発行:2019年5月31日

2018年度

対象期間 2018年4月1日～2019年3月31日

更新:2019年8月17日

まえがき

代表取締役 岡田 純二目次

地球環境やエネルギー供給に対する問題意識が高まっている中で、私たちは電気や化石

燃料を必要な時に、必要な分だけ上手に使う事が求められています。

電気を使う時にはその資源を無駄なく使う。

当社の商品は「無駄なく使う事」を重要なポイントとして開発されています。

特許取得済みのタイマー機能や、マイコンで制御されたヒーターコントロールにより、

多くの節電型モデルを生み出してきました。

ユーレックスでは、商品開発で培われた技術を生かした新たな商品やサービスを生み出

す事で、作り手の私たちはもちろんですが、使っていただくお客様の元でも環境負荷低

減につなげられるような環境活動に取組んでいます。

目次

1. 会社概要 ・・・・・・・・ P2

2. 環境方針 ・・・・・・・・ P3

3. 環境管理体制図・・・・・・ P4

4. 製品紹介・・・・・・・・・ P5

5. 環境目標・・・・・・・・・ P6

6. 環境活動への取組み・・・・ P7

7. 環境目標への取組内容・・・ P8

8. 環境目標と実績・・・・・・ P9

9. 取組結果と考察・・・・・・ P10～14

10.リサイクル活動への取組・・ P15

11.環境教育と対応訓練・・・・ P16

12.環境コミュニケーション・・ P17～20

13.代表者の見直しと評価・・・ P21

14.環境法規関連の遵守状況・・ P22

1 会社概要

会社名

所在地

ユーレックス株式会社

環境方針

長野県茅野市玉川上原山林間工業公園

代表者名 代表取締役 岡田 純二

環境管理責任者 工場長 武田 和文

資本金 40,000 千円

事業内容

家庭用電化製品の設計・製造・加工及び販売家庭用電化製品のアフターサービスドリルの再研磨

従業員数 42名

売上高 394,128千円

主要製品生産量 16,744台

自然豊かな八ヶ岳の麓にユーレックスの工場はあります。

ユーレックス社屋

認証の対象範囲 全組織を対象とする

～ 環境経営理念 ～

1 環境保全に関連する法律・条例・協定・その他の要求事項を遵守します。

2 当社の事業活動において次の事項を重要課題とし、目標を設定した上で取り組みます。

① 資源の有効活用とエネルギーの有効活用に努める。

② 廃棄物の分析を行い、排出される破棄物については分別とリサイクルに努める。

③ 水資源の有効利用に努める。

④ 製品のライフサイクルに配慮した製品開発・資材調達に努める。

3 アフターサービスの充実とメンテナンスにより、商品の長寿命化に努めます。

4 全従業員に環境方針を周知徹底し環境保全活動の向上と継続的な改善に努めます。

2 環境経営方針

郷土信州の豊かな自然を愛し、その恩恵への感謝を持ち続けながら、

日々向上していくための努力を惜しまず、信頼される企業となることを目指す。

制定日 2018年7月30日ユーレックス株式会社

代表取締役 岡田 純二

上質で快適な生活実現のための製品を開発・提供していくとともに、顧客の生活に寄り

添ったサービスを通じて、顧客からの信頼を得られることを目指す。環境活動を経営管理

上の重要事項と位置付け、環境行動指針を定め環境負荷低減に取り組んでいく。

～ 環境経営方針 ～

～ 環境経営行動指針 ～

3 環境管理体制図

各課の主な役割

生産管理課

業務係 業務効率の向上。業務ミスの削減

受付係 印刷枚数の削減。入力業務の効率向上

製造係 生産効率の向上と工程内不良の削減

研磨課 研磨係 段取り時間の削減と作業効率の向上

技術課 技術係 環境配慮型製品の開発

品質管理課 品質管理係 不良部材の削減

代表者代表取締役

工場長環境管理責任者

EA21 推進委員会

環境事務局

研磨課生産管理課 品質管理課技術課

対象範囲は全組織・全活動とする。

4 製品紹介

日本製のオイルヒーターはユーレックスだけ！！

快適な生活環境をご提案いたします。

ユーレックスのオイルヒーターはマイコンでヒーターを制御します。必要な電気を必要な時に必要なだけ使う賢い暖房機です。

5 環境経営目標

項目基準値

（基準年度）2017年

2018年度（当期目標値）

2019年度（目標値）

2020年度（目標値）

二酸化炭素排出量の削減

購入電力128,893kWh

66,766(kg-CO2)

128,893kWh667,666(kg-CO2)

維持管理

128,893kWh667,666(kg-CO2)

維持管理

128,893kWh667,666(kg-CO2)

