地域提案型 草の根技術協力事業 - jica ·...
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課題 50%以上の高い無収水率パイロットエリア(4ヶ所)において、マスターメーターを設置し、無収水量を計測して実態の把握を行い、漏水防止技術を移転して無収水率を削減した。
課題 給配水管の施工・維持管理技術の不足廃材置場に設置した研修所での研修及び給水管取替工事において、施工管理や給水台帳の作成に係る技術移転を実施した。
結果 フィジーでの無収水率約52%⇒約31 %に大幅削減!
事業概要参加者: 福岡市水道局
相手国:フィジー上下水道公社(WAF)
協力内容:パイロットエリアにおける無収水量削減給配水管の施工・維持管理に係る技術移転フィジー技術者の研修実施
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草の根技術協力事業
福岡市の無収水対策技術がフィジーへ
・福岡市水道局は,過去の大きな渇水を契機として,①効率的な配水,②水の有効利用,③節水意識の高揚を柱とする「節水型都市づくり」を進めてきた。
・6月1日を「節水の日」と定め、毎年、大規模なキャンペーンや見学会などを行っている。自然の恵みを大切にする思いや、
市民の皆さん一人ひとりの心が、まさに「市民ダム」となって貴重な水資源となっている。
福岡市の無収水量削減対策技術がフィジーの給水環境を大きく改善(2012年~2015年、2017年~2020年)
福岡市の背景、取り組み
フィジーの課題と成果
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フィジーの技術協力を通じ,福岡市側も水道技術者の人材育成を図る!
・国際貢献活動に関する技術協力ワーキンググループを設置して、多くの職員や幅広い年代の職員が国際協力に携わることができる体制を構築した。(水道局職員 約500人中 100人以上が参加)
・すでに水道が整備された日本には無くなった課題が、フィジーでは今も残っている。その解決に取り組むことでワーキンググループに所属する職員の水道技術や知識の向上、更にはベテラン職員から若手職員への技術の継承が可能となった。
福岡市水道局職員への波及効果
福岡市×フィジー
地域活性化特別枠/地域提案型
・配水調整システムの導入や限られた水を有効利用するため、漏水の防止にも努め、2016年時点で世界トップレベルの「漏水率2.0%」。
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課題 津波避難ビルが十分に認知、活用されていない地域産品を販売する産品市を開催し、津波避難ビルの住民による通常時の活用を促し、非常時の活用法についての認知度を向上。
津波被害で荒れてしまった空き地を活用したい津波被害による空き地を活用し、プロジェクト対象村の女性たちが中心となり、これまでは個人の生業であった農業(有機ゴミのコンポスト化、野菜栽培等)を協働で実施、収入向上に繋がった。
漁師の収入が低い天候や季節に大きく左右されるマグロ漁師たちの安定的な収入確保のために、漁師が協働でカキ養殖の立ち上げに挑戦、収入向上に繋がった。
事業概要参加者: 東松島市
(実施団体:東松島みらいとし機構(HOPE))
相手国:インドネシア バンダ・アチェ市役所
協力内容:漁業/農業を通じたコミュニティの活性化と経済力の強化による地域の防災力向上
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草の根技術協力事業被災経験を超えた「相互復興」の取り組み
・東松島市は,市民協働のまちづくりを震災前から進めており、被災後も「コミュニティレベルでの復興まちづくり」を進めてきた。
・東松島市は震災後、行政だけでは成し遂げられない復興を市民グループ、民間企業・団体や学術機関と連携し推進していくための中間組織HOPEを立ち上げ、復興と地域振興を一体化しながら促進する様々な活動を行ってきた。
津波からの復興に取組む東松島市とインドネシアバンダ・アチェ市の相互復興プログラム(2013年~2016年、2016年~2019年)
東松島市の背景、取り組み
インドネシアの課題と成果
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結果 地域資源を活用したビジネスにより収入が増え、災害時の備えに対し費用を捻出できるようになった(備蓄倉庫の整備)。協働により地域の繋がりが強化され、地域防災に意識が向くようになった(地域防災マップ作り)。 ⇒防災・減災の意識が高まった!
