月・地球・太陽の 位置関係と一日の潮汐変化...4 1 要旨...

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1 月・地球・太陽の 位置関係と一日の潮汐変化 13S1-020 河合 康裕 明星大学 理工学部 総合理工学科 物理学系 天文学研究室

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Page 1: 月・地球・太陽の 位置関係と一日の潮汐変化...4 1 要旨 地球が有する唯一の衛星である月、地球が公転している恒星である太陽。それぞれの星

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月・地球・太陽の

位置関係と一日の潮汐変化

13S1-020 河合 康裕

明星大学 理工学部 総合理工学科 物理学系 天文学研究室

Page 2: 月・地球・太陽の 位置関係と一日の潮汐変化...4 1 要旨 地球が有する唯一の衛星である月、地球が公転している恒星である太陽。それぞれの星

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目次

1 要旨…………………………………………………………………4

2 潮汐力の大きさの計算……………………………………………5

2.1・地球の潮汐現象の概要………………………………5

2.2・地球表面での潮汐力の大きさ………………………6

2.3・地球上の特定の地点における潮汐力の時間変化……8

2.4・実際の潮汐の変化と、計算による結果との比較……9

3 月の方向と太陽の方向の角度差の決定……………………………11

3.1・月の満ち欠けから、

月の方向と太陽の方向の角度差を決める方法……………11

3.2・月の撮像観測……………………………………………13

4 東京の潮汐変化の推定と、実際の満潮・干潮時間との比較……15

4.1・月の撮像…………………………………………………15

4.2・得られた月の画像からの月方向と太陽方向の

角度差∆φ の算出……………………19

4.3・太陽方向の角度と月の方向の角度の算出……………………21

4.4・東京における潮汐力の大きさの日変化の計算と、

実際の満潮時刻・干潮時刻の比較…………………………22

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5 考察……………………………………………………………………29

