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通信インターフェースマニュアル 多出力直流安定化電源 Part No. Z1-003-920, IA004011 Oct. 2006 PMP シリーズ

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通信インターフェースマニュアル多出力直流安定化電源

Part No. Z1-003-920, IA004011

Oct. 2006

PMPシリーズ

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取扱説明書についてご使用の前に本書をよくお読みの上、正しくお使いください。お読みになったあとは、いつでも見られるように必ず保管してください。また製品を移動する際は、必ず本書を添付してください。本書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り替えいたします。本書を紛失または汚損した場合は、新しい取扱説明書を有償でご提供いたします。どちらの場合も購入先または当社営業所にご依頼ください。その際は、表紙に記載されている「 Part No.」をお知らせください。本書の内容に関しては万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤り、記載漏れなどありましたら、当社営業所にご連絡ください。

Microsoft、 Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国に おける商標です。その他、この取扱説明書に記載されている会社名、商品名、製品名などは、一般に各社の商標もしくは登録商標です。

取扱説明書の一部または全部の転載、複写は著作権者の許諾が必要です。製品の仕様ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。

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2006 菊水電子工業株式会社

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本書の読み方

はじめに

本書は、本製品( GPIB、 RS232C、または USB インターフェースオプション付)を初めてご使用になる方を対象に、概要、各種設定事項などについて記載しています。本製品の機能を効果的にご利用いただくために、本書を最後までお読みください。本製品をご使用中に操作がわからなくなったり、問題が生じたりしたときにも読み直してご活用いただけます。

本書の読み方

「多出力直流安定化電源 PMPシリーズ通信インターフェースマニュアル」では、通信インターフェースを使用してして PMP

シリーズをリモートコントロールするための設定、コマンド、サンプルプログラムなどについて説明しています。

関連マニュアル

ご使用上の注意、設置、操作方法、仕様などについては、付属の「多出力直流安定化電源 PMP シリーズ取扱説明書」を参照してください。

本書の対象読者

本書は、パーソナルコンピュータを使用して計測器をコントロールするための基礎知識を十分に有する方を対象に説明しています。

PMP_IF

i

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構成

本書は以下のように構成されています。各章の概要を説明します。

第 1章「リモートコントロール」この章では、リモートコントロールの概要と、リモートコントロールで使用する SCPI コマンドの構造、記述方法などについて説明しています。

第 2章「インターフェース仕様」この章では、インターフェース仕様を記載しています。

付録付録として、メッセージ一覧、コマンド関連のエラーリスト、チュートリアル、サンプルプログラム、インターフェース仕様を掲載しています。

本書の表記

• 本文中では、説明に以下のマークを使用しています。

知っておいて頂きたいことを示しています。

詳細についての参照先を示しています。

>

選択していただくメニュー設定を示しています。「 >」の左のメニュー項目が上位の階層になります。

参照

ii PMP_IF

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目次

本書の読み方 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - i

はじめに - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - i

本書の読み方 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - i

関連マニュアル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - i

本書の対象読者 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - i

目次 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - iii

第 1 章 リモートコントロール 1.1 リモートコントロールの概要 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-2 1.2 計測器インターフェース規格 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-2 1.3

VISAライブラリ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-3

1.4 インターフェースのセットアップ - - - - - - - - - - - - - - - - 1-4 1.4.1

RS232C コントロール - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-4

1.4.2

GPIB インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-8 1.4.3

USB インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-11

1.5 オプション機能 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-13 1.6 メッセージの概説 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-14

1.6.1

SCPI コマンドの記述 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-15 1.6.2 パラメータ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-18

1.7 本書のコマンド解説 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-21 1.8 デフォルトの状態 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1-22

第 2 章 コマンド 2.1

IEEE488.2 共通コマンド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-2

2.2 出力の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-9

電圧の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-12

電流の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-14 2.3 測定動作の設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-16 2.4 アラームの解除 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-17 2.5 チャンネルの設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-18 2.6 メモリ機能 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-22 2.7 トリガ機能 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-23

2.7.1 設定の変更(シーケンス 1: TRANsientの設定) - 2-24

トリガ機能の開始(シーケンス 1) - - - - - - - - - - - - - 2-27

PMP_IF iii

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2.7.2 出力オン/オフ ディレイ機能 (シーケンス 2: OUTPUT の設定) - - - - - - - - - - - 2-28

トリガ機能の開始(シーケンス 2) - - - - - - - - - - - - - 2-32 2.7.3 動作の中止 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-33

2.8 システム設定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-34 2.9 ステータスレジスタ、ステータス報告機能 - - - - - - - - 2-39

2.9.1

IEEE488.2レジスタモデル - - - - - - - - - - - - - - - - 2-41

ステータスバイトレジスタ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-41

イベントステータスレジスタ - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-43 2.9.2

SCPIレジスタモデル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-44

OPERation ステータスレジスタ - - - - - - - - - - - - - - - 2-44 QUEStionable ステータスレジスタ - - - - - - - - - - - - - 2-47

プリセットステータス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-50

付録

A.1 メッセージ一覧 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-2 A.2 エラーリスト - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-9 A.3 主なコマンドの処理時間 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-12 A.4 チュートリアル - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-13

A.4.1 計測器のリセット - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-13 A.4.2 出力プログラミング - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-15 A.4.3 出力変化をトリガする - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-19

出力変更コントロール(シーケンス 1:TRANsient) - - A-20

出力オン/オフ ディレイ機能(シーケンス 2:OUTPut) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-22

A.4.4 測定 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-23 A.4.5 状態監視 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-25 A.4.6 エラーチェック - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-27

A.5 サンプルプログラム - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-29 A.6 仕様 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-36

インターフェース - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-36

索引

iv PMP_IF

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1リモ┃トコントロ┃ル

リモートコントロールこの章では、リモートコントロールの概要と、リモートコントロールで使用する SCPI コマンドの構造、記述方法などについて説明しています。

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1.1 リモートコントロールの概要本製品は前面パネルからの操作以外に、以下のインターフェースのどれか 1 種類によってリモート操作できます。

RS232C インターフェース

GPIB インターフェース

USB インターフェース

リモートインターフェースは、 IEEE Std 488.2-1992 と SCPI

Specification 1999.0 に準拠しています。

p

.1-15

本製品での SCPIコマンドの記述を理解された上で SCPIコマンドを使用してください。リモートコントロールで動作しているときは、前面パネルの表示部に REMOTE LED が点灯します。リモート状態をパネルか らローカル状態(パネル操作)にするには、 LOCAL スイッチを押します。

1.2 計測器インターフェース規格本製品は、以下の規格に準拠しています。

IEEE Std 488.2-1992 IEEE Standard Codes, Formats,Protocols, and Common Commands For Use With IEEE Std488.1-1987

• IEEE Std 488.1-1987 IEEE Standard Digital Interface forProgrammable Instrumentation

• Standard Commands for Programmable Instruments (SCPI)version 1999.0

• Universal Serial Bus Specification Rev 2.0

• Universal Serial Bus Test and Measurement ClassSpecification (USBTMC) Rev 1.0

• Universal Serial Bus Test and Measurement Class, SubclassUSB488 Specification (USBTMC-USB488) Rev 1.0

参照

1-2 PMP_IF

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1.3

VISAライブラリ

I/O ライブラリに VISA ライブラリ( VISA COM)を使用する場合には、 VISA ライブラリがコントローラ(ホストコンピュータ)にインストールされている必要があります。オプションの USBインターフェースでコントロールする場合には、 USB T&M クラス( USBTMC)に対応したデバイスドライ バが必要です。 USBTMC ドライバは VISA ライブラリによって自動的にインストールされます。

VISA

(Virtual Instrument Software Architecture) は、VXIplug&play Systems Alliance によって策定された、計測器接 続ソフトウェアの標準仕様です。

VISA ライブラリ( VISA 仕様に従って実装されたドライバソフトウェア)は、下記のどれかが必要です。指定されたバージョンより古い VISA では、 USB を利用できません。 USB 機能は Windows95 および NT3.5x/4.0 では利用できません。

National

Instruments 社の NI-VISA( Ver.3.0 以降、 Windo ws

2000および Windo ws XP では V er.3.2 以降)

Agilent

Technologies 社の Agilent VISA( Agilent IO Libraries

M01.00以降)

KI-VISA Ver3.0.0 以降

KI-VISAは VXIplug&play VISA仕様 3.0に対応した菊水電子工業 オリジナルの VISA ライブラリです。当社ウェブサイト( http://

www.kikusui.co.jp/download/)のダウンロードサービスから、最新版を入手できます。 NI-VISA または Agilent VISA がすでにインストールされている場合は、 KI-VISA は必要ありません。

当社ウェブサイトで「 KI-VISA ライブラリ プログラミングガイ ド」を紹介しています。

PMP_IF 1-3

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1.4 インターフェースのセットアップ工場出荷時のリモートコントロールのインターフェース設定は、装着されているインターフェースボードに依存します。

工場オプションのインターフェースボードが装着されると、コンフィグ設定の中にインターフェース用のメニューが追加されて表示部に表示されます。

CONFIG 項目は工場オプションで装着されたインターフェースによって変化します。必要に応じて設定値を変更して使用してください。電圧表示部に CONFIG 項目、電流表示部に設定内容が表示されます。

1.4.1

RS232Cコントロール工場オプションの RS232Cインターフェースボード装着時のみ有効です。

RS232C接続本製品側 RS232C ポートは標準 D-sub 9P オスコネクタです。

本製品とコンピュータの POWERスイッチがオフになっていることを確認して、本製品をコンピュータに標準のクロスケーブル(ヌルモデムケーブル)で接続します。クロスケーブルは、 D-sub 9 ピン、メス-メス、 A T タイプを使用してください。図 1-1 にコネクタのピン配置を示します。

本製品はハードウェアハンドシェイクを使用しません(クロスケーブルの例 2)。

1-4 PMP_IF

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図 1-1 9 ピン AT タイプコネクタ

123456789

123456789

D-sub9pinメス D-sub9pinメス

クロスケーブルの例1

123456789

123456789

D-sub9pinメス D-sub9pinメス

クロスケーブルの例2

#4-40UNCインチネジ

#4-40UNCインチネジ

1:CD(キャリア検出)2:RXD(受信データ)

3:TXD(送信データ)4:DTR(データ端末レディ)

5:GND(シグナルグランド)

6:DSR(データセットレディ)7:RTS(送信要求)

8:CTS(送信可)9:RI(リングインジケータ)

本製品後面パネルから見て

PMP_IF 1-5

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RS232C設定次の手順で RS232Cプロトコルとエラートレース機能を設定します。電圧表示部・電流表示部と CONFIG スイッチ、ロータリノブまたは出力表示選択スイッチを使用して設定します。

表 1-1 CONFIG 項目一覧( RS232C)

PMP

シリーズ 取扱説明書 コンフィグ設定

1

CONFIG スイッチを押してコンフィグ設定表示にします。 2 エラートレース設定( trAc)、通信速度の設定( bAud)、フ

ロー制御の設定( FCtL)を設定します。設定内容は表 1-2、表 1-3を参照してください。

3

CONFIG スイッチを押して通常表示に戻ります。 4

PO

WER スイッチをオフにします。設定した内容が POWERスイッチをオフにしたときに確定します。

電圧表示部 設定 /表示の内容

ON.PO

PO

WERオン OUTPUTオンの設定

TR.CH トラッキング設定

SENS リモートセンシングの設定

V

O.LI 電圧の上下限時の動作設定

CU

.LI 電流の上下限時の動作設定

V

O.FI 電圧のファイン設定

CU

.FI 電流のファイン設定

TRA

C エラートレース機能の設定

BA

UD 通信速度( Baudrate)の設定

FCTL フロー制御の設定

参照

1-6 PMP_IF

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プロトコル

RS232C のプロトコルは、表 1-2 のようになっています。下線は工場出荷時の状態です。カッコ内はコンフィグ設定の設定値です。

表 1-2 RS232C プロトコル

ブレーク信号ブレーク信号は IEEE488.1 dcl/sdc( De vice Clear, Selected

Device Clear)メッセージの代替として機能します。

エラートレース機能リモートコントロール時、 SCPI エラーキューにエラー履歴があった場合に、表示部にエラー番号の表示/非表示を選択します。下線は工場出荷時の状態です。カッコ内はコンフィグ設定の設定値です。

表 1-3 RS232C エラートレース機能

項目 設定値コネクタ 後面 9 ピン D-sub 端子

Baudr

ate:通信速度 1 200 bps/ 2 400 bps/ 4 800 bps/ 9600 bps/ 19 200 bps / 38 400 bps ( 1.2 / 2.4 / 4.8 / 9.6 / 19.2 / 38.4)

Data:データ長 8 ビット(固定)

Stop:ストップビット 1 ビット(固定)

P

arity:パリティ なし(固定)

Flo

w:フロー制御 XFLO W / なし( on / oFF)

項目 設定値エラートレース機能 エラー番号表示 / 表示なし( on / oFF)

PMP_IF 1-7

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RS232Cでの送受信

RS232C での送受信は、フロー制御してください。制御コードとして、 DC(デバイスコントロール)コードを使用します。

一方的な送信では、正しく送受信できないことがあります。

表 1-4 DC コード

図 1-2 RS232C ターミナルと本製品の送信制御

1.4.2

GPIBインターフェース工場オプションの GPIB インターフェースボード装着時のみ有効です。

GPIB接続

標準の IEEE488ケーブルを使用して本製品をコンピュータに接続します。

GPIB設定次の手順で GPIB のエラートレース機能とアドレスを設定します。電圧表示部・電流表示部と CONFIG スイッチ、ロータリノブまたは出力表示選択スイッチを使用して設定します。

コード 機 能 ASCII コード

DC1( Xon) 送信要求 11H

DC3( Xoff) 送信停止要求 13H

送信再開DC3TXD

PMP

RXD

RS232CターミナルはDC3受信後、10キャラクタ以内に送信を一時停止してください。

10キャラクタ以内

DC1一時停止

1-8 PMP_IF

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表 1-5 CONFIG 項目一覧( GPIB)

PMP

シリーズ 取扱説明書 コンフィグ 設定

1

CONFIG スイッチを押してコンフィグ設定表示にします。 2 エラートレース設定( trAc)、アドレスの設定( AdrS)を

設定します。設定内容は表 1-6を参照してください。

3

CONFIG スイッチを押して通常表示に戻ります。 4

PO

WER スイッチをオフにします。設定した内容が POWER スイッチをオフにしたときに確定します。

電圧表示部 設定 / 表示の内容

ON.PO

PO

WER オン OUTPUT オンの設定

TR.CH トラッキング設定

SENS リモートセンシングの設定

V

O.LI 電圧の上下限時の動作設定

CU

.LI 電流の上下限時の動作設定

V

O.FI 電圧のファイン設定

CU

.FI 電流のファイン設定

TRA

C エラートレース機能の設定

ADRS アドレスの設定

参照

PMP_IF 1-9

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エラートレース機能と GPIBアドレスエラートレース機能は、リモートコントロール時、 SCPI エラーキューにエラー履歴があった場合に、表示部にエラー番号の表示/非表示を選択します。下線は工場出荷時の状態です。カッコ内はコンフィグ設定の設定値です。

表 1-6 GPIB エラートレース機能/アドレス

GPIB機能

表 1-7 GPIB 機能一覧

サービスリクエストサービスリクエストおよびシリアルポーリングの機能が実装されています。

項目 設定値エラートレース機能 エラー番号表示 /表示なし( on / oFF)

GPIB アドレス 1 ~ 30( 1 ~ 30)

機能 サブセット 内容ソースハンドシェーク SH1 全機能ありアクセプタハンドシェーク AH1 全機能ありトーカ T6 機能あり

(トークオンリー機能を除く)リスナ L4 機能あり

(トークオンリー機能を除く)サービスリクエスト SR1 全機能ありリモートローカル RL1 全機能ありパラレルポール PP0 機能なしデバイスクリア DC1 全機能ありデバイストリガ DT1 全機能ありコントローラ C0 機能なしエレクトリカル インターフェース

