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Pro Tools 7でのMelodyne essentialの使用方法 © Celemony Software GmbH, 2006

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Pro Tools 7でのMelodyne essentialの使用方法

© Celemony Software GmbH, 2006

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Pro Tools 7でのMelodyne essentialの使用方法

はじめに、Melodyne essentialとPro Toolsの接続方法と、オーディオ・データの交換方法について説明します。単に操作手順をおぼえるだけでなく、急に通常どおりに機能しなくなった

場合の原因と対処方法についても学びます。

手順は以下のとおりです。

A 事前にPro Toolsを設定する

B Pro ToolsとMelodyne essentialとのReWire接続を確立する

C 編集するオーディオ・ファイルをPro Toolsからエクスポートする

D Melodyne essentialにファイルをインポートして配置する

E 編集したファイルをPro Toolsにインポートする

本書の終わりには、Pro Toolsのスポット機能を使う場合の要点と注意点が短くまとめられ

ています。

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A - 事前にPro Toolsを設定する Melodyne essentialで編集するPro Toolsのファイルを、Pro Tools上の目的の位置から再生

できるように自動配置するには、事前に以下の2つの設定を行うことが重要です。

1. Pro Toolsセッションは、SMPTEオフセット0:0:0:0:0で開始する必要があります。SMPTEオフセットを設定すると、Melodyne essentialで目的の位置からこの値の分ファイルがオフセットされま

す。タイム・ルーラーとセッションの設定ウィンドウ([設定](Setup)>[セッション](Session))の両

方で、値がゼロになっていることを確認します。

2. Pro Toolsセッションに拍のオフセットがないようにしておく必要があります。正確に1小節目から始まる必要があります。負の値のプリロールがないようにします。

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B - Pro ToolsとMelodyne essentialとのReWire接続を確立する

まずは2つのプログラム間のReWire接続を確立する必要があります。これにより2つのプログラ

ムが同期して実行され、Melodyne essential(ReWireクライアント)がPro Tools(ReWireホ

スト)のミキサーを通じてオーディオ信号を再生できるようになります。

Pro Toolsセッションを開きます。トラック(できればステレオ・トラック)でMelodyne essentialとの

ReWire接続をオンにします。空の新規トラックを使っても、編集する信号の入ったトラックを使っ

てもかまいません。本書の例では、新規トラックを作成します。

1 - [トラック](Track)から[新規](New)を選択して新規オーディオ・ト

ラックを作成します。

2. - 表示されるウィンドウで[Stereo]オプションを選択し、[作成](Create)をクリックします。

末尾に番号の付いた「オーディオ」(Audio)という名前の新規トラックが、直前に選択したトラッ

クの後ろに挿入され、選択されます(ミックス・ウィンドウまたは編集ウィンドウでトラック名が青

色で表示されます)。

3 - ミックス・ウィンドウが前面に表示されていない場合は、[ウィンドウ](Window)か

ら[ミックス](Mix)を選択してウィンドウを切

り替えます。

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4 - ミックス・ウィンドウで、新しく作成したトラックの上部の灰色の領域にある、2つの矢印の付い

たボタンをクリックします。

5 - カスケード・メニューで、[マルチチャンネルプラグイン](multi-channel plug-in)> [Instrument]を選択してから、Melodyne essentialを選択します(Pro Toolsのメニュー構造

は、以下の図と多少異なる場合があります)。

注意:モノ・トラックを使う場合は、同じメニューから[マルチモノプラグイン](multi-mono plug-in)

を選択してください。

6 - これでMelodyne essentialが自動的に起動しますが、万が一起動しない場合は手動で起動してください。[はい](Yes)を選択して確定してください。

重要:Melodyne essentialが自動的に起動したとき、ハードディスクに複数のバージョンが

ある場合は、起動したプログラムが最新のバージョンであることを確認してください

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(バージョン番号はMelodyne essentialの[バージョン情報](About)ウィンドウで確認できま

す)。最新バージョンでない場合はプログラムを終了し、手動で最新バージョンを起動しま

す。 重要:Melodyne essentialをPro Toolsのモノ・トラックでオンにした場合、Pro Toolsの

Melodyne essential ReWireウィンドウでチャンネルを選択する必要があります(このウィンドウは

上の図のメニューでMelodyne essentialを選択すると開きます)。ステレオ・トラックの場合は、

自動的にチャンネルが選択されます。

C - 編集するオーディオ・ファイルをPro Toolsからエクスポートする Melodyne essentialで編集するオーディオ・ファイルをPro Toolsからエクスポートします。

1. Pro Toolsセッションで、目的のオーディオ・リージョンを選択します。

右図のようなダイアログが表示されます。

2. リージョンリストより メニューを表示して

{タイムスタンプ}を選択します。

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3. [現在のセレクション](Current Selection)の横に表示されているタイムスタンプを[ユーザータ