6 参考文献………………………………………………………………30

7 謝辞……………………………………………………………………31

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1 要旨

地球が有する唯一の衛星である月、地球が公転している恒星である太陽。それぞれの星

からは地球上の地表に対して潮の満ち引きという形で太陽・月の双方から地球に及ぶ力、

潮汐力が存在する。この力は地球との距離の関係上、月が太陽の約 46 倍の影響を及ぼ

す。観測による月の観測から、月の中心からの半径と満ち欠けによる影になる部分まで

の長さから太陽方向から見た月の方向の角度を計算から求める。その算出結果をもとに、

地球を 3 次元の図に置き換えたときの地表上のある観測地点の地球の自転軸まわりの

回転角から一日の潮の満ち引きの変化を計算して求め図式化し、気象庁による実際の観

測地点での観測データとの比較を行う。

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2 潮汐力の大きさの計算

2.1 地球の潮汐現象の概要

潮汐とは、地球上の海水面の水位が毎日ほぼ 2 回ずつ昇降し,周期的に満潮と干潮を

繰り返す現象である。月と太陽の万有引力による潮汐力の作用として説明されるもので

あり別名、天文潮という。また潮汐現象を起こす力、潮汐力(起潮力)は地球に対し,

月と太陽は万有引力の法則に従って距離の 3 乗に反比例するため,地球に対する影響は

月のほうが大きく距離の関係上、太陽は月の約 46%の影響力しか持たない。

月による潮汐力は地球の重力と比べるとおよそ 1000 万分の 1 の強さしかないため、

地面やその上に立つ建造物・人間といった実質上地球に固定されている物体に対しての

影響力はほぼ皆無といえる。しかし、大気や海といった流動性のある物体は潮汐力によ

り地球上を常に移動している。このため、地球と月を結ぶ線上に位置する地表の 2 地点

を頂点として海水の膨らみが起きる。この方向(位置)は月の公転に伴って移動するの

だが、地球の自転速度は月の約 30 倍近くの速さがあるため、それを追い越して 1 日に

2 回ほど膨らんだ部分を通過することになる。これが満潮の状態である。ただし、実際

に海水が膨らむ部分は月と地球の直線上にはならない。そのためには、水平方向に移動

する必要があるのだが非常に時間がかかってしまうため、実際に海水が膨らむ部分は地

球の自転方向にかなりずれているものである。地球の自転方向と月の公転方向は一致し

ているので、月に対して先行する方向が最も膨らむことになる。

大潮・小潮・・・ 地球に対して月と太陽が直線上に重なるとき、月と太陽による

起潮力の方向が重なるため、1 日の満潮と干潮の潮位差が大きく

なる。この時期を「大潮」という。

逆に、月と太陽が互いに直角方向にずれているときは、

起潮力の向きも直角にずれて、互いに力を打ち消す形となるため、

満・干潮の潮位差は最も小さくなる。この時期を「小潮」という。

また、大潮と小潮は新月から次の新月までの間にほぼ 2 回ずつ

現れる。そのため、新月と満月の頃には大潮、上弦の月と下弦の月の

頃には小潮になる。

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図 1 地球から見た月・太陽の方向と大潮・小潮の関係

2.2 地球表面での潮汐力の大きさ

地球の質量を M₁、月の質量を M₂とする。2 つの星の距離を a とし、簡略化する

ため、a は一定とする。すなわち、それぞれの重心まわりの軌道は円であるとする。

重心から地球中心までの距離をr₁,重心から月中心までの距離をr₂とおくとする。

r₁・M₁=r₂・M₂

r₁+r₂=a

だから、

r1= M1

M1+M2a

r2= M1

M1+M2a

である。

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ここで、地球中心の重心まわりの運動を考える。地球の重心まわりの回転速度を V₁

であるとすると、その回転による遠心力と月からの重力のつり合いの式は

M1v₁2

r₁= M1

GM₂

a2

となる。ここに 2 つの星が重心のまわりを回る回転角速度:Ωを導入すると

v1=r1Ω

になるので、上式から

r1Ω2=GM2

a2………(1)

が得られる。

一方、地球表面のある点を考え、その点が、地球と月が重心まわりを 1 回転する際に

どういう回転運動をするかを考える。その際、地球の自転による効果は別途考えるもの

として自転は無視するものとする。

地球上のどの点でも、半径 r₁、角速度Ωで円運動をし、それによる遠心力の方向は、月

の方向と反対の方向を向くことがいえる。

よって、地球表面上のある地点 A にある質量 m の物質にかかる遠心力は月の反対の方

向 にm・r1Ω2(直心力)となる。それに対し、月からの重力は、地球中心から見た地

球表面のある地点 A の方向と地球中心から見た月の方向とのなす角を θ とし、地球の

半径を R とすると、その地点から月までの距離は、a-R cos θ と近似できることから、

地球表面上のある点に ある質量mの物質にかかる月からの重力は、月の方向を向いて、

m・GM2

(a−cos 𝜃)2

である。したがって、その地点 A 点の質量に働く力:F は月の方向を正とすると、

F = mGM2

(a−cos 𝜃)2− m・r1Ω2

となる。ここに上記の(1)式を代入すると、

F = m[GM2

(a−cos 𝜃)2−

GM2

a2]

が得られる。

これに、R << a を考慮してテイラー展開すると、地球表面での月による潮汐力として

F =mGM2

a2[

1

(1 −𝑅a

cos 𝜃)2 − 1] ≅

mGM2

a2[1 + 2

𝑅

acos 𝜃 − 1]

= 𝑚2GM2

a3𝑅 cos 𝜃

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が得られる。この式によって、地球表面での月の潮汐力の大きさと

