完成図作成基準 - 名古屋市上下水道局 · pdf. 契約番号...

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平成 30 年 4月

完成図作成基準

下水道管路施設編

目次

1. 総則1.1 適用 ................................................................................................. 1

2.作成図面

2.1 作成図面 ............................................................................................. 1

2.2 基本事項 ............................................................................................. 3

2.3 定型図枠 ............................................................................................. 4

2.4 完成図の構成 ....................................................................................... 7

2.5 完成図データ ....................................................................................... 8

3.作成基準

3.1 測量基準 ........................................................................................... 10

3.2 一般事項 ........................................................................................... 10

3.3 開削工事(下水道築造工事) ................................................................. 20

3.4 更生工事(下水道改築工事) ................................................................. 33

3.5 推進・シールド工事 ............................................................................. 40

3.6 取付管工事 ........................................................................................ 59

3.7 付属工事(腹付管、圧送管など)............................................................ 68

4.図形記号

4.1 図形記号 ........................................................................................... 75

★ 堰室表作成の手引き ............................................................................... 83

★ 完成図の流れ ....................................................................................... 88

★ CHECK POINT ......................................................................... 89

◎ 図面例と解説 ....................................................................................... 90

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1. 総則 1.1 適用 本基準は、下水道管きょ(本管)、マンホール、取付管、雨水ます、取付ます等の新設、更生、撤去、残置、改造工事で受注者が「土木工事共通仕様書」に基づき、上下水道局に提出する完成図面類に適用するものである。 【解説】 ① 光ファイバーケーブルや汚泥輸送管の布設工事等に伴い下水道管きょ(本管)、マンホール、取付管等を新設、更生、撤去、残置、改造した場合や承認工事においても適用する。

② この基準に定めのない項目については、「土木製図(JISA0101)」、土木学会制定「土木製図基準」等の製図関係の規格に準拠するものとする。

2. 完成図2.1 完成図 受注者は、完成検査時に「完成図面類」を提出すること。

【解説】 ① 完成図面類は表 2.1.1 のとおりとすること。

表 2.1.1 完成図面類 ◆提出媒体と部数

名称 提出媒体 部数 備考 完成図 紙(A1またはA2) 1 必須 完成図データ CD-R 1 必須 縮小印刷版完成図 紙(A4) 必要部数 必須 製本図(原図版) 製本(A1またはA2) 必要部数 必要に応じて

◆送付先 名称 送付先 備考

完成図 技術管理課 完成図データ 技術管理課

縮小印刷版完成図 施工担当公所 維持担当公所

・維持担当課が複数に及ぶ 場合はその数とする

製本図(原図版) 施工担当公所 維持担当公所

・必要に応じて作成 ・維持担当課が複数に及ぶ 場合はその数とする

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② 受注者は完成図を作成するために、監督員から「設計図CADデータ」を借用することができる。

③ 作成する図面の用紙サイズはA1またはA2とすること。なお、仕上げ寸法はJIS-P0138 のとおりとし、A1は594㎜×841㎜、A2は420㎜×594㎜とする。

④ 提出する用紙は上質紙とすること。なお、上質紙の厚さは 55㎏(64.0g/㎡)とすること。

⑤ 複数の枚数で構成される場合は、同一の用紙サイズで作成すること。 ⑥ 縮小印刷版完成図はホチキス留め等による簡易な方法で図面を綴る方法でも可とし、製本とする必要はない。

⑦ 製本図(原図版)は監督員に求められた場合に作成し提出すること。 ⑧ 製本図(原図版)は原図と同規格の図面の2つ折り製本とし、表紙と背表紙に契約番号と件名を記載すること。

⑨ 完成図データの仕様は「2.5 完成図データ」のとおりとすること。

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2.2 基本事項 (1)完成図は明瞭に作成すること。 (2)完成図に使用する文字は判読しやすい文字体とすること。 (3)完成図に使用する線と記号は指定するものとすること。 (4)形状や位置を表す寸法は完成寸法とすること。 【解説】 (1)について ① 完成図は白黒で作成すること。② 文字、記号、線の濃度は一定とすること。

(2)について ① 文字の大きさはA4サイズで縮小印刷した場合でも、判読できるサイズとすること。 ② 文字の字体は判読しやすい字体とすること。

(3)について ① 完成図に使用する線の種類は表 2.2.1 のとおりとすること。

表 2.2.1 完成図で使用する線 実線 破線 一点鎖線 二重線

② 完成図に使用する記号は「4.図形記号」のとおりとすること。 ③ 独自の線や記号を用いる場合は、図面の適当な位置に凡例を記載すること。

(4)について ① 個々の部分の寸法の合計または全体の寸法は、順次、個々の部分の寸法の外側に記入すること。

② 構造図等で表示する寸法の単位は㎜(ミリメートル)を基本とし、単位記号をつけない。

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2.3 定型図枠 完成図面の定型図枠は指定のとおりとすること。

【解説】 ① 完成図面の定型図枠は図 2.3.1 のとおりとし、左側に「件名」と「図種」を、右下側に「標題」を記載すること。

② 件名には契約件名を、図種には「位置図」「施設平面図」「縦断図」などの該当図面に図示してある図面の種類を記載すること。

③ 図枠線の太さは1㎜程度とし、用紙の端から 25㎜程度の余白をとること。 ④ 件名欄および図種欄の幅は 30㎜程度とすること。⑤ 件名および図種は縦書きとして、判読しやすい文字の大きさと字体とすること。

図 2.3.1 定型図枠 ⑥ 標題の大きさは縦 90㎜、横 120㎜程度とすること。⑦ 標題は図 2.3.2 のとおりとし、以下の項目を記載すること。 (ア)契約番号、(イ)件名、(ウ)該当メッシュ番号、(エ)図種、(オ)図番 (カ)完成年度、(キ)工期、(ク)受注者、(ケ)処理区、(コ)排水区、 (サ)施工担当課公所 ただし、承認工事の場合は図 2.3.3 のとおりとすること。

⑧ 標題の記載には以下の点に特に注意すること。 (ア)契約番号は最終の契約番号とすること。 (イ)件名の町丁名の数字・漢数字は正しく記載すること。 (ウ)該当メッシュ番号には図面に記載がある施設のメッシュ番号を記載すること。 (エ)図種には該当図面に記載のある図種をすべて記載すること。 (オ)図番は(該当ページ数)/(総ページ数)で記載すること。

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(カ)完成年度は西暦で記載すること。(キ)工期は契約工期(和暦)を記載すること。 (ク)受注者は支店名等についても記載すること。 (ケ)処理区は監督員に確認し記載すること。なお、該当する処理区が複数ある場合はすべて記載し、施設平面図(管きょ・マンホール)に各処理区の範囲を明 確にしたうえで、それぞれの処理区を適切な位置に記載すること。

(コ)排水区は監督員に確認し記載すること。なお、該当する排水区が複数ある場合はすべて記載し、施設平面図(管きょ・マンホール)に各排水区の範囲を明確にしたうえで、それぞれの排水区を適切な位置に記載すること。また、排水区の設定がない地域は「―(ハイフン)」とすること。

(サ)施工担当課公所は完成時の課公所名とすること。 ⑨ 各項目の高さと幅の目安は図 2.3.2 のとおりとし、横書きで判読しやすい文字の大きさと字体とすること。

⑩ 2頁以降の標題の「処理区」「排水区」「施工担当課公所」は省略することができる。

契約番号 2015-3-123-45-678 14 ㎜

92 ㎜

件 名 ○○○○○○○下水道築造工事 14 ㎜

該当メッシュ番号 1234、1235、1334、1335 8㎜

図 種 位置図、一般平面図、縦断図 8 ㎜

図 番 ○○/□□ 完成年度 2015 8 ㎜

工 期 平成○〇年○○月○○日 ~ 平成○〇年○○月○○日 8㎜

受注者 株式会社 ○○○○ 名古屋支店 8 ㎜

処理区 ○○処理区 8㎜

排水区 ○○川流域 ○○○○○○○○排水区 8 ㎜

施工担当課公所 ○○管路センター 8㎜

20㎜ 40 ㎜ 20㎜ 40 ㎜

120 ㎜

図 2.3.2 標題と記載例

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※なお、単価契約の場合は「件名」と「工期」は以下のとおり記載すること。

件名:契約件名の後に括弧書きで施工場所の代表地名を記載すること。 <整備工事の例>

件 名 ○○区内下水道整備工事(単価契約) (○○区○○町○丁目地内)

<築造工事等の例>

件 名 ○部管路センター管内下水道築造工事等(単価契約)第○工区 (○○区○○町○丁目地内)

工期:施工工期を記載すること。

工 期 平成○〇年○○月○○日 ~ 平成○〇年○○月○○日

開発者 ○○○○○○ 14 ㎜

92 ㎜

件 名 ○○○○○○○下水道築造工事(承認工事) 14 ㎜

該当メッシュ番号 1234、1235、1334、1335 8 ㎜

図 種 位置図、一般平面図、縦断図 8 ㎜

図 番 ○○/□□ 完成年度 2015 8 ㎜

工 期 平成○〇年○○月○○日 ~ 平成○〇年○○月○○日 8㎜

施工者 株式会社 ○○○○ 名古屋支店 8 ㎜

処理区 ○○処理区 8㎜

排水区 ○○川流域 ○○○○○○○○排水区 8 ㎜

施工担当課公所 ○○管路センター 8㎜

20㎜ 40 ㎜ 20㎜ 40 ㎜

120 ㎜

図 2.3.3 標題と記載例(承認工事の場合)

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2.4 完成図の構成 完成図として作成する図種は工事内容や規模に合わせたものとすること。① 作成する図面の基本構成は表 2.4.1 のとおりとすること。 ② 工事内容が2つ以上ある場合は、該当するすべての図種を作成すること。 ③ 作成した図面の上側に図題として図種を記載すること。

表 2.4.1 図面の基本構成 工事内容

図種 開削 更生 シールド

推進取付管 改造

位置図 ○ ○ ○ ○ ○ 一般平面図 △ △ △ × × 施設平面図(管きょ・マンホール) ○ ○ ○ × △ 施設平面図(取付管・ます) ○ ○ △ ○ △ 縦断図 ○ × ○ × △ 管きょ断面図 × ○ △ × △ 構造図及び配筋図 △ × ○ × △ 管及びセグメント割付図 × × △ × △ 残置詳細図 △ × △ × △ 付帯工図 × × △ × △ 詳細平面図 △ × △ × △ 横断図 △ × △ × △ 地形変更図 △ × △ × △ 監督員が作成を指示した図面 ○ ○ ○ ○ ○

○… 作成 △… 必要に応じて作成 ×… 不要(注意)表 2.4.1 は図面の基本構成を示すものであり、「×」の図種であっても監督員に

指示された場合は作成すること。

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2.5 完成図データ (1)完成図データは電子データとして提出すること。 (2)完成図データはCD-RまたはDVD-Rに格納すること。 【解説】 (1)について ① 完成図データは表 2.5.1 のとおりとすること。

表 2.5.1 完成図データ

名称 形式 ファイル名 備考

完成図面 データ①

PDF. 契約番号

○例2015-3-123-45-678全ページを1つの ファイルにまとめる

完成図面 データ②

TIFF.契約番号_**

○例2015-3-123-45-678_011ページを1つのファイル として連番をつける

雨水ます (取付管)写真データ

PDF. 契約番号_photo

○例2015-3-123-45-678 _photo

完成図書として 紙で提出したもの 排水設備

(取付管)写真データ

② 完成図面データ①(PDF)のファイル名は契約番号とすること。 ③ 完成図面データ②(TIFF)のファイル名は契約番号の後ろにアンダースコア「 _ 」を追記し、続いてページ番号を2桁の数字で記載すること。

④ 完成図面データはPDF形式【Portable Document Format 形式】(Adobe System 社が開発した、文書ファイル形式)及びTIFF形式【Tag Image File Format 形式】(Aldus 社とMicrosoft 社が開発した、画像ファイル形式)とすること。

