がん情報ナビゲーター(cin)第 8期養成講座カリキュラム・...

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がん情報ナビゲーター(CIN)第 8 期養成講座カリキュラム・講義内容 1 講義 No 1 講師名 柳澤 昭浩(NPO 法人キャンサーネットジャパン) 講義名 CIN 養成講座オリエンテーション 講義概要 がん情報ナビゲーター(CIN)養成講座開講にあたり、近年の日本のがん医療環境と、本 養成背景と経緯について紹介します。また、オンデマンド・ウェブ・ラーニング・シス テムを用いた受講方法についても説明します。 講義 No 2 講師名 埴岡 健一(日本医療政策機構) 講義名 知っておくべき近年のがん医療環境の現状 講義概要 2007 4 月にがん対策基本法が施行されてから、がん医療やがん対策がよくなったと思 いますか。がん登録の位置づけ、省庁横断的な取り組みが入っていないという課題があ ります。国のがん対策予算は増加し、新たな取り組みも増えました。がん対策推進協議 会のワーキンググループが提案している内容についてもこの講義で学びます。 講義 No 3 講師名 山本 精一郎(国立がん研究センター) 講義名 がんにおける臨床試験と生物統計 講義概要 医療分野において、「科学的根拠に基づく医療の実践」という語が使われ始めてから久 しい。この科学的根拠を作り出す際に統計学が使われます。医療者による臨床研究・基 礎研究をはじめ、疾病統計、がん登録、臨床試験や治験、地域保健での疫学情報など統 計学は好むと好まざるとに関わらず我々の身近なものとなってきました。 本講義では、 医学・がん医療で用いられる統計学の例をわかりやすく解説いたします。 講義 No 4 講師名 勝俣 範之(国立がん研究センター中央病院) 講義名 がんにおける EBM とガイドライン 講義概要 近年科学的根拠に基づいた医療という考え方が普及はしてきたものの、がん医療におい てはまだまだ医師独自の考えに依存した治療が為されているケースも多い。この講義で はガイドラインについて正確な知識とその情報の入手法を習得し相談者に対し的確なア ウトプットが行えるようにしたい。 講義 No 5 講師名 後藤 悌(東京大学) 講義名 がんの治療戦略概要:手術・放射線・化学療法など 講義概要 がんに関する知っておくべき基礎的知識と、最も基礎的ながん医療の治療戦略の 3 要素 である手術療法・放射線治療・化学療法の特徴を学び、がんの種類によって適切なタイ ミングで治療が行われていることを学ぶ。

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がん情報ナビゲーター(CIN)第 8期養成講座カリキュラム・講義内容

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講義 No 1 講師名 柳澤 昭浩(NPO法人キャンサーネットジャパン) 講義名 CIN養成講座オリエンテーション

講義概要 がん情報ナビゲーター(CIN)養成講座開講にあたり、近年の日本のがん医療環境と、本養成背景と経緯について紹介します。また、オンデマンド・ウェブ・ラーニング・システムを用いた受講方法についても説明します。

講義 No 2 講師名 埴岡 健一(日本医療政策機構) 講義名 知っておくべき近年のがん医療環境の現状

講義概要 2007年 4月にがん対策基本法が施行されてから、がん医療やがん対策がよくなったと思いますか。がん登録の位置づけ、省庁横断的な取り組みが入っていないという課題があります。国のがん対策予算は増加し、新たな取り組みも増えました。がん対策推進協議会のワーキンググループが提案している内容についてもこの講義で学びます。

講義 No 3 講師名 山本 精一郎(国立がん研究センター) 講義名 がんにおける臨床試験と生物統計

講義概要 医療分野において、「科学的根拠に基づく医療の実践」という語が使われ始めてから久しい。この科学的根拠を作り出す際に統計学が使われます。医療者による臨床研究・基礎研究をはじめ、疾病統計、がん登録、臨床試験や治験、地域保健での疫学情報など統計学は好むと好まざるとに関わらず我々の身近なものとなってきました。 本講義では、医学・がん医療で用いられる統計学の例をわかりやすく解説いたします。

講義 No 4 講師名 勝俣 範之(国立がん研究センター中央病院) 講義名 がんにおける EBMとガイドライン

講義概要 近年科学的根拠に基づいた医療という考え方が普及はしてきたものの、がん医療においてはまだまだ医師独自の考えに依存した治療が為されているケースも多い。この講義ではガイドラインについて正確な知識とその情報の入手法を習得し相談者に対し的確なアウトプットが行えるようにしたい。

講義 No 5 講師名 後藤 悌(東京大学) 講義名 がんの治療戦略概要:手術・放射線・化学療法など

講義概要 がんに関する知っておくべき基礎的知識と、最も基礎的ながん医療の治療戦略の 3要素である手術療法・放射線治療・化学療法の特徴を学び、がんの種類によって適切なタイミングで治療が行われていることを学ぶ。

