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警察庁NAT IONAL POL ICE AGENCY
総 合 職 技 術 系
国家公務員総合職に興味を持った皆さんへ
この案内は、国家公務員総合職の仕事に興味を持った方が、これから試験勉強や官庁訪
問をするにあたって、少しでも参考になるようにと作成しました。
国家公務員という仕事を知り、興味を持っても、試験を受験した先輩や受験を考えてい
る同級生が周りにおらず、何をしたら良いのかわからないかもしれません。特に技術系区
分の受験は、予備校にも専門試験対策のコースがなく、また専門試験の参考書も見つから
ず、不安になるかもしれません。警察庁総合職技術系で入庁した若手職員にも、同じ悩みを
抱えながら試験勉強をしていた人がたくさんいます。
ここでは、国家公務員総合職試験を受験するために、そしてその後官庁訪問に臨むため
に、若手職員たちからの「これをやるのがオススメ!」を紹介していきたいと思います。
【目次】1. 国家公務員総合職試験とは
2. 事前準備をしよう
3. 若手職員たちの勉強法
4. 官庁訪問に挑むために
5. 「○○と両立したい」という気持ちのために
6. おわりに
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国家公務員試験には、総合職試験と一般職試験があります。(以前はⅠ種・Ⅱ種などと呼
ばれていました。)このパンフレット中では、主に総合職試験について述べていきます。
国家公務員総合職試験は年に1度実施され、一次試験と二次試験があります。試験は専
門分野ごとの「区分」に分かれており、それぞれ自分の専門に近い「区分」を選択して受験し
ます。事務系区分は文系、技術系区分が理系のイメージです。
事務系区分 …行政、政治・国際、法律、経済、人間科学
技術系区分 …工学、数学・物理・地球科学、化学・生物・薬学、農業科学・水産、 農業農村工学、森林・自然環境
教 養 区 分
法 務 区 分
国家公務員総合職試験に合格すると、「官庁訪問」の権利を得ることができます。官庁訪
問とは、各省庁を訪問して受ける面接のことです。
また、国家公務員総合職試験に合格した場合、「合格者名簿」に登録されますが、その有効
期限は3年間です。
つまり、官庁訪問のチャンスは合格した年から3回あります!
1 国家公務員総合職試験とは
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国家公務員総合職という仕事があること、就職するためにはまず試験を受けなければなら
ないことを知ったとしても、では何をやれば良いのか分からず不安になるかもしれません。
しかし国家公務員といっても、特別なことはなく、準備は民間企業への就職活動とほぼ
同じです。ここでは、若手職員たちから、「自分はこんな準備をしていた!」という声を紹介
したいと思います。
2 事前準備をしよう
「国家公務員総合職試験」のことを検索する まず、自分が受験しようとする試験の内容を知ることが必要です。国家公務員総合職試
験の詳細(受験資格、試験種目、試験方法、申し込み方法)については、すべて人事院のホー
ムページに掲載されます。人事院のホームページには、この後も説明会や官庁訪問の情報
を得るためにたくさんお世話になるため、ブックマークしておくことがおすすめです。
一般的な試験の案内は、国家公務員試験対策をやっている予備校のホームページに分か
りやすく載っていることもしばしばあります。
試験の日程を確認する 国家公務員総合職試験の日程は、人事院のホームページで確認することができます。例
年、12月頃に翌年度の試験日程が発表されます。(2020年4月の試験日程は、2019年12
月頃に発表されました。)
国家公務員総合職試験受験までにやることリスト!
