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ご使用前にこの説明書を必ずお読み下さい RW Series 取扱説明書 ご注意 本製品が日本国外の最終使用地で、兵器ならびにその製造に使用される可能性がある場合は 外国為替及び外国為替管理法による規制の対象になる場合があります。用途、使用地域に関 してくれぐれもご注意していただき、必要な手続きを行ってください。

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Page 1: RW Series - (株)三共製作所・夢をカタチにする三 … 目次 シRW リーズをお買 い上げ ただき誠にありがとうござ ます。本取扱説明書は、

ご使用前にこの説明書を必ずお読み下さい

RW Series取扱説明書

ご注意本製品が日本国外の最終使用地で、兵器ならびにその製造に使用される可能性がある場合は外国為替及び外国為替管理法による規制の対象になる場合があります。用途、使用地域に関してくれぐれもご注意していただき、必要な手続きを行ってください。

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目次

RWシリーズをお買い上げいただき誠にありがとうございます。

本取扱説明書は、 RWシリーズの取扱い方法、安全上の注意事項を記載したものです。

ご使用前に必ずよく目を通し、いつでもすぐに見られる場所に保管してください。

目次1. 安全にご使用いただくために ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32. 準備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5

2-1. 製品の確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52-2. 各部の名称 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 62-3. 外観 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 72-4. 製品コードの確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8

3. 設置 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 103-1. 出荷の状態 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥103-2. 設置場所・保管場所 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥103-3. 設置方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥103-4. 吊り方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥113-5. 保管方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥113-6. サーボモータ取り付け・取り外し手順(標準減速仕様) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥123-7. 入力減速機取り付け・取り外し手順(高減速仕様) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16   ※お客様にて入力減速機を取り付ける場合3-8. サーボモータ取り付け・取り外し手順(高減速仕様) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥22

4. 接続・運転 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 234-1. 結線・モータ設定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥234-2. 動作確認 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥234-3. 通常運転 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥234-4. モータ励磁OFF 時の出力軸位置保持 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥234-5. 気温が低いときの運転 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥244-6. 入出力の回転方向の関係 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥244-7. 運転条件について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥26

5. メンテナンス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 275-1. 日常点検 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥275-2. 定期点検 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥275-3. 潤滑油について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27

6. 正常に動作しない場合 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29

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1. 安全にご使用いただくために

1. 安全にご使用いただくために ■ご使用の前に• 本製品の取扱いは、適切な資格を有する人が行ってください。• 製品内部の点検、修理が必要な場合は最寄りの営業所へご連絡ください。• この取扱説明書は実際にご使用いただくお客様までお届けください。

■安全上のご注意

警告 この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。

注意 この表示を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容および物的損害の発生が想定される内容を示しています。

なお、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。 いずれも重要な内容を記載していますので、必ず守って下さい。

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1. 安全にご使用いただくために

警告

• 本製品の運転中は可動部に触れないで下さい。けがの原因になります。• 通電状態で保守・点検作業を行わないでください。誤操作、または制御回路の故障により突然動き出す可能性があり、けが又は装置破損の原因になります。

• 運搬、据付け、運転、操作、保守、点検の作業は専門知識のある方が行ってください。落下、転倒、けが、装置破損等の恐れがあります。

• 運搬、輸送のため吊り上げた製品には近づかないで下さい。落下、揺れによりけがをする恐れがあります。

• 機械装置に本製品を据付けた後、本製品によって機械装置全体を吊り上げることはやめてください。けが又は装置破損の原因になります。

• 吊り上げる前にカタログ、外形図等により製品の質量を確認し吊り具の定格質量以上の製品は吊らないでください。落下、転倒によるけがや装置破損の恐れがあります。

• 本製品の動作によって直接人命に関わったり、人体に危害を及ぼす用途への適用はできません。適用制限対象は以下の用途を含みます。• 医療器械、原子力関連機器、航空宇宙機器、爆発、腐食、毒性性物質取扱機器 等

注意

• ご使用前に製品が注文通りの仕様であるか確認して下さい。異なる仕様の製品を組付けた場合、けがや装置破損の原因になります。

• 銘板を取り外さないでください。• 運転中に異音や異常振動が発生したり仕様通りの能力がでない場合には、ただちに運転を停止し点検を行うか、最寄りの営業所までご連絡ください。

• 出力部が干渉等により拘束された状態で運転を続けると、モータに過負荷がかかり異常な温度上昇、焼損にいたる可能性があります。始動の操作をしても動作しないときは直ちに運転を中止してください。

• 運転中モータを触らないでください。けがや火傷の恐れがあります。• 停電して停止している時であっても、必ず電源スイッチを切って、電源が復帰しても動力源スイッチが入ることが無いよう処置してください。人身事故の恐れがあります。

