日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱...

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1 日本語と漢字 授業用テキスト 2018年度後期版 慶熙大學校 外國語大學 日本語學科

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Page 1: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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日本語と漢字

授業用テキスト

2018年度後期版 慶熙大學校 外國語大學 日本語學科

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はじめに漢字はもともと中国語を書き記すために考え出された字です本には中国化の

流とほぼ同じ時期に漢字が伝わりましたが最初は中国語を本語化した読み(「読み」)しかなかったようですその後本語を漢字に当てはめた「訓読み」が発しますこれによって漢字は中国からの借語(漢語)だけでなく本固有の葉(和語)を書き表すのにも使えるようになりました漢字は本語の表記になくてはならない字の1つですひらがなカタカナもその源

流は漢字の草書体省略形にさかのぼりますしかし本語と漢字が密接になりすぎてしまったせいで本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3種類の字を状況により使い分けなければいけなくなってしまいましたさらに漢字の読みもいろいろな事情が重なって読み訓読みがともに複数あるのが普通です本語を読み書くときにはどんな字を使えば良いか漢字をどう読めば良いかを常

に考えうまく区別し使い分けることが要求されます本では漢字をただ覚えるだけでなく実際に読んだり書いたりすることにも慣れなければ新聞や本を読んだり紙や記を書いたりすることができないのです この授業では主に漢字が現代の本でどのように使われているかそれが本語の表記上どのような意味を持つか韓国でいられる漢字とどのように違っているかについて説明していきます退屈な内容が続くところもありますが実際の授業では学の皆さんの興味がわくような話を多くれて楽しく進めていくつもりです3ヶちょっとの間よろしくお付き合いください本語と漢字 授業担当 東ヶ崎祐(慶煕学校外国語学本語学科助教授本語学)

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壱 漢字の歴史middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot3弐 本の漢字の現況middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot9参 部の紹介middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot20肆 本独の漢字の発展middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot32伍 本漢字middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot42

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壱 漢字の歴史

1 漢字の歴史(常にざっぱに)起源伝説帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いたの跡を参考に作った考古学的事実紀元前1500年ごろから甲字が出現甲字占いに使った獣のやの甲に占いの結果を彫り込んだもの銅器に鋳込まれた字

春秋戦国時代各地に様々な形の字が出現(古籀(篆))秦代始皇帝が字を統(篆篆書体) 〜漢代篆書を簡略にした隷書が出現

隷書の崩れた書体(常に崩れる章草体)草書体rarr (弱く崩れる)rarr書体 (再整形)rarr楷書体

宋代印刷書体の出現(宋朝体)rarr明代清代明朝体漢字の辞書Dictionary に3種類を区別義書(意味による分類)『爾雅』(前漢)『広雅』(魏張揖)字書(形による分類)『説解字』(後漢永元12(100)許慎)『篇』(梁顧野王)

『広益会篇』(宋中祥符6(1013)陳彭年等『篇』の最終改訂版)『字彙』(明万暦43(1615)梅膺祚)『康熙字典』(清康熙55(1716)勅撰)

韻書(読みによる分類)『切韻』(隋仁寿元(601)陸法)『広韻』(宋中祥符元(1008) 陳彭年等『切韻』の改訂版)『集韻』(宋景祐4(1037)丁度『広韻』の改訂版)) 『古今韻会挙要』(元徳元(1297)熊忠)『洪武正韻』(明洪武8(1375)勅撰)2 本の漢字の歴史渡来伝説応神天皇16年2(286年実際には4世紀末〜5世紀初)百済から王仁(わに)が『論語』『千字』を携え招聘される考古学的事実暦57年(後漢光武帝建武中元2年)倭の奴国(なノくに現在の福岡市博多区付近)の王が後漢に貢し「漢委奴国王」の印綬を下賜される(後漢書東夷伝)がそのときの印とみられるものが福岡県志賀島で発されている(本最古の漢字)

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372年()に百済の近肖古王から贈られたとされる七が奈良県上神宮にありまた471年()の年号のある鉄剣が埼県の稲荷古墳から出していていずれにも漢で制作事情等が記されているこの頃には漢字を使いこなせる層が広く存在していたようであるが主な担いは中国朝鮮からの渡来の孫だったようである漢字の「呉」は百済経由で伝わったとの説あり本化漢が公の章rarr本語が書きにくい漢字の訓(意味)で本語を書くrarr訓読みの発rarr漢訓読漢字ので本語を書くrarr万葉仮名rarrひらがなカタカナの源流①漢の本語化 A 助詞などを点や線で指(ヲコト点) 漢字を省略して漢字の訓助詞などを書くのに使うrarrカタカナの発 返り点(レ点点など)を付けて読む順番を指rarr漢訓読の発 B 法の本語化(SVOrarrSOV前置詞rarr後置詞) 助字を本語の意味に使う(「被」受動rarr尊敬) 本語独の助字の発(「度(たく)」「候(そうろう)」など) rarr変体漢(記録体)rarr候(近世公書紙に使われた体) C 名詞や動詞など独語をきな字で助詞や送り仮名をさな字で書く(宣命体) 漢語の本語化和との融合 rarr漢字と仮名を混ぜて書く(和漢混淆)rarr「漢字仮名混じり」へ②万葉仮名からひらがなへ 万葉仮名(普通の漢字と同じ)rarr草書体(崩し字)で書かれる(草仮名) rarr崩しすぎて元の字とは別な字に(ひらがなの発)平安時代には基本的に本語はひらがなだけで書く中世以降漢語の増加などにより漢字を平仮名に混ぜて書くことが般化する仮名は1節に何種類もあったが1900年(明治33年)の「学校令」で11字に定め

られそれ以外の仮名は「変体仮名」と呼ばれるようになった本の字書字書の抜き書きと思われる8世紀初の簡が奈良県池遺跡から出 (682年天武天皇が『新字』44巻を作らせたとの『本書紀』の記述に関係)『新撰字鏡』(900頃昌住)最古の漢和辞典『類聚名義抄』(1100頃)アクセント記述『聚分韻略』(1307年関師錬)本で刊された韻書『倭篇』(室町初期)字書の代名詞 『節集』(室町中期)字引として広く使われる『漢和辞典』(1960初版1990修訂2版2000補巻諸橋轍次)本最の漢字辞書

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コラム いろいろな書体筆記具書道や印刷技術の発達に伴い漢字にもいろいろな書体ができました以下

その部を紹介します筆写体篆書体秦の李斯が古い字を改良したという中国初の統書体今でも印章で活躍

嫟嚢妌七疊夭癢扚抡浠偢患愫 隷書体秦代に現れ漢代に発展リズム感があってかっこいいがテクニックが必要

隷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 楷書体漢末〜晋代に現れた隷書の発展形直線的でわかりやすく唐以降は標準書体に

楷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 書体速く書けるので書きに活躍本では近世以前に公書にも使われた

行書体天地玄黄宇宙洪荒日月 草書体書を更に崩したようだが実は篆書や隷書の速書きから発展もはやアート

草書躰天地玄黄宇宙洪荒日月 勘亭流江時代に公書で使われた書体「御家流」から発展的に発した書体の1つ 歌舞伎の看板で使われ「芝居字」ともいう太い字でインパクト抜群 太い線と 間のない構成は「お客が 間なく来てほしい」という願いから 相撲字寄席字など類似の書体も含めて「江字」とも呼ぶ

勘亭流天地玄黄宇宙洪荒日月

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 2: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

2

はじめに漢字はもともと中国語を書き記すために考え出された字です本には中国化の

流とほぼ同じ時期に漢字が伝わりましたが最初は中国語を本語化した読み(「読み」)しかなかったようですその後本語を漢字に当てはめた「訓読み」が発しますこれによって漢字は中国からの借語(漢語)だけでなく本固有の葉(和語)を書き表すのにも使えるようになりました漢字は本語の表記になくてはならない字の1つですひらがなカタカナもその源

流は漢字の草書体省略形にさかのぼりますしかし本語と漢字が密接になりすぎてしまったせいで本語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3種類の字を状況により使い分けなければいけなくなってしまいましたさらに漢字の読みもいろいろな事情が重なって読み訓読みがともに複数あるのが普通です本語を読み書くときにはどんな字を使えば良いか漢字をどう読めば良いかを常

に考えうまく区別し使い分けることが要求されます本では漢字をただ覚えるだけでなく実際に読んだり書いたりすることにも慣れなければ新聞や本を読んだり紙や記を書いたりすることができないのです この授業では主に漢字が現代の本でどのように使われているかそれが本語の表記上どのような意味を持つか韓国でいられる漢字とどのように違っているかについて説明していきます退屈な内容が続くところもありますが実際の授業では学の皆さんの興味がわくような話を多くれて楽しく進めていくつもりです3ヶちょっとの間よろしくお付き合いください本語と漢字 授業担当 東ヶ崎祐(慶煕学校外国語学本語学科助教授本語学)

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壱 漢字の歴史middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot3弐 本の漢字の現況middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot9参 部の紹介middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot20肆 本独の漢字の発展middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot32伍 本漢字middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot42

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壱 漢字の歴史

1 漢字の歴史(常にざっぱに)起源伝説帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いたの跡を参考に作った考古学的事実紀元前1500年ごろから甲字が出現甲字占いに使った獣のやの甲に占いの結果を彫り込んだもの銅器に鋳込まれた字

春秋戦国時代各地に様々な形の字が出現(古籀(篆))秦代始皇帝が字を統(篆篆書体) 〜漢代篆書を簡略にした隷書が出現

隷書の崩れた書体(常に崩れる章草体)草書体rarr (弱く崩れる)rarr書体 (再整形)rarr楷書体

宋代印刷書体の出現(宋朝体)rarr明代清代明朝体漢字の辞書Dictionary に3種類を区別義書(意味による分類)『爾雅』(前漢)『広雅』(魏張揖)字書(形による分類)『説解字』(後漢永元12(100)許慎)『篇』(梁顧野王)

『広益会篇』(宋中祥符6(1013)陳彭年等『篇』の最終改訂版)『字彙』(明万暦43(1615)梅膺祚)『康熙字典』(清康熙55(1716)勅撰)

韻書(読みによる分類)『切韻』(隋仁寿元(601)陸法)『広韻』(宋中祥符元(1008) 陳彭年等『切韻』の改訂版)『集韻』(宋景祐4(1037)丁度『広韻』の改訂版)) 『古今韻会挙要』(元徳元(1297)熊忠)『洪武正韻』(明洪武8(1375)勅撰)2 本の漢字の歴史渡来伝説応神天皇16年2(286年実際には4世紀末〜5世紀初)百済から王仁(わに)が『論語』『千字』を携え招聘される考古学的事実暦57年(後漢光武帝建武中元2年)倭の奴国(なノくに現在の福岡市博多区付近)の王が後漢に貢し「漢委奴国王」の印綬を下賜される(後漢書東夷伝)がそのときの印とみられるものが福岡県志賀島で発されている(本最古の漢字)

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372年()に百済の近肖古王から贈られたとされる七が奈良県上神宮にありまた471年()の年号のある鉄剣が埼県の稲荷古墳から出していていずれにも漢で制作事情等が記されているこの頃には漢字を使いこなせる層が広く存在していたようであるが主な担いは中国朝鮮からの渡来の孫だったようである漢字の「呉」は百済経由で伝わったとの説あり本化漢が公の章rarr本語が書きにくい漢字の訓(意味)で本語を書くrarr訓読みの発rarr漢訓読漢字ので本語を書くrarr万葉仮名rarrひらがなカタカナの源流①漢の本語化 A 助詞などを点や線で指(ヲコト点) 漢字を省略して漢字の訓助詞などを書くのに使うrarrカタカナの発 返り点(レ点点など)を付けて読む順番を指rarr漢訓読の発 B 法の本語化(SVOrarrSOV前置詞rarr後置詞) 助字を本語の意味に使う(「被」受動rarr尊敬) 本語独の助字の発(「度(たく)」「候(そうろう)」など) rarr変体漢(記録体)rarr候(近世公書紙に使われた体) C 名詞や動詞など独語をきな字で助詞や送り仮名をさな字で書く(宣命体) 漢語の本語化和との融合 rarr漢字と仮名を混ぜて書く(和漢混淆)rarr「漢字仮名混じり」へ②万葉仮名からひらがなへ 万葉仮名(普通の漢字と同じ)rarr草書体(崩し字)で書かれる(草仮名) rarr崩しすぎて元の字とは別な字に(ひらがなの発)平安時代には基本的に本語はひらがなだけで書く中世以降漢語の増加などにより漢字を平仮名に混ぜて書くことが般化する仮名は1節に何種類もあったが1900年(明治33年)の「学校令」で11字に定め

られそれ以外の仮名は「変体仮名」と呼ばれるようになった本の字書字書の抜き書きと思われる8世紀初の簡が奈良県池遺跡から出 (682年天武天皇が『新字』44巻を作らせたとの『本書紀』の記述に関係)『新撰字鏡』(900頃昌住)最古の漢和辞典『類聚名義抄』(1100頃)アクセント記述『聚分韻略』(1307年関師錬)本で刊された韻書『倭篇』(室町初期)字書の代名詞 『節集』(室町中期)字引として広く使われる『漢和辞典』(1960初版1990修訂2版2000補巻諸橋轍次)本最の漢字辞書

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コラム いろいろな書体筆記具書道や印刷技術の発達に伴い漢字にもいろいろな書体ができました以下

その部を紹介します筆写体篆書体秦の李斯が古い字を改良したという中国初の統書体今でも印章で活躍

嫟嚢妌七疊夭癢扚抡浠偢患愫 隷書体秦代に現れ漢代に発展リズム感があってかっこいいがテクニックが必要

隷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 楷書体漢末〜晋代に現れた隷書の発展形直線的でわかりやすく唐以降は標準書体に

楷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 書体速く書けるので書きに活躍本では近世以前に公書にも使われた

行書体天地玄黄宇宙洪荒日月 草書体書を更に崩したようだが実は篆書や隷書の速書きから発展もはやアート

草書躰天地玄黄宇宙洪荒日月 勘亭流江時代に公書で使われた書体「御家流」から発展的に発した書体の1つ 歌舞伎の看板で使われ「芝居字」ともいう太い字でインパクト抜群 太い線と 間のない構成は「お客が 間なく来てほしい」という願いから 相撲字寄席字など類似の書体も含めて「江字」とも呼ぶ

勘亭流天地玄黄宇宙洪荒日月

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 3: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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壱 漢字の歴史middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot3弐 本の漢字の現況middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot9参 部の紹介middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot20肆 本独の漢字の発展middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot32伍 本漢字middotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddotmiddot42

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壱 漢字の歴史

1 漢字の歴史(常にざっぱに)起源伝説帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いたの跡を参考に作った考古学的事実紀元前1500年ごろから甲字が出現甲字占いに使った獣のやの甲に占いの結果を彫り込んだもの銅器に鋳込まれた字

春秋戦国時代各地に様々な形の字が出現(古籀(篆))秦代始皇帝が字を統(篆篆書体) 〜漢代篆書を簡略にした隷書が出現

隷書の崩れた書体(常に崩れる章草体)草書体rarr (弱く崩れる)rarr書体 (再整形)rarr楷書体

宋代印刷書体の出現(宋朝体)rarr明代清代明朝体漢字の辞書Dictionary に3種類を区別義書(意味による分類)『爾雅』(前漢)『広雅』(魏張揖)字書(形による分類)『説解字』(後漢永元12(100)許慎)『篇』(梁顧野王)

『広益会篇』(宋中祥符6(1013)陳彭年等『篇』の最終改訂版)『字彙』(明万暦43(1615)梅膺祚)『康熙字典』(清康熙55(1716)勅撰)

韻書(読みによる分類)『切韻』(隋仁寿元(601)陸法)『広韻』(宋中祥符元(1008) 陳彭年等『切韻』の改訂版)『集韻』(宋景祐4(1037)丁度『広韻』の改訂版)) 『古今韻会挙要』(元徳元(1297)熊忠)『洪武正韻』(明洪武8(1375)勅撰)2 本の漢字の歴史渡来伝説応神天皇16年2(286年実際には4世紀末〜5世紀初)百済から王仁(わに)が『論語』『千字』を携え招聘される考古学的事実暦57年(後漢光武帝建武中元2年)倭の奴国(なノくに現在の福岡市博多区付近)の王が後漢に貢し「漢委奴国王」の印綬を下賜される(後漢書東夷伝)がそのときの印とみられるものが福岡県志賀島で発されている(本最古の漢字)

