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62
これからの“放送”は どこに向かうのか? NHK放送文化研究所 メディア研究部 村上圭子

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これからの“放送”はどこに向かうのか?

NHK放送文化研究所 メディア研究部

村上圭子

2

本日の流れ

問題意識:政治課題化する“放送”

対論:これからの“放送”はどこに向かうのか?

~民放連会長にきく~ゲスト:日本民間放送連盟 井上弘会長

研究報告:これからの“放送”を巡る論点報告:メディア研究部 村上圭子

問題意識

「「これからのテレビ」を巡る動向を整理する」(2012年~)➡通信・放送融合下におけるテレビ新サービスと放送政策の最新動向

問題意識

4

ビデオデッキDVD 全録ブルーレイ 2015 2018

本放送

2025放送100年1925

50年代 60年代 70年代 80年代 90年代 2000年代 2010年代 2020年代1920年代 2018年

デジタルアナログ

ハイビジョン

データ放送

1953 1960 1985 2000

文字多重放送 立体テレビ?(開発中)

白黒テレビ カラーテレビ

1987

衛星放送ラジオ

スマートテレビ(ハイブリッドキャスト)

2013

ワンセグ

2006

4K・8K

出典:各社HPより

放送サービス:高度化(スマートテレビ,4K8K)

放送

5

ビデオデッキDVD 全録ブルーレイ 2015 2018

本放送

2025放送100年

放送1925

50年代 60年代 70年代 80年代 90年代 2000年代 2010年代 2020年代1920年代 2018年

デジタルアナログ

ハイビジョン

データ放送

1953 1960 1985 2000

文字多重放送 立体テレビ?(開発中)

白黒テレビ カラーテレビ

1987

衛星放送ラジオ

スマートテレビ(ハイブリッドキャスト)

2013

ワンセグ

2006

4K・8K

通信サービス:光化,無線化,モバイル化の進展

2008 20091993

ダイヤルアップ

ADSL FTTH 光ブロードバンド

1999

3G LTE 4G 5G

CATV

2G

2005

20142017

無線LAN通信(インターネット)

出典:各社HPより6

90年代 2000年代 10年代 20年代

配信サービス:VOD,動画共有,SNS,見逃し,同時,ライブ…

放送局系有料VODサービス(2006年頃~)

放送局系無料見逃しサービス(2014年頃~)

放送局系同時・ライブ配信(2015年頃~)

出典:各社HPより7

テレビ関連新サービスや政策の最新動向整理(2012年~)マルチスクリーン化

スマートテレビ化

動画配信化

録画視聴化

ソーシャル化

分散型化

高画質化・高精細化

VR

・AR

・ドローン

データ活用・A

I

通信インフラ・モバイル端末

サービス

月日 事業者

ハイブリットキャスト

有料V

OD

無料V

OD

同時配信・時差再生

ライブ配信・マルチコン

テンツ配信等

2月1日 公 内閣官房 未来投資会議の第13回会議で安倍総理が、「周波数割り当ても含めた放送事業の在り方の見直しも検討することが必要」と言及

2月1日 有メ NTTぷららとアイキャスト 「ひかりTV」をキャリアフリー化すると発表。また、3月からはソニー子会社が提供する高速回線「NURO光」にも対応する ○

2月1日 有 スカパーJSAT 「スカパー!オンデマンド」で「FOX」など4チャンネルがIPリニアで配信開始。同サービスのIPリニア提供チャンネルは80件に ○ ○ ○

2月1日 放 テレビ東京 「テレビ東京ビジネスオンデマンド」の登録会員数が2018年1月で6万人を超えたと発表 ○ ○

2月2日 放 日本テレビ 「Amazonプライムビデオ 」で配信するドラマ『チョイス』が、過去に扱った報道内容と告示するとして抗議文を提出したと発表 ○

2月5日 野村総合研究所(NRI) 約3万件のシングルソースデータとテレビCMの解析データをAIで分析し、未放送のテレビC効果予測モデルを開発 ○

2月8日 広有メ 博報堂DYMPら3社 4K・HDR映像を映画館に伝送・上映する実証実験を実施。公衆回線を利用した一般向けの高精細映像の上映は国内初 ○ ○

2月8日 通 ソフトバンク 「スポナビライブ」を2018年5月で提供終了と発表。同サービスで配信していたコンテンツは、Performの「DAZN」に集約される ○ ○

