和知第2ブロック地域 地域づくり企画書 ·...

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地域づくり企画書 Shinohara Ohsako Nagase Shiotani Kamiotomi Shimootomi 地域づくり企画書 和知第2ブロック地域 地域で未来を語ろう。

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企画/第2ブロック地域力向上会議 編集/京丹波町和知支所まちづくり推進担当 発行/第2ブロック区長会 発行日/2009年(平成21年)11月

地域づくり企画書

和知第2ブロック地域

Shinohara ● ● ● Ohsako ● ● ● Nagase ● ● ● Shiotani ● ● ● Kamiotomi ● ● ● Shimootomi

地 域 力 向 上 事 業 地域で未来を語ろう。 第2ブロック地域力向上会議

地域づくり企画書

和知第2ブロック地域

地 域 力 向 上 事 業 地域で未来を語ろう。

第2ブロック地域力向上会議

篠原・大迫・長瀬・塩谷・上乙見・下乙見

地域づくり企画書 和知第2ブロック地域

回 日時 場所 テーマ 参加者数 第1回 6月10日(水) 長瀬公民館 地域の魅力や課題を探そう 30人(男/23 女/7) 第2回 7月7日(火) 大迫公民館 地域の魅力や課題を探そう(まとめ) 26人(男/22 女/4) 第3回 8月27日(木) 篠原公民館 自分たちでできることを考えよう 18人(男/15 女/3) 第4回 9月30日(水) 長瀬公民館 具体的な企画書をつくろう 24人(男/21 女/3) 第5回 10月29日(木) 篠原公民館 具体的な企画書をつくろう(発表会) 20人(男/17 女/3) ■地域力向上会議(これまでの経過)

◎はじめに この企画書は、和知地区第2ブロック地域(篠原・大迫・長瀬・塩谷・上乙見・下乙見)の住民が一堂に会し、今後の地域づくりのあり方をワークショップ形式で話し合う「地域力向上会議」において企画されたものです。 地域力向上会議には6集落から約30人の地域の皆さんが参加。6月から10月まで月1回ペースで全5回のワークショップを開催しました。地域の魅力や課題の掘り起こしから始め、次に、魅力や課題を「地域活性化」や「産業振興」「コミュニティー向上」などのテーマに分

類し、各テーマの魅力を生かした取り組みや課題解決策の企画を練りました。 このように、本書に提示した3つの活動企画は、地域の皆さんの地域に対する情熱と地道な話し合いの積み重ねで築いた成果であり、美しいふるさとを次世代に引き継ぐ、明日の地域づくりの「きっかけ」でもあります。まさに、この企画書は“ゴールではなくスタート”。本書に示した活動企画の中から一つでも実現していくために今、行動を起こすときがきたのです。

第2ブロック地域

将来像(ビジョン)

コミュニティー向上 活性化 産業振興 地域のつながり・きずなをはぐくもう

第2ブロック盆踊り大会 豊かな自然・観光名所・施設を生かした地域づくり 収穫祭・地域マップづくり 地域産業(農林業)の振興 地域の農林業振興事業

■第2ブロック地域づくりの体系図

写真=対岸(篠原)から見た大迫の風景

地 域 力 向 上 事 業 地域で未来を語ろう。 第2ブロック地域力向上会議 地域のつながり・きずなをはぐくもう 第2ブロック盆踊り大会

目的 地域のつながり・きずなをはぐくむ 旧第二小学校跡地を活用した盆踊りや運動会、グラウンドゴルフを通じて、地域住民の親ぼく・交流の機会をつくり、地域のつながり・きずなをはぐくみます。 文七踊りの継承 近年、踊る人が少なくなってきた「文七踊り」。盆踊り大会を通じて地域の貴重な文化である「文七踊り」を保存・継承します。 旧第二小学校跡地の活用 盆踊りや運動会、グラウンドゴルフなど旧第二小学校跡地を有効活用します。

