令和元年度第1回移動市長室会議録...

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令和元年度第1回移動市長室会議録 はらっぱの会 ~本でつながる居場所づくりをめざして~ 1 日 時:令和元年5月23日(木曜日)10時~11時30分 2 場 所:筑紫南コミュニティセンター 会議室 3 出席者: 『はらっぱの会』 原代表、会員15人 『筑紫野市』 藤田市長、長澤教育部長、楢木生涯学習課長、杉村秘書広報課長、 森田生涯学習課係長、山﨑秘書広報課係長、野田生涯学習課主任、 重岡生涯学習課主任、渡辺秘書広報課主事 4 内 容:懇談、視察

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令和元年度第1回移動市長室会議録

はらっぱの会

~本でつながる居場所づくりをめざして~

1 日 時:令和元年5月23日(木曜日)10時~11時30分

2 場 所:筑紫南コミュニティセンター 会議室

3 出席者:

『はらっぱの会』

原代表、会員15人

『筑紫野市』

藤田市長、長澤教育部長、楢木生涯学習課長、杉村秘書広報課長、

森田生涯学習課係長、山﨑秘書広報課係長、野田生涯学習課主任、

重岡生涯学習課主任、渡辺秘書広報課主事

4 内 容:懇談、視察

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○(事務局) ただいまから令和になって初めてとなります、第1回通算90回目の移動市

長室を、はらっぱの会の皆さんと、「本でつながる居場所づくりを目指して」をテーマに

始めさせていただきます。

本日の懇談内容は、会議録を作成して公表させていただきます。撮影しました写真や動

画は、市のホームページ、広報紙に掲載いたしますのでご了承いただきたいと思います。

初めに、藤田市長から皆様にごあいさつを申し上げます。

○(藤田市長) つい、12、3日前に、総会にお邪魔したんですよね。

驚くことがいっぱいありまして、この筑紫南コミュニティセンターが平成15年に開館

したとき、私は県議会議員でして、ここにお邪魔したのが最初でしたけど、立派な建物が

建って、非常に広々として素晴らしいなと思って感動したのをよく覚えています。そのと

きには、もうはらっぱはできていて、もう15年以上経っているんです。

そして、このはらっぱの会というのが平成20年から会をつくって、去年の入館者数は

1万3,761名、貸し出した本の冊数、これが2万3,590冊ということになってい

るんです。そういうふうなことで、驚きの連続です。

とにかく、皆さんがにこにこして、そして、この筑紫南コミュニティで青少年の健全育

成の場、それから地域活性化を図る場ということをずっと続けてもらったんです。ですか

ら、青少年の健全育成対策推進本部長の顕彰をもらわれた。さらに、福岡県教育文化表彰

を受けられたんですね。すごいです。そして、ここの読み聞かせはもちろんですけど、老

人福祉施設に出張しておはなし会をして楽しませながら、健康寿命を延ばしてあるという

この活動がまさに筑紫南コミュニティのみならず7館のコミュニティセンターの非常にお

手本になる、筑紫野市のまちづくりの基本になるような活動であると思っております。

長く継続しながら、さらに、このはらっぱの会に協賛、あるいは協調していただきまし

て、協力体制がどんどん増えていっているということは、今後のはらっぱの会の継続、継

承が、より望まれているということにもつながるだろうと思っています。

少しあいさつが長くなってしまいましたが、いずれにしましても皆さん方の、その活動

に心から感謝申し上げますとともに、今日は、その活動の一端を、記念すべき90回目の

移動市長室ですから、ぜひ教えをいただいて、市政の政策の中に生かし、またこれをPR

する私の役目もありますので。

というのは、さっき言いましたように、7館のコミュニティでそれぞれにこういう活動

をしていただければ、きっと住みよい住み続けたい筑紫野市になると思うんです。基本は

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やっぱり子どもたちが健全に育っていくこと。それから、少子高齢化社会。高齢化率が結

構上がってまいりました。しかし、健康寿命を延ばして、介護認定率を下げれば、もっと

よくなるわけです。そういうことにつなげていきたいと思いますので、どうぞ皆さん、本

日はよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○(事務局) それでは、はらっぱの会の原久美代表からごあいさつを頂戴いたします。

○(原代表) はらっぱの会の代表をしております原久美と申します。よろしくお願いいた

します。

本日は、藤田市長にお越しいただき誠にありがとうございます。今回の移動市長室は

2回目となります。1回目が平成24年度で、それから7年という月日がたちました。そ

の間、はらっぱの会が設立して10周年という大きなイベントを大成功のもとになし遂げ

ました。

そしてまた昨年は、藤田市長からもありましたけど、福岡県青少年健全育成対策推進本

部長顕彰と福岡県教育文化表彰という大きな賞を2つ受賞させていただきました。

その際に、申請するにあたって、生涯学習課の職員の方には大変ご苦労をいただき、お

礼申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。

さて、はらっぱの会は43名のボランティア会員によって成り立っております。そのう

ち2名は事務局員です。ボランティア会員にとって、このはらっぱの会は居場所であり、

小さな社会参加であり、子どもたちと触れ合える場所であり、元気をもらい、そして多少

のやりがいも感じております。

私たちは、子どもたちに本と親しんでほしいという願いを常に念頭に置いて、読み聞か

せのおはなし会をはじめ、いろいろな講座を設けております。おはなし会の対象年齢は、

大体、0歳、1歳、2歳が多いため、子育て支援もしたいという思いから、歯や栄養に関

するもの、それからふれあいなどの講座も設けております。

そして、読み聞かせも年齢が小さいため、飽きさせずに集中させるために、私たちはわ

らべ歌を交えたり、手遊びを交えたりしてやっておりますので、そういった研修にも励ん

でおります。

そして、図書室はとてもよい雰囲気です。ボランティアさんたちが、図書室に見える

方々にいつも笑顔で声かけをしながら本の手入れや本の整理を行っております。

このはらっぱの会は、事務局員2名をはじめボランティア会員の善意に支えられており

ます。簡単にご説明しましたが、この後活動の説明、懇談などありますので、その際にご

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質問などいただけたらと思います。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

