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TC-net OPC サーバ取扱説明書 6E8C5254

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Page 1: TC-net OPC サーバ取扱説明書...このOPCサーバは、著作権法によって保護されています。また、このOPCサーバは、 1台のコンピュータのみにインストールできます。二重化構成等で、別のコンピュー

TC-net OPC サーバ取扱説明書

6E8C5254

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1. 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

2. 本書の内容については、将来予告なしに変更することがあります。

3. 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気付きの点がございましたら、ご一報

くださいますようお願いいたします。

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i

安全上のご注意 製品および取扱説明書には、お使いになるかたや他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を安全

に正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。

次の内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

●表示の説明

注意

“回避しないと,軽傷又は中程度の傷害*1を招くおそれがある危険な状況及び

物的損害*2のみの発生を招くおそれがあること”を示します。

*1. 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、けが、やけど、感電などをさします。

*2.物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害をさします。

●図記号の説明

“ ”は、禁止(してはいけないこと)を示します。

具体的な禁止内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。

“ ”は、指示(必ずすること)を示します。

具体的な指示内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。

“ ”は、警告を示します。

具体的な警告内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。

●必ず守ってください

警告

動作中に停電したり、電源系(電源スイッチを含む)が切れると、システムが誤動作したりデータ

やプログラムを喪失することがあります。

これらに伴う、損害に関しての保障はしかねます。

事前にこれらの事故を防止するために、無停電電源装置の設置、またはシャットダウン機能の活

用などによって、システム保護を行ってください。

また、データやプログラムの喪失に備え、定期的にバックアップをお取りください。

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注 意

FDD 点灯中

の操作禁止

●フロッピーディスク装置の FDDランプが点灯中は、データの記録、読取中です。

次のことを行うと、フロッピーディスクの内容が壊れることがあります。 ・プッシュボタンを押す。

・本体の電源を切る。

FDD動作時 電源断禁止

●フロッピーディスク装置の FDD ランプが点灯中は、プッシュボタンを押したり電源を切

らないでください。 ・フロッピーディスクの内容が壊れる原因となります。

データ消去の

認識後実行

●フロッピーディスクの次の操作はデータが消去されることを認識してから実行してくだ

さい。 ・フロッピーディスク装置のテスト

・フロッピーディスクの複写

・フロッピーディスクのフォーマッティング

稼働中の電源

断禁止

●システム稼働中やデータの書込中に電源を切ったり、コネクタの抜差しをしないでくださ

い。 ・システムが誤動作したり、データの破損する原因となります。

稼働中のリセ

ット禁止

●システム稼働中やデータの書込中には、リセットスイッチを押さないでください。 ・システムが誤動作したり、データの破損する原因となります。

・リセットスイッチは初期状態にするためのスイッチです。

FDD から FDをとりだす

●フロッピーディスク装置を使用しないときは、必ずフロッピーディスクを取り出しておい

てください。 ・フロッピーディスクや FDD を壊す恐れがあります。

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プログラムやデータの保護について

プログラムやデータの破壊・損失を防ぐために、次の事項をお守りください。

・ハードディスクの内容は定期的にバックアップをとってください。

・OS がブート中に電源キースイッチを OFF にしないでください。

・フロッピーディスク装置の FDD ランプが点灯中は、取出ボタンを押したり電源を切らないでください。

・フロッピーディスクの複写や初期化をする場合は、必要なデータが残っていないか確認してください。

・システム稼働中やデータの書込中には、リセットスイッチを押さないでください。

・ハードディスク装置には衝撃を与えないでください。

用途制限

■この製品は、人の生命に直接関わる装置など(注1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作されたもの

ではないので、それらの用途に使用しないでください。

■この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム(注2)に使

用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注3)が必要となるので、当社営業窓口

に相談してください。

(注1) 人の生命に直接関わる装置などとは、以下のものをいいます。

・生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

(注2) 人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以下のようなものをい

います。

・原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要な系統およびシステム

・集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム

(注3) 特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設計、フェールセーフ設計、

冗長設計するなど)を構築することをいいます。

コンピュータウィルスについて

このソフトウェアには、コンピュータウイルス感染の有無をチェックする機能はありません。

免責事項

・火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常な条件下

での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

・この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶内容の変化・

消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。

・取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

・接続機器との組合せによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

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●はじめに

v

はじめに

この説明書は、TC-net100 およびTC-net1G※1用OPCサーバの取扱い方法を説明してい

ます。

ご使用にあたっては、この説明書をよくご覧の上、正しくお使いください。また、

一読された後も大切に保管し、必要なときにすぐ取り出せるようにしてください。

■この説明書の構成

この説明書は、次の内容で構成されています。

1 章 OPCサーバのあらまし

OPCサーバ機能の概略、動作環境、および運用にあたって必要となる作業に

ついて説明します。

2章 OPCサーバのセットアップ

OPCサーバのインストール、再インストールや更新処理、およびアンインス

トールの手順について説明します。

3章 OPC接続環境の設定方法

OPCクライアントからOPCサーバへの接続で必要となる環境(DCOM、

セキュリティ、ファイアウォール等)の設定方法について説明します。

4章 OPCサーバの起動と終了

OPCサーバの起動と終了、OPCサーバのバージョン表示、クライアントの

接続状態表示の方法について説明します。

5章 二重化機能

OPCサーバの二重化構成について説明します。

6章 OPCアイテム一覧

OPCサーバ自身の状態や二重化状態のアイテムを説明します。

7章 OPCサーバの動作環境設定

OPCサーバの動作環境の設定方法について説明します。

8章 ログ長期保存ツール

OPCサーバ関連のログファイルを長期間保存する機能について説明します。

9章 ログ解凍ツール

長期間保存されたログファイルを解凍する機能について説明します。

10 章 RAS機能 ※1

OPCサーバの RAS機能について説明します。

※1:TC-net 1G 対応および RAS 機能は、V01.60 で追加された機能です。

Microsoft、Windows、Windows NT は、米国マイクロソフト社の米国および他の諸国における登録商標です。

Pentium は、米国インテル社の登録商標です。

本書に掲載の商品の名称は、それぞれ各社が商標としている場合があります。

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●はじめに

vi

■この説明書の対象読者

この説明書は、OPCサーバのユーザを対象にしています。この説明書を理解する

上で、コンピュータの操作について多少の知識は必要ですが、コンピュータの専門家

である必要はありません。

■関連マニュアル

システム構築のためのOPCサーバ設定ツールに関しては、次のマニュアルを参照

してください。

・TC-net OPCサーバ設定ツール取扱説明書 6E8C5255

■表記上の約束

安全上の注意事項の外に、次の記号によりご使用になる上で注意していただきたい

事項について説明しています。

指示: 製品を正しく使用するうえで、実施していただきたい事項について説明

しています。

参考: 本文の理解を助けるために、参考となる事がらを紹介しています。

参照: 本文の理解を助けるために、参照してほしい文書です。

→:この説明書や他の説明書の参照先を示しています。

■コピー禁止のお願い

この OPCサーバは、著作権法によって保護されています。また、この OPC サーバは、

1台のコンピュータのみにインストールできます。二重化構成等で、別のコンピュー

タにOPCサーバをインストールする必要がある場合は、新たに、OPC サーバをお求

めください。

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●目 次

vii

目 次

●安全上のご注意 i

●はじめに v

1章 OPCサーバのあらまし -------------------------------------- 1

1.1. OPCサーバの概要 ······················································ 2 1.2. 動作環境 ······························································ 3 1.3. 構成 ·································································· 4 1.4. OPC仕様 ······························································ 5 1.5. データタイプ ···························································· 7 1.6. OPCサーバのProgID ····················································· 7

2章 OPCサーバの セットアップ ---------------------------------- 9

2.1. インストール···························································· 10 2.2. メンテナンス ···························································· 14

変更 ·························································································································································· 14 修正 ·························································································································································· 16

2.3. アンインストール ························································ 18 Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2 / Windows

Server 2008 R2 / Windows Server 2008 の場合 ·································································· 18 Windows Server 2003 の場合 ········································································································ 20

3章 OPC接続環境の設定方法 ----------------------------------- 23

3.1. DCOMの設定 ··························································· 24 3.1.1. Windows 8.1 / Windows 7/Windows Vista/ Windows Server 2012 R2/Windows

