我が国経済の現状 -...

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機密性○ 我が国経済の現状 資料4

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Page 1: 我が国経済の現状 - 素形材センターsokeizai.or.jp/japanese/vision/images/doc1-4_keizaigenjo.pdf中小企業への円高の影響 機密性 2011年は、企業の想定レートを上回る円高水準で推移。

機密性○

我が国経済の現状

資料4

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機密性○ GDPの急減

●名目GDPは、2008年から2011年の3年間で約40兆円が減少。 ●デフレによる名目値の減少、円高等の要因による民需及び輸出の減少により、経済規模は縮小している。

●また、資源価格の上昇等により交易条件が悪化しており、所得収支を上回る規模の交易損失が生じ、国富が海外に流失している。

名目GDP民間内需 政府支出 純輸出

輸出 輸入

2008/4-6 506 389 114 3 93 90

2009/4-6 473 354 116 3 58 55

2010/4-6 483 360 117 6 75 69

2011/4-6 464 351 119 -6 69 75

(2008/4-6- 2011/4-6)

▲42 ▲38 5 ▲9 ▲24 ▲15

名目GDPが40兆円

減少

日本の実質GDP、実質GNI、交易利得、 所得収支の推移

※実質GNI=実質GDI+所得収支 実質GDI(国内総所得)=実質GDP+交易利得 交易利得=交易条件(輸出物価÷輸入物価)の変化に伴う所得の変化

日本の名目GDPの推移

2

- 5

- 4

- 3

- 2

- 1

0

1

2

3

4

5

470

480

490

500

510

520

530

540

550

560

570

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

所得収支対 GDP 比(右軸) 交易利得対 GDP 比(右軸) 実質 GDP 実質 GNI

(兆円) (%)

(出所)内閣府「国民経済計算」 (注) 2000 年基準

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機密性○ 潜在成長力の低下

●我が国の実施経済成長率は、80年代に4%台半ば、90年代に1%台半ばと推移し、 2000年代は1%以下の水準まで低下。 ●これは、生産性上昇率の低下に加え、就業者数の減少によるもの。今後も、生産年 齢人口の減少により、潜在成長力が低下する見込み。

(出所)平成24年度版厚生労働白書

潜在成長率の推移

3.3

1.0 1.0

1.2

0.5

-0.3 -0.6 -0.7

4.5

1.5 0.7

-1

0

1

2

3

4

1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代

就業者数の変化の影響

生産性(就業者一人当たり実質GDP)成長率

実質GDP成長率

(年度平均変化率:%)

(年度)

(注)性別・年齢別の労働力率は、2009年度から横ばいと仮定して試算。 (出所)内閣府「国民経済計算」、総務省「労働力調査」、国立社会保障・ 人口問題研究所「将来推計人口」(出生中位・死亡中位)より試算。

3

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機密性○ 中小企業への円高の影響

●2011年は、企業の想定レートを上回る円高水準で推移。 ●輸出企業のみならず、コスト削減要請等で内需企業にも影響が大きい。

75.0

80.0

85.0

90.0

95.0

100.0

1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1

09 10 11 12

円ドル為替レート

中小企業・想定為替レート

(円/ドル) 中小企業の想定為替レートの推移

(出所)日本銀行HP、日本銀行「全国短期経済観測調査」 (注) 1. 中小企業とは資本金2千万円以上1億円未満の企業をいう。 2. 為替レートは日本銀行が公表した月中平均値。

中小企業への円高の影響

4

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

08 09 10 11

輸出あり

プラスの影響 マイナスの影響 影響なし

( 204 社) ( 202 社) ( 207 社) (年)

( 204 社) ( 202 社) ( 210 社)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

08 09 10 11

輸出なし

プラスの影響 マイナスの影響 影響なし ( 178 社) ( 185 社) ( 175 社) ( 183 社)

(年)

4

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機密性○

発効済

(韓国除く)24.8% 発効済

(韓国)2.1%

署名済・

未発効1.7%

交渉中20.1%

その他

(米国)13.7%

その他

(中国)13.3%

その他

(日本)3.6%

その他20.7%発効済

(韓国

除く)35.1%

発効済

(韓国)2.7%

署名済・

未発効1.2%

交渉中8.9%

その他

(EU27)17.3%

その他

(中国)13.6%

その他

(日本)5.3%

その他15.9%

発効済

(EU27、米国除く)

