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ROAD TEST No.4983
テスト車輌概要 MODEL TESTED●モデル名:AUDI RS5●車輌本体価格:1204万円●日本発売時期:2010年6月●最高出力:450ps/8250rpm●最大トルク:43.8kgm/4000-6000rpm●0-97km/h加速:4.6秒●113-0km/h制動距離:43.9m●最大求心加速度:1.02G●テスト平均燃費:7.9km/ℓ●CO₂排出量:252g/km
オートカーの結論
「RS4以来のフロントエンジンのアウディのベストだが、M3にはまだ及ばない」★★★★★★★★☆☆
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AUDI RS5アウディRS5
フロントグリルはA5と異なる。シルバー仕上げのほか、独特のハニカムパターンを採用し、ほかのA5のように上下に分かれていない。
フロントバンパーは全面的に変更されている。エアインテークはより角張った形状で、突き出たリップスポイラーによって、さらに奥に窪んでいるように見える。
キセノンヘッドライトとデイタイムランニングライトを標準装備する。ヘッドライトに関しては、ほかのA5と特に変更点らしき箇所はない。
標準の19インチホイールは魅力的なデザインで、オプションを選ぶ必要がない。またサイズ的にもこれ以上にすることは避けた方がいいだろう。
GRILLEグリル
AIR INTAKESエアインテーク
HEADLIGHTSヘッドライト
WHEELホイール1 2 3 4
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AUDI RS5 ROAD TEST
WE LIKEPerformance , AWD traction , Bass exhaust note , Comfortable mile-muncherパフォーマンス、4WDのトラクション、図太いエグゾーストノート、快適な長距離走行
WE DON'T LIKEHigh weight , Doesn’t stand out from an A5 , Not as much fun as an M3重い車重、A5と区別が付かないこと、M3ほど愉しくない点
BMWのMモデルにターゲットをロックオンし、かなり近いところまで到達してきたアウディのRSモデル。最新のRS5は、まさしくM3へのガチ勝負を挑むクルマであり、今月のベスト・ドライバーズカー・コンテストでもその実力を発揮してくれた。果たして、本当にM3よりも速く、そしてドライビングプレジャーに優れたクルマなのか。厳正なるロードテストでその結論に終止符を打ってみよう。
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アウディのRSモデルの歴史は1994年のRS2から始まる。RS2は315psの2.2ℓターボチャージド5気筒を積み、真のハイパフォーマンス・ステーションワゴンの元祖と呼ばれる。以後、2世代のRS4と、RS6アヴァント(セダンモデルも)で、アウディはそのクラスで成功を収めてきた。2009年、アウディはTTにRSモデルを導入。RS5はRSの名称を与えられた2番目のクーペとなった。
アウディが最初にRSモデルを導入したのはステーションワゴンだった。
スペシャルなアウディ
リアウイングは120km/h以上で自動的に展開する仕組みだ。あるいはキャビンのボタン操作で常時展開状態にすることもできる。
大きな楕円形のエグゾーストの左右2本出しとなる。黒いメッシュとリアディフューザーの間にはボディと同色の板がある。
RS5のホイールアーチは膨らみが増している。アウディによれば、これは初代クワトロをイメージしたデザインだという。
RS5はA5と比べるとサイドスカートの彫りも深く、より逞しく見える。丈の高いドアと天地の低い窓との相乗効果が働いている。
HISTORY
REAR WINGリアウイング
EXHAUSTSエグゾースト
WHEEL ARCHESホイールアーチ
SIDE SKIRTSサイドスカート5 6 7 8
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ドライブセレクトから3種類のクイックシャシーモード(コンフォート、オート、ダイナミック)が選べる。MMIを使って好みの組み合わせも選択可能。
RS5のギアボックスは7段デュアルクラッチA/Tのみで、M/Tはない。
メーターのデザインと文字はスタンダードモデルと同じだ。目盛りは変更。
テスト車輌の標準のスポーツシートには電動アジャストとヒーターが備わっていた。
シフトパドルは標準装備だが、使い勝手があまり良くない。もっと大きい方が手が届きやすい。
