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Oracle ホワイトペーパー 2011 2 Oracle E-Business Suite 最適化ソリューション テクニカルホワイトペーパー

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Page 1: Oracle E-Business Suite の 最適化ソリューション...Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション はじめに 新しいアプリケーションサービスを配備するのか、既存のビジネスクリティカルなサービスを近代

Oracle ホワイトペーパー

2011 年 2 月

Oracle E-Business Suite の

最適化ソリューション テクニカルホワイトペーパー

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

はじめに .............................................................................................................................. 2

アーキテクチャーの概要 ..................................................................................................... 3

主要コンポーネント ........................................................................................................ 4

ソフトウェアコンポーネント .......................................................................................... 4

ハードウェアコンポーネント .......................................................................................... 7

アーキテクチャーの詳細 ................................................................................................... 10

障害回復アーキテクチャー ........................................................................................... 12

テストの概要 ..................................................................................................................... 13

ワークロードの説明 ...................................................................................................... 13

テスト環境 ..................................................................................................................... 15

サイジングガイドライン ................................................................................................... 17

中規模構成 ..................................................................................................................... 18

大規模構成 ..................................................................................................................... 19

結論 ................................................................................................................................... 20

関連文書 ............................................................................................................................ 22

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

はじめに

新しいアプリケーションサービスを配備するのか、既存のビジネスクリティカルなサービスを近代

化するのか、またはソリューションの可用性を向上させるのか。いずれにしても、最適性能を発揮

し、サービスレベル契約を満たすハードウェアアーキテクチャーを選択して実装することは複雑な

作業です。ハードウェアコンポーネントの組み合わせはほとんど無限にあり、常に新しい技術が導

入されています。現在のニーズを満たすだけでなく、将来の容量や処理能力の要件を満たす計画を

立てることは大変な作業です。

本書では、オラクルの Sun サーバーとディスクストレージを使用して Oracle® E-Business Suite

を配備し、業界をリードする オラクルのデータベース、仮想化、およびクラスタリング技術を活用

するために最適化されたアーキテクチャーについて説明します。このテスト済みの高性能アーキテ

クチャーは、データベーストランザクションを迅速化し、システムの可用性を高めるために使用で

きます。Oracle Database 11g、Oracle Real Application Cluster (Oracle RAC)、Oracle Solaris 10 オ

ペレーティングシステム、および Oracle Solaris Cluster は、Oracle E-Business Suite アプリケー

ションを実行するための堅牢で可用性の高い基盤を提供します。オラクルの SPARC® T シリーズ

および SPARC Enterprise M シリーズサーバー、および Sun Storage 6000 アレイなど、この実装

に選択したシステムおよびストレージは高度にスケーラブルであり、大企業にも対応する柔軟性、

計算性能、および容量を提供します。電気的に分離されたサーバーのダイナミックドメインを含む

オラクルの SPARC サーバープラットフォームの仮想化機能、および Oracle Solaris オペレーティ

ングシステムに統合されたパワフルな仮想化ツールを使うことで、アーキテクチャーのコストや複

雑さを軽減する配備戦略であるサーバー統合を実装し、データセンターのスプロール化(無秩序な

増大)を管理し、ハードウェアの稼働率レベルを高めることができます。

その他本書では、アーキテクチャーの詳細な説明に加えて、高可用性の検証や性能評価情報を収集

するためのテスト環境や、サイジングのガイドライン例を提供しています。本書で説明するテスト

は、Oracle E-Business Suite の Core Financials (主要財務)、HR Self-Service (人事セルフサービス)、

Order Management (注文管理)、Customer Service (カスタマサービス)、および Procurement (調達)

に重点を置いていますが、高可用性機能およびサイジングのガイドラインは他の Oracle

E-Business Suite のアプリケーションにも適用されます。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

アーキテクチャーの概要

図 1 は、非常にレベルの高い多層 Oracle E-Business Suite アーキテクチャーを表していま

す。アプリケーション層には複数のアプリケーションサーバーがあり、それぞれが 1 つ

以上の Oracle E-Business Suite アプリケーションを実行しています。負荷分散ルーターが

複数のアプリケーションサーバー間で Oracle E-Business クライアントからのワークロー

ドを分散させます。各アプリケーションサーバーは、配備要件に応じて、単一のアプリケー

ションまたは複数のアプリケーションを実行することができます。アプリケーションサー

バーは、Real Application Clusters テクノロジを採用した Oracle Database 11g を含むデータ

ベース層と通信します。

このアーキテクチャーは非常に柔軟かつスケーラブルなため、組織は変化するビジネスの

優先順位に容易に対応できます。複数のサーバーを追加して性能や可用性を向上させたり、

または複数の小さいアプリケーションサーバーを大規模システムに統合して、管理を簡素

化し、配備のコストと複雑さを低減することができます。Oracle Solaris Containers や

SPARC Enterprise M シリーズサーバーのダイナミックドメイン機能などの仮想化技術を

使用して、システムリソースを割り当て、必要に応じて各層に再割り当てすることができ

ます。他の競合する独自仕様の仮想化技術と比較して、オラクルのハードウェアおよびソ

フトウェアの仮想化技術を使用すれば、Oracle E-Business Suite のインフラを統合する際に

大幅なコスト削減が可能になります。複数のサーバーをより数が尐なく省エネ効率のよい

高性能サーバーに統合することで、スケーラビリティを最適化しながら、データセンター

の複雑さを軽減し、運用コストを下げて、Oracle E-Business Suite のビジネスクリティカル

なアプリケーションの高可用性を提供します。

図 1. アーキテクチャーの概要

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

主要コンポーネント

適切なハードウェアおよびソフトウェアの要素を選ぶ上で重要なのは、性能、可用性、コ

スト、および予想される将来の容量要件のバランスをうまくとることにあります。実際の

エンタープライズクラスのシナリオを忠実に再現するために、本書で説明する配備環境は、

冗長性と信頼性のメカニズムを統合したシステムやソフトウェアを使用して実装しまし

た。

このシナリオで選択したコンポーネントは図 2 のとおりであり、以下の項で説明します。

図 2. ソフトウェアおよびハードウェアコンポーネントの概要

ソフトウェアコンポーネント

このシナリオで使用される主なソフトウェアコンポーネントは、Oracle E-Business Suite、

Oracle Database 11g Release 2 と Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) および Oracle

