nine lashes cs4 - 激ロック...magnolia festivalに出演したくてjoe...

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美し過ぎるメロディがとっても罪なラウドロック・バンド NINE LASHES 輸入盤のみの展開ながら、ただいま激売れ中の彼らに日本のメディア初取材を敢行!! Jeremy Dunn (Vo) インタビュアー:ムラオカ -まずはバンド結成から今に至るまでの歴史を教えてください。 僕はハイ・スクールを卒業してすぐに NINE LASHES に加入したんだけど、その少し前 に Jon David Jefferson と "Gus"Jared Lankford も加入しているんだ。ということ ですでにバンドは始まっていたんだけど、まだ地元だけで活動していたから、特にバンド が機能していた訳ではなかったんだ。だから僕たちはみんなに話す時は一緒に始めたって 言っているんだ。NINE LASHES 加入前は別のバンドでギターを弾いていたんだけど、 その頃からずっと歌いたいって思っていて、神様に“楽器を休ませて、歌えるバンドに出 会いたい!”って祈っていたら、すぐにシンガーが辞めることになって僕に歌うチャンス を与えてくれたんだ。結成当時は地元でしか活動してなかったけど、それからみんなで努 力して成長していったんだ。Tooth and Nail Records と契約したのも本当に神様のお 陰だったと思う。だけど、実は最初僕たちはレーベルと契約したかったんじゃなくて、 Magnolia Festival に出演したくて Joe Posey っていうプロモーターに CD を送った だけなんだ。そしたら彼から連絡があって、 “君たちのライヴを見に行ってもいいか?”っ て聞かれたので彼をショウに招待したんだけどライヴの途中で帰ってしまったんだ。きっ と気に入らなかったんだってメンバー同士で話していたんだけど、実際には彼は僕たちの ことをすごく気に入ってくれて、僕たちの音源を Tooth and Nail に送ってくれて、そ れで契約に至った訳なんだ。 -NINE LASHES というバンド名の由来を教えてください。 これは聖書から由来している名前で、イエス・キリストが叩かれた鞭を “Cat-o-nine-tails(9尾の猫鞭)”って言うんだ。イエスが磔にされる前にこの鞭で拷問 されていたんだ。イエスが僕たちのために何をして、なぜそういった行動に至ったかを思 い出させるために付けたネーミングなんだ。 -メンバー皆さんはどのようなミュージシャンに影響を受けて育ってきたのでしょうか? 素晴らしいクリスチャン・ミュージックがあることに気づく前は、いろいろ好きで特に KORN を聴いて育ったよ。だから KORN のギタリストの Brian Phillip "Head" Welch (2005 年脱退)が改心してクリスチャン音楽をやるようになった時はすごく感動したよ。 クリスチャン・ミュージックを発見してから THRICE、TFK、DEMON HUNTER など が好きで影響も受けているよ。 -バンド・フォトを拝見しましたが、皆さん形はそれぞれ違うものの統一感のある黒い衣 装を着用していますね。ライヴでもこの衣装でプレイしているのでしょうか? そうなんだ。さっきもメンバーみんなと話し合っていたんだけど、フェス・シーズンがやっ てきて、この衣装でやったら死ぬほど暑くなるから何か考えなきゃ(笑)。 -また衣装の腕章やアルバム・ジャケットの中央に大きくデザインされているロゴはあな た方のシンボルでしょうか?またこのマークはどのような意味を持っているのでしょう か? よく見ると、9 つのハッシュ・マーク(一般的に番号を記す際に用いられる記号)になっ ていてバンド名の NINE LASHES を意味しているんだ。 -1st アルバム『World We View』リリースおめでとうございます。 リリースから約 2 ヵ月経ちましたが、リスナーの評判はいかがですか? かなりいいフィードバックをもらっているんだ。Facebook でのコメント、雑誌のレ ビューなど、本当にいい反応が目につくんだ。メンバーみんなとても喜んでいるよ。 -ここ日本でも非常にアルバムの売れ行きがいいと聞いていますが、そのことはご存知で しょうか? そうだったのか!知らなかった。ファンからのメッセージは時々来ているけど、現状はま だ把握してなかったよ! -日本であなた方の作品が受け入れられているのはなぜだと思いますか? なぜだろう。逆に教えてくれないかな(笑)?それにしても地球の反対側なのに最高だよ ね。ライヴもやりに行けたらもっと最高だよ。 インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM -あなた方のサウンドはラウドでありながら、温かくそして優しく感じました。