DRIVE SELECTドライブセレクト
GEARBOXギアボックス
DIALメーター
SPORT SEATSスポーツシート
PADDLESパドル1
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われわれはアウディが今回送り出したRSモデルがどのようなクルマなのかまだ確証が持てないでい
る。RS4のような滑らかな乗り心地と敏捷さを持ったM3キラーなのか? それとも初代RS6のように洗練さにおいてまったく及ばないクルマなのか? 短命だったが素晴らしいクルマだったRS4の生産終了後、アウディが現行のBMW M3に対抗するRSモデルを導入するのはこれが2台目である。 RS4と同様、RS5は4.2ℓのV8エンジンとクワトロ・フルタイム4WDシステムを搭載する。セダンとステーションワゴンがあったRS4とは異なり、RS5のボディは2ドアクーペのみである。 われわれがこのクルマに関してすでに知っている事実は、本誌が今月号で行っている英国ベスト・ドライバーズカー・コンテストにおいて、それが目覚ましいパフォーマンスでテスターたちを魅了したことだ。多くのテスターが、RS5はフロントエンジンのアウディとしてはRS4以来最高のモデルだと評した。 そんなRS5が、RS4を凌ぐ、あるいはM3(前回のアウディとの対決後に受けたマイナーチェンジで実力をアップしている)を凌ぐモデルかどうかを確かめるのが、今回のテストの主題である。
DESIGN & ENGINEERING●意匠と技術★★★★★★★★☆☆ BMWがこの前、3シリーズをMディビジョンに送ったとき、それは大幅に異なるボディパネルとカーボンファイバー製のルーフを与えられて返ってきた。アウディのRSモデルの場合、そうした贅沢な処置は施されない。今回の場合、ハンサムなクーペに加えられたモディファイは、膨らみが増した前後のフェンダーと新しい前後のバンパーで、それがこのRSのポテンシャルを視覚的に強調している。 S5とRS5を隣り合わせに並べてみると微妙な違いが容易にわかるが、クルマの群れに混じっていると、いくつかのディテールだけで、それがアウディの中でも特にプレステージの高いスポーティモデルであると識別するのは難しい。 しかしそのボディの下には、もっとシリアスなモディファイと強力なハードウェアが隠れている。4.2ℓのV8エンジンはスーパーカーのR8に使われているV8とV10に関連がある(囲み記事参照)。このユニットは最高出力
(M3を凌ぐ450ps)をレッドラインの8300rpmのわずか100rpm手前で絞り出し、それでいながらピークトルクを4000rpmという低回転から発揮し、速さとフレキシブルな走りを提供する。トランスミッションはアウディのRSモデルとして初めて7段デュアルクラッチギアボックスを採用する。 だがもっと重要なのは、4WDシステムを装備し、そのセンターデフが通常はRS5のトルクの60%をリアアクスルに分配する点である。リアアクスルでは、電子制御ディファレンシャルが機械式LSDの役目を果たす。 これに組み合わされているのが4輪トルクベクタリング機能である。個々のホイールにブレーキをかけ、その結果、駆動力がほかのホイールに伝達される。 そして、こうした先進のハードウェアとソフトウェアによる武装にさらに追加され、より異論を呼びそうなアイテムが今回のテスト車量には装備されている。ダイナミックステアリングである。これは車速に応じてステアリングレシオを変更するもので、低速ではステアリングをクイックにして、取り回しを楽にすることを狙っている。
INTERIOR●室内★★★★★★★★★☆ RS5の外観に加えられた変更は控えめだが、室内はどうだろう? サイドサポートが大きく張り出したフロントシートと、いくつかのRSのロゴを別にすれば、A5のほかのモデルの室内とほとんど変わらない。 したがってフラッグシップ・スポーツカーに乗っているという感覚はないが、室内に関して特に大きな不満もな
い。マテリアルの見た目や触り心地はこのセグメントのほかの車と同様に上質で、エルゴノミクスも基本的に良好である。 強いて不満を挙げるとすれば、それはMMIだ。われわれは以前、MMIがその手のシステムとしてはクラストップだと評したが、そろそろ機能性を少しアップデートさせる時期に来ている。また、フロントグリルの形を真似たステアリングホイールのデザインはぼってりとした感じで、
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AUDI RS5 ROAD TEST
ミドルサイズのクーペであることを考慮すると、後席に2人が乗った場合の居住性は特に悪いわけではない。
RS専用のディテールは少ないが、シートはサポート性に優れ、快適。
5.8ºobscured
8.0ºobscured
455-829 litres
2751mm873mm 1025mm