⑤ 完成図面データはA1またはA2の原寸サイズとすること。 ⑥ 完成図面データ②(TIFF)の1ファイルあたりは500KB程度とすること。また、解像度は400dpi 以上とすること。

⑦ 雨水ます(取付管)写真データは完成図書として作成した写真帳の「12.桝および取付管工事(下水道工事)」の雨水取付管・ますに関する写真等(施工位置図を含む)を電子データで提出するものとし、編集等は必要としない。

⑧ 排水設備(取付管)写真データは完成図書として作成した写真帳の「12.桝および取付管工事(下水道工事)」の排水設備取付管に関する写真等(施工位置図を含む)を電子データで提出するものとし、編集等は必要としない。

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(2)について① 電子媒体はCD-RまたはDVD-Rとし、仕様は表 2.5.2 のとおりとすること。

表 2.5.2 CD-R等の仕様

容 量CD 650MBまたは 700MB DVD 4.7GB

標準 フォーマット形式

CD ISO9660(レベル2) DVD UDF(Universal Disk Format)

ラベル書き込み 可能 ② プリンタにてラベルを図 2.6.1 のように印字すること。シール等をCD-R等に張り付けることは認められない。

③ CD-R等のウイルスチェックは必ず提出直前に行うこと。④ ウイルス対策ソフトは指定しないが、シェアの高いものを使用し、可能な限り最新のウイルス対策ソフトを使用すること。

図 2.5.1 CD-R等のラベル印字例

完成年度:○○○○年度

契約番号:○○○○-○-○○○-○○-○○○

件名:○○○○○○○○○○下水道築造工事

工期:平成○○年○○月○○日~平成○○年○○月○○日

受注者:株式会社 ○○○○○ 名古屋支店

ウイルスチェックに関する情報

ウイルス対策ソフト名:○○○○○○

ウイルス定義:○○○○年○○月○○日

チェック年月日:○○○○年○○月○○日

フォーマット形式:○○○○○○

作成年月日:○○○○年○○月○○日

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3. 作成基準3.1 測量基準標高基準は、名古屋市上下水道局の下水道基本基準面(S.P)とすること。

【解説】 ① 下水道基本基準面(S.P)は名古屋港基準面(N.P)より 10m低い基準面である。また、下水道基本基準面(S.P)は東京湾平均海面(T.P)より 11.412m低い基準面である。

② 測量の水準基標は、名古屋市基準点とすること。また、水準基標は図 3.1.1 のように図示すること。

図 3.1.1 水準基標

3.2 一般事項 完成図の作成に必要な主な項目は以下のとおりである。 (1)道路地形(2)管きょ (3)マンホール (4)取付管 (5)ます (6)鞘管 (7)基礎 (8)防護 (9)付帯設備 (10)凡例(11)その他 【解説】 (1)道路地形について① 道路地形は「上下水道マッピングシステム」(以降、マッピングシステムという)の道路地形を使用すること。

② 道路の拡張・新設等でマッピングシステムに利用できる地形がない場合は受注者にて用意した道路地形とすること。この場合、地形変更図を提出すること。また、道路接続点や折れ点等と対応する座標の表を作成すること。ただし、用いる座標点は国土基本図第Ⅶ系原点(通称、高山原点)とすること。

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(2)管きょについて ① 記載項目は新設、撤去、残置、更生の工事内容により区別する。 ② 各項目は該当する管きょの付近に記載するものとし、必要があれば旗揚げにより明 示すること。

(ア)図形 ① 管きょを示す図形は「4.図形記号(1)管きょ表示図形」のとおりとすること。 ② 管きょとマンホール等との接点を示す図形は「4.図形記号(2)管きょとマンホール等との接点」のとおりとすること。

(イ)施工種別 ① 施工種別を示す記号は「4.図形記号(3)管きょ施工種別」のとおりとすること。 (ウ)排水区分 ① 排水区分は「合流」「雨水」「分流」に区別される。 ② 排水区分が雨水の場合のみ「(R)」と記載し、合流と分流の場合は何も記載しないこと。

(エ)延長(スパン距離)① 管きょ延長は、その管きょが接続する両端マンホールのマンホール蓋の中心間距離とすること。これは図 3.2.1 のように「設計図」及び「出来形管理図」とは異なるため、注意すること。

② 水平距離を基本とするが、傾斜地では地表面上での距離とすることができる。③ 単位はm(メートル)とすること。また、有効数字は小数第1位とし、小数第2位を四捨五入すること。

④ シールドや推進工事等で1スパンの延長が長距離で曲線部がある場合は管きょ中心線上の曲線長とできる。

⑤ 接続するマンホールにマンホール蓋が複数ある場合は、最短距離となるマンホール蓋の中心間距離とすること。(図 3.2.1 参照)

図 3.2.1 延長の基準点

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(オ)断面形状 ① 断面形状を示す記号は「4.図形記号(4)管きょ断面形状」のとおりとすること。 (カ)管種 ① 管種を示す記号は「4.図形記号(5)管きょ管種」のとおりとすること。 (キ)管径 ① 断面形状が円形の場合はその内径(呼び径)を記載すること。 ② 断面形状が矩形や馬蹄形等の場合は内寸の「幅×高さ」を記載すること。 ③ 単位は㎜(ミリメートル)とすること。 (ク)上流管底高(ケ)下流管底高① 管底高は基準面から管口内面底部までの高さとすること。(図 3.2.2 参照) ② 単位はm(メートル)とすること。また、有効数字は小数第3位とし、小数第4位 を四捨五入すること。

③ マンホール内における管底高の差が1㎝(センチメートル)以内の時は、その平均 値をもって管底高とすることができる。

(コ)勾配 ① 勾配は上流管底高と下流管底高の差を延長で除した値に、1000 を乗じた値とする こと。

② 単位は‰(パーミル)とすること。また、有効数字は小数第1位とし、小数第2位 を四捨五入すること。

(サ)上流側土被り(シ)下流側土被り① 土被りは地盤高基準点から管上端までの深さとすること。(図 3.2.2 参照) ② 単位はm(メートル)とすること。また、有効数字は小数第2位とし、小数第3位 を四捨五入すること。

(ス)工法 ① 施工した工法を示す記号は「4.図形記号(6)工法」のとおりとすること。

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図 3.2.2 マンホールの測定位置

※「管底深」と「土被り」の計算方法 管底深 = 地盤高 - 管底高 土被り = 地盤高 - 管底高 - 管径 - 管厚

(3)マンホールについて ① 記載項目は新設、撤去、残置、改造の工事内容により区別する。 ② 各項目は該当するマンホール付近に記載するものとし、必要がある場合は旗揚げにより明示すること。

(ア)図形 ① マンホールを示す図形は規格・型式により区別し、表示記号は「4.図形記号(9)マンホール表示図形」のとおりとすること。

(イ)施工種別 ① 施工種別を示す記号は「4.図形記号(10)マンホール施工種別」のとおりとすること。

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(ウ)番号 ① マンホールの番号は設計図と同一の番号とすること。 ② 番号は通常、アルファベットと数字またはカタカナ文字を組み合わせて示される。 (エ)規格、型式 ① マンホールの規格とは「組立マンホール」「小型マンホール」等のことである。② 規格を示す記号は「4.図形記号(11)マンホール規格」のとおりとする。 ③ マンホールの型式とは「1号丸」「2号丸」「角形」「楕円形」「方円形」等のことで ある。

④ 型式を示す記号は「4.図形記号(12)マンホール型式」のとおりとする。 (オ)オフセット(マンホール支距) ① オフセットの基準点はマンホール蓋中心と道路官民境界との距離とすること。また、水平距離を基本とするが、傾斜地では地表面上での距離とすることができる。

② 単位はm(メートル)とすること。また、有効数字は小数第2位とし、小数第3位 を四捨五入すること。

③ オフセットを示す図形は「4.図形記号(14)オフセット(マンホール支距)」の とおりとすること。

④ 1つのマンホールにつき2点以上のオフセットを記載すること。また、交差点部の マンホールの場合は2つのオフセット線の成す角度は90度前後となるように設定すること。(図 3.2.3 参照)

⑤ 道路官民境界の基準点は隅切り部または官民境界からの最短距離とし、歩車道境界や中央分離帯縁等はできる限り避けること。(図3.2.3 参照)

⑥ 道路官民境界の基準点を選定することが困難な場合は、下水の既設マンホール蓋の中心位置を基準点とすることができる。他企業のマンホール蓋や電柱、建物等を基準点とすることはできない。(図 3.2.3 参照)

⑦ オフセットの選定が難しい場合は、マンホール蓋中心の座標値を施設平面図内に表 を用いて示すこと。ただし、用いる座標点は国土基本図第Ⅶ系原点(通称、高山原 点)とすること。また、付近の既設マンホール位置の座標値も合わせて記載するこ と。

⑧ 一つのマンホールに蓋が2つ以上設置されている場合は、すべてのマンホール蓋位 置を記載すること。

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図 3.2.3 オフセットについて

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⑨ 親子蓋の場合は子蓋の中心を基準点とすること。(図 3.2.4 参照) ⑩ 大型連結角蓋の場合は蓋全体の中心を基準点とすること。(図 3.2.4 参照)

図 3.2.4 親子蓋・大型連結角蓋の基準点

(カ)地盤高 ① 地盤高はマンホール蓋の枠蓋天端の位置を測定点とすること。マンホールの枠蓋が傾斜している場合は対面する2点の平均高さとすること。

② 単位はm(メートル)とすること。また、有効数字は小数第3位とし、小数第4位

を四捨五入すること。 ③ 土地区画整理組合内や道路拡張工事等で、未舗装道路のため地盤高が確定していない場合は計画地盤高を記載すること。

※計画道路の扱いについて(図3.2.5 参照) 【 施設平面図(管きょ・マンホール)の記載方法 】 施設平面図(管きょ・マンホール)へのマンホール地盤高の記載数値は計画地盤高(実測値)とし、現況地盤高(実測値)は記載しない。ただし、計画地盤高(設計値)が現況地盤高(実測値)より低い場合は、計画地盤高(設計値)とすること。 【 縦断面図の記載方法 】 縦断面図へのマンホール地盤高の記載数値及び表示線種は以下のとおりとすること。 (Ⅰ)計画地盤高(実測値)を記載し、管底深及び土被りは、計画地盤高より算出するこ

と。 (Ⅱ)現況地盤高(実測値)は、[ ]書きで記載すること。

なお、現況地盤高に対する管底深及び土被りは、原則として記入しないこと。 (Ⅲ)表示線種は、計画地盤高は実線で、現況地盤高は破線で表示すること。

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(A)計画地盤高(実測値)が現況地盤高(実測値)より高い場合

計画地盤高にマンホール蓋を設置できた場合は、 計画地盤高(実測値)を記載すること。

(B)計画地盤高(設計値)が現況地盤高(実測値)より低い場合

計画地盤高にマンホール蓋を設置できない場合は、 計画地盤高(設計値)を記載すること。

図 3.2.5 計画地盤高

(キ)設置深(D.P) ① 設置深は、マンホール蓋の天端から、「底版の底面」または「均しコンクリートの 底面」または「基礎コンクリートの底面」のうちの、最下端面までの深さとすること。

② 単位はm(メートル)とすること。また、有効数字は小数第2位とし、小数第3位

を四捨五入すること。

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(ク)マンホール蓋種別 ① マンホール蓋種別を示す記号は「4.図形記号(13)マンホール蓋種別」のとおり とすること。

(4)取付管について ① 取付管とは、「雨水ます」または「取付ます」に接続する管をいう。 ② 詳細については「3.6 取付管工事」を参照すること。

(5)ますについて ① ますは公道上の「雨水ます」と民地内の排水設備等と接続する「取付ます」に区別される。

② 雨水ますは道路上の設置位置により、「雨水ます」、「街きょます(歩道上)」、「街き ょます(車道上)」、「その他」に区分される。(図 3.2.6 参照)さらに、内寸の一辺が 75㎝以上のますを「特殊雨水ます」、「特殊街きょます」と区分する。

