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Word 特別号1
グラデーションの基本設定文書のビジュアルの印象度をアップさせたいと思った時は、図形やテキストにグラデーション効果を使ってみましょう。Word のグラデーションは高機能な画像編集ソフト並みの優れもの。まずは、基本操作をサラッと覚えてしまいましょう。
グラデーションの設定グラデーションは図形と文字の他、背景などにも適用できます。ただ、ファイルの背景に直接グラデーションを適用させると、印刷結果が異なってしまうので、お勧めできません。多少手間ですが、背景にグラデーションを使う場合、ファイルサイズの図形を作成し、その図形にグラデーションを適用させるのがベストだと思います。グラデーションの設定画面を表示させるには、いくつかのパターンがあります。【Word2013】(図形の挿入は P4 を参照)グラデーションを適用させる図形(今回は )を選択すると、新たに「描画ツール」ー「書式」タブが表示されるので、「図形のスタイル」グループの右下にあるダイアログボックス起動ボタンをクリックすると、「図形の書式設定」作業ウィンドウが表示されます。
この作業ウィンドウで (塗りつぶしと線)⇒「塗りつぶし」⇒「塗りつぶし(グラデーション)」の白抜きボタン をクリックすると黒の右下向きボタン になります。つまり、白抜きボタン は閉じられた状態、黒の右下向きボタン は、開かれた状態ということです。
【Word2010】図形(今回は )を選択すると、新たに「描画ツール」ー「書式」タブが表示されるので、「図形のスタイル」グループの右下にあるダイアログボックス起動ボタンをクリックすると、「図形の書式設定」作業ウィンドウが表示されます。
2010 の「図形の書式設定」は右図のようなダイアログボックスになりますが、2013 と操作や仕様に違いはありません。ダイアログボックスを起動するには、「描画ツール」ー「書式」タブ「図形のスタイル」グループの「図形の塗りつぶし」をクリックし、「グラデーション」⇒「その他のグラデーション」をクリックする方法もあります。
【設定画面 Word2013、2010】右図の赤線で囲ったエリアが、グラデーションの詳細設定を行う場所です。
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2013
拡大図
2013 は、一番上が「既定のグラデーション」に、2010 は、「標準のスタイル」になっていて、2010 の方は多少使えそうなものがありそうですが、2913 は、ほとんど無いと思います。従って、ここは使いま
2010
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グラデーションの種類Word のグラデーションには4つの種類があります。「種類」はデフォルトでは「線形」になっていますので、プルダウンメニューから適用したいグラデーションの種類を選びます。
【線形】最も基本的で、使用頻度の高いグラデーションです。迷ったら、線形グラデーションを選んでおけば間違いないでしょう。色の方向や組み合わせでかなり印象が違って見えますから、バリエーションは多彩です。
【放射】円型グラデーションと言い換えてもいいかもしれません。スポットライト風な効果を持たせたい時やラウンドした柔らかいグラデーションにしたい時に使いましょう。
【四角】シャープな角型にグラデーションが広がるタイプです。四角形の図形以外ではあまり使わないと思います。山型風の立体的なボタンを作る時などに役立ちそうです。
【パス】図形の形に添ってグラデーションが流れるタイプです。方向は中心から外側への1方向だけで、他の選択肢はありません。このサンプルのように、やや複雑な形状の図形に適用する時に使います。
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今回は使いません。
左の 2 つグラデーションの種類と方向 は 何 で し ょ う
左の 2 つグラデーションの種類と方向 は 何 で し ょ う
左の 2 つグラデーションの種類と方向 は 何 で し ょ う
左の 2 つグラデーションは、一目瞭然ですね。
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色の指定と分岐点で滑らかなグラデーションを作るグラデーションの色合いと方向を細かく設定することもできます。
「グラデーションの分岐点」というスライダーがありますね。ここが色合いを決める場所です。それぞれの分岐点 をクリック(選択)して、下の「色」= のプルダウンメニューから色を選びます。
選択中の分岐点の色を変えてみました。
分岐点は増やすことも減らすこともできます。
【分岐点を増やす二つの方法】
方法1.「グラデーションの分岐点」のバー上の、
分岐点を増やしたい個所を直接クリックする。方法2.(省略予定)分岐点を増やしたい個所のすぐ左隣にある分岐点を選択して、右側にある+のボタンをクリックする。1.と2.のどちらのやり方でも OK。分岐点が増えました。
