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Japan OSS Promotion Forum, 2011 ©, All rights reserved. 日本OSS推進フォーラムの 全体状況について 日本OSS推進フォーラム ステアリング・コミッティ 座長 岩岡 泰夫 2011年11月21日

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日本OSS推進フォーラムの

全体状況について

日本OSS推進フォーラム ステアリング・コミッティ 座長

岩岡 泰夫

2011年11月21日

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フォーラムの設立経緯

■ 2003年11月、日中韓経済貿易大臣会合(同年9月)の合意 による国際シンポジウム「日中韓オープンソースビジネス懇談会」 (主催JISA)が開催

各国OSS推進組織と政府関係者の参画による 「北東アジアOSS推進 フォーラム」を創設し、連携することに合意

「日本OSS推進フォーラム」の設立を発表

■ 2004年2月、国内における情報システムのユーザー,ベンダー, 学識経験者等が参集し、 「日本OSS推進フォーラム」を設立 ■ 2004年4月、各国政府の支援のもと、日本OSS推進フォーラム、 中国OSS推進連盟、韓国OSS推進フォーラムが協力して、 第1回「北東アジアOSS推進フォーラム」開催 (中国北京)以降、 各国持ち回りで10回実施

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日本OSS推進フォーラムの活動内容と理念

■ OSSを軸に企業相互の協調領域の議論を「オープンな活動 スタイル」で推進する場

企業の壁を超え、産業界の発展に向け自由な立場での意見交換を実現

OSSに関する課題解決の活動を今後も継続

■ 市場のトレンドから出現する新潮流とOSSの接点を議論し、共通 認識形成・認知共有、政府提言のとりまとめを推進

日本OSS推進フォーラム

企画

検討調査

報告

提言 企画

検討調査

報告

提言

北東アジアOSS推進フォーラム

政府

オープンソースをコアとし「オープンな活動スタイル」で

企業の壁を超え自由な立場で議論する場・共通認識形成・共通課題の調査・研究開発・提言・認知共有 など

産業界の発展に寄与

OSS新潮流(トピック)

新潮流とOSSの融合点について取り入れつつ発展的取り組みを展開

市場のトレンド

参加企業

研究開発

OSSコミュニティ

クラウドTRMなど

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活動方針

■ OSS利活用の浸透と実業の中での共通課題への取り組み

■ クラウドコンピューティングの検討を通した成長への提言

■ 組込み領域におけるOSS開発コミュニティ連携認識の共有

■ 北東アジアOSS推進フォーラム連携の推進

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フォーラムを取り巻く環境の変化

■ 本フォーラムは、参加会員各位の基本的な参加理念である「協調と協力」、企業の壁を超えて自由な立場で相互に意見交換できる「オープンな活動スタイルの実践の場として定着して来た

■ 各種社会システムにおけるOSSの普及促進や、組込み機器産業での発展を狙いにOSS

開発コミュニティへの係わりを促進する意義の認知などOSSの普及促進に幅広い活動を継続して行って来た

■ 市場のトレンドから出現する新潮流とOSSの接点として新たに2009年度からはクラウ

ドコンピューティングの調査活動を進め、2011年度より本格的に活動するに至っている ■ 一方、これまで進めてきた活動の幾つかについては一定の成果を出したことで、フォーラ

ムとしての活動を終息させているものもある。OSSメッセージDBの構築、Linuxカーネルのリグレッションテストのフレームワークであるクラッカージャックの活動などである。また人材育成部会もOSSコースナビ、NEAOSSWikiを立ち上げ、区切りがついたことで今年度からは部会を終息させることで承認された

■ 活動の体制は2004年に当フォーラム発足以来、常に変化してきているおり、今年度も

活動体制を変更している ■ またこれまで連携、協力関係を築いてきたIPAのオープンソフトウェアセンターも国際標

準推進センターへ衣替えしており、新たな関係の構築を検討する必要があるなどフォーラムを取り巻く環境は変化している

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フォーラム体制(2011年5月27日幹事団・顧問団会合で承認)

クラウド戦略 検討部会

クラウド セキュリティ 部会

クラウド 技術部会

● 代表幹事: 富士通 佐相副社長 幹事団/顧問団

座長: 岩岡(NEC)

クラウド活動リーディングTF

政策提言検討TF

部会長:

小池(NEC)

主査: NEC 岩岡

部会長:

塩崎(富士通)

部会長:

岩岡(NEC)

ソーシャル クラウド領域 検討部会

部会長:

藤城(日立)

クライアント 部会

部会長:

大澤(産総研)

クライアントPC推進TF

オフィスのオープン化TF

RubyアプリケーションTF

アプリ ケーション 部会

北東アジアOSS推進F(WG3) TF

部会長:

吉田(富士通)

組込み システム 部会

部会長:

上田(ソニー)

企画チーム 北東アジアWG1 鈴木(日立)

北東アジアWG2 三浦(NTTデータ)

広報サブチーム 主査:大木(NEC),宇佐美(日本HP)

北東アジアモデル事業検討サブチーム 主査:吉田(富士通)

日本OSS貢献者賞・奨励賞検討サブチーム 主査:濱野(NTTデータ)

ステアリング・コミッティ

【オブザーバ】

経済産業省

総務省

【関連団体】

(事務局委託先)

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会員

■ 代表幹事

石原 邦夫 (社)日本情報システム・ユーザー協会 会長(東京海上日動火災保険(株) 取締役会長)

大歳 卓麻 日本アイ・ビー・エム(株) 会長 佐久間 嘉一郎 (株)日立製作所 執行役常務 中鉢 良治 ソニー(株) 取締役 代表執行役 副会長 浜口 友一 (株)NTTデータ 相談役 宮部 義幸 パナソニック(株) 常務役員 矢野 薫 日本電気(株) 代表取締役 会長

佐相 秀幸 富士通(株) 執行役員副社長

稲月 修 (株)野村総合研究所 理事

稲山 秀彰 住友電気工業(株) 常務取締役 鹿島 亨 (株)SRA 代表取締役社長 國井 利泰 東京大学 名誉教授 久保田 宏明 東京ガス(株) 執行役員 澤 源太郎 NTTコムウェア(株) 代表取締役副社長

下道 高志 日本オラクル(株) システム事業統括セールスコンサルタント 関口 智嗣 (独)産業技術総合研究所 情報技術研究部門 部門長 徳田 英幸 慶應義塾大学 環境情報学部長・教授 直井 徹 (株)アプリックス 取締役社長 福安 徳晃 The Linux Foundation ジャパンディレクター 保科 剛 日本ユニシス(株) 最高技術責任者 吉田 透 新日鉄ソリューションズ(株) 取締役副社長 吉田 雅彦 日本ヒューレット・パッカード(株) 取締役相談役

■ 幹事(A会員)

■ 顧問(B会員)

他C会員 34社・団体 特別会員 5社・団体

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会員

■ C会員(社・団体)

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株式会社アシスト 株式会社アルファシステムズ アルプスシステムインテグレーション株式会社 アースインターシステムズ株式会社 株式会社イーサー 株式会社ヴィクサス 株式会社ウィップス ウチダスペクトラム株式会社 エイチアールワン株式会社 エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社 特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会 特定非営利活動法人オープンソースソフトウェア・シティ キャノンITソリューションズ株式会社 株式会社クリアコード 株式会社ケイビーエムジェイ サイオステクノロジー株式会社 株式会社シーイーシー ターボリナックス株式会社 株式会社テクノプロジェクト

東芝デジタルメディアエンジニアリング株式会社

財団法人ニューメディア開発協会

ノベル株式会社

パイオニア株式会社財団法人ハイパーネットワーク社会研究所

株式会社日立ソリューションズ

株式会社フェデルメンテ

富士通エフ・アイ・ピー株式会社

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ

株式会社富士通ビー・エス・シー

株式会社ホンダヱンジニアリング

株式会社三菱総合研究所

株式会社マインド

ミラクル・リナックス株式会社

ユニアデックス株式会社

レッドハット株式会社

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作業部会の活動内容

● クラウド戦略検討部会

● ソーシャルクラウド領域検討部会

● クラウド技術部会

● クラウドセキュリティ部会

■ フォーラム内外の企業・団体とコラボーレションし、OSSの普及・ 定着の推進とOSSに関連する市場トレンドを踏まえた活動を実施

クラウド関連部会 アプリケーション部会

日本の技術的競争力を確保し、グローバル 市場における確固たるポジションを確立

RubyonRailsベースのOSSアプリケーションの普及

北東アジアOSS推進フォーラムWG3 OMATF(OSS Maturity Assessment) 活動を推進

クライアント部会 組込みシステム部会

利便性の高いOSSベースのクライアントPCの普及促進

オープンな標準に準拠したユーザ利用環境の普及促進

日本の組込み業界へのOSS適用の 推進

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ステアリング・コミッティ企画チームの取り組み

クラウド戦略 検討部会

クラウドセキュ リティ部会

クラウド 技術部会

代表幹事: 富士通 佐相副社長

幹事団/顧問団

座長: NEC 岩岡

クラウド活動リーディングTF

政策提言検討TF

部会長:

NEC 小池

主査: NEC 岩岡

部会長:

富士通 塩崎

部会長:

NEC 岩岡

主査: NEC

主査: NEC 岩岡

ソーシャル クラウド領域 検討部会

部会長:

日立 藤城

クライア ント部会

部会長:

産総研 大澤

クライアントPC推進TF

オフィスのオープン化TF

主査:未定

主査:産総研 大澤

RubyアプリケーションTF

アプリケーション部会

北東アジアOSS推進F(WG3) TF

部会長:

富士通 吉田

主査:富士通 伊達

主査:富士通SSL原

組込みシステム部会

部会長:

ソニー 上田

企画チーム 北東アジアWG1 ・・・ 日立 鈴木

北東アジアWG2 ・・・ NTTデータ 三浦

広報サブチーム 主査:日本HP 宇佐美

主査:NEC 大木

北東アジアモデル事業検討サブチーム 主査:富士通 吉田

日本OSS貢献者賞・奨励賞検討サブチーム 主査:NTTデータ 濱野

ステアリング・コミッティ

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2011年度の取り組み

■ 活動の可視化の強化

-成果報告会の実施

-ExectiveForum(組込みシステム部会)

■ 北東アジアOSS推進フォーラムへの提案と声明への取り込み

-方向性など戦略的議論を行う仕組み

-OSSを活用したモデル構築のための仕組み

■ フォーラムの今後の活動方向性の検討

■ 日本OSS貢献者賞・奨励賞の継承(昨年まではIPAが主催)

■ 地方への活動展開

-既存のOSS関連団体、地方団体との連携したフォーラム開催

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第10回北東アジアOSS推進フォーラム(中国西安) 日本からは経済産業省商務情報政策局 永塚局長、情報処理振興課

田辺課長補佐、菊島課長補佐、IPAの藤江理事長、仲田理事、 当フォーラムの佐相代表幹事(富士通)、佐久間幹事(日立)、遠藤幹事代理 (NTTデータ)、寺尾幹事代理(NEC)、ステコミ座長、企画チーム会合委員、 WG主査、WGメンバ、OSS貢献者賞表彰者など約40名が参加、 中国、韓国と合わせて全体で約150名規模であった ■ 会 期: 10月16日(日)~18日(火)

16日 ワーキンググループ(WG会合)、トレーニングキャンプ

17日 IT局長会合、フォーラム代表者会合 18日 北東アジアOSS推進フォーラム全体会合 ■ 全体会合 □ 各国フォーラム代表者による基調講演 □ ワーキンググループの活動報告 □ OSS貢献者の共同表彰式 □ 各国のOSSに係わる産業界およびコミュニティの講演 □ 会場でのパネル展示(各国フォーラムの活動実績など) □ 会合の最後に議長声明が発表された

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第10回北東アジアOSS推進フォーラム(中国西安)

■ IT-DG会議声明 (経済産業省商務情報政策局 永塚局長、中国工業情報化部 陳司長、韓国知識経済部 柳局長) □ 三カ国は、最近の技術動向と応用分野を含むOSS関連情報を共有し、モバイルインターネット技術、クラウド・ コンピューティン グ技術、アプリケーションモデル、グリーンコンピューティング、スマートグリッド、電子政府など の領域で技術的且つ産業的協調を進める、さらにIOT、スマートシティで期待される調査を継続的に促進して行く □ 三カ国は、相互運用性、オープンな標準、人材育成の促進に貢献し、北東アジアのOSSエコシステムの確立を支援する □ 引き続きOSS推進戦略をコーディネートし、フォーラムの成果をグローバルコミュニティに発信していくことを支援する □ 三カ国は、北東アジアOSS推進フォーラムの成果を高く評価し、今後ともフォーラムの活動を支援する 今後のOSS活動の協調のための仕組みを作ることを是認する □ 第11回日中韓IT局長会合は、2012年に日本で開催する。日時及び場所は、中国、韓国と協議して日本が決定する

■ 議長声明 (佐相代表幹事、中国OSS推進連盟 Qiu主席、韓国OSS推進フォーラム 高主席) □ WG1(技術)、WG2(人材開発)、WG3(標準・認証)はオープンネスと革新性をもちながら種々のケースでOSS 技術を継続的に共有してきた □ 北東アジアOSSエコシステムの構築を支援する。アプリケーション促進WG(WG4)を設置することを決定する WG4はOSSアプリケーションモデルや市場環境の調査を行い、三カ国のOSS活動成果を適用し、これを広める □ 三カ国でのOSS活動の協調を促進するためにガイダンス・コミッティを設置する □ 次回第11回北東アジアOSS推進フォーラムは、2012年日本で開催する

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