「食の都」づくり推進事業費 (経済産業部) ·...

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「食の都」づくり推進事業費 (経済産業部) 1 要旨 「食材の王国」である本県の農林水産物と県産食材を積極的に活用する「食の都づ くり仕事人」を表彰し、仕事人等と連携した県産食材の魅力の発信に取り組むととも に、和の食文化を活かした「食の都」づくりを推進する。 2 現状・課題 ・ふじのくに食文化の創造に貢献する人材として食の都づくり仕事人を、特に優れ た活動を行い食の都づくりに貢献した The 仕事人 of the year を表彰し、累計 は仕事人が 396 人、The 仕事人 of the year が 45 人となっている。また、ふじ のくに食の都づくり貢献賞として8企業・団体を表彰した。 ・県民が地域の食材や食文化に誇りを持ち「食の都」をより身近に実感できるよう 地域において、仕事人等を核とした県民参加型の活動を展開する必要がある。 ・県内外に「食の都」の魅力を積極的に発信する必要がある。 3 平成 27 年度の事業内容 (1)食の都づくり ・人づくり(食の都づくり仕事人の表彰等) ・地域づくり(仕事人、生産者、消費者が連携した取組促進) ・情報発信(仕事人ウィーク、トップセールス) (2)和の食文化活用 ・食の都づくり推進会議 ・食のワークショップ ・「食の都の祭典」(仮称) ・ふじのくに“和の食”国際アカデミー (3)地産地消の推進 ・旬の県産食材の情報発信 ・旬の県産食材の情報発信者育成等 - 110 -

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Page 1: 「食の都」づくり推進事業費 (経済産業部) · 「食の都」づくり推進事業費 (経済産業部) 1 要旨 「食材の王国」である本県の農林水産物と県産食材を積極的に活用

「食の都」づくり推進事業費

(経済産業部)

1 要旨

「食材の王国」である本県の農林水産物と県産食材を積極的に活用する「食の都づ

くり仕事人」を表彰し、仕事人等と連携した県産食材の魅力の発信に取り組むととも

に、和の食文化を活かした「食の都」づくりを推進する。

2 現状・課題

・ふじのくに食文化の創造に貢献する人材として食の都づくり仕事人を、特に優れ

た活動を行い食の都づくりに貢献した The 仕事人 of the year を表彰し、累計

は仕事人が 396 人、The 仕事人 of the year が 45 人となっている。また、ふじ

のくに食の都づくり貢献賞として8企業・団体を表彰した。

・県民が地域の食材や食文化に誇りを持ち「食の都」をより身近に実感できるよう

地域において、仕事人等を核とした県民参加型の活動を展開する必要がある。

・県内外に「食の都」の魅力を積極的に発信する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)食の都づくり

・人づくり(食の都づくり仕事人の表彰等)

・地域づくり(仕事人、生産者、消費者が連携した取組促進)

・情報発信(仕事人ウィーク、トップセールス)

(2)和の食文化活用

・食の都づくり推進会議

・食のワークショップ

・「食の都の祭典」(仮称)

・ふじのくに“和の食”国際アカデミー

(3)地産地消の推進

・旬の県産食材の情報発信

・旬の県産食材の情報発信者育成等

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農を支える元気な担い手支援事業

(経済産業部)

1 要旨

農業生産を担う農業者が高齢化・減少する中、新たな農業の担い手を確保するため、

非農家出身者の農業経営の開始や兼業農家子弟の経営の確立を支援するとともに、地

域の指導的農業者となる農業経営士等の活動を支援し、「ビジネス経営体」を核にし

た農業構造の構築を目指す。

2 現状・課題

・ 就農を希望する青年等を対象に、新規就農者の事例や現場を紹介するセミナー

の開催、農業法人等での農業体験や研修等を実施し、新規就農者の育成を図っ

ており、平成 25 年度は 330 人が就農している。

・ 農業法人等への就職者が増加しており、ビジネス経営体を育成し雇用の促進を

進めるとともに、需要のある農業体験事業の拡充が必要。

・ 自立就農者を育成する実践研修においては、県外からの応募者が減少傾向にあ

り、県外への情報発信を強化する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)新規就農者の育成

・県内に就農を希望する新規参入者等を対象に、短期間の農業体験や農業技術習

得研修、就農相談、無料職業紹介等を行い、新規就農を促進する。

(2)農業経営士等の活動促進

・地域の指導的農業者として、農業経営士、青年農業士を認定するとともに、地

域農業の振興のため活動する農業経営士協会、青年農業士会の支援を行う。

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ビジネス経営体育成総合支援事業費

(経済産業部)

1 要旨

これまでの農業経営にとらわれず、独自の経営戦略や販売戦略によりサービスや商

品を提供するビジネス経営体を育成するため、経営課題の解決による経営力強化、独

自の経営手法を持つ経営体の新規参入の視点から総合支援策を実施する。

経営体特有の経営・販売戦略の構築及び実践を支援する実践型アグリビジネスクー

ルを開催するとともに、農業にはない独自の経営ノウハウを持つ企業の農業参入を支

援する

2 現状・課題

・ビジネス経営体について、平成 25 年度の経営体数が 361 経営体と、平成 29 年目

標値 570 経営体まで程遠い状況であることから、ビジネス経営体育成のための支

援強化が必要である。

・企業の農業参入について、近年の参入状況が、平成 21 年の農地法改正直後に比

べ、参入企業数が減少していることから、参入支援の強化が必要である。また、

参入した企業が撤退する事例もあり、参入後の定着支援も必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)経営力強化:アグリビジネス実践スクール開催

・ビジネス経営体を育成し、具体的な事業展開を支援するため、ビジネスマインド

やマネジメント能力の向上を図るビジネス講座を開催

・6次産業化や生産工程改善等の実践を支援

(2)新規企業参入:企業参入支援センター設置

・新たな担い手として期待される企業の農業参入を加速するため、企業参入支援セ

ンターを県農業振興公社に設置し、農業参入を希望する企業を掘り起こし、農業

参入を支援できる市町や農林、金融機関等の関係機関との間を調整することで企

業参入を着実に進める

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地域農業マスタープラン総合支援事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

地域農業のあるべき方向や今後の地域の中心となる経営体等を定めた人・農地プラ

ンの見直しを行う市町に対して、集落の合意形成活動等を支援する。また、人・農地

プランに位置づけられた地域の中心となる経営体への農地集積や、青年就農者等の定

着、法人化や経営継承を支援する。

2 現状・課題

・農業振興地域がない清水町を除く 34 市町で人・農地プランが作成されたが、地

域の農地活用に関する話合いはまだ十分とはいえない状況。

・農地集積を進めるための農地中間管理機構を広く周知し、活用を進めることが必

要。

・ここ数年、年間 300 人を越える新規就農者を確保しているが、現在の農業生産を

維持していくためには、今後も非農家出身者の確保と育成が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)人・農地問題解決加速化支援

・①地域の中心となる経営体の決定、②そこへの農地の集積、③中心となる経営

体とそれ以外の農業者を含めた地域農業のあり方を示した人・農地プランの見

直し支援

(2)担い手経営発展支援

・農業経営の法人化支援と円滑な経営継承等を促進する。

(3)機構集積協力金交付

・地域の中心となる経営体に農地が集積されることが確実に見込まれる場合や、

中心となる経営体の農地を連担化させようとする場合等に、市町がそれを協力

する者に対して協力金を交付

(4)青年就農給付金

・青年の就農意欲の喚起と就農後の定着を図るため、就農前の研修期間(2 年以

内)及び経営が不安定な就農直後(5年以内)の所得を確保する給付金を交付

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茶業経営体質強化推進事業

(経済産業部)

1 要旨

茶生産現場の経営体質強化を図るため、地域の核となるモデル茶工場を重点的に

支援するとともに、農地集積等による生産基盤の再生・強化を図るほか、「静岡型

発酵茶」の生産や、新たな販路開拓に取り組む人材を育成するセミナーを開催する。

2 現状・課題

・流通・消費構造の変化に伴う価格低迷や、担い手不足、担い手の高齢化で苦境に

ある静岡茶の再生を図るためには、ものづくりの拠点である地域の核となる茶工

場の体質強化が必要である。

・地域の核となる茶工場に施策を集中するモデル茶工場を育成し、地域にあった茶

工場の仕組みを波及させることにより、茶業経営の体質強化を図っていく必要が

ある。

3 平成 27 年度の事業内容

平成 26 年度で事業終了

(参考)平成 26 年度事業

区 分 内 容

茶業経営強化プロジ

ェクト

・県、関係団体、専門家等による強化支援チーム

がモデル茶工場を重点的に支援

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静岡県立大学

「茶学総合研究センター」

・茶業振興上必要な調査研究、人材育成を県立大

学(茶学総合研究センター)に委託

茶業経営体質強化

・「発酵茶マイスター塾」の開催 リーダー人材育成

・「O-CHA ニュービジネス創出支援講座」開講

・農地中間管理機構を活用した集積に伴う、簡易

な基盤整備に対し助成(国庫:1/2) 農地継承円滑化事業 再

生・強化

生産基盤の

・農地中間管理機構の茶園の集積に伴う、簡易な

基盤整備に対する助成(県費:15%) 茶園集積促進事業

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水田農業経営所得安定対策推進事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

国の経営所得安定対策への加入促進を図り、水田農業経営の安定と食料自給率の向

上に資する

2 現状・課題

・ 経営所得安定対策への加入については、県内でも大規模に稲作を取り組む中遠地

区での加入者が多いが、規模の小さな農家が多い中部以東での加入者が少ない。

・ 水田を活用して飼料用米など主食用米以外の作物を栽培した場合に国からの交付

金が交付されることや米価が下落した場合の収入を補填するメニューもあり、安

定的に水田を活用した農業経営を継続できるツールとして活用できることから、

引き続き制度の周知を図っていく。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)県

・県協議会、地域協議会等への助言・指導

(2)静岡県農業再生協議会への助成

・制度の推進

・耕作放棄地再生利用、担い手の育成・確保、農地利用集積に係る事務

(3)地域農業再生協議会・市町への助成

・制度の推進

・耕作放棄地再生利用、担い手の育成・確保に係る事務

・ 対象畑作物の作付面積確認

・ システム入力、台帳整備 等

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静岡茶生産拡大対策事業

(経済産業部)

1 要旨

静岡茶の振興のため、二番茶の生産拡大、販路拡大について、平坦地、山間地にあ

った対策を講じ、日本一の産地の基盤を維持する。

2 現状・課題

・茶生産現場は、お茶の消費低迷や風評被害等で疲弊しており、平成 26 年産の茶

も低価格で取引され、特に二番茶の価格が低迷し生産を断念せざるを得ない状況

も見受けられた。

・荒茶生産量が本県に迫る県もあることから、生産者の経営を安定させていく必要

がある。

・平坦地において、機械を活用した二番茶の被覆栽培を振興し、生産量日本一を維

持する。

3 平成 27 年度の事業内容

○被覆栽培の推進

・付加価値向上対策、二番茶の増産

・機械を活用した被覆栽培の技術普及

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静岡茶販路拡大推進事業

(経済産業部)

1 要旨

低迷している荒茶価格を底上げし、生産者の経営安定を図るため、JAグループ

と静岡茶販路拡大協議会を設立し、販売促進に向けた取組を実施するとともに、全

国7都市で静岡茶商談会を開催し、新たな販路を開拓する。

2 現状・課題

・ 茶生産現場が消費低迷や風評被害等で疲弊しており、平成 26 年産の茶も低価格で

取引され、茶業を維持していくためには、生産、販売の両面から対策を講じてい

く必要がある。

・ 最近の需要の変化は激しく、静岡茶は営業力が弱いために、この変化に対応しき

れず、販売力の低下につながっている。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)販売促進

・JAグループと連携した商品開発

・首都圏営業拠点の支援

(2)静岡茶商談会の開催

・静岡茶の販路を拡大するため、全国の7都市で商談会を開催

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ふじのくに多彩な和の食文化推進事業

(経済産業部)

1 要旨

米、茶、魚など和食の基本となる食材が豊富で、消費量も多いという本県の特長を

活かし、和食を軸とした食育活動を推進し、和食食材の消費拡大及び生産振興を図る。

2 現状・課題

・和食のユネスコ無形文化遺産登録の 1 周年を記念した「ふじのくに和の食文化の

祭典」を開催し、静岡県の食材や県内伝統食等の展示や和の食文化シンポジウム、

食育体験などを実施することにより、本県らしい和の食文化を情報発信した。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)人づくり

・指導者育成講座等の開催

・農業者等が実施する農林漁業体験への助成 等

(2)情報発信

・「(仮称)食の都の祭典」での和の食文化の展示、県産農林水産物のPR

(3)和の食文化の継承

・「誉富士」と地域の食材を組合わせた食文化セミナー等開催

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「花の都」づくり推進事業費

(経済産業部)

1 要旨

春夏秋冬 花と緑があふれる、ふじのくに「花の都しずおか」を実現するため、平

成 26 年 3 月に策定した基本構想に基づき、ふじのくに花の都しずおか推進協議会を

推進母体とし、「花の文化の継承と創造(需要拡大)」、「花き生産振興」、「人材の育成

と活動支援」、「情報の収集と発信」に取り組む。

2 現状・課題

・ 地域花壇やオープンガーデンなどの地域での緑化活動は、県内全域で広がりをみ

せているが、様々な場面で花と緑があふれるくらしの実現のために、花に関心の

少ない県民に対し、一般家庭やオフィスなどでの花の利用を推進する。

・ 県内産花きはほとんど県外市場へ出荷されているが、生産者、市場、小売店等の

連携により県民が「買う」「贈る」「飾る」仕組みづくりを進める。

・ 子供の頃から花に親しむ機会を増大するために、花育活動を実施する生産者、花

き関係者、教育・文化関係者の連携を強化し、活動を支援する。

・ 本県からの花きに関する情報の発信力が脆弱であり、「花の都」を国内外に情報発

信するため、拠点づくりや集積・発信する仕組みづくりが必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)花の文化の継承と創造

・「ふじのくに花の都しずおかフェア」の開催

・「ふじのくに花の都しずおか県民大会」の開催

・しずおか花セレクションの実施

・ふじのくに花の都しずおか・花緑コンクールの実施

(2)花き生産の振興

・多彩で特色ある県産花き販路拡大のための商談会の開催

(3)人材の育成と活動支援

・ふじのくに花の都しずおかアドバイザーの派遣による花育講座の開催等

(4)情報の集積・発信

・「浜名湖花博 2014 開催記念庭園」を活用した、県民参加のワークショップを開催

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畜産競争力強化推進事業

(経済産業部)

1 要旨

畜産を取り巻く国際化の進展に対応し、県産の「牛乳」、「牛肉、豚肉」の国内外で

の競争力の強化と市場拡大を図るため、畜産物の生産から流通にかかる諸課題を解決

する。

2 現状・課題

・ 生乳生産の低コスト化のための高栄養粗飼料生産技術の導入、県産牛乳の差別化

のための静岡型ブランドの構築、品質に定評のある県産牛肉のブランド力の強化

等に取組んでいる。

・ 高栄養粗飼料の増産を実現するには、シカ食害対策、難防除雑草対策、不耕起栽

培技術の確立が必要である。

・ 県産牛肉の販路拡大先として海外も視野に入れているが、本県には現在、輸出に

対応した食肉センターが無い。

・ ブランド化、ブランド力の強化には流通事業者の協力が必要であるが、生産者と

流通事業者、双方が納得のいくブランドコンセプトの構築に時間を要している。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)高栄養粗飼料増産事業

コストパフォーマンスの高い高栄養粗飼料生産技術を導入した低コスト酪農

経営モデルを構築し、普及する。

・実証展示飼料畑の設置と成績の検討

・現地研修会の開催

(2)県産牛乳競争力強化事業

生産と流通が一体となって、静岡型牛乳規格を定め、新たな牛乳ブランドを構

築し県産牛乳の差別化を図る。

・県酪農乳業競争力強化対策協議会の開催

・静岡型牛乳ブランド認証規格の策定

(3)食肉センター再編推進事業

食肉センター再編推進協議会において、輸出対応型食肉センターへの整備計画

を策定するとともに、県下統一牛肉ブランドの創設、食肉加工処理技術の向上等

により県産牛肉、豚肉の競争力強化を図る。

・食肉センター再編推進協議会での基本構想策定

・静岡県産牛肉競争力強化委員会の開催

・食肉処理加工技術研修会の開催

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「食の都」地域創生事業費

(交通基盤部)

1 要旨

農業生産基盤整備を実施している3つの地域をモデルとして、各地域が有する交

通インフラや景観等の地域資源を活用することにより、新たな農業農村ビジネスと

地域経営を自立的に担う組織を育成し、農業・農村の所得倍増を目指す。

2 現状・課題

本県は、美しい富士山の眺望や豊かな自然、恵まれた交通インフラ等の豊富な地

域資源を有しており、一部ではこれらの地域資源の活用が始まっているが、十分に

活かしきれていない。また、地域には様々な産業、文化、教育等に携わるポテンシ

ャルを持った人材もいることから、これらの多様な人材と連携することにより、地

域資源をフルに活用した新たな農業農村ビジネスの創出や持続的な発展を可能と

する地域経営を自律的に担う体制づくりが必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)モデル地域

地域 代表的な地域資源 課題

御殿場地域 富士山と歴史、文化 地域の歴史や文化等を伝える人

材や組織との連携

清水地域 新東名と中部横断道等の恵ま

れた交通インフラ

平成 29 年度の中部横断道開通を

見据えた日本海側との交流

沼津地域 みかん園から駿河湾越しの富

士山の眺望

津波被害に対する不安の払拭

(2)実施内容

・地域住民の意向を包括的に反映する新たな手法のワークショップを開催

・取り組みに対するアドバイスや評価を行う外部有識者会議を設置

・地域自らが作成する長期構想と実行計画の策定

・既存の農業農村整備事業との連携・調整

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次世代自動車普及促進事業費

(企画広報部)

1 要旨

運輸部門における化石燃料への依存度を低減するため、官民が一体となって電気

自動車や燃料電池車等の次世代自動車の普及促進に取り組む。

2 現状・課題

(1)EV・PHVの普及促進

経済産業省の「EV・PHVタウン」の指定を受け、本県の地域特性を活かした

EV・PHV・電動二輪の普及促進や関連産業の創出などに取り組んでいる。 県内のEV・PHVや充電基数(平成 26 年 11 月末:450 基)は増加しているも

のの、EV・PHV(平成 26 年 11 月末:3,998 台)の本格的な普及期には至って

いない。

(2)FCVの普及促進 エネルギー事業者、車両販売・製造事業者、市町等で構成する協議会を設置し、

燃料電池自動車と、水素燃料を供給する水素ステーションについて情報の共有を図

り、課題の整理、普及や整備の可能性などを進めている。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)EV・PHVの普及促進

○安心して運転できる環境の整備 ・充電インフラ等情報発信 ・県有施設設置充電器の維持管理 ・静岡県次世代自動車充電インフラ整備ビジョンと国補助制度を活用した、

充電インフラの効果的な整備促進 ○高い技術力を活かした魅力ある車両の開発(経済産業部所管) ・人材育成講座の開催、EV車両分解部品の展示 ・研究開発費助成(次世代自動車枠) ・県内企業による商談会の開催等 ○地方都市での普及における課題解決 ・普及協議会等と連携した普及啓発 (2)FCVの普及促進

FCVの市場導入の状況などを踏まえながら、協議会を通じて、民間事業者によ

る取組や県民理解の向上の促進など、FCVの普及促進に取り組む。

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先進医薬普及促進事業費

(健康福祉部)