• 本製品を分解しないでください。当社にて精密に調整されており、むやみに分解するとけが、装置破損の原因になります。

• 本体及び出力部の締結ボルトにはねじ緩み止め用接着剤(推奨:ロックタイト 243)を塗布して、トルクレンチを使用し、規定トルクで締付けてください。不十分な締付の場合、運転中にボルトが緩み、部品の脱落、装置破損、けがの原因となります。

• クレーン等で吊り上げる場合は、ハウジング上面(V面、S面)に加工されている取り付け穴を利用して下さい。

• 本体指定の取り付け姿勢以外での使用はやめて下さい。故障やオイル漏れの原因となります。• 冬季や寒冷地など気温の低い場所では、本体温度で約 15℃程度になるまで暖機運転を行ってから装置を動かしてください。装置破損の原因になります。

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2. 準備

2. 準備本製品は仕様により減速比が異なります。標準減速仕様:減速比 72、120 (RW170のみ減速比 72)高減速仕様:減速比 216、360 (RW170のみ減速比 216)

2-1 製品の確認箱の中に以下のものが揃っていることを確認してください。

【標準減速仕様】• ローラドライブ RW本体 1台• クランプカラー 1個• クランプカラー締結ボルト 2個• 取扱説明書 1部• 保証書 1部

【高減速仕様】• ローラドライブ RW本体 1台• クランプカラー ※ 1 1個• クランプカラー締結ボルト ※ 1 2個• 入力減速機取付ベース ※ 1 1個• 入力減速機取付ボルト ※ 1 4個• 取扱説明書 1部• 保証書 1部• エイブル減速機 VRSシリーズ取扱説明書 ※ 2 1部

※ 1 高減速仕様の場合、入力減速機は基本的に弊社で取り付けて出荷しますが、仕様によりお客様にて入力減速機を取り付ける場合に付属します。

※ 2 高減速仕様の場合、仕様によりお客様にて入力減速機を取り付ける場合は付属しません。

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2. 準備

2-2 各部の名称標準減速仕様

W

U

R

SV T

ローラドライブ本体

モータベース

サーボモータ

高減速仕様

ローラドライブ本体

モータベース

サーボモータ

入力減速機

W

U

SV T

R

図 1

図 2

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2. 準備

2-3 外観【RW170】

取付姿勢コード:1 取付姿勢コード:5

吊りタップ

オイルドレン

オイル供給口

吊りタップ

出力テーブル

オイルレベル

G.L.

オイルドレン

オイルレベル

出力テーブル

オイル供給口

吊りタップ

吊りタップ

G.L.

【RW240・RW320】取付姿勢コード:1 取付姿勢コード:5

吊りタップ

オイル供給口

オイルレベル

オイルドレン

吊りタップ

吊りタップ 吊りタップ

吊りタップ

オイルドレン

オイルレベル

オイル供給口

吊りタップ

図 3

図 4

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2. 準備

2-4 製品コードの確認銘板に表示されている製品コードを確認し、正しい製品仕様か確認してください。

【製品コード例】

RW 240-120 R 1 T A R ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧

① 機種 ② サイズ ③ 減速比 ④ 入力減速機アクセスホール位置 ⑤ 取付姿勢 ⑥ サーボモータ取付面 ⑦ サーボモータ種類 ⑧ サーボモータ

コネクタ位置

RW

17072216

(高減速※1) R: R面方向S: S面方向V: V面方向W:W面方向Z: 減速比 72、 120の場合

1:W面が下面5:R面が下面9:特注※ 2

T:標準本体右側に装着U:本体左側に装着 A: 安川電機(∑ 5)

B: 安川電機(∑ 7)C: 三菱電機 (J3)D: 三菱電機 (J4)E: FANUCX: その他

R: 特注 R面方向S: 特注 S面方向V: 特注 V面方向W: 特注 W面方向Z: 標準 お客様にて サーボモータを 取り付ける場合

240120360

(高減速※1)

T:標準本体右側に装着320

※1 高減速の場合は入力減速機が装着されます。※2 特注姿勢の詳細は、各製品の仕様通知書をご参照願います。 ③.④.⑤.⑦.⑧につきましては下記に詳細を表示いたしますのでご確認をお願いします。③入力減速機

項目 型式 減速比 質量

日本電産シンポ

VRS-100C-3-S3-38KA35 1/3 8.1kg

VRS-140C-3-S3-48KA42※ RW320/安川電機モータ専用

1/3 17kg

④入力減速機アクセスホール位置R S V W Z

V

WR

V

WS

S

RV

S

R W

減速比 72、120の場合

R面方向 S面方向 V面方向 W面方向

⑤取付姿勢1 5 9

特注

※弊社までお問い

 合わせください。

W面が下面 R面が下面

図 5

図 6

表 1

表 2

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2. 準備

⑦サーボモータ種類

コード 機種サイズ メーカー 型番 容量(kw)

