第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する …...しかし、18 35 u.s.c....

27
*1 発明登録制度とは 「特許権取得の放棄を表明して発明を登録・公表した場合、通常の特許と同一の効果(ただし 11 特許権におけるような排他的独占権はない を与える ものである 資料:朝比奈宗太 外国特許制度概説 、「 2006 P9 、東洋法規出版、 ]」 朝比奈および 川口博也 「基礎アメリカ特許法(第 、発明協会、 参照 *2 2 2005 )」 日経新聞 日記事ほか参照 月にジュネーブで開催された日欧米など先進国 ヵ国によ *3 2006 11 30 2006 9 41 る「特許制度調和に関する先進国会合にて特許制度の先願主義統一について大筋同意、同年 月の東京での実務 11 者会合にて新条約案をまとめた。新条約案では、先願主義統一すること、出願後 ヶ月特許公開すること等につ 18 いて合意しており、米国の特許制度の統一に向けて大きく移行する見込みである。 詳しくは、川口 参照 *4 P219-252 - 38 - 第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向 第1節 米国 1.米国特許制度の概要 (1) 特許の種類 米国では 米国特許商標庁 により USPTO United States Patent and Trademark Office 特許及び商標の権利が付与される。米国特許商標庁は、商務省の一機関である。 米国特許法のもとでは、発明特許( 、意匠特許( 、植物特許 Utility Patent Design Patent 、発明登録制度( 種の保護の対象があ Plant Patent Statutory Invention Registration 4 *1 る 。なお、日本では、意匠登録は、意匠法により規定されている。 *2 1970 The 農林水産業分野に係わる保護制度として、 年に制定された植物新種保護法( (農務省所管)があり、本法による保護は特許に類似する。 Plant Variety Protection Act(2) 特許制度の特色 特許制度において、異なる出願人が同一の発明についてそれぞれ特許出願をしていた場 、「 どちらが先に発明したかを決める際の決定原則として 先願主義 先発明主義 の2つがある。先願主義とは、先に出願した者に特許を付与する主義であり、先発明主義 とは、先に発明した者に特許を付与する主義のことである。日本では、先願主義を採用し ている、米国では、主要先進国で唯一、先発明主義を採用している 。 *3 米国特許法( )では、インターフェアレンス 35 U.S.C. Title 35 of the United States Code )手続き を規定しており、特許性のある実質的に同一の発明について、特 Inerference *4 許を受ける権利があることを主張する 人以上の当事者(複数の出願人または出願人と特 2 許権者)の間で、審判部がその発明の特許性および先発明性を決定する手続きである。 また、米国は以前、出願公開制度を採用しておらず、特許が発効されるまで第三者は発 明の内容を知ることができなかった。この点を悪用し、特許の成立を故意に遅らせ技術の 普及を待ってから権利化し利益を得る いわゆる サブマリン特許 が問題となっていた そこで 年の法改正により 日から出願公開制度が採用され 出願は 1999 2000 11 29 原則として米国出願後 ヶ月で公開されることとなった( ( ) 。しかし、 18 35 U.S.C. 122 b 第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

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Page 1: 第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する …...しかし、18 35 U.S.C. 122 b ) 第3章海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

、 、*1 発明登録制度とは 「特許権取得の放棄を表明して発明を登録・公表した場合、通常の特許と同一の効果(ただし

11特許権におけるような排他的独占権はない を与える ものである 資料:朝比奈宗太 外国特許制度概説 第) 」 。 、「 [

2006 P9版 、東洋法規出版、 、]」

朝比奈および 川口博也 「基礎アメリカ特許法(第 版 、発明協会、 参照*2 2 2005、 )」

日経新聞 年 月 日記事ほか参照 年 月にジュネーブで開催された日欧米など先進国 ヵ国によ*3 2006 11 30 2006 9 41

る「特許制度調和に関する先進国会合にて特許制度の先願主義統一について大筋同意、同年 月の東京での実務11

者会合にて新条約案をまとめた。新条約案では、先願主義統一すること、出願後 ヶ月特許公開すること等につ18

いて合意しており、米国の特許制度の統一に向けて大きく移行する見込みである。

詳しくは、川口 参照*4 P219-252

- 38 -

第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

第1節 米国

1.米国特許制度の概要

(1) 特許の種類

、 ( ) 、米国では 米国特許商標庁 : によりUSPTO United States Patent and Trademark Office特許及び商標の権利が付与される。米国特許商標庁は、商務省の一機関である。

米国特許法のもとでは、発明特許( 、意匠特許( 、植物特許Utility Patent Design Patent) )

( 、発明登録制度( ) の 種の保護の対象があPlant Patent Statutory Invention Registration 4)*1

る 。なお、日本では、意匠登録は、意匠法により規定されている。*2

1970 The農林水産業分野に係わる保護制度として、 年に制定された植物新種保護法(

(農務省所管)があり、本法による保護は特許に類似する。Plant Variety Protection Act)

(2) 特許制度の特色

特許制度において、異なる出願人が同一の発明についてそれぞれ特許出願をしていた場

、 、「 」 「 」合 どちらが先に発明したかを決める際の決定原則として 先願主義 と 先発明主義

の2つがある。先願主義とは、先に出願した者に特許を付与する主義であり、先発明主義

とは、先に発明した者に特許を付与する主義のことである。日本では、先願主義を採用し

ている、米国では、主要先進国で唯一、先発明主義を採用している 。*3

米国特許法( : )では、インターフェアレンス35 U.S.C. Title 35 of the United States Code( )手続き を規定しており、特許性のある実質的に同一の発明について、特Inerference *4

許を受ける権利があることを主張する 人以上の当事者(複数の出願人または出願人と特2許権者)の間で、審判部がその発明の特許性および先発明性を決定する手続きである。

また、米国は以前、出願公開制度を採用しておらず、特許が発効されるまで第三者は発

明の内容を知ることができなかった。この点を悪用し、特許の成立を故意に遅らせ技術の

、 「 」 。普及を待ってから権利化し利益を得る いわゆる サブマリン特許 が問題となっていた

、 、 、そこで 年の法改正により 年 月 日から出願公開制度が採用され 出願は1999 2000 11 29原則として米国出願後 ヶ月で公開されることとなった( ( ) 。しかし、18 35 U.S.C. 122 b )

第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

Page 2: 第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する …...しかし、18 35 U.S.C. 122 b ) 第3章海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

*1 p,75朝日奈宗太 「外国特許制度概説[第十一版]~アメリカ篇~ 、東洋法規出版、、 」

*2 http://www.uspto.gov/go/classification/selectbynum.htm

(参考文献)

