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商号等/豊証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)21 加入協会/ 日本証券業協会 2017.7.21 NO.932 マーケット展望 本格化する 4―6 月期決算発表の見どころ マーケットニュース 3 月決算・第 1 四半期の決算発表予定日一覧 企業ニュース (東証1部:1332)日水 (東証1部:2379)ディップ (東証1部:3349)コスモス薬品 (東証1部:3563)スシローグローバルホールディングス (東証1部:6622)ダイヘン パフォーマンス一覧 N0.924 参考銘柄 5 社平均の高値騰落率は 13.8% ゼンリンの高値騰落率が 27.2%を達成 ゆたか証券 マーケットウィークリー

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Page 1: NO. ゆたか証券商号等/豊証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第21 号 加入協会/ 日本証券業協会 2017.7.21 NO. 932 マーケット展望

商号等/豊証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 21号

加入協会/ 日本証券業協会

2017.7.21

NO.932

マーケット展望 本格化する 4―6月期決算発表の見どころ

マーケットニュース 3月決算・第 1四半期の決算発表予定日一覧

企業ニュース

(東証1部:1332)日水

(東証1部:2379)ディップ

(東証1部:3349)コスモス薬品

(東証1部:3563)スシローグローバルホールディングス

(東証1部:6622)ダイヘン

パフォーマンス一覧 N0.924参考銘柄 5社平均の高値騰落率は 13.8%

ゼンリンの高値騰落率が 27.2%を達成

ゆたか証券 マーケットウィークリー

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

マーケット展望 本格化する4-6月期決算発表の見どころ 作成者:奥村義弘

米国株式市場に

安心感、ハイテク

株が反発

為替要因からは

ユーロ関連にメ

リット

為替敏感の自動

車関連はパワー

トレインの変化

に注目

ロボット関連は

需要旺盛

イエレンFRB議長の緩やかな金融政策正常化の流れを示唆するコ

メントを受けて、米国株式市場は安心感が戻りつつある。一時利益確

定売りが目立ったフィラデルフィア半導体株価指数が反発、NYダウ

も緩やかな上昇基調である。金利差拡大に着目した日本株のバリュー

株物色は一服しつつある。4-6月期決算を前に企業業績を修正する動き

は乏しいが、決算発表後の予想値の変化を先回りする形で、半導体製

造装置関連などが物色されている。

通常4-6月期の決算は、第1四半期ということもあり、通期計画の修

正につながることは少ない。今回も環境が急変している局面ではなく、

大きな変化は期待しづらい。とは言え決算発表の内容は、今後の業績

動向を占う材料となり注視する必要がある。まず、為替要因ではドル

円の動きは、米金融政策と経済状況の綱引きの状況が続いており、や

や不安定になっている。ただし日銀短観にみる企業の想定レートはド

ル円で1ドル=108円程度であり、現状の112円近辺の水準は、輸出セク

ターにとって計画線の水準と言えよう。主要証券各社の5月下旬から6

月上旬にかけて発表された企業収益見通しでは、今年度の想定為替レ

ートはドル円で108円-110円、ユーロ円で115円-120円となっている。

足元のユーロ円は128円台で推移しており、ユーロ売上比率の高い企業

の業績好転が意識されよう。堅調な欧州経済情勢もプラス要因である。

キヤノン(7751)、ソニー(6758)、堀場製(6856)などの電機・精

密、旭硝子(5201)、特殊陶(5334)など関連企業に関心が集まろう。

またグローバルでは地域別に、先行きの景況感にはばらつきがある。

企業業績に与える影響を探る展開となろう。

海外市場の動向で関心を集めるのが米国市場であろう。市場の減速

が懸念される自動車業界には関心が集まろう。ただ市場の悪化は株価

への織り込みも進んでおり、先行きの市場動向やインセンティブの動

きなど健全性にも関心が払われよう。SUBARU(7270)など好調

企業の株価反転に期待したい。また短期的な業績の進捗のみならず、

EV市場の拡大、自動運転車に向けた取り組みなど中長期視点での分

析が必要な業界と言えよう。パワートレインの変化に対応したサプラ

イヤーの動きにも注意を払っておきたい。ローム(6963)、TDK

(6762)、日電産(6594)、マブチ(6592)、村田製(6981)、KO

A(6999)など車載半導体、モーター、ADAS関連など電子部品企

業の存在感が増している。

産業別の動きで注目したいのが、産業用ロボットの受注が引き続き

強いことだ。国内では「働き方改革」が大きなテーマとなっている。

人手不足感が強まる中、製造業のみならず、医療・介護、建築現場、

物流、観光・サービスなど様々な現場でサービスロボットが活躍の可

能性を高めていることに注目している。グローバルでは中国で自動車、

電気機器、半導体等の製造現場の強化策でFAロボットの採用が進め

られている点にも注目している。足元のFA、制御機器業界の統計も

良好で、ファナック(6954)、安川電(6506)、オムロン(6645)、

ハーモニック(6324:東証JASDAQ)などロボットメーカーの設備投資

意欲が高まっているようだ。

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

関心集める半導

体関連

内需では消費動

向が好転、価格転

嫁力などを注視

半導体製造装置も通常のサイクルからはモメンタムが低下する時期

だが、引き続き見通しは明るい。メモリ投資は、下期の動向に焦点が

当たるが、投資案件は多く活況が続く可能性は高い。インテル、サム

スン電子など大手半導体企業の動きが注目される。ファンドリー大手

のTSMCの決算では、中国スマホの在庫調整が長引いていることが

示唆されたが、最先端製品の開発でミックスは改善、産業用・自動車

向け需要などは引き続き好調を見込むなど明るい見通し。東エレク

(8035)、アドテスト(6857)、レーザーテク(6920)、ディスコ(6146)

