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特集 化する産業用ロボット MOTOMAN 新製品・新技術 コラム 安川電機歴史物語 第七章 安川カレンダー物語 最終話 メカトロニクスの躍進 トピックス 社会貢献の取り組み ~外国人研修生の受け入れ~ 陸上部ニュース 生産能力倍増、生産性5割増を目指し インバータ新工場建設 SEMICON Japan 2006 開催 最後の旅(後編) p 6 p 8 p 9 p 10 p 11 マシンコントローラMP2000シリーズに新コンセプト製品をラインアップ コンパクトで簡単な新マシンコントローラMP2400を販売開始 小形オールインワン形マシンコントローラMP2300Sを販売開始 実績ある半導体ウエハ搬送ロボット製品をシリーズ化 モジュラーシステム SEMISTAR-M シリーズ を販売開始 小形・高精度な三次元形状計測ユニットを開発 Quality & Beauty Spring 2007 Spring 2007 Spring 2007 No. 278 No. 278 YASKAWA NEWS はお客様と安川電機を結ぶPR情報誌です

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Page 1: MOTOMAN - 安川電機 · 2015-01-06 · motoman-dia10 と motoman-ia20 が 産業用ロボッ ト部門で 優秀賞を受賞しました。 経済産業省はロボッ ト産業

特集

進化する産業用ロボットMOTOMAN

新製品・新技術

コラム

安川電機歴史物語 第七章

安川カレンダー物語 最終話

メカトロニクスの躍進

トピックス

社会貢献の取り組み ~外国人研修生の受け入れ~

陸上部ニュース

生産能力倍増、生産性5割増を目指し インバータ新工場建設

SEMICON Japan 2006 開催

最後の旅(後編)

p 6

p 8

p 9

p10

p11

マシンコントローラMP2000シリーズに新コンセプト製品をラインアップ

コンパクトで簡単な新マシンコントローラMP2400を販売開始 小形オールインワン形マシンコントローラMP2300Sを販売開始実績ある半導体ウエハ搬送ロボット製品をシリーズ化

モジュラーシステム SEMISTAR-M シリーズ を販売開始

小形・高精度な三次元形状計測ユニットを開発

Quality & Beauty

Spring 2007Spring 2007Spring 2007 No. 278No. 278

YASKAWA NEWS はお客様と安川電機を結ぶPR情報誌です。

Page 2: MOTOMAN - 安川電機 · 2015-01-06 · motoman-dia10 と motoman-ia20 が 産業用ロボッ ト部門で 優秀賞を受賞しました。 経済産業省はロボッ ト産業

2 YASKAWA NEWS No. 278 YASKAWA NEWS No. 278  3

● 世界のロボット販売シェア  (2005年度)

● 用途別ロボット販売シェア  (2005年度)

液晶搬送ロボット アーク溶接ロボット 塗装ロボット

データ出所: IFR、JARAの各統計資料から推定

安川電機

2005年 73,900台

24.3%18,000台

52% 42%

安川電機

43%

安川電機 安川電機

(世界シェア) (国内シェア) (国内シェア)

 第1号機のMOTOMAN出荷から1988年の累計出荷台数1万台達成まで11年かかりました。その後、2~3年に1万台のペースで生産を続け、初出荷から22年目の1998年10月に5万台を達成し、累計出荷台数で世界トップクラスになりました。

この累計5万台の記録から5年後の2003年に10万台を達成しました。その後更にペースを上げ、3年間で5万台を出荷し、発売以来30年目となる2006年10月18日に当社ロボット工場(北九州市八幡西区)で累計出荷台数15万台に到達、世界一の累計出荷台数を更新しました。

急速に伸びる出荷台数

 ロボットの生産体制再構築及び生産能力強化を目的として、

2006年1月にロボット新工場「MOTOMAN STATION(モートマンステーション)」が竣工し、生産の重要な拠点

として順調に稼動しています。

 この新工場を含め、同じ敷地内にある既存の工場・設備強化

と再構築により、当社ロボットの生産能力は従来比50%増の2000台/月となり、世界最大の生産拠点となりました。

 当社は、1977年に日本で初めての全電気式産業用ロボット

「MOTOMAN」(モートマン)を出荷して以来、30年目の2006年

10月18日に累計出荷台数15万台を達成し、産業用多関節ロボット

で世界一の累計出荷台数を更新しました。このうち、1998年から

販売を開始した液晶ガラス基板搬送ロボットの累計出荷台数も、

業界で初めて1万台を突破しました。

 また、「MOTOMAN」シリーズは2005年に続き、2006年度

も販売台数世界トップシェアを確保する見通しです。アーク溶接

用途をはじめとしてスポット溶接用、塗装用、液晶ガラス搬送用、

半導体ウエハ搬送用などの受注が引き続き好調です。

MOTOMAN出荷15万台目となる 液晶ガラス基板搬送用ロボット

MOTOMAN-CSL2500D

2006年の当社ロボット事業トピックスをもとに、進化する産業用ロボットMOTOMANをご紹介します。

 当社の産業用ロボット及びそのシステム製品は、主に自動車

関連、機械、電機、金属、物流などの分野でアーク溶接やスポット

溶接、塗装、ハンドリング、シーリング、パレタイジング用途

などで使われています。そして液晶やプラズマディスプレイパネル

などのFPD(フラットパネルディスプレイ)製造分野で活躍するガラス基板搬送用クリーンロボット、半導体製造分野を対象

にしたウエハ搬送用クリーンロボット、真空ロボット、搬送

システム製品などを生産しています[半導体関連製品の販売・

サービス事業を、2006年6月20日に設立した安川ブルックスオートメーション(株)に移管しました]。

 可搬質量は最小3kgから最大500kgまでで、基本形機種や様々な応用展開機種を取りそろえています。また、各種アプリ

ケーションにおける使いやすさを徹底的に追求した「用途最適形

ロボット」を開発し、順次市場に投入しています。

 一方、製造分野にとどまらず、次世代に向けたサービス産業

分野への取り組みも積極的に展開しています。2006年6月には、北九州市と当社は同市のロボット産業振興に向けた連携を強化

する包括提携を結びました。今回の合意により、(1)次世代サービスロボットビジネスの創出に向けた連携強化(2)ロボット技術者の育成強化(3)ロボット産業振興策の拡大の3項目で具体策を詰め、生活支援分野などのサービスロボット実用化に

向け、積極的に推進していきます。また、三井物産株式会社殿と

の提携を通じて、今後非製造用業務支援ロボット分野への展開

も図ってまいります。

MOTOMANは世界トップシェアの 産業用ロボットです。

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77 96 989492 02 04 060090888684828078 年

年間出荷台数 (千台)

累計出荷台数 (万台)

海外 国内 累計出荷台数

累計出荷台数は 1988年1万台、 1998年10月5万台、2003年11月に10万台、 2006年10月18日に15万台   突破 !