維持管理

灯油使用量（冬季）

12,813L31,929(kg-CO2)

12,650L31,514(kg-CO2)

▲1.3％

11,620L31,514(kg-CO2)

維持管理

11,620L31,514(kg-CO2)

維持管理

廃棄物排出量の削減

一般廃棄物 485kg497.7kg維持管理

497.7kg維持管理

497.7kg維持管理

水道使用料の削減

節水329㎥維持管理

346.1㎥維持管理

346.1㎥維持管理

346.1㎥維持管理

グリーン購入

グリーン購入

（事務用品）

95％維持管理

95％維持管理

95％維持管理

95％維持管理

環境配慮製品環境配慮型製品の開発

環境効率検討による目標値の達成

環境負荷2％の削減（既存機種との比較）上記により、製品価値を20％向上させる

時期開発モデルに関して、環境効率検討による目標値の設定。

環境効率検討による目標値の達成

環境負荷2％の削減（既存機種との比較）上記により、製品価値を20％向上させる

社会貢献会社周辺の清掃活動

会社周辺の清掃（2回/年）

会社周辺の清掃（2回/年）環境イベント参加（2回/年）

会社周辺の清掃（2回/年）環境イベント参加（2回/年）

会社周辺の清掃（2回/年）環境イベント参加（2回/年）

当期および中期の環境目標値

※ 購入電力の二酸化炭素排出係数は2016年度 中部電力(株)の排出係数 0.48kg-CO2 を使用し算出しました。

※ 灯油の二酸化炭素排出係数は 0.0679kg-CO2/MJ を使用し算出しました。

（特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出量の算定に関する省令（経済産業省・環境省）より）

6 環境活動への取組み

ユーレックスでは本来業務の改善を主軸とした環境活動を実施しています。

各部門にて改善項目と達成目標を検討した実行計画書を作成。

実行計画で計画した内容にそって業務改善を実施。

実施した結果と計画を比較し確認。毎月開催される定例会にて計画の進捗と実績値を報告。

できていない項目に関しては改善案を作成。

未達成で終わってしまった去年の目標はもちろんだけど、今年はどんな事に取組もうかな。

限られた時間でどれだけ効率よくできるか。毎日が勉強です！

達成できていない計画もあるわね。

できなかった計画はこの改善策で取り戻すように頑張ろう！

今月の結果です。

頑張ります！

7 環境目標に対する取組内容

担当部門別の主な取組内容

項目 主な取組内容 担当部門

二酸化炭素排出量の削減・電気使用量・灯油使用量

暖房機・業務効率を向上させ残業時間を短縮させる。・残業を行う場合の作業場所を設定する。

全体

生産効率の向上目標 少人数での量産・ラインレイアウトの変更・管理フォーマットの作成と見直し・実績表の記録と掲示

生産管理課製造係

受入部材の品質向上 ＝ 生産効率の向上目標：昨対 不良発生率 3％以下（海外メーカー）・メーカーとの協議。・作業指示書の見直し及び修正。・過去トラのまとめ

品質管理課

研磨作業の効率向上目標：昨対 10％の作業本数向上・業務分担の明確化・教育方法の見直し・自動研磨機の教育

研磨課

業務効率の向上（社内ミスの撲滅）目標：作業ミス 0件・運営ルールの確立と周知・サーバー整理・Web集荷の活用

生産管理課業務係

一般廃棄物排出量の削減

古紙の分別・コピー用紙・雑古紙分別教育・ゴミ置き場マップの掲示と周知・分別ルールの説明会（2回/年）

全体

節水

水漏れ確認・週末に水道メーターの確認貯水タンクの設置・貯水タンクの活用

全体

8 環境経営目標と実績

項目基準値

（基準年度）2018年度

（当期目標値）2018年度（実績値）

判定

二酸化炭素排出量の削減

購入電力128,893kWh

66,766(kg-CO2)

128,893kW66,766(kg-CO2)

維持管理

136,395kWh65,470(kg-CO2)

6％の増加×

灯油使用量（冬季）

12,813L31,929(kg-CO2)

12,650L31,523(kg-CO2)

維持管理

11,620L28,934(kg-CO2)