第一次試験は基礎能力試験(多肢)と専門試験(多肢)です。
第二次試験は専門試験(記述)と人物試験(面接)に加えて、大卒程度であれば政策論
文試験、院卒者であれば政策課題討議試験があります。
国家公務員総合職試験と一般職試験は、一次試験の日程は一か月半ほど空きますが、
申し込み期間はほぼ同じです。申込み期日は試験日程と合わせて人事院ホームページ
から確認してください。
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過去問を手に入れる 試験の過去問は、人事院に申し込むことで入手することができます。詳細は人事院ホー
ムページで確認してください。
・試験問題は人事院から取り寄せました。
・国家公務員総合職試験を受験していた先輩からもらいました。
・基礎能力試験については、市販の過去問題集を使用していました。専門試験(選択・記述)については、大学の公務員志望者向け就職支援センターで過去10年分の過去問題が保存されていたので、それを活用していました。
・大学の先生方がアーカイブを作成してくださっていました。
職員の体験談
英語の加点について調べる 詳細は人事院のホームページに掲載されていますが、TOEFL、TOEIC等で一定以上のス
コアを取り、証明書を提出することで、総合得点(最終)に加点されます。加点される点数
は、スコアによって15点又は25点です。
・TOEIC等の英語加点は可能な限り使った方がいいです。実際、25点の加点を貰うこ
とができるとかなり安心しました。
・民間企業の就活でもTOEIC等のスコアを提出する場合があるので、早めに勉強し
受験しておくのが良いと思います。
職員の体験談
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中央省庁の業務説明会や大学の公務員説明会に参加する 国家公務員総合職の説明会などの情報は、人事院や内閣人事局、各省庁のホームページ
から見ることができます。また、大学によっては、大学主催の公務員セミナーを開催すると
ころもあります。省庁によっては、民間の大手就職ポータルサイトに情報を掲載し、民間企
業との合同説明会に参加することもあります。
国家公務員総合職のみの説明会であれば、様々な省庁の説明をじっくり聞くことができ
ますし、国家公務員と地方公務員が参加する説明会であれば、国と都道府県、地方自治体を
比較しつつ説明を聞くことができます。民間企業も多く参加する説明会であれば、公務員
と民間の仕事の進め方や、理念の違いを感じ、自分がどのような仕事をしたいのか改めて
考えるきっかけになるかもしれません。
国家公務員と地方公務員を併願するのか、国家公務員と民間企業で悩んでいるのかな
ど、自分の希望に合わせて様々な説明会に参加してみることをおすすめします。
□人事院や各省庁主催の各種セミナー・説明会に参加する
人事院では、公務研究セミナーや、霞が関特別講演など、各省庁の職員から業務に
関する話を聞くことができるイベントを多数開催しています。開催場所は東京に限
らず、北海道地区、東北地区、東海・北陸地区、近畿地区、中国・四国地区、九州地区と
日本全国で実施されます。
また、各省庁においても、独自の説明会やインターンシップなどを開催しています。
これらの日程は、各機関のホームページで周知されるため、こまめにチェックする
ことをおすすめします。
□大学主催の公務員合同説明会に参加する
大学によっては、国家公務員や地方公務員の業務を紹介する説明会を、大学独自
で開催しています。OB・OGの職員が参加することも多いため、他の説明会よりも公
務員を身近に感じることができるかもしれません。
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□民間企業と公務員の合同セミナーに参加する
省庁によっては、民間企業が主催する大規模な合同説明会に参加していることも
あります。民間企業との合同セミナーでは、民間企業と公務員とを比較しながら説
明を受けることができるので、自分の就職活動の方向性を決めていない人にもおす
すめです。
□OB・OG訪問をする
大学によっては、就職課、キャリアセンターなどにOB・OG訪問担当者を登録して
います。警察庁のように、ホームページの採用ページにOB・OG訪問について案内を
載せている省庁もあります。実際に勤務しているOB・OGがいなくても職員訪問を
受け付けている場合もあるため、採用担当者に確認してみるのが良いと思います。
OB・OG訪問では、実際にその省庁で勤務している職員と一対一で会話すること
ができるため、積極的に質問するチャンスです。
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人事院のwebサイトに公務研究セミナーや霞が関特別講演の情報が掲載されて
いるので、ここから情報を得ていました。私は東京在住だったため、東京で開催され
る公務研究セミナーにはなるべく全部参加するようにしました。公務研究セミナー
では多くの省庁の説明を聞くことができ、省庁ごとの仕事の違いを学ぶことができ
ました。また、職員と直接お話しできる貴重な機会であり、毎回とても有意義で楽し
かったです。
民間の就活セミナーと同時開催で、大学独自の公務員説明会もありました。大学主
催の説明会は気軽に参加でき、OB・OGが説明者側で参加していることが多いので、
公務員以外の選択肢と迷っている人も気楽に参加できるのではないかと思います。
省庁独自の説明会について知るため、各省庁の採用ホームページはブックマーク
に登録し、定期的に見るようにしていました。
職員の体験談 Q:どのように情報収集をしていましたか
試験まで1年以上の時間があった職員
若手職員の中には、1年以上の時間をかけて試験勉強をしていた職員もいれば、数か月だ
けであった職員もいます。この案内を読んでいる方の中には、試験まで余裕がある人、時間
が無い人、部活が忙しい人、研究室との両立が不安な人、アルバイトをたくさんしている