E1 オープンコレクタドライバ

1-10 PMP_IF

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1.4.3

USBインターフェース工場オプションの USBインターフェースボード装着時のみ有効です。

p

.1-3 本製品を USB インターフェースでコントロールする場合には、 USB

T&M クラス( USBTMC)に対応したデバイスドライバが

必要です。 USBTMC ドライバは VISA ライブラリによって自動的にインストールされます。

USB接続

USB ケーブルを使用して接続します。

USB設定次の手順で、 USB のエラートレース機能を設定します。ベンダ

ID とプロダクト ID を確認できます。電圧表示部・電流表示部と CONFIG スイッチ、ロータリノブまたは出力表示選択スイッチを使用して設定します。

表 1-8 CONFIG 項目一覧( USB)

参照

電圧表示部 設定 / 表示の内容

ON.PO

PO

WER オン OUTPUT オンの設定

TR.CH トラッキング設定

SENS リモートセンシングの設定

V

O.LI 電圧の上下限時の動作設定

CU

.LI 電流の上下限時の動作設定

V

O.FI 電圧のファイン設定

CU

.FI 電流のファイン設定

TRA

C エラートレース機能の設定

VID ベンダ ID の表示

PID プロダクト ID の表示

PMP_IF 1-11

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PMP

シリーズ 取扱説明書 コンフィグ設定

1

CONFIG スイッチを押してコンフィグ設定表示にします。 2 エラートレース設定( trAc)を設定します。

設定内容は表 1-9を参照してください。 3

CONFIG スイッチを押して通常表示に戻ります。 4

PO

WER スイッチをオフにします。設定した内容が POWERスイッチをオフにしたときに確定します。

エラートレース機能リモートコントロール時、 SCPI エラーキューにエラー履歴があった場合に、表示部にエラー番号の表示/非表示を選択します。下線は工場出荷時の状態です。カッコ内はコンフィグ設定の設定値です。

表 1-9 USB エラートレース機能

サービスリクエストサービスリクエストおよびシリアルポーリングの機能が実装されています。

USB機能

USB Specif

ication 2.0 に準拠

USBTMC

Specification1.0 と USBTMC-USB488 Specification

1.0 に準拠

通信速度:最大 12 Mbps( Full Speed)

ベンダ ID( VID): 0x0B3E( )

プロダクト ID( PID): 0x1011( )

参照

項目 設定値エラートレース機能 エラー番号表示 /表示なし( on / oFF)

1-12 PMP_IF

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1.5 オプション機能

インターフェースボード

p

.2-22 本製品にオプションのインターフェースボードのどれかを装着することによって、リモートコントロール時には、下記の機能が拡張されます。

• メモリ保存数が 3メモリから 10 メモリに増加

• パネルから操作する場合には、メモリの呼び出しはメモリ 1

からメモリ 3 までになります。

参照

PMP_IF 1-13

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1.6 メッセージの概説コントローラ(ホストコンピュータ)と本製品の間でやりとりする情報を「メッセージ」と呼びます。本製品は、このメッセージに SCPI 言語を使用しています。

メッセージには、コントローラから本製品へ送信されるコマンド(命令)と本製品からコンピュータに送信されるレスポンス(応答)があります。コマンドで、本製品の機能を実行したり、設定を変更したり、設定やステータスを問い合わせたりします。レスポンスで、本製品の設定やステータスを返します。

コマンドの階層

SCPI は、試験・計測装置向けに考案された ASCII ベースのコマンド言語です。コマンド構造は、 SCPI サブシステムの構築ブロックである共通ルートまたはノードを中心に編成されています。コマンドはプログラムヘッダ、パラメータ、欧文句読点を組み合わせて構成されています。

SOURce サブシステムを例に、階層の説明をします。

上位ノードと下位ノードはコロン( :)で区切られます。

プログラムヘッダ パラメータ ノードの階層

[SOURce:] ルートノード

V

OLTage 第 2 レベル

[:LE

V

el] 第 3 レベル

:TRA

Cking 第 4 レベル

[:RA

Tio] <numeric> 第 5 レベル

CURRent 第 2 レベル

[:LE

V

el] 第 3 レベル

[:IMMediate] 第 4 レベル

[:AMPLitude]

<n

umeric> 第 5 レベル

:TRIGgered 第 4 レベル

[:AMPLitude]

<n

umeric> 第 5 レベル

1-14 PMP_IF

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1.6.1

SCPIコマンドの記述

コマンドの記述方法本書では、以下のフォーマットで SCPIコマンドを示します。

(例)

[SOURce:]CURRent[:LEVel][:IMMediate][:AMPLitude]

{<current>|MINimum|MAXimum}

SCPI コマンドには、コマンドすべてを示すロングフォームと、小文字で記述されている文字を省いたショートフォームの 2 つの形式があります。

SCPI コマンドは、ロングフォームでもショートフォームでも送信できます。

SCPIコマンドでは大文字小文字が区別されません。 CURR、

Curr、 curr はすべて CURRent のショートフォームとして受け付けられます。

CURRENT、 Current、 current はすべてロングフォームとして受け付けられます。

• プログラムヘッダ部とパラメータ部の間には“ ”(半角スペース)が必要です。

• パラメータが複数ある場合には“ , ”(カンマ)で連結します。

• コマンドとコマンドを“ ; ”(セミコロン)で連結すると、複 合コマンドを形成します。(例)

SOURce:CURRent MINimum;VOLTage MINimum

複合コマンドは、次の 2 つのコマンドを入力するのと同じになります。

SOURce:CURRent MINimum

SOURce:VOLTage MINimum

1つ目のコマンドの SOURce:CURRent MINimumで SOURce がパスに指定されています。このため、 2 つ目のコマンドではルートノードの SOURce を省略できます。

カレントパスに定義されていないノード( CURRentと V OLT-

age以外)を指定すると、エラーになります。

PMP_IF 1-15

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• プログラムヘッダ間には“ : ”(コロン)が必要です。

• コロンとセミコロンを一緒に使用して、異なったサブシステムのコマンドを連結できます。(例)

SOURce:CURRent MINimum;:MEASure:CURRent?

この複合コマンドには SOURce と MEASure の 2つのルートノードが存在します。

2 つ目以降のコマンドがコロンから始まるときには、前回のコマンドで指定したパスはクリアされます。

1 行で送信できる文字数は最大 256 バイトです。

特別な記号や文字

SCPI コマンドの記述のために本書で使用している特別な記号や文字について表 1-10 のように定義します。

表 1-10 特別な記号や文字の定義

クエリ装置の設定やステータスを問い合わせることができます。プログラムヘッダ部の末尾に疑問符「 ?」を付けます。クエリがパラメータを持つ場合には、疑問符の後にスペースを入れて、その後にパラメータを記述します。(例) 

CURRent? MIN

記号、文字 説 明

< >

< > 内の文字列はプログラムデータを表します。実際のプログラムでは、 < >を記述しないでください。

{ }

{ } 内の " | " で区切られた文字や数字は、その中の 1つを選ぶことを表します。実際のプログラムでは、 { }を記述しないでください。

[ ]

[ ]内の文字列は、オプションデータを表します。プログラムと一緒に送信されない場合には、デフォルトが送信されます。実際のプログラムでは、[ ]を記述しないでください。

1-16 PMP_IF

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2 つのクエリを別々の行で送信する場合には、最初の応答を読み取ってから、 2 行目のクエリを送信してください。一度に 2 行のクエリを送信すると、不完全な応答を受信する場合があります。

GPIB、 USBの場合には、 SCPI エラー ( -410, "Query INTERRUPTED")が発生する場合があります。

文字列の終了すべてのコマンドは、有効なターミネータで終了しなければなりません。ターミネータには <line feed>( ASCII 0x0A)と EOI( end-or-

identify)があります。 どちらか一方が指定されていれば、ターミネータとして機能します。

RS232C には EOI が存在しないため、必ず <line feed> を使用してください。コマンドストリングを終了すると、パスは必ずルートレベルにリセットされます。

CR( ASCII 0x0D)はターミネータではありません。

共通コマンド

p

.2-2

IEEE-488.2 および SCPI 規格には、リセットや自己診断などの機能用に一連の共通コマンドがあります。これらの共通コマンドは必ず“ * ”(アスタリスク)で始まります。 1 つ、または、複数のパラメータを持っている場合があります。

参照

PMP_IF 1-17

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1.6.2 パラメータ

SCPI でのパラメータのフォーマットは、 IEEE 488.2 の中で定義されたプログラム・パラメータ・フォーマットに由来します。本製品で使用するプログラムデータの表現形式を以下に示します。

非数値パラメータ本製品では次の 2 種類を使用しています。

表 1-11 非数値パラメータ記号、文字 説 明

キャラクタデータ

( Char acter)

プログラム設定に限られた数の値しかない場合に使用します。 レスポンスは省略形で返します。 (例)  TRIGger:SOURce {IMMediate|BUS}

ブールデータ( Boolean)

1 か 0、または ON か OFF のどれかの状態を表します。 レスポンスは 1、 0 で返します。 (例)  OUTPut {ON|OFF|1|0}

1-18 PMP_IF

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数値パラメータ本製品では次の 5 種類を使用しています。

表 1-12 数値パラメータ

代替選択肢パラメータが Numer ic の時に代替選択肢として、本製品では最小値( MINim um)と最大値( MAXim um)が定義されています。

以下の例では、電流を最小値に設定します。

CURRent MINimum

クエリを使用してほとんどのパラメータについて最小値または最大値を問い合わせることもできます。

CURRent? MIN

CURRent? MAX

記号、文字 説 明

NR1 整数を表します。 *1

*1. 「 IEEE 規格 488.2 プログラマブル計測器の標準デジタルインター フェース」で詳細に説明されています。

NR2 実数(浮動小数)を表します。

*1

NR3 実数(指数)を表します。 *1

NRf

NRfは、 NR1 / NR2/NR3 を含めた総称です。

Numer

ic

小数点、オプション符号、測定単位などを表します。数値表現の記述方法は、 NRf と同じです。 MINim

um(最小値)、 MAXimum(最大値)など、特定

の値を宣言するための代替選択肢が提供されています。数値パラメータでは、 V、 A、 S などの単位も一緒に使用できます。設定できない値が入力された場合には、装置がその値に最も近い数値に丸めます。 (例)  SOURce:C URRent:TRACking 300 SO

UR:CURR:TRA

C の設定値は 0~ 200 なので、 300

を指定しても 200 が設定されます。

PMP_IF 1-19

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測定単位デフォルトの測定単位には、次のようなものがあります。

V(電圧) • A(電流) •S(秒)

PCT(パーセント)

サポートされているオプション符号には、次のようなものがあります。

M(ミリ) • U(マイクロ)

SI 規格では、単位記号に小文字が含まれています。 IEEE 規格では、大文字を指定しています。 SCPI は大文字小文字を区別しません。

• 測定単位を入力しなくても、コマンドは受け付けられます。

• データに“ μ”を記述する場合には、代わりに“ U”を使用してください。

1-20 PMP_IF

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1.7 本書のコマンド解説本書では下記のようにコマンドの解説をしています。

表 1-13 コマンド関連参照ページ一覧

CURR

電流を設定します。チャンネルの設定は INST/INST:NSELで設定します。

コマンド

パラメータ

設定値: 0 ~指定されたチャンネルの最大電流値(デフォルトは最大電流値 )

単位 : A

*RST の送信時には表 1-12のように設定されます。

レスポンス

CURR ? に対して、指定されたチャンネルの電流設定値を NR3 形式で返します。

コマンドの後ろに設定したい値をつけて送信します。電流を1 Aに設定する場合には、CURR 1を送信します。

パラメータが記載されています。このコマンドの場合には、パラメータはnumericなので設定したい値を指定するほかに、最小値と最大値が指定できます。コマンドをロングフォームで

記載しています。小文字の部分は省略できます。 [ ]で囲んだ部分も省略できます。

設定できる範囲を、記載しています。m、µなどのオプション符号も使用できます。

設定する値の単位です。単位は省略できます。

MAXを指定すると最大値になります。

MINを指定すると最小値になります。

クエリを送信したときに、返される値の表現形式です。

このコマンドは*RST送信時に影響を受けて、設定値が表1-12で示される値に変更されます。電流は*RST送信時には最大電流値に変更されます。

[SOURce:]CURRent [:IMMediate][:AMPLitude]

[:IMMediate][:AMPLitude]

[:LEVel] {<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]CURRent[:LEVel] ? [MIN|MAX]

項目 ページコマンド記述 1-15

パラメータ 1-18

単位 1-20

表 1-14 1-22

クエリ 1-16

表現形式 1-18

メッセージ一覧 A-2

エラーリスト A-9

チュートリアル A-13

サンプルプログラム A-29

参照

PMP_IF 1-21

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1.8 デフォルトの状態

p

.2-6 * RST コマンド、工場出荷時、および、電源投入時は表 1-14 の

ように設定されます。

表 1-14 *RST 送信時と電源投入時の状態

参照

設定内容設定値

単位 機能 *

RST 工場出荷時 電源投入時

OUTP

0/

OFF

0/

OFF

0/

OFF

*1 ー 出力のオン/オフ設定

OUTP:TRA

C OFF OFF OFF ー トラッキング動作設定

OUTP:DEL

0/

OFF

0/

OFF POWER スイッチをオフにする直前の設定値

ー チャンネル間の遅延動作オン/オフ設定

OUTP:PON:ST

AT RST

*2

RST

*2 ー 電源オン時の出力状態

V

OLT 0 0 V 電圧値の設定

V

OLT:TRAC 100 100 100 PCT トラッキング機能 2 電圧値設定

CURR 最大電流値 最大電流値 PO WER スイッチをオフにする直前の設定値

A 電流値の設定

CURR:TRA

C 100 100 100 PCT トラッキング機能 2 電流値設定

INST

:SEL/INST:NSEL CH1/1 CH1/1 CH1/1 ー 操作するチャンネルの設定

INST

:FOC CH1 CH1 POWER スイッチをオフにする直前の設定値

ー 表示するチャンネルの設定

INST

:COUP NONE NONE NONE ー 複数のチャンネル設定

OUTP:TRIG

0/

OFF

0/

OFF 0/OFF ー トリガで出力をオンするかオフするかの設定

V

OLT:TRIG 0 0 0 V トリガで変更する電圧

CURR:TRIG 最大電流値 最大電流値 最大電流値 A トリガで変更する電流

TRIG:SOUR

B

US

*3

B

US*3 BUS*3 - シーケンス 1 のトリガソース

T

RIG:SEQ2:DEL:ON / TRIG:OUTP:DEL:ON

0 0 POWER スイッチをオフにする直前の設定値

S 出力オン遅延時間の設定

T

RIG:SEQ2:DEL:OFF / TRIG:OUTP:DEL:OFF

0 0 S 出力オフ遅延時間の設定

1-22 PMP_IF

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設定内容設定値

単位 機能 *

RST 工場出荷時 電源投入時

TRIG:SEQ2:

SOUR

/

TRIG:OUTP:SOURBUS

*3

B

US

*3

B

US

*3 - シーケンス 2 のトリガソース

SYST

:CONF:TRAC 0/OFF 0/OFF POWER スイッチをオフにする直前の設定値

ー トラッキング機能の設定

SYST

:CONF:RSEN 0/OFF 0/OFF ー リモートセンシングの設定

SYST

:KLOC 変化しない OFF ー パネル操作のロック

SYST

:TRAC 0/OFF ー デバッグトレースの設定

*1.

OUTP:PON:STAT の設定により、 1/ON で起動する場合があります。 *2.

RST: POWERオン時は出力オフ

*3.

BUS:ソフトウェアトリガを待って開始

PMP_IF 1-23

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1-24 PMP_IF

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2リモ┃トコントロ┃ル

コマンドこの章では、各コマンドの詳細、レジスタなどについて説明しています。

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2.1

IEEE488.2共通コマンド

*CLS

ステータスバイト、イベントステータス、エラーキューを含むすべてのイベントレジスタをクリアします。

p

.2-39

コマンド *CLS

*ESE

p

.2-43

ステータスバイトのイベントサマリビット( ESB)で集計されるイベントステータスイネーブルレジスタを設定します。コマンド

*ESE

<NR1>

*ESE?

