あおい地区会の小野会長 としまち研発行書籍 …...としまち研会報 第99号...

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としまち研会報 第99号 おいらのまち おいらのまち 発行 NPO 都市住宅とまちづくり研究会 理事会 〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町 33 COMS HOUSE2階 TEL : 03-5207-6277 FAX : 03-5294-7326 E-mail [email protected] ホームページ http://www.tmk-web.com/ Facebook https://www.facebook.com/toshimachiken/ 皆さまからのご意見、ご感想をお待ちしております。 (1) (4) 99おいらのまち 2019・5 としまち研の現在の会員数 正会員 59人 賛助会員 26人 編集発行人 五十嵐 一博 事務局担当 竹内 房弥 おいらのひとりごと 『おいらのひとりごと』はとしまち研会員によるリレー形式のエッセイです。 99おいらのまち 2019・5 編集後記 としまち研 各部会・委員会の次回開催予定 マンション再生部会 人と暮らし部会 総務広報部会 災害復興まちづくり支援委員会 としまち研会員の方であれば誰でも参加できま す。また、部会で取り上げて欲しい内容、勉強会 等がありましたら、事務局までお知らせください。 6月 3日(月) 7月 9日(火) 6月27日(木) 6月20日(木) 『女は入れない集まり』 高見澤 邦郎 女性が主たる担い手の地元団体、<玉川学園地区 社会福祉協議会>を手伝っていたら、「地域で影の薄 い男たちの組織をつくりなさいよ」とそそのかされ、「オトコも集まる会」なるものを立ち上げた。 “ロカビリー世代も今やリハビリー世代”と口コミで呼びかけたところ、概ねアラ古希世代の30名 ほどが集まった。1~2ヶ月に一度、メンバーが持ち回りで話す<講話>、引続いて呑み会という仕掛 けでもうすぐ50回。 「昔、アラブの王様と砂漠でゴルフをした話」、「“ごみを拾って散歩で健康”の会を立上げた、いまだ に会員はボクだけ」、「駐在の合間にRoute 66を走った思い出」とか、毎回面白い話が続く。 ただ、元気者が中心の集まりとなって、一人暮らしで気持ちも身体も萎え気味の人にこそ、との当初 の目論見はほぼ不発。もちろん元気者とはいえ病を得、サヨウナラの事態も時に…。まあ致し方なしと…。 偶然にして生を受け必然としてのジ・エンドに近づきつつある我が身としても、長くこの集まりを楽 しみたいとの思いである。 ※次号の『ひとりごと』もお楽しみに。 としまち研の 10 年史(2010 年 8 月 4 日発行)の【コーポラティブ】 の項(15P、本間 副理事長執筆)から引用すると、現NPOコーポラティ ブハウス全国推進協議会の中林由行副理事長が、コーポラティブハウスの 六原則を以下のように整理しています。 ① 自律的組織運営 :自らの意思で参加し、コミュニティをつくろうとする組織 ② 共同化の推進 :力を合わせて共同・協同することのメリットを追求する ③ 民 主 的 運 営 :話し合いの重視、情報の公開 ④ 自 治 的 組 織 :トータルな共同体運営 ⑤ 近隣活動の重視 :地域社会への参加と形成への寄与 ⑥ 学習教育の重視 :思想の継承・継続 としまち研は来年で20周年を迎えますが、改めてこれらの原則に学び、昨今としまち研としてコー ディネート業務を受託した、2つのマンション建替え案件に取り組みたいと考えています。 マンションの建替えは、それぞれの区分所有者が「建替えが現実的」と判断し、その区分所有者の中 でも 5 分の4以上の合意が得られなければ、実現には至りません。登記簿を調査し、区分所有者の方に お会いし、それぞれのお考えをしっかりと伺い、整理してから臨むことが重要です。 としまち研では、これまでに17棟のコーポラティブハウス建設、2棟のマンション建替え、そして 東日本大震災での復興事業(あおい地区)の支援についても『コーポラティブ方式』を活用して取り組 んできました。これまでの経験を活かし、みんなで力を合わせて乗り切りたいと思っています。 (としまち研理事長 杉山 昇) 5月の一木会の記事にて、大木理事のお写真をご覧いただけたでしょうか。スマイルがとても爽や かです。カメラを向ける私に視線をいただけたのですが、流石メディア露出の多い大木理事、余裕の ある大人の男性という感じで、アガリ症の私には憧れです。あんな風になりたいものです。 さて、次回の一木会は「断捨離」がテーマです。「断捨離」というと、一時TVなどで流行ってい たので試してみたことがありますが…いざ実践しようとすると非常に難しく、勿体ないお化けに捕ら われてあまり捨てられないどころか、昔のマンガなどを見つけて中身の確認に終始するだけに終わっ た記憶があります。果たしてどんなコツがあるのか・・・。 (としまち研事務局 竹内 房弥) としまち研発行書籍 Amazon で販売中 マンション建替えを『コーポラティブ方式』で コーポラティブハウス部会 イベントのご案内 ◆新建主催イベント 現在開催中の新建連続講座「20世紀の 建築空間遺産」も残すところ2回です。 日 程:6 月13日(木)7月11日(木) 時 間:19時~21時(としまち研会議室) 会 費:一般 1,000 円 / 学生 500 円 ◆コープ協主催イベント コープ協が主催する研究学習会のご案内 です。詳細は後日コープ協 Web サイトに て更新されます。(会場はとしまち研会議室) 日 時:6月28日(金)19:00 ~ 詳 細:下記 HP にて随時更新予定です。 http://www.coopkyo.gr.jp 東日本大震災後、としまち研も復興のお手伝い をさせていただき、住民の皆さんによるたゆまぬ 努力によって、美しい街並みと活発な住民活動の ある「日本一住みやすいまち」へと生まれ変わっ た東松島市あおい地区。 現在地区会長をされている小野 竹一氏が、内 閣総理大臣が例年開催しているお花見会「桜を見 る会」への招待を受け、参加されました。 小野会長、おめでとうございます。 左の記事でご紹介したあおい地区が復興 再生に至るまでの取組みや経緯を記録した、 としまち研発行の記録紙「日本一住みやす いまちをめざして」が通販 サイトの Amazon でも販 売中です。 としまち研 Web サイト からでもご購入可能ですが、 Amazon からですとより手 軽にご購入いただけます。 試し読みをしてみたい… そんな方はとしまち研まで。 ▼Amazon の商品ページはこちらです▼ https://www.amazon.jp/dp/4991036100 あおい地区会の小野会長 内閣府主催のお花見会に出席 はい