③ 詳細については「3.6 取付管工事」を参照すること。

図 3.2.6 雨水ます

(6)鞘管について ① 鞘管とは、パイプインパイプ、更生工法、シールド工法等により二重管構造となった管きょの外側の管をいう。

② 鞘管と新設管(内挿管)との位置関係や空隙の処置状況を示した断面図を記載すること。

歩道

車道

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(7)基礎について ① 基礎とは、管きょやマンホールの底部に作用する外力の均等化及び保護のために施工するものをいう。

② 基礎には「砂基礎」、「梯子胴木基礎」、「120 度コンクリート基礎」等がある。 ③ 管基礎を示す記号は「4.図形記号(7)管基礎」のとおりとすること。

(8)防護について ① 防護とは、管きょやマンホール等の下水道管路施設を他の埋設物の工事による影響を避けるために、事前に行う処置や補強のことをいう。

(9)付帯設備について ① 付帯設備とは主に以下のことをいう。

・ドロップシャフト ・フラップ弁 ・中間スラブ ・スクリーン ・水面制御装置 ・転落防止用器具(梯子式・ネット式等)・ろ過スクリーン ・水位計 ・底部石張り ・オリフィス ・足掛金物・上記以外の付帯設備を設置した場合は、その設備名を記載すること。 ・足掛金物は設置しない場合に「足掛金物なし」と記載することを原則とする。ただし、既設マンホールの改造などにより、足掛金物を新たに設置した場合は「足掛金物設置」と記載すること。

(10)凡例について ① 図示した記号はすべて凡例を表示すること。

(11)その他について ① 原則、北を紙面の上側または左側とすること。 ② 監督員が作成を指示した図面は、監督員と協議のうえ作成すること。 ③ 特殊な事情・目的・工法や今後の維持管理上で重要となる事項等があり、図面のみでは表現が難しい場合は適切な箇所に文字等で簡潔に記載すること。

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3.3 開削工事 開削工事における完成図として主に作成する図面は以下のとおりとする。 (1)位置図 (2)一般平面図(設計図にない場合は省略可)(3)施設平面図(管きょ・マンホール) (4)縦断図 (5)施設平面図(取付管・ます) 必要に応じて作成する図面は以下のとおりとする。 (6)構造図及び配筋図(標準構造図に記載がないものを設置した場合) (7)残置詳細図(仮設を含む) (8)詳細平面図 (9)横断図 (10)地形変更図【解説】 (1)位置図について ① 位置図は工事箇所の位置を大まかに示す図で、図面の左上端付近に配置すること。 図面例を図 3.3.1 に示す。

② 位置図には縮尺 1/30,000~1/10,000 の地形図を利用すること。③ 位置図には以下の内容を記載すること。 (ア)行政区名、主な町名、主な丁目名および主な字名(イ)主要な公共施設(鉄道の駅、公共の建築物等) (ウ)水準基標(引出線で水準基標番号と標高を記載) (エ)方位 (オ)縮尺 (カ)工事路線(太線で図示し、丸で囲み明確に表示)

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図 3.3.1 位置図

(2)一般平面図について ① 一般平面図は工事路線とその付近の下水道管路を示す平面図に、工事路線と管きょ の情報を示すものとする。図面例を図 3.3.2に示す。ただし、設計図に記載の ない場合等は省略できる。

② 一般平面図はマッピングシステムの縮尺1/2,500 平面図を基にして作成すること。 ③ 一般平面図には以下の内容を記載すること。 (ア)行政区名、町名、丁目名および字名(イ)主要な公共施設及び道路の路線名、河川名、橋りょう名等(ウ)下水道管路(エ)方位 (オ)凡例④ 下水道管路は図形にて図示するとともに以下の内容を記号および文字にて記載す ること。図示する図形と記号は設計図または「4.図形記号」のとおりとすること。

(ア)新設管きょ a)排水区分、b)断面形状、c)管径、d)勾配、e)延長(イ)既設管きょ a)排水区分、b)断面形状、c)管径

(ウ)新設管きょが接続するマンホール a)番号

縮尺を図面の右上に記載

工事が二箇所以上の場合は

それぞれの位置図を作成する

図種を図面の上に記載

22

(エ)新設管きょが接続しないマンホール 図示のみ

図 3.3.2 一般平面図

※新設管きょの記載内容と記載例

排水区分

断面形状 管径

勾配

延長

(R)

Φ 300

3.0

20.0 丸で囲む

方位を記載

凡例を記載

図種と縮尺を記載

雨水管の場合

(R)を記載

23

(3)施設平面図(管きょ・マンホール)について ① 施設平面図(管きょ・マンホール)は主に管きょとマンホールの布設(設置)状況 を示した図面である。

② 施設平面図(管きょ・マンホール)は、マッピングシステムの縮尺1/500 平面図を基にして作成すること。 ③ 工事等の範囲が広く、施設平面図を 1枚に収めることが出来ない場合は施設平面図 を分割して作成すること。

④ 工事等の範囲が市内各所に分散している場合はそれぞれの箇所ごとに施設平面図 を作成すること。

⑤ 施設平面図には以下の内容を記載すること。 (ア)道路地形(道路境界、歩道、分離帯等)(イ)行政区界線(ウ)方位 (エ)工事等の範囲内の行政区名、町名、丁目名および字名(オ)付近の河川、鉄道、公園、学校などの目標物および名称 (カ)メッシュ番号対照図 (キ)新設下水道管路施設(圧送管・電線管等を含む) (ク)既設下水道管路施設(ケ)撤去下水道管路施設(コ)残置下水道管路施設(サ)凡例⑥ メッシュ番号対照図は、施設平面図の右上付近に下のとおり表示する。工事範囲の属する台帳図面メッシュおよびメッシュ番号を記載し、工事範囲をハッチングで記載する。図面例を図 3.3.3 に示す。

図 3.3.3 対象メッシュの記載

24

⑦ 新設下水道管路施設は以下の施設および内容を記載する。なお、各種記号等については「4.図形記号」を参照すること。新設管きょと新設マンホールの図面例を図3.3.4 に示す。

(ア)新設管きょ a)施工種別、b)排水区分、c)管種、d)断面形状、 e)管径(円形以外は内寸(幅×高さ))、f)勾配、g)延長、h)上流管底高、i)下流管底高、j)耐震種別 (イ)新設マンホール a)番号、b)型式、c)内寸(幅×長さ、円形の場合は直径)、d)外寸(幅×長さ、円形の場合は直径)、e)マンホール設置深(D.P)、 f)地盤高、g)オフセット ※c)内寸、d)外寸は規格外の場合のみ記載すること。

図 3.3.4 施設平面図(管きょ・マンホール)

隅切でとれないところは

官民境界からの

オフセットとする

施工種別、排水区分、管種、

断面形状、管径、勾配、延長

下流管底高、上流管底高

オフセットは

2箇所以上とする

番号、型式

マンホール設置深

施工したすべての

マンホールの

D.P を記載する

地盤高は漢数字で

縦書き表示する

図形の流れ方向に合わせて

上流管底高、下流管底高を配置する

KT1

KT1

KT3

25

※施設平面図(管きょ・マンホール)の注意点 (Ⅰ)可とう管、可とう継手使用箇所をすべて記載すること。耐震種別を示す記号は「4.

図形記号(8)耐震種別」のとおりとする。 (Ⅱ)マンホールの築造替えや割込みマンホールの築造等により、新設マンホールに接続

する既設管きょについては排水区分、管種、断面形状、管径、延長及び上下流の管底高を記載すること。

(Ⅲ)D.P は、マンホール蓋の天端から、「底版の底面」または「均しコンクリートの底面」または「基礎コンクリートの底面」のうち最下端面までの深さを表し、新設または改造した全てのマンホールについて、施設平面図および構造図に記載すること。(「3.5 推進・シールド工事」参照)

(Ⅳ)マンホール築造が別工事となる立坑連絡工までの施工の場合、距離の基点がどこかを追記しておくこと。

(ウ)新設鞘管 a)管種、b)断面形状、c)管径(外径)、d)上流土被り、e)下流土被り、f)上流端距離、g)下流端距離、h)延長図面例を図 3.3.5 に示す。

図 3.3.5 鞘管の記載例

※鞘管の注意点 (Ⅰ)鞘管の埋設範囲を点線で示すこと。 (Ⅱ)既設管を鞘管として転用する場合は、施設平面図(管きょ・マンホール)に新設鞘

管としての注記および既設管からの転用であることを記載すること。 (Ⅲ)鞘管内部の空洞処理状況が分かるように断面図を作成すること。

外径 上下流の土被り

下流マンホール蓋中心から

鞘管下流端までの距離

上流マンホール蓋中心から

鞘管上流端までの距離

鞘管の延長

26

(エ)新設管基礎a)構造、b)外寸(幅×高さ×長さ)、c)施工範囲 (オ)新設防護a)構造、b)外寸(幅×高さ×長さ)、c)施工範囲

⑧ 既設下水道管路施設は以下の施設および内容を記載すること。なお、各種記号等については「4.図形記号」のとおりとすること。

(ア)新設マンホールに接続している既設管きょ a)排水区分、b)管種、c)断面形状、d)管径、e)上流管底高、f)下流管底高、g)延長(イ)新設管きょが接続する既設マンホールに接続している既設管きょ a)排水区分、b)管種、c)断面形状、d)管径、 e)上流管底高または下流管底高(ウ)上記以外の既設管きょ a)排水区分、b)断面形状、c)管径 (オ)新設管きょが接続するマンホール a)番号 (エ)新設管きょが接続しないマンホール

図示のみ ⑨ 残置・撤去下水道管路施設として以下の施設および内容を記載すること。図面例を図 3.3.6,図 3.3.7 に示す。なお、各種記号等については「4.図形記号」を参照すること

(ア)撤去管きょ a)施工種別、b)管種、c)断面形状、e)管径、f)延長(イ)残置管きょ a)施工種別、b)管種、c)断面形状、e)管径、f)延長、g)残置方法、h)上流土被り、i)下流土被り、j)上流端オフセット、k)下流端オフセット※上流端・下流端がマンホールの場合は、j)上流端オフセットとk)下流端オフセットは不要である。

(ウ)撤去マンホール a)施工種別、b)番号

(エ)残置マンホール a)施工種別、b)番号、c)残置方法、d)入口撤去の有無、e)地盤高、 f)オフセット ※マンホールの一部を残置した場合は、その状況を記載すること。

27

図 3.3.6 新設・撤去(入替)の記載例

図 3.3.7 撤去・残置の記載例

(ア)撤去管きょ施工種別、管種、断面形状、管径、延長

(エ)残置マンホール

施工種別、番号、入口撤去の有無、残置方法

(イ)残置管きょ施工種別、管種、断面形状、管径、残置方法、延長

撤去した範囲を記載

28

(4)縦断図について ① 縦断図は管路の縦断形状を示す図面である。図面例を図 3.3.8 に示す。 ② 縦断図は縦方向を縮尺 1/100 で作成すること。 ③ 縦断図は横方向を縮尺 1/2,500 で作成すること。ただし、距離の短いスパンが多いなど場合によっては任意の縮尺とすることができる。

④ 縦断図の右側を上流、左側を下流とすること。⑤ 工事等の範囲が広く、縦断図を 1枚に収めることが出来ない場合は縦断図を分割し

て作成すること。 ⑥ 縦断図には以下の内容を記載すること。 (ア)マンホール工種と番号 (イ)横断する埋設管(埋設管理者、管径、土被り)(ウ)地表形状 (エ)新設管きょの埋設位置 (オ)流入・流出管きょ(断面形状、管径、管底高)(カ)マンホール情報(蓋種別、付帯設備)と管きょ耐震種別 (キ)縮尺 (ク)撤去管きょ・残置管きょ (ケ)新設管きょの情報(管径、勾配、距離、工法、基礎種別、土被り、管底深、管底