1 要旨

富士山麓先端健康産業集積(ファルマバレー)プロジェクトの一環として、先進

医薬の開発を促進し、患者に対し迅速に先進医薬を提供していくため、治験環境の

充実を図るとともに、治験を通して患者との信頼関係の構築、科学的根拠に基づく

医療の実践、真のチーム医療の実施など、医療の質の向上を目指す。

2 現状・課題

・ 先進医薬普及促進事業により、静岡県治験ネットワークが構築され、ネットワ

ーク登録病院において、製薬企業の新薬等の治験が実施されるようになった。

・ 治験ネットワーク登録病院における治験は着実に増加しているものの、製薬企

業からファルマバレーセンターの委受託調整を経て実施される治験は減少傾向

にあり、治験ネットワークによる効率的かつ効果的な役割を一層強化する必要

がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) ネットワークの運営

ア 治験ネットワーク推進部会等の開催

治験ネットワークの運営に関し、必要な事項を協議する。

イ 疾患別グループの運営

治験ネットワーク内のがん等の疾患別グループを運営する。

(2) 支援倫理委員会の運営

治験ネットワークで実施する治験について、科学性及び倫理性に関する審査の

他、各医療機関の治験審査委員会に対し、安全で質の高い治験の実施を支援する。

(3) 治験の委受託調整

治験ネットワークを製薬企業等にPRするとともに、受託調整の依頼のあった

治験について、治験ネットワーク登録病院へ情報提供するなど委受託調整を行う。

(4) 教育研修(スキルアップ研修等)

刻々と変化する治験環境に的確に対応するために、グローバル治験対応研修、

高度専門化対応研修等、治験従事者のスキルアップを目的とした高度な研修等を

開催する。

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健康産業雇用創造プロジェクト事業

(経済産業部)

1 要旨

厚生労働省の「戦略産業雇用創造プロジェクト」を活用し、今後大きな成長が見込

まれ、本県の「健康寿命日本一」を支える健康産業(食品、医療等の製造業)を対象

として、新たな雇用の創造(3年間に 573 人)に取り組む

2 現状・課題

・リーマンショックによる急激な雇用悪化を受け、緊急雇用事業により一時的な雇

用創出を支援してきたが、今後は、地域における良質な雇用創出が必要。

・新商品開発支援や販路開拓等の産業政策と雇用政策との連動性が不十分。

3 平成 27 年度の事業内容

事 業 名 内 容 健康スポーツ用具製造業支援事業

健康トレーニング用具を活用し、トレーナー等を養成し、新商品開発や新規雇用を創出 食品加工・流通工場の新設による新商品開発や新規雇用を創出

食品加工・流通業拡大事業 富士山麓健康産業雇用創造プロジェクト事業

県東部地域の人材育成、販路拡大及び雇用創出等を総合的に支援

食品生産・開発技術者商品開発力向上事業

中小企業に必要な食品関連技術者を育成し、新商品開発や新規雇用を創出 中部・東部地域の水産加工業等に必要な人材を育成し、地域企業への就業を目指す

水産関連雇用創出事業 健康産業企業への就職応援事業

求職者に対して OJT、OFF-JT を行い、県内の健康産業関連企業への就業を目指す

健康産業人材育成支援事業 雇用を創出し、人材育成に取り組む企業を支援 プロジェクト協議会運営事業 プロジェクト運営に必要な協議会の設置・運営など

計 事業費 235,002 千円、雇用創出目標 187 人

静岡県は健康寿命日本一

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地場の食材が豊富で食生活が豊か

全国一のお茶の産地、お茶をたくさん飲んでいる

行政が一体となって健康づくりや介護予防を積極的に取り組んでいる

元気に働いている長寿者が多い

健 康 産 業

スポーツ関連産業

医 療 関 連 産 業 介護福祉関連産業

食 品 関 連 産 業

主な関連産業

ファルマ・バレー

フーズ・サイエンスヒルズ

関連クラスター

「健康寿命」 男性71.68 歳

全国2位

⼥性75.32 歳 全国1 位

(H24 厚労省公

背 景

表)

分 野

対象産業

雇用の創造県支援

雇用創造 573 人

Page 16: 「食の都」づくり推進事業費 (経済産業部) · 「食の都」づくり推進事業費 (経済産業部) 1 要旨 「食材の王国」である本県の農林水産物と県産食材を積極的に活用

ファルマバレープロジェクト機能強化事業

(経済産業部)

1 要旨

長泉高校跡地を新たな拠点として整備するとともに、総合特区を推進することに

より、ファルマバレープロジェクトの機能強化を図る。

2 現状・課題

現在、施設の開所に向け、解体工事及び土木工事を進めている。施設の概要及び

入居予定は下図のとおり。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)拠点整備

・旧校舎、旧体育館の改修工事、増築工事

・新棟の新築工事 ほか

(2)開所準備費

・施設広報、施設整備調整事務費

・ラボマネージャーの配置 ほか

(3)ふじのくに先端医療総合特区の推進

・地域協議会の運営

・他の総合特区との連携・意見交換会

新拠点施設の整備概要

<戦略的な3つのゾーンを設定>

②リーディングパートナーゾーン ①プロジェクト支援・研究ゾーン地域企業の支援に協力する大企業等が研究・開発・生産に活用

ファルマバレーセンターの事務所や小規模のレンタルラボ・レンタル事務所

★東海部品工業(株)入居予定 約1,500㎡

★テルモ(株)MEセンター入居予定 約7,300㎡

- 125 -

③地域企業開発生産ゾーン地域中小企業が事業拡大に向けて開発生産に活用

★H27年度に公募

新棟①

新棟③新棟②旧体育館改修

旧校舎改修・増築

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ファルマバレープロジェクト推進事業

(経済産業部)

1 要旨

ファルマバレープロジェクトを戦略的に推進するため、中核的推進機関であるフ

ァルマバレーセンター(PVC)が実施する事業に対して助成する。

2 現状・課題

ファルマバレープロジェクト第 3次戦略計画に基づき、産学官連携による研究開

発を充実するとともに、地元中小企業による事業化・製品化を促進するための施策

を実施。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)ファルマバレープロジェクトの推進

・医療現場のニーズ把握

・産学官ネットワーク形成、研究開発支援

・広報

・人材育成

・管理運営

(2)富士山麓ビジネスマッチング促進

・富士山麓 12 市町との共同によるマッチング業務

(3)創薬探索研究推進

・PVC、県立大学、環境衛生化学研究所の連携による創薬探索研究の推進

ファルマバレーセンターによる

ものづくりプラットフォーム

臨床のニーズを製品化するシステム臨床のニーズを製品化するシステム臨床のニーズを製品化するシステム臨床のニーズを製品化するシステム

- 126 -

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フーズ・サイエンスヒルズプロジェクト推進事業

(経済産業部)

1 要旨

地域企業による機能性食品等の研究開発から製品化、販路開拓、人材育成までを

一貫して支援し、フーズ・サイエンスヒルズプロジェクトの第2次戦略計画(H27

~31)を推進する。

2 現状・課題

第2次戦略計画では、今後5年間をプロジェクトの発展期として位置づけ、「サ

イエンスの確立」及び「マーケットの獲得」をコンセプトとして、科学的根拠に基

づいた機能性に優れた商品づくり、機能性表示による付加価値の「見える化」及び

新たな国内・海外の市場の獲得を重点的に推進する。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)フーズ・サイエンスヒルズプロジェクト推進

・プロジェクト参画5市と連携して企業の事業化を支援

・フーズ・サイエンスセンターに事業化コーディネータを配置し企業の事業を支援

(2)総合食品学講座

・総合食品学講座を開催する(公財)静岡県産業振興財団を支援

(3)高付加価値型食品等開発推進

・試作品開発、実証実験助成

機能性食品等の事業化、製品化に向けた地域企業による試作品開発・実証試験

に対して助成

・育成型企業研究会開催

新商品の企画から開発、販路開拓まで一連の手法を習得する育成型研究会の開催

(4)地域結集型研究開発プログラム推進

・(独)科学技術振興機構が(公財)静岡県産業振興財団に委託して実施した研究開

発プログラム「静岡発 世界を結ぶ新世代茶飲料と素材の開発」(H21.1~H

25.12)の研究成果の事業化を静岡市との連携により推進

- 127 -

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フォトンバレープロジェクト推進事業

(経済産業部)

1 要旨

産学官金連携による光・電子技術関連産業の創出、事業化を支援し、西部地域を

中心とする特徴ある地域資源と産業基盤を活かしたフォトンバレープロジェクト

を推進する。

2 現状・課題

・光・電子技術関連産業支援員による、自社の課題解決に挑戦する中小企業の支

援を継続する。

・地域イノベーション戦略支援プログラムの着実な推進を図る。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)光・電子技術関連産業支援員による中堅企業の育成

・県内企業OB人材を活用して、自社の課題解決に挑戦する中小企業を支援

(2)地域イノベーション戦略支援プログラム

・先端光・電子技術を基盤として、「輸送機器用次世代技術」「新農業」「健康医

療」「光エネルギー」の4つの産業分野を振興

・本県を含む浜松・東三河地域の 16 機関で構成する「浜松・東三河地域イノベ

ーション戦略推進協議会」の運営経費の一部を負担

(3)はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点の運営

・浜松地域の高い技術力・開発力と医療現場ニーズ・医学シーズとの融合により、

地域企業の健康医療産業分野における事業化を支援

・浜松工業技術支援センターに設置されたレーザー器機等の運営

・本県を含む浜松地域の8機関で構成する「事業運営委員会」の運営経費の一部

を負担

(4)産業人材育成

・レーザーによるものづくり中核人材育成講座に対する支援

- 128 -

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新成長産業戦略的育成事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

次世代自動車、新エネルギー、航空宇宙など、今後の成長が期待される産業を戦

略的に育成することにより、経済情勢に左右されにくい多極的な産業構造を構築し、

本県産業の成長力を強化する。

2 現状・課題

・ 成長分野への参入を目指す県内中小企業に対し、技術相談から研究開発、事業

化・販路開拓まで一貫した支援を実施。

・ 県内企業の研究開発成果の事業化とともに、販路開拓支援の強化・拡充が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)啓発・技術支援

・参入支援セミナー、技術相談会の開催 (2)研究開発

・新エネルギー活用研究開発事業費助成(補助率 2/3、限度額 20,000 千円)

・研究技術者中核人材育成研修

(3)事業化支援

・事業化助成(補助率 2/3、限度額 20,000 千円)支援対象を中小企業以外に拡大

・航空機産業認証取得助成(補助率 1/2、限度額 5,000 千円)

(4)販路開拓

・展示会出展(首都圏、ハワイほか)

・商談会の開催(大手自動車メーカーほか)

・専門コーディネータによる売込支援

- 129 -

啓発ニーズ把握

技術支援 研究開発 試作品開発 事業化

・参入支援セミナー・技術相談・技術研修

・参入支援セミナー・技術相談・技術研修

・新エネ研究開発助成・人材育成

・新エネ研究開発助成・人材育成

・事業化助成・展示会出展・商談会開催

・事業化助成・展示会出展・商談会開催

技術支援から研究・試作品開発、

事業化、販路開拓までの一貫支援

販路開拓

HHH222111 ~~~ 242424

HHH2225~5~5~

ロボット 航空宇宙

次世代自動車

成長分野

新エネ・環境

医療・福祉機器

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先端企業育成プロジェクト推進事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

国の機関と連携した先端技術の研究開発による成長産業育成プロジェクトを推

進し、成長産業分野における県内企業の先端技術の研究開発、製品化、事業化を進

めることにより、次世代産業の創出を促進する。

2 現状・課題

・ 県内企業の先端的な研究開発や、国の機関が保有する高度な技術シーズを活か

した革新的な技術、新商品開発による高付加価値のものづくり支援が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(2)研究助成

対象者:県内企業(中小企業以外を含む)

対象事業:独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)との共同研究により行

う新技術・新製品の実用化を目的とした研究開発

対象分野:成長産業分野

補助率:中小企業 2/3、中小企業以外 1/2

限度額:中小企業 6,000 万円(1年)、 9,000 万円(3年まで)

中小企業以外 5,000 万円(1年)、 7,500 万円(3年まで)

(2)研究委託

委託事業:上記助成の対象事業である県内企業との共同研究開発

委託額:企業補助対象経費の 1/2 以下

受託者:産総研

静岡県

補助金(2/3)(1/2)

委託料(定額)

県内企業

産 総 研

共同研究契約

(企業補助対象経費の1/2以下)

- 130 -

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産業成長戦略推進事業

(経済産業部)

1 要旨

地域企業の成長を推進するための新たな組織を設置するなど、官民が一体となって

産業成長戦略を推進し、本県経済の本格的な回復を図る。

2 現状・課題

・本県経済を本格的な回復軌道に乗せ、持続的に発展させていくために、官民が連携

して成長戦略を検討する「静岡県産業成長戦略会議」を立ち上げ、4つの戦略を取

りまとめた。

・平成 27 年度は、地域企業の成長を推進するための新たな組織を設置するなど、官

民が一体となって産業成長戦略を推進し、本県の経済の本格的な回復を図る。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)戦略の推進

① 産業成長戦略会議の開催

② 地域企業成長推進センター(仮称)の設置・運営

・成長が見込まれる地域企業を選定し、集中的に支援

・事務局、アドバイザリーボードの設置

・ 外部専門家の活用

(2)平成 27 年度の産業成長戦略関連事業の主な取組

①成長企業への支援拡充

○地域企業成長推進センター(仮称)の設置・運営

○企業の設備投資に対する資金支援の強化

・大・中堅企業の設備投資を促進する利子補給制度の創設

○先端企業育成プロジェクトの推進

・国の機関と連携した先端技術の共同研究の開発

○企業立地促進のための見直し

・立地補助金の雇用要件等を緩和

②人材の確保・育成

○U・Iターン就職の促進

・静岡U・Iターン就職サポートセンターの機能拡充

○産業支援機関等における人材の養成

・「静岡ものづくり革新インストラクタースクール」の実施

- 131 -

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ふじのくにCNFプロジェクト推進事業

(企業局)

1 要 旨

「ポスト炭素繊維」として研究開発が進むCNF(セルロースナノファイバ○

ー)。CNFは、木材等の植物繊維をナノオーダー(1㎜の百万分の1)に

まで微細化することで得られる新素材。軽量、強度、成形自由度、環境負荷

等の点で優れた特長を有し、様々な産業分野への用途展開が期待されている。

企業局は、工業用水道のユーザー企業と連携して、この新素材の実用化に向○

けた産学官のネットワークを構築する。県内外企業、大学・高専、国、市町、

県関係部局とともに、世界に先駆けた製品開発を支援し、CNFによる新産

業・新市場を本県から創出する。

2 現状・課題

○ 国は、「日本再興戦略」改定 2014(H26.6 閣議決定)に、CNFを明記。

オールジャパンの推進体制

- 132 -

として、企業、大学など約 160 機関が参加する「ナ

ノセルロースフォーラム」を発足。製紙産業が集積する本県の場の力に期待

日本製紙㈱、王子HD㈱、星光PMC㈱などは○ 、サンプルの製造・供給によ

って、様々な分野の企業との提携を開拓中。

企業局は、平成 27 年1月 29 日、富士市内でCNF産業振興セミナーを開催

。県内はもとより全国から企業、大学、研究機関、自治体等約 200 名が参加

。CNFの産業化に向けた機運が高まっている。

課題は、実用化に向けた技術開発○ で、大学や研究機関との連携は必須。

新素材開発に挑戦する意欲的な県内企業は少なくなく、県内大学でも研究に○

取り組む動きが見られることから、県版の産学官のネットワーク構築と製品

開発支援が必要。

(2

(用途)開発等に対する国(経済産業省、環境省など)

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 「ふじのくに CNF フォーラム」(仮称)設立による製品(用途)開発の支援

県内外企業 大学・高専等

国、市町、経済団体等

試験研究機関等

支援

企業局(工水ユーザー約 360 事業所とのネットワーク)

) 製品(用途)開発等にかかる支援

フォーラムにおける製品

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- 133 -

の支援の獲得を目指す。

スポーツ産業振興事業

(経済産業部)

内に豊富に

存在するスポーツ関連資源を活用して、スポーツ産業の振興を図る。

後の成長が期待できるスポ

ーツ産業の振興を全県的に進めることが必要である。

(1)

していく。また、新規会員の獲得に努めることにより、

協議会の活性化を図る。

(2)

域の大学生などと連携し、会員の事業展

開を支援する制度を企画・運営する。

(3)

制を含むモデルを作った後、他のスポーツにも成功モデルを適用さ

せていく。

1 要旨

地域産業の活性化を図るため、サービス産業の振興の一環として、県

2 現状・課題

本県産業の持続的な発展のため、海外の景況に左右されにくい、多極的な産業構

造への転換が求められており、サービス産業の中でも今

3 平成 27 年度の事業内容

西部地域スポーツ産業振興協議会

平成 26 年度における実証実験事業の成果を確実に事業創出につなげていくた

め、フォローアップを行うとともに、新たな実証実験事業に取り組むことにより、

より一層の事業創出を促進

東部地域スポーツ産業振興協議会

平成 27 年度は、スポーツイベントやスポーツ合宿、サイクルツーリズムなど

の分野において、会員によるプロジェクトチームを立ち上げ、実証実験事業等を

通じて新事業を創出していく。また、地

中部地域スポーツ産業振興協議会(平成 27 年 2 月設立予定)

協議会設立当初は、中部地域で盛んなサッカーを切り口に活動を展開し、実証

実験を通じた新商品や新サービスの開発、提供により起業者創出を目指す。サッ

カーで協力体

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静岡ものづくり革新インストラクタースクール実施事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

東京大学ものづくりインストラクター養成スクールと提携し、県内産業支援機関

コーディネータ等を対象に、現場における経営改善活動(品質向上、コスト低減、

納期短縮等)をアドバイスできるインストラクターを養成することを目的とした

「静岡ものづくり革新インストラクタースクール」を開設する。

2 現状・課題

・ 本県の主力産業である製造業は、リーマンショックを契機とする世界的な不況

や東日本大震災によるサプライチェーンの分断、資源価格の高騰による原材料

費の上昇等により、生産拠点の海外移転が進展し、厳しい状況に置かれている。

・ 今後、人口の減少や経済のグローバル化が進展し、地域間競争が激化する中で、

本県が全国有数のものづくり県として生き残るためには、グローバル競争に挑

むものづくり中小企業に対して、有効な支援策の実施が求められている。

・ 県は、中小企業に対する経営革新計画など各種施策を展開しているが、中小企

業の経営革新や付加価値の高いものづくりを実現するためには、革新的な生産

手法や戦略的な経営方法を指導できる人材の育成が重要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)「ものづくりシニア塾」への派遣

・本県スクールの校長候補を養成(2人)

派遣先:(一社)ものづくり改善ネットワーク

派遣期間:平成 27 年 1 月~6月

(2)静岡スクールの開設・運営

運営主体:(公財)静岡県産業振興財団

開講期間:平成 28 年 1 月~3月(予定)

募集定員:12 名程度

講座内容:座学(現場管理技術)、実習等

講師:東京大学ものづくり経営研究センター教員 等

- 134 -

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未来型産業創出支援事業

(経済産業部)

1 要旨

新規に独立開業しようとする創業準備者や創業者、創業間もないベンチャー企業

に対し、適時・適切な支援を実施し、本県における新産業・次世代産業を育成する。

2 現状・課題

新成長産業の担い手となるベンチャー企業を育成するため、金融機関や産業支援

機関との連携をより一層強化し、創業前の相談、事業化、販路開拓に至るまで、一

貫した支援を講じていく必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)ワンストップサービス機能強化事業

創業者やベンチャー企業への適時・適切な支援をワンストップで実施(相談業

務、営業活動支援、HPによる情報提供など)

(2)新事業開拓マーケティング支援事業

ビジネスマッチングの場を創出(首都圏等の展示会への出展支援など)

(3)インキュベータ総合支援事業

公的インキュベート施設に入居する創業者へのソフト支援(インキュベートマ

ネージャー、インキュベートドクターの派遣)

- 135 -

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県内企業海外展開支援関連事業費

(経済産業部)

1 要旨

企業への専門家派遣、東南アジア3か国に設置したビジネスサポートデスクによ

る支援等に加え、平成 26 年度に産業成長戦略事業の一つとして行ったインターネ

ットを活用した海外販路開拓を支援する事業を継続して実施し、県内中小企業の海

外展開を促進する。

2 事業概要 (単位:千円)

