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18 恵和株式会社 光エネルギーを最大限に活かす、世界レベルの技術力 液晶用光拡散シート「オパルス」無偏光シート「オプコン」その他要素技術の応用太陽電池バックシート 06-6327-1531 http://www.keiwa.co.jp/ 光エネルギーを活かすためのコア技術 当社は創業以来、重包装用やワンプ用等の各種ラミネート紙、防錆紙、セパレーター、アルミ蒸着ラベル、タック紙、各種工程紙、農業用 シート、建材用シートといった機能材を製造し、世に送り出してきました。そこで培ったコア技術が、S・L・C(シーティング、ラミネーティン グ、コーティング)という3本柱の技術であり、これらを活かして新素材及び光学分野へ数々の製品ブランドを創出しています。 液晶ディスプレイへの応用 1.液晶用光拡散シート「オパルス」(下図①) 使用技術は、拡散層のコーティング技術、ヘイズコントロール技術、光学制御技術、他 製品性能は用途によって違い、主要なものは下記の3Typeとなっています。 ・拡散シートtype1 導光板の上に使用し、光を拡散させることによって、輝点、ドット、輝線、ムラ等を軽減。また、 導光板から出射した光をプリズムシート(集光シート)に最適な角度の光に導きます。 ・拡散シートtype2(保護拡散) プリズムシートの上に使用することで、プリズムシートの保護と密着、プリズムシートによる ギラ付きを軽減。 視野角を広げる効果もあります。 2.無偏光シート「オプコン」 エンプラ樹脂のひとつであるポリカーボネイト樹脂やその他特殊樹脂を、特 殊シート成形機と独自の成形技術を駆使することにより、低複屈折性と適度 な拡散性を持たせた光学フィルムです。液晶表示装置の様々な部位に使用 されています。 会社概要・基本情報 従業員数 414名 資 本 金 23,000万円 設  立 1948年9月 代表者名 代表取締役社長 長村 惠弌 所 在 地 〒533-0005 大阪市東淀川区上新庄1-2-5 URL http://www.keiwa.co.jp/ TEL 06-6327-1531 FAX 06-6327-1564 液晶用光拡散シートなどの光学市場と包装材、建材、農 材、太陽電池関連部材などの機能材市場に企業ドメイ ンを置き、コア技術から新たな価値を創造し、ステークホ ルダーに感動を与えることを企業ミッションとしています。 業務概要 優れた光拡散性と視野角輝度、製品精度の高さをもつ液晶用光拡散シート「オパルス」。パソ コンやテレビ、携帯電話などのディスプレイに使用され、世界トップシェアを誇ります。 ※特許登録済/日本・米国・ドイツ・韓国・台湾 ココに注目 電子産業分野 企業集 ●背景 1990年代以降拡大を続ける液晶ディ スプレイ市場において、バックライトの輝 度を高めることが課題となっていました。 当社の独自製品(オパルス)である光学 フィルムへの拡散層コーティング品開発に よって、光を拡散させながらも光源の輝度 を減じる事無く、性能を維持しトップシェア を誇る拡散シートとなりました。 ●新規性・独自性 近年のディスプレイ市場の大幅な拡大 に伴い、韓国、台湾、中国の競合先が次々と 出現し、コストダウン化の流れで安価タイ プの液晶ディスプレイが増加しています。 しかし、ディスプレイの表面に近い保護拡 散については、透明度を高くするほど異物 やキズといった欠点が目立ち安いため、こ の課題をクリアする高度な光学設計技術 と生産技術が必要となります。他社が実現 できないこれらの技術を実現して製品化 された当社の拡散シートは、市場のトップ シェアを誇っています。 ●要素技術の応用 要素技術S・L・C(シーティング、ラミネー ティング、コーティング)といったコア技術 を活用し常に時代にニーズを模索してきま した。光学も含め、高耐候性太陽電池用 バックシート等への応用を進めています。 現在使われているシートに比べ、高防湿 性、軽量、薄膜でフレキシブルな太陽電池 の保護シートになると期待されています。 また、耐久性も30年を目標にプロジェクト を進めており、太陽電池の部材でもナン バーワンを目指しております。 液晶用光拡散シート「オパルス」 基本構成