ARW170

安川電機(∑ 5)SGMGV-30A3A2E 2.9

RW240 SGMGV-44A3A2E 4.4 RW320 SGMGV-75A3A2E 7.5

BRW170

安川電機(∑ 7)SGM7G-30A7A2E 2.9

RW240 SGM7G-44A7A2E 4.4 RW320 SGM7G-75A7A2E 7.5

CRW170

三菱電機 (J3)HF-SP352BJ 3.5

RW240 HF-SP502BJ 5.0 RW320 HF-SP702BJ 7.0

DRW170

三菱電機 (J4)HG-SR352BJ 3.5

RW240 HG-SR502BJ 5.0 RW320 HG-SR702BJ 7.0

ERW170

FANUCα iF12/4000-B(A06B-2243-B400) 3.0

RW240 α iF22/4000-B(A06B-2248-B400) 4.0 RW320 α iF30/4000-B(A06B-2253-B400) 7.0

X 全サイズ共通 A,B,C,D,E以外のモータ

※上記モータは、ブレーキ付サーボモータ型式になります。

⑧サーボモータコネクタ位置R S V W Z

S

R V

S

R V

V

W R

V

W R

標準:お客様にて

サーボモータを

取り付ける場合

特注:R面方向 特注:S面方向 特注:V面方向 特注:W面方向

表 3

図 7

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3. 設置

3. 設置3-1 出荷の状態

• 本製品は、当社規定の検査に合格したものを出荷しております。• 出荷時 RW本体と付属品は組付けされておりません。

3-2 設置場所・保管場所RW本体は、点検、保守が容易な以下のような場所へ設置・保管してください。

• 温度 +5℃~ +40℃• 湿度 85%以下(結露無き事)• 真空、高圧でないところ• 爆発性ガス、有害ガスおよび液体の無いところ• 直射日光が当たらないところ• 過度の衝撃や外力が加わらないところ• 放射性物質、強磁場の無いところ• 製品へのアクセスのしやすいところ(オイル交換およびオイルレベルゲージの確認が可能)

3-3 設置方法RW本体を使用姿勢にし、平滑で丈夫な場所へ設置します。本製品を設置する際は下記の作業を行ってください。① 本製品を安定した架台に置き、洗浄剤で防錆油やグリースを除去します。② 本製品と機械取付け面を清掃し、取付け面にカエリ、キズ等がないことを確認します。  カエリ、キズ等の上に取付けますと固定状態や精度に悪影響をおよぼします。③ RW本体を使用姿勢にし、平滑で丈夫な場所へ設置します。④ ケーブルを接続します。⑤ 本製品の試運転を行います。

警告

• 架台に載せる時は、釣合いのとれる状態で載せてください。 釣合いが取れない状態で載せると、落下、転倒によるけがや破損の恐れがあります。

• 清掃するときは、シンナーの使用禁止ならびに火気のないことを条件として周囲を換気しながら作業を行ってください。

注意

• 機械装置に本製品を据付けた後、本製品を持って機械装置全体を吊り上げることは避けてください。

 破損によりけがをする恐れがあります。

• 据付け用の締付ボルト類は確実に締めてください。 緩んだ状態で運転しますと破片飛散によるけがや装置破損の恐れがあります。

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3. 設置

3-4 吊り方• 本製品の吊り上げには、外観図に示されている吊りタップを利用してください。• 質量、形状に適した玉掛け用具を選定し吊り上げ作業を行ってください。

警告

• 運搬、輸送のため吊り上げた製品には近付かないでください。 落下、揺れによりけがをする恐れがあります。

注意

• 本製品吊り上げの際は玉掛け作業など決められた規則を遵守し、細心の注意をはらい作業を実施してください。

3-5 保管方法① ケーブルを取り外した部分に保護キャップ等を取りつけます。② 架台やパレットを用意し上面に防錆油を塗布したシートを敷きます。③ 本製品の未塗装部分に防錆油を塗布します。④ 防錆油を塗布したシートの上に本製品を載せます。⑤ 湿気を防ぐため、防水シートなどで本製品を包みます。⑥ 本製品が倒れたりしないように架台やパレットに固定します。⑦ 温度変化の少ない、かつ低湿度の保管室で保管します。

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3. 設置

3-6 サーボモータ取り付け・取り外し手順(標準減速仕様)

注意

• 本作業を行う際は、電源を遮断し、通電状態では絶対に作業は行わないでください。• 運転・点検・整備などに関する安全事項を十分確認の上、作業を実施してください。• 怪我あるいは製品精度・損傷に関わる作業となります。手順に沿った作業・点検を実施してください。

モータ部詳細モータ取付タップ

クランプカラーモータ挿入部

埋栓(2-Rc1/2)