人、公務員試験勉強だけでなく民間就活もしたい人、いろんな方がいると思うので、若手職
員の勉強法を参考に、自分に合った勉強の仕方を見つけてください。
国家公務員総合職に興味を持ったのが大学1、2年生であった場合、就職活動を始めるのにま
だ余裕がある時期だと思います。基礎から専門まで、自分の苦手を無くし得意を伸ばし、コツコツ
と勉強することができます。
大学院への進学を考えている場合でも、一度試験に受かれば3年間は官庁訪問をすることがで
きるため、学部4年生、院1年生で試験に受かると院2年生で官庁訪問ができます。早めに国家公
務員総合職試験を受験しておくことで、就職活動時の選択肢を増やすことができます。
ここからは、実際にどのような対策をしていたのか、若手職員の勉強方法を紹介します。
3 若手職員たちの勉強法
一次試験の基礎能力問題については、資格試験の専門学校が実施している公務員
試験の対策講座を受講しました。インターネットで受講できるので、大学の講義の
合間などに講座を受けていました。
一次試験の択一専門については、対策本や過去問を繰り返し解くことで、正答率
を上げるようにしました。
二次試験の専門記述は、過去5年分の過去問を繰り返し解いて、問題の傾向を分析
しました。私は、大学の専攻と違う専門記述科目を選択したので(大学の専攻:情報
工学、試験で選択した科目:信頼性工学、衛生工学)、大学の図書館で関連する専門書
を読んだり、インターネットで分からないことを調べたりしてノートにまとめてい
ました。私が選択した工学区分では、毎年同じような傾向で問題が出題される科目
もあったので、自分の専攻にとらわれず、過去問をみながら解けそうな科目を探す
のもよいかもしれません。
職員の体験談
(大卒/工学)
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学部3回生の就職活動時期(2~3月)に国家公務員志望の同期に説明会に誘われ
たことがきっかけで、国家公務員を知りました。しかし、既に大学院への進学を決め
ていたので、何度か説明会には参加しましたが、試験は進学後に受験することにし
ました。大学院1回生で受験した試験には落ちてしまいましたが、翌年再度受験し、
合格しました。
一次の基礎能力試験対策としては、院卒者試験では教養分野の半分以上が数的処
理・判断推理の分野からの出題となるため、市販の過去問題集の数的処理・判断推理
のすべての問題を3回ずつ解きました。数的処理・判断推理はとにかく数をこなす
ことが必要だと思います。英語については元々あまり得意ではなく、配点も高くな
いのであえてほとんど勉強しませんでした。
一次試験の択一専門対策では、工学の基礎は過去5年分の総合職試験の過去問に
加えて、一般職の問題から似たような問題が出ることがあると聞いていたので、一
般職の過去問も解いていました。また、限られた時間の中で早く解くことができる
ように、数学と物理の公式をスマートフォンにメモをしておいて、いつでも見て覚
えられるようにしていました。過去問の模範解答はないので、参考書やインター
ネットで解法を調べながら、自分で解説を作成しました。
二次試験の専門記述の勉強は一次試験の合格発表後から始めました。専門記述の
科目については、大学でソフトウェア工学を専攻していたため、情報工学(ソフト
ウェア)と信頼性工学を選択しました。信頼性工学は例年難易度が安定しており、類
似問題が出ることが多いので、得意科目が2科目もない人にはおすすめです。
(院卒/工学)
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一次試験の基礎能力試験については、公務員試験過去問題集を繰り返し解くこと
をベースとしていました。数的処理、文章理解、社会科学は試験勉強を始めた当初か
らほぼ毎日、継続して勉強しました。また、受験前年の9月頃からは、人文科学と自
然科学も勉強し始めました。人文科学と自然科学は各分野1問ずつしか出題されず
費用対効果は悪いですが、自分は英語がとても苦手だったため、この分野に力を入
れてカバーできるように努めました。
一次試験の択一専門については、大学の講義に関係した内容が多かったので、演習
をベースに勉強し、詰まったところでテキストや大学の参考書を参照していました。
二次試験の専門記述については、一次試験後から対策を始めたので時間がないと
いう状況でした。そのため、勉強する科目を3科目に絞り、過去問を参照しよく出題
されている問題に限って演習を重ねました。案外、自分の専門外の問題が解きやす
いこともあるので、一通り問題を見て勉強する科目を選ぶといいかもしれません。
(大卒/工学)
受験まで1年~半年程度の期間があった職員
若手職員の多くが、大学3年生・大学院1年生の春~秋頃、就職活動を意識し始めた時期に試験
勉強を始めていました。民間企業、地方公務員と様々な選択肢を考えつつ、コツコツと国家公務員
総合職試験の勉強をしていた職員が多い印象です。
修士1回生の春頃に、技術系公務員というものを知り、情報収集を始めました。私
の大学では国家公務員総合職を目指す人が少なかったため、大学内ではあまり情報
を得ることができませんでした。そのため、人事院に請求した過去問や、書店の参考
書等を利用し勉強しました。
国家公務員総合職試験の対策としては、一次・二次ともに、過去問をひたすら解い
ていました。一次試験の基礎能力試験については、知識分野は出題数が少ないにも
かかわらず、出題範囲が広く勉強しづらいため、知能分野に重点的に取り組みまし
た。知能分野では、英語と判断推理に注力し勉強していました。理由は、自分が英語
に苦手意識を持っていたためと、判断推理はボリュームが多い代わりにパターンを
覚えれば解きやすいので効率的だと考えたためです。
一次の択一専門試験については、一般職試験の受験も考慮し、自分の専攻ではな
い電気・電子分野の勉強も行いました。試験当日に問題を解く科目を選択できるた