など関連企業の動向には関心が集まろう。

6月の景気ウォッチャー調査が、現状が50.0、前月比1.4ポイント上

昇、先行きが50.5、同0.9ポイント改善した。内需関連では、人手不足

が深刻な非製造業ではボーナス増となるなど景況改善につながる動き

がみられる。また企業の効率性を高めるニーズは高く、企業のアウト

ソーシングニーズに応える企業は注目できる。「働き方改革」が推進

される中、アマノ(6436)の就業管理システムへの需要が高い。リロ

グループ(8876)は社宅管理・福利厚生を手掛けニーズに応えている。

消費では旅行需要が高まっている。ANAHD(9202)は羽田空港の

発着枠拡大や、運賃上昇、燃料安メリットを享受する。JR東海(9022)

は安定した新幹線需要が期待できる。円安は交易条件の悪化として効

く企業が多い。人手不足による人件費の上昇、省力化・合理化投資な

どの投資増はコスト増要因となり注意が必要である。価格転嫁力や創

意工夫の店舗運営など、環境変化への対応力を重視したい。食品では、

味の素(2802)、日清食HD(2897)、グリコ(2206)などは海外事

業の成長力が評価できよう。外食では低価格志向が高まる中、回転寿

司のスシローGH(3563)の客数復調が顕著である。スタートトゥ

(3092)はEコマースで高い成長力を示している。

90

95

100

105

110

115

120

125

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12/30 1/30 2/28 3/31 4/30 5/31 6/30

フィラデルフィア半導体株価指数

NYダウ

◇NYダウ、フィラデルフィア半導体株価指数の推移

(出所)Quick Astra Manager より CAM作成

61.8(17/5)

34.6

▲ 40

▲ 20

0

20

40

60

80

13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1

産業機械産業用ロボット受注額

産業機械産業用ロボット 販売額

◇産業用ロボット受注額、販売額(前年同月比)(%)

(出所)内閣府「機械受注統計調査報告」よりCAM作成

60

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12/1

12/5

12/9

13/1

13/5

13/9

14/1

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14/9

15/1

15/5

15/9

16/1

16/5

16/9

17/1

17/5

ドル・円スポット(月中平均)

想定為替レート(年度)

◇ドル円スポットレート(月中平均)と想定為替レート

(出所)日本銀行「全国短期経済観測調査」、

Quick Astra Manager より CAM作成

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000

予想EPS(右軸)日経平均株価(左軸)

◇日経平均株価と予想EPS・予想PERの推移(12.6-17.7)(円) (円)

10121416182022

12/6

12/9

12/12

13/3

13/6

13/9

13/12

14/3

14/6

14/9

14/12

15/3

15/6

15/9

15/12

16/3

16/6

16/9

16/12

17/3

予想PER

(注)直近値は17年7月14日

(出所)Quick Astra Manager より CAM作成

(倍)

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

マーケットニュース 3月決算・第1四半期の発表予定日一覧 作成者:奥村義弘

◇ 主な第1四半期の発表予定日一覧(コード順:7月21日以降)