内容 和知第2ブロック盆踊り 【1】旧第二小グラウンド「みんなで草引き」。 ※旧第二小学校跡地の現状を地域のみんなが知り、できることから取り組む。 ※みんなの参加を呼びかける組織が必要(しくみづくり)。 【2】和知第二小学校跡地での「盆踊り(夏祭り)」の開催。 ※盆踊り大会に向けた文七踊り講習会、音頭とりの育成。 ※負担の少ない運営体制づくり。 ※若者が企画にかかわれる体制づくり。 ※必要備品は各区で持ち寄る(ちょうちん、机、イスなど)。 【3】そのほか、グラウンドゴルフや運動会、ウォーキングなどを実施。

少子化の影響や行事のマンネリ化などにより、従来のように一つの集落で運動会や夏祭りを行うということが少なくなり、区民の親ぼく・交流の場も徐々に減ってきています。 将来にわたる住みよい地域づくりの土台ともなる、人と人とのつながり・きずなをはぐくむため、第2ブロック6集落共同で盆踊り大会や運動会、グラウンドゴルフなどを通じて、地域住民の交流の場をつくります。 これらの事業を旧第二小学校跡地で行い、施設を有効に活用。活用するためのグラウンド整備として「みんなで草引き」をやるなど、できることから活動を進めます。また、盆踊り大会を通じて、古くから伝わる地域の伝統な踊り「文七踊り」の保存・継承につなげます。

地域づくり企画書 和知第2ブロック地域 豊かな自然・観光名所・施設を生かした地域づくり 収穫祭・地域マップづくり 旧第二小学校跡地を拠点とした地域活性化をめざします。まずは、地域住民が集い・楽しめる交流イベントとして「収穫祭」を開催。地域コミュニティーの向上や地域産業(農林業)の活性化につなげます。そして「収穫祭」を継続し定着させるとともに、町外へのPRにも力を

入れ、この地域へ訪れる交流人口の増加をねらいます。 このように、「内なる力」を「外へ開く」ことで地域を活性化させ、かつての「ふるさとの復活」すなわち人と人、人と里、人と自然とのきずなの復活と再生をめざします。 目的 昔のふるさと復活 ふるさと復活とは、きずなの復活と再生。人と人、人と里、人と自然とのきずなを思い出し築くこと。地域を活性化させ、かつてのふるさとの復活・再生をめざします。

地域産業の活性化 農産物を作る楽しみ、売れる喜びを実感できる場や機会を増やし、そこから得られるやりがいや自信を明日の農林業の活性化につなげます。

人口を増やす(訪問者(交流人口)を増やす) イベントを通じて地域を外へPRし、地域を訪れる交流人口の増加を図ります。

地域コミュニティーの向上 地域人びとが集い・楽しめる場をつくり、地域コミュニティの向上を図ります。 内容 収穫祭の開催 ―地域の人が集い・楽しめる場 + 町外へも情報発信(PR)― ■各集落、団体による展示即売、バザー。 ■農作物・加工品の品評会(黒豆品評会、わが家の自慢料理コンテストなど)。 ■伝統芸能(和知人形浄瑠璃、文七踊り、田楽踊り)の公演。 ■文化祭(個人・団体の作品展示)など。 ■町外来場者への情報発信(地域情報満載の「地域マップ」、空き家情報など)。 地域マップづくり ―地域の人が地域を知る。 + 町外へ地域の魅力発信(PR)― ■地域マップの企画・全体構成を練る。情報収集(取材、現地調査)。 ■名所・社寺仏閣・農業体験・伝統芸能・特産物・店・イベントなどを紹介。 ■名所めぐり、あぜ道ウォーキングなどルートづくり。 ■マップを活用して歩こう会の開催など。

