qms - s- · pdf fileマニュアル 第Ⅲ版 - 2/27 - 4.2.3 文書管理 当社は、qms...

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マニュアル - 1/27 - 4. 品質マネジメントシステム 4.1 一般要求事項 当社は、この国際規格の要求事項に従って、当社の QMS を確立し、文書化し、実施し、 且つ、維持する。また、この QMS の有効性を継続的に改善するため次の事項を実施する。 (1) 当社の QMS に必要なプロセス及びそれらの各業務グループ等への適用を添付資料 QMS 要求事項対照表」で明確にする。 (2) 上記で明確にした各プロセスの順序及び相互関係を、添付資料 QMS 体系図」 に示す。 (3) 各プロセスを効果的に運用及び管理するために必要な基準及び方法は、この品質マニ ュアル及びそこに引用される規定等に定める。 (4) 各プロセスを効果的に運用及び監視することを支援するために必要な資源及び情報を 確実に利用できるようにする。( 6. 参照) (5) 各プロセスを監視・測定し、その結果を分析する。( 8.2 8.4 参照) (6) 各プロセスが計画どおりの結果を得られるように、且つ、継続的改善を達成するために 必要な処置をとる。( 8.5 参照) 当社は、各プロセスを ISO9001:2008 の要求事項に従って構築し、運営管理する。 また、要求事項の適合性に影響するプロセスを外注する場合は、その管理は7.4 購買」に 従い管理する。 4.2 文書化に関する要求事項 4.2.1 一般 当社の QMS に関連する文書には次の事項を含める。また、当社の QMS において管理 する文書の一覧を「文書体系表」で明確にする。 (1) 品質方針及び品質目標。 品質方針は、この品質マニュアルの巻頭に記述する。 (2) 当、品質マニュアル。 (3) 品質規格が要求している 6 つの”文書化された手順”及び記録は、当「品質マニュア ル及び各種規程」の中で明らかにする。(文書体系表参照) (4) 当社の各プロセスを効果的に計画し、運営管理することを確実に行うために必要とす る記録を含む文書。(文書体系表参照) 4.2.2 品質マニュアル 当社は、次の項目を含む品質マニュアルを作成し、維持する。 (1)QMS の適用範囲・除外項目の詳細と正当とする理由。(1.3 適用除外に記述) (2)QMS のために確立された”文書化された手順”に記述する文書。( 4.2.1 参照) (3)QMS のプロセス間の相互関係に関する記述。( 4.1 参照)

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マニュアル 第Ⅲ版

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4. 品質マネジメントシステム

4.1 一般要求事項

当社は、この国際規格の要求事項に従って、当社の QMS を確立し、文書化し、実施し、

且つ、維持する。また、この QMS の有効性を継続的に改善するため次の事項を実施する。

(1)当社の QMS に必要なプロセス及びそれらの各業務グループ等への適用を添付資料

「QMS 要求事項対照表」で明確にする。

(2)上記で明確にした各プロセスの順序及び相互関係を、添付資料「QMS 体系図」に示す。

(3)各プロセスを効果的に運用及び管理するために必要な基準及び方法は、この品質マニ

ュアル及びそこに引用される規定等に定める。

(4)各プロセスを効果的に運用及び監視することを支援するために必要な資源及び情報を

確実に利用できるようにする。(6. 参照)

(5)各プロセスを監視・測定し、その結果を分析する。(8.2 、8.4 参照)

(6)各プロセスが計画どおりの結果を得られるように、且つ、継続的改善を達成するために

必要な処置をとる。(8.5 参照)

当社は、各プロセスを ISO9001:2008 の要求事項に従って構築し、運営管理する。

また、要求事項の適合性に影響するプロセスを外注する場合は、その管理は「7.4 購買」に

従い管理する。

4.2 文書化に関する要求事項

4.2.1 一般

当社の QMS に関連する文書には次の事項を含める。また、当社の QMS において管理

する文書の一覧を「文書体系表」で明確にする。

(1)品質方針及び品質目標。

品質方針は、この品質マニュアルの巻頭に記述する。

(2)当、品質マニュアル。

(3)品質規格が要求している 6 つの”文書化された手順”及び記録は、当「品質マニュア

ル及び各種規程」の中で明らかにする。(文書体系表参照)

(4)当社の各プロセスを効果的に計画し、運営管理することを確実に行うために必要とす

る記録を含む文書。(文書体系表参照)

4.2.2 品質マニュアル

当社は、次の項目を含む品質マニュアルを作成し、維持する。

(1)QMS の適用範囲・除外項目の詳細と正当とする理由。(1.3 適用除外に記述)

(2)QMS のために確立された”文書化された手順”に記述する文書。(4.2.1 参照)