Data Guard の組み合わせ、Oracle Solaris 10 と Oracle Solaris Containers、Oracle Solaris Cluster、

Sun QFS、および Oracle Enterprise Manager Ops Center の組み合わせです。

Oracle E-Business Suite

ビジネスアプリケーションの統合スイートである Oracle E-Business Suite (EBS) は、最も複

雑なビジネス要件に対処するように設計されています。Oracle E-Business Suite のアプリ

ケーションは、大幅な効率化やコラボレーションによって組織が実行性能を著しく高める

ことのできる完全な業務用・産業用ソリューションを提供します。アプリケーションには、

顧客関係管理 (CRM)、財務管理や人材管理などのエンタープライズリソースプランニング

(ERP)、注文・価格管理などのサプライチェーン管理、および調達、製造、製品ライフサ

イクル管理などがあります。このパワフルで包括的な、統合グローバルビジネスアプリ

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

ケーションスイートは、それぞれの役割に応じた関連情報を持つ従業員を対象に、ビジネ

スの全ラインにわたってエンドツーエンドの見通しを提供します。

Oracle Database 11g Enterprise Edition

Oracle Database 11g は、ミッションクリティカルなトランザクション型アプリケーション、

クエリー集約型データウェアハウス、および混合ワークロードに効率的で信頼性が高く、

セキュリティ保護されたデータ管理を提供するフル機能のデータ管理ソリューションで

す。また Oracle Database 11g では、新しい自己管理機能により、時間がかかりエラーを起

こしやすい管理タスクが不要となるので、データベース管理者は性能や可用性の問題解決

策ではなく、戦略的なビジネス目標に集中することができます。オラクルは、Oracle Real

Application Clusters や Oracle Data Guard など、Database 11g Enterprise Edition の機能を拡張

する幅広いオプションを提供し、要求の厳しい大規模でミッションクリティカルなビジネ

スアプリケーションの性能および可用性を高めます。

Oracle Real Application Clusters

Oracle Database 11g Enterprise Edition と組み合わせた Oracle Real Application Clusters

(Oracle RAC) は、サーバーのクラスタ全体にわたって単一のデータベースを実行する

ことにより、フォールトトレランスを提供し、アプリケーションを変更することなく

性能とスケーラビリティを向上させることができます。クラスタノードに障害が発生

した場合、Oracle Database は残りの正常なノード上で実行を続けます。より高い処理

能力が必要な場合は、データへのユーザーアクセスを中断することなく、クラスタに

ノードを追加することができます。Oracle RAC は、スケーリングの柔軟性とともにハ

イレベルなデータベース可用性を提供し、ミッションクリティカルなエンタープライ

ズ配備のために重要な基盤を形成します。

Oracle Data Guard

Oracle Database 11g Enterprise Edition と組み合わせた Oracle Data Guard は、1 つまたは

複数の同期化されたスタンバイデータベースへの本稼働データベースからリソース集

約的アクティビティをオフロードすることによって、サービス品質を高めます。Oracle

Data Guard は、継続的に本稼働データベースから受信した変更を適用しながら、クエ

リー、ソート、レポート、Web ベースのアクセスなどに関する物理的スタンバイデー

タベースへの読み取り専用アクセスを可能にします。また Oracle Data Guard は、スタ

ンバイデータベースにバックアップをオフロードする際に迅速な増分バックアップの

使用を可能にし、本稼働サイトでの計画的または計画外停止に対する高可用性と災害

対策の付加的利点を提供することができます。

Oracle Solaris 10

オラクルのエンタープライズクラスのオペレーティングシステム Oracle Solaris 10 の最新

バージョンは、Oracle E-Business Suite のようにミッションクリティカルなビジネスアプリ

ケーションを構築し実行するための多機能で首尾一貫したプラットフォームを提供しま

す。その革新的なビルトイン機能は、業界をリードする性能、セキュリティ、および可用

性を実現するとともに、次のような数多くの高度な機能を提供します。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