あなた 方自身どのようなサウンドを目指してこのアルバムを制作したのでしょうか? 正直言って、サウンドに関して何も意図的に作っているんじゃないんだ。その時感じて いることを曲にしているよ。「Memo」と「Anthem Of The Lonely」を比較しても、 全く違う音楽性だけど、それもその時の“モード”によって作るものなんだ。アルバム に関しては方向性はあるけど、それぞれの曲自身には方向性がなく、曲の制作が終わっ てその後にアルバムに最も適している曲を選んで収録したんだ。 -へヴィな曲からバラードまで、どの曲も総じてメロディに強力なフックがありますね。 あなたがたが曲を作る上で最も大事にしているのは、魅力あるメロディを生み出すこと でしょうか? ソングライティングに関して、これは THOUSAND FOOT KRUTCH の Trevor McNevan Trevor と一緒に仕事をして身についたことでもあるし、経験して分かった ことが1つある。ヴォーカリストとしては生意気な言い方かもしれないし、エゴイスト的 な言い方だと思われるかもしれないけど、やっぱり楽曲はヴォーカルの良し悪しで決ま るんだと思う。今まではリフから始まってメロディを合わせてたけど、今は自分が何と なくハミングしていたメロディとか、頭に浮かんだアイディアから作ってたりするんだ。 色々な作り方はあるけど、ヴォーカルが大事なのは分かっているんだ。もちろんヴォーカ ルだけでなく、リズム、サウンド、ヴォーカルが揃っていないといけないけどね。 -Track.3 の「Get Back」はダンサブルで他の曲とカラーが違うなと思いましたが、 プロデューサーの Aaron も作曲にかかわっているのですね?この曲を Aaron と共作す ることになった経緯を教えてください。 そうだね。Aaron のアイディアから始まったものなんだ。NINE LASHES と Trevor が一緒にロックに仕上げていった曲なんだ。ブリッジがなかったから、自分たちでそれ を考えて付け加えたらもっと迫力があるものに仕上がったんだ。最初は他の曲と違い過 ぎてどうなのかなって思ったけど、結局すごくいい感じに仕上がったので、「Get Back」 を入れて良かったと思うよ。 -Aaron のプロデュース・ワークはこのアルバムに何をもたらしてくれましたか? もう少しで曲が仕上がるってところで壁にブチ当たったりするんだけど、Aaron はそこ から何をするべきかよく分かってくれていて、一緒に完成させてくれたんだ。ループを 加えたり、リズムに深みを出したりもしてくれたよ。 -『World We View(僕たちが見る世界)』とは考えさせるアルバム・タイトルですね。 あなたがたが見ている世界とはどのようなものでしょうか? 今までと同じように世の中を見ないようにすることが大事なんだ。説明しにくいけど、 毎日自分に言い聞かせていることは、“自分なら出来る”ってことなんだ。よく人はどう しようとか、どうなるんだろうって悩んだりするよね。以前は僕もそうだったけど、今 は成せば成るという態度で物事に接しているんだ。自分を疑ったりしないで制限ではな く、可能性を秘めていると思うようにしているんだ。 アラバマ出身のクリスチャン・ロック・バンドによるデビュー・ア ルバム。ジャケットだけを見ると陰鬱な印象だが、“私たちの見る 世界”というタイトルが想像力を掻き立て、さらにいざ中を開け て見れば、儚げで憂いを持つ美しいメロディを持つ楽曲の数々が 並んでいる。FILTER 的なデジタル・サウンドが曲をソリッドにし、 DISTURBED を彷彿とさせるヘヴィネス・グルーヴを放つ曲が とてもかっこいい。そして Jeremy Dunn の歌はとても繊細でエ モーショナルなので、SKILLET 辺りが好きな人にもとてもオス スメだ。じっくりと腰を据えて、この緻密なサウンド・プロダクショ ンと素晴らしい歌声に酔いしれて欲しい。11 曲 40 分と、この手 のバンドにしてはコンパクトにまとまっているが、アルバムを聴い た後の満足感はその何倍以上のものがある。KAORU NINE LASHES World We View NOW ON SALE!! LABEL : Tooth & Nail Records GENRE : LOUDROCK FOR FANS OF : FILTER, DISTURBED, SKILLET

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Page 1: nine lashes CS4 - 激ロック...Magnolia Festivalに出演したくてJoe PoseyっていうプロモーターにCDを送った だけなんだ。そしたら彼から連絡があって、“君たちのライヴを見に行ってもいいか?”っ

美し過ぎるメロディがとっても罪なラウドロック・バンド NINE LASHES―

輸入盤のみの展開ながら、ただいま激売れ中の彼らに日本のメディア初取材を敢行!!