パラメータ

設定値: 0 ~ 255

範囲外の場合には、 SCPI エラー( -222, "Data out

of range")発生。

(例) *ESE 16を送信すると、イベントステータスイネーブルレ ジスタのビット 4 が設定されます。イベントステータスレジスタの実行エラービット(ビット 4)が設定されるたびにステータスバイトのサマリビット( ESB)を設定します。

レスポンス

*

ESE

? に対して、イベントステータスイネーブルレジスタの値を NR1 形式で返します。

参照

参照

2-2 PMP_IF

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コマンド(共通コマンド〕

*ESR

p

.2-43

イベントステータスレジスタを問い合わせます。読み取られたレジスタはクリアされます。コマンド

*ESR?

レスポンス

*

ESR

? に対して、イベントステータスレジスタの値を NR1 形式で返して、レジスタをクリアします。

*IDN

本製品の機種名、製造番号、ファームウェアのバージョンを問い合わせます。コマンド

*IDN?

レスポンス

*IDN? に対して、次のように返します。

(例) PMP16-1QU、シリアル AB123456、ファームウェアバージョン 1.00、オプションファームウェアバージョン 1.01の場合

KIKUSUI,PMP16-1QU,AB123456,1.00 1.01を返します。

RS232C インターフェースボード装着時には、オプションファームウェアバージョンは 0.00 になります。

参照

PMP_IF 2-3

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*OPC

IEEE

488.2-1992 セクション 12.5.3

待機中のすべてのコマンド処理が完了したときにイベントステータスレジスタの OPCビット(ビット 0)を設定します。

コマンド *OPC

*OPC?

レスポンス

*

OPC? に対して、待機中のすべてのコマンド処理が完了したときに、「 1」を返します。

*OPT

本製品に装着されているオプションインターフェイスボードを問い合わせます。コマンド

*OPT

?

レスポンス

*OPT? に対して装着されているインターフェースボードを、キャラクタデータで返します。

参照

2-4 PMP_IF

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コマンド(共通コマンド〕

*PSC

IEEE

488.2-1992 セクション 10.25

PO

WER スイッチをオンにしたときに、イベントステータスイネーブルレジスタとサービスリクエストイネーブルレジスタをクリアするかしないか(パワーオンステータス)を設定します。コマンド

*

PSC

{0|1}

*PSC?

パラメータ設定値: 0 POWER スイッチをオンにしたときに、

*ESE と *SRE の設定値をクリアしません。

1

POWER スイッチをオンにしたときに、

*ESEと *SREの設定値をクリアします。範囲外の場合には、 SCPI エラー( -222, "Data outof range")発生。

(例)パワーオン SRQ 機能を有効にする場合

*

PSC 0;*SRE 32;*ESE 128

レスポンス

*

PSC? に対して、パワーオンステータスの設定値を NR1 形式で返します。

*RST

p

.1-22

測定動作を中断して本製品をイニシャライズ(工場出荷時の状態)します。

*RST の影響を受けるコマンドについては、表 1-14 を参照してください。コマンド

*RST

参照

参照

PMP_IF 2-5

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*SRE

サービスリクエストイネーブルレジスタを設定します。サービスリクエストイネーブルレジスタによって、ステータスバイトレジスタの中のどのサマリメッセージがサービスリクエストを行うかを選択できます。サービスリクエストイネーブルレジスタをクリアするには、 *SRE 0 を送信します。クリアされたレジスタでは、ステータス 情報によってサービスリクエストを生成することはできませんコマンド

*SRE

<NR1>

*SRE?

パラメータ

設定値: 0 ~ 255

範囲外の場合には、 SCPI エラー( -222, "Data out

of range")発生。

(例) *SRE 8 を送信すると、サービスリクエストイネーブルレ ジスタのビット 3 が設定されます。ステータスバイト内の

QUEStionable ステータスレジスタのサマリビット(ビット 3)が設定されるたびに、このビットがサービスリクエストメッセージを生成するようになります。

レスポンス

*

SRE

? に対して、サービスリクエストイネーブルレジスタの値を NR1 形式で返します。

2-6 PMP_IF

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コマンド(共通コマンド〕

*STB

p

.2-41

ステータスバイトレジスタのコンテンツと MSS(マスタサマリステータス)メッセージを問い合わせます。レスポンスは、 MSS メッセージが RQS メッセージの代わりにビット 6 に現れるという点以外は、シリアルポールと同じです。

コマンド *STB?

レスポンス

*

STB

? に対して、ステータスバイトレジスタと MSS メッセージ(ビット 6)の値を NR1 形式で返します。

*TRG

IEEE

488.2-1992 セクション 10.37

トリガコマンドです。

IEEE488.1

get メッセージ( Group Execute Trigger)の代替コマンドになります。このコマンドは、すべてのシーケンスグループにソフトウェアトリガを与えます。トリガを受け入れる状態ではない場合には、 SCPI エラー( -211,"Trigger ignored")を発生します。

コマンド *TRG

*TST

IEEE

488.2-1992 セクション 10.38

自己診断を実行するコマンドですが、本製品には搭載されていません。コマンド

*TST?

レスポンス

*

TST? に対して、常に「 0」を返します。

参照

参照

参照

PMP_IF 2-7

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*W

AI

待機中のすべての動作が完了するまで、以降のコマンドを本製品に実行させないようにします。コマンド

*WAI

2-8 PMP_IF

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コマンド(出力の設定〕

2.2 出力の設定

OUTP

出力のオン/オフを設定します。出力の遅延動作がオンまたはオフに設定されている場合には、設定されている遅延時間経過後に出力がオンまたはオフします。

p

.2-10

p.2-29 p.2-30

出力の遅延動作は OUTP:DEL、 TRIG:SEQ2:DEL:ON / TRIG:

OUTP:DEL:ON または TRIG:SEQ2:DEL:OFF / TRIG:OUTP:

DEL:OFF で設定します。

コマンド OUTPut[:STATe][:IMMediate] {ON|OFF|1|0}

OUTPut[:STATe][:IMMediate]?

パラメータ

設定値: ON(1) 出力オン

OFF(0) 出力オフ(デフォルト)

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

OUTP? に対して、出力の状態を NR1 形式で返します。

参照

PMP_IF 2-9

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OUTP

:PON:STAT

電源オン時の出力状態を設定します。コマンド

OUTPut:PON:STATe {RST|AUTO}

OUTPut:

PON:STAT

e?

パラメータ

設定値: RST 電源オン時に出力がオフ(デフォルト)

A

UTO 電源オン時に出力がオン

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

OUTP

:PON

:ST

AT? に対して、電源オン時の出力状態をキャラクタデータで返します。

OUTP:DEL

PMPシリーズ 取扱説明書 ディレイ (遅延)機能

出力をオン/オフする場合の遅延動作を設定します。シーケンス 2 でも出力の遅延動作の設定できます。

遅延時間は TRIG:SEQ2:DEL:ON / TRIG:OUTP:DEL:ON またはTRIG:SEQ2:DEL:OFF / TRIG:OUTP:DEL:OFF で設定します。

コマンド OUTPut:DELay[:STATe] {ON|OFF|1|0}

OUTPut:DELay[:STATe]?

パラメータ

設定値: ON(1) 遅延動作オン

OFF(0) 遅延動作オフ(デフォルト)

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

OUTP:DEL?に対して、遅延動作の設定を NR1 形式で返します。

参照

2-10 PMP_IF

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コマンド(出力の設定〕

OUTP:TRAC

出力のトラッキング動作を設定します。トラッキング機能 1 を設定した場合には、 INST / INST:NSEL で設定されたチャンネルが基準チャンネル、および基準値となり動作します。コマンド

OUTPut:TRACking[:MODE] {OFF|RAT|ABS}

OUTPut:TRACking[:MODE] ?

パラメータ

設定値: OFF トラッキング動作オフ(デフォルト)

ABS トラッキング機能 1(絶対値変化)

RA

T トラッキング機能 2(比率変化)

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

OUTP:TRA

C? に対して、トラッキング動作の設定をキャラクタデータで返します。

PMP_IF 2-11

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電圧の設定

V

OLT

電圧を設定します。

p

.2-18

チャンネルの設定は INST / INST:NSEL で設定します。

コマンド [SOURce:]VOLTage[:LEVel][:IMMediate][:AMPLitude]

{<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]VOLTage[:LEVel][:IMMediate][:AMPLitude]?

{MIN|MAX}

パラメータ

設定値: 0 ~指定されたチャンネルの最大電圧値 (デフォルトは 0)

単位: V

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

V

OLT? に対して、指定されたチャンネルの電圧設定値を NR3形式で返します。

参照

2-12 PMP_IF

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コマンド(出力の設定〕

VOLT:TRAC

トラッキング機能 2 による電圧値の変化比率を設定します。

チャンネルの設定は SYST:CONF:TRACで設定します。

V

OLT:TRAC を送信する前に、 OUTP:TRAC RAT を送信してトラッキング機能 2 に設定します。

コマンド [SOURce:]VOLTage[:LEVel]:TRACking[:RATio]

{<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]VOLTage[:LEVel]:TRACking[:RATio]?

[MIN|MAX]

パラメータ

設定値: 0.0 ~ 200.0 (デフォルトは 100.0)単位: PCT

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

V

OLT:TRAC? に対して、トラッキング機能 2 の変化比率を NR3

形式で返します。

PMP_IF 2-13

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電流の設定

CURR

電流を設定します。

p

.2-18

チャンネルの設定は INST / INST:NSEL で設定します。

コマンド [SOURce:]CURRent[:LEVel][:IMMediate][:AMPLitude]

{<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]CURRent[:LEVel][:IMMediate][:AMPLitude]?

[MIN|MAX]

パラメータ

設定値: 0 ~指定されたチャンネルの最大電流値 (デフォルトは最大電流値)

単位: A

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

CURR? に対して、指定されたチャンネルの電流設定値を NR3形式で返します。

参照

2-14 PMP_IF

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コマンド(出力の設定〕

CURR:TRAC

トラッキング機能 2 による電流値の変化比率を設定します。

チャンネルの設定は SYST:CONF:TRACで設定します。

CURR:TRA

C を送信する前に、 OUTP:TRAC RAT を送信してトラッキング機能 2 に設定します。

コマンド [SOURce:]CURRent[:LEVel]:TRACking[:RATio]

{<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]CURRent[:LEVel]:TRACking[:RATio]?

[MIN|MAX]

パラメータ

設定値: 設定値: 0.0 ~ 200.0 (デフォルトは 100.0)単位: PCT

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

CURR:TRA

C? に対して、トラッキング機能 2 の比率を NR3 形式で返します。

PMP_IF 2-15

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2-16

PMP_IF

2.3 測定動作の設定常に最新の測定値でレスポンスデータを生成します。

MEAS と READ は同じ動作になります。

MEAS:V

OLT / READ:VOLT

電圧出力の測定値を問い合わせます。

p

.2-21

複数チャンネルの測定値を同時に問い合わせる場合には、 INST:COUP コマンドで設定します。

コマンド MEASure[:SCALar]:VOLTage[:DC]?

READ[:SCALar]:VOLTage[:DC]?

レスポンス

MEAS:V

OLT? / READ:VOLT? に対して、電圧出力の測定値を NR3 形式で返します。

複数のチャンネルをを設定している場合には、指定チャンネルの小さい順にカンマ区切りで返します。

MEAS:CURR / READ:CURR

電流出力の測定値を問い合わせます。

p

.2-21

複数チャンネルの測定値を同時に問い合わせる場合には INST:COUP コマンドで設定します。

コマンド MEASure[:SCALar]:CURRent[:DC]?

READ[:SCALar]:CURRent[:DC]?

レスポンス

MEAS:CURR?

/ READ:CURR? に対して、電流出力の測定値を NR3 形式で返します。

複数のチャンネルをを設定している場合には、指定チャンネルの小さい順にカンマ区切りで返します。

参照

参照

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PMP_IF

2-17

コマンド(アラ┃ムの解除〕

2.4 アラームの解除

OUTP:PR

OT:CLE

アラームを解除します。コマンド

OUTPut:PROTection:CLEar

• 外部接点によるアラーム信号を入力する場合に、接点の短絡時間が短い( 0.5 s以下)と、出力は遮断されますがアラーム 信号が出ないことがあります。この場合には、本コマンドでは解除できません。 POWER スイッチを一度オフにしてください。

注意

アラ┃ムの解除

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2.5 チャンネルの設定チャンネル機能に関する設定を行います。

INST / INST

:NSEL

コマンドを反映するチャンネルを、チャンネル名または CH 番号で設定します。

INST

/ INST:NSEL は、コマンドの反映のみでパネルに表示され るチャンネルは切り替わりません。出力表示選択スイッチと同様に、コマンドの反映とパネル表示を同時に行うには、 INST:FOC コマンドを同時に送信する必要があります。

トラッキング機能 1 の動作中にコマンドを実行すると、コマンドを反映したチャンネルが基準チャンネルとなり、変化量はクリアされてその時点の値が基準値になります。コマンド

INSTrument[:SELect] {CH1|CH2|CH3|CH4}

INSTrument[:SELect]?

INSTrument:NSELect {1|2|3|4}

INSTrument:NSELect?

パラメータ ( INST)

設定値: CH1 チャンネル 1にコマンド反映(デフォルト)

CH2 チャンネル 2 にコマンド反映

CH3 チャンネル 3 にコマンド反映

CH4 チャンネル 4 にコマンド反映 ( 4 出力モデルのみ)

パラメータ ( INST:NSEL)

設定値: 1 チャンネル 1にコマンド反映(デフォルト)

2 チャンネル 2 にコマンド反映

3 チャンネル 3 にコマンド反映

4 チャンネル 4 にコマンド反映 ( 4 出力モデルのみ)

2-18 PMP_IF

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コマンド(チャンネルの設定〕

レスポンス

INST? に対して、コマンドを反映するチャンネルの設定をキャ ラクタデータで返します。

INST

:NSEL? に対して、コマンドを反映するチャンネルの設定 を NR1 形式で返します。

PMP_IF 2-19

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INST

:FOC

パネルに表示するチャンネルを設定します。コマンド

INSTrument[:SELect]:FOCus {CH1|CH2|CH3|CH4}

INSTrument[:SELect]:FOCus?

パラメータ

設定値: CH1 チャンネル 1 をパネル表示(デフォルト)

CH2 チャンネル 2 をパネル表示

CH3 チャンネル 3 をパネル表示

CH4 チャンネル 4 をパネル表示 ( 4 出力モデルのみ)

レスポンス

INST

:FOC? に対して、パネルに表示するチャンネルの設定を キャラクタデータで返します。

2-20 PMP_IF

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コマンド(チャンネルの設定〕

INST:COUP

複数のチャンネルにコマンドを反映させる場合、反映させるチャンネルを指定します。反映できるコマンドは MEAS:CURR / READ:CURR とMEAS:VOLT / READ:VOLTです。

INST

:COUP は必ず INST または INST:NSEL と同時に実行して ください。

INST

:COUP で指定したチャンネルの中に、 INST またはINST:NSEL で指定したチャンネルが含まれない場合には、複数 のチャンネルにコマンドは反映されません。コマンド

INSTrument:COUPle

{<list>|ALL|NONE}[,<list>][,<list>][,<list>]

INSTrument:COUPle?