○(事務局) それでは、ここで本日の参加者の自己紹介を行います。

まず、市のほうから行います。

私は、本日の進行を務めます秘書広報課の杉村と申します。どうぞよろしくお願いいた

します。

○(長澤教育部長) 皆さんこんにちは。教育部長をしております長澤と申します。どうぞ

よろしくお願いいたします。

○(楢木生涯学習課長) 生涯学習課長をしております楢木と申します。

○(生涯学習課) 生涯学習課生涯学習推進青少年担当係長の森田と申します。

○(生涯学習課) 生涯学習課生涯学習推進・青少年担当の重岡と申します。

○(生涯学習課) 同じく生涯学習課生涯学習推進・青少年担当の野田です。

○(秘書広報課) 秘書広報課広報広聴担当係長の山﨑と申します。

○(秘書広報課) 秘書広報課広報広聴担当の渡辺と申します。

○(事務局) 以上です。

それでは、はらっぱの会さん、原代表からよろしくお願いいたします。

○(原代表) 私は、はらっぱに入会して今年で5年目になります。はらっぱの会で一番の

若輩者です。皆さん経験豊富な方ばかりです。今年度から代表を務めさせていただいてお

ります。どうぞよろしくお願いいたします。

○(前原副代表) こんにちは。副代表の前原と申します。昨年から副代表を仰せつかって

おります。はらっぱの会は、平成20年から活動していますので、もう10年を過ぎてし

まいました。それで、私は、おはなしリトミックというのを担当しております。どうぞよ

ろしくお願いいたします。

○(会員) 会計の大仲です。開館ボランティアをしておりまして、十数年続けております。

よろしくお願いします。

○(会員) 矢山と申します。開館ボランティアとして図書整理とか、それから子どもさん

とちょっと遊んだりしております。もう十数年やっております。

○(会員) 開館ボランティアを10年強やっております。毎日じゃないですけど、ピッピ

といつもやっています。岡藤と申します。よろしくお願いします。

○(会員) 開館ボランティアの川崎です。私も合計すると12年くらいやっております。

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よろしくお願いします。

○(会員) こんにちは。折り紙を子どもたちと一緒にやっている辻と申します。よろしく

お願いします。

○(会員) こんにちは。山内と申します。私、本が大好きなもんですから、ここに図書館

がないときから、図書館を立ち上げたり何かできないだろうかと思って活動しておりまし

た。今は図書室で折り紙をやっています。そうしますと、道で子どもたちに会うと「あ、

折り紙のおばちゃんだ。こんにちは」と言ってくれます。子どもだけでなく、おじさんに

も「おばちゃんとこに、家庭文庫のときに折り紙を習いに来た。本を見ておばちゃんとこ

に来たことあるよ」と言われます。うれしいです。私の生きがいでございます。ありがと

うございました。

○(会員) 藤崎と申します。私も、はらっぱの会の発足当時から参加させていただいてお

りますが、このはらっぱの会がこんなふうに成長してきたということを、今、市長のお話

や、代表から聞きまして、改めてこの会に参加させてもらってよかったなと思っています。

ここへ参加して十二、三年ですか。この年になって皆さんに引っ張られながら、こうや

ってご縁のある方と活動させてもらっていることが、今からじゃとてもできないと思うん

です。長い歴史の中で、こうやって参加させてもらって、この会がすごく市の方にも認め

られているということが、今さらながらわかりまして、とてもうれしく思います。月に

1回くらいと、年末のいろんな催し物に参加させてもらっている程度ですけれども、私の

生きがいになっていますので、これからもよろしくお願いいたします。

○(会員) 矢羽田と申します。よろしくお願いいたします。

私は28年度から昨年度まで、代表を3年間させていただきました。私は昔コミュニテ

ィセンターの主事をしておりましたので、はらっぱの会は知っていたんですけれども、会

員になったのは仕事をやめてからになります。はっきりした年数は覚えておりませんけれ

ども、濃く関わらせていただきましたのは、やっぱり代表になった3年間でございました。

いろんなことを経験させていただきまして、ありがとうございます。

○(会員) 野田と申します。よろしくお願いします。

担当は、おはなし会ですが、気持ちは、はらっぱの会を明るく楽しくするムードメー

カー的な存在であると思います。よろしくお願いします。

○(会員) こんにちは。はらっぱの会ができたとき、12年前から事務局をやっています。

山邊と言います。よろしくお願いいたします。ボランティアの方に支えられて、ここまで

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続いています。皆さんありがとうございます。

○(会員) 会員の大藪です。よろしくお願いします。

会員歴は開設当初からですので、12年になると周りから言われましたので、そうだろ

うと思います。私の担当は、おはなし会で、そのほか、いつもマイクを握っておりますの

で、皆さんとは声と心でつながっているかなと思っています。

それと、去年と今年にかけて、ちょっと大きな病気をしまして、活動を4、5カ月休ん

でいたんですけども、活動を再開して、こういう居場所があって、私は本当に幸せだなと

いうのをつくづく感じました。またこうやって皆さんと一緒にはらっぱの会の活動ができ

ることに、すごい喜びを感じています。どうぞ皆さん、これからもよろしくお願いいたし

ます。

○(会員) こんにちは。高山と申します。第3期の代表をさせていただきました。私も当

初、立ち上げのころからですので、やっぱり10年プラスちょっと。この標題にも「居場

所づくり」とありますけれど、実際、自分にとっても居場所になっているなと、最近は本

当につくづく思います。みんなと会ったときは、何でも話ができますし、とても気心が知

れているメンバーなので、毎回とても楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

○(会員) こんにちは。事務局をさせていただいています宮﨑と申します。よろしくお願

いします。

丸5年が過ぎて6年目に入りました。この図書室にいらっしゃってくださる方に笑顔に

なって帰っていただこうと思っていますが、そういう私も会員の皆さんに支えられて笑顔

にしてもらって毎日頑張れています。よろしくお願いします。

○(会員) こんにちは。野﨑と申します。

私も初めから関わっております。初代の代表をさせていただきました。なぜ代表の任期

が2年かといいますと、みんなができる代表、誰でもができるという代表というのを目指

そうと思ったんです。それで、2年ごということで規約の中にも入れました。立派な会長

が次々に生まれておりますのでよかったなと思っております。

私は、おはなし会の担当で関わらせていただいています。よろしくお願いします。

○(事務局) 皆さんの雰囲気がここまで伝わってくる自己紹介をありがとうございました。

それでは、ここからは活動報告をお願いしたいと思います。

○(会員) では、よろしくお願いいたします。

はらっぱの会は、平成20年に市の委託を受けまして発足いたしました。その成り立ち

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を簡単にご紹介いたします。

平成15年に、ここ筑紫南コミュニティセンターが設立されましたときに、先ほど山内

さんの方からもありましたけれども、ぜひ図書室をつくってほしいという地域の方々の要

望で、小さな図書室ができました。それが今の図書室です。当時は市の運営でしたので、

市の図書司書さんが1名配置されていまして、その司書さんの声かけで、このはらっぱと

いうおはなしグループがボランティアでできたんです。

それから5年たちまして、平成20年に市の方から図書室の運営を地域の方々でやって

いただけないかという要望が出されまして、当時、おはなし会のボランティアグループへ

の委託が提案されました。

私たちも幾度となく話し合いを設けまして、やっぱりこの図書室を大事に育てたいと存

続を願いまして委託を受けることにいたしました。それは、生涯学習課のもとで図書の管

理にとどまらず、地域コミュニティの活性化も含まれるような内容での委託でした。それ

で、生涯学習課の方々には大変お世話になっております。その当初は右も左もわからない

状態で発足しまして、本当に職員の方々にお世話になりながらのスタートを切りました。

試行錯誤を重ねながらの図書室の運営とコミュニティの活性化を目指しての活動は、

徐々に地域の中で認識されるようになりました。そして、一昨年、やっと10周年を迎え

ることができました。「やっと」というよりも、早かったです。

次は、はらっぱの会の目的です。筑紫南コミュニティセンター内の図書室の運営と読書

活動の推進をもとに、地域の子育て支援や、地域コミュニティの活性化を図ることを目的

としています。

図書の貸し出しや、絵本を通しての子育ての素晴らしさを伝えるおはなし会、また折り

紙教室や講演会などさまざまなイベントによる地域交流を行っています。

図書室の特色といたしましては、ボランティアの団体でやっていますので、図書司書の

配置はありません。ですけど、図書司書の資格を持ったボランティアの会員が数名います。

大変協力していただいています。それから、ご覧のとおり小さな図書室ですので本の冊数

が少ないです。市民図書館より、団体文庫ということで貸していただいて補っています。

それから、図書室の中は本当に和気あいあいとした雰囲気の図書室です。コミュニケー

ションが大変とりやすく、ボランティア会員の経験による心のこもった支援ができている

と思います。これは図書館のレファレンスサービスに代わるものではないかなと思ってお

ります。

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おはなし会の中では、一冊一冊の絵本の言葉や音の大切さ、楽しみ方、子どもの成長や