Oracle Solaris DTrace—Oracle Solaris の Oracle Solaris DTrace テクノロジは、システム全体

の包括的ビューを提供します。これらの動的計測およびトレース機能は、アプリケー

ションを変更することなく本稼働システムで使用できるので、管理者は迅速かつ容易

に性能ボトルネックを特定し、解決することが可能です。

Oracle Solaris Containers—Oracle Solaris 10 の不可欠な要素であるこの仮想化技術は、ソフト

ウェアで定義された柔軟な境界を使ってソフトウェアアプリケーションとサービスを

分離し、複数のプライベート実行環境を Oracle Solaris 10 の単一インスタンス内に作成

できるようにします。それぞれの環境が個別のネットワークスタックを含む独自の実

体を持っており、統合を簡単、安全でセキュリティ保護されたものにします。システ

ム管理者は、新しい Oracle Solaris Containers を迅速にプロビジョニングし、予測可能

なサービスレベルを達成するために、アプリケーションやリソースの優先順位を動的

に制御することができます。

予測的セルフヒーリング—Oracle Solaris の予測的セルフヒーリング機能は、多くの

ハードウェアやアプリケーションの障害を自動的に診断、隔離し、回復を促進させま

す。Oracle Solaris の障害管理アーキテクチャーは、ハードウェアとソフトウェアのエ

ラーに関するデータを継続的に監視し、その間サービス管理機能はソフトウェアサー

ビスを監視し、誤って終了したり、ソフトウェアエラーの結果として失敗したり、内

在するハードウェアの問題によって中断されたサービスを自動的に再起動することが

できます。

ネットワーキング—オープンでプログラマブルな Oracle Solaris ネットワーキングス

タックは、ワイヤレススピードと同等のスループットを提供します。Oracle Solaris 10 は、

Network Layer 7 Cache や拡張 TCP/IP および UDP/IP の性能によってアプリケー

ション性能を高め、10 GbE およびハードウェアオフロードをサポートしています。

高度なセキュリティ—Oracle Solaris 10 は、ハードウェアとアプリケーションの互

換性を損ねることなく、政府、金融機関、人事環境などで必要とされる分離性や

管理方法を提供するために、Trusted Extensions を含む統合セキュリティを含んで

います。

Oracle Solaris Cluster

Oracle Solaris Cluster は、Oracle Solaris に最高の可用性プラットフォームを提供し、単一

ノードからマルチシステム、マルチサイト、そしてグローバルな障害回復ソリューション

へとその範囲を拡大します。Oracle Solaris Cluster は、考えられるほぼ全ての状況に対して、

特に Oracle データベースおよびアプリケーションを実行しているビジネスを継続するた

めに包括的かつ強力な機能を提供します。成熟した堅牢なソリューションとして、Oracle

Solaris Cluster は配備するための方法やサポートするテクノロジに高い柔軟性をもたらし

ます。Oracle Solaris Cluster を使用することで、組織はシステムを混在させたり、最大 16 台

のサーバー (ノード) のクラスタを構築することができるので、ミッションクリティカル

なアプリケーション配備において、ソフトウェアライセンス料、システム管理の間接費、

およびハードウェアコストを潜在的に削減できます。

Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを階層的に拡張した Oracle Solaris Cluster Geographic

Edition ソフトウェアは、プライマリサイトでの計画停止と予想外の停止の両方からアプ

リケーションを保護することができます。このソフトウェアは、長距離で区切られた複数

のクラスタと、クラスタ間でデータを複製する冗長なインフラを使用します。地域災害な

どによるプライマリサイトの予想外の停止の間、リモートの障害回復サイトに制御を転送

することができます。同様に計画停止の場合 (プライマリサイトで保守が必要なとき、ま

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

たは単に障害回復手順をテストするとき)、サービスをセカンダリサイトに切り替えるこ

とができます。復旧またはテストが完了すると、サービスはプライマリサイトに戻される

ので、クライアントへの影響は最小限に抑えられます。

Sun QFS

Sun QFS 共有ファイルシステムは、ストレージエリアネットワーク (SAN) を介して複数

のサーバーからアクセスできる高性能、大容量のファイルシステムを提供します。データ

はデバイスの定格速度で書き込みやアクセスが可能なので、優れたアプリケーション I/O

速度を達成します。このファイルシステムは、複数のディスクや RAID デバイスにスト

ライプできる非常に大きなファイル (長さ最大 2 63バイト) をサポートしており、事実上

サポートされるファイルおよびファイルシステムの数は無制限です。ファイルシステムの

メタデータは、高性能 RAID キャッシュ使用率の向上、レイテンシの減尐、および追加

保護のための費用対効果の高いメタデータミラーリングを提供するため、データとは別に

保存されます。また Sun QFS は、システム障害が発生した後も迅速にファイルシステム

を復旧します。テラバイト規模の Sun QFS ファイルシステムは、長時間のファイルシス

テムチェックを必要とする標準の UNIX ファイルシステムとは異なり、システム障害が

発生した直後に再マウントすることができます。

Oracle Enterprise Manager Ops Center

Oracle Enterprise Manager Ops Center は、Oracle サーバー、オペレーティングシステム、お

よび Oracle Solaris 仮想化テクノロジのスタック全体にわたって包括的な管理を行います。

Oracle Enterprise Manager Ops Center は、包括的な監視と仮想化管理を行って、資産の管理

や検出、自動プロビジョニング、インテリジェントなパッチ適用、および集中管理機能に

より、IT の運用効率を劇的に改善します。

ハードウェアコンポーネント

このシナリオで使用される主要なハードウェアコンポーネントには、SPARC T シリーズ

および M シリーズのサーバーや、Sun Storage 6180 および 6780 アレイなどの Sun ディ

スクストレージがあります。

SPARC T シリーズサーバー

このアーキテクチャーには、SPARC T3-1 および SPARC T3-2 サーバーが含まれます。そ

れぞれ UltraSPARC T3 プロセッサを搭載したこれらのサーバーは、ミッドレンジサー

バーの性能とスケーラビリティを省エネ効率の高い CMT (チップマルチスレッディング)