・バンダ・アチェの津波(震災遺構)ツーリズムを参考に、市内名所や災害時の避難場所を舞台としたウォーキングイベントを実施。市内外からの参加者に対する同市の魅力や復興状況の発信と併せ、避難場所の確認や集団移転先における住民同士の交流が行われ、地域力と防災意識が強化・向上された。
・インドネシア研修員の提案により、防波堤を利用したサイクリング観光のための環境を整備。防波堤から望む広大な太平洋や地元住民との交流も同市の魅力の一つであることが研修員より伝えられ、復興を通し地域の魅力を再認識した。なお、自転車の駐輪小屋にはバンダ・アチェの漁船廃材を装飾として利用。
東松島市民への波及効果
東松島市×インドネシア
地域活性化特別枠/地域提案型
・漁業が盛んな街であった東松島市は2011年3月11日の東日本大震災により、海沿いの集落を中心に甚大な被害を受けた。
インドネシアの技術協力を通じ,東松島市も新たな住民活動を創設!
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課題 急速に高齢化が進んでいるが、高齢者ケアの制度が未整備・看護と介護の連携体制が脆弱佐久市の高齢者ケア手法を導入することで、きめ細かな高齢者ケアを実現。
課題 高齢者をケアする看護師・ヘルスボランティアの技術が不足「オール佐久チーム」として行政、医療、介護の専門家と高齢者ケア分野の企業が一丸となり、タイ側看護師・ヘルスボランティアを育成。
結果 日本で高齢者ケアの研修を受けた看護師とヘルスボランティア計50名が、町内の高齢者862名をケアしている。
事業概要参加者: 長野県佐久市、学校法人佐久学園佐久大学、
地元企業3社、高齢者ケア専門家連絡会(プロジェクトに参加した地元専門家の集まり)
相手国:タイ(サンスク町、ブラパ大学)協力内容:・高齢者を対象とした在宅ケアを行政と地域ヘルスボランティアが連携して実施するための仕組みづくり。・佐久地域の知見を活かした介護・看護人材の育成。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草の根技術協力事業
高齢者ケア先進地域の知見を「オール佐久チーム」としてタイに技術移転しつつ地元企業が進出
・集団検診を通じて健康教育や出張診療を開始。
・在宅寝たきり高齢者に対し、訪問診療や訪問看護を全国に先がけ開始。
・県が集団検診を推進⇒日本一の健康長寿県に。
タイ、チョンブリ県における町ぐるみ高齢者ケア包括プロジェクト-サンスク町をパイロット地域として
(2015年度~2018年度)
佐久市の背景、取り組み
サンスク町の課題と成果
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草の根技協を足掛かりに佐久市の企業とともに国際貢献を推進!