個性に合った絵本の推奨などに取り組んでいます。また、折り紙を通しては高齢者と子ど

もたちの交流が本当に微笑ましく育まれています。

10年を経過したボランティア活動を長く続けていく上で大切なことは、引き継いでく

れる新しい会員を増やしていくことはもちろんのこと、地域の中での住民──これは私た

ちボランティアを含みます──みんなの居場所をつくることだと思います。そして私たち

ボランティアの中では、「やれる人が、やれるときに、やれることをやる」ということを

今年の総会で確認し合いました。

はらっぱの会の主な活動内容ですが、これから順を追って詳しく説明してまいります。

○(会員) まず、図書室は火曜日から土曜日までの午前10時から午後5時まで開館して

います。閉館日は日曜日、月曜日、祝日、お盆、年末年始、図書整理日、ほかに蔵書点検

日や総会、研修会の日もお休みになります。

具体的な業務としまして、図書の貸し出し、返却の作業と整理、図書の修理、図書室利

用者カードの発行、主催講座やお知らせの掲示、そして皆さんが利用しやすいように図書

室の環境整備を行っています。

また、筑紫野市民図書館から常時1,000冊の本を借り入れしていて、図書室で貸し

出しができるようにデータを登録します。3カ月に1回、そのうちの500冊の本の入れ

かえを行いますので、そのたびに登録作業が必要となります。

図書室は各種講座の企画や受け付けなどを行い、さまざまなボランティア活動の窓口と

して会員の調整や連絡を行っています。

グラフをご覧いただくとわかるように、委託事業となった平成20年度から、利用者、

貸出冊数ともに大きく伸びました。その後も徐々に増加を続けてきました。ここ数年はわ

ずかな減少も見られますが、どうにか落ちついてきている状態かなと思います。

毎年春には進級や進学、また転居によって減少があったり、また新しく図書室に来られ

る方がいたりと利用者の方の入れ替わりも見られます。当初より長く利用してくださって

いる方も多く、最初は子どものために絵本を選んでいたという方が、今度はご自分のため

の本を選ぶということを楽しんでいらっしゃるかなというふうに感じています。

はらっぱの会の特徴としまして、会員一人一人が経験を生かした活動を行っています。

会員の中には司書もいて、図書室の運営や図書の購入のなどの相談に乗ってくれています。

また、さまざまな資格を持っている方も多く、それぞれの力を合わせて活動ができていま

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す。

図書室は乳幼児から高齢者までの方々のふれあいの場でもあります。いつも和やかな雰

囲気の中で読書活動を通して地域の住民の居場所として、そして私たちの居場所として、

その中で生涯学習のお手伝いができれば幸いです。何より、図書室に行こうと思っていた

だけるように、いつも明るく笑顔で、風通しよく、笑顔で皆さんをお迎えしています。

○(会員) では次に、主催講座についてご説明します。

はらっぱの会のおはなし会は、第1・第3火曜日、第2土曜日に行っています。曜日に

よってスタッフも違いますが、それぞれが持った個性、経歴を生かし、季節に合った絵本

やわらべ歌や折り紙、工作などを交えながら毎回行っています。

0から2、3歳児が対象なので、時間的には25分から30分で終わります。シール帳

にシールを張るということをしていますけれど、子どもたちはそれをとても楽しみにして

くれています。4月当初は、おはなし会に慣れていないこともあり、落ち着きがない、ふ

らふらと歩き回っていた子どもたちも、就園前には落ち着いて座って聞いていられるよう

になりました。これも日々の積み重ねによるものだと思っています。

次に、土曜日のおはなし会では、スクリーンにありますように平成24年からイクジィ、

イクメンのおはなし会を始めました。

最近のイクメンというと、子育てにもとても協力的な人が増えているように思いますが、

どのようにして子どもと接してよいのかわからないなど悩むお父さんも多いと思います。

そんなお父さんたちに、このおはなし会が身近な絵本を通して子どもと関わるきっかけ、

そしてこの場所がイクメン、イクジィにとって居場所になったらいいなと考えております。

写真左のイクメンさんは、以前、「ねこのピート」という歌とお話が入っている本があ

るんですが、それをピアノと一緒にコラボしてみんなとても楽しみました。それをきっか

けに読み手のイクメンさんもとっても喜んで、ご家族4人で参加してくれています。

写真右のイクジィさんを見てください。この笑顔。本当にお孫ちゃんに読んであげるの

が楽しくて仕方がないという雰囲気が出ていますよね。毎回土曜日によく来てくださるん

ですけれど、とても楽しんでいて、私たちも楽しんでいます。

実際、仕事を引退したお父さんたちは、地域とのつながりがやっぱり希薄ですから、自

分の居場所を求めているのではないのかなと思うんです。そんな方たちにこそ、この図書

室をまず知ってもらって、本を通じて居場所づくりに役立ててほしいなと思っております。

今後はイクジィ・イクメンを増やし、男性グループのおはなし会を開催するのが目標です。

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次に、29年3月にはイクニィが初参加しました。このお兄ちゃんです。以前、赤ちゃ

んのときからおはなし会に参加してくれた子で、このときは3年生でしたけれど、自分か

ら読み手になりたいと進み出てくれました。感心なことに、始まる前にはしっかり読み込

んで内容を覚えて本番に臨んでくれています。また、今でも続けておはなし会に読み手と

して参加してくれています。

そして、このイクニィがきっかけで、今年に入ってから、その刺激を受けた3年生2人

が加入して楽しい絵本を読んでくれるため、子どもたちも真剣に聞き入ってくれ、とても

よい雰囲気づくりができています。

次に、赤ちゃんと絵本の会・まんまる、ぶっくままプチのおはなし会。はらっぱの会の

活動ではありませんが、また違った雰囲気があり、地域交流のための活動として、おはな

し会の場所の提供をしております。

○(会員) 次は、クリスマス会のご説明をいたします。先ほどのご説明でもありましたよ

うに、私たちは日ごろは、この小さな図書室でおはなし会を行っているんですけども、こ

のクリスマス会は毎年12月の第2土曜日に開催され、毎月のおはなし会の集大成とも言

えるとても大きなイベントです。

年を重ねるごとに参加してくれる親子連れが増えてきたので、最初は、そこの本当に狭

い図書室の隅を使ってやっていたんですけれども、最近は、この館を入ってすぐのところ

にあります大研修室、あそこを使って、それでも満員になるぐらいの親子連れさんが来て

いただけるようになりました。

出し物も、自分たちでこしらえた人形劇をします。今、一番左の上の方に載っています、

「3匹の子豚」、これがこのときはテーマになっていますけども、そのお人形作りから、

舞台、脚本も全て会員が手作りでやっております。

そのほかにも大型紙芝居や大型絵本、そしてみんなが一番緊張するハンドベル。みんな

緊張しちゃって手が震えているのがわかるんです。でもみんな一生懸命楽しく練習してい

ます。

そして会の終わりには、はらっぱの会に縁のある方にサンタクロースになっていただい

て、子どもたち一人一人にプレゼントを手渡ししていてます。子どもたちが大喜びで、そ

の笑顔を見るのが、私たちのプレゼントになっています。

私たちは劇団のように、年末になるといろんなところからぜひ来てくださいという要請

があるもんですから、のぼりを持って、本当に劇団みたいにして各会場を回っていくんで

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すけども、子どもの子育てサロンとか、高齢者のふれあいサロンだとか、皆さん本当に喜

