地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ...

21
地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム機関名:静岡大学 代表者名:柳沢 正 連携自治体:浜松市 実施期間:平成 18 年度~平成 22 年度

Upload: others

Post on 13-May-2020

7 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

地域再生人材創出拠点の形成 中間評価

「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

機関名:静岡大学

代表者名:柳沢 正

連携自治体:浜松市

実施期間:平成 18 年度~平成 22 年度

Page 2: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

目次

Ⅰ.計画の概要

Ⅱ.所要経費

Ⅲ.拠点形成の成果

1.拠点形成計画の進捗状況の概要

2.中間目標の達成度

(1)養成人数以外(拠点形成)の中間目標と実績

(2)養成人数の中間目標と実績

3.人材養成の実施内容

(1)人材養成の手法・方法と実施結果

(2)養成対象者の到達度評価の仕組みと実施結果

(3)人材養成システムの改善状況(被養成者の評価等の反映)

(4)養成修了人材が地域で活躍する仕組み

4.地域再生人材養成ユニットの有効性

(1)有用性

(2)波及効果

(3)情報発信の状況

5.実施体制・自治体等との連携状況

6.成果の発表状況

(1)養成された人材による成果

(2)システム構築に関する成果

Ⅳ.今後の計画

1.本プログラム終了時の達成目標について

2.本プログラム終了後の取組み方針・見通し

Ⅴ.自己評価

Page 3: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

1

Ⅰ.計画の概要

■プログラム名:地域再生人材創出拠点の形成(中間評価)

■課題名:はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム

■機関名:静岡大学

■代表者名(役職):柳沢 正(工学部長)平成 19 年 4 月~現在

中村 高遠(工学部長)平成 18 年 7 月~平成 19 年 3 月

■連携自治体:浜松市

■実施期間:5 年間

■実施経費:これまでの総額 142.2 百万円(間接経費込み)

課題概要

地域の現状と地域再生に向けた取組状況

1.浜松地域は伝統的3大産業(繊維、楽器、輸送用機器)が育まれ数々の世界的企業が誕生し、

独特の発展を遂げ現在に引継がれ、これを支えるサポーティング・インダストリーの一大産業集積地となっ

ている。しかし、輸送用機器関連産業のグローバル化の進展により日本における生産は横ばいとな

り、長い間の取引関係から親会社からの仕事を受託していくだけの成熟産業になっている。 2.このような輸送機産業の成熟化に替わる新たな産業再生を図るため、21 世紀において持続的発

展が期待できる基盤技術の高度化のための技術力の獲得と、21 世紀型人材育成と新産業創出を

図っていくことが、地域挙げた緊急かつ 重要なテーマである。 3.浜松市は平成 19 年に向けて政令指定都市を目指している。これを機会に 21 世紀型の浜松の目

指す姿を構築するべく「浜松市創業都市構想」を策定し取り組み始めている。このためのある

べき人材創りに本事業は整合させ力強く推進している。

地域再生人材創出構想

1.浜松デジタル・マイスター養成プログラムによる人材養成の目的と構想 (1) 新デジタル技術(3D-CAD/CAM/CAE)を活用して企画/開発・設計から製造技術ま

でを一貫して構築できるものづくりの統合的能力を持つHDMの養成 (2) 新デジタル技術と加工法を駆使して“21 世紀型の擦り合せて作りこむ”ものづくり能力を持つ

HDMの養成 (3) 板材成形、鍛造、鋳造、樹脂成形の各加工要素技術コース毎に基礎技術、応用技術、機械加工、

溶接技術、3D-CAD技術、金型設計技術、成形シミュレーション技術を養成する。 (4) ものづくりMOTコースでは、各加工要素デジタル技術化コースのすべてにおいて、技術経営

的視点とその能力を養成する。 2.高度化テーマの創出と、それを通じた完成品産業(川下)の高度化実現、21 世紀型ものづくり力の

実現による地域の更なる発展を図る。 3.高度化テーマの実現を通じた新産業の創出により産業構造の転換と発展(ロボット、航空・宇宙産業、

世界の加工拠点化を図る。 4.人材養成計画目標 3年度:20人(累計)、5年度:40人(累計)

Page 4: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

2

実施体制

はままつはままつデジタルマイスター(HDM)養成プログラムの実施体制デジタルマイスター(HDM)養成プログラムの実施体制

(人材育成拠点) 静岡大学工学部(浜松デジタルマイスター養成プログラム開発と実施)

浜松デジタルマイスター養成

サポーティングインダストリー企業群浜松市浜松市

(連携)

(連携)

(HDM認証・PR)

(フィードバック)

高度化テーマ・ニーズ提供

企業(先端産業)・ヤマハ発動機・スズキ(株)・(株)エフ・シー・シー

(連携)

サポーティング・インダストリー企業群

ものづくりノウハウ提供協力

浜松商工会議所

地域企業育成支援

企業

プログラム実施協力

・(株)アルモニコス・西尾精密(株)・(株)オーミ・(株)JIPMソリューションズ・エンシュウ(株)・(株)ユニバンス・三恵(株)・(株)CFD研究所

(連携)

事業統括静岡大学工学部 学部長 中村高遠

HDM企画・評価委員会

プロジェクトリーダー機械工学科 教授 中村保

HDM教材開発:人材養成チーム

・プログラム評価

・到達スキル評価

・マイスター認定

・静岡大学工学部・浜松市役所・浜松市産業情報室・浜松商工会議所・三遠南信バイタライゼーション

浜松支部・スズキ(株)・ヤマハ発動機・(株)エフ・シー・シー・(株)アルモニコス・(株)ベンチャーラボ

動機付け

MOT

鋳 造

CAD

溶 接

機械加工

板材成形

鍛 造

樹脂成形

講師派遣

自治体との連携・地域再生の観点

1.浜松市は平成 19 年の政令指定都市実現を目指した「浜松市創業都市構想」を策定し、そのため

の具体的施策案を各分科会において検討中で、本人材の育成の位置づけも明確な目標となって

おり、地域を挙げた人材育成の体系に整合し連動して取り組んでいく。 2.本養成プログラムの目指す姿は上記浜松の目指す姿を支えることができる人材育成である。喫

緊の地域の課題と将来への手当てという課題への対処と、浜松市挙げた取り組みと連動する。 3.これまでの受託型から脱却し、日本で生き残り発展していくためのサポーティング・インダストリーの高