準備するパーツ本作業を行う際下記を御準備ください。

1. サーボモータ• 実際にご使用になるサーボモータをご用意ください。

※サーボモータの形式、形状を確認(カタログあるいは実測)し、RWシリーズ本体モータ軸挿入部分と直径が同一であることを確認してください。

2. クランプカラー• RWシリーズに付属してありますクランプカラーをご用意ください。

写真 1

図 8

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3. 設置

3. 六角レンチ機種 レンチ

RW170 8mm(M10 用)又は 10mm(M12用)

RW240 10mm(M12用)

RW320 10mm(M12用)

4. タービン油あるいはマシン油• 極圧添加剤の入っていない油であれば可

サーボモータ取り付け・取り外し手順(標準減速仕様)① モータベースにある 2か所の埋栓(Rc1/2)を取外してください。

②  クランプカラー締付ボルトに中強度のネジゆるみ止め用接着剤(例:ロックタイト 243)  相当を塗布してください。③ クランプカラーを RWシリーズ本体のギヤ軸に取り付けてください。

1①で外した穴を利用し、六角レンチを差し込みます。注 1 穴位置とボルト位置が合っていない場合モータ装着時にボルトにアクセス出来ません。2 クランプカラーの割りの隙間が平行になるよう 2本のボルトを均等に仮止めします。ボルトは仮締めとし、クランプカラーが動かない程度で締めてください。3クランプカラーとギヤ軸端面が同一となる位置で仮固定してください。注 2 クランプカラーを奥まで入れてしまうと、固定フランジと接触するおそれがあります

ので、必ず上記位置で仮固定してください。

ギヤ軸

端面が同一の位置となるよう取り付ける

埋め栓(Rc1/2)

モータベース

写真 2

表 4

図 9写真 3

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3. 設置

④ ギヤ軸内径にタービン油あるいはマシン油を軽く塗布してください。注 1 モリブデン二硫化物や極圧添加剤入りのオイルやグリスは厳禁です。(すべりが発生

する為)

⑤ モータ軸を脱脂し、ギヤ軸に挿入します。注 1 ギヤ軸に負荷が掛からないよう、クレーン等を使用し、モータは平行な状態を保って

ください。注 2 ギヤ軸が回転してしまうと、クランプカラーの本締めができなくなってしまいますの

で、写真のように六角レンチを差し込んだ状態でモータ軸を挿入してください。

⑥  モータ取付ボルトに中強度のネジゆるみ止め用接着剤を塗布し本締めしてください。(4か所)注 1 取り付け時、自重による傾きに注意してください。

写真 4

写真 5 写真 6

機種 ボルト 締付トルク

RW170 M12+

平ワッシャ

61.8 N・m

RW240 84.3 N・m

RW320 84.3 N・m

推奨使用ボルト:強度区分 12.9 以上

写真 7 表 5

六角レンチ六角レンチ

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3. 設置

⑦ クランプカラーのボルトを本締めしてください。   モータベースのアクセスホールよりレンチを入れ 2本のクランプカラー締付ボルトを均等に締め付けてください。

  ※ 2本のボルトは少しずつ交互に締め込み最終的に規定トルクにて締結を行います。

機種 ボルト 締付トルク

RW170M10 69 N・m

M12 120 N・m

RW240 M12 120 N・m

RW320 M12 120 N・m

推奨使用ボルト:強度区分 12.9 以上

注 1 2本のボルトが均等にしまっていない場合、モータ軸に振れが生じる場合があります。注 2 運転時にモータ振動が大きい場合には 2本のボルトを緩め再度締結を行ってください。

⑧ モータベースの埋栓(2か所)を取り付けてください。

  以上でモータ取付作業は完了です。

⑨ モータの取り外し  上記⑧⑦⑥⑤の順でモータを取り外してください。

表 6写真 8

写真 9 写真 10

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3. 設置

3-7 入力減速機取り付け・取り外し手順(高減速仕様)   ※お客様にて入力減速機を取り付ける場合

高減速仕様の場合、入力減速機は基本的に弊社で取り付けて出荷しますが、仕様によりお客様にて入力減速機を取り付ける場合は、以下の手順に従い入力減速機とサーボモータを取り付けてください。

注意

• 本作業を行う際は、電源を遮断し、通電状態では絶対に作業は行わないでください。• 運転・点検・整備などに関する安全事項を十分確認の上、作業を実施してください。• 怪我あるいは製品精度・損傷に関わる作業となります。手順に沿った作業・点検を実施してください。

入力減速機部詳細

サーボモータ入力減速機減速機取付ベース

クランプカラー

RW本体

減速機軸挿入部埋栓(2-Rc1/2)

モータベース

図 10

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3. 設置

準備するパーツ本作業を行う際下記を御準備ください。

1. 入力減速機• 日本電産シンポ社製 VRS 減速機 (NIDEC-SHIMPO Co.)