パラメータ

<list> は CH1 / CH2 / CH3 / CH4 を含めた総称です。設定値: CH1 ~ CH4 チャンネル 1 ~チャンネル 4 のい

ずれかを指定( CH4 は 4出力モデルのみ)

ALL すべてを指定

NONE 指定しない(デフォルト)

(例) CH1 と CH3 にコマンドを反映させる場合

INST CH1

INST:COUP CH1,CH3

レスポンス

INST

:COUP? に対して、複数のチャンネルにコマンドを反映さ せる場合の設定をキャラクタデータで返します。

PMP_IF 2-21

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2-22

PMP_IF

2.6 メモリ機能本製品のメモリ機能に関するコマンドについて説明します。

MEM:SA

V

本製品の現在の電圧、電流と遅延時間の設定をメモリに保存します。

MEMory:SAV <NRf>

設定値: 1 ~ 10

( 4 ~ 10 はリモートコントロール時のみ)範囲外の場合には、 SCPI エラー( -222, "Data out

of range")発生。

MEM:RCL

メモリ値を呼び出します。ディレイ機能の動作中は、メモリ値の呼び出しはできません。コマンド

MEMory:RCL <NRf>

設定値: 1 ~ 10

( 4 ~ 10 はリモートコントロール時のみ)範囲外の場合には、 SCPI エラー( -222, "Data out

of range")発生。

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コマンド(トリガ機能〕

2.7 トリガ機能トリガ機能に関する設定を行います。

トリガの設定トリガは TRIGger[:SEQuence[1]]、 TRIGger :SEQuence2 の 2 種類のシーケンスグループに分類されます。

TRIGger サブシステムの第 2 レベルのノードはシーケンスごとに 2 つあります。どちらのノードを使用しても、コマンドは同じ動作をします。

■ シーケンス 1

設定を変更する TRIGger サブシステム

第2レベルのノード: SEQuence[1] または TRANsient

■ シーケンス 2

出力オン/オフ ディレイの TRIGger サブシステム

第2レベルのノード: SEQuence2 または OUTPut

PMP_IF 2-23

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2.7.1 設定の変更(シーケンス 1: TRANsientの設定)

p.A-20

シーケンス 1 グループは出力の変化をトリガで同期させることができます。

ABOR が送信された場合には、 INIT:SEQ1 はキャンセルされます。 VOLT:TRIG 設定値は変化しません。

電圧( VOLT) を変更した場合には、トリガで変更する電圧はキャンセルされ設定値に上書きされます。電圧を 2 V( V OLT 2)、トリガで変更する電圧を 1 V( VOLT:TRIG 1)に設定した場合のレ スポンスは表 2-1 のようになります。

表 2-1 VOLT 2;:VOLT:TRIG 1 送信後の各レスポンス

参照

レスポンス

V

OLT? VOLT:TRIG?

各設定直後 2 1

トリガ送信後 1 1

*

RST 送信後 0 0

トリガ送信前に ABOR 送信 2 2(キャンセル)

トリガ送信前に電圧変更 V

OLT 3 送信

3 3(キャンセル)

2-24 PMP_IF

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コマンド(トリガ機能〕

TRIG:SOUR

シーケンス 1 グループが INIT:SEQ1 / INIT:NAME TRAN を受けてから、実際に設定を変更するための条件(トリガソース)を設定します。コマンド

TRIGger[:SEQuence[1]]:SOURce {IMMediate|BUS}

TRIGger[:SEQuence[1]]:SOURce?

TRIGger[:TRANsient]:SOURce {IMMediate|BUS}

TRIGger[:TRANsient]:SOURce?

パラメータ

設定値: IMM 直ちに設定を開始

B

US ソフトウェアトリガ( *TRG, TRIG,

IEEE488.1 get(Group Execute Trigger ))を待って設定の変更(デフォルト)

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

TRIG:SOUR? に対して、シーケンス 1 グループのトリガソースをキャラクタデータで返します。

PMP_IF 2-25

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V

OLT:TRIG

INIT

:SEQ1 / INIT:NAME TRAN とソフトウェアトリガを送信し たときに、変更する電圧を設定します。

p

.2-18

チャンネルの設定は INST / INST:NSEL で設定します。

コマンド [SOURce:]VOLTage[:LEVel]:TRIGgered[:AMPLitude]

{<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]VOLTage[:LEVel]:TRIGgered[:AMPLitude]?

[MIN|MAX]

パラメータ

設定値: 0 ~指定されたチャンネルの最大電圧値 (デフォルトは 0)

単位: V

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

V

OLT:TRIG? に対して、トリガで変更する電圧値を NR3 形式で返します。

CURR

:TRIG

INIT

:SEQ1 / INIT:NAME TRAN とソフトウェアトリガを送信し たときに、変更する電流値を設定します。

p

.2-18

チャンネルの設定は INST / INST:NSEL で設定します。

コマンド [SOURce:]

CURRent

[:LEVel]:TRIGgered[:AMPLitude]

{<numeric>|MIN|MAX}

[SOURce:]CURRent[:LEVel]:TRIGgered[:AMPLitude]?

[MIN|MAX]

パラメータ

設定値: 0 ~指定されたチャンネルの最大電流値 (デフォルトは最大電流値)

単位: A

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

参照

参照

2-26 PMP_IF

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コマンド(トリガ機能〕

レスポンス

CURR:TRIG? に対して、トリガで変更する電流値を NR3 形式で返します。

トリガ機能の開始(シーケンス 1)

INIT / INIT

:NAME TRAN

シーケンス 1 グループのトリガ機能を開始します。

TRIG:SOUR が IMM に設定されている場合には直ちに変更を開始します。 BUS の場合にはソフトウェアトリガを待って変更を開始します。コマンド

INITiate[:IMMediate][:SEQuence[1]]

INITiate[:IMMediate]:NAME TRANsition

TRIG

シーケンス 1 グループに対してソフトウエアトリガを与えま す。コマンド

TRIGger[:SEQuence

[

1

]][:IMMediate]

TRIGger

[

:

TRANsient][:IMMediate]

PMP_IF 2-27

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2.7.2 出力オン/オフ ディレイ機能 (シーケンス 2: OUTPUTの設定)

p

.A-22

シーケンス 2 グループは出力オン/オフのディレイをトリガでコントロールすることができます。

OUTP

:TRIG

トリガが与えられたときに、出力をオンするかオフするかを設定します。

p

.2-32

実際の動作は INIT:SEQ2 / INIT:NAME OUTP で実行します。 遅延時間は TRIG:SEQ2:DEL:ON / TRIG:OUTP:DEL:ON またはTRIG:SEQ2:DEL:OFF / TRIG:OUTP:DEL:OFF で設定します。

コマンド OUTPut[:STATe]:

TRIGgered

{ON|OFF|1|0}

OUTPut[:STATe]:

TRIGgered

?

設定値: ON(1) トリガが与えられたときに出力をオン

OFF(0) トリガが与えられたときに出力をオフ(デフォルト)

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

OUTP

:TRIG

? に対して、トリガが与えられたときに、出力をオンするかオフするかを NR1 形式で返します。

参照

参照

2-28 PMP_IF

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コマンド(トリガ機能〕

TRIG:SEQ2:DEL:ON / TRIG:OUTP:DEL:ON

p.2-18

出力をオンにする場合の遅延時間を設定します。チャンネルの設定は INST / INST:NSEL で設定します。

コマンド TRIGger:SEQuence2:

DELay:ON

{<numeric>|MIN|MAX}

TRIGger:SEQuence2:

DELay:ON?

TRIGger:

OUTPut

:

DELay:ON

{<numeric>|MIN|MAX}

TRIGger:

OUTPut

:

DELay:ON?

パラメータ

設定値: 0.0 ~ 99.9 0は遅延時間なし (デフォルトは 0.0)

単位: S

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

(例) CH1 の出力がオンするまでの遅延時間が 0.5 秒の場合

INST CH1

TRIG:OUTP:DEL:ON 0.5

レスポンス

TRIG:SEQ2:

DEL:ON?

/ TRIG:OUTP:DEL:ON? に対して、出力オンまでの遅延時間を NR3 形式で返します。

参照

PMP_IF 2-29

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TRIG:SEQ2:

DEL:OFF

/

TRIG:OUTP:DEL:OFF

p.2-18

出力を オフにする場合の遅延時間を設定します。

チャンネルの設定は INST / INST:NSEL で設定します。

コマンド TRIGger:SEQuence2:

DELay:OFF

{<numeric>|MIN|MAX}

TRIGger:SEQuence2:

DELay:OFF?

TRIGger:

OUTPut

:

DELay:OFF

{<numeric>|MIN|MAX}

TRIGger:

OUTPut

:

DELay:OFF?

パラメータ

設定値: 0.0 ~ 99.9 0 は遅延時間なし (デフォルトは 0.0)

単位: S

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

(例) CH2の出力がオフするまでの遅延時間が 1.5秒の場合

INST CH2

TRIG:OUTP:DEL:OFF 1.5

レスポンス

TRIG:SEQ2:

DEL:OFF?

/ TRIG:OUTP:DEL:OFF? に対して、出力オフまでの遅延時間を NR3 形式で返します。

参照

2-30 PMP_IF

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コマンド(トリガ機能〕

TRIG:SEQ2:SOUR / TRIG:OUTP:SOUR

シーケンス 2 グループが INIT:SEQ2 / INIT:NAME OUTP を受けてから、実際に遅延動作を開始するための条件(トリガソース)を設定します。コマンド

TRIGger:SEQuence2:

SOURce

{

IMMediate

|

BUS

}

TRIGger:

OUTPut:SOURce

{

IMMediate

|

BUS

}

TRIGger:SEQuence2:

SOURce?

TRIGger:

OUTPut

:

SOURce?

パラメータ

設定値: IMM 直ちに遅延動作を開始

B

US ソフトウェアトリガ( *TRG, TRIG:SEQ2, IEEE488.1 get

(Group Execute Trigger ))を待って遅延動作を開始(デフォルト)

*RST の送信時には表 1-14 のように設定されます。

レスポンス

TRIG:SEQ2:

SOUR?

/ TRIG:OUTP:SOUR? に対して、シーケン ス 2 グループのトリガソースをキャラクタデータで返します。

PMP_IF 2-31

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トリガ機能の開始(シーケンス 2)

INIT

:SEQ2

/ INIT

:NAME OUTP

シーケンス 2 グループのトリガ機能を開始します。

TRIG:SEQ2:SOUR または TRIG:OUTP:SOUR が IMMに設定されている場合には直ちに遅延動作を開始します。 BUS の場合にはソフトウェアトリガを待って遅延動作を開始します。コマンド

INITiate[:IMMediate]:SEQuence2

INITiate[:IMMediate]:NAME OUTPut

TRIG:SEQ2 /

TRIG:OUTP

シーケンス 2グループに対してソフトウェアトリガを与えます。

コマンド TRIGger:SEQuence2

[:IMMediate]

TRIGger:

OUTPut[:IMMediate]

2-32 PMP_IF

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コマンド(トリガ機能〕

2.7.3 動作の中止すべてのシーケンスグループで、動作を中止します。

ABOR

すべてのシーケンスグループで設定・変更などの動作を中止します。本製品の電源投入直後のトリガ状態は、 ABOR コマンドが送信された状態と同じです。シーケンス 2 グループ(出力オン/オフのディレイ)動作中に

ABOR が送信された場合には、出力オン/オフの状態はシーケンス 2 グループを開始する前の状態になります。

出力オンのディレイ中は出力オフ、出力オフのディレイ中は出力オンの状態になります。

ABOR コマンドはシーケンスグループを指定できません。常に ALL と解釈されます。

コマンド ABORt

PMP_IF 2-33

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2.8 システム設定

SYST

:CONF:TRAC

トラッキング動作を行うチャンネルを設定します。トラッキング機能 1 を動作させる場合の基準となるチャンネルの設定は、 INST / INST:NSEL で行います。 基準となるチャンネルはトラッキング機能オンに設定してください。基準となるチャンネルがトラッキング機能オフに設定されていると、トラッキング動作を行いません。

3 出力モデルの場合

SYSTem:CONFigure:TRACking[:STATe]

{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0}

SYSTem:CONFigure:TRACking[:STATe]?

4 出力モデルの場合

SYSTem:CONFigure:TRACking[:STATe]

{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0},

{ON|OFF|1|0}

SYSTem:CONFigure:TRACking[:STATe]?

パラメータ

設定値: ON(1) トラッキング動作オン

OFF(0) トラッキング動作オフ(デフォルト)

(例) 3 出力モデルで CH1 のトラッキング動作オフ、 CH2 のトラッキング動作オン、 CH3のトラッキング動作オンの場合

SYST:CONF:TRAC 0,1,1

レスポンス

SYST

em:CONFigure:TRACking[:STATe]? に対して、トラッキング動作のオン/オフを チャンネル番号の小さい順にカンマ区 切りの NR1 形式で返します。

2-34 PMP_IF

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コマンド(システム設定〕

SYST:CONF:RSEN

センシング動作を行うチャンネルを設定します。コマンド

3 出力モデルの場合

SYSTem:CONFigure:RSENsing[:STATe]

{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0}

SYSTem:CONFigure:RSENsing[:STATe]?

4 出力モデルの場合

SYSTem:CONFigure:RSENsing[:STATe]

{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0},{ON|OFF|1|0},

{ON|OFF|1|0}

SYSTem:CONFigure:RSENsing[:STATe]?

パラメータ

設定値: ON(1) センシング動作オン

OFF(0) センシング動作オフ(デフォルト)

(例) 4 出力モデルで CH1 のセンシング動作オン、 CH2 のセンシング動作オフ、 CH3 のセンシング動作オン、 CH4 のセンシング動作オフの場合

SYST:CONF:RSEN 1,0,1,0

レスポンス

SYST

em:CONFigure:RSENsing[:STATe]? に対して、センシング動作のオン/オフを チャンネル番号の小さい順にカンマ区切 りの NR1 形式で返します。

PMP_IF 2-35

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SYST

:TRAC

デバッグトレースを行って通信エラーを表示するかどうかを設定します。エラートレース機能をオンに設定すると、本製品の表示部に エラー番号(例: Err-100 )が表示されます。

コマンド SYSTem:TRACe {ON|OFF|1|0}

SYSTem:TRACe?

パラメータ

設定値: ON(1) エラートレース機能オン

OFF(0) エラートレース機能オフ(デフォルト)

レスポンス

SYST

em:TRACe?に対して、デバッグトレース機能のオン/オフを NR1 形式で返します。

SYST

:ERR

エラーキューから最も古いエラー情報、またはイベント情報を読み取ります。エラーキューは最大 255 個のエラー情報を格納できます。エラーキューは *CLS コマンドによって、クリアされます。

コマンド SYSTem:ERRor[:NEXT]?

レスポンス

SYST

:ERR? に対して、エラー・イベントキューに格納されている最も古いエラー、またはイベント情報を次のように返します。

(例)エラーまたはイベントがない場合

0,"No error"を返します。

(例)現在の動作状態では実行できないコマンドを受信した場合

-221,"Settings conflict"を返します。

2-36 PMP_IF

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コマンド(システム設定〕

SYST:KLOC

パネル操作のロックを設定/解除します。コマンド

SYSTem:KLOCk {ON|OFF|1|0}

SYSTem:KLOCk?

パラメータ

設定値: ON (1) パネル操作のロック

OFF (0) パネル操作のロック解除(デフォルト)

レスポンス

SYST

:KLOCk? に対して、現在のパネル操作のロックの設定を

NR1 形式で返します。

SYST

:LOC( RS232C、 USB のみ)

本製品の操作をローカル状態(パネル操作)に設定します。 IEEE488.1 REN メッセージ( Remote Disable)の代替コマンドになります。

SYST

:REM、 SYST:RWLでリモートに戻ります。

コマンド SYSTem:LOCal

SYST

:REM( RS232C、 USB のみ)

本製品の操作をリモートに設定します。 LO CAL スイッチ以外のパネル操作はロックされます。 IEEE488.1 REN メッセージ( Remote Enab le)とアドレス指定の代替コマンドになります。

SYST

:LOCでローカルに戻ります。

コマンド SYSTem:REMote

PMP_IF 2-37

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SYST

:RWL( RS232C、 USB のみ)

本製品の操作をリモートに設定します。パネル操作はロックされます( LOCA L スイッチも使用できません)。 IEEE488.1 lloメッセージ( Local Loc k Out)の代替コマンドになります。

SYST

:LOC でローカルに戻ります。

コマンド SYSTem:RWLock

SYST

:VERS

本製品が準拠する SCPI仕様書のバージョンを問い合わせます。

コマンド SYSTem:VERSion?

