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ベローズ式タンクゲージ L-CATOR LIS シリーズ LIS-111-B 型(屋内用) LIS-121-B 型(屋内外用) LIS-121-S 型(屋内外用) この取扱説明書の No.GM0610-01です 取扱説明書 ご使用の前にかならずこの「取扱説明書」をお 読みいただき、ご理解の上、正しく取り付け、 ご使用くださいますようお願いいたします

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Page 1: LIS 表紙 本文LISを常に正常な状態で末長くご使用していただくために、定期的に次のような保守・点検 を行ってください。 帯電防止加工を施した綿の布(濡らしてから固くしぼった布)で定期的に拭き掃除を行っ

ベローズ式タンクゲージ

L-CATOR LIS シリーズ

LIS-111-B 型(屋内用)

LIS-121-B 型(屋内外用)

LIS-121-S 型(屋内外用)

この取扱説明書の No.は GM0610-01です

取扱説明書

ご使用の前にかならずこの「取扱説明書」をお

読みいただき、ご理解の上、正しく取り付け、

ご使用くださいますようお願いいたします

Page 2: LIS 表紙 本文LISを常に正常な状態で末長くご使用していただくために、定期的に次のような保守・点検 を行ってください。 帯電防止加工を施した綿の布(濡らしてから固くしぼった布)で定期的に拭き掃除を行っ

はじめに

●このたびはベローズ式タンクゲージ「L-CATOR LIS シリーズ」(以下「LIS」と記します)

をお買い上げいただき、ありがとうございます。

●LIS は暖房・自家用発電機の燃料供給用サービスタンクを始め、水・溶 剤などを貯蔵する中

小タンクの残量測定用タンクゲージです。

●LIS をご使用になる前にはかならずこの「取扱説明書」をお読みいただき、 正しく取り付

けてからご使用いただきますようお願いいたします。

●お読みになった後もかならず保管してください。

●LIS をご使用中に不明な点が生じたときは、かならずこの「取扱説明書」をご覧ください。

目次

1.安全上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2,3

2.取付工事

2-1 各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

2-2 取付位置 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

2-3 取付方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6,7

3.使用上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

4.保守・点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

5.トラブルの原因とその対処方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

6.仕 様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

7.アフターサービスについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

設置される方へのお願いこの「取扱説明書」には、使用方法や警告・注意事項など設置後

に必要な重要事項も掲載されています。機器の設置後は、この

「取扱説明書」を施設の管理責任者にかならずお渡しください。

設置される方へのお願い

Page 3: LIS 表紙 本文LISを常に正常な状態で末長くご使用していただくために、定期的に次のような保守・点検 を行ってください。 帯電防止加工を施した綿の布(濡らしてから固くしぼった布)で定期的に拭き掃除を行っ

1.安全上の注意

■かならずお読みください

●この「取扱説明書」では、警告表示[ 警告][ 注意]を次のような定義により使

用しています。

取り扱いを誤った場合に使用者および第三者が死亡、または、重

傷を負う危険が想定される場合

取り扱いを誤った場合に、使用者および第三者が負傷を負う危険

が想定される場合、および物的損害の発生が想定される場合

※警告表示により指示された内容は、人身事故や、財物損害を防止するための 重要な事項

です。かならず熟読し、正しく理解したうえで使用してください。

[火気厳禁]