予算額 事業名 内 容

H26.2 月 H27当初

○東南アジア3か国現地での県内企業の進

出支援 東南アジアビジ

ネスサポートデ

スク設置事業費

6,500 - 6,500・設置国:タイ、インドネシア、ベトナム

・現地法人立ち上げ、取引先・販路開拓等

を支援

海外展開コンサ

ルティング事業

費助成

○企業への専門家派遣による事業計画の作

成、可能性調査等に対するアドバイス 3,000 - 3,000

・12 社×4回=48 回予定

○中小企業の海外派遣要員を対象とした、

赴任国事情等の講座からなる赴任前研修 海外派遣人材育

成事業費 4,800 - 4,800

・対象国:中国、ベトナム、タイ、インドネシア

・受講者:130 人程度

○eコマース(電子商取引)活用支援

・シンガポールのインターネット通販サイ

トへの県内企業の出店及び販売を支援

県内企業国際化

支援事業費助成

・静岡県店舗限定割引クーポンの配布(26

年度補正予算) 27,100 5,000 22,100

○国際ビジネス講座の開催

○海外展示会への出展等に対する支援

・上限 50 万円×10 社

○ジェトロ(静岡及び浜松)、静岡県国際経

済振興会(SIBA)等と連携した海外展開支

援や本県への投資促進 海外経済交流促

進事業費 26,500 - 26,500

○海外へのビジネスミッションの派遣

○海外からの経済関係者の受入れ

計 67,900 5,000 62,900

- 136 -

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ふじのくにブランド販路開拓支援事業

(経済産業部)

1 要旨

本県の優れた農林水産物のブランド化を進め、販売・物流モデルの構築等により首

都圏への販路開拓支援を強化するとともに、アジアを重点市場とした県産品の輸出拡

大を図る。

2 現状・課題

・多彩で高品質な静岡県の農林水産物の中から、国内外に誇りうる価値や特徴等を

備えた商品を県独自の認定基準に基づいて「しずおか食セレクション」として 108

商品を認定、県産農林水産物の魅力を活かした新しい加工食品を選定「ふじのく

に新商品セレクション」として 67 商品を表彰した。

・ふじのくにブランドの認知度の一層の向上を図り、国内外に向けた販路開拓を推

進する。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)国内販路開拓支援

①「しずおか食セレクション」の認定

・認定審査会、認定式の開催 ほか

②認定品のプロモーション支援

・首都圏、関西圏でのPR活動 ほか

③秋葉原アンテナコーナー(愛称“おいしず”)の運営

・ブランド品や新商品のテスト販売 ほか

④販売・物流モデル構築

・県産食材の首都圏への販売・物流計画作成ほか

(2)海外販路開拓支援

①アジアでの商談支援・販売促進支援

・見本市・商談会出展支援、バイヤー招聘、テスト販売 ほか

②販路開拓事業における職員研修派遣

・㈱沖縄県物産公社への職員派遣

③輸出推進体制の整備

・海外市場開拓研究会の開催 ほか

- 137 -

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6次産業化推進事業

(経済産業部)

1 要旨

生産・加工・販売といった産業の枠を超えて、農林水産物を総合的に活用する6次

産業化の事業計画の策定から販路開拓に至るまでの総合的な支援や、農水商工連携に

よるネットワークの取組を促進する。

2 現状・課題

・6次産業化の新規取組件数は着実に増加しているものの、新商品の販路開拓が課題

であったり、個々の取組にとどまるなど、事業の拡大が必ずしも進んでいない。

・事業化から売れる商品づくり、販路拡大までを総合的に支援し、事業としての成長

を早めていくことが必要。

・農林漁業者と商工業者とのマッチング、ネットワーク化などにより連携を強化し、

事業化や事業の大規模化を図っていくことが必要。

3 平成 27 年度の事業内容

6次産業化の一層の推進を図るため、6次産業化サポートセンターによる支援を強

化、事業計画の策定から販路拡大に至る一連の支援を総合的に実施

(1)事業化の支援

・6次産業化サポートセンターによる事業化支援(専門家の派遣等)

・セミナー等の人材育成研修、異業種交流会の開催によるマッチング

・地域支援ネットワークを活用した農水商工連携の促進

(2)売れる商品づくり支援

・消費者をモニターとした商品評価会の開催

(3)ブランド化

・ふじのくに新商品セレクションの選定・表彰

(4)販路開拓支援

・ふじのくに総合食品開発展の開催

・首都圏での大規模展示会への出展

(5)農林漁業者と多様な事業者が連携した個別取組の支援

・新商品開発や販路開拓等等に対し助成

・加工・販売等の施設や機械整に対し助成

- 138 -

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ビジネス林業促進事業

(経済産業部)

1 要旨

製材・加工工場のニーズに応じた計画生産と直送販売(マーケットイン)、森林所

有者への収益還元を増やす低コスト生産の実践する「ビジネス林業」を促進するため、

林業事業体等の経営改革を支援する。

2 現状・課題

県内の人工林は8割以上が利用時期に達しているが、森林の多面的機能を発揮し林

業の活性化による地域振興を図るには、こうした成熟した森林資源を有効に活用して

いく必要がある。

このため、森林施業の集約化や高性能林業機械の導入、森林技術者の育成などによ

る低コスト生産システムの普及、加工施設の整備などによる地元製材工場等の拡充、

個人住宅や公共施設での県産材の利用拡大など、県産材の需要と供給を一体的に創造

する取組を推進している。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)支援方法

・経営者から現場技術者を対象に林業事業体の総合的な経営改革を指導

・経営改革に意欲的な事業体に対して、「集合研修」と「個別指導」を行い、基礎

知識の習得から事業体ごとの課題改善を指導

(2)支援数

・10 事業体程度

- 139 -

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地域の製材工場等ネットワークづくり促進事業

(経済産業部)

1 要旨

県産材のさらなる需要と供給の一体的創造に向け、地域の製材・加工分野で、A材

の受入体制の拡充を図る。

2 現状・課題

県内の人工林は8割以上が利用時期に達しているが、森林の多面的機能を発揮し林

業の活性化による地域振興を図るには、こうした成熟した森林資源を有効に活用して

いく必要がある。

このため、森林施業の集約化や高性能林業機械の導入、森林技術者の育成などによ

る低コスト生産システムの普及、加工施設の整備などによる地元製材工場等の拡充、

個人住宅や公共施設での県産材の利用拡大など、県産材の需要と供給を一体的に創造

する取組を推進している。

3 平成 27 年度の事業内容

共同受注窓口を設置し、共同受注体制の構築に取り組み始めた製材工場等のネット

ワークに対して、A材を活用した製品増産に取り組む上での課題解決のための支援策

としてアドバイザーを派遣して支援する。

- 140 -

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森林整備加速化林業再生事業

(経済産業部)

1 要旨

森林整備から県産材活用に至る取組を一体的に推進し、東日本大震災の被災地復

興に必要な木材を安定供給する体制の整備、緊急経済対策、林業・木材産業の成長

産業化を目的に、国の補助金を原資に「森林整備加速化・林業再生基金」を造成し

事業を実施している。

2 現状・課題

県内の人工林は8割以上が利用時期に達しているが、森林の多面的機能を発揮し林

業の活性化による地域振興を図るには、こうした成熟した森林資源を有効に活用して

いく必要がある。

このため、森林施業の集約化や高性能林業機械の導入、森林技術者の育成などによ

る低コスト生産システムの普及、加工施設の整備などによる地元製材工場等の拡充、

個人住宅や公共施設での県産材の利用拡大など、県産材の需要と供給を一体的に創造

する取組を推進している。

3 平成 27 年度の事業内容

高性能林業機械の導入と地域材利用開発を支援する。

- 141 -

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シンガポール版楽天市場販売促進事業

(経済産業部)

1 要旨

現在、経済成長戦略の一環で、シンガポール版楽天市場への県内事業者の出店及び

出店者が販売する県産品等の販路開拓の支援を行っている。その県産品等の販売を促

進するため、新たに交付される国の交付金を活用した販促活動を行う。

2 現状・課題

・事業スキーム図

- 142 -

※平成 26 年 12 月末現在で、15 事業者が出店

・課題

県産品の販路拡大と出店者の継続的な出店及び新規事業者の出店を促すため、

更なる売り上げの増大を図る必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

・ 新規出店を促すため、出店料等の支援を行う。

・ 地方創生交付金を活用し、静岡県特設会場全体の売り上げ増大と県産品の販路拡大を図る

ため、静岡県特設会場限定の電子クーポン発行を行う。

楽天 シンガポールサイト

静岡県特設会場

楽天シンガポール 委託

運営 PR・販促活動実施

シンガポール消費者

注文

県内事業者

出店・出品

注文発送

シンガポールの国内物流

倉庫 発送 楽天シンガポ

ールで集合発

送(週 5 便)

提携物流会社

シンガポール日本

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地下水保全対策構築事業

(くらし・環境部)

1 要旨

内陸のフロンティアを拓く取組による企業の進出等に伴い、県内の地下水需要の

増大が予想されるが、現在の県地下水条例は、主に沿岸部の地下水障害防止を目的

としており、流域全体の地下水賦存量や、条例指定地域外の地下水利用量等が把握

されていない。

このため、県全域で地下水賦存量調査を実施して流域ごとに地下水の利用可能量

を把握し、その結果を踏まえた地下水保全対策を構築することで、「内陸のフロンテ

ィアを拓く取組」の進展を図る。

2 現状・課題

調査は、県内を 3 つの地域に分割した上、各地域2ヵ年で実施し、平成 25~27

年度で県内全域を完了させる計画である。

(1)調査地域・スケジュール

地下水脈調査 地下水利用可能量調査 調査地域

(1年目) (2年目)

東 部 25 年度 26 年度

中 部 26 年度~27 年度 27 年度

西 部 26 年度 27 年度

(2)調査概要

地下水脈調査 地下水利用可能量調査

(1年目) (2年目)

○地質等既存データの収集 地下水利用量の変化が地下

水にどのような影響を及ぼ

すかシミュレーション解析

調査内容 ○既存井戸を利用した水位測定

○地下水利用量アンケート

○地下水の流動方向、分布 近隣住民や下流域に支障を

及ぼすことなく利用できる

地下水量

明らかに ○地下水の利用実態と将来需要

なること

3 平成 27 年度の事業内容

中部、西部地域の調査を完了させ、将来の水需要予測を踏まえた流域ごとの地下

水の利用可能量を把握し、地域指定や取水基準の見直しも含めた新たな県内全域の

地下水管理体制の検討を進める。

- 143 -

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新規産業立地事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

立地企業に対する補助金交付により、本県への投資意欲を喚起し、新規進出企業や

県内既存企業の投資促進につなげる。

2 現状・課題

企業の設備投資意欲に一定の回復が見られる中、県外からの誘致に加え、県内定着

促進に向け、企業の震災リスクへの懸念や雇用環境の悪化等を踏まえた立地支援制度

を拡充する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

工場等の新増設に伴う、建物建設費等に対する助成制度により、新たな企業誘致及

び県内定着に向けた取組を進める。なお、県内での一層の投資促進のため、平成 27

年度に、雇用要件の緩和等の見直しを行う。

対象・交付先:工場等を設置する企業等

補助対象経費:建物建設費、機械設備購入費、安全対策費

補助率:7%(成長分野10%)

限度額:5億円(成長分野10億円)

予算額:31億円

- 144 -

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地域産業立地事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

立地企業に対する補助金交付により、本県への投資意欲を喚起し、新規進出企業や

県内既存企業の投資促進につなげる。

2 現状・課題

企業の設備投資意欲に一定の回復が見られる中、県外からの誘致に加え、県内定着

促進に向け、企業の震災リスクへの懸念や雇用環境の悪化等を踏まえた立地支援制度

を拡充する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

工場等の新増設に伴う、用地取得費等に対する助成制度により、新たな企業誘致及

び県内定着に向けた取組を進める。なお、県内での一層の投資促進のため、平成 27

年度に、雇用要件の緩和等の見直しを行う。

対象・交付先:工場等を設置する企業等へ補助する市町

補助対象経費:用地取得費、新規雇用従業員

補助率:市町助成の1/2(用地取得の 2/10 以内、新規雇用 100 万円/人)

限度額:1億円(成長分野、内陸フロンティア推進区域は上乗せ)

予算額:16億円

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小山湯船原工業団地造成事業

(企業局)

1 要旨

「ふじのくに防災減災・地域成長モデル総合特区」への企業立地を推進するため、

小山町湯船原地区において、レディーメードによる工業用地を整備している。

2 現状・課題

・企業のニーズに合った工業用地の迅速な供給が必要とされている。

・富士山の景観を活かすなど、地域の自然環境を踏まえた本県の工業団地のモデル

となることが求められている。

・平成 26 年度は、小山湯船原工業団地の測量、設計、用地買収を実施した。

3 平成 27 年度の事業内容

平成 27 年度は、小山湯船原工業団地の造成工事に着手する。

(参考)小山湯船原工業団地の概要

整 備 箇 所 小山町湯船原地区 30ha 13 区画(予定)

・ 規 模

全体事業費 46 億円(事業期間:H26~H29)

年 度 時 期 内 容

開 発 H26 H26.4 測量、設計、用地買収

- 146 -

ス ケ シ ゙ ュ ー ル H27-H29 H27.4 造成工事

H30 H30.4 分譲開始

(単位:百万円)

科 目 計 H26 H27 H28 H29

土地購入費 1,090 1,090

補償費 300 300 直 接 経 費

委託料 680 660 20 (概算)

造成工事費 2,590 590 1,000 1,000

合 計 4,660 2,050 610 1,000 1,000

※ 造成工事 H27~29 債務:全体額 2,590 百万円

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障害者働く幸せ創出関連事業費・障害者就労モデル事業費

(健康福祉部)

1 要旨

障害のある人が住み慣れた地域で豊かに安心して暮すことのできる社会の実現

のためには、障害のある人の経済基盤を確保することが重要であり、そのためには、

福祉と産業界をつなぐ取組や地域における就労支援の取組が有効であることから、

「障害者働く幸せ創出センター」を拠点とした就労支援施策を展開していく。

2 現状・課題

・ 「障害者働く幸せ創出センター」を拠点とする福祉と企業をつなぐ事業を実施す

るとともに、優先調達推進法に基づく県、市町による障害者就労施設への発注の

拡大に努めているが、工賃実績は、平成 25 年度実績で 14,055 円(前年度比 0.7%

増)にとどまる。

・ 就労移行支援事業所や就業・生活支援センターによる就労支援を実施しているも

のの、半年で約1割、3年で約3割の障害のある人が離職している。(厚生労働

省委託事業調査から)

3 平成 27 年度の事業内容

(1)工賃水準向上への取組推進

・ 工賃向上検討委員会による工賃向上に向けた取組を進捗管理

・ 作業所や授産製品の理解促進、官公需促進のための説明会等を開催

(2)「障害者働く幸せ創出センター」を中心とした働く幸せの促進

・ 「障害者働く幸せ創出センター」の管理、運営

・ 企業・地域スタッフの配置、企業との連携創出、常設店舗の運営

・ 授産事業強化支援スタッフの配置

(3)障害のある人の自立支援

・ 就労支援スキル向上研修の開催

(4)地域における障害のある人の就労に関する総合的な支援

・ 障害のある人に対する一般就労継続支援

・ 福祉的就労を地域で支援していくためのネットワークの構築

(5)県庁内おいて障害のある人の就労モデルを推進

・ 障害のある人が働く喫茶コーナー等を設置し、障害者就労を県民に啓発

- 147 -

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発達障害者成人期支援事業費

(健康福祉部)

1 要旨

・モデル圏域において、発達障害者の地域での自立生活を支援するため、障害者就

労支援機関や若者就労支援機関などによる連携システムを構築する。

・就労移行プログラムの作成・普及により発達障害者の一般就労を促進する。

2 現状・課題

・発達障害者支援センターの成人期の相談件数が増加している。

新規受付件数

- 148 -

区分 計 未就学 19 歳未満 19 歳以上 不明

22 年度 898 117 414 342(38.1%) 25

23 年度 1,162 115 529 481(41.4%) 37

24 年度 1,670 188 656 751(45.0%) 75

25 年度 1,215 102 467 623 (51.3%) 23

・発達障害者の特性に対応できる事業所が少ない。

発達障害のある方は、事業所を利用する場合、知的発達が境界域の場合は知的

障害者を中心とした事業所に、それ以外は精神障害者を中心とした事業所を利用

していることが考えられる。しかし、知的障害者や統合失調症の人と同じプログ

ラムで支援を行うと、発達障害者には合わないため、適応できないことがある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)モデル事業(委託)

・発達障害者を受け入れる1事業所をモデル事業所とし、実践を通じて発達障害の

特性に応じた支援プログラムをモデル的に作成する。

・地域での生活支援のプログラムを併せて作成する。

・モデル事業の経過は事業者向けの研修会で報告し、他の事業所に波及させる。

(2)企画推進委員会

・企画推進委員会(学識経験者、発達障害児者支援関係者、親の会代表、行政関係

者)によりモデル事業について継続的な助言指導を行う。

(3)発達障害者支援マネージャー

・中西部発達障害者支援コーディネーターによる事業管理

・モデル事業の進行管理、事業者との調整等

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緊急経済対策民間活力等推進事業

(経済産業部)

1 要旨

国の交付金を原資とする「緊急雇用創出事業臨時特例基金」を活用し、地域の実情

に応じた創意工夫による多様な「人づくり」を支援するための事業を実施することに

より、女性、若者及び高齢者を中心に雇用拡大を図るとともに、賃金引上げ、非正規

雇用労働者の正社員化等の処遇改善を推進する。

2 現状・課題

・ 雇用情勢には改善の傾向が見られるものの、複数の分野で労働力不足が顕著に

なっている。

・ 女性、若者、障害者、高齢者に対する就職支援は未だ不十分である

・ 失業者への支援だけでなく、既に企業に在職している人の処遇改善も、地域経

済活性化のために今後継続することが必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)地域人づくり事業

未就職卒業者や女性求職者等の失業者に対して、地域の企業等で就業するために

必用な知識・技術を習得させるための人材育成を行い雇用を拡大する事業及び非正

規労働者の正社員化や販路拡大等の事業者の取り組みを支援することにより、在職

者の賃金引上げ等の処遇改善を図る事業を実施する。

(制度概要)

地域人づくり事業

(好循環実現のための経済対策) 区 分

雇用拡大 処遇改善

趣 旨 失業者の就職に向けた支援 在職者に対する処遇改善に向けた支援

雇 用 原則1年以内 新規雇用を必要としない

期間等 (雇用を伴わない事業も実施可能)

・失業者の新規雇用 ・既存従業員の定着支援

・ミスマッチの解消 主な内容 ・非正規労働者の正社員化

・就職機会の掘り起こし ・賃金上昇を目的とした経営改善 ほか

・マッチング支援 ほか

実施期間 平成 26 年度~27 年度

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緊急雇用創出事業臨時特例対策事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

国の交付金を原資とする「緊急雇用創出事業臨時特例基金」を活用し、地域の実情

に応じた創意工夫による多様な「人づくり」を支援するための事業を実施することに

より、女性、若者及び高齢者を中心に雇用拡大を図るとともに、賃金引上げ、非正規

雇用労働者の正社員化等の処遇改善を推進する市町に助成する。

2 現状・課題

・ 雇用情勢には改善の傾向が見られるものの、複数の分野で労働力不足が顕著に

なっている。

・ 女性、若者、障害者、高齢者に対する就職支援は未だ不十分である

・ 失業者への支援だけでなく、既に企業に在職している人の処遇改善も、地域経

済活性化のために今後継続することが必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)地域人づくり事業

未就職卒業者や女性求職者等の失業者に対して、地域の企業等で就業するために

必用な知識・技術を習得させるための人材育成を行い雇用を拡大する事業及び非正

規労働者の正社員化や販路拡大等の事業者の取り組みを支援することにより、在職

者の賃金引上げ等の処遇改善を図る事業を実施する。

(制度概要)

地域人づくり事業

(好循環実現のための経済対策) 区 分

雇用拡大 処遇改善

趣 旨 失業者の就職に向けた支援 在職者に対する処遇改善に向けた支援

雇 用 原則1年以内 新規雇用を必要としない

期間等 (雇用を伴わない事業も実施可能)

・失業者の新規雇用 ・既存従業員の定着支援

・ミスマッチの解消 主な内容 ・非正規労働者の正社員化

・就職機会の掘り起こし ・賃金上昇を目的とした経営改善 ほか

・マッチング支援 ほか

実施期間 平成 26 年度~27 年度

- 150 -

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地域企業・学生等マッチング支援事業

(経済産業部)

