people design projecct at keio university
TRANSCRIPT
社会的課題としての認知症~企業における共創の取組み~
http://www.facebook.com/makoto.okadahttps://twitter.com/okadamkt
2016.5.21 @ 慶應大学(日吉)「認知症の人の社会共生と課題解決」のための学生による国際交流・共同研究プロジェクト
富士通研究所 R&D 戦略本部/認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
岡田 誠
岡田 誠(おかだ・まこと)富士通研究所 R & D 戦略本部 シニアマネージャー(技術経営 MOT 担当)実践知研究センター研究員
国際大学 GLOCOM 客員研究員慶應義塾大学 SFC 研究所上席所員認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 共同代表理事
1961 年生まれ。早稲田大学応用物理学修士。1986 年に富士通研究所に入社。現在の担当は研究所のビジョン策定など技術のマネジメント業務。
2011 年に国際大学 GLOCOM ・ NPO 法人認知症フレンドシップクラブとの 3 組織共同プロジェクト「認知症プロジェクト」を開始、 2013 年認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ (DFJI) を立ち上げる。
曖昧性が高い 具体性が高い
1. 視点の発見 2. 視点の育成 3. 視点の具体化
様々な関係者の対話や観察から,社会課題に対する視点・方向性を発見する.
発見された視点をもとに,周辺領域まで含め,丁寧に観察し,視点を育成していく.
社会課題を適切なサイズの具体的なプロジェクトに落とし込む.
社会課題を起点とする共創のプロセス
# 何を、誰と、どのように
視点の発見
http://www.alz.co.uk/research/world-report-2015
World Alzheimer Report 2015: The Global Impact of Dementia
」アリスター・バーンズ「イングランンドにおける認知症国家戦略http://www.igakuken.or.jp/research/gakujutsu_syukai/g_syukai130129/pdf/list01.pdf
http://www.alzheimers.org.uk/site/scripts/download_info.php?fileID=1916
Plymouth Dementia Action Alliance30の組織が名前を連ね、加盟している団体は、バス会社、図書館、大学、海軍基地、クリニック、介護施設、学校、非営利団体、弁護士など
Plymouth Citybus
Plymouth Central Library
オランダ 認知症グループホーム“ Hogewey”
http://www.dementia-friendly-japan.jp/en/2015/03/31/release-a-guide-to-a-dementia-friendly-community/
厚生労働省「老人保健健康増進等事業 認知症の人にやさしいまちづくりの推進に関する調査研究事業」
認知症の人にやさしいまちづくりガイド
認知症の人自身にたずねた全国規模の国内初のアンケート調査を実施
視点の育成
現場観察と仮説の形成
# 仮説を次の一歩の入口にする。仮説は正解ではない。
http://runtomorrow.jp/
RUN TOMORROW
# 仮説から関係性への展開# 外部であり内部であること
Dementia Friendly Communities (DFC)
Key principles
http://www.alz.co.uk/adi/pdf/dfc-principles.pdf
現場観察のフレームワーク
理想像
エネルギー源(原動力)
価値観・強みアクションプラン
理想と現実のギャップ、課題
現状を端的に言うと・・・
活か
すこ
と
変え
るこ
と
前進する力 その人の現在
その人の過去の経験
その人の根底に流れるもの
その人の未来のイメージ
もやもやした気持ち
創造の対象
視点の具体化
『旅のことば』
慶應大学 SFC (井庭准教授 / 学部 1 年生 -4 年生 )認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
2014 年 スタート (5月 ) 、インタビュー (6月 ) 原稿・イラスト (7月 -10月 ) G7 認知症サミット (11月) 感想収集( 12月 )2015 年 出版社企画会議( 1月)、出版 (5月)
http://tabinokotoba.sfc.keio.ac.jp/
【世界初】 パターンランゲージ × 認知
症 本人・家族・みんな
『旅のことば』=『ことば』の再発見
# すでにそこに存在する価値を活かす
本人のパターンより
http://www.amazon.co.jp/dp/4621089277/
http://www.amazon.co.jp/dp/4621089277/
家族のパターンより
http://www.amazon.co.jp/dp/4621089277/
みんなのパターンより
『ことば』というツールの開発
まとめ
曖昧性が高い 具体性が高い
1. 視点の発見 2. 視点の育成 3. 視点の具体化
様々な関係者の対話や観察から,社会課題に対する視点・方向性を発見する.
発見された視点をもとに,周辺領域まで含め,丁寧に観察し,視点を育成していく.