方向は次の図 2 のようになることがいえる。

図 2 右側に伸びている線の先に月があると仮定した場合の、

地球表面における月からの潮汐力の大きさと方向の模式程な図。

このことから、月に最も近い点(θ=0)では月の方向に大きな潮汐力を受け、月から最

も遠い点(θ=π)では、月の反対方向に大きな潮汐力を受けることが分かる。

2.3 地球上の特定の地点における潮汐力の時間変化

次に、地球表面上の特定の地点で地球の自転により潮汐力がとのように変化するかに

ついて求める。地球表面での潮汐力には、月からの成分、太陽からの成分があり、それ

ら2つの成分の寄与を考慮するものとする。

月と太陽からの潮汐力の地表から垂直方向の成分を𝐹⊥,

月からの垂直成分を𝐹⊥⋅𝑀,太陽からの垂直成分を𝐹⊥⋅𝑠とすると、

𝐹⊥=𝐹⊥⋅𝑀+𝐹⊥⋅𝑠

となる。地球中心から見て、地球北極から𝜃𝑇の角度の方向にある地球表面上のある地

点を考えある時刻における、その地点の地球回転角𝜓、月の方向の角度𝜙𝑀、太陽の方

向の角度𝜙𝑆を与えた時の𝐹⊥⋅𝑀,𝐹⊥⋅𝑠は、以下のようになる。

(井上 一教授による計算)

𝐹⊥⋅𝑀 = 𝐹⊥⋅𝑀⋅0

(cos 𝜃𝐸 sin 𝜃 𝑇 cos 𝜙𝑀 cos 𝜓 +sin 𝜃 𝑇sin 𝜙𝑀 sin 𝜓 −sin 𝜃𝐸 cos 𝜃𝑇 cos 𝜙𝑀)²

𝐹⊥⋅𝑠 = 𝐹⊥⋅𝑆⋅0

(cos 𝜃𝐸 sin 𝜃𝑇 cos 𝜙𝑆 cos 𝜓 +sin 𝜃𝑇 sin 𝜙𝑆 sin 𝜓 −sin 𝜃𝐸 cos 𝜃𝑇 cos 𝜙𝑆) ²

θ

𝐑 − 𝐜𝐨𝐬 𝛉

𝐑

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ここで、

𝐹⊥⋅𝑀⋅0 =2𝐺𝑀𝑚𝑅

𝐷𝑀3

𝐹⊥⋅𝑆⋅0=2𝐺𝑀𝑠𝑅

𝐷𝑠3

である。なお、

𝑀𝑚:月の質量

𝑀𝑠:太陽の質量

𝐷𝑀:地球から月までの距離

𝐷𝑠 :地球から太陽までの距離

𝑅:地球の半径

𝐺:重力定数 である。

そして、月からの潮汐力の大きさに対する太陽からの潮汐力の大きさの比として

∝=𝐹⊥⋅𝑆⋅0

𝐹⊥,𝑀,0=

𝑀𝑠

𝑀𝑚(

D𝑀

D𝑠)

3

を導入する。 月・太陽の質量・距離の数値をいれて計算すると、

∝=0.4590385 ≅ 0.46 である。

𝐹⊥ = 𝐹⊥⋅𝑀⋅0𝒇とおくと

𝒇=

(cos 𝜃𝐸 sin 𝜃 𝑇 cos 𝜙𝑀 cos 𝜓 +sin 𝜃 𝑇sin 𝜙𝑀 sin 𝜓 −sin 𝜃𝐸 cos 𝜃𝑇 cos 𝜙𝑀)²

+∝(cos 𝜃𝐸 sin 𝜃𝑇 cos 𝜙𝑆 cos 𝜓 +sin 𝜃𝑇 sin 𝜙𝑆 sin 𝜓 − sin 𝜃𝐸 cos 𝜃𝑇 cos 𝜙𝑆)²

……………………(2)

となる。

2.4 実際の潮汐の変化と計算による結果の比較

本研究においては、以下の方法・手順により理論的予想による潮汐力の計算結果を実

際の潮汐の時間変化と比較する。

1)ある時点における月の撮像を行う。

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2)次節で述べる方法により月の撮像画面を解析し、地球から見た月の方向の、 太

陽の方向からの角度、𝜙𝑀 = 𝜙𝑆 + 𝛥𝜙を求める。

3)夏至の時の太陽の方向を基準として、その観測日の太陽方向の回転角φS を 求

め、1)で求めた∆φにより𝜙𝑀 = 𝜙𝑆 + 𝛥𝜙を計算する。

4)潮汐力の変化を見る地点として、東京を考え、東京の緯度より

𝜃𝑇 = 90° − 35° = 55° = 0.96(ラジアン)