イムスタンプ](User Time Stamp)フィールドに送

ります(横の三角形のボタンをクリックします)。一

番上と一番下のフィールドに同じ値が表示され

ることになります。

表示されている値はSMPTEタイムです。[ユーザ

ータイムスタンプ](User Time Stamp)を1時間

増やすと、ダイアログは右の図のようになります。

Pro Toolsで作成した曲が1時間を超えないかぎり(重要)、この値でも問題はありません。

注意:1時間を超える曲では、Melodyne essentialでの編集用にエクスポートしたリージョ

ンは正常に機能しません。

「タイムスタンプ」について:Pro Toolsの各リージョンには、「オリジナル・タイムスタンプ」と「ユーザ

ータイムスタンプ」があります(「オリジナル・タイムスタンプ」は「レコーディング・タイムスタンプ」とも

呼ばれます)。Melodyne essentialは「ユーザータイムスタンプ」だけを認識し、「オリジナル・タイ

ムスタンプ」は無視します。「オリジナル・タイムスタンプ」とは異なり、「ユーザータイムスタンプ」は

Pro Toolsで自動的には設定されないので、ユーザーが手動で設定する必要があります。

4. リージョン・リスト・ポップアップメニューで[リージョン定義をエクスポート](Export Region Definitions)を選択し、ダイアログに従います。

このダイアログの決まりごととして、本当にリ

ージョン定義をエクスポートするかどうか、

既存の定義を上書きしてもいいかといった

ことに対する確認を求められます。その都

度、承認してください。

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「リージョン」について:Pro Toolsの「リージョン」という用語は、2とおりの意味で使われます。1つ

は、トラック上のオーディオのまとまりという意味で、1つのオーディオ・ファイルのすべてまたは一部

分を指します(ほかのオーディオ・プログラムでは、「パート」、「シーケンス」、「オーディオ・バイト」

などと呼ばれています。Melodyne essentialでは「セグメント」と呼びます)。リージョンはPro

Toolsセッション(「セッション」とは、Pro Toolsでの曲または音の配列のことです)に属しています

オーディオ・ファイルには、自身のどの抽出部分がどのセッションのどこで使われるかについて、一

切の情報がないからです。そこで先ほど使った[リージョン定義をエクスポート](Export Region

Definitions)という機能の出番です。この機能により、セッションのオーディオ・ファイルにどの抽出

部分がどこで使われるかを認識させることができます。言わば、オーディオ・ファイルにリージョンに

ついての情報を付加するということです。オーディオ・ファイルには「リージョン情報」を好きなだけ

保存でき、それぞれに名前を付けることができます。これが「リージョン」の2つ目の意味で、「オー

ディオ・ファイルのリージョン」というように、オーディオ・ファイルに保存された抽出部分を指します。

Melodyne essentialのファイルを開いて表示されるのはこの内容です。

以上で、オーディオ・ファイルにタイムスタンプが適用されました。これは、目的のリージョンを

Melodyne essentialに適切に配置するために重要な作業です。次は、Melodyne essentialに

ファイルをインポートします。

D - Melodyne essentialにファイルをインポートして配置する

1 - Melodyne essentialのReWire初期設定で、[開いたファイルにReWireホストのテンポを使う](Opening files takes tempo from ReWire host)がオンになっていることを確認し

ます。

注意:このオプションを選択すると、現在のPro Toolsセッションと同じテンポのファイルを編集する

ことになります。これは、同じセッションで録音したファイルを使う場合などでは役立ちます。あるセ

ッションで使うために別のセッションのファイルを編集する場合は、このオプションをオフにして、

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Melodyne essentialでオーディオ・ファイルのテンポを検出できるようにすることをお勧めします。テ

ンポ調整については、Melodyne essentialの導入部に詳しい説明があります。

2. Melodyne essentialの[ファイル](File)メニューから[開く](Open)を選択してから、先ほどPro

Toolsでタイムスタンプを適用したファイルを選択し

選択を確定します。

ヒント:Pro Toolsでは、リージョン・ビューにフル・パスを

表示するよう選択できます(リージョン・リスト・ポップア

ップ・メニュー>[表示](Show)>[フルパス](Full

Path))。こうしておくと、目的のファイルをより速く見つ

けることができます。 Melodyne essentialに、リージョン・ファイルと元のファイルのどちらでリージョンを編集するかを選

択するためのダイアログが表示されます(リージョンについて詳しくは、先ほどのセクションの終わ

りを参照してください)。

3.エクスポートの前に、先ほどタイムスタンプを適用したリージョンを選択し、Melodyneに表示されているユーザー・タイムがエクスポートしたものと同じであることを確認します。疑わしい場合は