【分岐点を減らす二つの方法】方法1.無くしたい分岐点を下方か上方(下方)へ直接ドラッグしてバーから外す。方法2.(省略予定)無くしたい分岐点を選択して、右側にある×のボタンをクリックする。1.と2.のどちらのやり方でも OK。分岐点が消えました。
分岐点はいくらでも増やせますが、分岐点同士の間隔が狭いと、同系色の濃淡をよほどキレイに並べない限り、グラデーションの色の流れが滑らかにいきません。デザインにもよりますが、色の境界が目立たないグラデーションを適用したいなら、分岐点同士の間隔を適正に保つ必要があります。分岐点は左右にスライドさせることで位置を変えられるので、グラデーションの
ヒダ
襞を伸ばすようなイメージで滑らかに整えて下さい。
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標準の色(その他の色も含む)は変わりません が 、 テーマの色 は変更でき ま す:2013 は「デザイン」タブから、2010 は「ページレイアウト」タブで変更できます。
テーマとは「配色」「フォント」「効果」をセットで一気に変更できる Office の機能のことです。
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Wordのパス・グラデーションでイラストを描いてみよう!Word のグラデーションの4種類の内、「パス」グラデーションを多用したイラストを描いてみましょう。このページでは、幾つかの図形の組み合わせで簡単に作業できるグラデーションお絵描きをやってみます。目次
炎を描く 多角形に「パス」グラデーションでフレアな光彩と太陽を描く 光のきらめきを描く イラストの仕上げ:ろうそくと向日葵を描く
炎を描く図形は全て「挿入」タブの「図形」一覧の中から選んで使います。まずは「炎」の基本の形になる図形「涙型」を選んでクリック、マウスポインタが十字型になるので、それを起点にドラッグし、適当な大きさで描画します。
こんな↓形です。
この図形の右上コーナーの黄色い■を上に引っ張るようにドラッグすると、図形の先っぽがビヨ~ンと伸びるので、炎をイメージしながら適度に変形させて下さい。
さらに、右下のコーナー□を左(上下左右)方向にドラッグして、形を歪めましょう。
中央上から飛び出している青い丸の点をドラッグして図形を左に反転させ、「図形の書式設定」作業ウィンドウ(またはダイアログボックス)の「3-D 回転」に数値入力してもう少し形を歪めていきます。
色まで歪んじゃいましたが、気にせずに、次は核心の「パス」グラデーションの適用ですよ。
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2010
2013
2013
基本図形の拡大図
2013 は X:330 Y:50 Z:50 2010 は X 330 Y:50 Z:50 辺りか
上記が正解と言う訳ではありません。各自試してみてください。
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同じ「図形の書式設定」の「塗りつぶしと線」タブを開き、「塗りつぶし(グラデーション)」のラジオボタンをオンにして、「グラデーション」の「種類」 を 「パス」 に変更します。
2013では「線」⇒「線なし」に設定。「線」が見えなかったら、下の方へスクロールしましょう。2010では、「線の色」で設定
「グラデーションの分岐点」は3点。位置は左端=0%、中央=35%、右端=100%にしました。
それぞれの分岐点の色は、「色」⇒「テーマの色」(種類により異なります。以下同様)から右上のように選んでいます。「炎」の形が仕上がりました。次のステップでは、この炎に、ほのかな灯のような光彩を付けましょう。
多角形に「パス」グラデーションでフレアな光彩と太陽を描く
下準備として、光彩を目立たせるためにダークカラーの背景が必要ですね。「涙型」を描画したのと同様にして、今度は図形一覧から「四角形/正方形」を選んで描画し、炎の背後に配置、「線」を無しにして「塗りつぶし」を夜イメージの濃紺か黒に設定します。
<再び、「挿入」「図形」から今度は「十角形」 をクリックして、
炎の光彩より少し大きめに描画します。
この図形に「パス」グラデーションを適用させます。分岐点は 2点。
右側の分岐点の色を先ほど作った夜イメージの四角い背景と同色に設定し、位置を少し左寄りにしました。(それより右は同色になります)
左側の分岐点は光彩の色になるので、オレンジ系を選ぶ。(このページの先頭部分の色から好みで選択します)
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2010
左下の色見本と私のテーマの色が違っていたので、右のように選択してみました。左の分岐点を緑の枠色、中央をオレンジの枠色、右を赤の枠色にしました。これが正解という訳ではないので、色々試してください。
「円」でも良いと思いますが。
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こんな感じに光線がフレア状に広がりましたね。(フレアの大きさは分岐点を移動して調整します)