4649mm 39%
1366mm
0.33
1860mm
57% 43%
880mm min
1120mm max
890m
m m
in10
10m
m m
ax
510mm m
in
850mm m
ax89
5mm
1582mm1586mm
Turn
ing
circle
: 11.6
mHOW BIG IS IT?Cd=0.33
VISIBILITY TEST 視認性テスト前方指向は特に良いわけではないが、大型のクーペとしては悪くない。
奥行き:1060-1700mm
高さ:265-350mm
「走りと制動能力、そしてグリップに関していえば、M3の方が優位。 さらに、M3の方がよりドライビングが愉しい」
トランクはリアシートを起こした状態では455ℓの容積を持つ。荷物の出し入れはやや不便。
アウディによればRS5のV8はRS8のV10と“多くの
点で共通している”という。R8にはV8モデルもあり、こ
れら3つのユニットはいずれも90度V型で、バンクのオフ
セット18.5mm、ボア84.5mm、ストローク92.8mmとい
う共通点を持つ。ふたつのV8は同じブロックを用いてい
るが、ヘッドの設計が若干異なり、圧縮比はRS5用V8が
12.3:1、R8用V8が12.5:1である。
だが最も明らかな違いは、R8がシャシーのより低い位
置に搭載し、またコーナリング中の潤滑能力の低下を防
ぐためにドライサンプを採用している点である。RS5は
ウェットサンプである。
だがスーパーカーのR8に搭載される4.2ℓエンジンの
方がRS5のユニットよりもパワーが小さい(当初420ps
だったのが430psにアップされたが)。トルクはどちらも
同じ43.8kgmである。
HOW THE ENGINES ARE RELATEDウェットかドライか
RS5のV8はR8用ユニットとはヘッドが若干異なり、また最高出力が大きい。
幅:1000mm
093www.autocar-mag.com
あまり魅力的には見えない。だがこれらは些細な不満である。ほとんどの体格の人はキャビンで快適に過ごせるし、後席も広々としていて、ミディアムサイズのクーペとしては居住性は悪くない。トランクは455ℓの容積を持ち、リアシートを倒してトランクスペースを広げることができる。
PERFORMANCE●動力性能★★★★★★★★☆☆ このクラスのクルマを比べるのはオリンピックの選手を比べるのに少し似ている。身体の形はそれぞれに個性があって皆同じというわけではないが、このクラスのようなハイレベルの争いになると総合的なパフォーマンスの違いは100分の1秒単位でしか計れない。 アウディRS5と、その最も近しいライバルであろうBMW M3を比べたときも当然そうなる。両車ともエンジンはV8だが、4.2ℓで450psのRS5の方が、4.0ℓで420psのM3よりも排気量が大きく、パワーにも優る。 だがRS5の車重はテスト車の実測で1855kgもあり、これは3年前にテストしたM3の車重よりもきっかり200kg重い。そしてそれは、直線路での動力性能の比
較において大きな差をもたらす。 このテストのために、RS5の動力性能のテストセッションでは、われわれはコンペティションパック装備のM3を用意して比較したが、この2台のパフォーマンスはきわめて接近していた。 ローンチコントロールと4WDの恩恵でトラクションに優れるRS5は、スタート後1.8秒で48km/hに達し、1.9秒のM3をリードした。だがそのアドバンテージもそこから先の速度では維持できず、0-97km/hのタイムはRS5が4.6秒、M3は4.5秒と逆転された。そして0-161km/hのタイムでは、M3は10.7秒のRS5に対してコンマ2秒の差を付けた。 実際にはこれらの数値の差はわずかなものであり、全体的に見ればRS5の評価を大きく下げる要素にはならない。RS5は素晴らしいドライブトレインを持ったクルマだからだ。 低速から中速回転でのフレキシビリティはM3を上回るし(ただし4速ギアでの48-113km/hのタイムは7.6秒で、これはM3よりも0.6秒遅い)、レッドラインは8300rpmで、きわめて幅広いパワーバンドと刺激的なスロットルレスポンスを備え、スリリングなサウンドを発
する。 ギアの切り替えはSトロニックのA/Tモードに任せても不満はないが、シフトパドルを使えばフルスロットルでリッチなバリトンサウンドを伴った加速が愉しめる。A/TモードとM/Tモードのどちらでも、シフトはほとんど気づかないほどスムーズだ。 アウディのハイパフォーマンスカーのブレーキは、制動能力には優れるがフェードしやすいことが多い。この点において、MIRAのテストコースでRS5はたいていのモデルよりも優秀で、良好なフェード耐性を発揮した。