め、自分の専攻の問題が難しかった場合でも対応できると考えたことも、専門外の
科目を勉強した理由の1つです。
二次の専門記述試験は、院試の問題と同じようなものだと聞いていたため、院試
対策で用いた大学の資料で勉強しました。
職員の体験談
(院卒/工学)
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私は専門科目の勉強に重点を置いており、基礎能力科目についてはあまり時間を
割きませんでした。一次試験の基礎能力問題については、数的推理と、物理だけ直前
に勉強したくなり、過去問集の物理の範囲だけ一通り解きました。その他の科目に
ついては過去問すら見ていない状況でした。
結論から言うと、この勉強方法はおすすめしません。配点を見るとわかりますが、
物理はどんなに時間をかけて勉強しても一問しか出題されないのに対し、国語の比
重は大きいです。数的推理はセンスに依存するとは思いますが、私は多少勉強して
挑んだにも関わらず殆ど解けませんでした。
私が試験をもう一度受けるとしたら、国語、英語、判断推理の過去問に目を通し、
それらに十分な時間を割り振り勉強します。
一次試験の択一専門については、はじめに「この参考書は全部覚える」と決める参
考書を一つ決め、一通り読みます。私は書かないと覚えられなかったので、覚えたい
ところはノートに書いていました。
その後、過去問を一問ずつ解きながら、正答の根拠と不正解の選択肢の意味につ
いて参考書で調べ、同時に周辺の知識も入れていきました。何度も目にしているこ
とは自然と覚えます。一度で覚えようと頑張らず、何度も同じような知識に触れて、
少しずつ深堀りしていくことができれば十分と思います。
二次試験の専門記述については、過去問を一問ずつ解き、参考書のその問題に関
連する部分を覚える努力をすることを繰り返しました。水産区分については当日分
野を選択して解くことになりますが、勉強の段階で分野を絞ることはおすすめしま
せん。当日に山を張った分野がわからなかった場合に取り返しがつかなくなるから
です。
専門試験については、一次試験の段階から、正答の根拠について理解することを
繰り返していくと、記述対策の時に活かすことができます。5年分の過去問を正答
の根拠まで完璧に覚えれば、当日問題が変わるといえど水産区分は確実に合格でき
ると感じました。
(院卒/農業科学・水産)
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大学4年生の冬頃、研究室の先輩が国家公務員として就職するという話を聞き、自分も興味を
持ったのが始まりです。
一次試験の基礎能力問題については、知識問題は範囲が広く対策が難しいので、文章理解・
数的処理の対策に絞りました。どちらも解き方に慣れることが重要なので、過去問を解きコツを
つかんでいけばいいと思います。
一次試験の専門択一問題については、工学分野は参考書が豊富にあるのでそれらを使用しつ
つ、適宜過去問で演習をしていました。
二次試験の専門記述については、模範解答がないため、過去問の演習を行うよりも、参考にな
る教科書から類似問題を見つけ、勉強していました。
(大卒/工学)
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一次の基礎能力試験を勉強する際には、本屋で見つけた文庫本サイズの参考書を使ってい
ました。通学時間や研究の待ち時間等の空いた時間に読めるように、持ち運びやすい大きさの
参考書を選ぶことにこだわりました。模擬試験型式の問題を解き、解けなかった問題について
は参考書で該当する分野を読み込み、少しずつ覚えていきました。
一次の択一専門試験については、私は農学を専攻していたので、参考書シリーズを全冊(試
験範囲の全分野)入手し、それを読むことで対策していました。参考書を毎日開き、頻出度の高
いもの、出題数の多い分野等を考慮し、その日どこまで読むかを決め、進めていきました。
具体的な進め方としては
・全文を音読する(音読できない環境では目を通す)
・読みながら、重要そうだと思ったところにマーカーで印を付ける
・演習問題で定着度合を確認する
・できなかったところをまたセミナーを使い復習し、出題された部分をセミナーから探して マーカーをつける。
という流れで進めました。マーカーを使う利点としては、過去問演習の中で間違えた箇所と
セミナーを照らし合わせることで、苦手な箇所を容易に把握できることです。他の箇所以上に
気合を入れて勉強する必要があると、自分で認識して進めることができるため、非常に役立ち
ました。
二次試験の専門記述については、勉強を始める前に、自分がどの科目を選択するかを決め、
その科目のみの記述対策を行いました。二次の記述対策には、大学の教科書と、これまで受け
た講義のノートが大変役立ちました。各用語の説明や原理の説明ができるように、専門記述対
策用ノートをつくり、教科書や講義ノートで調べながら自分の言葉で一つ一つまとめていきま
した。試験が近づいてからは、その専門記述対策ノートを読み返し、自分の言葉で記述できる
ように意識しました。
(大卒/農業科学・水産)
私は6年制薬学部を卒業した後大学院に進学し、博士課程1年生のときに受験し
ました。12月頃から国家公務員試験の勉強を意識はしていましたが、2月末に薬剤
師国家試験があったので、本腰を入れて試験勉強を始めたのは国家試験の後からで
した。
一次試験の基礎能力問題については、過去問と市販の問題集を使って勉強しまし
た。また、今後の面接などで活かされるかもしれないと思い、市販の就活用時事問題
の参考書を通学時間に読んでいました。私は、院卒者試験で基礎能力問題のうち
14/30を占める判断推理・数的推理ともにとても苦手だったので、現代文、英語、資
料解釈で点を稼ぎ、足切りを避ける作戦を取りました。
苦手な判断推理と数的推理は案の定1問も解けず、とてもしんどかったので、是非
早めに試験勉強を始め苦手を克服してください。(一次試験は合格最低点でした。)
