日本大学理工学部建築学科 中田善久2020年日本建築学会賞(論文)...

43
2020年日本建築学会賞(論文) -受賞業績- 1 高強度コンクリートの品質に影響を及ぼす調合 および施工要因の評価に関する一連の研究 日本大学理工学部建築学科 中田 善久

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2020年日本建築学会賞(論文)

-受賞業績-

1

高強度コンクリートの品質に影響を及ぼす調合および施工要因の評価に関する一連の研究

日本大学理工学部建築学科中田 善久

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論文の章立て

第1章 はじめに第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの

調合と品質に関する検討第3章 高強度コンクリートの品質に及ぼす各種施工

要因の影響第4章 高強度コンクリートのヤング係数に及ぼす品質

管理への影響第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種

採取条件の影響第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント

量の評価方法と適用第7章 まとめ

2

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本論文の構成

3

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第1章 はじめに

本論文は、設計基準強度36~80N/mm2を対象として“所要の品質を満足させた上で,施工しやすい高強度コンクリート”を探求して、建築現場における高強度コンクリートの品質面と施工面の課題解決を目的として進めた研究成果である。この研究成果を(1)~(5)としてまとめる。(1)施工性を考慮した高強度コンクリートの調合の改善(2)高強度コンクリートの品質に及ぼす運搬・打込みおよび締固めの影響の解明

(3)高強度コンクリートのヤング係数の品質管理への応用(4)各種施工要因および採取条件による高強度コンクリートのコア強度の解明

(5)高強度コンクリートを用いた構造体コンクリートの品質評価方法と適用

4

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5

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

JASS 5における単位水量とスランプおよびスランプフローの変遷

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6

140

150

160

170

180

190

25 30 35 40 45 50 55 60 65

n=4

n=0

n=14

粉体系(セメントのみ)

n=0

n=0

n=3

n=0

n=1

n=13

目標SF=40cm

増粘剤系

目標SF=45cm

目標SF=50cm

粉体系(混和材含)

175kg/m3

単位水量

:W (

kg

/m3) n=1不明単位水量の最大値

(b)単位水量

W/C(%)あるいはW/B (%)

35

40

45

50

55

60

35 40 45 50 55 60

n=1

n=17

n=0

粉体系(セメントのみ)

n=0

n=3

n=0

n=0

n=10

n=5

増粘剤系 粉体系(混和材含)

目標SF(cm)

50<W/C

30<W/C≦50

W/C≦30

実測

SF

(cm

)

(c)実測SF

250

300

350

400

450

500

550

600

25 30 35 40 45 50 55 60 65

n=4

n=0

n=14

粉体系(セメントのみ)

n=0

n=0

n=3

n=0

n=2

n=13

目標SF=40cm

増粘剤系

目標SF=45cm

目標SF=50cm

粉体系(混和材含)

(a)単位セメント量あるいは単位結合材量

単位セメント量

:C (

kg

/m3)あ

るいは

単位結合材量

:B (

kg

/m3)

W/C(%)あるいはW/B (%)

270kg/m3

単位セメント量の最小値

1.021W/C

955.02C=

(R=0.955)

※この式のCにはBも含める

40

45

50

55

35 40 45 50 55 60

n=1

n=16

n=0

粉体系(セメントのみ)

n=0

n=3

n=0

n=0

n=7

n=5

増粘剤系 粉体系(混和材含)

目標SF(cm)

s/a

(%)

50<W/C

30<W/C≦50

W/C≦30

n=4

(d)細骨材率

不明

中間領域のコンクリートにおける調合条件

材料分離抵抗性を付与する区分

W/C

あるいはW/Bの区分

(a)スランプ管理のコンクリート

(b)中間領域のコンクリート

(c)高流動コンクリート

調合数 小計 調合数 小計 調合数 小計

①粉体系(セメントのみ)

W/C≦30 1 (0)

334 (4)

2 (0)

18 (0)

47 (8)

154 (22)30<W/C≦50 157 (1) 16 (0) 98 (14)