(3)QMS のプロセス間の相互関係に関する記述。(4.1 参照)

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マニュアル 第Ⅲ版

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4.2.3 文書管理

当社は、QMS で必要とされる文書化した手順を「文書管理規定」に定め管理する。「文

書管理規定」には次の事項を含む。

なお、品質記録は文書ではあるが「4.2.4 記録の管理」に従い管理する。

(1)文書の発行前に適切かどうかの観点から文書を承認する。

(2)文書を見直し、必要に応じて更新し、再承認する。

(3)文書の変更の識別及び現在の改訂版の識別を確実にする。

(4)該当する文書の適切な版が、必要な時に必要なところで使用可能な状態にあることを

確実にする。電子媒体を利用する場合は管理責任者が一元管理する。

(5)文書が読みやすく、容易に識別可能な状態であることを確実にする。

(6)外部文書(QMS の計画及び運用のために当社が必要と決定した外部からの文書)を

を明確にし、その配布等が管理されていることを確実にする。

(7)廃止文書が誤って使用されないように管理する。また、これらを何らかの目的で保持す

る場合は旧版表示や置き場を定めて識別をする。

4.2.4 記録の管理

当社は、要求事項への適合及び QMS の効果的運用の証拠となる記録を作成し、「品質

記録管理規定」に従い維持する。

記録は、読みやすく、容易に識別可能で検索可能であるものとする。

「品質記録管理規定」には、記録の識別、保管、保護、検索、保管期間及び廃棄に関す

る手順を明確にする。

(以下余白)

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5. 経営者の責任

5.1 経営者のコミットメント

社長は、QMS の構築及び実施、並びにその有効性を継続的に改善することに対するため

に、品質方針を明確にするとともに、次の事項を確実にする。

(1) 法令・規制要求事項を満たすことは当然のこととして、顧客要求事項を満たすことの重要性を

以下の方針等により会社内に周知する。

・5.2 顧客重視

・5.5.3 内部コミュニケーション

・6.2.2 力量、認識及び教育・訓練

・7.2 顧客関連のプロセス

(2) 品質方針を設定する。

・5.3 品質方針

(3) 品質目標を設定させ管理させる。

・5.4.1 品質目標

(4) マネジメントレビューを実施し、必要なシステムの見直し、是正を指示する。

・5.6 マネジメントレビュー

(5) 社内の業務遂行に必要な資源が使用できることを確実にする。

・6. 資源の運営管理

5.2 顧客重視

社長は、QMS を実行することにより、顧客満足の向上を目指し、顧客要求事項が決定され

満たされていることを確実にする。(7.2.1 及び 8.2.1 参照)