度化と日本のものづくりを支えるためのオンリーワン、ナンバーワン企業となるための極めて強い要請に

も応えるものであり、産学官挙げた取り組みとしていく計画である。 4.21 世紀型のはままつデジタル・マイスターの人材育成により、輸送用機器関連としての要素

技術の革新、さらにこれを活用・応用できる 21 世紀新産業(ロボット、航空・宇宙産業、高度部

材産業)の創出と、21 世紀型ビジネスモデルの構築を行い、更なる地域と産業の発展を目指す。

Page 5: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

3

実施内容

浜 松 市: も の づ く り 産 業 集 積 地

あらゆる産業を支える基盤技術の高度化の実現とそれを通じて先端産業の強化支援を図り新産業の創出に貢献する人材の養成

(1)最新デジタル技術(3D-CAD/CAM/CAE)を活用して企画/開発・設計から製造技術までを一貫して構築できるものづくりの統合的能力を持つHDMの養成

(2) 最新デジタル技術と加工法を駆使して“21世紀型の擦り合せて作りこむ”ものづくり能力を持つHDMの養成(3) 板材成形、鍛造、鋳造、樹脂成形の各加工要素技術コース毎に基礎技術、応用技術、機械加工、溶接技術、3D-CAD

技術、金型設計技術、成形シミュレーション技術を養成する。(4) ものづくりMOTコースでは、各加工要素デジタル技術化コースのすべてにおいて、技術経営的視点とその能力を養成する。

デジタル技術3D-CAD

CAMCAE 新しい加工

技術研究

金型設計と製作技術

損傷力学(部材・工具の性能シミュレーション)

サポーティングインダストリーの基盤技術の高度化支援

浜松商工会議所

浜松市役所

地域サポーティングインダストリー企業群

(板金、鍛造等)

地域先端産業企業群

創業都市構想

「浜松市の強みを活かし弱みを補強する

支援策」・人材育成支援・知的財産活用

支援・起業・創業支援・販路開拓支援

ものづくりMOT

静 岡 大 学 ・ 工 学 部

(大学、企業)

加工法ノウハウ (企業)

(大学、企業)

(大学、企業)

(大学)

・ものづくりの統合的能力育成

・産学連携した取組みにより原理・基礎と実践を繋ぐ

整合性の有る連携した取り組みで21世紀の新浜松創生整合性の有る連携した取り組みで21世紀の新浜松創生・21世紀型サポーティング・インダストリー集積地・・21世紀型MONODZUKURI基盤技術の創出と高度化実現・・新産業創出・世界の加工拠点

浜松モデル

「はままつデジタル・マイスター(HDM)」養成の実施内容

【浜松デジタルマイスター(HDM)養成プログラム】養成の目標

特 徴

カリキュラム

動機付け(育成の狙い)

材料加工関連(基礎と応用)・板材成形コース・鍛造コース・鋳造コース・樹脂成形コース

3D-CAD金型設計技術(基礎と応用)・板材成形コース・鍛造コース・鋳造コース・樹脂成形コース

加工シミュレーション(CAE)(基礎と演習)・板材成形コース・鍛造コース・鋳造コース・樹脂成形コース

ものづくりMOT(技術戦略・

管理技術と事例研究)

【 産 学 連 携 】

Page 6: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

4

Ⅱ.所要経費

(単位:百万円)

18 年度 19 年度 20 年度 備考

1.人件費

(3)研究員

(4)研究補助員

3.消耗品

4.旅費

5.諸謝金

6.借損料

7.雑役務費

8.消費税相当額

9.間接経費

4.7

(4 名)

0.3

(1 名)

22.2

0

0.5

4.6

4.5

0.3

11.1

7.9

(4 名)

0

6.3

0.1

0.6

10.8

9.3

0.4

10.6

7.5

(4 名)

0

4.7

0.2

0.8

11.4

11.9

0.4

11.1

計 48.2 46.0 48.0 総計 142.2

自己資金 5.1 4.9 5.1

Page 7: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

5

Ⅲ.拠点形成の成果

1.拠点形成計画の進捗状況の概要

○平成 18 年度はままつデジタルマイスター(HDM)養成プログラム実績

平成 18 年度は、8 人の受講生に対して「板材成形コース+MOT コース」を試行的に実施し、平成 19 年度

に実施するコースのための講義・演習の準備を行った。

(a) HDM 企画・評価委員会の開催

(b) HDM 教材開発・人材養成チーム会議の開催

(c) 受講生の募集・選考

(d) 試行コースの実施

10 月から「板材成形コース+MOT コース」の試行コースの講義・演習を 30 日間実施した。

(e) 講義・演習用環境と教材資料の整備

(f) 地域への広報活動

情報発信と広報用に本課題のホ-ムページを立ち上げ、逐次アップデートを行った。

○平成 19 年度はままつデジタルマイスター(HDM)養成プログラム実績

平成 19 年度は、「板材成形コース+MOT コース」7 名、及び「鍛造コース+MOT コース」7 名に実施し、

平成 20 年度に実施するコースのための講義・演習の準備を行った。

(a) HDM 企画・評価委員会開催

(b) HDM 教材開発・人材養成チーム会議開催

(c) 教材資料、CAD ソフトおよび機器の整備

(d) 平成 19 年度のコースの実施

「板材成形コース+MOT コース」は講義・演習を 39 日間 94 コマ、「鍛造コース+MOT コース」は

講義・演習 36 日間 96 コマ実施した。

(e) 修了認定課題発表会

「板材成形コース+MOT コース」は 12 月 22 日と 1 月 26 日に実施し、「鍛造コース+MOT コース」

は 1 月 26 日に実施した。

(f) 平成 20 年度実施の人材養成コースの準備

(g) 受講生の募集・選考

(h) 地域への広報活動

2.中間目標の達成度

(1)養成人数以外(拠点形成)の中間目標と実績

平成 18 年度は、板材成形+MOT コースの試行、平成 19 年度は、板材成形+MOT コースと鍛造+MOT コ

ースを計画したが、講義用教材資料の作成、3D-CAD/CAE/ CAT 演習用機材とプログラムソフトの準備を行

い、目標どおりに、各コースを実施した。平成 20 年度は、板材成形+MOT コースと鍛造+MOT コースを予定

通り実施中である。これらのコースの受講生は、いずれも地元の輸送機器部品の製造業の技術者であり、各コ

Page 8: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

6

ース修了時には、それぞれの企業で抱えている板材成形部品や鍛造部品を対象として、3D-CAD/CAE/CAT

を駆使して、実際の生産前の設計開発段階で、製品形状の確認、製造工程決定、加工条件の確立を図ること

ができるようなレベルまで達することができた。

(2)養成人数の目標と実績 (3 年目)

養成修了者数(3 年目) 人材養成のカテゴリー

(コース等) 実 績※ 予 定※

目標(3 年目)

・板材成形+MOT コース

・鍛造+MOT コース

7 人

4 人

(7 人)

(5 人)

10 人

10 人

合計 11人 (12 人) 20 人

※「実績」は、成果報告書作成時点で既に修了している実績数(予定は含まない)