一次試験の択一専門については、私は化学・生物・薬学区分で受験し、薬理学、薬剤
学・衛生化学、生化学・分子生物学、有機化学、食品学、分析化学・薬化学を選択しまし
た。もともと薬剤師国家試験の勉強をしていたため、基本的な知識は身についてい
たかと思います。過去問を自分で解き、大学の図書室で参考となる教科書を探し、答
え合わせをしていました。薬剤師国家試験の対策本は、要点が簡潔にまとまってい
るので、6年生の春に公務員試験を受けようという薬学生にもおすすめです。
二次試験については、一次試験の合格発表後から勉強を始めました。本当は余裕
を持たせるため3、4科目は勉強したかったのですが、時間がなく、科目を薬理学と
薬剤学に絞り過去問を解きました。二次試験の過去問にも模範解答がないため、大
学の図書館で教科書や参考となる本を見て解答を作成していました。
(院卒/化学・生物・薬学)
試験まで3か月未満の時点から勉強を始めた職員
職員の中には、部活に打ち込んでいた、研究が忙しかった、もともと民間企業の就職活動をメイ
ンに動いていた……など、様々な事情から試験直前になって勉強を始めた人もいます。
諦めず、要点を絞って勉強することが、試験合格へとつながります
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自分は大学3年生の夏頃から国家公務員総合職試験の受験を考えていましたが、
部活もあったため、実際に勉強を始めたのは試験の2か月前からでした。
国家公務員総合職試験全体に共通することですが、いきなり過去問を解き始めて
問題ないと考えています。自分の場合はまず過去問を解き、間違えたもの、正解した
が自信がなかったものについて復習しました。人事院から入手できる専門試験の過
去問には解説はついていませんが、一次の基礎能力試験についてはネットで検索す
ると解説がでてきたような気がします。
土日に過去問を1年分解き、平日の空き時間に復習するという形で2か月勉強を
続ければ、8年分の過去問を解くことができます。それだけやれば十分です。
一次試験の基礎能力問題については、自分の場合、人文科学、社会科学は全捨てで
した。自然科学も、大学受験で使ってない科目(自分の場合は地学)は全捨てしまし
た。国語、英語、数的処理は落ち着いて取り組めば解けない難易度ではないと思うの
で、練習あるのみです。ここで可能な限り高得点を目指すのが重要かと思います。
基礎能力問題は、問題のボリュームに比して試験時間が短いので、最初から時間
を測って過去問を解いたほうが良いと思います。
一次試験の択一専門については、化生薬区分は専門試験での科目選択の幅が広い
ので、自分の専門に近いもの、勉強が苦にならないものを選ぶとよいと思います。大
卒程度試験を受験した場合は、院試の勉強も兼ねることができます。試験時間はか
なり余裕があるので、焦らず解くことが重要です。
二次試験の専門記述については、過去問を解いたのち、大学の教科書を使用し自
分なりの解答を作成していました。
(大卒/化学・生物・薬学)
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大卒程度試験
院卒者試験
二次試験では、大卒程度試験の受験の場合は政策論文試験を、院卒者試験の場合
は政策討論試験を受けることになります。
大卒程度試験、院卒者試験を受験した職員それぞれから、アドバイスを記載します。
政策論文については、特段「政策」の部分を意識せず、一般的な小論文の書き方を
身につけていれば十分だと思います。市販の小論文対策本を参考にしていました。
政策討論とは、つまりグループディスカッションです。はじめに資料をいくつか
渡されてそれを読み、自分の立場を選び(A・この政策に賛成/B・反対というイメー
ジです。)、A4用紙を使用し討論するグループ全員に配布される「説明資料」を作成し
ます。その後、グループで討論するという流れでした。
説明資料の作成については、あまり時間がないので、細部にこだわりすぎないこ
と、大きな文字で見やすい資料を作成することが大切だと感じました。現状の問題
点、自分の意見(AかBか)、その選択をした理由、その選択をしたことによりどのよう
な効果が期待できるか(メリット)、デメリットはあるかなどを書きました。
討論自体は、民間企業の面接でも行われるような、いわゆるグループディスカッ
ションです。自分の意見を言うだけでなく相手の意見をしっかりと聞くこと、相手
の意見を踏まえて議論を広げること、感情的にならないことなど、「チームで議論を
深める」意識が大切かと思います。政策討論には正解があるわけではないため、意見
の異なる人たちが積極的に議論し、多角的な視点から課題をあぶり出し、可能な限
り細やかな解決策を考えるという過程が重要です。
政策討論が不安な人は、民間企業のインターンシップ等に参加し、グループディ
スカッションの練習をしてみるのが良いのではないかと思います。
政策論文(大卒程度試験)と政策討論(院卒者試験)について
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●官庁訪問とは 国家公務員総合職試験に合格すると、合格者名簿に記載され、官庁訪問をすることがで
きるようになります。各省庁で働くことを目指す場合、官庁訪問をし、希望する省庁から
内々定をもらう必要があります。
官庁訪問には、第1クールから第5クールまであり、下の図のようにルールが決まって
います。
合格者名簿に記載され、官庁訪問ができる期間は3年間です。そのため、試験に合格した
次の年、そのまた次の年に、官庁訪問をすることも可能です。
官庁訪問の案内についても、人事院のホームページに掲載されます。
4 官庁訪問に挑むために
合格者名簿に記載され、官庁訪問ができる期間は3年間です。そのため、試験に合格した
A庁
A庁 C省A庁 C省
A庁 A庁
B省
B省
第1クール
第2クール 第3クール
休日でリフレッシュ!