とする。また、

𝜃𝐸 = 23.5° = 0.41(ラジアン)である。

5)以上の数値を(2)式に代入し、地球の回転角𝜓を 0~2π まで変化させ て、地

球回転による潮汐力の日変化を計算する。そして、地球の回転角𝜓の値 が観測日の太

陽の方向𝜙𝑆に等しくなった時が、その日の太陽の南中時間(ほぼ昼 12 時の時刻)と考

えられるので、それによって、東京における潮汐力が極大・極 小になる時刻を

求める。

6)4)で求めた結果を、東京におけるその日の満潮・干潮の時間と比べる。

それぞれの角度の関係を図 3 に示す。

図 3 地球の斜め横方向から見た時の月・太陽の各角度の関係

東京

【北緯 35°】

地球の回転軸

23.5

d

𝜑 赤道

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3 月の方向と太陽の方向の角度差の決定

3.1 月の満ち欠けから、

月の方向・太陽の方向の角度差を決める方法

月の満ち欠けはとは、月が太陽の光を反射することによって光る面が生まれ、月と地

球の公転によって影ができることに生じる。この満ち欠けの程度を用いて、前節で定義

された月の方向と太陽の方向の角度差𝛥𝜙を決める。

月の半径にあたる視角の範囲を𝑅、満ち欠けによって月の中心から影になる部分まで

の視角の値を𝐷とすると、月の満ち欠けに応じて次の 8 つの場合について、それぞれの

式で角度差𝛥𝜙が計算できる。

場合 1) 新月から上弦の月(0 ≤ ∆𝜑 ≤𝜋

2)のとき

図 4 場合 1) における、地球から見た月の方向と太陽の方向の角度差

図 4 より、角度∆𝜑は

cos( ∆𝜑) =𝐷

𝑅

cos−1 ( ∆𝜑) =𝐷

𝑅

D

∆𝜑

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場合 2) 上弦の月から満月(𝜋

2< ∆𝜑 π)のとき

図 5 場合 2) における、地球から見た月の方向と太陽の方向の角度差

図 5 より、角度∆𝜑は

sin(∆𝜑 −𝜋

2) =

𝐷

𝑅

∆𝜑 = sin−1(𝐷

𝑅) +

𝜋

2

場合 3) 満月から下弦の月(π < ∆𝜑 3

2π)のとき

図 6 場合 3) における、地球から見た月の方向と太陽の方向の角度差

∆𝝋

D

D ∆𝝋

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図 6 より、角度∆𝜑は

cos(∆𝜑 −𝜋

2) =

𝐷

𝑅

∆𝜑 = cos−1 (𝐷

𝑅) + 𝜋

場合 4) 下弦の月から新月(3

2π < ∆𝜑 2π)のとき

図 7 場合 4) における、地球から見た月の方向と太陽の方向の角度差

図 7 より、角度∆𝜑は

sin(∆𝜑 −3

2𝜋) =

𝐷

𝑅

∆𝜑=−sin−1(𝐷

𝑅) +

3

D

∆𝝋

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3.2 月の撮像観測

前節に述べた方法に沿って、ある時刻での月の満ち欠けから𝛥𝜑を決めるため、

月の撮像 観測を行った。

なお、観測には、以下の通りの観測装置・ツールを用いた

望遠鏡:リッチークレチアン式40cm反射望遠鏡の15cmガイド望遠鏡

(明星大学の天文台)

カメラ:CanonEOS 5D MarkⅡ(同天文台の備品)

パソコン:Windows2010(同天文台の備品)