W/C<50 176 (3) 0 (0) 9 (0)

②粉体系(混和材含 )

W/B≦30 0 (0)

16 (0)

0 (0)

3 (0)

45 (7)

218 (24)30<W/B≦50 0 (0) 3 (0) 171 (17)

W/C<50 16 (0) 0 (0) 2 (0)

③増粘剤系

W/C≦30 0 (0)

5 (0)

0 (0)

15 (7)

5 (2)

293 (48)30<W/C≦50 5 (0) 10 (3) 196 (38)

W/C<50 0 (0) 5 (4) 92 (8)

④併用系

W/B≦30 0 (0)

0 (0)

0 (0)

0 (0)

1 (2)

42 (17)30<W/B≦50 0 (0) 0 (0) 36 (15)

W/B<50 0 (0) 0 (0) 5 (0)

合計 359 43 818

( )内の数値は目標値を満足できないもの。

材料分離抵抗性を付与する区分および流動性の指標ごとの調合数

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

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単位粗骨材かさ容積を一定として単位水量を変化させた高強度コンクリートの品質

7

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

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余剰セメントペースト量とLフロー速度の関係

8

190 200 210 220

余剰セメントペースト量 (L/m3)

SF:50±3cm

W/C=35%

0.525m3/m3

石灰 □

セメント種類

△○N

ML

Gbv:

190 200 210 220 230

SF:50±3cm

W/C=35%

Gbv:0.550m3/m3

砂岩 □

セメント種類

△○N

ML

0

10

20

30

130 140 150 160

Lフ

ロー

速度

(cm

/s)

SL:21±1cm

W/C=45%

0.602m3/m3

セメント種類

△○N

ML

石灰

Gbv:

240 250 260 270 280

W/C=25%

0.510m3/m3

SF:60±5cm□

セメント種類

△○N

ML

石灰

Gbv:

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

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第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

単位粗骨材かさ容積を一定として単位水量を変化させた高強度コンクリートの品質の傾向

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単位水量を一定として細骨材率 (単位粗骨材かさ容積)を

変化させたコンクリートの調合

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

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第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

余剰セメントペースト量とLフロー速度の関係

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第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

単位水量を一定として細骨材率 (単位粗骨材かさ容積)を

変化させた高強度コンクリートの品質の傾向

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【コンクリートの調合条件と圧送実験における外気温と所要時間】

【コンクリートポンプと輸送管の構成】

170 44.9 36.3 36.6 26

185 42.3 36.2 35.5 35

200 39.5 35.5 35.4 28

52.8 0.45 19.1 18.6 46

42.3 0.55 19.2 19.1 33

31.8 0.65 18.4 17.0 38

構成割合を変えた高強度コンクリ-トの調合条件

単位水量を変えた調合

細骨材率を変えた調合

細骨材率s/a

(%)

圧送実験における外気温と所要時間

圧送前試験時の外気温

(℃)

圧送後試験時の外気温(℃)

0.55

標準期(11月)

185

圧送前試験↓

圧送後試験経過時間

(分)

夏期(8月) 普通

ポルトランド

セメント

3550

±7.5

4.5

±1.5

セメントの種類

水セメント比

(%)

目標SF

(cm)

目標空気量

(%)

単位水量W

(kg/m3)

単位粗骨材

かさ容積

(m3/m

3)

実験の

時期

調合条件

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

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第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

0

0.02

0.04

0.06

0.08

0.10

170 185 200

管内

圧力

損失

:K (N

/mm

2/m

)

単位水量:W (kg/m3)

単位水量を変えた調合

(Gbv:0.55m3/m3一定)

目標吐出量

(m3/h) 30

20 〇

31.8 42.3 52.8

細骨材率:s/a (%)

細骨材率を変えた調合

(W:185kg/m3一定)

目標吐出量

(m3/h) 30

20 〇

単位水量および細骨材率と管内圧力損失の関係

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高強度コンクリートの練り混ぜ性能試験と品質

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第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

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高性能AE減水剤を用いて流動化させた高強度コンクリートの品質