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372年()に百済の近肖古王から贈られたとされる七が奈良県上神宮にありまた471年()の年号のある鉄剣が埼県の稲荷古墳から出していていずれにも漢で制作事情等が記されているこの頃には漢字を使いこなせる層が広く存在していたようであるが主な担いは中国朝鮮からの渡来の孫だったようである漢字の「呉」は百済経由で伝わったとの説あり本化漢が公の章rarr本語が書きにくい漢字の訓(意味)で本語を書くrarr訓読みの発rarr漢訓読漢字ので本語を書くrarr万葉仮名rarrひらがなカタカナの源流①漢の本語化 A 助詞などを点や線で指(ヲコト点) 漢字を省略して漢字の訓助詞などを書くのに使うrarrカタカナの発 返り点(レ点点など)を付けて読む順番を指rarr漢訓読の発 B 法の本語化(SVOrarrSOV前置詞rarr後置詞) 助字を本語の意味に使う(「被」受動rarr尊敬) 本語独の助字の発(「度(たく)」「候(そうろう)」など) rarr変体漢(記録体)rarr候(近世公書紙に使われた体) C 名詞や動詞など独語をきな字で助詞や送り仮名をさな字で書く(宣命体) 漢語の本語化和との融合 rarr漢字と仮名を混ぜて書く(和漢混淆)rarr「漢字仮名混じり」へ②万葉仮名からひらがなへ 万葉仮名(普通の漢字と同じ)rarr草書体(崩し字)で書かれる(草仮名) rarr崩しすぎて元の字とは別な字に(ひらがなの発)平安時代には基本的に本語はひらがなだけで書く中世以降漢語の増加などにより漢字を平仮名に混ぜて書くことが般化する仮名は1節に何種類もあったが1900年(明治33年)の「学校令」で11字に定め

られそれ以外の仮名は「変体仮名」と呼ばれるようになった本の字書字書の抜き書きと思われる8世紀初の簡が奈良県池遺跡から出 (682年天武天皇が『新字』44巻を作らせたとの『本書紀』の記述に関係)『新撰字鏡』(900頃昌住)最古の漢和辞典『類聚名義抄』(1100頃)アクセント記述『聚分韻略』(1307年関師錬)本で刊された韻書『倭篇』(室町初期)字書の代名詞 『節集』(室町中期)字引として広く使われる『漢和辞典』(1960初版1990修訂2版2000補巻諸橋轍次)本最の漢字辞書

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コラム いろいろな書体筆記具書道や印刷技術の発達に伴い漢字にもいろいろな書体ができました以下

その部を紹介します筆写体篆書体秦の李斯が古い字を改良したという中国初の統書体今でも印章で活躍

嫟嚢妌七疊夭癢扚抡浠偢患愫 隷書体秦代に現れ漢代に発展リズム感があってかっこいいがテクニックが必要

隷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 楷書体漢末〜晋代に現れた隷書の発展形直線的でわかりやすく唐以降は標準書体に

楷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 書体速く書けるので書きに活躍本では近世以前に公書にも使われた

行書体天地玄黄宇宙洪荒日月 草書体書を更に崩したようだが実は篆書や隷書の速書きから発展もはやアート

草書躰天地玄黄宇宙洪荒日月 勘亭流江時代に公書で使われた書体「御家流」から発展的に発した書体の1つ 歌舞伎の看板で使われ「芝居字」ともいう太い字でインパクト抜群 太い線と 間のない構成は「お客が 間なく来てほしい」という願いから 相撲字寄席字など類似の書体も含めて「江字」とも呼ぶ

勘亭流天地玄黄宇宙洪荒日月

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

22

14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

23

18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

24

ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 4: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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壱 漢字の歴史

1 漢字の歴史(常にざっぱに)起源伝説帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いたの跡を参考に作った考古学的事実紀元前1500年ごろから甲字が出現甲字占いに使った獣のやの甲に占いの結果を彫り込んだもの銅器に鋳込まれた字

春秋戦国時代各地に様々な形の字が出現(古籀(篆))秦代始皇帝が字を統(篆篆書体) 〜漢代篆書を簡略にした隷書が出現

隷書の崩れた書体(常に崩れる章草体)草書体rarr (弱く崩れる)rarr書体 (再整形)rarr楷書体

宋代印刷書体の出現(宋朝体)rarr明代清代明朝体漢字の辞書Dictionary に3種類を区別義書(意味による分類)『爾雅』(前漢)『広雅』(魏張揖)字書(形による分類)『説解字』(後漢永元12(100)許慎)『篇』(梁顧野王)

『広益会篇』(宋中祥符6(1013)陳彭年等『篇』の最終改訂版)『字彙』(明万暦43(1615)梅膺祚)『康熙字典』(清康熙55(1716)勅撰)

韻書(読みによる分類)『切韻』(隋仁寿元(601)陸法)『広韻』(宋中祥符元(1008) 陳彭年等『切韻』の改訂版)『集韻』(宋景祐4(1037)丁度『広韻』の改訂版)) 『古今韻会挙要』(元徳元(1297)熊忠)『洪武正韻』(明洪武8(1375)勅撰)2 本の漢字の歴史渡来伝説応神天皇16年2(286年実際には4世紀末〜5世紀初)百済から王仁(わに)が『論語』『千字』を携え招聘される考古学的事実暦57年(後漢光武帝建武中元2年)倭の奴国(なノくに現在の福岡市博多区付近)の王が後漢に貢し「漢委奴国王」の印綬を下賜される(後漢書東夷伝)がそのときの印とみられるものが福岡県志賀島で発されている(本最古の漢字)

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372年()に百済の近肖古王から贈られたとされる七が奈良県上神宮にありまた471年()の年号のある鉄剣が埼県の稲荷古墳から出していていずれにも漢で制作事情等が記されているこの頃には漢字を使いこなせる層が広く存在していたようであるが主な担いは中国朝鮮からの渡来の孫だったようである漢字の「呉」は百済経由で伝わったとの説あり本化漢が公の章rarr本語が書きにくい漢字の訓(意味)で本語を書くrarr訓読みの発rarr漢訓読漢字ので本語を書くrarr万葉仮名rarrひらがなカタカナの源流①漢の本語化 A 助詞などを点や線で指(ヲコト点) 漢字を省略して漢字の訓助詞などを書くのに使うrarrカタカナの発 返り点(レ点点など)を付けて読む順番を指rarr漢訓読の発 B 法の本語化(SVOrarrSOV前置詞rarr後置詞) 助字を本語の意味に使う(「被」受動rarr尊敬) 本語独の助字の発(「度(たく)」「候(そうろう)」など) rarr変体漢(記録体)rarr候(近世公書紙に使われた体) C 名詞や動詞など独語をきな字で助詞や送り仮名をさな字で書く(宣命体) 漢語の本語化和との融合 rarr漢字と仮名を混ぜて書く(和漢混淆)rarr「漢字仮名混じり」へ②万葉仮名からひらがなへ 万葉仮名(普通の漢字と同じ)rarr草書体(崩し字)で書かれる(草仮名) rarr崩しすぎて元の字とは別な字に(ひらがなの発)平安時代には基本的に本語はひらがなだけで書く中世以降漢語の増加などにより漢字を平仮名に混ぜて書くことが般化する仮名は1節に何種類もあったが1900年(明治33年)の「学校令」で11字に定め

られそれ以外の仮名は「変体仮名」と呼ばれるようになった本の字書字書の抜き書きと思われる8世紀初の簡が奈良県池遺跡から出 (682年天武天皇が『新字』44巻を作らせたとの『本書紀』の記述に関係)『新撰字鏡』(900頃昌住)最古の漢和辞典『類聚名義抄』(1100頃)アクセント記述『聚分韻略』(1307年関師錬)本で刊された韻書『倭篇』(室町初期)字書の代名詞 『節集』(室町中期)字引として広く使われる『漢和辞典』(1960初版1990修訂2版2000補巻諸橋轍次)本最の漢字辞書

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コラム いろいろな書体筆記具書道や印刷技術の発達に伴い漢字にもいろいろな書体ができました以下

その部を紹介します筆写体篆書体秦の李斯が古い字を改良したという中国初の統書体今でも印章で活躍

嫟嚢妌七疊夭癢扚抡浠偢患愫 隷書体秦代に現れ漢代に発展リズム感があってかっこいいがテクニックが必要

隷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 楷書体漢末〜晋代に現れた隷書の発展形直線的でわかりやすく唐以降は標準書体に

楷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 書体速く書けるので書きに活躍本では近世以前に公書にも使われた

行書体天地玄黄宇宙洪荒日月 草書体書を更に崩したようだが実は篆書や隷書の速書きから発展もはやアート

草書躰天地玄黄宇宙洪荒日月 勘亭流江時代に公書で使われた書体「御家流」から発展的に発した書体の1つ 歌舞伎の看板で使われ「芝居字」ともいう太い字でインパクト抜群 太い線と 間のない構成は「お客が 間なく来てほしい」という願いから 相撲字寄席字など類似の書体も含めて「江字」とも呼ぶ

勘亭流天地玄黄宇宙洪荒日月

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

26

122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 5: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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372年()に百済の近肖古王から贈られたとされる七が奈良県上神宮にありまた471年()の年号のある鉄剣が埼県の稲荷古墳から出していていずれにも漢で制作事情等が記されているこの頃には漢字を使いこなせる層が広く存在していたようであるが主な担いは中国朝鮮からの渡来の孫だったようである漢字の「呉」は百済経由で伝わったとの説あり本化漢が公の章rarr本語が書きにくい漢字の訓(意味)で本語を書くrarr訓読みの発rarr漢訓読漢字ので本語を書くrarr万葉仮名rarrひらがなカタカナの源流①漢の本語化 A 助詞などを点や線で指(ヲコト点) 漢字を省略して漢字の訓助詞などを書くのに使うrarrカタカナの発 返り点(レ点点など)を付けて読む順番を指rarr漢訓読の発 B 法の本語化(SVOrarrSOV前置詞rarr後置詞) 助字を本語の意味に使う(「被」受動rarr尊敬) 本語独の助字の発(「度(たく)」「候(そうろう)」など) rarr変体漢(記録体)rarr候(近世公書紙に使われた体) C 名詞や動詞など独語をきな字で助詞や送り仮名をさな字で書く(宣命体) 漢語の本語化和との融合 rarr漢字と仮名を混ぜて書く(和漢混淆)rarr「漢字仮名混じり」へ②万葉仮名からひらがなへ 万葉仮名(普通の漢字と同じ)rarr草書体(崩し字)で書かれる(草仮名) rarr崩しすぎて元の字とは別な字に(ひらがなの発)平安時代には基本的に本語はひらがなだけで書く中世以降漢語の増加などにより漢字を平仮名に混ぜて書くことが般化する仮名は1節に何種類もあったが1900年(明治33年)の「学校令」で11字に定め

られそれ以外の仮名は「変体仮名」と呼ばれるようになった本の字書字書の抜き書きと思われる8世紀初の簡が奈良県池遺跡から出 (682年天武天皇が『新字』44巻を作らせたとの『本書紀』の記述に関係)『新撰字鏡』(900頃昌住)最古の漢和辞典『類聚名義抄』(1100頃)アクセント記述『聚分韻略』(1307年関師錬)本で刊された韻書『倭篇』(室町初期)字書の代名詞 『節集』(室町中期)字引として広く使われる『漢和辞典』(1960初版1990修訂2版2000補巻諸橋轍次)本最の漢字辞書

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コラム いろいろな書体筆記具書道や印刷技術の発達に伴い漢字にもいろいろな書体ができました以下

その部を紹介します筆写体篆書体秦の李斯が古い字を改良したという中国初の統書体今でも印章で活躍

嫟嚢妌七疊夭癢扚抡浠偢患愫 隷書体秦代に現れ漢代に発展リズム感があってかっこいいがテクニックが必要

隷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 楷書体漢末〜晋代に現れた隷書の発展形直線的でわかりやすく唐以降は標準書体に

楷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 書体速く書けるので書きに活躍本では近世以前に公書にも使われた

行書体天地玄黄宇宙洪荒日月 草書体書を更に崩したようだが実は篆書や隷書の速書きから発展もはやアート

草書躰天地玄黄宇宙洪荒日月 勘亭流江時代に公書で使われた書体「御家流」から発展的に発した書体の1つ 歌舞伎の看板で使われ「芝居字」ともいう太い字でインパクト抜群 太い線と 間のない構成は「お客が 間なく来てほしい」という願いから 相撲字寄席字など類似の書体も含めて「江字」とも呼ぶ

勘亭流天地玄黄宇宙洪荒日月

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

11

さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 6: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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コラム いろいろな書体筆記具書道や印刷技術の発達に伴い漢字にもいろいろな書体ができました以下

その部を紹介します筆写体篆書体秦の李斯が古い字を改良したという中国初の統書体今でも印章で活躍

嫟嚢妌七疊夭癢扚抡浠偢患愫 隷書体秦代に現れ漢代に発展リズム感があってかっこいいがテクニックが必要

隷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 楷書体漢末〜晋代に現れた隷書の発展形直線的でわかりやすく唐以降は標準書体に

楷書体天地玄黄宇宙洪荒日月 書体速く書けるので書きに活躍本では近世以前に公書にも使われた

行書体天地玄黄宇宙洪荒日月 草書体書を更に崩したようだが実は篆書や隷書の速書きから発展もはやアート

草書躰天地玄黄宇宙洪荒日月 勘亭流江時代に公書で使われた書体「御家流」から発展的に発した書体の1つ 歌舞伎の看板で使われ「芝居字」ともいう太い字でインパクト抜群 太い線と 間のない構成は「お客が 間なく来てほしい」という願いから 相撲字寄席字など類似の書体も含めて「江字」とも呼ぶ

勘亭流天地玄黄宇宙洪荒日月

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 7: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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印刷体宋朝体宋代の印刷物に使われたという書体中国では「仿宋体」と呼ぶ涼しげ仿宋体天地玄黄宇宙洪荒日月明朝体宋代に原型発明代に発展中国では「宋体」「明体」と呼ばれる 読みやすいので印刷物に活躍

宋体天地黄宇宙洪荒(中国のフォント)明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の)

太明朝体天地玄黄宇宙洪荒日月(本の) ゴシック体欧の「サンセリフ」をもとにした字体本にも強調部分にも使える

ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 太ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 丸ゴシック体天地玄黄宇宙洪荒日月 教科書体本で初等教育のために楷書体を改良線がわかりやすいので字の本に

教科書体天地宇宙洪荒

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

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2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 8: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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コラム 六書漢字の造字原理漢字の作りを『説解字』では6種類に分類していますこの分類は便利なので今

でも漢字の構成を説明する際にはよく使われます(字は甲字をした)①象形物の形をかたどって字形を作る

亀 疑 恐 鍬 兼 凶 怯 尉 頴 横

肅 貢 黒 叉 哉 搾 象算 支 時

雫 鳳者 鶏就 燕舟 十 術 醇 捷

②指事位置や状態といった抽象概念を表す

上企 下伎 謇 蔘 廰 孕 友迪

③形声カテゴリを表す「意符」とを表す「声符」とを組み合わせて字を作る

河桂 室占 酒陛 姜芽

④会意既存の字を組み合わせて新しい意味を表す字を作る

林験 炎欽 飲柄 棄撲

⑤転注諸説あるが漢字の意味を変化させて別な意味に使うことという

膠 ながいrarrおさリーダー

令裃 おおせる命令するrarr〜しむ〜させる

樂喃 おと楽rarrたのしむ

また互いに同じような意味に通することという説もある

腦larrrarr腴考( 「年寄 」 意味)

⑥仮借他の同類字の字を借すること

我乍 のこぎりのような刃の武器rarrわれ(わたし)

其頬 み(箕)rarrそれ

來好 むぎ()rarrくる

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弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

10

2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 9: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

9

弐 本の漢字の現況

1 常漢字常漢字は本の公書やメディア教育などでの使漢字の基準

11制定の歴史1923年(正12年)部省臨時国語調査会が1962字およびその略字154字を「常漢字」として制定(関東震災の発により施できず)

1931年(昭和6年)「常漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて1858字に修正(minus147字+45字)(満州事変のため施できず)

1942年(昭和17年)国語審議会が「標準漢字表」2528字を作成うち1134字を常漢字1320字を準常

漢字とする(戦時中のため施できず)

1945年(昭和20年)国語審議会が「常漢字表(1295字)」案を発表(minus88字+249字)

1946年(昭和21年)1116上記案を修正した「当漢字表」1850字が告される

1981年(昭和56年)部省国語審議会の決定により「常漢字表」1945字が制定公布される(当漢字+95字1字字体変更《燈rarr灯》)