コード 略称 予定日 コード 略称 予定日 コード 略称 予定日 1332 日水 8/4 3291 飯田GHD 8/9 5020 JXTG 8/9 1333 マルハニチロ 8/7 3360 シップHD 8/8 5202 板硝子 8/4 1605 国際石開帝石 8/4 3402 東レ 8/7 5232 住友大阪 8/8 1719 安藤ハザマ 8/8 3407 旭化成 8/3 5233 太平洋セメ 8/9 1720 東急建 8/8 3738 ティーガイア 8/1 5332 TOTO 7/31 1721 コムシスHD 8/4 3861 王子HD 8/2 5333 ガイシ 7/28 1801 大成建 8/7 3863 日本紙 8/3 5334 特殊陶 7/31 1802 大林組 8/8 3865 北越紀州紙 8/10 5401 新日鉄住金 7/28 1803 清水建 8/8 3880 大王紙 8/9 5411 JFE 8/1 1808 長谷工 8/9 4005 住友化 8/1 5413 日新製鋼 7/28 1812 鹿島 8/7 4021 日産化 8/4 5486 日立金 7/27 1821 三井住友建 8/8 4042 東ソー 8/1 5541 大平金 8/10 1861 熊谷組 8/9 4043 トクヤマ 7/28 5631 日製鋼 8/7 1878 大東建 7/27 4061 デンカ 8/7 5703 日軽金HD 7/27 1881 NIPPO 8/9 4063 信越化 7/25 5706 三井金 8/9 1883 前田道 8/8 4088 エアウォータ 8/10 5707 東邦鉛 8/7 1911 住友林 7/28 4091 大陽日酸 7/31 5711 三菱マ 8/8 1925 ハウス 8/8 4095 パーカライ 8/4 5713 住友鉱 8/8 1951 協エクシオ 8/4 4182 菱ガス化 8/2 5714 DOWA 8/9 1959 九電工 7/28 4183 三井化学 8/2 5715 古河機金 8/7 1963 日揮 8/9 4185 JSR 7/31 5801 古河電 8/2 2002 日清粉G 7/27 4188 三菱ケミHD 8/1 5802 住友電 8/1 2121 ミクシィ 8/8 4202 ダイセル 8/3 5803 フジクラ 7/28 2127 日本M&A 7/28 4204 積水化 7/27 5901 洋缶HD 7/31 2181 パーソルHD 8/10 4205 ゼオン 7/31 5929 三和HD 7/31 2206 グリコ 7/28 4206 アイカ 7/27 5938 LIXILグ 8/7 2229 カルビー 8/3 4208 宇部興 8/1 5947 リンナイ 8/4 2267 ヤクルト 7/28 4217 日立化 7/27 5991 ニッパツ 8/8 2269 明治HD 8/8 4272 日化薬 7/31 6098 リクルート 8/10 2282 日ハム 7/31 4307 野村総研 7/27 6103 オークマ 7/31 2331 ALSOK 7/28 4403 日油 8/2 6113 アマダHD 8/9 2371 カカクコム 8/2 4502 武田 7/28 6146 ディスコ 8/3 2413 エムスリー 7/26 4503 アステラス 7/28 6178 日本郵政 8/10 2432 ディーエヌエ 8/9 4506 大日本住友 7/28 6201 豊田織 7/28 2433 博報堂DY 8/4 4507 塩野義 7/31 6273 SMC 8/8 2440 ぐるなび 7/31 4508 田辺三菱 7/31 6301 コマツ 7/28 2531 宝HLD 7/27 4521 科研薬 8/1 6302 住友重 7/31 2681 ゲオHD 8/8 4523 エーザイ 8/2 6305 日立建機 7/27 2768 双日 8/2 4528 小野薬 8/2 6366 千代建 8/9 2782 セリア 7/31 4536 参天薬 8/1 6367 ダイキン 8/8 2784 アルフレッサ 8/4 4540 ツムラ 8/3 6371 椿本チ 7/28 2801 キッコマン 8/2 4543 テルモ 8/3 6383 ダイフク 8/8 2802 味の素 7/31 4555 沢井製薬 8/14 6395 タダノ 7/31 2871 ニチレイ 8/1 4568 第一三共 7/31 6412 平和 8/9 2875 東洋水 7/31 4569 キョーリン 7/31 6448 ブラザー 8/4 2897 日清食HD 8/9 4581 大正薬HD 8/2 6463 TPR 8/10 3088 マツキヨHD 8/9 4613 関西ペ 8/9 6471 日精工 8/1 3092 スタートトゥ 7/31 4661 OLC 7/28 6472 NTN 8/2 3099 三越伊勢丹 8/4 4681 リゾートトラ 8/9 6473 ジェイテクト 7/28 3101 東洋紡 8/7 4684 オービック 7/25 6479 ミネベア 8/4 3103 ユニチカ 8/7 4689 ヤフー 7/28 6486 イーグル工 8/1 3105 日清紡HD 8/8 4732 USS 8/7 6501 日立 7/28 3231 野村不HD 7/28 4739 CTC 8/3 6503 三菱電 7/31 3254 プレサンス 8/7 4902 コニカミノル 7/28 6504 富士電機 7/27 3289 東急不HD 8/1 4922 コーセー 7/31 6508 明電舎 7/31 (注1) 対象は日経平均、JPX400採用の3月本決算銘柄。時価総額などを基にCAM作成 (注2)7月14日現在。予定日は変更になる可能性があります

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

◇ 主な第1四半期の発表予定日一覧(コード順:7月21日以降)

コード 略称 予定日 コード 略称 予定日 コード 略称 予定日 6586 マキタ 7/31 7701 島津 8/7 8725 MS&AD 8/9 6594 日電産 7/26 7731 ニコン 8/3 8729 ソニーFH 8/9 6645 オムロン 7/27 7732 トプコン 7/28 8766 東京海上 8/8 6674 GSユアサ 8/1 7733 オリンパス 8/8 8795 T&D 8/9 6701 NEC 7/31 7735 スクリン 8/8 8801 三井不 8/3 6702 富士通 7/27 7741 HOYA 7/27 8802 菱地所 8/4 6703 OKI 7/28 7752 リコー 7/28 8830 住友不 8/9 6724 エプソン 7/27 7762 シチズン 8/10 8840 大京 7/31 6750 エレコム 8/7 7832 バンナムHD 8/4 8848 レオパレス 8/4 6752 パナソニック 7/31 7951 ヤマハ 8/1 8850 スターツ 8/8 6755 富士通ゼ 7/25 7974 任天堂 7/26 8876 リログループ 8/4 6756 日立国際 7/26 7988 ニフコ 7/28 8897 タカラレーベ 7/24 6758 ソニー 8/1 8001 伊藤忠 8/4 8933 NTT都市 8/3 6762 TDK 7/28 8002 丸紅 8/2 9001 東武 7/31 6770 アルプス 7/27 8031 三井物 8/3 9003 相鉄HD 8/1 6773 パイオニア 8/7 8035 東エレク 7/27 9005 東急 8/8 6806 ヒロセ電 7/28 8036 日立ハイテク 7/27 9006 京急 8/2 6807 航空電子 7/26 8050 セイコーHD 8/2 9007 小田急 7/28 6841 横河電 8/8 8053 住友商 8/3 9008 京王 8/14 6849 日本光電 8/2 8058 三菱商 8/2 9009 京成 7/31 6857 アドテスト 7/26 8078 阪和興 8/10 9020 JR東日本 7/28 6861 キーエンス 7/27 8088 岩谷産 8/9 9021 JR西日本 7/28 6869 シスメックス 8/4 8129 東邦HD 8/1 9022 JR東海 7/28 6902 デンソー 7/28 8136 サンリオ 8/1 9031 西鉄 8/3 6923 スタンレー 7/31 8174 日ガス 7/27 9041 近鉄GHD 8/9 6952 カシオ 8/2 8252 丸井G 8/4 9042 阪急阪神 8/3 6954 ファナック 7/28 8253 クレセゾン 8/9 9044 南海電 7/31 6963 ローム 8/1 8279 ヤオコー 8/10 9045 京阪HD 8/7 6971 京セラ 7/28 8303 新生銀 8/2 9048 名鉄 8/7 6976 太陽誘電 8/7 8304 あおぞら銀 7/31 9062 日通 7/31 6981 村田製 7/31 8308 りそなHD 7/31 9064 ヤマトHD 7/31 6988 日東電 7/31 8309 三井住友トラ 7/27 9065 山九 7/28 7003 三井造 7/31 8331 千葉銀 8/3 9101 郵船 7/31 7011 三菱重 7/31 8334 群馬銀 8/1 9104 商船三井 7/31 7012 川重 7/31 8354 ふくおかFG 8/4 9107 川崎汽 7/31 7013 IHI 8/8 8355 静岡銀 7/28 9201 JAL 7/31 7014 名村造 7/28 8359 八十二 7/31 9202 ANAHD 8/2 7164 全国保証 8/4 8379 広島銀 8/2 9301 三菱倉 7/31 7173 東京TYFG 8/9 8382 中国銀 8/2 9404 日テレHD 7/28 7180 九州FG 8/8 8410 セブン銀 8/4 9412 スカパーJ 8/2 7186 コンコルディ 8/3 8411 みずほFG 7/31 9432 NTT 8/4 7201 日産自 7/27 8418 山口FG 8/4 9433 KDDI 8/1 7202 いす ゞ 8/4 8424 芙蓉リース 8/2 9435 光通信 8/14 7205 日野自 7/28 8425 興銀リース 8/4 9437 NTTドコモ 7/27 7230 日信工業 8/7 8439 東京センチュ 8/4 9501 東電HD 7/28 7240 NOK 8/1 8473 SBI 7/27 9502 中部電 7/28 7259 アイシン 7/28 8524 北洋銀 8/4 9503 関西電 7/28 7261 マツダ 8/2 8585 オリコ 7/28 9506 東北電 7/27 7267 ホンダ 8/1 8586 日立キャピ 8/3 9513 Jパワー 7/31 7269 スズキ 8/3 8591 オリックス 7/31 9531 東ガス 7/28 7270 SUBARU 8/3 8593 三菱Uリース 8/3 9532 大ガス 7/27 7276 小糸製 7/27 8595 JAFCO 7/21 9533 邦ガス 7/31 7280 ミツバ 8/9 8601 大和 7/27 9613 NTTデータ 8/3 7282 豊田合 7/28 8604 野村 7/28 9719 SCSK 7/28 7313 TSテック 7/27 8609 岡三 7/28 9735 セコム 8/8 7419 ノジマ 8/8 8616 東海東京 7/28 9766 コナミHD 7/28 7458 第一興商 8/7 8628 松井 7/27 9810 日鉄住金物 7/31 7459 メディパル 7/31 8630 SOMPO 8/10 9956 バローHD 8/7 7593 VTHD 8/11 8697 日本取引所 7/28 9962 ミスミG 7/28 7606 Uアローズ 8/4 8703 カブコム 7/24 9989 サンドラッグ 8/9 (注1)対象は日経平均、JPX400採用の3月本決算銘柄。時価総額などを基にCAM作成 (注2)7月14日現在。予定日は変更になる可能性があります