ソフト:ISO Utility・Master 2013

また、手順は以下の通りである。

カメラを望遠鏡に取り付け、カメラと電源・パソコンを配線でつなぐ。

カメラ・パソコンの電源を入れ、パソコンのソフト「ESO Utility」「Master 2013」

を立ち上げる。

「Master 2013」で、望遠鏡を目標天体である月の座標に移動させる。

「ISO Utility」のライブビューを見ながら月の焦点を合わせる。

ISO感度を800で固定し、シャッタースピードを変えながら撮影する。

その後、次の手順で画像処理を行った

⊡ 描いた円の中心を分かりやすくするために、「ステライメージ7」の「編集バー」か

ら「ライン」ツールを選び、描いた円をクリックすると現れる円の中心に合うように、

縦・横にラインを引く。

⊡ 描いた円の中心を分かりやすくするために、「ステライメージ7」の「編集バー」か

ら「ライン」ツールを選び、描いた円をクリックすると現れる円の中心に合うように、

縦・横にラインを引く。

⊡ 「ステライメージ7」の「編集バーから計測ツールを選び、円の端から中心を通って

反対側の端まで ドラッグし、現れる「計測ダイアロ」の 結果から月ドラッグし、

現れる「計測ダイアロ」の 結果から月の直径 (2R)を測定する。

⊡ 同じように、「計測」ツールより、円の中心から円の中心から月の影ところまで

ドラッグし「計測ダイアログ」の計測結果から月の中心から影までの長さ(D)を

測定する。

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4 東京の潮汐変化の推定と実際の満潮・干潮時

間との比較

4.1 月の撮像

2.4 節に述べた手順のとおり、月の観測日における東京の潮汐変化の推定を行い、実

際の満潮・干潮時刻との比較を計 4 つ分行った。以下、4 つの観測日時における

観測諸元と月の画像を示す。

1) 観測1 月齢 2.6、大潮の末日である 12 月 2 日に最初の月の撮像観測を

行った。月の撮像,観測諸元は下部に示すものである。

図 16 12 月 2 日 17:45:58 月の画像

撮像時間:1/10 秒

撮影日 12 月 2 日

ISO 感度 800

撮影枚数 30 枚

シャッター

スピード

1/3, 1/6, 1/10, 1/13, 1/15,1/20,

1/25, 1/30, 1/40, 1/60, 1/80 秒

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2) 観測2 月齢 6.6、中潮の末日であり小潮近くである 12 月 2 日に最初の月の

撮像観測を行った。月の撮像,観測諸元は下部に示すものである。

図 17 12 月 6 日 19:57:28 月の画像

撮像時間:1/60 秒

撮影日 12 月 6 日

ISO 感度 800

撮影枚数 22 枚

シャッター

スピード

1/10, 1/13, 1/15,1/20,

1/25, 1/30, 1/40, 1/50,1/60, 1/80 秒

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3) 観測3 月齢 9.6、小潮の末日である 12 月 9 日に最初の月の撮像観測を

行った。月の撮像,観測諸元は下部に示すものである。

図 18 12 月 9 日 19:50:08 月の画像

撮像時間:1/100 秒

撮影日 12 月 9 日

ISO 感度 800

撮影枚数 28 枚

シャッター

スピード

1/10, 1/13, 1/15,1/20,1/25,

1/30, 1/40, 1/60, 1/80,1/100 秒

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4) 観測4 月齢 14.6、大潮の初日であり、月齢上、満月に位置する 12 月 14 日

に最初の月の撮像観測を行った。月の撮像,観測諸元は下部に示すものである。

図 19 12 月 14 日22:56:36‏‏ 月の画像

撮像時間:1/400 秒

撮影日 12 月 14 日

ISO 感度 800

撮影枚数 48 枚

シャッター

スピード

1/10,1/15,1/20,1/25,1/30,1/40,1/60,1/80,1/100,1/125,1/150,1/200,

1/250,1/320,1/400,1/500,1/640,1/800,1/1000,1/1250,1/1400 秒

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4.2 得られた月の画像からの月方向と太陽方向の

角度差∆φ の算出

前節で得られた4つの撮像につき、3.1 で述べた方法により、月方向と太陽方向の角

度差∆φ を求めた。

1)観測 1 [12 月 2 日]

3.1 で述べた「場合 1」に相当するので、∆φ は

∆𝜑 = cos−1 (𝐷

𝑅)

によって求めることができる。R と D は、ステライメージ 7 で読み取るピクセルの

座標を読み取り、

R=1246.000

D=1096.000

が得られた。よって、

∆𝜑 =0.49567350756638956≒0.50

∆𝜑 =0.50 が得られる。

2)観測 2 [12 月 6 日]

これも同様に「場合 1」に相当するので、∆φ は

∆𝜑 = cos−1 (𝐷

𝑅)