2月8日 放 在京民放5社 「TVer」が民放各局による五輪公式動画サイト「gorin.jp」と連携し、ピョンチャン五輪の一部をライブ配信 ○ ○

2月8日 公 総務省 「放送を巡る諸課題に関する検討会」の分科会として、「衛星放送の未来像に関するワーキンググループ」が発足。第1回会合開催 ○

2月9日 放 NHK ピョンチャン五輪の開会式やフィギュア全種目などを五輪放送機構と8Kで共同制作し、試験放送と全国でパブリックビューイングを開催 ○ ○

2月9日 有放 NTTぷらら 「ひかりTV」でNHKが行うピョンチャン五輪の4K放送(試験的提供C)に対応。4K対応テレビとチューナーがあれば視聴できる ○ ○

2月9日 ネ Google 悪質な動画投稿者に対する対策として、チャンネル自体の削除や広告の掲載停止など、以前よりも厳しい罰則をガイドラインに設けた ○

2月9日 放 NHK 平成30年度の予算を国会へ提出。野田大臣はおおむね妥当と評価しながらも、収入増に合わせて収支の見直しを行うのが適当とした

2月10日 ネ放 HAROiD 『「トモテレ presented by au』の放送時間中に、視聴者がスマホからゲーム形式で参加できるCMを放送 ○

2月12日 放ネ エフエム東京ら3社 外国人観光客向けに、中国語での放送を行う「八六東京チャンネル」と情報サービス「八六東京ポータル」の提供を開始 ○ ○

2月13日 放 ytvとytvエンタープライズ グループ内のネット事業整理として、3月1日に新会社「株式会社ytvメディアデザイン」を設立と発表 ○ ○ ○

2月13日 広放 博報堂DYMPとラジオNIKKEI 社内でラジオNIKKEI第2が聴けるサービス「RN2 Office Hearing Service」を実施するためのモニタリングを開始 ○

2月15日 放ネ 読売テレビ 「グリー」子会社の「Glossom株式会社」と共同で、企業支援プロジェクト「「100億上ル」の第2回を開催と発表 ○

2月15日 放 東京放送ホールディングス TBSがデジタル体験テーマパークを企画する「株式会社プレースホルダ」へ出資、関連会社化したと発表 ○ ○

2月16日 ま Perform 「DAZN」で2018年に配信するスポーツコンテンツを発表。プロ野球11球団の公式戦を配信するなど130以上のコンテンツを配信 ○ ○

2月19日 ネ Perform 「DAZN」が「Amazon Fire TV」内のアプリ内課金で決済可能に。「Fire TV」上の「DAZN」アプリへ登録・利用することが可能となった ○ ○ ○ ○

2月20日 ネ放 DigiBook NHKの番組制作者の指示を配信することでスマホ利用者が番組で使用される映像を撮影できるアプリ「NHKテレビクルー」を開発 ○ ○ ○

2月21日 住友商事 デジタルメディア事業を担う中核会社として、「SCデジタルメディア」を設立。他業者への投資や合弁会社設立の要として機能させる

2月21日 メ シャープ 利用者の視聴傾向をAIが学習し、お勧め番組を提示するスマホアプリ「COCORO VISION」のiOS版を提供開始 ○ ○

2月21日 放 NHK 12月1日から放送を開始の4K・8K放送のチャンネル名称を、「NHK BS4K」と「NHK BS8K」にすると発表 ○

2月22日 広 電通 2017年の日本国内の総広告費は6兆3907億円(前年比1.6%増)と6年連続で増加と発表。ネット広告が2年連続で1兆円を超えた

2月24日 ネ Perform J1リーグと各欧州リーグの試合を「Twitter」上で毎週1試合ライブ配信。「DAZN」のTwitterアカウントをフォローすると視聴できる ○ ○ ○

2月26日 ネ HJホールディングス 「Hulu」のリアルタイム配信を、ソニーとシャープのAndroid TV搭載テレビ、「Amazon Fire TV」などにも対応開始 ○ ○ ○

2月26日 広 ビデオリサーチ データサイエンス事業に特化した新会社「Delta Values」を4月2日に設立と発表。分析事業に加え、ツール開発なども行う ○

2月26日 通 情報通信研究機構 IPマルチパスとマルチキャストの併用により、8K非圧縮動画を複数の回線経由で多重送信することに世界で初めて成功 ○

2月27日 広 ビデオリサーチ 2018年4月に関西地区、7月から名古屋地区において、タイムシフト視聴率の調査とデータの提供を開始すると発表 ○

2月28日 ネ ドワンゴ 「ニコニコ動画」に会員登録とログインをせず視聴できるよう仕様を変更。非会員でも動画やコメントの視聴が可能になった ○ ○

2月28日 GEM Partners 2017年から2022年までのVOD市場の予測を発行。2017年のVOD市場は約1830億円で、2022年には約2600億円とした ○ ○ ○ ○

2月28日 公 総務省 募集していたVHF帯(207.5~222MHz)を利用するシステム提案に対し、通信事業者と放送事業者から計8件の提案があったと発表

続々と新たなサービスやそれに伴う取り組みが登場事業者は放送事業者

やテレビメーカー以外にも参入拡大

18年2月

放送・通信連携 通信・放送融合 動画配信 構造変化

17年度:進む放送事業者のサービス多角化,“放送”の相対化

第1回(2013.3) 第2回(2013.7)           第4回(2014.9) 第7回(2016.2)