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

企業ニュース 日本水産 (東証1部:1332)http://www.nissui.co.jp 作成者:兵藤三郎

国内大手水産会社

1911年、下関において田村汽船漁業部を創業。英国で建造され日

本まで回航したトロール船「湊丸」を以て業務を開始した。1919年、

共同漁業株式会社に組織変更。1928年、海外漁場の開拓を開始。漁

業、製氷、冷蔵、冷凍、加工、流通販売の機能を備える水産会社と

なる。1937年、社名を日本水産株式会社に改称した。1943年、水産

統制令により日本海洋漁業統制設立(戦後統制令廃止に伴い現社名

に復帰)、冷蔵、冷凍、加工販売部門を帝国水産統制(現在のニチ

レイ)に譲渡。1952年、戦後初の母船式鮭鱒漁業に出漁した。1980

年、EPA(エイコサペンタエン酸)効果測定の実証実験に着手し

た。現在、EPAは医薬品の原薬(持田製薬の「エパデール」)の

他、機能性表示食品、サプリメントの原料などに使われている。1988年、チリで銀鮭の養殖を開

始、以降ぶり等養殖魚種を拡大。2020年には完全養殖したマダコの出荷を目指す。

ファインは費用先行だが、水産・国内食品の両事業が業績をけん引

17.3期の連結業績は売上高が6,360億円、前期比微減、営業利益が226億円、同16%増。売上高

は為替の影響を受け減収となったが、鮭鱒市況の回復、主原料価格の低減等により水産・食品事

業が、医薬品原料の生産数量減少によるファインケミカル事業の苦戦を補い増益をけん引した。

営業利益、当期純利益ともに過去最高益を更新した。

18.3期業績の会社計画は、売上高が6,560億円、同3%増、営業利益が240億円、同6%増。過去

最高益の更新を見込む。ファインケミカル事業での新工場償却費負担や戦略的な広告宣伝費投入

による費用増を水産事業等の増益で補う。南米の鮭鱒養殖事業の好調継続、北米の助子の卵率回

復、国内食品事業の堅調推移がけん引役となろう。EPAは「中性脂肪を下げる」機能に加え、

新たにDHA(ドコサヘキサエン酸)の「記憶力を維持する」機能を訴求し拡販を図る計画。今

期は24億円の広告宣伝費を計画し費用先行となろうが、来期以降の業績貢献は期待できよう。

[株価動向・投資判断]

PERは依然1桁台と株価指標面では割安感がある。養殖等を含めた新たな水産資源確保の戦

略で中期的な成長が期待できよう。ファインケミカル事業の収益貢献が次のカタリストとなろう。

◇17.3期売上高構成比

(出所)日本水産資料よりCAM作成

水産

42%

食品

48%

ファイ

4%

物流

2% その他

4%

<業績>[日本基準]決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

16.3 637,164 ( ▲ 0 ) 19,442 ( 7 ) 20,696 ( ▲ 3 ) 12,307 ( 17 ) 44.6 5.00

17.3 635,953 ( ▲ 0 ) 22,646 ( 16 ) 24,884 ( 20 ) 14,216 ( 16 ) 48.0 6.00

18.3 予 656,000 ( 3 ) 24,000 ( 6 ) 26,000 ( 5 ) 20,000 ( 41 ) 64.2   8.00

[主要株価指標] (売買単位:100株)

