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「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 1
作業工程
1. 部品の確認 2. 天球の製作 3. 架台の製作 4. 組み立て・動作確認
1.部品の確認
分
類 No 品 名 型 番 数量 ☑ 備 考
1 アクリル半球(直径 250mm) OAD-250 フランジ付 2
2 イレクタージョイント J-103 1
3 北半球 1
4 星図マップ
南半球 1 カット済み
5 ゴムクッション 6
6 ビス 4mmΦ×30mm 3
7 ナット 4mmΦ 3
天
球
8 ワッシャー 4mmΦ 6
9 420mm 2
10 300mm 1
11 230mm 1
12
イレクターパイプ
120mm 1
13 J-102B 2(4)
14 J-118A 2
15 J-118B 3
16 J-110A 2
17
イレクタージョイント
J-112A 1 今回は未使用
18 円筒スポンジ 1
19 戸車 2
20 アクリルパイプ 外径 8mmΦ×150mm 1
21 バルブ LM2A001V 2
22 バルブ取り付け基板 1
23 バルブ用電源コード 1 加工済み
24 AC 電源 1
25 AC 電源コネクタ 1 加工済み
26 ビス 3mmΦ×40mm 2
27 ナット 3mmΦ 2
28 ワッシャー 3mmΦ 4
架
台
29 結束バンド 2
「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 2
2.天球の製作
(1) 星図型紙の切り抜き
右のように型紙の短冊を切り抜く.おおざっぱに
切ってもよい.以下のような短冊を北半球と南半
球(それぞれ 24 枚)切り抜いておく.
(2) 型紙の貼り付け
アクリル半球に短冊を貼り付ける(仮止めする).短冊の星が印刷されている面の真ん中あたりに
少しのりをつけて,半球の内側から貼り付ける.以下の点に注意すること.
① 天球の赤道とアクリル半球の縁をきちんと合わせる
② 短冊の位置を間違えない(24 時間に分割しているのでお互いに合うようにする)
③ 短冊の頂点と半球の中心を合わせる
(3) 穴を開ける星を写し取る
貼り付けた型紙に従って,投影したい星の位置を写し取る.明るい星(一等星以下),暗い星(二
等星以上)を区別して写し取る.星座に関する線を引いておいてもよいが,白マジック等で引く
か,インクが盛り上がるようにしておくとよい(修正液などを使うとよい).
「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 3
注意 星の位置をきちんと写し取らないと,投影したときの星座がいびつになってし
まいます.型紙に引いてある線はあくまでも目安です.以下の星座早見を見
ながら線を引くとよいでしょう! また,各星座の主役の星は付録にあります
ので参考にしてください. 引用 星座早見 http://www.nhao.go.jp/~tokimasa/hayami/hayami.html
星座解説 http://www5c.biglobe.ne.jp/~paruwees/Seiza.html
http://www5c.biglobe.ne.jp/~paruwees/Seiza_2.html
「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 4
(4) 穴あけ
ドリルを使って穴を開ける.ドリルは中心に向かって穴を開け
ること.急いで開けたり,ぐらぐらさせるとドリル刃が折れる
ので注意すること.
注意 切りくずが目に入らないようにゴーグルを着用の
こと! けがに十分注意すること
拡大図
「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 5
(5) 着色
半球の表からカラースプレーで着色する.ムラに
ならないように,まんべんなく吹きつける.2~
3回重ね塗りをする.
(6) ジョイントの取り付け
写真のようにジョイントを取り付ける.アクリルとジョイントの間,アクリルとナット(ワッシ
ャー)の間には,それぞれゴムクッションを入れること.締めすぎに注意すること.
3.架台の製作
(1) イレクターを組み立てる
以下のように,イレクターを組む.端面で指を切らないよう注意すること.
J-110A
J-118B
J-102B J-118A
J-118B 中に穴があいているもの
J-118A 電源コネクタのあるもの
「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 6
(2) 支柱の組み立て
円筒スポンジをつぶして支柱に挿入し,中央にアクリルパイプ
を差し込み固定する.少々きつい.接着剤で固定するわけでは
ないので注意する.
(3) 配線
アクリルパイプの先端に,バルブ固定用の基板を付ける.
余分な基板はニッパーでカットする.
リード線をパイプに通して支柱の穴から外に出す.
いくつもの穴を通過させる際に,手を怪我しないよう気をつけること!
リード線はジョイントを組み合わせて電源コネクタと接続する.このとき,リード線の色(赤と
黒)をきちんと合わせること.
組みあがった状態
「自作プラネタリウム」製作マニュアル ~サレジオ高専バージョン~ 7
4.組み立て・動作確認
天球と架台を組み合わせる.バルブが天球の中心あたりに来るようにアクリルパイプを調整する.
バルブの位置が決まったら天球を合わせ,ビニルテープで固定する.SALESIO シールも忘れず
に!
赤道
地軸 (地球の回転軸)
緯度
北極星の角度=緯度
北極星の方向 (地軸とほぼ並行)
地球
天球の角度は,プラネタリウムを投影する土地の緯度に一致
させる.北極星ははるか遠方にあるので,北極の見える方向
は,右図のように観測地の緯度と一致するためである.
以下の写真のように,戸車とねじによって角度を合わる.
ちなみに,サレジオ高専の緯度は北緯 35 ゚ 36’ .
任意の場所の緯度を知るには,「ウォッちず」サイトが便利
(http://watchizu.gsi.go.jp/).
最後に電源を入れ,動作確認を行う.
うまく星空が見れますか・・・・!?