累計出荷台数15万台突破!

● MOTOMANの出荷台数の推移と累計出荷台数  (2006年10月18日現在)

1万台

5万台

15万台

10万台

MOTOMAN STATIONロボット新工場

MOTOMAN

STATION新工

新会社

安川ブルック

オートメーシ

ョン

「今年の

ロボット」大

優秀賞

北九州市

と技術提携

累計出荷 15万台 MOTOMAN

三井物産(株

)殿

と技術提携

2006年

日経

優秀製品・

サービス賞

優秀賞

拡大する生産規模

広がる適用分野

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2つの優秀賞を受賞! 新世代産業用ロボットが注目を集めています。

第1回 「今年のロボット」大賞 優秀賞 を受賞

2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 を受賞

2005年、販売を開始した新世代産業用

ロボット「双腕ロボットMOTOMAN-DA20/

DIA10」と「腕ロボットMOTOMAN-IA20」は、

人手に頼っている組立工程、物流工程をその

ままロボットに置き換えられる最適ロボット

として誕生しました。国内少子高齢化による

労働力不足問題を解決するとともに、製造

ラインの効率化に大きく貢献できるものと確信

しています。

なお、新世代産業用ロボット「MOTOMAN-

DIA10/IA20」が第1回「今年のロボット」

大賞優秀賞を、「MOTOMAN-DA20」が

2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞

を受賞しました。今後も「人と共存するロボット」

として、お客様からのご要望やアイデアを取り

入れながら進化を続け、シリーズ化も視野に

入れながら事業の柱に育てていきます。

賞 名 主 催 者 受賞製品

:第1回 2006年「今年のロボット」大賞 産業用ロボット部門 優秀賞 :経済産業省 ほか :人共生形上半身ロボット(DIA20)、腕ロボット (IA20)

賞 名 主 催 者 受賞製品

:2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経産業新聞賞 :日本経済新聞社 :双腕の産業用ロボット「MOTOMAN-DA20」

 双腕の新世代産業用ロボット「MOTOMAN-DA20」が2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経産業新聞賞を受賞しました。

 「日経優秀製品・サービス賞」は毎年1回特に優れた新製品・新サービスを表彰するもので、今回で25回目を迎えます。ノミネートは公募によらず、主催者が独自に日本経済新聞、日経産業新聞、

日経MJ(日経流通新聞)、日経金融新聞の4紙に掲載された製品・サービスの中から選定し、審査委員会を経て決定されます。審査

は技術開発性、価格対効果度、業績寄与度、成長性、独自性、産業・

社会へのインパクトの6つの観点に基づき行われました。  今回、「MOTOMAN-DA20」がノミネートされたとのご連絡をいただき、最終審査に臨みました。実際のロボットの展示は

できませんでしたが、展示会でのデモ映像をご覧いただき、また

当社が新たに開発しロボットの関節部分に使用している小形

アクチュエータの実物を用いながら、審査員の方々にご説明しました。

 2007年2月1日に、ホテルオークラ東京(東京都港区虎ノ門)で表彰式が開催され、当社から利島社長が出席されました。

 経済産業省他が主催する第1回「今年のロボット」大賞で、当社の新世代産業用ロボット MOTOMAN-DIA10とMOTOMAN-IA20 が産業用ロボット部門で優秀賞を受賞しました。

 経済産業省はロボット産業を世界をリードする新産業の1つに成長させるべく、ロボット実用化に必要な技術開発や安全性確保

の取り組みを進めています。その一環として、我が国のロボット

技術の革新と用途拡大及び需要の喚起を促すため、関係機関と

の共催により「今年のロボット」大賞を新たに創設しました。

第1回の今回、152件の応募がありました。  審査はまず書類による1次審査の後、審査事務局の技術小委員会による現地調査(当社ロボット工場での聞き取り調査や生産

工場視察)が行われ、その後、経済産業省本庁(東京都千代田区

霞ヶ関)でプレゼンテーションによる二次審査が行われました。

審査内容は、将来の市場創出への貢献度や期待度から、「(1)社会的必要性 (2)ユーザーの視点に立った評価 (3)技術的先進性」とされ、これらの基準に基づいて審査されました。審査委員会に

よる厳正な審査の結果、2006年に活躍し、将来の市場創出への

貢献度や期待度が高いロボット1件が優秀賞として選ばれました。  表彰式及び受賞製品展示会は、2006年12月21日に機械産業記念館(通称TEPIA、東京都港区青山)において行われました。多くの報道関係者が集まる中、受賞企業各社へ表彰状が手渡され、

最後に主催者側を代表し甘利経済産業大臣のごあいさつで締め

くくられました。

MOTOMAN-IA20

MOTOMAN-DIA10

MOTOMAN-DA20

MOTOMAN

STATION

新工場

新会社

安川ブルック

オートメーシ

ョン

「今年の ロボット」大賞 優秀賞

北九州市

と技術提携

三井物産(株

)殿

と技術提携

2006年 日経 優秀製品・ サービス賞 優秀賞

本特集に関するお問い合わせ先: ロボット事業部 事業企画部

TEL: (093)645-7703 FAX: (093)631-8140

累計出荷

15万台

MOTOMAN

4 YASKAWA NEWS No. 278 YASKAWA NEWS No. 278  5

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YASKAWA NEWS No. 278  76 YASKAWA NEWS No. 278

新 製 品 ・ 新 技 術

主な特長

モジュラーシステム SEMISTAR-M シリーズ を販売開始実績ある半導体ウエハ搬送ロボット製品をシリーズ化

 当社では、半導体ウエハ処理技術の微細化・高速化など多様

化する市場要求に合わせて、半導体製造装置メーカー殿向けに

特化したウエハ搬送ロボットシステムを提供し、1万台以上の

納入実績で高いシェアを維持しています。この実績をベースに、

各モジュールの標準化と製品化を行い、モジュラーシステム

SEMISTAR-Mシリーズ を販売開始しました。お客様が必要なモジュールを選択するだけで、システム構築が可能になり、

ロボット搬送システムの開発時間を大幅に短縮できます。

主な特長

■お問い合わせ先: 技術開発本部 開発研究所 TEL: (093)571-6644 FAX: (093)571-6028

■お問い合わせ先: モーションコントロール事業部 事業企画部 TEL: (04)2962-7915 FAX: (04)2962-6138 http://www.yaskawa.co.jp/products/motion.htm