1 要旨

少子化の進行、団塊の世代の退職等の影響により、今後全国で優秀な労働力の一層

の不足が予想される中、県内企業の人材確保は、本県経済の継続的な発展にとって重

要な課題であるため、就職面接会や就活セミナーの開催、U・Iターン就職サポート

センターにおける県内への就職支援などにより、大学生等の就職と県内中小企業の人

材確保を総合的に支援する。

2 現状・課題

・ 本県の雇用情勢は、緩やかな回復傾

・ 向にあるものの、企業の厳選採択は続いており、大学生の就職環境は依然とし

て厳しい状況にある。

・中小企業や一部業種では人材不足が顕在化するといった雇用のミスマッチが生じ

ている。

・県外の大学等に進学した若者のUターン就職率が長期的に低下傾向にあり、人口

流出が深刻化している。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

・静岡U・Iターン就職サポートセンターにおける個別相談、

就活セミナー、企業説明会

・大学訪問・学内ガイダンス

・首都圏就職面接会 首都圏

・企業見学バスツアー

・U・Ⅰターン就職フェア

・女子大学生向けセミナー

・大卒等就職面接会、直前セミナー ほか

・大学訪問・学内ガイダンス 関西・中京圏

・就職面接会

・企業見学バスツアー

・女子大学生向けセミナー

その他 ・大学1・2年生及び保護者に向けた情報発信

・県内企業求人開拓

・地域企業就職情報誌 ほか

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緊急経済対策民間活力等推進事業

(地域企業・学生等マッチング支援事業)

(経済産業部)

1 要旨

少子化の進行、団塊の世代の退職等の影響により、今後全国で優秀な労働力の一

層の不足が予想される中、県内企業の人材確保は、本県経済の継続的な発展にとっ

て重要な課題であるため、就職面接会や就活セミナーの開催、U・Iターン就職サ

ポートセンターにおける県内への就職支援などにより、大学生等の就職と県内中小

企業の人材確保を総合的に支援する。

2 現状・課題

・本県の雇用情勢は、緩やかな回復傾向にあるものの、企業の厳選採択は続いてお

り、大学生の就職環境は依然として厳しい状況にある。

・中小企業や一部業種では人材不足が顕在化するといった雇用のミスマッチが生じ

ている。

・県外の大学等に進学した若者のUターン就職率が長期的に低下傾向にあり、人口

流出が深刻化している。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

・静岡U・Iターン就職サポートセンターにおける個別相談、

就活セミナー、就職面接会 首都圏

・大学訪問・学内ガイダンス

・首都圏民間就職面接会への参加

関西・中京圏 ・民間就職面接会への参加

・地域企業就職情報誌の作成 その他

・就活カレンダーの作成

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雇用のミスマッチ解消事業

(経済産業部)

1 要旨

未就職卒業者や一般求職者の就職を支援するとともに、人手不足の状況が続いて

いる中小企業や成長分野等における雇用のミスマッチ解消の施策を行う。

2 現状・課題

本県の平成 26 年 11 月の有効求人倍率は 1.12 倍で、11 か月連続で1倍台を維持

しており、雇用情勢は緩やかに改善している。(全国平均 1.12 倍)

一方で、中小企業や成長分野では、求人が充足できず人手不足の状況が続いてお

り、求職と求人のミスマッチは解消されていない。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)就職面接会の開催

・求職者就職面接会(3回)

・面接会直前セミナー(3回)

(2)中小企業の人材確保支援

・人材確保セミナー開催(3回)

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障害者就労促進総合支援事業

(経済産業部)

1 要旨

企業及び障害者に対し、雇用までの各段階に応じた働きかけ及び支援を行い、より

一層の障害者の就労促進を目指す。

2 現状・課題

・平成 26 年6月1日現在の県内民間企業の障害者雇用率は 1.80%となり過去最高数

値となったものの、法定雇用率 2.0%に達していない。また、法定雇用率達成企業

の割合も 47.6%で半数に満たない状況にある。

・平成 30 年4月からは、精神障害者の雇用義務化に伴い法定雇用率の引上げが予定

されている。

・就職を希望する障害者も急増しているが、平成 25 年度のハローワークにおける就

職率は 48.7%に留まっている。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)障害者雇用創出強化事業 76,963 千円

企業見学会 ・見学会 年3回実施

雇用促進セミナ

・セミナー 年6回実施

・ガイドブック作成(5,000 冊)

・企業訪問による求人開拓 雇用 ・障害者の能力に適した職務選定等に

ついて助言 72,940 千円

基金 雇用推進コーデ

ィネーター配置 ・求人開拓情報のマッチング支援

・ジョブコーチ及び就労支援機関と連

携しての企業支援

・18 人配置(うち1名はマネージャー)

一財 就労相談員配置 4,023 千円

(2)障害者雇用チャレンジ事業 12,500 千円

特別支援学級等生徒の

職場実習 ・1,250 人分の謝金支払い

(3)障害者職場定着支援事業 34,477 千円

ジョブコーチ派遣 ・支援対象者 280 人(対前年度:10 人増)

・養成人数 50 人 ジョブコーチ養成研修

・座学講習会 5日間 (4)障害のある人の就職応援事業 27,110 千円

・障害のある人を雇用して OJT、OFF-JT を実施し、実

習先の事業所への就職を目指す。(訓練生:12 人)介護事業所への就職

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シルバー人材センター自立促進事業費助成

(経済産業部)

1 要旨

シルバー人材センターの事業の自立化・適正化を支援する(公社)静岡県シルバー

人材センター連合会が行う事業の実施に必用な経費の一部に対し補助金を交付し、高

齢者の就業機会の増大と生きがいの充実を図る。

2 現状・課題

シルバー人材センターは、高齢者の雇用・就業対策の推進やセンターの安定的な財

政・事業運営が急務となっている。また、人口減少に伴う労働力不足に対応するため、

高齢者の活躍が期待されている。

3 平成 27 年度の事業内容

・補助先 静岡県シルバー人材センター連合会

・補助額 11,280 千円(同額を静岡労働局が補助)

(単位:千円)

国事業メニュー 事 業 内 容 事業費

〔運営費〕 7,280

連合会の運営管理 (1)運営費及び

基盤拡大事業

〔基盤拡大事業費〕

就業機会の開拓や会員数の増大などシル

バー人材センター事業の基盤を拡大

1,800

連合会または活動拠点が、地域ニーズに

応じた分野の課題解決のため、シルバー人

材センター事業として継続可能な事業を企

画し、事業の多様化・活性化を図る

(2)地域ニーズ対

応事業 2,200

(H27 新規)

計 11,280

- 155 -

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中小企業等UIJターン促進事業

(経済産業部)

1 要旨

大都市圏のプロフェッショナル人材の本県への還流を促進するため、都市型のUI

Jターン転職希望者を対象として、正式な雇い入れ前の「お試し就業」に取り組む中

堅・中小企業を支援する。

2 現状・課題

・大都市には経験豊富な 30~40 代の人材に余裕がある一方、地方にはこうした人

材が不足している。

・現実には次の課題があるため、地方への転職は進んでいない。

・転職希望者:地方への転職は、移住による生活環境の変化等も伴うことから、

いきなりの「転職」決心は困難

・受入企業 :企業経営の中枢を担うことができる人材として、適任かどうかの

見極めに時間を要する。プロフェッショナル人材の採用にあたっ

ては、ある程度の給与水準が必要であるが、本採用前から給与を

全額負担することは厳しい。

3 平成 27 年度の事業内容

補助対象者:お試し就業を実施する県内の中堅・中小企業

補助対象経費:お試し就業期間(6か月上限)の人件費等の 1/2 を補助

事業費:50,000 千円

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特別支援学校外部専門員活用事業

(教育委員会)

1 要旨

「就労促進専門員活用」

高等部卒業生数の増加や労働需要の変化に合わせ、個々の生徒の特性に合

わせた就職先の新規開拓を行う。

2 現状・課題

・紹介を受けた事業所を生徒一人一人の実態に合わせ、職場実習や就労に向

けてマッチングしていくが、生徒数の増加や詳しい情報収集の必要性に対

応するために、新規に開拓をしていく必要がある。しかし、専門員がいな

いため、教師が学習指導と平行して行くことになり苦慮している。

3 平成 27 年度の事業内容

・企業訪問等による職場実習先の開拓

・就労先の新規開拓

- 157 -

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静岡県社会福祉人材センター運営事業費

(健康福祉部)

1 要旨

社会福祉法第 93 条に基づき、社会福祉人材センターを設置し、社会福祉事業従

事者及び社会福祉事業に従事しようとする者の就業の援助、研修の企画及び実施、

社会福祉事業経営者に対する相談等を行うことにより、豊かな人間性を備えた資質

の高い福祉人材を確保するとともに、これらの人材の専門的知識・技術及び意欲を

高め、県民のニーズに対応した適切な福祉サービスを提供する。なお、委託先は(福)

静岡県社会福祉協議会(静岡県社会福祉人材センター)。

2 現状・課題

・介護人材の確保(平成 37 年度まで約 1,400 人/年の増員)…厚生労働省「介護

人材需給推計ワークシート簡易推計(需要)」による

・保育人材の確保(平成 29 年度まで約 415 人/年の増員)…厚生労働省「保育士

確保プラン」による本県推計値(3%推計)

・福祉職(介護職)に対するマイナスイメージの先行

3 平成 27 年度の事業内容

(1)事業計画 年    度 26 27 28 29総合計画

主な活動指標

目標就職人数 年1,000人以上 年1,000人以上 年1,000人以上 年1,000人以上成果指標 661人(12月末) ― ― ―

静岡県社会福祉人材センターの機能強化●次世代の担い手をメインターゲットに福祉職の魅力発信・就職進路相談●経営者、福祉従事者向けにマネジメント・スキルアップの各種研修を実施

- 158 -

26当初 27当初 27 - 26 内   容

1,018 1,018 0

3,688 3,688 0

4,706 4,706 0

30,099 30,099 0 正規3人・嘱託3人

人材センター基本事業 7,200 7,200 0 基本事業の国庫補助単価

人材バンク基本事業 5,200 5,200 0 基本事業の国庫補助単価

国庫補助対象 計 12,400 12,400 0

42,499 42,499 0

47,205 47,205 0

6,200 6,200 0 補助率1/2

34,805 34,805 0

6,200 6,200 0 国庫補助対象事業の県負担分

47,205 47,205 0

項   目

研修

事務費

施設職員研修

 小  計

財源

  小   計

人件費

地域福祉基金繰入金

一般財源

国庫補助金

人材確保

国庫補助

(2)経費の内訳

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介護のしごと魅力向上応援事業費

(介護の未来ナビゲーター派遣事業、介護の魅力発信事業)

(健康福祉部)

1 要旨

高齢化の一層の進行に伴う介護需要の増大が見込まれる中、団塊の世代が全て 75

歳以上となる 2025 年には、介護職員は現在の 1.5 倍が必要と推計されており、介

護人材の確保は喫緊の課題である。

2025 年に向け、中長期的な視野で介護人材の確保に取り組んでいく必要がある。

2 現状・課題

・ 本県の介護関連職種の有効求人倍率は 3.06 倍と、全業種の 1.12 倍を大きく上回

っており、人手不足が深刻化している(平成 26 年 12 月静岡労働局調べ)。

26 年 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 区 分

平 均 平 均 平 均 平均 4月 11 月

全 産 業 0.52 0.65 0.79 0.90 1.05 1.12

介 護 関 係 1.47 1.76 2.09 2.10 2.36 3.06

- 159 -

有効求職者数 2,029 人 2,011 人 2,332 人 2,460 人 2,487 人 2,267 人

有効求人数 2,987 人 3,546 人 4,869 人 5,156 人 5,863 人 6,933 人

・ 加えて、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年には、県内では、約 67,000 人の

介護職員が必要と推計されているが、供給可能な介護職員は約 58,000 人と、大

きな乖離が生じている。

<介護人材の需給推計(中間値)>

介護職員数 2012 年(H24) 2017 年(H29) 2020 年(H32) 2025 年(H37)

44,419 人 55,406 人 59,234 人 67,255 人需要推計

44,419 人 52,430 人 55,485 人 58,786 人供給推計

0 2,976 人 3,749 人 8,468 人需要と供給の差

・ 介護職については肯定的なイメージがある一方で、「夜勤などがあり、きつい仕

事」、「給与水準が低い仕事」、「将来に不安がある仕事」など、一面的な見方が流

布され、マイナスイメージが生じており、人材の参入の阻害要因となっている。

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3 平成 27 年度の事業内容

(1)介護の未来ナビゲーター派遣事業(予算額:6,000 千円)

目 的

介護の仕事の魅力を情報発信する介護の未来ナビゲーターの活動

により介護職に対する社会的な理解を促進するとともに、大学等

への派遣等を通じて、新卒人材の介護分野への参入を促進する。

対 象 大学、短大等に在籍する大学生等

内 容

・ 大学等が開催する就職ガイダンスに介護の未来ナビゲーターを

派遣し、介護分野で働く具体的イメージがつく講座を実施

・ 大学サークルと連携した介護施設見学会、座談会

・ 若手介護職員ネットワーク地区会議の開催等

(2)介護の魅力発信事業(予算額:20,000 千円)

① 介護の仕事優れた取組発掘事業

目 的

介護サービス事業所において実践されている様々な取組を広く情

報発信することにより、介護分野の社会的評価の向上、ひいては

就職希望者の増加を図る。

対 象 大学生等若い世代、介護職員

内 容

・ 優れた介護サービスを提供している施設の取組を募集

・ プレゼンテーション大会を開催し、特に優れた取組を発表、表

・ 上記取組をSNS等を活用して情報発信

② ふじのくにケアフェスタ開催事業

目 的

介護職の魅力を発信するふじのくにケアフェスタ 2015 を開催し、

介護職に対する理解の促進と関心を喚起し、若年層の介護分野へ

の就業及び現任介護職員の職場定着を促進する。

対 象 学生及びその保護者並びに現任介護職員

日 程 2日間

会 場 ツインメッセ静岡北館

事業内容

プログラム

・ 介護技術コンテスト

・ 介護の仕事紹介コーナー

・ 高校生介護技術コンテストデモンストレーション

・ 福祉機器紹介 等

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建設産業担い手確保・育成対策支援事業

(交通基盤部)

1 要旨

建設産業に対する理解促進を図るとともに、建設業者団体が担い手確保・育成の

ため取り組む事業に対し支援する。

2 現状・課題

建設業は、防災・減災、老朽化対策、耐震化、インフラの維持管理等の担い手と

して、その果たすべき役割が増大している一方、技能労働者の高齢化や若年入職者

の減少といった問題が生じている。

このことは、熟練者からの技術・技能の伝承が困難となり、優秀な技術者・技能

者が育成されないこととなり、災害時における対応や公共工事の執行にも支障が生

じ、県民の日常生活にも影響を及ぼす可能性がある。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

県主導で産学官連携のコンソーシアムを立ち上げて建

設産業への将来の入職動機付けを図る活動等を実施 建設産業理解促進

・県公共工事現場見学会

・事業者と担い手のマッチング ほか

・補助対象 担い手確保の新たな取組に要す

る経費への助成 建設業者団体

入職促進対策支援 ・補助率 ・入職促進活動

1/2 以内 ・広報活動 ほか

(限度額 1,000)

- 161 -

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ふじのくに女性大活躍応援事業

(くらし・環境部)

1 要旨

女性の活躍を加速化させる官民一体の組織「ふじのくに女性大活躍応援会議(仮

称)」を構築し、「女性の力」を最大限発揮できる環境づくりに向けて、男性経営陣

のサミットや「ふじのくに さくや姫セッション(仮称)」の開催など、効果的な施

策を計画的に推進する。

2 現状・課題

・国は、「2020 年までに社会のあらゆる分野において指導的地位に占める女性の割

合を 30%とする」という目標を掲げ、早期成立を目指す「女性の職業生活におけ

る活躍の推進に関する法律案」において、国、地方公共団体、企業に女性登用の

数値目標や取組内容を盛り込んだ行動計画の策定と公表を義務づけるとしてい

る。

・本県においては、指導的地位に占める女性の割合が 30%に遠く及ばないのが現状。

・本県において、あらゆる分野での女性登用 30%を実現するためには、県、市町及

び経済界等が連携して、官民協働で取り組む新たな県民組織「ふじのくに女性大

活躍応援会議(仮称)」の構築が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)女性活躍推進組織の構築

・県、市町及び経済界等が連携して、女性が大活躍する静岡県の実現に官民一体と

なって取り組んでいくための新たな県民組織「ふじのくに女性大活躍応援会議

(仮称)」を構築する。

・組織構築推進会議の開催(構成:企業、各種法人、大学、団体等) (2)「ふじのくに さくや姫セッション(仮称)」の開催

・本県の政治、行政、経済などの分野で指導的地位にある女性が一堂に会し、女性

の活躍促進について情報交換又は議論を行うことで、県内における指導的地位に

ある女性のネットワーク化の促進等を図るために 27 年 3 月に開催する「ふじの

くに さくや姫サミット」の参加者の機運を持続させ、そこでの成果の検証を行

い、時流に沿った課題に改めて取り組むため、サミットの分科会である「ふじの

くに さくや姫セッション(仮称)」を開催し、女性の活躍促進に関する新たな課

題テーマについて、分科会グループごとにその解決策等の具体的な意見をもらう。

(3)男性経営陣のサミットの開催

・企業における女性の活躍促進について、男性経営陣のサミット(基調講演、分科

会等)を開催し、情報交換や議論を通じて、男性企業経営者の意識改革と共通認

識の醸成を図る。

- 162 -

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女性役職者育成セミナー事業

(経済産業部)

1 要旨

雇用の場での均等な機会確保と女性の社会参画への意識・能力の向上のため、ポ

ジティブ・アクションの一環として、女性の人材育成を目的としたセミナー等を実

施し、企業における女性活躍促進の取組を支援する。

2 現状・課題

・本県の管理的職業従事者に占める女性割合は 8.3%で、全国平均の 13.4%を下回

っている(内閣府調査)。

・平成 26 年度からは、カリキュラムや日程を見直し、セミナー内容の充実に努め

ているが、県内企業における女性役職者を増やすためには、企業経営者の意識改革

が必要であるため、平成 27 年度からは商工会議所等との共催により、官民連携で

取り組んでいく。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)女性役職者育成セミナー

・女性役職候補者を対象としたキャリアプラン作成講座等、フォローアップ調査

・経営者、人事労務管理者を対象とした女性社員育成のノウハウを学ぶ講座

(2)雇用管理状況調査

女性活躍促進の基礎資料とするため、県内企業の女性管理職比率や女性活用の

取組状況を調査

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次世代エネルギーパーク普及啓発事業

(企画広報部)

1 要旨

・ 平成 25 年 9 月に経済産業省の認定を受けた「ふじのくにしずおか次世代エネル

ギーパーク」を活用し、再生可能エネルギーに対する理解促進やエネルギー教育

の充実を図る。

・ 次世代エネルギーパークは、再生可能エネルギー施設等を見学・体験する機会を

提供する計画を経済産業省が認定するもの。

2 現状・課題

・ 本県の次世代エネルギーパークは、県内全域において4つのエリア(伊豆半島、

東部、中部、西部)、官民の 28 施設で構成され、身近な場所で再生可能エネルギ

ー関連施設等を見学・体験できるものとなっている。

エリア 施設数 施設 東伊豆町風力発電所、奥野ダム(県) 東伊豆町温泉発電施設、東伊豆町小水力発電施設 伊豆半島 6

河津町小水力発電施設(河津七滝、上佐ヶ野) Y-TOWN御殿場(矢崎総業) 田貫湖ふれあい自然塾(環境省)

東部 4 エコライフスクエア三島きよずみ(静岡ガス) 富士山ペレット工場(富士総業) 大井川用水伊太発電所(農林水産省) TOKAI富士山静岡空港太陽光発電所 田代環境プラザ(島田市) 中部 12

ソーラーパークしまだ(㈱シーテック) 細島小水力発電所(土地改良区)等 浜岡原子力館新エネルギーホール(中部電力) 遠州掛川風力発電所(くろしお風力発電㈱) 西部 6

伊達方・西方小水力発電所(土地改良区)等 計 28

・ 平成 26 年度は、夏休み期間における施設見学会やバスツアーの実施、PR資料

の作成など、県民への周知・広報を実施している。

3 平成 27 年度の事業内容

・ エネルギー教育の充実を図るため、教員等を対象とした見学会を開催する。

・ 夏休み期間を中心に、多くの再生可能エネルギー関連施設で見学会を開催し、再

生可能エネルギーに対する理解促進を図る。

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ふじのくに地球環境史ミュージアム整備事業

(文化・観光部)

