北九州市の環境改善及び低炭素化の取組の教材化

（有償研修受入れ体制の構築）

2012年7月26日、パシフィコ横浜

IGES北九州アーバンセンター 前田 利蔵

背景 北九州市への視察者の増加 エコタウン： 延べ100万人（1997年～） 東田（スマートシティモデル地区）：年間1,000万人?! KITA（北九州国際技術協力協会）の研修受入れ：

6,000人以上（1980年～） 2010年12月：中国の周近平国家副主席の来北 中国からの視察者の増加！ 2012年3月：シンガポールから産官学の視察団（廃

棄物処理関連企業視察） 2012年10月 エコテクノ2012：マレーシア政府視察団

自費による視察者・訪問者の増加

（アジア諸国から）

今月から視察有料化も

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課題、Opportunity

自費による視察・訪問希望者（民間企業、学生、行政、海外旅

行社を通じて）

北九州市 対応窓口

行政による対応の限界 • 有償研修の依頼があっても、無償で対応せざるを得ない 負担増、通常業務の圧迫 訪問先の企業等に謝金を支払えない • 担当者が定期的に異動 研修の質の確保 • 通訳や車両のアレンジの依頼 対応できない • 複数の施設訪問のアレンジ 対応できていない

有償研修の受入れ体制構築の必要性（Business chance）

• 研修の質の確保、コースの提示 • ロジ面の対応（宿、足、食事、観光、おみやげ）

• Business matching の機会 顧客満足度の向上 北九州ブランドの構築 北九州ファンの増加 Business chanceの増加 アジアの成長の取り込み？

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有償研修受入れ体制の構築

研修教材の充実

ロジ面のサポート

Business matching

北九州市、研究機関、大学、民間企業、NGO

旅行社、観光協会、NGO、ボランティア

北九州市、民間企業、貿易協会、産業振興部局、経済団体

IGES

検討会メンバー

北九州市立大学

JICA九州

北九州市環境局国際戦略室

アジア低炭素化センター

NPO 里山を考える会

（株）環境テクノス

KITA

観光協会

経済団体

北九州海外研修プラットフォーム（NPO、仮称）の運営

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北九州海外研修プラットフォーム（NPO、仮称）の事業内容

研修教材の充実 （1） 教材管理（更新、新規教材作成、翻訳、印刷、データ化） （2） 研修メニューの充実（モデルコース、料金設定、講師確保） （3） 研修誘致（ウェブサイト管理、ちらし、宣伝） （4） 希望者との研修コースの事前調整（日程調整、アポ取り） （5） 研修受入れ（アテンド、通訳、受入先支援、関連資料配布） （6） 研修後のQ&A受付け（2週間程度） （7） 研修内容のデータベース化

ロジ面のサポート （1） 宿泊、市内交通、食事、観光、みやげ （2） 招待状の発送（ビザ取得支援） （3） 空港送迎 （4） 緊急時の対応

Business matching （1） 企業との連絡調整 （2） 企業の受入れ支援 （3） 視察後のQ&A支援

専属スタッフ数名が必要

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研修コース案

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午前 午後

1日目（月）

コース概要説明、要望確認、表敬訪問、北九州市の環境政策の歴史

エコタウン視察（エコタウンセンター、リサイクル企業）

2日目（火）

日本の廃棄物管理法体系、北九州市の廃棄物管理方針の説明

廃棄物管理施設視察（焼却処理施設、最終処分場）

3日目（水）

エコタウン建設の背景、経済効果、資源循環効果、関連施策等の説明

エコタウン企業の個別視察、事業者による講義（希望者）

4日目（木）

北九州市の低炭素化施策、東田地区開発の経緯

東田スマートコミュニティ視察

5日目（金）

市内企業の環境ビジネス事例、海外進出事例

環境ビジネス成立のための条件（ケースメソッドによる討議）、まとめ

コースA 廃棄物管理・資源循環、スマートコミュニティ

研修価格 【5日間、参加人数10人以下】 講義、視察（謝金等）： 5万円 × 10コマ = 50万円 アテンド、通訳等： 3万円 × 10コマ = 30万円 雑費（車両費、会場費、資料代等）： 20万円 管理費（事前調整、事後Q&A対応等）： 20万円 計120万円