2 2005川口博也 「基礎アメリカ特許法(第 版 、発明協会、、 )」

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米国国内のみの出願の場合、出願人がその出願を非公開にすることが請求することができ

るため、厳密には「サブマリン特許」の問題が解決した訳ではなかった。

また、米国の特許制度の特徴として、審査請求制度がないことがあげられる。日本や欧

米では出願後、審査請求された特許に対して実体審査が行われるが、米国では、提出した

、 、出願書類が所定の方式要件を満たし 出願番号および出願日が付与された出願については

すべて実体審査段階へ進むことになる。しかし、出願件数の増加や技術の高度化などによ

り、審査に膨大な時間がかかるようになり、審査の遅延を招いていたため、手続きの簡素

化が行われ、原則として拒絶理由通知( )は 回とされ、その応答期間も以Office Action 26 3 First Office Action 6前は ヶ月であったが ヶ月に短縮された は おおよそ出願日から、 。 、

ヶ月程度で出されている 。*1

さらに、米国特許制度のもとでは先行技術開示義務があり、出願人は、米国特許商標局

に対して ( )という先行技術を示した書面を出願時まIDS Information Disclosure Statementたは出願後 ヶ月以内に へ提出しなければならない。3 USPTO

米国特許の存続期間について、 年 月 日以降の出願については、原則出願日か1995 6 8ら 年である( ( )( ) 。 年 月 日時点で有効な特許権については、20 35 U.S.C. 154 a 2 1995 6 8)

20 17 35 U.S.C. 154出願から 年または発効から 年のうち遅く満了する期間が終期となる(

( )( ) 。c 1 )

2.米国特許分類

( ) 、 ( ) 、米国の特許分類 : は 国際特許分類 とは異なりUS Patent Classification USPC IPC米国独自の特許分類である。 のウェブサイトでは、 と の対象表が公開USPTO USPC IPCされている 。農林水産業・食品産業に係わる米国特許分類を次に示す(表3-1)。*2

第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

表3-1 USPC

主な関連技術内容

43 FISHING, TRAPPING, AND VERMIN DESTROYING 捕獲装置、狩猟用具、漁具

47 PLANT HUSBANDRY 園芸、野菜栽培

56 HARVESTERS 収穫用機器

171 UNEARTHING PLANTS OR BURIED OBJECTS 収穫用機器

111 PLANTING 播種、施肥

119 ANIMAL HUSBANDRY 畜舎、家畜用具、漁具

168 FARRIERY 馬蹄鉄

172 EARTH WORKING 農業機械

449 BEE CULTURE 養蜂

460 CROP THRESHING OR SEPARATING 脱穀機

504PLANT PROTECTING AND REGULATINGCOMPOSITIONS 殺生物剤

514DRUG, BIO-AFFECTING AND BODY TREATINGCOMPOSITIONS 殺生物剤

800MULTICELLULAR LIVING ORGANISMS ANDUNMODIFIED PARTS THEREOF AND RELATEDPROCESSES

開花植物、裸子植物、藻類、菌類

USPC

主な関連技術内容

99 FOODS AND BEVERAGES: APPARATUS 食品、飲料用、機械装置等

127 SUGAR, STARCH, AND CARBOHYDRATES 砂糖、スターチ、炭水化物

131 TOBACCO たばこ

426FOOD OR EDIBLE MATERIAL: PROCESSES,COMPOSITIONS, AND PRODUCTS 食品加工、保存

452 BUTCHERING 食肉、魚肉

435CHEMISTRY: MOLECULAR BIOLOGY ANDMICROBIOLOGY

微生物または酵素;その組成物

USPC

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U.S. Patent Statistics Chart Calendar Years 1963 - 2006*1

http://www.uspto.gov/web/offices/ac/ido/oeip/taf/us_stat.htm

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

3.米国特許動向

(1)農林水産業・食品産業分野

米国特許全体の規模は、米国特許商標庁によると、 年の出願数は、約 万件であ2005 39。 、 )、 ( )る その内 米国人による出願が約 万件( % 外国人による出願は 万件20 53.2 18 46.8%

となっている(図3-1 。)

外国人による出願の内、 も出願が多かった国は、日本(約 万 千件 、続いてドイ7 2 )

ツ(約 万件 、韓国(約 万 千件)となっている。日本は、総出願件数の %を占2 1 7 18.4)

めている。農林水産業・食品産業に係わる特許動向を次頁で見てみる。

*1資料:米国特許商標庁ホームページ

図3-1 米国特許における出願動向(1993~2005)

207,867

182,866

390,733

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000

450,000

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005

(件)

米国人の出願

外国人の出願

合計

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特許登録情報は、 以降について検索が可能。*1 1976

のウェブページ を参照のこと。*2 USPTO http://www.uspto.gov/patft/index.html

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

。 、 ( )はじめにデータの扱いについて触れておく 先述のとおり 米国特許商標庁 USPTOは、以前は登録特許のみ公開されていたため、登録されるまで出願内容が未公開とされて

きた。しかし 年法改正により出願公開制度が導入され、出願動向が把握できるよう1999になった。米国特許公開情報は、 年分から検索可能となっている 。そこで、以下で2001 *1

は、 が公開しているデータベース より、 年以降の特許出願動向について見USPTO 2001*2

ていくこととする。

農林水産業・食品産業全体では、 年から 年まで計 件の出願があり、2001 2006 131,021年は 件の出願があった(図3-2 。 年の数値が極端に少ないのは、年2006 26,136 2001)

次途中から制度が導入された為と思われる。 年から 年の間は、 万 千~ 千2003 2006 2 6 8件の範囲で推移している。

2001 2006 72,551 2003農林水産業の特許出願件数は、 年から 年まで計 件となっており、

。 、年から 年の間はおよそ 万 千~ 千件の数値で推移している 食品産業を見ると2006 1 4 6、 。2001 2006 69,950 2003年から 年までは計 件で 年をピークに近年はやや減少傾向にある

図3-2 米国における農林水産業・食品産業分野の特許動向

18,180

26,136

3,769

28,04826,98727,901

2,173

9,606

14,348

15,15916,041

15,224

1,889

10,294 13,047

14,21013,826

16,684

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2001 2002 2003 2004 2005 2006 (年)

(件)

