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24
CLUSTERPRO ® X for Windows PPガイド (SQL Server ログシッピング) 2020.04.17 01

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CLUSTERPRO® X for Windows

PPガイド

(SQL Server ログシッピング)

2020.04.17

第01版

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改版履歴

版数 改版日付 内 容

1 2020/04/17 新規作成

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© Copyright NEC Corporation 2020. All rights reserved.

免責事項

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また、お客様が期待される効果を得るために、本書に従った導入、使用および使用効果につきましては、

お客様の責任とさせていただきます。

本書に記載されている内容の著作権は、日本電気株式会社に帰属します。本書の内容の一部または全部

を日本電気株式会社の許諾なしに複製、改変、および翻訳することは禁止されています。

商標情報

CLUSTERPRO® X は日本電気株式会社の登録商標です。

Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。

本書に記載されたその他の製品名および標語は、各社の商標または登録商標です。

その他のシステム名、社名、製品名等はそれぞれの会社の商標及び登録商標です。

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目次

はじめに ................................................................................................................................ i

対象読者と目的 ..................................................................................................................................................i 適用範囲 ............................................................................................................................................................i CLUSTERPRO マニュアル体系 ........................................................................................................................ ii 本書の表記規則 ............................................................................................................................................... iii 最新情報の入手先 ............................................................................................................................................ iv

第 1 章 SQL Server ....................................................................................... 1

機能概要 .......................................................................................................................................................... 1 機能範囲 .......................................................................................................................................................... 1 動作環境 .......................................................................................................................................................... 1 構成情報 .......................................................................................................................................................... 2 構築手順 .......................................................................................................................................................... 7 運用手順 ........................................................................................................................................................ 12

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i

はじめに

対象読者と目的

『CLUSTERPRO® PPガイド』は、クラスタシステムに関して、システムを構築する管理者、およびユーザー

サポートを行うシステムエンジニア、保守員を対象にしています。

本書では、CLUSTERPRO環境下での動作確認が取れたソフトウェアをご紹介しています。ここでご紹介す

るソフトウェアや設定例は、あくまで参考情報としてご提供するものであり、各ソフトウェアの 動作保証をす

るものではありません。

適用範囲

本書は、 以下の製品を対象としています。 CLUSTERPRO X 4.1 for Windows CLUSTERPRO X 4.2 for Windows

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ii

CLUSTERPRO マニュアル体系

CLUSTERPRO のマニュアルは、以下の 6 つに分類されます。各ガイドのタイトルと役割を以下に示しま

す。

『CLUSTERPRO X スタートアップガイド』 (Getting Started Guide)

すべてのユーザーを対象読者とし、製品概要、動作環境、アップデート情報、既知の問題などについて記載

します。

『CLUSTERPRO X インストール&設定ガイド』 (Install and Configuration Guide)

CLUSTERPRO を使用したクラスタシステムの導入を行うシステムエンジニアと、クラスタシステム導入後

の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO を使用したクラスタシステム導入から

運用開始前までに必須の事項について説明します。実際にクラスタシステムを導入する際の順番に則して、

CLUSTERPRO を使用したクラスタシステムの設計方法、CLUSTERPRO のインストールと設定手順、設

定後の確認、運用開始前の評価方法について説明します。

『CLUSTERPRO X リファレンスガイド』 (Reference Guide)

管理者、および CLUSTERPRO を使用したクラスタシステムの導入を行うシステムエンジニアを対象とし、

CLUSTERPRO の運用手順、各モジュールの機能説明およびトラブルシューティング情報等を記載します。

『インストール&設定ガイド』を補完する役割を持ちます。

『CLUSTERPRO X メンテナンスガイド』 (Maintenance Guide)

管理者、および CLUSTERPRO を使用したクラスタシステム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を

対象読者とし、CLUSTERPRO のメンテナンス関連情報を記載します。

『CLUSTERPRO X ハードウェア連携ガイド』 (Hardware Feature Guide)