2. 減速機取付ベース• RWシリーズに付属してあります減速機取付ベースをご用意ください。

減速機取付ベース

入力減速機日本電産シンポ社製VRS 減速機

3. クランプカラー• RWシリーズに付属してありますクランプカラーをご用意ください。

4. 六角レンチ• 6mm(M8用)、8mm(M10用)、10mm(M12用)

5. タービン油あるいはマシン油• 極圧添加剤の入っていない油であれば可

写真 11

写真 12

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3. 設置

入力減速機取り付け・取り外し手順(高減速仕様)① 入力減速機に減速機取付ベースを取り付けてください。   入力減速機と減速機取付ベースの各取付面に傷・打痕のない事を確認し砥石清掃してくだ

さい。   締結ボルトには、中強度のネジゆるみ止め用接着剤を塗布し本締めしてください。(4か所)

【VRS-100C の場合】

【VRS-140C の場合】

減速機取付ベースの取付穴に、

M12 L50 ボルト 4本を先に入れてください

使用ボルト:M10 (4本)+平ワッシャ締付トルク:68 N・m

推奨使用ボルト:強度区分 12.9 以上

使用ボルト:M8 (4本)+平ワッシャ締付トルク:34.3 N・m推奨使用ボルト:強度区分 12.9 以上

減速機取付ベースに表裏関係はありません

ウェス等で保護

イラスト 1 イラスト 2 イラスト 3

写真 13 写真 14 写真 15

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3. 設置

② モータベースにある 2か所の埋栓(Rc1/2)を取外してください。

③  クランプカラー締付ボルトに中強度のネジゆるみ止め用接着剤(例:ロックタイト 243)相当を塗布してください。

④ クランプカラーを RWシリーズ本体のギヤ軸に取り付けてください。1②で外した穴を利用し、六角レンチを差し込みます。 注 1 穴位置とボルト位置が合っていない場合モータ装着時にボルトにアクセス出来ませ

ん。2 クランプカラーの割りの隙間が平行になるよう 2本のボルトを均等に仮止めします。 ボルトは仮締めとし、クランプカラーが動かない程度で締めてください。3クランプカラーとギヤ軸端面が同一となる位置で仮固定してください。 注 2 クランプカラーを奥まで入れてしまうと、固定フランジと接触するおそれがありま

すので、必ず上記位置で仮固定してください。

ギヤ軸

端面が同一の位置となるよう取り付ける

⑤ ギヤ軸内径にタービン油あるいはマシン油を軽く塗布してください。注 1 モリブデン二硫化物や極圧添加剤入りのオイルやグリスは厳禁です。(すべりが発生

する為)

写真 17

写真 18

写真 16

図 11

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3. 設置

⑥ 入力減速機軸を脱脂し、ギヤ軸に挿入します。  入力減速機軸にタービン油あるいはマシン油を軽く塗布してください。

注 1 ギヤ軸に負荷が掛からないよう、クレーン等を使用し、モータは平行な状態を保ってください。

注 2 ギヤ軸が回転してしまうと、クランプカラーの本締めができなくなってしまいますので、写真のように六角レンチを差し込み入力減速機軸を挿入してください。

六角レンチを差し込み、クランプカラーが回転しないようにしてください

⑦  減速機取付ベース締結ボルトに中強度のネジゆるみ止め用接着剤を塗布し本締めしてください。(4か所)注 1取り付け時、自重による傾きに注意してください。

機種 ボルト 締付トルク

RW170

M12× 4本

61.8 N・m

RW240 84.3 N・m

RW360 84.3 N・m

推奨使用ボルト:強度区分 12.9 以上

写真 19 写真 20 写真 21

写真 22 表 7

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3. 設置

⑧ クランプカラーのボルトを本締めしてください。   モータベースのアクセスホールよりレンチを入れ 2本のクランプカラー締付ボルトを均等に締め付けてください。

  ※ 2本のボルトは少しずつ交互に締め込み最終的に規定トルクにて締結を行います。

機種 ボルト 締付トルク

RW170M10 69 N・m

M12 120 N・m

RW240 M12 120 N・m

RW320 M12 120 N・m

推奨使用ボルト:強度区分 12.9 以上

注 1 2本のボルトが均等にしまっていない場合、モータ軸に振れが生じる場合があります。注 2 運転時にモータ振動が大きい場合には 2本のボルトを緩め再度締結を行ってくださ

い。

⑨ モータベースの埋栓(2ヶ所)を取り付けてください。

  以上で入力減速機取付作業は完了です。

⑩ 入力減速機モータの取り外し   上記⑨⑧⑦⑥の順で入力減速機を取り外し、①の手順で減速機取付ベースを取り外してく

ださい。

埋め栓(Rc1/2)

表 8写真 23

写真 24

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3. 設置

3-8 サーボモータ取り付け・取り外し手順(高減速仕様)入力減速機へのサーボモータ取付は、日本電産シンポ社の 「エイブル減速機 VRS シリーズ取扱説明書」に記載されていますモータ取付手順に従ってサーボモータを取り付けてください。