Server 2008 R2/ Windows Server 2008 の場合 ··································································· 24 3.1.2. Windows XP/Windows Server 2003 の場合 ································································ 32

3.2. セキュリティの設定 ······················································ 39 3.2.1. ローカルセキュリティポリシーの変更 ············································································· 39

3.3. ファイアウォールの設定 ·················································· 44 Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Server 2012 R2 / Windows Server 2008 R2 の

場合 ·························································································································································· 44 Windows Vista / Windows Server 2008 の場合 ····································································· 51 Windows XP /Windows Server 2003 の場合 ··········································································· 55

3.4 ユーザアカウント制御の設定 ·············································· 59 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合 ······································································ 59 Windows 7 / Windows Server 2008 R2 の場合 ······································································ 61 Windows Vista / Windows Server 2008 の場合 ····································································· 62

4章 OPCサーバの 起動と終了 ---------------------------------- 63

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●目 次

viii

4.1. OPCサーバの起動 ······················································ 64 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合 ······································································ 64 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合 ···························································· 65

4.2. OPCサーバの終了 ······················································ 66 4.3. TC-netタイプの表示 ····················································· 67 4.4. OPCサーバのバージョン表示 ·············································· 67 4.5. クライアント接続状態表示 ················································ 68

5章 二重化機能 ---------------------------------------------- 69

5.1. 構成と概要 ···························································· 70 親子関係 ················································································································································ 70 2台構成の場合 ··································································································································· 70 3台以上の場合(1:1のバックアップ)························································································ 71 3台以上の場合(N:1のバックアップ) ······················································································· 71

5.2. 二重化状態管理 ························································ 72 二重化状態 ··········································································································································· 72 状態遷移図 ··········································································································································· 74

6章 OPCアイテム一覧 ----------------------------------------- 75

6.1. OPCアイテム一覧 ······················································· 76

7章 OPCサーバの動作環境設定 --------------------------------- 79

7.1. 動作環境設定 ·························································· 80 通信ポート番号の設定 ····················································································································· 81 TC-net100 のパラメータの設定 ···································································································· 81 TC-net1Gのパラメータの設定······································································································· 81 診断時間の変更 ·································································································································· 81 二重化管理の設定 ····························································································································· 82 シミュレーションモードの設定 ········································································································ 83 JTNI/JTGIスキャンメモリアクセス性能のログ出力設定 ···················································· 87 JTNI (PCI Card) におけるスキャンメモリアクセスの規定値の変更 ······························ 87 JTNI (PCI Express Card) または JTGI におけるスキャンメモリアクセスの規定値の

変更 ·························································································································································· 87 OPCサーバの各タスクの診断時間の変更 ··············································································· 88 宛先相手装置のスキャン送信停止要求の有効/無効設定 ············································ 88 自装置のスキャン送信継続要求監視の有効/無効設定 ················································· 88 自装置の電源監視の有効/無効設定 ······················································································ 88 TC-netとの時刻合わせ間隔の設定 ··························································································· 89

7.2. スキャンメモリアクセス性能のログ出力 ······································ 90 7.3. TC-netとの時刻合わせ機能 ··············································· 93

8章 ログ長期保存ツール --------------------------------------- 95

8.1. 機能概要 ······························································ 96 8.2. ログ長期保存ツールの起動 ·············································· 97

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合 ······································································ 97 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合 ···························································· 98

8.3. ログ長期保存ツールの終了 ·············································· 99

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●目 次

ix

8.4. 画面操作説明 ·························································· 99 画面説明 ················································································································································ 99 操作説明 ················································································································································ 101

8.5. ログファイルの解凍 ······················································ 102 ログファイルの解凍方法 ·················································································································· 102

9章 ログ解凍ツール ------------------------------------------- 105

9.1. 機能概要 ······························································ 106 9.2. セットアップ ···························································· 106

9.2.1. Microsoft.Net Framework 2.0/3.5 のインストール ····················································· 106 Windows 8.1 の場合 ··························································································································· 106 Windows Server 2012 R2 の場合 ································································································· 107 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合 ···························································· 111 9.2.2. ログ解凍ツールのインストール ························································································ 112 9.2.3. ログ解凍ツールのアンインストール ················································································ 113

9.3. 起動方法 ······························································ 115 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合 ······································································ 115 Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合 ···························································· 115

9.4. 画面操作説明 ·························································· 116

10章 RAS機能 ------------------------------------------------ 119

10.1. RAS機能 ······························································ 120 OPCサーバ各タスクの診断 ············································································································ 120 OPCサーバのメモリ使用量············································································································· 120 TC-netのRAS機能 ····························································································································· 120

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1. OPC サーバのあらまし

1

1章

OPC サーバのあらまし

1.1. OPC サーバの概要 ---------------------------- 2

1.2. 動作環境 ------------------------------------ 3

1.3. 構成 ---------------------------------------- 4

1.4. OPC 仕様 ------------------------------------ 5

1.5. データタイプ ---------------------------------- 7

1.6. OPC サーバの ProgID -------------------------- 7

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1. OPC サーバのあらまし

2

TC-net OPC サーバは、Windows 上で動作する OPC Data Access 2.05a/3.0 対応のロ

ーカル/リモートサーバで、TC-net のスキャンメモリ等を OPC 対応のクライアントか

らアクセスするための環境を提供します。

ここでは、OPCサーバの概略、動作環境、および TC-net OPC サーバの構成について

説明しています。

1.1. OPC サーバの概要

OPC(Open Connectivity)は、製造業のための Component Object Model(COM)に

基づくプロセスデータアクセスの標準化インターフェイス仕様です。

OPC によって、アプリケーションはプロセスデータの様式を意識しないでアクセス

することができます。

また、OPC はマイクロソフトの OLE/COM 技術に基づき、クライアント/サーバモデ

ルを継承しています。

これにより、OPC クライアントは、物理デバイスについてのアクセス方法などを理

解する必要はありません。クライアントは標準化された仕様(インターフェイス)を利

用することにより、異なるベンダの OPCサーバを同一の手段でアクセス可能です。

本 OPCサーバは、以下の OPC インターフェイスをサポートしています。

・DA2.05a (Data Access 2.05a)

・DA3.0 (Data Access 3.0)

OPCについての詳細は、以下の URL にて公開されています。

OPC Foundation http://www.opcfoundation.org/

日本 OPC 協議会 http://www.opcjapan.org/

OPC Europe http://www.opceurope.org/

※上記 URLは、2011年 3月現在の URLです。

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1. OPC サーバのあらまし

3

1.2. 動作環境

TC-net OPCサーバは、以下の環境にて動作します。

表 1-1 TC-net OPC サーバの動作環境

項 目 条 件 プロセッサ Pentium 4プロセッサ 3.0 GHz 以上

搭載メモリ 1GB以上

インストールに必要

な HDD 空容量

10MB以上

オペレーティング

システム(OS)

Windows 8.1 Pro [x64] (日・英) 【※1】

Windows 7 Professional [x86/x64] (日・英) + SP1以上

Windows Vista Ultimate/Enterprise (日・英) + SP1以上 Windows Server 2012 R2 Standard [x64] (日・英)

Windows Server 2008 R2 Standard [x64] (日・英) + SP1

Windows Server 2008 Standard [x86] (日・英) + SP2

Windows Server 2003 R2 (日・英) + SP2以上

【※1】64ビット版OS対応は、TC-net OPCサーバ V01.80

で追加された機能です。但し、TC-net OPC サーバは、

32 ビットモードで実行します。

必須パッケージ

ソフトウェア

TC-net 100 PCI Bus Card Support Software (SEJTNI2A) V01.30

以上【※2】、

TC-net 100 PCI Express Bus Card Support Software (SEJTNEWA)

V01.01以上 … 32 ビット版OS用【※3】、

TC-net 100 PCI Express Bus Card Support Software (SHJTNR2A)

V01.20以上 … 64 ビット版OS用、

TC-net 1G PCI Bus Card Support Software (SHJTGW8A)

V01.05以上 … 32 ビット版OS用【※4】、

TC-net 1G PCI Bus Card Support Software (SHJTGR2A)