管理者、および CLUSTERPRO を使用したクラスタシステムの導入を行うシステムエンジニアを対象読者

とし、特定ハードウェアと連携する機能について記載します。『インストール&設定ガイド』を補完する役割を

持ちます。

『CLUSTERPRO X 互換機能ガイド』 (Legacy Feature Guide)

管理者、および CLUSTERPRO を使用したクラスタシステムの導入を行うシステムエンジニアを対象読者

とし、CLUSTERPRO X 4.0 WebManager、Builder および CLUSTERPRO Ver 8.0 互換コマンドに関す

る情報について記載します。

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iii

本書の表記規則

本書では、「注」および「重要」を以下のように表記します。

注: は、重要ではあるがデータ損失やシステムおよび機器の損傷には関連しない情報を表します。

重要: は、データ損失やシステムおよび機器の損傷を回避するために必要な情報を表します。

関連情報: は、参照先の情報の場所を表します。

また、本書では以下の表記法を使用します。

表記 使用方法 例

[ ] 角かっこ

コマンド名の前後

画面に表示される語 (ダイアログ

ボックス、メニューなど) の前後

[スタート] をクリックします。

[プロパティ] ダイアログ ボックス

コマンドライ

ン中の [ ]

角かっこ

かっこ内の値の指定が省略可能

であることを示します。 clpstat -s[-h host_name]

モノスペース

フ ォ ン ト(courier)

コマンド ライン、関数、パラメータ clpstat –s

モノスペース

フォント太字(courier)

ユーザーが実際にコマンドプロン

プトから入力する値を示します。

以下を入力します。 clpcl –s –a

モノスペースフ ォ ン ト(courier)

斜体

ユーザーが有効な値に置き換えて

入力する項目 clpstat –s [-h host_name]

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iv

最新情報の入手先

最新の製品情報については、以下のWebサイトを参照してください。 https://jpn.nec.com/clusterpro/

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1

第 1 章 SQL Server

機能概要

CLUSTERPRO とSQL Serverのログシッピング機能を組み合わせたクラスタ環境の構築手

順や設定例を紹介します

機能範囲

SQL Serverについては以下のWebサイトを参照してください。 https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/?redirectedfrom=MSDN&view=sql-server-2017

動作環境

本書の構築例で使用するOS、SQL Server及びCLUSTERPROのバージョンは下記の通り

です。

OS Windows Server 2019

SQL Server SQL Server 2017

CLUSTERPRO CLUSTERPRO X 4.1 for Windows (ミラーディスク)

CLUSTERPRO X 4.2 for Windows (ミラーディスク)

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第 1章 SQL Server

2

構成情報

CLUSTERPROのミラーディスク構成クラスタとSQL Serverのログシッピング機能が連携する

構成例を説明します。本構成例では、ミラーディスクを使用してクラスタ化されたSQL Server

のプライマリサーバーと、クラスタ外のセカンダリサーバーとの間でログシッピングを行います。

1. システム構成図

図1-1

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構成情報

3

2. サーバーの構成

本手順で使用する各サーバーの構成は以下の通りです。

対象 パラメータ 設定値

1台目のサーバー

・現用系クラスタノード

・ミラーディスク構成

・ログシッピングでの役割:プ

ライマリ

サーバー名 primary01

IPアドレス 192.168.1.1

クラスタパーティション E:

データパーティション F:

SQL Server のサービス

(SQL Server

(MSSQLSERVER))用の

OSアカウント

sqlserverinstance

SQL Server のサービス

(SQL Server エージェント

(MSSQLSERVER))用の

OSアカウント

sqlserveragent

2台目のサーバー

・待機系クラスタノード

・ミラーディスク構成

・ログシッピングでの役割:プ

ライマリ

サーバー名 primary02

IPアドレス 192.168.1.2

クラスタパーティション E:

データパーティション F:

SQL Server のサービス

(SQL Server

(MSSQLSERVER))用の

OSアカウント

sqlserverinstance

SQL Server のサービス

(SQL Server エージェント

(MSSQLSERVER))用の

OSアカウント

sqlserveragent

3台目のサーバー

・クラスタ外のサーバー

・ログシッピングでの役割:セ

カンダリ

サーバー名 secondary

IPアドレス 192.168.1.3

SQL Server のサービス

(SQL Server

(MSSQLSERVER))用の

OSアカウント

sqlserverinstance

SQL Server のサービス

(SQL Server エージェント

(MSSQLSERVER))用の

OSアカウント

sqlserveragent

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第 1章 SQL Server

4

3. クラスタの構成

ミラーディスク型クラスタの構成は以下の通りです。

対象 パラメータ 設定値

クラスタ クラスタ名 Cluster

言語 日本語

サーバ マスタサーバ primary01

サーバ1 primary02

インタコネクト 種別 カーネルモード

MDC mdc1

(マスタサーバのIPアドレス) 192.168.1.1

(サーバ1のIPアドレス) 192.168.1.2

フェイルオーバグループ

グループ1

・プライマリDB用グループ

タイプ フェイルオーバ

グループ名 failover

起動サーバ 全てのサーバー(primary01, primary02)

リソース (グループ1)

リソース1

・プライマリDBアクセス用IPア

ドレス

タイプ フローティングIPリソース

リソース名 fip_dbsccess

依存するリソース なし

IPアドレス 192.168.1.10

リソース2

・プライマリDBアクセス用仮

想コンピュータ名

タイプ 仮想コンピュータ名リソー

リソース名 vcom_dbaccess

依存するリソース fip_dbaccess

仮想コンピュータ名 primary10

対象FIPリソース名 fip_dbaccess

リソース3

・プライマリDBファイル用ミ

ラーディスク

タイプ ミラーディスクリソース

リソース名 md1

依存するリソース vcom_dbaccess

クラスタパーティション E:

データパーティション F:

リソース4

・プライマリDBログ共有用フォ

ルダ

タイプ CIFSリソース

リソース名 cifs

依存するリソース md1

共有フォルダ F:¥LogBackup

共有名 BackupLog

リソース5

・プライマリDBサービス起動/

停止用

タイプ サービスリソース

リソース名 service_sqlserver

依存するリソース cifs

サービス名 SQL Server

(MSSQLSERVER)

リソース6

・プライマリDBサービス起動/

停止用

タイプ サービスリソース

リソース名 service_sqlserveragent

依存するリソース service_sqlserver

サービス名 SQL Server エージェント

(MSSQLSERVER)