小形・高精度な三次元形状計測ユニットを開発

・対象物を高速で形状計測

・対象ワークまでの距離を精度良く(±1.0mm)計測可能。

・高速画像入力処理チップの採用により、画像データを4msec、

三次元距離データを1secで計測可能。

・高度な認識機能

・対象物の形状特徴(穴、平面、凹凸など)を利用した認識機能を

搭載しているので、山積み部品の認識も可能。

・軽量・コンパクト

・約1.4kgの軽量、コンパクトなサイズ(幅190mm×高さ83mm

×奥行き120mm)で、ロボットアームに搭載が可能。

・接続ケーブルは電源と信号線(Ethernet*)のみと省配線を実現。

*: 米国Xerox Corp.の登録商標

MP2400の主な特長

・多軸コントローラとしては業界最小レベルを実現

・最大16軸のモーション制御が可能。

・コンパクト化(業界最小サイズ:幅46mm、高さ130mm)を実現。

・モーションネットワーク MECHATROLINK-IIとEthernet(100Mbps)を標準搭載。

・簡単セットアップ・簡単プログラミング

・サーボユニットやI/O機器を自動認識し、自動的にセットアップ

・簡単なテキスト言語によるプログラミングが可能。

・エンジニアリングツールを無料配布

専用のエンジニアリングツール(MPE720 Ver.6 Lite )を無料で配布しており、安川電機の技術・製品サイト(E-メカサイト:

http://www.e-mechatronics.com)からもダウンロードが可能。

MP2300Sの主な特長

・PLCとの分散システム構築に最適 ・最大32軸の同期制御が可能。

・モーションネットワークMECHATROLINK-IIとEthernet(100Mbps)を標準搭載し、各種オープンネットワーク[Ethernet(100Mbps以外)] 、

DeviceNet、PROFIBUS)にも対応。さらにサードパーティ*

提供オプションモジュールでCC-Link対応し接続可能。

*:株式会社 エニイワイヤ殿が提供

・簡単プログラミング機能のほか、従来のラダープログラミング方式も使用可能。

・同期分散制御が可能

・スレーブコントローラ間のモーション同期が実現。

・フレキシブルな構成

MP2000シリーズの全オプションモジュール(拡張I/Fボードは除く)が使用可能。

新 製 品 ・ 新 技 術

・豊富なモジュール群をラインアップ

・マニピュレータ(ロボット本体): 単腕タイプや双腕タイプ等4種類。

・エンドエフェクタ: 吸着タイプとエッジグリッパタイプの2種類。

・ロボット本体を移動させる走行軸: 移動距離別に2種類。

・その他: プリアライナなども、いくつかの選択肢を準備。

・システム開発時間を短縮

多様なモジュール選択肢のほか、各モジュールやシステム

の動作パターンなどの制御方法についても選択が可能な

カスタマイズ機能を装備している。これにより仕様検討と設計

時間が大幅に短縮できるため、フルオーダ製品開発に比べ、

搬送系システム開発完了までの期間が半減(当社比)される。

・高性能小形コントローラ1台でシステム全体を制御

・コンパクトなサイズ:W425mm×H133mm×D300mm

[容積:18.4L(当社従来比63%)]

・自由度の高いレイアウト:縦置きと横置きに対応。

・選択できる電源電圧:100V系または200V系。

・SEMI規格に準拠。

■お問い合わせ先: ロボット事業部 モートマンセンタ(半導体ロボット事業企画担当)  TEL:093-645-8133  FAX:093-645-7767 http://www.yaskawa.co.jp/products/robot.htm

コンパクトで簡単な新マシンコントローラ MP2400を販売開始小形オールインワン形マシンコントローラ MP2300Sを販売開始

マシンコントローラMP2000シリーズに新コンセプト製品をラインアップ

JUNMA

パートナー I/O製品

PLC

MP2400

Ethernet

MECHATROLINK-

MECHATROLINK-

/ -Stick

Bit分散 I/Oターミナル[(株)エニイワイヤ殿]

インラインバスカプラ[フェニックス.コンタクト(株)殿]

タッチパネル同期

同期

マスタ

MP2300S、MP2300、MP2200

MECHATROLINK-

スレーブ スレーブ

MP2300S+

SVB-01モジュール

MP2300S+

SVB-01モジュール

 近年、省配線ニーズやオープンネットワークの普及を背景に、

ネットワークシステムの需要がますます高まってきています。

また、従来、高速・高精度の制御を必要としなかった機械システ

ムにおいても生産性の追及から、高速・高精度の制御を必要とす

るケースが増えてきています。

現状は、小規模な機械システム向けのニーズに合ったコント

ローラ製品が存在しないため、中大規模で使用していたコント

ローラを小規模なシステムにそのまま使用していますが、

システムのセットアップ、プログラムの作成や操作が難しいこと

が課題となっています。また、I/Oを制御しているPLCによる

制御では、要求される制御性能に応えられないケースもあります。

こうした状況の中、新コンセプトマシンコントローラとして、

コンパクトユニット形MP2400と、小形オールインワン形MP2300Sを開発し、1月22日より販売開始しました。

MP2400は、モーション動作実行までの操作手順を大幅に短縮する簡単プログラミングを実現した、業界最小レベルの

コントローラです。また、MP2300Sはオプションモジュール装着により、各種オープンネットワークに対応できる、同期

制御のスペシャリスト

です。小規模スタンド

アロンから、中大規模

分散システムまで、最

適システムが構築で

きます。

これらの製品ライン

アップにより、お客様

の多様なニーズに

お応えしていきます。 コンパクトユニット形マシンコントローラ MP2400(左)小形オールインワン形マシンコントローラ MP2300S(右)

三次元形状計測ユニットをロボットに搭載した例

MP2400によるスタンドアロンシステム例 スレーブコントローラ間のモーション例

 ■安川ブルックスオートメーション 管理部   TEL: (045)478-7393 FAX: (045)478-7371 http://www.yaskawabrooks.co.jp