社会課題を適切なサイズの具体的なプロジェクトに落とし込む.
社会課題を起点とする共創のプロセス
DementiaFriendlyJapanInitiative
ADR 連鎖:関係性のプロセス
# わらしべ長者型
Action
Development
Relationship
Action
Development
Relationship
InnovativeMediation
A
D
R
A
D
R
A
D
R
InnovativeMediation
3%の知を集約する
こんなに高齢者の方が増えていく時代に、私たちのビジネスや市場の捉え方をどう変えればよいだろうか?
まず、社員が外に出て感じるという文化を再構築するために、どうしたらよいだろうか?
我々は、未来のステークホルダーとの関係を、どこから、どのように、作っていけばよいのだろうか?
アサヒグループホールディングス Voice II活動でのコメント
企業セクター内の声
Volans 代表取締役会長ジョン・エルキントン氏
Nesta Public Services Labヴィッキー・セリック氏
Futures “ 英国社会イノベーションジャーニー”
http://www.britishcouncil.jp/programmes/society/futures/innovation-journey
https://vimeo.com/69131187(表示した動画: 3分 14秒付近から)
Volans 代表取締役会長ジョン・エルキントン氏
セクターを越えて協働することは、常に重要です。現に、新たなテクノロジー、たとえば情報テクノロジーやビッグデータなどの比較的新しいテクノロジーの登場やサステナビリティアジェンダの台頭で、多様な企業、活動家やセクターの集合体が作られ始めています。
「システムチェンジを起こす」ことを、ひとつの企業、産業セクター、特定のサプライチェインが単独で解決することはできません。
すべての異なるセクターによる協働が必要です。多様な企業・セクターの協働を可能にするにも社会イノベーション、社会エンジニアリングが必要となり、ある意味それがチャレンジの一部分となっています。
http://www.britishcouncil.jp/programmes/society/futures/innovation-journey
Nesta Public Services Labヴィッキー・セリック氏
いろいろな環境からどのようにしてイノベーションが生まれたのかを調査した時、見えてくる事は、異なる背景 / ネットワークを持つ人々が、特定の課題解決を目的にある程度の時間をかけて取り組もうと寄り合ったときにイノベーションが生まれるということです。
どのようにして課題解決に関心のある人を集め、グループを形成し、時間をかけて特定のフォーカスを持って取り組めるかを考え、そこで何が起こるか見守っていきたいと思います。
http://www.britishcouncil.jp/programmes/society/futures/innovation-journey
グッドデザイン賞 2015
http://www.g-mark.org/award/describe/43077
企業 Business Sector
行政/公的機関 Public Sector
コミュニティSocial Sector
“ 問い”
Source: KDI/Glocom Takahiko Nomura “Future Center” presented at GLOGOM 2011.10.07
企業は、単体では社会システムのイノベーションが起こせない
行政は、企業やコミュニティと一緒にまちづくりを進めていきたい
コミュニティは、スケールの大きいサービスを提供するために企業や行政と組みたい
バウンダリー・オブジェクト【バウンダリー・オブジェクト】異なるコミュニティやシステム間の境界(バウンダリー)に存在するモノや言葉、シンボルなどを意味し、コミュニティ同士をつなぐもの、あるいは新たなコミュニティを形成するものとして生み出されるもの。
仮説としての「コミュニティ中心経済」1. これからの社会は、「コミュニティの生成力」が成功指標になる2. これからの社会変化は、「相互に繋がったコミュニティ」によって伝播する
3. これからの企業は、「市場から」ではなく「コミュニティから」発想して価値をつくる
4. これからのイノベーションは、「新たなコミュニティの単位」の発見、可視化、活性化を実現することになる
5. これからのワーカは、「組織から」ではなく「個のつながり(コミュニティ)」で仕事をつくる
6. これからの仕事環境は、「組織に囲われた場所」ではなく、「コミュニティに開かれた場所」になる
7. これからの人材育成は、「多様な人と人のつながり」により、「いつもの領域超え(冒険)」の機会をつくる
8. これからの組織は、役割ではなく「人」として存在できる「安心な場(コミュニティ)」 になる
9. これからの地域コミュニティは、世代や地域を超えてつながるための「主体性を引き出す劇場」を持つ
10. これからの経済は、「コミュニティを中心に動く」ようになる
Source: KDI/Glocom Takahiko Nomura “Future Center Week” presented at GLOGOM 2011.5.13