んでいただいています。私たちもスケジュールを空けるのが大変ですが、自分たちの楽し

みにもなっています。このクリスマス会は本当に大きなイベントです。

次は講演会です。2010年の4月にKBCの「アサデス。」のフリーアナウンサーと

しても有名な徳永玲子さんをゲストとして開催したのが、記念すべき第1回目の講演会で

した。

その後の講演会は、私たちおはなし会に携わっている者にとっては、有名な絵本作家さ

んを遠方からお呼びしてお話をしてもらいました。私たちが絵本作家さんにこだわるのは、

まず絵本の大切さと、絵本作家さんが持っていらっしゃる思いを直接皆さんに聞いてもら

いたいという思いから企画しました。

こういう福岡の小さな市──市長には失礼ですけど──こういうところで有名な作家さ

んのお話を聞けるというのは本当にまれなことなので、私たちメンバーは、作家さんに直

接お電話して、ぜひここで講演会を開いていただけませんかという図々しい、厚かましい

お願いなんですけども、私たちの思いをお伝えして、この講演会を快諾していただいて開

くことができました。

講演会には、2011年のNHKのテレビ番組「はなかっぱ」の絵本を書いておなじみ

のあきやまただしさん、それから、2013年3月には、自分の経験、虐待を受けて育っ

たというテーマを持っている村上しいこさんにお話をしていただきました。

そして、このスライドに載っているのが、はらっぱの会の設立10周年記念講演会とし

て真珠まりこさんに来ていただいたときの写真です。下に絵を書いていらっしゃいますけ

ども、「もったいないばあさん」でとても有名な作家さんです。大研修室がいっぱいにな

るぐらいの皆さんに来ていただいて、このときもチラシづくりからポスターとか、全部自

分たちで手作りをして、手作りの講演会を開くことができました。

私たちにとって、この講演会というのは皆さんに絵本の大切さを知っていただいたり、

私たちの存在を知っていただくこともそうなんですけども、こうやって身近に、この絵本

を書いた人がこの人なんだよと皆さんに紹介するのがとてもうれしいので、また、これか

らも機会があればどんどんやっていきたいなと思います。

○(会員) 次です。「おりがみであそぼう」です。

毎週土曜日に開催している、「おりがみであそぼう」は、はらっぱの会員4人と幼児か

ら高齢者の方々までどなたでも自由に参加していただく折り紙教室です。皆さん和気あい

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あいとおしゃべりをしながら折り紙を楽しんでいます。昨年度は44回行いました。これ

は、はらっぱの会の講座の中でも、年間一番多く行っている講座です。

会員4人の中の方には、はらっぱの会最高齢の90歳の方もいらっしゃって、子どもた

ちに教えたり、子どもたちから教えられたりして一緒に折り紙をされています。また、昨

年からは、筑紫女学園大学より学生ボランティアの方を1名迎えて、さらに明るく和やか

に進んでいるようです。

この土曜日の折り紙教室は参加された方に教えることの方がメインですので、今度は自

分たちがもっと楽しんで、難しいものに挑戦したいと、毎週水曜日に「大人のおりがみの

時間」として練習を兼ねて互いに学び合う場をつくっています。

次は、布の絵本づくりです。

図書室には会員の手作りによるたくさんの布の絵本があります。本日も、こちらに展示

しているんですけど、ぜひ手にとってご覧ください。とても素人の手仕事と思えないほど

素晴らしい出来になっていますので。

作成するときは、絵本の出版元へ著作物利用許可申請をします。出版社からは「絵本に

忠実に布の絵本を作成してください」、「絵本のイメージを尊重して価値を損なわないよ

うにしてください」などと回答があります。難しい作業を手分けして行っています。この

布の絵本は、おはなし会はもちろん、クリスマス会やさまざまな講座で使用しております。

また、布の絵本作りメンバーは、昨年度から筑紫南コミュニティセンターの夏休み遊び

の広場という講座の一つの講師として参加しております。昨年は、「フェルトで作るクリ

スマス飾り」を小学生と一緒に行いました。今年度も夏休み遊びの広場で、「みんなの積

み木づくり」という講座を担当することになっております。

○(前原副代表) 続きまして、おはなしリトミックです。おはなしリトミックは、スク

リーンの左側の写真になります。

リトミックとは、音楽を聞いてそれを即時的に体で反応しながら表現力や想像力を高め

ていく音楽教育のことです。例えば、聞こえてくる音楽に合わせて歩く。また、早い音楽

が聞こえてきたら小さい動物のリスをイメージして駆け足で動く。ゆっくりの音楽には大

きい動物、象などをイメージしてゆっくり象さん歩きをしたりしながら体で反応します。

そして、音楽がぱっと止まったら、止まるというような活動のことです。

真ん中の写真は、フープを使った様子が出ています。このときは、音楽が止まったら

フープのお家に入ろうとか、お母さんと一緒にフープのバスに乗ってどこかに行こうとい

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うような活動をして、子どもたちの想像力を高めています。

はらっぱの会では、おはなしリトミックとして絵本と音楽を結びつけて楽しく表現活動

をしています。絵本やお話に興味を持ち、たくさんの絵本と出合うきっかけづくりになれ

ばと思っています。

続きまして、スクリーンの右側、絵本でレシピです。

絵本の中には野菜や果物、それにお菓子の作り方や料理の場面がたくさん出てきます。

絵本に出てくる料理を親子で作ることによって、お話の世界が広がり、絵本への楽しみを

感じてもらいたくて企画しております。レシピが決まれば、それにまつわるお話から絵本

を選びます。

当日は、その絵本の読み聞かせから始まって、調理室で直に食材に触れ、切ったり混ぜ

たりしながら料理を楽しみ、でき上がったものは全員で食べます。子どもが作れるレシピ

が限られていますので、スープ、カップケーキ、お団子、サンドイッチなどを作りました。

読み聞かせで「見る」「聴く」、そして料理をしながら「触る」「匂う」「味わう」と

子どもの五感に直接訴えて発育を促すことができています。講座での楽しかった経験を通

じて、家庭の中で絵本をとってみようという機会もたくさん増えたと思います。

○(会員) それでは、親子ふれあい講座について説明いたします。

ふれあい講座は平成27年度より始まり、本年度で5回目となる人気の講座です。子育

ての中に、テレビやDVDに増してスマホの存在が大きくなってきております。皆さんも

ご存知かと思いますけど、今の子育て中のお母さんは、いろんな子育ての情報をスマホで

見たり、動画で子どもを撮ったりと、結構、一日中、手にスマホを持っている時間がすご

く長いと思うんです。

私たちの願いとしては、そのスマホをちょっと横に置いて、親と子でちゃんと向き合っ

て触れ合う時間をつくってあげたいなと思い、この講座を企画しました。はらっぱの会の

メンバーより実行委員を募り、講座の立案、準備、当日の役割分担を決め、毎年6、7名

体制で臨んでいます。

年に5回の講座で、絵本の読み聞かせを中心に、小麦粉で粘土をつくって遊んだり、廃

材の段ボールを利用して段ボール遊びを楽しんだりと、毎年趣向を変えた取り組みを行っ

ています。昨年度は講座の締めとして、絵本アドバイザーの方に子育てにおける絵本の大

切さを話していただきました。

講座終了後のアンケートには、「家ではなかなか遊べない遊びがあってよかった」「も

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っと回数を増やして実施してほしい」と好評を得ることができました。広報紙の「もや