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がん情報ナビゲーター(CIN)第 8期養成講座カリキュラム・講義内容

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講義 No 6 講師名 岩瀬 哲(東京大学) 講義名 がん医療における緩和ケア(主として疼痛緩和)

講義概要 緩和ケアは、がんが進行した時期だけではなく、がんの診断や治療と並行して行われるべきものです。抗がん剤や放射線治療では食欲がなくなったり、吐き気などの副作用がおこることがあります。痛みが強いままではがんの治療自体がつらいものになってしまいます。緩和ケアの考え方をがん治療の早い時期から導入することで、これらのつらい症状を緩和しながら治療を行うことが出来ることを学びます。

講義 No 7 講師名 大西 秀樹(埼玉医科大学国際医療センター) 講義名 がん医療におけるサイコオンコロジーとは?

講義概要 サイコオンコロジーは,心理学,精神医学のみならず,腫瘍学,免疫学,内分泌学,社会学,倫理学,哲学など多くの学問領域から成り立ち,あらゆる科学的手法を駆使してがんの人間学的側面を明らかにすることを目的としている。 QOLの身体,心理,社会,実存的側面の向上のみならず,がんの罹患や生存の改善も目的としていることを習得する。

講義 No 8 講師名 後藤 悌(東京大学) 講義名 インターネットを使ったがん医療情報の収集

講義概要 がんと診断された患者さんの一番の情報源は、今や医療者を抜きインターネットが第一位です。Yahoo(ヤフー)、 Google(グーグル)など、いわゆる検索エンジンを使用した情報収集は便利で広く利用されてますがインターネットで集めた情報が「正しい」かどうかを判断できるしくみが残念ながらありません。科学的根拠に基づいた正しい情報を得るための方法などをこの講義で習得します。

講義 No 9 講師名 大野 智(早稲田大学) 講義名 がんに対するサプリメントなど代替療法

講義概要 日本のがん医療においてエビデンスのある治療以外の情報が非常に多く見受けられます。 よく計画されたヒト臨床試験による科学的根拠(エビデンス)が蓄積され、多くの不確かなことが補完代替医療の名のもと漫然と継続されることなく、順次、有効・無効、有害・無害を明らかにしていくことが必要であることを学びます。

講義 No 10 講師名 斎藤 博(国立がん研究センター) 講義名 がん検診の目的とあるべき姿

講義概要 がん検診の利益は受診する人にあまねく行き渡るわけではありません。がん検診には利益だけでなく、重大な不利益もあります。 この不利益こそが受診者に広く行き渡る可能性があります。がん検診は、対象となる臓器や検査の種類により、不利益の種類は異なります。 このような利益と不利益について習得します。

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がん情報ナビゲーター(CIN)第 8期養成講座カリキュラム・講義内容

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講義 No 11 講師名 野村 久祥(杏林大学) 講義名 がん薬物療法の概要:抗がん剤の分類・作用・副作用など

講義概要 薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫賦活剤(めんえきふかつざい:免疫力を高める薬剤)等を使う化学療法が、これに相当します。症状を和らげるためのいろいろな薬剤、鎮痛剤、制吐剤等も薬物療法の1つです。ここでは主に、抗がん剤、ホルモン剤を使う化学療法について学習します。

講義 No 12 講師名 中山 優子(神奈川県立がんセンター) 講義名 放射線治療の概要:放射線治療の適応・作用・副作用など

講義概要 放射線療法は、外科療法・化学療法と並ぶ、がん治療の 3本柱の一つで、手術療法と同じように局所に対する治療法です。放射線療法の特長は、低侵襲性で機能温存が図れることです。この特長を生かせるように、各臓器がん専門の診療科医師と話し合いをしながら診療方針が決定されます。最近では、複数の治療法を受ける集学的治療が主体となってきており、その最新の状況を習得します。

講義 No 13 講師名 円谷 彰(神奈川県立がんセンター) 講義名 消化器がん①(主に上部消化管がん:胃がん・食道がん)疫学・診断・治療の実際

講義概要 日本での消化器がん特に胃がんの治療は一部世界をリードする立場にあります。これまでに確立した標準治療を提供することと、手術のみでは完全に直る可能性が低いがんに対しては、臨床研究を通じて、よりよい標準治療の開発に努めている状況を習得します。

講義 No 14 講師名 山口 研成(埼玉県立がんセンター) 講義名 消化器がん②(主に下部消化管がん:大腸がん)疫学・診断・治療の実際

講義概要 大腸は約2mの長さがあり、結腸と直腸肛門からなります。大腸粘膜のあるところではどこからでもがんができますが、日本人では S状結腸と直腸が大腸がんのできやすい部位です。 年齢別にみた大腸がん(結腸・直腸・肛門がん)の罹患(りかん)率は、50歳代付近から増加し始め、高齢になるほど高くなります。近年、治療薬や診断薬の開発が進んでおり、最新の治療について習得します。

