「復興計づくりにおける自治体・住民・大学 連携の …2012/05/20 ·...
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「復興計画づくりにおける自治体・住民・大学
連携の可能性と課題」
東 北 芸 術 工 科 大 学
建 築 ・ 環 境 デ ザ イ ン 学 科
2012年9月12日 三井物産環境基金 2012 年度上半期 助成団体交流会
東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科とは
東北芸術工科大学
建築・環境デザイン学科
建築設計
ランドスケイプデザイン
地域計画
再生可能エネルギー
「人間、社会、自然の関係を結び
直すデザイン」の展開として、従
来の観光、農、林、水産、食、保
健、医療、福祉他の、持続可能
な方向への転換に力を発揮でき
る人物の育成に努めています。
東北の被災地における地域公共圏のインフラおよびエネルギーシステムの提言
-100世帯規模の集落復興計画モデル-
東北芸術工科大学
建築・環境デザイン学科の復興支援活動
■活動対象地
■震災被害の状況
全壊 流出 114戸 撤去 24戸
半壊 大規模 1戸 一部損壊 2戸
被災なし 47戸
宮城県気仙沼市
唐桑町大沢地区
■活動対象地
人口 約650人
世帯 180世帯
宮城県気仙沼市唐桑町大沢地区 2011.9.2 ※震災後6ヵ月
気仙沼市による大沢地区住民説明会資料(2011.11)
気仙沼市大沢地区防災集団移転促進事業位置図
震災後の気仙沼市唐桑町大沢地区の動き
2011年6月下旬
2011年4月下旬
2011年7月29日
2011年11月21日
2012年4月~
気仙沼市に大沢地区の復興に向けて要望書を提出(大沢地区自治会)
震災後に移った仮設住宅の住民により高台移転及び今後の集落づくりを
見据えた組織として「大沢地区防災集団移転促進事業期成同盟会」を設立
気仙沼市に集団移転の早期実現へ向けた要望書を提出
宮城県に三陸道ルート早期確定及び今後の集落づくりへの要望書
平成24年度「防災集団移転事業(国土交通省|気仙沼市)」が認可
気仙沼唐桑町大沢地区で復興支援
活動を行う大学の教員や学生の有
志による「気仙沼みらい計画大沢
チーム」を結成。被災住民の意向
や希望の取りまとめや高台移転や
集落づくりに関する提案を実施
気仙沼市唐桑町大沢地区の復興支援体制
(行政) 気仙沼市
(仮設住民) 大沢地区防災集団
移転促進事業期成同盟会
(復興支援団体) 気仙沼みらい計画チーム
■ 大沢みらいチーム 参加校
東北芸術工科大学 (山形)
横浜市立大学 (神奈川)
神戸大学 (兵庫)
武庫川女子大学 (兵庫)
提案・交渉
支援・提案
① 高台移転に向けた構想の立案
② 住民の合意形成に向けた「大沢みらい集会」の開催
③ 高台移転竣工・竣工後のコミュニティづくりのための活動支援
気仙沼市唐桑町大沢地区での復興支援方法
「大沢地区防災集団移転促進事業期成同盟会」と 「気仙沼みらい計画チーム」が運営する復興活動として以下の通り
第1回 大沢みらい集会 2011.10.2
第2回 大沢みらい集会 2011.11.20
第3回 大沢みらい集会 2011.12.28
第4回 大沢みらい集会 2012.1.22
風 景 大沢らしい風景づくり
海と山がおりなすこれまでの唐桑の風景に溶け込むまちをつくる
環 境 環境にやさしいまちづくり
再生可能エネルギーなどを活用し、持続可能な環境まちづくりを目指す
防 災 災害に強いまちづくり 3.11の記憶を継承し、来るべき災害に備える
絆 地域の「絆」の再生 コミュニティの単位でまとまって移転・交流の場を創出し地域の絆を再生する
未 来 未来をつくるまちづくり 高台移転だけではなく次世代の雇用を実現し、夢を持って暮らせるまちに
気仙沼市唐桑町大沢地区まちづくりの考え方
エコハウス見学ツアー 2012. 2.26・3.17
第5回 大沢みらい集会 2012.3.18
大沢地区の地形・造成模型作成風景
第6回 大沢みらい集会 2012.4.22
第7回 大沢みらい集会 2012.5.20
風景 大沢地区の風景計画の提案(東北芸術工科大学)
環境 大沢集落におけるエネルギー自立地区の提案
戸建エコハウスの提案(東北芸術工科大学)
第8回 大沢みらい集会 2012.6.24
災害公営住宅の提案(東北芸術工科大学)
風景 風景の基本方針(東北芸術工科大学)
第9回 大沢みらい集会 2012.7.16
個人商店施設の設計提案(東北芸術工科大学)
第10回 大沢みらい集会 2012.7.29
復興計画づくりにおける自治体・住民・大学連携の可能性と課題について
復興計画づくりにおける自治体・住民・大学連携の 可能性と課題について
・ 復興活動の経験や苦労、うまくいった点
> 現地の人と定期的にかようことで信頼関係が築けてきている。
> 現地の人と密接に語ることで彼らのライフスタイルが理解できた。
・ 復興支援の経験を踏まえた問題提起
> 横断的な知識の共有、先進事例をどうブレイクダウンさせるか。
・ 問題点
> 復興の遅さとそれを支える民間企業へのサポート
> 復興に対する支援のコンセンサスの築き方