すべてのエントリを探します。 メモ: その間Pro Toolsで操作していなければ、カーソルが目的

の位置にとどまっているはずです。

重要:2つあるオプションの1つ目を選択すると、同じ名前でファイルを保存した場合、元のファイ

ルを直接開いて「ディストラクティブ」にファイルを操作することになります。元のファイルがPro

Toolsで使われている場合は、けしてこのように操作しないでください。元のファイルがPro Tools

で使われていなくても、この操作はお勧めできません。問題が発生した場合に、破損前の状態

のファイルがなくなり、ファイルを回復できなくなるからです。このオプションは特殊な場合に使うた

めのもので、操作を完全に把握している場合にのみ使ってください。Melodyne essentialで編集

中のオーディオ・ファイルをPro ToolsなどのDAWプログラムで同時に使う場合は、2つ目のオプショ

ンを選択し、ポップアップ・メニューから目的のリージョンを選択します。[OK]で確定すると、

Melodyne essentialはこのリージョンのコピーを作成して(ファイル全体ではなく、リージョンだけが

コピーされます)開きます。これにより、元のファイルは変更されないので、安心して操作できま

す。.

該当するユーザー・タイムのリージョンがポップアップ・メニューのリストに表示されていない場合は

違うオーディオ・ファイルを選択しているか、Pro Toolsでタイムスタンプを適用するときに操作を

誤ったかのどちらかです。 この場合は[キャンセル](Cancel)をクリックしてやり直します。

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ここまで正しく操作できたとしましょう。 Melodyne essentialでオーディオ・ファイルの目的の部

分が適切な位置で開かれ、編集を始めることができます。

ヒント: Melodyne essentialでの編集時には、必ずファイルの先頭(灰色の小さな「S」字形の

マーカーが表示されます)を動かさないようにします。 編集されるリージョンの先頭はPro Tools

で設定したタイム・スタンプでマークされているので、手動で変更すると置き換わり、Pro Tools

にファイルをインポートしたときにファイルが同期しなくなります。 開始位置を変更する必要が

ある場合は、Pro Toolsのスポット機能を使えばファイルを正しい位置に戻せます。 詳細につ

いては、本書の終わりにあるメモを参照してください。

ファイルが適切に配置されない場合は、ReWire経由でのテンポの転送に問題があったため、

Melodyne essentialとPro Toolsのテンポが異なっているということが考えられます(Melodyne

essentialがReWireクライアントではなく、スタンドアローン・モードで実行されている場合)。 こう

した場合は、Melodyne essentialのストレッチ機能をオフにし、Pro Toolsに設定したテンポを

Melodyne essentialに入力するだけで解決することが多いです。 これにより、ファイルが正しい

位置に収まり、Pro Toolsと同期するようになります。 もちろん、こうした操作をしなくても済む

状態が望ましいです。 もし問題が解決されない場合は、以下を試みてください。

-Melodyne essentialを終了する -オーディオ・ファイルに属するMDDファイルを削除する -ReWireクライアントとしてMelodyne essentialを再起動する -Melodyne essentialで、手順に従って(空の)新規ドキュメントを作成する テンポの転送が成功したかどうかをテストするには、もう一

度オーディオ・ファイルを開きます。

E - 編集したファイルをPro Toolsにインポートする

Melodyne essentialでオーディオ・ファイルまたはそのリージョンを目的どおりに編集したら、ファ

イルを保存してPro Tools内の位置に戻す必要があります。

先ほど説明したダイアログで元のファイル全体を開くよう選択した場合は、元のファイルが失わ

れないよう、編集後のファイルを別の名前で保存します。もちろん、元のファイルを編集後のファ

イルで置き換えたい場合は別です。 2つ目のオプションを選択して1つのリージョンしか開いてい

ない場合、Melodyne essentialで操作したファイルはコピーなので、

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元のファイルの破損を心配する必要はありません(故意に新しいファイルを元のファイルの名