1 要旨

自然史を基本に、環境史に広がる分野を研究領域とする新しい博物館「ふじのく

に地球環境史ミュージアム」を旧静岡南高校跡地(静岡市駿河区大谷)に平成 27

年4月に開設する。

開設後、ミュージアムの整備を進め、収集保管、調査研究、教育普及、展示・情

報発信等の博物館機能の充実を図っていく。

併せて、多様な研究者や学術、研究機関等との交流・連携を推進し、静岡県の魅

力を発信し、交流人口の増大に努める。

2 現状・課題

・ミュージアム整備については、平成 26 年1月から6月に学校から博物館に用途を

変える改修工事を実施した。展示資料については、これまで、自然学習資料センタ

ーで収集保管してきた標本資料等を移転した。

・ミュージアムの施設管理を平成 27 年4月から開始する。引き続き、常設展示の製

作や外構工事等の施設整備を進める。

・一般公開は平成 28 年3月を予定しており、施設整備を完成させることが必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)ミュージアムの管理運営

・平成 27 年度から開設するミュージアムの庁舎管理、事務運営

・自然史資料の収集、整理、保存

・自然史資料を活用した教育普及

・さまざまな研究機関、研究者との共同研究等の調査研究

(2)ミュージアムの施設整備

・展示工事、外構工事の実施

・3階改修工事、外壁改修工事、太陽光発電設備等設置などの施設整備

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世界にはばたく人材育成事業

(高校教育課)

1 要旨

急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、高等学校段階から国際競争力を身

に付けた人材を育成するため、語学力、幅広い教養、問題解決力等の国際的素養を

身に付けたグローバル・リーダーを育成するとともに、社会総がかりで高校生留学

を促進する。

2 現状・課題

・ グローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため、高等学校における英語教

育の高度化を図る必要がある。

・ グローバル人材を育成する必要性が叫ばれている一方で、高校生の留学(3か月

以上)生徒数は、経済的不況等の影響下にあって、年々減少している状況である。

・ グローバルな社会課題を発見・解決できる人材や、グローバルなビジネスで活躍

できる人材を育成するために、質の高いカリキュラムの開発・実践やその体制整

備が必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

指導や評価の改善について、拠点校を中心として実践研究

し、県全体の英語教育の改善を図る。

・大学教授を拠点校の研究、研修に派遣 英語力を強化する

・拠点校における研究成果発表会の実施 指導改善事業

・4技能の適切な評価方法の研究

・英語で行う授業の効果的な方法の研究

・公開授業

高校時代の留学を支援することにより、将来国際的な分野

で活躍する人材の育成を図る。 高校生留学促進事

業 ・長期留学費用補助(300 千円×10 人)

・短期留学費用補助(100 千円×40 人)

・留学フェアの開催

国際化を進める国内外の大学や企業、国際機関等と連携を

図り、外国語(特に英語)を使う機会の飛躍的増加、先進

的な人文科学、社会科学分野の教育の重点化等に取り組む

とともに、質の高いカリキュラムの開発、実践やその体制

整備を図る。

スーパーグローバル

ハイスクール事業

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実学推進フロンティア事業

(教育委員会)

1 要旨

社会の変化に柔軟に、かつ主体的に対応できる能力と、産業界で必要となる高度

な知識・技能を身に付け、社会の第一線で活躍できる専門的職業人の育成に資する。

2 現状・課題

・ 地域や産業界と連携した組織的・体系的なキャリア教育を推進してきたが、十

分とはいえない状況である。

・ 高等学校において、大学、工業高等専門学校、農業大学校、技術専門校及び企

業等と連携し、高度な知識や技能を有する外部講師を積極的に学校に招へいす

るなどして、先端的な研究に取り組んだり、高度な資格取得に挑戦したりする

必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

遊休農地等を活用した農業体験活動によりキ

ャリア教育の充実を図る。 「大地に学ぶ」農業体験推進事業

(推進校2校、協力校4校)

先端的な研究、高度な資格取得及び就業体験

等により専門的職業人の育成に取り組む研究

校を指定する。(2校)

スーパー・プロフェッショナル・

ハイスクール事業

発電システム、再生可能エネルギー等に関す

る知識と技術を有し、エネルギー・環境に係

る諸問題に主体的に対応できる技術者を育成

するために必要となる設備の整備等を行う。

(2校)

エネルギー関連教育充実事業

高校教育民間活力の導入推進事

先端技術導入を支援するため、産業界から県

立高校へ特別教諭を招へいする。(2人)

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次代を担う人材育成事業

(教育委員会)

1 要旨

社会、自然科学の各分野での研修、体験活動を行い、得意分野を中心に確かな学

力を持ち、日本の次代を担い人材を育成する。

2 現状・課題

・ 日本の次世代の担い手育成を目的に、国際的な視野や科学的な思考力、地域理

解等を踏まえリーダーの育成を行ってきたが、充分とはいえない状況である。

・ 地域を支える人材の育成として高校生のキャリア発達を促す方策を展開してき

たが、県が抱える雇用問題の解消に向けては十分でなく、勤労観・職業観を養

う小中学生から高校生までのキャリア教育を支援する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

日本や世界を代表する学者や経済人を講師に招

き、ディスカッションを積み重ねて、リーダーと

して必要な多面的な思考力や分析力などを養う

「日本の次世代リーダー養成塾」に参画し、本県

発展の中核的存在となる人材の育成を促進する。

日本の次世代リーダー育成研

地域を理解し、地域に貢献する人材を育成するた

め、伊豆ジオパーク、富士山、浜名湖等、学校周

辺地域の特色を生かした学習活動を推進する。

「地域学」推進事業

理数科教育の更なる充実を図るため、得意分野を

中心に確かな学力を持ち、日本の次代を担う人材

を育成することを目的として、8校をサイエンス

スクールに指定する。

サイエンススクール

静岡県が抱える雇用問題の解消に向け、小中学生

や高校生等の勤労観・職業観を養い、児童生徒の

キャリア発達を促すために、学校におけるキャリ

ア教育を支援する環境づくり、モデル事業を展開

する。

キャリア教育推進事業

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静岡式 35 人学級編制

(義務教育課)

1 要旨

理想の学校教育具現化委員会の提言や知事のマニフェストなどを受け、平成 21

年度から静岡式 35 人学級編制として中学校1・2年生で少人数学級を実施した。

その後、毎年度学年を拡充し、平成 25 年度には、義務教育全ての学年で少人数学

級の指導体制による、きめ細かな学習・生活指導を実現した。

なお、小学校1・2年生は、国の施策により 35 人学級編制を実施している。

また、極端に小さな学級集団を作らないという理想の学校教育具現化委員会の提

言により、一部下限を設けている。

2 現状・課題

子どもを取り巻く環境が複雑化してきている時代では、従来の「画一的な教育」

では子どもの多様な表れに対応しにくくなり、個性を生かす教育を重視したきめ細

かな少人数指導の必要性が求められるようになった。

今後、ますますグロ-バル社会や少子化が進み、より個々に寄り添う指導が叫ば

れる中、児童生徒の学習に対する興味・関心を引き出したり、学習の理解や授業へ

の満足度を高めたりなど、少人数学級は、教育的効果の高い取組となっている。 このような時代の要請や少人数学級の成果を踏まえ、静岡式 35 人学級編制を推

進している。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 内 容

県の学級編制基準日において、2学級以上かつ1学級の平均人数が 35 人を

超える場合には、1学級 35 人以下(下限 25 人)の学級を編制することができ

る。

(2) 対象学年

小学校3~6年生、中学校1年生~3年生

(3) 対象校

学年の児童生徒数 75 人以上で 35 人を超える学級を複数有する学校

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産業教育設備費

(教育委員会)

1 要旨

県立高等学校へ産業教育に必要な実験実習設備を整備し、生徒に専門分野に関す

る基礎的・基本的な知識、技術及び技能の定着を図るとともに、ものづくりなど体

験的な学習を通して実践力を育成する。

2 現状・課題

・ 県立高等学校の産業教育の充実に向けて、本年度「静岡県産業教育審議会」を

開催し、「専門高校等における新しい実学の奨励の在り方」について審議して

いるが、産業教育に必要な実験実習設備の更新や整備が進んでいない状況であ

る。

・ 全国トップレベルのものづくり立県・科学創造立県を実現するためには、生徒

に産業教育における基礎・基本を習得させ、さらに高い水準の能力の育成を図

る必要がある。

・ 既存設備の更新及び先端技術に関する設備の整備を加速する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 産業教育設備更新

学校 設備名

工業 島田工業高等学校 マシニングセンタ

農業 静岡農業高等学校 コンボオーブン(調理器)

水産 焼津水産高等学校 缶詰用日付印字マーカー(マーク機)

藤枝北高等学校 ガスクロマトグラフ

工業

吉原工業高等学校 ガスクロマトグラフ

・ 汎用性コンピュータ等の更新(6校)

(2) 産業教育設備新規

・ 工業科及び工業系列を有する総合学科設置校(3校)に3Dプリンター装置

を新たに整備する。

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幼児教育連携推進事業費

(教育委員会)

1 要旨

幼稚園、保育所、認定こども園等と小学校との円滑な接続を図るため、総合教育

センター内に幼児教育センター機能を設置し、幼児教育に関する県の方針作成や幼

保小合同研修会、調査・研究、広報サイトによる情報発信を通して、幼保小連携教

育を推進する。

2 現状・課題

・子どもの成長において、幼児教育の重要性が増しており、特に小1の接続につい

て、対応が必要との共通認識があるが、教育課程上の幼・保・小の連携について、

スタートプログラム等の具体的な施策にもばらつきが多く、小学校との連携の考

え方やノウハウが市町で統一されていない。対策としては進展途上の状況である。

・各市町は幼稚園・保育所の種別の数や公私立の別も異なり、状況に合わせて独自

に幼児教育に取り組んでいる。

・県全体の質の確保の観点から、県が主導して、幼・保・小の関係団体の連携を促

進し、必要な支援や情報提供を図ることが必要である。

・平成 25 年度は5人委員会において幼児教育に関する議論がなされ、関係課を集

めたワーキング会議を開催した。

・平成 26 年度は幼児教育関係者が一堂に会し、情報共有し話し合う場となる就学

前教育推進協議会を開催し、幼児教育に関わる課題の共有や情報交換、小学校と

の連携の方策や今後の幼児教育を支援する取組について協議している。それを受

けて、幼児教育と小学校教育との連携や幼児教育の重要性を、保育所、幼稚園、

認定こども園、小学校の職員や県民とが一緒になり考える機会とした、就学前教

育シンポジウムを開催した。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 幼児教育センター機能を総合教育センター内に設置する。

・幼保小連携推進を核として、情報発信、連携教育に係る合同研修の実施、幼児

教育に関する県の方針作成、調査・研究等を実施する。

(2) 就学前教育推進協議会において、幼保小連携教育に係る課題について協議する。

・幼児教育(幼保小連携を視点とした)に関する県の方針について協議し、策定

する。

- 171 -

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総合教育会議 (文化・観光部)

1 要 旨 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い、地方公共団体の長の責

務として、大綱の策定及び総合教育会議の設置が新たに規定された。

(平成 26 年 6 月 20 日公布、平成 27 年4月1日施行)

2 会議の概要 (1) 目的

教育に関する予算の編成・執行や条例提案など重要な権限を有している地方公

共団体の長と教育委員会が十分な民意の意思疎通を図り、地域の教育の課題やあ

るべき姿を共有して、より一層民意を反映した教育行政の推進を図る。

(2) 構成

地方公共団体の長と教育委員会(教育長及び全ての委員)で構成

(3) 会議の性質

地方公共団体の長と教育委員会という対等な執行機関同士の協議・調整の場で

あり、地方自治法上の附属機関には当たらない。

(4) 協議事項

ア 大綱の策定に関する協議 ※

イ 教育を行うための諸条件の整備その他の地域の実情に応じた教育、学術及び

文化の振興を図るため重点的に講ずべき施策についての協議

ウ 児童、生徒等の生命又は身体に現に被害が生じ、又はまさに被害が生ずるお

それがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき措置についての協

議、並びにこれらに関する構成員の事務の調整

※ 大綱の策定 (1)目的

地域住民の意向のより一層の反映と地方公共団体における教育、学術及び文化

の振興に関する施策の総合的な推進を図る。 (2) 定義

地方公共団体の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、そ

の目標や施策の根本となる方針を定めるもの。

(3) 教育振興基本計画との関係

総合教育会議において、当該計画をもって大綱に代えると判断した場合には、

別途、大綱を策定する必要はない。

3 本県における運営の特徴 ・総合教育会議における協議をより社会全体の意見を反映したものとするため、多

様な分野から英知を集めた有識者会議を別に設置する。

・総合教育会議に関する事務を行うため、文化・観光部に総合教育局総合教育課を

新設し、体制を整備する。

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人づくり推進事業

(文化・観光部)

1 要旨

人づくり推進員による家庭や地域における子育てや人づくりに関する助言

や、家庭や地域での優れた活動の紹介等を通じて、県民自らが行う人づくりの

実践活動の促進を図り「有徳の人」づくりを推進する。

2 現状・課題

・ 幼稚園単位での人づくり地域懇談会は、計画どおり実施されている。今後は、小

中学校や保育所、企業等における懇談会の自主的な開催を促進し、「有徳の人」づ

くりを県民に一層浸透させていく必要がある。

・ 県民自らが行う人づくりの実践活動の促進を図るため、ワークショプ型の懇談会

の開催を推進し、県民の人づくり活動への意識を高める必要がある。

・ 懇談会等に参加していない方々の人づくりが大切であるため、市町や主催団体と

連携し、授業参観日や学校行事など、できるだけ多くの参加者が集まる機会をと

らえて懇談会を開催するなど、その対策を図る必要がある。

・ 地域における人づくり活動を活性化させるとともに、次世代人づくりリーダーの

育成を図る必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)人づくり推進員活動

・学校や地域で開催される「人づくり地域懇談会」(ワークショップ型)を中心に、

「人づくり推進員」による家庭や地域における人づくりへの助言等を通じて、県民

自らが行う人づくり実践活動の促進を図る。

・「人づくりハンドブック」の改訂(懇談会等用テキスト)

・市町と連携した人づくり地域協議会を開催し、市町における人づくり事業の促進

を図る。(推進員の横の連携を図る。)

・人づくり推進員やNPO団体等を対象にした研修会を開催し、地域における人づ

くり活動を活性化させるとともに、次世代人づくりリーダーの育成を図る。

(2)人づくり県民運動

・「人づくりチャレンジカレンダー」の改訂

・人づくりコンテスト(わが家のルール標語)の開催

・「人づくりニュースレター」の改訂(わが家、わがまちの人づくり実践事例掲載)、

配布先の拡大

・行政機関広報誌、タウン誌等の連携による効果的な広報展開

・ラジオ番組、ホームページ「静岡県の人づくり」での情報発信

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しずおか型コミュニティ・スクール推進事業

(教育委員会)

1 要旨

子どもたちの教育を地域ぐるみ、社会総がかりで考え、学校を地域活性化の中心

として活用することが求められている。

これらを具現化するため、保護者や地域住民が学校運営に参画する「学校運営協

議会制度」(コミュニティ・スクール)の導入や「学校支援地域本部事業」の普及

を図ることが必要である。

2 現状・課題

教育環境の多様化、複雑化によって、学校に求められる課題が増大し、教員の多

忙化が問題になっている。

磐田市や富士市がコミュニティ・スクールを導入し、本県でもコミュニティ・ス

クールの導入の効果が認識されつつあるが、既存の組織との兼ね合いや教員の多忙

化が進むのではないかという懸念が阻害要因となり、導入に消極的な市町が多い。

コミュニティ・スクールの導入を目指す学校・地域を対象とした、組織や運営体

制づくりの支援が必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 調査・研究事業

・しずおか型コミュニティ・スクール推進会議

県内の実情にあったコミュニティ・スクール導入への調査・研究等を行う。

・フォーラムの開催

コミュニティ・スクールの導入実践発表等を通じて、理解普及を図る。

・研修

コミュニティ・スクール導入への理解とCSディレクター及び外部人材等の資質

向上を図る。

・市町・学校訪問

市町及び学校を訪問し、コミュニティ・スクール導入促進及び導入支援を行う。

(2) モデル事業

・CSディレクターの配置

学校運営協議会の運営に係る様々な業務を専ら担う地域人材として、モデル的に

CSディレクターを配置し、その効果を検証する。

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高大連携推進事業

(文化・観光部)

1 要旨

高校と大学の連携を強化し、高校生に県内大学の魅力を伝えるとともに、保護者

や企業等に対し県内高校と大学の連携による特色ある教育を理解してもらうため、

高大連携に係る取組を推進し、その取組を広く県民に周知する。

2 現状・課題

・高校生に県内大学の魅力を伝えるとともに、保護者や企業等に対し県内高校と大

学の連携による特色ある教育を周知し理解してもらうことが重要。

・また、本県では、国に先駆けた教育の改革等に取り組んでおり、国の動きとあわ

せて取組内容や制度等についても周知や啓発が必要。

・現在の個々の高校、大学間の関係から組織的な連携とすることや、長期的視野で

調整をとる機関が必要。

・入試だけでなく、教育、研究の幅広い分野で連携を進めていくことが必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)高大連携推進連絡会議の開催

・県内大学、高校、県、県教育委員会による会議の定期的な開催

・外部講師を招いた研修会の開催

(2)高大連携シンポジウムの開催

・高大連携や高大接続に関する国の制度内容や最新の動き、本県の多様性のある

教育の取組等について広く県民に周知

・他県の先進的な取組事例、県内学校の取組事例の発表

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ふじのくに学術振興事業(留学生支援関連)

(文化・観光部)

1 要旨

社会や経済の急速なグローバル化が進む中、本県が持続的に発展していくために

は、県内高等教育機関の国内外における競争力向上を図るとともに、優秀なグロー

バル人材の受入、育成が必要不可欠であるため、外国人留学生に対する支援を行い

つつ、日本人学生の海外への留学を促進する。

2 現状・課題

・県内大学等に在籍する外国人留学生は減少傾向にあり、平成26年5月1日現在で

1,030人となっている。

・今後の地域外交の展開や県内産業のニーズ等を踏まえ、近年の発展が目覚しい東

南アジアや南アジアの国々の留学生を積極的に受け入れていきたいと考えてい

る。

・県内大学等の日本人学生の海外留学については、いくつかの大学で海外留学促進

のための積極的な取組を行った成果が現れ、平成 25 年度は 861 人となり、総合

計画数値目標(平成 29 年度 700 人)を前倒しで達成した。

・留学生支援ネットワークを通じた日本人学生に対する支援の充実とともに、国の

制度や先進的な取組事例を県内大学に対して情報共有していく必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)留学生支援事業

ふじのくに地域・大学コンソーシアムを通じ、外国人留学生等を対象とした交

流支援、就職支援等の事業を実施する。

(2)ふじのくに留学情報発信(留学フェア)

県内大学等と連携し、東南アジア地域において、静岡留学フェアを実施する。 併せて、留学動向に関する情報収集や、協定を視野に入れた県内大学等との交

流の拡大に向けた意見交換等を行うため、現地高等教育機関等を訪問する。

(3)短期留学生交流

本県と友好提携関係にある中国浙江省からの短期留学生を受け入れるととも

に、県内大学生を浙江省内大学へ短期派遣する。

(4)ふじのくに海外留学応援フェア

県内大学に在籍する日本人学生の海外留学を促進するため、日本学生支援機構

や各国大使館、団体等と連携し、国の留学支援制度や各国の留学情報等を発信す

る。また、留学経験者による相談等も行う。

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ふじのくに学術振興事業

(文化・観光部)