・佐久市の企業とタイアップし、佐久地域の保健・医療や福祉・介護の取り組みを活かし国際貢献していく「つばさ事業」を実施中
・プロジェクトが現地で開催した「バンセンヘルスフェスティバル」に佐久市のヘルスケア
産業事業者3社が参画。そのうち数社は現地法人と連携してタイに進出。
佐久市への波及効果
佐久市×タイ
地域活性化特別枠/地域提案型
⇒健康長寿の観点を取り入れたまちづくりおよび産業振興を推進。
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◆下水道普及啓発活動、環境教育プノンペン都内小学校での都民向け下水道普及啓
発イベントの開催や北九州市内小学校教師による環境教育デモ講義を受講した都内小学校教師による、紙芝居を用いた本講義を開催。⇒ ✔ 啓発イベント:C/P主体にて1回/年開催
✔ 環境教育:都内小学校10校へ普及展開
◆下水・排水設備の維持管理マニュアル定期点検チェックリスト(日常点検簿など)を含
む、現地職員の技術レベルに即した維持管理マニュアルの作成を支援。⇒ ✔ 都内2つのモデルポンプ場にて試用版マニュア
ルの運用開始
【事業概要】参加者:北九州市上下水道局
相手国:プノンペン都公共事業運輸局(DPWT)
協力内容:水環境改善の重要性と下水道事業への理解促進のための下水道普及啓発活動・環境教育の実践とプノンペン都内での水平展開にあわせ、下水・排水設備の維持管理マニュアル作成による施設の適切管理・執務環境改善・労働者の安全意識の向上
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草の根技術協力事業
北九州市の下水道に関する技術と経験がカンボジアへ
北九州市が克服してきた公害対策のノウハウやこれまでの下水道整備における経験を活かし、官民連携で両国間の技術交流の活発化と技術移転の促進を図っている。
北九州市の下水道に関する技術と経験がプノンペンの水環境改善に寄与(2016年度~2019年度)
北九州市の背景、取り組み
プノンペン都の現状と今後の取組み
・・・・・・・・・・・・・・プノンペン都への技術協力を通じ,北九州市の企業も活躍!
・2017、2018年にC/Pであるプノンペン都公共事業運輸局、カンボジア国公共事業運輸省等関係機関と共に日本カンボジア上下水道セミナーを開催した。
・セミナーでは本草の根事業における活動報告に合わせ、北九州海外水ビジネス推進協議会会員企業によるカ国向けのプレゼンテーションを実施した。
・北九州市と共に海外展開に取り組んだ結果、北九州海外水ビジネス推進協議会会員企業の現地へのビジネス展開につながりつつある。
北九州市への波及効果
北九州市×カンボジア
地域活性化特別枠/地域提案型
ポンプ施設の調査
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実施団体:認定NPO法人国際インフラパートナーズ
相手国:ミャンマー建設省
協力内容:舗装技術を自立的、継続的に普及できる人材の育成
背景:道路整備の遅れにより、地方部は、行政サービスや市場へのアクセスがしにくく、地方と都市の格差の原因のひとつに。
課題:道路整備手法の技術基準がない。従事者の舗装技術の知識不足、実施能力不足。その結果、道路整備が進まない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・草の根技術協力事業
日本の舗装工事技術がミャンマーへ
国際インフラパートナーズは、ミャンマーで道路や橋梁の技術協力を行ってきたNGO団体。日本の建設業界や省庁で培ってきた技術とノウハウを活かして活動している。
エーヤワディ・デルタ地域における雇用促進のための労働集約型道路整備(路面処理)に関する人的資源開発事業(2012年度~2014年度)
貧困地域における労働集約型簡易舗装工事の持続的な自立実施支援事業(2016年度~2020年度)
団体の取り組み
課題と成果
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・日本の道路の国家基準を策定している日本道路協会も協力。非営利活動だからこそ多様な人材の参画がある。・日本の技術移転の結果、日本のビジネス参入において優位に働くことも期待。
草の根技術協力事業
支援型
ミャンマー側だけで舗装技術を普及する体制ができていない
日本とのつながり
課題2012年-2014年
・CPによる道路舗装後、交通の便がよくなり、車の交通量が格段に増加。それに伴い、道路沿いに飲食店や雑貨屋、建築資材を取扱う店などが立ち並ぶように。・村の世帯数も6000世帯から7800世帯に増え、消防局の施設拡大、小学校や病院がそれぞれ4・5件ほど増えるなど行政施設の充実が図られた。
村は活気づき、町に昇格した。2016年-
雨が降るとすぐに穴があき、でこぼこになる道路。走行中のバスが傾くことも。成果
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課題
成果ミャンマー語の簡易舗装技術マニュアルを作成中。ミャンマーの標準的な技術基準になる見込み。
草の根技術協力事業
パートナー型