※「予定」は、成果報告書作成時点では修了していないが、3年度目末までに修了する予定数

※修了者はいずれも地元の輸送機器部品の製造業の技術者

※平成18年度に8人を養成したが試行であるので養成修了者

実績に含めていない

3.人材養成の実施内容

(1)人材養成の手法・方法と実施結果

平成18年度は、板材成形コース+MOTコースの試行、平成19年度は、

板材成形コース+MOTコースおよび鍛造コース+MOTコースを実施し

た。本コースのカリキュラムは、デジタル技術の学習に加え、機械加工全

般の基礎と応用を学習するプログラムになっている。導入科目をとして、

HDM養成の必要性、輸送機器製造業の現状と将来、製品開発設計の

考え方、3Dデジタル技術の考え方といった動機付けの講義から始め、

体験教育として3D-CADの演習と自習を1ヶ月間程度実施し3D-CADの

習熟を図り、その3D-CAD習熟の後、3D-CADの理論、および塑性力学

の基礎と板材成形あるいは鍛造の基礎を勉強する。その後、3D-CADに

よる金型設計の演習、成形シミュレーション演習、部品強度解析シミュレ

ーション演習を習得後に、塑性力学や有限要素法の基礎理論を勉強す

る。さらに3D-CAT演習を行い、この段階で、それまでに演習や自習で

学んだ3D-CADの習熟度を評価するため、与えられた製品形状の課題

について、3D-CAD図面を作成して、その成果についてプレゼンテーシ

ョンによる中間評価を行い、そののち、機械加工、溶接または鍛造用材

料および金型材料について受講する。

さらに、ものづくりMOTコースのカリキュラムとして、ものづくりMOTの

必要性、製品開発の考え方、プロジェクトマネジメント、ものづくり戦略、

はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム 講義一覧

平成19年度 板材成形コース(例)

・ 板材成形コース

HDM養成の必要性 1コマ 中村保・中村穣治

輸送機器製造業の現状と将来 1コマ 石塚 哲

製品開発設計の考え方 2コマ 倉田 効市朗 

デジタルダイヤモンド 1コマ 秋山 雅弘

3D-CAD演習Ⅰ(CATIA) 6コマ早川 邦夫SE

3D-CAD演習Ⅱ(CATIA) 6コマ早川 邦夫SE

※ 3D-CAD自習 1ヶ月程度

3D-CADの基礎 2コマ 三浦 憲二郎

3D-CADの応用 1コマ 三浦 憲二郎

塑性力学の基礎Ⅰ 2コマ 中村 保

板材成形の基礎 2コマ 中村 保

板材成形の応用Ⅰ 1コマ 中村 保

板材成形金型の設計 2コマ 大平 守一

板材成形の応用Ⅱ 1コマ 石塚 哲

板材成形金型の設計演習Ⅰ        (CATIA)

6コマ早川 邦夫SE

板材成形金型の設計演習Ⅱ        (CATIA)

6コマ早川 邦夫SE

板材成形シミュレーション 6コマ早川 邦夫SE

部品強度解析シミュレーションⅠ 6コマ早川 邦夫SE

部品強度解析シミュレーションⅡ 6コマ早川 邦夫SE

塑性力学の基礎Ⅱ 2コマ 田中 繁一

塑性力学の基礎Ⅲ 2コマ 早川 邦夫

弾塑性有限要素法の基礎 2コマ 早川 邦夫

3D-CAT演習Ⅰ 2コマ早川 邦夫SE

3D-CAT演習Ⅱ 2コマ早川 邦夫SE

* 中間評価 * 4コマ

工 場 見 学

機械加工の基礎 2コマ 鈴木 康夫

機械加工の応用 2コマ 鈴木 康夫

溶接の基礎 2コマ 酒井 克彦

溶接の応用Ⅰ 1コマ 酒井 克彦

溶接の応用Ⅱ 1コマ 村上 邦雄

・ ものづくりMOTコース

HDMのためのMOT 1コマ 中村 保

ものづくりMOTの必要性 1コマ 中村 穣治

製品開発の考え方 2コマ 八巻 直一

ものづくり戦略Ⅰ 1コマ 中村 保

ものづくり戦略Ⅱ 1コマ 鈴木 正

プロジェクトマネジメント 2コマ 中村 穣治

技術経営戦略 2コマ 上田 芳伸

知財戦略 2コマ 林  正浩

生産システム管理 2コマ 鈴木 徳太郎

* 修了認定課題発表会 * 企画評価委員

カリキュラム コマ数 担当講師名

Page 9: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

7

技術経営戦略、知財戦略、および生産システム管理について受講する。

最後に、修了認定課題として、受講者が開発をしたいと考える成形部品を対象として、製品の 3D-CAD 図面

の作成、工程設計、金型設計、成形シミュレーション、3D-CAT 等により成形の可否、製品精度の検証等を行う。

それらの成果について発表を行い、企画評価委員による評価を受ける。

○平成18年度板材成形+MOT試行コース実施状況

実施期間(実施日) 取組名

平成 18 年 8 月 9 日

平成 18 年 11 月 17 日

平成 19 年 2 月 16 日

第 1 回企画評価委員会開催

第 2 回企画評価委員会開催

第 3 回企画評価委員会開催

平成 18 年 8 月 9 日

平成 18 年 11 月 17 日

平成 19 年 2 月 16 日

第 1 回 HDM 教材開発・人材養成チーム会議開催

第 2 回 HDM 教材開発・人材養成チーム会議開催

第 3 回 HDM 教材開発・人材養成チーム会議開催

平成 18 年 8 月 29 日

~平成 18 年 9 月 12 日

平成 18 年 9 月 16 日

板材成形試行コース受講生募集

板材成形試行コース受講生面接試験

平成 18 年 10 月 4 日

~平成 18 年 12 月 25 日

板材成形試行コース開講

平成 19 年 1 月 15 日 修了認定課題発表会開催

平成 18 年度は、8 人の受講生に対して「板材成形コース+MOT コース」を試行的に実施し、平成 19 年度

に実施するコースのための講義・演習の準備を行った。

HDM 企画・評価委員会は、事業計画(実施カリキュラム)の検証と実施結果の評価と平成 19 年度の受講

生の選考、HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議は、各科目の内容と教材資料および講義・演習の実施方法

