日本の地質・中部の地質・地下環境の特徴2013/12/07  · applied geochemistry, 9,...

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◆なぜ、地層処分か? ◆理解すべき地下環境とその特徴 ◆日本、中部の地質とその特徴 名古屋大学博物館資料基盤研究系 [email protected] 吉田英一 共に語ろう高レベル放射性廃棄物 中部ワークショップ1207 日本の地質・中部の地質・地下環境の特徴 1

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◆なぜ、地層処分か?◆理解すべき地下環境とその特徴◆日本、中部の地質とその特徴��������

名古屋大学博物館資料基盤研究系

[email protected] 吉田英一

共に語ろう高レベル放射性廃棄物中部ワークショップ1207

日本の地質・中部の地質・地下環境の特徴   

1

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◆地下300メートル以深の地下環境中に

ガラス固化した放射性廃棄物(4万本分 相当)を埋設

◆処分場の規模は数キロメートル四方

◆2030~2040年ころ操業予定

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(1):海洋底処分

地層処分以外の方法は…?(1960年代より検討)

(2)氷床処分 (3)宇宙処分

その他の処分方法についても、国際的な取り決めや条約によって、現在は凍結状態にある

3

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地球科学の取り組み(1980年代以降~)

Nature (1984)

Natural Analogies… 自然にもっと学ぶべきでは4

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オクロ天然原子炉

�オクロ天然原子炉の発見

◆天然原子炉とは..自然の状態で、地下で核分裂反応が生じた跡(化石)。今から20億年ほど前に発生したもの(1970年代にIAEAが中心になって調査研究)◆場所:アフリカ・ガボン共和国

◆1970年代、フランスの鉱山会社が、ウラン鉱床を掘削、鉱石を採取しているときに発見。

◆天然原子炉の炉心部(写真の黒褐色部分)現在は、当時、地下約400メートルの深さで発熱して、地下水と反応したときの「原子炉の化石」が地表に露出している(ウラン鉱石を採掘する段階で発見・掘り起こされたもの)

採掘の段階で調査した結果、プルトニウムなどの超ウラン元素(中性子との反応で生成された核反応物質)が原子炉の周辺に残っていることが確認される

地下環境における隔離の可能性(Natural Analogue)

では、地層処分という発想はどこから来たのか…?

5

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断層影響・割れ目形成

酸化還元反応

地下掘削影響

付加体中物質移動

地下岩盤変質

酸化物・炭酸塩濃集

天然放射性元素移動

日本の地下環境に合致した地下利用方法の確認と構築

自然に学ぶ地下環境のバリア機能    自然界の物質移動プロセス●吉田(2012)地層処分(近未来社)

6

文献[1]

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堆積岩類礫岩・砂岩・泥岩など

火成岩・変成岩(結晶質岩類)深成岩・火山岩など

地下環境とは..= 地下水岩石(鉱物)

+(地下は地下水で飽和状態にある)地下環境を構成する岩種は..基本3種類

断層

断 層

花崗岩(深成岩)

地下深部に貫入したマグマがゆっくりと冷えて固化してできる岩石(深成岩)

地下環境中の水みちは..基本3つの構造

断層割れ目

割れ目

割れ目

花崗岩

地下700mから採取した割れ目(水みち)

充填鉱物

2cm

岩石マトリクス

砂岩

砂粒子や泥などが堆積し‘石化’作用でできる岩石(堆積岩)

瑞浪層群(空隙率20〜30%) 電子顕微鏡での空隙状態を示したもの

(隙間があると結晶面を持った鉱物が成長する)0.1mm

0.5mm

石英

蛍光溶液を浸透させて空隙を撮影したもの

地下環境と地下環境中の水みち(岩石マトリクス・割れ目・断層)   

7

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地層や岩石のどういった部分にウラン(天然の放射性核種)が移動し、濃集しているのかを、鉱物学的、地球化学的に調査研究を行ない、地下環境が持つ放射性元素の吸着や保持能力を把握する目的で実施

天然の事例東濃ウラン鉱床:今から約2000万年前に形成された、現在の日本で唯一のウラン鉱床(岐阜県土岐市〜瑞浪市に分布)を用いて研究(ナチュラルアナログ研究)

8

1)岩石マトリクス(堆積岩)と物質移動(事例:ウラン鉱床)   

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ウラン鉱床を用いた研究結果

ウラン濃集部分:オートラジオグラフ�(白い部分がウランの濃集ケ所)

調査・分析結果観察及び分析結果から、鉄を多く含む鉱物(黒雲母や黄鉄鉱など)に濃集し、ウランが濃集した後の移動は認められない

(地下坑道を掘ってもウランの溶出は確認されていない→約40年間の東濃ウラン鉱山での地下水のモニタリング結果から)

岩石マトリクス(堆積岩)のウランの移動・濃集ヶ所   

ウランの含有量:約1wt%

9

文献[2][3]

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岩石マトリクス(結晶質岩)と物質移動(事例:マトリクス拡散)