16

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

スランプフローの

経時変化量(cm)

凝結時間(hour)

圧縮強度

(N/mm2)

ヤング係数

(kN/mm2)

乾燥収縮率

(×10-4

)

48 170 - - 20 ○ - ○ ○ ○ ○10 ○ ○ ○ ○ ○ -20 ○ ○ ○ ○ ○ ○30 ○ ○ ○ ○ ○ -

28 170 - - 20 ○ - ○ ○ ○ ○M 38 170 - - 20 ○ ○ ○ ○ ○ ○L 38 170 - - 20 ○ ○ ○ ○ ○ ○

8 ○ - - ○ ○ -15 ○ - ○ ○ ○ ○21 ○ - - ○ ○ -

160 15 ○ ○ ○ ○ ○ -8 ○ ○ ○ ○ ○ -

10 ○ ○ ○ ○ ○ -20 ○ ○ ○ ○ ○ ○30 ○ ○ ○ ○ ○ -

60,90,120,180 ○ ○ - ○ ○ -21 ○ ○ ○ ○ ○ -

180 15 ○ ○ ○ ○ ○ -8 ○ - - ○ ○ -15 ○ - ○ ○ ○ ○21 ○ - - ○ ○ -

48 15 30 20 ○ - - ○ ○ -8 20 ○ ○ - ○ ○ -

10 ○ ○ ○ ○ ○ -20 ○ ○ ○ ○ ○ ○30 ○ ○ ○ ○ ○ -

21 20 ○ ○ - ○ ○ -28 15 20 ○ - - ○ ○ -48 15 30 20 ○ - - ○ ○ -

8 20 ○ ○ - ○ ○ -10 ○ ○ ○ ○ ○ -20 ○ ○ ○ ○ ○ ○30 ○ ○ ○ ○ ○ -

21 20 ○ ○ - ○ ○ -28 15 20 ○ - - ○ ○ -

基準高強度コンクリー

流動化高強度コンクリー

50

(練上がり

から30分後)

50

(流動化

直後)

種類

変化要因

セメントの

種類

W/C

(%)

単位水量

(kg/m3)

ベース高強度コンクリート

の目標スランプ

(cm)

流動化後の

目標スランプフロー

(cm)

環境温度(目標コンク

リート温度)

(℃)

高性能AE

減水剤の

使用量

(kg/m3)

硬化性状

N 38 170 -

流動化時間

(min)

28 170 20

170

30

30

30

38

20

48 170 20

15

20

30

30

30

初期性状

検討項目

L 17038 15

M 17038 15

N

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第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

0

10

20

30

(cm/(k

g/m

3))単

位S

F増

大量

38 4828

L

38 4828水セメント比 (%)

M

0

5

10

15

高性

能A

E減

水剤

使用

量 (

kg/m

3)

38 4828

N

流動化コン目標SF = 50cm

単位水量 = 170kg/m3

ベースコン目標SL = 15cm

単位SF増大量基準コン

◇ ▲

流動化コンベースコン ●

流動化時

水セメント比と高性能AE減水剤使用量の関係

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18

0

5

10

15

170 180160

環境温度:20℃

(kg/m3)単位水量

PE

N

高性

能A

E減

水剤

使用

量 (

kg/m

3)

0

10

20

30

20 3010

環境温度 (℃)