によって求めることができる。ステライメージ 7 の読み取りから用いた値より

R=1482.000

D=432.000

∆𝜑 =1.2749630185818576≒1.27

𝛥𝜑=1.27 が得られる。

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20

3)観測 3 [12 月 9 日]

これは、「場合 2」に相当するので、∆φ は

∆𝜑=sin−1(𝐷

𝑅) +

𝜋

2

によって求まる。ステライメージ 7 の読み取りから用いた値より

R=1584.000

D=768.000

∆𝜑 = 0.5061899196847102+1.5707963267948966≒2.08

𝛥𝜙=2.08 が得られる。

4)観測 4【満月】 [12 月 14 日]

この時は、月齢上の満月だったので「場合 4」から

∆𝜑 = 𝜋 になる。

R=1584.000

D=1560.000

よって、

∆𝜑 = 3.141592653589793≒3.14

∆𝜑= 3.14 が得られる。

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4.3 太陽方向の角度と月の方向の角度の算出

次に、観測日の夏至の日からの日数により𝜙𝑆を求めた。地球から見た太陽の回転角

𝜙𝑆の基準軸は夏至の時に太陽の方向にとったので、夏至の 6 月 21 日から観測日まで

の日数を𝑋とすると、

𝜙𝑆= 𝑋

365×2π(ラジアン)

より、𝜙𝑆が計算される。そして、𝜙𝑆に上で求めた∆φを足すことで、

𝜙𝑀が求まる。4つの観測日に対して計算された𝜙𝑆,𝜙𝑀の値は以下の通りである。

1)観測 1 [12 月 2 日]

𝑋=164 日

𝜙𝑆=2.823129837≒2.82

𝜙𝑀 = 𝜙𝑆 + 𝛥𝜑

𝜙𝑀 =2.82+0.50=3.32

2)観測 2 [12 月 6 日]

𝑋=168 日

𝜙𝑆=2.85753≒2.86

𝜙𝑀 = 𝜙𝑆 + 𝛥𝜑

𝜙𝑀 =2.86+1.27=4.13

3)観測 3 [12 月 9 日]

𝑋=171 日

𝜙𝑆=2.943629281≒2.94

𝜙𝑀 = 𝜙𝑆 + 𝛥𝜑

𝜙𝑀 =2.94+2.08=5.02

4)観測 4 [12 月 14 日]

𝜙𝑆=3.029700313≒3.03

𝜙𝑀 = 𝜙𝑆 + 𝛥𝜙

𝜙𝑀 =3.03+3.14=6.17

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22

4.4 東京における潮汐力の大きさの日変化の計算と実際の

満潮時 刻・干潮時刻の比較

𝜃𝐸 :地球の自転軸と公転軸の開き角

𝜃𝐸 = 23.5° = 0.41(ラジアン)

𝜃𝑇:地球の中心から見た自転軸と東京の方向(観測する地点)の角

𝜃𝑇 = 90° − 35° = 55° = 0.96(ラジアン)

上記の𝜃𝐸,𝜃𝑇と上で求めた4つの観測日における𝜙𝑆と𝜙𝑀の数値を、2.3 節において

の(2)式に代入し、地球の回転角𝜓を 0~2π まで変化させ、東京における潮汐力の

一日の変化を予測する図を作成した。

1)観測 1 [12 月 2 日]

図 20 は、観測日1における潮汐力の変化を表すグラフである。

なお、以後すべての潮汐力の変化のグラフ縦軸は、2.3 節式(2)で計算された

f の値。横軸は、地球の自転角度で 0~2πの数値になっている。

図 20 12 月 2 日の潮汐力の日変化の計算結果。

この日の太陽の方向は𝜙𝑆=2.82(ラジアン)で与えられるから、𝜓~𝜙𝑆の方向が昼

12 時に対応すると考えられる。

それにより、図 20 における回転角𝜓と東京での時刻との関係を推定し、f値の計算

結果とともに下記の表に示した。

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

0 1 2 3 4 5 6 7

12月2日 月齢 2.6(大潮)

f

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表からは、満潮時刻は午前 1 時、午後 13 時頃、干潮時刻は午前 6 時、午後 20 時頃に