い」にて募集をかけていますが、毎年抽選となる人気の講座です。

続きまして、すこやか広場についてご説明申し上げます。

すこやか広場は、子育て支援のため年に3回実施しております。2回は市の協力を得て

保健師や管理栄養士の方のお話、もう一回は近隣の歯科医師による乳幼児の歯の話で、そ

れぞれに個別相談を行っています。始まる前に、参加している親子に集中していただける

ように短いおはなし会から始めています。

保健師や管理栄養士の方の講話と育児相談では、感染症やおやつのことなどを話してい

ただいており、皆さん関心を持って聞かれています。また、講話終了後は質問タイムでグ

ループに分かれて話し合う時間を設け、保健師や管理栄養士の方と身近で触れ合う大切な

時間となっており、お母さんたちの貴重な情報交換の場ともなっております。

乳幼児の歯についてのお話と歯科相談は、虫歯の日にちなんで6月の第1週目に行って

います。お母さんたちの子どもの歯に関する関心度は高く、歯医者さんに行ってもなかな

か聞けないことを直接先生に質問できるということで、大変喜んでもらっております。大

きな会場ではなく小さな会場で行うことにより、お母さんたちの子育てへの不安も解消で

きるものと思っております。

本年度より、市の担当部署が健康推進課から子育て支援課へと移り、保育士の方による

育児相談も検討中です。市の温かい協力と支援があってこそできる講座だと思っておりま

す。

次に、出張おはなし会について説明いたします。

出張おはなし会は、公民館やコミュニティセンターなどにとどまらず、依頼のあったと

ころへ出かけて行き、おはなし会を行う活動、出張おはなし会と、私たちの中では言って

います。

はらっぱの会当初は、依頼のあった団体へはどこへでも行き、それこそ太宰府の学童と

か、小郡市の介護施設まで出向き、おはなし会をやっておりましたが、現在は地域に根差

した活動をしようということで、市内の山家コミュニティセンター、山家幼稚園、美しが

丘南公民館子育てサロン、美しが丘南公民館いきいきサロンに限定して出張おはなし会に

行っております。

○(会員) 続きまして、筑紫南コミュニティ運営協議会との協力ということでお話しさせ

ていただきます。

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私たちはらっぱの会も、筑紫南コミュニティ運営協議会の次世代育成部会の一員となり

活動しております。昨年度は、初めての試みとして、コミュニティ運営協議会と共催して

人形劇団「づくんぼ」による人形劇を行いました。夏休みの期間中ということで、幼稚園

児をはじめ小学生や多くの家族連れでにぎわいました。また、今年も人形劇を行う予定に

しております。

コミュニティ運営協議会次世代育成部会主催の春の子ども祭り。右の方に出ております。

こちらでは、紙芝居やキャップ人形作りを行い、たくさんの方々に楽しんでもらいました。

これからも地域の一員としていろいろな活動に関わっていきたいと思っております。

続きまして、先日、これまでの会員みんなで頑張ってきたさまざまな活動が認められ、

福岡県青少年健全育成対策推進本部長顕彰、それと福岡県教育文化表彰の2つの賞をいた

だきました。

私も初めて県庁にて小川県知事より、緊張した中、表彰状をいただきました。その後、

藤田市長、上野教育長への表敬訪問にて報告をするという貴重な経験をさせていただきま

した。何もわからなかった素人の私たちに力添えをしてくださった生涯学習課および市の

関係者の方々に感謝です。これからの私たちの活動への大きな励みとなりました。

はらっぱの会は、これからもほかの団体やより多くの人とのつながりを持ちながら会の

活動を深めていきたい。子どもたち、若い世代に本の魅力、大切さを知ってもらい、行く

行くは読書活動の推進に参加してもらいたいと思っております。

はらっぱの会も10年が経ち、高齢化が進み、会員それぞれの家族の介護や孫守り、体

調不良などいろいろと問題が出てきていますが、会員全員で「やれる人が、やれるときに、

やれることをやる」をモットーに活動していきたいと思っております。

また、いつまでもたくさんの人が気軽に集える居場所としての図書室、会員が生き生き

と活動できるはらっぱの会でありたいと思っております。

本でつながる居場所づくりを目指して、みんなで協力しながらやっていきますので、ど

うぞよろしくお願いいたします。

○(事務局) 詳しい活動報告をありがとうございました。

孤立しがちな子育て世代や高齢者の方々にとって、本を通して地域に安心して集える場

所があるというのは本当に素晴らしいことだなというふうに思っております。

先ほどの「やれる人が、やれるときに、やれることをやる」ということをモットーにし

ながら10年以上にわたって活動を継続されてこられたことが認められて、今回の2つの

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大きな表彰につながったのであると感じました。

ここからは、活動をもう少し詳しく皆さんにお尋ねしていきたいと思います。よろしく

お願いいたします。

今回の報告の中にはありませんでしたけれども、県のアンビシャス運動の一環であるア

ンビシャス・だっこDEブックプロジェクトに、平成23年度から3年間、参加されたと

はらっぱの会さんから伺いました。その取り組みの経過と、そしてそれに伴う成果などに

ついて、お尋ねしていきたいと思います。野田さんよろしいですか。

○(会員) 先ほどのパワーポイントの中には出てこなかったんですけれども、だっこDE

ブックは県のアンビシャス幼児読書推進事業のプロジェクトです。平成23年度より始ま

りました。この図書室に絵本がたくさん欲しいよねという私たちの思いを生涯学習課の方

が知られて、こういうのがあるよと紹介していただいたプロジェクトです。

お父さんやお母さんが、絵本を家庭に持って行って、子どものお膝の上でその絵本を読

んでもらいたいというだっこDEブックの趣旨と私たちの活動の思いが一致し、ぜひとも

このプロジェクトに私たちは参加したいよねという思いで、その企画、立案、ヒアリング

のために、県庁に何回も足を運んで、この申請書を書こうということになったんですが、

私たちは普通のおばさんです。慣れない補助金申請に本当に苦労をしまして、何度も何度

も話し合いを重ねながら申請書を県に出して、その後に、それが認められて、ちゃんとプ

ロジェクトへ参加できますよ、確定できましたよという便りがあったときには、本当に本

当にうれしくて、私たちがやってきたことが認められたという、その思いを思ったのは、

本当にボランティア冥利に尽きる。そのときの感激というのは今も思い出されます。

その思いを持って、平成23年、平成24年、平成25年度に3年間、だっこDEブッ

クに申請を出しました。そこで得た補助金をもとに、本当にたくさんの絵本を300冊、

図書室に買うことができて、その300冊の絵本は今も図書室の大切な大切な蔵書となっ

ております。

そして、その300冊の本を借りに来るお父さん、お母さんたち、そして、図書室に来

て絵本を読み聞かせしているお父さんやお母さんたちを見ると、ああ、やってよかったな

という思いで、利用者の増加とか、その方たちの居場所づくりにもつながっているなと思

ってうれしく思います。

また、そのときのだっこDEブックのボランティアの研修会もありまして、そこに私た

ちも出向いて行って勉強して、そこで得た技術が、おはなし会や私たちが行う講座の分に

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とても役に立っているので、3年間、だっこDEブックの活動に参加して大変よかったと