等についての検討を行った。

(a) HDM 企画・評価委員会の開催

8 月 9 日、11 月 17 日、2 月 16 日の 3 回開催し、5 年間に亘る事業計画の企画検討、受講生の募

集方法、講師の採用および実施結果の評価方法や HDM 称号の認証機関の認証方法について審

議・検討を行い、HDM 称号については、浜松市の機構改革もあるので、それに沿ったものにしてい

くこととし、暫定的に承認基準を決めた。

修了認定課題発表会を 1 月 15 日に実施し、受講生 8 名の修了を認定した。

委員会構成は、浜松市・浜松商工会議所・はままつ産業創造センター・地元企業 3 社・静岡大学

となっている。

H19.3.20 修了式の様子

修了証書とバッヂが授与され、修了生が一人ずつ、今後の仕事への活用の決意を、上司からは修了生への期待が述べられ終了した。

Page 10: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

8

(b) HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議の開催

8 月 9 日、11 月 17 日、2 月 16 日の 3 回開催し、5 年間に亘る各養成コースカリキュラム、教材資

料、講義と演習の実施方法の審議・検討を行い、授業アンケ-ト結果に基づいて講義方法の改善を

論議した。

チーム会議は、講義演習を担当する講師で構成している。

(c) 受講生の募集・選考

7 月から浜松地域の板材成形による部品製造を営んでいる企業に対して、本プログラムの趣旨、

カリキュラムとその内容、HDM 人材養成の必要性および有用性について説明、8 月に公募を開始し、

9 月に面接を行い 8 名の受講生を決定した。

また、平成 19 年度の「板材成形+MOT コース」「鍛造+MOT コース」の公募を 1 月から開始し、2

月に面接を行い、板材成形+MOT コース 5 名、鍛造+MOT コース 7 名の受講生を決定した。板材成

形コースについては、追加の公募を行った。

(d) 試行コースの実施

8 名の受講生に対し、10 月から「板材成形コース+MOT コース」の講義・演習を 30 日間実施した。

その中で随時、講義・演習内容について検討を行い、その内容について改善を行った。

(e) 講義・演習用環境と教材資料の整備

試行した「板材成形コース+MOT コース」の講義・演習のための設備 CAD/CAM/CAE/CAT 等ソ

フトウェアおよび設備を導入し、平成 19 年度に実施するコースカリキュラムと教材資料等の検討・作

成を行った。

(f) 地域への広報活動

地域連携の一環として、情報発信と広報用に本課題のホ-ムペ-ジを立ち上げ、逐次アップデ-トを

行った。

(g) 受講者が習得すべき知識・スキルとその到達レベル

中間課題評価において、受講者に与えられた製品図面の作成により、3D-CADの習熟度を評価し、

全員がそれらの課題をクリアーした。さらに、最終課題評価においては、各自の企業における板材成

形品を対象として、3D-CADの作成、その製品の成形工程の構想、3D-CAEによる成形シミュレ-ショ

ンあるいは製品強度解析、3D-CATによる試作品の形状測定、およびそれらの3D-図面による比較

3D-CAT の演習 講義の様子

Page 11: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

9

評価を行った。それらのプレゼンテーションと試問により、受講者の知識・スキル・習熟度を評価し、受

講者全員がそれらのレベルをクリアーした。

(h) 講義教材および実習機材等の整備状況と活用状況

講義用教材資料は、パワーポイント資料として各講師全員が作成し、それを受講生に配布して講

義を行った。また、3D-CAD/CAE/CAT演習には、レンタルのPC、市販のプログラムソフト、形状測定

用機器をフルに活用し、基本的説明から演習、習熟のための自習について研究員が個別指導を行

った。また、中間課題および最終課題の実践には、受講生が個々のスケジュ-ルに基づいて

3D-CAD/CAE/CATを活用できるように配慮した。

○平成19年度「板材成形+MOTコース」と「鍛造+MOTコース」実施状況

実施期間(実施日) 取組名

平成 19 年 5 月 10 日

平成 19 年 9 月 29 日

平成 20 年 1 月 26 日

第 1 回企画評価委員会開催

第 2 回企画評価委員会開催

第 3 回企画評価委員会開催

平成 19 年 5 月 10 日

平成 19 年 9 月 29 日

平成 20 年 1 月 26 日

第 1 回 HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議開催

第 2 回 HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議開催

第 3 回 HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議開催

平成 19 年 2 月 1 日~

平成 19 年 2 月 20 日

平成 19 年 2 月 23 日

「板材成形+MOT コース」「鍛造+MOT コース」受講生募集

「板材成形+MOT コース」「鍛造+MOT コース」受講生面接試験

平成 19 年 4 月 18 日~

平成 19 年 12 月 2 日

「板材成形+MOT コース」「鍛造+MOT コース」開講

平成 19 年 12 月 22 日

平成 20 年 1 月 26 日

「板材成形+MOT コース」修了認定課題発表会開催

「鍛造+MOT コース」修了認定課題発表会開催

平成 19 年度は、「板材成形+MOT コース」7 名と「鍛造+MOT コース」7 名に実施した。また平成 20 年度

に実施するコースのための講義・演習の準備を行った。

HDM 企画・評価委員会は、事業計画(実施カリキュラム)の検証と実施結果の評価と平成 20 年度の受講

生の選考、HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議は、各科目の内容と教材資料および講義・演習の実施方法