株価(2017/7/14) 632 円

年初来高値(高値日) 700

同 安値(安値日) 510

予想PER(18.3予) 倍

1株株主資本(PBR算出用) 円

PBR 1.63 倍

予想配当利回り 1.27 %

(1株当たり配当金年8.00円)

ROE(17.3) 13.2 %

発行済み株式数 31,243 万株

円(17/6/15)

円(17/4/19)

388.4

9.8

400

450

500

550

600

650

700

750[週足]

13週平均

26週平均

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

企業ニュース ディップ (東証1部:2379)https://www.dip-net.co.jp/ 作成者:村上大志

ネット上で求人情報サービスを運営

1997年、コンビニでのマルチメディアステーション端

末を利用した無料カタログ送付サービスを目的として

設立。2000年より、インターネットによる求人情報サー

ビスを開始した。

事業セグメントはメディアとエージェントの2つ。メ

ディアは、アルバイトの求人情報サービス「バイトル」・

「バイトルNEXT」、派遣社員の求人情報サービス「は

たらこねっと」を運営。エージェントでは、看護師の求

人及び転職支援サービス「ナースではたらこ」を運営。

17.2期の売上高構成比はメディア91%、エージェント9%。

人手不足を背景に事業環境は良好、営業活動の強化で業績拡大が続こう

18.2期・第1四半期(3-5月)の業績は、売上高が98億1,500万円、前年同期比20%増、営業利

益が25億8,500万円、同17%増。メディア事業の売上高は89億2,700万円、同20%増、営業利益は

31億5,000万円、同11%増。上戸彩やピコ太郎、乃木坂46を起用した広告宣伝活動による認知度

の向上や、営業活動の強化により、「バイトル」の月間契約社数は同19%増、掲載情報数は同34%

増と伸長した。エージェント事業の売上高は8億8,700万円、同23%増、営業利益は3億5,000万円、

同196%増。前年低迷していたが、適正な人員配置で生産性が向上した。

18.2期の会社計画は、売上高が380億円、前期比15%増、営業利益が105億円、同15%増。企業

からの求人需要は強く、求人広告の掲載件数は増加基調が継続しよう。また、人材需給は依然ひ

っ迫状況が継続しており、人材関連サービスに強みを持つ同社にとって良好な事業環境が続こう。

7月に(株)TBMとパートナーシップ契約を締結した。石灰石を主原料とした紙やプラスチッ

クの代わりとなる新素材「LIMEX(ライメックス)」製品の販売を開始する。名刺や飲食店

のメニューなどが既に製品化されている。求人情報以外の領域での新事業の立ち上がりで、今後

の動向に着目したい。

[株価動向・投資判断]

足元の事業環境は良好である。中期的には、事業領域の拡大に期待したい。

0

40

80

120

160

0

100

200

300

400

(億円)(億円)◇売上高と営業利益の推移

売上高(左軸)

営業利益(右軸)

(出所)ディップ会社資料よりCAM作成

<業績>[日本基準:非連結]決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

16.2 26,798 ( 37 ) 7,162 ( 49 ) 7,170 ( 49 ) 4,675 ( 64 ) 84.4 62.00

17.2 33,178 ( 24 ) 9,119 ( 27 ) 9,141 ( 27 ) 6,167 ( 32 ) 111.2 記36.00

18.2 予 38,000 ( 15 ) 10,500 ( 15 ) 10,501 ( 15 ) 7,023 ( 14 ) 126.3   39.00

[主要株価指標] (売買単位:100株)

株価(2017/7/14) 2,392 円

年初来高値(高値日) 2,678

同 安値(安値日) 2,138

予想PER(18.2予) 倍

1株株主資本(PBR算出用) 円

PBR 8.65 倍

予想配当利回り 1.63 %

(1株当たり配当金年39.00円)

ROE(17.2) 49.5 %

発行済み株式数 6,200 万株

円(17/3/13)

円(17/1/24)

276.6

18.9

2,000

2,200

2,400

2,600

2,800

3,000

3,200

3,400[週足]

13週平均

26週平均

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

企業ニュース コスモス薬品 (東証1部:3349)http://www.cosmospc.co.jp/ 作成者:荒木晶子

九州地盤のドラッグストア、低価格戦略に強み

1973年、宮崎県延岡市に宇野回天堂薬局を創業。1983

年、有限会社としてコスモス薬品を設立、1991年、株式

会社化した。店舗数は827(17.5期末時点)、九州を中

心に小商圏でのドミナント出店を進め、競合からのシェ

ア獲得を図る。中国、四国、関西、中部へ出店エリアを

拡大、2020年の東京五輪後は関東への進出を予定してい

る。17.5期の地域別売上高構成比は、九州64%、四国12%、

中国14%、関西9%、中部1%。

特売日を設けず、一貫して低価格販売を行うEDLP

(エブリデイ・ロー・プライス)戦略が奏功。物流や店

舗作業の平準化、ローコストオペレーションの推進で粗

利益率が上昇し、営業利益が拡大している。

18.5期は関西・中部の出店を加速、店舗網を強化

17.5期の連結業績は、売上高が5,027億円、前期比12%増、営業利益が222億円、同19%増。計

画比では、売上高が127億円、営業利益が35億円上回った。既存店売上高は前期比3%増、新店効

果とともに増収に貢献した。粗利益率は19.9%、同0.5ポイント改善した。新規出店は96店、中

国・四国への出店を加速した。商品別では、一般食品や雑貨の販売が好調だった。

18.5期の通期会社計画は、売上高が5,500億円、前期比9%増、営業利益が223億円、同微増。

既存店売上高は同0.3%増、粗利益率は同0.2ポイントの改善を前提としている。新規出店による

費用増を要因に営業利益は横ばいの計画だが、前期実績を勘案すると保守的な印象。EDLP戦

略とドミナント出店を継続する。新規出店は前期と同水準の97店を予定、九州が30店、中国・四

国が30店、関西・中部が35店と、引き続き九州以外の地域の出店に注力する方針。6月の既存店

売上高は、前年同月比0.5%増と堅調に推移している。

[株価動向・投資判断]

