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Stigma: Notes on the Management of Spoiled Identity Erving Goffman Presented by Naoki Maejima (Sociology,3rd)

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Stigma: Notes on the Management of Spoiled Identity

Erving Goffman

Presented by Naoki Maejima (Sociology,3rd)

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著者紹介Erving Goffman(1922~1988)<略歴 >1945 トロント大卒1949 シカゴ大でM.Aを取得1949-51 エディンバラ大で研究員1954-57 国立精神衛生研究所1958 カリフォルニア大客員教授1968 ペンシルヴェニア大教授

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業績• 主に対面的相互行為に関する研究。『行為と演技』 (1959=1981)で「ドラマツルギー」と呼ばれる分析視角を提唱。

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序I. スティグマと社会的アイデンティティII. 情報制御と個人的アイデンティティIII. 集団帰属と自我アイデンティティIV. 自己とその他者V. さまざまな逸脱行為と逸脱(今回は割愛)

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What is Stigma?

• もともとは、古代ギリシアで奴隷や犯罪者に焼き付けられた烙印のこと。

• キリスト教の時代には聖刻印を表す言葉に。

• 現在では、不名誉 (disgrace)それ自体を表す。

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2つのアイデンティティ1.対他的な (virtual)社会的アイデンティティ予想された相手の行為や外見によって付与される、実効をもつ (in effect)性格Ex.「この人は真面目な僧侶である」

2.即自的な (actual)社会的アイデンティティその人が実際に持っている属性Ex.「実は陽気な男色の坊主だった」

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スティグマの定式化• この両者を負の方向に乖離させる、      つまり、信頼や面目を失わせる(discredit)  ような属性がスティグマである。

• しかし、スティグマとは、実体的な属性というよりは、むしろ関係を表現する言葉である。

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discredited,discreditable,normals

すでに信頼を失わった者 (the discredited)自らの特異性が既に明らかになっている者

信頼を失う事情のある者 (the discreditable)自らの特異性がまだ秘匿されたままの者

常人 (normals)特定の期待から負の方向へ逸脱していない者

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Discreditedに関する分析• 常人とスティグマを持つものが接触する状況 (mixed situation)では、過度の萎縮や虚勢等、気づまりした表面的な相互行為になりがち。

・期待の不安定性・「相互的考慮の無限後退」

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序I. スティグマと社会的アイデンティティII. 情報制御と個人的アイデンティティIII. 集団帰属と自我アイデンティティIV. 自己とその他者V. さまざまな逸脱行為と逸脱(今回は割愛)

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Discreditableに関する分析• スティグマを持つものは、自らについての  社会的情報 (social information)を制御する。

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さまざまな戦略①スティグマシンボルの隠蔽・消去

②〃を別のスティグマシンボルとして提示

③自発的に秘密を開示し、他者の容喙を防ぐ etc

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パッシング越境 (passing)可視性の低いスティグマを持つ者が、自らのアイデンティティを巧妙に隠して常人のふりをして生活すること。これらは脅迫 (blackmail)の格好の条件となる。

Ex.乳房を切除した女性、刑罰として去勢を受けた男性、かつらをした人(多分) etc

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序I. スティグマと社会的アイデンティティII. 情報制御と個人的アイデンティティIII. 集団帰属と自我アイデンティティIV. 自己とその他者V. さまざまな逸脱行為と逸脱(今回は割愛)

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自我アイデンティティの源泉• 不安定な状況下にあるスティグマを持つ者の人生観や生存の処方などの行動準則(code)は、どこから生まれるか?

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In-group,Out-group

内集団への帰属 (In-group Alignment)同一のスティグマを持つ集合 (aggregate)が吹き込む準則→政治的 (political)

外集団への同調 (Out-group Alignment)包括的社会(=常人たち)の視角から自己を見つめるという要請→精神衛生的 (psychiatric)

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両価的感情

スティグマのある者は、自己自身を他の人間とはまったく違ったところのない人間と定義するが、ところがまた一方では同時に、自分を彼の周囲の人びといっしょになって別種の人間と定義している (p184)                      ※原文ママ

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序I. スティグマと社会的アイデンティティII. 情報制御と個人的アイデンティティIII. 集団帰属と自我アイデンティティIV. 自己とその他者V. さまざまな逸脱行為と逸脱(今回は割愛)

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逸脱としてのスティグマ• 社会生活には、基準となる期待の共有が不可欠。その維持条件である内面化は、    自発的応諾 (complience)というよりはむしろ、他律的順応 (conformance)の問題。

• 基準が存在 = 逸脱が存在

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「恥ずべき差異」としてのスティグマ

常人の恥の体験と、重度のスティグマは、同じ「逸脱」という連続体の

上に存在?

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その証拠

①スティグマの有無による個人のパーソナリティが劇的な変化②心理劇療法③パッシング

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「常人」と「スティグマのある人」という 2つの役割は、実は容易に交換が可能である!

これらは実体的集合ではなく、社会過程である。属性はあくまで役割の頻度を規定するのみ。

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Not person , but perspective.