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Page 1: あおい地区会の小野会長 としまち研発行書籍 …...としまち研会報 第99号 おいらのまち 発行 NPO都市住宅とまちづくり研究会 理事会 〒101-0042

としまち研会報 第99号

お い ら の ま ちお い ら の ま ち発行 NPO都市住宅とまちづくり研究会 理事会

〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町 33 COMS HOUSE2階

TEL : 03-5207-6277  FAX : 03-5294-7326

E-mail [email protected]  ホームページ http://www.tmk-web.com/

Facebook https://www.facebook.com/toshimachiken/

皆さまからのご意見、ご感想をお待ちしております。

(1)(4)

第99号 おいらのまち 2019・5

としまち研の現在の会員数

正会員 59人 賛助会員 26人

編集発行人 五十嵐 一博

事務局担当 竹内 房弥

おいらのひとりごと 『おいらのひとりごと』はとしまち研会員によるリレー形式のエッセイです。

第99号 おいらのまち 2019・5

 編集後記

としまち研 

各部会・委員会の次回開催予定

マンション再生部会

人と暮らし部会

総務広報部会

災害復興まちづくり支援委員会

 としまち研会員の方であれば誰でも参加できま

す。また、部会で取り上げて欲しい内容、勉強会

等がありましたら、事務局までお知らせください。

  6月 3日(月)

  7月 9日(火)

  6月27日(木)

  6月20日(木)

