orcid をどう使 - kekorcid をどう使 うか?菊谷英司 研究支援戦略推進部 ir...
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ORCID をどう使うか?
菊谷英司研究支援戦略推進部IR 推進チームORCID:0000-0003-1518-8045
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今日の説明❖ ORCID とは何か
❖ ORCID への個人の登録
❖ どうやって ORCID に論文データを入れるのか
❖ CrossRef
❖ SCOPUS など
❖ INSPIRE
❖ どうやって、researchmap にデータを流し込むのか
❖ 所属先によるデータの書き込み
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ORCID とは❖ Open Researcher and Contributor ID
❖ 研究成果発信を行う研究者、発表の場(論文誌など)を編集発行する人達などの各個人(登録者)が id をもち、その情報を蓄積する仕組
❖ 登録者が所属の変更、改姓などを行っても永続的に個人をポイントすることを旨とし、そのデータをデータベースとして保存
❖ 本人以外からのデータの入出力を積極的に活用
❖ これまでの類似機能のデータベース類との大きな違い
❖ データベース上でデータ源が表示されている
❖ 非営利団体 ORCID Inc. が運営し、2012年10月サービス開始
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ORCID とは(続)
❖ ORCID に似た機能をもつものが複数ある
❖ researchmap(日本国内では標準的)
❖ Mendeley (Elsevier), Publons(Web of Science)❖ この二つは営利企業が運営
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データ源が表示されているとは
データ源
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Trusted organizations❖ 登録者本人以外からのデータ入出力を信頼性のあるものにするため、各登録者は ORCID に対して「Trusted organization」を指定することができる
❖ この指定により、その organization が業績、雇用などを読み出し/書き込みを行うことを承認する
❖ この organization とは、所属機関、論文データを集積する機関が候補
❖ この「trust する」という指定は一回行うと「止める」と積極的に指定しない限り継続する
❖ この機能をうまく使うことにより、論文等のデータが自動的にメインテナンスできる
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研究者の履歴書としての ORCID
❖ ORCID のレコードの中には職歴が記述され、
❖ 発表論文リストができる
❖ これらが本人だけでなく、第三者からの情報として保証される(可能性がある)
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ORCID 関連者たち
ORCID Inc.
member機関 1
member機関 2
member機関 nMember 機関は会費を払い運営に貢献する
API の使用権を取得世界で1070機関、日本で20機関(KEKはそのうちの一つ)
個人1
個人2
個人 m
各個人は自分でORCIDに登録し、データやりとり世界で730万人、日本で8万人強
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ORCIDシステム内のデータ構造❖ ORCID レジストリ=ORCID データ全体
❖ ORCID レコード=各個人の情報
❖ 各個人は16桁の数値で identify される
❖ 研究者等の個人は ORCID の
web ページにアクセスし、簡便に登録することができる(無料)。その登録作業によって各レコード(の枠)が生成される
研究者Aのレコード
研究者Bのレコード
学術出版社社員Xのレコード
学術出版社社員YのレコードO
RCID
レジストリ
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ORCID の運営ORCID
Inc. member機関 1
member機関 2
member機関 n
ORCID レジストリー
運営
Member 機関は会費を払い運営に貢献するAPI の使用権を取得
世界で1070機関、日本で20機関
個人1
個人2
個人 m
各個人は無料で登録し、データやりとり世界で730万人、日本で8万人強、KEK で約300人
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レコード内のデータの蓄積
ある個人のレコード
所属機関
CrossRef
Inspire
本人
SCOPUS
(ELSEVIER)
researchmap業 績
情 報
所属情報
業 績 情
報
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具体的にどう登録するのか
https://support.orcid.org/hc/en-us/articles/360006897454
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名前などの必須事項を書き入れたのちに
一番下の「
Regi
ster」をクリック
❖
日本語のページもあるが、バグがあるように見える
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登録操作
❖ 必須事項を入力して「register」をクリックする
❖ ロボットではないことを示す操作をする
❖ その他の操作をする
❖ 登録完了
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その他の登録方法
❖ ORCID への登録はこれ以外にも道がある
❖ ORCID のメンバーになっている所属機関からのメールなど
