「保活」の実態に関する調査の結果 -...
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「保活」の実態に関する調査の結果(中間とりまとめ)
厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 保育課
この調査は、「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」
(平成28年3月28日)に基づき、平成28年4月11日から開始した「『保活』の
実態に関する調査」です。
中間とりまとめの概要
●調査の目的いわゆる 「保活」 (子どもを認可保育園等に入れるために保護者が行う活動)について実態を把握し、待機児童の解消や今後の保育の施策の検討に活用する。
●調査実施時期平成28年4月11日(月)から当面の間
●調査対象政令指定都市及び平成27年4月1日現在で待機児童が50人以上いる市区町村において、平成28年4月からの認可保育園等の利用開始に向けて保活を行った保護者の方。
●調査方法市区町村等を経由して保活を行った保護者の方(保育施設の利用者等)に周知を行い、厚生労働省ホームページにおいてアンケート調査を実施。
●有効回答数1,544件[平成28年4月11日(月)(調査開始日)~4月17日(日)の回答数]
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◇ 今後、5月中旬目途で、追加で得られた回答なども含め、改めて結果の詳細
をとりまとめ、公表する予定です。
(1)回答者の属性
【都道府県別回答数(上位5都府県)】
○東京都 594件(38.5%) ○大阪府 189件(12.2%) ○埼玉県 166件(10.8%)○神奈川県 123(8.0%) ○宮城県114件(7.4%)
10代 1(0%)20代
168(11%)
30代
1109(72%)
40代以上
246(16%)
無回答
20(1%)
【回答者の年齢構成】
0歳
503(32%)
1歳
655(42%)
2歳
196(13%)
3歳
117(8%)
4歳 44(3%) 5歳 10(1%) 無回答
19(1%)
【保活対象の子どもの年齢】
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【回答者の性別】 男性:152名, 女性:1373名, 無回答:19名 (平成28年4月1日時点)
有効回答数(n)=1,544人
10代 ……… 1人( 0%)20代 ……… 168人(11%)30代 ……… 1109人(72%)40代以上 … 246人(16%)無回答……… 20人( 1%)
0歳 ……… 503人(32%)1歳 ……… 655人(42%)2歳 ……… 196人(13%)3歳 ……… 117人( 8%)4歳 ……… 44人( 3%)5歳 ……… 10人( 1%)無回答……… 19人( 1%)
共働き ……………… 1268人(82%)父親または
母親のみ就労 …… 216人(14%)ひとり親 …………… 41人( 3%)無回答 ……………… 19人( 1%)
共働き
1268(82%)
父親または
母親のみ就労
216(14%)
ひとり親
41( 3%)無回答
19(1%)
【回答者の家族の就労状況】
(2)「保活」を開始した時期
16.3%
(251人)
22.6%
(349人)
21.7%
(335人)
18.1%
(279人)
15.4%
(238人)
4.3%(67人)1.6%(25人)
子どもが1歳を超えた頃(251人/16.3%)
出産後、6か月未満(349人/22.6%)
出産後、6か月以降(335人/21.7%)
産前休業・産後休業中(279人/18.1%)
妊娠中(238人/15.4%)
妊娠前(67人/4.3%)
無回答(25人/1.6%)
○ 「保活」を開始した時期は、出産後6か月未満とした人が349人(22.6%)と最も多く、次いで、出産後6か月以降の人が335人(21.7%)と多い。
○ また、妊娠中・妊娠前に「保活」を開始した人も、それぞれ一定数存在。(妊娠中238人(15.4%)、妊娠前67人(4.3%))
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【設問】 「保活」を開始した時期について当てはまる項目をお選びください。(n= 1,544人)
(3)「保活」の対象となった子どもとその兄弟姉妹の状況
○ 「保活」の対象となった子どもに就学前の兄弟姉妹がいる家庭について、「同じ認可
保育園等を利用する」家庭が238人(15.4%)と最も多く、次いで「どちらかが認可
保育園等を、どちらかがそれ以外の施設を利用」する家庭が63人(4.1%)と多かった。
15.4%
(238人)
3%(47人)
4.1%(63人)
1.7%(27人)
63.1%(975人)
3%(46人)
9.6%
(148人)
同じ認可保育園等を利用(238人/15.4%)
ともに認可保育園等を利用しているが、別々の認可保育園等を利用
(47人/3.0%)どちらかが認可保育園等、どちらかがそれ以外の施設を利用
(63人/4.1%)どちらとも認可保育園等以外の施設を利用(27人/1.7%)
就学前の兄弟姉妹はいない(975人/63.1%)
その他(46人/3.0%)
無回答(148人/9.6%)
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【設問】 「保活」の対象となった子どもと、その兄弟姉妹の状況について当てはまる項目をお選びください。(n= 1,544人)
(4)「保活」の結果
57.8%
(892人)23.7%
(366人)
11.9%
(184人)
4%(61人)2.7%(41人)
希望どおりの保育施設を利用(892人/57.8%)
希望どおりではないが、認可保育園等を利用(366人/23.7%)
希望どおりではないが、認可外の保育施設を利用(184人/11.9%)
保育施設等を利用できなかった(61人/4%)
無回答(41人/2.7%)
○ 「保活」の結果、希望どおりの保育施設を利用できた人は全体の57.8%(892人)
○ 希望どおりでないが、認可保育園等を利用できた人は23.7%(366人)、認可外の保育施設を利用できた人は11.9%(184人)で、あわせて35.6%(550人)