1 要旨

“ふじのくに”の徳のある人材を育成するためには、産・学・官・地域の連携・協

働による県内高等教育機関の教育研究機能の充実と学術の振興が重要である。

このため、大学間等連携組織である「ふじのくに地域・大学コンソーシアム」の運営

及び取組への支援を通じた大学間及び大学と地域との連携推進、留学生支援等を目的

とした「ふじのくに学術振興事業」を展開する。

2 現状・課題

・県内の全大学と県、12 市が会員となり、高等教育機関の研究機能の向上や知的資

源の地域還元を目指す、「ふじのくに地域・大学コンソーシアム」を設立した。

・本県が持続的に発展していくためには、様々な課題に対応できる実践的かつ優秀

な人材の育成や地域再生の核となる地域の「知」の拠点の構築が必要である。 ・県内大学等の国内外における競争力の向上やグローバル人材の育成・確保のため、

県内留学生への支援及び日本人学生の海外への留学を促進する必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 大学コンソーシアム運営支援

大学間連携組織であるコンソーシアムの組織及び事業の運営に対し支援

(2) 大学コンソーシアムを通じた大学間等連携推進事業の実施

・共同公開講座、学術研究助成、ゼミ学生地域貢献推進事業、高校等出張講座、

教育連携推進事業などの大学間及び大学と地域の連携事業の実施

・外国人留学生及び海外留学経験日本人学生を対象とした支援事業の実施

(3) 学術研究成果の発信

県内の医療・研究機関と連携し、健康長寿に関する研究成果等を情報発信する

静岡健康・長寿学術フォーラムを開催

(4) 留学生支援

海外での留学フェア、浙江省との短期留学生の相互派遣受入などの、留学生支

援の実施

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静岡県立大学支援事業

(文化・観光部)

1 要旨

静岡県公立大学法人に対し、自主・自立的、効果的な運営を行い、教育研究の向

上や地域貢献の一層の推進を図るよう、必要な支援を行い、県民にとって魅力ある

大学づくりを目指す。

2 現状・課題

静岡県立大学における教育・研究機能の充実を図るため、中期目標の策定や業務

実績の評価などを通じて、静岡県公立大学法人の適正な業務運営を促進するととも

に、静岡県公立大学法人への財政的支援等を通じて、大学の教育・研究力の向上や

地域社会発展への貢献、高度な学術研究の促進を図っている。

3 平成 27 年度の事業内容

○教育・研究活動、地域貢献、グローバル化のための大学の教育研究等の質の向上

の促進

○学生の資格取得、キャリア形成や就職支援のための取組の促進

○法人経営、自己点検・評価・情報提供の充実化の促進

○「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)

・目的…人間一人ひとりの「からだ」と「こころ」に重点が置かれていた従来の健康

の概念に、「地域」の健康を組み入れ、理系と文系の5学部が融合して「健康長

寿文化」を創成すること

・教育分野での取組…全学的なカリキュラム改革を行い、「静岡の健康長寿を支

える取り組みと人々」、「静岡の防災と医療」、「静岡地域食材学」などの『しず

おか学』講座を学部学生の必修科目とするとともに、地域志向型の講義・演習

を充実させ、コミュニティ・ワーク力を備えた人材を輩出

・研究分野での取組…大学と自治体が連携して、地域課題にマッチングした地域

志向型研究に対する支援

・社会貢献分野での取組…大学と地域の共働により、健康長寿社会を支える拠点

形成と人材育成を行う。

・推進体制…大学内に「ふじのくにみらい共育センター」(地域と大学の橋渡しを

担う事業統括機関)を新設、自治体に「みらい交流サテライト」を設置(静岡市及

び牧之原市と共同運営、地元企業・医療機関・NPO法人等との連携)

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静岡文化芸術大学支援事業

(文化・観光部)

1 要旨

公立大学法人静岡県文化芸術大学に対し、自主・自立的、効果的な運営を行い、

教育研究の向上や地域貢献の一層の推進を図るよう、必要な支援を行い、県民にと

って魅力ある大学づくりを目指す。

2 現状・課題

静岡文化芸術大学における教育・研究機能の充実を図るため、中期目標の策定や

業務実績の評価などを通じて、公立大学法人静岡文化芸術大学の適正な業務運営を

促進するとともに、公立大学法人静岡文化芸術大学への財政的支援等を通じて、大

学の教育・研究力の向上や地域社会発展への貢献、高度な学術研究の促進を図って

いる。

3 平成 27 年度の事業内容

○教育・研究活動、地域貢献、グローバル化のための大学の教育研究等の質の向上

の促進

・教養教育の強化

・実践教育の強化…新産業の創出支援や、多文化共生などの地域課題の解決方法

について実践を通して学ぶ「実践演習」科目をすべての学部学生の必須科目と

するなど教育の充実

○学生の資格取得、キャリア形成や就職支援のための取組の促進

○地域連携の推進…浜松市沿岸地域において整備が進む津波防潮堤周辺の利活用

や、まちづくりのデザインなどにも、自治体、企業や関係団体等と連携して実施

○法人経営、自己点検・評価・情報提供の充実化の促進

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伊豆半島エコリゾート魅力発信事業

(企画広報部)

1 要旨

温泉熱をはじめとする自然エネルギーの活用など、環境に配慮した取組を行う伊

豆半島地域の魅力を発信する。

2 現状・課題

・伊豆半島では、豊かな自然資源を生かした再生可能エネルギー等(温泉熱発電や

小水力発電等)の導入が進みつつあり、全域に広がることが期待される。

・環境や自然エネルギーに関する取組を、伊豆半島地域の魅力として、観光振興と

連携させながら活用していくことが求められる。

3 平成 27 年度の事業内容

区 分 内 容

伊豆半島 ・ 伊豆半島地域における新エネルギー施設や環境にやさしい取組に

関する事例の収集・取りまとめ(情報発信素材調査) 環境・エネルギ

ー魅力発見調査 ・ 伊豆半島次世代エネルギーパーク(※)検討調査

・ ジオパークなど伊豆地域の自然の解説・ガイドと併せ、新エネル

ギー施設の説明・紹介ができる人材の育成 人材育成

※次世代エネルギーパーク 自然の力を活用した新エネルギー等の見学・体験を通じ、新エネルギー等に対する

理解を図るため、経済産業省が認定する計画。

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東静岡周辺地区「文化力の拠点」形成検討事業費

(企画広報部)

1 要旨

本県を代表する「学術、文化・芸術、スポーツ」施設の集積エリアである東静岡駅

周辺から名勝日本平、さらには三保松原に広がる地域の「場の力」の 大化を図り、

その玄関口となる東静岡地区への「文化力の拠点」の形成に向けた検討を進める。

2 現状・課題

・東静岡駅地区から日本平、さらには三保松原に広がる地域は、本県を代表する「学

術、文化・芸術、スポーツ」施設の集積エリアである。また、東西交流軸と南北交

流軸の結節点として、本県の新たな交流拠点となる潜在力を有する地域である。さ

らには、富士山世界遺産登録を契機として、富士山を仰ぎ見る 高の「場」として

国内外の人々を惹きつけ憧れを呼ぶ地域として、一層発展する可能性を秘めている。

・こうした地域の玄関口となる東静岡駅の南口県有地(2.4ha)は、本県の新たな拠

点になることが期待される貴重な土地である。南口県有地の活用にあたっては、こ

れらの地域を一体と捉えつつ、地域が持つ潜在力を 大限活用しながら、本県の文

化力の高さを内外にアピールする「文化力の拠点」の形成に向けた検討を進める必

要がある。

・平成 26 年度には、「東静岡周辺地区の整備に関する有識者会議」を設置・開催し、

東静岡から名勝日本平、さらには三保松原に広がる地域の地域づくりのあり方や、

その玄関口となる東静岡駅南口県有地に整備を見込む「文化力の拠点」のコンセプ

トや導入すべき機能等について検討を進め、3月末に基本構想を取りまとめる予定

である。

3 平成 27 年度の事業内容

・平成 26 年度末に取りまとめる基本構想を踏まえて、東静岡地区への「文化力の拠

点」の形成に向けた基本計画の検討・策定を進める。

(公共施設の配置、規模等の施設計画、富士山、グランシップを活かした建築デザ

イン、美しく品格ある外部空間のデザイン、民間活力導入手法、管理運営手法)

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富士山世界遺産センター(仮称)整備事業

(文化・観光部)

1 要旨

富士山に係る包括的な保存管理の拠点とするとともに、富士山の自然、歴史・文化に加え周辺観光等の情報提供を行うなど、訪れる多くの人々のニーズに対応する拠点として、富士宮市内に富士山世界遺産センター(仮称)の整備を進める。

2 現状・課題

・平成 25 年度に建設地を決定し、併せて建築設計者の選定を行った。

・平成 26 年度には、建築及び展示に係る設計業務を実施している。

・平成 28 年度中の開館を目指し、市町や山梨県等と連携を図りながら、計画的に

業務を進める必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

・建築工事及び展示制作等業務の発注

・管理運営体制の構築及びセンター実施事業の検討

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「富士山」後世への継承推進事業費

(文化・観光部)

1 要旨

ユネスコ世界遺産委員会から平成 28 年 2 月 1 日までに提出することが求められ

ている保全状況報告書を 善のものとするとともに、世界遺産富士山の有する顕著

な普遍的価値を後世へ継承に向けた取組を行う。

2 現状・課題

(1)現状

・保全状況報告書の策定に向けて、平成 26 年 12 月に「富士山世界文化遺産協議

会」が資産の全体構想及び各種戦略を採択

・富士山の適切な保存管理に向けた利用者負担制度を平成 26 年から本格導入

・富士登山等に受け継がれている伝統の継承に向けた登山者安全対策を実施

・富士山保全に向けた気運醸成を図るため、富士山の日運動等の取組を推進

(2)課題

・保全状況報告書について、ユネスコ世界遺産センターへの提出に向けて、平成

27 年 10 月を目途に資産の全体構想や各種戦略を踏まえた富士山包括的保存管

理計画の改定を行う必要があること

・利用者負担制度について、公平性の担保に向けた協力金受け入れ体制の強化な

ど、制度の適切な運用に向けた取組が必要なこと

・登山者安全対策について、外国人に対する周知啓発や道迷い対策など現地にお

ける登山指導等の強化が必要なこと

・富士山保全に向けた気運醸成について、これまでの取組とともに、富士山の有

する顕著な普遍的価値について、将来に亘り保全を担う子どもに対する学校教

育と連携した取組の強化が必要なこと

3 平成 27 年度の事業内容

・保全状況報告書について、「富士山世界文化遺産協議会」が中心となり、「富士山

世界文化遺産学術委員会」における専門的意見も踏まえつつ、報告書を作成

・利用者負担制度について、現地受付時間の見直しなど受け入れ体制の強化を図る

とともに、協力金を活用した市町や事業者の行う保全に向けた取組に対する補助

制度の創設を検討

・登山者安全対策について、外国語版ガイドラインの増刷など外国人に対する登山

前の周知啓発や、誘導・安全指導員の配置など現地での登山指導等を強化

・富士山保全に向けた気運醸成について、山梨県及び認定 NPO 法人富士山世界遺産

国民会議と連携し、顕著な普遍的価値の継承に向けた県内小学校等における取組

に資する「教材原盤」を製作

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魅力ある観光地づくり推進事業

(文化・観光部)

1 要旨

本県が世界に名だたる観光地と肩を並べていくためには、本県が有する世界標準

の観光資源を 大限活用するだけでなく、来訪客を受け入れる側の本県観光のあり

方も世界標準に見合う形で発展させていくことが重要である。

このため、世界に冠たる多くの資源をあずかる“ふじのくに”の名にふさわしい

世界標準の持続的な観光地づくりを進める。

2 現状・課題

・富士山、伊豆、浜名湖などのメジャーな観光資源を根幹としつつ、一定エリア内

において、現地でしか得られない高品質かつ本物の観光資源を一元的に提供する

仕組みを構築して、収益性を高めることが重要。

・静岡県への宿泊は1泊が 75%を占め、日帰り客も多いことから、首都圏や県内か

らの観光客を観光客を対象とした「安・近・短」効果を活かし、「すきま時間」

を活用し、現地における予想外のサプライズを提供することにより、観光客の満

足度を向上させ、リピーターの創出、拡大につなげる戦略が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)一元的な推進組織による事業費補助 平成 27 年度予算案 20,000 千円

概 要 しずおか型DMO※の形成及び事業推進のための補助

補 助 対 象 市町、市町観光協会、ホテル・旅館組合、交通事業者、旅行業者、

地域団体などの関係者等で組織する「共同事業体」

補 助 率 1/2以内(ただし、県:市町=1:1)

補 助 限 度 額 上限 10,000 千円

○事業計画策定費 ○商品企画造成費 ○販売促進費 ○関係事

業者との連絡調整費 ○広報PR経費 ○人材育成 ○研修視察

○効果検証 ○システム構築 ○その他事務費

補助対象経費

※DMO … 「Destination Management(Marketing) Organization」の略。

着地型旅行商品を現地で手軽に提供できるように作られた仕組やそれを業とする企業体

(2)個々のコンテンツ造成費補助 平成 27 年度予算案 15,000 千円

概 要 個々の素材の磨き上げ、商品化に対する補助

補 助 対 象 地域団体、着地型コンテンツ提供事業者、団体等

補 助 率 ・総事業費 1,000 千円以上

・1/3以内

補 助 限 度 額 上限 5,000 千円

○商品企画造成費 ○着地型サービスツール制作費 ○ガイド、

インストラクター等育成費 ○アドバイザー招聘費 補助対象経費

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伊豆半島ジオパーク推進事業

(文化・観光部)

1 要旨

昨年、日本ジオパーク委員会からの国内推薦を得ることができた伊豆半島ジオパ

ークが、目標としている平成 27 年度の世界ジオパーク認定を目指すには、近年急

速に厳しくなっている世界の審査の目を満足させるだけの加速的な事業展開と国

際会議での強力なアピール等が必要であることから、県も伊豆半島ジオパークの推

進母体である伊豆半島ジオパーク推進協議会への支援を継続して実施するととも

に、世界ジオパークになることで、伊豆半島の持続可能な発展と新たな観光振興を

促進し、将来の外国人を含めた観光交流客の増大につなげる。

2 現状・課題

○ 昨年8月、日本ジオパーク委員会から世界ジオパークネットワークへの推薦が

決定されたが、その際、「伊豆半島ジオパークが一体である意識の醸成」や「世

界ジオパークネットワークへの貢献の明確化」などを課題として提示された。

○ 協議会は、昨年 12 月に世界ジオパークネットワークに対し申請書を提出した。

来年度は現地審査が実施されるとともに、加盟可否の発表があるため、さらな

る機運の醸成や記念事業の実施が必要となる。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)伊豆半島ジオパーク推進協議会の運営支援

・ 研究員の雇用等組織運営のほか、住民・観光客への普及啓発、ガイド養成等

ジオツーリズムの推進、調査研究など推進協議会が行う事業に対する支援

(2)世界ジオパークネットワーク加盟審査への対応

・ 6月から8月頃に実施される世界ジオパークネットワーク加盟現地審査に係

る対応及び支援

(3)世界ジオパークネットワーク加盟機運醸成及び記念事業

・ 伊豆半島の住民の一体感醸成を図る加盟機運醸成事業を推進するとともに、

加盟決定の際は記念事業を実施し、さらなる一体感醸成と世界への貢献意識

の醸成を図る。

(4)伊豆半島ジオパーク中央拠点施設の整備

・ 総合展示案内、調査研究及び事務局機能を併せ持つ拠点施設を、伊豆市修善

寺の修善寺総合会館内に新たに整備する。

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日本平山頂シンボル施設整備 (文化・観光部)

1 概 要

東京オリンピック等の開催により、本県へ訪れる外国人観光客等の増加が見込ま

れる中、来訪者へのおもてなしの意味を込め、快適な眺望を有し、文化・情報を発

信するシンボル施設を日本平山頂へ整備することが望まれている。

静岡市の日本平公園整備計画において、市が山頂部に展望回廊を整備する予定で

あることから、現在、県・市地域政策会議を通じて、市の日本平公園整備計画とシ

ンボル施設整備との整合性について協議を行っている。

県では、シンボル施設の整備を具体化させるために、庁内プロジェクトチームを

立ち上げ、施設のあり方を検討中である。

2 経 緯

平成 26 年 11 月 25 日 庁内プロジェクトチーム第1回検討会を開催

平成 26 年 12 月5日 ワーキンググループ検討会を開催

平成 26 年 12 月 24 日 庁内プロジェクトチーム第2回検討会を開催

3 施設の概要

区 分 内 容 備考

場 所 日本平山頂部(県有地)

機 能 ・快適な眺望

・方位の表示

- 186 -

・日本の伝統文化、日本平の価値の情報発信

・来訪者のおもてなし

静岡市と連携

形 状 八角形

管理運営 今後、静岡市と調整

4 当面のスケジュール

27 年度 28 年度 29 年度

4~6月 7~9月 10~12 月 1~3月

実施設計 展示工事等

基本構想 (~6月頃)

策定 (9 月補正) (基本設計)

(基本構想策定委員会設置) 建設 竣工

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オリンピック文化プログラム推進事業

(文化・観光部)

1 要旨

2020 年東京オリンピック・パラリンピックにおける「文化プログラム」の県内開

催に向けた推進体制を整備し、その実施を通じて文化的魅力を生かした国内外から

の誘客や、文化振興体制の強化等を図る。

2 平成 27 年度の事業内容

(1)事業内容

区分 内 容

文化プログラム推進委員会の設置

推進体制の構築 ・理念、方針等の検討・策定

・事例調査 等

文化・観光資源の検証・掘

り起こし

既存の文化・観光イベント等の発掘・検証・コーディネ

ート案検討 等

(2)推進体制(案)

静岡県 推進員会の設立準備

文化プログラム推進委員会

【構成:県、市町、民間企業、文化団体、経済団体、観光協会、国際交流協会 等】 ・理念・方策等の検討・決定 ・事例調査 ・文化・観光資源の検証・掘り起こし ・専門委員会による具体的検討・支援 ・モデル事業の実施 等

- 187 -

専門委員会

【構成:芸術・文化分野の専門家 等】

・専門的知見から助言・支援等

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県立美術館運営事業

(文化・観光部)

1 要旨

優れた美術作品の収集と展示を通じ、広く県民に美術作品の鑑賞と創作活動の場

を提供するため、県立美術品の多彩なコレクションを活用した展覧会や、国内外の

美術作品を借り受けての特別展など、魅力的な展覧会を開催する。

また、平成 27 年度は徳川家康没後 400 年であり、翌 28 年度は県立美術館開館 30

周年を迎えるため、30 周年を県立美術館の果たしてきた役割を振り返るとともに、

開館 30 周年特別展として「徳川文明展(仮称)」を開催し、県内外に新たな魅力を

発信する契機とする。

2 現状・課題

・富士山世界遺産登録を祝祭する「富士山」展や、若年層にも魅力ある「草間彌生」

展、「美少女の美術史」展、さらには動物を題材にした「アニマルワールド」展

など、話題性の高い展覧会を開催しているが、県立美術館全体の入館者数は伸び

悩んでいる。

・30 周年を迎えるにあたり、施設や設備の老朽化に伴う不具合の発生も多く、美術

館運営費の中で、維持管理経費の占める割合が増加傾向にある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)多彩な視点を取り入れた企画展の開催

・写真界の第一人者である篠山紀信氏が撮影した写真を題材にした「篠山紀信~

写真力(仮称)」展の開催

・山梨・静岡の両県立館が蓄積してきた富士山に関する調査研究の成果を生かし

た山梨県立博物館との共催による特別展「富士山‐信仰と芸術(仮称)」展の

開催

・ヨーロッパ主要美術館の一つで、世界屈指のコレクションを誇るオーストリア

国立のウィーン美術史美術館の収蔵品を活用した「ウィーン美術史美術館展―

風景画の誕生と展開(仮称)」展の開催

(2)30 周年への機運の醸成

・県立美術館を代表するコレクションの一つである横山大観「群青富士」をデザ

インした 30 周年記念品の制作と海外に向けたイメージ戦略としての商品化の

検討

(3)中長期修繕計画等の検討

・効率的、効果的な修繕を実施するための修繕計画の検討や、大規模修繕や将来

的な建替えも視野に入れた検討に向けた中長期修繕計画の策定に向けた情報

収集の実施

- 188 -

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ふじのくに野外芸術フェスタ事業

(文化・観光部)