レスポンス

SYST

:VERS? に対して、常に 1999.0を返します。

2-38 PMP_IF

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コマンド(ステ┃タス〕

ステ┃タス

2.9 ステータスレジスタ、ステータス報告機能ステータス報告には、 IEEE488.2 レジスタと SCPI レジスタを使用します。

それぞれの SCPI ステータスレジスタには、さらにサブレジスタとして CONDition レジスタ、 EVENt レジスタ、 ENABle レジスタ、 PTRansition フィルタ、 NTRansition フィルタがあります。

図 2-1 は、 SCPI ステータスレジスタ構造を表しています。「 +」は、レジスタの中のビットの論理和を表します。表 2-1 ~表 2-

4 は、ビット番号やビットの重み、各ビットの意味などを説明しています。

CONDitionレジスタ

CONDition(状態)レジスタは自動的に遷移して、本製品の状態をリアルタイムに反映します。このレジスタを読み取っても、内容に影響はありません。

EVENtレジスタ

EVENt(イベント)レジスタのビットは、 CONDition レジスタの変化に対応して自動的に設定されます。ポジティブとネガティブのトランジションフィルタ( PTRansition、 NTRansition)によって規則は異なります。 EVENt レジスタは、読み取るとリセットされます。

ENABleレジスタ

ENABle(イネーブル)レジスタは、イベントビットのサマリビットやステータスビットへのレポートを有効にします。

トランジションフィルタ

PTRansition(ポジティブトランジション)フィルタを使用して、状態が偽から真に変化した場合にイベントをレポートできます。

PMP_IF 2-39

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e

us

s

NTRansition(ネガティブトランジション)フィルタを使用して、状態が真から偽に変化した場合にイベントをレポートできます。ポジティブフィルタ、ネガティブフィルタの両方を「真」に設定すると、状態が変化するたびにイベントをレポートできます。フィルタを両方とも解除すると、イベントのレポートは無効になります。

図 2-1 ステータスレジスタ

SCPI Standard 1999.0 Volume1 fig.9-1を一部改変

1999 SCPI Syntax & Style

NOT USEDShutdown Alarm

NOT USED

CH1 CC

CH1 Over Voltage Protection CH2 Over Voltage ProtectionCH3 Over Voltage ProtectionCH4 Over Voltage ProtectionOver Temperature Protection

NOT USED

NOT USED

NOT USEDNOT USEDNOT USED

NOT USED

NOT USEDNOT USED

CH1 CVCH2 CVCH3 CVCH4 CV

NOT USEDWaiting for TRIGger

NOT USEDNOT USED

CH2 CCCH3 CCCH4 CC

ON/OFF DELayNOT USEDNOT USEDNOT USED

Operation CompleteRequest Control

Query ErrorDevice Dependent Error

Command ErrorReserved

Execution Error

Power On

QUEStionable Status Error/Event Queu

OPERation Status

Standard EventStatus Register

StatByte

Summary of IEEE 488.2 Status Structure Register

Available to designerAvailable to designer

MAV

RQS

01234567

01234567

0123456789

101112131415

0123456789

101112131415

2-40 PMP_IF

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コマンド(ステ┃タス〕

2.9.1 IEEE488.2レジスタモデル

ステータスバイトレジスタステータスバイトレジスタは、 IEEE488.1 規格に定義するように STBと RQS( MSS)メッセージを格納しています。 IEEE488.1

シリアルポールや IEEE488.2 共通コマンド *STB? を使用してステータスバイトレジスタを読み取ることができます。シリアルポールを行うと、ビット 6 は要求サービス( RQS)で応答します。ステータスバイトの値は、シリアルポールでは変更されません。

*STB? は、装置にステータスバイトレジスタのコンテンツとマスタステータスサマリ( MSS)メッセージを送信させます。

*STB? は、ステータスバイト、 MSS、 RQSを変更しません。

PMP_IF 2-41

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表 2-1 ステータスバイトレジスタ

ビット ビットの重み ビット名 説明

0

1

Reser

ved IEEE488 での将来の使用に備えた予備。ビット値はゼロとして通知されます。 1 2 Reser ved

2 4Error/Event Queue エラーまたはイベントキューにデータがある

場合には、このビットは「真」になります。

3

8

Questionab

le Status Register (QUES)

QUEStionableイベントステータスレジスタのビットが設定され、 QUEStionable ステータスイネーブルレジスタ内の対応するビットが「真」の場合には、このビットは「真」になります。

4

16

Message A

vailable (MAV)

デジタルプログラミングインターフェースによる要求を受け付けて、データバイトを出力する準備ができているときには、「真」になります。

5

32

Standard Ev

ent Status Bit Summary (ESB)

イベントステータスレジスタにビットが設定されると、このビットは「真」になります。

6

64

Request Ser

vice (RQS)

サービスリクエストイネーブルレジスタのビットが設定され、ステータスバイト内に対応するビットがある場合には、「真」になります。 GPIB の SRQラインが設定されます。

Master Status

Summary (MSS)ステータスバイトのどれかのビットが 1 で、その同じビットがサービスリクエストイネーブルレジスタ上でも 1になっている場合には、このビットが設定されます。

7

128

O

per

ation Status

Register (OPER)OPERation イベントステータスレジスタのビットが設定され、 OPERation ステータスイネーブルレジスタ内の対応ビットが設定されると、このビットは「真」になります。

8-15 - NO T USED 未使用

2-42 PMP_IF

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コマンド(ステ┃タス〕

イベントステータスレジスタイベントステータスレジスタは、本製品の動作時の特定のイベントに対してビットを設定します。イベントステータスレジスタのすべてのビットはエラーイベントキューによって設定されます。レジスタは IEEE488.2規格で定義されて、 IEEE488.2 共通コマンド *ESE、 *ESE?、 *ESR?でコントロールされます。

表 2-2 イベントステータスレジスタ ( Standard Event Status Register)

ビット ビットの重み ビット名 説明

0

1

Oper

ation Complete (OPC)

*OPC コマンドを受信して、すべての待機中の操作が完了した場合に設定されます。

1

2

Request Control

(RQC)未使用

2

4

Quer

y Error (QYE) 出力がない、または待ち状態になっていないにもかかわらず、出力キューからデータを読み取ろうとした場合に設定されます。出力キューのデータがなくなっていることを示しています。

3

8

De

vice Dependent Error (DDE)

装置固有のエラーがある場合に設定されます。

4

16

Ex

ecution Error (EXE)

ヘッダに続くプログラムデータが本製品によって正式な入力レンジを外れていると評価された場合に、または本製品の能力と整合しない場合に設定されます。本製品の状態によって、有効な SCPI コマンドが正しく実行されない場合があることを示しています。

5

32

Command Error

(CME)

IEEE 488.2 シンタックスエラーが構文解析系によって検出されたか、認識できないヘッダを受信したか、またはグループ実行トリガ( *TRG)が IEEE 488.2SCPI コマンド内部の入力バッファに入力された場合に設定されます。

6

64

NO

T USED 未使用

7

128

P

ower ON (PON) Powerオン時に設定されます。

8-15 - NO T USED 未使用

PMP_IF 2-43

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2.9.2

SCPIレジスタモデル

OPERationステータスレジスタ

OPERation ステータスレジスタは、本製品の通常の動作の一部である状態についての情報を格納した 16 ビットレジスタです。

表 2-3 OPERation ステータスレジスタ( STATus:OPERation)

ビット ビットの重み ビット名 説明

0

1

CH1 CV

CH1 CV 出力

1

2

CH2 CV

CH2 CV 出力

2

4

CH3 CV

CH3 CV 出力

3

8

CH4 CV

CH4 CV 出力

4

16

NO

T USED 未使用

5

32

W

aiting for TRIGger 本製品がトリガを待っているかどうかを表します。

6

64

NO

T USED 未使用

7

128

NO

T USED 未使用

8

256

CH1 CC

CH1 CC 出力

9

512

CH2 CC

CH2 CC 出力

10

1024

CH3 CC

CH3 CC 出力

11

2048

CH4 CC

CH4 CC 出力

12

4096

ODEL

(ON/OFF DELay)

出力遅延動作を実行中かどうかを表します。

13

8192

NO

T USED 未使用

14

16384

NO

T USED 未使用

15

32768

NO

T USED 未使用

2-44 PMP_IF

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コマンド(ステ┃タス〕

STAT:OPER

OPERation ステータスレジスタのイベントを問い合わせます。

問い合わせると、内容はクリアされます。コマンド

STATus:OPERation[:EVENt]?

レスポンス

OPERation ステータスレジスタのイベントを NR1 形式で返します。

ST

AT:OPER:COND

OPERation ステータスレジスタの状態を問い合わせます。

問い合わせても内容はクリアされません。コマンド

STATus:OPERation:CONDtion?

レスポンス

OPERation ステータスレジスタの状態を NR1 形式で返します。

ST

AT:OPER:ENAB

OPERation ステータスレジスタのイネーブルを設定します。

コマンド STATus:OPERation:ENABle

<

NRf

>

STATus:OPERation:ENABle?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

OPERation ステータスレジスタのイネーブルを NR 1 形式で返します。

PMP_IF 2-45

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ST

AT:OPER:PTR

OPERationステータスレジスタのポジティブトランジションを設定します。コマンド

STATus:OPERation:PTRansition <NR f >

STATus:OPERation:PTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

OPERationステータスレジスタのポジティブトランジションを

NR

1 形式で返します。

ST

AT:OPER:NTR

OPERationステータスレジスタのネガティブトランジションを設定します。コマンド

STATus:OPERation:NTRansition <NR

f

>

STATus:OPERation:NTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

OPERationステータスレジスタのネガティブトランジションを

NR

1 形式で返します。

2-46 PMP_IF

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コマンド(ステ┃タス〕

QUEStionableステータスレジスタ

Q

UEStionable ステータスレジスタは、本製品の動作中のクエスチョナブルイベントやステータスに関する情報を格納する 16

ビットレジスタです。これらのレジスタのビットは、本製品の測定データに問題があることを示す場合があります。

表 2-4 QUEStionable ステータスレジスタ( STATus:QUEStionable)

ビット ビットの重み ビット名 説明

0

1

CH1 O

V(Over Voltage Protection) CH1 過電圧保護の作動

1

2

CH2 O

V(Over Voltage Protection) CH2 過電圧保護の作動

2

4

CH3 O

V(Over Voltage Protection) CH3 過電圧保護の作動

3

8

CH4 O

V(Over Voltage Protection) CH4 過電圧保護の作動

4

16

O

T (Over Temperature Protection) 過熱保護の作動

5

32

NO

T USED 未使用

6

64

NO

T USED 未使用

7

128

NO

T USED 未使用

8

256

NO

T USED 未使用

9

512

NO

T USED 未使用

10

1024

NO

T USED 未使用

11

2048

SD

(Shutdo

wn Alarm) 外部接点によるアラーム入力の作動

12

4096

NO

T USED 未使用

13

8192

NO

T USED 未使用

14

16384

NO

T USED 未使用

15

32768

NO

T USED 未使用

PMP_IF 2-47

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ST

AT:QUES

Q

UEStionable ステータスレジスタのイベントを問い合わせます。問い合わせると、内容はクリアされます。コマンド

STATus:QUEStionable[:EVENt]?

レスポンス

Q

UEStionable ステータスレジスタのイベントを NR1 形式で返します。

ST

AT:QUES:COND

Q

UEStionableステータスレジスタの状態を問い合わせます。

問い合わせても内容はクリアされません。コマンド

STATus:QUEStionable:CONDition?

レスポンス

Q

UEStionable ステータスレジスタの状態を NR1 形式で返します。

ST

AT:QUES:ENAB

Q

UEStionableステータスレジスタのイネーブルを設定します。

コマンド STATus:QUEStionable:ENABle <NR

f

>

STATus:QUEStionable:ENABle?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

Q

UEStionable ステータスレジスタのイネーブルを NR 1 形式で返します。

2-48 PMP_IF

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コマンド(ステ┃タス〕

STAT:QUES:PTR

QUEStionable ステータスレジスタのポジティブトランジションを設定します。コマンド

STATus:QUEStionable:PTRansition

<NR

f

>

STATus:QUEStionable:PTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

Q

UEStionable ステータスレジスタのポジティブトランジションを NR 1 形式で返します。

ST

AT:QUES:NTR

Q

UEStionable ステータスレジスタのネガティブトランジションを設定します。コマンド

STATus:QUEStionable:NTRansition <NR

f

>

STATus:QUEStionable:NTRansition?

パラメータ

設定値: 0 ~ 32767

レスポンス

Q

UEStionable ステータスレジスタのネガティブトランジションを NR 1 形式で返します。

PMP_IF 2-49

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プリセットステータス

ST

AT:PRES

全てのステータスレジスタの(サブレジスタを含む)の ENABle

/

PTRansition

/ NTRansition フィルタレジスタを初期設定に戻 します。初期設定値:

ST

ATus:ENABle = 0x0000

STATus:PTRansition = 0x7FFF

STATus:NTRansition = 0x0000

コマンド STATus:PRESet

2-50 PMP_IF

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付録

付録として、メッセージ一覧、コマンド関連のエラーリスト、チュートリアル、サンプルプログラム、インターフェース仕様を掲載しています。
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A.1 メッセージ一覧

SCPI コマンド:省略表記( shor t form)のコマンド名

影響: *RST によって影響を受けるコマンドには○

r/w:クエリコマンド( r)/設定コマンド( w)

注: SCPI標準コマンドは 1、審議中は 2、 KIKUSUIオリジナルは 3

デフォルト値については表 1-14 を参照してください。

表 A-1 INSTrument subsystem

表 A-2 MEASure subsystem | READ subsystem

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

INST

[:SEL]

char

CH1 | CH2 |

CH3 | CH4char ○ コマンド反映チャン

ネルの設定 r/w

1

:NSEL

NRf

1 ~ 4 NR1 ○コマンド反映チャンネルを CH 番号で設定

r/w

1

[:SEL]:FOC

char

CH1 | CH2 |

CH3 | CH4char ○ 表示するチャンネル

の設定 r/w

3

:COUP

char

CH1 | CH2 |

CH3 | CH4 | ALL | NONE

char ○コマンドを反映する複数のチャンネルを設定

r/w

3

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

MEAS[:SCAL] | READ[:SCAL]

:V

OLT[:DC] V NR3 電圧出力の測定値問い合わせ

r

1

:CURR[:DC]

A

NR3 電流出力の測定値問い合わせ

r

1

A-2 PMP_IF

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付録

表 A-3 MEMory subsystem

表 A-4 OUTPut subsystem

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

MEM

:RCL

NRf

1 ~ 10 メモリの呼び出し w 3 :SA

V NRf 1 ~ 10 メモリに保存 w 3

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

OUTP

[:ST

AT]

[:IMM] bool NR1 ○ 出力のオン/オフ設定

r/w

1

:TRIG

bool

NR1 ○トリガで出力をオンするかオフするかを設定

r/w

3

:PR

OT:CLE アラームの解除 w 1

:PON:ST

AT char RST | AUTO char ○ 電源オン時の出力状態

r/w

3

:DE

L[:ST

A

T] bool NR1 ○ 出力の遅延動作の設定

r/w

3

:TRA

C[:MODE] charOFF | RAT |

ABSchar ○ 出力のトラッキング

動作の設定 r/w

3

PMP_IF A-3

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表 A-5 STATus subsystem

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

ST

AT

:OPER

[:EVEN]NR1 イベントの問い合わ

せ *1 r

1

:COND

NR1 レジスタの状態問い合わせ *1

r

1

:ENAB

NRf

0 ~ 32767 NR1 イネーブルの設定 *1 r/w 1

:PTR

NRf

0 ~ 32767 NR1 ポジティブトランジションの設定 *1

r/w

1

:NTR

NRf

0 ~ 32767 NR1 ネガティブトランジションの設定 *1

r/w

1

:PRES イネーブルレジスタの初期設定

w

1

:

Q

UES

[:EVEN]NR1 イベントの問い合わ

せ *2 r

1

:COND

NR1 レジスタの状態問い合わせ *2

r

1

:ENAB

NRf

0 ~ 32767 NR1 イネーブルの設定 *2 r/w 1

:PTR

NRf

0 ~ 32767 NR1 ポジティブトランジションの設定 *2

r/w

1

:NTR

NRf

0 ~ 32767 NR1 ネガティブトランジションの設定 *2

r/w

1

*1.