思っております。

○(事務局) ありがとうございました。県の青少年アンビシャス運動の成果について、野

田さんから詳しくお話をしていただきました。

もう一つ、市の子育て支援課と連携して開催される、すこやか広場についてご報告がご

ざいましたけれども、経過を教えていただきたいと思います。

○(会員) 大藪から、お話しさせていただきます。

先ほどのスライドの中でもありましたけれども、このはらっぱの会の中で唯一、市との

協働事業として開催されているのが、このすこやか広場なんです。

このすこやか広場を開催するきっかけとなったのが、その当時、私たちの担当というか、

見ていただいていたのは健康推進課だったんです。その方から、地域の皆さん、子どもさ

んたちが健やかに成長していく、そういうことを見守っていくために、こういう講座を開

かれてはどうですかということでお話をいただいたのがきっかけです。

まだ、この館ができて間もないときで、ここの図書室は一番奥なので、なかなか図書室

の存在を知らない方が多かったんです。このすこやか広場をきっかけにして、ここに図書

室あるんだということをお知りになった方が多くて、そのお母様たちが本を借りに来られ

たりとか、おはなし会は、ここでやっていらっしゃるんですねということで、自分たちの

子どもさんをそこに参加させたりと、このすこやか広場をきっかけに、この図書室を知っ

ていただき、本の大切さを知っていただいたということは、すこやか広場の大きな意味だ

ったと思います。

今も続いているんですけれども、当初は年に4回。その当時は助産師さんたちに来てい

ただいて、お話ししていただいたんですけども、今は年に3回行うようになっていて、虫

歯をきっかけにした歯の話をしていただくというのが、毎年の恒例になっています。

市との協働事業というのは、唯一、このすこやか広場ですので、これからも一緒に開催

できればと思っております。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

○(事務局) ありがとうございました。

先ほど大藪さんの報告の中で、10周年記念事業などで有名な方々を講師にお招きされ

て講演会を開催されて、たくさんの地域の方が参加されたということですけれども、遠く

から講師をお招きするということでご苦労もおありだと思いますが、そのあたり何かあり

ましたら野﨑さん教えていただきたいと思います。

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○(会員) 先ほど講演会のお話を大藪さんの方からさせていただきましたけれども、苦労

話と言いますか、少しご紹介したいと思います。

まず、私たちがなぜ講演会をしているのかというところから申しますと、とにかく絵本

好きの人が集まっていますので、直接、作家さんからの話を聞きたいなというのは、みん

なの思いがありました。はらっぱの会という会ができたので、この会でそういった講演会

をできないだろうかと、いつもみんなで集まると、そういう話が始まっていたんですが、

きっかけとなったのが第1回の、先ほどもご紹介がありましたが、徳永玲子さんの講演会

でした。皆さんご存知のように徳永玲子さんはラジオでも読み聞かせをずっとなさってい

て、福岡が地元ですよね。それで、地域に呼ばれると、そこでおはなし会をなさって、そ

の当初、活動なさっていたんです。

私たちはらっぱの会も数名でおはなし会に行きまして、最前列に並びましておはなし会

を聴きました。終わりました。即座に、私たちこういうことをやっていて、こういう思い

でやっているんですけど、私たちのところに来ていただけませんかと直談判をいたしまし

たのがきっかけで来ていただけたんです。それが私たちのすごい自信につながりました。

私たちにもできるじゃないというふうに。

それから、念願だった有名な作家さんも呼びたいよねということに広がりまして、それ

から情報集めを始めました。有名な方は東京にいらっしゃいますが、いろんなところで講

演に来ていらっしゃいます。だから、その便乗で来ていただけることはできないだろうか

と、その情報集めに駆け回り、そしてまたアドバイスしてくれる方々を訪ね、何度も足を

運んでお尋ねに行って、それから、また協力してくださる方のところへは駆けて行っては

お願いに回り、講演会ができますよとなったら、今度はこつこつと内職みたいにチラシを

作ったり、ポップを作ったり、そういう中で講演会をやってきたというのが実態です。み

んな一緒になって、一体となってやっています。

苦労話ではあるんですが、この苦労話が講演会が終わって、やったねと、大盛況に終わ

ったら楽しい思い出話に変わっています。それで、また次に、誰かを呼ぼうかという話に、

次に進んでいるのが、このはらっぱの会です。

願いは、やっぱり地域の皆さんに喜んでいただけて、地域の文化の向上に少しでも貢献

できればいいのかなというような思いを持って、みんなで頑張っています。

○(事務局) ありがとうございます。

実際に講演会に参加された方々の感想などはいかがですか。

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○(会員) 講演会の後にサイン会をしていただくことがよくあるんですけれども、参加者

はみんなその絵本を実際に読んでいますので、行列がすごいです。実際に、この作者に会

ったのよと子どもたちも大喜びです。それからまた、おはなし会もたくさん来ていただけ

るようになっています。

○(事務局) ありがとうございます。

非常にバイタリティーがあり、職員としても学ばなければならないなと強く感じました。

ありがとうございました。

市長の方から何かお尋ねがありますか。

○(藤田市長) 話を聞くだけで十分ですよ。圧倒されます。皆さん、よくなさっていると

いうことを、よく理解できます。今後もひとつどうぞ活躍してください。お願いします。

○(事務局) 後ほどおはなし会も、市長と視察をさせていただきたいと思います。にぎや

かな声も聞こえていますので、また後で見させていただきたいと思います。

少し時間がありますので、大仲さんからはらっぱの会に参加されての感想などございま

したら、お尋ねしたいと思いますがいかがでしょうか。

○(会員) 私は開館ボランティアですが、このはらっぱの会ができる前、司書さんがいら

っしゃるときに、お昼の時間帯をちょっと代わってくれないかということでやり始めたん

ですけど、子どもと一緒に遊んだり、お昼の時間で比較的利用者さんも少ないから、ゲー

ムをやったりして遊んでいました。幸せだなと思いました。

利用者さんでちょっと不安そうな顔のお母さんが二人のお子さんを連れていらっしゃる

と、ちょっと心配になって声をかけたり、下の子を抱っこして、お母さんは上の子とおは

なし会に参加してくださいといった声かけをしたりしております。

会は、やっぱり皆さん長い方が多くて、新しい方、若い方に入っていただけるといいな

と思っています。

○(事務局) ありがとうございます。矢山さんいかがですか。

○(会員) 私も年数的にはちょっと経っていますけれども、一番の思いは、やっぱりちっ

ちゃい子と接することが日ごろあるので、まちの中でも「こんにちは」とか「どうして

る」とか声をかけやすくなっている。すごく子どもたちがかわいい。

以上です。

○(事務局) ありがとうございます。

せっかくなので岡藤さんもお願いします。

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○(会員) 私は開館当初から、とにかく自分は本が好きで、ここに来たら本に囲まれるの