モニタリソース

モニタリソース1

・デフォルトで自動作成

タイプ ユーザ空間監視リソース

モニタリソース名 userw

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構成情報

5

モニタリソース2

・フローティングIPリソース作

成時に自動作成

タイプ フローティングIP監視リ

ソース

モニタリソース名 fipw1

対象リソース fip_dbaccess

モニタリソース3

・仮想コンピュータ名リソース

作成時に自動作成

タイプ 仮想コンピュータ名監視リ

ソース

モニタリソース名 vcomw1

対象リソース vcom_dbaccess

モニタリソース4

・ミラーディスクリソース作成

時に自動作成

タイプ ミラーコネクト監視リソー

モニタリソース名 mdnw1

対象リソース -

モニタリソース5

・ミラーディスクリソース作成

時に自動作成

タイプ ミラーディスク監視リソー

モニタリソース名 mdw1

対象リソース -

モニタリソース6

・CIFSリソース作成時に自動

作成

タイプ CIFS監視リソース

モニタリソース名 cfsw1

対象リソース cifs

モニタリソース7

・サービスリソース作成時に

自動作成

タイプ サービス監視リソース

モニタリソース名 servicew1

対象リソース service_sqlserver

モニタリソース8

・サービスリソース作成時に

自動作成

タイプ サービス監視リソース

モニタリソース名 servicew2

対象リソース service_sqlserveragent

モニタリソース9

・プライマリDB監視用

タイプ SQL Server監視リソース

モニタリソース名 sqlserverw

対象リソース service_sqlserveragent

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第 1章 SQL Server

6

4. SQL Serverの構成

SQL Serverの構成は以下の通りです。

以降は、下記設定での構築手順を記載します。各設定値は実際の環境に適宜置き換え

てお読みください。

インストールの設定

SQL Serverのバージョン 2017

SQL Server

(MSSQLSERVER)用のOS

アカウント

sqlserverinstance

SQL Server エージェント

(MSSQLSERVER)用のOS

アカウント

sqlserveragent

SQL Server

(MSSQLSERVER)開始モー

手動

認証モード Windows、SQL Server認証

システム管理者アカウント sa

データベースの設定

SQL Server

(MSSQLSERVER)プロトコ

ル(TCP/IP)

有効

SQL Server

(MSSQLSERVER)起動オプ

ション(masterデータファイル

パス)

F:¥DB¥master.mdf

(masterログファイルパ

ス)

F:¥DB¥mastlog.ldf

msdbデータファイルパス F:¥DB¥MSDBData.mdf

msdbログファイルパス F:¥DB¥MSDBLog.ldf

サーバー名 primary10

ログシッピングの設定

プライマリデータベースでのログバックアップの設定

バックアップ先フォルダ F:¥LogBackup

バックアップ間隔 5分

セカンダリデータベースでのログコピーの設定

コピー先フォルダ C:¥LogCopy

コピー間隔 5分

セカンダリデータベースでのログリストアの設定

リストア先フォルダ インストール時のデフォルトのDB保存パス(指定不要)

リストア間隔 5分

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構築手順

7

構築手順

CLUSTERPROのミラーディスク構成とSQL Serverのログシッピング機能が連携するクラスタ

の構築手順を構成例に基づいて説明します。

以下の手順でクラスタ化を行います。

1. SQL Server のサービス起動用のアカウントの作成

2. ミラーディスク構成のクラスタの作成

3. SQL Server インストール

4. SQL Server のクラスタ組み込み

5. ログシッピング設定

1. SQL Server のサービス起動用のアカウントの作成

primary01、primary02、secondaryで 以下のSQL Server のサービスの起動用のアカ

ウントを作成します。

SQL Server(MSSQLSERVER)

SQL Server エージェント(MSSQLSERVER)

コンピュータの管理より、アカウント sqlserverinstance、sqlserveragent を作成します。

コンピュータの管理

→ [システムツール]

→ [ローカルユーザーとグループ]

→ [ユーザー]

メニューより

→ [操作]

→ [新しいユーザー] を選択

ユーザー名に SQL Serverのサービスに設定するユーザー名を設定します。

ユーザーログオン名に sqlserverinstance、sqlserveragent を設定

パスワードを設定

[ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要]がチェックされている場合は

チェックをはずしておく(サービスの起動ができない)。

デフォルトでは パスワードに期限があるので、

[パスワードを無期限にする]にチェックをする、または 運用で回避するなど考慮が

必要。

2. ミラーディスク構成のクラスタの作成

CLUSTERPROを使用して、ミラーディスク構成のSQL Serverプライマリサーバークラス

タを作成します。

対象サーバーは、プライマリサーバーprimary01とprimary02です。

作成されるフェイルオーバグループの構成

グループ リソース

failoverグループ fip_dbaccess

vcom_dbaccess

md1

cifs

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第 1章 SQL Server

8

3. SQL Serverインストール

primary01、primary02、secondaryでSQL Serverをインストールします。

以下の設定値を デフォルトから変更します。

サーバーの構成

→ [サービスアカウント]

以下のサービスのアカウントと パスワードを更新

SQL Server(MSSQLSERVER)

→ sqlserverinstance

SQL Server エージェント(MSSQLSERVER)

→ sqlserveragent

以下のサービスのスタートアップの種類を 手動 に更新

SQL Server(MSSQLSERVER)

→ 手動

インストール完了後、構成マネージャから設定変更をします。

サービス は停止した状態で、

[SQL Server ネットワークの構成]

[MSSQLSERVER のプロトコル]