農林水産業・食品産業

農林水産業

食品産業

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

(2)農林水産業分野

農林水産業分野について、技術別に動向を見てみると 「栽培」に係わる特許数が も、

2006 3,198 2006 783多く 年は 件となっている(表3-2) 収穫 に係わる特許は 年が、 。「 」 、

件、また 「育種、種苗、苗木」に係わる特許では、 年では 件となっている。農、 2006 303林水産分野を 「農業機械類 「農薬 「肥料」という区分で抽出してみると 「農業機、 」、 」、 、

械類」に係わる特許は、 年では 件となっている(表3-3) 「農薬」に係わる2006 4,356 。

特許は、 年は 件となっている 「肥料」に係わる特許は、 年は 件となっ2006 721 2006 257。

USている なお 肥料は 農林水産業分野の範囲で抽出したデータであり 米国特許分類。 、 、 、 (

: )では、肥料は ( )の化学Patent Classification USPC Class71 CHEMISTRY: FERTILIZERS分野に分類されている。 のデータについても参考として示しておく。Class71

表3-2 米国の農林水産業分野における技術別動向

表3-3 米国の農林水産業分野における農業機械資材別動向

(件)

育苗、種苗、苗木 播種、施肥 栽培 収穫

2001 34 2 450 88

2002 265 25 2,131 430

2003 388 32 3,359 766

2004 355 33 3,210 829

2005 268 37 3,252 775

2006 303 22 3,198 783

合計 1,613 151 15,600 3,671

(件)

農業機械類 農薬 肥料(参考)

USPC:71肥料

2001 581 101 46 8

2002 2,469 414 197 56

2003 3,805 676 273 72

2004 4,135 742 261 75

2005 4,351 718 259 63

2006 4,356 721 257 55

合計 19,697 3,372 1,293 329

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

(3)食品産業分野

2006食品産業分野の動向を品目別に抽出した結果を見ると 「穀類」に関する出願は、、

1,280 2006 826年には 件となっている(表3-4) 他の項目の 年について 油脂類 は、 。 、「 」

件 「糖類」は 件 「酒」は 件 「乳製品」は 件 「たばこ」は 件となって、 、 、 、657 607 497 2862001 2002 2001いる 各項目とも 年と 年の出願件数が少ないのは 米国の特許公開制度が。 、

年より採用されているためと言える。

続いて加工技術別に見てみると、出願件数が多い順に 「缶詰」関連技術 「発酵」関、 、

連技術 「乾燥」関連技術 「保存」技術 「冷凍」技術となっている(表3-5)。、 、 、

表3-4 米国における食品別出願動向

表3-5 米国における食品加工技術別出願動向

(件)

糖類 油脂類 穀類 乳製品 酒 たばこ

2001 108 154 154 110 102 22

2002 493 518 737 332 438 150

2003 831 786 1,230 434 667 263

2004 843 814 1,280 537 614 325

2005 719 891 1,335 575 598 290

2006 657 826 1,280 497 607 286

合計 3,651 3,989 6,016 2,485 3,026 1,336

(件)

冷凍 保存 乾燥 発酵 缶詰

2001 77 80 157 120 247

2002 308 559 545 931 1,299

2003 394 986 764 2,622 2,035

2004 415 821 864 1,104 2,038

2005 448 720 855 969 1,904

2006 440 624 802 875 1,770

合計 2,082 3,790 3,987 6,621 9,293

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審査請求期間は、リサーチレポート( )公開後 ヶ月である。*1 European search repot 6

リサーチレポートとは 「先行技術を見出すためのもので、明細書および図面に考慮を払ったうえでクレームに基、

づき調査部により出願日後に作成され、これにより出願人および審査部の負担を軽減しようとするもの」

出典:朝比奈宗太「外国特許制度概説(第 版 」11 )

加盟国については、 を参照。 年 月*2 EPC http://www.epo.org/about-us/office/annual-reports/2005/member-states.html 2007 3

にマルタ共和国が加盟した、計 ヶ国となった。32

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

第2節 欧州

1.欧州特許制度の概要

欧州では、欧州特許条約に基づいて設置された欧州特許庁( :以European Patent Office下、 )が、欧州の特許を所管している。 では、特許のみを扱い、意匠および商標EPO EPOは扱わない。

European Patent Convention EPC 1ヨーロッパ特許条約は、欧州特許条約( :以下、 )第

Community Patent Convention CPC 2 EPC条約と 共同体特許条約 :以下 )第 条約からなる、 ( 、 。

は、単一の欧州特許付与手続きにより、特許付与の手続きを簡便かつ経済的に行うことを

目的に、 年 月にミュンヘンにて調印され、 年 月に発行した。1973 10 1997 10は、共同体共通の特許制度を実現することを目指したものであるが、制度としてCPC

は機能しておらず、現在でも議論が継続されている。

は、 に出願された特許について、 審査官による審査の後、 加盟国のEPC EPO EPO EPO内、指定された国においてそれぞれ特許権を付与するものである。 により付与されEPCた特許(以下、欧州特許)は、欧州特許公報に欧州特許が付与された旨の告示がなされた

日から効力が発生し、権利の存続期間は 年である。20欧州特許は によって付与されるが、権利行使の段階においては、各締結国においEPC

て付与される国内特許と同一の条件において同一の効力を有するため、侵害訴訟や取消訴

訟は、各国裁判所で行われる。

の公用語は、ドイツ語、英語、フランス語の ヶ国語のみであり、出願する際にEPO 3は、公用語のいずれかで出願しなければならない。ただし、これら以外の言語を公用語と

する 締約国に住所もしくは居所または主たる営業所を有する者は、出願後 ヶ月以EPC 3内に翻訳文の提出をする場合には当該国の公用語で出願することができる。

欧州特許は、出願日または優先日から ヶ月以内に公開される。また では、審査18 EPC請求制度を採用しており、審査請求されたときに限り、実体審査が行われる。審査請求が

期間内 になされなかった場合には、出願は取り下げられたものとされる。*1

には、 年 月にマルタ共和国が加盟し、オーストリア、ベルギー、ブルガリEPC 2007 3ア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギ

リシア、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュ

タイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、オランダ、ポーランド、ポルト

ガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス

の全加盟国 カ国である 。その他に、拡張国と言われる、加盟国ではないが、欧州出願32 *2

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批准国については、 を参照。*1 EPC2000 http://patlaw-reform.european-patent-office.org/epc2000/status/

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

およびそれによる特許の効果を出願人の要請によって拡張できる国が、 ヶ国ある(アル5、 、 、 、 )。バニア ボスニア・ヘルツェゴビナ クロアチア マケドニア セルビア・モンテネグロ