○ 保育施設等を利用できなかった人は全体の4%(61人)。
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※ 希望どおりの保育施設を利用できた人(892人)のうち、860人(96.4%)が認可保育園等を利用
【設問】 「保活」の結果について当てはまる項目をお選びください。(n= 1,544人)
(5)利用することができた保育施設の種類
85%
(1226人)
6.2%(89人))
6.4%(92人)
2.2%(32人) 0.1%(2人)
認可保育園等(1226人/85%)
自治体単独の保育施設(92人/6.4%)
認可外保育施設(89人/6.2%)
事業所内保育施設(認可外)(32人/2.2%)
幼稚園(2人/0.1%)
無回答(1人/0.1%)
○ 「保活」の結果、保育施設を利用することができた人(1,442人)のうち、85%(1,226人)は認可保育園等に入所している。
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【設問】 利用することができた保育施設などについて当てはまる項目をお選びください。( n = 1,442人)
0.1%(1人)
(6)「保活」の結果と苦労・負担の状況
○ 希望以外の保育施設を利用することとなった人、保育施設を利用できなかった人は、希望どおりの保育施設を利用できた人に比べて、「保活」に対してより多くの苦労・負担を感じている。
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
希望どおり
希望外・認可保育園等
希望外・認可外
利用できなかった
無回答
苦労・負担をとても感じた
苦労・負担を感じた
苦労・負担を少し感じた
苦労・負担を感じなかった
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【設問】 「保活」をして苦労や負担を感じたことについて当てはまる項目をお選びください。(n= 1,544人)
494
314
590
370 377
170
518
24
313251
0
100
200
300
400
500
600
700
全体
苦労・負担をとても感じた
苦労・負担を感じた
苦労・負担を少し感じた
(7)「保活」で保護者が苦労や負担を感じた点
○ 「保活」で保護者が苦労や負担を感じた点については、全体では「市役所などに何度も足を運ばなければならなかった」との回答が590人と最も多く、「情報の収集方法が分からなかった」も494人と2番目に多い。
○ 苦労や負担を感じた度合別に見ると、「とても感じた」保護者では、 「市役所などに何度も足を運ばなければならなかった(313人)」、「いったん、認可外保育施設、自治体単独の保育施設などに預ける必要があった(251人)」との回答が多い。
(人)
8
【設問】 どのような点に苦労や負担を感じたかについて当てはまる項目をお選びください。(複数選択可/n= 1,300人)
(「その他」の例)
施設の見学のために遠方まで足を運ぶ必要があった、「保活」が長期化した
872
471584 575
308
530
86279
0100200300400500600700800900
1000
全体
苦労・負担をとても感じた
苦労・負担を感じた
苦労・負担を少し感じた
苦労・負担を感じなかった(「その他」の例)
保育園・保育士の確保
(8)「保活」の苦労や負担を減らすための支援
○ 「保活」に対する苦労や負担感を減らすために市区町村において必要な支援については、全体及び苦労や負担を感じた度合別のいずれも、「保活に関する情報をより多く提供する」との回答が最も多い。
○ 苦労や負担を「とても感じた」保護者については、「初期の段階から支援をする」との回答が279人と2番目に多い。
(人)
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【設問】 「保活」に対する苦労や負担感を減らすために市区町村においてどのような支援が必要だと思うかについて当てはまる項目をお選びください。(複数選択可/n= 1,544人)
(9)保育施設を利用できなかった理由
○ 保育施設を利用することができなかった理由として、「申込者数が多く、どこの保育施設もいっぱいだった(45人)」との回答が特に多い。
○ また、場所が希望に合わなかった(16人)、認可保育園等以外は保育料が高額(12人)、保育の質に不安がある(10人)との回答も一定数存在。
516
4516
1210
33
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
無回答
その他
保育施設がどこも一杯
場所が希望と合わない
認可外は保育料が高額
認可外は保育の質に不安
開園・閉園の時間帯が希望に合わない
保育の内容が希望に合わない
(人)
「その他」の例 ・ 子どもが早生まれであり、月齢が低いため、4月入園の申し込みができなかった。・ 急な転勤のため、申し込み期日に間に合わなかった。
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【設問】 どのような理由で子どもを預けられなかったかについて、当てはまる項目をお選びください。(複数選択可/n=61人)
(10)保育施設を利用できなかった場合の対応
○ 保育施設を利用できなかった場合の対応として、「育休を延長」との回答が36.1%(22人)と最も多い。
○ 次いで、「一時預かりやベビーシッターなどを利用」(9.8%/6人)、「職場復帰をあきらめ、育児に専念」(8.2%/5人)との回答が多い。
36.1%(22人)
9.8%
(6人)8.2%
(5人)
1.6%(1人)
19.7%(12人)
24.6%(15人)
育休を延長(22人/36.1%)
一時預かりやベビーシッターなどを利用(6人/9.8%)
職場復帰をあきらめ、育児に専念(5人/8.2%)
祖父母や親戚、知人にお願い(1人/1.6%)
その他(12人/19.7%)
無回答(15人/24.6%)
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「その他」の例・ 自営のため、勤務時間を調整して自宅で面倒を見ている。・ 幼稚園を利用している。
【設問】 子どもを預けることができない場合、どのように対応したかについて当てはまる項目をお選びください。(n=61人)