V01.10以上 … 64 ビット版OS用

【※2】OSが Windows Server 2008 [x86] (SP2) の場合は、

V01.40以上が必要です。

【※3】TC-net 100 PCI Express Bus Card 対応は、TC-net OPCサーバ V01.70 で追加された機能です。

【※4】TC-net 1G対応は、TC-net OPCサーバ V01.60 で追加

された機能です。

指示: 本文中に「TC-net OPC サーバのインストール先フォルダ」の記載

がありますが、ご使用されるOSが、64 ビット版の場合には、以下のようになりますので、注意してください。 64 ビット版OSの場合のインストール先フォルダ: C:\Program Files (x86)\Toshiba\TC_net OPC Server

指示: 本文中に、システムフォルダ「C:\Windows\System32」の記載があ

りますが、ご使用されるOSが、64 ビット版の場合には、以下のようになりますので、注意してください。 64 ビット版OSの場合のシステムフォルダ: C:\Windows\SysWOW64

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1. OPC サーバのあらまし

4

1.3. 構成

TC-net OPCサーバの構成は、以下のようになります。

図 1.1 システム構成例

OPCクライアント OPCクライアントアプリケーションで、ローカルあるいはリモートから OPC

サーバをアクセス可能

OPCサーバ設定ツール OPCサーバのシステムを構築するための設定ツール

OPCサーバ機能 OPCサーバ本来の機能

ツールI/F機能 OPCサーバ設定ツールとの通信機能

OPC設定ファイル OPCサーバ設定ツールからダウンロードされた設定情報ファイル

二重化管理機能 OPCサーバの二重化を制御する機能

TC-netアクセス機能 TC-net 100/1Gを制御し、スキャンデータの読み出しや書き込みを行う機能

ログ長期保存ツール ※1 OPCサーバ関連のログファイルを圧縮して長期間保存する機能

TC-net PCI Bus Card Support Software

TC-net 100/1G PCI Bus Card (JTNI/JTGI) のドライバ/API機能

※1:ログ長期保存ツールは、V01.40 で追加された機能です。

OPCクライアント

OPC サーバ機能

TC-net アクセス機能

OPC設定ファイル

OPCサーバ

OPCクライアント

Ethernet

OPC サーバ設定ツール

ツールI/F機能

TC-net100 または TC-net1G

nVCON

nVCO

N

nVCON

nVCO

N

TC-net

nVCON

nVCO

N

nVCON

nVCO

N

TC-net

二重化管理機能

OPCサーバ

TC-net PCI Bus Card

Support Software

TC-net PCI Bus Card (JTNI/JTGI)

TC-net OPCサーバ パッケージに

含まれている機能です

ログ長期保存ツール

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1. OPC サーバのあらまし

5

1.4. OPC 仕様

TC-net OPCサーバによる、TC-netスキャンメモリ等のアクセス(Read/Write)の機能

仕様を表 1-2に示します。

表 1-2 スキャンメモリ等のアクセス仕様

アクセス 方式 説明

データ読込み 同期読込み スキャンメモリ等のデータを読込みます。読込み完

了まで待ちます。

非同期読込み スキャンメモリ等のデータを読込みます。要求後直

ちに戻り、読込みが完了した時点で OPCクライアン

ト側のメソッドが呼び出されます。

データ変化通知

(Subscription)

一定周期でスキャンメモリ等のデータをチェック

し、データに変化があった場合、OPCクライアント

に通知します。

データ書込み 同期書込み スキャンメモリ等のデータを書込みます。書込み完

了まで待ちます。

非同期書込み スキャンメモリ等のデータを書込みます。要求後直

ちに戻り、書込みが完了した時点で OPCクライアン

ト側のメソッドが呼び出されます。

指示: TC-net スキャンメモリ等の書込みには、特にセキュリティを持っ

ていません。そのため、OPC クライアントからの書込みは、システ

ムへの影響を考慮して行ってください。

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1. OPC サーバのあらまし

6

OPC DA インターフェイスの規格と TC-net OPC サーバでのサポート範囲を表 1-3 に

示します。(○:サポート、×:非サポート)

表 1-3 OPC DA2.05a/3.0規格と TC-net OPCサーバのサポート範囲

オブジェクト インタフェース サポート 備考

OPCServer IOPCServer ○

IOPCServerPublicGroups ×

IOPCBrowseServerAddressSpace ○ BrowseAccessPathsは非サポート

IPersistFile ×

IOPCItemProperties ○

IOPCCommon ○

IOPCItemIO ○ DA 3.0 のみ

IOPCBrowse ○ DA 3.0 のみ

IConnectionPointContainer ○

OPCGroup IOPCGroupStateMgt ○

IOPCGroupStateMgt2 ○ DA 3.0 のみ

IOPCPublicGroupStateMgt ×

IOPCSyncIO ○

IOPCSyncIO2 ○ DA 3.0 のみ

IOPCAsyncIO ×

IOPCAsyncIO2 ○

IOPCAsyncIO3 ○ DA 3.0 のみ

IOPCItemMgt ○

IOPCItemDeadbandMgt ○ DA 3.0 のみ

IOPCItemSamplingMgt ○ DA 3.0 のみ

IDataObject ×

IConnectionPointContainer ○

IConnectionPoint ○

IEnumConnectionPoints ○

IEnumConnections ×

IEnumOPCItemAttributes ○

IEnumString ○

IEnumUnknown ○

クライアント

IAdviseSink ×

IOPCDataCallback ○

IOPCShutdown ○

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1. OPC サーバのあらまし

7

1.5. データタイプ

TC-net OPCサーバがサポートするデータタイプを表 1-4に示します。

表 1-4 OPCサーバでサポートするデータタイプ

データタイプ OPC でのデータタイプ表現

サポートするデータタイプ

ビット VT_BOOL

16 ビット整数 (符号なし) VT_UI2

16 ビット整数 (符号付き) VT_I2

32 ビット整数 (符号なし) VT_UI4

32 ビット整数 (符号付き) VT_I4

32 ビット実数 VT_R4

文字列 VT_BSTR

ビット配列 VT_BOOL | VT_ARRAY

16 ビット整数配列 (符号なし) VT_UI2 | VT_ARRAY

16 ビット整数配列 (符号付き) VT_I2 | VT_ARRAY

32 ビット整数配列 (符号なし) VT_UI4 | VT_ARRAY

32 ビット整数配列 (符号付き) VT_I4 | VT_ARRAY

32 ビット実数配列 VT_R4 | VT_ARRAY

(注1)文字列型の配列はサポートしません。

(注2)文字列型の場合の文字数(バイト数)は、1~4096の範囲です。

(注3)配列の個数は、2~4096の範囲です。

表 1-5 データタイプ別 値の範囲

データタイプ 値範囲

VT_BOOL 0,1

VT_UI2 0 ~ 65535

VT_I2 -32768 ~ +32767

VT_UI4 0 ~ 4294967295

VT_I4 -2147483648 ~ +2147483647

VT_R4 -3.402823E38 ~ +3.402823E38 (整数および 0も含みます)

VT_BSTR ASCII 文字コード(漢字コード可)

1.6. OPC サーバの ProgID

TC-net OPCサーバのプログラム ID (ProgID)を以下に示します。

OPCサーバのプログラム ID Toshiba_TC_net_DA.1

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1. OPC サーバのあらまし

8

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2. OPC サーバのセットアップ

9

2章

OPC サーバの

セットアップ

2.1. インストール ----------------------------------------------- 10

2.2. メンテナンス ----------------------------------------------- 14

変更 ---------------------------------------------------- 14

修正 ---------------------------------------------------- 16

2.3. アンインストール -------------------------------------------- 18

Windows 8.1 /Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2 /

Windows Server 2008 R2 / Windows Server2008の場合 ------- 18

Windows Server 2003の場合 ------------------------------- 20

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2. OPC サーバのセットアップ

10

本章ではOPCサーバのインストール、メンテナンスとアンインストールについて

説明します。

指示: TC-net OPC サーバは、「TC-net PCI Bus Card Support Software」が

必要です。TC-net OPC サーバをインストール前に「TC-net PCI Bus Card Support Software」をインストールしてください。

指示: ログ長期保存ツールの動作環境には「Microsoft.Net Framework

version 2.0」が必要です。 インストール方法は、9.2.1. Microsoft.Net Framework 2.0 のインストールを参照してください。