で幸せです。

いつもは本の登録とかカバーかけとか裏方の仕事を一生懸命やっています。とにかく年

をとったら「きょういく(今日行く)」「きょうよう(今日用)」で頑張っています。こ

こに出てくることが楽しいです。がんばります。

○(事務局) 今後とも、ぜひよろしくお願いします。川崎さんいかがですか。

○(会員) 私は、ちょうど自分に高校生、大学生の子どもがいるときから、こちらに関わ

っているんですけれど、同じぐらいの年代のお母さん方がボランティアでいらっしゃって、

自分の子育ての悩みもお話できたり、その後は介護になったんですけれど、自分の両親の

介護で気持ちがすごく落ち込んでいるときに、皆さんの笑顔、あと子どもたちの笑顔に励

まされて、元気をもらいます。

1週間に1回、本当に2時間、3時間ぐらいなんですが、母が病に伏せっていたときも、

行ってきていいよと言ってくれて、本当にボランティアって人のためではなくて自分のた

めにやることなのかもしれないと、本当にそのときつくづく思いました。本当にいい居場

所があってよかったと。子どもたちにも、またボランティアの仲間の皆さんにも感謝して

います。

○(事務局) ありがとうございます。辻さんからもお願いします。

○(会員) 私は、折り紙で関わっているんですけど、子育てでお母さんたちが疲れて、折

り紙のところに子どもたちだけやられるんです。本当はお母さんと一緒にしてもらいたい

んだけど、お母さんたちはちょっとの間だけでも休みたいんですね。

だから、子どもたちと私たちがしますけど、子どもたちはすごくおもしろいんです。や

っぱり頭がいいなというか、すごくすぐ覚える子とか、なかなか覚えない子、いろいろだ

けど、毎回楽しみです。子どもも折り紙をしたいな、どうしようかなと周りをうろうろ回

るんです。ぐるぐる。本当は入りたいんです。だから、「来たら。したら。どう?」と言

ったら、すっと入る。そういうのがおもしろいなと私はいつも思っています。お母さんた

ちも、ちょっとでもいいから一緒にできたらいいなと思うし、休ませてもやりたいなと思

うし、いつもそんなことを思いながらさせていただいています。ありがとうございます。

○(事務局) ありがとうございます。

山内さんもう一回よろしいでしょうか。お話を聞かせていただけますか。

○(会員) 私、今 80 すぎになりますけど、いつもこの図書室に来たいと思います。子ど

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もたちとまちで会うと、にこっと笑うんです。「この前、来とったね」と言って。来てな

い子には、「あら、どうしようと。おいで」と言ったら、「うん、また来るよ」と言うん

ですけど。

特に男の子が話しかけてくれます。「おばちゃん、また来るよ」と言って、「うん、お

いでね。また違うのするからおいでね」と。もう一つ加えます。「また教えてね。僕が知

っているもの。あなたが知っているものをおばあちゃんたちに教えてね」と言うんです。

そしたら、「うん」と言う。その返事が返ってきます。ありがたいことと思います。皆さ

んありがとうございます。

○(事務局) ありがとうございました。

最後、藤崎さんお願いいたします。

○(会員) 私も、おはなしの会に参加させていただいて思うのは、私は4人の子どもを育

てているんですが、自分の子どものときは、あまりこんなに本を読んで聞かせた覚えがな

いんです。

私自身はすごく昔話を読むのが好きで、でも、自分の子どもに読み聞かせていなかった

分、こういうご縁を得て、ここへ入って子どもたちの前で読むということがとても自分の

居場所みたいな、そういう気持ちでずっと続けさせていただいているんです。

ここに来る子どもさんたちは、お母さんと一緒で、最初はちょろちょろするんですけど、

だんだん毎月来るにしたがって落ちついて、お母さんたちも興味を持って見てくださって

いるんです。

最近、私、東京にいる孫が、男の子で5歳なんですけど、帰ってきて、さあ、自分の孫

だから何か読み聞かせてやろうと思って準備するんですけど、落ちついて聞いてくれない

んです。というのは、やっぱり 0 歳から膝の上で、こうやったところで落ちついて聞いて

いるということが自然と身についているんだなと。うちの孫は動き回るのが大好きな男の

子なので。

でもこの前、まちへ出て、どんな本が好きとか言って見ていたら、パパが「おしっこち

ょっぴりもれたろう」という本を見つけて。ちょうど5歳だと、ちょっと漏れるんです。

それで間に合わなくて、ちょっとおしっこがパンツについたりする。そのとおりの絵本が

あったんです。それを買ってやったら、それはすごく喜んで、読んで聞かせるとケタケタ

笑うんです。

その絵本は、おじいちゃんが最後に「実はな、わしもそうなんじゃ」と言って、そんな

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お話で終わるんですけど、私自身もそうやって年をとってくると、そういうこともちょっ

とあったりもしますので、やっぱり絵本というのは言えないことも子どもと一緒に本を見

ながらお話ができたりとか、発展できるんだなというのが、孫が帰ってきて初めて、そう

いうことがわかったので、ここに来てくれている子どもたちはすごく興味を持って、親御

さんも興味を持って参加していらっしゃるというのが、すごくいい習慣だなとつくづく思

います。

これからも微力ですけど参加させてください。よろしくお願いします。

○(事務局) ありがとうございました。

皆さんのお話を聞いて、子どもたちだけじゃなくて、さっき辻さんのお話にもありまし

たけど、お母さんの気持ちにもなって考えていただいているということも本当に伝わって

きましたし、まずは地域の人たちが楽しむことはもちろんですけど、自分たちが楽しんで

いらっしゃるというのが、よく伝わってきました。たくさんのお話を聞かせていただきま

した。ありがとうございました。

最後に意見交換の締めで、先ほどスライドでもありましたが、はらっぱの会さんの今後

の目標についてお尋ねしたいと思います。

○(原代表) 先ほどの活動報告や皆さんのいろいろな言葉などを聞いていただいて、とて

も素晴らしいはらっぱの会だと感じていただいたと思います。

そしてまた、本当にはらっぱのボランティア会員は、素晴らしい人材がたくさんいます。

これからしたいことも、一人一人、思いはあるんですけど、もう12年目ですか、はらっ

ぱは。もう10年経ちました。何人かは介護などそういったことにも携わっております。

そして、お仕事を持っていらっしゃる方もたくさんおられます。

その中で、今年、先ほども言われましたけど、やれる人が、やれるときに、やれること

を、みんなでそうやって活動していきましょうというのがキャッチフレーズになりました。

ボランティア会員の個性を生かしながら、急がず、ぼちぼちと、こつこつと進めていきた

いと思います。

そして、本を媒介として地域の皆さんが集える図書室を目指して、これからも活動して

いきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

○(事務局) それでは、ちょっと読み聞かせを見せていただいてもよろしいですか。

───おはなし会 視察───

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○(事務局) あと少しお付き合いいただきたいと思います。ここからは筑紫野市が進めて

います事業や予算などについてスライドを使ってお話しさせていただきます。

秘書広報課の渡辺が説明いたします。

○(秘書広報課) それでは、お時間をいただきまして、筑紫野市の施策概要について説明

させていただきたいと思います。

まず、市では、市民の皆様に納めていただく税金などをもとに、さまざまな事業をして

いるところです。本来ならば、ここで本年度の予算をご説明すべきところではありますが、

統一地方選挙の関係で、現在、4月から7月までの暫定予算となっておりまして、

165億5,100万円となっております。本予算につきましては6月議会において成立

予定のため、今回は昨年度の予算でご説明させていただきたいと思います。

今、画面に出ているのが歳入予算の内訳となっております。

オレンジ色の部分が自主財源。市が自主的に調達できるお金です。全体の53.1%を

占めております。その中で、市税の額が133億1,751万2,000円、全体の36.