等についての検討を行った。

(a) HDM 企画・評価委員会開催

5 月 10 日、9 月 29 日、1 月 26 日の 3 回開催し、事業計画の企画検討、受講生の募集方法、講

師の採用および実施結果の評価方法や HDM 称号の認証機関の認証方法について審議・検討を

行い、5 月 10 日には、3D-CAD の自習期間の設定および 9 月 29 日中間評価の実施すること、経営

者に事業の内容を理解していただく手段を検討し、受講生の HDM 称号について、はままつ産業創

造センターと協力し、浜松市に制定の申し入れをおこなうことを決定した。9 月 29 日には、中間評価

で、上達度に差が出始めている解決策、プレゼンテーション能力の判断方法を議論し、座学講義等

を同様に受講している受講生に対して、中間評価・修了認定課題発表会の成績により、修了者と認

Page 12: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

10

定することを承認した。1 月 26 日には、受講生の修了認定を審議し、「板材成形+MOT コース」7 名、

「鍛造+MOT コース」4 名の修了を認定した。また、平成 20 年度の受講生の募集について、提案ど

おり承認した。

(b) HDM 教材開発・人材養成チ-ム会議開催

5 月 10 日、9 月 29 日、1 月 26 日の 3 回開催し、養成コースカリキュラム、教材資料、講義と演習

の実施方法の審議・検討を行い、3D-CAD演習を板材成形と鍛造では、時期をずらすこと、中間評価

を導入すること、アンケート結果を講師に配布し、講義内容の改善を依頼すること、修了認定課題発

表会に受講生の上司に出席を依頼することを決定した。

(c) 教材資料、CAD ソフトおよび機器の整備

平成 19 年度実施する「板材成形+MOT コース」と「鍛造+MOT コース」の教材資料の準備を行い、

レンタル設備(パソコン)の更新を行い、CAD ソフト(CAD/CAE 基本セット UG-NX)を導入した。

(d) 平成 19 年度のコースの実施

4 月から 12 月にかけて、「板材成形+MOT コース」7名の受講生に対し講義・演習を 39 日間 94

コマ、「鍛造+MOT コース」7名の受講生に対し講義・演習を 36 日間 96 コマを実施した。その中で随

時、講義・演習内容について検討を行い、有限要素法の基礎の講義は、シミュレーション演習の後と

すること、CAD 演習後に自習期間を設けること、中間評価を導入するカリキュラムの調整を行った。

修了認定課題発表会を「板材成形+MOT コース」は 12 月 22 日と 1 月 26 日に実施し、受講生 7

名の修了を認定した。「鍛造+MOT コース」は 1 月 26 日に実施し、4 名の修了を認定した。

H19.9.29 3D-CAD 及びFEM解析の

理解と操作方法の習熟度の評価を目的とした中間評価を実施した。

H19.12.22 板材成形+MOT コース H20.1.26 鍛造+MOT コース

修了認定課題発表会

Page 13: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

11

(e) 平成 20 年度実施の人材養成コースの準備

「板材成形+MOT コース」と「鍛造+MOT コース」のカリキュラム、教材資料の準備、CAT 用非接

触輪郭形状測定器用ソフトウェアを導入した。

(f)受講生の募集・選考

平成20年度の「板材成形+MOTコース」と「鍛造+MOTコース」の公募については、1月にホーム

ページの更新を行い、浜松地域の企業に募集要項を郵送し、2月下旬には、企業の個別訪問を行

った。3月6日に面接を実施、「板材成形+MOTコース」5名、「鍛造+MOTコース」5名の受講生を決

定した。各コースについては、3月に追加の公募を行ない、「板材成形+MOTコース」に2名の応募

があり、4月9日に選考した。

(g) 受講者が習得すべき知識・スキルとその到達レベル

中間課題評価において、受講者に与えられた製品図面の作成により、3D-CADの習熟度を評価し、

全員がそれらの課題をクリアーした。さらに、最終課題評価においては、各自の企業における板材成

形品を対象として、3D-CADの作成、その製品の成形工程の構想、3D-CAEによる成形シミュレーショ

ンあるいは製品強度解析、3D-CATによる試作品の形状測定、およびそれらの3D-図面による比較評

価を行った。それらのプレゼンテーションと試問により、受講者の知識・スキル・習熟度を評価し、受講

者全員がそれらのレベルをクリアーした。

鍛造中間課題図面 板材成形中間課題図面

Page 14: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

12

1.成形条件

④フランジ高さ・・・21mm

③溝幅・・・40mm

②長さ・・・284mm

⑤直線長さ・・・82mm

①高さ・・・41mm

⑦角R・・・R5

⑥オフセット・・・46mm

●狙い製品形状

⑧板厚・・・1.4mm

⑨物性値・・・DP500 2mm

図面形状

製品形状

図面形状

製品形状

矢印の方向にねじれが発生すると推測される

●ねじれについて

2.成形シミュレーション結果

奥側 中間部

手前側

5mm程度のスプリングバックが発生すると推測される

●スプリングバックについて

2.成形シミュレーション結果

部にそりが発生部にそりが発生

Z Z

ブランク形状変更によりスプリングバックが改善傾向

●スプリングバックについて

スプリングバック量

4.92→4.02mm(20%DOWN)

4.再成形シミュレーション

奥側 中間部

手前側

(h) 講義・実習機材・教材等の整備状況と活用状況

講義用教材資料は、パワーポイント資料として各講師全員が作成し、それを受講生に配布して講義を

行った。また、3D-CAD/CAE/CAT演習には、レンタルのPC、市販のプログラムソフト、形状測定用機器

をフルに活用し、基本的説明から演習、習熟のための自習についてSE・研究員が個別指導を行った。

また、中間課題および最終課題の実践には、受講生が個々のスケジュールに基づいて

3D-CAD/CAE/CATを活用できるように配慮した。

(2)養成対象者の到達度評価の仕組みと実施結果

平成 19 年 9 月 29 日の HDM 企画・評価委員会において、中間評価で、上達度に差が出始めている解決

策、プレゼンテーション能力の判断方法を議論し、座学講義等を同様に受講している受講生に対して、中間

評価および修了認定課題発表会の成績により、修了者と認定することとした。1 月 26 日の HDM 企画・評価

委員会においては、受講生の修了認定を審議し、「板材成形コース+MOT コース」7 名、および「鍛造+MOT

コース」4 名の修了を認定した。中間課題評価においては、受講者に与えられた製品図面の作成により、

3D-CAD の習熟度を評価し、全員がそれらの課題をクリアーした。さらに、最終課題評価においては、各自の

企業における板材成形品を対象として、3D-CAD の作成、その製品の成形工程の構想、3D-CAE による成

板材成形コース受講生課題発表より

Page 15: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

13

形シミュレーションあるいは製品強度解析、3D-CATによる試作品の形状測定、およびそれらの3D-図面によ

る比較評価を行った。それらのプレゼンテーションと試問により、受講者の知識・スキル・習熟度を評価し、受

講者全員がそれらのレベルをクリアーした。

(3)人材養成システムの改善状況(被養成者の評価等の反映)

アンケート結果(右表)を各講師に配布し、講

義内容の改善を依頼し、修了認定課題発表会

に受講生の上司に出席を依頼することとした。

HDM 企画・評価委員会および HDM 教材開

発・人材養成チーム会議において、3D-CAD

の自習期間の設定、および中間評価の実施、

経営者に事業の内容を理解していただく手段、

受講生の HDM 称号等について、審議検討し、

中間評価で上達度に差が出始めている解決策、

プレゼンテーション能力の判断方法を議論し、

座学講義等を同様に受講している受講生に対

して、中間評価・修了認定課題発表会の成績

により、修了者と認定することを決定した。

(4)養成修了人材が地域で活躍する仕組み

平成 18 年度および平成 19 年度の HDM 養

成コースの受講者は、いずれも地元の輸送機

器部品の製造業の技術者であり、各コース修

了時には、それぞれの企業で抱えている板材

成 形 部 品 や 鍛 造 部 品 を 対 象 と し て 、

3D-CAD/CAE/CAT を駆使して、実際の生産

前の設計開発段階で、製品形状の確認、製造

工程決定、加工条件の確立を図ることができる

ようなレベルまで達することができた。その後は、

各職場において、新たな板材成形部品や鍛造

品について、3D-CAD/CAE/CAT を用いた製品設計、工程設計、金型設計、製品計測等の役割を担って活

躍している。

このように、HDM 養成プログラムの修了後は、3次元デジタル加工技術をマスターした「はままつデジタル・マ

イスター」として、使命感を持って与えられた役割を発揮し地域の 21 世紀の新産業創出を担うべく、新加工テ

ーマを解決できる基盤技術(部材加工)の高度化の実現を通じ新しいものづくり方案や工程設計を考案し、重

5. 総合評価 全体の満足度

共通講座 0% 50% 100%

HDM養成の必要性 (1コマ)