1m

10

苗木花崗岩(白亜紀)割れ目

酸化還元フロント

割れ目からの元素の移動状態を調査(次のスライド)

新鮮花崗岩

1cm

変質花崗岩

1cm

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岩石マトリクス(結晶質岩)中の元素移動と濃集(ウラン)

1mm 1mm

黒雲母石英

石英

鉄酸化物鉄酸化物

ウランの濃集ヶ所

α-トラック法 11

文献[5][6]

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地下深部花崗岩中の割れ目の産状(釜石栗橋花崗岩;−700mレベル)

2m以上の長さを有する割れ目の頻度 : 1.8本 / m

(開口割れ目、シーリング割れ目両方を含む)

割れ目

どの岩体においても平均約2本/mの割れ目頻度を有する

葛根田

釜石

滝谷

土岐

万成

倉敷

今治

国内の異なった形成年代の結晶質岩中の割れ目密度・形態などを調査

12

2)日本の花崗岩中の割れ目について(産状と特徴) 文献[10][11]

割れ目はどのように形成されるのか?

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バックグランドの割れ目頻度

割れ目頻度

滝谷(1Ma) 土岐

(67Ma)釜石

(120Ma)

年 代(Ma)

年代が異なっていても岩体中の割れ目頻度にほとんど変化はない.

異なった年代の岩体中の割れ目頻度

葛根田

釜石

滝谷

土岐

万成

倉敷

今治

葛根田

1Ma,60Ma,120Ma若い岩体〜古い岩体中の割れ目形態・頻度を調査

Takidani Granodiorite (ca.1Ma ;The Youngest Pluton)滝谷花崗岩(100万年)

葛根田花崗岩の岩石コア(深度3726-3729m区間)とその偏光顕微鏡写真�(スケールは0.5mm)

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亀裂蓄積型モデル

充填鉱物成長型モデル

岩体の隆起

岩体の貫入

異なった時代の花崗岩に学ぶ割れ目形成史 文献[11][12]

日本は古い岩体から世界で最も若い花崗岩までが分布

する希な地域

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割れ目(充填鉱物)とバリア機能

割れ目

花崗岩

地下700mから採取した割れ目

充填鉱物

2cm

直径6cm

割れ目(地下700mより)

充填鉱物

変質

シーリングされているもの

開口しているもの

文献[14]

2mm

シーリングされ、水みちとして機能しない割れ目

割れ目の隙間(水みち)

2mm

現在も水みちとして機能している割れ目

拡散係数の大きさ:充填鉱物>変質マトリクス>新鮮マトリクス

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堆積岩の割れ目は?

付加体中の割れ目(水みち)は全体の約10%程度(さらに調査によるデータを蓄積)

炭酸塩鉱物を用いた水みちの判定が可能

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3)断層…構造と水みちの特徴 文献[17][18]

断層面

断層ガウジ(粘土)+断層角礫

割れ目帯

堆積岩

花崗岩断層面

断層破砕帯(ガウジ)(低透水性)

割れ目帯(高透水性)

断層構造の概念図

断層破砕帯は、断層運動によって圧砕された周辺岩盤の角礫と‘粘土状’のガウジで充填される

断層破砕帯周辺には割れ目帯が形成される1m

断層面

断層破砕帯(ガウジ)(低透水性)

割れ目帯(高透水性)

断層角礫

割れ目

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地下300mの断層の水理的性質と水みちの構造(地下研究所)

低透水性10-9~11cm/s

粘土状の充填鉱物17

高透水性10-6~8cm/s

結晶性の充填鉱物 1mm

文献[19]

粘土鉱物

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深さ;200m(花崗岩盤内)

LPG海底下備蓄サイト 幅:20m, 高さ:45m, 長さ400m

LPG cavern世界最大級のLPG貯蔵地下空洞 (860,000 m3).

18

Surface

Schematic view of LPG site

海底下200mの断層構造と水理的性質(LPGサイト)

200m

備蓄サイトレイアウト

備蓄サイト海底下空洞掘削の様子

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12.8L/min

12.6L/min

13.5L/min

8.3L/min

0.9L/min

0.17L/min

断層の水みちの性状と透水性

断層ガウジ

(粘土

)

1m

透水性割れ目

19断層ガウジ中の充填物を伴う割れ目

断層ガウジの部分よりも周辺の割れ目の発達した部分の透水性が高い(断層粘土の部分は地下水を透過させにくい)

文献[20]

ボーリング孔を用いた水理試験

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日本・中部の地質と特徴

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結晶質岩・堆積岩の分布

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地温勾配と火山フロント

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隆起・沈降

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日本の地質環境を知った上で適切なサイトを科学的に選定することが重要

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◆なぜ、地層処分か? 自然に学んだ方法

◆理解すべき地下環境とその特徴 バリア機能の理解(岩石や地層の機能)