OPERation ステータスレジスタ *2.

QUEStionable ステータスレジスタ

A-4 PMP_IF

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付録

表 A-6 SOURce subsystem

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

[SOUR:]

V

OLT[:LEV]

[:IMM][:AMPL] numeric 0~最大電圧 V NR3 ○ 電圧値の設定 r/w 1

:TRIG[:AMPL]

n

umeric 0~最大電圧 V NR3 ○ トリガで変更する電圧の設定

r/w

1

:TRA

C[:RAT] numeric 0 ~ 200 PCT NR3 ○トラッキング機能 2による電圧値の比率設定

r/w

3

CURR[:LEV]

[:IMM][:AMPL]

n

umeric 0~最大電流 A NR3 ○ 電流値の設定 r/w 1

:TRIG[:AMPL]

n

umeric 0~最大電流 A NR3 ○ トリガで変更する電流の設定

r/w

1

:TRA

C[:RAT] numeric 0 ~ 200 PCT NR3 ○トラッキング機能 2による電流値の比率設定

r/w

3

PMP_IF A-5

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表 A-7 SYSTem subsystem

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注

プログラムヘッダ パラメータ 単位

SYST

:CONF

:TRA

C[:STAT]bool NR1 ○ トラッキング動作

チャンネルの設定 r/w

3

:RSEN[:ST

AT] bool NR1 ○ センシング動作チャンネルの設定

r/w

3

:TRA

C bool NR1 通信エラー表示/非表時の設定

r/w

3

:ERR[:NEXT]

str

ing エラー情報読み取り r 3 :LOC ローカルに設定 w 1 :KLOC

bool

NR1 パネル操作のロック r/w 1

:REM

操作をリモートに設定。 LOCAL スイッチ以外のパネル操作のロック

w

3

:R

WL操作をリモートに設定。パネル操作のロック

w

3

:VERS

char準拠する SCPI 仕様書バージョンの問い合わせ

r

1

A-6 PMP_IF

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付録

表 A-8 TRIGger subsystem

SCPI コマンド 設定値レスポンス

影響 説明 r/w 注プログラムヘッ

ダパラメータ 単位

ABOR すべてのシーケンスの動作中止

w

1

INIT[:IMM]

:NAME

char

TRAN | OUTP シーケンス 1、 2:トリガ機能開始

w

1

[

:SEQ1

]シーケンス 1:電圧電流設定トリガ機能開始

w

1

:SEQ2

シーケンス 2: OUTPUT ON/OFF DEL トリガ機能開始

w

1

TRIG[:SEQ[1]] |

TRIG[:TRAN]

[:IMM] シーケンス 1:ソフトウェアトリガ

w

1

:SOUR

char

IMM | B

US char ○ シーケンス 1:トリガソース

r/w

1

TRIG:SEQ2 |

TRIG:OUTP

[:IMM] シーケンス 2:ソフトウェアトリガ

w

1

:SOUR

char

IMM | B

US char ○ シーケンス 2:トリガソース

r/w

1

:DEL

:OFF

n

umeric 0 ~ 99.9 S NR3 ○ シーケンス 2:出力オフ遅延時間設定

r/w

1

:ON

n

umeric 0 ~ 99.9 S NR3 ○ シーケンス 2:出力オン遅延時間設定

r/w

1

PMP_IF A-7

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表 A-9 IEEE488.2 共通コマンド

IEEE488.2共通コマンド パラメータ 説明 r/w

*CLS ステータスデータ構造体をクリア w *ESE

NR1 イベントステータスイネーブルレジスタを設定 r/w

*ESR イベントステータスレジスタの問い合わせ r

*IDN 機種名、製造番号、ファームウェアバージョンの問い合わせ

r

*OPC 待機中のすべてのコマンド処理が完了したときにイベントステータスレジスタの OPC ビットを設定 r/w

*OPT インターフェースボードを問い合わせ r

*PSC

0 | 1

PO

WER オン時に、イベントステータスイネーブルレ

ジスタとサービスリクエストイネーブルレジスタをクリアするかしないかを設定

r/w

*RST 装置のリセットを実行 w *SRE

NR1 サービスリクエストイネーブルレジスタビットを設定 r/w

*STB ステータスバイトとマスタサマリステータスビットの読み取り

r

*TRG トリガコマンド w

*TST 本製品に自己診断は搭載されていません。常に 0 を返します。

r

*W

AI 待機中のすべての動作が完了するまで、以降のコマンドを本機に実行させないように設定

w

A-8 PMP_IF

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付録

A.2 エラーリスト

コマンドエラーリスト[ -199,-100]レンジにあるエラーは、計測器の構文パーサによって IEEE 488.2シンタックスエラーが検出されたことを示してい ます。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタのコマンドエラービット(ビット 5)が設定されます。

表 A-10 コマンドエラーリストエラーコード エラーメッセージの説明

-100

Command error コマンドエラー。汎用シンタックスエラーです。

-101

In

valid character 無効なキャラクタの存在。許可されているものとは異なるデータエレメントを認識しました。

-102

Syntax error シンタックスエラー。コマンド文字列に無効な構文が発見されました。

-103

In

valid separator 無効なセパレータ。コマンド文字列に無効なセパレータが存在しています。

-104

Data type error データタイプエラー。構文解析系が、許可されているものとは異なるデータエレメントを認識しました。

-105

GET not allo

wed GET は許可されていません。プログラミングメッセージ内でグループ実行トリガを受信しました。

-108

P

arameter not allowed パラメータは許可されていません。ヘッダで予想以上に多数のパラメータを受信しました。

-109

Missing par

ameter パラメータの不足。ヘッダで必要な数よりも少ないパラメータを受信しました。

-110

Command header error コマンドヘッダエラー。ヘッダでエラーを検出しました。

-120

Numer

ic data error数値データエラー。非 10 進数タイプを含む、数値と考えられるデータエレメントを構文解析する際に生成されます。

-130

Suff

ix error 接尾辞エラー。接尾辞の構文解析時に発生します。

-131

In

valid suffix 接尾辞が無効。接尾辞が構文に従っていないか、または本製品に適していません。

-134

Suff

ix too long 長すぎる接尾辞。数値パラメータの接尾辞のキャラクタが長すぎます。

-138

Suff

ix not allowed 接尾辞を受け付けない数値パラメータの後に接尾辞を受信しました。

-140

Char

acter data error キャラクタデータエラー。キャラクタデータの構文解析時に発生します。

-141

In

valid character data キャラクタデータが無効。

-144

Char

acter data too Long 長すぎるキャラクタデータ。キャラクタデータエレメントのキャラクタが長すぎます。

-148

Char

acter data not

allowed キャラクタデータ不可。

PMP_IF A-9

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実行エラーリスト[ -299,-200]レンジにあるエラーは、計測器の実行コントロールブロックによってエラーが検出されたことを示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタの実行エラービット(ビット 4)が設定されます。

表 A-11 実行エラーリスト

-150

Str

ing data error ストリングデータエラー。ストリングデータの構文解析時に発生します。

-160

Bloc

k data error ブロックデータエラー。ブロックデータの構文解析時に発生します。

-170

Expression error 表現式エラー。表現式データエレメントの構文解析時に発生します。

-180

Macro error マクロエラー。

エラーコード エラーメッセージの説明

エラーコード エラーメッセージの説明

-200

Ex

ecution error

(generic) 実行エラー。本製品の汎用エラーです。

-203

Command protected パスワード保護されたプログラムまたはクエリを実行できません。

-210

T

rigger error トリガエラー。 -211

T

rigger ignored トリガを受信しましたが、無視されました。

-213

Init ignored 測定中のため、測定開始操作は無視されました。

-214

T

rigger deadlock ソフトウェアトリガを受信する前にクエリを受信したため、デッドロックしました。

-220

P

arameter error パラメータが不正です。

-221

Settings conf

lict 本製品の現在の動作状態では実行できないコマンドを受信しました。

-222

Data out of r

ange パラメータが範囲外です。 -223

T

oo much data パラメータデータが多すぎます。

-224

Illegal par

ameter value 不正なパラメータデータを受け取りました。

-230

Data corr

upt or stale 測定が完了しないまま、データの問い合わせを受けました。

-241

Hardw

are missing オプションハードウェアが装備されていないため実行できません。

A-10 PMP_IF

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付録

クエリエラーリスト[ -499,-400]レンジにあるエラー番号は、計測器の出力キューコントロールが IEEE 488.2セクション 6に説明するメッセージ 交換プロトコルの問題を検出したことを示しています。このクラスでエラーが発生すると、イベントステータスレジスタのクエリエラービット(ビット 2)が設定されます。

表 A-12 クエリエラーリスト

本製品固有のエラーリスト

表 A-13 本製品固有のエラーリスト

エラーコード エラーメッセージの説明

-400

Quer

y error (generic) クエリエラー。本製品の汎用エラーです。

-410

Quer

y INTERRUPTED クエリ受信後、レスポンスが読み取られる前に新しいコマンドを受信しました。

-420

Quer

y UNTERMINATED

対応していないクエリを受信、またはクエリを受信していないときに、コントローラがレスポンスを受信しようとしました。 -100,"Command error" と本エラーをエラーキューに格納します。コントローラ側はタイムアウトになります。

-430

Quer

y DEADLOCKED大量のバイナリーデータをレスポンスとして送信する場合に、出力キュー、入力バッファ、出力バッファがフル状態で、送信タイミングが合いません。

-440

Quer

y UNTERMINATED after indefinite response

不定形のレスポンスを返すクエリの後に、別のクエリをセミコロン区切りで受信しました。(例) *IDN?;SYST:ERR?

エラーコード エラーメッセージの説明

101

Oper

ation denied while in LOCal state ローカルモードのため動作が拒否されました。

102

Oper

ation denied while in OUTPut ON state 出力がオンのため動作が拒否されました。

103

Oper

ation denied while in PROTection state 保護状態のため動作が拒否されました。

PMP_IF A-11

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A.3 主なコマンドの処理時間

Windo

ws XP 上で Microsoft Visual Basic 6.0 にて測定していま す。コマンドの処理時間は、次のコマンドが受付されるまでの時間です。ハードウェアの応答時間は含みません。ここで示される処理時間は平均値です。保証された値ではありません。

表 A-14 コマンド処理時間

コマンド 設定内容( SCPI 書式)

GPIB

*1

処理時間( ms)

*1.

National Instruments 社製 USB-GPIB を使用

RS232C

*2

処理時間( ms)

*2. 通信速度設定: 19200 bps、フロー制御:オン

USB処理時間( ms)

出力設定 OUTP 16 8 8

電圧設定 V OLT 16 8 9

出力電圧リードバック

MEAS:V

OLT? 31 31 24

電流設定 CURR 16 8 9

出力電流リードバック

MEAS:CURR?

31

31

24

メモリ呼び出し MEM:RCL 239 200 260

メモリ保存 MEM:SA V 77 73 74

クリア *CLS 16 4 4

リセット *RST 16 3 5

A-12 PMP_IF

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付録

A.4 チュートリアルここでは、本製品をリモートコントロールで測定する手順について解説します。

A.4.1 計測器のリセット電源投入時には、本製品のパネル設定はすべて前回電源がオフされたときの状態です。ただし、 トラッキング機能は常に オフになります。パネル設定とは関連しないリモート固有の設定として、

SYSTem、 TRIGger、 STATus サブシステムがあります。ほとん どの設定は本製品電源投入時にリセットされます。次に示すコマンドは、電源投入時に自動的に実行します。

■ リセットコマンド

本製品のパネル設定をイニシャライズするには、 *RST コマンドを使用します。

*RST はパネル設定をデフォルト状態にリセットするためのコ マンドです。ただし、いくつかの項目は、 *RST コマンドの影響を受けません。パネル設定を完全にリセットしたい場合には、 *RST コマンドを実行した後に下記の項目を変更してください。

*CLS

*SRE 0

*ESE 0

:STATus:PRESet

:OUTPut:PROTection:CLEar

:TRIGger:SEQuence1:SOURce BUS

:TRIGger:SEQuence2:SOURce BUS

*RST

:SYSTem:TRACe OFF

' エラートレース機能 オフ

:SYSTem:KLOCk OFF

' パネル操作のロック解除

PMP_IF A-13

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RS232C 通信速度 : 19200( RS232C オプション装着時)

RS232C フロー制御: ON ( RS232C オプション装着時)

GPIB アドレス : 1( GPIB オプション装着時)

LOCALスイッチを押しながら POWER スイッチを オンにする と、電圧計に "ini" と表示され SET スイッチが点滅します。 こ の時に SET スイッチを押すとすべてのパネル設定、パネ ルメモリ内容、コンフィグ設定がリセットされます。 RS232C 通信速度、 RS232C フロー制御、 GPIB アドレスはリセットされません。フロントパネルからコンフィグ設定で変更してください。

A-14 PMP_IF

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付録

A.4.2 出力プログラミング

電圧と電流出力電圧と出力電流は VOLTage と CURRent コマンドでコントロールされます。出力のオン/オフ状態は OUTPut コマンドでコントロールされます。

V

OLTage コマンドと CURRent コマンドのパラメータには、 任意の値を設定できます。本製品を CV モードで使用する場合で、電流設定を最大値にす る時には、 CURRent コマンドの設定値を MAXimum に指定できます。

本製品を CC モードで使用する場合で、電圧設定を最大値にす る時には、 VOLTage コマンドの設定値を MAXimum に指定することができます。

設定可能な上限値は、本製品の出力仕様によって制限されます。

VOLTage コマンド と CURRent コマンドに指定できる最大許容 値は、 VOLTage? クエリと CURRent? クエリそれぞれに MAXimum パラメータを指定すると確認できます。

:INSTrument:NSELect 1

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH1 に設定

:VOLTage 5.0

' 電圧を 5.0 V に設定

:CURRent 1.5

' 電流を 1.5 Aに設定

:OUTPut ON

' 出力 オン

:VOLTage 5.0

' 電圧を 5.0 V に設定

:CURRent MAXimum

' 電流を最大値に設定

:VOLTage MAXimum

' 電圧を 最大値 に設定

:CURRent 1.5

' 電流を 1.5 A に設定

PMP_IF A-15

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トラッキング機能の設定トラッキング機能は、複数のチャンネルの値を同時に変化させる機能です。トラッキング機能には 2 種類あります。

基準となるチャンネルの変化量に合わせて、指定したチャンネルの出力が同じ値(絶対値)で変化するトラッキング機能 1 と、指定したチャンネルの出力値が同じ比率(%)で変化するトラッキング機能 2 です。

■ トラッキング機能 1

トラッキング機能1を使用して CH1 を基準チャンネルとして CH3 の出力電圧を CH1 の出力電圧の変化量に合わせて変化さ せます。

CH1 の電圧が 5.0 V から 4.0 V へ -1.0 V 変化したので、 CH3 の電圧も 3.0 V から 2.0 V へ -1.0 V 変化します。

トラッキング機能 1 を動作させる場合の基準となるチャンネルは、 SYST:CONF:TRAC にてトラッキング機能オンに設定してください。基準となるチャンネルがトラッキング機能オフに設定されていると、トラッキング動作を行いません。

:INSTrument:NSELect 1

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH1 に設定

:VOLTage 5.0

'

CH1 の電圧を 5.0 V に設定

:INSTrument:NSELect 3

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH3 に設定

:VOLTage 3.0

'

CH3 の電圧を 3.0 V に設定

:

SYSTem:CONFigure:TRACking 1,0,1

'

'トラッキング動作をするチャンネルを CH1 と CH3 に設定

:OUTPut:TRACking ABS

' トラッキング機能 1 に設定

:INSTrument:NSELect 1

'

'基準となるチャンネルを CH1に設定

:OUTPut ON

' 出力 オン

:VOLTage 4.0

'

CH1 の電圧を 4.0 V に設定

A-16 PMP_IF

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付録

■ トラッキング機能 2

トラッキング機能2を使用して、 CH1 と CH2 の出力電圧を比率 (%) で変化させます。

出力電圧の変化量が 120 % に設定されたので、 CH1 の電圧は5.0 V から 6.0 V へ、 CH2の電圧は 10.0 Vから 12.0 V へそれぞれ変化します。