▲8％〇

廃棄物排出量の削減

一般廃棄物 485kg 497.7kg483.65kg▲3％ ○

水道使用料の削減

節水 329.5㎥346.1㎥維持管理

331.6㎥▲8％ 〇

グリーン購入グリーン購入（ 事務用品 ）

比率 95％※購入した事務用のグリーン購入率

95％維持管理

100％ ○

環境配慮製品環境配慮型製品の開発

-

環境効率検討による目標値の達成

環境負荷2％の削減（既存機種との比較）上記により、製品価値を20％向上させる

既存製品の環境負荷を確認し次期開発モデルへの開発指標を作成した。

目標値設定が無いため判定無し

社会貢献会社周辺の清掃活動

会社周辺の清掃（2回/年）

会社周辺の清掃（2回）環境イベント参加（1回）

○

各項目の実績一覧

※ 購入電力の二酸化炭素排出係数は2017年度 中部電力の丙出係数 0.48kg-CO2 を使用し算出しました。

9 取組結果と考察

購入電力量の削減

105,369 95,391 114,086

128,893 136,395

3,614 3,582

2,703 2,492

2,872

0

1,000

2,000

3,000

4,000

90,000

100,000

110,000

120,000

130,000

140,000

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

使用量実績

原単位実績

使用電力量 原

単位

kWh

2018年度目標値 実 績 判定

128,893kWh 136,395kWh ×

電力使用量の推移

来期以降の課題

主な取組内容 担当 結果

生産効率の向上目標 少人数での量産

生産管理課製造係

予定していた人数では量産に遅れが発生してしまったため、増員を行って対応した。

受入部材の品質向上 ＝ 生産効率の向上目標：不良発生率3%以下（海外メーカー）

品質管理課海外メーカーからの調達部材に外観上の不具合が多く発生。来期の課題となった。

研磨作業の効率向上目標：昨対 10％向上

研磨課

作業数 10％向上目標である10％の向上は達成する事ができたが、段取り時間の短縮に関しては未着手となった。

業務効率の向上生産管理課業務係

社内ミス発生件数 0件達成！！

目標値を達成する事ができませんでした。夏の暑さ対策として事務所にエアコンを新設したことや、製造ラインでのスポットエアコンのフル稼働など、目標を設定した時期には想定していなかった事が続いたことと、残業時間に増加に伴う使用電力の増加が主な原因です。業務の見直しはもちろんですが、計画時に想定していなかったことが発生した場合に、速やかに計画をみなす事ができる仕組み作りが必要です。

各部門の実行計画に対する進捗に大きな遅れが2年連続で続いています。計画自体の見直しや、人員配置の再検討も必要だと考えています。

9 取組結果と考察

灯油使用量の削減

10,088 10,088

13,203

12,813

11,620

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

14,000

15,000

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

灯油使用量

L

2018年度目標値 実 績 判定

12,650 L 11,620 L 〇

灯油使用量の推移

今後の課題

目標を達成する事ができました。今期は暖冬傾向であった事もあり、昨年実績よりも約10％の削減となりました。使用量では削減する事ができましたが、誰もいない作業場で暖房機をつけたままの状態もみられましたので、注意喚起を徹底します。

残業を行う際に、各所でちらばって作業を行うのではなく、事務仕事は事務所で、作業は1か所に集まって行うことが徹底できていませんでした。今後の課題として、本格的に灯油を使い始める前に、上記の事を周知徹底する事を行います。

9 取組結果と考察

一般廃棄物の削減

440 394 350 484 484

63.4

42.7

22.119.5 19.99

0

10

20

30

40

50

60

70

0

100

200

300

400

500

600

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

一般廃棄物量 原

単位

kg

昨年の反省から、大きな環境変化があった時に目標値の見直しを行う事を行いました。

昨年実績とほぼ同等の排出量となり、結果は達成となりますが、その月に排出し計量すべき廃棄物が、失念により排出されず翌月の排出となってしまう部門が見られましたので、来期の課題といたします。これまでの活動により、廃棄物の分別については従業員にしっかり根付いたと判断しています。

2018年度目標値 実 績 判定

497.7kg 483.65kg ○

排出量の推移

当月に排出すべきものが翌月にずれてしまうと、原単位での結果にずれが生じます。

この事をもう一度、従業員に周知し失念することがないよう、朝礼での呼びかけや、各部門毎のルールを設定し、毎月正しく計量できるよう再検討を行います。

来期以降の課題

9 取組結果と考察

水道使用量の削減

2018年度目標値 実 績 判定

346.1㎥ 331.6㎥ 〇

総量は昨年から増加しましたが、一人当たりの使用量では昨年よりも削減する事ができました。活動自体に工夫をし、従業員が達成する事を意識できる継続した活動を今後も実施します。