また、欧州の知的財産制度に関する 近の大きな動向として、 (改正欧州特許EPC2000条約)が 年 月 日に発効される。これは、 年に発効された 以来、初2007 12 13 77 EPC1973めての大幅な改正となる。現在 の批准国は ヶ国、署名済未批准国は ヶ国でEPC2000 9 13ある (表3-6)。フランス、ドイツ、イタリアなどの批准していない国( ヶ国)は、*1 10

発効日までに批准しない場合は、自動的に条約の加盟国ではなくなる。EPC2000

表3-6 EPC2000批准国一覧(2007年3月現在)

2.欧州特許分類

欧州特許分類( : )は、国際特許分類( )を拡張European Patent Classification ECLA IPCしたもので、 の下位分類を含む。 と比較すると約 多く、より細分化し129,200 IPC 60,000た特許分類といえる。なお、本調査の検索タームには、 を用いて検索している。IPC

EPC署名国

Austria 批准 06.06.2006 Lithuania 署名 3.09.2004

Belgium Liechtenstein 批准 23.11.2006

Bulgaria 署名 30.04.2002 Luxemburg

Cyprus Malta 署名 01.12.2006

CzechRepublic 署名 30.04.2002 Monaco 批准 12.11.2003

Denmark 批准 20.11.2006 Netherlands 批准 04.10.2006

Estonia 署名 30.04.2002 Poland 署名 30.12.2003

Finland 署名 23.12.2005 Portugal

France Romania 署名 12.12.2002

Germany SlovakRepublic 署名 17.04.2002

Greece 批准 13.12.2005 Slovenia 署名 18.09.2002

Hungary 署名 28.10.2002 Spain 批准 12.08.2003

Iceland 署名 31.08.2004 Sweden

Ireland Switzerland 批准 12.06.2006

Italy Turkey

Latvia 署名 5.04.2005 UnitedKingdom 批准 26.05.2005

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*1 Annual report 2005 http://www.epo.org/about-us/office/annual-reports/2005.html(原文)は、

「 」は、 を参照のこと。Applicant Panel Survey 2005 http://www.epo.org/patents/APS.html

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

3.欧州特許動向

(1)農林水産業・食品産業

欧州特許全体の規模は、 年統計 によると、総出願数は、 件( 出EPO2005 128,679 PCT*1

23,789 8,034願含む であり 欧州内ではドイツからの出願が も多く 件 続いてフランス) 、 、

、 ( )。 、件 オランダ 件となっている 図3-3 欧州地域以外の国からの出願を見ると7,799も出願が多かったのは米国で 件、続いて日本 件であった。日本は、総出32,738 21,461

願件数の 7%を占めている。農林水産業・食品産業に係わる特許動向を次頁で見てみ16.る。

資料: より作成Applicant Panel Survey 2005

図3-3 欧州特許における出願動向(1978~2005)

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

に出願された農林水産業・食品産業に係わる特許動向を見てみる。農林水産業・EPO食品産業全体では、 年は 件の出願があり、 年に 件でピークを記録し2000 7,411 2004 8,850ている(図3-4 。その後は減少傾向にあり 年では 件となっている。 年) 2006 8,449 2003に一旦出願数が減少するが、このことは、食品産業の出願動向の影響による。

農林水産業に係わる特許動向を見ると、 年では 件の出願があり、その後も、2000 2,3662,200 2,500 2006 2,342 2005件から 件の間で推移しており 年では 件となっている なお、 。 、

。年の欧州特許総出願数における農林水産業分野の特許出願数が占める割合は である1.7%2000 5,680 2004 6,959食品産業に係わる特許動向を見ると、 年は 件となっており、 年に

2006 6,569 2005件でピークとなってからは減少傾向にあり 年では 件となっている なお、 。 、

年の欧州特許総出願数における食品産業分野の特許出願数が占める割合は である。5.2%食品産業分野の出願件数は、農林水産業分野のおよそ三倍となっており、食品分野の技

術開発が活発であると言える。

図3-4 欧州特許における農林水産業・食品産業分野の出願動向

2,3422,2832,4982,403 2,2702,3142,366

6,513 6,280

6,9596,726 6,569

6,1495,680

7,4117,812

8,1827,911

8,8508,452 8,449

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 (年)

(件)

農林水産業

食品産業

農林水産業・食品産業

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

(2)農林水産業分野

2000農林水産業分野では 「殺生物剤(殺菌剤、殺虫剤、除草剤 」の分野が も多く、、 )

2006 6,105 2000 915 2004年から 年までに計 件の出願があり 年では 件の出願があったが、 、

1 2006 900 2000 2006年は 千件を超え、 年は 件となっている(表3-7)。続いて 年から

3,635年の間の合計で出願件数が多かったのは 「畜産、鳥、魚、昆虫の飼育、漁業 (計、 」

件 「組織培養技術による植物の増殖 (計 件 「園芸、野菜、花、稲、果樹等栽、) 」 )、1,870培一般、海草の栽培、林業、灌水」の順となっている。農林水産業分野の中では、殺生物

剤分野で技術開発が盛んであるといえる。

表3-7 欧州の農林水産業分野における技術動向

(件)農業機械、手作業道具等

植付け,播種,施肥

収穫,草刈り

脱穀,わら,乾燥、収穫物貯蔵

園芸,野菜,花,稲,果樹等栽培一般,海草の栽培,林業,灌水

組織培養技術による植物の増殖

酪農製品の製造

畜産,鳥,魚,昆虫の飼育,漁業

動物の装蹄

狩猟用具, 捕獲,殺虫剤等の散布機等

殺生物剤(殺菌剤,殺虫剤として,除草剤等)

2000 96 91 178 95 177 336 72 453 6 60 915

2001 101 80 166 89 173 322 82 491 9 64 859

2002 102 88 196 80 158 327 89 574 5 82 821

2003 107 52 209 66 173 223 91 599 11 71 777

2004 112 64 214 95 218 214 51 552 9 89 1,019

2005 112 76 226 96 210 223 58 504 2 82 814

2006 116 88 233 73 205 225 57 462 7 90 900

合計 746 539 1,422 594 1,314 1,870 500 3,635 49 538 6,105

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国際特許分類参照*1

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

(3)食品産業分野

食品産業分野の特許の内 「ビール アルコール飲料 酵素 微生物等」に係わる特許が全、 , , ,体の %を占めている(表3-8)。続いて 「食品および食料品」に係わる特許が、食78.3 、