RIDE & HANDLING●乗り心地と操縦安定性★★★★★★★★☆☆ アジャスタブルな機能を過剰なほど満載したドライブトレインに加えて、RS5はドライバーにドライビング関連にかかわる特性を切り替える機能を提供している。磁性流体ダンパーの動作にはコンフォート、オート、ダイナミックという3つのモードがあり、またステアリング、エンジンレスポンス、スポーツディファレンシャルをアジャストする手段がドライバーに用意されている。 テクノロジーと選択肢が多すぎる? そうかもしれな
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64km/h 8300rpm
106km/h 8300rpm
153km/h 8300rpm
203km/h 8300rpm
250km/h 7932rpm
6 250km/h 6458rpm
7 250km/h* 5348rpm* claimed
各ギア最高速度
Start/finishT1
T2
T3
T4
T5T6
T7
48km/h-0
48km/h-0
80km/h-0
80km/h-0 113km/h-0
113km/h-0
43.9m
48.2m23.1m
22.7m
8.2m
8.4mDRY
WET
20m10m 40m30m0
241km/h
27.3s
209km/h
18.2s
225km/h
21.8s
193km/h
15.2s
48km/h 64 80 97 113 129 145km/h 161km/h 177km/h
1.9s 2.6 5.7s3.5s 4.5s 10.5s7.1s 8.7s 12.6s
20s10s0 5s 15s 25s
241km/h
27.3s
225km/h
22.5s
209km/h
18.5s
193km/h
15.3s
177km/h
12.7s
48km/h 64 80 97 113 129 145km/h 161km/h
1.8s 2.6 5.8s3.5s 4.6s 10.7s7.2s 8.8s
20s10s0 25s15s5s
計測テストデータ
■ドライサーキット ラップタイム:1分14秒2
(BMW M3コンペティションパック 参考タイム:1分13秒64)M3の方がRS5より速いのは、主として車重の軽さと、よりダイレクトなフィール、そして若干優る加速性能によるものだ。RS5の方がラインの微調整がやりやすいが、M3の方がストレートでスピードが出せ、より速いクルマである。
TRACK NOTES 「ラインの微調整はRS5がしやすいが、より速いのはM3である」
M3とRS5のどちらも、T7では82km/hまで速度が落ちた。
T1手前のストレートエンドでの最高速度はM3が159km/hだったが、RS5は153km/hにとどまった。
■発進加速テストトラック条件:天候晴れ、乾燥路面、気温摂氏16.0度0-402m発進加速:13.0秒(到達速度:177km/h)0-1000m発進加速:23.5秒(到達速度:228km/h)
乾燥路面
湿潤路面
■ウェットサーキット ラップタイム:1分12秒6
(BMW M3コンペティションパック 参考タイム:1分11秒4)驚いたことに、ウェットサーキットでのフロントのグリップはM3の方が優っており、そのおかげでコーナリングスピードが速かった。RS5はオーバーステアしやすいが、直線路では素晴らしい速度を出せた。
■制動距離
AUDI RS5
BMW M3 Competition Pack
コーナー立ち上がりのトラクションはRS5の方が優れ、T2からT3では85km/hを記録した。M3は80km/hだった。
ボディの動きはタイトに制御されているが、それでいてアウディ車としては良好な乗り心地を示す。
T4のコーリングスピードはM3の方がRS5よりも10km/h速く、T5では11km/h速かった。
0 040002000 10,0006000 80000Engine (rpm)
43.8kgm at4000-6000rpm
450ps at8250rpm
Powe
r out
put (
ps) Torque (kgm
)
41.5
55.3
13.8
27.7
69.1
83.0
101
203
304
406
507
エンジン形式:V型8気筒,4163cc最高出力:450ps/8250rpm最大トルク:43.8kgm/4000-6000rpm許容回転数:8300rpm比出力:108ps/ℓ馬力荷重比:249ps/t駆動方式:フロント縦置き4WDブロック:アルミ軽合金/ヘッド:アルミ軽合金ボア×ストローク:84.5×92.8mmバルブ配置:4バルブDOHC圧縮比:12.3:1
シャシー/ボディ車輌重量:1810kg/1855kg(テスト実測値)抗力係数:0.33ホイール:(前)9.0J╳19、(後)9.0J╳19タイヤ:(前)265/35ZR19、 (後)265/35ZR19
変速機7段DCTギア比/1000rpm時車速<km/h>①3.69/7.7②2.24/12.9③1.56/18.5④1.18/24.5⑤0.92/31.4⑥0.76/38.6⑦0.62/46.7