[TCP/IP] を 有効 にする。

SQL Server のサービスを再起動して反映します。

(次回再起動時に 有効になる)

フォルダの権限設定をします。

primary01、primary02(グループfailover が動作中の状態)で、データベース共有用、ロ

グバックアップ用のフォルダにアクセス権を設定します。 F:¥DB ¥LogBackup

フォルダを右クリックして

[プロパティ] を選択、

→ [セキュリティ]

以下のユーザーを 追加する。

sqlserverinstance:フルコントロール

sqlserveragent:フルコントロール

グループfailoverをフェイルオーバさせ、primary02 でも フォルダのアクセス権設定をし

ます。

ノード毎にOSユーザーの内部IDが違うため、プロパティから確認できる クラスタの相手

ノード側で権限設定した情報は、ユーザー名ではなく IDが表示されます。

primary02 でアクセス権の設定が完了したら、グループfailoverをフェイルバックしておき

ます。

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構築手順

9

4. SQL Serverのクラスタ組み込み

SQL Server をクラスタに組み込みます。

以下の SQL Server 起動/停止用、監視用のリソースを追加します。

グループ リソース

failoverグループ service_sqlserver

service_sqlserveragent

モニタリソース

sqlserverw

CLUSTERPRO のリソースを作成する前に、SQL Server をクラスタ用に設定変更しま

す。

master DBを共通化します。

primary01、primary02 で構成マネージャを起動します。

サービス SQL Server(MSSQLSERVER) の起動時のオプションを指定します。

[SQL Serverのサービス]

→ [SQL Server(MSSQLSERVER)]のプロパティ

→[起動時のパラメーター] タブを選択

-d、-l オプションを クラスタのミラーディスク上に設定する。 -d F:¥DB¥master.mdf -l F:¥DB¥mastlog.ldf

以下は、primary01 でのみ実施します。

master.mdf、mastlog.ldf をインストール先から ミラー上(F:¥DB)にコピーします。

SQL Server のサービスを再起動して反映します。

(次回再起動時に 有効になる)

SQL Server のサービスを起動した状態にします。

primary01 でSQL Server のサーバー名を クラスタの仮想コンピュータリソースで設定

した値(primary10)にします。 > use master

> go

> select @@servername

> go

> sp_dropserver ‘primary01’

> go

> sp_addserver ‘primary10’ , local

> go

> select @@servername

> go

SQL Server のサービスを再起動して反映します。

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第 1章 SQL Server

10

msdb DBを共通化します。

primary01 でmsdb のパス情報を更新します。 > alter database msdb modify file ( name = MSDBData , filename

= 'F:¥DB¥MSDBData.mdf' )

> go

> alter database msdb modify file ( name = MSDBLog , filename

= 'F:¥DB¥MSDBLog.ldf' )

> go

MSDBData.mdf、MSDBLog.ldf をインストール先から ミラー上(F:¥DB)にコピーしま

す。

SQL Server のサービスを再起動して反映します。

primary01、secondaryに サービス SQL Server エージェント(MSSQLSERVER)を

起動するユーザーを データベースインスタンスのログイン ユーザーとして登録します。

SQL Server Management Studio を起動する

[セキュリティ]

→ [ログイン]

→ 右クリックして [新しいログイン]

ログイン名:sqlserveragent

「windows 認証」 を選択

サーバーロール指定画面で 「sysadmin」権限を追加

以上が 完了したら、SQL Server のサービスをCLUSTERPRO のサービスリソースに

登録します。

5. ログシッピング設定

プライマリサーバーとセカンダリサーバーでSQL Serverのログシッピング設定を行いま

す。

secondary で ログコピー先フォルダを作成します。

C:¥LogCopy

ログリストア先のフォルダは SQL Server インストール時のものをそのまま使用します。

ログシッピングの設定をします。

primary01 で SQL Server Management Studio を起動します。

サーバー名:primary01、認証:SQL Server 認証、ログイン:sa を指定して接続します。

対象の データベースを作成します。

データベースファイルを作成するパスを クラスタのミラーディスク上に設定します。

作成済の F:¥DB を使用する。

データベースを右クリックして

[タスク]