2.1. インストール

インストールには、以下の 3 つのタイプがあります。

1) Both

OPCサーバおよび OPCクライアント開発環境の両方のインストール

2) Client

OPCクライアント開発環境のみのインストール

3) Server

OPCサーバのみのインストール

これらのタイプは、インストール時に指定可能になっています。

OPCサーバを稼動させるマシンには「Both」あるいは「Server」を、OPCクライアントの

みを稼動させるマシンには「Client」を指定してインストールを行ってください。

インストールは、次の手順で行ってください。

①インストール CD 内の

Setup.exe を実行してくださ

い。シリアル番号を入力し

「実行」をクリックします。

②「TC-net OPCサーバ SATOPCSA

VXX.XX]を選択します。

「インストール」をクリック

します。

(VXX.XXはバージョンです)

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2. OPC サーバのセットアップ

11

③「次へ(N)>」をクリックしま

す。

④使用許諾契約内容が表示され

ます。内容をよくお読みにな

って、同意される場合は、[は

い(Y)>]をクリックしてくだ

さい。

⑤インストール先のフォルダを

設定します。

通常は「C:\Program

Files\Toshiba\TC_net OPC

Server」を指定します。変更

する場合は「参照(R)...」ボ

タンをクリックしてくださ

い。

設定後「次へ(N)>」をクリッ

クします。

※64ビット版 OSの場合には、

「C:\Program Files (x86)

\Toshiba\TC_net OPC Server」

を指定します。

⑥インストールするタイプを選

択し、[次へ(N)>]をクリック

してください。

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2. OPC サーバのセットアップ

12

⑦ TC-net100(JTNI) ま た は

TC-net1G(JTGI) のカードタ

イプを選択し、[次へ(N)>]を

クリックしてください。

上記⑥で選択したインスト

ールタイプが「Both」または

「Server」の時に、このダイ

アログが表示されます。

⑧スタートメニューに表示す

る、プログラムフォルダの選

択画面が表示されます。

変更せず、[次へ(N)>]をクリ

ックしてください。

⑨DCOM設定を行うかの問い

合わせが表示されます。

自動設定する場合は「はい

(Y)」を、後で手動で設定する

場合は「いいえ(N)」をクリッ

クします。

表示されるメッセージは、⑥

で選択したインストールタイ

プにより変わります。

設定される内容については、

「3.1.DCOMの設定」を参照し

てください。

⑩DCOM設定の終了メッセー

ジが表示されます。

下記、DCOM の自動設定

は、V01.40 で追加された機

能です。

下記、ログ長期保存処理は、

V01.40 で追加された機能で

す。

この TC-netカードタイプの選

択は、V01.60 で追加された

機能です。

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2. OPC サーバのセットアップ

13

⑩上記⑥で選択したインストー

ルタイプが「Both」または

「Server」の時は、長期保存

処理を自動で開始するかの問

い合わせが表示されます。

⑪インストールが完了しまし

た。

「完了」をクリックします。

図 2.1 OPC サーバのインストール

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2. OPC サーバのセットアップ

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2.2. メンテナンス

メンテナンスには、変更(インストールタイプの変更)と修正(再インストールやバ

ージョンアップ)の作業があります。

指示: 変更や修正を実施する前に、クライアントからの接続を全て切断してくださ

い。

変更

インストールタイプを変更する場合は、以下のようにします。

①インストール CD 内の

Setup.exe を実行してくださ

い。シリアル番号を入力し

「実行」をクリックします。

②「TC-net OPCサーバ SATOPCSA

VXX.XX]を選択します。

「インストール」をクリック

します。

(VXX.XXはバージョンです)

③「変更(M)」を選択し、[次へ

(N)>]をクリックしてくださ

い。

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2. OPC サーバのセットアップ

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④インストールタイプを変更し

ます。

⑤DCOM設定を行うかの問い

合わせが表示されます。

自動設定する場合は「はい

(Y)」を、後で手動で設定する

場合は「いいえ(N)」をクリッ

クします。

表示されるメッセージは、④

で選択したインストールタイ

プにより変わります。

⑥DCOM設定の終了メッセー

ジが表示されます。

⑦上記④で選択したインストー

ルタイプが「Both」または

「Server」の時は、ログの長

期保存処理を自動で開始する

かの問い合わせが表示されま

す。

⑧インストールタイプの変更が

実施されました。

図 2.2 OPCサーバのインストールタイプ変更

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2. OPC サーバのセットアップ

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修正

再インストールやバージョンアップ作業を行うときは、以下のようにします。

指示: TC-net OPC サーバやログ長期保存ツールが実行中のときは、必ず、停止させ

てください。 (4.2. OPCサーバの終了を参照)

①インストール CD 内の

Setup.exe を実行してくださ

い。シリアル番号を入力し

「実行」をクリックします。

②「TC-net OPCサーバ SATOPCSA

VXX.XX]を選択します。

「インストール」をクリック

します。

(VXX.XXはバージョンです)

③「修正(E)」を選択し、[次へ

(N)>]をクリックしてくださ

い。

④DCOM設定を行うかの問い

合わせが表示されます。

自動設定する場合は「はい

(Y)」を、後で手動で設定する

場合は「いいえ(N)」をクリッ

クします。

表示されるメッセージは、イ

ンストールタイプにより変わ

ります。

⑤DCOM設定の終了メッセー

ジが表示されます。

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2. OPC サーバのセットアップ

17

⑥インストールタイプが「Both」

または「Server」の時は、ロ

グの長期保存処理を自動で開

始するかの問い合わせが表示

されます。

⑦再インストールが実施されま

した。

図 2.3 OPCサーバの再インストール

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2. OPC サーバのセットアップ

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2.3. アンインストール

OPCサーバのアンインストール作業は、次の手順で行ってください。

指示: TC-net OPC サーバやログ長期保存ツールが実行中のときは、必ず、停止させ

てください。 (4.2. OPCサーバの終了を参照)

指示: アンインストール後、拡張子が BAK や ORG のファイルが残ることがあります

ので、エクスプローラを開いて、手動で削除してください。

指示: 変更や修正を実施する前に、クライアントからの接続を全て切断してくださ

い。

Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2 /

Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 の場合

「コントロールパネル」の「プログラムのアンインストール」または「プログラムと

機能」から OPC サーバをアンインストールします。

①Windows 8.1/Windows Server

2012 R2の場合:

タスクバーの左端でマウス

を右クリックしてメニュー

を開き、メニューから[コン

トロールパネル]を起動しま

す。

Windows 8.1/Windows Server

2012 R2以外の場合 :

[スタート]メニューから

[コントロールパネル]を起

動します。

②「プログラムのアンインスト

ール」をクリックします。

クラシック表示(またはアイ

コン表示)されている場合

は、「プログラムと機能」を

選択します。

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2. OPC サーバのセットアップ

19

または、クラシック表示の場合は、

③「TC-net OPC Server」を選択

し<アンインストールと変更

>をクリックします。

これにより、アンインストー

ルプログラムが起動します。

④「削除(R)」を選択し<次へ(N)

>をクリックします。

⑤アンインストールの確認画面

が表示されますので、<OK

>をクリックします。

これにより、アンインストー

ルが実施されます。

⑥アンインストール処理が完了

したら、<完了>をクリックし

ます。

図 2.4 OPCサーバのアンインストール(Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2 / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008)

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2. OPC サーバのセットアップ

20

Windows Server 2003 の場合

「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」から OPCサーバをアンインス

トールします。

①[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

「プログラムの追加と削除」

を選択します。

②「TC-net OPC Server」を選択

し<変更と削除>をクリック

します。

アンインストールが実施され

ます。

③「削除(R)」を選択し<次へ(N)

>をクリックします。

④アンインストールの確認画面

が表示されますので、<OK

>をクリックします。

これにより、アンインストー

ルが実施されます。

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2. OPC サーバのセットアップ

21

⑤アンインストール処理が完了

したら、<完了>をクリックし

ます。

図 2.5 OPCサーバのアンインストール(Windows Server 2003)