2008年(平成20年)512常漢字表追加字の第1次素案218字発表616追加候補が188字にまた5字「銑錘勺匁脹」を削除922追加候補から「蒙」を除外新たに「刹椎賭遡」を候補に追加追加候補が191字になる

2009年(平成21年)1023新たに9字「柿哺楷睦 錮賂勾毀」を候補に追加また「聘

憚哨諜」が追加候補から外されることになり追加候補は196字になる字体については2004年制定「表外漢字字体表」の形を印刷標準字体とし書き字体

と形が違う字(しんにゅうの「辶辶」など)については[]で囲い注意を喚起した

10

2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 10: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

10

2010年(平成22年)67の第51回化審議会総会で改定常漢字表(2136字)を答申

1130内閣告により施12現在の常漢字表内容はここでは全体をすことができませんので興味のあるは化庁の

httpkokugobunkagojpkokugo_nihongojohokijunnaikakukanjiindexhtmlをご覧ください13常漢字表付表ここには常漢字表ですことのできない複数の漢字でひとつの和語をあらわしたり

する熟語(熟字訓)がっています明 あす あずき海海あま硫 いおう意気地 いくじ舎 いなか息吹 いぶき海原 うなばら乳 うば浮気 うわき浮つく うわつく笑顔 えがお叔伯おじ おとな おとめ叔伯おばお巡りさんおまわりさんお神酒 おみき家 おもや神楽 かぐらさん かあさん河岸 かし鍛冶 かじ邪 かぜ固唾 かたず

仮名 かな蚊帳 かや為替 かわせ河原 かわら川原 かわら昨 きのう今 きょう果物 くだもの くろうと今朝 けさ景 けしき地 ここち居 こじ今年 ことし早 さおとめ雑 ざこ桟敷 さじき差しえるさしつかえる五 さつき早苗 さなえ五 さみだれ時 しぐれ尻尾 しっぽ しない舗 しにせ

芝 しばふ清 しみず三味線 しゃみせん砂利 じゃり数珠 じゅず上 じょうず髪 しらが素 しろうと師 しわす数寄屋数奇屋 すきや相撲 すもう草履 ぞうり だし太 たちち退くたちのく七 たなばた袋 たび稚児 ちご ついたち築 つきやま梅 つゆ凸凹 でこぼこ伝う てつだう伝船 てんません投網 とあみ

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

22

14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

23

18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 11: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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さん とうさん重重とえはたえ読経 どきょう時計 とけい友達 ともだち仲 なこうど名残 なごり雪崩 なだれ兄さん にいさん姉さん ねえさん祝詞 のりと博 はかせ はたち歳 はたち

はつか波場 はとば ひとり和 ひより ふたり ふつか吹雪 ふぶき下 へた部屋 へや迷 まいご真 まじめ真っ まっか真っ まっさお産 みやげ

息 むすこ眼鏡 めがね猛者 もさ紅葉 もみじ綿 もめん最寄り もより百 やおちょう百屋 やおや和 やまと弥 やよい浴 ゆかた ゆくえ寄席 よせ若 わこうど

が付いているものは改定常漢字表制定に従い追加または改訂されたもの2 新字体と旧字体昔から難しい字には略字(字画を簡単にした字)がありましたが当漢字制定以降漢

字表にっている字は略字が正字体(新字体)になりましたこれに対して伝統的な字体を旧字体といます旧字体は韓国で使われている漢字の字体とほとんど同じです(1)字を思い切って簡単にしたもの(以下上が新字体下が旧字体)圧医囲円塩応画会岳旧芸県広号国蚕実写寿処条尽壓醫圍圓鹽應畫會嶽罐舊藝缺縣廣號國蠶絲實寫壽處條盡図声双体台団庁点当弐売弁弁弁万与予余圖聲雙體臺團蟲廳點當貳賣辨瓣辯萬與豫餘

(2)部分だけかなり簡単にしたもの壱駅欧殴桜仮価絵拡覚学関気帰拠挙区駆継献顕鉱済斎剤壹驛歐毆櫻假價繪擴覺學關氣歸據擧區驅繼獻顯鑛濟 劑児辞湿釈渋称証畳触嘱枢数窃摂属続対滝択沢担胆断兒辭濕釋澁稱證疊觸囑樞數竊攝屬續對瀧擇澤擔膽斷痴昼鋳逓鉄転伝灯党独読廃発蛮浜払仏並辺変宝豊翻訳癡晝鑄遞鐵轉傳燈黨獨讀廢發蠻濱拂佛竝邊變寶豐飜譯誉乱猟塁礼励霊齢恋炉楼湾譽亂獵壘禮勵靈齡戀爐樓灣

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 12: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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(3)あまり変わってないもの亜悪為隠栄営衛穏壊懐楽陥勧歓観偽戯犠峡挟狭暁勲径茎亞惡爲隱榮營衞穩壞懷樂陷勸歡觀僞戲犧峽挾狹曉勳徑莖恵渓経蛍軽鶏倹剣険検権験厳効恒砕雑参桟惨賛残収従獣惠溪經螢輕鷄儉劍險檢權驗嚴效恆碎雜參棧慘贊殘收從獸縦粛叙将焼奨乗浄剰縄壌嬢譲醸真寝慎粋酔穂随髄静専浅縱肅敍將燒奬乘淨剩繩壤孃讓釀眞寢愼粹醉穗隨髓靜專淺戦践銭潜繊禅壮争荘挿装総蔵臓堕帯滞単弾遅聴勅鎮稲届戰踐錢潛纖禪壯爭莊插裝總藏臟墮帶滯單彈遲聽敕鎭稻屆悩脳覇拝秘褒滿黙薬様来覧両労惱腦霸拜祕襃満默藥樣來覽兩勞

(4a)わずかな違いしかないもの奥殻巻圏捜騒闘盗髪抜揺謡奧殼卷圈搜騷鬪盜髮拔搖謠

(4b)わずかな違いしかないため旧字体は JIS 規格外逸謁縁横温禍悔海慨概喝渇褐寛漢器既祈虚郷響勤謹薫 橫 慨槪喝 褐 旣 鄕 薰

掲撃研穀殺祉視煮社者臭祝暑緒署諸渉祥状神瀬節祖僧 硏 黑殺 緖 諸 祥 神瀨

層巣増憎贈即嘆著徴懲塚都徳突難梅繁晩卑碑賓頻敏瓶侮 增 塚都德 頻 甁

福併塀勉歩墨毎免戻頼欄隆虜緑涙類暦歴練錬廊朗郎録福倂塀 免戾賴 綠 郞

(4c)筆画の違いしかないため JIS 規格外(部)間兼嫌港告清雪全妥唐半羽閒兼嫌港吿淸雪全妥唐半

(5a)実は新字体に別な字を宛てたもの(や意味には関連があることが多い)医芸県台体灯党浜 弁 豊与予余醫罐藝缺縣絲臺體蟲燈黨濱辨瓣辯豐與豫餘(5b)実は昔の字の復活画岳号処万礼畫嶽號處萬禮(6a)改定常漢字表制定に伴い字体の差異が問題になるもの(旧字体の形下段のまま常漢字表にるが新字体に準じた形を使ってもかまわない)淫葛僅煎詮嘲捗溺填賭剥箸蔽頬淫 葛 僅 煎 詮 嘲 捗 溺塡 賭剝箸 蔽頰

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

28

134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

43

伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 13: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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現代では下の旧字体形が般的だが筆記体では上の新字体形も使われてきた例

彙箋

(6b)改定常漢字表制定に伴い「しんにゅう」「しょくへん」の形で常漢字表では下の旧字体の形(辶)だが上の新字体の形(辶飠)も使ってよい(特に書きの場合には新字体の形が普通の)もの餌 遡 遜 謎 餅 遡遜謎餅

3 本の漢字の使基準31教育漢字学校で教えられる漢字のこと現在1006字が対象

教育漢字の歴史1948年「当漢字別表」として教育漢字881字が制定される1968年115字を備考として追加1977年正式に教育漢字として追加(rarr996字)1989年改定(minus10字+20字1006字)(1)1年80字右円王下花学気九休空五校左三四字七出上森正千川先早草村男中町天年百本名林六(2)2年160字引雲園遠何科夏家歌画回会海絵外楽活間丸岩顔汽記帰京強教近兄形計元原古午後語公広交光考合国今才細作算市姉思紙寺時室社弱秋週春書少場新親図数声星晴切雪船線前組多太体台地池知茶昼朝直通弟店点電冬当東答頭同道読内南売買半番分聞歩北毎妹万明鳴夜野友曜来理話(3)3年200字悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽決研県庫湖向幸港号根祭仕死使始指詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板悲美筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命問役薬由油有遊予洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和開

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

22

14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

23

18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

24

ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

25

117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

32

ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 14: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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(4)4年200字愛案以位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連労録街(5)5年185字圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛志枝師資飼似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版肥備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領快(6)6年181字異遺域宇映延沿我灰拡閣割株巻看簡危机貴疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激絹権憲源厳呼誤后孝皇紅降鋼刻穀困砂座済裁策冊蚕私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論揮残りの常漢字は中学校3年間で習得32名漢字特別にの名付けにのみ使われる字

(1)1951年92字を制定(うち7字は常漢字にれられた)丑丞乃之也亘亥亦亨亮伊匡卯只吾呂哉嘉圭奈宏寅巌庄弘弥彦悌敦昌晃晋智暢朋桂桐楠橘欣欽毅浩淳熊爾猪玲琢瑞睦磯祐禄禎稔穣綾惣聡肇胤艶蔦藤蘭蝶輔郁錦鎌靖須馨駒鯉鯛鶴麿常漢字にれられた字仙尚杉甚磨()(2)1976年28字追加(120字うち1字は常漢字にれられた)佑允冴喬怜旭杏梓梢梨沙渚瑠瞳紗紘絢翠耶芙茜藍那阿隼鮎葵常漢字にれられた字悠(3)1981年54字追加また名漢字のうち8字が常漢字になり削除(166字)伍伶侑尭孟峻嵩嶺巴彬惇惟慧斐旦昂李栗楓槙汐洵洸渥瑛瑶璃甫皓眸矩碧笹緋翔脩苑茉莉萌萩蓉蕗虹諒赳迪遥遼霞頌駿鳩鷹(4)1990年118字追加(284字)

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 15: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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伎伽侃倖倭偲冶凌凜凪捺於旺昴晏晟晨暉曙朔凱勁叡叶唄啄奎媛嬉宥崚嵐嵯巽彗彪恕憧拳捷杜柊柚柾栞梧椋椎椰椿楊榛槻樺檀毬汀汰洲湧滉漱澪熙燎燦燿爽玖琳瑚瑳皐眉瞭碩秦稀稜竣笙紬絃綜綸綺耀胡舜芹茄茅莞菖菫蒔蒼蓮蕉衿袈裟詢誼諄醇采雛鞠颯魁鳳鴻鵬麟黎黛(5)1997年1字追加(285字)琉(6)2004年2に1字6に1字7に3字追加(290字)曽獅瀧毘駕(7)同9488字追加また名漢字の異体字205字も追加され合計983字(省略)(8)2009年4302字追加(985字)祷穹(9) 2010年1130常漢字表に追加された129字を削除(うち3字の異体字が名漢字に)常漢字表から削除された5字を追加(861字)銑錘勺匁脹曽(10)2015年171字追加(862字)巫(11)2017年9241字追加(863字)渾名漢字表(常漢字表外字およびその異体字)丑丞串乃之乎也云亘(亙)些亦亥亨亮仔伊伍伽佃佑伶侃侑俄俠俣俐侶倭 倦倖偲傭儲允 兜其冴凌凜(凛)凧凪凰凱函劉劫勁勃勺勿匁匡廿卯卿厨 叡叢叶只吾呑吻哉哨啄哩喬喧喰喋嘩嘉嘗噌噂圃圭坐尭(堯)坦埴堰堺堵塙壕壬夷奄奎套娃姪姥娩嬉孟宏宋宕宥寅寓寵尖尤屑峨峻崚嵯嵩嶺巌(巖)巫已巴巷巽帖幌幡庄庇庚庵廟 弘弛彗彦彪彬徠忽怜 恰恕悌惟惚悉惇惹惺惣慧憐戊或戟托按 挽掬捲捷捺捧掠揃摑摺撒撰撞播撫擢孜敦斐斡 斯於旦旭昂昊昏昌昴晏晃(晄)晒晋晟晦晨智暉暢曙曝曳朋朔杏 杜李杭杵枕杷枇柑柴柘柊柏柾柚桧(檜)栞桔桂栖桐栗梧梓梢梛梯桶梶椛梁棲椎椋椀 楚楕椿楠楓椰楢楊榎樺榊榛槙(槇)槍槌樫槻樟樋橘樽橙檎檀櫂櫛櫓欣欽 此殆毅毘毬汀汝汐汎汲沌沓沫洸洲洵洛浩浬淵淳渚(渚)淀淋渥湘湊湛渾溢滉溜漱漕漣澪濡瀕灘 灼烏焰焚煌煎煤煉熙燕燎燦燭燿爾牒牟牡牽犀狼猪(猪)獅玖珂珈珊珀玲琢(琢)琉瑛琥琶琵琳瑚瑞瑶瑳瓢甥甫畠畢疏皐皓眸瞥矩砦砥砧硯碓碗碩碧磐磯祇祢(禰)祐(祐)祷(禱)禄(祿)禎(禎)禽秦秤稀稔稟稜穣(穰)穹穿窄窪窺竣竪竺竿 笹笙笠筈筑箕箔篇篠簞 粥粟糊紘紗紐絃紬絆絢綺綜綴緋綾綸縞徽繫繡纂纏羚羨翔翠耀耶耽聡肇肋肘肴胤胡脩腔脹膏臥舜舵艶芥芹芭芙芦苑茄苔苺茅茉茨茸茜莞荻莫莉菅菫菖萄菩萌(萠)萊菱葦葵萱葺萩董葡蓑蒔蒐蒼蒲蒙蓉蓮蔭蔣蔦蓬蔓蕎蕨

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 16: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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蕉蕃蕪薙蕾蕗藁薩蘇蘭蝦蝶螺蟬蟹蠟衿袈袴裡裟裳襖 訣註詢詫誼諏諄諒謂諺讃 貰賑赳跨蹄蹟輔輯輿轟辻迂迄辿迪迦這逞逗逢遥(遙) 遼那祁郁鄭醇醐醍醬釉釘釧銑鋒鋸錘錐錆錫鍬鎧閃閏閤阿陀隈隼雀雁雛雫霞靖鞄鞍鞘鞠頌頗顚颯饗馨馴馳駕駿驍魁魯鮎鯉鯛鰯鱒鱗鳩鳶鳳鴨鴻鵜鵬鷗鷲鷺鷹麒麓麟麿黎黛常漢字のうち名に許容される字体亞(亜)惡(悪)爲(為) (逸)榮(栄)衞(衛) (謁)圓(円) (縁)薗(園)應(応)櫻(桜)奧(奥)橫(横) (温)價(価) (禍) (悔) (海)壞(壊)懷(懐)樂(楽)(渇)卷(巻)陷(陥) (寛) (漢)氣(気) (祈) (器)僞(偽)戲(戯) (虚)

峽(峡)狹(狭) (響)曉(暁) (勤) (謹)駈(駆)勳(勲)薰(薫)惠(恵) (掲)鷄(鶏)藝(芸) (撃)縣(県)儉(倹)劍(剣)險(険)圈(圏)檢(検)顯(顕)驗(験)嚴(厳)廣(広)恆(恒) ()國(国)黑() (穀)碎(砕)雜(雑) (祉) (視)兒(児)濕(湿)實(実) (社) (者) (煮)壽(寿)收(収) (臭)從(従)澁(渋)獸(獣)縱(縦) (祝) (暑) (署)緖(緒)諸(諸)敍(叙)將(将)祥(祥) (渉)燒(焼)奬(奨)條(条) (状)乘(乗)淨(浄)剩(剰)疊(畳)孃(嬢)讓(譲)釀(醸)神(神)眞(真)寢(寝)愼(慎)盡(尽)粹(粋)醉(酔)穗(穂)瀨(瀬)()靜(静)攝(摂) (節)專(専)戰(戦)纖(繊)禪(禅) (祖)壯(壮)爭(争)莊(荘)搜(捜)(巣)曾(曽)裝(装) (僧) (層) (痩)騷(騒)增(増) (憎)藏(蔵) (贈)

臟(臓) (即)帶(帯)滯(滞)瀧(滝)單(単) (嘆)團(団)彈(弾)晝(昼)鑄(鋳)(著)廳(庁) (徴)聽(聴) (懲)鎭(鎮)轉(転)傳(伝)都(都)嶋(島)燈(灯)