参考資料として、入力減速機へのサーボモータ取付概略手順を示します。注1 サーボモータ取付手順詳細は、日本電産シンポ社の取扱説明書で確認してください注2 以下の概略手順でサーボモータを取り付けし、取付けに起因する不具合は弊社保証範囲外とします。

⑪ 減速機側面の埋め栓を外す

埋め栓(VRS-100C:Rc1/2、 VRS-140C:Rc3/4)

⑫ 減速機のブッシングを確認する

⑬ サーボモータを取り付ける  クレーン等を使用し、モータは平行な状態を保ってください。

  使用ボルト:

   M12(4本)+平ワッシャ  参考締付トルク:72N・m

⑭ モータ軸固定のクランプボルトを締め付け、埋め栓をする機種 ボルト 参照締付トルク

VRS-100C M10 71N・m

VRS-140C M12 125N・m

⑮ サーボモータの取り外し  上記⑭⑬の順でサーボモータを取り外してください。

参考資料

埋め栓(VRS-100C:Rc1/2、 VRS-140C:Rc3/4)

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4. 接続、運転

4. 接続、運転4-1 結線・モータ設定サーボモータ、ドライバ、コントローラの接続は、各ユニットの取扱説明書の結線図に従って確実に接続してください。結線が完了したら、運転条件(速度、負荷率、運転パターン等)に応じ適切なパラメータ設定とプログラムを行ってください。設定及びプログラムの方法はサーボモータ、コントローラの取扱説明書に従ってください。

4-2 動作確認設置が完了したら、低速度の動作で他の機器への干渉や異音が無いか確認します。出力系が干渉等により動作できない状態で無理に駆動すると、モータに過負荷がかかり温度上昇、焼損にいたる可能性があります。始動の操作をしても動作しないときは直ちに駆動を停止してください。

モータが発振(振動)しないようにゲイン調整を行ってください。ゲイン調整後の発振(振動)はローラドライブを著しく損傷する恐れがあります。

4-3 通常運転起動、停止はコントローラ、PC、タッチパネル等の制御信号によって行います。制御方法の詳細はモータ、コントローラの取扱説明書を参照してください。

• 電源のON・OFFによっての起動、停止は行わないで下さい。• 同一ポジションでの位置決めを行う際、位置決め時に微小な振動があると装置内で摩耗が発生する可能性があります。

4-4 モータ励磁OFF時の出力軸位置保持ローラドライブは伝達効率が非常に高いため、基本的にセルフロック性はありません。モータ動力がなくなった時、出力軸に大きなトルクがかかった状態で停止位置を保持する必要がある場合は、ブレーキ付モータを使用するか、出力系にクランプ、ブレーキなどの安全策を施してください。

警告

モータ動力がなくなった時、トルクのかかった状態で出力位置を保持する必要がある場合は、ブレーキ、クランプなどの対策を施してください。けが又は装置破損の原因になります。

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4. 接続、運転

4-5 気温が低いときの運転冬季や寒冷地など気温の低い場所では、潤滑油の粘性抵抗が大きくなり、モータの回転数が上がりにくくなる場合があります。このような場合、暖機運転を行ってください。本体温度で約 15℃程度になるまで暖機運転を行います。低温状態でオイルの粘性が高い状態のまま無理に運転スピードを上げると、モータに負荷がかかり異常な温度上昇、焼損にいたる可能性があります。

注意

冬季や寒冷地など気温の低い場所では、本体温度で約 15℃程度になるまで暖機運転を行ってから装置を動かしてください。装置破損の原因になります。

4-6 入出力の回転方向の関係入力軸(サーボモータ)の回転方向に対する出力軸の回転方向は下記の通りです。

【RW170 標準減速仕様/サーボモータ取付面:T面】T面側から入力軸を見て、時計回転方向に回転(CW)させた時に V面から見て出力軸が反時計回転方向に回転(CCW)します。

c db a

入出力軸回転方向の関係は    、   となります。ca db

【RW170 標準減速仕様/サーボモータ取付面:U面】U面側から入力軸を見て、時計回転方向に回転(CW)させた時に V面から見て出力軸が時計回転方向に回転(CW)します。

c db a

入出力軸回転方向の関係は    、   となります。da cb

図 12

図 13

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4. 接続、運転

【RW170 高減速仕様/サーボモータ取付面:T面】T面側から入力軸を見て、時計回転方向に回転(CW)させた時に V面から見て出力軸が時計回転方向に回転(CW)します。

c db a

入出力軸回転方向の関係は    、   となります。ca db

【RW170 高減速仕様/サーボモータ取付面:U面U面側から入力軸を見て、時計回転方向に回転(CW)させた時に V面から見て出力軸が時計回転方向に回転(CW)します。