起きることが予想される。

一方、気象庁が発表した

東京都 中央区 晴海5丁目

緯度: 35°39′N

経度: 139°46′E

潮位表基準面の標高: -114.1(cm)

における潮位の記録からは、実際には下のような時刻に満潮・干潮が起きている。

なお、以後の観測データも上記の観測地点における結果を参照するものとする。

i ψ (0~2π ) f T1 0.262 0.352798 午前2時2 0.524 0.271777 午前3時3 0.786 0.165241 午前4時4 1.048 0.07633 午前5時5 1.31 0.048174 午前6時6 1.572 0.111001 午前7時7 1.834 0.272475 午前8時8 2.096 0.51397 午前9時9 2.358 0.793878 午前10時

10 2.62 1.057197 午前11時11 2.882 1.24891 正午12時12 3.144 1.327689 午後13時13 3.406 1.276289 午後14時14 3.668 1.105915 午後15時15 3.93 0.853386 午後16時16 4.192 0.571866 午後17時17 4.454 0.317594 午後18時18 4.716 0.136109 午後19時19 4.978 0.051577 午後20時20 5.24 0.061985 午後21時21 5.502 0.141362 午後22時22 5.764 0.248333 午後23時23 6.026 0.338592 深夜24時24 6.283 0.37771 午前1時

♦満潮の時刻

♦干潮の時刻

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気象庁のデータによる潮位表

このことから、実測値は計算値より約 5 時間程度遅れていることになっている。

2)観測 2 [12 月 6 日]

図 21 は、観測日2における潮汐力の変化を表すグラフである。

図 21 12 月 6 日の潮汐力の日変化の計算結果。縦軸、横軸は図 20 と同じ。

図 21 における回転角𝜓と東京での時刻との関係を推定し、f値の計算結果とともに次

の表に示した。

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

0 1 2 3 4 5 6 7

12月6日 月齢 6.6(中潮)

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表からは、満潮時刻は午前 5 時、午後 16 時頃、干潮時刻は午前 9 時、午後 23 時頃に

起きることが予想される。これに対し、気象庁による満潮・干潮に実測時刻は以下のよ

うであった

気象庁のデータによる潮位表

ここにおいても、実測値は計算値より約 5 時間、干潮時刻では約 7 時間程度

i ψ (0~2π ) f T1 0.262 0.283601 午前2時2 0.524 0.368936 午前3時3 0.786 0.430636 午前4時4 1.048 0.45487 午前5時5 1.31 0.44149 午前6時6 1.572 0.403636 午前7時7 1.834 0.363558 午前8時8 2.096 0.34582 午前9時9 2.358 0.369768 午前10時

10 2.62 0.443339 午前11時11 2.882 0.559953 正午12時12 3.144 0.699382 午後13時13 3.406 0.832418 午後14時14 3.668 0.928156 午後15時15 3.93 0.961958 午後16時16 4.192 0.921992 午後17時17 4.454 0.812596 午後18時18 4.716 0.653551 午後19時19 4.978 0.475424 午後20時20 5.24 0.312195 午後21時21 5.502 0.193079 午後22時22 5.764 0.135684 午後23時23 6.026 0.142263 深夜24時24 6.283 0.198565 午前1時

♦満潮の時刻

♦干潮の時刻

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遅れていることになる。

3)観測 3 [12 月 9 日]

図 22 は、観測日3における潮汐力の変化を表すグラフである。

図 22 12 月 9 日の潮汐力の日変化の計算結果。縦軸、横軸は図 20 と同じ。

図 22 における回転角𝜓と東京での時刻との関係を推定し、f値の計算結果とともに下

記の表に示した。

0

0.5

1

1.5

0 1 2 3 4 5 6 7

12月9日 月齢 9.6(小潮)

i ψ (0~2π ) f T1 0.262 0.093561 午前2時2 0.524 0.119597 午前3時3 0.786 0.22732 午前4時4 1.048 0.399538 午前5時5 1.31 0.602149 午前6時6 1.572 0.792462 午前7時7 1.834 0.929863 午前8時8 2.096 0.985995 午前9時9 2.358 0.951786 午前10時