年間20本程度あれば、事業ベースに乗る？

研修教材例 1．北九州市の環境政策の歴史

• 公害克服 • 産業政策 • 市の特色

7． エネルギーの地域管理システム

• 地域節電所 • 天然ガスコジェネ • 蓄電池、BEMS、HEMS

2． エコタウン（静脈産業の集積

• 背景、構想 • 経済効果、社会効果 • ビジネスモデル

8． 住宅・建築 • CASBEE認証 • 200年住宅 • 屋上・壁面緑化

3． 廃棄物管理 • 法体系、市の役割 • 分別収集、ごみ削減 • 処理体系、コスト

9． 交通、中心市街地整備、観光

• 公共交通の利用促進 • レンタサイクル • 中心市街地活性化

4． 市内企業との連

携、グリーン企業の育成

• 環境モニタリング • 環境産業融資 • R&D 支援 • 中小企業支援

10． 緑地・公園 • 緑地・公園整備 • 森林保全 • ヒートアイランド対策 • 市民による整備・管理

5．上下水道管理 • 無収水対策 • 下水管整備 • 汚泥有効利用 • 処理水の再利用

11． 防災・減災 • ハザードマップ • 避難訓練 • 洪水対策 • 耐震対策

6． 再生可能エネル

ギー、未利用エネルギーの活用

• 太陽光、風力 • 工場廃熱、水素 • バイオマス • ごみ発電

12． 環境教育、市民参加

• 環境ミュージアム • 環境パスポート • 環境読本 • エコライフステージ

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市内関連団体の協力のもと、整備中

JICA NAMA/MRV能力強化研修（9月9-29日） 日 月 火 水 木 金 土

9月9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日 研修員到着 JICAオリエンテーション JICAオリエンテーション 各国・都市の気候変動政策、

課題等の発表 研修概要説明【IGES】

日本の温暖化対策施策 温暖化対策法、自治体行動

計画、J-VER、J-VETS、

省エネ法、国内クレジット

制度、二国間オフセットク

レジット制度 【IGES】

環境モデル都市（13都市の

施策実施内容概要） 環境未来都市（低炭素都市

づくりガイドライン、低炭

素 都 市 シ ナ リ オ 作 り ）

【IGES】

小倉 → 京都

気候変動に関する国際交渉

の変遷（COP17の結果、今

後の展望）、各国のNAMA作成状況、地方政府への波

及状況 【IGES】

東京都環境確保条例 MRV 計算ツール（CDM、

JICA、ICLEIなど） 【IGES】 MRV演習① 概要説明

北九州市の環境政策の歴史

（公害克服、エコタウン建

設、環境国際協力、環境モ

デル都市・未来都市、ス

マートコミュニティ） 【環

境ミュージアム】

歩くまち京都の

説明【京都市都

市環境局歩くま

ち京都推進室】、

市内視察、市内

泊 16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 京都 → 広島 視察（広島市：

路面電車）

北九州市東田地区視察（地

域節電所、水素ステーショ

ンBEMS、エコハウス等） 【NPO里山】

都市計画・交通分野 公共交通の利便性向上、歩

くまちづくり、自転車道の

整備 【北九州大学】

建築物・住宅分野 建築部省エネ技術・促進施

策、CASBEE制度 【建築・都市局、北九州大

学】

エコタウン（静脈産業集

積）建設、運営 産官学民連携、リスク管理、

環境モニタリング 【九州テクノリサーチ】

産業・資源循環分野 省エネ技術・促進施策、排

熱利用、静脈産業のビジネ

スモデル 【環境未来都市推進室、北

九州大学】

北 九 州 市 視 察

（山田緑地） 【NPO里山】

広島 → 小倉

他都市の取組（京都市、広

島市、富山市等の事例）、

他国の取組 【北九州大学、IGES】 MRV演習② 交通

BEMS、HEMS、CEMS スマートグリッド、地域節

電所、200年住宅 【環境テクノス、IGES】 MRV演習③ 省エネ

エコタウン視察 リサイクル産業の集積、 再生可能エネルギー施設

廃棄物管理分野 ごみ削減施策・結果、ごみ

発電、ごみ分別、堆肥化 【循環社会推進課、北九州

大学】 MRV演習④ 廃棄物

23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 森林・緑地保全分野 市内の緑地整備、景観 防災・減災分野 ハザードマップ作成、避難

訓練【建設局】

上・下水道分野 無収水率の向上、下水・排

水処理、水質管理、省エネ

化、再生可能エネルギーの

活用、汚泥の有効利用【上

下水道局】

環境教育分野 ごみ削減、自然保全、市民

活動支援 【環境学習課、NPO里山】

北九州市の環境国際協力 廃棄物管理、上下水道、大

気質管理、環境教育【環境

国際戦略室】 他機関のMRVの取組 【IGES】

研修員のアクションプラン

発表 研修員帰国

REDD/REDD+ 定義・背景、経緯、国際的

取組、各国・自治体の取組

【IGES】 MRV演習⑤ 森林

ウォータープラザ視察 水処理施設、太陽光・小水

力発電施設

リスクコミュニケーション 市民対話による公害克服、

エコタウン建設、PCB処理

施設受入れ 【北九州大学】 MRV演習⑥ 上・下水

MRV演習⑦ 総括 アクションプラン準備

評価・講評 閉会

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IGESによる請負い（2012年～）

教材の活用、講師依頼、更新

現地での追跡調査、フォローアップ

環境省MRV業務との連携

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参考） 福岡市の事例