→[トランザクションログの配布]

を選択し、[データベースのプロパティ]を開く。

[ログ配布構成のプライマリデータベースとして有効にする]にチェックする。

[バックアップの設定]ボタンをクリックして[トランザクションログのバックアップの設定]を開

く。

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構築手順

11

バックアップフォルダのネットワークパスに以下を設定する。 ¥¥primary10¥BackupLog

バックアップフォルダのローカルパスに以下を設定する。 F:¥LogBackup

ジョブの[スケジュール]ボタンを押して、[新しいジョブ スケジュール]を開く。

間隔を 5分ごとに変更する。

[データベースのプロパティ]に戻り、

[追加]ボタンをクリックして[セカンダリデータベースの設定]を開く。

[接続]ボタンをクリックし、サーバー名:secondary、認証:Windows認証、で接続確認し、

セカンダリサーバーインスタンスを設定する。

[セカンダリデータベースの初期化]タブを選択し、

[はい、プライマリデータベースの完全バックアップを生成して、セカンダリデータベースに

復元します]を選択する。

セカンダリデータベースの場所を指定する場合は [復元オプション]ボタンをクリックして指

定する(デフォルトの場所の場合は指定不要)。

[Fileのコピー]タブを選択し、

ファイルのコピー先フォルダに以下を設定する。 C:¥LogCopy

ジョブの[スケジュール]ボタンを押して、[新しいジョブ スケジュール]を開く。

間隔を 5分ごとに変更する。

[トランザクションログの復元]タブを選択し、

バックアップ復元時のデータベース状態を[スタンバイモード]に設定し、

[バックアップ復元時にデータベースのユーザーを切断する]をチェックする。

ジョブの[スケジュール]ボタンを押して、[新しいジョブ スケジュール]を開く。

間隔を 5分ごとに変更する。

[データベースのプロパティ]に戻り、

[OK] をクリックして primary01 での設定を終了する。

primary01、secondary で、ログシッピングの設定の結果自動的につくられる アラート

ジョブを削除する。

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第 1章 SQL Server

12

運用手順

CLUSTERPROのミラーディスク構成とSQL Serverのログシッピング機能が連携するクラスタ

における通常時の運用手順の例を説明します。

1. クラスタ上のプライマリサーバー操作(通常時)

プライマリサーバーprimary01とprimary02について、CLUSTERPROからフェイルオーバ

グループ failover を操作することで、クラスタ上の現用系ノードの切り替えやSQL

Serverの起動/停止が実行できます。

1.1 現用系ノードの切り替え

現用系ノードを切り替える場合は、フェイルオーバグループfailoverの移動を実行してくだ

さい。

新たに現用系ノードとなったプライマリサーバーは、セカンダリサーバーsecondaryとのロ

グシッピングを継続します。

1.2 クラスタ操作とログシッピングの中断

CLUSTERPROから以下の操作を行った場合、セカンダリサーバーsecondaryとのログ

シッピングは中断されます。停止したものを再び起動すれば、セカンダリサーバー

secondaryとのログシッピングは再開されます。

フェイルオーバグループfailoverもしくは同グループ内のリソースを停止した場合

全てのプライマリサーバーを停止した場合

クラスタを停止した場合

2. セカンダリサーバーの操作(通常時)