N

(cm/(k

g/m

3))単

位S

F増

大量単位水量=170kg/m3

単位SF増大量

基準コン

◇ ▲

流動化コンベースコン ●

流動化時

ベースコン目標SL = 15cm流動化コン目標SF = 50cm

W/C = 38%

第2章 施工性を考慮した高強度コンクリートの調合と品質に関する検討

単位水量および環境温度と高性能AE減水剤使用量の関係

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19

第3章 各種施工要因が高強度コンクリートの品質に及ぼす影響-コンクリートポンプポンプ工法における高強度コンクリートの品質-

ブーム作業における先端ホースの長さおよび姿勢が及ぼす影響実験シリーズ

シリーズⅠ先端ホースの径と長さを変えた場合

シリーズⅡブームの姿勢を変えた場合

シリーズⅢ先端ホースに延長配管した場合

ブームの姿勢

① ② ③ ④ ① ② ③ ④ ① ② ③ ④

30° 150° 180° 180°

M形 83° 57° 300° 72°

0° 180° 180° 180°I形 43° 137° 180° 180°

A形 78° 137° 127° 130°

Z形 78° 97° 244° 54°

先端ホースの接続状態

・ドッキングホース(5B) 3m+テーパ管(5B→4B) 1.2m+先端ホース(4B) 7m

・ドッキングホース(5B) 3m+先端ホース(5B) 5m

・ドッキングホース(5B) 3m+テーパ管(5B→4B) 1.2m+先端ホース(4B) 7m

・ドッキングホース(5B) 3m+先端ホース(5B) 5m (たるみの有無)+延長水平配管(5B) 3m×5本

油圧ポンプの設定回転数

1200rpm(標準圧) , 1800rpm(高圧)

圧送するコンクリート

W/C = 45%,37%目標スランプ:21cm

W/C = 48.7%目標スランプ:18cm

W/C = 45%,37%目標スランプ:21cm

実験項目

・ブームによる圧送前後のコンクリートの品質変化・ブームに装着された輸送管の管内圧力・ブームの曲げ応力・ブーム先端の変位量

・ブームに装着された輸送管の管内圧力・ブームの曲げ応力・ブーム先端の変位量

② ③ ④

①② ③ ④

② ③ ④

M形

A形 Z形

I形

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M形 A形

I形 Z形

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圧送実験の状況

・ 高性能AE減水剤コンクリートスランプフロ- : 60cm

コンクリートの種類

・ AE減水剤コンクリートスランプ : 18cm

構造物

構造物

3.4m

154.4m 293.4m

344m

第3章 各種施工要因が高強度コンクリートの品質に及ぼす影響-コンクリートポンプポンプ工法における高強度コンクリートの品質-

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圧送によるAE減水剤コンクリートのスランプおよび空気量の変化

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第3章 各種施工要因が高強度コンクリートの品質に及ぼす影響-コンクリートポンプポンプ工法における高強度コンクリートの品質-

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圧送による高性能AE減水剤コンクリートのスランプフローおよび空気量の変化

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第3章 各種施工要因が高強度コンクリートの品質に及ぼす影響-コンクリートポンプポンプ工法における高強度コンクリートの品質-

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再振動における接触開始時間と付着強度の関係

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第3章 各種施工要因が高強度コンクリートの品質に及ぼす影響-再振動による高強度コンクリートの品質-

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各種セメントの材齢と圧縮強度および静弾性係数との関係(標準養生供試体および簡易断熱養生供試体)

25

第4章 高強度コンクリートのヤング係数の品質管理への応用-各種セメントを用いた高強度コンクリートのヤング係数-

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26

第4章 高強度コンクリートのヤング係数の品質管理への応用-各種セメントを用いた高強度コンクリートのヤング係数-

各種セメントの材齢と圧縮強度および静弾性係数との関係(模擬柱部材から採取したコア供試体)

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構造計算規準式に対するヤング係数の実測値との比

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第4章 高強度コンクリートのヤング係数の品質管理への応用-各種セメントを用いた高強度コンクリートのヤング係数-

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同一水セメント比におけてスランプが異なるコンクリートの圧縮強度およびヤング係数

28

第4章 高強度コンクリートのヤング係数の品質管理への応用-レディミクストコンクリート工場における高強度コンクリートのヤング係数の実態-

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模擬柱部材の概要

29

第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種採取条件の影響-打込み面からの採取深さとコア強度-

調査したコア供試体の概要

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採取位置ごとの最上部と最下部のコア強度比の差およびコア強度の変動係数の平均値

30

第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種採取条件の影響-打込み面からの採取深さとコア強度-

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31

第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種採取条件の影響-打込み面からの採取深さとコア強度-

採取位置ごとの最上部と最下部のコア強度比の差と変動係数の平均値

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実験の要因と水準

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第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種採取条件の影響-異形鉄筋を含んだ高強度コンクリートのコア強度-