『女は入れない集まり』 高見澤 邦郎

 女性が主たる担い手の地元団体、<玉川学園地区 社会福祉協議会>を手伝っていたら、「地域で影の薄

い男たちの組織をつくりなさいよ」とそそのかされ、「オトコも集まる会」なるものを立ち上げた。

 “ロカビリー世代も今やリハビリー世代”と口コミで呼びかけたところ、概ねアラ古希世代の30名

ほどが集まった。1~2ヶ月に一度、メンバーが持ち回りで話す<講話>、引続いて呑み会という仕掛

けでもうすぐ50回。

 「昔、アラブの王様と砂漠でゴルフをした話」、「“ごみを拾って散歩で健康”の会を立上げた、いまだ

に会員はボクだけ」、「駐在の合間に Route 66 を走った思い出」とか、毎回面白い話が続く。

 ただ、元気者が中心の集まりとなって、一人暮らしで気持ちも身体も萎え気味の人にこそ、との当初

の目論見はほぼ不発。もちろん元気者とはいえ病を得、サヨウナラの事態も時に…。まあ致し方なしと…。

 偶然にして生を受け必然としてのジ・エンドに近づきつつある我が身としても、長くこの集まりを楽

しみたいとの思いである。

※次号の『ひとりごと』もお楽しみに。

 としまち研の 10 年史(2010 年 8 月 4 日発行)の【コーポラティブ】

の項(15P、本間 副理事長執筆)から引用すると、現 NPO コーポラティ

ブハウス全国推進協議会の中林由行副理事長が、コーポラティブハウスの

六原則を以下のように整理しています。

① 自律的組織運営 :自らの意思で参加し、コミュニティをつくろうとする組織

② 共同化の推進 :力を合わせて共同・協同することのメリットを追求する

③ 民 主 的 運 営 :話し合いの重視、情報の公開

④ 自 治 的 組 織 :トータルな共同体運営

⑤ 近隣活動の重視 :地域社会への参加と形成への寄与

⑥ 学習教育の重視 :思想の継承・継続

 としまち研は来年で20周年を迎えますが、改めてこれらの原則に学び、昨今としまち研としてコー

ディネート業務を受託した、2つのマンション建替え案件に取り組みたいと考えています。

 マンションの建替えは、それぞれの区分所有者が「建替えが現実的」と判断し、その区分所有者の中

でも 5 分の4以上の合意が得られなければ、実現には至りません。登記簿を調査し、区分所有者の方に

お会いし、それぞれのお考えをしっかりと伺い、整理してから臨むことが重要です。

 としまち研では、これまでに17棟のコーポラティブハウス建設、2棟のマンション建替え、そして

東日本大震災での復興事業(あおい地区)の支援についても『コーポラティブ方式』を活用して取り組

んできました。これまでの経験を活かし、みんなで力を合わせて乗り切りたいと思っています。

(としまち研理事長 杉山 昇)

 5月の一木会の記事にて、大木理事のお写真をご覧いただけたでしょうか。スマイルがとても爽や

かです。カメラを向ける私に視線をいただけたのですが、流石メディア露出の多い大木理事、余裕の

ある大人の男性という感じで、アガリ症の私には憧れです。あんな風になりたいものです。

 さて、次回の一木会は「断捨離」がテーマです。「断捨離」というと、一時TVなどで流行ってい

たので試してみたことがありますが…いざ実践しようとすると非常に難しく、勿体ないお化けに捕ら

われてあまり捨てられないどころか、昔のマンガなどを見つけて中身の確認に終始するだけに終わっ

た記憶があります。果たしてどんなコツがあるのか・・・。      (としまち研事務局 竹内 房弥)

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マンション建替えを『コーポラティブ方式』で

コーポラティブハウス部会

イベントのご案内

◆新建主催イベント

 現在開催中の新建連続講座「20世紀の

建築空間遺産」も残すところ2回です。

日 程:6 月13日(木)7月11日(木)

時 間:19時~21時(としまち研会議室)