2.1 SQL Serverの停止とログシッピングの中断

セカンダリサーバーのSQL Serverを停止した場合、プライマリサーバーからのログのコ

ピーやセカンダリサーバーでのリストアは中断されますが、プライマリサーバーでのログ

のバックアップは継続されます。セカンダリサーバーが復帰すると ログのコピー、リストア

も再開されます。

セカンダリサーバーの停止時間(リストアしない時間)が、リストアジョブに設定した閾値を

超えると、セカンダリサーバー復旧後エラーが通知されますが リストアが実施されるとエ

ラーは解消されます。

3. クラスタ上のプライマリサーバー(片系)の障害

クラスタの現用系ノードがダウンした場合、CLUSTERPROのフェイルオーバグループ

failoverは自動的に待機系ノードにフェイルオーバされます。

4. クラスタ上のプライマリサーバー(両系)の障害

ククラスタの現用系と待機系の両方のノードがダウンした場合、フェイルオーバグループ

failoverは停止されます。

本構成例では、フェイルオーバグループfailoverが障害により停止した場合、セカンダリ

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運用手順

13

サーバーを昇格させることにより、セカンダリサーバーのデータベースへの書き込みが可

能となります。

4.1 プライマリサーバー(両系)障害発生後の復旧手順

プライマリサーバーにアクセスできないような障害のときに、セカンダリサーバー側のデー

タベースを “スタンバイ/読み取り専用” の状態から、通常の更新可能な状態に変更しま

す。

sqlcmd などから

> restore database <データベース名> with recovery

プライマリサーバーがアクセス可能な状態で、バックアップされたログ(*.trn)が セカンダ

リサーバーにコピーされずに プライマリサーバーに残っていた場合は、そのログにバック

アップされた情報でまの復旧を試みます。

ログ(*.trn)をコピー先フォルダにコピーします。コピーしたログは、リストアジョブによりリス

トアされます。リストア完了後 restore database コマンドにより更新可能な状態に変更し

ます。

セカンダリサーバーで どこまで(どのログまで)リストアされているかは、[トランザクション

ログの配布の状態]から確認できます。

セカンダリサーバーでSQL Server Management Studio を起動する。

サーバー名を 右クリックして

→ [レポート]

→ [標準レポート]

→ [トランザクションログの配布の状態] を選択する。

[最後に復元されたファイル]を確認する。

さらに、ログファイル(*.ldf)にアクセス可能で、バックアップジョブによるバックアップ前の

ログ情報が残っている場合は、*ldf に含まれるログ情報までの復旧を試みます。

プライマリサーバーでログをバックアップします。

sqlcmd などから

> backup log <データベース名> to disk=’<バックアップファイル名>’ with

no_truncate

バックアップファイルを セカンダリサーバーにコピーして、リストアし、更新可能な状態にし

ます。この場合、restore database コマンドは実行しません。

sqlcmd などから

> restore log <データベース名> from disk=’<バックアップファイル名>’ with

recovery

backup コマンドで バックアップしたログ情報の ログシーケンス番号(LSN)は、リストア

ジョブによりリストア済の LSN と連続している必要があります。

Page 24: PPガイド (SQL Server ログシッピング...第1 章 SQL Server 2 構成情報 CLUSTERPROのミラーディスク構成クラスタとSQL Serverのログシッピング機能が連携する

第 1章 SQL Server

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ログシッピングの設定を解除します。

プライマリサーバーでSQL Server Management Studio を起動する。

データベース名を 右クリックして

→ [プロパティ]

→ [トランザクションログの配布]

[ログ配布構成のプライマリデータベースとして有効にする]のチェックをはず

す。

障害の状況により、SQL Server Management Studio からの設定の解除が難しい場合

があります。

その場合はストアドプロシージャ sp_delete_log_shipping_secondary_database/ sp_delete_log_shipping_primary_secondary/ sp_delete_log_shipping_secondary_primary/

sp_delete_log_shipping_primary_databaseを使用して、設定の解除を試みます。

バックアップしたログ(*.trn)が不要であれば削除します。

5. セカンダリサーバーの障害

セカンダリサーバーのSQLServerを停止した場合、プライマリサーバーからのログのコ

ピー、セカンダリサーバーでのリストアは中断されます。

プライマリサーバーでのログのバックアップは継続され、セカンダリサーバーが復帰すると

ログのコピー、リストアも再開します。

ただし、バックアップジョブに設定した時間を超えてSQL Serverが停止すると、セカンダリ

データベースに適用される前のバックアップされたログ(*.trn)が削除されるため リストア

できなくなります。

サーバーの状態が復旧したら、ログシッピングの設定を再度行ってください。