あと少し!
期間の途中からでもOK
面接が重なってしまったら
よく考えよう!
呼ばれなかったなぁ、、、
◎ 官庁訪問ルール
◎
同じクールで同じ省庁には行けない 第2クールから行ってもOK!
第1クールが△日目なら、第2クールも△日目
第4クール 第5クール
官庁訪問スケジュール(例)
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●官庁訪問対策について● 「官庁訪問対策」と聞くと、何か特別なものを想像するかもしれませんが、若手職員も
各々が試行錯誤し、自分に合う対策を立て、官庁訪問に臨んでいました。
ここでは、職員たちが実際にどのような官庁訪問対策を実施していたのかをご紹介しま
す。ぜひ自分に合った方法を見つけ、恐れることなく官庁訪問に臨んでください!
官庁訪問対策として、大学の友人と面接の練習をしていました。民間企業志望の
友人はすでに本番の面接を受けていたので、経験者の立場から、面接全般について
いろいろとアドバイスをもらうことができました。公務員志望の友人とは、お互い
に市販の官庁訪問対策本に載っている質問をするなど、官庁訪問を意識して面接練
習をすることができ、良い対策になりました。
頭では分かっていても、いざ面接を受け、初対面の面接官に口頭で自分の考えを
伝えるとなると、うまく表現できないことがあります。対人の面接練習はするべき
と思います。
職員の体験談
(大卒/数学・物理・地球科学)
はじめに官庁訪問の流れについてインターネットで情報収集し、大まかな雰囲気
を把握しました。次に、志望省庁のパンフレットを読み込み、省庁ごとの違いなどを
踏まえ、志望動機を固めていきました。
私は、大学の就活セミナーに参加し、面接の練習をしていました。民間就活も並行し
ていたので、民間企業の面接本番を経験したこともためになったと思っています。
(院卒/工学)
官庁訪問対策として、省庁説明会に多く参加し、業務内容の理解を深めるよう務め
ました。また、民間就活で面接本番を経験していたことが、官庁訪問の対策にもなりま
した。エントリーシートは、大学の就職支援センターに添削してもらっていました。
(大卒/工学)
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私は東京の大学に通っていたため、省庁の説明会にはなるべく多く足を運びまし
た。自分がもともと興味を持っていた省庁だけでなく、専門とは全く違う分野や、総
合職事務系職員向けの説明会にも参加しました。どの省庁も、「自分たちの使命は何
か」という軸を持っているので、様々な省庁から話を聞くことで、新しい視点を学ぶ
ことができた様に思います。
また、職員との座談会や、説明会後の質疑応答には積極的に参加しました。自分か
ら質問することで、自分の考えや、やりたいことが自分の中で明確になるのではな
いかと思います。
官庁訪問は「省庁に行って面接を何度か受ける」ものであるので、特殊な面接対策
は必要無いように思います。私は、面接は慣れが大切だと思っていたので、民間の就
活生向けセミナーや、インターンシップなどに参加し、数をこなすようにしました。
(院卒/化学・生物・薬学)
(大卒/農業科学・水産)
官庁訪問を経験した複数人の先輩に連絡をとり、官庁訪問で意識した点や印象に
残っている点等を教えてもらいました。先輩方の意見を参考に、官庁訪問へのイ
メージを自分の中でつくっていました。
(大卒/化学・生物・薬学)
官庁訪問に限らず、一般的に面接で聞かれそうなこと(志望動機や、大学時代に打
ち込んだこと、大学院には進学しないのか等)については、事前に回答を用意してい
ました。そして、各回答について整合が取れているかを確認し、自分の質問に対し面
接官から更に質問されることも想定し、追加の回答も作成していました。
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民間就活をしている人は、基本的には同じような対策をすればよいと思います。
自分は、志望動機とやってみたい仕事については、事前に考えておきました。志望動
機を自分なりに詰めておくと、面接でも自信をもって話すことができます。官庁訪
