pfp関東 #14 事例発表 「組込オフショア開発現場における場作り」
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PFP関東#14 での杉山美秋さんの事例発表「組込オフショア開発現場における場作り」を代理投稿いたします。TRANSCRIPT
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組込オフショア開発現場における場作り
~言葉や文化が違っても、個々をつなげてチームへ~
杉山 美秋
2010年05月18日
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目次
自己紹介・プロジェクト紹介
前提:組込オフショア開発現場の特徴
私の信念
事例:3つの関わり
まとめ
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自己・プロジェクト紹介
杉山美秋(すぎやまみあき) 静岡県出身
某複写機メーカー勤務
2002年入社以来、自社製PCIボード・複写機制御Firmware開発現場でPG,SE,PLを兼務。
2007年から中国(大連)オフショア開発に巻き込まれ今に至る。
その傍ら、コーチングを勉強し、社内コーチとして活動中
オフショア開発先はほぼインハウス型
ちなみにPFを知ってから3ヶ月…
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組み込みって...
開発者の入れ替わりがほとんどない。
開発者が商品企画から保守にまで関わる。
同じ市場に同じような商品を投入し続ける為、要求仕様は開発者の頭に刷り込まれてしまう。
実機(HW)がないとデバッグが困難。
ちなみに担当プロジェクトはバリバリのウォーターフォール型開発
※一部 ITmediaエグゼクティブhttp://executive.itmedia.co.jp/b_embeddedsoftwaremanufactory2/archive/6/0から引用
組み込み?
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オフショアって... ブリッジSEと呼ばれる通訳も兼務したSEが、日本側エンジニアと現地
エンジニアの間に存在する。技術力も管理力も多種多様(俗に言う、当たり外れが激しい)
PG作業依頼が多いのに対し、現場では上流作業を求めており、日本企業と現地エンジニアとの温度差が大きい
中国 大連の場合
中国は「バラバラ」が文化と言われているほど、実に「バラバラ」で悪戦苦闘したのちに撤退するケースが目立つ
義務教育で応用力を身に付ける習慣があまりない
コミュニケーション・スキル・定着性が重要な3本柱といわれている
オフショア?
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「Firmware開発には向いてないと思うけど、やってみたかったんだよね」
無邪気な上司の一声で始まりました
XPもアジャイルも取り入れ困難
やるしかない!!
そんなこんなで始まりました
でも、できることはあるんじゃないの?だって、SW、FW、HWも、みんな人間が作るんだから…
本日は、人の側面からアプローチしたお話をしたいと思います
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感情OK!素直が一番♪
嫌なことはやらなくていい
声を出して笑おう。
みんなでやれば、楽しいのだ!!
私の信念 ~だって人間でしょ~
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UML
色
配置
リファクタリング
共通の言葉
Skype(TV会議)
声
チャット
表情(自分にも注目)
態度
見て聞いてやってみよう(見える化)
表情やジェスチャーが言葉を補う
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仕様書も指示も、実は伝わってなかったの?
感じた違和感はそのまま伝えてみる
I メッセージで伝えてみる
会話を中断するときは…
「で?」「無反応」「ちょっと待って」は使えない
思いっきり、突発的な動作で。
ホワイトボードへ時系列に書いて会話
私たちは仲間
感情を出し合う
中「Magentaです」中「略語です」中「分かります」
直感を上手く使う例:Mとは?
(マゼンタ:ピンク掛かった紫のような色)
中「ワカリマセン」
日
中
日「Magentaはどんな色?」日「Mって分かる?」日「何の略?」日「じゃぁ、Mは何?」
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1対1から1対多へ(繋いで束ねる)
無茶振りでトラブルを疑似体験
突っ込み漫才でチームの意識が芽生える
気づくと、海の向こうで自主朝会が…
日々の進捗報告
合言葉は「うちのチームは、居室内で一番うるさい?」
無茶振り&突っ込みでチーム作り
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まとめ:やるしかないと始めたけれど...いざ始めてみると
サポートとヘルプにメリハリ
~知識を与えつつ、自ら活性化していく手伝いをする~
笑いは万国共通
本質や軸を押さえ、愛情を持った関わり どんな気持ちも常に添える
お客様から仲間へ(信頼)
一つの作業、一つの関わりが驚きの毎日
“笑い”と”気づき”の宝庫