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2. OPC サーバのセットアップ

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3. OPC 接続環境の設定方法

23

3章

OPC 接続環境の設定方法

3.1. DCOM の設定-------------------------------- 24

3.2. セキュリティの設定 ---------------------------- 39

3.3. ファイアウォールの設定 ------------------------ 44

3.4. ユーザアカウント制御の設定 ------------------- 59

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3. OPC 接続環境の設定方法

24

OPC クライアントプログラムからネットワークを経由して OPC サーバと通信するた

めには、本章で説明している各種設定が必要となります。1台のコンピュータに、OPC

クライアントと OPCサーバが同居する構成の場合は、これらの設定は必要ありません。

指示: セキュリティレベルを下げないようにするためには、OPCサーバと OPCクライ

アントとで、同一のユーザー名とパスワードでログオンするようにします。

ログオンユーザー名を、OPCサーバと OPCクライアント間で等しくすることを

推奨します。

参考: OPCサーバと OPCクライアントの接続に失敗する場合、ネットワークプロトコ

ルから「ネットワーク プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」のチェックを

はずして下さい。(Windows 8.1, Windows 7, Windows Vista, Windows Server

2008, Windows Server 2008 R2および Windows Server 2012 R2)

3.1. DCOM の設定

インストール時にDCOM設定を自動で行った場合は、この設定は必要ありません。

DCOMの設定ツールである DCOMCNFG を起動し、ネットワーク間での OPC (DCOM) 通信

を実行するためのセキュリティ設定を行います。

3.1.1. Windows 8.1 / Windows 7/Windows Vista/ Windows Server 2012 R2/Windows Server 2008 R2/ Windows Server 2008 の場合

DCOMCNFG の起動

・Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合

① タスクバーの左端でマウスを右ク

リックしてメニューを開き、 [ファ

イル名を指定して実行]を選択しま

す。

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3. OPC 接続環境の設定方法

25

② 「ファイル名を指定して実行」ダイ

アログボックスが表示されたら、

“dcomcnfg”と入力し、[OK]ボタン

を押します。

図 3.1 DCOMCNFGの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2)

・Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合

① [スタート]ボタンを押し、「検

索の開始」入 力ボックスに

“dcomcnfg”と入力し、[Enter]

キーを押します。

図 3.2 DCOMCNFGの起動方法(Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2008 R2/ Windows Server 2008 )

既定のプロパティの変更

この設定は、OPCサーバ、および OPCクライアントが動作するマシンの両方について行います。

①コンポーネント サービス の

画面が表示されたら、「コンソ

ール ルート」から、コンポー

ネント サービス→コンピュー

タ→マイ コンピュータを展開

し、マイ コンピュータを選択

してから、「操作(A)」メニュ

ーから「プロパティ(R)」を選

択します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

26

② 「マイ コンピュータのプロ

パティ」画面が表示されたら、

「既定のプロパティ」タブをク

リックし、以下の操作を行いま

す。

1) 「このコンピュータ上で分

散 COMを有効にする(E)」を

チェックします。

2) 「既定の認証レベル(U)」を

“接続”にします。

3) 「既定の偽装レベル(I)」を

“識別する”にします。

OPCサーバ側と OPCクライアン

ト側で認証レベルが異なる場

合、高い方に合わされます。な

お、認証レベルは、“(なし)

<接続<呼び出し<パケット”

の順番です。

③次に「COMセキュリティ」タブ

をクリックして、“アクセス許

可”の[制限の編集(L)...]ボタ

ンをクリックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

27

④「ANONYMOUS LOGON」ユーザーを

選択して、リモートアクセスの

許可をチェックし、ローカルア

クセスとリモートアクセスの

両方がチェック状態になるよ

うに設定します。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

⑤“起動とアクティブ化のアク

セス許可”の「制限の編集

(I)...」ボタンをクリックしま

す。

⑥「Everyone」ユーザーを選択し

て、リモートからの起動及びリ

モートからのアクティブ化の

許可をチェックし、右画面のよ

うに4項目全てがチェック状

態になるように設定します。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

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3. OPC 接続環境の設定方法

28

⑦「マイ コンピュータのプロパ

ティ」画面に戻ったら、[OK]

ボタンをクリックします。

図 3.3 既定のプロパティの変更方法(Windows 8.1 /Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2008 / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2012 R2)

OPC サーバの設定

この設定は、OPCサーバが動作するマシンで行います。

① 「コンポーネント サービス」

の画面で、マイ コンピュータ

を展開し、「DCOM の構成」を

選択してから、アプリケーシ

ョ ン の一 覧 で、 「 TOSHIBA

TC-net OPC Data Access

Server」を選択して、「操作

(A)」メニューから「プロパテ

ィ(R)」を選択します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

29

②「TOSHIBA TC-net OPC Data

Access Serverのプロパティ」

画面が表示されたら、「全般」

タブをクリックし、

「認証レベル(U)」を”接続”に

します。

③次に「セキュリティ」タブを

クリックし、「起動とアクテ

ィブ化のアクセス許可」の「カ

スタマイズ(S)」を選択し、[編

集(E)...]ボタンをクリック

します。

④「起動とアクティブ化のアク

セス許可」画面が表示された

ら、[追加(D)...]ボタンを押し

ます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

30

⑤「ユーザー または グループ

の選択」画面が表示されたら、

[詳細設定(A)...]ボタンをク

リックして、

[今すぐ検索(N)]ボタンをクリ

ック、検索結果から「Everyone」

を選択、[OK]ボタンをクリッ

クして、「Everyone」を追加し

ます。

⑥右画面のように、「起動とアク

ティブ化のアクセス許可」の画

面に戻ったら、「Everyone」を

選択して、「リモートからの起

動」、「ローカルからのアクテ

ィブ化」、「リモートからのア

クティブ化」を許可にして、4

項目全てがチェック状態になる

ように設定します。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

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3. OPC 接続環境の設定方法

31

⑦「 TOSHIBA TC-net OPC Data

Access Serverのプロパティ」

画面に戻ったら、「アクセス許

可」の「カスタマイズ(M)」を

選択し、[編集(D)...]ボタンを

クリックします。

⑧「アクセス許可」画面が表示

されたら、[追加(D)...]ボタ

ンを押し、上記④~⑤と同様

の手順で「Everyone」を追加

して、「リモートアクセス」

の許可をチェックし、ローカ

ルアクセスとリモートアクセ

スの両方がチェック状態にな

るように設定します。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

⑨「 TOSHIBA TC-net OPC Data

Access Serverのプロパティ」

画面に戻ったら、「ID」タブ

をクリックして、「対話ユーザ

ー(I)」を選択します。

[OK]ボタンをクリックして、

この画面を閉じます。

「コンポーネント サービス」

画面も閉じます。

図 3.4 OPC サーバの設定方法(Windows 8.1 /Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2008 / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2012 R2)

指示: ⑨識別の設定 では、必ず「対話ユーザー」を選択してください。

これ以外を選択すると、OPCサーバは、正常に動作しません。

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3. OPC 接続環境の設定方法

32

3.1.2. Windows XP/Windows Server 2003 の場合

DCOMCNFG の起動

① [スタート]メニューから、

[ファイル名を指定して実行]

を選択します。「ファイル名

を指定して実行」ダイアログ

ボックスが表示されたら、

“dcomcnfg”と入力し、[OK]

ボタンを押します。

② 右の警告ダイアログが表示

されます。

[OK]ボタンを押します。

図 3.5 DCOMCNFGの起動方法(Windows XP / Windows Server 2003)

既定のプロパティの変更

この設定は、OPC サーバ、および OPC クライアントが動作するマシンの両方について

行います。

①コンポーネント サービス の

画面が表示されたら、「コンソ

ール ルート」から、コンポー

ネント サービス→コンピュー

タ→マイ コンピュータを展開

し、マイ コンピュータを選択

してから、「操作(A)」メニュ

ーから「プロパティ(R)」を選

択します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

33

1)「マイコンピュータのプロパ

ティ」画面が表示されたら、

「既定のプロパティ」タブ

をクリックします。

2) 「このコンピュータ上で分

散 COMを有効にする(E)」を

チェックします。

3) 「既定の認証レベル(U)」

を”接続”にします。

4) 「既定の偽装レベル(I)」

を”識別する”にします。

OPCサーバ側と OPCクライアン

ト側で認証レベルが異なる場

合、高い方に合わされます。な

お、認証レベルは、“(なし)

<接続<呼び出し<パケット”