高、逓加距離)と接続するマンホールの地盤高 ⑦ 既設マンホール蓋を再利用した場合は、「(カ)マンホール情報」に「再利用( )」 と明記し、括弧内にマンホール蓋種別を記載すること。

⑧ 新設管きょや残置管きょがない場合には縦断図の作成を省略することができる。ただし、この場合はマンホール蓋種別、付帯施設等の事項を施設平面図(管きょ・マンホール)に記載すること。

⑨ 上乗せ管を同時に施工した場合等で縦断図が明瞭に作成出来ない場合は、同じ区間 の縦断図を別に作成すること。

※縦断図の注意点(図3.3.9 参照) (Ⅰ)付帯設備の足掛金物は設置しない場合に「足掛金物なし」と記載すること。 (Ⅱ)梯子胴木基礎等の特殊な基礎はその範囲がわかるように記載すること。 (Ⅲ)小口径推進等の特殊な施工はその範囲がわかるように記載すること。 (Ⅳ)複数の蓋(入口)がある場合は、各蓋の地盤高、マンホール蓋種別、付帯設備等に

ついて記載すること。

29

図 3.3.8 縦断図

(ウ)地表形状

(イ)

他企業埋設物

(オ)

流入・流出管

下水の流れ

右側を上流とすること

(カ)蓋種別、付帯設備

管きょ耐震種別

(縦書き)

(ク)撤去及び残置管きょ (キ)縮尺

(ケ)新設管きょの

管径、勾配、距離

土被り、管底深、管底高

地盤高、逓加距離等

(オ)

流出先の管底高

( )内に記載

(エ)管きょの位置

30

図 3.3.9 縦断図(その2)

(5)施設平面図(取付管・ます)について ① 施設平面図(取付管・ます)は「3.6取付管工事」を参照すること。

以下の図面は将来の維持管理等において必要となる場合に作成する (6)構造図及び配筋図について ① 構造図は構造物等の詳細を示した図面であり、標準構造図(下水道編)に記載され ていない下水管路施設について作成すること。

② 配筋図は鉄筋構造物の配筋を示した図面である。 ③ 構造図及び配筋図は原則として縮尺 1/50 を原則とするが、構造物が小規模な場合 や、形状が複雑な場合などは、明確に判読できる縮尺とすることができる。

④ 構造図や配筋図等の平面図には適切な位置に方位を図示すること。⑤ 構造図及び配筋図は構造物等を新設、改造または作製した場合に構造物毎に作成すること。

⑥ 構造が明確に判読できるように表示するとともに、部材等の仕様は具体的に記載す ること。なお、構造物等が既設構造物や仮設物と密接な関係がある場合は、当該関 連施設についても同様に記載すること。

⑦ 既設マンホール連絡工・改造等により、既設構造物の形状等を変更する場合は、既設及び施工箇所の区別が分かるようにして変更後の構造図を記載すること。

基礎種別

工法

蓋再利用の場合

耐震種別

31

⑧ 構造図が必要となる主な構造物等には以下のものがある。 ・管きょ(ボックスカルバート、鋼管、FRP 管、レジンコンクリート管等) ・基礎 ・防護 ・腹付管 ・マンホール ・付帯施設 ・マンホール蓋 ・ます ・取水口 ・吐口 ・角落し・その他、監督員が指示するもの

(7)残置詳細図について ① 残置詳細図は土留杭などの仮設物件を残置した場合に残置状況を示した図面であ る。図面例を図 3.3.10 に示す。

② 残置詳細図は平面図と断面図を作成すること。 ③ 残置詳細図の縮尺は 1/50 を原則とするが、場合により任意の縮尺とすることがで きる。

④ 残置物件は地上で確認できないため、道路地形やマンホール蓋等から正確な位置が確認できるように、残置物件の端部や折れ点のオフセットを記載すること。

図 3.3.10 残置の記載例

(8)詳細平面図について ① 詳細平面図は工事路線およびその周辺の詳細を示す図面である。

方位を記載

蓋からの 距離を記載

残置内容を記載

オフセットを記載

32

② 詳細平面図は原則として縮尺 1/500~1/100で作成すること。 ③ 工事等の範囲が広く、詳細平面図を 1枚に収めることが出来ない場合は詳細平面図 を分割して作成すること。

④ 詳細平面図には以下の内容を記載すること。 (ア)道路地形(道路境界、歩道、分離帯等)(イ)行政区界線、行政区名、町名、丁目名および字名(ウ)方位 (エ)付近の河川、鉄道、公園、学校などの目標物および名称 (オ)新設下水道管路施設(カ)既設下水道管路施設(キ)管きょ曲線部における始点、終点等 (ク)他企業埋設物件 (ケ)地上物件(鉄道、高速道路等)(コ)必要な位置の横断図 (サ)凡例⑤ 新設下水道管路施設には表示図形のほかに、以下の内容を記載すること。なお、各 種記号等については「4.図形記号」を参照すること。

(ア)新設管きょ(丸囲いで表示) a)排水区分、b)断面形状、c)管径、d)勾配、d)延長(イ)新設マンホール a)番号

(9)横断図について ① 横断図はある道路横断面における下水道管路施設の埋設状況や他企業埋設管との離隔等を示す図面である。

② 横断図には以下の内容を記載すること。 (ア)新設管きょ a)断面形状、b)管径、c)官民境界からの距離、d)土被り

(イ)他企業埋設管 a)種別、b)断面形状、c)管径、c)官民境界からの距離、d)土被り

(10)地形変更図について① 地形変更図は区画整理組合、都市計画道路等で、工事区域周辺の道路地形が変更になった場合に作成する道路地形を示した図面である。

② 地形変更図は原則として縮尺 1/500 で作成すること。 ③ 地形変更図には道路接続点等の主要な点の座標の表を記載すること。④ 用いる座標点は国土基本図第Ⅶ系原点(通称、高山原点)とすること。

33

3.4 更生工事更生工事における完成図として主に作成する図面は以下のとおりとする。(1)位置図 (2)一般平面図(設計図にない場合は省略可)(3)施設平面図(管きょ・マンホール) (4)管きょ断面図 (5)施設平面図(取付管・ます)【解説】 (1)位置図について ① 位置図は工事箇所の位置を大まかに示す図で、図面の左上端付近に配置すること。 図面例を図 3.4.1に示す。

② 位置図には縮尺 1/30,000~1/10,000 の地形図を利用すること。③ 位置図には以下の内容を記載すること。 (ア)行政区名、主な町名、主な丁目名および主な字名(イ)主要な公共施設(鉄道の駅、公共の建築物等) (ウ)水準基標(引出線で水準基標番号と標高を記載) (エ)方位 (オ)縮尺 (カ)工事路線(太線で図示し、丸で囲み明確に表示)

図 3.4.1 位置図

縮尺を図面の右上に記載

工事が二箇所以上の場合はそれぞれの位置図を作成する

図種を図面の上に記載

34

(2)一般平面図について ① 一般平面図は工事路線とその付近の下水道管路を示す平面図に、工事路線と管きょの情報を示すものとする。図面例は図 3.4.2 に示す。ただし、設計図に記載のない場合等は省略できる。

② 一般平面図はシステムマッピングの縮尺1/2,500 平面図を基にして作成すること。 ③ 一般平面図には以下の内容を記載すること。 (ア)行政区名、町名、丁目名、字名(イ)主要な公共施設、道路の路線名、河川名、橋りょう名等(ウ)下水道管路(エ)方位 (オ)凡例④ 下水道管路は図形にて図示するとともに以下の内容を記号および文字にて記載すること。図示する図形と記号は設計図または「4.図形記号」のとおりとすること。

(ア)更生管きょa)排水区分、b)断面形状、c)管径、d)勾配、e)延長(イ)既設管きょ a)排水区分、b)断面形状、c)管径 (ウ)更生管きょが接続するマンホールa)番号 (エ)更生管きょが接続しないマンホール

図示のみ

35

図 3.4.2 一般平面図

※更生管きょの記載内容と記載例

排水区分

断面形状 管径

勾配

延長

(R)

Φ 300

3.0

20.0

方位を記載

凡例を記載

図種と縮尺を記載

丸で囲む

雨水管の場合

(R)を記載

36

(3)施設平面図(管きょ・マンホール)について ① 施設平面図(管きょ・マンホール)は主に管きょとマンホールの布設(設置)状況 を示した図面である。図面例を 3.4.4 に示す。

② 施設平面図(管きょ・マンホール)は、マッピングシステムの縮尺 1/500 平面図を基にして作成すること。

③ 工事等の範囲が広く、施設平面図を 1枚に収めることが出来ない場合は施設平面図 を分割して作成すること。

④ 工事等の範囲が市内各所に分散している場合はそれぞれの箇所ごとに施設平面図 を作成すること。

⑤ 施設平面図(管きょ・マンホール)に記載する項目は以下のとおりとすること。 (ア)道路地形(道路境界、歩道、分離帯等)(イ)行政区界線(ウ)方位 (エ)工事等の範囲内の行政区名、町名、丁目名および字名(オ)付近の河川、鉄道、公園、学校などの目標物および名称 (カ)メッシュ番号対照図 (キ)更生管きょ(ク)既設下水道管路施設(ケ)凡例⑥ メッシュ番号対照図は、施設平面図の右上付近に下のとおり表示すること。工事範囲の属する台帳図面メッシュおよびメッシュ番号を記載し、工事範囲をハッチングで記載すること。図面例を図 3.4.3 に示す。

図 3.4.3 対象メッシュの記載 ⑦ 更生管きょと既設下水管路施設を図示するとともに、以下の内容を記号と文字にて 記載すること。なお、各種記号等は「4.図形記号」を参照すること。

(ア)更生管きょa)更生工法名、b)施工種別、c)管種(既設管きょ)、 d)断面形状(既設管きょ)e)管径(既設管きょ)、f)勾配、g)延長、h)上流管底高、i)下流管底高

37

(イ)既設管きょ a)排水区分、b)断面形状、c)管径、d)管底高 ※d)管底高は更生管きょが接続するマンホールに既設管きょが接続している場合のみ記載すること。

(ウ)更生管きょが接続するマンホール a)番号 (エ)更生管きょが接続しないマンホール 図示のみ ⑧ 更生工法名は表 3.4.1 の略称を記載すること。ただし、表に記載の無い工法の場合は、工法名を記載すること。

表 3.4.1 更生工法自 立 管

工法名 略称 工法名 略称エコハイブリッド工法 EHB工法 SGICP 工法 SG工法 パルテム SZ 工法 SZ 工法 オールライナー工法 AL 工法 オールライナー Z 工法 ALZ 工法 オメガライナー工法 OL工法 FFT-S 工法 FFT 工法 インシチュフォーム工法 INS 工法 SGICP-G 工法 SGG工法 SD ライナー工法 SD工法 シームレスシステム工法 S SLS 工法 シームレスシステム工法 L SLL 工法 スルーリング工法 SR工法 グロー工法 GR 工法 C-ONE工法 CO工法 EX 工法 EX 工法 エポフィット工法 EF 工法 EPR-LS 工法 EPR 工法 K-2 工法 K2 工法

複 合 管 工法名 略称 工法名 略称

SPR工法 SPR工法 パルテム・フローリング工法 PF 工法 ダンビー工法 DB工法 3S セグメント工法 3S 工法 PFL 工法 PFL 工法

38

図 3.4.4 更生工法 施設平面図(管きょ・マンホール)

※既設マンホールの記載の注意点 (Ⅰ)管きょの更生工事と同時に、マンホール蓋を交換した場合は、マンホール記号の付

近に「入口改良」と記載するとともに交換後のマンホール種別を記載すること。(Ⅱ)管きょの更生工事と同時に、付帯設備を設置した場合は、マンホール記号の付近に

設置した付帯設備を記載すること。 (Ⅲ)(Ⅰ)および(Ⅱ)の表示方法は図 3.4.4 のとおりとすること。 (Ⅳ)埋没マンホール等を通過して管きょ更生工事を施工した場合、その通過したマンホ