 近年、ロボットの導入が進んでいなかった複雑な形状部品の

組立て作業へのロボットの適用が期待されており、三次元形状の

計測・認識は不可欠のものとなっています。また、生活支援分野

での活躍が期待される次世代ロボットにおいても、生活環境

における様々な対象物の認識と位置・姿勢の把握には、作業対象

物の三次元形状計測・認識が非常に重要となっています。

 当社では、浜松ホトニクス(株)殿と共同で、複雑な形状や

重なり合った対象物の位置や姿勢を計測・認識することが可能

な三次元形状計測ユニットを開発しました。当社のロボット

技術、形状認識技術

と浜松ホトニクス(株)

殿の光技術、光計測

技術を融合させたも

のであり、このユニット

を用いることにより、

従来できなかった組み

付け個所が複雑な

形状の部品組立てや、

バラ積みされた部品

を取り出すなどの作業

が可能となります。

今後は自社内でのフィールドテストを通して用途に適した

認識機能の充実を図り、浜松ホトニクス(株)殿と協力して

製品展開を進める予定です。

マニピュレータ Manipulator

NXC100コントローラNXC100 Controller

リニア駆動走行軸  AC Linear Motor Traverse axis

プリアライナ  Prealigner

TL1515 (For 4 FOUPs) TL1010 (For 3 FOUPs)

PE11PV32PV11 PV12

M101 M201 M112 M122

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YASKAWA NEWS No. 278  76 YASKAWA NEWS No. 278

新 製 品 ・ 新 技 術

主な特長

モジュラーシステム SEMISTAR-M シリーズ を販売開始実績ある半導体ウエハ搬送ロボット製品をシリーズ化

 当社では、半導体ウエハ処理技術の微細化・高速化など多様

化する市場要求に合わせて、半導体製造装置メーカー殿向けに

特化したウエハ搬送ロボットシステムを提供し、1万台以上の

納入実績で高いシェアを維持しています。この実績をベースに、

各モジュールの標準化と製品化を行い、モジュラーシステム

SEMISTAR-Mシリーズ を販売開始しました。お客様が必要なモジュールを選択するだけで、システム構築が可能になり、

ロボット搬送システムの開発時間を大幅に短縮できます。

主な特長

■お問い合わせ先: 技術開発本部 開発研究所 TEL: (093)571-6644 FAX: (093)571-6028

■お問い合わせ先: モーションコントロール事業部 事業企画部 TEL: (04)2962-7915 FAX: (04)2962-6138 http://www.yaskawa.co.jp/products/motion.htm

小形・高精度な三次元形状計測ユニットを開発

・対象物を高速で形状計測

・対象ワークまでの距離を精度良く(±1.0mm)計測可能。

・高速画像入力処理チップの採用により、画像データを4msec、

三次元距離データを1secで計測可能。

・高度な認識機能

・対象物の形状特徴(穴、平面、凹凸など)を利用した認識機能を

搭載しているので、山積み部品の認識も可能。

・軽量・コンパクト

・約1.4kgの軽量、コンパクトなサイズ(幅190mm×高さ83mm

×奥行き120mm)で、ロボットアームに搭載が可能。

・接続ケーブルは電源と信号線(Ethernet*)のみと省配線を実現。

*: 米国Xerox Corp.の登録商標

MP2400の主な特長

・多軸コントローラとしては業界最小レベルを実現

・最大16軸のモーション制御が可能。

・コンパクト化(業界最小サイズ:幅46mm、高さ130mm)を実現。

・モーションネットワーク MECHATROLINK-IIとEthernet(100Mbps)を標準搭載。

・簡単セットアップ・簡単プログラミング

・サーボユニットやI/O機器を自動認識し、自動的にセットアップ

・簡単なテキスト言語によるプログラミングが可能。

・エンジニアリングツールを無料配布

専用のエンジニアリングツール(MPE720 Ver.6 Lite )を無料で配布しており、安川電機の技術・製品サイト(E-メカサイト:

http://www.e-mechatronics.com)からもダウンロードが可能。

MP2300Sの主な特長

・PLCとの分散システム構築に最適 ・最大32軸の同期制御が可能。

・モーションネットワークMECHATROLINK-IIとEthernet(100Mbps)を標準搭載し、各種オープンネットワーク[Ethernet(100Mbps以外)] 、

DeviceNet、PROFIBUS)にも対応。さらにサードパーティ*

提供オプションモジュールでCC-Link対応し接続可能。

*:株式会社 エニイワイヤ殿が提供

・簡単プログラミング機能のほか、従来のラダープログラミング方式も使用可能。

・同期分散制御が可能

・スレーブコントローラ間のモーション同期が実現。

・フレキシブルな構成

MP2000シリーズの全オプションモジュール(拡張I/Fボードは除く)が使用可能。

新 製 品 ・ 新 技 術

・豊富なモジュール群をラインアップ

・マニピュレータ(ロボット本体): 単腕タイプや双腕タイプ等4種類。

・エンドエフェクタ: 吸着タイプとエッジグリッパタイプの2種類。

・ロボット本体を移動させる走行軸: 移動距離別に2種類。

・その他: プリアライナなども、いくつかの選択肢を準備。

・システム開発時間を短縮

多様なモジュール選択肢のほか、各モジュールやシステム

の動作パターンなどの制御方法についても選択が可能な

カスタマイズ機能を装備している。これにより仕様検討と設計

時間が大幅に短縮できるため、フルオーダ製品開発に比べ、

搬送系システム開発完了までの期間が半減(当社比)される。

・高性能小形コントローラ1台でシステム全体を制御

・コンパクトなサイズ:W425mm×H133mm×D300mm

[容積:18.4L(当社従来比63%)]

・自由度の高いレイアウト:縦置きと横置きに対応。

・選択できる電源電圧:100V系または200V系。

・SEMI規格に準拠。

■お問い合わせ先: ロボット事業部 モートマンセンタ(半導体ロボット事業企画担当)  TEL:093-645-8133  FAX:093-645-7767 http://www.yaskawa.co.jp/products/robot.htm

コンパクトで簡単な新マシンコントローラ MP2400を販売開始小形オールインワン形マシンコントローラ MP2300Sを販売開始

マシンコントローラMP2000シリーズに新コンセプト製品をラインアップ

JUNMA

パートナー I/O製品

PLC

MP2400

Ethernet

MECHATROLINK-

MECHATROLINK-

/ -Stick

Bit分散 I/Oターミナル[(株)エニイワイヤ殿]

インラインバスカプラ[フェニックス.コンタクト(株)殿]