・7.2.1 製品に関連する要求事項の明確化

・8.2.1 顧客満足

5.3 品質方針

社長は、次の項目を含む品質方針を策定し、適宜レビューする。この方針は全社員に周知

徹底する。

(1)当社の目的に対して適切である。

(2)要求事項への適合及び QMS の有効性の継続的な改善に対するコミットメントを含む。

(3)品質方針は、品質目標設定のための基になるような内容にする。

(4)品質方針を全社員に周知徹底されていることを確実にする。

(5)品質方針は、マネジメントレビューにおいて見直し、適切性を維持する。

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5.4 計画

5.4.1 品質目標

社長は品質方針に基づき目標を確実に設定・展開させ、年度の実施計画に基づい

て管理する。

(1)品質目標の設定と留意点

①社長は、「5.3 品質方針」で策定された「品質方針」の具体的展開の方向を指示する。

②品質目標は、当社全体と各社員が具体的展開される。

③品質目標は、判定可能で検証できるものとする。

④品質目標は、「品質方針」と整合性がとれているものとする。

(2)品質目標の展開

品質管理責任者は、年度末までに「品質目標」を決定し「品質目標計画書/報告書」に

記載し社長に提出する。

(3)品質目標の管理

①管理の責任:社長

②目標の承認:社長

(4)品質目標の評価

品質管理責任者は、「品質目標計画書/報告書」を社長に 4 半期終了毎に提出する。

5.4.2 品質マネジメントシステムの計画

社長は、以下のことを確実にさせる。

(1)品質目標及び「4.1 一般要求事項」に規定された要求事項を満たすために、QMS の

年間計画を策定する。

(2)QMS に対する変更が計画され実行される際、その変更期間中であっても、QMS が混

乱しないように“整った状態”(有効に機能する)を維持する。

5.5 責任、権限及びコミュニケーション

5.5.1 責任及び権限

社長は、組織の任及び権限を定め、文書化し、社員全体に周知する。

(1)組織及び職務分掌

社長は、QMS についての統括的な責任と権限を有する。

当社の組織体制及び相互関係を添付資料「組織図」「QMS 要求事項対照表」

「業務グループ別職務一覧」に示し、社員全体に周知する。

(2)職務の代行と委譲

①代行:担当職務者が何らかの事由で不在の場合は、特に定めのない限り他社員が

その職務を代行する。

②委譲:各担当職務者は、自己の職務の権限を他の社員に委譲することができる。

ただし、その責任は残る。

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5.5.2 管理責任者

(1)品質管理責任者の任命

社長は、当社の管理層の中から管理責任者を選定し、その本人が本来持つ職務とは別

に「品質管理責任者」として任命するが、自らがその任にあたる。

(2)品質管理責任者の任務

品質管理責任者は、次の項目を実施する責任と権限を与える。

①QMS に必要なプロセスの確立、実施及び維持する。

②QMS の実施状況及び改善の必要性を社長に報告する。

③組織全体にわたって、顧客要求事項に対する認識を高める。

④QMS に関連する事項について、外部関係者との連絡調整する。

5.5.3 内部コミュニケーション

社長は、当社の QMS が効果的に運営管理されるための社内コミュニケーションの適切な

プロセスを確立する。有効性に関して情報交換が行われることを、次の方法で確実にする。

①朝礼・社内LAN・・・・・・・日常の諸連絡(全社的・個人的)

②定例会議・・・・・・・・・・・・・・2 ヶ月毎

③マネジメントレビュー・・・・年 1 回 (2 月)

④緊急時や必要時は随時コミュニケーションをとる。

⑤「改善提案書/報告書」の提出

業務グループ及び社員から、業務又は QMS の問題点・変更・改善の可能性の提

案がある場合には、随時「改善提案書/報告書」を品質管理責任者に提出する。

品質管理責任者は、提案の内容を社長に報告するとともに検討のうえ、必要に応じ

対応・処置を依頼又は実施する。重要と思われる案件は定例会議に提案して、議事録

を作成する。

5.6 マネジメントレビュー

5.6.1 一般

社長は、QMS が継続的に適切かつ効果的に運営されていることを確実にするため、マネ

ジメントレビューを年一回(2 月)実施し QMS を見直す。

マネジメントレビューの進行は品質管理責任者、記録者は品質管理責任者が指名する。

(1)品質管理責任者は事前に業務グループに資料の提出を要請し、次第、その他の必要な

資料を作成し、社長に報告し審議する。

(2)社長が必要と判断した時は、随時 QMS の見直しを行う。

(3)マネジメントレビューでは、QMS を改善すべきかどうかの評価、品質方針及び品質目標

を含む QMS の変更の必要性の評価を行う。

(4)マネジメントレビューの結果の記録は「品質マネジメント会議議事録」として保管する。

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また、品質管理責任者は、社長より指示のあった事項を担当業務グループに対し「MR

指示書/回答書」として発行する。

5.6.2 マネジメントレビューへのインプット

マネジメントレビューへのインプットには、次の情報を含める。

活動項目 参照条項

①監査(内部・外部)の結果 8.2.2 内部監査

②顧客からのフィードバック

7.2.3

8.2.1

顧客とのコミュニケーション

顧客満足

③プロセスの実施状況及び製品の適合性

7.5.1

8.2.3

製造及びサービス提供の管理

プロセスの監視及び測定

④不適合の発生、予防・是正処置の状況 8.2.4 製品の監視及び測定

⑤前回までのマネジメントレビューの結果に

対するフォローアップ

8.5.2

8.5.3

是正処置

予防処置

⑥QMSへ影響を与える変更

(外部環境・内部環境の変化)

5.6.3

5.3

5.4.1

5.5.1

7.2.1

マネジメントレビューからのアウトプット

品質方針

品質目標

責任及び権限

製品に関連する要求事項の明確化

⑦その他改善のための決定事項

⑧品質目標の達成状況 5.4.1

⑨データの分析結果 8.4

5.6.3 マネジメントレビューからのアウトプット

マネジメントレビューからのアウトプットには、次の事項に関する決定及び処置を含める。

(1) 品質マネジメントシステム及びそのプロセスの有効性の改善についてのレビュー結果。

(2) 顧客要求事項への適合に必要となる製品の改善についてのレビュー結果。

(3) 資源の必要性についてのレビュー結果。

アウトプットの内容は「品質マネジメント会議議事録」・「MR指示書 /回答書」に記録する。

6.資源の運用管理

6.1 資源の提供

当社は、次の事項に必要な人的資源及び専門的な知識、インフラストラクチャー、技能、

資金を定例会議にて審議、決定して提供する。(6.2,6.3 参照)