問でも、志望動機は必ず聞かれます。そのため、志望動機を十分に詰めておくことが
重要かと思います。
また、興味のある省庁へのOB訪問、職員訪問などは積極的に行いました。説明会
ではどうしても受動的になってしまうので、キャリアパスやどういう考えで仕事を
しているのかを質問するには、個別に伺った方がいいと思います。志望動機がうま
くまとまらないと思ったら、職員訪問をしてみて、自分と同じような考えで入庁し
た先輩の言葉を借りてみるのも一つの手かもしれません。
(大卒/工学)
大学のキャリアセンターで実施している面接対策講座に参加し、自分がESに記
載したことについてはどのような深掘り質問が来ても一通り話せるようにしまし
た。また、志望省庁の各局の政策に対する想定質問のようなもの(原課面接で話に
困ったときに使う用)をいくつか作成していました。
自分の思いや伝えたいことが、面接官に伝わらないということがないように、面
接の場での受け答えに慣れることが重要だと思います。
(大卒/工学)
過去に官庁訪問をした大学の先輩方の経験談から、先輩方がされた質問をリスト
アップし、それぞれの質問に対して自分なりの答えを作成しました。特に「何故、他
ではなくその省庁を志望したのか」について説得力を持たせるために、志望省庁と
少しでも関係のある他省庁についても調べるようにしていました。
(院卒/工学)
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遠方からの官庁訪問について 官庁訪問の際、遠方からの訪問になる方も少なからずいます。遠方からの官庁訪問は、体力
的・経済的に負担になることは否めませんが、若手職員の体験談が役に立てばと思います。
官庁訪問中のホテルの予約については、途中で落ちる場合も想定して、クールが
終わるごとに、次クールの日程分のホテルを予約するようにしていました。クール
ごとにホテルを予約し直していたので、同じホテルが予約でいっぱいとなっている
こともあり、門前仲町や日本橋など複数のホテルに泊まりました。また、次の日に官
庁訪問がない日は友達の家に泊まったりしていました。
交通機関については、3月の霞が関OPENゼミの際には深夜バスで大阪から東京に
来ましたが、かなりの疲れを感じたので、官庁訪問時は新幹線を利用しました。
官庁訪問中の土日は地元には帰らず、映画を見たり、関東に就職した学部時代の
同期と飲みに行ったり、警察博物館を見学しに行ったりしていました。
職員の体験談
春の官庁訪問について(技術系区分・既合格者のための官庁訪問) 国家公務員総合職試験技術系区分の既合格者の場合、春の官庁訪問という、一般的な官庁
訪問よりも早い時期に実施される官庁訪問にも参加することができます。
国家公務員総合職試験合格者名簿に名前が載り、官庁訪問することができる期限は3年間
です。大学4年生で合格した場合、学部卒で就職するのであればその年の夏に官庁訪問をす
ることができますが、そのまま大学院に進学し、大学院2年生で既合格者向けの「春訪問」を
することもできます。春訪問で内々定が得られなかった時でも、その後の夏の官庁訪問時に
再度訪問することができるので、内々定を得るチャンスが広がります。
公務員試験のことは知っているけど院進するし、就活はまだまだ…という方は、将来の選
択肢を増やすために、学部4年生や大学院1年生で受験してみてはいかがでしょうか。
自分が公務員試験の受験を考え始めたのは大学4年の冬頃です。大学の先輩が国
家公務員として就職するという話を聞いて、興味を持ちました。自分は修士1年の
ときに受験しましたが、専門試験の内容は大学院入試の内容とほぼ同一であったの
で、専門試験については直前の一か月に2~3時間程度復習した程度でした。大学
院2年の時に春訪問をし、内々定を得ることができました。
職員の体験談
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若手職員の中には、国家公務員総合職試験の勉強・官庁訪問と民間企業の就活を両立し
ていた人も多くいます。また、大学卒業まで部活を続けていた人もいます。
職員の体験談を参考にしつつ、自分に合う方法を見つけてください!