ールの状況(撤去・残置等)を記載すること。

工法名

施工種別、管種、断面形状、管径、

勾配、延長、

入口改良 蓋種別、

付帯設備

既設管の管底高 既設管の管底高

39

(4)管きょ断面図について ① 施工スパン毎に更生管きょの断面図を作成すること。図面例を図 3.4.5 に示す。 ② 可能な限り施設平面図(管きょ・マンホール)と同一の図面に記載すること。 ③ 断面に対応する位置を施設平面図(管きょ・マンホール)に記載すること。 ④ 断面図には以下の内容を記載すること。また、縮尺は任意とする。

a)更生管の管径、b)既設管の管径、c)更生管厚(2点) ⑥ 更生管厚は、上流側と下流側の平均値とすること。⑦ 補強材を使用した場合は、補強材の材質や設置箇所を記載すること。

図 3.4.5 更生管きょ断面図

(5)施設平面図(取付管・ます)について ① 施設平面図(取付管・ます)は「3.6 取付管工事」を参照すること。

補強材を使用

した場合は、そ

の状況を記載

すること

40

3.5 推進・シールド工事 推進・シールド工事における完成図として主に作成する図面は以下のとおりとする。 (1)位置図 (2)一般平面図(設計図にない場合は省略可)(3)施設平面図(管きょ・マンホール) (4)縦断図 (5)構造図及び配筋図(標準構造図に記載がないものを設置した場合) (6)管及びセグメント割付図 必要に応じて作成する図面は以下のとおりとする。 (7)施設平面図(取付管・ます) (8)残置詳細図(仮設を含む) (9)付帯工図(圧送管・電線管・操作盤などを設置した場合) (10)詳細平面図 (11)横断図 (12)地形変更図【解説】 (1)位置図について ① 位置図は工事箇所の位置を大まかに示す図で、図面の左上端付近に配置すること。図面例を図 3.5.1 に示す。

② 位置図には縮尺 1/30,000~1/10,000 の地形図を利用すること。 ③ 位置図には以下の内容を記載すること。 (ア) 行政区名、主な町名、主な丁目名および主な字名(イ) 主要な公共施設(鉄道の駅、公共の建築物等) (ウ) 水準基標(引出線で水準基標番号と標高を記載) (エ) 方位 (オ) 縮尺 (カ) 工事路線(太線で図示し、丸で囲みで明確に表示)

41

図 3.5.1 位置図

(2)一般平面図について ① 一般平面図は工事路線とその付近の下水道管路を示す平面図に、工事路線と管きょの情報を示すものとする。図面例を図 3.5.2 に示す。ただし、設計図にない場合等は省略できる。

② 一般平面図はマッピングシステム図面の1/2,500平面図を基にして作成すること。 ③ 一般平面図には以下の内容を記載すること。 (ア)行政区名、町名、丁目名および字名(イ)主要な公共施設及び道路の路線名、河川名、橋りょう名等(ウ)下水道管路施設(エ)方位 (オ)凡例④ 下水道管路は図形にて図示するとともに以下の内容を記号および文字にて記載すること。図示する図形と記号は設計図または「4.図形記号」のとおりとすること。

(ア)新設管きょ a)排水区分、b)断面形状、c)管径、d)勾配、e)延長

図種と縮尺を記載

施工範囲を囲む

42

(イ)既設管きょ a)排水区分、c)断面形状、d)管径 (ウ)新設管きょが接続するマンホール a)番号 (エ)新設管きょが接続しないマンホール

図示のみ

図 3.5.2 一般平面図

43

(3)施設平面図(管きょ・マンホール)について ① 施設平面図(管きょ・マンホール)は主に管きょとマンホールの布設(設置)状況を示した図面である。

② 施設平面図(管きょ・マンホール)は、マッピングシステムの縮尺 1/500 平面図を基にして作成すること。

③ 工事等の範囲が広く、施設平面図を 1枚に収めることが出来ない場合は施設平面図を分割して作成すること。また、工種が多く同一図面にすべてを記載すると不明確になる場合は、作成すること。

④ 工事等の範囲が市内各所に分散している場合はそれぞれの箇所ごとに施設平面図を作成すること。

⑤ 施設平面図(管きょ・マンホール)には以下の内容を記載すること。 (ア)道路地形(道路境界、歩道、分離帯等)(イ)行政区界線(ウ)方位 (エ)工事等の範囲内の行政区名、町名、丁目名および字名(オ)付近の河川、鉄道、公園、学校などの目標物および名称 (カ)メッシュ番号対照図 (キ)新設下水道管路施設(圧送管・電線管等を含む) (ク)既設下水道管路施設(ケ)凡例⑥ メッシュ番号対照図は、施設平面図の右上付近に下のとおり表示する。工事範囲の属する台帳図面メッシュおよびメッシュ番号を記載し、工事範囲をハッチングで記載すること。図面例を図 3.5.3 に示す。

図 3.5.3 対象メッシュの記載 ⑦ 新設下水道管路施設は以下の施設および内容を記載すること。なお、各種記号等については「4.図形記号」を参照すること。

(ア)新設管きょ a)施工種別、b)排水区分、c)管種、d)断面形状、 e)管径(円形以外は内寸(幅×高さ))、f)勾配、g)延長、h)上流管底高、i)下流管底高、j)工法、k)耐震種別

44

(イ)新設マンホール a)番号、b)型式、c)内寸(幅×長さ 円形の場合は直径)、 d)外寸(幅×長さ 円形の場合は直径)、e)マンホール設置深(D.P)、 f)地盤高、g)オフセット ※c)内寸、d)外寸は規格外の場合のみ記載すること。

図3.5.4 施設平面図(管きょ・マンホール)

※施設平面図(管きょ・マンホール)の注意点 (Ⅰ)可とう管、可とう継手使用箇所をすべて記載すること。耐震種別を示す記号は「4.

図形記号(8)耐震種別」のとおりとする。 (Ⅱ)マンホールの築造替えや割込みマンホールの築造等により、新設マンホールに接続

する既設管きょについては排水区分、管種、断面形状、管径、延長、上下流の管底高及び勾配を記載すること。

(Ⅲ)マンホール築造が別工事となる立坑連絡工までの施工の場合、距離の基点がどこかを追記すること。

新設マンホール(矩形)の凡例

番号、内寸(幅×長さ)

(外寸 幅×長さ)

マンホール設置深

既設管に割込んだ場合は、

分割された管きょそれぞれ

の管種、管径延長、上下流

管底高を記載する

新設マンホール(円形)の凡例

内径・外径(直径)

番号、型式

マンホール設置深

新設管きょの凡例

施工種別、排水区分、管種、

断面形状、管径

勾配、延長、工法

下流管底高、上流管底高

幅はマンホールに接続し

ている管きょの中で、

最下流管きょが接続して

いる面の寸法とする

管底高は漢数字で

縦書き表示する

45

※D.P(マンホール設置深)の注意点(Ⅰ)D.Pは、マンホール蓋の天端から、「底版の底面」、「均しコンクリートの底面」、ま

たは「基礎コンクリートの底面」のうち最下端面までの深さを表し、新設または改造した全てのマンホールについて、施設平面図および構造図に記載すること。

(Ⅱ) 鋼製ケーシング工法による土留工で水中コンクリート基礎上にマンホールを築造した場合は、その基礎の下端面までを記載すること。

図 3.5.5 D.P(Ⅱ)について

(Ⅲ)場所詰マンホールのように管きょの上部に入口を設けている場合は、マンホール蓋の天端から、管きょ底面までの深さを D.P として記載すること。ただし、管基礎コンクリートがある場合は、管基礎コンクリートの底面までの深さを記載すること。

46

図 3.5.6 D.P(Ⅲ)について

(Ⅳ)立坑の場合は、マンホール入口付近の地盤高から「立坑均しコンクリート底面」または「立坑基礎コンクリート底面」または「底盤改良(セメント系)した最下端面」のうちの再下端の深さを記載すること。

図 3.5.7 D.P(Ⅳ)について

T-25(高機能)

基礎コンクリート

基礎コンクリート

底面までの深さを

D.P とする

この場合は、立坑基礎

コンクリート下端まで

の深さをD.P とする

47

(Ⅴ)既設管きょの側面に新設管きょを接続する場合(腹付管)は、既設管きょ中心の地盤高から管きょ外側の底面までの深さを記載すること。ただし、管基礎コンクリートがある場合は、管基礎コンクリート底面までの深さを記載すること。(図 3.7.2 参照)

(Ⅵ)管閉塞(シールド到達部の場合も含む)の場合は、管きょ外側の底面までの深さを記載すること。ただし、管基礎コンクリートがある場合は、管基礎コンクリート底面までの深さを記載すること。

(Ⅶ)底盤改良(セメント系)を行った場合は、その最下端面までの深さを記載すること。

図 3.5.8 D.P(Ⅶ)について

48

(ウ)新設管基礎 a)構造、b)外寸(幅×高さ×長さ)、c)施工範囲

(エ)新設防護 a)構造、b)外寸(幅×高さ×長さ)、c)施工範囲

⑨ 既設下水道管路施設は以下の施設および内容を記載する。なお、各種記号等については「4.図形記号」を参照すること。

(ア)新設マンホールに接続している既設管きょ a)排水区分、b)管種、c)断面形状、d)管径、e)上流管底高、f)下流管底高、g)延長(イ)新設管きょが接続する既設マンホールに接続している既設管きょ a)排水区分、b)管種、c)断面形状、d)管径、 e)上流管底高または下流管底高(ウ)上記以外の既設管きょ a)排水区別、b)断面形状、c)管径 (オ)新設管きょが接続するマンホール a)番号 (エ)新設管きょが接続しないマンホール

図示のみ ⑩ 残置・撤去下水道管路施設として以下の施設および内容を記載する。なお、各種記号等については「4.図形記号」のとおりとすること。

(ア)撤去管きょ a)施工種別、b)管種、c)断面形状、e)管径、f)延長(イ)残置管きょ a)施工種別、b)管種、c)断面形状、e)管径、f)延長、g)残置方法、h)上流土被り、i)下流土被り、j)上流端オフセット、k)下流端オフセット※上流端・下流端がマンホールの場合は、j)上流端オフセットとk)下流端オフセットは不要である。

(ウ)撤去マンホール a)施工種別、b)番号

(エ)残置マンホール a)施工種別、b)番号、c)残置方法、d)入口撤去の有無、e)地盤高、 f)オフセット ※マンホールの一部を残置した場合は、その状況を記載すること。

49

※曲線管きょの注意点 (Ⅰ)曲線管きょの延長(スパン距離)は、管きょ中心線上の曲線延長とし、管きょ中心

線と両端マンホールの蓋中心からの垂線との交点間の延長とすること。また、接続するマンホールに蓋が複数ある場合は、最短延長となるものを管きょ延長とすること。

(Ⅱ)曲線管きょにおいては、管きょ中心線における曲線の始点(BC)および終点(EC)を変化点として、直線部の延長、曲線部 BC~EC 管の曲線延長および直線延長、半径、角度を施設平面図に記載すること。また、BC および EC にはマンホールと同様にオフセットを施設平面図に記載すること。

図 3.5.9 曲線長について

IP=交点

R =半径

IA=交角

BC=曲線の始点

EC=曲線の終点

CL=曲線長

L =直線長(弦長)

各曲線毎に 記載する

50

(4)縦断図について ① 縦断図は管路の縦断形状を示す図面である。図面例を図 3.5.10 に示す。 ② 縦断図は縦方向を縮尺 1/100 で作成すること。 ③ 縦断図は横方向を縮尺 1/2,500 で作成すること。ただし、距離の短いスパンが多いなど場合によっては任意の縮尺とすることができる。