。 「 」 、「 , ,品産業分野全体の %となっている ここでの 食品および食料品 とは 食肉 魚17.9卵,果実,野菜,食用種子の保存 「乳製品 「食用油脂 「コーヒー;茶:それらの」、 」、 」、

代用品;それらの製造,調整または煎出 「ココア;カカオ製品 「食品用蛋白質組成」、 」、

物 「飼料 「他に包含されない食品,食料品,または非アルコール性飲料;その調製」、 」、

または処理 「他に分類されない,収穫した果実,野菜または花の球根を大量に処理す」、

るための機械または装置;野菜または果実の皮を大量にむくためのもの;飼料を調製する

ための装置 「他には完全に包含されない,食品の成形または加工」を包含する 。」、 *1

, , , 2000「 」 、 、ビール アルコール飲料 酵素 微生物等 について さらにその内容を見てみると

年から 年の計 件のうち 「微生物または酵素に係わる特許」が 件と全2006 35,130 24,439、

体の %を占めており 「酵素または微生物を含む測定試験方法」が 件で全体の69.6 13,608、

% 「発酵または酵素を使用して所望の化学的物質もしくは組成物を合成する方法ま38.7 、

たはラセミ混合物から光学異性体を分離する方法」が 件で %となっている。な5,608 16.9お、技術が重複する特許があるため、それぞれの出願数の合計が とならない点を付100%言する。

表3-8 欧州の食品分野における技術動向

(件)ベイキング,生地製造加工機械

屠殺,肉処理,魚加工

食品または食料品

たばこ ビール,アルコール飲料,酵素,微生物等

糖工業

2000 144 118 996 100 4,469 36

2001 158 107 1,026 87 4,924 20

2002 161 105 1,048 95 5,257 12

2003 149 106 1,061 91 5,032 25

2004 227 133 1,228 177 5,389 18

2005 211 117 1,275 187 5,133 26

2006 238 107 1,388 152 4,926 25

合計 1,288 793 8,022 889 35,130 162

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の は、 年に新たに開設されたポータルサイト。 出願の電子処理化により、 の活動*1 WIPO Patent Scope 2005 PCT PTC

およびサービスに関する情報をはじめ、 年の公開から現在に至るまでの過去 年間、 万件の国際特許出1978 20 120

http://www.wipo.int/patentscope/願の検索が可能となっている。 いずれのサービスも無料で利用できる。

国際出願が、ある指定国において実体審査を受けるために、 条約が規定する国際段階を経て、それらの国々の*2 PCT

国内段階へ手続を継続させる手続を国内移行手続と言う。

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

第3節 WIPO(世界知的所有権機関)

特許動向に関して近年、特許協力条約( 以下 )による国Patent Cooperation Treaty, PCT際出願の増加がめざましい。本節では、まず の概要に触れ、次に、世界知的所有権PCT機関(以下、 )の「パテントスコープ( 」によるデータ検索機能を使WIPO Patent Scope

*1

用して検索を行った結果を示し、 出願における農林水産業・食品産業分野の動向をPCT把握する。

1.PCT出願

はじめに の概略を確認する。 は、 年ワシントンで締結、 年1月に発PCT PCT 1970 1978効した多国間条約で、スイスのジュネーブに本部を置く の国際事務局によって管WIPO

。 、 、 。 、理されている 日本は 1978年7月に批准 同年10月に発効している の国際出願はPCT一つの出願を一つの受理官庁に提出することにより、多くの国々で同時に発明の特許保護

を求めることを可能にするものである(PCT 条 。しかしながら、 国際出願は、11 (3) PCT)

あくまで国際的な出願手続の段階であり、国際出願した発明に特許を付与するか否かにつ

いての 終的判断は各指定国が行っている(PCT 条 )ため、特許の付与を求める場合27 (5)には、手続きを国際段階から国内段階 へ移行させることが必要となる。

*2

従来のパリ条約による出願(パリルート)では、出願人は同一発明について特許の付与

を希望する各国ごとの国内法で定められた方式に沿って、それぞれの国の言語で書類作成

1.出願人による国際出願がされ、受理官庁による処理が行われる

2.国際調査報告と国際調査機関の見解書が作成される

3.出願内容及び国際調査報告が国際公開される

4.出願人の請求により、国際予備審査機関が特許性に関する国際予備報告を

作成する

国際段階

1.出願人が自己の国際出願に基づく特許付与を希望する国内(又は広域)官庁

に対し必要書面を提出し、それらの各官庁で手続きを行う

2.国内(又は広域)官庁は、その出願を審査し国内法令に基づき国内(又は広域)

特許を付与するか拒絶する

国内段階

資料:PCT Applicant's Guide(日本語版)より資料:PCT Applicant's Guide(日本語版)より

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「特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律」により、日本国民又は日本国内に住所若しくは居所を有する外*1

国人が国際出願する場合、日本特許庁( 上の受理官庁)に対し、日本語での出願が可能と定められている。PCT

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

をしなければならず、またその書類作成機関も、パリ条約で認められた ヶ月の間に行12うことが必要とされていた。その点、 による国際出願では、受理官庁である日本のPCT特許庁に日本語で出願が可能 であり、出願の国際段階から指定国の国内段階への移行期

*1

限である優先日から ヶ月 条 条 の間に、特許の付与を希望する各30 (PCT22 (1),PCT39 (1)(a))国へ、その国の言語に翻訳した所定の翻訳文を各国特許庁に提出すればよい。

に基づく国際出願は、まず国内又は広域官庁、もしくは 国際事務局の受理PCT WIPO官庁に対して行われる。 年では、 制度では の官庁が受理官庁として行動し2005 PCT 103ている。 年(総出願数 件)の受理官庁の第一位は米国( 件、 % 、2005 135,620 46,014 33.9 )