17.5期の1株当たり年間配当金は80円とし、前期から15円増配する予定。18.5期は90円を計画

しており、積極的な株主還元姿勢も評価されよう。

(出所)コスモス薬品会社資料よりCAM作成

医薬品15%

化粧品10%

雑貨17%

一般食品56%

その他2%

商品別売上高構成比(17.5期)

<業績>[日本基準]決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

16.5 447,273 ( 10 ) 18,648 ( 9 ) 20,691 ( 9 ) 12,435 ( 6 ) 628.1 65.00

17.5 502,732 ( 12 ) 22,237 ( 19 ) 24,591 ( 19 ) 18,215 ( 46 ) 920.0 80.00

18.5 予 550,000 ( 9 ) 22,300 ( 0 ) 24,600 ( 0 ) 17,000 ( ▲ 7 ) 858.6   90.00

[主要株価指標] (売買単位:100株)

株価(2017/7/14) 23,200 円

年初来高値(高値日) 24,180

同 安値(安値日) 20,480

予想PER(18.5予) 倍

1株株主資本(PBR算出用) 円

PBR 4.94 倍

予想配当利回り 0.39 %

(1株当たり配当金年90.00円)

ROE(17.5) 21.5 %

発行済み株式数 2,000 万株

円(17/5/16)

円(17/1/25)

4,699.7

27.0

17,000

18,000

19,000

20,000

21,000

22,000

23,000

24,000

25,000

26,000[週足]

13週平均

26週平均

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

企業ニュース スシローグローバルホールディングス (東証1部:3563)http://www.sushiroglobalholdings.com 作成者:村上大志

回転寿司屋「スシロー」をチェーン展開

1975年、創業者の清水義雄氏が「鯛すし」を開業。84年、

「すし太郎」を設立。88年、弟の清水豊氏も「すし太郎」を

設立。99年、それぞれ立ち上げた「すし太郎」を合併し、2000

年に「あきんどスシロー」に商号変更。03年、東証2部に上

場。その後、業界2位にまで成長したが、創業者が第一線か

ら退いたことや店舗数が増加したことで、経営難易度が上昇

した。07年、「ユニゾンキャピタル」と資本業務提携し、経営改革に着手。09年、経営陣同意の

上、非上場化。認知度の向上や店内環境、接客などの改善が功を奏し、11年に回転寿司売上日本

一を達成。12年、イギリスの投資ファンド「ペルミラ」と戦略的業務提携。15年、「スシローグ

ローバルホールディングス」を設立し、持株会社体制に移行。17年3月、東証1部に上場。17.9期・

第2四半期末の店舗数は国内459店舗、海外(韓国)7店舗。

コスト削減で利益率改善に期待

17.9期・第2四半期(10-3月)の連結業績は、売上収益が768億8,900万円、前年同期比8%増、

営業利益が44億3,000万円、同1%増。5月は寄生虫「アニサキス」による食中毒の各種報道が外

食業界全体に影を落とし当社も影響を受けたが、上半期の既存店売上高は同0.6%増、客数は同

0.2%増、客単価は同0.4%増と堅調だった。新規店舗では、青森県1号店として16年10月にオー

プンした八戸店は、特大看板による高い視認性から客数が順調に推移。2月にオープンした町田

北口店は駅から徒歩5分の好立地で、オープン月から業績に貢献。韓国の売上高は同15%増。

17.9期の会社計画は、売上収益が1,596億9,200万円、前期比8%増、営業利益が89億2,100万円、

同19%増。下期の新規出店は18店舗を予定し、既に契約済み。11月には2年ぶりに韓国に新規出

店予定。規模を生かした価格交渉や機動的なメニュー改定、ITを活用した店舗運営等でコスト

削減が進んでおり、利益率の改善が期待できよう。6月の月次を見ると5月に落ち込んだ既存店客

数は戻っている。過度な心配は不要であろう。

[株価動向・投資判断]

外食の勝ち組として拡大傾向にある回転寿司業界において、積極的な出店・キャンペーン等の

実施で成長が期待できる企業として着目したい。

-10

-5

0

5

10

15

16.10 16.11 16.12 17.1 17.2 17.3 17.4 17.5 17.6

全店売上高、既存店客数・単価

(月次・前年同月比)

全店売上高 既存店客数 既存店客単価

(出所)スシローグローバルホールディングス資料よりCAM作成

(%)

<業績>[IFRS]決算期 売上収益 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

15.9 136,174 ( - ) 6,888 ( - ) 5,226 ( - ) 3,826 ( - ) 53.1 0.00

16.9 147,702 ( 8 ) 7,509 ( 9 ) 4,692 ( ▲ 10 ) 3,184 ( ▲ 17 ) 88.5 0.00

17.9 予 159,692 ( 8 ) 8,921 ( 19 ) 8,474 ( 81 ) 5,886 ( 85 ) 214.4   70.00

[主要株価指標] (売買単位:100株)