入出力軸回転方向の関係は    、   となります。da cb

c db a

【RW240・RW320 標準減速仕様/サーボモータ取付面:T面】T面側から入力軸を見て、時計回転方向に回転(CW)させた時に V面から見て出力軸が時計回転方向に回転(CW)します。

入出力軸回転方向の関係は    、   となります。da cb

c d b a

図 14

図 15

図 16

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4. 接続、運転

【RW240・RW320 高減速仕様/サーボモータ取付面:T面】T面側から入力軸を見て、時計回転方向に回転(CW)させた時に V面から見て出力軸が時計回転方向に回転(CW)します。

入出力軸回転方向の関係は    、   となります。da cb

c d b a

4-7 運転条件についてローラドライブ RWシリーズはカタログ、本取扱説明書に記載されている能力の範囲内でご使用下さい。無理な条件でのご使用は、装置破損、精度低下の原因となります。

能力表

サイズ RW170 RW240 RW320許容積載重量 kg 2000 5000 9000出力軸許容モーメント荷重 N・m 5500 8800 10700出力軸面振れ精度(アキシアル /ラジアル)μm以下 10 10 10

繰り返し精度 mm ± 0.05(R=1000mm)

± 0.05(R=1000mm)

± 0.05(R=1000mm)

回転角度 deg 0~ 360 0~ 360 0~ 360

減速比 72 216 120 360 120 360

最大回転速度 rpm 35(210°/sec)

13.8(83.8°/sec)

25(150°/sec)

8.3(50°/sec)

25(150°/sec)

8.3(50°/sec)

モータ軸換算内部慣性モーメント kg・m2 0.00388 0.00173 0.00614 0.00198 0.0118 0.00261

本体質量 kg 120 128.1 400 408.1 650 658(667)※

※ RW320(高減速)/安川電機モータの場合です。

表中に記載されている各値は標準仕様における仕様値を示していますので、仕様条件によって仕様値が変更される場合があります。仕様通知書に記載されている仕様値と本取扱説明書の仕様値を必ず確認してください。

図 17

表 9

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5. メンテナンス

5. メンテナンス5-1 日常点検安全と品質保持の為に、下記項目を運転前に点検確認してください。① オイルレベル確認  潤滑油液面がオイルレベルセンタ位置をこえているか。  潤滑油液面がオイルレベルより見える範囲であるか確認してください。② オイル漏れ確認③ 異音、異常な発熱、動作確認   各部の動作を目視確認し、挙動、振動、音および、発熱がないか確認してください。

5-2 定期点検安全と品質保持の為に、下記項目を定期的に点検してください。① ボルトの緩み確認  必要に応じて増し締めしてください。② オイル交換  「項目 5-3潤滑について」を参照してください。   運転 3000時間又は、運転時間の短い場合でも 1~ 2年に一度は新しいオイルと交換してください。

5-3 潤滑について潤滑油は、摩耗の減少、摩擦熱の除去、および防錆など極めて重要な働きをしています。そのため、潤滑不良は製品の寿命低下や、異常発熱を生じる恐れがあります。下記に従い定期的に潤滑油の交換や補給を行ってください。

給油本製品の潤滑はオイルバス方式になっており、オイル給油口(オイル栓)、オイルレベル、オイル排出口(ドレン)がそれぞれ設けられています。安全に動作させるために、3000時間運転ごとにオイル交換を行ってください。ただし、運転時間の短い場合でも、1~ 2年に一度は新しいオイルと交換してください。

潤滑油下記の潤滑油を使用してください。これ以外の潤滑油を使用した場合、寿命の低下、部品の劣化などの恐れがあります。指定潤滑油 Mobil SHC629 (VG150)

潤滑油交換方法①  本製品のオイル給油口、オイル排出口および、オイルレベル周辺を清掃し、切屑、ゴミ等

を取除きます。  給油時に製品内にゴミ等の異物が混入すると、故障の原因となります。

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5. メンテナンス

②  潤滑油の排油に必要なキャップやカバーを取外し、排油作業を行います。   潤滑油を排油する際は、オイル給油口も同時に開放すると早く排出することができます。

③ 潤滑油が完全に排出されたことを確認します。   オイル排出口に付着したシールテープ屑を取り除きます。   シールテープをドレンプラグに巻きつけた後、オイル排出口を塞ぎます。

④  ドレン穴の締め忘れ、塞ぎ忘れが無い事を確認し、潤滑油の給油作業を行います。

   ただし、潤滑油の給油はオイルレベルセンタ位置を超え潤滑油液面が見える範囲で給油してください。

⑤  潤滑油の漏れなどがないか確認し、本体表面及び、周囲にこぼれた油を拭き取ります。⑥ 取り外したキャップやカバーを取付けます。

取付姿勢による給油量

取付姿勢

1 5 9

特注

W面が下面 R面が下面RW170 3ℓ 3ℓ 仕様通知書に記載さ

れているオイル量を確認してください。

RW240 6ℓ 7ℓRW320 15ℓ 14ℓ

注意

• 指定潤滑油以外は絶対に使用しないでください。  指定以外の潤滑油を使用すると、寿命の低下、部品の劣化などの恐れがあります。• 運転中および運転停止直後に潤滑油の交換および補給は行わないでください。  製品本体が高温になる場合があるため、製品、排出油に直接触れると火傷を負う可能性があります。また、この場合本体の表面温度より内部潤滑油は高温となって勢いよく流出し、飛散する恐れがありますので注意してください。