15.1% 発効済

(EU27)9.5%発効済

(米国)9.3%交渉中

(日本、

中国除く)16.8%

交渉中

(日本)10.0%

交渉中

(中国)20.4%

その他18.9%

発効済18.6%

交渉中15.4%

交渉中

(韓国)6.3%

その他

(中国)20.6%

その他

(米国)11.9%

その他

(EU27)10.5%

その他16.6% 発効済

23.9%

交渉中

(韓国

除く)8.3%交渉中

(韓国)6.7%

その他

(米国)12.2%

その他

(EU27)15.6%

その他

(日本)9.4%

その他24.0% 韓 国 日 本

乗用車 10%→ 0% 10%薄型テレビ 14% →0% 14%

韓国企業に対する関税は、FTA発効後5年以内で全廃

EUにおける主な高関税品目

家電:14%0%

韓EU FTA(発効)

韓国企業に対する関税は、FTA発効後10年以内で全廃

韓 国 日 本

乗用車 2.5%→ 0% 2.5%トラック 25%→ 0% 25%

ベアリング 9% →0% 9%

米国における主な高関税品目(域内貿易含まず)

発効済の国・地域 :18.6%交渉中まで含む :40.3%

貿易額1兆6796億ドル

(2011年)

貿易額3兆6407億ドル

(2011年)

発効済の国・地域 :23.9%交渉中まで含むと :38.9%

貿易額1兆809億ドル(2011年)

・国・地域名の記載は順不同・同一の国とマルチのFTA、バイのFTAがともに進行している場合、貿易額は進行順(発効済→署名済→交渉中→その他)にカウントし、進行段階が同じ場合は、マルチの貿易額からは除いてカウント。・貿易額データ出典:Global Trade Atlas・小数第2位を四捨五入のため合計は必ずしも100%とならない。

日本 中国発効済の国・地域 : 33.9%交渉中まで含むと :81.1%韓国

韓米 FTA(発効)

発効済の国 :37.8%発効済+署名済の国で:39.0%交渉中まで含めると :47.9%

米国発効済の国 :26.9%発効済+署名済の国で:28.6%交渉中まで含むと :48.7%

EU

貿易額3兆6875億ドル

(2011年)

貿易額4兆4824億ドル

(2011年)

経済連携の遅れ

●日本は、貿易に占めるFTA発効・署名済国の割合で、中国・韓国・米国・EUに劣後。 ●グローバル市場において、企業(特に製造業)が厳しいコスト意識を持って熾烈な 競争をしている中で、関税格差のハンデは大きい。

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機密性○

(出所) IMF World Economic Outlook (October 2012)

世界の市場規模の拡大

●新興国は今後も高い成長が続く見通し。 ●それに伴い、新興国市場では中間層・富裕層が急速に拡大。2010-2020年の10年間 で、13億人強の中間層・富裕層の人口増加が見込まれている。(22億人→35億人)

新興国の所得水準別人口の推移(2010-2020)

-6

-4

-2

0

2

4

6

8

10

世界計

先進国

新興国

世界経済の見通し(GDP成長率)(%)

【IMF WORLD ECONOMIC OUTLOOK 2012.10.8】

IMFの世界経済見通し(実質GDP成長率)

【対象国】中国、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、フィリピン、パキスタン、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ロシアの21ヶ国

(参照)IMF

6

7.5

19.0

10.7

6.1

7.2

15.7

4.4

2.2

0 5 10 15 20

G7 合計 (中間層と富裕層の

合計)

下位中間層 (世帯収入)

5 千~ 1 万 5 千ドル

上位中間層 (世帯収入)

1 万 5 千~ 3 万 5 千ド ル

富裕層 (世帯収入)

3 万 5 千ドル~ 2010 年 2020 年

2.8 倍

2.4 倍

1.2 倍

1.04 倍

(単位:億円)

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機密性○

※政策実現ケース:以下のケースを想定。①国内の潜在需要のうち、本部会において 特に大きな潜在需要が見込まれると指摘された3分野(ヘルスケア・子育て、新 たなエネルギー産業、クリエイティブ産業)において、国内の新産業が拡大し、 国内の消費が活性化。②輸出向け自動車生産が維持される一方で、我が国か らアジア諸国向けの輸出や対外直接投資が維持・拡大され、国内の投資や消 費が活性化。 ※空洞化ケース:輸出向け自動車生産が2020年にかけて半減し、関連産業を含む国 内産業の生産が低迷する一方、国内における新産業創出が十分に進まず、逆 輸入が増加するケースを想定。

日本の経済成長の低迷

●我が国の所得は10年前に比べ約100万円減少。 ●このまま空洞化が進むと、10年後も製造業の市場はほとんど成長しないと考えられる。

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0

10.0 12.0 14.0 16.0

平成 11 年 平成 21 年

(%) H11 年平均 655 万円

H21 年平均 548 万円

我が国の世帯所得の分布変化

(出所)厚生労働省「国民生活基礎調査」 (注1)所得には財産所得や年金所得等を含む。 (注2)平成11年の平均所得を、消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)を用いて平 成21年価格に換算すると、638万円となる。つまり、デフレ要因を考慮しても、 平均所得は90万円程度下落していることになる。 (注3)所得階級1200万円以上は、それ以下の所得階級に比べて区分が広くなって いる。