(1)QMS の実行と継続的な改善をはかる事項。

(2)顧客要求事項を満たすことにより顧客満足の向上をはかる事項。

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6.2 人的資源

6.2.1 一般

当社は、QMS の適用範囲に従事する全ての社員が、その業務においてふさわしい力量

(資格、技能、知識、経験など)を有するかを判断して、業務に見合った社員を配置する。

6.2.2 力量、教育・訓練及び認識

(1)社員に必要な力量を「力量評価表」において明確にする。

(2)必要な力量が不足していると判断される場合には、教育・訓練又はその他の処置をとる。

教育・訓練の詳細は「教育・訓練規定」に定める。

(3)教育・訓練又はその他の処置の有効性を評価する。

(4)社員が自分の業務の持つ意味・重要性を認識し、品質目標の達成等に向けてどのよう

に貢献出来るかを認識することを確実にするため、「自己申告」をもとに、年度末(3 月)に社

長との個人面接を実施する。

(5)社員の教育、訓練、技能(経験)及び資格については、「力量評価表」、「教育訓練実施

記録」「資格認定リスト」に記録し維持する。

(4.2.4 参照)

6.3 インフラストラクチャー

当社は、製品要求事項を満たす上で必要とされるインフラストラクチャー(支援体制、例え

ば輸送、通信または情報システムなどを含む)を明確にし、提供し、維持する。

インフラストラクチャーには、次のようなものを含む。

(1)建物(社屋・倉庫)及び関連するユーティリティー(電気、ガス、水道)

(2)設備

・OA機器とソフトウェア

・書籍(各種地図を含む)

(3)支援業務

・輸送(社用車)

・通信ネットワーク(FAX・電話・インターネット設備)

6.4 作業環境

当社は、製品要求事項を満たす上で必要とされる作業環境を明確にし、運営管理する。

(1)人的及び環境側面

①「就業規則」により休憩時間及び有給休暇等を利用できるようにする。

②社員の自主的な整理整頓及び事務所の清掃活動を勧める。

(2)物理的側面

①作業着・制服を貸与する。

②携帯電話を用意する。

③エアコン・暖房機器により事務所内の室温を管理する。

④PC及びソフトウェア等

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7. 製品実現

7.1 製品実現の計画

当社は、全体の製品実現のために必要なプロセスを、当品質マニュアル及び添付資料

「QMS 体系図」「鑑定評価プロセスフロー図」に示す。また、製品実現にあたり、QMS のその他

のプロセスの要求事項と矛盾しないようにし、次の項目について該当するものを明確にする。

なお、システム開発業務(ソフトウェア)については、「7.3 設計・開発」で記述する。

(1)製品に対する品質目標及び要求事項

当社では、製品の性質上(特殊な原材料を必要としない、作成期間が短期間等)、個別

の製品に対する品質目標は特に設定しない。

製品に対する要求事項については、「7.2.1 製品に関連する要求事項の明確化」を参照。

(2)製品に特有なプロセス及び文書の確立、資源の提供の必要性。

製品実現のためのプロセス及び文書は、添付資料「鑑定評価プロセスフロー図」におい

て明確にする。また、新たな経営資源が必要な場合には、それらを明確にする。

(6. 参照)

(3)製品のための検証、妥当性確認、監視、検査及び試験活動、製品合否判定基準。

(7.3、7.5 8.2.3 8.2.4 参照)

製品が要求事項を満たしていることを、鑑定評価プロセスの各段階において明確にする。

製品の合否判定は、「不動産鑑定評価基準」(※)等を基に、最終的には不動産鑑定士

(社長)が判定する。

(4)製品実現のプロセス及びその結果としての製品が要求事項を満たしていることを実証

する記録。(4.2.4 参照)

「照査チェックシート」「進行確認表」「受入検査書」

※「不動産鑑定評価基準」(昭和 39 年制定・平成 14 年 7 月改正・平成 19 年 4 月一部改正・平成 21 年 8 月一部改正)

不動産鑑定士及び不動産鑑定士補が、不動産の鑑定評価を行うに当たっての統一基準であり、不当鑑

定(不動産の鑑定評価に関する法律第 40 条第1項および第 2 項の規定)の判断根拠となるもの。

7.2 顧客関連のプロセス

7.2.1 製品に関連する要求事項の明確化

当社は、次の事項を明確にする。

なお、システム開発については「7.3 設計・開発」で記述する。

引渡し後の活動には、例えば、保証に関する取り決め、メンテナンスサービスのよう

な契約義務の活動を含む。

(1)顧客が規定した要求事項。

「打合せ・協議記録簿」「個別記録シート」「見積書」「依頼書(※)」等において明確に

する。これには納品に関するものも含める。

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なお、引渡し後の活動に対する要求事項は現在のところない。