第二位は日本( 件、 )である。24,293 17.9%なお、 年 月現在の 締約国は、 カ国である(表3-9)。2006 6 PCT 130

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

表3-9 PCT締約国

アルバニア ガーナ 大韓民国

アルジェリア ギリシャ モルドヴァ共和国

アンティグァ・バーブーダ グレナダ ルーマニア

アルメニア ギニア ロシア

オーストラリア ギニア・ビサオ セントクリストファー・ネーヴィス

オーストリア ハンガリー セント・ルシア

アゼルバイジャン アイスランド セント・ヴィンセント及びグレナディーン諸島

バルバドス インド サン・マリノ

ベラルーシ インドネシア セネガル

ベルギー アイルランド セルビア・モンテネグロ

ベリーズ イスラエル セイシェル

ベナン イタリア シエラ・レオーネ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 日本 シンガポール

ボツワナ カザフスタン スロヴァキア

ブラジル ケニア スロヴェニア

ブルガリア キルギス 南アフリカ共和国

ブルキナ・ファソ ラトヴィア スペイン

カメルーン レソト スリ・ランカ

カナダ リベリア スーダン

中央アフリカ共和国 リビア・アラブ・ジャマーヒリーヤ スワジランド

チャード リヒテンシュタイン スウェーデン

中国 リトアニア スイス

コロンビア ルクセンブルグ シリア・アラブ共和国

コモロ マダガスカル タジキスタン

コンゴー マラウイ マケドニア

コスタ・リカ マリ 旧ユーゴー

コートジボアール モーリタニア スラヴィア共和国

クロアチア メキシコ トーゴー

キューバ モナコ トリニダッド・トバゴ

キプロス モンゴル チュニジア

チェッコ モロッコ トルコ

朝鮮民主主義人民共和国 モザンビーク トルクメニスタン

デンマーク ナミビア ウガンダ

ドミニカ オランダ ウクライナ

エクアドル ニュー・ジーランド アラブ首長国連邦

エジプト ニカラグァ 英国

赤道ギニア ニジェール タンザニア連合共和国

エストニア ナイジェリア 米国

フィンランド ノールウェー ウズベキスタン

フランス オマーン ヴィェトナム

ガボン パプア・ニューギニア ザンビア

ガンビア フィリピン ジンバブエ

グルジア ポーランド

ドイツ ポルトガル

PCT締約国(2006年6月現在)

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

2.PCT出願の出願動向

(1)全体の 出願動向PCT

年以降の 出願の動向を見ると、出願件数は年々増加しており、 年には、1990 PCT 2005件に達している(図3-5 。135,602 )

PCT 2004 2005(資料) 年次報告書 、

図3-5 1990年以降のPCT出願動向

(2)国別 出願動向PCT

PCT 2001日本からの 出願動向を見ると 全体の出願に占める割合は 年々増加している、 、 。

11.0% 2005 135,602 18.3%年では であったが 年では 出願全体 件 の内 日本からの出願は、 、 ( ) 、

( 件)となっている(図3-6 。24,815 )

PCT 2004 2005(資料) 年次報告書 、

図3-6 日本からのPCT出願動向

135,602122,640

115,202110,391

108,231

93,240

7635867,062

57,06448,218

40,00834,209

29,14325,41922,90019,809

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005

(件)

115,202

122,640135,602

110,391

108,231

24,81520,263

17,41414,06311,904

11.0%

12.7%

15.1%

16.5%

18.3%

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

2001 2002 2003 2004 2005

(件)

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

12.0%

14.0%

16.0%

18.0%

20.0%

日本

全体

全体に占める日本の割合

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*1 2005 PCT http://www.wipo.int/export/sites/www/pct/ja/docs/pct_2005.pdf資料: 国際特許制度 年次報告」「

願書において 初に記載された出願人の居所に基づく。PCT

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

年の 出願の出願上位 カ国を下表に示す(表3-10)。全体に占める割合2005 PCT 15を見ると、日本は、米国に続いて第二位となっている。

表3-10 国別PCT出願動向

*1(資料 「国際特許制度 年次報告」) 2005 PCT

(件)

PCT国際出願上位15ヶ国/地域

2001 2002 2003 2004 2005

欧州特許庁加盟国 40,633 42,447 43,205 44,010 47,239

米国 43,055 41,294 41,026 43,342 46,019

日本 11,904 14,063 17,414 20,263 24,815

ドイツ 14,031 14,326 14,662 15,213 15,995

フランス 4,707 5,089 5,171 5,184 5,737

英国 5,482 5,376 5,206 5,028 5,114

韓国 2,324 2,520 2,949 3,556 4,685

オランダ 3,410 3,977 4,479 4,283 4,516

スイス 2,349 2,755 2,861 2,899 3,259

スウェーデン 3,421 2,990 2,612 2,849 2,855

中国 1,731 1,018 1,295 1,705 2,500

イタリア 1,623 1,982 2,163 2,192 2,354

カナダ 2,114 2,260 2,270 2,104 2,321

オーストラリア 1,664 1,759 1,680 1,837 1,984

フィンランド 1,696 1,762 1,557 1,672 1,888

その他 3,720 3,573 3,833 5,096 6,208

合計 108,231 110,391 115,202 122,640 135,602

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年 月の特許協力条約の改正により、国際出願は、国際出願日においてすべての締結国が指定されたものと*1 2002 10

されたことから(規則 、出願の際、願書に指定国を記載する必要がなくなった。改正前では、願書に締結国の4.9)

うち少なくともひとつの指定国を記載する必要があったため、指定国に日本を含む場合という条件で抽出している。

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

602 687 837 975 1,171 1,285 1,297 1,484 1,687 1,588 1,793 1,8862,513 2,709

1,9501,669

2,7982,329

2,9663,675

4,337

5,182

6,7787,058 7,279 7,010

7,5197,914

2,1912,550

3,0703,672

4,031

4,848

5,493

6,513

8,278 8,478 8,5908,854

9,55310,007

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006(年)

(件)

農林水産業・食品産業

農林水産業

食品産業

3.農林水産業・食品産業におけるPCT出願動向

出願のうち指定国に日本を含むという条件で、農林水産業・食品産業に係るものPCTについて抽出し、その動向を見てみる (図3-7 (図3-8 。農林水産業・食品産業

*1

) )

分野の出願件数は 年(2,191件)以後、年々増加傾向にあり、 年に若干の減少1993 2004は見られるものの、 年には 万件を突破した。農林水産業分野の出願件数は、19932006 10

、 。 、 、年は602件であったが 2006年では2,709件となっている また 食品産業分野の出願数は

1993年には1,669件であり、2006年では、7,914件に達している。

(註)指定国に日本を含む

図3-7 PCT出願における農林水産業・食品産業分野の出願動向

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

出願における農林水産業・食品産業分野の割合について見てみると、 年からPCT 1993年の間は、7%台で推移している。2005

年では、 件の出願のうち、 件が農林水産業・食品産業分野に係わる出1993 29,143 2,191願で、全体の %を占めている。その後、 出願数は増加するが、農林水産業・食品7.5 PCT産業分野に係わる出願も年々増加している。 年では、 件の出願ああり、その2006 135,602内農林水産業・食品産業分野に係わる出願は 件( )となっている。9,553 7.0%