盜(盗)稻(稲)德(徳) (突) (難)拜(拝)盃(杯)賣(売) (梅)髮(髪)拔(抜)(繁) (晩) (卑)祕(秘) (碑) (賓) (敏)冨(富) (侮)福(福)拂(払)

佛(仏) (勉) (歩)峯(峰) (墨)飜(翻) (毎)萬(万)默(黙)埜(野)彌(弥)藥(薬)與(与)搖(揺)樣(様)謠(謡)來(来)賴(頼)覽(覧) (欄)() (虜)凉(涼)綠(緑) (涙)壘(塁) (類)禮(礼) (暦) (歴) (練) (錬)郞(郎)(朗) (廊) (録)

33新聞漢字 常漢字から11字を除外45字を増やしたただし部分が改定常漢字表に採されたため現在では以下の2字のみ磯 いそ(磯釣り) [キ] 哨 ショウ(哨戒歩哨)

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 17: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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34本語能試験1級準の漢字常漢字から増減した2100字

(1)改定常漢字表にった字(56字)挨闇椅俺宛鍋崖蓋 裾脇頬僅稽詣頃 股喉尻沙拶 膝叱呪腫袖憧芯腎誰狙曾爽汰諦旦肘箸枕貼瞳頓丼匂眉謎湧嵐慄呂籠(2)その他(54字)於嘩霞咳筈其嬉稀嘘睨喧呟壷股垢叩噛忽惚撒只匙此蒔覗髭這濡繍茹梢炒醤賑貰揃噌蘇噂殆蛋馳紐蝶吊剃吠撫鞄勿尤溜或碗(3)本語能試験1級の出題範囲から除外されている常漢字(14字)翁嚇虞侯爵且薪帥但朕奴婆畝隷35コンピュータにおける漢字(1)旧 JIS 漢字1978年に本規格協会から出された6802字 「第1準」漢字2965字48〜83区に「第2準」漢字3384字(2)新 JIS 漢字1983年旧 JIS 漢字を改訂 「第2準」漢字3388字(4字追加)1990年に2字追加して3390字(3)JIS 補助漢字1990年に発表JIS 漢字に含まれない5801字(4)ユニコード(Unicode)1993年にコンピュータにおける新しい字処理コード国際規格として発表本では1995年に漢字表が出される(20902字)(5)現在いられている JIS 漢字第1準2965字(常漢字名漢字地名その他よくいられる漢字)第2準3390字(第1準に準じていられる漢字)第3準1259字(字体変更のあった字名漢字の異体字旧漢字地名部等)第4準2436字(6)ユニコードにおける漢字本韓国中国台湾(後にベトナムも加わる)などの各地域でいられる漢字を

多少の違いがあっても同とみなし汎性あるコード体系を作ろうとしたものCJK統合漢字(1993制定Unicode 11最初は20902字だったが追加を重ね現在は

20971字)拡張漢字A集合(1999年Unicode306582字)拡張漢字B集合(2001年Unicode3142711字ただし誤りが多い)拡張漢字C集合(2009年Unicode524149字)拡張漢字D集合(2010年Unicode60222字)

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

25

117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

26

122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 18: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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拡張漢字 E集合(2015年Unicode805762字)拡張漢字 F集合(2017年Unicode1007413字) 異体字重複誤字幽霊字も多いが総87810字が登録済この他にも各地域での既存コードとの互換性のための「CJK互換漢字(472字)」もある4 漢字ってどのくらいあるの漢字はアルファベット(現在の)仮名ハングルなどと違い新たな字をいくらでも作

ることができまた字画のわずかな違いで別な字とみなすこともできるので正確な字数ははっきりしません応の基準として以下の辞書に収録される字数を挙げます『説解字』(100漢許慎撰)出し字9353字重(異体字)1163字『篇』(梁顧野王編)16917字『広益会篇』(宋篇の増補改訂版)28989字『字彙』(1615明梅膺祚編)33179字『康熙字典』(1716清康煕帝勅撰)49030字『漢和辞典』(1960諸橋轍次編2000年修訂第2版)49964字rarr51109字『中華字海』(1994年冷編)86658字()

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 19: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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コラム 表外訓のはなし「表外訓」とは常漢字表には載っていないが実際には雑誌説などで広く使

われている読みのことです多くは歴史語や法的な葉ですが中にはかなり般的にいられているものもあります表外訓の例(は新聞等でいられるもの)敢えて(あえて)証す(あかす)崇める(あがめる)与る(あずかる)篤い(あつい)予め(あらかじめ)主(あるじ)活かす(いかす)活きる(いきる)何れ(いずれ)愛しい(いとしい)未だ(いまだ)疑る(うたぐる)宴(うたげ)家(うち)旨い(うまい)概ね(おおむね)想う(おもう)凡そ(およそ)却って(かえって)屈む(かがむ)微か(かすか)被る(かぶる)括る(くくる)毎(ごと)

恐い(こわい)如し(ごとし)射す(さす)rarrが射す直(じか)然も(しかも)暫く(しばらく)即ち(すなわち)類(たぐい)企む(たくらむ)称える(たたえる)唯(ただ)達(たち)rarr私達経つ(たつ)為(ため)貯める(ためる)因みに(ちなみに)遂に(ついに)衝く(つく)い(つらい)外(と)rarr外様退く(どくのく)退ける(どけるのける)鶏(とり)虜(とりこ)摂る(とる)

盗る(とる)録る(とる)準える(なぞらえる)尚(なお)等(などら)密かに(ひそかに)先ず(まず)寧ろ(むしろ)空しい(むなしい)愛でる(めでる)以って(もって)刃(やいば)輩(やから)易い(やすい)奴(やつやっこ)む(やむ)める(やめる)漸く(ようやく)依る(よる)慶ぶ(よろこぶ)宜しい(よろしい)判る(わかる)解る(わかる)弁える(わきまえる)

表外の例(エ)rarr紋壊(エ)rarr壊死隠(オン)rarr隠密個(カ)rarr個所怪(ケ)rarr怪我

公(ク)rarr公家荘(ショウ)rarr荘園清(シン)rarr清戦争寿(ス)rarr寿司途(ズ)rarr途三途

駄(タ)rarr下駄雪駄刃(ニン)rarr刃傷苗(ミョウ)rarr苗字明(ミン)rarr明朝体

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 20: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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熟字訓熟語だが特別な読みをするものここには「常漢字表付表」にないものをいくつか集めました憎(あいにく)紫陽花(あじさい)灰汁(あく)伸(あくび)明後(あさって)六夜(いざよい)無花果(いちじく)海豚(いるか)団扇(うちわ)感染る(うつる)独活(うど)海(えび)美味しい(おいしい)可笑しい(おかしい)将(おかみ)昨(おととい)郎花(おみなえし)形(おやま)案(かかし)陽炎(かげろう)南(かぼちゃ)(きくらげ)

鶏(くいな)(くらげ)海(くらげ)茶花(さざんか)流(さすが)百紅(さるすべり)秋(さんま)(すいか)(すもう)台詞(せりふ)科(せりふ)章(たこ)束(たわし)提灯(ちょうちん)(ちょっと)筆(つくし)九九(つくも)九九折(つづらおり)太(ところてん)永遠(とわ)狭間(はざま)流る(はやる)

雲雀(ひばり)河豚(ふぐ)相応しい(ふさわしい)故郷(ふるさと)(へちま)(ぼけ)不如帰(ほととぎす)時(ほととぎす)微笑(み)(ほほえみ)微笑む(ほほえむ)雪洞(ぼんぼり)真似(まね)百(むかで)(もぐら)百(もず)具師(やし)孫(やしゃご)流鏑(やぶさめ)昨夜(ゆうべ)百合(ゆり)早稲(わせ)早(わせ)

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参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 21: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

21

参 部の紹介(書きのポイント)

代表的なもののみです意味のつながりを持たない便宜的分類の部は省きましたきい字は教育漢字()内の字はその部と同じ要素を持つが違う部の字です1 へん(偏)漢字の左側の要素へんを部にする漢字が番多い11にんべん(亻)の動作や状態などに関係する字を作る

休何作体係仕使住他代倍位億健候借信側仲低停伝働付便例仮価件個似修像任備俵仏保供傷仁値俳優(化)依偉儀仰傾伺侵僧俗倒傍佳偶倹債催侍伸促伐伴

伏倣偽傑侯佐儒俊償仙但偵伯侮併偏俸僕僚倫俺伎僅傲侶ポイントカタカナの「イ」を細くした形

にんべん以外の「部」に属する常漢字会今倉令(全)介企傘12ぎょうにんべん()往来交通に関係する字を作る

後待役径徒得往徳復従律御征徴彼微徐循徹ポイント上の「ノ」は少し短めに13てへん(扌)やを使った動作に関係する字を作る

指持拾打投折技採授招接損提拡揮捨推操担探拝批握扱援押拠掘抗振拓抵摘拍抜搬描払捕抱掛換掲携拘控搾撮擦

摂措掃択抽排揚揺擁抑拐括擬拒挟拷抄据拙捜挿挑撒搭把披扶撲抹挨

挫拶拭捉捗捻拉ポイント2画()は必ずはねる 3画は下から上へはね上げる(「才」は3画が左払いなので注意)

てへん以外の「部」に属する常漢字挙承撃掌摩拳 才

22

14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

23

18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

25

117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

28

134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 22: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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14あしへん()やを使った動作に関係する字を作る

路距跡跳踏躍踊践蹴踪

下 部分 「」 字形最終画 上 上

15つちへん()や地などに関係する字を作る

場地坂塩境均増域城壊堤塔坊塊坑壇墳埋垣堪壌塚坪培塀堀埼堆填ポイント3画は下から上へはね上げる

つちへん以外の「部」に属する常漢字型堂圧基在墓垂壁

墾墜塗墨塾塑堕塁報執16たまへん()「」に同じ宝に関係する字を作る 「王」とは形が酷似するが無関係

理球現班環珍珠玩斑璃瑠ポイント筆順は上から横rarr縦rarr横rarr横4画は下から上へはね上げる

たまへん以外の「部」に属する常漢字璧弄王琴17きへん()の種類やで作ったものなどを表す

校村林横橋根植柱板様機械極材札標松梅桜格検構枝株机権樹棒枚模(相)朽枯桃杯柄欄概棋楼核棺桟枢杉析栓槽棚棟朴柳枠椅楷桁 柵柿枕椎栃

横線 左 右 21 率 4画(本来は右払いになる線)は点()にする

以外 「部」 属 常漢字森本楽東来業案栄果束末未査条染朱柔架棄桑某栽梨鬱采麓

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18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

28

134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

43

伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 23: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

23

18のぎへん()穀物に関係のある字を作る

科秋秒種積移税程穀私秘(利和)稿称稲穏穫穂稚稼租

秩稽ポイント「きへん」に同じ

のぎへん以外の「部」に属する常漢字秀19こめへん()穀に関する字

粉精糖粒粋粗粘糧粧ポイント「きへん」に同じ110けものへん(犭)また動物の種類動物に関係する字を作る

独犯獲狂狭狩猛獄猟猿猫猶狙ポイント3画は左払い(ノ)にする

けものへん以外の「部」に属する常漢字状獣献111うしへん(牜)に関係のある字を作る

物特牧犠牲ポイント4画は下から上へはね上げる112しめすへん(礻)「」の変化した形(現在の形は筆写体から) 神祇宗教や運命に関係する字を作る

社神福礼祝祖祈祉禍祥禅ポイントカタカナの「ネ」を細くした形

しめすへん以外の「部」に属する常漢字祭票禁(斎奈)113ころもへん(衤)「」の変化した形服に関係する字を作る

複補(初)被裸褐襟裕裾袖ポイントしめすへんに似ているが「」の右上に短い「ノ」があるのに注意

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 24: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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ころもへん以外の「部」に属する常漢字表製裁装裏襲衰袋裂

衷褒114りっしんべん(忄)「」の変化した形感情や感覚に関する字を作る

快慣情性憶恒惨慎悩怖忙悦怪悔慨悟慌恨惜憎懐憾惰悼憤愉惧憬

憧慄ポイントまず点2つを打ってから縦線を書く(「」とは書き順が違うことに注意)りっしんべん以外の「部」に属する常漢字は43参照115いとへん()繊維彩などに関する字を作る

絵細紙線組級終緑練紀給結続約経織績絶総統編綿絹紅縦縮純納維緯縁繰継紹網紋絡緩絞綱紺繕締縛紛縫

糾緒縄紳繊紡綻緻ポイント「く」「ム」は折れているところを離さないで書く 下の「」は点3つで書いても良い(許容字体)

いとへん以外の「部」に属する常漢字素系紫繁緊繭索累116さんずい(氵)「」の変化した形に関係する字を作る

海活汽池泳温漢決湖港消深注湯波油洋流泣漁治清浅法満浴液演河潔減混準測沿激源済洗潮派(酒)汚汗況沼浸沢濁淡沖澄沈滴添渡濃泊浜浮漫溶涙滑湿潤瀬

潜滞滝泌漂没滅濫浪漏湾渦涯潟渇渓江洪溝滋漆汁渋淑渉浄津漸濯漬

泥洞漠沸浦泡涼淫潰沙汰溺氾汎湧沃 「酒」の正式な部は「」ポイントカタカナの「シ」を細くした形3画は左下から右上へ跳ね上げる

さんずい以外の「部」に属する常漢字氷永泉「したみず(氺)」という形を取る字もある求泰

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117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

31

「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 25: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

25

117にすい()氷に関係する字を作る

冷凍凝准凄冶ポイントカタカナの「ン」を細くした形2画は左下から右上へ跳ね上げる

にすい以外の「部」に属する常漢字冬118こざとへん(阝)「」の変化した形が重なって段になった形 丘など地形築に関係する字を作る

院階陽隊陸険限際防降除障陛陰隠陣隣隔随阻陳陶陪

隆陵陥隅附 阪ポイントまず「フ」から書く縦線は3画119ごんべん()語動に関係する字を作る

記計語読話詩談調課議訓試説許護講識謝証設評誤詞誌諸誠誕討認訪訳論詰誇詳訴謡詠該諮譲請託諾

訂謀誘謁謹謙詐訟詔診譜諭諧詣誰詮諦訃謎ポイント最初の点は短い横棒でもいい2画はくする

ごんべん以外の「部」に属する常漢字警誉誓謄120ひへん()に関係する字を作る

焼灯燃煙燥爆炊炉煩ポイント最後の右払いは点にする

ひへん以外の「部」に属する常漢字炭災灰炎41「れんが」も参照121おんなへん()性また間の属性や性格に関する字を作る

姉妹始好婦婚姓奴妙娘嫁娯如嬢婿姫妨姻嫌妊娠嫡媒妃媛嫉妬

妖ポイント書き順は「くノ」横画は払い上げる

おんなへん以外の「部」に属する常漢字委妻姿威婆妥妄

26

122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 26: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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122かねへん()属や属製品に関係する字を作る

銀鉄鏡録鉱銭銅鋼針鋭鉛鑑鎖鈍錯鐘錠鍛鋳鎮錬銃釣鉢銘

鈴鍋錦 鎌錮ポイント2画の右払いは短くして「」のようにめる 最終画は左下から右上に払い上げる

かねへん以外の「部」に属する常漢字 123ふねへん()船舶に関係する字を作る

船航般艦艇舶舷ポイント真ん中の縦線は点にしない横画は払い上げる124しょくへん(飠)飲に関係する字を作る

飲館飯飼飾飢餓飽 餅ポイント3画の点は短い横線でも縦線でもよい左払いにはしない最終画は点

改訂常漢字表にはへんが旧字体の「」となっている字があるが書きでは「飠」の形が伝統的に使われておりまた書きやすいので新字体の形「飠」で書く

しょくへん以外の「部」に属する常漢字養125いしへん()岩に関する字

研確破砂磁砲硬礎碑砕硝礁硫碁磨126くちくちへん()語呼吸に関する字が多い

味唱吸呼叫咲吹嘆吐噴喚喫嘱嚇喝吟唆唯咽嗅喉叱呪唾嘲唄哺喩

右名古合台同員君向号商品命問和各喜器告史司周可句后善否含召唐哀吉啓哲吏呉嗣唇喪呈呂

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127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

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134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 27: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