●機器の設置工事や指示確認・清掃など日常の取扱い、および定期点検・修理など

の保守・点検作業の際は、火気発生または発生の危険が生じないように注意し、

下記事項をかならず守ること

◇LIS の取付工事や通常の取り扱いの時に、タンクの周辺では絶対に火気を使用し

ないこと

◇夜間など暗くて LIS の目盛が見にくい時などに、ライターやマッチ、灯油ランプ

などの火気を使用しないこと

◇夜間など暗くて LIS の目盛が見にくい時などに電灯を使用する場合は、防爆の電

灯を使用すること

◇LIS の動きが悪い時に、金属の棒でたたかないこと

→金属同士で火花を発生し、爆発事故を起こす危険性があります

◇LIS を掃除する時に、化学繊維など静電気を帯びやすい布を使用しないこと

→放電による火花で爆発事故を起こす危険性があります

警告

注意

警告

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安全上の注意

[過剰注入厳禁] ●タンクに液を注入する時は、タンクからの液の流出を防止するために 次に上げる

事項をかならず守ること

◇目盛板の赤ライン以上は注入しないこと

◇注入中は LIS の指示がスムーズに変化していることを定期的に目視により確認

し、正常に動作していることを確認すること。

→LIS の動作に異常があった場合は、すぐに注入を中止して注入経路の周辺

(接続部など)に異常がないことを確認すること

→LIS に異常があった場合は、すぐに最寄りの営業所まで連絡をすること

◇LIS 取付工事後にタンク内残量と LIS の指示値が合っていることを確認すること

→LIS の指示値が合わないなどのトラブルが発生した時は、すぐに最寄りの

営業所まで連絡すること

◇LIS を用途以外の目的に使用しないでください

◇大気開放型以外のタンク(密閉タンク、加圧タンク)には使用しないでください

◇LIS に強い衝撃を加えないでください

→ LIS が破損したり、指示が不正確になったりします

◇LIS に過大な圧力を加えないでください

→ベローズが破損し、正確な指示ができなくなることがあります

◇タンクには指定以外の液体を入れないでください

→LIS の指示が不正確になります

◇圧力を加えた装置でタンクを清掃する場合は、かならずストップバルブを閉めて

ください

→LIS に過大な圧力が加わりベローズが破損することがあります

◇LIS の改造は絶対にしないでください

→「LIS」の指示が不正確になったり、故障の原因になったりします

◇消防法その他関連法規に基づき、LIS が正常に動作しているか、指示値が適正か

を定期的に検査してください

注意

警告

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2.取付工事

2-1 各部の名称

●LIS-111-B

●LIS-121-B/121-S

図 1

・取付工事の際は 4 ~ 7 ページの作業手順および注意、警告文をよく読み、正しく行う

・取付工事中は施設を停止し、液の出入を行わない

警告

24

77

 φ

70

78

φ

(81)

(160)

LEVEL

指 針

目盛板

ガラス板 カバー ケース ベローズ ボールバルブ 異径ニップル

R1/2(15A)

φ1

02

10

4φ

(165)

72

25

LEVEL指 針

目盛板

ガラス板 カバー ケース ベローズ ボールバルブ 異径ニップル

R1/2(15A)

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取付工事

2-2 取付位置

●LIS は、次の点に注意してタンクへの取付位置を決めてください。

◇LIS は、タンク側面の取付口に取り付けてください。(図 2(a))

図 2(a) 図 2(b)

◇LIS は注入管からできるだけ離れた場所に取り付けてください。(図 3(a))

図 3(a) 図 3(b)

・タンク底面からの取付口には取り付けないでください

→スラッジなどの汚れが溜まり、LIS が正確な指示をしないことがあります

注意

・LIS はかならず付属のボールバルブを使用して取り付けてください

→ボールバルブを使用しないと保守・点検時などに LIS 本体を取りはずせなくな

ります

・LIS を取りはずす時は、ボールバルブのハンドルを時計方向に回し、バルブが完全

に閉まっていることを確認してください

注意

給油液 注入管 (LIS の取付口 から離す)

給油液

注入管 (LIS の取付口に

近づけない)

取付口 取付口

ボールバルブ

LIS

ボールバルブ

LIS

LIS

ボールバルブ

取付口

(タンク側面)

ボールバルブ

LIS

取付口

(タンク底面の取付

口は使用しない)

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取付工事

2-3 取付方法

●取付作業の前に

・LIS の製作仕様が、取り付けるタンクのタンク寸法・タンク底部からの取付高さ(S)・液

体名と同じであることを確認してください(製作仕様は LIS に貼り付けてある仕様銘板

に記載してあります)。

・LIS のタンク側取付口サイズは R1/2(15A)です。

1)シールテープを巻きます。

・異径ニップルのねじ込み部にシールテープを巻いてください。

図 4

2)ボールバルブを閉めます。

・LIS のボールバルブをしっかりと閉めてください。(ハンドルがボールバルブ流れ方向と

直角になれば全閉状態です)

