lmd ms法:新しい質量分析イメージング技術の確...
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LMD-MS法:新しい質量分析イメージング技術の確立 LMD-MS : A novel mass spectrometry imaging
澤田 誠 名古屋大学 環境医学研究所 脳機能分野 大学院医学系研究科 薬物動態解析学
マウス海馬のAb 1-40の3D分布
wt APP TG
質量分析イメージング
イメージング+分取 ケミカルプリンター+MALDI-TOF MS
サブセルラー分析
連続した微小領域を間隔を空けて採取
単一細胞の任意微小領域を採取
500mm
30mm
レーザー径:7.5μm
分析前処理:マトリックスの塗布 質量分析
座標を同期/連動て高感度で汎用性の高いMSイメージングを実現
サブセルラー分析対応高解像度質量分析イメージング試料調製技術の開発
抜き出した細胞
レーザー径:30μ m
・この部分に細胞を回収 (のりの役割を果たす シートが貼ってある)
ホットメルトフィルムを使用するため微小片の取りこぼしが無い
シングルスポットのMS分析チャート アルツハイマー病モデルと
正常マウスの比較
特徴 ・分取フィルムから質量分析できる ・単一スポットで分析できる物質がえられる
生体分子の検出 ATP, リン脂質など
本提案の特徴 生体高分子の分析、定量性の問題
ホットメルト-LMD-MS法により マウス海馬由来スポットで
ペプチド様ピークが検出できた
preB細胞でイムノグロブリン由来のペプチドを検出
10 cells使用
細胞分析特定機能部
(染色画像取得・形態的解析) 特定細胞、微小領域分取部
X-Y-Z方向稼働座標再現ステージ
(オンラインリンクによる座標データ共有)
オンライン
リンク
座標再現機能装置でリンクさせるメリット:当研究室での実施例
1.詳細画像
の取得
2.パラメータ
解析
3.ヒストグラム
表示と目的細胞
の選択
4.関心領域の設定
5.目的細胞のマーキング
と座標データの抽出、
データ連動
採取前 採取後
5.目的座標への
レーザー照準の
自動移動と細胞分取
Aβ1-40 Monomer
Aβ1-40 Dimer
切り出した一つの小片由来の質量スペクトル (ホットメルトフィルムで回収すると微量ペプチドが検出できる)
アルツハイマー病モデルマウス海馬
組織中の微量ペプチド分布を3D表示
3D構築
http://bsd.neuroinf.jp/wiki/より
Aβペプチドはシグナルペプチドと同じように 膜内ペプチダーゼのγセクレターゼで切断される
H23年度先端計測要素技術採択課題(代表:澤田)報告書より
Laser照射前
Laser照射
Laser照射後
Laser Microdissection Systemを用いた 細胞内小器官(核:平均的サイズ5-8mm)
の回収
50μm
16.3μ
m
36.7μ
m
60.5μ
m 5.6μm
ポリアクリル系HMフィルム EVAフィルムなし
ポリアクリル系HMフィルム
ポリオレフィン系HMフィルム
ホットメルトフィルムによる特異的分子のイオン化抑制
EVAフィルムあり
Aβ1-40 (1μM)
Aβ1-40 (1μM)
Aβ1-40 (1μM)
■ 5mm以下の空間分解能を達成 /MW〜15,000までの分子の3Dイメージング構築を実現
従来技術との違い
従来技術では質量分析装置のレーザーを高性能化し大気圧イオン化法を採用するため 分析能:〜2000程度 ---- 本技術では 〜15,000まで分析可能 難容性ペプチド分析:不可 ---- 本技術では難容性ペプチド分析達成 空間分解能:10μm程度 ----- 本技術では5 μm。 細胞下構造体の分析が可能。 3次元イメージ構築:非対応 --- 本技術では座標再現機能により3D化を実現。
本技術では安価に容易に質量分析イメージングが可能。汎用の質量分析計に対応
問い合わせ先
名古屋大学 環境医学研究所 脳機能分野
大学院医学系研究科 薬物動態解析学
464-8601 名古屋市千種区不老町
tel 052-789-5001 fax 052-789-3994
e-mail [email protected]