タッチパネル同期

同期

マスタ

MP2300S、MP2300、MP2200

MECHATROLINK-

スレーブ スレーブ

MP2300S+

SVB-01モジュール

MP2300S+

SVB-01モジュール

 近年、省配線ニーズやオープンネットワークの普及を背景に、

ネットワークシステムの需要がますます高まってきています。

また、従来、高速・高精度の制御を必要としなかった機械システ

ムにおいても生産性の追及から、高速・高精度の制御を必要とす

るケースが増えてきています。

現状は、小規模な機械システム向けのニーズに合ったコント

ローラ製品が存在しないため、中大規模で使用していたコント

ローラを小規模なシステムにそのまま使用していますが、

システムのセットアップ、プログラムの作成や操作が難しいこと

が課題となっています。また、I/Oを制御しているPLCによる

制御では、要求される制御性能に応えられないケースもあります。

こうした状況の中、新コンセプトマシンコントローラとして、

コンパクトユニット形MP2400と、小形オールインワン形MP2300Sを開発し、1月22日より販売開始しました。

MP2400は、モーション動作実行までの操作手順を大幅に短縮する簡単プログラミングを実現した、業界最小レベルの

コントローラです。また、MP2300Sはオプションモジュール装着により、各種オープンネットワークに対応できる、同期

制御のスペシャリスト

です。小規模スタンド

アロンから、中大規模

分散システムまで、最

適システムが構築で

きます。

これらの製品ライン

アップにより、お客様

の多様なニーズに

お応えしていきます。 コンパクトユニット形マシンコントローラ MP2400(左)小形オールインワン形マシンコントローラ MP2300S(右)

三次元形状計測ユニットをロボットに搭載した例

MP2400によるスタンドアロンシステム例 スレーブコントローラ間のモーション例

 ■安川ブルックスオートメーション 管理部   TEL: (045)478-7393 FAX: (045)478-7371 http://www.yaskawabrooks.co.jp

 近年、ロボットの導入が進んでいなかった複雑な形状部品の

組立て作業へのロボットの適用が期待されており、三次元形状の

計測・認識は不可欠のものとなっています。また、生活支援分野

での活躍が期待される次世代ロボットにおいても、生活環境

における様々な対象物の認識と位置・姿勢の把握には、作業対象

物の三次元形状計測・認識が非常に重要となっています。

 当社では、浜松ホトニクス(株)殿と共同で、複雑な形状や

重なり合った対象物の位置や姿勢を計測・認識することが可能

な三次元形状計測ユニットを開発しました。当社のロボット

技術、形状認識技術

と浜松ホトニクス(株)

殿の光技術、光計測

技術を融合させたも

のであり、このユニット

を用いることにより、

従来できなかった組み

付け個所が複雑な

形状の部品組立てや、

バラ積みされた部品

を取り出すなどの作業

が可能となります。

今後は自社内でのフィールドテストを通して用途に適した

認識機能の充実を図り、浜松ホトニクス(株)殿と協力して

製品展開を進める予定です。

マニピュレータ Manipulator

NXC100コントローラNXC100 Controller

リニア駆動走行軸  AC Linear Motor Traverse axis

プリアライナ  Prealigner

TL1515 (For 4 FOUPs) TL1010 (For 3 FOUPs)

PE11PV32PV11 PV12

M101 M201 M112 M122

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■安川カレンダーご紹介サイトは・・・ ���������������� ����������������������������

「株式会社 安川電機」へ社名変更 新しいシンボルマーク制定

海外への展開

「モートマンセンタ」開設

当社創立��周年を記念し、 「安川電機歴史物語」を連載しています。

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文責 : 人事総務部・広報グループ 村田 晋

主要な製品

 デトロイト行きの飛行機の中で倒れた画伯は、幸い乗り合わせて

いた医師の応急処置を受け、経由地のトロントの病院で診察を

済ますと、再び作品展や講演、スケッチを重ねながら、何事も無かった

かのようにニューヨークへの旅を続けた。

 昭和$�年(%�"$年)%%月!"日、日本への帰途につく。しかし

出発前の空港で貧血を起こした画伯は、診察と酸素吸入の応急

処置をうけ、サンフランシスコ、ホノルルと休養しながら、%!月!日に

羽田に到着。翌々日には都内の病院に入院する。

 肝臓癌だった。

 $か月以上の長い入院生活を終え、翌昭和&�年(1�"&年)$月!'日に退院、画伯は自宅で療養を続ける。�月に入り、安川カレンダー

の当時の担当者のもとに、画伯のご家族から「病状が思わしくない」

との電話が入った。�月%!日、安川カレンダーの最初の担当者だった

大木[(株)安川電機サービス社長]がお見舞いに伺い、赤いバラと

カーネーションをお届けした(この花が結果的に枕花となり、また

カーネーションは画伯の棺の中を飾ることとなった)。

 画伯はこの日のうちに昏睡状態に入る。翌%(日午前%�時&分、

死去。享年"!歳。

 知人に託されていた墓碑銘「不尽の柵」は、ブロンズ板に仕上げ

られ、青森に用意されていた画伯の墓石の中央にはめ込まれた。

墓石は画伯の生前の希望で、ノルウェー産のエメラルド・オパール

という石で作られている。尊敬するゴッホの墓石と同じ石、同じ形で。

普通なら亡くなった年が墓石に入れられるが、画伯の墓石には

「自分の生命を超えて仕事に生きつづけたい」という想いから

「%��(年~∞」と刻まれている。

最後の旅 後編

 会社創立"&周年にあたる平成!年、本社が

ある北九州・八幡事業所内にロボット専用工場

「モートマンセンタ」が竣工した。

以来、今日までロボット生産の中核工場

としての役目を担うとともに、生産ライン内に

「モートマン」を配置して「ロボットがロボット

を作る工場」として、多くの見学者を集めて

いる。既に昭和'!年にはロボット工場は

モータの製造工場であった八幡工場から組織

が独立、平成元年には北米のロボット販売

会社「)*+*)�� ,��.」が設立される

など、ロボット事業は世界への飛躍を遂げよう

としていた。

 この時期は、モートマンセンタ以外にも、

配電機器工場の開設、インバータ工場の新装

完成(いずれも行橋事業所内、平成元年)、技術

開発センタ完成(小倉事業所内、昭和'!年)、

つくば研究所開設(平成(年)、東京、大阪、

名古屋の各地区におけるメカトロセンタ開設

など、新たな拠点の新設が相次いだ。

 創立"&周年を機に、新しい安川電機への

発展を目指して全社的にCI活動に取り組み、

平成(年�月に「-�. � ��&/����」を

スローガンとして定め、社名を「株式会社 安川

電機製作所」から現在の「株式会社 安川電機」

に変更、あわせて新しいシンボルマークと

コーポレートカラーを策定した。

 新しいシンボルマークは、当社のイニシャル

である「Y」を筆文字風に表現したものを鋭くカットしたデザインで、人間のもつヒューマン

な思想をベースに、「技術」に象徴される正確さ

と緻密さを表現したものである。コーポレート

カラーの鮮やかなブルーは、技術、信頼、総合力、

知性を表したものである。

 時代が平成に移り、この時期は従来の海外

拠点に加え、新たな海外関連会社の設立が相次

いだ。先に述べた米国の「)*+*)�� ,��.」のほか、欧州にインバータの生産拠点として英国

安川電機(株)を設立、更に)*+*)��

0*/*+ 1 2�34(ドイツ)、アジアでは

シンガポール安川電機(株)、韓国安川電機(株)、

上海安川電動機有限公司などが新たに設立

された。米国でのインバータ生産もはじまり、

また産業用オートメーションシステム、産業用

ロボット、�1サーボドライブ、汎用インバータ

といった主要製品に関して海外のメーカーへの

技術協力も幅広く行うなど、欧米、そしてアジア

へとグローバル展開が加速したのである。

 ロボットに関しては、平成(年に新日本製鐵(株)殿

と可搬重量!&��5の大形ハンドリングロボット

を共同開発、また平成$年に新形ロボットコン

トローラYASNAC MRCを製品化した。

 ロボット以外では、平成$年に�1サーボ

ドライブ「Σシリーズ」、マシンコントローラ

「PROGIC-8」、小形汎用インバータ「VS-606PC3」のメカトロ主要3製品を製品化した。一方で平成&年には�1サーボモータ生産が

&�万台、�1主軸モータ生産が&万台、

MOTOMANの出荷が(万台に達し、新しい時代のニーズに対応した新製品を次々と開発

する一方、それまでの主力製品も順調に実績

を伸ばしてきたのである。

安川電機の新しいシンボルマーク

モートマンセンタ 上海安川電動機有限公司

)*+*)�� ,���

小形汎用インバータ VS-606PC3

)*+*)�� 0*/*+ 1 2�34

瞞着川頌(%�"&年)

安川カレンダーのために、%�$#年作の「瞞着川板画巻」の中から十三柵を選び、病床で彩色をほどこした。これが画伯の生涯最後の芸術活動となった。

マシンコントローラ PROGIC-8

ACサーボ シリーズ

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■お問合せ先: 人事総務部 人材開発部   Tel 093-645-8808 Fax 093-645-8831

■お問合せ先: インバータ事業部 事業企画グループ

 Tel:(0930)25-2548 Fax:(0930)25-3431

コ ラ ム

外国人研修生の受け入れ  当社では、企業の社会的貢献の一環として、日本貿易振興機構

(JETRO)、北九州国際技術協力協会(KITA)などの機関から毎年外国人研修生を受け入れ、研修生のニーズに沿った部門で技術

研修を行っています。また、KITAへは、当社社員を教育訓練講座の講師として派遣し、当社での技術研修と合わせ、国際技術協力

に貢献しています。

 多くの外国人研修生を定期的に受け入れることは、グローバル化

に対応した企業風土作りにも大いに役立っています。

 研修生が実際の業務に従事する中では、言葉や文化の違いと

いった様々な問題にぶつかることも多々ありますが、多くの研修生

から「自らの成長を感じ取り、充実した研修期間を過ごすことが

できた」との感想をいただいています。

 今後も、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)の観点と、当社人材のグローバル化に資するために、

外国人研修生の積極的な受け入れを実施していきます。

6名

81名

日本貿易振興機構

北九州国際技術協力協会

NEWSNEWS 詳細情報は http://www.yaskawa.co.jp/activities/index.htm で公開しています。

選手の声:

◆2006年秋~2007年冬の主な戦績 日 程 大  会  名 実 績

九州一周駅伝

九州実業団毎日駅伝

日田・中津駅伝

ニューイヤー駅伝

朝日駅伝

都道府県対抗

福岡県2年連続優勝に貢献。 初優勝。3区間で区間賞。2チーム出場で1、2位独占。10年連続優勝。 12年ぶりの7位入賞(37チーム出場) 2区飛松選手区間7位、5区立石選手区間4位、 6区岡田選手区間2位、7区下森選手区間3位。 5位 飛松選手(佐賀県代表)最終区で区間賞。

11月3日 11月 12月

1月

1月 1月

~12日 23日 10日 1日

8日 21日

2006年

2007年

ト ピ ッ ク ス

YASKAWA NEWS No. 278  1110 YASKAWA NEWS No. 278

生産能力倍増、生産性5割増を目指し インバータ新工場建設

■お問合せ先: ロボット事業部 事業企画部

2年前にアンカーを任され、1分差を守れずに旭化成に

逆転された事が頭にあったので今回は「絶対に逃げ

切ってやる」という気持ちだけで走りました。途中何度も

苦しいところがありましたが、沿道の皆様の応援に後押し

され最後まで気を抜くことなく走れました。

ついに念願の優勝をとることができて本当に良かったです。

(立石 慎士)