(註)指定国に日本を含む

図3-8 PCT出願における農林水産業・食品産業分野の割合

29,14334,209

40,00848,218

57,064

67,062

76,358

93,240

108,231110,391115,202

122,640

135,602

2,191 2,550 3,070 3,672 4,031 4,848 5,493 6,513 8,278 8,478 8,854 8,590 9,553

7.0%7.0%

7.7%7.7%7.6%

7.0%7.2%7.2%7.1%

7.6%7.7%7.5%7.5%

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005

(件)

0.0%

1.0%

2.0%

3.0%

4.0%

5.0%

6.0%

7.0%

8.0%

9.0%

全体

農林水産業・食品産業分野

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出願において 初に記載された出願人の居所に基づく。*1 PCT

- 58 -

第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

*1続いて、農林水産業・食品産業に係る 年のデータ(10,007件)について出願国別2006に見てみると、 も多い国は、アメリカの39.7 、続いて日本の となっており、日% 13.0%米を合わせると、全体の 割以上を占めていることがわかる(図3-9 。日米に続いて5 )

は、ドイツ9.0%、オランダ3.9%、フランス3.8%、イギリス3.7%、スイス3.3%とヨーロッ

パ勢が続いている。

図3-9 PCT出願における農林水産業・食品産業分野の出願人国籍(2006年)

その他,

1,656件,

(16.5%)

ドイツ,

898件,

(9.0%)

日本,

1,296件,

(13.0%)

アメリカ,

3,968件,

(39.7%)

オーストラリア, 233件, (2.3%)

オランダ,

393件,

(3.9%)

フランス,

377件, (3.8%)

イギリス,

374件,(3.7%)

スイス,

329件, (3.3%)

韓国,

249件,(2.5%)

カナダ,

234件,(2.3%)

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

First Applicant / Assignee 件数

1 DSM IP ASSETS B.V. 862 BASF AKTIENGESELLSCHAFT 793 THE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF CALIFORNIA 784 BAYER CROPSCIENCE AG 695 SYNGENTA PARTICIPATIONS AG 586 APPLERA CORPORATION 587 NOVOZYMES A/S 528 AJINOMOTO CO., INC. 509 UNILEVER N.V. 48

10 E.I. DUPONT DE NEMOURS AND COMPANY 4511 NESTEC S.A. 4412 BASF Aktiengesellschaft 3813 CADBURY ADAMS USA LLC 3814 BAYER HEALTHCARE AG 3715 SUNTORY LIMITED 3616 BASF PLANT SCIENCE GMBH 3417 MONSANTO TECHNOLOGY LLC 3318 PHILIP MORRIS PRODUCTS S.A. 3219 CARGILL, INCORPORATED 3120 KANEKA CORPORATION 3021 THE TRUSTEES OF COLUMBIA UNIVERSITY IN THE CITY OF NEW YORK 3022 FUJI OIL COMPANY, LIMITED 2923 THE JOHNS HOPKINS UNIVERSITY 2724 JAPAN TOBACCO INC. 2725 UNILEVER PLC 2626 JAPAN SCIENCE AND TECHNOLOGY AGENCY 2627 NOVARTIS VACCINES AND DIAGNOSTICS INC. 2628 GENENTECH, INC. 2629 PIONEER HI-BRED INTERNATIONAL, INC. 2530 KYOWA HAKKO KOGYO CO., LTD. 2531 CONSEJO SUPERIOR DE INVESTIGACIONES CIENTI'FICAS 2432 WYETH 2433 HILL'S PET NUTRITION, INC. 2334 MERCK & CO., INC. 2335 RIKEN 2336 COUNCIL OF SCIENTIFIC AND INDUSTRIAL RESEARCH 2237 FRITO-LAY NORTH AMERICA, INC. 2238 AGENCY FOR SCIENCE, TECHNOLOGY AND RESEARCH 2239 UNIVERSITY OF FLORIDA RESEARCH FOUNDATION, INC. 2140 PRESIDENT AND FELLOWS OF HARVARD COLLEGE 2041 E. I. DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY 2042 CENTRE NATIONAL DE LA RECHERCHE SCIENTIFIQUE 1943 TAKEDA PHARMACEUTICAL COMPANY LIMITED 1844 NOVARTIS AG 1845 THE BOARD OF TRUSTEES OF THE LELAND STANFORD JUNIOR UNIVERSITY 1846 WISCONSIN ALUMNI RESEARCH FOUNDATION 1847 ROCHE DIAGNOSTICS GMBH 1748 THE PROCTER & GAMBLE COMPANY 1749 ASTRAZENECA AB 1750 NATIONAL RESEARCH COUNCIL OF CANADA 17

。 、2006 50年の農林水産業・食品産業分野の出願人上位 を以下に示す(表3-11) なお

データは、 年に当該出願人名で国際公開された国際出願件数に基づく。2006

表3-11 農林水産業・食品産業分野における 出願人上位 人( 年)PCT 50 2006

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

続いて、農林水産業・食品産業分野において、日本から 出願された分についてのPCTデータ抽出を試みた(図3-10 。結果は、 年から年々伸びを見せおり、特に2004) 1998年以降は、食品産業分野において、積極的に国際出願を行う様になったことが分かる。

PCT 1998また農林水産業・食品産業分野全体に占める日本からの 出願割合を見ると、

4,848 8.9% 431年では農林水産業・食品産業分野の出願( 件)のうち日本からの出願は (

) 、 、 ( ) ( )。件 であったが 年では 件中 件 となっている 図3-112006 18.5% 10,007 1,850

図3-10 農林水産業・食品産業分野における日本からのPCT出願動向

図3-11 農林水産業・食品産業分野における日本からのPCT出願割合

356459

138

340322

196203184196155139303

642

801

9811,050

1,403

1,633

1,850

1,633

1,2151,159

966

817

600482431

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006(年)

(件)

農林水産業・食品産業

農林水産業

食品産業

9,55310,007

1,159 1,2151,633 1,850

8,5908,8548,4788,278

6,513

5,4934,848

431 482 600817 966

8.9% 8.8%9.2%

9.9%

11.4%

13.1%14.1%

17.1%

18.5%

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

(件)

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

12.0%

14.0%

16.0%

18.0%

20.0%

農林水産業・

食品産業(日本)

農林水産業・

食品産業(全体)

農林水産業・食品産業分野に占める日本の割合

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

農林水産業分野、食品産業分野それぞれについて、 出願全体における日本からのPCT出願動向を見てみる(図3-12 (図3-13 。農林水産業では、 年には %) ) 1998 10.7