①マルチデバイス化 ①マルチデバイス化 ①マルチスクリーン化 ①マルチスクリーン化マルチスクリーン化 マルチスクリーン化 ②スマートテレビ化セカンドスクリーン化 セカンドスクリーン化 (ハイブリッドキャスト)

②ソーシャル化 宅外化 × ③動画配信化③スマートテレビ化 ②スマートテレビ化 有料VOD 有料VOD④タイムシフト・VOD化 連動 放送連動(ハイブリッドキャスト) 無料見逃し 無料VOD⑤高画質化 非連動・マルチタスク 放送非連動・多機能 同時再生・時差再生 同時配信・時差再生

⑥多チャンネル化(2回目~×) セットトップボックス その他 その他(ライブ配信・マルチコンテンツ配信等)

③タイムシフト・DVD化 ④録画視聴化④ソーシャル化 ⑤ソーシャル化・セカンドスクリーン化⑤高画質化 ⑥高画質化・高精細化

⑧データ活用・AI

⑨通信インフラ・モバイル端末サービス

②スマートテレビ化 (ハイブリッドキャスト)

第10回(2017.6)

③動画配信化

④録画視聴化⑤ソーシャル化・分散型化

⑥高画質化・高精細化⑦VR・AR ・ドローン

(人工知能)

・IoT

VOD化

9

17年度:放送及び放送を取り巻く主な新サービス動向

4月:地上波系ニュースの外部プラットフォームへの提供続々5月:改正個人情報保護法施行、放送受信者等ガイドライン改定6月:有料多CHとOTTがスポーツ配信権獲得巡り熾烈な競争7月:AIアナウンサーデビュー。放送現場でのAI活用模索本格化8月:配信サービスDL:Abema2000万,TVer850万,DAZN100万9月:総務省検討会でNHKは常時同時配信の19年度開始再度要望10月:AIスピーカー相次いで発売。radikoや放送局にも対応11月:AbemaTV 元SMAP3人出演『72時間ホンネテレビ』放送12月:新4K8K衛星放送開始1年前イベント1月:NTTドコモ CH配信サービス開始。ひかりTVとも連携2月:SBがスポナビライブ終了を発表、コンテンツはDAZNへ3月:NHK「試験的提供B」の結果公表。同時配信の利用実態は…10

放送事業者によるネットサービスの多角化

11

4月:地上波系ニュースの外部プラットフォームへの提供続々5月:改正個人情報保護法施行、放送受信者等ガイドライン改定6月:有料多CHとOTTがスポーツ配信権獲得巡り熾烈な競争7月:AIアナウンサーデビュー。放送現場でのAI活用模索本格化8月:配信サービスDL:Abema2000万,TVer850万,DAZN100万9月:総務省検討会でNHKは常時同時配信の19年度開始再度要望10月:AIスピーカー相次いで発売。radikoや放送局にも対応11月:AbemaTV 元SMAP3人出演『72時間ホンネテレビ』放送12月:新4K8K衛星放送開始1年前イベント1月:NTTドコモ CH配信サービス開始。ひかりTVとも連携2月:SBがスポナビライブ終了を発表、コンテンツはDAZNへ3月:NHK「試験的提供B」の結果公表。同時配信の利用実態は…

“放送”の相対化(放送類似サービス拡大やそれに伴う議論)

12

4月:地上波系ニュースの外部プラットフォームへの提供続々5月:改正個人情報保護法施行、放送受信者等ガイドライン改定6月:有料多CHとOTTがスポーツ配信権獲得巡り熾烈な競争7月:AIアナウンサーデビュー。放送現場でのAI活用模索本格化8月:配信サービスDL:Abema2000万,TVer850万,DAZN100万9月:総務省検討会でNHKは常時同時配信の19年度開始を再度10月:AIスピーカー相次いで発売。radikoや放送局にも対応11月:AbemaTV 元SMAP3人出演『72時間ホンネテレビ』放送12月:新4K8K衛星放送開始1年前イベント1月:NTTドコモ CH配信サービス開始。ひかりTVとも連携2月:SBがスポナビライブ終了を発表、コンテンツはDAZNへ3月:NHK「試験的提供B」の結果公表。同時配信の利用実態は…

問題意識

13

「「これからのテレビ」を巡る動向を整理する」(2012年~)➡通信・放送融合下におけるテレビ新サービスと放送政策の最新動向

文研フォーラム

15年・16年・17年:ゲストは総務省 大臣官房審議官

18年:ゲストは井上弘 民放連会長

「これからの“放送”はどこに向かうのか?」(2018年~)➡放送サービスの将来の姿、放送事業者のメディアとしての役割

「規制改革推進会議」で“放送”がテーマに(17年10月~)第2次答申(17年11月末)電波の利用ニーズが高まる中、放送用帯域の有効活用がテーマに

安倍総理の今年に入ってからのメディアを巡る発言“放送事業の在り方の大胆な見直し必要”(未来投資会議)

“放送”のあり方が政治課題となる中、放送事業者は自ら社会に対して未来像を示すべき。そして,メディア全体の中での“放送”の位置や公共的役割は社会全体で議論していく必要があるのでは。

問題意識

14

これからの“放送”はどこに向かうのか?