④ 断面図の右側を上流、左側を下流とすること。⑤ 工事等の範囲が広く、縦断図を 1枚に収めることが出来ない場合は縦断図を分割し て作成すること。

⑥ 縦断図には以下の内容を記載すること。 (ア)マンホール工種と番号 (イ)横断する埋設管(埋設管理者、管径、土被り)(ウ)地表形状 (エ)新設管きょの埋設位置 (オ)流入・流出管きょ(断面形状、管径、管底高)(カ)マンホール情報(ふた種別、付帯設備)と管きょの耐震種別 (キ)縮尺 (ク)撤去管きょ・残置管きょ (ケ)新設管きょの情報(管径、勾配、距離、工法、基礎種別、土被り、管底深、管底

高、逓加距離)と接続するマンホールの地盤高⑦ 既設マンホール蓋を再利用した場合は、「(カ)マンホール情報」に「再利用( )」と明記し、括弧内にマンホール蓋種別を記載すること。

⑧ 新設管きょまたは残置管きょ施設がない場合には縦断図の作成を省略することができる。ただし、この場合はマンホール蓋種別、付帯施設等の事項を施設平面図(管きょ・マンホール)に記載すること。

⑨ 上乗せ管を同時に施工した場合等で縦断図が明瞭に作成出来ない場合は、同じ区間の縦断図を別に作成すること。

※断面図の注意点 (Ⅰ)付帯設備の足掛金物は設置しない場合に「足掛金物なし」と記載すること。 (Ⅱ)梯子胴木基礎等の特殊な基礎はその範囲がわかるように記載すること。 (Ⅲ)小口径推進等の特殊な施工はその範囲がわかるように記載すること。 (Ⅳ)複数の蓋(入口)がある場合は、各蓋の地盤高、マンホール蓋種別、付帯設備等

について記載すること。

51

図 3.5.10 縦断図

(イ)

他企業埋設

(ウ)地表形状

(オ)

既設流入・流出管(エ)管きょの位置

(カ)蓋種別、付帯設備

管きょ耐震種別(縦書き)

(ケ)新設管きょの

工法、管径、勾配、距離

土被り、管底深、管底高

地盤高、逓加距離等

(キ)縮尺

(オ)

流出先の管底高

( )内に記載

52

(5)構造図及び配筋図について ① 構造図は構造物等の詳細を示した図面であり、標準構造図(下水道編)に記載されていない下水管路施設について作成すること。

② 配筋図は鉄筋構造物の配筋を示した図面である。 ③ 構造図及び配筋図は原則として縮尺 1/50 を原則とするが、構造物が小規模な場合や、形状が複雑な場合などには、明確に判読できる縮尺とすることができる。

④ 構造図及び配筋図等の平面図には適切な位置に方位を図示すること。 ⑤ 構造図及び配筋図は構造物等を新設、改造または作製した場合に当該構造物ごとに作成すること。

⑥ 構造が明確に判読できるように表示するとともに、部材等の仕様は具体的に記載すること。なお、構造物等が既設構造物や仮設物と密接な関係がある場合は、当該関連施設についても同様に記載すること。

⑦ 既設マンホール連絡工・改造等により、既設構造物の形状等を変更する場合は、既設及び施工箇所の区別が分かるようにして変更後の構造図を記載すること。

⑧ 構造図及び配筋図が必要となる主な構造物等には以下のものがある。 ・管きょ(ボックスカルバート、鋼管、FRP 管、レジンコンクリート管等) ・シールドセグメント ・マシン残置 ・発進及び到達立坑・基礎 ・防護 ・腹付管 ・マンホール ・付帯施設 ・マンホール蓋 ・ます ・取水口 ・吐口 ・角落し・その他、監督員が指示するもの

53

※マンホールの構造図の記載例(Ⅰ)マンホール形状に対する蓋位置がわかるように、蓋中心からマンホールの外壁面ま

での寸法を平面図に記載すること。 (Ⅱ)マンホールの全ての入口について、

a)地盤高、b)蓋種別、c)内寸法、d)蓋高さ寸法、e)調整リング高さ寸法、f)斜壁ブロックおよび直壁ブロック高さ寸法を記載すること。

(Ⅲ)マンホールに設置した全ての付帯設備の種類を記載すること。 (Ⅳ)マンホールにおいて土留材を外型枠として使用して残置する場合は、構造図に残置

土留材の形状を記載し、残置土留材を含んだマンホール構造物の外寸法を記載するか、別途残置図を作成すること。

(Ⅴ)マンホールにおいて、立坑基礎としてコンクリートを打設した場合は、構造図に基礎コンクリートを記載し、高さ寸法を記載すること。

(Ⅵ)マンホールに接続する管きょの中心線から蓋中心までの寸法を平面図に記載すること。また、管きょ中心線がマンホール躯体中心の方位中心線に対して直角でない場合は、躯体中心等における振り角度を平面図に記載すること。

(Ⅶ)雨水吐室等において堰を新設または既設の堰を改造した場合は、堰室表を構造図に記載すること。また、既設の角落しの設置高さを変更した場合も同様に堰室表を構造図に記載すること。(堰室表の手引き参照)

図 3.5.11 マンホールの構造図①

方位を記載

54

図 3.5.12 マンホールの構造図②

図 3.5.13 マンホールの構造図③

方位を記載

55

以下の図面は将来の維持管理等において必要となる場合に作成する (6)管及びセグメント割付図について ① シールド工事および推進工事においては、管きょ延長の根拠を明確にするために、管割付図またはセグメント割付図を作成すること。

② 管割付図またはセグメント割付図の縮尺は特に基準を設けないが、延長の基点位置・寸法等を明確に判読できる縮尺とすること。

③ 割付図においては管きょの起終点および管きょの曲線部の始終点の基点を明確にし、それぞれの延長の寸法を記載すること。

図 3.5.14 管割付図

(7)施設平面図(取付管・ます図)について ① 取付管工事を施工した場合は、施設平面図(取付管・ます)を作成すること。施設平面図(取付管・ます)の作成については「3.6取付管工事」を参照すること。

(8)残置詳細図について ① 残置詳細図は管路施設や土留杭などの仮設物を残置する場合等に残置状況を示した図面である。図面例を図 3.5.15 に示す。

② 残置詳細図は平面図と断面図を作成すること。 ③ 残置詳細図の縮尺は 1/50 を原則とするが、場合により任意の縮尺でもよいものと すること。

④ 残置物件は地上で確認できないため、道路地形やマンホール蓋等から正確な位置が確認できるように、残置物件の端部や折れ点のオフセットを記載すること。

⑤ シールドマシンを残置した場合にも作成すること。この場合、残置したシールドマシンの長さ、外径、深さ等を記載すること。

管きょの起点と終点がわ

かるように記載する

56

図 3.5.15 残置詳細図

マシンの処置方法

を記載する

各折点のオフセット

を記載する

57

(9)付帯工図について ① 付帯工図は工事の実施にあたって必要な図面で、他の図面に含まれない工事内容を示した図面とすること。

② 付帯工図の縮尺は特に定めないが、明確に判読できる縮尺とすること。 ③ 付帯工図で必要となる図面は以下のものがある。 (ア)マンホールポンプや水位計等設置に係る電気設備(電線管、制御盤等)設置図

(図 3.7.4~図 3.7.7参照) (イ)公園復旧図(ウ)場内復旧図(エ)監督員が作成を指示した図面

(10)詳細平面図 ① 詳細平面図は工事路線およびその周辺の詳細を示す図面である。② 詳細平面図は原則として縮尺 1/500~1/100で作成すること。 ③ 工事等の範囲が広く、詳細平面図を 1枚に収めることが出来ない場合は詳細平面図を分割して作成すること。

④ 詳細平面図には以下の内容を記載すること。 (ア) 道路地形(道路境界、歩道、分離帯等)(イ) 行政区界線、行政区名、町名、丁目名および字名(ウ) 方位 (エ) 付近の河川、鉄道、公園、学校などの目標物および名称 (オ) 新設下水道管路施設(カ) 既設下水道管路施設(キ) 管きょ曲線部における始点、終点等 (ク) 他企業埋設物件 (ケ) 地上物件(鉄道、高速道路等)(コ) 必要な位置の横断図 (サ) 凡例⑤ 新設下水道管路施設には表示図形のほかに、以下の内容を記載する。なお、各種記号等については4.図形記号を参照する。

(ア)新設管きょ(丸囲いで表示) a)排水区分、b)断面形状、c)管径、d)勾配、d)延長(イ)新設マンホール a)番号

58

(11)横断図 ① 横断図はある道路横断面における下水道管路施設の埋設状況や他企業埋設管との離隔等を示す図面である。

② 横断図には以下の内容を記載すること。 (ア)新設管きょ a)断面形状、b)管径、c)官民境界からの距離、d)土被り(イ)他企業埋設管 a)種別、b)断面形状、c)管径、d)官民境界からの距離、e)土被り

(12)地形変更図① 地形変更図は区画整理組合、都市計画道路等で、工事区域周辺の道路地形が変更された場合に作成する道路地形を示した図面である。

② 地形変更図は原則として縮尺 1/500 で作成すること。 ③ 地形変更図には道路接続点等の主要な点の座標の表を記載すること。④ 用いる座標点は国土基本図第Ⅶ系原点(通称、高山原点)とすること。

59

3.6 取付管工事 取付管工事における完成図として主に作成する図面は以下のとおりとする。 (1)位置図 (2)施設平面図(取付管・ます)【解説】 (1)位置図について ① 開削工事や更生工事等の一連の工事として施設平面図(取付管・ます)を作成する場合は、位置図の作成は必要としない。

② 取付管のみを工事する場合は作成を必要とし、「3.3 開削工事」に従うものとする。

(2)施設平面図(取付管・ます)について ① 施設平面図(取付管・ます)は主に取付管とますの設置状況を記載した図面である。 ② 施設平面図(取付管・ます)はマッピングシステムの縮尺1/500 平面図を基にし

て作成 すること。

③ 施設平面図(取付管・ます)は施設平面図(管きょ・マンホール)とは別の図面と して作成すること。

④ 記載すべき「ますと取付管」の箇所数が少ない場合は、施設平面図(管きょ・マン ホール)と同一の図面に作成することができる。反対に、記載すべき「ますと取付 管」の箇所数が多い場合は、「雨水ますと取付管」と「取付ますと取付管」の図面を別に作成すること。

⑤ 工事等の範囲が広く、施設平面図を 1枚に収めることが出来ない場合は施設平面図 を分割して作成すること。

⑥ 工事等の範囲が市内各所に分散している場合はそれぞれの箇所ごとに施設平面図 を作成すること。

⑦ 施設平面図(取付管・ます)には以下の内容を記載すること。 (ア)道路地形(道路境界、歩道、分離帯等)(イ)行政区界線(ウ)方位 (エ)工事等の範囲内の行政区名、町名、丁目名および字名(オ)付近の河川、鉄道、公園、学校などの目標物および名称 (カ)メッシュ番号対照図 (キ)下水管路施設(ク)新設取付管・ます (ケ)既設取付管・ます (コ)撤去取付管・ます (サ)残置取付管・ます

60

(シ)凡例⑧ メッシュ番号対照図は、施設平面図の右上付近に下のとおり表示するこ と。工事範囲の属する台帳図面メッシュおよびメッシュ番号を記載し、工事範囲を ハッチングで記載すること。図面例を 3.6.1 に示す。

図 3.6.1 対象メッシュの記載 ⑨ 施設平面図(取付管・ます)は図形にて図示するとともに、以下の項目を記載す ること。また、取付管とますの記号は合わせて記載すること。

(ア)取付管・ます a)施工種別、b)管種、c)断面形状、d)管径、e)ます支距、 f)ます種別(雨水ますのみ)、g)支管支距(イ)管きょ

図示のみ (ウ)マンホール

a)マンホール番号 ⑩ 施工種別は取付管の施工状況により「新設」「入替」「撤去」「残置」「既設」に区分される。記載例を図 3.6.2 に示す。

(ア)新設とは新規に取付管を設置することをいう。 (イ)入替とは既に設置されている取付管を撤去し、ほぼ同位置に取付管を設置することをいう。

(ウ)撤去とは設置されている取付管を撤去することをいう。 (エ)残置とは設置されている取付管を残置することをいう。 (オ)既設とは現在、設置されている取付管が塩化ビニル管等であり、接続のために支