来期以降の課題

266㎥ 234㎥ 251㎥ 332㎥

332㎥

359人373人

418人

580人614人

200

300

400

500

600

700

0

100

200

300

400

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

水道使用量

従業員数（延数）

水道使用量と従業員数（延数）の推移

㎥ 人

0.74

0.62

0.60 0.57 0.54

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

水道使用量

従業員一人当たりの使用量の推移

㎥

人員増加に伴い使用量は増加していますが、目標は達成する事ができました。水に関しては、生活用水として使用しているため継続した注意喚起活動を実施いたします。

10 リサイクル活動への取組み

長年ご使用された当社の商品をお客様より回収し社内で分別を行っています。

分別された資源は契約会社により再資源化され、様々な利用目的のために使用されています。

回収はホームページや製品カタログなどでお客様にご案内しています。

2018年度はお客様より225台の製品を回収しました。

オイル

燃料として再利用されます。電子基板

樹脂と有価物に分別されます。

樹脂はセメント材料として。

有価物は金と銀として再生されます。

電源コード

銅とゴムに分別されます。

ゴムは燃料として再利用されます。

鉄

融解して鉄として再利用されます。

樹脂（ABS)

樹脂として再利用されます。

11 環境教育

環境教育

EA21の理解を深めるために勉強会を実施しています。

教育完了後は教育訓練実績表にて未教育の社員が出ないよう管理し全員への教育を目標にしています。

環境推進委員会

環境推進委員会は毎月１回定例開催しています。推進委員会では前月の目標値と実績値の報告を行い、結果に問題点が発生している場合には是正検討を行います。

環境推進委員会での定例会で、各部門の実行計画に対する進捗確認も行っています。

12 環境コミュニケーション

リサイクル活動

緑化活動

使用済み切手の回収を行っています。

駐車場にある花壇には今年も色とりどりの花が咲きました。

忙しい日々の中で肩の力を抜ける憩いの場になりました。

社内の自動販売機にキャップ回収BOXを設置。

2018年度は21.2kg（約,9,500個）のキャップを回収しました。

12 環境活動及び緊急時の対応訓練

工業公園内清掃活動

工業公園内の清掃活動に参加しています。

緊急時の対応訓練

灯油の流出に対する訓練と消火活動の訓練を社内で実施しました。

12 環境コミュニケーション

ありがとうの木

今年も感謝の木を育てました。

お客様から頂いた感謝のお言葉が従業員の士気を高めます。今後もユーレックスは感謝の木を育て続けます。

12 環境コミュニケーション

お客様から頂いたアンケートの結果

ユーレックスでは、商品の品質向上や商品開発のために、ご購入頂いたお客様にアンケートを実施しています。

大変満足

26.8％

満足

55.4％

普通

16.0 ％

やや不満

1.4％

不満

0.4％

満足度調査

ご回答者数 671人

※2017年度アンケートより

約80％のお客様に満足とご回答頂きました。

アンケートでご記入いただいたお客様の声を反映した、既存モデルの改善や新モデルの開発を検討いたします。

お客様から頂いたコメント

細かく設定できるタイマーがあり、機能は必要十分。今回オイルヒーターの検討を始めて、初めて国産のオイルヒーターがあるのを知りました。他社商品と比較しても商品力は十分高いと思います。よい製品を購入できてよかったです！

他社製品と迷ったのですが、日本製の魅力で決めました。子犬の為に就寝時にも使用しています。ゆっくり、じんわり優しい暖かさのオイルヒーター。私は大好きです。

13 代表者の見直しと評価

環境活動に対し、全従業員が真剣に取組んでいることは日々の業務報告等から理解してい

たが、環境活動計画書はそれを反映していないものとなってしまった。

特に原単位については、未達成項目が多くなってしまっている。このような事象に対し、

適切な分析や対応策を取る事ができなかったことは非常に残念である。

売上をベースに算出している原単位項目では、売上構成要素毎の環境負荷が大きく異なっ

ているため、例え総売上が同じでも、実際の使用量は大きく異なる場合がある。

従って、今後は総売上ではなく、各構成要素毎に計画を立案し、それを元に実績を把握し

ていくようにしてもらいたい。

代表取締役 岡田 純二

14 環境法規関連の遵守状況

法規の名称該当すべき要求事項（対応すべき事項）

備考 判定

廃棄物処理法

委託基準 一廃収集業者の許可確認 ○

委託基準産廃収集運搬処理業者の確認及び契約

○

保管基準 ○

マニフェスト交付 ○

産業廃棄物管理票交付等状況報告書の提出

○

水銀使用製品廃棄物 〇

消防法 危険物の適正管理 ○

容器リサイクル法 包装材料使用台帳の作成 ○

家電リサイクル法社内にて使用している家電製品

○

小型家電リサイクル法社内にて使用している小物家電製品

○

フロン排出抑制法エアコンコンプレッサードライヤー

〇

当社の企業活動に伴い適用される環境関連法規は下記の通りです。

環境管理責任者が中心となり法規の順守状況についてチェックを行い、現在及び過去3年間で問題のない事を確認いたしました。

同様に関係機関及び顧客・近隣住民からの苦情、訴訟もございませんでした。

発行 2016年6月1日