~民放連会長にきく~

民放連 井上弘会長 プロフィール

昭和38年4月 東京放送入社平成5年6月 同社 取締役テレビ営業局長平成7年5月 同社 取締役テレビ編成局長平成8年5月 同社 取締役社長室局長平成14年6月 同社 代表取締役社長平成21年4月 ㈱TBSテレビ 代表取締役会長

㈱東京放送ホールディングス代表取締役会長平成28年4月 ㈱TBSテレビ 取締役名誉会長(現任)

㈱東京放送ホールディングス取締役名誉会長(現任)

<民放連での主な役職>平成16年4月 理事・副会長(~平成24年3月)平成16年4月 営業委員長(~平成22年3月)平成22年4月 放送計画委員長(~平成24年3月)平成24年4月 会長(現任)

16

⑴ 激動の配信サービスを巡る動きについて

⑵ 電波制度改革・規制改革の議論について

⑶ 放送の未来像について

17

対論の項目

「TVer」について

18

番組提供連携協業

日本テレビ

フジテレビ

テレビ朝日

TBS

テレビ

テレビ東京

AD-VOD(見逃し) T&S-VOD(有料)

在京民放キー局のプラットフォーム戦略

出典:各社HPより19

動画共有系

ユーザーライブ系

多チャンネル系

海外OTT系

通信キャリア系

スポーツライブ系

NTT系

ネット上の主なプラットフォーム

出典:各社HPより20

同時配信議論について

21

NHK 民放(民放連・キー局) 自民党・総務省

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会・1回(11月):同時配信に前向きな意見複数

民放連会長、見逃し配信実施を在京キー5局で検討がまとまったと発表(「TVer」の契機)

「試験的提供B」(1回目)

「TVer」開始文化庁へ著作権法改正要望(同時配信=放送)

諸課題検で、民放が同時配信を実施することについて消極的見解

9月

11月

9月

15年1月

10月

6月 諸課題検で常時同時配信を要望

「経営計画」「NHKビジョン」発表。“公共メディアへ”

14年7月 籾井会長、新聞取材で常時同時配信に意欲

16年5月

9月

自民党:放送法の改正に関する小委員会第一次提言→NHK、総務省検討へ・受信料義務化&値下げ・常時同時配信

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会第一次取りまとめ→NHK三位一体改革

同時配信を巡る議論 2014年7月~2016年9月

22

「試験的提供B」(2回目)Eテレ+見逃しも実施

10月

情通審:放送コンテンツの製作・流通の促進等に関する検討委員会設置

大臣閣議後定例会見:・「総務省は放送事業者がネット同時配信を

実現できる環境を整備することが重要」

12月

11月

諸課題検で再度,常時同時に向けて制度改正を要望

民放連、新聞協会と共にNHKに強い懸念表明する意見書を提出

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会・12月に2回相次いで放送事業者ヒアリング大臣はNHKに対し「常時同時配信の一定ニーズとは?」と質問諸課題検で在京キー5局プレゼン。

同時配信はマネタイズ困難であることを説明。一部の民放ではNHKとの共通PFに前向きな見解も。

諸課題検でプレゼン。常時同時のコスト試算の詳細等を説明。

同時配信を巡る議論 2016年10月~12月NHK 民放(民放連・キー局) 自民党・総務省

23

会長会見「ネット同時配信には、①権利処理②配信エリアの問題③インフラの構築とコスト④サービスを継続するための財源など多くの課題がある」

17年1月

3月

会長会見「ローカル局の意見を聞きながら、この1年をかけて、みんなの知恵を集めて考えていくことに価値がある。」「民放は

マネタイズできないことには投資できないのでまだ議論の前段階」

「試験的提供B」(2回目)結果

公表。会長「常時同時配信は喫緊の課題」

4月

会長常設諮問の「NHK受信料制度等検討委員会」設置

5月

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会・14回 :NHKプレゼン

2月

新会長就任会見で常時同時配信への制度改正期待と、民放との協力に言及

「JOCDN」に民放15局が出資

情通審・7回 :中間報告案公表→パブコメへ

諸課題検でプレゼン。テレビを持たない人や、地域制御も検討視野にと言及。

会長会見「これまでの(NHKの)