ケース別の国内生産額見通し

7

64 61 59

277 325 285

117 127 123 90

104 100 106

125 120 55

75 74

184 249

232 894

1066 993

0

200

400

600

800

1000

1200

2010 2020 2020 実績 成長ケース 空洞化ケース

サービス業

医療・保健・ 社会保障・介護 金融・保険・ 不動産業 商業

電気・ガス・水道 ・運輸通信業 製造業

農林水産業・ 鉱業・建設業

(国内生産額:兆円)

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機密性○ 主要国の電源構成(2009年)

再生可能エネ他

天然ガス

石炭

原子力

石油

8

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機密性○

9

日本の電源構成の推移

●2011年度の電源構成は、原子力が大幅に減少し、LNG、石油等が増加している。

電源別発電電力量構成比

【出所】電源別発電電力量構成比(電気事業連合会)

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機密性○ 電力価格の国際比較

●日本の電力料金は、他国と比較すると高い水準となっている。

(出所)OECD/IEA, ENERGY PRICES & TAXES 2011 10

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機密性○ 電力価格の予想

●電力コストは、原発ゼロシナリオの場合2010年に対して、2020年に約30~50%の上昇、2030年には約80%~130%の上昇が予想されている。

(※1)左から2つ目のゼロシナリオは、2020年に原発が電源構成比14%分再稼働するシナリオ (出所)エネルギー・環境に関する選択肢 経済影響分析結果一覧(国家戦略会議) 11

(%) (%)

(※1) (※1)

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再生可能エネルギー全量買取制度

●固定価格買取制度では、電気事業者が再生可能エネルギー電気を調達するために支払った費用は、「賦課金」という形で電気の使用者が、その電気の使用量に応じて負担。

●製造業で①売上高当たりの電力使用量(=原単位)が、製造業平均8倍を超え、 ②年間100kwh以上使用する場合:賦課金の8割が減免される。

12

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機密性○ 海外への投資

●海外生産比率が上昇。特に高いのが電機・電子の53.7%、自動車の39.8%であ る(2014年度見込)。 ●海外投資が拡大し、自動車産業では2011年度に国内投資を上回る。

図1.海外生産比率推移 図3.海外/国内設備投資比率の推移

(出所)いずれも経済産業省「2012年版ものづくり白書」

図2.海外生産比率推移(業種別)

13

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機密性○ ユーザー業界の動向(自動車産業①)

ドイツ7.7%

スペイン3.1%

フランス2.9%

イギリス1.8%

トルコ1.4%

チェコ1.4%

その他3.9%

ロシア1.8%その他

0.3%

アメリカ10.1%

メキシコ3.1%

カナダ2.7%

ブラジル4.8%

その他1.1%

中国23.8%

日本12.5%

韓国5.6%

インド4.6%

タイ2.1%

イラン2.1%

その他2.6%

アフリカ計0.6%

EU計

22.3%

CIS計

2.1%

北米計

15.9%

南米計

5.8%

アジア、オ

セアニア計53.3%

アフリカ計

0.6%

(出所)一般社団法人日本自動車工業会「世界自動車統計年報」2012年 (出所)FOURIN「世界自動車統計年刊」2012年

0

20,000,000

40,000,000

60,000,000

80,000,000

100,000,000

120,000,000

140,000,000

92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23

新興国(中国を除く)

中国

アジア・大洋州

西欧

北米

2012~2023年は予測

図1.世界・地域別の自動車生産販売台数実績と予測 図2.世界各国の自動車生産台数(2010年)

●2012年の世界の自動車販売台数は8,000万台に達し、10年後には1億2,000万台をも突破すると予測されている。今後も中国をはじめとする新興国市場の伸びが顕著である。

●生産国としてはまだ先進国が中心であるものの、消費地生産を加速させる自動車メーカーの動向を踏まえると、中国、ブラジル、インドなどの新興国での生産が今後も伸びると予想される。

地域的にはアジア・オセアニアが53.3%と過半数を占めている。国別にみると、中国が1,820万台(シェア23.8%)でトップ、次いで

日本(12.5%)、アメリカ(10.1%)、ドイツ(7.7%)と続く。 14

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機密性○ ユーザー業界の動向(自動車産業②)