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部品・部材

18

部品・部材

恵和株式会社

光エネルギーを最大限に活かす、世界レベルの技術力液晶用光拡散シート「オパルス」無偏光シート「オプコン」その他要素技術の応用太陽電池バックシート

06-6327-1531

http://www.keiwa.co.jp/

光エネルギーを活かすためのコア技術 当社は創業以来、重包装用やワンプ用等の各種ラミネート紙、防錆紙、セパレーター、アルミ蒸着ラベル、タック紙、各種工程紙、農業用シート、建材用シートといった機能材を製造し、世に送り出してきました。そこで培ったコア技術が、S・L・C(シーティング、ラミネーティング、コーティング)という3本柱の技術であり、これらを活かして新素材及び光学分野へ数々の製品ブランドを創出しています。

液晶ディスプレイへの応用1.液晶用光拡散シート「オパルス」(下図①)

使用技術は、拡散層のコーティング技術、ヘイズコントロール技術、光学制御技術、他製品性能は用途によって違い、主要なものは下記の3Typeとなっています。

・拡散シートtype1導光板の上に使用し、光を拡散させることによって、輝点、ドット、輝線、ムラ等を軽減。また、導光板から出射した光をプリズムシート(集光シート)に最適な角度の光に導きます。

・拡散シートtype2(保護拡散)プリズムシートの上に使用することで、プリズムシートの保護と密着、プリズムシートによるギラ付きを軽減。視野角を広げる効果もあります。

2.無偏光シート「オプコン」エンプラ樹脂のひとつであるポリカーボネイト樹脂やその他特殊樹脂を、特殊シート成形機と独自の成形技術を駆使することにより、低複屈折性と適度な拡散性を持たせた光学フィルムです。液晶表示装置の様々な部位に使用されています。

■ 会社概要・基本情報従業員数 414名

資 本 金 23,000万円

設  立 1948年9月

代表者名 代表取締役社長 長村 惠弌

所 在 地 〒533-0005 大阪市東淀川区上新庄1-2-5U R L http://www.keiwa.co.jp/T E L 06-6327-1531F A X 06-6327-1564

液晶用光拡散シートなどの光学市場と包装材、建材、農

材、太陽電池関連部材などの機能材市場に企業ドメイ

ンを置き、コア技術から新たな価値を創造し、ステークホ

ルダーに感動を与えることを企業ミッションとしています。

■ 業務概要

光エネルギーを最大限に活かす、世界レベルの技術力光エネルギーを最大限に活かす、世界レベルの技術力光エネルギーを最大限に活かす、世界レベルの技術力

優れた光拡散性と視野角輝度、製品精度の高さをもつ液晶用光拡散シート「オパルス」。パソコンやテレビ、携帯電話などのディスプレイに使用され、世界トップシェアを誇ります。※特許登録済/日本・米国・ドイツ・韓国・台湾

技術概要

ココに注目

電子産業分野 企業集

●背景 1990年代以降拡大を続ける液晶ディスプレイ市場において、バックライトの輝度を高めることが課題となっていました。当社の独自製品(オパルス)である光学フィルムへの拡散層コーティング品開発によって、光を拡散させながらも光源の輝度を減じる事無く、性能を維持しトップシェアを誇る拡散シートとなりました。

●新規性・独自性 近年のディスプレイ市場の大幅な拡大に伴い、韓国、台湾、中国の競合先が次々と出現し、コストダウン化の流れで安価タイプの液晶ディスプレイが増加しています。しかし、ディスプレイの表面に近い保護拡散については、透明度を高くするほど異物やキズといった欠点が目立ち安いため、この課題をクリアする高度な光学設計技術と生産技術が必要となります。他社が実現できないこれらの技術を実現して製品化された当社の拡散シートは、市場のトップシェアを誇っています。

●要素技術の応用 要素技術S・L・C(シーティング、ラミネーティング、コーティング)といったコア技術を活用し常に時代にニーズを模索してきました。光学も含め、高耐候性太陽電池用バックシート等への応用を進めています。現在使われているシートに比べ、高防湿性、軽量、薄膜でフレキシブルな太陽電池の保護シートになると期待されています。また、耐久性も30年を目標にプロジェクトを進めており、太陽電池の部材でもナンバーワンを目指しております。

液晶用光拡散シート「オパルス」

基本構成