• 潤滑油液面がオイルレベルセンタに満たない時は、必ず潤滑油を補給してください。• 本製品から排出された使用済み潤滑油を廃棄する時は、法令に従って処分してください。• オイル排出口や注油口を開放した状態で決してエアブローを行わないでください。製品内に砂やほこりが入ることがあり、故障の原因となります。

• 本製品に付着しているスラッジは、手袋を着用して、ブラシ等にて取り除いてください。素手によりスラッジを除去しようとしないでください。

オイルレベルゲージ潤滑油液面

潤滑油液面

表 10

図 18

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6. 正常に動作しない場合

6. 正常に動作しない場合ローラドライブが正常に動作しない場合は、以下の項目を確認してください。

異常の現象 推定原因 対策

回転軸テーブル

バックラッシ

カムの全周にわたり大きい

カムフォロアの欠損、あるいは外輪の摩耗 カムフォロアの交換

カムの一部で大きい カムのフレーキング カムの交換

テーブル一周のうち一部で大きい カムフォロアのフレーキング タレットの交換

テーブル一周のうち一ヶ所が大きい カムフォロアの欠損 タレットの交換

テーブル回転ごとに変わる カムフォロア外輪の偏摩耗 タレットの交換

ガタ

スラスト方向のみ 出力フランジの緩み ボルトを締め付ける

スラストとラジアル両方向 出力ベアリングの摩耗 タレットの交換

高い音 回転部品の接触 取付部品の確認

高い音、連続 オイルシールリップ部 潤滑剤の補給、密封装置の交換

高い音、連続 ギヤの破損 ギヤの交換

低い音、連続 ギヤの破損 ギヤの交換

低い音、連続 入力軸ベアリングの摩耗 ベアリングの交換

低い音、断続 カムのフレーキング カムの交換

低い音、断続 カムフォロアのフレーキング カムフォロアの交換

低い音、断続 回転部品の緩み 取付部品の確認

振動

テーブル回転時 カムのフレーキング カムの交換

テーブル回転時 カムフォロアのフレーキング タレットの交換

テーブル回転時 ギヤの破損 ギヤの交換

テーブル回転時 出力ベアリングの破損 タレットの交換

停止時 サーボモータ不具合 ゲイン調整、モータの交換

温度上昇

ハウジング全体 攪拌熱による、潤滑油不足 潤滑油量、粘度のチェック

軸受付近 軸受の破損、潤滑不足 軸受の交換、潤滑のチェック

カム付近 カム、カムフォロアの焼付 潤滑のチェック

油漏れ

出力テーブル付近 オイルシールの破損 オイルシールの交換

フランジ外周 Oリングの破損 部品の交換

モータハウジング取り付け面 Oリングの破損 部品の交換

表 11

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6. 正常に動作しない場合

警告

• 保守・点検作業は装置が完全に停止している状態で実施してください。動力源の電源ブレーカを切り、本製品および周辺機器の安全を確保してください。機械への巻き込まれ、人身事故の恐れがあります。

• 保守・点検時に取外した安全カバー等は確実に復元してから試運転などの確認運転を実施してください。

 機械への巻き込まれ、人身事故の恐れがあります。

• 動力源のスイッチが不用意な接触で入ってしまうことのないよう、動力源のスイッチにカバーを設け『保守・点検作業中、投入禁止』の札を動力源のスイッチに貼る等の対策を行ってください。

• 停電したときは必ず電源スイッチを切ってください。  停電終了により電源が復帰しても動力源スイッチが入ることがないよう処置しておかないと人身事故の恐れがあります。

• 電源遮断後しばらくの間は、残留電圧が存在しますので、すぐに作業を行わないでください。保守を行う回路に電圧が掛かってないことを測定器で確認したのち、点検作業を行ってください。

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MEMO

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RW-2019/01(NB)

営業所・出張所 電話番号 FAX メール東京営業所 03-3800-3330 03-3893-7065 [email protected]名古屋営業所 052-265-0577 052-265-0578 [email protected]大阪営業所 06-6618-7000 06-6618-7001 [email protected]宮城出張所 0228-23-5122 0228-23-5123 [email protected]静岡出張所 0537-36-5715 0537-36-2381 [email protected]京都出張所 075-925-0500 075-925-0501 [email protected]海外営業部 03-3800-3330 03-3800-3380 [email protected]

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