地域産業(農林業)の振興 地域の農林業振興事業

目的 地域の農林業振興 農林産物価格の低下や担い手不足、有害鳥獣被害など深刻な状況によって低迷する地域の農林業の振興を図ります。 現状・課題 ■高齢化や後継者不足により成り立たない。とくに林業については、高齢化で(作業 などに)対応できない。 ■有害鳥獣被害が大きい(深刻な状況である)。 ■米や野菜の値が安い、耕地面積が小さいなどで経営が成り立たず、大きな経営もで きない。 ■そのほか特産物が少ない。山間地のため健全な農地が少ない。法面が多いなど。 販路の拡大 ■道の駅を中心に、農産物の販路を拡大していく。 ■野菜を作っているのに出荷できないお年寄りなどのために、巡回集荷し、地域 で一括して道の駅などに出荷するシステムづくりなど。 ■インターネット販売の導入など。 知名度を上げていく ■水車で精米や水車をテーマにしたイベントを開くなどして、情報発信により地域の 知名度を上げていく。知名度向上を特産物PRやIターン、新規就農につなげる。

農林産物価格の低下や後継者不足、有害鳥獣被害による農家の生産意欲の減退など、厳しい状況によって低迷する地域の農林業。一地域の力で解決策を見いだすことは簡単なことではありません。 今回の地域力向上会議を通じて、課題を解決し農林業の振興につなげるための具体的な企画書を提示することはできませんでしたが、現状や課題を話し合う中で出された意見や、そこから見いだしたいくつかのアイデアを紹介します。

地 域 力 向 上 事 業 地域で未来を語ろう。 第2ブロック地域力向上会議

アイデア

地域づくり企画書 和知第2ブロック地域 運営体制(組織)づくり (案)

実行委員会 型 ◎まずは、活動の実践をめざすなら

ポイント

身近な活動の実践から地域づくりを始めていくことを重視した組織タイプです。

■各区長は顧問として助言や区との連絡調整を担います。 ■組織の中枢部門として「企画委員会」を設置。活動の企画や運営上の重要事項を決定します。 ■構成員の中から企画委員を選出し、同委員の中から正副実行委員長、事務局(局長・補佐)を選出します。事務局は総務、会計、原案の作成などを担います。 長所 短所 組織づくりや運営が容易。活動をすぐに実践するのに最適な組織形態。

新たな活動に取り組みにくい。まちづくり交付金は適用外、自力で資金確保が必要。

実行委員長 事務局 顧問 (各区長) 監査 オブザーバー (町まちづくり 推進担当) 副実行委員長

企画委員会 各区からの 選出委員 地域力向上 会議からの 選出委員 婦人会 代表 消防団 代表 子ども会 代表 老人会 代表 構成員

アドバイス

振興会 型 企画書を実現していくには、それを実行するための運営体制(組織)づくりが必要です。 このことは地域力向上会議の最終回においてメンバーの共通認識として持つことができました。 本書のおわりに、運営体制(組織)のモデルを紹介します。

◎しっかりした組織づくりから始めるなら

ポイント

身近な活動のみならず、将来を見据え地域課題を解決し住みよい地域づくりの実現をめざすタイプです。

■この組織形態は、おおむね小学校区(第2ブロック)を範囲として、地域のすべての住民を会員とする地域に開かれた「住民自治組織」です。 ■部会を設けて幅広い活動を展開します。 ■組織の中枢部門として「企画委員会」を設置。正副会長、事務局、正副部会長で構成し活動の企画や運営上の重要事項を決定します。 長所 短所 幅広い地域活動や課題解決が可能。まちづくり交付金など財源確保が有利。

組織づくり(組織運営の成熟)に時間がかかる。運営の難易度が高い。

地 域 力 向 上 事 業 地域で未来を語ろう。 第2ブロック地域力向上会議

会員=第2ブロック地域のすべての住民

オブザーバー (町まちづくり推進担当) アドバイス 監査

各区からの 選出委員 地域力向上 会議からの 選出委員 婦人会 代表 消防団 代表 子ども会 代表 老人会 代表 構成員 構成員は部会に分かれて運営にあたる

会長 事務局 企画委員会 顧問 (各区長)

A部会 B部会 C部会 副会長 評議委員会 (議決機関)