1 要旨

・平成 26 年度からの第3期静岡県文化振興基本計画の重点施策「憧れを呼ぶ創造

活動の発信」「文化力の地域づくりへの活用」を推進するため、県の舞台芸術の

担い手「SPAC-静岡県舞台芸術センター」の持つノウハウや世界的なネット

ワークを活用するとともに、地域の多彩な文化資源を活用して「ふじのくに野外

芸術フェスタ」を開催する。

・「ふじのくに野外芸術フェスタ」の開催を通じて、ふじのくにの魅力の発信や賑

わいを創出し、国内外からの誘客・交流人口の拡大を図る。

2 現状・課題

・平成 25 年度から新規取組として開催し、SPACの野外公演のほか、国内外か

らの一流の劇団を招聘し、富士山世界文化遺産登録を祝祭して富士山を望む清水

港マリンパーク広場、グランシップ芝生広場、富士山本宮浅間大社の3会場で開

催し、約2万人の来場者があった。

・2年目である平成 26 年度は、清水港マリンパーク、浜名湖花博開催中の浜名湖

ガーデンパークで開催したが、予算の減額等の要因もあり、初年度よりも会場数、

演目数を減少させたため、来場者は2万人を割り込んだ。

・開催にあたり、地元の関係団体等の協力を得られたが、会場の確保や広報、人的

な協力までで資金的な協力や十分な事業連携を図れていない。 ・重点施策の推進と事業目的の達成のためには、関係団体との関係強化と事業連携

が必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)関係団体との連携強化

県、静岡市、商工団体等と実行委員会を構成し、関係強化と運営組織の一体

化を図る。

(2)事業連携

静岡市において、姉妹都市カンヌ市に因んだ映画祭「静岡かけるカンヌウィ

ーク 2015」事業と連携開催し、映画を主体とする「シズオカ×カンヌウィーク」

に、舞台芸術を主体とする屋外パフォーマンス等が加わることで、多彩なプロ

グラムが展開され、イベントの魅力が向上し、今まで以上の賑わいを創出する。

(3)新たな会場での開催

韮山反射炉の世界文化遺産登録を目指す伊豆の国市の韮山地区で開催し、地

域の文化の拠点である「韮山時代劇場」をメイン会場とし、舞台公演のほか、

地域の文化資源である韮山反射炉に因んだイベント等を開催する。

- 189 -

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「韮山反射炉」後世への継承推進事業費

(文化・観光部)

1 要旨

平成 27 年夏に予定されている第 39 回世界遺産委員会において、世界文化遺産へ

の登録を目指している「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の構成

資産である韮山反射炉の登録実現に向けた取組を推進するとともに、登録後におい

ては、資産の有する顕著な普遍的価値の後世への継承に向けた取組を推進する。

2 現状・課題

(1)現状

・平成 26 年1月に推薦書をユネスコ世界遺産センターに提出

・同年9~10 月にイコモスが現地調査(韮山反射炉は9月 26 日)を実施

(2)課題

・イコモスからの追加情報要請(平成 27 年1月頃)及び勧告(同年5月頃)に

適切に対応し、平成 27 年6月 28 日から7月8日に予定されている第 39 回世

界遺産委員会における世界遺産登録を確実なものとする必要があること

・世界遺産登録後においては、伊豆の国市と連携し、県民講座やパネル展の開催

等による韮山反射炉の有する顕著な普遍的価値の後世への継承に向けた普及

啓発を推進する必要があること

3 平成 27 年度の事業内容

「九州・山口の近代化産業遺産群」全体については関係自治体等で構成する同世

界遺産登録推進協議会、韮山反射炉については県及び伊豆の国市が中心となって取

組を推進

(1)世界遺産登録に向けた取組

・イコモス勧告、世界遺産委員会決議への対応

(2)世界遺産登録実現後の取組

・顕著な普遍的価値の後世継承に向けた取組

・登録記念事業、資産全体に関するインタープリテーション(理解増進、情報発

信)等

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豊かな暮らし空間創生事業

(くらし・環境部)

1 要旨

“ふじのくに”ならではの多様なライフスタイルやライフステージへの対応とし

て、生活と自然が調和する住まいづくりの推進、地域コミュニティの形成や景観に

配慮した豊かな住環境を整備することにより豊かな暮らし空間を創生し、快適な暮

らし空間の実現を図る。

2 現状・課題

・ 豊かな暮らし空間の実現を推進してきた結果、三島市(H28 分譲予定)、小山町(H27

分譲予定)、島田市(H27 分譲予定)における住宅分譲の事業化など、民間や市町

の取組が進展中。

・ 「豊かな暮らし空間創生」に資する住宅地整備を一層促進させることが必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)「豊かな暮らし空間創生」に資する住宅地の整備促進

・ 内陸フロンティア推進区域における、豊かな暮らし空間を実現する住宅地整備

に対する助成

対象区域 内陸フロンティア推進区域

対 象 者 市町(政令市を除く)

豊かな暮らし空間創生住宅地認定基準

・6戸以上の新規住宅地整備 要 件

・暮らし空間倍増

・セットバック、外構や建物の配慮、維持管理体制等

事業者が整備する道路、公園等の公共施設の整備に対し、市町が補助する経費(整

備後に市町が所有・管理する部分) 対象事業費

補 助 率 1/2 以内、上限 10,000 千円

(2)豊かな暮らし空間の普及啓発

・ アドバイザー派遣や実務研修会の開催

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光ファイバ網整備推進事業費

(企画広報部)

1 要旨

光ファイバ網は、地域の活性化や住民生活の利便性向上等に不可欠なインフラ

であることから、県内の未整備地域を解消するため、通信事業者単独では整備が

見込めない条件不利地域において、通信事業者を補助する市町や整備事業を直接

行う市町に対し支援を行う。また、地域の特性に合った利活用を促進するため、

地域情報化コーディネータを派遣し、光ファイバ網整備の需要を喚起する。

2 現状・課題

・光ファイバ網の整備は、県や市町の自主整備に比べ、既存設備を有する民間事業

者による整備が も低コストであることから、通信事業者に対して補助すること

を基本としている。

・中山間地域や伊豆地域については、光ファイバの整備費用が多大となるため、通

信事業者の採算性の面から整備が進んでいない。

・光ファイバ網は、地域の発展に不可欠な重要インフラであり、市町も必要性は認

識しているが、他に優先する課題への対応等で財政的にも苦しい状態である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 光ファイバ網整備推進

・平成 27 年度は伊豆市、河津町、松崎町のそれぞれ一部地域において、市町が

通信事業者の整備に対して補助する予定であるため、県としても支援を行う予

定である。

(2) 地域情報化コーディネータの派遣による光ファイバの活用促進

・地域情報化コーディネータを市町・商工会等の研修会等に派遣し、光ファイバ

網の需要を喚起するとともに利活用を促進する。

(3) 多様な支援策と低廉な整備手法の検討

・徳島県神山町において定住促進、人口増加に貢献している「人口減少対策とし

てIT関係のサテライトオフィスの誘致を核とした定住促進・雇用創造」の取

組を、本県においても市町と連携して検討する。

・他自治体において、行政情報を提供するシステムを導入し光回線接続サービス

の加入率を促進することを条件として通信事業者の光ファイバ網整備が実現

した事例を市町と連携して検討する。

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ふじのくにに住みかえる事業

(くらし・環境部)

1 要旨

静岡県の人口減少対策と東京一極集中の是正を踏まえ、主に首都圏在住者をター

ゲットとして、静岡県(ふじのくに)の都市部から中山間地までの全域を対象に住

みかえを促進する。

2 現状・課題

・ 平成 23 年度に県庁内に移住相談窓口を開設し運営しているが、首都圏におけ

る常設の相談窓口がなく、首都圏在住者の地方回帰ニーズに十分な対応ができ

ていない。

・ 移住希望者が求める多様な情報(地域情報、就職情報等)をワンストップで提

供するとともに、県内地域の受入態勢の充実、県、市町、関係機関等の連携強

化が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)推進体制

・ ふじのくにに住みかえる推進本部の設置

(移住定住に積極的な市町、関係団体等が一体となった推進体制の構築)

(2)相談体制・受入態勢の充実

・ ふじのくにに住みかえるセンター設置・運営(東京に移住相談窓口設置)

・ 相談会・フェア出展(首都圏移住相談会、移住フェア出展、若者向け交流会)

・ 住みかえるアドバイザー設置(PR手法の強化や地域の受入態勢の充実)

(3)情報発信

・ ホームページコンテンツ作成・PR(静岡県の暮らしの魅力等を情報発信)

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東京オリンピック・パラリンピック誘客事業

(文化・観光部)

1 要旨

2020東京オリンピック・パラリンピックの開催に当たっては、選手団に加え、家族

やサポーター、関係者および観戦客等多くの外国人が来日されることが予想される。

これら外国人観光客を確実に本県に誘致するため、富士山をはじめとする本県の魅

力ある観光素材を盛り込んだ観戦ツアーや個人旅行客向けの現地発着ツアー(オプシ

ョナルツアー)の造成、販売チャンネルの開拓、レンタカーや周遊パスの充実などの

二次交通対策を含めた観光ルートの開発など、東京オリンピック・パラリンピック開

催に照準を合わせて世界各国・各地からの誘客を促進する。

2 現状・課題

世界遺産富士山をはじめ、多くの魅力ある観光資源を有しているが、海外において

は知名度が低く、観光地としての認知度も低い。

ゴールデンルート(東京~大阪)上に位置しているが、通過地となっている懸念があ

り、富士山静岡空港の利用する層の多くは団体で東京嗜好型。

県内への滞在、周遊を促進させるとともに、外国人観光客の多くを占める個人旅行

者の獲得が必要。

3 平成 27 年度の事業内容

事業名 内 容

・ 東京発着の静岡行きオプショナルツアーの造成を促

進するため、国内(都内)のオプショナルツアー専門

会社の商品企画担当者を対象にファムトリップを実

施する。 商品プログラム造成促

進事業 ・ 国内(都内)のオプショナルツアー専門会社の仕入れ

担当者と本県の宿泊施設等とのマッチングの場を提

供する。

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スポーツ交流推進事業

(文化・観光部)

1 要旨

「ラグビーワールドカップ 2019」の開催準備、2020 年の東京オリンピック・パ

ラリンピックの合宿や新たなスポーツ大会の誘致を通じ、経済効果や知名度の向上

につながる大会の開催効果を県内に波及させ、あわせて県内のスポーツ振興や国際

交流の促進を図る。

2 現状・課題

(1)東京五輪・パラリンピック

・ 海外選手団の事前合宿誘致の取組を全県に広げるため、市町、競技団体と静岡

県東京オリンピック・パラリンピック推進会議を組織している。

・ 市町等と協力し、事前合宿候補地を洗い出し、誘致活動に取り組んでいる。

(2)ラグビーワールドカップ

・ 平成 26 年 10 月 22 日、エコパスタジアムを試合会場とする内容で開催希望申

請書を大会組織委員会に提出した。平成 27 年3月2日に開催都市が発表され

た。

・ 開催都市決定後も、県民へのPR及び開催機運の盛り上げが必要である。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)東京五輪・パラリンピックへの対応

・ 選手、関係者の視察等を受け入れることにより、早期の誘致に結び付けていく

・ 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の候補者リストへの登

録支援していく

(2)ラグビーワールドカップ 2019 の開催準備

・ 2015 年開催地決定後開催準備と機運醸成を展開

・ イベント等の実施により海外への広報活動を展開するとともに、運営計画等の

策定に着手していく

(3)その他大会の開催支援

・ 富士山女子駅伝 平成 27 年 12 月

・ アジア自転車競技選手権大会 平成 28 年1月

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空港新運営体制構築事業(うち公共施設等運営権導入)

(文化・観光部)

1 要旨

これまでの民活化の理念を維持しつつ、利用者目線での心のこもったサービスを

提供し、静岡県民はもとより航空旅客やテナント等の利用者の満足度を高め、「空

港全体を経営する」という意識を持った官民協調による空港の新たな運営体制を構

築( 終的には公共施設等運営権に基づく民間経営体制に移行)する。

2 現状・課題

競争力の高い魅力ある富士山静岡空港の実現のため、空港設置管理者である県と

して、空港全体の成長戦略を描き、官民協調による新たな体制により戦略的な空港

運営を行っていく必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

競争力の高い魅力ある富士山静岡空港の実現のため、公共施設等運営権の導入に

向けた具体的な検討を進める。

①公共施設等運営事業検討

②先導的空港経営推進会議の開催

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空港新運営体制構築事業(うち空港旅客ターミナルビル改修・増築工事)

(文化・観光部)

1 要旨

競争力の高い魅力ある富士山静岡空港の実現のため、旅客ターミナルビルの機能

向上等によるおもてなしの充実や利便性向上を図る。

2 現状・課題

競争力の高い魅力ある富士山静岡空港の実現のためには、空港設置管理者である

県として、空港全体の成長戦略を描き、官民協調による新たな体制により戦略的な

空港運営を行っていくことと併せ、旅客ターミナルビル等の機能向上を図る必要が

ある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)旅客ターミナルビル改修・増築工事

・関係者協議、工事契約手続、仮契約

(2)旅客ターミナルビル改修・増築に係る付帯工事等

・補償物件調査

・空港保安施設設計

・付帯建築物等移設工事

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富士山静岡空港新幹線新駅関連調査事業費

(交通基盤部)

1 要旨

2020 年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせた富士山静岡空

港新幹線新駅の実現を目指し、新駅の技術検討に係る調査や資料作成等を行うと

ともに、有識者による技術検討委員会を開催し技術的な助言を得て、関係者との

合意形成を図る。

2 現状と課題

JR東海は、駅間距離が短くダイヤ編成上支障になる新駅の設置は不可能という

姿勢を現在まで変えていない。 県としては、このような状況において、JR東海と具体的な協議ができる環境づ

くりを引き続き進めていくとともに、県独自に新駅及び関連施設の検討を進め、今

後の協議に必要となる基礎資料を作成するため、平成 26 年9月補正予算より新駅

関連調査費を計上し検討を進めている。

3 平成 27 年度の事業内容 (単位:千円)

区 分 内 容 H27 当初

新駅の技術検討に係る周辺の平面測量及

び地質調査等 新駅の技術検討に係る調査 11,300

新駅の構造等における技術検討用資料の

作成と有識者による技術検討委員会の開

有識者による技術検討委員

会の開催と資料作成 8,700

計 20,000

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クルーズ船寄港誘致促進事業

(交通基盤部)

1 要旨

クルーズ船の寄港は、一回に多くの観光客が訪れることから観光入込客数の増加

に大きく寄与するとともに、寄港地及び周辺観光地への経済活性化や外国人観光客

の増加による地域の国際化に繋がるものである。

このため、日本への寄港回数が大きく増加している外国クルーズ船の県内港湾へ

の寄港誘致を効果的に促進するための誘致戦略を策定するとともに、クルーズ船と

港湾の魅力を発信するシンポジウムの開催等を行う。

2 現状・課題

・ 日本へのクルーズ船の回数は 2013 年は2年連続 1,000 回を超え、2014 年は過

去 高の 1,200 回程度となる見込であるが、清水港への寄港回数は 2013 年で

全国 23 位とまだまだ低い状況

・ 寄港誘致には、世界及び日本周辺地域のクルーズ船の動向と県内港湾の強み・

弱みを的確に分析し、誘致活動対象の重点化や船会社ごとの的確な誘致活動計

画等を明確化することが必要

・ 船会社等に対しては、県内港湾の魅力を発信するとともに、クルーズ船に乗船

する県民の増加は寄港誘致に大いに有利となるため、県民に対するクルーズ船

の魅力発信が必要

・ クルーズ船の寄港による経済効果や地域住民の意識変化等による国際化へど

のように寄与しているか効果の測定が必要

3 平成 27 年度の事業内容

(1)クルーズ船寄港誘致戦略(仮称)の策定

・ クルーズ船の現状・将来動向の分析

・ 県内港湾の現状分析

・ 誘致活動計画の策定

・ 日の出埠頭再整備計画素案の策定

(2)情報発信

・ クルーズ船寄港時のおもてなし事業による乗船客・乗員への観光情報等の発信

・ クルーズ船寄港情報の発信等

(3)寄港効果測定

・ クルーズ船乗船客の動向調査

・ 地域への経済波及効果・住民意識調査

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多文化共生事業費

(企画広報部)

1 要旨

日本人と外国人が住みやすく、活躍しやすい多文化共生が進んだ地域づくりを進

め、外国人を呼び込むとともに、外国人・日本人の双方が異文化に触れる機会を創

出し、県内の各層・地域レベルでの国際化を推進して、地域社会の活性化につなげ

る。

2 現状・課題

・ 多言語による外国人への情報提供の充実や、在住の外国人の活用などにより、

多文化共生が進んだ魅力的な地域をPRしていく必要がある。

・ 地域の国際化のため、在住外国人との交流や相互理解を図るための機会を創出

し、多文化共生意識の定着を進める必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)多文化共生施策の総合的・計画的な推進

・ 多文化共生推進基本条例・計画に基づき、県庁各部局、市町、経済団体、NP

O等と連携して施策を推進

(2)在住外国人情報提供

・ 県内在住外国人に対し、FM及びインターネットラジオ等で多言語による情報提供

(3)多文化人材活用推進

・ 外国語ボランティアバンク運営、ふじのくに留学生親善大使による県民との交流推進、

県内で活躍する外国人住民の積極的紹介など、在住の多文化人材の活用推進とPR

(4)国際交流員招致・活用事業

・ 国際交流員を招致し、出前教室等の実施や外国人コミュニティとの連携推進

(ブラジル人・フィリピン人・アメリカ人・韓国人各1人)

(5)多文化共生意識普及プロジェクト

・ 多文化共生意識普及のためのプロジェクトチームを組織して啓発セミナーを企

画・実施

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内陸のフロンティア推進事業費

(企画広報部)

1 要旨

東日本大震災以降、防災・減災に対応した国土利用が強く求められており、本県

経済発展を支える沿岸・都市部の防災・減災対策を 優先としながら、地域資源を

活用した新産業や成長産業の創出・集積等を進めるとともに、新東名等の高規格幹

線道路網の充実により無限の可能性がある本県の内陸・高台部においては、美しい

景観や個性を備えた地域づくりを推進し、県全域において、防災・減災と地域成長

を両立させた魅力ある地域づくりを実現する。

2 現状・課題

・ 「沿岸・都市部のリノベーション」、「内陸・高台部のイノベーション」、「多層

的な地域連携軸の形成」の3つの基本戦略からなる全体構想に基づき、沿岸・

都市部の防災・減災対策を 優先として推進している。

・ 「内陸のフロンティア」を拓く取組の県内全域への拡大に向け、今年度から内

陸フロンティア推進区域を設置し、企業立地補助制度の嵩上げなどの重点的な

支援を行うことで、取組の具体化を支援しているが、「沿岸・都市部のリノベー

ション」や「新しいライフスタイルの実現の場の創出」に関する分野の取組が

不足している。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)多様化モデルの創出

・推進区域指定に向けた事業計画策定

(2)防災先進県としての情報発信

・官民連携による「防災先進県」としての取組を県内外に情報発信

(3)県境連携の推進

・山梨県と連携した首都圏におけるトップセールス

(4)内陸フロンティア推進区域への支援

・事業の具体化に向けた調査等への助成

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プロジェクト「TOUKAI-0」総合支援事業

(くらし・環境部)

1 要 旨

想定される巨大地震による建物倒壊から県民の生命を守り、被害を軽減すること

を目指し、プロジェクト「TOUKAI-0」総合支援事業により、昭和 56 年5

月以前の木造住宅及び多数の者が利用する建築物の耐震化を促進する。

2 現状・課題

・「静岡県耐震改修促進計画」では、平成 27 年度末までに、住宅と多数の者が利用

する建築物の耐震化率をそれぞれ 90%以上にすることを目標

・平成 20 年度末現在の住宅の耐震化率は 79.3%、平成 25 年度末現在の多数の者が

利用する建築物の耐震化率は 88.1%。 ・平成 25 年 11 月の耐震改修促進法の改正により、多数の者が利用する大規模な建

築物等は、耐震診断の実施及びその結果の報告が義務化 ・「静岡県地震・津波対策アクションプログラム 2013」では、平成 34 年度までにレ

ベル2の地震・津波から死者数を8割減少するためには、住宅の耐震化率 95%が

必要と推計されており、より一層の住宅・建築物の耐震化の促進が必要

3 平成 27 年度の事業内容

(1)木造住宅の耐震化の促進

・無料の耐震診断の実施や耐震補強等に対する助成

・「平成 27 年度末までの助成件数2万戸」が目標(達成率 92. 7%(27 年 1 月末現在))

