野草等を用いたファイトレメディエーション実験 社会応用を...
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野草等を用いたファイトレメディエーション実験
社会応用を目指して
川崎市環境総合研究所共同研究事業成果報告会 170316
東京都市大学総合研究所・環境学部併任教授飯島健太郎
植物で環境浄化/ファイトレメディエーション
出典:王効挙・李法雲・岡崎正規・杉崎三男(2004):ファイトレメディエーションによる汚染土壌修復、埼玉県環境科学国際センター報第3号、pp.114-123
どこに、どんな汚染?(土壌サンプリング調査が基本)
出典:平田健正(2001):土壌汚染と対応の実務
野草を用いた重金属汚染土壌の浄化の研究
(目的)植物の形態的特性(根の深さ)に着目し、効果的に土壌中の重金属対策を行う
〇根からの吸収・吸着処理
〇地下水への浸透抑制(不溶化促進)
供試植物根系深さに着目 アカザ メンカ シバ
28年度実験/模擬汚染土壌の作製
濃度別実験区(含有量設定)
Cont.
50mg/kg
150mg/kg (環境基準)
500mg/kg
模擬汚染土壌作製直後の土壌Pb分析値
実験区設定 Pb含有量(mg/kg)
Pb溶出量(mg/L)
Cont. 7 < 0.005
50mg/kg区 61 < 0.005
150mg/kg区 186 < 0.005
500mg/kg区 586 < 0.005
供試植物の生育
アカザ メンカ シバ
実験初期には、実験区ごとの若干の生育差が認められたか、その後500mg/kg区も含め、いずれも生育は旺盛。
川崎市環境総合研究所・東京都市大学連携型共同研究事業
ブラウンフィールドにおけるファイトレメディエーション導入の共同研究
供試植物
アカザ メンカ シバ
その他の植物も検討中
29年度実験研究行程
播種・植栽調整
生育(重金属吸収)
【サンプリング】 【サンプリング】(8月~9月頃) (10月~11月頃)
分析
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
土壌分析
供試植物:アカザ・メンカ・シバ根圏深さ(深層・中層・表層)に着目 表層は飛散防止対策にも
基準値以下への浄化能試算へ
遊休地であればこそ許容される時間軸に基づき、ファイトレメディエーションの導入時の浄化能の試算(バイオマス吸収量×時間)を行う。
ご清聴ありがとうございました。