管部のみを施工することをいう。

61

※更生工法の施工種別(ア)新設とは、新規に取付管を設置し、支管部の穿孔を行うことをいう。 (イ)入替とは、既に設置されている取付管を撤去し、ほぼ同位置に取付管を設置し、支

管部の穿孔を行うことをいう。(ウ)撤去とは、設置されている取付管を撤去し、支管部の穿孔を行わないことをいう。(エ)残置とは、設置されている取付管を残置し、支管部の穿孔を行わないことをいう。(オ)既設とは、既に設置されている取付管が塩化ビニル管等であり、支管部の穿孔のみ

を行うことをいう。※腹付管も取付管と同様に記載すること。

⑪ 入替の場合は新たに布設した取付管の情報のみを記載すること。 ⑫ 撤去または残置した範囲が一部である場合はその位置(延長等)を記載すること。また、残置の場合は残置方法を記載すること。

⑬ 支距とは「方位」と「距離」を合わせたものをいう。⑭ ます支距はそのますの取付管が接続する管きょの中心線とます中心からの垂線との交点を基点として、その管きょの両端マンホールの近い方の方位(N・E・S・W)及びマンホール蓋中心までの距離とする。ます支距の単位はm(メートル)とし、有効数字は小数点第1位とし、小数点第2位を四捨五入すること。

⑮ ます種別は「雨水ます」の場合のみ記載し、記載する記号は表 3.6.1 のとおりとすること。また、ます蓋がグレーチングの場合は「G」を追記すること。さらに浸透ますの場合は「ます種別記号」の後ろに「浸透」と記載すること。

⑯ 内寸の一辺が 75㎝以上のますを「特殊雨水ます」、「特殊街きょます」という。 表 3.6.1 ます種別記号

ます種別 コンクリート蓋の場合 グレーチングの場合 雨水ます A AG 街きょます(車道上) B BG 街きょます(歩道上) C CG 特殊雨水ます - DG 特殊街きょます ― EG その他 Z ZG

⑰ ますの記号は「4.図形記号(15)ます施工種別」のとおりとすること。なお、「入替」はますのすべてを入れ替えた場合とし、一部の入れ替えの場合は「既設」とすること。

⑱ 取付ますが埋没や開閉不能等の場合はます記号は「▽」で記載すること。この場合のます支距は官民境界で取付管を接続した位置とすること。

⑲ 支管支距は取付支管口を基点として、ます支距と同様に、その管きょの両端マンホ

62

ールの近い方のマンホールの方位及びマンホール蓋中心までの距離とすること。支管支距の単位はm(メートル)とし、有効数字は小数点第1位とし、小数点第2位を四捨五入すること。

⑳ 当該工事で施工した取付管数を施工種別とます種別で分類した集計表を作成すること。この集計表を施設平面図(取付管・ます)の一部に記載すること。(表 3.6.2参照)

㉑ 施設平面図(取付管・ます)が2枚以上で作成される場合は、施設平面図(取付管・ます)の1枚目に当該工事で施工したすべての取付管数を記載すること。

表 3.6.2 取付管施工数の記載例施工 種別

雨水ます 取付管

排水設備 取付管

新設 3 0 入替 10 10 撤去 5 0 残置 3 0 既設 5 5 合計 23 15

63

図 3.6.2 取付管・ますの記載例

内寸の一辺が 75㎝以上

のますは「特殊」となる

残置方法を記載すること

モルタル注入、砂充填など

新たな管についての情報

撤去管についての情報

64

※注記の記載について (Ⅰ)注記の向きは北方位に対して、図 3.6.3 のように記載すること。

図 3.6.3 注記の向き

(Ⅱ)マンホールに直接接続した場合は、支管支距の部分を「(人孔取付)」と記載すること。なお、人孔取付で交差点内にますがあるような場合は、隅切りが面する2路線の道路にある管きょに接続していると仮定して、2方向のます支距を表示すること。(図 3.6.4 参照)

図 3.6.4 人孔取付(マンホール取付)

(Ⅳ)空気抜き用の取付管や農業用水用の堰など、特殊な機能等をますが有する場合には、「空気抜き設置」、「農水用堰あり」等の注記を図 3.6.5のように追記すること。

図 3.6.5 特殊な注記

65

※親子ます等の記載例(Ⅰ)雨水ますから街きょます、あるいは事業場ますから採水ますを経由して管きょに接

続している親子ますの場合はそれぞれ独立した施設として、ますごとに表示すること。 ※管きょに接続する最初のますを親ます、親ますに接続するますを子ますという

(Ⅱ)片方の取付管だけ入替した場合でも、もう一方のます・取付管には既設の状況を調査した注記に加えて、「既設」とし記載すること。

(Ⅲ)子ます等の支管支距は「(ます取付)」と記載すること。

図 3.6.5 親子ます・採水ます

採水ます 親ます

子ます

事業場ます

66

※連続するますの記載例(Ⅰ)複数のますとますの間を連続して取付管が接続する場合は、それぞれの取付管毎に

注記すること。この場合のます支距は、下流側のますを基準とすること。(Ⅱ)子ます等の支管支距は「(ます取付)」と記載すること。

図 3.6.6 連続するます

※ます入替の記載例(Ⅰ)ますを入れ替えた場合の表示記号は下図のとおりとすること。

図 3.6.7 ますの入替

ますの入替と同時に

取付管も改良した場合

ますの入替のみで

取付管は改良しない場合

67

※一部残置の記載例(Ⅰ)取付管の一部を残置した場合は残置位置や残置した管の延長等を記載すること。

(Ⅱ)残置した取付管のます支距・支管支距は接続していた管きょの両端マンホールの近

い方を基準とすること。

図 3.6.8 一部の残置

取付管が接続する管きょを入替(布設位置変更

しかし、取付管をすべて撤去できず、一部を残置した場合

残置方法、

残置位置を記載

歩道に管きょを新設した際に、取付管の接続先を変更

しかし、車道部の取付管が撤去できず、一部を残置した場合

残置方法、

残置位置を記載

入替の基準マンホール

残置の基準マンホール

入替の

基準マンホール

残置の基準マンホール

68

3.7 付属工事 特殊な付属工事における完成図として作成する主な図面は以下のとおりとする。 (1)幹線等へ腹付け管を設置した場合 (2)取水口を設置した及び水路から取水口への連絡管を設置した場合 (3)圧送管・電線管等を設置した場合(4)堰を築造した場合【解説】 (1)幹線等へ腹付け管を設置した場合 幹線管きょ等に腹付け(管きょに直接接続することをいう)した管きょの施設平面図(管きょ・マンホール)と断面図の記載例を図 3.7.1,3.7.2 に示す。また、施設平面図(管きょ・マンホール)には管底高、延長、勾配の扱いに注意すること。

図 3.7.1 腹付管の施設平面図(作成例)

69

図 3.7.2 腹付管の断面図(作成例)

※腹付管の注意点 (Ⅰ)管底高 新設管の上流・下流それぞれの管口の高さ(腹付け側は幹線管きょ等に接続した管口の管底高とする。 (Ⅱ)延長腹付けされた幹線管きょ等の中心からマンホール蓋中心までの水平距離。ただし、接続先が所管外施設の場合は、接続した新設管の管口からとすること。なお、延長の基点となる幹線管きょ等の中心あるいは所管外施設内の管口についてはオフセットを記載すること。また、所管外施設の場合は管理者名を追記すること。 (Ⅲ)勾配 上記管底高の差を延長で除した値

管きょ連絡部はマンホール扱い

になるため、D.Pを記載する

70

(2)取水口を設置した及び水路から取水口への連絡管を設置した場合水路等に設置した取水口からマンホールに連絡する管きょを設置した場合は、平面図、縦断図、断面図を作成すること。また、水路等と取水口を管きょ形式で連絡する場合も同様とし、延長及びオフセットは(1)に準ずること。

図 3.7.3 取水口部の断面図(作成例)

71

(3)圧送管・電線管等を設置した場合 雨水調整池等で圧送管を布設した場合、詳細平面図、配管図、詳細縦断図等で布設状況を表示すること。特に曲折点や既設接続部を明確に記載すること。 また、電線管、ハンドホール、配電盤、給水管を設置した場合、位置(オフセット・断面図等)、規模等を施設平面図(管きょ・マンホール)、詳細図及び構造図に記載すること。なお、施設整備課発注等の同様工事についても、これに準ずること。

図 3.7.4 圧送管の施設平面図(作成例)

マンホール蓋中心

までの距離を記載する

圧送管の曲折点の

オフセットを記載する

72

図 3.7.5 圧送管の配管図(作成例)

マンホール蓋中心との

位置関係を詳細に表示

する

圧送管の場合もマンホ

ール蓋中心間距離をス

パン延長とする

73

図 3.7.6 圧送管の縦断図(作成例)

曲折点や既設マンホール

接続位置が分かるように

記載する

既設マンホール連絡の場

合は、原則として既設マン

ホールの変更構造図を作

成する

74

図 3.7.7 電線管の横断図(作成例)

(4)堰を築造した場合 雨水吐き室、取水口等において堰を築造または改造した場合は、「堰室表作成の手引き」に基づいた堰室表を必ず構造図に記載すること。また、既設角落しの設置高さを変更した場合も同様とすること

電線管の場合は、管径・条数・

配列状況・土被り・出幅・防護

等を記載すること

75

4.図形記号 4.1 図形記号 図形記号は各項のとおりとすること。 (1)管きょ表示図形 (2)管きょとマンホール等との接点 (3)管きょ施工種別 (4)管きょ断面形状 (5)管きょ管種 (6)工法 (7)管基礎 (8)耐震種別 (9)マンホール表示図形 (10)マンホール施工種別 (11)マンホール規格 (12)マンホール型式 (13)マンホール蓋種別 (14)オフセット(マンホール支距) (15)ます施工種別 (16)取付管施工種別 (17)取付管管種

※ なお原則は以下に記載の線幅等とするが、完成図を明瞭に作成するためであれば若干

の変更を認める。

76

(1)管きょ表示図形 区分 工種 表示図形 線幅、線種等

内寸幅 1500㎜未満

新設 線幅 0.60㎜ 線種 実線

既設 線幅 0.45㎜ 線種 実線

撤去 線幅 0.45㎜ 線種 点線

残置 線幅 0.45㎜ 線種 一点鎖線

内寸幅 1500㎜以上

新設 線幅 0.60㎜ 線種 実線(二重線)

既設 線幅 0.45㎜ 線種 実線(二重線)

撤去 線幅 0.45㎜ 線種 点線(二重線)

残置 線幅 0.45㎜ 線種 一点鎖線(二重線)

計画 計画 線幅 0.20㎜ 線種 実線 ※線幅は実際の内寸としてもよい。 ※設計図の図形と同じでもよい。

(2)管きょとマンホール等との接点 区 分 表示図形 線幅、線種等

起 点 (1)に対応させる

閉 塞 (1)に対応させる

管 蓋 (1)に対応させる

77

(3)管きょ施工種別 施工種別 表示記号 特記事項 管きょの新設 新設 旗揚げで明示 管きょの撤去 撤去 引出し線で区間を明示 管きょの残置 残置 引出し線で区間を明示 管きょの更生 改築 旗揚げで明示

(4)管きょ断面形状 断面形状 表示記号

円形管きょ (次下欄を除く) 円形管きょ (塩化ビニル管・鋼管・鋳鉄管)

φ

馬蹄形きょ 矩形暗きょ 2連矩形暗きょ 矩形開きょ

(5)管きょ管種 管 種 表示記号

鉄筋コンクリート管 H コンクリート管 (現場打ち鉄筋コンクリート管を含む)