輸送機器製造業の現状と将来 (1コマ)

製品開発設計の考え方 (2コマ)

デジタルダイヤモンド (1コマ)

3D-CADの基礎 (2コマ)

3D-CADの応用 (1コマ)

塑性力学の基礎Ⅰ (2コマ)

塑性力学の基礎Ⅱ (2コマ)

塑性力学の基礎Ⅲ (2コマ)

機械加工の基礎 (2コマ)

機械加工の応用 (2コマ)

HDMのためのMOT (1コマ)

ものづくりMOTの必要性 (1コマ)

製品開発の考え方 (2コマ)

ものづくり戦略Ⅰ (1コマ)

ものづくり戦略Ⅱ (1コマ)

プロジェクトマネジメント (2コマ)

技術経営戦略 (2コマ)

知財戦略 (2コマ)

生産システム管理 (2コマ)

非常に満足 概ね満足 やや不満 非常に不満 空白

板材成形コース 0% 50% 100%

板材成形の基礎 (2コマ)

板材成形の応用Ⅰ (1コマ)

板材成形の応用Ⅱ (1コマ)

板材成形金型の設計 (2コマ)

弾塑性有限要素法の基礎 (2コマ)

溶接の基礎 (2コマ)

溶接の応用Ⅰ (1コマ)

溶接の応用Ⅱ (1コマ)

非常に満足 概ね満足 やや不満 非常に不満 空白

鍛造コース 0% 50% 100%

鍛造の基礎と応用 (2コマ)

剛塑性有限要素法の基礎 (2コマ)

鍛造用材料 (2コマ)

鍛造用金型材料Ⅰ (1コマ)

鍛造用金型材料Ⅱ (1コマ)

非常に満足 概ね満足 やや不満 非常に不満 空白

Page 16: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

14

点産業の高度化や新産業の創出を実現していけるさらに高度な技術者を目指して活躍している。すなわち、部

材加工の高度化、高度部材の創出を通じて重点産業の高度化や新産業創出に繋げていくための 21 世紀型

デジタルマニュファクチュアリング・プロセスを構築し、実践できること、即ち「設計」と「ものづくり」の複眼的視野

に立ち対象領域に適した最新の加工デジタル技術(3D-CAD/CAM/CAE/ CAT) と最新加工技術を駆使し

て対象領域、製品、部材の高度化の加工方案を構築出来ること、その過程においてものづくり経営の視点を持

ち、方案の検証ができることを目指している。

本プログラム修了生は、修了後も自分のスキルアップあるいは会社の製品形状課題の解決のために、何時

でも、自由に、本学の施設・設備を使用し、教員・研究員の指導を受けることができる状況にある。

はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム受講生は下記の①銅メダルのレベルの課題をクリアーで

きた者を修了と認定することにした。さらにはままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラムの修了生が、各

職場において経験と修練を積むことにより、②銀メダル認定課題、③金メダル認定課題をクリアーしたと企画・

評価委員会で認定した場合には、はままつデジタル・マイスター(銀メダル)およびはままつデジタル・マイスタ

ー(金メダル)を授与することになる。

① 銅メダルの認定課題

受講者が開発したい成形部品を対象として、3 次元デジタル技術(3D-CAD/CAM/CAE/CAT 技術)、

すなわち 3D-CAD 図面の作成、工程設計、金型設計、成形シミュレ-ション、3D-CAT 形状計測技術を

マスターすること。

② 銀メダル認定課題

新規に開発する成形部品を対象として、3D-CAD/CAM/CAE/CAT 技術を活用して、成形の可否、

製品強度・精度の検証を行い、要求される製品の形状・寸法・強度等を造り込むための最適な工程設

計、金型設計、製品強度と精度検証といった 3D-システム技術を確立すること。

③ 金メダルの認定課題

上記で確立した 3D デジタルシステム技術の教育指導を行い 3D-システム技術マイスターを育てること。

4.地域再生人材養成ユニットの有効性

(1)有用性

技術者が部材加工の高度化、高度部材の創出を通じて重点産業の高度化や新産業創出に繋げていくため

の 21 世紀型デジタルマニュファクチュアリング・プロセスを構築し、実践できること、即ち「設計」と「ものづくり」の

複眼的視野に立ち対象領域に適した最新の加工デジタル技術(3D-CAD/CAM/CAE/CAT)と最新加工技術

を駆使して対象領域、製品、部材の高度化の加工方案を構築出来ること、その過程において「ものづくり経営

の視点」を持ち、方案の検証ができる能力を本プログラムの養成レベルとしている。

例えば、自動車用板材成形会社の修了者が、本養成プログラムに設置された3D-CAD/CAE/CATを

活用して、高張力鋼板の新製品開発における成形工程、成形条件や製品精度向上条件等の確立を行い、会

社の製品開発に取り組んでいる。

Page 17: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

15

また、平成 18 年度試行コースへ

受講生を派遣した企業アンケート

(右図)によると、高い評価を受けて

いる。特に試作図段階で成形性を

検討し始めたこと、型設計と工程設

計にプログラムの学習効果が現れ

始めていること。成形シミュレーショ

ンを具体的な形状の決定に取り入

れて、開発を検討始めたこと。広い

視野を持てるようになったため、行

動に無駄がなくなったこと。座学で

いろいろな知識を学び、実習を通

じて体験できたことで、本養成コー

ス修了後も、企業において新製品

開発のリードタイム短縮や製品開

発コストの削減、新製品成形の良

品条件の確立等でリーダーシップ

を発揮しつつあること等のコメントが

寄せられ、浜松地域の輸送用機器

製造業の発展に大いに貢献してい

る。

本養成コースの地元の定着率は、

地元企業から派遣された技術者の

ため 100%である。

問2-1 今回の教育プログラムヘの派遣後、受講者から研修内容についての報告を受けましたか。

1. 報告を受けた 4

2. 報告を受けていない

問2-1-1 問2-1で「1.報告を受けた」と回答された方に伺います。どのような形で研修内容について の報告を受けましたか。

1. 受講者から口頭で報告を受けた

2. 受講者から文書で報告を受けた 2

3. 受講者から教材、資料等を見せてもらった

4. 受講者が研修内容について社内の報告会で発表した 2

5. その他( )