講義 No 15 講師名 古瀬 純司(杏林大学) 講義名 消化器がん③(その他の消化器がん:膵臓がん・肝臓がんなど)疫学・診断・治療の実

際 講義概要

日本では膵臓がんは増え続けています。男性のがんによる死亡の第 5位、女性では第 6位の原因となっています。従来、膵がんは治りにくいがんと言われてきましたが、最近、治療成績は向上しつつあります。本講義では膵臓がんおよび肝臓がんの原因、症状、診断や治療について最新の知識をお話します。

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がん情報ナビゲーター(CIN)第 8期養成講座カリキュラム・講義内容

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講義 No 16 講師名 坪井 正博(横浜市立大学附属市民総合医療センター) 講義名 肺がん:疫学・診断・治療の実際

講義概要 有効性の高い薬剤の新たな登場により、肺がん治療は変化の途上にあります。 そのような背景のなか、薬物療法のトレンドなどを肺癌学会ガイドライン改訂の趣旨に沿って講義頂きます。また、単なるエビデンスの紹介ではなく、その結果を臨床上どう活用しているのかという点までご紹介頂きます。

講義 No 17 講師名 中村 清吾(昭和大学医学部附属病院) 講義名 乳がん:疫学・診断・治療の実際

講義概要 乳がんは、乳房組織に発生するがんである。世界中でよく見られるがんで、西側諸国では女性のおよそ 10%が一生涯の間に乳癌罹患する機会を有する。それゆえ、早期発見と効果的な治療法を達成すべく膨大な労力が費やされていることを習得する。

講義 No 18 講師名 赤倉 功一郎 (東京厚生年金病院) 講義名 泌尿器のがん①(前立腺がん):疫学・診断・治療の実際

講義概要 前立腺がんは早期に適切な治療を受ければまず命を失うことはなく、根治することも可能です。またある程度進行してからでも、適切な治療により元気に長く生きることができます。待機療法、ホルモン療法、放射線治療、手術-多岐にわたる治療法についてメリット、デメリットについて丁寧に解説します。

講義 No 19 講師名 堀江 重郎(帝京大学) 講義名 泌尿器のがん②(腎細胞がん・膀胱がん)疫学・診断・治療の実際

講義概要 腎臓に発生する腫瘍の多くは悪性腫瘍(腎細胞癌)です。良性腫瘍としては血管筋脂肪腫の頻度が高く、腎細胞癌との鑑別が必要となります。また腎臓で作られた尿が集まる腎盂には膀胱癌や尿管癌と性質の似た癌(腎盂癌)ができます。 腎細胞癌は、腎尿細管から発生する腺癌であり、発生頻度は、人口 10万人あたり 2.5人程度で、男女比は 2~3:1で男性に多い傾向があります。近年の腎細胞がんや膀胱がん治療の進歩について習得します。

講義 No 20 講師名 三木 恒治 (京都府立医科大学) 講義名 泌尿器のがん③(精巣腫瘍):疫学・診断・治療の実際

講義概要 精巣腫瘍の事をご存知でしょうか? 罹患者数(がんにかかる人数)がそれほど多くない事、種々の治療法にセンシティブな種類のがんである事なども一般の方々にはあまり知られていません。固形腫瘍におけるがん化学療法の可能性の扉を開いたのは精巣腫瘍であり、またその他のがんに関しても、近年目覚しい治療成績の進歩も期待されています。

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がん情報ナビゲーター(CIN)第 8期養成講座カリキュラム・講義内容

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講義 No 21 講師名 成田 善孝(国立がん研究センター中央病院) 講義名 脳・神経の腫瘍(成人・小児):疫学・診断・治療の実際

講義概要 がんによる死亡患者のうち 10万人程度が転移性脳腫瘍を合併し、約3万人が転移性脳腫瘍により死亡していると推定されています。転移性脳腫瘍をどう治療していくか、今後はますます真剣に考えていく必要があります。転移性脳腫瘍の平均生存期間は1年程度であり、患者さんの QOLを考えた治療を行うために、エビデンスに基づいた治療法を理解し、脳外科医だけでなく、原発のがんを担当する内科グループ・外科グループそして放射線グループ・緩和ケアチームの医師とも密に連携して治療を行っていく必要があることを習得します。