小試験体の概要

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第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種採取条件の影響-異形鉄筋を含んだ高強度コンクリートのコア強度-

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供試体における鉄筋の容積比と圧縮強度および静弾性係数

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第5章 高強度コンクリートのコア強度に及ぼす各種採取条件の影響-異形鉄筋を含んだ高強度コンクリートのコア強度-

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グルコン酸ナトリウムによる単位セメント量試験方法の概要

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第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント量の評価方法と適用-高強度コンクリートの単位セメント量試験方法-

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調合による単位セメント量と試料の単位セメント量の関係

第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント量の評価方法と適用-高強度コンクリートの単位セメント量試験方法-

-10%

+10%

Cm=C r=0.930

200

250

300

350

400

450

200 250 300 350 400 450

推定単位セメント量:Cm(kg/m

3)

調合による単位セメント量:C(kg/m3)

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直径を変えたコンクリートコア試料の採取方法と調合

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第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント量の評価方法と適用-高強度コンクリートの単位セメント量試験方法に用いる試料-

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コンクリートコア試料の直径と誤差の割合の標準偏差およびセメント量算定式の相関係数

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標準偏差 相関係数グルコン酸ナトリウム法 ○ ●ICP法 △ ▲F-18法 □ ■

0

5

10

15

20

25

30

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

20 30 50 100 150

コンクリートコア試料の直径(mm)

誤差の割合の標準偏差(%)

セメント量算定式の相関係数

第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント量の評価方法と適用-高強度コンクリートの単位セメント量試験方法に用いる試料-

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小径コアの採取位置

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● 上 部(高さ 750m m~100 0mm)■ 中上部(高さ1 750 mm~200 0mm )◆ 中下部(高さ2 370 mm~265 0mm )▲ 下 部(高さ3 185m m~355 5mm)

BC 4 BC 5

BC6B 部材: W/C= 50%

BC 1 BC2 BC3

AC4 AC 5

AC 6A 部材: W/C= 60%

AC1 AC2 AC3

列ⅩⅠ列

空 白部分 コンクリ ートを 充填し ない第一コ ンク リ ート打込み 口

第 二 コンク リート打 込 み口

第三 コンク リー ト打込 み口

空白 部分コ ンクリ ートを 充填し ない

第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント量の評価方法と適用-構造体コンクリートの単位セメント量試験方法の適用-

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小径コアによる単位セメント量とコンクリートの各品質における誤差の割合の関係

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第6章 高強度コンクリートの品質に及ぼす単位セメント量の評価方法と適用-構造体コンクリートの単位セメント量試験方法の適用-

要 因 C1柱 C2柱 C3柱 C4柱 C5柱 C6柱

A部材 (W/C=60%)

単位セメント量の差の割合

調合に対する割合 -0.4% 0.5% -5.4% -15.6% -5.1% 22.1% 荷卸しに対する割合 2.6% 3.6% -2.5% -13.0% -2.2% 25.9%

コンクリートの品質における差の割合*

供試体の単位容積質量 小 小 小 小 小 小 圧縮強度 小 小 小 小 小 中 静弾性係数 小 小 小 小 小 中 耐久性指数 小 小 大 中 大 大 乾燥収縮率 小 小 小 中 大 大

B部材 (W/C=50%)

単位セメント量の差の割合

調合に対する割合 -0.2% -3.2% -1.5% -12.8% -16.8% 19.0% 荷卸しに対する割合 9.7% 6.4% 8.3% -4.1% -8.5% 30.8%

コンクリートの品質における差の割合*

供試体の単位容積質量 小 小 小 小 小 小 圧縮強度 小 小 小 小 小 小 静弾性係数 小 小 小 小 小 大 耐久性指数 小 小 小 小 小 中 乾燥収縮率 小 中 中 小 大 大