会 費:一般 1,000 円 / 学生 500 円

◆コープ協主催イベント

 コープ協が主催する研究学習会のご案内

です。詳細は後日コープ協 Web サイトに

て更新されます。(会場はとしまち研会議室)

 日 時:6月28日(金)19:00 ~

 詳 細:下記 HP にて随時更新予定です。

http://www.coopkyo.gr.jp

 東日本大震災後、としまち研も復興のお手伝い

をさせていただき、住民の皆さんによるたゆまぬ

努力によって、美しい街並みと活発な住民活動の

ある「日本一住みやすいまち」へと生まれ変わっ

た東松島市あおい地区。

 現在地区会長をされている小野 竹一氏が、内

閣総理大臣が例年開催しているお花見会「桜を見

る会」への招待を受け、参加されました。

 小野会長、おめでとうございます。

 左の記事でご紹介したあおい地区が復興

再生に至るまでの取組みや経緯を記録した、

としまち研発行の記録紙「日本一住みやす

いまちをめざして」が通販

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からでもご購入可能ですが、

Amazon からですとより手

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そんな方はとしまち研まで。

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あおい地区会の小野会長

内閣府主催のお花見会に出席

はい

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第99号 おいらのまち 2019・5 第99号 おいらのまち 2019・5

おいらのくらし 紙面の都合により今号はお休みです。次号の掲載をお楽しみに。

一木会ご報告(原則、毎月第一木曜日に行う勉強会・交流会です)

 去る令和元年 5 月23日(木)、令和になって最初のとしまち研通常総

会が開催されました。今回は26名の方にご参加いただき、各部会の活動

報告や今年度の活動計画、としまち研全体としての運営状況・課題・今後

の活動方針などが報告されました。

 本会における議案は6つでしたが、全て無事承認され、恒例の集合写真

を撮影した後、その後の懇親会へと移りました。

 お忙しい中ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 毎号 4 面の下部にも掲載していますが、現在としまち研の会員数は、正会員59名、

賛助会員26名となっており、若干の減少が見られます。

 世代交代もとしまち研のテーマの一つとなっていますので、会員の皆さまには、身

近で建築やまちづくりに関わる活動をされている若い世代の方に、としまち研の活動

をご紹介いただき、出来れば入会のお誘いなどもしていただけると嬉しく思います。

 

としまち研の今後の活動目標としては、しばらく遠の

いてしまっているコーポラティブハウス事業の成立がメ

インになります。勿論、それ以外の活動においても手を抜くことなく、

積極的に取り組んでいきます。コーポラティブハウスだけに注力するの

ではなく、地域への貢献や、各方面への提言を行っていくなどし、神田

という地域に根付いた NPO として、これまでの経験や、会員・理事の

皆さまの知識・技術・人脈を積極的に活用させていただき、「みんなで」

活動していくとしまち研の在り方を追求していきたいと思います。

としまち研 第19回通常総会が開催されました

今後の一木会予定

 ☆6月(6月6日)【第286回一木会】

   テーマ:「はじめての断捨離」

   ゲスト:ヤマグチユミ氏(市川断捨離会 代表)

 ☆7月(7月4日)【第287回一木会】

   テーマ:「外国人技能実習生の受け入れについて(仮)」  

   ゲスト: 菊崎 遼二 氏(ていけい協同組合)    

今年も神田祭が開催されました

☆第284回一木会(2019.4.4) ☆第285回一木会(2019.5.9)

 全国的に講演などでご多忙な、としまち研理事でもある大木祐悟氏に、団地とうものの定義から、団地再生の課題についてまで、縦横にお話していただきました。 団地の再生についてしっかりと、それでいて分かりやすくご説明をいただき、勉強させていただきました。ありがとうございました。

 前回は、全国マイケアプラン・ネットワークの島村八重子さんと橋本あや子さんのお二人にお出でいただき、マイケアプランについて、お二人とも親御さんの在宅介護の経験から、自身の意思を尊重したケアプランを作成・実行してもらうためには何が必要か、お話しいただきました。 大いに勉強になったと思います、ありがとうございました。