ディレイ(遅延)機能の設定

OUTPUT スイッチが押されてから各出力が オン( ON DELAY)またはオフ( OFF DELAY)するまでの時間を設定できます。

ディレイ動作を行うチャンネルを INST / INST:NSEL で設定しOUTP:DEL を使用して実行します。

TRIG:SEQ2:DEL:ON

/ TRIG:OUTP:DEL:ON またはTRIG:SEQ2:DEL:OFF / TRIG:OUTP:DEL:OFF で遅延時間を設定します。

:INSTrument:NSELect 1

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH1 に設定

:VOLTage 5.0

'

CH1 の電圧を 5.0 Vに設定

:INSTrument:NSELect 2

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH2 に設定

:VOLTage 10.0

'

CH2 の電圧を 10.0 V に設定

:

SYSTem:CONFigure:TRACking 1,1,0

'

'トラッキング動作をするチャンネルを CH1 と CH2 に設定

:OUTPut:TRACking RAT

' トラッキング機能 2 に設定

:INSTrument:NSELect 1

'

'基準となるチャンネルを CH1に設定

:OUTPut ON

' 出力 オン

:VOLTage:TRACking 120

'

'出力電圧の変化量を 120 %に設定

PMP_IF A-17

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:INSTrument:NSELect 1

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH1 に設定

:VOLTage 5.0

'

CH1の電圧を 5.0 V に設定

:TRIGger:OUTPut:DELay:ON 0

'

'出力をオンにする遅延時間を 0 秒に設定

:TRIGger:OUTPut:DELay:OFF 4

'

'出力をオフにする遅延時間を 4 秒に設定

:INSTrument:NSELect 2

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH2 に設定

:VOLTage 6.0

'

CH2の電圧を 6.0 V に設定

:TRIGger:OUTPut:DELay:ON 4

'

'出力をオンにする遅延時間を 4 秒に設定

:TRIGger:OUTPut:DELay:OFF 0

'

'出力をオフにする遅延時間を 0 秒に設定

:INSTrument:NSELect 3

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH3 に設定

:VOLTage 3.0

'

CH3の電圧を 3.0 V に設定

:TRIGger:OUTPut:DELay:ON 2

'

'出力をオンにする遅延時間を 2 秒に設定

:TRIGger:OUTPut:DELay:OFF 2

'

'出力をオフにする遅延時間を 2 秒に設定

:OUTPut:DELay ON

' ディレイ機能をオンに設定

:OUTPut ON

' 出力オン

:OUTPut OFF

' 出力オフ

CH1

CH2

CH320 4 20 4

SET 値

遅延時間(s)

DELAY TIME DELAY TIME

▼はコマンド送信のタイミング

OUTPut ON OUTPut OFF

項目 ON

DELA Y SET 値

OFF

DELA

Y

SET 値

CH1

0 s

4 s

CH2

4 s 0 s

CH3 2 s 2 s

A-18 PMP_IF

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付録

OUTPut ON 送信と同時に CH1 の出力がオン、 2 秒後に CH3 の出力がオン、 4 秒後に CH2 の出力がオンになります。 OUTPut

OFF 送信と同時に CH2 の出力がオフ、 2 秒後に CH3 の出力がオフ、 4 秒後に CH1 の出力がオフになります。

A.4.3 出力変化をトリガする本製品には 2 つの異なるトリガサブシステム( TRANsient、 OUTPut)があります。通常、 SCPI 仕様では各トリガサブシステムを番号付けされたトリガシーケンスとして分類するので、それぞれ SEQuence1、 SEQuence2 にマップされています。

シーケンス 1( TRANsient)グループは設定を変更するトリガサブシステムで、出力電圧と電流の設定を変更します。シーケンス 2( OUTPut)グループはディレイ機能を使用した、出力オ ン/オフのトリガサブシステムです。各シーケンス番号の機能割り当ては本製品固有のものです。他の SCPI 言語搭載機種と必ずしも同じ割り当てではありませ ん。

状態シーケンス動作では、 3 つの状態があります。

IDLE状態

本製品の電源投入時には、全てのトリガサブシステムは IDLE 状態です。この状態では、トリガサブシステムはすべてのトリガを無視します。以下に示すコマンドのどれかを送信すると、トリガサブシステムはいつでも IDLE状態になります。

IDLE 状態では、 TRG を送信してもシーケンス動作は開始されません。

:ABORt

*RST

*RCL

デバイスクリア (GPIB、 USB の場合 ) またはブレーク信号 (RS232C の場合 )

PMP_IF A-19

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INITiated状態

IDLE 状態の時に INIT を送信すると、トリガ機能が開始されて

INITiated 状態になります。

トリガソースが IMMediate の場合には、ただちに設定/ディレイ動作を開始します。トリガソースが BUSの場合には、トリガを待つ WTG( Waiting

for Trigger)状態になります。

WTG(W

aiting for Trigger)状態

WTG 状態の時にトリガを送信すると、設定/ディレイ動作を開始します。

出力変更コントロール(シーケンス 1:TRANsient)

TRIGger

:SEQuence1または TRIGger:TRANsient サブシステムを使用すると、 VOLTage と CURRent の設定をトリガで同期させることができます。出力変化を電子負荷装置などの外部機器の動作と同期させたい場合に有効です。トリガ設定値を予約するには、 VOLTage:TRIGgered と CURRent:TRIGgered コマンドを使用します。

IDLE

INITiated

TRIG:SOURce?

WTG

測定開始

測定完了

ABOR*RST*RCL 送信

INIIT 送信

BUS

TRG送信

IMM

A-20 PMP_IF

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付録

TRIGGer:SOURce コマンドはトリガソースを BUS または IMMediate に設定します。 INITiate:SEQuence1 はトリガサブシステムを IDLE 状態から抜けてトリガ機能を開始(イニシエート)します。トリガソースが IMMediate に設定されている場合 には、変更動作はただちに実行され、電圧/電流が新しい設定値に変更されます。トリガソースが BUS に設定されている場合 には、トリガサブシステムは WTG( Waiting For Trigger)状態なります。 TRIGger または *TRG コマンドによってソフトウェアトリガが与えられると、変更動作が実行されます。動作が完了すると、トリガサブシステムは再び IDLE 状態に戻ります。トリガを実行しないで ABORtまたは同等なコマンドが送信されると、変更動作はキャンセルされてトリガサブシステムは IDLE 状態に戻ります。

TRIGger コマンドはシーケンス 1 グループに対してのみソフトウェアトリガを与えます。 *TRG コマンド、または IEEE488.1

get( Group Execute Trigger)コマンドも同じ目的で使用できま す。ただし、これらのコマンドは、シーケンス 2 グループにもソフトウェアトリガを与えるので、シーケンス 2 グループが

INITiated 状態の場合には、ディレイ動作が開始されます。

:INSTrument:NSELect 1

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH1 に設定

:VOLTage 5.0

' 電圧を 5.0 V に設定

:CURRent 1.5

' 電流を 1.5 A に設定

:OUTPut ON

' 出力 オン

:VOLTage:TRIGgered 6.0

' トリガ電圧 6.0 V に設定

:CURRent:TRIGgered 2.5

' トリガ電流 2.5 A に設定

:TRIGger:SOURce B

US

'

'シーケンス 1 のトリガソースを BUS に設定

:INITiate:SEQuence1

'

'シーケンス 1 のイニシエート

:TRIGger

'

'シーケンス 1 にソフトウェアトリガを与える

PMP_IF A-21

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出力オン/オフ ディレイ機能(シーケンス 2:OUTPut)

TRIGger

:SEQuence2 または TRIGger:OUTPut サブシステムを使用すると、出力オン/オフ ディレイ機能が使用できます。ト リ ガ に よ る 出 力 変 化 の 動 作 を 予 約 す る 場 合 に は、 OUTPut:TRIGgered コマンドを使用します。

T

RIGGer:SEQuence2:SOURce コマンドはトリガソースを BUS

または IMMediateに設定します。 :TRIGger:SEQuence2:DELay:ON

コマンドは、出力オンディレイ時間を設定します。この値に 0を設定した場合には、遅延時間なしで出力がオンになります。上記の例では使用していませんが、 :TRIGger:SEQuence2:DELay:OFF

コマンドは、出力オフディレイ時間を設定します。

INITiate:SEQuence2 コマンドは、トリガサブシステムを IDLE状態から抜けて INITiated状態に移行させます。トリガソースが

IMMediate に設定されている場合には、ただちに出力オン/オフの遅延動作を開始します。トリガソースが BUS に設定されている場合には、トリガサブシステムは WTG (Waiting For Trigger)

状態に移行します。 TRIGger:SEQuence2 または *TRG コマンドによってソフトウェアトリガが与えられると、遅延動作が実行されます。動作が完了すると、トリガサブシステムは再び IDLE 状態に戻ります。トリガを実行しないで ABORt または同等なコマンドが送信されると、遅延動作はキャンセルされてトリガサブシステムは IDLE 状態に戻ります。

:TRIGger:SEQuence2:SOURce BUS

'

'シーケンス 2 のトリガソースを BUS に設定

:INSTrument:NSELect 1

'

''

コマンドを反映させるチャンネルを CH1に設定

:TRIGger:SEQuence2:DELay:ON 0.5

'

'出力オン遅延時間を 0.5秒に設定

:OUTPut:TRIGgered ON

'

'トリガが与えられた時に出力を オン に設定

:INITiate:SEQuence2

'

'シーケンス 2 のイニシエート

:TRIGger:SEQuence2

'

'シーケンス 2 にソフトウェアトリガを与える

A-22 PMP_IF

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付録

OUTPut:TRIGgered コマンドで設定したオン/オフが現在の出力と同じ場合には、 SEQuence2(OUTPut) トリガサブシステムは、実際に行うべき動作が無いため、見かけ上の動作を瞬時に完了して、エラーにはなりません。遅延動作を実行中に ABORt コマンド、 Device Clear (GPIB/

USB)、ブレーク信号 (RS232C) を送信して中断処理をした場合 には、出力の状態は遅延動作を行う前の状態に戻ります。 *RST

コマンドの場合には、中断処理自体は同じですが、出力状態は必ずオフになります。遅延動作を実行中に OUTPut コマンドで出力の状態を強制的に設定した場合には、遅延動作は中断されて、 OUTPut コマンドによって指定された状態に設定されます。

A.4.4 測定

電圧/電流の測定

MEASure コマンドを使用して、電圧と電流の測定値を問い合わせます。電圧、電流の測定は以下のクエリを使用します。

本製品では、 READ コマンドもサポートされています。 READ

と MEASure は同じ動作をします。

:INSTrument:NSELect 1

'

'コマンドを反映させるチャンネルを CH1 に設定

:MEASure:VOLTage

?

' 出力電圧の問い合わせ

:MEASure:CURRent?

' 出力電流の問い合わせ

PMP_IF A-23

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動作の完了待ち

*OPC コマンドには動作完了を待つ機能があります。本製品で、 動作開始から完了まで時間がかかる動作は出力オン/オフディレイ機能です。この機能は開始から完了まで最大 99.9 秒かかります。

*OPC コマンドを送信すると、本製品は Operation Complete

Command Active State (OCAS) に移行します。動作が完了して、 ほかの待機中動作が無い場合には、本製品は Operation

Complete Command Idle State (OCIS) に戻り、 Standard Event

Status Register の OPC ビット (bit 0)を TRUE(1)に設定します。この情報は *ESR? クエリの OPCビット( bit 0)で確認できます。

次に、出力オン/オフ ディレイ動作を開始して *OPC コマンドを送信する例を示します。 Standard Event Status Enable

Register と Service Request Enable Registerが、動作完了イベ ントに対して SRQを発生するように調整されているため、遅延動作が完了すると SRQ (Service Request) が発生します。

*OPCコマンドを使用する替わりに *OPC?クエリを使用すると、本製品は Operation Complete Query Active State (OQAS) に移行します。測定が完了して、他の待機中動作が無い状態の場合には、本製品は Operation Complete Query Idle State (OQIS) に戻り、出力キューに応答データ "1" (NR1 format )を設定します。

電源オン時のデフォルト、 IEEE488 sdc/dcl、 *RST を受けた場合には、本製品は OCIS 状態、 OQIS 状態になります。

RS232

C インターフェースを使用する場合には、 SRQ 機能は使用できません。 *STB クエリの MSS ビットを SRQ 機能と同じように使用できます。

*ESE 1;*SRE 32;*CLS;:INITiate:SEQuence2;*TRG;*OPC

A-24 PMP_IF

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付録

A.4.5 状態監視本製品には IEEE488.2 標準レジスタのほかに、 SCPI の標準必須レジスタ STATus:OPERationと STATus:QUEStionable があります。

レジスタの基礎

p.2-39

すべての SCPI レジスタはイベント/フィルタを使用した標準アーキテクチャを持っています。 CONDition、 EVENt、 ENABle、さらにオプションの PTRansition と NTRansition があります。 CONDitionと EVENtは状態表示として動作する読み込み専用のレジスタです。 ENABle、 PTRansition、 NTRansition はイベントやサマリフィルタとして動作する読み書き可能レジスタです。

ST

ATus:OPERation

p

.2-45

OPERation ステータスレジスタは、正常動作中に発生するイベントもしくは通知の記録に使われます。たとえば、本製品 CH1 が CV 出力しているかどうかを確かめるには、 STATus:OPERation レジスタの CH1 CV ビット( bit0)を確認します。

ST

ATus:QUEStionable

p

.2-48

Q UEStionable ステータスレジスタは、異常動作の発生時に発生するイベントや通知の記録に使用されます。例えば本製品 CH1の過電圧保護動作が発生しているかどうかを確かめるには、 STATus:QUEStionable レジスタの CH1 OV ビット( bit0)を確認します。

参照

参照

:STATus:OPERation?

'

'CH1 CV ビットがセットされているかどうかをチェック

参照

:STATus:QUEStionable?

'

'CH1 OV ビットがセットされているかどうかをチェック

PMP_IF A-25

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PON( PowerON)ビットイベントステータスレジスタの PONビット( bit7)は、本製品が電源投入されたときにはいつでもセットされます。停電や電源ラインの異常を追跡するためにパワーオン SRQを発生させるときに、次の手順で PONを使用します。 1

*PSC( Power-on Status Clear)を 0(または OFF)にセットします。イベントステータスイネーブルレジスタとサービスリクエストイネーブルレジスタ設定のバックアップ機能を有効にする。( *PSC0)

2 イベントステータスイネーブルレジスタの PON ビット( bit7)をセットします。パワーオンイベントの上位レイヤへの伝達を許可。( *ESE128)

3 ステータスバイトイネーブルレジスタの ESB ビット( bit5)をセットします。スタンダードイベントによる SRQ発生を許可。( *SRE32)

RS232C インターフェースを使用する場合には、 SRQ を発生しないため、 PON ビットをサービスリクエストに関連付けることはできません。

USB インターフェースを使用する場合には、 SRQ 機能自体

USBTMC の Interrupt-IN エンドポイントによってサポートされていますが、パワーオンイベントの直前に VISAI/O セッションで Connection Lostエラーを発生してしまいます。 PON イベントを扱うのは困難といえます。

*PSC 0;*ESE 128;*SRE 32

A-26 PMP_IF

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付録

A.4.6 エラーチェック

エラー/イベントキュー

SCPI 仕様では、標準的なエラーレポーティング体系「エラー/イベントキュー」が定義されています。これはエラーとイベントを記録する FIFO(先入れ先出し)キューです。本製品で記録できる最大のエラー/イベント個数は 255 です。各エラー/イベントは SYSTem:ERRor クエリで照会できます。

このクエリに対する応答は、次のように、数値部分(エラー/イベント番号)とテキストの説明部分を含みます。

-222,"Data

out

of

range"

エラー/イベントキューは、 *CLS コマンドが送信されたとき、キュー内の最終項目が読み出されたとき、または本製品の電源が投入されたときに空になります。エラー/イベントキューが空のときには、クエリは以下のように返信します。

0,"No

error"

:SYSTem:ERRor?