設計の経済性と融合させています。SPARC T3 プロセッサは、16 コアと 128 の同時実行

スレッドに加え、キーコンピューティング、ネットワーキング、セキュリティ、および I/O

機能を 1 つのシリコン上に搭載しています。統合オンチップ 10 GbE と暗号化アクセラ

レータが性能速度を高め、高速で安全な Web トランザクションの実現を支援します。統

合の強化は部品点数の減尐を意味するので、コンポーネント障害のリスクが小さくなり信

頼性が向上します。

表 1 に、SPARC T3-1 および SPARC T3-2 サーバーの構成およびサイジングの詳細を示し

ます。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

表 1. SPARC T3-1 および SPARC T3-2 サーバー

コンポーネント SPARC T3-1 サーバー SPARC T3-2 サーバー

プロセッサ 1 つの SPARC T3 プロセッサ

プロセッサあたり 16 コア、8 スレッド

システムあたり最大 128 のスレッド

2 つの SPARC T3 プロセッサ

プロセッサあたり 16 コア、8 スレッド

システムあたり最大 256 のスレッド

メインメモリー 最大 128 GB 最大 256 GB

SPARC Enterprise M シリーズサーバー

Oracle Solaris を実行する オラクルの SPARC Enterprise M シリーズサーバーは、クラス最

高レベルの可用性、スケーラビリティ、および管理しやすさを必要とするミッションクリ

ティカルなアプリケーションに最適です。SPARC Enterprise M シリーズサーバーファミリ

には、並行性の高い Web アプリケーションから複雑なエンタープライズアプリケーショ

ンやデータウェアハウスに至るまで、すべてのアプリケーション層で最適性能を実現する

ように設計されたシステムが含まれています。最新のクワッドコア SPARC64 VII プロ

セッサおよびデュアルコア SPARC64 VI プロセッサ上に構築したこのサーバーファミリ

は、ミッドレンジの SPARC Enterprise M5000 サーバーからハイエンドの SPARC Enterprise

M9000 サーバーまであらゆるスケールに対応します。

既存の M シリーズサーバーに速度や世代の異なる SPARC64 プロセッサをうまく混在さ

せるという選択は、投資を保護し、簡単かつ低コストのアップグレードを可能にします。

メインフレームクラスの RAS 機能は、命令リトライによる自動回復、拡張 ECC サポー

トによるメモリーエラー修正コード (ECC) 保護、保証されたデータパス整合性、全 SRAM

とレジスタの保護、および設定可能なメモリーミラーリングを標準装備しています。加え

て、主要なシステムコンポーネントは、ホットスワップ可能な冗長構成によって優れた信

頼性と可用性を提供します。ダイナミックドメインは、最大の遮断性を要する大規模で

ミッションクリティカルなワークロード用である CPU ボードレベルのドメインと、遮断

性が高く粒度がより細かい単一ソケットレベルのドメインによって柔軟性を提供します。

表 2 に、SPARC Enterprise M5000、M8000、および M9000 サーバーの構成およびサイジン

グの詳細を示します。

表 2. SPARC Enterprise M シリーズサーバー

コンポーネント SPARC ENTERPRISE M5000 SPARC ENTERPRISE M8000 SPARC ENTERPRISE M9000

プロセッサ 最大 8 つのクワッドコア SPARC64

VII+ プロセッサ

最大 16 のクワッドコア SPARC64

VII+ プロセッサ

最大 32 のクワッドコア SPARC64 VII+

プロセッサ

メインメモリー 最大 512 GB 最大 1 TB 最大 2 TB

ドメイン 最大 4 つのダイナミックドメイン 最大 16 のダイナミックドメイン 最大 24 のダイナミックドメイン

Sun Storage 6180 および 6780 のアレイ

Sun Storage 6000 ストレージアレイファミリは、エンタープライズクラスの信頼性および

可用性の特長とともに、卓越した性能とスケーラビリティを提供します。ファイバチャネ

ル (FC) ストレージアレイのこのモジュールファミリは、ミッドレンジの Sun Storage 6180

アレイ (総容量 224 TB) から、ハイエンドで大容量の Sun Storage 6780 アレイ (総容量

896 TB) までのスケールに対応し、計算量の多いアプリケーションや大規模な統合環境に

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

適しています。ストレージ製品ファミリに共通する拡張モジュールは、シームレスなス

ケーラビリティや拡張性を提供し、要件の変化に応じて投資を保護します。システムには、

多機能なデータ管理機能とデータサービスのセットが追加費用なしで含まれています。

Sun Storage 6180 と 6780 のどちらのアレイにも、停電が発生した場合にデータを保護する

ために、ミラーリングしたバッテリバックアップ式キャッシュを備えたデュアルアクティ

ブ RAID コントローラが搭載されています。ホットスワップ可能で冗長性のあるコント

ローラとドライブ、および自動フェイルオーバ/フェイルバック機能を持つグローバル

ホットスペアがデータの可用性を向上させます。データの暗号化サービスは、ドライブの

ライフサイクルを通じて政府グレードの費用対効果の高いデータ保護を提供します。

Sun Storage 6180 アレイは、ファイバチャネル (FC) と SATA ドライバの両方が混在する

場合にも対応します。また Sun Storage 6780 は、73GB のソリッドステートディスクドラ

イブとともに構成することによって、出力スペース要件に制限があっても 15K の FC

ハードディスクドライブ上で大幅な性能向上を実現できます。さらに、Sun Storage 6780 ア

レイには、キャッシュミラーリングのためにキャッシュヒット率や拡張機能の性能を向上

させたキャッシュメモリーオプションが追加されています。

表 3 に、Sun Storage 6180 および 6780 アレイの構成およびサイジングの詳細を示します。

表 3. Sun Storage 6180 および 6780 アレイ

コンポーネント Sun Storage 6180 アレイ Sun Storage 6780 アレイ

コントローラ デュアル FC RAID コントローラカード デュアル FC RAID コントローラカード

ホストインタフェース 4 つまたは 8 つの 8 Gbps FC ホストインターフェース 8 つまたは 16 の 4 Gbps/8Gbps FC ホストインター

フェース

キャッシュ 最大 4 GB 最大 32 GB

動的容量拡張 最大 112 のドライブ、224 TB 最大 448 のドライブ、896 TB

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

アーキテクチャーの詳細

図 3 は、Oracle E-Business Suite 最適化ソリューションのアーキテクチャーにおけるハー

ドウェアおよびソフトウェアのコンポーネント間の関係を示しています。このソリュー

ションは従来の階層型アーキテクチャーを採用しており、アプリケーション層には Oracle

E-Business Suite アプリケーション、データベース層には RAC を使用した Oracle Database

11g が含まれています。

図 3. アーキテクチャーの概要

負荷分散ルーターが複数のサーバー間で Oracle E-Business Suite クライアントからのワー

クロード要求を分散させて、Oracle E-Business Suite の最適化ソリューションへのフロント

エンドインタフェースを提供します。アプリケーション層では、SPARC T3-1 または

SPARC T3-2 サーバーが複数の Oracle Solaris Containers で構成され、Oracle E-Business Suite

アプリケーションを実行します。複数の Solaris Containers は、統合や最適化のニーズに応

じて、さまざまなアプリケーションや単一アプリケーションの複数のインスタンスを実行