(2)製品に対し顧客からの要求のほかに、顧客が直接要求しなくても必要とする要求事項。

①不動産鑑定評価報告書等への記載事項。(不動産鑑定評価基準参照)

②顧客の意志の確認にかかる重要な事項。

a.資産流動化法関係の特定資産の評価

b.投信法関係の特定資産の評価

c.会社法関係の現物出資財産証明の評価

d.社団法人関係の現物拠出財産価格証明の評価

e.法定外証券化スキーム関係の不動産取得時または譲渡時の評価

f.抵当証券交付申請のための担保不動産の評価

g.倒産法制における売却時等適正価格の評価

h.公共用地の取得の評価、国有・公有財産に関する評価

i.一定額以上の担保評価

j.関連会社間取引に関する適正価格証明書の評価

k.訴訟に用いる評価

l.会社更生法、民事再生法に関する財産評価 私的整理も含む

(3)製品に関連する主な法令・規制等要求事項。

①国土利用計画法 ②都市計画法 ③建築基準法 ④地価公示法

⑤不動産の鑑定評価に関する法律 ⑥不動産鑑定評価基準

⑦土壌汚染対策法 ⑧文化財保護法 ⑨国土利用計画法

⑩土地区画整理法 ⑪土地収用法 ⑫農地法 ⑬宅地造成等規制法

⑭森林法 ⑮自然公園法 ⑯自然保護法 ⑰都市再開発法

⑱道路法 ⑲河川法 ⑳海岸法

○21古都における歴史的風土の保存に関する特別処置法

○22損失補償基準 ○23土地評価事務処理要領 ○24民事執行法

○25民法 ○26個人情報保護法

(4)当社で独自に必要と判断される追加要求事項。

※当社では、顧客別に、依頼書・契約書・発注書・注文書・命令書等がある。ソフトは、使用許諾証

がある。

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7.2.2 製品に関連する要求事項のレビュー

当社は、製品に関連する要求事項をレビューする。このレビューは、顧客と契約又は受注

の承諾を交わす前に実施する。レビューでは次の事項を確実にする。

なお、システム開発業務については「7.3 設計・開発」で記述する。

(1)製品要求事項が定められているかどうか。(7.2.1 参照)

(2)契約又は依頼の要求事項が以前の提示内容と異なる場合には、それらが解決されて

いるかどうか。

(3)当社が、定められた要求事項を満たす能力を持っているかどうか。

(4)顧客が要求事項を書面で示さない場合は、要求事項を受諾する前に確認する。

(5)要求事項が変更された場合は、関連する文書を修正する。また、変更後の要求事項

が関連する社員に理解されていることを確実にする。

(6)当社では、製品の性質及び受注形態などの理由から、すべてにおいてレビューを必

要とするものではない。(特殊な原材料を必要としない、作成期間が短期間等)

レビューの結果の記録及びとられた処置の記録を、「打合せ・協議記録簿」「個別記録シ

ート」等を作成、維持する。(4.2.4 参照)

7.2.3 顧客とのコミュニケーション

当社は、次の事項に関する顧客とのコミュニケーションを、鑑定評価に関しては業務グル

ープが、ソフトウェアに関してはシステム開発グループが窓口となり実施する。 なお、判断

できない内容等の場合は、社長に報告し指示及び処置を仰ぐ。

(1)製品情報

電話・FAX・電子メール、ホームページ、パンフレット等。

(2)引き合い、契約・受注(変更)情報

電話・FAX・電子メール又は打合せ。(7.2.2 参照)

これらの内容を、「打合せ協議記録簿」及び「個別記録シート」に記録する。

ソフトウェアに関しては、「打合せ・協議記録簿」に記録する。

なお、電子メールは、それを印刷したものを記録とする。

(3)顧客からの声(苦情、営業報告・対応等も含む)

顧客からの反応情報は、直接担当した社員がサイボウズで全社員に報告する。

(以下余白)

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7.3 設計・開発

当社の設計・開発とは、顧客からの依頼、または当社の提案による不動産鑑定評価関連

ソフトウェアの開発(システム開発業務)に適用する。

なお、ソフトウェアの作成は外注による。(7.4 参照)

7.3.1 設計・開発の計画

(1)担当者は、次の項目を含む「開発計画書」を作成する。

添付資料「設計・開発フロー図」を参照。

①設計・開発の段階

②設計・開発の各段階に適したレビュー、検証及び妥当性確認

③設計・開発に関する責任及び権限

(2)担当者は、効果的なコミュニケーションと責任の明確な割り当てを確実にするために、

設計・開発に関与する業務間のインターフェイスを運営管理する。

(3)設計・開発の進行に応じて、プロセス等に変更があった場合には、「開発計画書」を適宜

更新する。

7.3.2 設計・開発へのインプット

(1)担当者は、「開発計画書」に次の項目に該当する設計・開発のインプットを明確にし記録

する。(4.2.4 参照)