調査結果をみて事業性に疑問を持った民放事業者もおり、各社とも手探りの段階であろう。」

6月

同時配信を巡る議論 2017年1月~6月NHK 民放(民放連・キー局) 自民党・総務省

24

7月

会長会見でNHKの放送法改正

要望に対し「国民的な議論を行うことが先ではないか。現時点で法制化をということであれば反対せざるを得ないだろう」

9月

11月

総務省:放送を巡る諸課題に関する検討会→取りまとめ案起草委員会開催へ

受信料委第一号答申案提示。常時同時配信は「インフラ整備や国民的合意形成の環境が整うことを前提に受信料型を目指すことに一定の合理性あり」

会長会見「(NHKは)スケジュー

ルありきで進めるのではなく立ち止まって、インターネットをどう使うのか、それによって放送がどうなるのかを考える必要がある」

会長が会長会見や民放大会でネット配信において民放と協調していく姿勢を示す

諸課題検で常時同時配信開始の基本的考え方を説明。2019

年度開始、地域番組は段階的拡充し、地域制限、見逃しも一定期間視聴めざすとした。

10月 「試験的提供B」(3回目)

12月 諸課題検で「試験的提供B」(3回目)の速報値発表

同時配信を巡る議論 2017年7月~12月NHK 民放(民放連・キー局) 自民党・総務省

25

大臣:常時同時配信に基本的部分で重要と考える3項目をNHKに文書通知。①放送の

補完的位置付けとする、具体的ニーズを明らかにして取り組む②既存業務全体が公共放送として適当かを検討③子会社のあり方の抜本的改革

同時配信を巡る議論 今年1月~

18年1月

3月

会長会見でNHKに対し、「「常時

同時配信がなぜ必要なのか」という疑問に対し,実証実験の結果などを踏まえ,より一層丁寧に説明することで,国民・視聴者の

理解を得ることが重要になるだろう」 とした。

2月

会長会見で,新年にあたり「この1年はNHKにとっては、

「公共放送の真価」と「公共メディアへの進化」の2つの「しんか」が問われる年になる」とし,常時同時配信についてはオリンピックなどで,できる準備を進めていく」とした。

規制改革推進会議 投資等WG第15回:同時配信の放送事業者共通PFの必要性、

著作権法改正必要性等が議論の俎上に

NHK 民放(民放連・キー局) 自民党・総務省

ピョンチャンオリンピックで「試験的提供A」及び「C(4K配信)」を実施

TBSが元旦に実業団駅伝、日テレが2・3日に箱根駅伝を同時配信

「gorin.jp」でNHK地上及び民放一

部地上での放送を除いた種目について,無料ライブ配信,見逃し配信を実施

26

非利用者40.5%

NHK「試験的提供B」(同時配信実験)3回目・去年10~11月

非利用者が「今後期待すること」

実施期間

提供内容

調査対象

TV非保有者含む

出典:NHK広報資料より作成

27

常時同時配信について(去年11~12月 NHK文研の世論調査)

1つのアプリ・サイトで見たい放送局

Q. あなたは、インターネット同時配信で、NHKや民放各局のニュースや番組を1つのウェブサイトやアプリで見ることができるようになった場合、どの放送局が含まれるとよいと思いますか。ふだん見ることができる放送局について、あてはまるものに○をつけてください。

28

出典:「メディア利用動向調査」(2017年)

◇調査日:2017年11月25日(土)~12月3日(日)

◇調査相手:全国16歳以上の男女 3,600人

◇調査方法:配付回収法◇有効数(率):2,340人(65.0%)*2016年11月調査の調査相手は2,091人で、有効数(%)は1,243人(59.4%)

radiko(民放ラジオ同時配信)×NHKラジオ同時配信

去年10月~今年3月末までの実験的取り組み

出典:radiko HP及びアプリ画面より

29

規制改革を巡る議論について

30

「規制改革推進会議」で“放送”がテーマに(去年10月~)

第2次答申(去年11月末)電波の利用ニーズが高まる中、放送用帯域の有効活用がテーマに

*放送事業者は帯域を十分に活用できていないのでは?*非放送事業者に活用の道を開くべきでは?