4%です。

緑色の部分が依存財源、46.9%を占めます。国や県からのお金や大きな事業を行う

ときの銀行などからの借入金、市債などがあります。

続きまして、こちらは歳出予算の内訳です。使う目的によって分類した円グラフです。

歳出予算の中で一番大きな割合を占めているのが民生費です。予算の39.9%を占め、

その額は約145億8,600万円です。

以下、総務費、衛生費、公債費、教育費、土木費と続きます。その他の中には、議会や

農業、商工業、消防などに使われる予算があります。

続いて、まちづくりの方針である総合政策についてお伝えいたします。

第5次総合計画では、将来都市像を「自然と街との共生都市ひかり輝くふるさとちくし

の」としました。将来都市像実現のための5つの政策として、藤田市長就任以来の公約で

もあります行財政改革、産業・雇用をつくる、生活を守る、共助社会づくり、未来をつく

る。この5つを柱とし、さまざまな事業に取り組んでおります。

さらに総合計画では、重点施策として5つ、市庁舎建設、高尾川・鷺田川の浸水対策、

地域コミュニティづくり、地域交通対策、筑紫駅西口土地区画整理事業を掲げて、積極的

な推進を図っています。

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重点施策の中から3つ、補足させていただきます。

まず市庁舎建設です。市庁舎建設については、昨年12月8日に落成式を行い、年末年

始の移転作業を経て、平成31年1月4日に開庁を迎えることができました。

分散しておりました市役所機能をできる限り集約し、来庁者の多い窓口を低い階に配置、

ワンストップサービスの導入や証明書交付コーナーの設置など、皆様に利用していただき

やすい庁舎としています。

また、右下の写真にありますように1階には売店が開店いたしました。社会福祉法人さ

るびあ会が運営しており、ハンディキャップのある人のそれぞれの環境に応じて就労の支

援を行う活動の一環となっております。

続きまして、自助・共助・公助社会に向けた地域コミュニティづくりです。

皆様ご存知のとおり、現在、市内を7つのエリアに分けた地域でコミュニティ運営協議

会が発足しまして、地域の課題解決に向けた活動が取り組まれております。平成30年度

には7コミュニティのまちづくり計画がそろいましたので、それに沿った協働のまちづく

りを支援していきたいと考えております。

続きまして、地域交通対策についてです。

市内の主要な公共施設、商業施設、医療機関などを循環するコミュニティバス「つくし

号」が運行開始をいたしました。また、1月8日には御笠自治会バスの運行も開始いたし

ました。こちらは市がワゴン車を購入し、運行を御笠まちづくり協議会に委託する取り組

みとなっています。カミーリヤバスや路線バスと連携いたしまして、全市的な移動環境の

構築を目指してまいります。

続いて、皆様の活動に関連する事業をいくつかご紹介させていただきます。

最初に、子どもの読書活動推進事業、こちらの予算額が27万4,000円。子どもの

読書活動を推進するために、読書リーダー養成講座などをこちらで行っております。

次に、図書・視聴覚資料購入事業、こちらの予算額が2,681万7,000円。これ

は市民図書館の本などを購入するための事業費です。

次に、筑紫南コミュニティセンター図書室運営事業、予算額が203万5,000円。

こちらは、皆様にこの図書室を運営していただくための事業費となっております。

次に、読書活動推進事業です。こちらの予算額が2,045万4,000円。こちらは

市内小中学校の図書の購入や、学校図書室の司書の雇用など学校の読書環境の充実に取り

組むための事業費となっております。

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最後に、地域コミュニティによるまちづくりのためのコミュニティ運営協議会補助事業、

こちらの予算額が3,962万2,000円。7コミュニティのまちづくりを支援するた

めの事業費です。それぞれの地域の課題に合わせて、研修会や子どもまつりなど、各コミ

ュニティごとに独自の取り組みが行われております。

以上で、施策概要についての説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

○(事務局) それでは、本日は長時間にわたりありがとうございました。

最後に、藤田市長が皆様にお礼のごあいさつを申し上げます。

○(藤田市長) まことに本日の90回目の移動市長室、はらっぱの会にご案内をいただき、

皆さん方のそれぞれの立場、そして経験から来る、このはらっぱの会の思い出や、あるい

は活動の内容をつぶさにわかりやすくお話をしていただきましたことを、市長として、今

日のこの移動市長室が非常に、今後の市政運営に大いに役に立たせていただく、いい移動

市長室に巡りあったと、このように感謝するところでございます。

それぞれのお話を聞く中で強く感じましたことの一つに、まず、このはらっぱの会で自

分づくりをしてある、人づくりをしてある、生きがいづくりをしてあるというようなこと

を通じながら、それぞれに、山内さんがおっしゃったように、生きがいづくりの中に子ど

もと触れ合う、これも一つの喜び、出会いの喜びでしょうか。そういう話をしながら、ま

だ山内さんは若いですから頑張って、私が引っ張っていくというような気持ちでやってい

ただきたいと思います。

ムードメーカーの方の県庁に行っての苦労話や、そしてまた介護。野﨑さん、初代の会

長として苦労したよという話をおもしろおかしくしていただきました。大藪さんは、最初

にご縁をつくってくれた2代目の会長さんで、大変な時期を過ごされたという話もありま

したけど、ずっとお会いする中で、やっぱり皆さん方が元気で、そしてこんなにせっかく

つくり上げてきたチームワークですから、現在の代表の原さんもおっしゃるように、もっ

ともっと素晴らしい結束力と豊かな人間愛で、はらっぱの会を存続させていただいて、ど

うぞ、最初に申し上げましたように、筑紫野市7つのコミュニティのリーダーとして、子

育て、地域づくり、まちづくりにご貢献をいただければ、市長としてこの上ない喜びであ

りますし、90回目の移動市長室も大成功に終わることができた喜びと感謝であることを

皆さんに御礼申し上げて私の最後のごあいさつとかえさせていただきたいと思います。

皆さん、本当にありがとうございました。どうぞいつまでもお元気で活躍してください。

お願いします。

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○(事務局) ありがとうございました。

これをもちまして、第90回の移動市長室を閉会させていただきたいと思います。皆さ

んのご協力により時間どおり終了することができました。本当に、今日はたくさん素敵な

お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。