最終減速比:4.38
燃料消費率メーカー公表値:市街地/郊外/混合モード6.7/11.8/9.3km/ℓオートカー実測値総平均/動力性能計測時/ツーリング7.8/2.7/10.5km/ℓ燃料タンク容量:64ℓ現実的な航続距離:499kmCO₂排出量:252g/km
サスペンション前:ファイブリンク式/コイルスプリング後:マルチリンク式/コイルスプリング
ステアリング形式:油圧アシストラック&ピニオンロック・トゥ・ロック:2.2最小回転半径:5.8m
ブレーキ前:φ365mm通気冷却式ディスク後:φ324mm通気冷却式ディスク
静粛性アイドリング:50dB3速最高回転時:73dB3速48km/h走行時:58dB3速80km/h走行時:63dB3速113km/h走行時:67dB
安全装備ESP/EBD/TCSEuro NCAP/na
エンジン性能曲線
発進加速乾燥路面 実測車速mph(km/h) 秒
0-30(48) 1.80-40(64) 2.60-50(80) 3.50-60(97) 4.60-70(113) 5.80-80(129) 7.20-90(145) 8.80-100(161) 10.70-110(177) 12.70-120(193) ー0-130(209) ー0-140(225) ー0-150(241) ー0-160(257) ー0-170(274) ー
中間加速〈秒〉湿潤路面 mph(km/h) 2速 3速 4速 5速 6速 7速20-40(32-64) 2.1 3.0 4.2 ー ー ー30-50(40-80) 2.0 2.9 3.9 5.3 ー ー40-60(64-97) 2.1 2.8 3.8 5.2 6.8 9.850-70(80-113) ー 2.9 3.7 5.2 6.9 8.960-80(97-129) ー 3.0 3.8 5.1 7.1 9.170-90(113-145) ー 3.2 3.9 5.2 7.0 9.980-100(129-161) ー ー 4.1 5.4 7.2 10.290-110(145-177) ー ー 4.3 5.8 7.5 10.8100-120(161-193) ー ー 4.9 6.1 8.2 ー110-130(177-209) ー ー ー 6.5 9.1 ー120-140(193-225) ー ー ー 7.4 ー ー130-150(209-241) ー ー ー ー ー ー140-160(193-257) ー ー ー ー ー ー
AUDI RS5 DATA
094 AUTOCAR 1/2011
い。われわれはステアリングを軽いセッティング(ステアリングを重めの設定にしてもフィールは増えない)、ダンパーをオートモードにし、スロットルレスポンスを高め、スポーツディファレンシャルはよりダイナミックな設定を選ぶことが多かった。そして一度決めてしまうと、たいていそのままにしておいた。オーナーが頻繁にいじることはないと考える。 RS5を走らせてまず安心したのは、意図的にハードなダンパー設定にしない限り、乗り心地はスムーズだということだ。 もちろん振る舞いはスポーティで、ボディの動きは小さく振幅の間隔が短いもので、長く大きな動きではない。長距離を走ってもオーナーは快適に過ごすことができ、RS5のパーソナリティにもうひとつ別な顔があることに気づきさえしない。 だがドライバーがハードに走らせれば、RS5は優れたコーナリングマシーンとなる。ボディの動きはきっちりと抑えられ、強力なグリップとトラクションを発揮し、限界付近ではシャシー内で駆動力を必要とされるホイールへと配分するためのさまざまな動きが働いていることが感じられる。 しかしながら、こうしたハイテク装備をもってしても、BMW M3と比べて160kgも重い車重が及ぼす影響力を隠すことはできない。今回のテストでは、われわれはこの2台を世界でも指折りのチャレンジングな道で走ら
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AUDI RS5 ROAD TEST
われわれはこう考える
結論
車輌価格最高出力最大トルク
0-100km/h加速最高速度
燃料消費率(欧州/混合)車輌重量(公称値)二酸化炭素排出量
1267万円 1213万円 869.4万円 万円 1204万円345ps/6500rpm 420ps/8300rpm 530ps/6400rpm 385ps/6500rpm 450ps/8250rpm39.8kgm/4400rpm 40.8kgm/3900rpm 62.5kgm/3200-6000rpm 52.5kgm/3500rpm 43.8kgm/4000-6000rpm4.7秒(0-100km/h) 4.5秒 3.8秒 5.5秒(0-100km/h) 4.6秒289km/h 250km/h 311km/h 250km/h 250km/h10.4km/ℓ 8.1km/ℓ 8.1km/ℓ 8.9km/ℓ 9.3km/ℓ1490kg 1650kg 1730kg 1730kg 1810kg225g/km 290g/km 295g/km 264g/km 252g/km