TEL: 093-645-7703https://www.e-mechatronics.com/robot.htm

SEMICON Japan 2006 開催

九州実業団毎日駅伝で優勝のテープを切る立石選手

日本貿易振興機構(JETRO)からの 研修生受入

北九州国際技術協力協会(KITA)からの 研修生受入

 駅伝が注目される秋冬、当社陸上部

は最高の結果を出すことができました。

 シーズン幕開けとなる九州一周駅伝

では、当社の井上文男が監督をつとめる

福岡県代表に4名の選手が出場し、福岡県は2年連続優勝を達成しました。  そして、ニューイヤー駅伝の地区予選

となる九州実業団毎日駅伝では、中盤

まで古豪旭化成を相手に激しいデッド

ヒートを繰り広げ、創部32年で悲願の初優勝を達成しました。

 また、ニューイヤー駅伝のリハーサルを

目的に毎年出場している日田・中津駅伝

では、2チーム出場で1、2位独占。10年連続優勝と記録を更新中です。

 最大の目標であるニューイヤー駅伝

でも、2区飛松選手の14人ゴボウ抜き、

5区立石選手、6区岡田選手、7区下森選手の区間賞に迫る走りでテレビ画面を賑わ

せて12年ぶりの7位入賞を達成しました。  更には成人の日恒例の朝日駅伝でも若手

が成長を証明する走りで5位となり、満足のいく結果を残すことができました。

 都道府県対抗男子駅伝でも、佐賀県代表

(ふるさと制度)で出場した飛松選手が、

最終区で激しい接戦を演じ、10人抜きの区間賞を獲得。チームを3位まで押し上げてゴールしました。この大会での飛松

選手の活躍は、恒例のものとなりました。

 今年はこの勢いで、更に活躍の場を広

げていきたいと思います。皆様のご近所

で当社陸上部の選手が走る時は、ご声援

よろしくお願いします。

◆2005年度外国人研修生受け入れ実績

運営機関 受入人数 受入部門

・ロボット事業部

・開発研究所

・インバータ事業部

・ロボット事業部

・インバータ事業部

・モーションコントロール事業部

・安川モートル(株) ほか

社会貢献の取り組み

 当社は、好調に推移するインバータ事業の一層の拡大を

目指し、グローバル生産体制の再構築を行います。その中核

として、インバータ製品の更なる品質強化と生産性の向上を

実現するために、新工場を建設します。

 先日発表した V1000シリーズを初めとした、今後の新製品販売計画に合せて、より大幅な生産能力の増強が必要となり

ます。新工場建設を含めた新生産体制(世界共通の生産方式

とSCMに基づいた生産リードタイムの短縮)により、生産

能力倍増(月産 25万台)、生産性5割増を目指します。

 2006年12月6日~8日の3日間、幕張メッセで開催された

半導体製造装置の国際展示会「SEMICON Japan 2006」に

出展しました。30周年を迎えた今回の展示会は、出展社数が

1600社以上、来場者も10万人を超える規模となりました。

当社ブースにも集客目標を上回る3652名のお客様にご来場

いただき、併設した安川ブルックスオートメーションブース

と合わせると4929名となる盛況ぶりでした。

 当社は、「安川電機が拓くメカトロ&ロボットの次世代

ウェーブ」をテーマに、新形の直動式液晶搬送大形ロボット

MOTOMAN-ECH2500D とリニア駆動大形アライメントステージによる第9世代サイズの液晶基板の搬送デモを中心に、

FPD搬送用真空双腕ロボット RV800Dのデモや新コンセプトサーボ JUNMAシリーズのMECHATROLINK- 対応版、モーションコントローラMP2400、MP2300Sなどのアプリケーションレベルのデモなどを行い、多くの来場者の注目を集めました。

 また、安川ブルックスオートメーションのブースでは、300mmウエハ搬送用モジュラーシステム SEMISTAR-Mシリーズ の一例として、リニア駆動走行軸付き双腕クリーンロボットの

高速搬送デモとソータシステムの展示・実演を行いました。

 今回は、国内をはじめ、中国・韓国などの海外のお客様も

多数ご来場いただき、半導体用途だけでなく液晶用途に

おいても、当社の総合力と高い技術力を国内外の多くのお客様

にPRすることができたと思います。

会場風景

高さ約6mもある 新形直動式ロボット MOTOMAN-ECH2500D

新工場完成イメージ図

・新工場の役割

・新工場の概要

・新工場の特長

新工場は、世界シェア20%を達成するための旗艦工場となり、米・欧・中に展開する海外生産拠点の新マザー工場として機能

し、「品質」「生産性」向上のため世界共通の生産方式を実現

する役割を担います。

・「フレキシブル自動組立ライン」による大量生産への対応 当社のロボット・FA機器をフルに活用し、各生産ラインを

RFID*技術で連携した自動生産ライン ・「進化形セルライン」による多品種少量生産への対応 当社のロボットによる定形作業の機械化と電子支援システム

による人手組立作業の効率化を実現する生産ライン 着 工

操業開始

敷地面積

所 在 地

:2007年2月

:2007年7月予定

:12,000m2 (一部二階建て)

:当社行橋事業所(福岡県行橋市西宮市2-13-1)

*Radio frequency identification (無線ICタグ)の略

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■お問合せ先: 人事総務部 人材開発部   Tel 093-645-8808 Fax 093-645-8831

■お問合せ先: インバータ事業部 事業企画グループ

 Tel:(0930)25-2548 Fax:(0930)25-3431

コ ラ ム

外国人研修生の受け入れ  当社では、企業の社会的貢献の一環として、日本貿易振興機構

(JETRO)、北九州国際技術協力協会(KITA)などの機関から毎年外国人研修生を受け入れ、研修生のニーズに沿った部門で技術

研修を行っています。また、KITAへは、当社社員を教育訓練講座の講師として派遣し、当社での技術研修と合わせ、国際技術協力

に貢献しています。

 多くの外国人研修生を定期的に受け入れることは、グローバル化

に対応した企業風土作りにも大いに役立っています。

 研修生が実際の業務に従事する中では、言葉や文化の違いと

いった様々な問題にぶつかることも多々ありますが、多くの研修生

から「自らの成長を感じ取り、充実した研修期間を過ごすことが

できた」との感想をいただいています。

 今後も、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)の観点と、当社人材のグローバル化に資するために、

外国人研修生の積極的な受け入れを実施していきます。

6名

81名

日本貿易振興機構

北九州国際技術協力協会

NEWSNEWS 詳細情報は http://www.yaskawa.co.jp/activities/index.htm で公開しています。

選手の声:

◆2006年秋~2007年冬の主な戦績 日 程 大  会  名 実 績

九州一周駅伝

九州実業団毎日駅伝

日田・中津駅伝

ニューイヤー駅伝

朝日駅伝

都道府県対抗

福岡県2年連続優勝に貢献。 初優勝。3区間で区間賞。2チーム出場で1、2位独占。10年連続優勝。 12年ぶりの7位入賞(37チーム出場) 2区飛松選手区間7位、5区立石選手区間4位、 6区岡田選手区間2位、7区下森選手区間3位。 5位 飛松選手(佐賀県代表)最終区で区間賞。

11月3日 11月 12月

1月

1月 1月

~12日 23日 10日 1日

8日 21日

2006年

2007年

ト ピ ッ ク ス

YASKAWA NEWS No. 278  1110 YASKAWA NEWS No. 278

生産能力倍増、生産性5割増を目指し インバータ新工場建設

■お問合せ先: ロボット事業部 事業企画部

2年前にアンカーを任され、1分差を守れずに旭化成に

逆転された事が頭にあったので今回は「絶対に逃げ

切ってやる」という気持ちだけで走りました。途中何度も

苦しいところがありましたが、沿道の皆様の応援に後押し

され最後まで気を抜くことなく走れました。

ついに念願の優勝をとることができて本当に良かったです。

(立石 慎士)