1,285 138 10 12 2006 12.6( ) 、 、件中 件 であり その後は %台から %台で推移しており 年は

( ) 。 、 ( )% 件中 件 となっている 食品産業では 年は 件中 件2,709 340 1998 8.2% 3,675 303であり、 年から 年までは 台で推移している。食品産業分野における日本か1998 2000 8%らの出願割合は 年に %を超え、 年は ( 件中 件 、 年は2002 10 2004 15.0% 7,010 1,050 2006)

( 件中 件)となっている。20.6% 7,914 1,633

図3-12 農林水産業分野における日本からのPCT出願割合

図3-13 食品産業分野における日本からのPCT出願割合

7,5197,914

981 1,0501,403

1,633

7,0107,279

7,0586,778

5,182

4,337

3,675

303 356 459642 801

8.2% 8.2%8.9%

9.5%

11.3%

13.5%

15.0%

18.7%

20.6%

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

(件)

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

食品産業

(日本)

食品産業

(全体)

食品産業分野に占める日本の割合

2,513

2,709

203 196322 340

1,285 1,297

1,484

1,6871,588

1,7931,886

184196155139138

10.7% 10.7%10.4%

11.6% 11.6%11.3%

10.4%

12.8% 12.6%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

(件)

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

12.0%

14.0%

農林水産業

(日本)

農林水産業

(全体)

農林水産業分野に占める日本の割合

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

2006 PCT 50次頁に、農林水産業・食品産業分野の 年における日本人による 出願の上位

について示す(表3-12)。

年の農林水産業・食品産業におけるPCT出願の日本人出願上位 人について特2006 50、 。徴的な点は 年の上位 人にランクインしていない出願人が 件あることである2005 50 22

開発に関して、上位の入れ替わりが激しいといえる。前年と同数の出願件数であっても、

出願件数全体が増加していることからランクが下がっているケースも見られる。

50 9 6もう一つの特徴は 位の中で大学が9つランクインしていることである 大学の内、 。

大学は、前年度は 位圏外であった。大学現場においても、国際視野での技術開発、特50許出願が積極的に取り組まれていることが伺える。

なお、出願人に関して、 のデータベースからのデータ抽出では、大文字とPatent Scope50 KYOTO小文字の表記が区別されている 例えば 出願人上位 人 のリストにおいて。 、「 」 、「

」と「 」では、それぞれにカウントされているので、留意がUNIVERSITY Kyoto University必要である。

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第3章 海外における農林水産業・食品産業に関する研究・技術開発の動向

2006 2005 2006 2005

1 3 ↑ SUNTORY LIMITED 58 39

2 2 → AJINOMOTO CO., INC. 56 42

3 - ↑ DSM IP ASSETS B.V. 44 -

4 1 ↓ JAPAN SCIENCE AND TECHNOLOGY AGENCY 38 63

5 8 ↑ RIKEN 37 23

6 7 ↑ KANEKA CORPORATION 31 24

7 4 ↓ FUJI OIL COMPANY, LIMITED 29 29

8 15 ↑ JAPAN TOBACCO INC. 27 11

9 9 → KYOWA HAKKO KOGYO CO., LTD. 25 20

10 11 ↑ KAO CORPORATION 22 16

11 14 ↑ KYOTO UNIVERSITY 19 13

12 29 ↑ TAKEDA PHARMACEUTICAL COMPANY LIMITED 18 8

13 25 ↑ KOBAYASHI PHARMACEUTICAL CO., LTD. 18 9

14 - ↑ SAN-EI GEN F.F.I., INC. 16 -

15 36 ↑ EISAI R & D MANAGEMENT CO., LTD. 13 8

16 6 ↓ SUMITOMO CHEMICAL COMPANY, LIMITED 13 24

17 - ↑ Kyoto University 13 -

18 44 ↑ CHUGAI SEIYAKU KABUSHIKI KAISHA 13 7

19 - ↑ NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION HOKKAIDO UNIVERSITY 13 -

20 - ↑ NIHON UNIVERSITY 12 -

21 22 ↑ ASAHI BREWERIES, LTD. 12 9

22 5 ↓ NATIONAL INSTITUTE OF ADVANCED INDUSTRIAL SCIENCE AND TECHNOLOGY 11 24

23 24 ↑ MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL CO., LTD. 11 9

24 - ↑ THE UNIVERSITY OF TOKYO 11 -

25 - ↑ The Nisshin OilliO Group, Ltd. 11 -

26 - ↑ FUJIFILM Corporation 11 -

27 45 ↑ TOYO BOSEKI KABUSHIKI KAISHA 10 7

28 32 ↑ ISHIHARA SANGYO KAISHA, LTD. 10 8

29 - ↑ OSAKA UNIVERSITY 10 -

30 - ↑ SAPPORO BREWERIES LIMITED 10 -

31 16 ↓ OLYMPUS CORPORATION 10 11

32 - ↑ BAYER CROPSCIENCE AG 10 -

33 10 ↓ TAKARA BIO INC. 10 17

34 26 ↓ KIRIN BEER KABUSHIKI KAISHA 9 9

35 - ↑ NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION NAGOYA UNIVERSITY 9 -

36 - ↑ BANYU PHARMACEUTICAL CO., LTD. 9 -

37 - ↑ JURIDICAL FOUNDATION THE CHEMO-SERO-THERAPEUTIC RESEARCH INSTITUTE 8 -

38 19 ↓ YANMAR CO., LTD. 8 11

39 - ↑ NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION NARA INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY 8 -

40 - ↑ NIHON NOHYAKU CO., LTD. 8 -

41 35 ↓ KURUME UNIVERSITY 8 8

42 - ↑ THE NEW INDUSTRY RESEARCH ORGANIZATION 7 -

43 - ↑ MITSUI CHEMICALS, INC. 7 -

44 21 ↓ KEIO UNIVERSITY 7 11

45 40 ↓ MEIJI DAIRIES CORPORATION 7 7

46 - ↑ Asahi Kasei Chemicals Corporation 6 -

47 - ↑ SONY CORPORATION 6 -

48 - ↑ CELLFREE SCIENCES CO., LTD. 6 -

49 31 ↓ KABUSHIKI KAISHA HAYASHIBARA SEIBUTSU KAGAKU KENKYUJO 6 8

50 - ↑ UNIVERSAL BIO RESEARCH CO., LTD. 6 -

順位 First Applicant / Assignee 件数

表3-12 農林水産業・食品産業におけるPCT出願の日本人出願人上位50人(2006年)

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