株価(2017/7/14) 3,320 円

年初来高値(高値日) 3,620

同 安値(安値日) 3,245

予想PER(17.9予) 倍

1株株主資本(PBR算出用) 円

PBR 3.27 倍

予想配当利回り 2.11 %

(1株当たり配当金年70.00円)

ROE(16.9) 8.9 %

発行済み株式数 2,746 万株

円(17/4/28)

円(17/6/5)

1,016.5

15.5

3,000

3,200

3,400

3,600

3,800

4,000[週足]

13週平均

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

企業ニュース ダイヘン (東証1部:6622)http://www.daihen.co.jp/ 作成者:奥村義弘

電力機器、溶接メカトロ、半導体関連機器を手掛ける

1919年、大阪変圧器として設立、1985年に現社名に変

更。柱上変圧器に始まりアーク溶接機、産業用ロボット、

半導体製造装置用の高周波電源、太陽光発電用のパワーコ

ンディショナーなどを手掛けてきた。各種変圧器は全電力

会社に納入。アーク溶接機では国内シェアトップ。近年は、

ダイヘン「ならでは製品」の創出に力を入れている。工場

全体での省エネ・高効率化ニーズの高まりを受けて、蓄電

池システム内蔵型太陽光発電パッケージなどのFEMS

(工場用エネルギー管理システム)関連製品を拡充する。

また、総合FAメーカーとして、溶接以外の各種ロボット

アプリケーションの充実やAGV(自動搬送台車)向け高

効率ワイヤレス給電システムの開発・市場投入に取り組んでいる。

会社計画は保守的、半導体や溶接メカトロの受注は好調

17.3期の業績は、売上高が1,349億円、前期比3%増、営業利益が87億円、同7%減。受注高は

電力機器が前期比7%減、溶接メカトロが同2%増、半導体機器が同92%増。太陽光向けパワコン

は減少したが、中国の自動化投資拡大で第4四半期にかけ需要回復が顕著となった。

18.3期の会社計画は売上高が1,450億円、同8%増、営業利益が100億円、同15%増。為替想定

を1ドル=105円とし、営業利益で▲2億円をみる。セグメント別営業利益は電力機器が、前期比

10%減、溶接メカトロが同36%増、半導体関連機器が同55%増。溶接メカトロはFAロボットが

中国向けなどに伸長しよう。半導体製造装置ではPCサーバー用HDDのSSD置換やスマホ搭

載メモリの大容量化で、多くのエッチング装置が必要とされている。その中で使用される当社の

プラズマ発生用電源システムへのニーズも高まっている。高周波電源装置は17.3期に16.3期比

1.5倍に能力増強したが、追加投資で16.3期比2.0倍拡大する計画。

[株価動向・投資判断]

今年度は中計の最終年度で、業績連動の3年平均総還元性向30%目安の株主還元への移行を視

野に置いている。会社計画はやや保守的と見られ、株主還元策にも期待が高まろう。

0

10

20

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700

800

電力機器 溶接メカトロ 半導体関連機器 その他

◇セグメント別業績(17.3期)

売上高(左軸)

セグメント利益(右軸)

(注)電力機器:各種変圧器、受変電システム、開閉機、制御通信機器、

分散電源機器

溶接メカトロ:電気溶接機、プラズマ切断機、産業ロボット、

ワイヤレス給電システム機器等

半導体関連機器:プラズマ発生用高周波電源、クリーン搬送ロボット等

(出所)ダイヘン公表資料よりCAM作成

億円 億円

<業績>[日本基準]決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当

百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円

16.3 131,197 ( 7 ) 9,329 ( 11 ) 9,231 ( 3 ) 7,220 ( 24 ) 56.6 12.00

17.3 134,870 ( 3 ) 8,705 ( ▲ 7 ) 8,879 ( ▲ 4 ) 6,252 ( ▲ 13 ) 49.6 12.00

18.3 予 145,000 ( 8 ) 10,000 ( 15 ) 10,000 ( 13 ) 7,000 ( 12 ) 55.7   15.00

[主要株価指標] (売買単位:1000株)

株価(2017/7/14) 943 円

年初来高値(高値日) 949

同 安値(安値日) 647

予想PER(18.3予) 倍

1株株主資本(PBR算出用) 円

PBR 1.69 倍

予想配当利回り 1.59 %

(1株当たり配当金年15.00円)

ROE(17.3) 9.2 %

発行済み株式数 13,552 万株

円(17/7/14)

円(17/2/6)

557.0

16.9

400

500

600

700

800

900

1,000[週足]

13週平均

26週平均

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マーケットウィークリー・932号 2017.7.21

パフォーマンス一覧 №924参考銘柄 5社平均の高値騰落率は13.8%

ゼンリンの高値騰落率が27.2%を達成

(注1)基準日株価は各マーケットウィークリー発刊日の終値、高値は基準日以降の高値 (注2)銘柄の網掛けは高値で10%以上上昇した銘柄

(注3)対日経平均相対パフォーマンスは基準日からの各銘柄の騰落率から同日経平均の騰落率を引いたもの

【重要開示事項】

■ 本資料は、ちばぎんアセットマネジメント株式会社(以下「CAM」と略す。)調査部が投資判断の参考と

なるよう情報提供のみを目的として作成したものです。

■ 執筆アナリストは、本資料に掲載されている企業の証券を保有しておりません。

■ 顧客資産の運用において、本資料に記載されている証券の売買を指図することがあります。

■ また、本資料はCAMが信頼できると考える情報源から得た上記日時現在の各種データなどに基づいて作成

されていますが、その情報の正確性および完全性についてCAMが保証するものではありません。

■ 加えて、本資料に記載されたCAMの意見ならびに予測は、予告なしに変更することがあります。

■ 本資料はCAMの著作物であり、著作権法によって保護されております。CAMの事前の承認なく、本資料

の全部もしくは一部を引用または複製、転送等により使用することを禁じます。

■ なお、投資に関する最終決定は、お客様御自身の判断でなさるようお願いいたします。

■ また、掲載した企業について株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むおそれが

ありますのであらかじめご了承下さい。

掲載 執筆者 基準日 基準日 高値 17.7.14NO. 銘柄 株価 高値日 騰落率 終値 騰落率

日経平均 17.5.26 19,686.84 20,318.11 17.6.20 3.2 20,118.86 2.2TOPIX 17.5.26 1,569.42 1,628.61 17.7.14 3.8 1,625.48 3.6

