでクラウドサービスから画像などをダウン
ロードして、そのまま印刷します。
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つまり。
● OSなんて関係ない!– …という時代がすぐそこまで来ている?– 東芝も4月にChromebookを発売しようとしてい
る。● ChromeOS(Googleが開発しているLinuxベースの
OS)を搭載したノートPCのこと。
● 今流行り(?)のHTML5が普及すれば、さらにOSなど関係ない時代が来るのではないか?– Webブラウザでどんなアプリでも動く時代が来
る?
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前置きが長くなりましたが。
● 本日の案内役。ぎーこくんです。– openSUSEのマスコットです。
– openSUSEはLinuxディストリビューションの一つです。
● 海外で人気です。
OSC東京の「キャラクター大集合」では
13位(15匹?中)でした…orz
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openSUSEを使ってみよう!
● どうやって使うか?– WindowsPCに仮想PCをインストールしてその上
で動かす!● 一番お手軽です。
– Windows XPが入ってた古いPCに入れて Linux をインストールして再利用!
– VPSサービスを利用して放り込む!● さくらインターネットなどでLinuxを入れてみる。
– Raspberry Piに入れて遊ぶ!
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今どきのおすすめ。
● Raspberry piに入れてみよう!– TypeB 512MBならAmazonで4330円。
● 利点は、SDカード1枚でディストリビューションを変えることができること。– PCに入れてしまうと、他のディストリビューションや
OSとかの切り替えが面倒だし。。。– いろんなディストリビューションを試してみよう!
● イメージのダウンロードはこちらから。– https://en.opensuse.org/HCL:Raspberry_Pi
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古いPCに入れる場合は…
● よく言われること。– 「openSUSEって重いよね〜!」
● それはたぶん「嘘」です。– サーバー機能しか入れてない場合に重いわけがない。
● 重いのは、KDEだと思います^^;– インストール時に、「KDE」「GNOME」「その他」という選択肢が出てきたら、「その他」→「XFCE」みたいに選んでみましょう。
● ただし、メモリはあればあるほどいいです。
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XFCE? なにそれ。
● Linux、というより X Window System には、ウィンドゥマネージャーというものが存在し、それを変更することで、外観などがガラッと変わります。– X Window System
● 主に Unix で使用される GUI を構築するためのプロトコルです。
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KDE
● openSUSEで使用されることが多いです。
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GNOME
● fedora等、多くのディストリビューションで利用されています。
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XFCE
● 軽量、且つ高速なWindowManagerです。
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いろいろ試してみよう。
● X Window Manager は他にも多くの種類があります。
● 自分の使い方や好み、PCのスペックに合わせて、いろいろ変更できるのが、Linuxの利点でもありますね!
ぎーこもいろいろな積み方を試してみる(笑)
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2. クラウドサービスと連携してみよう
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Windowsから離れて一番面倒なこと。
● Windowsでしか動かないソフト、開けないファイルが多すぎる!??– これが一番の不安要素と思われる方も多いはず。– 正直、Windows専用の専門ソフトについては、ほぼ諦めてください^^;
● 運が良ければ、Wineというソフトを使えばWindowsソフトがLinuxでも動くかも。
– Word, Excelなどは、ちょっと我慢すれば Linux でも問題ないはず!
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みんな大好き?LibreOffice
● クラウドではありませんが・・・● WordやExcelのファイルももちろん開くことが
できます。● このプレゼン資料(Impress)も、本日配布して
いるビラ(Draw)も、LibreOfficeで作成しています。
● いろいろ万能です!!!● が、Wordなどのファイルを開くと、若干レイア
ウトがずれてしまうことも…?
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Microsoft OneDrive
● Microsoft純正のクラウドサービス!– https://onedrive.live.com/– 「作成」ボタンを押すとおよそOfficeが起動します。
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Google Drive
● Googleも似たようなのがありますね。– http://www.google.com/drive/– 「Create」ボタンでそれっぽいものが起動します。
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ファイル編集はできませんが…
● 他にもいろいろなサービスがあります。– ファイル共有系
● Dropbox● Box.net
– ノート系● Evernote
● Linux のクライアントソフトがなくても、Webブラウザの上で操作できますよね!
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Dropbox
● 実は、Linuxでも公式アプリが動くんです!● openSUSE ならコマンド一発でインストール。
– zypper in dropbox– ↑ たったこれだけ!