 5 月 11 日(土)・12 日(日)、伝統ある神田のお祭りが行われました。

 としまち研事務所のある神田東松下町の街祭礼は、柳森神社の氏子である 3 町会のお祭りです。

 神田祭というと、報道されるのは大多数の町会のお神輿が宮入りする神田明神のお祭りが多く、そち

らがよく知られています。神田明神までは相当距離があり、しかも多数の重いお神輿が向かいますので、

相応に時間がかかります。お神輿の担ぎ手にとっては、相当な重労働かと思われます。神田祭の時期に

なると、としまち研の事務所が東松下町でよかったといつも思います。

 今年のお祭りは、全体的に若返りました。特に昨年7月から、としま

ち研理事の葛西 充さんの店舗「(株)グッド」も入っている、千桜小学校

跡地に建設された「アルファグランデ千桜タワー」へ二百数十世帯が入

居し、現在約50世帯が町会に入ってくださり、その子どもさんたちが、

子ども神輿担ぎと太鼓の乗った山車引きに参加してくれました。

 子どもたちのお父さんたちは、大神輿担ぎに参加したり、子ども神輿や山

車の巡行を支えてくれたりしました。当然、お母さんたちもいろいろなとこ

ろで手伝ったり、見守ったりと、大変賑やかなお祭りになりました。

 子育て世代の元気な姿というものは、本当に良いものです。

 なお、子ども神輿は、前回の神田祭(2年前)の際は大分古びてきていて、

危険な感じさえしていましたので、新調するか総修理をするかで議論してい

ました。お神輿をつくったり、修理したりしている老舗の宮本卯之助商店(東京都台東区)に相談した

ところ、この子ども神輿は昭和4年製作の立派なものとのこと。戦火を乗り越えた90年ものというこ

ともあり、総修理でいこうということになり、町会員からいただいた寄付金で修理を行い、新品同様の

姿で今回のお祭りを迎えました。

 2年後の神田祭でも、多くの子どもたちでにぎわう街祭礼ができるといいな…と、私を含め、町会役

員一同は、早くも再来年への期待で胸をふくらませています。     (としまち研理事長  杉山 昇)

「まちの縁側と延藤安弘ものがたり」が開催されました

 4月23日(火)に文京区民センターにて、コープ協主催・としまち研を含む4団

体の共催で開催されました。106名が参加され、延藤先生が晩年活動されていた

「NPO まちの縁側育くみ隊」を継いだ名畑 恵さんをお招きし、ご講演いただきました。

 名畑さんは大学2年の時に延藤先生と出会い、17年間全国を一緒に歩きながら先

生のもとで「まち育て」を学ばれました。講演では、延藤先生の少年時代の写真を皮

切りに、京大 → 熊本大 → 千葉大 → 愛知産業大と、各時代に関わられた代表的なプ

ロジェクトを挙げながら、その考え方やスタンスなどをお話しされ、その最後として、

「入院先で聞いた先生の最期の言葉は「ゆたかな・・・」でした。最後が聞き取れなかったのですが、この

永遠の問いかけの意味を考えながら、先生の意思を引き継いでいく決意です」と締めくくられました。

 後半は、延藤先生との想い出話を4人の方に語っていただき、その内容を名畑さんがファシリテーショ

ングラフィック(議論内容を図として簡潔に記し「見える化」する記録手法)

で次々と書き出していき、恒例の頭文字をとって『ゆ・た・か・な・み・ら・い』

で見事にまとめ、交流会へと移りました。

 交流会もほとんどの方が残られ、短い時間でしたが数名の方から想い出

話をしていただいたり、久々に会う方同士の交流の場にもなり、「つながる」

というテーマにも一役買った会になりました。

      (NPOコーポラティブハウス全国推進協議会理事 江国 智洋)

▲講演する名畑さん

▲閉会後の集合写真

▲総会の様子

▲杉山理事長

▲ご参加いただいた皆さま

▲「給与」(お菓子など)を受け取る子どもたち

▲子ども神輿がねり歩く様子