10 2.62 0.839478 午前11時11 2.882 0.67913 正午12時12 3.144 0.51056 午後13時13 3.406 0.372875 午後14時14 3.668 0.294398 午後15時15 3.93 0.285655 午後16時16 4.192 0.337271 午後17時17 4.454 0.423281 午後18時18 4.716 0.508932 午後19時19 4.978 0.560798 午後20時20 5.24 0.556467 午後21時21 5.502 0.491136 午後22時22 5.764 0.379302 午後23時23 6.026 0.251083 深夜24時24 6.283 0.145741 午前1時

♦満潮の時刻

♦干潮の時刻

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表から、満潮時刻は午前 9 時、午後 20 時頃、干潮時刻は午前 2 時、午後 16 時頃に起

きることが予想される。これに対し、気象庁による満潮・干潮に実測時刻は以下のよう

であった

気象庁のデータによる潮位表

ここにおいても、実測値は計算値から 3~4 時間程度遅れている

4)観測 4 [12 月 14 日]

図 23 は、観測日4における潮汐力の変化を表すグラフである。

図 23 12 月 14 日の潮汐力の日変化の計算結果。縦軸、横軸は図 20 と同じ。

図 23 における回転角𝜓と東京での時刻との関係を推定し、f値の計算結果とともに下

記の表に示した。

0

0.5

1

1.5

0 2 4 6 8

12月14日 月齢14.6(大潮)

f

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表からは、満潮時刻は正午 12 時、午後 24 時頃、干潮時刻は午前 4 時、午後 19 時頃に

起きることが予想される。これに対し、気象庁による満潮・干潮に実測時刻は以下のよ

うであった

気象庁のデータによる潮位表

このデータにおいても、全体的に 5~7 時間程度遅れていることが分かった。

i ψ (0~2π ) f T1 0.262 0.322565 午前1時2 0.524 0.203256 午前2時3 0.786 0.080784 午前3時4 1.048 0.006317 午前4時5 1.31 0.022329 午前5時6 1.572 0.149666 午前6時7 1.834 0.38024 午前7時8 2.096 0.677416 午前8時9 2.358 0.984119 午前9時

10 2.62 1.236607 午前10時11 2.882 1.380307 午前11時12 3.144 1.383558 正午12時13 3.406 1.24564 午後13時14 3.668 0.996955 午後14時15 3.93 0.691319 午後15時16 4.192 0.392403 午後16時17 4.454 0.157899 午後17時18 4.716 0.025575 午後18時19 4.978 0.004859 午後19時20 5.24 0.076087 午後20時21 5.502 0.197501 午後21時22 5.764 0.318003 午後22時23 6.026 0.392129 午後23時24 6.283 0.393857 深夜24時

♦満潮の時刻

♦干潮の時刻

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5 考察

この観測・解析結果からすべてのサンプルにおいて、約 4~6 時間前後の満潮・干潮

時刻のズレが誤差として確認された。主な要因としては、

実際の観測地点(東京都 中央区 晴海5丁目)における地形上の海水の流れ,観測日

の気象上の影響などによる観測地点での潮汐力の変化が関係しているという可能性。

また、日本の標準時子午線は兵庫県明石市を基準として東経 135°に定められている

ため今回、実験対象とした東京都では基準が合わず、観測・解析結果が日本のいずれか

の地点における潮汐データに近似しているのではないかという可能性。

この2つが挙げられるのではないかと考えられる。

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6 参考文献

⊡ http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/

⊡ 2016 版 理科年表

⊡ http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/phases_of_moon.html

⊡ http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php

⊡2016年 卒業論文 12R1-004 林 愛也

⊡天文学への招待 岡村定矩 編集

⊡http://koyomi8.com/moonage.htm

⊡http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

⊡明星大学 井上 一教授

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7 謝辞

本論文の作成にあたり、長期に渡りご指導・ご教示をいただきました担当教授の

井上 一教授をはじめ小野寺 幸子教授、実習指導員の日比野 由美先生、

天文学研究室の皆様。多くのことをご助力していただきまして心より御礼申し上げます。