塩化ビニル管 V シールド管きょ L 鋳鉄管(ダクタイルを含む) I 鋼管 S ボックスカルバート(2次製品) K F.R.P. F 陶管 T ポリエチレン管 P 上記以外の場合は管種名を記載 X

78

(6)工法 工 法 表示記号

開削 な し 推進工法 推 進 シールド工法 シールド

その他の工法 工法名称

「(小口径推進)」等を表示更生工法 改 築

(7)管基礎

(8)耐震種別 耐震種別 表示記号

可とう管 KK 可とうセグメント KS

可とう継手

圧着型 KT1 押込型 KT2 接着型 KT3 管接合型 KT4

非開削耐震補強

継手無・ゴム無 KTA 継手無・ゴム有 KTAG 継手有・ゴム無 KTB 継手有・ゴム有 KTBG

管 種 基礎種類 表示記号

鉄筋コンクリート管

枕胴木基礎 な し 梯子胴木基礎 梯 子 360 度砂基礎 360 砂 120 度コンクリート基礎 120 Co 180 度コンクリート基礎 180 Co

塩化ビニル管 砂基礎 な し FRP管 砂基礎 な し 鋳鉄管 直埋設 な し

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(9)マンホール表示図形 区 分 表示図形 備考

小型マンホール 0~2号丸組立マンホール(規格マンホール含む) 特殊組立マンホール小型角マンホール

ただし、特殊組立マンホールで 標準でない設置方向の場合と 2方向以上の起点となる場合は、設置状況を図示すること。

3号丸組立マンホール(規格マンホール含む)

角形マンホール 接続室 雨水吐室

実際の外寸で図示すること

場所詰マンホール

丸形マンホール等

角形マンホール 接続室等

実際の外寸で図示すること

※マンホール蓋位置を示す図形の丸径は 2㎜程度とする。

※設置状況の図示(特殊組立マンホール)

80

(10)マンホール施工種別 施工種別 表示記号 特記事項

マンホールの新設 なし 旗揚げで明示 マンホールの撤去 撤去 旗揚げで明示 マンホールの残置 残置 旗揚げで明示 マンホールの改造 改造 旗揚げで明示

(11)マンホール規格 規 格 表示記号

小型マンホール C 組立マンホール P 規格人孔(組立マンホールを除く) M 特殊角人孔・特殊丸人孔 S 接続室 J 場所詰マンホール N 雨水吐き室 F 雨水吐き口 O 取水口 I 中継ポンプ室 R ゲート室 G 管きょ連絡部 K

(12)マンホール型式 型 式 表示記号

小型マンホール 小型(内径、材質表示)第0号~3号丸(組立) 0~3号丸組

特殊組立角形 角形組 方円形 方円組 楕円形 楕円組

第1号丸人孔(現場打ち) 表示しない 第2号・第3号丸人孔(現場打ち) 2号丸、3号丸 第4号~第9号角人孔 4号角~9号角上記以外 表示しない

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(13)マンホール蓋種別 マンホール蓋種別 表示記号

一般型・T25 T25(一般) 一般型・T25・汚水用 T25(一般)汚 一般型・T14 T14(一般) 一般型・T14・汚水用 T14(一般)汚 高機能型・T25 T25(高) 高機能型・T25・汚水用 T25(高)汚 高機能型・T25・グレーチング T25(高)グ 小型マンホール・T25 小型 T25 小型マンホール・T25・汚水用 小型 T25汚 小型マンホール・T14 小型 T14 小型マンホール・T14・汚水用 小型 T14汚 丸型特殊(寸法) 丸型特殊 (開口寸法を明示) 角型特殊(寸法) 角型特殊 (開口寸法を明示)

その他 (上記以外) 名称・構造・強度・材質等を簡略に表示する

(14)オフセット(マンホール支距) 事 項 表示図形 線幅

オフセット (マンホール支距)

線幅 0.1 ㎜

82

(15)ます施工種別 施設名 表示図形 図形の大きさ

雨水ます 街きょます

新設

2.0 ㎜×2.0 ㎜ 既設

入替

撤去

特殊雨水ます 特殊街きょます

新設

2.0 ㎜×4.0 ㎜ 既設

入替

撤去

施設名 表示図形 図形の大きさ

取付ます

新設 丸径 2.0 ㎜

既設

不明 ▽ 一辺の長さ 3.0㎜

(16)取付管施工種別 施工種別 表示図形 線幅

取付管

新設 入替

線幅 0.60㎜ 線種 実線

既設 線幅 0.45㎜ 線種 実線

撤去 線幅 0.45㎜ 線種 点線

残置 線幅 0.45㎜ 線種 一点鎖線

(17)取付管管種(管きょ管種に準ずる) 管 種 表示記号

鉄筋コンクリート管 H 塩化ビニル管 V 陶管 T

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堰構造が2つ以上ある場合は適宜、記入欄を追加する

★ 堰室表の手引き

① 堰構造毎に「堰①」、「堰②」等の堰番号を堰室構造図の平面図及び断面図等に記載すること。

② 堰室表は表.手引.1 のように作成し、当該堰室構造図の付近に記載すること。

放 流 先 土市雨水調整池 マンホール機能種別 雨水吐室 堰 種 別 直線堰 越 流 形 式 横越流

堰① 堰 長 3200㎜ 堰 高 900 ㎜ 角落し開口幅 1200㎜ 角落し枚数 3枚 角落し箇所数 2 箇所

堰② 堰 長 堰 高角落し開口幅 角落し枚数 角落し箇所数

堰 水 面 高 70 ㎝ 調査年月日 2016 年 4月 1日 備考 角落し材は合成木材製

表.手引.1

記入内容の解説 (ア)放流先

河川、運河、ポンプ所、調整池、滞水池名等の名称を記入すること (イ)マンホール機能種別

流量調整用、雨水吐室のいずれかを記入すること (ウ)堰種別

直線堰、曲線堰、上がり管による排出のいずれかを記入すること ・「直線堰」とは堰構造が直線的な堰をいう

・「曲線堰」とは堰構造が曲線的な堰をいう ・「上がり管による排出」とは堰はないが上がり管により排水する構造をいう (エ)越流形式

正面越流、横越流、複合越流のいずれかを記入すること ・「正面越流」とは流入管に対して正面に越流することをいう

・「横越流」とは流入管に対して横に越流することをいう ・「複合越流」とは流入管に対して正面と横に越流することをいう (オ)堰長(㎜)

固定堰の場合は内壁間の長さを記入すること。角落しを設置した場合も同様とすること。(図.手引.1~3参照)

84

図.手引.1 堰長(1)

図.手引.2 堰長(2)

図.手引.3 堰長(3)

このような堰は

直線堰、正面越流

とする

このような堰は

曲線堰、複合越流

とする

このような堰は

直線堰、横越流

とする

85

(カ)堰高(㎜) 遮集管の管底から角落しまたは固定堰の天端までの高さを記入すること。 (図.手引.4,5参照)

a)固定堰の場合

図.手引.4 堰高・堰水面高(固定堰)

b)角落しを設置した場合

図.手引.5 堰高・堰水面高(角落し設置)

(キ)角落し開口幅(㎜)角落し1箇所ごとの開口有効幅を記入すること。(図.手引.3参照)

(ク)角落し枚数角落し1箇所ごとに設置されている角落し枚数(段数)を記入すること。

(ケ)角落し箇所数 堰構造1箇所ごとに設けられた角落しの箇所数を記入すること。

(コ)堰水面高(㎝) 角落しまたは固定堰の天端から遮集管の晴天時の水面までの高さを記入すること。

(サ)調査年月日調査年月日を西暦で記入すること。

(シ)備考 各落しの材質や設置・撤去予定等堰に関わる特記事項を簡略に記入すること。

86

※上がり管における注意点 上がり管とは、雨水吐きや流量調整の目的のために、図.手引.6 のように最深流出管より高い位置にある流下管のことをいう。

図.手引.6 上がり管

また、上がり管の堰室表の記入は以下の点に注意すること。 (イ)マンホール機能種別 ・上がり管にて、雨水のみを排水する場合は「雨水吐室」と記入すること。

・上がり管にて、排水する場合は「流量調整用」と記入すること。 (オ)堰長:上がり管の管径または内寸巾を記入すること。 (カ)堰高:上がり管と流出管の管底高の差とする。(コ)堰水面高:上がり管の管底高と流出管の晴天時の水面までの高さを記入すること。

87

※堰室表の記載について 図は簡易な内容となっています

放 流 先 ○○○川 マンホール機能種別 雨水吐室 堰 種 別 直線堰 越 流 形 式 複合越流

堰① 堰 長 4000㎜ 堰 高 920㎜角落し開口幅 1200㎜ 角落し枚数 3枚 角落し箇所数 3箇所

堰② 堰 長 3000㎜ 堰 高 920㎜角落し開口幅 1200㎜ 角落し枚数 3枚 角落し箇所数 2箇所

堰③ 堰 長 1500㎜ 堰 高 ㎜ 角落し開口幅 1200㎜ 角落し枚数 0枚 角落し箇所数 1箇所

堰 水 面 高 50㎝ 調査年月日 2016 年 8月8日 備考 角落し材は合成木材製 堰③には角落しを

設置していないため

角落し

角落し

角落し枚数

角落し箇所数

88

★ 完成図提出の流れ

89

★ CHECK POINT

施設 確認内容 Check 記載項

共通

契約番号、工期、件名は正しいですか □ 4~5

メッシュ番号は正しいですか □ 4~5

処理区、排水区は正しいですか □ 4~5

承認工事の場合、発注者、施工者は正しいですか □ 4~6

管きょ

延長などは「出来形管理図」と異なる基準で記載されていますか □ 11

「施設平面図」と「縦断図」の延長等は一致していますか □ ―

可とう継手などの耐震種別が施設平面図にも記載されていますか □ 24~25

縦断図に管基礎や工法の記載が記載されていますか □ 28~30

マンホール

施設平面図にオフセット、D.P が記載されていますか □ 24~25

蓋種別は正しいですか

特に「T14」と「T25」の分類と汚水用の「汚」の表記 □ 81

管きょの接続位置などがマンホール蓋中心から示されていますか □ 53~56

土留がマンホールと一体となる場合、土留の外側までの距離が記載

されていますか(土留材をマンホールの外型枠とした場合など)□ 53

堰室表は正しく記載されていますか □ 83~87

取付管・ます

新設、入替、撤去、残置、既設の施工種別が正しく記載されて

いますか □ 60~63

ます支距等は正しく記載されていますか □ 61~67

内寸の一辺が75㎝以上のますを「特殊」としていますか □ 61

雨水ますの蓋がグレーチングの場合は「G」を記載しましたか □ 61

雨水ますが浸透ますの場合は「浸透」と記載しましたか □ 61

図示している取付管の数と施工数量表の数は一致していますか □ 62

※ 記載項は代表項を記載しています。

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◎ 図面例と解説図面例.1 開削工事 施設平面図(管きょ・マンホール)

図面例.2 取付管工事 施設平面図(取付管・ます)

図面例.3 更生工事 施設平面図(管きょ・マンホール)、断面図

図面例.4 シールド工事 施設平面図(管きょ・マンホール)

図面例.5 共通 構造図(マンホール)

図面例.6 承認工事

■ 注意事項 ■ ・各工事の一般的な完成図の一部を例として記載したものです。 ・用紙サイズをA3で印刷して頂いくと、明瞭に閲覧できます。

<参考>数値の表示について

施設 項目 単位 表示桁 記載例

管きょ

管径 ㎜ 整数 300

延長 ⅿ 小数第1位 123.4

勾配 ‰ 小数第2位 3.12

管底高 ⅿ 小数第3位 12.345

マンホール

地盤高 ⅿ 小数第3位 30.123

オフセット ⅿ 小数第2位 3.12

内寸・外寸 ㎜ 整数 2000

設置深(D.P) ⅿ 小数第2位 5.12

取付管 管径 ㎜ 整数 150

支管位置 ⅿ 小数第1位 12.1