することができます。

データベース層では、SPARC Enterprise M シリーズサーバーは、2 つ以上のダイナミック

ドメインで構成されます。それぞれのダイナミックドメインは、各 Oracle Real Application

Clusters ノードに必要な計算性能を満たすために、必要な RAM 量と CPU 数をプロビ

ジョニングします。ダイナミックドメインは、Oracle Real Application Clusters の共有スト

レージ要件を満たすために、Sun Storage 6180 または 6780 のストレージアレイからスト

レージを共有するように構成されます。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

Oracle Enterprise Manager Ops Center は、ソリューションのすべてのコンポーネントを単一

の管理および監視パッケージにまとめています。

注: このホワイトペーパーの適用範囲外ですが、ストレージ層についても、組織のビジネス要件を満たすデータ保護を提供するために必要なすべて

のディスクまたはテープストレージデバイスを含める必要があります。

図 4 に示すように、Oracle Solaris Cluster は、単一のクラスタ構成内でアプリケーション

層とデータベース層からの複数の仮想クラスタを管理するように構成されています。

図 4. クラスタ構成の概要

SPARC T シリーズサーバーと、SPARC Enterprise M シリーズのサーバー内の両方のダイナ

ミックドメインが、クラスタノードとして構成されています。SPARC T3-2 サーバークラ

スタノード全体で 2 つのゾーンクラスタが作成され、障害が発生した場合に冗長性と可

用性の向上をもたらします。これらのゾーンクラスタを使用して、E-Business Suite アプリ

ケーションを配備します。CM ゾーンクラスタには Concurrent Managers (CM) サービスが、

また OPMN ゾーンクラスタには Oracle Process Management Notification (OPMN) サービ

スが含まれています。Oracle Solaris Containers は、これらのゾーンクラスタ内に作成され、

アプリケーションの分離を可能にします。同様に、RAC 搭載の Oracle Database 11g は、

SPARC Enterprise M シリーズサーバー内で両方のダイナミックドメインにわたっていま

す。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

Oracle Solaris Cluster を使用して、多層アプリケーションやデータベースをハードウェアの

共有クラスタ内に統合することができます。別々のゾーンクラスタに配備することで、ク

ラスタ化されたマシン間でアプリケーションを完全に分離して実行します。また、Oracle

Solaris Cluster はハードウェアとソフトウェアの両方のエラーから保護し、高可用性を提供

します。Oracle Solaris オペレーティングシステムとしっかりと結合することで、Oracle

Solaris Cluster は、迅速かつ自動的に障害を検出し、アプリケーションの回復を開始して最

大限のビジネスサービス可用性を実現します。

障害回復アーキテクチャー

図 5 に示すように、必要であれば Oracle E-Business Suite の最適化ソリューションに障害

回復を追加することができます。この構成には、プライマリデータサイトと地理的に離れ

た障害回復サイトの両方のクラスタが含まれています。Oracle Solaris Cluster Geographic

Edition を使ってプライマリサイト上のローカルクラスタを障害回復サイトのリモートク

ラスタと接続し、障害回復サイトとの間でシームレスな移行を行います。データの複製は、

プライマリクラスタからセカンダリクラスタへ継続的にデータをコピーするプロセスで

すが、これを行うことでセカンダリクラスタ上にはプライマリクラスタ上の最新データの

コピーが確実に存在します。

Oracle Data Guard は、プライマリデータセンターと障害回復サイトの間で同期させる Sun

Storage 6780 アレイに格納されるデータベースの維持に使用します。

図 5. 障害回復アーキテクチャー

Oracle Solaris Containers および Oracle Solaris Cluster は、この Oracle E-Business Suite アーキ

テクチャーに簡単な方法で障害回復を追加できる柔軟性を提供します。サービスレベル契

約によっては、復旧サイトがプライマリデータセンターよりも処理能力が低くてもかまわ

ない場合があります。Oracle Solaris Containers 内の仮想オペレーティングシステムは、ど

の SPARC サーバープラットフォーム上でも実行できるので、サーバーインフラを構築す

る際の制約が尐なくなります。性能要件を満たすために、さまざまなサーバープラット

フォームや構成のサーバーを障害回復サイトで使用することができます。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

テストの概要

以下の項では、ワークロードとテスト環境について説明します。このテスト環境を使用し

て、Oracle E-Business Suite の最適化ソリューションの高可用性を確認したり、サイジング

ガイドライン案の性能データ標本を集めました。

ワークロードの説明

テストに使用する Oracle E-Business Suite のワークロードは ERP アプリケーションに重

点を置いており、エンタープライズアプリケーションモジュールに使用される最も一般的

なトランザクションをモデルにした混合ワークロードを表現します。ワークロードには、

OLTP とバッチプロセスの組み合わせが含まれます。OLTP の部分については、アクティ

ブなオンラインユーザー 3,000 名をモデルとして、使用します。オンラインモジュールに

は、注文管理、調達から支払いまで、カスタマサービス、および人事セルフサービスが含

まれ、これらのモジュールにわたって等しい割合で重み付けが行われます。2 つのバッチ

プロセスには、HRMS (人事管理システム) すなわち給与計算プロセスと受注から入金まで

のプロセスがあり、給与計算は従業員 10,000 名、受注から入金までは 50,000 件の注文を

サポートします。

HRMS-給与計算プロセスには、以下のような完全給与計算プロセスが含まれます。

給与計算プロセス: 処理対象の全従業員を特定し、収入、控除、税額など税込み・税引

き後計算を実行するのに必要な計算を行います。処理する特定の従業員グループは、

給与計算プロセスに対する複数のパラメータによって制御することが可能で、ユー

ザーはルールに基づいて従業員グループを定義することができます。

前払い: さまざまな支払い方法 (銀行振込、小切手、または現金) によって、各従業員

に税引き後給与を渡します。これは、1 回の給与計算プロセスまたは複数の給与計算

プロセスで実行できます。

外部アーカイブプロセス (Pro-C、PL/SQL): 監査を目的として、別のアーカイブに給与

の実行結果をレプリケートします。このデータは主に、小切手や銀行振込の印刷、サー

ドパーティのインタフェース、および納税報告書のための情報ソースとして、給与明

細書 (印刷物とオンラインの両方) に使用されます。

NACHA: 国際銀行振込プロセスの米国版で、前払いプロセスのルールに基づき、

NACHA 規則に従ってバックインタフェースファイルを作成します。

Check Writer: (Oracle Report Writer) このプロセスは、小切手番号を割り当てたり、給与

小切手や関連する紙の給与明細書を作成/印刷します。

原価計算: このプロセスは、給与トランザクションデータを総勘定元帳 (GL) 勘定と関

連付けますが、これは GL にデータ転送する前準備として行います。このプロセスで

は高度な階層ルールベースのエンジンを使用して、HRMS データと給与計算結果の

GL 勘定へのマッピングを決定します。

受注から入金までのプロセスには、次のように受注から入金までの流れ全体が含まれます。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