安倍総理の今年に入ってからのメディアを巡る発言“放送事業の在り方の大胆な見直し必要”(2/1 未来投資会議)“(放送もネットも)見ている人にとっては差がない時代になった中において(放送の規制は)このままでいいのだろうか。(中略)放送法をどうするのかという問題意識は持っている。“

(2/6 衆議院予算委員会)31

去年秋からの動向

地上放送用帯域

地上放送用帯域は他事業者(通信サービス等)にも使いやすい帯域

32

放送サービスの未来像について

33

「2020年に全国の世帯のおよそ50%が視聴できることを目標」(野田総務大臣)

出典:A-PAB HP

今年は新4K8K衛星放送開始の年

地上波系民放BS5局+NHK4K

ショップチャンネル,QVC,東北新社WOWOW, NHK8K

チューナー内蔵4Kテレビが必要

チューナ-内蔵4Kテレビの他、アンテナ、ブースターや分配器、

宅内配線変換等が必要

34

35

5

4

31

24

41

45

22

27

1

0

2017年

2016年

とても興味がある まあ興味がある あまり興味はない まったく興味はない 無回答

興味がある計 36

28 72

興味はない計 63

(%)

〇は2016年と比べて統計的に高いことを示す

4K放送への興味

4K放送について(去年11~12月 世論調査)

出典:NHK文研「メディア利用動向調査」(2017年)

NHK経営計画(2018-2020年度)

出典:NHK経営計画(2018-2020年度)より

36

これからの“放送”を巡る論点

報告の項目

⑴ 2017年度の位置付け~10年ぶりの規制改革議論へ~

⑵ “放送”を巡る推進会議の議論の動向~テーマはハードからソフトへ~

⑶ “放送の未来像”を考える~キーワードの相関図から~

38

⑴ 2017年度の位置づけ

~10年ぶりの規制改革議論へ~

39

情通審・放送コンテンツの製作・流通の促進等に関する検討会(16年11月~)

スマートテレビ4K配信、モバイル同時配信技術、放送コンテンツ製作取引の3タスクフォース

放送を巡る諸課題に関する検討会(15年11月~)

地域における情報流通の確保等に関する分科会

ケーブルテレビWG

視聴環境分科会

視聴者プライバシー保護WG

視聴覚障害者等向け放送に関する研究会

4K・8K時代に向けたケーブルテレビの映像配信の在り方に関する検討会(17年11月~)

電波有効利用成長戦略懇談会(17年11月~)

放送コンテンツ権利処理タスクフォース(17年10月~)

放送サービスの未来像を見据えた周波数有効活用に関する検討分科会

衛星放送の将来像に関するWG

親会:NHKの業務(常時同時配信他)・経営・受信料の三位一体改革

40

10年ぶりに官邸主導の規制改革議論の中で“放送”が俎上に

内閣府・規制改革推進会議<総理の諮問会議>

投資等WG (17年10月~)

10年前の放送を巡る規制改革の議論とは?

通信と放送を一体として捉え、伝送路で区別せず、社会的影響力という観点からコンテンツやメディアサービスを捉え直し,制度を再設計する趣旨だったが…

2007年「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会 中間とりまとめ」

41出典:総務省HPより一部加工

2010年放送法改正(60年ぶりの大改正)

出典:総務省HPより一部加工

マルチデバイス

伝送路中立?

プラットフォーム?

プラットフォーム

伝送路中立

マルチデバイス

通信と放送の融合法制は実現せず,放送法の大改正に

実態としての“融合”は加速

42

*こうした中、放送の将来については“放送が主語”の総務省の会議(「諸課題検」等)で2015年秋から同時配信等について議論が続けられてきた

↓*去年秋から「規制改革推進会議」,総務省でも“電波全般が主語”の「電波成長懇」で,放送について取り上げられるように

↓*経済政策,電波政策として,放送を考える議論が急ピッチで進む

経済政策,電波政策としての議論が加速

43

総務省「電波有効利用成長戦略懇談会」(2017年11月~)の議論から

進化するインターネットテクノロジーで,社会課題解決・暮らしサポート・人生の充実を

2040年代までのインターネットテクノロジー進化

2017年 AIスピーカー発売2020年 5Gサービス開始2025年頃 家庭で1Tbpsの

ネットワークインフラ実用化2030年頃 無線&有線の融合加速化2030年 AIと人間のコミュニケーションの日常化2045年 AIが人間の能力を追い抜く

2040年代までの日本の課題

2025年 ついに東京都も人口減少へ2026年 認知症患者が700万人規模に2030年 百貨店も銀行も老人ホームも

地方から消える2040年 自治体の半数が消滅の危機へ2042年 高齢者人口が約4000万人とピークに

こうした公共的な役割を実現するため電波が必要。どう生み出すか。放送用に割り当てられている帯域を(放送以外も含めて)有効活用できないか?