PMP_IF A-27

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通信エラーの表示本製品にはエラートレース機能があります。エラー/イベント内の「最古の」項目(エラー/イベントがある場合)を本製品に表示できます。リモートコントロールのデバッグに役立ちます。通信エラートレース機能は、 SYSTem:TRACe コマンドを使用して、有効/無効を設定します。

エラー/イベントの項目が表示されている間は、通常の電圧計/電流計は無効です。エラー/イベントキューが空のときには、通信エラーは表示しません。 *CLS コマンドを送信すると通信エラー表示が消えます。ローカル状態のときは、通信エラートレース機能は一時的に無効になります。

SYSTem:TRACe

{

ON|OFF

}

A-28 PMP_IF

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付録

A.5 サンプルプログラム

サンプルコード( VisualBasic6.0)

p

.1-3

ここで示されるサンプルは Microsoft Visual Basic 6.0 を前提にしています。 I/O ライブラリには VISA ライブラリ( VISACOM)を使用します。

VISAセッションの取得と通信設定

下記のコードは、後述する全てのサンプルプログラムに共通の部分で、本製品との通信をおこなう前に実行する必要があります。また変数 strVisaAddress に代入する VISA リソース文字列は、

GPIB/RS232C/USB によって書式が異なります。

GPIB の場合には、デバイスアドレスが 5 を前提にしています。

RS232C の場合には、通信パラメータを 19 200 bps、 Data  8

  bits、 Stop1 bit、 Parity NONE、 XFlow を、ポートは COM ポート 2 を前提にしています。本製品のインターフェース設定をこれらの値と合致するようにしてください。また、 USB の場合には本製品のインターフェース設定で詳細設定すべき項目はありませんが、 VISA リソース文字列に USBVID

(ベンダ ID)、 PID(プロダクト ID)、製造番号を明示的に指定する必要があります。 VID と PID の値は、コンフィグ設定表示で確認できます。製造番号は、本製品後面パネルで確認できます。

参照

PMP_IF A-29

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サンプル 1(電圧と電流の出力と計測)本サンプルプログラムは、 RS232C 通信を介して、電圧/電流設定、過電圧/過電流設定を行い、出力をオンした後、出力電圧/電流値を問い合わせるプログラム例です。問い合わせた値は文字列から数値に変換し、それぞれのダブル型変数に代入されます。

Private Sub main_EZ_Click()

' VISA COMを操作する上で、必要な変数です Dim rm As IResourceManager

Dim io As IMessage

Dim serial As ISerial

' この変数には、 VISAアドレスを明示的に代入します Dim strVisaAddress As String

strVisaAddress = "ASRL2::INSTR"

' RS232C使用時、 PC側の RS232C

' ポート設定を COM2にセット

' GPIB使用時、 PMP本体側の GPIBアドレスを 5 に設定します ' strVisaAddress ="GPIB0::5:INSTR"

' USB使用時、 VID::PID::製造番号(製造番号は製品毎に異なります) ' strVisaAddress ="USB0::0x0B3E::0x1011::AB123456::INSTR"

' Create the Resource Manager object

'(最初は VISA Global Resource Managerで試みます ' リソースが見つからない場合、アジレント製 Resource Manager で試みます)

On Error Resume Next

Set rm = CreateObject("VISA.GlobalRM")

If rm Is Nothing Then

Set rm = CreateObject("AgilentRM.SRMCls")

End If

On Error GoTo 0

' VISAセッションをオープンします Set io = rm.Open(strVisaAddress, NO_LOCK)

' シリアル通信( RS232C)の追加属性を設定します If io.HardwareInterfaceType = 4 Then

Set serial = io

serial.BaudRate = 19200

' ボーレート 19200bpsserial.DataBits = 8 ' データ長 8ビット serial.StopBits = ASRL_STOP_ONE

' ストップビット長 1ビット

serial.Parity = ASRL_PAR_NONE

' パリティ 未使用

serial.FlowControl = ASRL_FLOW_XON_XOFF

' フロー制御 Xon/off

A-30 PMP_IF

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付録

serial.EndIn = ASRL_END_TERMCHAR '入力ターミネートキャラクタ LFserial.EndOut = ASRL_END_TERMCHAR '出力ターミネートキャラクタ LFEnd If

' PMP本体のリセットをします io.WriteString "*RST"

' PMP本体の IDを問い合わせます Dim strIDN As String

io.WriteString "*IDN?"

'ID問い合わせコマンド *IDN?送信 strIDN = io.ReadString(256)

'受信バッファーから 256 バイト読'み込み、 strIDN変数に代入

' この例題は、チャンネル/電圧/電流の値を設定します Dim iChannel As Integer

Dim dVolt As Double

Dim dCurr As Double

iChannel = 1 'channel

'チャンネル設定値 1dVolt = 5 'volts '電圧設定値 5VdCurr = 1.5 'amps '電流設定値 1.5A

' チャンネルの設定をします io.WriteString ":INST:NSEL" & Str$(iChannel)

' 電圧の設定をします io.WriteString ":VOLT" & Str$(dVolt)

' 電流の設定をします io.WriteString ":CURR" & Str$(dCurr)

' 出力 ONの設定をします io.WriteString ":OUTP ON"

' 出力電圧/電流の問い合わせをします Dim dVoltMeasure As Double

Dim dCurrMeasure As Double

io.WriteString ":MEAS:VOLT:DC?"

'出力電圧問い合わせコマンド送信 dVoltMeasure = Val(io.ReadString(256))

'受信バッファーから 256 バイト読'み込み、文字列を数値に変換して、' dVoltMeasure 変数に代入

io.WriteString ":MEAS:CURR:DC?"

'出力電流問い合わせコマンド送信 dCurrMeasure = Val(io.ReadString(256))

' 受信バッファーから 256バイト読'み込み、文字列を数値に変換して、' dCurrMeasure 変数に代入

PMP_IF A-31

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' 機器エラーの問い合わせをします Dim strErr As String

io.WriteString ":SYST:ERR?"

'システムエラー問い合わせコマンド送信 strErr = io.ReadString(256)

' 受信バッファーから 256 バイト読み込み、' strErr変数に代入

' VISAセッションをクローズします io.Close

' Closeコマンド発行

End Sub

A-32 PMP_IF

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付録

サンプル 2(電圧と電流の出力と計測(トリガ使用))本サンプルプログラムは、 *TRG コマンドを送った時に、現在の電圧設定/電流設定を、あらかじめ設定してあったトリガ電圧値/トリガ電流値に設定変更するサンプルです。 *TRG コマンドを送信する前に、 ":INIT:SEQ1" を送信する必要があります。問い合わせた値は文字列から数値に変換し、それぞれのダブル型変数に代入されます。

Private Sub main_Trig_Click()

' VISA COMを操作する上で、必要な変数です Dim rm As IResourceManager

Dim io As IMessage

Dim serial As ISerial

'この変数には、 VISAアドレスを明示的に代入します Dim strVisaAddress As String

strVisaAddress = "ASRL2::INSTR"

' RS232C 使用時、 PC 側の RS232C

' ポート設定を COM2にセット

' GPIB使用時、 PMP 本体側の GPIBアドレスを 5に設定します ' strVisaAddress ="GPIB0::5:INSTR"

' USB使用時、 VID::PID:: 製造番号(製造番号は製品毎に異なります) ' strVisaAddress ="USB0::0x0B3E::0x1011::AB123456::INSTR"

' Create the Resource Manager object

'(最初は VISA Global Resource Manager で試みます 'リソースが見つからない場合、アジレント製 Resource Manager で試みます)

On Error Resume Next

Set rm = CreateObject("VISA.GlobalRM")

If rm Is Nothing Then

Set rm = CreateObject("AgilentRM.SRMCls")

End If

On Error GoTo 0

' VISAセッションをオープンします Set io = rm.Open(strVisaAddress, NO_LOCK)

' シリアル通信( RS232C)の追加属性を設定します If io.HardwareInterfaceType = 4 Then

Set serial = io

serial.BaudRate = 19200

'ボーレート  19200bpsserial.DataBits = 8 'データ長  8ビット serial.StopBits = ASRL_STOP_ONE

'ストップビット長 1ビット

serial.Parity = ASRL_PAR_NONE

'パリティ 未使用

PMP_IF A-33

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serial.FlowControl = ASRL_FLOW_XON_XOFF

' フロー制御  Xon/offserial.EndIn = ASRL_END_TERMCHAR ' 入力ターミネートキャラクタ  LFserial.EndOut = ASRL_END_TERMCHAR ' 出力ターミネートキャラクタ  LFEnd If

' PMP本体のリセットをします io.WriteString "*RST"

' PMP本体の ID を問い合わせます Dim strIDN As String

io.WriteString "*IDN?"

'ID問い合わせコマンド *IDN?送信 strIDN = io.ReadString(256)

' 受信バッファーから 256バイト読 ' み込み、 strIDN 変数に代入

' この例題は、チャンネル/電圧/電流/トリガ電圧/トリガ電流の値を設定します Dim iChannel As Integer

Dim dVolt As Double

Dim dCurr As Double

Dim dVoltTrig As Double

Dim dCurrTrig As Double

iChannel = 1 'channel

' チャンネル設定値 1dVolt = 5 'volts ' 電圧設定値 5VdCurr = 1.5 'amps ' 電流設定値 1.5AdVoltTrig = 6 'volts ' トリガ電圧設定値 6VdCurrTrig = 2.5 'amps ' トリガ電流設定値 2.5A

' チャンネルの設定をします io.WriteString ":INST:NSEL" & Str$(iChannel)

' 即時に電圧の設定をします io.WriteString ":VOLT" & Str$(dVolt)

' 即時に電流の設定をします io.WriteString ":CURR" & Str$(dCurr)

' トリガ時の電圧を設定します io.WriteString ":VOLT:TRIG" & Str$(dVoltTrig)

' トリガ時の電流を設定します io.WriteString ":CURR:TRIG" & Str$(dCurrTrig)

' 出力 ONの設定をします io.WriteString ":OUTP ON"

A-34 PMP_IF

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付録

'トリガコマンド送信前の出力電圧/電流の計測をします Dim dCurrMeasure As Double

io.WriteString ":MEAS:VOLT:DC?"

' 出力電圧問い合わせコマンド送信 dVoltMeasure = Val(io.ReadString(256)

' 受信バッファーから 256バイト読' み込み、文字列を数値に変換して、' dVoltMeasure 変数に代入

io.WriteString ":MEAS:CURR:DC?"

' 出力電流問い合わせコマンド送信 dCurrMeasure = Val(io.ReadString(256)

' 受信バッファーから 256バイト読' み込み、文字列を数値に変換して、' dCurrMeasure 変数に代入

'トリガサブシステムを起動した後、トリガコマンドを送信します io.WriteString ":INIT:SEQ1"

'イニシエイトシーケンス1を送信

io.WriteString "*TRG"

'トリガコマンドを送信

'トリガコマンド送信後の出力電圧/電流の計測をします io.WriteString ":MEAS:VOLT:DC?"

'出力電圧問い合わせコマンド送信

dVoltMeasure = Val(io.ReadString(256))

'受信バッファーから 256 バイト読'み込み、文字列を数値に変換して、' dVoltMeasure 変数に代入

io.WriteString ":MEAS:CURR:DC?"

'出力電流問い合わせコマンド送信 dCurrMeasure = Val(io.ReadString(256))

'受信バッファーから 256 バイト読'み込み、文字列を数値に変換して、 ' dCurrMeasure 変数に代入

' 機器エラーの問い合わせをします Dim strErr As String

io.WriteString ":SYST:ERR?"

' システムエラー問い合わせコマンド送信 strErr = io.ReadString(256)

' 受信バッファーから 256バイト読み込み、' strErr変数に代入

' VISAセッションをクローズします io.Close

' Close コマンド発行

End Sub

PMP_IF A-35

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A.6 仕様特に指定のない限り、インターフェース仕様は下記の条件に準じます。

インターフェース共通 仕様

メッセージング プロトコル

IEEE Std 488.2-1992

SCPI Specification 1999.0 仕様に準拠

RS232C ハードウェア EIA232D 仕様に準拠

D-SUB9 ピンコネクタ(オス) *1

*1. ケーブルはクロスケーブル(ヌルモデムケーブル)を使用。

ボーレート :1200, 2400, 4800, 9600, 19200, 38400 bps

データ長 8 Bit、ストップビット 1Bit、パリティビットなし

フロー制御  X-Flow/ なし

プログラムメッセージターミネータ

受信時 LF、送信時 CR/LF

GPIB ハードウェア IEEE Std 488.1-1987 仕様に準拠

SH1, AH1,

T6, L4, SR1, RL1, PP0, DC1, DT1, C0, E1

プログラムメッセージターミネータ

受信時 LF or EOI、送信時 LF + EOI

プライマリアドレス 1 ~ 30

USB ハードウェア USB2.0 仕様に準拠、通信速度 12 M bps( FullSpeed)

プログラムメッセージターミネータ

受信時 LF or EOM、送信時 LF + EOM

デバイスクラス USBTMC-USB488 デバイスクラス仕様に準拠

A-36 PMP_IF

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索引

C

CONDitionレジスタ - - - - - 2-39

E

ENABle レジスタ - - - - - - - 2-39EVENtレジスタ - - - - - - - - 2-39

G

GPIB

- - - - - - - - - - - - - - - - - 1-8

I

IEEE Std 488.2

- - - - - - - - - - 1-2

N

NRf

- - - - - - - - - - - - - - - - - 1-19Numeric - - - - - - - - - - - - - - 1-19

O

OPERationステータスレジスタ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-44

P

PON( PowerON)ビット - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-26

Q

QUEStionableステータスレジスタ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2-47

R

RS232C

- - - - - - - - - - - - - - - 1-4プロトコル - - - - - - - - - - - 1-7

S

SCPI

- - - - - - - - - - - - - - - - - -1-2

U

USB

- - - - - - - - - - - - - - - - - 1-11

V

VISA ライブラリ - - - - - - - - -1-3

いイベントステータスレジスタ 2-43

えエラーリスト - - - - - - - - - - - A-9エラー/イベントキュー - - -A-27

おオプション - - - - - - - - - - - - 1-13

きキャラクタデータ - - - - - - - 1-18共通コマンド - - - - - - - 1-17, 2-2

くクエリ - - - - - - - - - - - - - - - - 1-16

こコマンド

解説 - - - - - - - - - - - - - - - 1-21記述方法 - - - - - - - - - - - - 1-15単位 - - - - - - - - - - - - - - - 1-20処理時間 - - - - - - - - - - - - A-12

PMP_IF I-1

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さサンプルプログラム - - - - - A-29

し出力オン/オフ ディレイ機能

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A-22出力変更コントロール - - - - A-20

すステータスバイトレジスタ - 2-41ステータスレジスタ - - - - - 2-40

ちチュートリアル - - - - - - - - - A-13

つ通信エラーの表示 - - - - - - - A-28

て電圧 / 電流の測定 - - - - - - - A-23電圧と電流 - - - - - - - - - - - - A-15

と動作の完了待ち - - - - - - - - - A-24トランジションフィルタ - - 2-39

ひ表記について - - - - - - - - - - - - - ii

ふブールデータ - - - - - - - - - - 1-18

めメッセージ

一覧 - - - - - - - - - - - - - - - - A-2

りリモートコントロール

エラーリスト - - - - - - - - - A-9サンプルプログラム - - - A-29チュートリアル - - - - - - A-13デフォルトの状態 - - - - - - 1-22トリガ機能 - - - - - - - - - - 2-23メモリ機能 - - - - - - - - - - 2-22

れレジスタ - - - - - - - - - - - - - A-25

I-2 PMP_IF

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- 保 証 -この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査を経て、その性能は規格を満足していることが確認され、お届けされております。弊社製品は、お買上げ日より1年間に発生した故障については、無償で修理いたします。但し、次の場合には有償で修理させていただきます。

1. 取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障、損傷。

2. 不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。3. 天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。

なお、この保証は日本国内に限り有効です。This warranty is valid only in Japan.

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多出力直流安定化電源 PMPシリーズ  取扱説明書