Jeremy Dunn (Vo) インタビュアー:ムラオカ

-まずはバンド結成から今に至るまでの歴史を教えてください。

僕はハイ・スクールを卒業してすぐに NINE LASHES に加入したんだけど、その少し前に Jon David Jefferson と "Gus"Jared Lankford も加入しているんだ。ということですでにバンドは始まっていたんだけど、まだ地元だけで活動していたから、特にバンドが機能していた訳ではなかったんだ。だから僕たちはみんなに話す時は一緒に始めたって言っているんだ。NINE LASHES 加入前は別のバンドでギターを弾いていたんだけど、その頃からずっと歌いたいって思っていて、神様に“楽器を休ませて、歌えるバンドに出会いたい!”って祈っていたら、すぐにシンガーが辞めることになって僕に歌うチャンスを与えてくれたんだ。結成当時は地元でしか活動してなかったけど、それからみんなで努力して成長していったんだ。Tooth and Nail Records と契約したのも本当に神様のお陰だったと思う。だけど、実は最初僕たちはレーベルと契約したかったんじゃなくて、Magnolia Festival に出演したくて Joe Posey っていうプロモーターに CD を送っただけなんだ。そしたら彼から連絡があって、“君たちのライヴを見に行ってもいいか?”って聞かれたので彼をショウに招待したんだけどライヴの途中で帰ってしまったんだ。きっと気に入らなかったんだってメンバー同士で話していたんだけど、実際には彼は僕たちのことをすごく気に入ってくれて、僕たちの音源を Tooth and Nail に送ってくれて、それで契約に至った訳なんだ。

-NINE LASHES というバンド名の由来を教えてください。

これは聖書から由来している名前で、イエス・キリストが叩かれた鞭を“Cat-o-nine-tails(9 尾の猫鞭)”って言うんだ。イエスが磔にされる前にこの鞭で拷問されていたんだ。イエスが僕たちのために何をして、なぜそういった行動に至ったかを思い出させるために付けたネーミングなんだ。

-メンバー皆さんはどのようなミュージシャンに影響を受けて育ってきたのでしょうか?

素晴らしいクリスチャン・ミュージックがあることに気づく前は、いろいろ好きで特にKORN を聴いて育ったよ。だから KORN のギタリストの Brian Phillip "Head" Welch

(2005 年脱退)が改心してクリスチャン音楽をやるようになった時はすごく感動したよ。クリスチャン・ミュージックを発見してから THRICE、TFK、DEMON HUNTER などが好きで影響も受けているよ。

-バンド・フォトを拝見しましたが、皆さん形はそれぞれ違うものの統一感のある黒い衣装を着用していますね。ライヴでもこの衣装でプレイしているのでしょうか?

そうなんだ。さっきもメンバーみんなと話し合っていたんだけど、フェス・シーズンがやってきて、この衣装でやったら死ぬほど暑くなるから何か考えなきゃ(笑)。

-また衣装の腕章やアルバム・ジャケットの中央に大きくデザインされているロゴはあなた方のシンボルでしょうか?またこのマークはどのような意味を持っているのでしょうか?

よく見ると、9 つのハッシュ・マーク(一般的に番号を記す際に用いられる記号)になっていてバンド名の NINE LASHES を意味しているんだ。

-1st アルバム『World We View』リリースおめでとうございます。リリースから約 2 ヵ月経ちましたが、リスナーの評判はいかがですか?

かなりいいフィードバックをもらっているんだ。Facebook でのコメント、雑誌のレビューなど、本当にいい反応が目につくんだ。メンバーみんなとても喜んでいるよ。

-ここ日本でも非常にアルバムの売れ行きがいいと聞いていますが、そのことはご存知でしょうか?

そうだったのか!知らなかった。ファンからのメッセージは時々来ているけど、現状はまだ把握してなかったよ!

-日本であなた方の作品が受け入れられているのはなぜだと思いますか?