講義 No 22 講師名 牧本 敦(国立がん研究センター中央病院) 講義名 小児のがん:疫学・診断・治療の実際

講義概要 過去 20年の間に「小児がん」の治療は、目覚ましい進歩をみせました。外科的治療、放射線療法、それに化学療法を加えた集学的治療によって、「小児がん」と診断された子どもたちの六割は病気にうちかって生存できるような時代になりました。しかしまだ医療者の間でも「小児がん」の理解は進んではおらず「小児がん」の治療に習熟した専門医によって治療されなければならない現状を習得します。

講義 No 23 講師名 大島 久美(自治医大さいたま医療センター) 講義名 血液腫瘍①(白血病):疫学・診断・治療の実際

講義概要 造血器悪性腫瘍のなかで多数を占める白血病の特徴、治療法としての造血幹細胞移植の現状、現在頻繁に使われている分子標的医薬品の特徴などを習得する。

講義 No 24 講師名 橋本 千寿子(大和市民病院) 講義名 血液腫瘍②(悪性リンパ腫):疫学・診断・治療の実際

講義概要 悪性リンパ腫では、病型にもよりますが、年令、病期(病気の拡がり)、全身状態、LDH値(血液検査のデータ)、節外病変(リンパ節以外への拡がり)が予後に影響を与えることが知られています。化学療法や自家造血幹細胞移植などについても習得します。

講義 No 25 講師名 奥田 慎也(JR東京総合病院) 講義名 血液腫瘍③(多発性骨髄腫など):疫学・診断・治療の実際

講義概要 多発性骨髄腫は骨髄中の形質細胞というリンパ球のがんで、骨髄やときに他の部位で、異 常な形質細胞が制御を失った状態で増殖する病気です。 主な治療法には、化学療法(抗がん薬による薬物療法)と放射線療法があります。化学療 法(薬物療法)で効果が現れる疾患ですが、残念ながら確実に治癒を期待できる治療法は 確立されていないことについても習得します。

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講義 No 26 講師名 藤原 恵一(埼玉医科大学国際医療センター) 講義名 婦人科がん①(卵巣がん):疫学・診断・治療の実際

講義概要 年齢別にみた卵巣がんの罹患(りかん)率は 40歳代から増加し、50歳代前半でピークを迎えてほぼ横ばいになり、80歳以上でまた増加します。罹患率の年次推移は、1975年以降緩やかな増加傾向にあります。卵巣がんは腹水が貯留するなど自覚症状出て、がんが進行してから、初めて自覚的な症状がでるため早期診断しにくい癌であり、良性の卵巣腫瘍との鑑別は難しく、手術で摘出・検査してから初めて癌と診断される場合も多いことなどを習得します。

講義 No 27 講師名 上坊 敏子(相模野病院) 講義名 婦人科がん②(子宮がん他):疫学・診断・治療の実際

講義概要 我が国では、毎年約 150,00人の女性が新たに子宮頸がんにか罹患し、約 3,500人が命を落としています。また、最近では 20~30代の若い女性に子宮頸がんが増えています。 子宮がんの中でも子宮頸がんは、正しい知識を持ち、HPVワクチンの接種を受け定期的に検診を受けていれば「予防できるがん」になってきていることを学びます。

講義 No 28 講師名 川井 章(国立がん研究センター中央病院) 講義名 骨・筋肉のがん①(骨肉種):疫学・診断・治療の実際

講義概要 骨から発生する悪性腫瘍は骨肉腫と呼ばれ、内蔵などから発生する悪性腫瘍である上皮性腫瘍(いわゆるがん)とは区別されています。腕や足のほか、全身の骨から発生して、他のがんに比べて発生頻度が低いため、診断、治療の専門家が少なく、非専門施設では診断に時間を要することも多く、適切な治療法も広く知られていません。またその種類も非常に細かく分けられ、顕微鏡による診断 (病理診断)にも専門的な知識が必要となっていることを習得します。

講義 No 29 講師名 川井 章(国立がん研究センター中央病院) 講義名 骨・筋肉のがん②(軟部肉腫):疫学・診断・治療の実際

講義概要 肉腫は腕や足のほか、胸部や腹部などの全身の軟部組織から発生します。他のがんに比べて発生頻度が低いため、診断、治療の専門家が少なく、非専門施設では診断に時間を要することも多く、適切な治療法も広く知られていません。肉腫は、骨・筋肉・神経・血管・脂肪などさまざまな組織から発生するので、その種類も非常に細かく分けられ、顕微鏡による診断 (病理診断)にも専門的な知識が必要とることを学びます。

講義 No 30 講師名 西條 長宏(近畿大学) 講義名 CIN養成講座総括講義:近年のがん診療の進歩と将来

講義概要 がん情報ナビゲーター養成講座のラップアップにあたり、近年のがん医療の進歩と今後の動向、医療者、学会(日本臨床腫瘍学会など)のこれまでの取り組み、今後の動向について学びます。