924 5社平均値 13.8 7.2(対日経平均相対パフォーマンス) (10.6) (5.0) 資生堂 4911 荒木 17.5.26 3,617 4,135 17.6.20 14.3 3,891 7.6(対日経平均相対パフォーマンス) (11.1) (5.4) イリソ電子工業 6908 奥村 17.5.26 8,330 9,590 17.6.21 15.1 9,290 11.5(対日経平均相対パフォーマンス) (11.9) (9.3) 島津製作所 7701 兵藤 17.5.26 2,141 2,254 17.6.5 5.3 2,212 3.3(対日経平均相対パフォーマンス) (2.1) (1.1) 丸井グループ 8252 荒木 17.5.26 1,631 1,747 17.6.16 7.1 1,546 -5.2(対日経平均相対パフォーマンス) (3.9) (-7.4) ゼンリン 9474 村上 17.5.26 2,689 3,420 17.7.4 27.2 3,200 19.0(対日経平均相対パフォーマンス) (24.0) (16.8)

925 インターネットイニシアティブ 3774 村上 17.6.2 2,209 2,209 17.6.2 0.0 2,052 -7.1 ファンケル 4921 荒木 17.6.2 2,096 2,230 17.6.5 6.4 2,074 -1.0 ハーモニック・ト ゙ライフ ゙・システムズ 6324 奥村 17.6.2 3,925 4,350 17.7.14 10.8 4,295 9.4 スノーピーク 7816 兵藤 17.6.2 3,470 3,580 17.6.6 3.2 3,235 -6.8 ナカバヤシ 7987 兵藤 17.6.2 285 340 17.6.20 19.3 322 13.0

926 前田建設工業 1824 村上 17.6.9 1,186 1,363 17.7.14 14.9 1,356 14.3 セリア 2782 荒木 17.6.9 5,590 5,790 17.6.20 3.6 5,160 -7.7 関東電化工業 4047 兵藤 17.6.9 895 1,054 17.7.10 17.8 1,035 15.6 三井金属 5706 兵藤 17.6.9 441 484 17.7.14 9.8 483 9.5 ソニー 6758 奥村 17.6.9 4,116 4,532 17.7.14 10.1 4,499 9.3

927 クレハ 4023 兵藤 17.6.16 5,450 5,670 17.6.22 4.0 5,500 0.9 マンダム 4917 荒木 17.6.16 6,080 6,280 17.7.14 3.3 6,260 3.0 シンフォニアテクノロジー 6507 奥村 17.6.16 398 484 17.7.3 21.6 447 12.3 リログループ 8876 村上 17.6.16 2,209 2,308 17.6.23 4.5 2,179 -1.4 サカイ引越センター 9039 荒木 17.6.16 4,240 4,565 17.7.6 7.7 4,300 1.4

928 江崎グリコ 2206 兵藤 17.6.23 6,210 6,260 17.6.27 0.8 6,130 -1.3 コメ兵 2780 荒木 17.6.23 1,380 1,530 17.6.27 10.9 1,360 -1.4 セーレン 3569 兵藤 17.6.23 1,742 1,825 17.7.4 4.8 1,807 3.7 富士通 6702 奥村 17.6.23 833.5 859.0 17.6.27 3.1 838.0 0.5 カプコン 9697 村上 17.6.23 2,727 2,803 17.6.26 2.8 2,595 -4.8

929 アドソル日進 3837 村上 17.6.30 1,195 1,259 17.7.6 5.4 1,197 0.2 サイバーエージェント 4751 村上 17.6.30 3,485 3,680 17.7.14 5.6 3,660 5.0 太平洋セメント 5233 兵藤 17.6.30 409 424 17.7.5 3.7 409 0.0 日立製作所 6501 奥村 17.6.30 689.4 728.5 17.7.14 5.7 724.1 5.0 西武ホールディングス 9024 荒木 17.6.30 2,077 2,077 17.6.30 0.0 1,998 -3.8

930 東洋紡 3101 兵藤 17.7.7 210 217 17.7.14 3.3 215 2.4 SHIFT 3697 村上 17.7.7 1,233 1,345 17.7.13 9.1 1,256 1.9 ミルボン 4919 村上 17.7.7 6,050 6,490 17.7.14 7.3 6,370 5.3 オムロン 6645 奥村 17.7.7 4,970 5,110 17.7.13 2.8 5,080 2.2 パルコ 8251 荒木 17.7.7 1,306 1,320 17.7.10 1.1 1,296 -0.8

931 マツモトキヨシホールディングス 3088 荒木 17.7.14 6,570 6,570 17.7.14 0.0 6,570 0.0 ダイキン工業 6367 奥村 17.7.14 11,820 11,820 17.7.14 0.0 11,820 0.0 東京エレクトロン 8035 兵藤 17.7.14 15,890 15,890 17.7.14 0.0 15,890 0.0 イオン 8267 荒木 17.7.14 1,722.0 1,722.0 17.7.14 0.0 1,722.0 0.0 ジャステック 9717 村上 17.7.14 1,255 1,255 17.7.14 0.0 1,255 0.0

(単位:円、%)