TEL: 093-645-7703https://www.e-mechatronics.com/robot.htm

SEMICON Japan 2006 開催

九州実業団毎日駅伝で優勝のテープを切る立石選手

日本貿易振興機構(JETRO)からの 研修生受入

北九州国際技術協力協会(KITA)からの 研修生受入

 駅伝が注目される秋冬、当社陸上部

は最高の結果を出すことができました。

 シーズン幕開けとなる九州一周駅伝

では、当社の井上文男が監督をつとめる

福岡県代表に4名の選手が出場し、福岡県は2年連続優勝を達成しました。  そして、ニューイヤー駅伝の地区予選

となる九州実業団毎日駅伝では、中盤

まで古豪旭化成を相手に激しいデッド

ヒートを繰り広げ、創部32年で悲願の初優勝を達成しました。

 また、ニューイヤー駅伝のリハーサルを

目的に毎年出場している日田・中津駅伝

では、2チーム出場で1、2位独占。10年連続優勝と記録を更新中です。

 最大の目標であるニューイヤー駅伝

でも、2区飛松選手の14人ゴボウ抜き、

5区立石選手、6区岡田選手、7区下森選手の区間賞に迫る走りでテレビ画面を賑わ

せて12年ぶりの7位入賞を達成しました。  更には成人の日恒例の朝日駅伝でも若手

が成長を証明する走りで5位となり、満足のいく結果を残すことができました。

 都道府県対抗男子駅伝でも、佐賀県代表

(ふるさと制度)で出場した飛松選手が、

最終区で激しい接戦を演じ、10人抜きの区間賞を獲得。チームを3位まで押し上げてゴールしました。この大会での飛松

選手の活躍は、恒例のものとなりました。

 今年はこの勢いで、更に活躍の場を広

げていきたいと思います。皆様のご近所

で当社陸上部の選手が走る時は、ご声援

よろしくお願いします。

◆2005年度外国人研修生受け入れ実績

運営機関 受入人数 受入部門

・ロボット事業部

・開発研究所

・インバータ事業部

・ロボット事業部

・インバータ事業部

・モーションコントロール事業部

・安川モートル(株) ほか

社会貢献の取り組み

 当社は、好調に推移するインバータ事業の一層の拡大を

目指し、グローバル生産体制の再構築を行います。その中核

として、インバータ製品の更なる品質強化と生産性の向上を

実現するために、新工場を建設します。

 先日発表した V1000シリーズを初めとした、今後の新製品販売計画に合せて、より大幅な生産能力の増強が必要となり

ます。新工場建設を含めた新生産体制(世界共通の生産方式

とSCMに基づいた生産リードタイムの短縮)により、生産

能力倍増(月産 25万台)、生産性5割増を目指します。

 2006年12月6日~8日の3日間、幕張メッセで開催された

半導体製造装置の国際展示会「SEMICON Japan 2006」に

出展しました。30周年を迎えた今回の展示会は、出展社数が

1600社以上、来場者も10万人を超える規模となりました。

当社ブースにも集客目標を上回る3652名のお客様にご来場

いただき、併設した安川ブルックスオートメーションブース

と合わせると4929名となる盛況ぶりでした。

 当社は、「安川電機が拓くメカトロ&ロボットの次世代

ウェーブ」をテーマに、新形の直動式液晶搬送大形ロボット

MOTOMAN-ECH2500D とリニア駆動大形アライメントステージによる第9世代サイズの液晶基板の搬送デモを中心に、

FPD搬送用真空双腕ロボット RV800Dのデモや新コンセプトサーボ JUNMAシリーズのMECHATROLINK- 対応版、モーションコントローラMP2400、MP2300Sなどのアプリケーションレベルのデモなどを行い、多くの来場者の注目を集めました。

 また、安川ブルックスオートメーションのブースでは、300mmウエハ搬送用モジュラーシステム SEMISTAR-Mシリーズ の一例として、リニア駆動走行軸付き双腕クリーンロボットの

高速搬送デモとソータシステムの展示・実演を行いました。

 今回は、国内をはじめ、中国・韓国などの海外のお客様も

多数ご来場いただき、半導体用途だけでなく液晶用途に

おいても、当社の総合力と高い技術力を国内外の多くのお客様

にPRすることができたと思います。

会場風景

高さ約6mもある 新形直動式ロボット MOTOMAN-ECH2500D

新工場完成イメージ図

・新工場の役割

・新工場の概要

・新工場の特長

新工場は、世界シェア20%を達成するための旗艦工場となり、米・欧・中に展開する海外生産拠点の新マザー工場として機能

し、「品質」「生産性」向上のため世界共通の生産方式を実現

する役割を担います。

・「フレキシブル自動組立ライン」による大量生産への対応 当社のロボット・FA機器をフルに活用し、各生産ラインを

RFID*技術で連携した自動生産ライン ・「進化形セルライン」による多品種少量生産への対応 当社のロボットによる定形作業の機械化と電子支援システム

による人手組立作業の効率化を実現する生産ライン 着 工

操業開始

敷地面積

所 在 地

:2007年2月

:2007年7月予定

:12,000m2 (一部二階建て)

:当社行橋事業所(福岡県行橋市西宮市2-13-1)

*Radio frequency identification (無線ICタグ)の略

Page 9: MOTOMAN - 安川電機 · 2015-01-06 · motoman-dia10 と motoman-ia20 が 産業用ロボッ ト部門で 優秀賞を受賞しました。 経済産業省はロボッ ト産業

発行 平成19年2月26日/発行所 株式会社 安川電機 埼玉県入間市上藤沢480番地 〒358-8555 TEL(04)2962-5190/編集責任者 石倉 守人/ 制作 安川オビアス株式会社発行 平成19年2月26日/発行所 株式会社 安川電機 埼玉県入間市上藤沢480番地 〒358-8555 TEL(04)2962-5190/編集責任者 石倉 守人/ 制作 安川オビアス株式会社

東京支社 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワー8F 〒105-6891 TEL(03)5402-4502大阪支店 TEL(06)6346-4500/名古屋支店 TEL(052)581-2761/九州支店 TEL(092)714-5331  URL : http://www.e-mechatronics.com/  インバータに関する技術的なお問い合わせは ・・・・・ TEL 0120-114616

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Spring 2007