の順番です。

③次に「COMセキュリティ」タブ

をクリックして、[制限の編集

(L)...]ボタンを押します。

④「アクセス許可」画面が表示さ

れたら、「ANONYMOUS LOGON」ユー

ザーを選択して、リモートアク

セスの許可をチェックし、ロー

カルアクセスとリモートアクセ

スの両方がチェック状態になる

ように設定します。

[OK]ボタンをクリックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

34

⑤次に、“起動とアクティブ化

のアクセス許可”の「制限の編

集(I)...」ボタンをクリックし

ます。

⑥「Everyone」ユーザーを選択し

て、リモートからの起動及びリ

モートからのアクティブ化の

許可をチェックし、4項目全て

がチェック状態になるように

設定します。

[OK]ボタンをクリックします。

⑦「マイ コンピュータのプロパ

ティ」画面に戻ったら、[OK]

ボタンをクリックします。

図 3.6 既定のプロパティの変更方法(Windows XP / Windows Server 2003)

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3. OPC 接続環境の設定方法

35

OPC サーバの設定

この設定は、OPCサーバが動作するマシンで行います。

①「コンポーネント サービス」

の画面で、マイ コンピュータ

を展開し、「DCOM の構成」を

選択してから、アプリケーショ

ンの一覧で、「TOSHIBA TC-net

OPC Data Access Server」を選

択して、「操作(A)」メニュー

から「プロパティ(R)」を選択

します。

②「 TOSHIBA TC-net OPC Data

Access Serverのプロパティ」

画面が表示されたら、「全般」

タブをクリックし、

「認証レベル(U)」を”接続”に

します。

③次に「セキュリティ」タブを

クリックし、「起動とアクティ

ブ化のアクセス許可」の「カス

タマイズ(S)」を選択し、[編集

(E)...]ボタンをクリックしま

す。

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3. OPC 接続環境の設定方法

36

④「起動許可」画面が表示され

たら、[追加(D)...] ボタンを

押します。

⑤「ユーザー または グループ

の選択」画面が表示されたら、

[詳細設定(A)...]ボタンをク

リックして、

[今すぐ検索(N)]ボタンをクリ

ック、検索結果から「Everyone」

を選択、[OK]ボタンをクリッ

クして、「Everyone」を追加し

ます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

37

⑥右画面のように、「起動許可」

画面に戻ったら、「Everyone」

を選択して、「リモートからの

起動」、「ローカルからのアク

ティブ化」、「リモートからの

アクティブ化」を許可にして、

4項目全てがチェック状態にな

るように設定します。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

「グループ名またはユーザー名

(G)」の一覧に

「Administrators」がない場合

は、上記④~⑤と同様に追加し

ます。

⑦「 TOSHIBA TC-net OPC Data

Access Serverのプロパティ」

画面に戻ったら、「アクセス許

可」の「カスタマイズ(M)」を

選択し、[編集(D)...]ボタンを

クリックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

38

⑧「アクセス許可」画面が表示さ

れたら、[追加(D)...]ボタンを

押し、上記⑤と同様の手順で

「Everyone」を追加して、「リ

モートアクセス」の許可をチェ

ックし、ローカルアクセスとリ

モートアクセスの両方がチェッ

ク状態になるように設定しま

す。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

「グループ名またはユーザー名

(G)」の一覧に

「Administrators」がない場合

は、上記⑤と同様に追加します。

⑨「 TOSHIBA TC-net OPC Data

Access Serverのプロパティ」

画面に戻ったら、「ID」タブ

をクリックして、「対話ユーザ

ー(I)」を選択します。

[OK]ボタンをクリックして、

この画面を閉じます。

「コンポーネント サービス」

画面も閉じます。

図 3.7 OPCサーバの設定方法(Windows XP / Windows Server 2003)

指示: ⑨識別の設定 では、必ず「対話ユーザー」を選択してください。

これ以外を選択すると、OPCサーバは、正常に動作しません。

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3. OPC 接続環境の設定方法

39

3.2. セキュリティの設定

Windows XP Professional 以降では他コンピュータからログオンする場合、Guest

ユーザーでログオンを行います。またパスワード無しのユーザーに対するログオンも

許可されません。

このため OPC サーバにリモート接続する場合、上記制限のセキュリティ設定を変更す

る必要があります。

以下に変更手順を説明します。

変更には Administrator特権を持つユーザーでログオンする必要があります。

3.2.1. ローカルセキュリティポリシーの変更

この設定は、OPC サーバ及び OPC クライアントが動作するマシンの両方にについて行います。

Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2 /

Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008 の場合

①Windows 8.1/Windows Server

2012 R2の場合:

タスクバーの左端でマウス

を右クリックしてメニュー

を開き、メニューから[コン

トロールパネル]を起動しま

す。

Windows 8.1/Windows Server

2012 R2以外の場合:

[スタート]メニューから

[コントロールパネル]を起

動します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

40

②クラシック表示またはアイコ

ン表示に切り替えて、「管理

ツール」を開きます。

または

③「管理ツール」から「ローカ

ルセキュリティポリシー」を

開きます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

41

④「セキュリティの設定」→「ロ

ーカルポリシー」→「セキュ

リティオプション」を選択

し、「アカウント: ローカル

アカウントの空のパスワー

ドの使用をコンソールログ

オンのみに制限する」を選択

します。

⑤「無効(S)」を選択し[OK]ボタ

ンをクリックします。

⑥同様に「ネットワーク アクセ

ス: ローカル アカウントの

共有とセキュリティ モデ

ル」を選択します。

⑦「クラシック - ローカル ユ

ーザーがローカル ユーザー

として認証する」を選択し

[OK]ボタンをクリックしま

図 3.8 ローカルセキュリティポリシーの変更方法(Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2 / Windows Server 2008 R2 / Windows Server 2008)

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3. OPC 接続環境の設定方法

42

Windows XP / Windows Server 2003 の場合

①[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

クラシック表示に切り替え

て、「管理ツール」を開きま

す。

②「管理ツール」から「ローカ

ルセキュリティポリシー」を

開きます。

③「セキュリティの設定」→「ロ

ーカルポリシー」→「セキュ

リティオプション」を選択

し、「アカウント: ローカル

アカウントの空のパスワー

ドの使用をコンソールログ

オンのみに制限する」を選択

します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

43

④「無効(S)」を選択し[OK]ボタ

ンをクリックします。

⑤同様に「ネットワーク アクセ

ス: ローカル アカウントの

共有とセキュリティ モデ

ル」を選択します。

⑥「クラシック - ローカル ユ

ーザーがローカル ユーザー

として認証する」を選択し

[OK]ボタンをクリックしま

図 3.9 ローカルセキュリティポリシーの変更方法(Windows XP / Windows Server 2003)

指示: Windows XP 以降では侵入者の侵入を防ぐため、内蔵セキュリティ機能を用意

しています。

これはネットワークからコンピュータにアクセスするユーザーを、「Guest」レ

ベルに制限することによって行われます。侵入者がコンピュータに侵入して

権限のないままパスワードを推測して権限を獲得しようとしても、失敗する

か限定的な「Guest」レベルのアクセス権限しか取得できません。

しかし、上記設定は Windows が持つ内蔵セキュリティを変更するため、従来

の Windowsレベルのセキュリティとなります。

従って、マシンの使用環境については十分注意して下さい。

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3. OPC 接続環境の設定方法

44

3.3. ファイアウォールの設定

Windows XP SP2以降ではいくつかのセキュリティ対応機能が強化されています。

DCOMを利用した OPCの動作に直接影響を与えるのは次の二つの機能変更です。

一つ目は DCOMに新しい設定が追加された点、もう一つは Windowsが持つソフトウェア

ファイアウォールの機能が大幅に強化されデフォルトでオンになっていることです。

変更には Administrator特権を持つユーザーでログオンする必要があります。

この設定は、OPC サーバ、および OPC クライアントが動作するマシンの両方について

行います。

以下にファイアウォールの変更手順を説明します。

指示: ファイアウォールの設定を無効にする場合は、以下に記述する設定を

行わなくても OPCを利用することができます。

但し、PC をもっとも安全に保つには、設定を「有効」にすることを推

奨します。

Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Server 2012 R2 /

Windows Server 2008 R2 の場合

①Windows 8.1/Windows Server

2012 R2の場合:

タスクバーの左端でマウス

を右クリックしてメニュー

を開き、メニューから[コン

トロールパネル]を起動しま

す。

Windows 8.1/Windows Server

2012 R2以外の場合:

[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

45

②「システムとセキュリティ」

から、「Windows ファイアウ

ォール」を開きます。

③ Windowsファイアウォールは

デフォルトで「有効」に設定

されています。

[Windows ファイアウォール

の有効化または無効化]をク

リックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

46

④ 「設定のカスタマイズ」画面

が表示されます。

「無効」になっている場合

は、「有効」を選択します。

[OK]ボタンをクリックしま

す。

⑤「Windows ファイアウォール」

の画面に戻ったら、[Windows

ファイアウォールを介した

プログラムまたは機能を許

可する]をクリックします。

許可されたプログラムの一

覧画面が表示されたら、[別

のプログラムの許可(R)...]

をクリックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

47

⑥[参照(B)...]ボタンをクリッ

クします。

⑦ TC-net OPC サーバのインス

トール先のフォルダ(標準で

は、

C:\Program Files\Toshiba\

TC_net OPC Server)から、

プログラムを選択し[開く

(O)]ボタンをクリックしま

す。

※64ビット版OSの場合には、

「C:\Program Files

(x86)\Toshiba\TC_net OPC

Server」から選択します。

OPCサーバ側

OPCサーバ側では、以下のプ

ログラムを追加します。

・OpcDualMng.exe (「プロ

グラムの追加」ウィンドウで

は“Start OPC Server”と表

示されます。)

・OpcToolIfSvr.exe

・TCnetOPCSvr.exe

また、

C:\Windows\System32 フォル

ダから以下を選択します。

・OPCENUM.EXE

※64ビット版 OSの場合に

は、「C:\Windows\SysWOW64」

から選択します。

OPCクライアント側

OPCクライアント側では、OPCクライアントアプリケーシ

ョンとOPCENUM.EXEを追加します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

48

⑧ プログラムの追加画面に戻

ったら、⑥で選択したプログ

ラムを追加します。

⑨ 許可されたプログラムの一

覧画面に戻ったら、⑥~⑦で

選択したプログラムにチェ

ックが付いていることを確

認します。

また、一覧に「Microsoft 管

理コンソール」が無い場合

は、

C:\Windows\System32 にある

mmc (Microsoft Management

Console) も追加します。

※64ビット版 OSの場合に

は、「C:\Windows\SysWOW64」

にある mmc (Microsoft

Management Console) も追加

します。

必要な全てのプログラムの

追加が終わったら、[OK]をク

リックします。

⑩「Windows ファイアウォール」

の画面に戻ったら、[詳細設

定]をクリックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

49

⑪「セキュリティが強化された

Windows ファイアウォール」

の画面が表示されたら、「受

信の規則」を選択して、マウ

スの右ボタンメニューから

「新しい規則(N)...」をクリ

ックします。

⑫「新規の受信の規則ウイザー

ド」画面が表示されたら、

「ポート」を選択し、[次へ

(N) >]をクリックます。

⑬「プロトコルおよびポート」

の画面で以下のポートを追

加します。

・プロトコル:“TCP”

・ローカルポート:135

設定後[次へ(N) >]をクリッ

クします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

50

⑭「操作」の画面では「接続を

許可する」を選択し、[次へ

(N) >]をクリックします。

⑮「プロファイル」の画面では、

全ての接続のチェックをし、

[次へ(N) >]をクリックしま

す。

⑯「名前」の画面では、以下の

名前を入力します。

・名前:DCOM

[完了(F)]をクリックしま

す。

⑰上記⑩~⑮と同様に、以下の

ポートも追加します。

・名前:ToolIf

・プロトコル:“TCP”

・ローカルポート:20000

図 3.10 ファイアウォールの設定方法(Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Server 2012 R2 / Windows Server 2008 R2)

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3. OPC 接続環境の設定方法

51

Windows Vista / Windows Server 2008 の場合

①[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

クラシック表示に切り替え

て、「Windows ファイアウォ

ール」を開きます。

② Windowsファイアウォールは

デフォルトで「有効」に設定

されています。

[設定の変更]をクリックし

ます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

52

③ 「Windowsファイアウォール

の設定」画面が表示されま

す。

「無効」になっている場合

は、「有効」(推薦)(O)」を

選択します。

④「例外」タブを選択し、「プ

ログラムの追加(R)...」をク

リックします。

⑤「参照(B)...」ボタンをクリ

ックします。

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3. OPC 接続環境の設定方法

53

⑥ TC-net OPC サーバのインス

トール先のフォルダ(標準で

は、

C:\Program Files\TOSHIBA\

TC_net OPC Server)から、

プログラムを選択し「開く

(O)」ボタンをクリックしま

す。

OPCサーバ側

OPCサーバ側では、以下のプ

ログラムを追加します。

・OpcDualMng.exe (「プロ

グラムの追加」ウィンドウで

は“Start OPC Server”と表

示されます。)

・OpcToolIfSvr.exe

・TCnetOPCSvr.exe

また、

C:\Windows\System32

フォルダから以下を選択し

ます。

・OPCENUM.EXE

OPCクライアント側

OPCクライアント側では、OPC

クライアントアプリケーシ

ョンとOPCENUM.EXEを追加し

ます。

⑦ プログラムの追加画面に戻

ったら、⑥で選択したプログ

ラムを追加します([OK]ボ

タンをクリックします)。

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3. OPC 接続環境の設定方法

54

⑧「Windows ファイアウォール

の設定」画面に戻ったら、⑥

~⑦で選択したプログラム

にチェックが付いているこ

とを確認します。

また、一覧に「Microsoft

Management Console」が無い

場合は、

C:\Windows\System32 にある

Microsoft Management

Console (一覧には"mmc.exe"

と表示されます) も追加しま

す。

必要な全てのプログラムの

追加が終わったら、[ポート

の追加(O)...]をクリックし

ます。

⑨「ポートの追加」画面で以下

のポートを追加します。

・名前:DCOM

・ポート番号:135

・プロトコル:“TCP”

を設定後[OK]をクリックし

ます。

・名前:ToolIf

・ポート番号:20000

・プロトコル:“TCP”

を設定後[OK]をクリックし

ます。

⑩ 必要な全てのプログラムと

ポートの追加が終わったら、

[OK]をクリックします。

図 3.11 ファイアウォールの設定方法(Windows Vista / Windows Server 2008)

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3. OPC 接続環境の設定方法

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Windows XP /Windows Server 2003 の場合

①[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

クラシック表示に切り替え

て、「Windows ファイアウォ

ール」を開きます。

②「Windows ファイアウォール

の設定」画面が表示されま

す。

「無効」になっている場合

は、「有効」(推薦)(O)」を

選択します。

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3. OPC 接続環境の設定方法

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③「例外」タブを選択し、「プ

ログラムの追加(R)...」をク

リックします。

④「参照(B)...」ボタンをクリ

ックします。

⑤ TC-net OPC サーバのインス

トール先のフォルダ(標準で

は、

C:\Program Files\TOSHIBA\

TC_net OPC Server)から、

プログラムを選択し「開く

(O)」ボタンをクリックしま

す。

OPCサーバ側では、以下のプ

ログラムを追加します。

・OpcDualMng.exe

(「プログラムの追加」ウィ

ンドウでは“Start OPC

Server”と表示されます。)

・OpcToolIfSvr.exe

・TCnetOPCSvr.exe

C:\Windows\System32

フォルダから以下を選択し

ます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

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・OPCENUM.EXE

OPCクライアント側では、OPC

クライアントアプリケーシ

ョンとOPCENUM.EXEを追加し

ます。

⑥ プログラムの追加画面に戻

ったら、⑤で選択したプログ

ラムを追加します([OK]ボ

タンをクリックします)。

⑦「Windows ファイアウォール

の設定」画面に戻ったら、⑤

~⑥で選択したプログラム

にチェックが付いているこ

とを確認します。

また、一覧に「Microsoft

Management Console」が無い

場合は、

C:\Windows\System32 にある

Microsoft Management

Console (mmc.exe) も追加し

ます。

必要な全てのプログラムの

追加が終わったら、[ポート

の追加(O)...]をクリックし

ます。

⑧「ポートの追加」画面で以下

のポートを追加します。

・名前:DCOM

・ポート番号:135

・プロトコル:“TCP”

を設定後[OK]をクリックし

ます。

・名前:ToolIf

・ポート番号:20000

・プロトコル:“TCP”