大量注文処理 (HVOP): HVOP プログラムは、注文管理インタフェーステーブルから各

行を読み取り、インタフェースレコードを永続的注文ヘッダーとそれぞれの注文明細

行に変換することによって注文を処理します。注文は次に帳簿に記入され、出荷状態

へと進みます。

ピックリリース (および出荷確認): ピックリリースはリリース基準を満たす適格な配

送ラインを探して解放し、移動命令を作成します。移動命令を処理するプロセスでは、

予約を作成し、在庫ソースのサブインベントリを決定します。

出荷確認: このプロセスでは、品目が出荷されたことを確認します。納品が出荷確認さ

れると、出荷実行はその納品に関連付けられた配送ラインで出荷が行われたことを確

認します。

インタフェーストリップストップ: 前の手順で作成された納品は、次にトリップに割り

当てられますが、納品先の住所に応じて複数のストップを伴う可能性があります。SRS

は、組織コードをパラメータとして受け付けるように変更されており、指定された組

織のトリップストップを処理します。また、インタフェーストリップストップ-SRS は、

トリップストップを並行処理するために複数の子プロセスを生成するよう拡張されて

います。バッチあたりのストップパラメータを使用して、インタフェーストリップス

トップ-SRS の各スレッドで処理されるストップの数を指定します。

INV 材料: 材料トランザクションマネージャーは、定期的なコンカレント要求の送信

や、ベンチマークの SQL スクリプトを介した複数のトランザクションマネージャー

の直接送信によって材料トランザクションを実行するように構成されています。実行

間隔は 5 分に設定されています。

自動請求書: 自動請求書プロセスは、請求書、貸方メモ、借方メモ、分割払い売掛金を

インポートするために使用されます。受取勘定は、インポートされたデータが正確か

つ有効であることを保証します。

収益認識: 収益認識プログラムは、請求および会計ルールを使用した請求書や貸方メモ

の収益配分レコードを生成します。会計ルールは、12 か月の会計期間にわたる収益を

認識するために割り当てられています。収益認識プログラムは、受取勘定プロセスで

作成され、自動請求書を使用してインポートされた請求書と貸方メモの配分レコード

を作成します。

総勘定元帳への転記と仕訳帳のインポート: 総勘定元帳インタフェースプログラムは、

受取勘定トランザクションの会計配分を総勘定元帳インタフェーステーブルに転記し、

詳細または要約のいずれかの仕訳帳バッチを作成します。受取勘定プロセスでは、総

勘定元帳の未転記の仕訳記入を行い、Oracle General Ledger から仕訳帳インポートを実

行します。これが Oracle General Ledger でバッチ処理された仕訳帳の記入を行って、

勘定残高を更新します。

総勘定元帳の自動転記: 仕訳帳バッチの転記によって、詳細または要約勘定の勘定残高

を更新します。これは実際の予算または債務の仕訳帳バッチを転記することができま

す。

このホワイトペーパーでは主に ERP を扱っていますが、性能結果とサイジングのガイド

ラインは他の Oracle E-Business Suite アプリケーションにも適用されます。

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テスト環境

テスト環境は、SPARC T3-2 サーバー 2 台と SPARC Enterprise M8000 サーバー 1 台を使

用して、すでに説明したとおりに実装します (図 4 を参照)。この構成は、数千ものユー

ザーを抱える大規模なエンタープライズ環境に適しています。

Oracle Solaris Cluster 3.3 ソフトウェアは、Oracle E-Business Suite の配備テスト環境に使用さ

れます。テスト構成には 4 つのクラスタノードがあります。SPARC T3-2 サーバー 2 台

はそれぞれクラスタノードとして構成され、さらに SPARC Enterprise M8000 サーバー上の

2 つのダイナミックドメインもそれぞれがクラスタノードとして構成されます。

アプリケーション層の構成

E-Business Suite 12.1.1 サービスは、2 つの SPARC T3-2 サーバーノード上に構成された

Solaris ゾーンクラスタに配備されます。opmn-zc と cm-zc の 2 種類のゾーンクラスタが

作成されます。opmn-zc ゾーンクラスタには Oracle Process Management Notification

(OPMN) サービスが含まれ、cm-zc ゾーンクラスタには Concurrent Managers (CM) サービ

スが含まれています。アプリケーション層のバイナリデータは、Sun Storage 6780 アレイ

上の Oracle Solaris Cluster 共有ファイルシステムに格納されています。

データベース層の構成

サンプルデータベースは、Oracle RAC 11.2.0.1 を使用して、SPARC Enterprise M8000 サー

バー上の Oracle Solaris Cluster に配置されています。2 つのダイナミックドメインが作成

され、Oracle Solaris Cluster 内のノードとして使用されます。Oracle RAC データベースファ

イルは、Sun Storage 6780 アレイ上の Sun QFS 共有ファイルシステムに格納されています。

図 6 に、2 つのダイナミックドメイン (ドメイン 0 とドメイン 1) の構成とリソース配

分を示します。SPARC Enterprise M8000 サーバーには、4 つの CPU/メモリーユニット

(CMU) と 4 つの I/O ユニット (IOU) が搭載されています。ドメイン 0 は CMU 0 と

IOU 0 を使用し、ドメイン 1 は CMU 1 と IOU 1 を使用します。残りの CMU と IOU

はこの構成では使われておらず、拡張の際に使用されます。

図 6. SPARC Enterprise M8000 サーバーのリソース配分

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ストレージ構成

Sun Storage 6780 アレイがこの共有ストレージ構成に使用されます。また、ノード上のロー

カルストレージが Oracle Solaris Cluster のインストール、Oracle Database 11g のインストー

ル、およびゾーンクラスタのルートファイルシステムに使用されます。

Sun Storage 6780 アレイは、RAID 1 と RAID 5 の 2 つのボリュームグループで構成され

ます。Sun Storage 6780 アレイ上に構成された LUN は、Oracle RAC 構成の両方のデータ

ベースノード間と、アプリケーション層の両方のクラスタノード間で共有されます。表 4

に、テスト環境で使用される Sun Storage 6780 アレイ上の LUN 構成を示します。

表 4. Sun Storage 6780 アレイの LUN 構成

サイズ RAID レベル ファイルシステム

6 GB RAID 5 クラスタ関連ファイルである Cluster Ready Services (CRS) Voting ファイルおよび Oracle Cluster

Registry (OCR) ファイル用の QFS ファイルシステム

1.7 TB RAID 5 Oracle RAC データファイルおよびフラッシュリカバリ領域

450 GB RAID 1 Oracle RAC オンライン再実行ログファイル