PORSCHE 911 Carrera 2 PDKポルシェ911カレラ2 PDK
BMW M3 Coupé CompetitionM-DCTビー・エム・ダブリューM3 クーペ・コンペティションM-DCT
NISSAN GT-R Pure edition日産GT-Rピュアエディション
JAGUAR XK Luxury ジャガーXKラグジャリー
AUDI RS5アウディRS5
アイコン的なステータスに値するクルマ。考え抜かれたベーシックなモデル。
★★★★★★★★★☆
日常の足としても、サーキット走行マシーンとしても、ドライビングが愉しい。
★★★★★★★★★☆
途方もない速さとグリップ。バリューが高く、パフォーマンスのマイルストーン。
★★★★★★★★★☆
クリーミーなエンジンは悦び。落ち着きとドライビングプレジャーを両立。
★★★★★★★★☆☆
ライバルと比べるとステアリングフィールに不満が残る。逞しく、かつ洗練されたクルマ。
★★★★★★★★☆☆
AUDI RS5AUTOCAR VERDICT ★★★★★★★★☆☆
た。だがそれに気づくのは、とことんハードに走らせたときだけだ。トルクがホイールからホイールに振り分けられるのが感じられる。ドライビングプレジャーの点で完全に満足できるかといえば、少々不満が残る。アクティブステアリングがなければ、もっとダイレクトなドライビングが得られると思われる。だがRS5の最大の問題は別なところにある。それはもっと敏捷で、もっと能力が高く、ノーズにプロペラのエンブレムを掲げたV8クーペが存在する事実である。
それ単独で見れば、RS5はフロントエンジンのアウディとしてはもちろん、プレミアムスポーツクーペの基準に照らし合わせても素晴らしいクルマである。長距離の移動でも疲れることなく、かつワインディングロードではドライビングの醍醐味を味わうことができる。ハードコア指向すぎる日産GT-Rや、快適指向すぎるメルセデス・ベンツEクラスよりも、RS5の能力の幅は広い。 フロントエンジンのアウディとして、RS5はスロットル操作によるコーナリングラインを操る能力に新しい地平を切りひらき、またGT-Rレベルに近いハイテク・ドライブトレインを手に入れ
TESTERS' NOTES テスターのひと言コメント●2速ギアで97km/h以上出るが、7段のギアボックスを持つクルマにそれはあまり必要ないように思える。 マット・プライアー
●ダッシュボード中央のフラップには、ふたつのメモリーカードスロットが隠れている。滅多に使わない機能なのに配置場所が 良すぎる。 ジェイミー・コースターフィン
●ただキーをイグニッションに押し込んでエンジンを始動する方が、スタートボタンを使うよりも簡単だ。スタートボタンがシフト レバーの向こう側にあるからだ。 ヴィッキー・パロット
JOBS FOR THE FACELIFT マイナーチェンジ時に望むこと●シフトパドルを大きくしてほしい。●車重を200kg軽くしてほしい。●ステアリングのフィールを改善してほしい。●もっと安い価格でM/Tモデルを用意してほしい。
ROAD TEST No.4983
TOP FIVES スポーツクーペ対決
「RS4以来のフロントエンジンのアウディのベストだが、M3にはまだ及ばない」
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せた。RS5はスピードではM3を若干上回ったが、それはRS5の方が低速コーナーでのトラクションの維持に優れているという理由による。 だが走りと制動能力、そしてグリップに関していえば、より敏捷なM3の方がより優位に立つ。だがさらに重要なポイントは、M3の方がよりドライビングが愉しいという点だ。
BUYING & OWING●購入と維持★★★★★★★★☆☆ アウディRS5のベースプライスは1204万円で、1068万円のBMW M3よりも186万円も高額である。だがその差額も、M3で7段デュアルクラッチのM DCTを選択すれば136万円と近づく(あるいはオプションのコンペティションパックのM-DCTを選べば9万円が必要だ)。 経済性に関しては公称値、および実測値ともにRS5の方が優れる。公称の9.3km/ℓには達しなかったが、平均で7.8km/ℓというのは450psで1855kgのスーパークーペとしては悪くない値であり、またわれわれが2007年にテストしたM3(EfficientDynamics導入前のM/T車)の6.7km/ℓよりも優れている。
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