どんなもんだい!
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Evernote
● 残念ながらこちらは公式アプリはないです。● が、NixNoteというアプリが使えます。
– http://sourceforge.jp/projects/sfnet_nevernote/
● nixnote-1.6-2.x86_64.rpm (64bit)● nixnote-1.6-2.i386.rpm (32bit)
– インストール方法は下記のコマンドで。● sudo rpm -Uvh nixnote-1.6-2.x86_64.rpm
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アプリがなければ自分で作っちゃえ!
● およそクラウドサービスは接続するためのAPIが公開されています。それを利用すれば、自作アプリも作れます!– 冒頭で紹介したプリンタ等も公開されているAPIを利用して動いています。
APIがオープンということはどんなOSでもどんな端末でも
動くってことだよね!
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3. 自前クラウドサービスを構築してみよう
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せっかくLinuxを使うのなら…
● Linuxっぽい使い方をしてみたい!– サーバーを構築する???
● OwnCloudというソフトがあります!– 自前クラウドサービス構築ソフト!
– Dropboxみたいなものを自作してしまおう!● HDDさえあれば容量無制限!
● ここから先はちょっと中級者向け。– セキュリティ設定などが発生しますので。– 初心者の方は、インターネットに公開しない自宅サーバーを
構築して練習してみましょう!
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おすすめの構成
自宅のサーバーもしくは
VPSレンタル+
openSUSE + OwnCloud
ノートPC(Linux)からアクセス
タブレット or スマホからアクセス
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自宅サーバーで構築する場合
● 自宅サーバーを構築して、そこにopenSUSEをインストールした場合は、下記の3つのコマンドでOwnCloudがインストール可能です。
zypper ar \http://download.opensuse.org/repositories/isv:/ownCloud:/community/openSUSE_13.1/
zypper refresh
zypper install owncloud
1. リポジトリ追加
2. リポジトリ更新
3. パッケージインストール
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VPSサービス利用の場合
● さくらインターネットなど、VPSを利用する場合は、SUSE Studioにあるアプライアンスを利用することをおススメします。
● https://susestudio.com/a/TadMax/owncloud-in-a-box
● 「Preload ISO」を選択してダウンロードします。
「Preload ISO」のDownloadをクリック
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VPSにインストール
● Preload ISOファイルをVPSサービスにアップロードして起動すると、インストーラーが自動で立ち上がります。– 画面の支持に従って、インストールを進めていきましょ
う。(英語ですが…)– インストールが完了したら、ユーザ「root」、パスワー
ド「linux」でログインして、IPアドレスを確認してください。
– 確認が終わったら、セキュリティ確保を忘れずに!● 一般ユーザ作成、SSH鍵登録、パスワードログイン無効化
etc...
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OwnCloud起動!
● ブラウザから下記のURLを入力。● http://(サーバーのIP)/owncloud
– 自宅サーバで起動した方は、パスワードを自分で設定します。
– アプライアンスをVPSにインストールした方は、ユーザ「admin」、パスワード「owncloud42」でログインしてください。
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じゃ〜ん!
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余談(注意点)
● 勘の鋭い方は気づいたと思いますが、URLが「http」、つまり平文で流れています(^^;
● SSLで通信暗号化する場合は、別途対応が必要です。– 通信暗号化しない場合は、秘密情報を絶対に流さな
いでください!● 初心者の方は、VPSではなく、自宅サーバーで
構築し、インターネットに公開しないで練習することをおススメします。
● あくまでも自己責任でお願いします^^
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最後に。
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Linux はただの無料ソフトじゃない!
● Linuxを使用する理由は、いろいろあると思いますが、私は「無料だから使う」という考えではありません。
● オープンソースの醍醐味は「自分でソースコードを追いかける」ところにあると思っています。
● ここを直したいけど、直せない!なんてことは、基本的に Linux には存在しません。– ミッションクリティカルな現場であればあるほど、オープンソースが使われてると言われています。
– 自分が技術的に直せないのであれば、バグ報告をすれば誰かが直してくれる…かもしれないし。
● ほんの些細なこと(テストなど)でも、皆で少しずつオープンソースに関わっていけば、素晴らしいソフトが完成すると思いませんか?
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ご清聴ありがとうございました。