❖ 論文投稿の際、出版社からの「義務」または「recomendation」でなされる、ORCID 登録
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情報開示のコントロール❖ 情報を見せる範囲はアイテムごとに制御できる
❖ 1. 全員、2.信頼する団体、3. 開示しない(自分だけ)
❖ 左のような記号をクリックする
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ORCID への業績の追加
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閲覧画面と編集画面
❖ 次のスライドは一般の閲覧者が見える画面(当人が「公開」にしていれば)
❖ その次のスライドは編集画面
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一般の閲覧に供される画面
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編集画面:項目を示す「帯」に「add ******」という部分ができていいる
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「Works」のところで「add *****」をクリックすると、プルダウンメニューが現れる
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業績の追加のメニュー❖ 手書きで入れることもできるが、あまり良い方法とは思われない(テスト的には良いかもしれない)
❖ 一番上のメニューの「Search & link」を用いると楽なことがある
❖ このメニューの中の「Scopus-
Elsevier」が使える可能性がある
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個人から見た業績の整理・編集
❖ ORCID にデータを蓄積 —今までの論文、これからの論文
❖ 今後の論文など:CrossRef からのデータにより自動でORCID record に fill
❖ これまでの論文:INSPIRE、SCOPUS-Elsevier などからチェックの上、export して ORCID へ
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CrossRef の役割ORCID ID をもつ研究者A
研
学術出版社 CrossRef書誌情報(+ORCID id)送付
doi 付与
メール:貴方の論文情報を ORCID レコードに書いてもよいですか?
研究者AのORCID レコード
論文情報付加
論文原稿に
ORCID
id を添え
submit
CrossRef からの上の質問に「Yes」と答えると、以後「自動的に」自著論文(CressRef が id が把握できれば)ORCID に追加される
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CrossRef による自動取り込み
❖ 前ページの機能により著者が ORCID id をもっていて、それを投稿時に付加すると自動的に CressRef にデータが蓄積する
❖ もし CrossRef に ORCID への書き込みが承認されていれば(trusted organization にしていれば)自分の ORCID record に情報が入る
❖ ただし、自分が主著者(出版社とやりとる著者)でない場合は、もれが生じる可能性がある
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CrossRef と doi❖ Digital Object Identifier (doi)とはインターネット上の文献に付与された恒久的識別子
❖ doi での文献整理は元締めとして「International DOI Foundation」が主宰するが、具体的な doi 付与は別の団体が行う
❖ 非営利団体 CrossRef はそうした doi 付与機関で最も広範囲のもの
❖ 世界中の出版社が会員になっている
❖ 多くの出版社の出版物のメタデータと参照情報(cite 情報)が CrossRef に送られる
❖ CrossRef はその情報をデータベースとして保存し、doi を付与して出版社にわたす
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ORCID が想定する論文採集の方法❖ 既存のデータベースから読み込む
❖ arXiv のデータから読み込む
❖ 直接 doi を書き込むことによって読み込む
❖ 医学界のデータベース pubMed から読み込む
❖ BibTeX 形式のデータから読み込む
❖ 「手で」行う
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ORCID が想定している論文データベース
❖ ORCID は「search & link」のメニューの中に13個のデータベースを用意している
❖ この中で KEK の研究者に便利なものは、
❖ CrossRef Matadata Search
❖ SCOPUS-Elsevier
❖ ReseacherID (Publons に移行中のため今は使えない)
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SCOPUSについて❖ SCOPUS は world-wide な学術出版社である Elsevier が運営している論文データベース
❖ 総研大が代表して契約し、 その基盤機関であるKEK の図書室の
web 内のリンクからアクセスができる(機構内またはvpn)
❖ https://www.scopus.com/search/form.uri?display=basic ❖ このデータベースの基本的な使命は、
❖ あるテーマを絞って関心のある論文をサーチする
❖ 注目する著者の論文を調べる
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SCOPUSについて(続)
❖ SCOPUS では、独自のアルゴリズムを用いて著者の同定を(ある意味勝手に)行っている
❖ 論文に載っている著者の並びを解析して、世界中の研究者のデータベースを作っている。つまり、文字列としての著者と彼らのデータの想定著者との紐付けを行っている