①機能および性能に関する要求事項

②適用される法令・規制要求事項

③以前の類似した設計から得られる情報

④設計・開発に不可欠なその他の要求事項

(2)設計・開発途中で発生する問題点に関連し、業務の特異性、納期の緊急性は、顧客と

協 議の上決定し、「設計・開発記録簿」に記録する。

また、業務によって顧客より打合せの記録の提示を求められた場合は、「打合せ・協議記

録簿」に記入し、提出する。

(3)担当者は、設計・開発へのインプットが外注先からの「見積書」の開発項目に漏れがなく、

不完全、不明確、矛盾点がなく記入されているかどうか確認する。

7.3.3 設計・開発からのアウトプット

設計・開発からのアウトプットは「開発仕様書」であり、外注先からの見積書内容、設計・

開発へのインプットと対比・検証し、次の段階(外注)に進む前に社長の承認を得る。

「開発仕様書」には、次の項目を含む。

(1)設計・開発へのインプットで与えられた要求事項。

(2)購買、製造およびサービス提供に対して適切な情報を提供。

(3)製品の合否判定基準を含むか、またはその参照。

(4)適正な使用に不可欠な製品の特性。

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7.3.4 設計・開発のレビュー

設計・開発の適切な段階において、下記の項目を目的として「開発計画書」のとおりに体

系的なレビューを行う。

(1)設計・開発の結果が、要求事項を満たせるかどうかの評価。

(2)問題がある場合の必要な解決策の提案。

レビューへの参加者には、設計・開発段階に関与する業務の代表者を含む。

このレビューの結果及び必要な処置は、「開発計画書」「設計・開発記録簿」に記録し維

持する。(4.2.4 参照)

7.3.5 設計・開発の検証

設計・開発のアウトプットが、設計・開発からのインプットの要求事項を満たしていることを

確実にするため、「開発計画書」のとおりに検証する。

この検証の結果及び必要な処置は、「開発計画書」「設計・開発記録簿」に記録し維持

する。(4.2.4 参照)

7.3.6 設計・開発の妥当性確認

担当者は、外注先からの試作品が指定された用途又は意図された用途に応じた要求事

項を満たしていることを確実にするために、「開発計画書」のとおりに妥当性確認を実施する。

妥当性確認の結果及び必要な処置は、「開発計画書」「設計・開発記録簿」「開発チェッ

クシート」に記録し維持する。(4.2.4 参照)

7.3.7 設計・開発の変更管理

(1)担当者は、「設計・開発記録簿」に変更等を記録する。

(2)担当者は、変更に際しては、必要に応じて、レビュー、検証、妥当性確認を行い、承認

後 に変更を実施する。

(3)変更のレビューでは、その変更が製品を構成する要素及び既に引き渡されている製品に

及ぼす影響の評価も含む。

変更のレビューの結果及び必要な処置は「開発計画書」「設計・開発記録簿」に記録し

維持する。(4.2.4 参照)

(以下余白)

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7.4 購買

当社は、購買に関する事項を「購買管理規定」に定める。

7.4.1 購買プロセス

(1)当社は、規定された要求事項に購買品が適合することを確実にする。

(2)購買先及び購買品に対する管理の程度は、購買品がそれに続く製品の実現化又は最

終製品に対して持つ影響に応じて定める。

(3)購買先が当社の要求事項に従って購買品を供給する能力を判断の基準として評価及

び選定する。

評価の結果の記録及び評価によって必要とされた処置がある場合は、「仕入れ先評価シ

ート」「外注先評価シート」に記録し維持する。購買先は問題が生じていない場合は 3 年毎

に、問題が生じた場合はその時点で再評価し、評価によって必要とされる処置が有れば記

録して管理する。

7.4.2 購買情報

(1)購買情報では購買製品に関する情報を明確にし、必要な場合には、次の項目のうち該

当する項目を含める。

①製品、手順、プロセス及び設備の承認に対する要求事項。

②要員の資格を含む適格性に関する要求事項。

③品質マネジメントシステムに関する要求事項。

(2)購買先に伝達する前に、規定した購買要求事項が妥当であることを確実にする。

(3)アウトソースしたプロセスについては、管理の方式及び程度は明確に伝え管理を確実に

する。

7.4.3 購買製品の検証

当社は、購買品が規定した購買要求事項を満たしていることを確実にするために検査を

実施する。

(以下余白)