問題意識として想定されているのは“2040年”

出典:講談社現代新書「未来の年表」(河合雅司著)より

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(例)茨城県のチャンネル配置表

“放送用帯域”は有効活用できているのか“との問いかけ

出典:規制改革推進会議(民放連提出資料)

出典:規制改革推進会議(池田信夫氏提出資料)

推進会議の有識者ヒアリングでは,かなり極端な意見も

*ただ,経済政策,電波政策の前提として,事業者自身も“未来像”を議論する必要ありとの認識(規制改革推進会議&総務省)

↓*今年から“放送が主語”の会議(諸課題検・未来像分科会)開始

“放送”の未来像は経済合理性のみで決めるべきではない。一方で放送事業者も守りに徹するだけでは厳しい。技術動向もユーザー動向も先読みは難しいが,その状況下においても,どれだけ未来像を自身の手で描く気があるか。その姿勢次第で,今後の政策の方向性は変わってくるはず。

ようやくメディア政策としての議論がスタート

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⑵ “放送”を巡る推進会議での議論の動向

~テーマはハードからソフトへ~

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*総務省検討会で未来像を考える議論は,現状確認からスタート*並行して「規制改革推進会議」でも議論は継続

↓*今年1月末から,安倍総理が相次いで“放送の在り方”に言及

↓*これまではハード(電波)関連が中心だった推進会議のテーマが一気にソフト(サービスや制度)関連の議論に傾斜中

↓*推進会議ではゼロベース,“そもそも論”の議論が展開される傾向

規制改革推進会議の動向の変化

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放送領域 通信領域電波利用料の見直し 特性係数の見直し?

放送用帯域の有効利用 放送目的の利用維持?

同時配信 著作権法改正?

コンテンツ規制 ネットコンテンツ規制?放送法第4条のあり方

外資規制

新規参入 事業者間競争激化?

ハード・ソフト分離 競争激化?合理化?

通信・IT-PFの競争激化

合理化?マスメディア集中排除原則

事業者間競争激化?

去年秋から議論されてきたテーマは“ハード関連”

周波数オークション・放送事業者による再編・共用利用の促進等が推進会議の議論で提起

負担バランスの是正?

モバイル・IoT等向け帯域確保?

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今年に入り,議論は“ソフト関連”にシフト中

放送領域 通信領域電波利用料の見直し 特性係数の見直し? 負担バランスの是正?

放送用帯域の有効利用 放送目的の利用維持? モバイル・IoT等向け帯域確保?

放送番組の同時配信推進 何らかの法改正?

コンテンツ規制 ネットコンテンツ規制?放送法第4条のあり方?

放送事業への新規参入促進 視聴者選択肢拡大?

ハード・ソフト分離 競争激化?合理化?

合理化?マスメディア集中排除原則

外資規制 事業者間競争激化?

衛星放送については総務省検討会でWGが発足

情通審ではこれまでも権利処理の円滑化を議論。推進会議では著作権法等、何らかの制度改正について

も議論の俎上に

配信サービスの拡大?

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放送領域 通信領域電波利用料の見直し 特性係数の見直し? 負担バランスの是正?

放送用帯域の有効利用 放送目的の利用維持? モバイル・IoT等向け帯域確保?

放送番組の同時配信推進 何らかの制度改正?

コンテンツ規制

放送事業への新規参入促進 視聴者選択肢拡大?

ハード・ソフト分離

外資規制

配信サービスの拡大?

今後,議論の俎上に上ることが想定されるテーマ

コンテンツ規制

ハード・ソフト分離

マスメディア集中排除原則

外資規制

・ハード・ソフト一体運用(地上波のみ)のメリットデメリット

・放送番組のみを規制する「非対称性」をどう見るか

・放送メディアへの外資参入緩和の是非

・“多様性・多元性・地域性”の再位置付け

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*議論の中には,時として放送事業者のアイデンティティやプライドに関わるような内容も

*事業者だけでなく総務省の放送行政も俎上に↓

*推進会議は今後,6月の答申に向けて議論が続く

放送事業者の間では推進会議の話題を敬遠する空気があるが、放送が社会にどう映っているのか知る機会と捉え,これまでの役割や責務を再確認するだけでなく,直面する課題に逃げずに向き合うべき。その上で“自己保身”でない未来像を示し,社会との対話を通じて新たなメディア価値を考える好機に。

推進会議の議論にどう向き合うか

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⑶ “放送の未来像”を考える

~キーワードの相関図から~

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地上4K IPマルチキャスト

5G

ハードソフト一致県域免許

二元体制

プラットフォーム ICT・IoT

常時同時配信

政治的公平等の番組編集準則

災害情報伝達

➪ コンテンツ制作

地域性➪

総合編成➪

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放送の未来像を考えるためのキーワード

⇒一体として語られてきた“放送”を、一旦、技術、制度、コンテンツ、サービスに分離し、その現在~未来を、個別ではなくつながりの中で把握することがまず重要では?

地上4K IPマルチキャスト

5G

ユニバーサルサービス(ハード)をどう実現していくか?