(2)多数の者が利用する建築物の耐震化の促進

・耐震診断や耐震補強等に対する助成

・法改正により耐震診断が義務化された大規模建築物のうち、中小企業の経営する

ホテル・旅館が行う耐震改修に対する支援を拡充。

・市町とともに耐震診断義務化対象建築物の所有者を繰り返し個別訪問し、早急に

耐震化に取り組んでもらえるよう努める。

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静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013における津波対策(ハード整備)

(交通基盤部)

1 要旨

県は、平成 25 年 6 月に公表した「第4次地震被害想定」において、推計した地震・津波に

よる被害を可能な限り軽減するため、具体的な取組(アクションとその行動目標)を「地震・

津波対策アクションプログラム 2013」に位置付け、全県的に津波対策を進めていくこととして

いる。

2 現状・課題

アクションプログラムのうち、県が管理する河川及び海岸に関するアクション及び目標は以

下のとおりであり、計画期間は平成 25 年度~34 年度までの 10 年間。

アクション名 目標指標 数値目標 達成時期

レベル1津波に対する津

波対策施設(海岸)の整備

レベル1津波に対する津波対策施設

(106.2km)の整備率 65% H34 年度末

レベル1津波に対する津

波対策施設(河川)の整備

レベル1津波に対する整備が必要な

河川(66 河川)の整備率 60% H34 年度末

耐震化が必要な海岸堤防(114.1km)

の整備率 海岸堤防の耐震化 60% H34 年度末

耐震化が必要な河川堤防(6河川)の

整備率 河川堤防の耐震化 65% H34 年度末

海岸堤防の粘り強い構造

への改良

粘り強い構造への改良が必要な海岸

堤防(160.0km)の整備率 50% H34 年度末

河川堤防の粘り強い構造

への改良

粘り強い構造への改良が必要な河川

堤防(30 河川)の整備率 35% H34 年度末

現在実施中の対策については、早期完了を目指して引き続き事業を進める。 また、新たに津波対策を実施する箇所については、地域の文化・歴史・風土及び暮らしに根

ざしたものとする必要があることから、地域の意見を取り入れながら、市町との協働により、

自然との共生及び環境との調和が両立した施設整備を進める。

3 平成 27 年度の事業内容

平成 25 年度には、緊急河川、港湾、漁港調査事業費等により、新たに整備を実施する箇所

の測量、地質調査、施設の耐震・耐津波性能の調査などの必要な調査や概略設計を行った。 平成 26 年度からは、施設高の確保や粘り強い構造への改良、液状化対策などの質的強化等

の対策を計画期間の 10 年間で完了できるよう、設計、調査及び整備に着手しており、平成

27 年度までに対策が必要な 107 箇所のうち、約 5 割に当たる 51 箇所において対策に着手す

る予定。

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静岡モデルの推進

(交通基盤部)

1 要旨

静岡県における津波対策は、レベル1の津波に対しては施設整備によるハード対策、レベル

2( 大クラス)の津波に対してはハード対策とソフト対策を組み合わせた「多重防御」によ

り、できる限り被害を 小化することを目指して津波対策を進めている。 レベル2の津波に対する施設整備としては、津波が堤防を乗り越えた場合でも粘り強く効果

を発揮する構造への改良に加え、津波の到達時間が短く、多くの人口・資産が集中する低平地

において広範囲に甚大な被害が想定されるという本県の特性を踏まえ、既存の防災林、砂丘、

道路等の嵩上げ・補強等による「静岡モデル」の整備を推進し、浸水深の減少や避難時間の確

保を期待することで、安全度の向上を図るものである。

2 現状・課題

静岡モデルについては、地域の実情にあった整備手法の検討が必要であることから、津波被

害が想定される沿岸21市町において検討会を設置し、津波防災に対する考え方や施設整備を

行うための手法(事業主体、財源)などについて検討を行っており、条件が整ったところから

整備に着手している。

3 平成 27 年度の事業内容

引き続き検討会を開催し、関係市町と津波防災の方針決定や課題の解決、整備手法の確立な

どを着実に進め、条件が整ったところから、速やかに整備に着手する。

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津波対策施設等整備事業費(海岸)

(交通基盤部)

1 要旨

企業からの寄附金を活用し、浜松市沿岸域に防潮堤の整備を行い、津波による浸

水被害の軽減を図る。

2 現状・課題

・ 寄附金を活用し、浜松市沿岸域 17.5km の防潮堤整備を実施している。

・ 防潮堤の高さは 13m 程度を基本とする。

・ 津波に対して、できるだけ効果が大きい施設とすること及び早期に効果を発現

することを目指し、効率的な事業執行が必要になっている。

3 平成 27 年度の事業内容 (単位:千円)

区 分 内 容 予算額

25 年度末発注

箇所:浜松篠原海岸

延長:約 5.4km

工期:H26.3-H28.1

26 年度末発注 7,700,000

浜松市沿岸域における 箇所:浜松五島海岸

防潮堤整備 延長:約 1.9km 債務負担限度額

工期:H27.3-H28.5 7,000,000

27 年度発注(予定)

箇所:浜松五島海岸

浜松篠原海岸

延長:約 4.3km

工期:H27 年度-H29 年度

(全体計画)

区 分 H26 まで H27 H28 以降 合 計

築堤盛土工 3.5km 5.0km 9.0km 17.5km

(整備延長)

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津波対策「静岡方式」推進調査事業費 (交通基盤部)

1 要旨

地域の特性に応じた津波対策の実現に必要な調査を実施することにより、「静岡方

式」による津波災害に強い地域づくりの推進を図る。

2 現状・課題

・第4次地震被害想定を受けた津波対策を推進するにあたり、地域の特性に応じた

対策の実施が求められている。

・津波の到達時間が短く、多くの人口・資産が集中する低平地において広範囲に甚

大な被害が想定される、という本県特有の課題への解決策として、地域の特性に

よりハード・ソフト対策を総合的に組み合わせ、 大クラスの津波(レベル2の

津波)も含めてできる限り被害を 小化することを目指す。

3 平成 27 年度の事業内容

26 年度2月補正において新規事業として計上し、必要な調査を実施する。

(単位:千円)

区 分 内 容 H26.2 月

・河川における津波対策施設の

概略検討 地元要望等を踏まえたL1津波

対策施設整備の効果検証 218,000

・浸水想定図作成

・市町が検討する「静岡モデル」

の効果検証 ほか 「静岡モデル」の整備効果検証 27,000

計 245,000

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海岸・河川管理者による施設整備

警戒避難体制の整備

・津波避難施設の整備

・避難路等の整備

・情報連絡体制の整備

・レベル1の津波を防ぐ施設の整備

・レベル2の津波の被害を軽減する

「粘り強い構造」への改良

事前の

高台移転

既存の防災林、砂丘、道路等の嵩上げ・

補強により、レベル2の津波による被

害を軽減する施設の整備

静岡モデルの整備

・「静岡方式」は、地域の文化・歴史・風土、及び暮らしに根ざしたものでなければならない。

・「静岡方式」は、自然との共生及び環境との調和の両立を目指さなければならない。

・「静岡方式」は、地域の意見を取り入れながら、県と市町が協働で推進しなければならない。

津波対策

「静岡方式」

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“ふじのくに森の防潮堤”づくり

(交通基盤部)

1 要旨

想定される南海トラフ巨大地震等に伴う津波対策として、潜在自然植生、先人の知恵、

地域の人々という地域の場の力を活用した“ふじのくに森の防潮堤”づくり(ふじ

のくにモデル)を推進する。

2 現状・課題

・中東遠地域では、海岸防災林が塩害や松くい虫被害等により壊滅的な被害を受け

たことから、市町は公共事業等に伴い発生する土砂等を活用して防災林の嵩上げ

を行い、県は治山事業を活用し嵩上げ箇所に植栽を行うという役割分担のもと、

“ふじのくに森の防潮堤”づくりを進めている。

3 平成 27 年度の事業内容

(単位:千円)

区 分 内 容 予算額

箇所:沖之須 掛川市

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内容:植栽工 2.00ha、植生基盤盛土工 23,900m3 ほか

袋井市 箇所:湊

内容:植栽工 0.75ha、植生基盤盛土工 22,900m3 ほか

農山漁村地域整

備交付金事業

(治山)

928,000 箇所:白羽

の内数 御前崎市 内容:植栽工 3.40ha、植生基盤盛土工 15,000m3 ほか

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国土強靱化地域計画の推進

(危機管理部)

1 要旨

国土強靱化基本法第 13 条に基づき、本県の国土強靱化に係る他の計画等の指針と

なるべき「国土強靱化地域計画」を検討中であり、本年度末を目途に策定する。

今後は、この計画に基づき、国土強靱化に資する施策を総合的かつ計画的に推進し

ていく。

2 現状・課題

2月中旬からパブリックコメントを実施するとともに、有識者、関係機関等への意

見照会を行った上で、3月に知事をトップとする「国土強靱化推進本部会議」で計画

を決定する。

なお、本計画では、南海トラフ巨大地震、富士山噴火災害を中心とし、風水害や土

砂災害等を含めた大規模自然災害全般を対象としている。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)具体の取組の推進、進捗評価

本計画に基づく具体の取組については、「内陸のフロンティア」を拓く取組、静

岡県地震・津波対策アクションプログラム2013、静岡県社会資本整備重点計画

等の分野別計画に基づき計画的に推進するとともに、それぞれの計画において、進

捗管理、評価等を行うものとする。なお、本計画としての進捗管理のため、各計画

の進捗状況を毎年集約し、評価を行う。

(2)国土強靱化地域計画の周知

計画策定の趣旨や本県における国土強靱化の基本理念、施策の推進方針など、本

計画の内容について、県民、市町、関係機関等への周知に努める。

(3)市町の地域計画策定の促進

県内各市町による国土強靱化に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、

また、国土強靱化地域計画に基づく取組に対する国の支援策を 大限に活用するた

め、市町による地域計画の策定を促進する。

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静岡県地震・津波アクションプログラム 2013 の推進

(危機管理部)

1 要旨

「地震・津波対策アクションプログラム 2013」は、第4次地震被害想定において

推計された被害をできる限り軽減するため、津波対策をはじめ、建物被害、火災、

山・がけ崩れ等の広範な地震対策の主要な行動目標を策定した。

2 現状・課題

(1)想定される犠牲者を今後 10 年間で、8割減少させることを目指して、建築物

等の耐震化や津波対策施設の整備など 162 のアクションに取り組んでいる。

(2)今後も各アクションが着実に実施されるよう毎年度、進捗管理を行うことが必

要である。

進捗状況

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27 当初予算等 全体計画 25 26 区 分

(H 25~ 34) 年間 当初 事業内容 26.2 27 A+B+CC

A B 補正 当初

486 事業費 4,290 467 444 39 447 1,397

・住宅の耐震助成

・公共建築物耐震化 1981 耐震化 461 63 61 74 7 66

・天井脱落対策

・津波対策施設

2 施設整備 3,598 311 256 297 20 277 ・土砂災害防止施設 864

・緊急輸送路

・防潮堤の嵩上げ うち津波対策

2,200 92 144 159 4 156 ・水門の自動化 395関連事業

・避難施設

3 応急活動

体制の強化

など

・企業移転助成

・SNS 活用の防災情報 335231 93 127 115 13 104

・富士山登山者災害対策

3 平成 27 年度の事業内容

(1)各アクションの達成状況の検証を行い、その結果を踏まえ、必要に応じて対策

の手法や目標の見直しを行う。

(2)目標を達成したアクションについては、目標数値を上方修正するなど、必要に

応じ見直しに努めていく。

(3)目標の達成が遅れているアクションについては、その理由を把握するとともに、

課題の解決と改善を促し、着実な取組を推進する。

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大規模な広域防災拠点整備事業

(危機管理部)

1 要旨

超広域・大規模災害となることが想定されている南海トラフ巨大地震に備え、自

衛隊、警察、消防、DMAT といった広域応援部隊等を迅速かつ円滑に受け入れ、効率

的に被災地へ派遣・輸送する大規模な広域防災拠点として、優れた交通インフラと

広大な敷地を有する富士山静岡空港を活用していく必要がある。

2 現状・課題

・広域応援部隊の展開等への利用を予定している静岡空港西側用地について、地盤

が軟弱であることから、自衛隊等の大型車両の乗り入れが困難

・災害応急対策に従事する航空機用として富士山静岡空港に備蓄している燃料はお

おむね3日分であり、超広域・大規模災害となることが想定される南海トラフ巨

大地震発生時には不足する恐れ

3 平成 27 年度の事業内容

(1)応援部隊受け入れのための基盤整備

・砕石敷設・転圧による多目的用地の整備等

(2)空港現地運用班の資機材整備

・テント、発電機等の整備

(3)航空燃料タンクの増設

・航空燃料タンク 1 基(容量 200 ㎘)の増設工事

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市町防災対策支援事業

(危機管理部)

1 要旨

静岡県では、東海地震対策として、昭和 54 年から市町への支援を開始し、平成 25

年までに累計2兆2千億円に及び、うち市町助成等では、約 7,200 億円もの支援を行

ってきている。

東日本大震災後は、東海地震に加え南海トラフ巨大地震対策として、更なる支援が

必要とされてきており、引き続き市町に対する支援を推進していく。

2 現状・課題

・ 緊急地震・津波対策交付金事業

平成 25 年 6 月の「静岡県第 4次地震被害想定」の公表を受け、市町において緊急的

に実施する必要のある地震・津波対策を、平成 25 年度から平成 27 年度の 3ヵ年で前

倒しで実施することを可能とするため、従前の大規模地震対策等総合支援事業費補助

金制度に代わり制度を設立した。

予算総額としては、92 億円で、全額を市町に配分し、市町では基金を造成し、年度

毎に、必要額を取り崩し地震・津波対策事業に活用している。

・ 平成 28 年度以降の支援体制

緊急地震・津波対策交付金が平成 27 年度で制度終了に伴い、更なる支援策につい

て検討していく必要がある。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)緊急地震・津波対策交付金事業の執行

交付金制度の 終年度として、市町での事業が円滑に執行されるよう、事業への相

談、助言及び指導を行う。

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防災訓練事業

(危機管理部)

1 要旨

危機事案が生起したとき、県・市町の災害対策本部における応急対策、住民等によ

る自助、共助を通じた自らの生命、財産を守る行動が適切にできるようにするととも

に、各種防災計画の見直し、防災関係機関の相互連携、県民の防災に対する意識高揚

と知識向上を図る。

2 現状・課題

・ 4月に全職員参集訓練を端緒として、風水害訓練、8月に総合防災訓練、1月に大規模

図上訓練(地震対策オペレーション 2014)を実施するなど、年間を通じて計画的に訓練

を実施し、県、市町職員の危機管理能力の向上に努めている。

・ 毎年 12 月に地域防災訓練を実施するほか、自主防災組織等を対象にDIG(災害図上

訓練)、HUG(避難所運営ゲーム)、イメージTENなどを活用し、住民に対する実践的な

訓練等を行っている。

3 平成 27 年度の事業内容

・ 総合防災訓練の実施(図上訓練・実働訓練)

・ 地域防災訓練、津波避難訓練等の住民参加訓練の実施

・ 原子力、国民保護、新型インフルエンザ等広範な危機事案に対する訓練の実施

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自主防災組織活性化事業

(危機管理部)

1 要旨

自主防災組織は、平常時は地域内の安全点検や住民への防災知識の普及・啓発、防

災訓練の実施などの活動を行い、災害時には初期消火活動、被災者の救出・救助、情

報の収集や避難所の運営などの活動を行うものであり、災害の初動体制になくてはな

らない。

地域防災力の強化のために必要不可欠な組織である自主防災組織の活性化を図る。

2 現状・課題

・ 平成 26 年度静岡県地域防災計画における自主防災組織数 5,140組織

組織数からみた結成率 99.9%(5,140 組織/5,142 組織)

世帯数からみた結成率 95.4%(1,356,945 世帯/1,422,217 世帯)

・ 課題

(1) 地域間格差 地域や組織により活動状況に差がある。 (2) 行政依存 行政主導型による組織化の色彩が強く、住民の行政への依存度が

高い。

(3) 連帯意識希薄 マンションやアパートの住民、短期赴任者等を多く抱える地域で

は、隣保精神・連帯感が希薄であると言われている。

(4) 担い手不足 昼間壮年層不在のため、この時の自主防災活動に不安がある。 (5) リーダー不在 自主防災組織の役員の短期交替と高齢化等により、新たなリ-ダ

-が育っていない。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)協働(コラボレーション)による自主防災組織活性化

・ 静岡県地域防災活動推進委員会の開催

・ 各地域における自主防災組織活性化連絡会等の開催

・ 「自主防災新聞」の発行・配布

・ 「自主防災メールマガジン」の配信

・ 各種マニュアルの作成・配布・公開

・ 自主防災組織等向け出前講座の開催

・ 自主防災活動実践事例集の作成・公開

(2)地域防災人材を活用した自主防災組織体制強化

・ 実践的防災訓練実施支援

・ 地区防災計画策定支援

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SNS活用による災害情報伝達強化事業

(危機管理部)

1 要旨

地域において住民が安心して生活することができるようにするために、県民一人

一人が防災意識を持つことが重要であり、それぞれの地域において、地域の実情に

応じたきめ細やかな災害等に関する情報をタイムリーに配信することにより、県民

が容易に把握し、的確に行動することができる体制を確保する。

2 現状・課題

・ 多種多様な防災関連情報を発信しているが、SNSは活用しておらず、発信手

段の多様化による県民への確実な情報伝達が必要。

・ 発災時には県民一人ひとりが確実に情報を受信し、命を守る的確な行動をとる

ことができるよう、防災意識の高揚とともに、受信内容の正しい理解を促すこ

とが必要。

・ SNS の特性をいかし双方向の情報伝達の確立が期待されるが、収集情報の有効性

や活用策が検証されておらず、情報処理体制も整備されていない。

3 平成 27 年度の事業内容

(1)システム構築

・ 「ふじのくに防災情報共有システム(FUJISAN)」の改修による一元的な情報発

信システムの構築

(2)調査研究

・ 防災関連情報の伝達効果の検証

・ 県民からの受信情報の活用策と情報収集体制の整備に向けた検討

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防災人材育成事業

(危機管理部)

1 要旨

地域防災力向上のため、自主防災組織や事業所に限らず、女性・外国人・学生など

も対象に人材育成研修を実施するほか、一般県民を対象にした講座や県・市町と連携

した各地域での講座の開催など、地域防災の担い手の底辺拡大と、質的向上(ステッ

プアップ)を図っている。

また、一定の講座の受講者に知事認証を与え、受講生の励みとする制度を設け、地

域防災の新たな担い手の育成に取り組んでいる。

2 現状・課題

・ 静岡県ふじのくに防災士会を通じた情報提供や、会員からの活動報告による連携

強化

・ 研修受講者の研修後のフォローやスキルアップ

・ 危機管理局、市町、関係団体の連携

・ 市町の戦略的な人材育成にかかる支援

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 知事認証の対象となる防災研修

・ ふじのくに防災士養成講座等の開催

(2) 行政関係者への防災知識研修

(3) 女性・外国人・学生や一般県民を対象とした防災講座

・ HUG講座、DIG講座等の開催

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消防団の充実強化事業

(危機管理部)

1 要旨

地域の消防活動の要として、消防団は必要不可欠であり、消防団の活動を支援し、

地域防災の担い手を確保する。

2 現状・課題

地域の高齢化が進む中、地震・風水害等の様々な災害に対する地域コミュニティに

よる対応が課題となっている。

地域防災の担い手となる消防団は、地域コミュニティの維持、振興に貢献しており、

充実強化が必要であるが、人口減少、少子高齢化に伴い、消防団員を確保することが

困難となっている。

3 平成 27 年度の事業内容

(1) 消防団員確保対策

・ コミュニティFM放送での女性団員の募集など

・ 地域の実情に応じた消防団活動に対する県交付金での支援

(2) サラリーマン団員の増加に対応した事業所の協力確保対策

・ 消防団活動への理解のための事業所向けリーフレットの作成

(3) 消防団員の処遇充実や知識技能の向上対策

・ 教育訓練等の消防団の活動強化のための(公財)静岡県消防協会を通じた事業の実

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