*荷卸しに対する差の割合の絶対値を「小<15%」,「15%≦中<30%」,「30%≦大」に区分し記号で示した

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1) 中田善久,宮田敦典,大塚秀三,桝田佳寛,湯本哲也,平野修也,萩谷俊祐,菊地貴志,JASS 5における調合条件の変遷と文献調査に基づく流動性を考慮したコンクリートの調合条件に関する一考察,日本建築学会技術報告集,第24巻 第56号,pp.1-6,2018.2

2) 中田善久,斉藤丈士,梶田秀幸,大塚秀三,春山信人,単位水量の変化が単位粗骨材かさ容積を一定とした高強度コンクリートの性質に及ぼす影響の一考察,日本建築学会構造系論文集,第82巻 第738号,pp.1145-1154,2017-08

3) 中田善久,斉藤丈士,梶田秀幸,大塚秀三,春山信人,同一水セメント比における細骨材率の変化が高強度コンクリートの性質に及ぼす影響の一考察,日本建築学会構造系論文集,第83巻 第748号,pp.751-761,2018.6

4) 中田善久,大塚秀三,春山信人,斉藤丈士,梶田秀幸,構成割合を変えた高強度コンクリートの施工性と構造体コンクリート強度に関する一考察,日本建築学会技術報告集,第25巻 第59号,pp11-16,2019.2

5) 中田善久,大塚秀三,女屋英明,高野肇,毛見虎雄,実機ミキサにより練り混ぜた高強度・高流動コンクリート中のモルタルの単位容積質量及び単位粗骨材量の差に関する一考察,日本建築学会構造系論文集,第71巻 第603号,pp.17-24,2006.5

6) 中田善久,斉藤丈士,西祐宜,高性能AE減水剤を用いて流動化させた高強度コンクリートの基礎的性状に関する一考察,日本建築学会構造系論文集,第84巻 第762号,pp.1021-1031,2019.8

7) 中田善久,大塚秀三,岡本圭市,宮田敦典,コンクリートポンプ工法のブーム作業における先端ホースの長さおよび姿勢がブーム装置の過負荷に及ぼす影響,日本建築学会技術報告集,第22巻 第52号,pp.847-850,2016.10

8) 中田善久,大塚秀三,毛見虎雄,ポンプ圧送に伴う高性能AE減水剤コンクリートの圧送前後の品質変化に関する文献的検討,コンクリート工学年次論文集,Vol.29,No.2,pp.223-228,2007

9) 中田善久,大塚秀三,太田達見,和美廣喜,圧入工法によるCFT柱の充填コンクリートの品質に関する文献的検討,コンクリート工学年次論文集,Vol.30,No.2,pp.265-270,2008

10) 中田善久,毛見虎雄,高野肇,岩沢徹,高炉セメントを用いた増粘剤系コンクリートのポンプ圧送性に関する一考察,日本建築学会技術報告集,第8号,pp.1-6,1999.6

11) 宮田敦典,中田善久,大塚秀三,岡本圭市,コンクリートポンプ工法における圧送距離が圧送前後の品質変化に及ぼす一考察,日本建築学会構造系論文集,第78巻 第688号,pp.1035-1044,2013.6

12) 中田善久,大塚秀三,宮田敦典,新妻尚祐,鉄筋とコンクリート棒形振動機の接触を考慮したコンクリートの締固めにおける再振動に関する一考察,日本建築学会構造系論文集,第79巻 第703号,pp.1227-1236,2014.9

13) 伊藤淳,中田善久,大塚秀三,宮田敦典,新妻尚祐,鉄筋とコンクリート棒形振動機の接触を考慮した締固めにおける再振動に関する一考察 -鉄筋径の違いによる影響-,日本建築学会技術報告集,第23巻 第54号,pp.381-384,2017.6

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本研究を構成する論文

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14) 中田善久,澤本武博,大塚秀三,春山信人,各種セメントを用いた高強度コンクリートの強度発現性が静弾性係数に及ぼす影響に関する一考察,日本建築学会構造系論文集,第622号,pp.17-23,2007.12