この図形を炎の背後、夜イメージ背景の前面に配置すれば、(つまり、炎と夜イメージの背景の間に配置ということ)「炎」のイラストが出来上がりです。
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この方式で夏の眩い太陽を作ってみましょう。(省略予定)
背景になる四角形には空色の放射グラデーションを適用しました。
分岐点は2点。位置は右側=80%、左側=50%。「色」は↓淡いブルーの濃淡です。
十角形の描画までは炎の光彩と同じ。炎の光彩と同様、「パス」グラデーションの縁の色を上の空色背景の濃い方(スライダーの左側)と同じにします。太陽光線の色は好みでいろいろ試行してみて下さい。
分岐点は 4点。
位置は左から 0%、35%、50%、100%。光線の「色」↓はこんな感じにしました。
背景の上に重ねてみましょう。これで太陽も完成。
光のきらめきを描くもう一つ、「パス」グラデーションで「光のきらめき」を描いてみます。使う図形は「星とリボン」にある「星4」。
少し縦長になるように描画して下さい。
右側の分岐点の色を空色背景の分岐点と同じに設定。位置は 80%。左端は白(位置=0%)です。
光のきらめきが表現できました。
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各自色々試してみてください
各自色々試してみてください
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これを空色の背景に幾つかコピーして並べてみましょう。場合によっては、1ptぐらいの「ぼかし」を適用してもいいかもしれません。
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イラストの仕上げ:ろうそくと向日葵を描く
炎のイラストの仕上げに、図形の四角形+楕円形でろうそくを描きましょう。「描画ツール」ー「書式」タブの「サイズ」で幅を同じにそろえて下さい。
図形の塗りつぶしは四角形・楕円形共にグレーの濃淡の同じ「線形」(右方向か左方向)を適用して
います。両端(位置=0%、100%)の色を一番薄いグレーに、中央(位置=50%位)の色を二番目に薄いグレーに設定。二つの図形を重ねて選択し、「描画ツール」-「書式」の「配置」から「左右中央揃え」や「左揃え」でピッタリ合成します。
ロウソクの形が出来上がりました。
二つの図形をグループ化(「描画ツール」-「書式」の「配置」の下)します。
グループ化した図形に「影」(「標準スタイル」でオフセット下)と「反射」(「標準スタイル」で反射は弱でオフセットなし)を適用しました。「図形の書式設定」で真ん中の「効果」タブを開き、数値を入力して設定します。さらに細かく設定したい方は右で調整したください。
背景と同幅の四角形を作り、角度 90 度の淡い線形(上方向)グラデーション(好きな色で)を適用してろうそくの下(背面)に配置して完成です。
空と太陽の方にも、向日葵のイラストを描き加えてみましょう。(以下省略予定)
「図形」の一覧から「円/楕円」を選んで、Shift キーを押しながら正円を描画します。
これは向日葵の花の中央部分にする円形で、「塗りつぶし」には「パターン」(ダイアログ・ボックスでないとできません)を使ってみました。前景を薄いゴールド、背景をオレンジにしています。
「パス」グラデーションは「線」に適用することにしましょう。
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ローソクの幅を図り、同じに揃えるか、数値をコピーして貼り付けるかする。
サンプル以下の数値が正解と言う訳ではありませんので、各自試してみてください。
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線幅を 6pt 以上にして、分岐点は 2点。右は濃い目のゴールド(位置=80%)、左はやや薄めのゴールド(位置=55%)です。
この図形にやや厚みを持たせるために、「図形の書式設定」の「効果」で「影」を付けました。
向日葵の花芯ができあがりました。
花弁用に小さな正円を描き、「塗りつぶし」を単色の濃い目ゴールドにして、「線」は花の中央部分と同じ「パス」グラデーションを適用しました。
この小さな円型を複数コピーして花芯の周囲に配置して向日葵の花を作ります。
縦長の線のような細い四角形を描画して茎を作り、「炎」で作った「涙型」図形を再利用して葉を作りました。
「パス」グラデーションの色をグリーン系に変えて、適宜変形させただけです。
向日葵が出来上がったら、全て選択して、グループ化しておきましょう。
グループ化した向日葵を幾つかコピーして、ランダムに見えるよう縮小・回転など施して配置すれば出来上がりです。
「パス」グラデーションは輝きやきらめきを表現するのにすごく便利!図形のエッジに背景と同じ色を設定するのがポイントだよ!
簡単なイラストですが、暑中見舞いやポスターの挿絵にも応用できますよ。 工夫次第でステキな絵が描けると思うので、チャレンジして下さいね。
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2013