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青森 好き MICHIGIN REPORT 2014.7 11 地域のためにみちのく銀行ができること

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青森が

好き!

MICHIGIN REPORT 2014.7

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地域のためにみちのく銀行ができること

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広がる新たな手法 ~ABLへの取り組み~

地域の“魅力”を担保に事業拡大のお手伝い

質の高い公共サービスと地域の経済活性化へのお手伝い~PFIへの取り組み~

PFI給食センター 当行では、青森市初のPFI事業(※)となる、「青森市小学校給食センター等整備運営事業」に対し、本事業の事業者である株式会社青森スクールランチサービスとの間で、プロジェクトファイナンスによる融資契約を締結いたしました。 本事業は、老朽化した小学校給食施設に代わり、新たに1日当たり12,000食の供給能力を有する小学校給食センターを整備し、現在稼働中の中

 ABL(Asset Based Lending動産担保融資)は、お客さまの設備、売掛金、商品・原材料といった商品在庫などを担保にご融資する手法です。 当行では、中堅・中小企業のお客さまのさまざまな資金需要にお応えするため、ABLへの取り組みを強化しており、これまで、「りんご」「りんご果汁」「清酒」「建設機械」「米」「ホタテ」

「肉牛」「太陽光発電」などの資産に着目したご融資を積極的に実施しております。これからも多様な資金供給を行い、地域発展に努めてまいります。

販売先

お客さま

当行

学校給食センターと併せて、施設の維持管理及び運営を行うものであり、当行が単独主幹事としての業務を行っております。

販売代金入金(指定口座)

③動産評価

③動産評価(実査)

動産評価会社・

動産評価機関

(トゥルーバグループホールディングス株式会社他2先

在庫売掛金

①説明

②融資申込み

④譲渡担保差入

⑤融資実行

⑥担保情報定期報告

ABL基本スキーム図

青森が

好き!

 ABLは、貸し手と借り手との間で事業の業況や在庫表等の情報を継続的に共有することで、お互いの理解が深まる点も、大きな特徴として挙げられます。 当行では地域密着型金融の推進、不動産担保や個人保証に過度に依存しない融資手法として積極的に取り組んでおり、地元の強みである食関連分野、成長分野、創業・起業等への資金需要に対し、引き続き積極活用を図っていきます。

 高度成長期に整備された公共インフラの老朽化が今後急速に進行し、維持管理・更新費用の大幅な増加が見込まれています。一方で地方自治体の財政状況は依然厳しい状況にあり、これらの有効な対応策として、民間のノウハウと資金を活用する「PFI」の手法を活用する機会が拡大していくものと考えます。 当行ではPFI案件への参画や、セミナーの実施によるPFIの啓蒙活動等を通じ、地域の公共インフラの整備及び地域経済の発展に寄与してまいります。

※ PFI(Private Finance Initiative)PFI法に基づき、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法

 

営業戦略部 法人プロダクトグループ 担当役 秋田 憲邦

営業戦略部 法人プロダクトグループ 担当役 林 翔太

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深浦町

青森県内No.1の水揚げ量を誇る「深浦マグロ」のブランド化を推進する目的で、深浦町に「冷凍加工場」を整備。冷凍加工場の整備により、以下の①~④を通じて地元雇用の拡大と農山漁村の活性化に貢献します。 ①食の観光資源として、深浦町および青森県内での流通促進を図る。 ②首都圏ベンダーへの直接販売を図る。 ③ネットや対面による消費者への直接販売を図る。 ④産地における未利用資源の有効活用を図る。

※事業地の深浦町は、観光が基幹産業となっておりますが、近年、観光資源として「深浦マグロステーキ丼」が人気を博しております。本事業の稼働により、深浦町に訪れる観光客に対し、「深浦マグロステーキ丼」を通年で提供することが可能となります。

「深浦マグロ」のブランド力を後押しする取組み

 当行は、農林漁業の6次産業化支援強化に向けた取組みとして、平成25年6月に東北の地銀4行(当行含む)、みずほグループ2社、および農林漁業成長産業化支援機構との共同で「とうほくのみらい応援ファンド」を設立しました。 本ファンドを活用し、平成26年2月

に東北初の投資案件として深浦町の企業(株)あおもり海山に対し1億円の出資を行いました。 引き続き、投資先となる6次産業化事業体への出資・経営支援を通じ、農林漁業の成長産業化の促進と、地域の雇用創出ならびに地域経済活性化に取り組んでまいります。

(株)ホリエイ(漁業者)

(株)ホリエイ(漁業者)