100 GB RAID 5 アプリケーション層の配備用 Oracle Solaris Cluster クラスタファイルシステム (OPMN)

100 GB RAID 5 アプリケーション層の配備用 Oracle Solaris Cluster クラスタファイルシステム (CM)

高可用性構成

IP ネットワークマルチパス (IPMP) グループは、クラスタの冗長パブリックネットワー

クインタフェース用に構成されます。Oracle Solaris Cluster はその clprivnet 機能を介して

クラスタ相互接続の冗長性を提供します。ジャンボフレーム (MTU 9000) は nxge 相互接

続インタフェース上に構成されていますが、これはこのクラスタ内の Oracle RAC 用プラ

イベートネットワークインタフェースです。

多重化 I/O (MPxIO) はストレージアレイへのファイバチャネルリンク用に構成されます。

MPxIO は、代替コントローラへの自動切換によって I/O コントローラの障害を防ぐこと

ができます。

特定の Oracle Solaris Cluster リソースは、Oracle RAC およびアプリケーション層で使用さ

れるファイルシステムの高可用性を実現するために構成されます。また、Oracle Solaris

Cluster リソースをゾーンクラスタ内で構成することにより、OPMN および CM のコン

ポーネントに高可用性を提供します。最後になりますが、特定の Oracle Solaris リソース

と同様、Oracle Clusterware リソースを構成することで、データベースノード上の Oracle

RAC データベースインスタンスのために HA サービスが統合されます。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

高可用性のテスト

Oracle E-Business Suite を実行する Oracle Solaris Cluster のクラスタ構成とクラスタの拡張

機能を検証するため、多数のテストを実施しました。前述のワークロードを実行したまま

で、すべてのクラスタテストを行っています。表 5 に、3 つのテストケースと試験結果

を各テストケースについてのコメントとともに示します。

表 5. Oracle E-Business Suite に関する Oracle Solaris クラスタのテストケース

テストケース 結果 コメント

アプリケーション層 - アプリケーション層で

のソフトウェア動作停止をシミュレートする

ために、すべての OPMN プロセスを一斉に強

制終了する

障害検出時間 = 0 秒

回復時間 = 1 分 52 秒

このテストでクラスタは、障害発生後も存続

しているノード上のアプリケーション層で

クラスタリソースを回復させます。

アプリケーション層 - アプリケーション層で

の電源障害をシミュレートするために、アプリ

ケーション層のサーバーの電源を瞬時にオフ

にする

障害検出時間 = 10 秒

回復時間 = 2 分 8 秒

このテストでクラスタは、障害発生後も存続

しているノード上のアプリケーション層で

クラスタリソースを回復させます。

フォームサーバーコンポーネントの回復は

16 秒で、OPMN oc4j コンポーネントの回

復には 122 秒かかりました。

データベース層 - データベース層での電源障

害をシミュレートするために、データベース

サーバー内のいずれかのドメインで実行され

ているデータベースノードの RAC ノードの

電源を瞬時にオフにする

障害検出時間 = 10 秒

回復時間 = 38 秒または 28 秒

このテストでクラスタは、障害発生後も存続

しているノード上のデータベース層でクラ

スタリソースを回復させます。

フェイルオーバーは、QFS メタデータサー

バーのフェイルオーバーがある場合で 38

秒、ない場合は 28 秒。

サイジングガイドライン

法的免責事項 – 予想される性能特性は、実験室で実施した試験に基づくデータをそのまま記載するものであり、いかなる保証も行いません。ここ

に記載する情報の利用に関わるすべてのリスクは情報の受け手に帰属し、いかなる場合も、直接的、間接的、付随的、特殊、懲罰的、またはその他

の損害 (ただしこれらに限定されない) や、営業利益の損失、事業の中断、または事業に必要な情報の損失に伴う損害を賠償する責任を オラクルは

一切負わないものとします。

以下の項では、小、中、大規模構成でのハードウェア構成について説明します。これらの

サイジングガイドラインは、このシナリオでのテストに基づいており、特定の配備に関す

る構成を決定する上での出発点として使用することを目的としています。正確なサイジン

グ情報については、最寄りの Oracle 担当者に問い合わせることをお勧めします。

小規模構成

小規模構成では、サポートする最大スループット/時間が給与対象従業員 5,000 名、注文

明細 10,000 行、オンラインユーザー 200~1,000 名であることを前提にしています。この

構成については、次のハードウェアコンポーネント (表 5 参照) を推奨します。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

表 5. 小規模構成のサイジング

コンポーネント 構成の詳細

アプリケーション層サーバー SPARC T3-1 サーバー 2 台

1 つの CPU

32 GB RAM

データベース層サーバー SPARC Enterprise M5000 サーバー

4 つの CPU

64 GB RAM

ストレージ層 Sun Storage 6180 アレイ + 1~3 つの拡張トレイ

データベース層については、4 つの CPU と 32 GB の RAM を搭載した SPARC

Enterprise M5000 サーバーを推奨します。このサーバー構成であれば、多くの拡張機能と

ともに、利用可能なヘッドルーム内で他のデータベースインスタンスを実行する機会が提

供されます。さらに CPU を追加する場合は、ダイナミックドメインを追加して、アプリ

ケーションサーバーで使用するように構成することもできます。

この構成のストレージ部分は単一の Sun Storage 6180 アレイと記載していますが、最大で

16 台のハードディスクドライブを含めることができます。このアレイには、Raw ストレー

ジ容量での総容量 128 GB のドライブ 16 個を備えたトレイを 1~3 枚追加して拡張で

きるので、本書で説明するアプリケーションに十分なストレージを概ね上回ります。Sun

Storage 6180 アレイは SAN アレイであるため、1 つ以上の LUN を作成し、ネットワー

ク上でそれらを共有することにより、複数のアプリケーションに使用することができます。

中規模構成

中規模構成では、サポートする最大スループット/時間が給与対象従業員 10,000 名、注文

明細 50,000 行、オンラインユーザー 1,001~3,000 名であることを前提にしています。こ

の構成については、次のハードウェアコンポーネント (表 6 参照) を推奨します。中規模

構成が小規模構成と主に異なるのはアーキテクチャーの計算領域であり、アプリケーショ

ン層にサーバーが追加され、データベース層についてもより強力なサーバーが推奨されま

す。ストレージの推奨事項は小規模構成の場合と同じですが、容量のアップグレードを迅

速に行うには独立したストレージコントローラの導入を検討します。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