◆日本、中部の地質とその特徴 日本列島の生い立ちを知った上で知見を蓄積

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まとめと課題

日本の地下環境に合致した技術の整備と適切なサイト選定の実施

結晶質岩

堆積岩

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[1] 吉田英一 (2012) 地層処分-脱原発後に残される科学課題-�近未来社, pp.168.[2] Yoshida,H. (1994) Relation between U-series nuclide migration and micro-structural properties of sedimentary rocks. Applied Geochemistry, 9, 479-490. [3] Yoshida,H., Kodama,K., Ota,K. (1994) Role of microscopic flow-paths on nuclide migration in sedimentary rocks -A case study from the Tono uranium deposit, central

Japan-. Radiochimica Acta, 66/67,505-511. [4] Yoshida,H., Yui,M., Shibutani,T. (1994) Flow-path structure in relation to nuclide migration in sedimentary rocks -An approach with field investigations and

experiments for uranium migration at Tono uranium deposit, central Japan-. Jour. Nucl. Sci. Tech., 31, 803-812. [5] 赤川史典・吉田英一*・與語節生・山本鋼志(2004)花崗岩割れ目周辺の酸化還元反応と二次的物質移動現象—地質環境中汚染物質の移動と長期固定に関するアナログ研

究—. 地質学雑誌, 110, 671-685.[6] Akagawa,F., Yoshida,H*., Yogo,Y., Yamamoto,K. (2006) Redox front formation in fractured crystalline rock: an analogue of matrix diffusion in oxidizing front along

water conducting fracture. Geochemistry, Exploration, Environment and Analysis, 6, 49-56. (corresponding author)[7] Yoshida,H., Metcalfe,R., Seida,Y., Takahashi,H., Kikuchi,T. (2009) Retardation capacity of altered granitic rock distributed along fractured and faulted zones in the

orogenic belt of Japan. Engineering Geology, 106, 116-122. [8] Nishimoto,S., Yoshida,H. (2010) Hydrothermal alteration of deep fractured granite: Effect of dissolution and precipitation. Lithos, 115, pp.153-162.[9] Seida,Y., Kikuchi,T., Takahashi,H., Sato,H., Ueda,A., Yoshida,H. (2009) Sorption and retardation processes of Cs in granite under groundwater condition. Proceedings of

Material Research Science, 1124-Q07-02. [10] Yoshida,H., Aoki,K., Semba,T., Ota,K., Amano,K., Hama,K., Kawamura,M., Tsubota,K. (2000) Overview of the stability and barrier functions of the granitic geosphere

at the Kamaishi mine; Relevance to radioactive waste disposal in Japan. Engineering Geology, 56, 151-162. [11] Yoshida,H., Takeuchi,M., Metcalfe,R. (2005) Long-term stability of flow-path structure in crystalline rocks distributed in an orogenic belt, Japan. Engineering Geology,

78, 275-284. [12] 吉田英一(2012) 岩盤中の透水性亀裂とその長期的挙動−現状と今後の課題−, 地学雑誌, 121, 68-95.[13] Yoshida,H., Metcalfe,R., Ishibashi,M., Minami,M. (2013) : Long-term stability of fracture systems and their behaviour as flow-paths in uplifting granitic rocks from the

Japanese orogenic field, Geofluids, vol.13, 45-55.[14] 吉田英一・佐藤治夫 ・仙波 毅 (2002) マトリクス拡散による物質移動の遅延効果の評価手法とその検討. 応用地質, 1, 22-33. [15] 石橋�正祐紀・安藤�友美・笹尾�英嗣・湯口�貴史・西本�昌司・吉田�英一 (2013) 透水性割れ目とその地質学的特徴-土岐花崗岩を例として-, 応用地質(査読中)[16] Yamamoto, K., Yoshida,H*., Akagawa,F., Nishimoto,S., Metcalfe,R. (2013) : Redox front penetration in the fractured Toki Granite, central Japan: An analogue for

redox reactions and redox buffering in fractured crystalline host rocks for repositories of long-lived radioactive waste. Applied Geochemistry, 35, 75-87. (corresponding author)

[17] 吉田英一・大嶋章浩・吉村久美子・長友晃夫・西本昌司(2009)断層周辺に発達する割れ目形態とその特徴 -阿寺断層における‘ダメージゾーン’解析の試み-. 応用地質, 50, 16-28.

[18] 長友晃夫・吉田英一(2009)断層と割れ目系及びその充填鉱物を用いた阿寺断層の地質的履歴解析,地質学雑誌,115, 512-527.[19] Yoshida,H., Nagatomo,A., Oshima,A., Metcalfe,R. (2013) Criteria for defining exclusion distances between high level radioactive wastes and transmissive faults in deep

geological repositories: evidence from the Atera active fault in central Japan, Eng. Geol. (under review)[20] Yoshida,H., Maejima,T., Nakajima,S., Nakamura,N., Yoshida,S. (2013) : Features of fractures forming flow paths in granitic rock at an LPG storage site in the orogenic

field of Japan, Engineering Geology, 152, 77-86.

参考文献 (今回の情報提供で用いた論文等)

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