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*4K放送視聴ニーズの見極め困難*2Kとの併存(最低でも30年まで)*4Kコンテンツ不足*ローカルコンテンツ不足*ハードの整備のコストにみあう

ビジネスモデルの見通し困難

*ケーブルでもRF→IPの流れは進行➪再放送実施事業者(IPTV/CATV)

や通信(回線所有)事業者のコスト*5Gの進展の見極め*同時配信はIPマルチキャストとは法律的

な位置付け異なる➪“放送”品質に近づく技術革新?➪帯域保証やマストキャリー等の発想は?

(ネット中立性とのかねあい)*“放送”の定義の拡張という発想?

*圧縮技術の向上*次世代放送規格

の設計思想?

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ハードソフト一致県域免許

二元体制

制度の上に積み上げてきた地上放送の「ブランド」?

*“あまねく”はNHKは義務、民放は努力義務→これまでは両者協力で実現

*高度化(地上4K)に向かう姿は?

*地上4Kは地デジ化政策と異なる。ではどんなモデルに?

*配信サービスにおけるハード事業のイメージ

➪そもそもネット上のサービスにおける体制はどうするのか?

*根拠は「基幹放送普及計画」*少子高齢化,過疎化,地域経済疲弊

は今後も加速*“地域”概念の捉え方も変容?*キー局,地方紙やCATV,通信事業者

との関係性等は?

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政治的公平等の番組編集準則

災害情報伝達

➪ コンテンツ制作

地域性➪

総合編成➪

*放送波の強み、放送事業者の使命*堅牢なハードのもとにこそ成り立つ

ハードが自前である必然性は?*よりパーソナルな情報伝達ニーズの

高まり。どう実現?どこまで?

制度と,その上に築いてきたビジネスモデルを基礎にして成り立つ地上放送の「信頼」?

*ローカル局の自社制作枠*新たなマネタイズの開拓は?*地域の課題解決・活性化の

ための“場づくり”、IoTニーズは高まるが…

*NHKローカル、ローカル民放、CATVとの関係は?

*マスメディアの中でこうした規律は放送法のみ

*“政治的公平”の持つ意味“国民の知る権利”との関係(国連人権理事会勧告も)

*ファクトチェックや健全な民主主義発展に寄与する為の事業者の姿勢と制度との関係

*国内最大のスタジオ(製作プロ等との関係は

長年課題視)*高品質コンテンツを制作

するOTTの台頭*グローバル市場における

コンテンツビジネスの課題

*番組調和原則(教養、教育、報道、娯楽)という規律

*リアルタイム視聴減少の中,総合編成の形骸化?理念をタイムテーブル以外でもどう実現?

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プラットフォーム ICT・IoT

常時同時配信

どんなメディア企業へと進化?

*時間編成・エリア制御という地上波そのままの姿は誘導路(集客の窓)としての価値となるか?

*今後見据え、どのような権利処理円滑化策が望ましいのか?

*視聴ログをマネタイズに生かすには?*パーソナルサービスにどこまで踏み込む?

*地上波テレビの実態は“閉鎖型PF”だが、ネット空間における事業者統合PFの議論は敬遠されがち…

*GAFAやYahoo,LINE等の外部PFとの関係をどうする?

*“公共性”を標榜するPFとの位置付けの棲み分け?

地上4K IPマルチキャスト

5G

ハードソフト一致

ユニバーサルサービス(ハード)をどう実現していくか?

県域免許

二元体制

制度の上に積み上げてきた「地上波ブランド」だが…制度の上に積み上げてきた地上放送の「ブランド」?

プラットフォーム ICT・IoT

常時同時配信

どんなメディア企業へと進化?

制度と,その上に築いてきたビジネスモデルを基礎にして成り立つ地上放送の「信頼」?

政治的公平等の番組編集準則

災害情報伝達

➪ コンテンツ制作

地域性➪

総合編成➪

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放送の未来像を考えるための相関図

*成長する通信領域に比べ,放送領域の未来像を描くのは難しいが,成功体験や既得権益にしがみつき,現実を見据えないような姿に映っては,メディアそのものとしての信頼を失いかねない

*「放送の公共性」から「メディアの公共性」へどう進むのか?NHKと民放の二元体制の今後は?メディアとしての“長期的なデザイン”を事業者自らが考える時

*通信のイノベーションで実現するパーソナルサービスにおいて社会課題解決や個人の生活向上が期待されている。しかし,ユニバーサルサービスの必要性は低下するどころかむしろ増大

*これからの時代における放送事業者の公共的価値とは何かを,社会が納得する形で示していく姿勢が問われているのでは?

今後に向けて

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ご清聴ありがとうございました*本日の内容の一部は「放送研究と調査」3月号に掲載*また詳細については後日掲載予定*2012年からの研究内容については、「「これからのテレビ」を巡る動向を整理する」~Vol10まで

下記のWEBページで閲覧可能

http://www.nhk.or.jp/bunken/index.html

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