なぜだろう。逆に教えてくれないかな(笑)?それにしても地球の反対側なのに最高だよね。ライヴもやりに行けたらもっと最高だよ。

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

-あなた方のサウンドはラウドでありながら、温かくそして優しく感じました。あなた方自身どのようなサウンドを目指してこのアルバムを制作したのでしょうか?

正直言って、サウンドに関して何も意図的に作っているんじゃないんだ。その時感じていることを曲にしているよ。「Memo」と「Anthem Of The Lonely」を比較しても、全く違う音楽性だけど、それもその時の“モード”によって作るものなんだ。アルバムに関しては方向性はあるけど、それぞれの曲自身には方向性がなく、曲の制作が終わってその後にアルバムに最も適している曲を選んで収録したんだ。

-へヴィな曲からバラードまで、どの曲も総じてメロディに強力なフックがありますね。あなたがたが曲を作る上で最も大事にしているのは、魅力あるメロディを生み出すことでしょうか?

ソングライティングに関して、これは THOUSAND FOOT KRUTCH の Trevor McNevan Trevor と一緒に仕事をして身についたことでもあるし、経験して分かったことが 1 つある。ヴォーカリストとしては生意気な言い方かもしれないし、エゴイスト的な言い方だと思われるかもしれないけど、やっぱり楽曲はヴォーカルの良し悪しで決まるんだと思う。今まではリフから始まってメロディを合わせてたけど、今は自分が何となくハミングしていたメロディとか、頭に浮かんだアイディアから作ってたりするんだ。色々な作り方はあるけど、ヴォーカルが大事なのは分かっているんだ。もちろんヴォーカルだけでなく、リズム、サウンド、ヴォーカルが揃っていないといけないけどね。

-Track.3 の「Get Back」はダンサブルで他の曲とカラーが違うなと思いましたが、プロデューサーの Aaron も作曲にかかわっているのですね?この曲を Aaron と共作することになった経緯を教えてください。

そうだね。Aaron のアイディアから始まったものなんだ。NINE LASHES と Trevorが一緒にロックに仕上げていった曲なんだ。ブリッジがなかったから、自分たちでそれを考えて付け加えたらもっと迫力があるものに仕上がったんだ。最初は他の曲と違い過ぎてどうなのかなって思ったけど、結局すごくいい感じに仕上がったので、「Get Back」を入れて良かったと思うよ。

-Aaron のプロデュース・ワークはこのアルバムに何をもたらしてくれましたか?

もう少しで曲が仕上がるってところで壁にブチ当たったりするんだけど、Aaron はそこから何をするべきかよく分かってくれていて、一緒に完成させてくれたんだ。ループを加えたり、リズムに深みを出したりもしてくれたよ。

-『World We View(僕たちが見る世界)』とは考えさせるアルバム・タイトルですね。あなたがたが見ている世界とはどのようなものでしょうか?

今までと同じように世の中を見ないようにすることが大事なんだ。説明しにくいけど、毎日自分に言い聞かせていることは、“自分なら出来る”ってことなんだ。よく人はどうしようとか、どうなるんだろうって悩んだりするよね。以前は僕もそうだったけど、今は成せば成るという態度で物事に接しているんだ。自分を疑ったりしないで制限ではなく、可能性を秘めていると思うようにしているんだ。

アラバマ出身のクリスチャン・ロック・バンドによるデビュー・アルバム。ジャケットだけを見ると陰鬱な印象だが、“私たちの見る世界”というタイトルが想像力を掻き立て、さらにいざ中を開けて見れば、儚げで憂いを持つ美しいメロディを持つ楽曲の数々が並んでいる。FILTER 的なデジタル・サウンドが曲をソリッドにし、DISTURBED を彷彿とさせるヘヴィネス・グルーヴを放つ曲がとてもかっこいい。そして Jeremy Dunn の歌はとても繊細でエモーショナルなので、SKILLET 辺りが好きな人にもとてもオススメだ。じっくりと腰を据えて、この緻密なサウンド・プロダクションと素晴らしい歌声に酔いしれて欲しい。11 曲 40 分と、この手のバンドにしてはコンパクトにまとまっているが、アルバムを聴いた後の満足感はその何倍以上のものがある。 KAORU

NINE LASHESWorld We ViewNOW ON SALE!!

LABEL : Tooth & Nail RecordsGENRE : LOUDROCKFOR FANS OF : FILTER, DISTURBED, SKILLET