5 ○○と両立したい、という気持ちのために
民間企業の就職活動と国家公務員試験勉強の両立につい
私は大学3年生の3月から民間就活を始めましたが、基本的には公務員試験の方
を優先していました。5月のはじめに内々定が出る企業を受けることで、なるべく
公務員試験と日程が被ることを避けるようにしました。
職員の体験談
民間就活での面接対策はそのまま公務員試験の面接、官庁訪問対策につながるた
め、両立するというほどの負担は感じませんでした。民間企業の内定が得られてい
ると、心に余裕をもって官庁訪問に臨むことができます。面接は、「自分が何をした
いか、何ができるか、その根拠」を答えることだと思うため、自己分析についてはそ
のまま流用することができました(会社によって変わるものではないため)。
自分は前年度に国家公務員総合職試験に合格していたので、3月~5月までは民
間就活を優先し、春の官庁訪問のため6月から官庁訪問優先に切り替えました。
民間就活をすることで、志望動機作成や面接の経験を数多く積むことができまし
た。官庁訪問は面接回数が多いので、志望動機を説明する回数も非常に多くなりま
す。民間就活でエントリーシートの作成や、面接をこなすと、どういう書き方・話し
方をすると、相手に分かってもらえるのかという勘所がわかるようになります。官
庁訪問の面接官も、専門分野が自分と違ったり、人によっては文系出身であったり
するので、自分の研究内容や志望動機をわかりやすく説明できるようになったこと
は、とてもよかったと思っています。
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部活(体育会)と試験勉強の両立について
自分の場合、週3~4日は練習があり、その他に土日には試合もありました。公務
員試験の受験は大学3年生の夏頃から考え始めましたが、勉強のための休部はしま
せんでした。自分にとって、部活が試験勉強の息抜きであり、試験勉強が部活の息抜
きでした。
土日には試合がありましたが、毎週末ではないので、人事院のセミナー等には問
題なく参加できました。自分の場合、試合とセミナーの日程が重なったときには、試
合を優先していました。このようなセミナーは何度も開催されているので問題はあ
りませんでした。
職員の体験談
研究室と試験勉強の両立について
私は大学2年生のときに公務員試験の勉強を始めました。試験勉強をするため
に、あまり課題が多くない授業を選択し、隙間時間を見つけてコツコツと問題演習
をやっていました。
研究室は、拘束時間が長かったり、研究室の先生が公務員試験に理解を示してく
れないと大変になるため、研究室を選択する際、事前に試験を受験することを相談
しました。先生によっては、ある程度融通をきかせてくれることもあるため、両立し
やすくなると思います。私も、試験期間中はゼミで発表する課題の負担を軽くして
いただいていました。
職員の体験談
自分は大学2回生のときに公務員試験の受験を考え始めましたが、3回生の時は従
来通り講義を受講し、講義後に勉強やアルバイトを行っていました。4回生の時には
指導教授に相談し、官庁訪問終了まで就職活動優先で活動させていただきました。
自分は、平日は研究をメインに行い、土日は基本試験対策をし、息抜きで少し研究を
行っていました。情報工学系の研究を行っていたため、実験に大幅に時間を取られな
いという事情もありました。
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一日の勉強時間について
時期にもよりますが、私の場合、一日2~3時間程度だったと思います。一度に2~
3時間勉強すると集中力が続かないので、通学時間や研究の合間、お風呂に入ってい
る時間など、科目ごとに15分程度に分けて勉強を行うようにしていました。
職員の体験談
私の場合、比較的早い段階で公務員試験の受験を決めていたので、指導教授に対
して、公務員を志望していることを熱心に何度も伝えて、事前に打ち合わせをして
公務員試験の予定に合わせた研究の計画を立てることができました。そのため、試
験直前は研究を止めて試験勉強に集中して取り組むことができました。
自分の場合、休日は4~5時間くらい勉強し、平日の通学時間に復習などを行って
いました。
私は一日1~2時間くらい勉強していました。正答率を上げるには、毎日コツコツ
やることが重要だと思います。
一日中時間がある日は6時間ほど勉強し、研究室やアルバイトがあるときには隙間
時間に勉強するなど、メリハリをつけていました。
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最後に、これから国家公務員総合職試験・官庁訪問に挑む皆さんに、若手職員2名の声を
紹介します。
6 おわりに
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2人の職員からのメッセージにもあるように、国家公務員総合職試験や官庁訪問は、決
して特別なものではありません。この案内が、読んでくださった皆さんの背中を押すもの
になれば幸いです。
公務員試験は範囲が膨大に感じますが、必ずゴールはあります。まずは
過去問を眺めて全体像をつかみ、時間がない場合には優先度の低いとこ
ろは捨て、計画的に勉強すれば必ず最終合格までたどり着くことができ
ます。
官庁訪問では、複数の省庁を訪問することで、各省庁の雰囲気の違いを
感じることができると思います。思いがけない省庁とマッチングするこ
ともありますので、興味を広く持ち、まずは一度、第一志望以外の省庁に
も足を運んでみてください。みなさんが、ここで働きたいと心から思える
省庁に出会えることを願っています。
職員からのメッセージ
国家公務員総合職として働くためには、試験の合格が最終ゴールでは
ありません。だからこそ、試験勉強だけではなく、早い時期から官庁訪問
を見据えた面接対策を行うことが必要だと感じます。特に自己分析は、民
間就活でも行わなければならない重要な事項なので、自己分析をしっか
り行うことをお勧めします。
私は東京近郊に住んでいたため各種説明会には積極的に参加しました
が、遠方で説明会への参加が難しい場合、各省庁の採用担当メールなどを
利用して情報収集を行うと良いのではないかと思います。
「自分が何をしたいか、何ができるか」を深く考え、「それを○○省/庁
で実現するんだ」という熱い気持ちがあれば、試験も官庁訪問も突破でき
ると思います。頑張ってください。
職員からのメッセージ