27

127ひひへん()太陽時間光に関係する字が多い

時晴明曜暗昭昨映暖晩暇暁曖旺昧早春星昼暑昔景易旧暴暮旨旬是曇普暦暫昇晶昆旦

次の字は「ひらびいわく()」で別の部

書曲最更替冒曹曽128めめへん()に関係する字

眼瞬眠睡眺瞳睦瞭直県真相省看()盾督盲眉129にくづき()体内臓に関係する字を作る

腸脈肥胸臓脳肺腹脚脂脱胴肪腰腕肝胎胆胞膨膜肢肌臆脇股

膝腫腺膳肘(豚)育胃能背()肩腐膚脅肯肖腎脊次の字は「つきつきへん()」で別の部

朝期有望朗服朕130かいかいへん()財宝経済に関する字を作る なお物のは表さない

貯財贈販賦賊購賜賠賄貼賭賂買負貨賞費賀賛資質責貸貧貿貴賃貫賢貢貞賓貪131くるまくるまへん()両に関する字を作る

軽転輪輸較軒軌軸轄軟(斬)軍載輩132ひよみのとりとりへん()酒醸造に関する字を作る

配酸酵酔酷酢酌酬醜醸酪醒酎酒133うまへん()に関する字

駅験駆騒騎駐駄駒驚騰

28

134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

32

ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

33

肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

34

鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

64

本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 28: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

28

134やまへん()岳に関する字

峠峰岐峡崎岬岩岸島岳崩崇崖嵐135むしへん()昆動物に関する字

蚊蛇虹蜂蜜2 つくり(旁)漢字の右側の部分部になるものは少ない21りっとう(刂)刃物に関する字を作る

前列刷副別利刊制則判割劇刻創刈剣剤刺到刑剛剰剖

刹剥ポイント2画()は最後必ず左上にはねる

りっとう以外の「部」に属する常漢字切分初券刃22ぼくにょう()「」(に棒を持って打つ形)の変形 動作を表す字を作る「のぶん」ともう

教数整放改救散敗故政敵敬攻敏敷敢(致赦)ポイント3画の左払いは横線の中間から書く 横線と左払いは続けて書かない(「」は別な部)23おおざと(阝)「」(村集落)の変形 集落政区画に関係する字を作る

都部郡郷郵郎郭郊邪邦邸那ポイント「こざとへん」に同じ24あくび()字はあくびをしている形呼吸感情に関する字

歌次欲(飲)歓欧欺款

29

25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

30

33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 29: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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25ほこづくり()「るまた」とも「」に類似 激しい動作をす字を作る

殺段(役投)殿殴殻毀(般)26ちから()仕事労働などに関係する字

助動勉功効勤勧勘励劾勲勅勃加勝努勇労勢務劣募27おおがい()頭部に関する字を作る

顔頭題願順類額預領頂項顧頑顕頒頻顎頬頃須頓(煩)28ふるとり()に関する字が多い

雑難雅雌雄離集雇隻とり()とは別の部「」との使い分けははっきりしない

鳴鶏鶴3 かんむり(冠)漢字の上の部分へんに次いで部の種類が多い31うかんむり()建物や家屋に関する字を作る

家室安寒客宮実守宿定害完官察寄富容宇宙宗宣宝密寂寝宴審寡寛宜宰宵寧寮宛塞ポイント上の点は短い縦棒でも良い32くさかんむり(艹)「」の変形植物に関する字を作る

花草茶荷苦薬葉落英芽芸菜若蒸蔵著芋菓荒芝薪蓄

薄茂華菊葬藩苗芳菌薫茎薦荘藻萎苛蓋葛茨芯藤蔽 藍ポイントカタカナの「サ」のように書き真ん中は離さない

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 30: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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33たけかんむり()および製品に関する字を作る

算答第笛等箱筆管笑節築簡筋策箇範籍篤符簿筒箋箸

籠ポイントカタカナの「ケ」を2つ並べたような形だが左側は3画が点「」右側はカタカナと同じく左払い34あめかんむり()天候に関する字を作る

雲雪電需震霧雷露零霊霜雰ポイント4つの点の配置に注意短い横線にする必要はない35あなかんむり()洞空間に関する字を作る

空究窓突窒窮窃窯窟ポイント5画(右曲げ)は最後を跳ねなくてもいい36あみがしら(罒)網の形網刑罰などに関する字

置罪署(買)罰罷羅罵4 あし(脚)漢字の下の部分41れんが(灬)「」の変形を使う為調理等に関する字を作る

点照然熱無熟(蒸)為煮烈焦煎熊ポイント4つの点の向きに注意42ひとあし()「」が下にある形意味は「にんべん」に同じ

先兄元光児兆党()克免充()ポイント最終画は縦rarrカーブrarr横rarr上向きに「はね」を作る43こころ()「」が下にある形意味は「りっしんべん」に同じ

思悪意感急想息悲念応恩志態憲忠忘恐恵怒慮恋惑

慰忌愚憩慈怠患懸懇愁懲忍悠怨恣愛必憂慶

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 31: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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「したごころ()」という形を取る字もある慕恭

5 かまえ(構)漢字の外側の部分51くにがまえ()領域に関する字を作る

園国図囲固因団困圏囚四回(この2字は部だが形は「」)ポイント左上rarr右を最初に書き下は中を書いてから最後に書く52もんがまえ()扉に関する字を作る

間開関閣閉(問聞)闘閲閑閥闇ポイント先に「」を書く書き順は「」と同じ53ほこがまえ()武器戦闘に関する字を作る

成戦我戒戯戚ポイントの2画(右斜めはね)に注意3画(左払い)を書き忘れない54ぎょうがまえ()交通街路に関する字を作る

街衛術衝衡ポイント左側はぎょうにんべん()と同じ中部はへんを書くときと同じ (右払いを点にする横画の1つをはね上げるなど)6 たれ(垂)漢字の上〜左側の部分へんとかんむりの中間61まだれ()家屋に関する字を作る

広店庫庭度康底府序座庁床廉廊庶廃庸(応唐席腐慶魔

摩)62やまいだれ(疒)病気に関する字を作る

病痛疲療疾痘癖疫症痴癒痢痕痩瘍

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 32: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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ポイントまずまだれ()を書いてからにすい()を書く63しかばね()①死体②尻③重なったものを表す

屋局居属尺層展屈尾尿尼履尻7 にょう(繞)漢字の左〜下の連続する部分71しんにゅう(辶)「辵<+」で道路通を表す字を作る 「しんにょう」ともう

遠近週通道運進送速追返遊選達辺連過逆述造退適迷遺違迎遣込遅遡遜ポイント最後に書く ʒのような形の部分は続けて書き最後に右払い 形の取りが難しいので特に注意すること

えんにょう()や「之」のように書いてはいけない「辶」の点は書き(楷書体)の場合1つだけ書くのが通例

2点(辶)は本来明朝体の形(辶)実は楷書体の点の下の横棒が2つの点に対応する

72えんにょう()「」の変形

建延廷ポイント最後に書くしんにゅうと混同しない73そうにょう()に関する字を作る

起超越趣赴ポイント最初に書く

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

39

3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 33: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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肆 本独の漢字の発展

1 国字(和製漢字本製の漢字)漢字はもともと中国のものですしかし本で使っているうちに中国にはないが本

にはあるもの中国でどの漢字になるのかわかりにくいものまた新しくできたものなどを書くため本で独に作った字が沢ありますこれらを「国字」あるいは「和製漢字」などと呼びます「国字」にあたるものは韓国にも「畓」「媤」「乭」などたくさんありますまたベトナムではベトナム語そのものを表すための字として「字喃(チュノム)」が作られました更に「働」「鱈」など本製の字が中国や韓国に逆輸された例もあります(1)常漢字表にあるもの働 ドウはたら(く)「+動」塀 ヘイ 遮るという意味の「屏」にでできているので「+屏」峠 とうげ 道をのぼりつめて下りにかかる所なので「+上+下」枠 わく 字源不明畑 はたけはた に対してがないので「+」込 こ(むめる) 「辵+」で進するという意味の字にした匂 にお(いう) 韻の異体字「韵」の旁の変形意味も聴覚から嗅覚へ栃 とち 「+万(千で「とち」hellip)」の変形とも「櫔」の略字とも腺 セン 「+泉」で分泌器官を表す 江時代の医学者宇川真の造字(他に「膵」なども)国字とわれているが実は国字ではないもの匁 (セン)もんめ「+メ」とわれているが実は「錢」のつくり「戔」の省略

形中国で昔から類似の形(181033)が「銭」の略字として使われた搾 サクしぼ(る) 実は「榨(サク)」の異体字「榨菜(ザーサイ)」を本では「搾

菜」とも書く(2)JIS 第1準までにっている国字(の付いた字は国字ではないという説もある)凧 たこ凪 なぎな(ぐ)喰 く(うらう)噸 トン噺 はなし杢 もく栂 つがとが

柾 まさまさき椙 すぎ椛 もみじ榊 さかき樫 かし畠 はたはたけ硲 はざま

笹 ささ粁 キロメートル

くめ もみ

粍 ミリメートル糎 センチメートル辻 つじ

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 34: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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鋲 ビョウ鑓 やり雫 ダしずく

鰯 いわし鱈 セツたら鴫 しぎ

鳰 にお麿 まろ

(3)JIS 第2準までにっている国字俤 おもかげ俥 くるま凩 こがらし呎 フィート嬶 かかかかあ弖 て怺 こら(える)扨 さて杣 そま枡 ます梺 ふもと椚 くぬぎ毟 むし(る)燵 タツ瓧 デカグラム瓩 キログラム瓲 トン瓰 デシグラム瓱 ミリグラム瓸 ヘクトグラム甅 センチグラム癪 シャク竍 デカリットル竏 キロリットル竕 デシリットル竓 ミリリットル竡 ヘクトリットル竰 センチリットル簓 センささら

簗 やな籵 デカメートル粨 ヘクトメートル糀 こうじ綛 かすりかせ縅 おどしおど(す)繧 ウン纐 コウしぼ(り)し

ぼりぞ(め)聢 しか(と)膵 スイ艝 そり萢 やちやつ蓙 ござ蚫 ホウあわび蛯 えび袰 ほろ裃 かみしも裄 ゆき褄 つま襷 たすき諚 ジョウおきてお

お(せ)躾 しつけ軈 やが(て)轌 そり辷 すべ(る)迚 とてとて(も)逧 さこ

遖 あっぱれ錺 かざり錵 にえ錻 ブブリキ鎹 かすがい閊 つか(える)鞆 とも鞐 こはぜ颪 おろし饂 ウン鮖 かじか鮗 このしろ鮟 アン鮴 ごり鯏 あさりうぐい鯑 かずのこ鯒 こち鯲 どじょう鯱 コしゃちしゃち

ほこ鯰 ネンなまず鰰 はたはた鱇 コウ鱚 きす鵆 ちどり鵤 いかるいかるが鶫 つぐみ

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 35: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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2 漢字と仮名のはなし21万葉仮名まだ仮名がなかった時代本語を書くには漢字を使うしかありませんでしたそこで

漢字のや訓を使って本語を書く夫がされました特に漢字の(ときには訓)を意味を無視して使ったものを「万葉仮名」と呼びます万葉仮名の例①漢字だけで助詞や送り仮名がないもの(変体漢に近い) 「春楊葛発雲座妹念」(万葉集巻11) (春やなぎ葛城につ雲のちてもゐても妹をしそ思ふ) 助詞を表記せずすべて具体的意味を持つ漢字だけで表記②助詞や送り仮名などを万葉仮名で書いたもの(漢字仮名混じり) 「春過夏来良之妙能乾有天之来」(万葉集巻1持統天皇) (春過ぎて夏来るらし妙のしたり天の具) 「之」助詞などを漢の助字で表記 「良之能」助詞などをで表記 「来()」固有名詞を訓で表記③すべてを使った万葉仮名で書いたもの(平仮名和の源流) 「夜久多都伊夜幣賀岐都碁微爾 夜幣賀岐都久流曾能夜幣賀岐袁」(古事記上巻須佐之男命) (雲つ出雲重垣妻籠みに重垣作るその重垣を) すべて漢字1字で1を表記おもしろい難しい万葉仮名(戯書)

上復有(いでrarr出) 六(しし4times4)(くく9times9)聲(い鳴き声)蜂(ぶ)鳴(むモー)喚鷄(つつ呼び声トーットット)五(さと政単位) 頭鷄(かも頭がい) 少熱(ぬるぬるい)折四(かり윷놀이の原型「樗蒲(ちょぼ)」の本での古い呼び)三伏向(つく윷놀이の도) 伏三向(ころ윷놀이の걸)

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 36: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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22かなの字源平仮名も仮名も漢字を省略して作られた節字ですが平仮名は漢字の草書体がも

とになっているのに対して仮名は漢字の部を取って作られていますひらがなの字源あ(安鐸) い(以膳) う(宇舵) え(110609) お(於待)か(加騒) き(幾110629) く(久態) け(計鯛) こ(鷹)さ(左110655) し(之探) す(暖) せ(世せ) そ(曾族)た(太た) ち(知巣) つ(州存) て(天110706) と(と)な(奈他) に(仁蘇) ぬ(奴ぬ) ね(禰村) の(乃110745)は(波疎) ひ(炭) ふ(不第) へ(部爽) ほ(保双)ま(末苔) み(美丹) む(武柁) め(め) も(胆)や(也や) ゆ(由竪) よ(与促)ら(良110830) り(利燥) る(留綜) れ(禮速) ろ(呂岨)わ(和鎗) ゐ(爲ゐ) ゑ(惠淡) を(遠藻)ん(地)カタカナの字源ア(阿偏) イ(伊偏) ウ(宇冠) エ(江旁) オ(於待偏)カ(加偏) キ(幾達初画)ク(久初画) ケ(介省画) コ(初画)サ(散初画) シ(之探変形)ス(須終画) セ(世せ変形)ソ(曽初画)タ(多半) チ(千早) ツ(州3点) テ(天初画) ト(初画)ナ(奈初画) ニ() ヌ(奴旁) ネ(祢偏) ノ(乃初画)ハ() ヒ(旁) フ(不初画) ヘ(部爽) ホ(保終画)マ(末苔初画)ミ(三鱈) ム(牟初画) メ(下部変形)モ(胆変形)ヤ(也や変形) ユ(由終画変形) ヨ(與右部)ラ(良初画) リ(利旁) ル(流終画) レ(礼終画変形)ロ(呂初画)ワ(和鎗旁)ヰ(井駄変形) ヱ(惠淡下部) ヲ(乎初画変形)ン(尓初画変形)

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 37: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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23変体仮名平仮名仮名は多くの漢字をもとに作られたので同じ節に何種類かの字があり

ましたこれらのうち難しいものはだんだん使われなくなりましたが簡単なものは後までずっと使い続けられました1900年(明治33年)の学校令施規則改正により仮名の字体は1つに統されそれ

以降は標準とされた仮名以外を「変体仮名」と呼ぶようになりました現代では変体仮名は通常の語活では使われませんが「生110683110758゙(そば)」「天110769゚110829(天ぷら)」など店の看板などで今でも使されることがあります 主な変体仮名(ひらがなのみ字源には諸説あるものもあり)い噌(伊) ろ曽(路) は疏(者)110754祖(盤)粗() に訴阻(爾尓)110733()鼠()賃(丹)ほ110779(保)喪(本)へ110774(遍) と掃(登) ち曹(千)槽(遲) り110838() ぬ糟(怒) る110841110843(留)110844(累)草(流)荘(類) を装(越)葬蒼(乎) わ110858(和)送110860(王) か増110618 (可)像(閑) よ側(與) た測足(多)束(堂) れ俗(連) そ110682(曾)其(楚)卒(所) つ110698(州)孫(徒)110699(津)尊(都) ね110738110740(年) な110721110722(奈)太汰(那) ら堕(羅) む惰(牟)妥(無) う110605(有) ゐ110862(井) の堆対(能)岱(農) お怠(於) く替(具)110637(九) や110814110813(也)110815(屋) ま袋(末)貸(万)退110790(滿) け黛(介)大(希)110645(氣)代(遣) ふ醍(婦)題(布) こ啄(古)瀧(許) え110593(江) て110707(弖)110708(帝)濯(亭) あ濁(阿) さ凧(佐)蛸(散) き但()奪(起)110627(喜) ゆ110821(由)辿(遊) め狸(免) み鱈(三) し110661(之)坦(志) ゑ湛(衞) ひ110767()綻(悲)110762() も110810蛋()団(茂) せ壇(世)弾(勢) す段男(須)檀110671(春)110667(壽)談(數)

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 38: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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コラム 漢訓読のはなし 本語では漢を古典本語として読む「漢訓読」という法が上代から使われていますこれは漢字の右下隅に送り仮名(活語尾助詞助動詞など)を付けまた左下隅に字の順番を逆転させる「レ点」きい数字のところまで戻って読む「点」といった「返り点」を付けることにより本語の章として漢を読む法です新羅にも似たような習慣があったようです漢(『訓正』)國之語音異乎中國與文字不相流通故愚民有所欲言而終不得伸其情者多矣 訓点(本来は縦書き)國之語音異ナリ