表 6. 中規模構成のサイジング

コンポーネント 構成の詳細

アプリケーション層サーバー SPARC T3-1 サーバー 2 台

1 つの CPU

64 GB RAM

データベース層サーバー SPARC Enterprise M5000 サーバー

8 つの CPU

128 GB RAM

ストレージ層 Sun Storage 6180 アレイ + 1~3 つの拡張トレイ

中規模構成のアプリケーション層については、Web ベースのアプリケーション上での高

いスループット能力、小さい設置面積、低消費電力などの理由から、SPARC T3-1 サーバー

を推奨します。

中規模構成のデータベース層については、8 つの CPU と 128 GB の RAM を搭載した

SPARC Enterprise M5000 サーバーを推奨します。この構成であれば、多くの拡張機能とと

もに、利用可能なヘッドルーム内で他のデータベースインスタンスを実行する機会が提供

されます。さらに CPU を追加する場合は、ダイナミックドメインを追加して、アプリケー

ションサーバーで使用するように構成することもできます。

この構成のストレージ部分は単一の Sun Storage 6180 アレイと記載していますが、Sun

Storage 6180 アレイは SAN アレイであるため、1 つ以上の LUN を作成し、ネットワー

ク上でそれらを共有することにより、複数のアプリケーションに使用することができます。

大規模構成

大規模構成では、サポートする最大スループット/時間が給与対象従業員 50,000 名、注文

明細 250,000 行、オンラインユーザー 3,000~10,000 名であることを前提にしています。

大企業については、次のハードウェアコンポーネント (表 7 参照) を推奨します。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

表 7. 大規模構成のサイジング

コンポーネント 構成の詳細

アプリケーション層サーバー それぞれが以下を搭載する SPARC T3-2 サーバー 2 台

2 つの CPU

128 GB RAM

データベース層サーバー SPARC Enterprise M8000 サーバー

16 の CPU

512 GB RAM

ストレージ層 Sun Storage 6780 アレイ + 8~28 の拡張トレイ

この構成のアプリケーション層については、Web ベースのアプリケーション上での高い

スループット能力、小さい設置面積、低消費電力などの理由から、2 台の SPARC T3-2 サー

バーを推奨します。

この構成のデータベース層については、16 の CPU と 512 GB の RAM を搭載した中規

模構成の SPARC Enterprise M8000 サーバーを推奨します。この構成であれば、多くの拡張

機能とともに、利用可能なヘッドルーム内で他のデータベースインスタンスを実行する機

会が提供されます。さらに CPU を追加する場合は、ダイナミックドメインを追加して、

アプリケーションサーバーで使用するように構成することもできます。

大規模環境は、Oracle E-Business Suite アプリケーションを含む複数のアプリケーションの

ために広い範囲で Sun Storage 6780 アレイを活用することができます。このアレイは将来

の成長に備えた容量を提供し、企業のニーズに対応する完全な機能セットを提供します。

結論

完全で統合された Oracle E-Business Suite アーキテクチャーは、ビジネスアプリケーショ

ン、データベース、仮想化、およびクラスタリング技術から、高性能サーバーおよびスト

レージまで、すべての必要なコンポーネントを含んでいますが、このアーキテクチャーを

使ってデータベーストランザクションを迅速化したり、システムの可用性を高めることが

できます。オラクルの Sun サーバーおよびストレージをベースに、このアーキテクチャー

は巨大企業にも対応できる計算性能、スケーラビリティ、および容量を提供します。オラ

クルの SPARC Enterprise M シリーズサーバーは、電気的に分離されたダイナミックドメ

イン、メインフレームクラスの RAS 機能、およびホットスワップ対応で冗長性のある主

要システムコンポーネントによって、優れた信頼性と可用性を提供します。チップマルチ

スレッディング (CMT) 技術を使用した オラクルの SPARC T シリーズサーバーは、連続

して数百の実行スレッドを提供し、高性能のネットワーク機能は複数のアプリケーション

インスタンスを単一システム上で実行することができます。

Oracle E-Business Suite の最適化ソリューションを配備することで、オラクルの提供する仮

想化やクラスタリング技術を使い、コスト削減と管理の簡素化が実現します。Oracle Solaris

Containers および SPARC Enterprise サーバーにみられる仮想化技術は、Oracle E-Business

Suite のアプリケーション層とデータベース層を安全かつ効果的に統合し、リソース使用

率の向上、小さいデータセンター設置面積、管理の容易さ、低消費電力などさまざまな利

点を提供します。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

Oracle Solaris Cluster と Oracle Real Application Clusters にみられるクラスタリング技術を組

み合わせることで、ローカルデータセンターにおいて Oracle E-Business Suite アプリケー

ションの年中無休 24 時間対応が容易になりました。また、これらの技術はリモートサイ

トでの障害回復を簡素化し、クラスタのフェイルオーバーとして障害回復サイトに切り換

えてから再度本稼働サイトに戻します。

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Oracle E-Business Suite の最適化ソリューション

関連文書

表 8. 詳細情報の参照先

トピック 説明 URL

ソフトウェア Oracle E-Business Suite www.oracle.com/us/products/applications/ebusiness/index.html

Oracle Database 11g Release 2 www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/overview/index.html

Oracle Real Application Clusters www.oracle.com/us/products/database/options/real-applicationclusters/index.htm

Oracle Solaris 10 www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/index.html

Oracle Solaris Cluster www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/cluster-067314.html

Oracle Solaris Containers www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/virtualization-066073.html

Oracle Enterprise Manager Ops Center

www.oracle.com/us/products/enterprise-manager/opscenter/index.html

ハードウェア SPARC Enterprise Servers www.oracle.com/us/products/servers-storage/servers/sparcenterprise/index.html

Sun Storage 6180 アレイ http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/storage/unifiedstorage/047193.html

Sun Storage 6780 アレイ www.oracle.com/us/products/servers-storage/storage/disk-storage/031724.htm

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Oracle Optimized Solution for

E-Business Suite

2011 年 2 月, Version 1.1

執筆者: Dean Halbeisen

Oracle Corporation

World Headquarters

500 Oracle Parkway

Redwood Shores, CA 94065

U.S.A.

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子または印刷を含むいかなる形式や手段によっても再作成または送信することはできません。

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標です。

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Intel Xeon は、Intel Corporation の商標または登録商標です。すべての SPARC の商標はライセンスに基づいて

使用される SPARC International, Inc の商標または登録商標です。UNIX は X/Open Company, Ltd. からライセ

ンス提供された登録商標です。0410