問2-1-2 問2-1で「1.報告を受けた」と回答された方に伺います。今回の教育プログラムは、期待通りの内容でしたか。

1. 期待通りだった 2

2. ほぼ期待通りだった 2

3. 期待はずれだった

( 理 由 )

・ 各企業の不具合箇所など、生で話を聞くことが出来た点。 ・ 成形シュミレーションを、具体的な形状を決め進めていただいたので。 ・ 座学で色々な知識を学び、実習を通して体験できたから。

問2-1-3 間2-1で「1.報告を受けた」と回答された方に伺います。受講内容は受講者の業務に役立っていると思いますか。

1. 大いに役立っている

2. やや役立っている 4

3. 役立っていない

4. わからない

( 具体的にどのように役立っているか / その理由 )

・ 広い視野を持てるようになった為、行動に無駄がなくなった。 ・ 試作図面段階で成形性を検討している。 ・ 型設計と工程設計に生かしている。

問 2-2 今回の教育プログラムへの派遣は、貴社にとって何かメリット(変化)がありましたか。

問2 派遣を終えて

平成 18 年度板材成形試行コース 派遣先企業アンケート(抜粋)

板材成形コース受講生修了課題より

Page 18: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

16

(2)波及効果

自動車等の輸送用機器製造業では、製品開発における開発期間の短縮、コスト削減、および良品条件の確

立のために、3D-CAD/CAM/CAE/CAT の活用は必修の技術である。板材成形、鍛造、鋳造、樹脂成形等に

よって自動車等の輸送用機器部品を製造しているものづくり企業の技術者は、3D-CAD/ CAM/ CAE/CAT

の活用は当然マスターしなければならない。本はままつデジタル・マイスター(HDM)養成ユニットは、そのような

有用な技術者養成するためのユニットであるため、全国どこでも移転することができる。

また、この養成コースで育成されたはままつデジタル・マイスター(HDM)は、輸送用機器のものづくり産業だけ

でなく、今後の浜松地区において発展が期待されるロボット機器産業、光機器産業、航空宇宙機器産業にお

いても、3D-CAD/ CAM/CAE/CAT を活用して、製品開発期間の短縮、良品条件の確立、製造コストの削減を

図ることができるようになると期待される。

(3)情報発信の状況

ホ-ムペ-ジによる情報発信はもとより、日本塑性加工学会や、地元の技術研修会等において、本はままつデ

ジタル・マイスター(HDM)養成プログラムの紹介を行っている。

(http://www.eng.shizuoka.ac.jp/digital_meister/index.html)

5.実施体制・自治体等との連携状況

浜松市は、地域の産業の根幹を支えるものづくり産業の革新と持続的発展等を推進すべく、地域再生計画「

知の拠点活用による浜松ものづくり産業再生計画」「知の拠点の革新による浜松ものづくり産業再生計画」に取

り組んでいる。

輸送用機器製造業界に、急速に暗雲が立ち込めつつあるなかで、浜松市は、地域のものづくりの高度部材・

基盤技術の高度化と次世代産業の創出、地域イノベーションの加速を実現するべく、産学と一体となり取り組

んでいるなかで、本養成プログラムの活用を地域企業に働きかけている。

浜松市は、科学技術振興調整費「地域再生人材創出拠点の形成」プログラムにおいては、浜松地域のもの

づくり産業の再生を図るために、第一段階としてリ-ディング産業である輸送用機器産業の成熟化への対応と高

度化、第二段階として輸送用機器産業に代わる次世代産業の育成が必要であるとの認識にたち、地域を挙げ

て産業振興の中核である人材育成を最も重要な要素と考え、「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プロ

グラム」を支援している。当プログラムは、中核リーダーを2年目から毎年10名、計40名を養成する。

「ものづくり」を行うためには、それらを生み出す「ひとづくり」が必須である。そこで、浜松市は、ワンストップ・

一貫型で産業支援を行う「はままつ産業創造センター」を平成 19 年 7 月に開設し、人財育成、知財創業、創業

支援を基本戦略と位置づけており、本プログラムは、「ものづくり人財育成」の体系の中で、極めて重要な役割

を担っている。

浜松市は、このはままつ産業創造センターおよび商工部が、はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログ

ラム事業の定着・発展に向けて、事業のPR、受講生の確保、はままつデジタル・マイスター銀・金レベルの認定

評価を推進している。

Page 19: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

17

6.成果の発表状況

(1)養成された人材による成果

本はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラムでは、一般に公表できる成果発表を目的としていない

のでありません。

(2)システム構築に関する成果

とくになし

Ⅳ.今後の計画

1.本養成プログラム終了時の達成目標について

(1)目標達成の見込み

当初の計画に従って、下記のとおり HDM 養成コースを実施し、目標通りの修了者を養成する計画である。

平成 20 年度 板材成形+MOT コース および 鍛造+MOT コース

平成 21 年度 板材成形+MOT コース および 鋳造+MOT コース

平成 22 年度 鍛造+MOT コース および 樹脂成形+MOT コース

2.本プログラム終了後の取組み方針・見通し

本プログラム終了後は、浜松市からの委託を受け、静岡大学とはままつ産業創造センターが連携し、既に

自立化した経済産業省の「製造中核人材育成事業」と同様に、本学が施設・設備および講師を提供し運営す

ることになっている。

・「製造中核人材育成事業」の自立化後の受講生数

平成 18 年度 30 名

平成 19 年度 23 名

Ⅴ.自己評価

1.進捗状況

平成 18 年度は、板材成形+MOT コースの試行、平成 19 年度は、板材成形+MOT コースと鍛造+MOT

コースを計画したが、講義用教材資料の作成、3D-CAD/CAE/ CAT 演習用機材とプログラムソフトの準備を

行い、ほぼ目標どおり、各コースを実施した。平成 20 年度は、板材成形+MOT コースと鍛造+MOT コースを

予定通り実施中である。これらのコースの受講生は、いずれも地元の輸送機器部品の製造業の技術者であり、

各 コ ー ス 修 了 時 に は 、 そ れ ぞ れ の 企 業 で 抱 え て い る 板 材 成 形 部 品 や 鍛 造 部 品 を 対 象 と し て 、

3D-CAD/CAE/CAT を駆使して、実際の生産前の設計開発段階で、製品形状の確認、製造工程決定、加工

条件の確立を図ることができるようなレベルまで達することができた。

Page 20: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

18

2.拠点形成手法の妥当性

「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」の3次元デジタル加工技術をマスターした人材を養

成することは、21 世紀の新産業創出を担うべく、新加工テーマを解決できる基盤技術(部材加工)の高度化の

実現を通じ新しいものづくり方案や工程設計を考案し、重点産業の高度化や新産業を模索している浜松地域

が必要としているプログラムある。

カリキュラムは、上記の高度部材・基盤技術産業の中核リ-ダ-が当地域で培った伝統的な技能や技術を継

承し、最先端の技術を習熟した人材を連鎖的に養成する仕組みとなっている。

教材資料については、地域の輸送用機器製造業が、直面している問題・状況を的確に捉え、解説されいお

り、受講生に自社のおかれている状況および地域の状況を理解するうえで非常に役立っている。

また、講師陣の教授方法について、受講生から高い評価を受けている(下図)。

これらのことから、「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」は、地域再生人材創出拠点の形成

の人材養成の本来の目的にあったものである。

2. 教材について

① 教材の難易度は適切であった

共通講座 0% 50% 100%

HDM養成の必要性 (1コマ)