●過去、プラザ合意後の急激な円高局面でも日本の自動車輸出は堅調に増加していた。 ●90年代以降、自動車の国内生産は国内需要の頭打ちによって停滞している。

(備考)1.東大新宅純二郎准教授による産構審資料より引用。 2.自動車生産は「日本自動車工業会統計資料」より作成。

図.日本自動車産業の発展推移

0

50

100

150

200

250

300

350

400

円ドル為替レート (右目盛)

(円/ドル)

15

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機密性○ ユーザー業界の動向(自動車産業③)

●現在の自動車の部品数を3万点とした場合、電気自動車では、約11,000点の部品が減少すると想定される(約4割減)。

【エンジン部品】

○エンジン、給油系部品

<ハイブリッド車>

ダウンサイジング(気筒数・バルブ数の減少)

<電気自動車>

不要

○電池(バッテリー)・インバーター

<ハイブリッド車・電気自動車>急速な充放電に対応する必要から、リチウムイオン電池への代替が必要。

【車体部品】

<従来車も含む影響>

○ボディ外板

ハイテン⇒アルミ板へ素材変更(将来的には樹脂化)

○バックドア・サンルーフ等

樹脂(PPなど)

【電装品・電子部品】

○モーター・コントロールユニット

<ハイブリッド車・電気自動車>

新たに搭載

【駆動・伝達及び操縦部品】

<ハイブリッド車・電気自動車>トランスミッション等が不要。

※ただし、高速走行の場合、現状はモータトルクが小さく、加速性能を補うため、変速機構は必要とされる場合あり。

<従来車も含む影響>

○インテークマニホールド、シリンダーカバー等

樹脂(PA)へ素材変更

【その他】

○ライト

現在はリアランプなどでLEDを採用。今後はヘッドランプへの普及が予想。

ハロゲンなど⇒

LEDへの素材変更

軽量化などの影響で、変更となる部品

次世代自動車で不要・変更となる部品

次世代自動車で新たに搭載される部品

○エンジン制御装置、スパーグプラグなど

<電気自動車>

不要

【懸架・制動部品】

<ハイブリッド車・電気自動車>

ブレーキ部品の材料変更

(回生ブレーキの場合、負荷が減少するため、ブレーキ商品が樹脂製品などの軽量材料に変化することが想定)

電気自動車によって不要となる部品(想定)

出所:自動車部品工業会資料より作成。

ガソリン自動車の部品の構成比

電気自動車に不要となる部品割合

自動車部品点数を3万点としたときの部品点数

電気自動車に不要となる部品点数

エンジン部品 23% 23% 6900 6900駆動・伝達及び操縦部品 19% 7% 5700 2100懸架・制動部品 15% 0% 4500 0車体部品 15% 0% 4500 0電装品・電子部品 10% 7% 3000 2100その他の部品 18% 0% 5400 0

合計 100% 37% 30,000 11100

16

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機密性○ 建設機械

●建設機械の生産規模はリーマンショック前の水準の8割程度まで回復。 ●国内で生産される建設機械の輸出比率は年々増加、2010年以降は輸出が70%を超えている。

●海外市場では中国需要が急落しているが、東南アジアなどの新興国の伸びが需要をカバーしている。2013年以降は中国需要も回復が見込まれる。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年

(兆円)

輸出比率

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5 (千台) (兆円)

生産台数 (右軸)

生産金額 (左軸)

輸出

国内

(出所)日本建設機械工業会統計

建設機械生産金額と生産台数の推移 建設機械出荷額の推移

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機密性○ 工作機械

世界の工作機械販売額 世界の工作機械生産額(2009年)

単位:百万ドル (出所)「METAL WORKING Insiders’ Report」Gardner Publications

●工作機械の製造・販売額は、長らく日本・ドイツが1位・2位を独占してきた。しかし、2000年以降、中国の生産・販売量が急増し、中国1位、日独が2、3位となった。

●韓国・台湾はエントリー領域から品質を上げて来ており、今後拡大する可能性が高い。

●米国は軍事、航空宇宙向けのハイエンド領域を確保。その他、イタリアやスイス等の欧州勢もユーザーニーズを満たすニッチ市場を確保。

18

Page 19: 我が国経済の現状 - 素形材センターsokeizai.or.jp/japanese/vision/images/doc1-4_keizaigenjo.pdf中小企業への円高の影響 機密性 2011年は、企業の想定レートを上回る円高水準で推移。

機密性○ 情報通信機器

●日本含め主要国の情報通信機器の生産額が2010年と1990年を比べて大差ないことに比べ、中国は米国を追い抜き単独のトップとなっている。

●市場規模でも中国は米国に迫る勢いで成長を続けている。 ●日本は生産額、市場規模共に世界第3位の位置づけにあるが、主に中国の拡大により相対的な地位が後退していると言える。

主要国の情報通信機器生産額推移 主要国の情報通信機器市場規模推移

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