図 5

・シールテープは異径ニップルの穴にかからないよう、ねじ部分のみに巻き付けること

→指示誤差、指示不良など故障の原因になります

注意

閉める

シールテープ

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取付工事

3)タンクに取り付けます。

・LIS をタンク側の取付口(ソケット)にスパナなどを使用して、しっかりとねじ込ん

でください。

スパナでくわえる部分は異径ニップルの六角部分またはボールバルブの異径ニップ

ル側の六角部分としてください。

<注意>

LIS 機器本体のねじ込み部分をスパナでくわえてタンクにねじ込むことはしないでくだ

さい。LIS が破損するおそれがあります。

4)タンクに液体を入れます。

・ボールバルブが完全に閉まっていることを確認し、LIS の取付位置を超えるまでタン

クに液体を入れてください。

図 6

5)ボールバルブを開けます。

・取付部付近に液漏れなどの異常がないことを確認しながら、ボールバルブを少しず

つ開けてください。ボールバルブを全開にすると、自動的にタンク内残量を指示し

ます。

・異常がなければタンクに残りの液体を静かに入れてください。

・タンクに液体を入れる時は、ボールバルブが完全に閉まっていることを確認してくだ

さい

→液体注入時の過大圧力でベローズが破損することがあります

注意

・ボールバルブを全開後、LIS の指示値、液漏れなどの異常がないことを確認してくだ

さい

注意

LIS

ボールバルブ

LIS の取付位置を 超えるまで液体を 入れる

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3.使用上の注意

●LIS は次の点に注意して使用してください。

図 7

◇LIS に過大な圧力を加えないでください。

→LIS に過大な圧力が加わった場合、ベローズが変形・破損し正確な指示を行わない場

合があります。

◇大気開放型以外のタンク(密閉タンク・加圧タンク)には使用しないでください。

◇タンクには指定以外の液体を入れないでください。

→仕様液体を変更すると液体の比重が変わりますので LIS は正確な指示を行いません。

→仕様液体を変更する場合は最寄りの営業所までご連絡ください。

◇圧力を加えた装置でタンク清掃を行う場合は、かならずボールバルブを完全に閉じてから

行ってください。

→LIS に過大な圧力が加わり、ベローズが変形・破損することがあります。

針ストッパー

不測定帯

赤ライン ※赤ライン以上は

注入しないこと。

・目盛板の赤ライン以上は注入しないこと

注意

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4.保守・点検

●LIS を常に正常な状態で末長くご使用していただくために、定期的に次のような保守・点検

を行ってください。

◇帯電防止加工を施した綿の布(濡らしてから固くしぼった布)で定期的に拭き掃除を行っ

てください。

◇消防法その他関連法規に基づき LIS が正常に動作しているか、計測値が適正か、取付部な

どに液漏れがないかを定期的に点検してください。

◇LIS およびその周辺は常に汚れのないように点検してください。

→汚れたときは、汚れを落として掃除をしてください。

5.トラブルの原因とその対処方法

●LIS は、工場出荷の際に万全のチェックを行っていますが、万一トラブルが発生した場合は

次のように対処してください。

トラブルの内容 トラブルの原因と対処方法

原 因 対処方法

残量を指示しない

・ボールバルブが閉じている ・ボールバルブを開く

・配管、バルブなどがスラッジ

などの汚れでつまっている

・LIS を取りはずし、配管、バ

ルブなどを清掃する

実際の液量と指示値が

合わない

・タンクの仕様が LIS の製作仕

様と違う

・液体が変わり比重が変化した

・過大な圧力が LIS に加わった

(ベローズの破損)

・最寄りの営業所にご連絡をく

ださい

●トラブルが解消しない場合、上記以外のトラブルが発生した場合は最寄りの営業所までご連

絡をください。

・乾いた化学繊維の布など静電気を帯びやすい布は、絶対に使用しないこと。

→放電による火花で爆発事故を起こす危険性があります。

警告

・LIS に異常があった場合は、すぐに最寄りの営業所にご連絡ください。

注意

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6.仕様

型 式 LIS-111-B LIS-121-B LIS-121-S

検 出 方 法 ベローズ式

指 示 方 法 ダイヤル式(容量または高さ)

※測定範囲 ~ 1600mm

(比重 1 の場合) ~ 3000mm

(比重 1 の場合)

使 用 条 件 大気圧

使 用 温 度 -20℃~60℃(凍結しないこと)

粘 度 最大 0.1Pa・s

精 度 ±2.0%FS

設 置 場 所 屋内用 屋内外用

取付サイズ 15A(1/2B)

質 量 約 0.6kg

検出部

(ベローズ) C5212 SUS304L

本体ケース SPC2 黒塗装 A5052P 黒塗装

バルブ本体 SCS14A

主要測定液 燃料油類 水/燃料油類 ※各製品の測定範囲は、受注時の仕様(タンク寸法など)により表中の測定範囲内で調整して

います。

7.アフターサービスについて

保守・点検方法に基づき点検したうえで、正常に動作しない時は最寄りの営業所に点検・修理

を依頼してください。

■保証書について

・保証書に品名、型式、製造番号、出荷年月が記載されていることをご確認のうえ、内容を

お読みいただき大切に保管してください。

■修理を依頼されるときは

・保障期間中は、保証書の記載内容に基づき無料修理いたします。

・保障期間が過ぎているときは、最寄りの営業所にご相談ください。

お客様のご要望により有償修理いたします。

■補修部品の最低保有期間

・当社の製品の性能を維持するために必要な補修部品を製造中止後、7年間保有しています。

したがいまして、最低保有期間終了後は、修理をお引き受けできない場合があります。

■アフターサービスについてご不明の場合

・修理や製品についてのご相談は、最寄りの営業所にご連絡をください。

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株式会社工技研究所

この取扱説明書No.は、GM0610-01(201712)です。