15) 中田善久,澤本武博,大塚秀三,春山信人,高強度コンクリートの模擬柱部材から採取したコア供試体および簡易断熱養生した管理用供試体の静弾性係数に関する一考察,日本建築学会構造系論文集,第75巻 第647号,pp.7-16,2010.1

16) 中田善久,宮田敦典,湯本哲也,斉藤丈士,大塚秀三,同一水セメント比においてスランプが異なるコンクリートの圧縮強度とヤング係数に関する一考察,日本建築学会技術報告集,第23巻 第55号,pp.773-776,2017.10

17) 大塚秀三,中田善久,大木祟輔,各種セメントを用いた高強度コンクリートの模擬柱部材における打込み面からの採取深さがコア強度と変動に及ぼす影響,日本建築学会構造系論文集,第76巻 第659号,pp.23-30,2011.1

18) 中田善久,大塚秀三,毛見虎雄,異形鉄筋を含んだ高強度コンクリートコアの圧縮強度性状に関する検討,コンクリート工学年次論文集,Vol.28,No.1,pp.479-484,2006

19) 中田善久,笠井芳夫,松井勇,湯浅昇,硬化コンクリートの単位セメント量判定試験方法に関する研究 : グルコン酸ナトリウムによる試験方法の確立,日本建築学会構造系論文集,第460号,pp.1-10,1994.6

20) 須藤絵美,中田善久,笠井芳夫,斉藤丈士,高強度コンクリートへのグルコン酸ナトリウムによる硬化コンクリートの単位セメント量試験方法の適用性に関する一考察,日本建築学会技術報告集,第15巻 第30号,pp.373-376,2009.6

21) 中田善久,笠井芳夫,横山滋,西山直洋,コンクリートコアの直径が単位セメント量の判定試験結果に及ぼす影響,非破壊検査,第46巻7号, pp.511-519,1997.7

22) 中田善久,笠井芳夫,横山滋,西山直洋,硬化コンクリートの単位セメント量判定試験方法におけるコンクリート試料の影響,コンクリート工学年次論文報告集,Vol.17,No.1,pp.1227-1232,1995

23) 中田善久,高野肇,毛見虎雄,笠井芳夫,松井勇,粗骨材とモルタルの構成割合を変えた高流動コンクリートの性状に関する一考察,日本建築学会技術報告集,第6号,pp.1-6,1998.10

24) 中田善久,須藤絵美,笠井芳夫,毛見虎雄,西山直洋,高流動コンクリートを流動させた実大柱壁部材の品質と小径コアによる単位セメント量に関する一考察,日本建築学会構造系論文集,第615号,pp.53-60,2007.5

25) 中田善久,西山直洋,笠井芳夫,小径コアによる構造体コンクリートの推定単位セメント量の分布,非破壊検査,第49巻1号,pp.46-54,2000.1

※なお、業績論文リストに関連する【参考業績論文】は各章に添付している。

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謝辞

日本大学の学生時代から笠井芳夫先生と松井 勇先生から「硬化コンクリートの単位セメント量コンクリートの試験方法」を通じて研究の進め方にはじまり論文のまとめ方までの全てをご指導頂きました。これが私の研究者としての原点となっております。そして、足利工業大学の訪問研究員として毛見虎雄先生からコンクリートの施工に関して、コンクリートの打重ねやコンクリートポンプ工法などのご指導頂き、この一連の研究の施工要因に発展させることができました。

この一連の研究は、笠井芳夫先生,松井 勇先生そして、毛見虎雄先生のご指導がなければなしえなかったものと思っております。また、この一連の研究を遂行するに当り、大塚秀三先生(ものつくり大学)と斉藤丈士先生(日本大学)をはじめとする日本大学ならびにものつくり大学の諸先輩・後輩,係わってくれた多くの学生に感謝いたします。さらに、研究やプロジェクトなどで協力して頂いた企業の方々,学協会などでご一緒させて頂いた先生方・委員会の委員の方々からは貴重なご教示やご助言を賜りました。本当に感謝申し上げます。最後に、私をこれまで支えてくれた家族に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

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