二乎中國ニ一與二文字一不二相ヒ流通セ

一故ニ愚民有レドモレ所レ欲スル

レ言ハ

ント而終ニ不ルレ得レ伸ブルヲ

二其ノ情ヲ一者多シ矣

訓読國の語音中國に異なり文字と相ひ流通せず故に愚民言はんと欲する所有

れども終に其の情を伸ぶるを得ざる者多し

現代本語訳我が国の言語は中国と異なっていて(中国の言語文字である)漢文漢字とは互いに通じずそれゆえ愚かな(=唯一の書き言葉だった漢文の素養がない)民衆は言いたいことがあっても結局その気持ちを(文章で)述べられない者が多い 懸吐 國之語音middot이 異乎中國middot middot야 與文字middot로 不相流通 middot 故愚民middot이 有所欲言

middot 야middot도 而終不得伸其情者ㅣ 多矣 middot라

諺解 나middot랏 말 middot미 中國( middot귁)middot에 달middot아 文字(문middot )middot와middot로 서르 middot디 아middot니

middot 이런 젼middot middot로 어middot린 百姓(middot middot )middot이 니르middot고middot져 middot middot배 이middot셔middot도 middot 내

제 middot middot들 시middot러 펴middot디 몯 middot노middot미 하middot니middot라

現代韓国語訳 우리 나라 말이 중국과 달라 한자와는 서로 통하지 아니하여서 이런

까닭으로 어리석은 백성이 말하고자 하는 바가 있어도 마침내 제 뜻을 펴지

못하는 사람이 많다

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 39: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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3 韓漢字語の違い本語と韓国語ではともに中国語から量の単語(漢語漢字語)を輸しただけでな

く開化期に本語から韓国語へ新しい概念の葉が量に流したこともあり漢語の80〜90が共通するともわれていますしかしそので本では使わなくなった漢語や韓国独に作られた漢語も多数ありますここではそのような本語と韓国語で違いのある漢字語を集めてみましたなおこの他にも韓両語で共通していながら意味やニュアンスにずれのある葉も

少なくありませんたとえば「参席(サンセキ참석)」という葉は韓国語では会合や集まりに参加する場合普通にいられますが本語では卒業式や結婚式など式典に招待されて参加する場合に法が限られますこのように細かい意味やニュアンスの違いを持つ語はたくさんありますがそれらについては割愛しました31本にはない(あるいはほとんど使われない)韓国漢字語假令가령 たとえ家가문 家柄間或간혹 たまに計座계좌 座感気감기 邪江강산 川客地객지 よその地景致경치 景苦고생 苦労空回轉공회전 空ぶかしアイドリング求景구경 物窮理궁리 夫思案急先務급선무 急務男少남녀노소 若男男便남편 夫男学남학생 男学來後年내후년 再来年弄談농담 冗談賂物뇌물 賄賂

能熟능숙 巧み上能通능통 精通團束단속 取り締まり短點단점 短所當付당부 お願い當당신 あなた當場당장その場即座に唐慌당황 慌てる(こと)對答대답 返答返事代대신 代理代りに待接대접 もてなし徳分덕분 おかげ徳澤덕택 おかげ都賣도매 卸売圖謀도모 図る(こと)圖章도장 はんこ滿發만발 満開萬若만약 もし賣盡매진 売切れ盟誓맹세 誓い면도 ひげそり

銘명심 肝に銘じる名銜명함 名刺목수 問病문병 病気舞い安문안 舞い問議문의 問い合わせ美粧院미장원 美容院飯饌반찬 おかず房방 部屋房방문 障坊坊曲曲방방곡곡 津々浦々放學방학 学校休み法院법원 裁判所別世별세 逝去福券복권 宝くじ福徳房복덕방 不動産屋複道복도 廊下富者부자 持ち副統領부통령 副統領分付분부 いつけ

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 40: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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粉筆분필墨チョーク粉紅분홍 ピンク不過불과 わずか莎果사과 林檎リンゴ謝過사과 謝罪辭讓사양 遠慮奢侈사치 贅沢商街상가 商店街相議상의 話し合い傷處상처 傷()생일 誕紀서기 暦碩석사 修膳物선물 贈り物設令설령 たとえ設使설사 たとえ雪糖설탕 砂糖誠성금 寄付省墓성묘 墓参り姓銜성함 お名前性戯弄성희롱 セクハラ世上세상 世間洗세수 洗顔所聞소문 うわさ燒酒소주 焼酎所重소중 切逍소풍 遠俗談속담 ことわざ수건 ぬぐい泳服수영복 着票수표 切巡警순경 巡査順産순산 安産始作시작 開始식구 家族

世신세 世話失실수 失敗ミス甚於심지어甚だしくは按酒안주 酒の肴押留압류 差し押さえ約婚약혼 婚約陽傘양산 傘養양치うがい磨き於어음 形於此彼어차피 どうせ여고 여대 俳優여배우 優如否여부 可否如何亦是역시 やはり念慮염려 配禮式場예식장 結婚式場緩완행 鈍外貌외모 貌外販員외판원 セールスマン辱욕 悪容恕용서 容赦許し于先우선 まず郵遞局우체국 郵便局郵遞筒우체통 ポスト郵票우표 切原稿紙원고지 原稿紙原電원전 原発原発電所威脅위협 脅し有婦男유부남 既婚男性有夫유부녀 既婚性銀河은하수 天の川陰凶음흉 陰険移徙이사 引っ越し

已往이왕 どうせ仁慈인자 慈愛認許可인허가 許認可気豫報일기예보 天気予報製일제 本製鳴鐘자명종覚し時計正자정 夜の12時作別작별 別れ作三작심삼일 三坊主作定작정 つもり掌匣장갑 袋葬禮장례 葬儀點장점 所再昨年재작년 おととし節次절차 続き接受접수 受付精誠정성 真祖上조상 先祖操조심 罪悚죄송恐縮すまない罪囚죄주 囚注油所주유소ガソリンスタンド仲媒중매 仲紙匣지갑 財布眞犯진범 真犯次例차례 順番費차비 代窓창문 窓菜蔬채소 野菜册책 本册床책상 机處地처지 境遇招鐘초인종 呼び鈴

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 41: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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總총각 独男性秋추석 中秋出市출시 新発売層階층계 階段薬치약 磨き粉親舊친구 友達親庭친정 実家打字타자 タイピング他郷타향 異郷便紙편지 紙便宜店편의점 コンビニ弊폐 迷惑暴雪폭설 豪雪暴炎폭염 猛暑暴폭우 豪票표 切符

學番학범 学籍番号學點학점 学の単位閑暇한가 暇なこと寒한심 惨め漢藥韓藥한약 漢薬港항구 港海物해물 海鮮海溢해일 津波解해지 解約星행성 惑星郷愁病향수병 ホームシック賢良妻현모양처 良妻賢協助협조 協形便형편 具合都合成りき

惠澤혜택特典サービス呼訴호소 訴え好호인 好物或是혹시 もしや화 怒り花盆화분 植鉢花鬪화투 花札換환 為替還甲환갑 還暦後斂후렴 リフレイン後후식 デザート休紙휴지 ちり紙吸煙흡연 喫煙喜悲劇희비극 悲喜劇

32本語とは異なる意味の韓国漢字語(は本語と同じ意味もある)去來거래 取引居室거실 居間境遇경우 場合繼続계속(副詞)ずっと夫공부 勉強近似근사 素敵來내일 明多情다정 情け深い獨房독방 1部屋東海동해 本海登記등기 書留模様모양 様物件물건 もの品物無實무실 不誠実砂糖사탕 飴三輪삼륜차三輪動

相對상대 相鮮생선(物としての)是시비 いがかり失踪실종 不明愛애인 恋洋服양복 背広論언론인 ジャーナリスト外외인 無関係な琉璃유리 ガラス飲料음료수 飲み物ソフトドリンク飲음식 べ物議論의논 相談道인도 歩道事인사 挨拶蔘인삼 朝鮮参

旦일단 応息자식 息やつ短장단 リズム折半절반 半分點점심 昼丁寧정녕(副詞) どうあっても第제일(副詞) 番最も宗家종가 本家字팔자 運命平평생 涯割愛할애 割く(こと)恒常항상(副詞)いつも該當해당 当該湖호수 湖

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 42: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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33実は本の訓読み熟語がそのまま韓国漢字語となったもの假縫가봉 仮縫い建物건물 建物積견적 積もり習견습 習い覺書각서 覚え書き賣出대매출 売出し貸切대절 貸し切り待合室대합실 待合室埋매립 埋めて賣上매상 売上げ買占매점 買い占め草민초 草不渡부도 不渡り上回상회(하다) 上回る

先拂선불 先払い船着場선착장 船着き場包소포 包當수당 当續수속 続き荷物수하물 荷物試合시합 試合眼鏡안경 眼鏡役割역할 役割葉書엽서 葉書引上인상 引き上げ引下인하 引き下げ場입장 場組조립 組みて

組合조합 組合株式주식 株式株主주주 株主追越추월 追い越し出출입구 出충치 取扱취급 取り扱い取消취소 取り消し下回하회(하다) 下回る割引할인 割引割増할증 割増合乘합승 合い乗り後拂후불 後払い

34本で常漢字表外の字を代字に換えているもの鞏固공고 強固濫남용 乱斷乎단호 断固封套봉투 封筒繃帶붕대 包帯帖수첩 帳

兩棲類양서류 両類刺戟자극 刺激障碍장애 障害銓衡전형 選考綜合종합 総合尖端첨단 先端

尖鋭첨예 先鋭抽籤추첨 抽選抛棄포기 放棄抛物線포물선 抛物線函數함수 関数

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 43: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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伍 本漢字

1 総論11本漢字の種類韓国では漢字には1種類しかありませんが本では1つの字に複数の漢字があ

ることが少なくありません本語では漢字のを呉漢唐慣の4つに区別していますこのうち

部分の字は呉または漢を持ち唐慣を持つ字はわずかです

三 四 五 六 七 九 呉 イチ ニ サン シ ゴ ロク シチ ハチ ク ジフ漢 イツ ジ サン シ ゴ リク シツ ハツ キュウ シフ多くの字には呉と漢がありますががないものや2つのが同じで区別できな

いものもたくさんあります上の例では六七の漢はほとんど使われないため常漢字表に載っていません(1)呉(ごおん)5〜6世紀頃本語にってきた漢字中国の呉地(江下流域)で話されていた字に基づいているからというが実際には

古い時代の中国語のとする説また百済経由で伝わったとする説もある伝統的な器物の名前や仏教語によく使われる

(2)漢(かんおん)8世紀前後本語にってきた漢字遣唐使や渡来中国によって伝えられた中国語(特に当時の中国の都である安の

)に基づいている学問語によく使われる

(3)唐(とうおん)呉漢より後平安時代中期(10世紀頃)以降に本語にってきた漢字「宋(そうおん)」「唐宋(とうそうおん)」ともう例は少ない例椅(イス)蒲団(フトン)灯(アンドン)普請(フシン)

(4)慣(かんようおん)①規則から外れた呉漢②他の字のが定着したものの2種類がある

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 44: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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①の例(カッコ内の前が慣後ろが正しい) 輸(ユシュ)洗(センセイ)耗(モウコウ)告(コクコウ) ②の例(後ろの字のが定着) 漁(リョウlarr猟)(コクlarr斛)反(タンlarr段)その他蒸(蒸籠セイロウ)や茶(チャ)のような漢以降唐以前にってきたを慣

にれてある場合もある(厳密には間違い) なお基本的に呉は呉同で漢は漢同で熟語を作りますが混じり合っている例も少なくありません 例) 語(ゲンゴ) 漢 語呉12漢と呉のわかりやすい相違点(例のうち前が呉後が漢仮名づかいは歴史的仮名づかい)(1)濁が呉清が漢これは北中国語で8世紀頃有声が無声になる(brarrpvrarrfdrarrtɖrarrʈdzrarrtsdʒrarrtʃzrarrsʒrarrʃɡrarrkɣrarrx)という変化が起こったからですそれ以前に本に来た呉は濁のままですがそれ以降に本に来た漢は清になってしまいました

例極=ゴクキョク成=ジャウセイ弟=ダイテイ=ビャクハク

(2)ナが呉ダが漢これは(1)の変化と同じ時期にが有声(濁)に変化したからです中国語の n(泥)や ɳ(娘を巻き上げて発した n)は8世紀頃にそれぞれ nrarrndɳrarrɳɖに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ナニヌネノ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ダヂヅデド」となりました

例男=ナンダン=ニョヂョ怒=ヌド

(3)マが呉バが漢中国語のm(明)やɱ(微fので発したm)は(2)と同様に8世紀頃にそれぞ

れmrarrmbɱrarrɱvrarrvに変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「マミムメモ」ですがそれ以降に本に来た漢では「バビブベボ」となりました

例=マイべイ万=マンバン美=ミビ=モクボク

(4)ナ(ニャ)が呉ザ(ジャ)が漢

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これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 45: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

45

これも(2)(3)と同様で中国語の ɲ(本語の「ニャ」のような)は8世紀頃にɲrarrɲʒrarrʒ(ř)(本語の「ジャ」に近い)に変化しましたそのためそれ以前に本に来た呉では「ニャニニュネニョ」ですがそれ以降に本に来た漢では「ジャジジュゼジョ」となりました

例=ニチジツ然=ネンゼン若=ニャクジャク

(5)ヤウ(ヨウ)ヤクが呉エイエキが漢中国語の iaŋieŋiakiekのような(韓国語では영역になる)は呉では語尾がウ

クと表記されましたが漢では前のの影響でイキとなりました例平=ビャウ(ヒャウ)ヘイ=シャウセイ令=リャウレイ

役=ヤクエキ=シャクセキ

(6)チが呉ツが漢語尾の -tは呉ではしばしば「チ」と読みます特にイやエの後ろではチになることが

多く逆にウやオの後ろではツが多いです例=イチイツ=ハチハツ質=シチシツ

(7)その他の細かい区別aワが呉カ(クヮ)が漢

例絵=ヱクヮイ恵=ヱケイ=ワウクヮウ

bエが呉アが漢例家=ケカ下=カゲ=バメ間=ケンカン殺=セツサツ

cオが呉アが漢例反=ホンハン発=ホツハツ凡=ボンハン法=ホフハフ

dオが呉エが漢例建=コンケン厳=ゴンゲン業=ゴフゲフ

eアが呉エが漢例元=グヮンゲン=グヮツゲツ

fオが呉イが漢例=オンイン勤=ゴンキン=コキ六=ロクリク

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 46: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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gエが呉イが漢例施=セシ気=ケキ依=エイ

hアイが呉エイが漢例=マイベイ体=タイテイ=サイセイ礼=ライレイ

iエが呉アイが漢例回=ヱクヮイ解=ゲカイ

jヤウ(ヨウ)ヤクが呉アウ(オウ)アクが呉例=ギャウコウ客=キャクカク=ビャクハク

kイキが呉ヨクが漢例=シキショク=リキリョク直=ヂキチョク

lウが呉オが漢例図=ヅト素=スソ重=ヂュウチョウ従=ジュウショウ

mアが呉ヤが漢例強=ガウキャウ象=ザウシャウ

nオが呉ヨが漢例去=コキョ極=ゴクキョク緑=ロクリョク

oウが呉ユ(ユウ)が漢例有=ウユウ九=クキュウ主=スシュ宮=グウキュウ

pウが呉オウウウが漢例=クコウ=ヅトウ=クコウ

qその他例対=ツイタイ遺=ユヰヰ

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 47: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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13韓漢字対応表(ただし本語は漢のみ)初声hellipㄱㅎ(ㅋ)カ ㄴ ダ(ナ) ㄷㅌ タ ㄹ ラ ㅁ バ(マ) ㅂㅍ ハ

ㅈㅊㅅ(ㅆ)サ ㅇ ①アヤワ②ガ③ザ中声hellip아 ①ア(ヤ)②イ 야 ヤ

어 ①エ②ヨ 여 ①エ②ヨ오 ①オ(ヨ)②オウ(ヨウ) 요 ①ヨ②ヨウ(オウ)우 ①ウ(ユ)②オウ③ウイ 유 ①ユ(ウ)②イウ③ウイ

으 ①オ②イ 이 イ 애 ①アイ②エ(앵액) 에예 エイ 의 イ 외 ①ワイ(アイ)②ワ(욍왹) 위 ①ヰ②ウイ

와 ワ(ア) 왜 ワイ(アイ)워 ヱ(エ) 웨 ウイ

終声hellipㅇ ①ウ②イ(영) ㄴㅁ ン

ㄱ ①ク②キ(역) ㄹ ツㅂ フ(ツ)

