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- 1 - 日本 SPICE ネットワーク(NSPICE.NET入会のご案内 コミュニティの目的 ディジタル家電、空調機器、情報処理機器、医療機器、自動車、鉄道、船舶、宇宙航空など、あらゆる製品にソフトウェ アが搭載され、製品の重要な役割を担っています。ソフトウェアは毎日の生活を快適にするために、今や私たちの暮らしにはなく てはならない存在となっています。 一方で、これらの製品に求められる機能は増え続けており、それらに応えるソフトウェアは大規模かつ複雑となり、ソフトウェア の品質確保、コスト抑制や納期遵守もいっそう難しいものとなっています。さらに、安全・安心に対するユーザの関心も高まって おり、機能安全やサイバーセキュリティへの対応が進められています。 このような状況の中、「社会生活を支えるソフトウェア搭載製品の品質、コスト、納期の目標をいかにして達成するのか?」と いう問いかけに対する一つの答えとして、「よいプロセスに基づく製品開発」が挙げられるのではないでしょうか。 さて、よいプロセスとは一体どのようなものなのでしょうか。よいプロセスとは、組織のビジネスゴールやプロジェクトの目標が達成 できるプロセスといえるでしょう。よいプロセスであることを説明するためには、実際にプロセスを計り、善し悪しを判断することが必 要となりますが、その判断の基準となるのがソフトウェア開発プロセスのアセスメントモデルです。 現在、ソフトウェア開発やシステム開発のアセスメントモデルとして世界的に利用されているのが、国際標準規格 ISO/IEC 15504(日本工業規格 JIS X 0145)及び ISO/IEC 33000 シリーズです。これらの規格から派生したプロセスアセスメントモデ ルには、Spice4Space Automotive SPICE をはじめとする各産業に特化した幾つかの SPICE モデルがあります。これらのモ デルを利用して組織のソフトウェア開発プロセスをアセスメントし改善に繋げることで、ソフトウェア品質の向上だけでなく、開発コ ストの抑制や納期の遵守といった効果も期待できます。 SPICE に基づくプロセス改善推進者及びアセッサーの情報共有のための交流及びプロセス改善技術の向上の場を提供す ることを目的とし、2011 5 月に日本 SPICE ネットワーク(NSPICE.NET)というコミュニティを発足しました。 会員の資格要件と権利 会員の資格要件 日本国内に居住し、以下の業務のいずれかに1年以上従事し、運営委員会の議決をもって会への参加が認められた者。 SPICE に基づくプロセス改善の推進者 開発あるいはサービス業務の担当者 SPICE アセッサー 会員の権利 会員限定の勉強会(定例会、Camp)や研究会に参加できます。 会員限定のファイルダウンロードサイトにアクセスできます。 さらに、運営協力金(2,000 /年間)を支払うと、限定情報にもアクセスできます。 条件を満たした場合、intacs 認定 Assessor 資格の更新に必要な Experience EvidenceEE)が発行申請を inctacs に行います。(EE intacs から発行されます。)

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日本 SPICE ネットワーク(NSPICE.NET)

入会のご案内

コミュニティの目的

ディジタル家電、空調機器、情報処理機器、医療機器、自動車、鉄道、船舶、宇宙航空など、あらゆる製品にソフトウェ

アが搭載され、製品の重要な役割を担っています。ソフトウェアは毎日の生活を快適にするために、今や私たちの暮らしにはなく

てはならない存在となっています。

一方で、これらの製品に求められる機能は増え続けており、それらに応えるソフトウェアは大規模かつ複雑となり、ソフトウェア

の品質確保、コスト抑制や納期遵守もいっそう難しいものとなっています。さらに、安全・安心に対するユーザの関心も高まって

おり、機能安全やサイバーセキュリティへの対応が進められています。

このような状況の中、「社会生活を支えるソフトウェア搭載製品の品質、コスト、納期の目標をいかにして達成するのか?」と

いう問いかけに対する一つの答えとして、「よいプロセスに基づく製品開発」が挙げられるのではないでしょうか。

さて、よいプロセスとは一体どのようなものなのでしょうか。よいプロセスとは、組織のビジネスゴールやプロジェクトの目標が達成

できるプロセスといえるでしょう。よいプロセスであることを説明するためには、実際にプロセスを計り、善し悪しを判断することが必

要となりますが、その判断の基準となるのがソフトウェア開発プロセスのアセスメントモデルです。

現在、ソフトウェア開発やシステム開発のアセスメントモデルとして世界的に利用されているのが、国際標準規格 ISO/IEC

15504(日本工業規格 JIS X 0145)及び ISO/IEC 33000シリーズです。これらの規格から派生したプロセスアセスメントモデ

ルには、Spice4Space や Automotive SPICE をはじめとする各産業に特化した幾つかの SPICEモデルがあります。これらのモ

デルを利用して組織のソフトウェア開発プロセスをアセスメントし改善に繋げることで、ソフトウェア品質の向上だけでなく、開発コ

ストの抑制や納期の遵守といった効果も期待できます。

SPICE に基づくプロセス改善推進者及びアセッサーの情報共有のための交流及びプロセス改善技術の向上の場を提供す

ることを目的とし、2011 年 5 月に日本 SPICE ネットワーク(NSPICE.NET)というコミュニティを発足しました。

会員の資格要件と権利

会員の資格要件

日本国内に居住し、以下の業務のいずれかに1年以上従事し、運営委員会の議決をもって会への参加が認められた者。

・ SPICE に基づくプロセス改善の推進者

・ 開発あるいはサービス業務の担当者

・ SPICE アセッサー

会員の権利

・ 会員限定の勉強会(定例会、Camp)や研究会に参加できます。

・ 会員限定のファイルダウンロードサイトにアクセスできます。

さらに、運営協力金(2,000円/年間)を支払うと、限定情報にもアクセスできます。

・ 条件を満たした場合、intacs 認定 Assessor 資格の更新に必要な Experience Evidence(EE)が発行申請を

inctacs に行います。(EE は intacs から発行されます。)

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主な活動

定例勉強会

年3回(関東地区、中部地区、関西地区)実施しています。初級者~中級者向けのワークショップをメインに、講演など

も行っています。

初級者向けプロセス勉強会

(誰でもわかるようにしよう)

初級者~中級者向けワークショップ

第 25回(2018/4) 構成管理、問題解決管理、変更依頼管理 ベースラインのお悩みを解決しよう

第 26回(2018/7) ソフトウェア要件分析、ソフトウェアアーキテクチ

ャ設計、ソフトウェア適格性確認テスト

トレーサビリティについて考えよう

第27回(2018/11) プロジェクト管理、検証、品質保証 品質管理と品質保証の違いを理解しよう

チーム討議 発表・質疑

Camp

年 1 回宿泊形式で実施しています。中級者向けのグループワークを実施し、成果を持ち帰るような活動を行っています。

・ Camp2018(2018/10) 構成管理活動を深く考察しよう

研究会

テーマを決め、研究会毎に参加者を募り、自主的な運営を行っています。

・ 2018 年度テーマ:アセスメント実践研究会、Agile in Automotive 研究会、改善計画研究会、『英語で読み解く

Automotive SPICE』研究会

Conference

年 1 回実施しています。非会員も含め、どなたでも参加できます。

・ 3rd NSPICE Conference(2019/3) SPICE で変革に挑戦しよう -これからのディペンダビリティに向けて-

会員情報 (2019/2/20現在)

日本 SPICEネットワーク 入会案内

2019年 3月発行

編集・発行:日本 SPICE ネットワーク 運営委員会

URL : http://nspice.net/

E-mail : [email protected]