前で保存し、元のファイルを上書きする場合は別です)。

Pro Toolsの正しい位置にファイルを戻す方法は以下のとおりです。

1. Pro Toolsセッションを確認します。 該当するトラックで、編集元のリージョンをそのまま選択しておきます。または、この部分の先頭にカーソルを置きます。 ここがPro Toolsにファイルがインポ

ートされる選択範囲(カーソル位置)となるので、注意して操作してください。

2. Melodyne essentialの[ファイル](File)メニューから、[保存してPro Toolsにスポット](Save and Spot to Pro Tools)を選択します。

このコマンドによって、以下の2つの処理が行われます。

1. 編集したオーディオ・ファイル(通常は編集したリージョンのコピー)を元のファイルと同じ保存場所

に保存します。通常はPro Toolsセッションのプロジェクト・フォルダに保存します。

2. 編集したファイルを、該当するトラックの選択範囲またはカーソルでマークされた位置に挿入しま

す。これにより、元のリージョンが編集後のリージョンに置き換わります。

重要: ここでの「Pro Toolsにスポット」機能は、Pro Toolsインターフェースにある「スポット」機

能とは一切関係がありません。このため、Pro Toolsの「スポット」機能はオフにしておいてくださ

い。 「Pro Toolsにスポット」という用語はMelodyne essentialの同名のコマンドを指しています

とはいえ、Pro Toolsの「スポット」機能を使うと非常に便利な場合があります。詳細については

本書の終わりのメモを参照してください。

以上です。 元の位置に戻した編集後のリージョンを聴いたら、Melodyne essentialを閉じ

ます。または、説明した方法で別のファイルを編集します。

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まとめ

ここで、各段階で覚えておくべき最も重要な点について、ざっと振り返ってみましょう。オーディ

オ・ファイルの転送は適切に機能しているとします。

A

事前のPro Toolsの設定 - SMPTEオフセットがゼロになっている必要があります。 -

セッションが1拍目から始まるようにし、負の値のプリロールがないようにします。

B

Pro ToolsとMelodyne essentialとのReWire接続を確立します。複数のバージョンの

Melodyne essentialがインストールされている場合は、最新のバージョンを開く必要があ

ります。Pro Toolsのモノ・トラックでReWireをオンにする場合は、ReWireプラグイン・ウィ

ンドウでチャンネルを選択する必要があります。

C

編集するオーディオ・ファイルをPro Toolsからエクスポートします。編集する素材が使わ

れている曲の長さが1時間を超えないようにします。編集するファイルにユーザー・タイム・

スタンプを適用します。

D

Melodyne essentialにファイルをインポートして配置します。l ・b0- 正しいセッション・テ

ンポでファイルを使うには、[開いたファイルにReWireホストのテンポを使う](Opening files

takes tempo from ReWire host)をオンにする必要があります。 - 必ず目的のリージョ

ンのコピーを操作し、元のファイルを上書きしてはいけません。 - Melodyne essentialと

Pro Toolsのテンポが一致していることを確認します。 - Melodyne essentialでファイル

の開始位置を移動しないようにします。

E

編集したファイルをPro Toolsにインポートします。Melodyne essentialで素材の編集が

完了したら、Melodyne essentialの[ファイル](ファイル)メニューから[保存してPro Tools

にスポット](Save and Spot to Pro Tools)を選択します。Pro Toolsの「スポット」機能

は使わないでください。 (この機能は特定の条件でのみ使います。以下のセクションを

参照してください)。

Pro Toolsの「スポット」機能についての注意

Melodyne essentialでリージョンの最初のノートを左にドラッグすると、自動的にオーディ

オ・ファイルの開始位置が前方に拡張されます。 この場合、

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Melodyneの「Pro Toolsにスポット」機能が使えません。これはオーディオ・ファイルを常に

Pro Toolsの現在のカーソル位置に合わせる機能だからです。 Pro Toolsのカーソルを手

動で配置してノート間の同期を戻すこともできないわけではありませんが、困難です。

Melodyneは、Pro Toolsから取り込んだSDIIおよびWAVファイルへの書き込み時に、タイム・スタ

ンプも保存します。 「Pro Toolsにスポット」を使うときにはタイム・スタンプは必要ありません。 た

だし、ファイルの開始位置を移動した場合は、Melodyne essentialはこのオフセットを認識し、

エクスポートされたタイム・スタンプに合算します。 このときにはPro Toolsの「スポット」機能を使

って、正しい位置にファイルを配置します。

以下の手順に従ってください。

1 - 通常の「保存」機能を使ってMelodyne essentialにファイルを保存します。 (前にも述べたとおり、 必ず目的のリージョンのコピーを操作し、けして元のオーディオ・ファイルを上書きしな

いようにしてください。)

2 - 保存場所(通常はPro Toolsセッションのプロジェクト・フォルダ)からPro Toolsのリージョン・リストにファイルをドラッグします。

3 - Pro Toolsの「スポット」モードをオンにします。

4 - 適切なトラックにファイルをドラッグします。位置はどこでもかまいません。

5 - グラバー・ツールでファイルをクリックします。

6 - 開いたウィンドウの一番下の[ユーザータイムスタンプ](User Time Stamp)に、対象のタイム・スタ

ンプの値が表示されます。これはMelodyneでオフセ

ットを加算した値です。 値の横の矢印キーをクリッ

クして、上の[開始](Start)ボックスに同じ値を表示

します。 (Pro Toolsの補正設定によっては、時間

または小節の値が表示されます)。

7 - [OK]をクリックして確定します。 ファイルが正しい位置に配置されます。