※冷凍加工場の稼働により、地元に還元される付加価値が増加するとともに、雇用が創出されます。

ベンダー・消費者

中央市場

(さく生・さく冷凍)

(鮮魚流通)

(さく生・さく冷凍)

(株)エー・ピーカンパニー

地方市場

飲食店小売

食品卸

大手飲食(株)ホリエイ(仲買人)

産地市場

(株)ホリエイ(仲買人)

産地市場

2次・3次県内

After 〜今後の商流〜

Before 〜現在の商流〜県内

県外

県外

1次 3次

3次2次1次

(株)あおもり海山●さく加工 ●冷凍●保管   ●販売1 32 4

深浦町マグステ丼

飲食店・直販ネット通販

~農業の成長産業化に向けた「攻めの農林水産業」~6次産業化へ向けた支援

商流の変化により「付加価値」が県内に流入!

売り込む!強くす る!

 深浦町に大型冷凍加工設備が整備されることで、(1)雇用の創出(2)出荷調整による漁業者の「大漁時は価格が安くなり、不漁時は収入が少なくなる」という状況の改善(3)深浦町を訪れる年間百数十万人の観光客に「マグロステーキ丼」を通年供給が可能となります。ファンドをご利用いただくことで、当行のみならず、国やみずほグループが「出資者」として、事業の成長・拡大に向けた支援を実施させていただきます。

営業戦略部 法人プロダクトグループ 担当役 小向 耕介

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弘前市

弘前市りんご公園内に醸造施設を整備して、りんごを原材料とした「シードル(リンゴ酒)」を開発し、弘前市内のホテル、飲食店等地元重視の販路拡大に取り組む。

観光資源としての食産業育成と

「シードルの街・弘前」の街おこし

「シードルの街・弘前」  構想に寄り添う取組み 弘前市において、りんごは農業生産額の大半を占める基幹産業であります。同市ではりんごの生産力向上や消費拡大のほか、りんごを活用した魅力ある加工品の創出を目指した地元産シードルの普及にも取り組んでおり、『シードルの街・弘前』構想を掲げております。 その構想の中核に位置づけられている弘前市りんご公園内でシードル製造を行う企業に対し、当行では6次産業化認定に向けた支援のほか、金融面での支援を実施いたしま

した。 また、『シードルの街』ブランドの確立を目指す弘前市は、本事業の着手とともに、市内全域を区域とする構造改革特区『弘前ハウスワイン・シードル特区』の認定を内閣府に申請し、本年4月に認定されました。 当行では引き続き、観光資源としての食産業育成にも取り組み、弘前市が目指す『シードルの街・弘前』の街おこしを支援してまいります。

~農業の成長産業化に向けた「攻めの農林水産業」~6次産業化へ向けた支援

生産方法の指導・助言

事業者りんご公園再リニューアル

食産業マネージャー

〈本部〉6次産業化アドバイザー6次産業化等

事業計画策定支援

金融支援りんご課

〈営業店〉弘前営業部

青森県産業技術センター

21あおもり産業総合支援センター

弘前市「業務推進協定」

当行

官金一体となり、事業者を支援!

強くす る!青森県は、県の基幹産業である農林水産業を

ビジネスが広がる「成長産業」であると捉え、本県の「強み」を最大限に発揮するために「攻めの農林水産業」を打ち出し、農林水産業の成長産業化に向けた施策を展開しております。

6次産業化成功のために農業者と食関連産業との連携やバリューチェーン(価値連鎖)の構築がポイントとなります。当行では、農業者が6次産業に進出する支援のみならず、農業者と商工業者のバリューチェーンを結びつける取組みを実施しております。

青森における6次産業化とみちのく銀行の取組み

6次産業化とは、1次産業者としての農林漁業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等との総合的かつ一体的な推進を図り、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組み(1次×2次×3次=6次産業)。

(国の目標値)①農業・農村全体の所得を倍増させる②6次産業の市場規模を現状の1兆円から、2020年に10兆円とする

今注目されている「6次産業化」とは

 本事業は、りんご生産の維持・発展に貢献する事業ということもあり、自治体をはじめ多数の関係者が関与されています。オープンセレモニーの際、事業者や関係者の皆さまの素敵な笑顔を見ることができ、案件担当者として「感動」を覚えました。今後は、女性の法人融資担当者ならではの観点から、

「シードルの街・弘前」の街おこしが発展する「お手伝い」を実施していきたいと思います。

青森が

好き!

弘前営業部 法人営業課 津嶋 沙知

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