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 48: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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2 韓国本 漢字の対応(初声編)左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定を表すための字ハングル韓国漢字呉漢(本漢字はののア段ので表)唇p 幇 ㅂ ㅂㅍ ハ ハ f ㅸ ㅂㅍ ハ ハplsquo 滂 ㅍ ㅂㅍ ハ ハ flsquo 敷 ㆄ ㅂㅍ ハ ハb 並 ㅃ ㅂㅍ バ ハ v 奉 ㅹ ㅂㅍ バ ハm 明 ㅁ ㅁ マ バ ʋ 微 ㅱ ㅁ マ バt 端 ㄷ ㄷㅌ タ タ ʈ 知 ㄷ ㄷㅌ タ タtlsquo 透 ㅌ ㅌㄷ タ タ ʈlsquo 徹 ㅌ ㅌㄷ タ タd 定 ㄸ ㅌㄷ ダ タ ɖ 澄 ㄸ ㅌㄷ ダ タn 泥 ㄴ ㄴ ナ ダ ɳ 嬢 ㄴ ㄴ ナ ダk ㄱ ㄱ カ カklsquo 渓 ㅋ ㄱ カ カɡ 群 ㄲ ㄱ ガ カŋ 疑 ᅌ ㅇ ガ ガts 精 ᅎ ㅈ サ サ tʃ 照 ᅐ ㅈ サ サtslsquo 清 ᅔ ㅊ サ サ tʃlsquo 穿 ᅕ ㅊ サ サdz 従 ᅏ ㅊㅅ ザ サ dʒ 牀 ᅑ ㅊㅅ ザ サs ᄼ ㅅ サ サ ʃ 審 ᄾ ㅅ サ サz 邪 ᄽ ㅅ ザ サ ʒ 禅 ᄿ ㅅ ザ サ喉ʔ 影 ㆆ ㅇ ア アh 暁 ㅎ ㅎ カ カɦ 匣 ㆅ ㅎ ガ カφ(j)喩 ㅇ ㅇ ヤ ヤ半l 来 ㄹ ㄹㄴㅇ ラ ラ半ř ㅿ ㅇ ニャ ジャ

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 49: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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21の対応中国語の破裂破擦(ㅈㅊの類)にはもともと無声無気(韓国語の平)無声有気(激)有声(本語の濁)の3種類がありましたところが韓国語には無声無気と無声有気しかなく本語には無声無気(清)と有気しかありません そのため韓国語では有声を平または激であらわし本語では無声有気を清であらわしましただから韓国語の平激と本語の清濁の区別は全く致しません(訓正制定時には中国語の濁をあらわすために現在濃の表記に使うㄲㄸㅃㅆㅉを使っていましたしかし中国語でもすでに濁は部のを除いて消滅していたこともありついに韓国語に濁は定着しませんでしたまた中国語の無気と有気の区別はなぜか韓国漢字の平激とあまり致しません)ㄱㅋ=カガ 感감カン快쾌カイ技기ギ軍군グン ㅋは「快쾌」とその同じの字にしか現れませんㄷㅌ=タダ 単단タン択택タク団단ダン脱탈ダツㅂㅍ=ハバ 反반ハン피ヒ部부ブ便편ベンㅈㅊ=サザ 作작サク創창ソウ造조ゾウ銃총ジュウㅅ=サザ 散산サン씨シ城성ジョウ善선ゼンㅎ=カガ 漢한カン希희キ賀하ガ現현ゲンㄹ=ラ 落락(낙)ラク連련(연)レン論론(논)ロン理리(이)リㅁ=マバ 毎매マイ無무ム문ブン謀모ボウㄴ=ナダ 難난ナン寧녕ネイ男남ダン努노ドㅇ=アヤワ 安안アン以이イ億억オク約약ヤク腕완ワンㅇ=ナザ(14世紀にはᅀ) 熱열ネツ육ニク児아ジ弱약ジャクㅇ=ガ(14世紀にはᅌ) 語어ゴ岩암ガン

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 50: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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3 韓国本 漢字の対応(中声編) 左からそれぞれ中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字本漢字の呉漢(ただし表記は歴史的仮名遣いです)ɑ 歌ㅏ ア ア uɑ 歌 ㅘㅏ ワア ワアa ㅏ エ ア ua ㅘㅏ エヱ ワアia ㅑ エ ヤɪi 脂ㅢㅣ イエ イ ɪui 脂 ㅟㅞ ヰウイ ヰウイi 脂ㅣ(ㅏ) イエ イ iui 脂 ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəɪgtɪgtɪi 之ㅢㅣ(ㅏ)イオ イɪegtɪi ㅢㅣ イエ イ ɪuegtɪui ㅟㅞ ヰウイ ヰウイiegti ㅣ(ㅏ) イエ イ iuegtiui ㅠ(ㅖ) ヰユイ ヰウイɪəi 微ㅢㅣ エイ イ ɪuəi 微 ㅟㅞ ヰ ヰ o 模 ㅗ オウ オɪə ㅓㅕ(ㅖ)オ ヨ ɪu 虞 ㅜㅠ ウユ ユユウウウɑi 泰ㅐ アイエ アイ uɑi 泰 ㅚ ワイヱ ワイʌigtɑi 咍ㅐ アイエ アイ uʌi 灰 ㅚㅐ ワイヱウイ ワイai 夬ㅐㅖ アイエ アイ uai 夬 ㅙ ワイヱ ワイɛigtai 皆ㅐㅖ アイエ アイ uɛigtuai 皆 ㅙㅚ ワイヱ ワイɛɪgtaia 佳ㅐㅏ アイエ アイア uɛɪgtuaiua佳 ㅙㅘ ワイヱ ワイワɪɛi 祭ㅔ エイエアイ エイ ɪuɛi 祭 ㅞㅟ エイヱワイ エイiɛi 祭ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ iuɛi 祭 ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイɪʌigtɪɛi 廃ㅖ エイエ アイ ɪuʌigtɪuɛi 廃 ㅖ エイヱ ワイeigtiei ㅖ(ㅕ) エイエアイ エイ ueigtiuei ㅖ(ㅠ) エイヱワイ エイəu 侯ㅜ ウ オウɪəu 尤ㅜ ウユ イウウウieu 幽ㅠ イウエウイウɑu 豪ㅗ アウオ アウオウau 肴ㅛㅗ エウ アウɪɛu 宵ㅛ エウ エウiɛu 宵ㅛ エウ エウeugtieu 蕭ㅛ エウ エウ

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 51: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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31の対応 韓国語 本語 対応 複雑 元中国語 受 違

8〜10世紀ごろの中国語には[ɑ a ɛ(e) ə(ʌ) o ɪ i ɯ u]と9種類ぐらいのがあったようですまたこれらが組み合わさった複合も沢ありましたこれを本語では5種類(奈良時代には8種類だった

が平安時代までに減少)韓国語では7種類のであらわしましたこれらのは中国語のより数が少なくまた微妙に違っていたため韓の漢字同のの対応も複雑になりましたɑ後寄りのア韓国本漢字ともにㅏア a前寄りのア韓国漢字ではㅏ本漢字でもアだが呉の場合エで現れることが多い(上代特殊仮名遣ではアまたはエ甲類) ɛ (e)エに近い原則として ɪiの後に ɪɛ iɛの形で現れる韓国漢字ではㅓㅕ本漢字ではエで現れる(上代特殊仮名遣では ɪɛ がエ乙類iɛ がエ甲類) ə (ʌ)英語のあいまいのようなだったらしい韓国漢字ではㆍ(アレア)で写されたが現代語ではㅏまたはㅡで現れる本漢字ではオ(上代特殊仮名遣ではオ類)

oオ韓国漢字本漢字ともにㅗオ ɪ広いイ主に複合の部として他のの前にあらわれる韓国漢字ではㅡで現れるが他のの前ではふつう消えてしまう本漢字ではイ(上代特殊仮名遣ではイ類)だが呉ではオで現れる場合も多い i狭いイ複合の部として他のの前後に現れることが多い韓国漢字本漢字ともにㅣイ(上代特殊仮名遣ではイ甲類)ɯ現代中国語の zi ci siの韓国語のㅡ本語のスツのに近い(実際には[z]のような声学的にはだがのように聞こえる)9世紀頃から ts tsh dz s z などの後の i(終声なし)が変化して出現した較的新しい本漢字にこのは反映されないが唐でウのように読む例があるu唇を丸めたウ(ㅜ)単独で現れるほか複合の部として他のの前後に現れる韓国漢字本漢字ともにㅜウ

i ɯ u ɪ (e) o ə ɛ (ʌ) a ɑ 9世紀頃の中国語の

i이 uuml우 u오 ouml으 o auml어 a아 新羅時代の韓国語(李基説)

イ甲 イ[iuml] ウ エ[əi~ᵊe] エ甲 オ[ə] オ甲 ア 奈良時代の本語(森博達説)

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 52: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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32 単

ㅏア 可가カ마バ漢한カン南남ナン当당タウ(トウ)博박ハク中国語の[ɑ a ɪɑ]を表すのに使われました

ㅏエ 家가ケ限한ゲン減감ゲン殺살セツ中国語の[a]は呉では多くエで表されます

ㅏイ 詞사シ姉자シ次차ジ児아ジこれは常に不思議な対応ですここでのㅏは中世韓国語ではㆍ(アレア)で書か

れていましたㆍは中国語の[ə]を表記するのにいられましたがなぜか[ɯ](ㅡのようなただし声学的には[z]がくなった)を表すのにも使われました(どうもこのは əに近いものだと感じられたようです)これらの字は現代中国語でも「ツースー(스즈츠に近い)」のように発します本漢字では普通[ɯ]は[i ɪ]と区別されません「様(ようす)」の「ス」のような

わずかな例でウと発するぐらいですなお「児아(中世韓国語では または )」は中世中国語の[rɯ]またはとの融

合した[ɚ]のようなに由来するようですㅓエ 서セイ健건ケン언ゲン鉄철テツ先선セン

ㅓは今は[ʌ~ɔ]に近いですが昔はもっと前寄りで[ɛ]に近いだったようですそのため中国語の[ɛ]を表すのに使われました ㅓオ(ヨ) 去거キョ어ギョ著저チョ許허キョ

ㅓは中国語の[ɪʌ]を表すのにも使われていますなおこれらは呉では「去거コ語어ゴ」のように「オ」となるものが多いですㅗオ 古고コ路로ロ祖조ソ温온オン速속ソク農농ノウ中国語の[o ɪo uo]を表すのに使われました

ㅗオウ(アウ) 고カウ(コウ)包보ハウ(ホウ)草초サウ(ソウ)

ㅗは中国語の[ɑu au]を表すのにも使われました韓国語には-uで終わる重がないのでの近い oであらわしたようです

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 53: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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ㅜウ 宇우ウ武무ブ物물ブツ分분フン屈굴クツ中国語の[u ɪu]を表すのに使われました

ㅜオウイウ 구コウ頭두トウ奏주ソウ後후コウ 九구キウ(キュウ)秋추シウ(シュウ)

ㅜは中国語の[əu ɪəu]を表すのにも使われましたこれらは呉ではウ(ユ)部オになります(ク頭ズ九ク後ゴ)ㅜイ 菊국キク죽チク中国語の[ɪəuk]を本語では[iuk]のようにとらえ漢でイクと表しましたなお類似の[ɪək ɪuək]は(呉で)イキとなり区別されます(シキ域イキ)

ㅡイ 금キン銀은ギン急급キフ(キュウ)ㅡオヨ 恩은オン興흥コウキョウ흑コク음オンイン中国語の[ə ɪ ɪə]を表すのに使われました本の漢字では呉でオと読む場合が多い

です(コン銀ゴン)ㅣイ 美미ビ利리リ地지チ引인イン室실シツ針침シン中国語の[i iə]を表すのに使われました

33前に yの付くㅑヤ 夜야ヤ薬약ヤク響향キャウㅕエ(ヤア)ヨ 견ケン別별ベツ英영エイ歴력レキ兼겸ケン協협ケフ 逆역ギャクゲキ驚경キャウ令령レイリョウ格격カク 与여ヨ慮려リョㅛヨ(ユ)エウ(ヨウ)アウ 欲욕ヨク용ヨウ룡リュウ

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 54: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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妙묘メウ教교ケウ交교カウ孝효カウㅠユユウ(ヨウ)イ 喩유ユ流류リュウ休휴キュウ 融융ユウ胸흉キョウ육ニク規규キ均균キン34合成(後ろにㅣが付く)ㅐアイ 愛애アイ開개カイ来래ライ倍배バイ海해カイㅐア(ヤ) 행カウギャウ客객キャクカク策책サクㅔㅖエイ(アイ) 掲게ケイ勢세セイ制제セイ体체タイ(テイ) 渓계ケイ恵혜ケイ礼례レイ藝예ゲイㅚワイ(アイ)ワ 外외グヮイ会회クヮイ退퇴タイ最최サイ횡横ワウ획画クヮクㅟイ(ヰ)ウイ 帰귀キ(クヰ)酔취スイㅢイ 医의イ喜희キ35合成(前にㅗㅜが付く)ㅘワア 和화ワ王왕ワウ拡곽クヮク観관クヮン活활クヮツ 座좌ザ撮촬サツㅙワイアイ 快쾌クヮイ砕쇄サイㅝエ(ヱ)オ(ヲ)ワ 遠원ヱンヲン権권ケンゴン越월ヱツヲチ 元원ゲングヮン월ゲツグヮツㅞイ(ヰ)イ 毀훼キ(クヰ)軌궤キ(クヰ)悴췌スイ

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

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4 韓国本 漢字の対応(終声編)左から中古漢語(7〜9世紀)の推定韻を表す字(韻)韓国漢字呉漢

ɑŋ 唐앙 アウ アウ uɑŋ 唐 왕 ワウ ワウ ɪɑŋ 陽앙양 アウヤウヤウ ɪuɑŋ 陽 왕 ワウ ワウauŋgtaŋ 江앙 アウオウアウuŋgtoŋ 東옹 ウウウ オウ oŋ 冬 옹 オウウ オウɪəuŋ 東웅융 ウウウユイウユウɪoŋ 鍾 옹용 ウウウユ ヨウəŋ 登응앙 オウ オウ uəŋ 登 웅옹 オウ オウ ɪəŋgtɪŋ 蒸응잉 オウヨウヨウ aŋgtaɲ 庚앵영 ヤウ アウ uaŋgtuaɲ 庚 욍 ワウヤウワウɛŋgtaɲ 耕앵영 ヤウ アウ uɛŋgtuaɲ 耕 욍 ワウ ワウɪaŋgtɪɛɲ 庚영 ヤウ エイ ɪuaŋgtɪuɛɲ庚 영 ワウ エイiɛŋgtiɛɲ 清영 ヤウ エイ iuɛŋgtiuɛɲ清 영 ワウ エイ eŋgtieɲ 영 ヤウ エイ ueŋgtiueɲ 영 ヤウ エイɑn 寒안 アン アン uɑn 桓 완안 ワンアンワンアンan 刪안 エン アン uan 刪 완안 ヱンエンワンアンɛngtan 안 エン アン uɛngtuan 완안 ヱンエンワンアンɪɛn 仙언연 エン エン ɪuɛn 仙 원연 ヱンエンヱンエンiɛn 仙연 エン エン iuɛn 仙 연 エン エンengtien 先연 エン エン uengtiuen先 연 エン エン ɪʌngtɪɛn 元언 オンアンエン ɪuʌngtɪuɛn元 원안 ヲンワンヱンアンʌngtən 痕은안 オン オン uʌngtuən 魂 온운 オンウンオンɪən 欣은(언) オン イン ɪuən 운 オンウンウンɪen 真臻은인 オン イン ɪuen 真諄운윤ウンユンヰンユンien 真인 イン イン iuen 諄 윤 ヰンユンヰンユンɑm 談암 アム アム 終声がmのものは便宜的に「ム」としたʌmgtɑm 覃암 アムオムアム が実際には13世紀以降 nとmの区別はam 銜암 エム アム なくなり「ム」「ン」両が区別なくいɛmgtam 咸암 エム アム られるようになるɪɛm 塩엄염 エム エムiɛm 塩염 エム エムemgtiem添염 エム エムɪʌmgtɪɛm厳엄 オム エム ɪuʌmgtɪuɛm 凡 엄 オム アムɪem 侵음 オム イムiem 侵음임 イム イム