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7.5 製造及びサービス提供

7.5.1 製造及びサービス提供の管理

当社は、製品の作成及びサービス提供を、計画、実行し、管理する。

管理された状態には、該当する次の状態を含む。

なお、システム開発業務については「7.3 設計・開発」で記述する。

(1)製品の特性を述べた情報が利用できる。

①顧客から支給された資料

②依頼書等

③当社で収集した資料

(2)必要に応じて作業手順が利用できる。

(3)適切な設備を使用している。(6.3 参照。)

(4)監視機器及び測定機器が利用でき、使用している。

現在のところ、当社では該当しない。(1.3 参照)

(5)規定された監視及び測定が実施されている。

当社では、あらかじめ定められた監視及び測定はないが、「進行確認表」の各段階に

おいて実施している。

(6)リリース(次工程への引渡し)、顧客への引き渡し及び引き渡し後の活動が実施され

ている。

「進行確認表」に基づき、次工程へ進み社長による検査・承認(合否判定)を受けた

後、納品する。

納品後の活動は特に定めてはいないが、顧客より要求があった場合は「個別記録シー

ト」に記録する。

7.5.2 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認

製造及びサービス提供の過程で結果として生じるアウトプットが、それ以降の監視

又は測定で検証することが不可能で、その結果、製品が使用され、又はサービスが

提供された後でしか不具合が顕在化しない場合には、当社は、その製造及びサー

ビス提供の該当するプロセスの妥当性確認を行う。

また、妥当性確認によって、これらのプロセスが計画どおりの結果を出せることを実

証する。当社は、これらのプロセスについて、次の事項のうち該当するものを含んだ

手続きを確立する。

a) プロセスのレビュー及び承認のための明確な基準

b) 設備の承認及び要員の適格性確認

c) 所定の方法及び手順の適用

d) 記録に関する要求事項 (4.2.4 参照 )

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7.5.3 識別及びトレーサビリティ

当社は、製品の納品に至る全段階において次の方法で製品を識別する。

(1)鑑定評価書等

①一件ごとに受注番号(鑑定番号)をつける。また、受注後は、受注番号、受注先名等

を記載した封筒に各種書類(文書)・記録・資料等を入れ管理する。

②製品の進行状態は「進行確認表」及び「個別記録シート」等で管理する。

③トレーサビリティが要求事項となっている場合は、「個別記録シート」に記録する。

(4.2.4 参照)

(2)ソフトウェア

各ソフトウェア別に「バージョンアップ履歴表」を作成し、最新版を明確にする。

7.5.4 顧客の所有物

(1)顧客の所有物(登記簿謄本等その他の資料)について、それが当社の管理下にある間

又は当社がそれを使用している間は、「個別記録シート」に記録し管理する。

(2)顧客の所有物は、識別、保護等を実施する。

(3)顧客の所有物を紛失、損傷した場合又は使用に適さないとわかった場合には、顧客に

報告し、「個別記録シート」に記録し管理する。(4.2.4 参照)

また、該当する場合には、知的財産、個人情報を含め顧客の所有物として扱う。

7.5.5 製品の保存

当社は、製品の納品までの間、適合した状態に保存する。この保存には、識別、取り扱い、

包装、保管及び保護を含める。

ソフトウェアについては、外注先からの納品の際に、セットアップ CD-ROM だけではなく、

プログラムも同時に納品してもらい管理する。

7.6 監視機器及び測定機器の管理

(1.3 適用除外参照)

(以下余白)