輸送機器製造業の現状と将来 (1コマ)

製品開発設計の考え方 (2コマ)

デジタルダイヤモンド (1コマ)

3D-CADの基礎 (2コマ)

3D-CADの応用 (1コマ)

塑性力学の基礎Ⅰ (2コマ)

塑性力学の基礎Ⅱ (2コマ)

塑性力学の基礎Ⅲ (2コマ)

機械加工の基礎 (2コマ)

機械加工の応用 (2コマ)

HDMのためのMOT (1コマ)

ものづくりMOTの必要性 (1コマ)

製品開発の考え方 (2コマ)

ものづくり戦略Ⅰ (1コマ)

ものづくり戦略Ⅱ (1コマ)

プロジェクトマネジメント (2コマ)

技術経営戦略 (2コマ)

知財戦略 (2コマ)

生産システム管理 (2コマ)

適切であった 難しすぎた 易しすぎた 空白

板材成形コース 0% 50% 100%

板材成形の基礎 (2コマ)

板材成形の応用Ⅰ (1コマ)

板材成形の応用Ⅱ (1コマ)

板材成形金型の設計 (2コマ)

弾塑性有限要素法の基礎 (2コマ)

溶接の基礎 (2コマ)

溶接の応用Ⅰ (1コマ)

溶接の応用Ⅱ (1コマ)

適切であった 難しすぎた 易しすぎた 空白

鍛造コース 0% 50% 100%

鍛造の基礎と応用 (2コマ)

剛塑性有限要素法の基礎 (2コマ)

鍛造用材料 (2コマ)

鍛造用金型材料Ⅰ (1コマ)

鍛造用金型材料Ⅱ (1コマ)

適切であった 難しすぎた 易しすぎた 空白

3. 講師・講義の進め方について

① 講師の説明はわかりやすかった

共通講座 0% 50% 100%

HDM養成の必要性 (1コマ)

輸送機器製造業の現状と将来 (1コマ)

製品開発設計の考え方 (2コマ)

デジタルダイヤモンド (1コマ)

3D-CADの基礎 (2コマ)

3D-CADの応用 (1コマ)

塑性力学の基礎Ⅰ (2コマ)

塑性力学の基礎Ⅱ (2コマ)

塑性力学の基礎Ⅲ (2コマ)

機械加工の基礎 (2コマ)

機械加工の応用 (2コマ)

HDMのためのMOT (1コマ)

ものづくりMOTの必要性 (1コマ)

製品開発の考え方 (2コマ)

ものづくり戦略Ⅰ (1コマ)

ものづくり戦略Ⅱ (1コマ)

プロジェクトマネジメント (2コマ)

技術経営戦略 (2コマ)

知財戦略 (2コマ)

生産システム管理 (2コマ)

非常にそう思う 概ねそう思う あまりそうは思わない 全くそう思わない 空白

板材成形コース 0% 50% 100%

板材成形の基礎 (2コマ)

板材成形の応用Ⅰ (1コマ)

板材成形の応用Ⅱ (1コマ)

板材成形金型の設計 (2コマ)

弾塑性有限要素法の基礎 (2コマ)

溶接の基礎 (2コマ)

溶接の応用Ⅰ (1コマ)

溶接の応用Ⅱ (1コマ)

非常にそう思う 概ねそう思う あまりそうは思わない 全くそう思わない 空白

鍛造コース 0% 50% 100%

鍛造の基礎と応用 (2コマ)

剛塑性有限要素法の基礎 (2コマ)

鍛造用材料 (2コマ)

鍛造用金型材料Ⅰ (1コマ)

鍛造用金型材料Ⅱ (1コマ)

非常にそう思う 概ねそう思う あまりそうは思わない 全くそう思わない 空白

Page 21: 地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 はままつデ …...地域再生人材創出拠点の形成 中間評価 「はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム」

19

3.拠点形成の有効性

自動車等の輸送用機器製造業では、製品開発における開発期間の短縮、コスト削減、および良品条件の確

立のために、3D-CAD/CAM/CAE/CAT の活用は必修の技術である。板材成形、鍛造、鋳造、樹脂成形等に

よって自動車等の輸送用機器部品を製造しているものづくり企業の技術者は、3D-CAD/ CAM/CAE/CAT の

活用は、当然マスターしなければならないものである。はままつデジタル・マイスター(HDM)養成ユニットは、そ

のような有用な技術者を養成するためのユニットであるため、全国どこでも移転することができる。

また、この養成コースで育成された「はままつデジタル・マイスター(HDM)」は、輸送用機器のものづくり産業

だけでなく、今後の浜松地域において発展が期待されるロボット機器産業、光機器産業、航空宇宙機器産業

においても、3D-CAD/ CAM/CAE/CAT を活用して、製品開発期間の短縮、良品条件の確立、製造コストの

削減を担うことになる。

4.実施体制の妥当性

本養成プログラムの実施体制は、産学官挙げた運営により人材育成の狙いと効果が生まれる体制である。は

ままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログラム事業の統括は静岡大学工学部長が行う。HDM 企画評価委

員会には、浜松市役所、はままつ産業創造センター、浜松商工会議所、地域企業 3 社、ソフトウェア会社 1 社、

静岡大学工学部の構成となり、年度のはじめ、中間、終わりに開催し、プログラム運営の全体の企画・構想・計

画に的確なる指導・助言を行っている。教材開発・人材育成チ-ム会議は、静岡大学工学部教員および講師と

しての地元企業技術者によって構成されている。このように、はままつデジタル・マイスター(HDM)養成プログ

ラム事業は、浜松地域の産学官が強力な連携を保って実施する体制となっているため、地域再生人材育成事

業を推進する体制としてはきわめて優れている。

5.継続性・発展性の見通し

本プログラム終了後は、浜松市からの委託を受け、静岡大学とはままつ産業創造センターが連携し、既に

自立化した経済産業省の「製造中核人材育成事業」と同様に、本学が施設・設備および講師を提供し運営す

ることになっている。

・「製造中核人材育成事業」の自立化後の受講生数

平成 18 年度 30 名

平成 19 年度 23 名