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 56: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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ɑk 鐸악 アク アク uɑk 鐸 왁 ワク ワクɪɑk 薬악약 アクヤクヤク ɪuɑk 薬 왁 ワク ワクaukgtak 覚악 アクオクアクukgtok 屋옥 ウクオクオク ok 沃 옥 オク オク ɪəuk 屋욱육 ウクイクイクユクɪok 燭 옥욕 オクユクヨク ək 徳윽악(억)オク オク uək 徳 욱옥 オクワクオク ɪək 職윽익(억역)オクイキヨク ɪuək 職 역 イキ ヨク akgtac 陌액역 ヤク アク uakgtuac 陌 왹 ワク ワクɛkgtac 액역 ヤク アク uɛkgtuac 왹 ワク ワクɪakgtɪɛc 陌역(윽) ヤク エキ ɪuakgtɪuɛc陌 역 ヤク エキiɛkgtiɛc 昔역 ヤク エキ iuɛkgtiuɛc昔 역 ヤク エキekgtiec 錫역 ヤク エキ uekgtiuec 錫 역 ヤク エキɑt 曷알 アチ アツ uɑt 末 왈알 ワチアチワツアツat 鎋알 エチ アツ uat 鎋 왈알 ヱチエチワツアツɛtgtat 黠알 エチ アツ uɛtgtuat 黠 왈알 ヱチエチワツアツɪɛt 薛얼열 エチ エツ ɪuɛt 薛 월열 ヱチエチヱツエツiɛt 薛열 エチ エツ iuɛt 薛 열 エチ エツetgtiet 屑열 エチ エツ uetgtiuet 屑 열 エチ エツɪʌtgtɪɛt 얼 オチアチエツ ɪuʌtgtɪuɛt 월알 ヲチワチヱツアツʌtgtət 没을알 オチ オツ uʌtgtuət 没 올울 オチウツオツɪət 迄을(얼) オチ イツ ɪuət 物 울 オチウツウツɪet 質櫛을일 オチ イツ ɪuet 術 울율 イチオチヰツiet 質일 イチ イツ iuet 術 율 イチユツイツヰツユツɑp 盍압 アフ アフ ‒tは呉ではウの前以外で「チ」となるʌpgtɑp 合압 アフオフアフ ことが多いが「ツ」となっているものも多ap 狎압 エフ アフ いここでは主に「チ」となる形をしたɛpgtap 洽압 エフ アフɪɛp 葉업엽 エフ エフiɛp 葉엽 エフ エフepgtiep 帖엽 エフ エフ ɪʌpgtɪɛp 業업 オフ エフ ɪuʌpgtɪuɛp乏 업 オフ アフɪep 緝읍 オフ イフiep 緝읍입 イフ イフ

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 57: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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41終声の対応ㅇイウ 経경ケイ明명メイ생セイ江강コウ峰봉ホウ풍フウㄴン 万만マン韓한カン本본ホン인ジン君군クンㅁン 三삼サン談담ダン음オン심シン林림リンㄱクキ 国국コク学학ガク楽락ラク석セキ激격ゲキ式식シキㄹツチ 質질シツ월ゲツ末말マツ일イチ吉길キチ팔ハチㅂウ(フ) 葉엽エフ(ヨウ)甲갑カフ(コウ)法법ハフ(ホウ)集집シフ(シュウ)例外ㅂが本語で「ツ」と対応するもの 雑잡ザツ립リツ接접セツ圧압アツ湿습シツこのうち「雑」は「ウ(フ)」と読む場合もあります 「雑煮ゾウニ(ザフニ)」「建コンリュウ(コンリフ)」

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 58: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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5 韓国と本で読みにきな違いがある漢字(主に不規則対応)の付いている字や語は常漢字表外の訓または表外字を含む語(1a)初声がある渦 와 カ 渦中カチュウ 渦(うず)完 완 カン 完了カンリョウ 完成カンセイ 完うする(まっとうする)緩 완 カン 緩慢カンマン 緩和カンワ 緩い(ゆるい)緩やか(ゆるやか)緩む(ゆるむ)緩める(ゆるめる)危 위 キ 危険キケン 危機キキ 危ない(あぶない)危うい(あやうい)危ぶむ(あやぶむ)泣 읍 キュウ 号泣ゴウキュウ 泣く(なく)染 염 セン 染センショク 伝染デンセン 染める(そめる)染まる(そまる)染みる(しみる)染み(しみ)賃 임 チン 賃チンギン 賃貸チンタイ 運賃ウンチン隷 예 レイ 隷属レイゾク 奴隷ドレイ(1b)初声がない彙 휘 イ 語彙ゴイ欧 구 オウ 欧オウベイ 欧州オウシュウ輸 수 ユ 輸出ユシュツ 輸ユニュウ 運輸ウンユ湾 만 ワン 湾岸ワンガン 港湾コウワン嘔구 オウ 嘔吐オウト 嘔く(はく)鴎구 オウ 鴎(かもめ)(1c)nが tになる耐 내 タイ 耐久タイキュウ 忍耐ニンタイ 耐える(たえる)匿 닉 トク 匿名トクメイ 隠匿イントク 匿す(かくす)紐뉴 チュウ 紐帯チュウタイ 紐(ひも)(1d)その他何だか初声が違う粘 점 ネン 粘着ネンチャク 粘ネンド 粘る(ねばる)秒 초 ビョウ 秒速ビョウソク 秒スンビョウ 1秒イチビョウ(2a)中声がㅣじゃない益 익 エキ(ヤク)利益リエキ(リヤク) 益エキチュウ 益す(ます益々ますます)泥 니 デイ 泥岩デイガン 汚泥オデイ 泥(どろ)溺 익 デキ 溺死デキシ 耽溺タンデキ 溺れる(おぼれる)沸 비 フツ 沸騰フットウ 煮沸シャフツ 沸く(わく)沸かす(わかす) 미 ベイマイ穀ベイコク 新シンマイ 国ベイコク (こめ)乏 핍 ボウ 貧乏ビンボウ 乏ケツボウ 乏しい(とぼしい)迷 미 メイ 迷路メイロ 迷惑メイワク 低迷テイメイ 迷う(まよう)悶 민 モン 苦悶クモン 悶絶モンゼツ 悶える(もだえる)謎 미 メイ 謎(なぞ)柴시 サイ 柴(しば)聘빙 ヘイ 招聘ショウヘイ

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 59: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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(2b)中声がイになる員 원 イン 全員ゼンイン 員ジンイン 満員マンイン院 원 イン 病院ビョウイン 院インチョウ 学院ダイガクイン机 궤 キ 机上キジョウ 机(つくえ)季 계 キ 季節キセツ 四季シキ 春季シュンキ軌 궤 キ 軌道キドウ毀 훼 キ 名誉毀損メイヨキソン 毀す(こわす)毀つ(こぼつ)児 아 ジニ 児童ジドウ 幼児ヨウジ 児科ショウニカ 児(こ)否 부 ヒ 否定ヒテイ 可否カヒ 否(いな)罷 파 ヒ 罷免ヒメン 罷業ヒギョウ 罷る(まかる)罷める(やめる)魅 매 ミ 魅ミリョク 魑魅魍魎チミモウリョウ 魅せる(ミせる)眠 면 ミン 睡眠スイミン 安眠アンミン 眠る(ねむる)眠い(ねむい)詭궤 キ 詭弁キベン(2c)ㅣがない箇 개 カ 箇所カショ個 개 コ 個別コベツ 個体コタイ 1個イッコ鎖 쇄 サ 閉鎖ヘイサ 鎖(くさり)取 취 シュ 取得シュトク 略取リャクシュ 取る(とる)趣 취 シュ 趣味シュミ 情趣ジョウシュ 趣(おもむき)臭 취 シュウ 臭気シュウキ 悪臭アクシュウ 臭い(くさい)臭う(におう)就 취 シュウジュ就職シュウショク 成就ジョウジュ 就く(つく)就ける(つける)諸 제 ショ 諸君ショクン 諸国ショコク 諸(もろ諸もろて)除 제 ジョ 除外ジョガイ 削除サクジョ 除く(のぞく)除ける(のける)汰 태 タ 沙汰サタ 淘汰トウタ駄 태 ダ 駄ダメ 駄賃ダチン 下駄ゲタ脳 뇌 ノウ 頭脳ズノウ 脳天ノウテン悩 뇌 ノウ 苦悩クノウ 悩殺ノウサツ(ノウサイとも) 悩む(なやむ)覇 패 ハ 制覇セイハ 覇権ハケン罵 매 バ 罵倒バトウ 罵詈雑バリゾウゴン 罵る(ののしる)予 예 ヨ 予測ヨソク 猶予ユウヨ 予め(あらかじめ)予て(かねて)誉 예 ヨ 名誉メイヨ 栄誉エイヨ 誉れ(ほまれ)預 예 ヨ 預ヨキン 預ける(あずける)預かる(あずかる)賂 뢰 ロ 賄賂ワイロ兌태 ダ 兌換紙幣ダカンシヘイ倭왜 ワ 倭冦ワコウ 倭(やまと今は「和」とだけ書く)(2d)イがある街 가 ガイ 商店街ショウテンガイ 街路ガイロ 街(まち)妻 처 サイ 妻サイシ 夫妻フサイ 妻(つま) 서 セイサイ東トウザイ 洋セイヨウ (にし)

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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langmemorang

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

Page 60: 日本語と漢字 - khu.ac.krweb.khu.ac.kr/~togasaki/kanji2018-1.pdf · 2018-09-03 · 4 壱 漢字の歴史 1漢字の歴史(⾮常に⼤ざっぱに) 起源伝説⻩帝の代に倉頡(そうけつ)が砂浜を歩いた⿃の⾜跡を参考に作った。

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婿 서 セイ 婿ジョセイ(むすめむこ) 婿(むこ花婿はなむこ)逝 서 セイ 逝去セイキョ 急逝キュウセイ 逝く(ゆくいく)誓 서 セイ 誓約セイヤク 宣誓センセイ 誓う(ちかう)低 저 テイ 低地テイチ 最低サイテイ 低い(ひくい)底 저 テイ 底辺テイヘン 根底コンテイ 底(そこ)邸 저 テイ 邸宅テイタク 豪邸ゴウテイ 邸(やしき)涙 루 ルイ 感涙カンルイ 涙腺ルイセン 涙(なみだ)累 루 ルイ 累積ルイセキ 係累ケイルイ 累ねる(かさねる)塁 루 ルイ 塁ドルイ 塁審ルイシン 本塁打ホンルイダ 塁(とりで)励 려 レイ 励レイコウ 奨励ショウレイ 励む(はげむ)励ます(はげます)戻 려 レイ 返戻ヘンレイ 戻る(もどる)戻す(もどす)麗 려 レイ 麗レイジン 華麗カレイ 綺麗キレイ 麗しい(うるわしい)瑞서 ズイ 瑞雲ズイウン 祥瑞ショウズイ 瑞(みず瑞穂みずほ)棲서 セイ 棲息セイソク(今は「息」と書く) 棲む(すむ)(2e)yがある挑 도 チョウ 挑戦チョウセン 挑発チョウハツ 挑む(いどむ)跳 도 チョウ 跳躍チョウヤク 跳ぶ(とぶ)跳ねる(はねる)(2f)yがない畝 묘 ホ 畝(せ1畝いっせ)畝(うね)墓 묘 ボ 墓地ボチ 墓参ボサン 墳墓フンボ 墓(はか) 「廟묘」のと混同したもの卯묘 ボウ 卯(う)(2g)ㅏがオになる(もとは中声が)刻 각 コク 時刻ジコク 刻々コクコク 刻む(きざむ)恨 한 コン 痛恨ツウコン 悔恨カイコン 恨む(うらむ)恨めしい(うらめしい)墾 간 コン 開墾カイコン懇 간 コン 懇談コンダン 懇切コンセツ 懇ろ(ねんごろ)勃 발 ボツ 勃興ボッコウ 勃発ボッパツ呑탄 トン(ドン)併呑ヘイドン 呑む(のむ)渤발 ボツ 渤海ボッカイ(2h)ㅗがアになる爆 폭 バク 爆発バクハツ 原爆弾ゲンシバクダン惑 혹 ワク 惑星ワクセイ 誘惑ユウワク 惑う(まどう)瀑폭 バク 瀑布バクフ 瀑(たき常漢字では「滝」を使う)(2i)その他何だか中声が違う潰 궤 カイ 潰滅カイメツ(今は壊滅と書く)潰瘍カイヨウ 潰す(ツブす)潰れる(ツブれる)潰える(ツイえる)叫 규 キョウ 叫喚キョウカン 絶叫ゼッキョウ 叫ぶ(さけぶ)

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

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건 キン 頭ズキン 布フキン (きれはば)(「はば」と読むのは幅(フクはば)の略字として「」を使うことがあるため)

携 휴 ケイ 携帯ケイタイ 連携レンケイ 携える(たずさえる)携わる(たずさわる)劇 극 ゲキ 演劇エンゲキ 劇薬ゲキヤク 劇場ゲキジョウ誇 과 コ 誇コダイ 誇張コチョウ 誇る(ほこる)渋 삽 ジュウ 渋滞ジュウタイ 苦渋クジュウ 渋い(しぶい)渋(しぶ)渋る(しぶる)森 삼 シン 森林シンリン 森閑シンカン 森(もり)軟 연 ナン 軟質ナンシツ 柔軟ジュウナン 軟らか(やわらか)軟らかい(やわらかい)幼 유 ヨウ 幼ヨウチュウ 幼稚園ヨウチエン 幼い(おさない)跨과 コ 跨線橋コセンキョウ 跨ぐ(またぐ)跨がる(またがる)洽흡 コウ 洽覧深識コウランシンシキ 洽く(あまねく)圭규 ケイ 圭ケイカク戟극 ゲキ 刺戟シゲキ(今は「刺激」と書く) 戟(ほこ)捏날 ネツ(デツ)捏造ネツゾウ 捏ねる(こねる)(3a)終声がある較 교 カク 較ヒカク 較差カクサ(昔はコウサとも) 較べる(くらべる)告 고 コク 広告コウコク 告知コクチ 告げる(つげる)酢 초 サク 酢酸サクサン 酢(す)刷 쇄 サツ 刷新サッシン 印刷インサツ 刷る(する)洗 세 セン 洗濯センタク 洗スイセン 洗う(あらう)(3b)終声がない劾 핵 ガイ 弾劾ダンガイ種 종 シュ 種類シュルイ 種イッシュ 種(たね)腫 종 シュ 腫瘍シュヨウ 腫ニクシュ 腫れる(はれる)蹴 축 シュウ 蹴球シュウキュウ 蹴イッシュウ 蹴る(ける)不 불(부)フブ不満フマン 不ブヨウジン暴 폭포ボウ 暴ボウリョク 乱暴ランボウ 暴ボウフウ 暴れる(あばれる) バク 暴露バクロ(もとは「曝露」と書いた) 暴く(あばく)夢 몽 ム 夢中ムチュウ 悪夢アクム 夢(ゆめ)丑축 チュウ 丑(うし)(3c)ㅂがツ圧 압 アツ 気圧キアツ 圧アツリョク 圧縮アッシュク 圧す(のす)雑 잡 ザツ(ゾウ)雑然ザツゼン 複雑フクザツ 雑ゾウキン 雑じる(まじる)湿 습 シツ 湿度シツド 乾湿計カンシツケイ 湿る(しめる)湿す(しめす)執 집 シツ(シュウ)執務シツム 固執コシツ(コシュウ)執念シュウネン 토執る(とる)接 접 セツ 接続セツゾク 接メンセツ 接する(セッする) 接ぐ(つぐ)摂 섭 セツ 摂取セッシュ 不摂フセッセイ 摂る(とる) 립 リツ(リュウ)地リッチ 独ドクリツ 建コンリュウ つ(たつ)てる(たてる)

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

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シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

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(3d)その他何だか終声が違う喫 끽 キツ 喫茶キッサ 喫煙キツエン 満喫マンキツ おそらく13世紀ぐらいの中国語の影響冊 책 サツ 分冊ブンサツ 冊数サツスウ 1冊イッサツ貼 첩 テン(チョウ)貼付テンプチョウフ 貼る(はる)撒살 サン 撒サンスイ 撒く(まく)(4)何だか全然が違う 흠 ケツ 員ケツイン 補ホケツ 陥ケッカン く(かく)ける(かける)

(「」体の本語読みはケン本では「缺ケツ결」の新字体として使う)彗혜 スイ 彗星スイセイ(ほうきぼし)「」などの発の対応

韓 자 차 사

シ 刺姿紫資雌 仕史司四死伺私使思師賜詞嗣飼

ジ 字滋慈磁 次 寺似事辞

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

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本語と漢字授業テキスト2009年9 第1版2011年9 改訂第2版2018年3 改訂第7版売品慶煕學校外國語學本語學科

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