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8. 測定、分析及び改善

8.1 一般

当社は、次の事項に必要な監視、測定、分析及び改善のプロセスを計画し実施する。

(1)製品の適合性については、次の項目を参照。

・8.2.1 顧客満足

・8.2.3 プロセスの監視及び測定

・8.2.4 製品の監視及び測定

・8.3 不適合製品の管理

(2)QMS の適合性の確実化については、次の項目を参照。

・5.6 マネジメントレビュー

・8.2.2 内部監査

・8.2.3 プロセスの監視及び測定

・8.5.2 是正処置

・8.5.3 予防処置

(3)QMS の有効性の継続的な改善については、次の項目を参照。

・5.6 マネジメントレビュー

・8.2.1 顧客満足

・8.2.2 内部監査

・8.4 データの分析

・8.5 改善

これには、統計的データを活用する事を含める。

8.2 監視及び測定

8.2.1 顧客満足

当社は、顧客要求事項を満足しているかどうかに関して、顧客がどのように受けとめているかに

ついての情報を、次の項目について入手し、監視する。

(1)鑑定評価書等

① アンケート調査

業務グループ(照査・校正)は、受注の頻度、受注先を考慮し、必要と判断した場合には、

製品にアンケート葉書を同封し納品する。

回答のあったアンケートは、業務グループが、マネジメントレビュー前に集計し、その報告

書を品質管理責任者に提出する。

② 顧客からの讃辞、クレーム

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(2)ソフトウェア

システム開発グループは、製品納品後約 6 ヶ月を目処とし、アンケート調査を実施する。

回答のあったアンケートは、マネジメントレビュー前に集計し、その報告書を品質管理責任

者に提出する。

8.2.2 内部監査

当社は、QMS が次の項目を満たしているかどうかを明確にするため、内部監査を実施す

る。内部監査の手順等の詳細は、「内部監査管理規定」に定める。

(1)当社の QMS が、「7.1 製品実現の計画」、規格要求事項及び当社が決めた要求事項

に適合しているか。

(2)当社の QMS が、効果的に実施され、維持されているか。

8.2.3 プロセスの監視及び測定

(1)当社は、QMS のプロセスが計画どおりの結果で達成されていることを確実にするため、

主に下の表のプロセスについて監視し、可能な場合には測定する。

プロセス 担当グループ 監視・測定項目

品質目標

品質管理責任者

品質目標の達成状況等

教育・訓練

教育訓練計画の実施状況、有効性

顧客満足

業務 アンケートの集計

システム開発 アンケートの集計

設計・開発

システム開発

開発計画書の進捗状況

検証・妥当性確認の不適合件数

購 買 業務 受入検査結果

鑑定評価 業務 工程内不適合の件数

改 善

品質管理責任者

内部監査の不適合件数

マネジメントレビューの指示件数

改善・是正件数

(2)プロセスが計画どおりの結果を達成できない場合(有効性が疑われる場合)は、不適合と

して、各担当グループは適宜、修正及び是正処置をとり記録する。

(以下余白)

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8.2.4 製品の監視及び測定

当社は、製品に対する要求事項が満たされていることを検証するため、鑑定評価書等におい

ては「進行確認表」で、ソフトウェアにおいては「開発計画書」で、適切な段階に監視し、問題

なく完了するまでは製品の納品は行わない。

製品の合否判定基準への適合の証拠を維持し、また、製品リリース(次工程への引渡)の

許可をした人を明記する。(4.2.4 参照)

参照:「照査チェックシート」「進行確認表」「開発計画書」「開発チェックシート」

なお、購買品(外注)については、「7.4 購買」において記述。

8.3 不適合製品の管理

当社は、製品要求事項に適合しない製品が誤って使用されたり、または引渡されることを

防ぐために、それらを識別し、管理することを確実にする。

不適合品の処理に関する責任及び権限を「不適合品管理規定」に定める。

当社は、次のいずれかの方法で、不適合品を処理する。

(1)発見された不適合を除去するための処置をとる。

(2)当社の場合、特別採用は存在しない。

(3)本来の意図された使用又は適用ができないように処置する。

(4)不適合の性質の記録及び不適合に対してとられた処置を「不適合品処置報告書」に

記録し維持する。(4.2.4 参照)

不適合品を修正した場合には、要求事項への適合性を実証するために再検証を行う。

また、納品後に不適合が検出された場合は、その不適合による影響又は起こり得る影響に

対して適切な処置をとる。

8.4 データの分析

当社は、QMS の適切性及び有効性の実証、QMS の継続的改善の評価のために、プロセ

スの監視・測定の結果から得られたデータ及びそれ以外の該当する情報源からのデータを

業務グループで収集し、分析する。(8.2.3 参照)

これらの分析結果は、マネジメントレビューの資料としてインプットする。

(以下余白)

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8.5 改善

8.5.1 継続的改善

当社は、品質方針、品質目標、監査結果、データの分析、是正処置、予防処置及びマ

ネジメントレビューを通じて、QMS の有効性を継続的に改善する。

8.5.2 是正処置

当社は、再発防止のため、不適合の原因を除去する是正処置をとる。

この是正処置は、不適合の持つ影響に見合うものとする。

次の事項に関する要求事項を「是正処置管理規定」に定める。

(1)不適合(顧客からの苦情を含む)の内容確認

(2)不適合の原因の特定

(3)不適合の再発防止のための処置の必要性の評価

(4)必要な処置の決定及び実施

(5)とった処置の結果の記録(4.2.4 参照)

(6)とった是正処置が有効性のレビュー

8.5.3 予防処置

当社は、起こり得る不適合が発生することを防止するために、その原因を除去する処置を

決める。この予防処置は、起こり得る問題の影響に見合うものとする。

次の事項に関する要求事項を「予防処置管理規定」に定める。

(1)起こり得る不適合及びその原因の特定

(2)不適合の発生を予防するための処置の必要性の評価

(3)必要な処置の決定及び実施

(4)とった処置の結果の記録(4.2.4 参照)

(5)とった予防処置の有効性のレビュー

以 上