❖ 共通の名字を名乗る人が多い場合、間違った紐付けになっていることもある。これを修正することは SCOPUS と連絡をとることによって可能
❖ この機能を用いて自分の論文リストを編集することができる。(もちろん完全ではないが)
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「ORCID に接続」というリンクがある
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「ORCID に接続」をクリックした時の画面
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INSPIRE について❖ 高エネルギー物理学及び周辺の研究活動のデータベースシステム
❖ 論文、研究機関、研究者、プロジェクトなど
❖ 世界中の論文をいつも watch して Inspire の守備範囲の論文と判定するとデータベースに入れる
❖ 研究者のデータベースも保持しているので、論文の中の著者と研究者の紐付けを行っている
❖ しかし、INSPIRE が独自に紐付けを行っていることから、この紐付けが正しいとは限らない
❖ 各研究者は INSPIRE に login して論文の「整理」をして正しい紐付けに直すことができる(arXiveの id を用いる)
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INSPIRE からORCID 具体的な方法
❖ http://inspirehep.net/info/HepNames/connect_orcid?ln=ja を参照
❖ ここに、ORCID とは何か?、とか INSPIRE id を持っているに、さらになぜ、ORCID id を取得する必要があるの?とかの基本的質問に対する答えが書いてある。
❖ また、「in the near future」に ORCID id が INSPIRE のサービスにおいてその login の id として使用されるとしている
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INSPIRE からORCID
具体的な方法(その2)
❖ http://inspirehep.net/info/HepNames/connect_orcid?ln=ja を参照
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• INSPIRE の「HEPNAMES」を選び
• 自分の名前を入れる
• 検索をクリック
• 名前の上にカーソルを合わせてクリック
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基本情報が出るので、Author Profile をクリック
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Manage Publications で自分の論文を選び出す(少し忍耐がいる?)46
Manage Profile をクリックして ORCID に接続する47
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自動取り込み
❖ 以上の操作の段階に、INSPIRE が ORCID に情報を書き込みを承認するプロセスが含まれている
❖ 一度この承認をやると、INSPIRE はある人の論文を見つけると以後自動的に ORCID に書き込む
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ORCID に sign in して右上の名前の部分をクリックするとプルダウンメニューが出る。そこで Inbox をみると、自分のレコードが書き換えられる毎にに情報が記録されている
また、Account Settings を見ると、いくつかの情報が格納されている50
researchmap への書き込み
❖ 最近、科研費の審査で researchmap の情報をみると報じられた
❖ ORCID に蓄積された情報を researchmap に読み込ませることができる
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「編集」をクリック
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「業績リスト」をクリック
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「外部システムから‥」をクリック
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researchmap へ情報伝達完了
❖ 以上の操作により researchmap に情報が入った
❖ これにより、(1) 情報の蓄積/整理は ORCID、 (2)それを
researchmap にコピーして主に日本社会に開示 ができる
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所属機関や教育機関によるデータ書き込み
❖ ある研究者や学生が自分の所属機関を trusted
organizationとすると
❖ 雇用情報の書き込み(所属機関)
❖ 教育情報の書き込み(卒業した教育機関)
❖ が可能になる
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機構の雇用情報の書き込み
❖ 機構からメールを研究者にメールを出し、それに応答する形で雇用情報を書き込むことができる
❖ 同時に機構から業績情報を参照することができるようになる
❖ KEK という機関をその個人の「trusted organization」に指定する作業をやったことになる
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連絡のお願い
❖ きょうの説明会では説明できることは限れられいました。質問のある方は IR 推進室の菊谷([email protected])まで連絡をお願いします。
❖ ORCID への登録について、機構からのメールを受けていただける方も [email protected] に連絡をお願いします。
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