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3. OPC 接続環境の設定方法

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を設定後[OK]をクリックし

ます。

⑨ 必要な全てのプログラムと

ポートの追加が終わったら、

[OK]をクリックします。

図 3.12 ファイアウォールの設定方法(Windows XP / Windows Server 2003)

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3. OPC 接続環境の設定方法

59

3.4 ユーザアカウント制御の設定

ユーザーアカウント制御 (UAC; User Account Control)は、Windows Vista で導入さ

れたセキュリティ技術の一つです。これはWindowsを標準ユーザーで利用させようとす

るものです。

OS が、Windows 8.1/ Windows 7/Windows Vista/ Windows Server 2012 R2/Windows Server

2008 R2/Windows Server 2008 の場合は、以下の設定をします。

OPCサーバとしてPCを使用する場合、この設定を無効にする必要があります。

デフォルトでは、ユーザーアカウント制御は有効となっています。

変更には Administrator特権を持つユーザーでログオンする必要があります。

以下にユーザーアカウント制御の変更手順を説明します。

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合

①タスクバーの左端でマウスを右クリックしてメニューを開き、メニューから[コントロールパネル]を起動します。

②アイコン表示に切り替えて、

「管理ツール」を開きます。

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3. OPC 接続環境の設定方法

60

③「管理ツール」から「ローカ

ルセキュリティポリシー」を

開きます。

④「セキュリティの設定」→「ロ

ーカルポリシー」→「セキュ

リティオプション」を選択し、

「ユーザアカウント制御:管理

者承認モードですべての管理

者を実行する」をダブルクリ

ックします。

⑤「無効(S)」を選択し[OK]ボタ

ンをクリックします。

図 3.13 ユーザアカウント制御の設定方法(Windows8.1/Windows Server 2012 R2)

参考: ユーザーアカウント制御の設定を無効にすると Windows 8.1 のアプリ(地図、

メール、ストア、カレンダなど)が起動できなくなります。

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3. OPC 接続環境の設定方法

61

Windows 7 / Windows Server 2008 R2 の場合

①[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

アイコン表示に切り替えて、

「ユーザーアカウント」を開

きます。

② 「ユーザーアカウント」の画

面が開いたら、[ユーザーア

カウント制御設定の変更]を

クリックします。

③「ユーザーアカウント制御の

設定」画面が開いたら、バー

の位置を「通知しない」に設

定して、[OK]をクリックし

ます。

図 3.14 ユーザアカウント制御の設定方法(Windows 7 / Windows Server 2008 R2)

Page 74: TC-net OPC サーバ取扱説明書...このOPCサーバは、著作権法によって保護されています。また、このOPCサーバは、 1台のコンピュータのみにインストールできます。二重化構成等で、別のコンピュー

3. OPC 接続環境の設定方法

62

Windows Vista / Windows Server 2008 の場合

①[スタート]メニューから[コ

ントロールパネル]を起動し

ます。

クラシック表示(またはアイ

コン表示)に切り替えて、

「ユーザーアカウント」を開

きます。

② [ユーザ-アカウント制御の

有効化または無効化]をクリ

ックします。

③ユーザ-アカウント制御はデ

フォルトで「有効」に設定さ

れています。

「ユーザ-アカウント制御

(UAC)を使ってコンピュータ

の保護に役立たせる」のチェ

ックをはずします。

[OK]をクリックします。

図 3.15 ユーザアカウント制御の設定方法(Windows Vista / Windows Server 2008)

Page 75: TC-net OPC サーバ取扱説明書...このOPCサーバは、著作権法によって保護されています。また、このOPCサーバは、 1台のコンピュータのみにインストールできます。二重化構成等で、別のコンピュー

4. OPC サーバの起動と終了

63

4章

OPC サーバの

起動と終了

4.1. OPC サーバの起動 --------------------------- 64

4.2. OPC サーバの終了 --------------------------- 66

4.3. TC-net タイプの表示 -------------------------- 67

4.4. OPC サーバのバージョン表示------------------- 67

4.5. クライアント接続状態表示 ---------------------- 68

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4. OPC サーバの起動と終了

64

本章では、OPCサーバの起動と終了方法、およびOPCサーバのバージョン表示

の方法について説明します。

4.1. OPC サーバの起動

TC-net OPC サーバ をインストールすると「スタートアップ」に「Start OPC Server」

が登録され、これにより、自動起動されます。

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合

自動起動させたくない場合は、以下の方法で設定します。(Windows 8.1の場合)

タスクマネージャーを起動し[スタートアップ]タブを選択してください。

「OPC Server Dual Manager」を選択し、「無効にする」ボタンをクリックしてく

ださい。

図 4.1 [スタートアップ]からの自動起動を無効にする(Windows 8.1の場合)

この場合は、アプリ画面(アプリビュー)で起動させることができます。

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4. OPC サーバの起動と終了

65

図 4.2 OPCサーバの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2)

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合

自動起動させたくない場合は、「スタートアップ」から削除してください。

図 4.3 [スタートアップ]からの削除(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外)

この場合は、[スタート]→[TC-net OPC Server]→[Start OPC Server] で起動さ

せることができます。

図 4.4 [スタート]メニューからの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2以外)

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4. OPC サーバの起動と終了

66

4.2. OPC サーバの終了

TC-net OPC サーバは、通常、「最小化」状態で実行されているため、画面が表示

されていません。タスクバーの「TC-net OPC Server」をクリックして、TC-net OPC

サーバの画面を元のサイズに戻します。

TC-net OPC サーバの画面を閉じます。

以下のような問い合わせがありますので、「はい(Y)」をクリックしてください。

これにより、OPCサーバ機能、ツール I/F機能、二重化管理機能、TC-netアクセ

ス機能の全てが終了します。

次に、ログ長期保存ツールも同様に終了させます。ログ長期保存ツールが「最小

化」または「アイコン化」されている場合は、ログ長期保存ツールの画面を元のサ

イズに戻します。

ログ長期保存処理が実行中の時は、「停止」ボタンをクリックしてから、「閉じる」

ボタンをクリックしてください。

※ログ長期保存ツールは、V01.40で追加された機能です。

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4. OPC サーバの起動と終了

67

4.3. TC-net タイプの表示

TC-net OPC サーバのインストール時に選択した TC-net タイプ(TC-net100 また

は TC-net1G の選択状態)は、TC-net OPC サーバの画面タイトルに表示されます。

TC-net OPC サーバの画面が表示されていない場合は、タスクバーの「TC-net OPC

Server」をクリックして、TC-net OPC サーバの画面を元のサイズに戻します。

4.4. OPC サーバのバージョン表示

TC-net OPC サーバの画面が表示されていない場合は、タスクバーの「TC-net OPC

Server」をクリックして、TC-net OPC サーバの画面を元のサイズに戻します。

TC-net OPC サーバの画面のメニューから [Help] → [About TC-net OPC

Server...] を選択すると、TC-net OPC サーバのバージョン番号が表示されます。

TC-net タイプ表示 JTNI … TC-net100 JTGI … TC-net1G

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4. OPC サーバの起動と終了

68

4.5. クライアント接続状態表示

TC-net OPC サーバの画面のメニューから [File] → [Client Connection Status] を選

択すると、クライアントの接続状態が表示されます。

クライアント接続状態表示画面では、接続されているクライアントID/OPC グループ

名/OPCアイテム数を表示します。

また、TC-net OPC サーバのインストール先フォルダ(デフォルトは、「C:\Program

Files\Toshiba\TC_net OPC Server」)内の「TCnetOPCSvr.log」に、ログが出力されます。

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5. 二重化機能

69

5章

二重化機能

5.1. 構成と概要 ---------------------------------- 70

5.2. 二重化状態管理 ------------------------------ 72

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5. 二重化機能

70

本章では、OPCサーバの二重化機能について説明します。

5.1. 構成と概要

親子関係

参考: 1 システム内の最大サーバ数は 10台までとなります。

2台構成の場合

2台構成の場合は、親ノード=子ノードとなります。

TC-net

Ethernet

Client

nVCON nVCON nVCON nVCON

Client Client

OPC Server (ST1)

OPC Server (ST2)

… …

OPC Server

(親ノード)

OPC Server

(自ノード)

OPC Server

(子ノード)

自ノードは親ノードを監視

する

自ノードは子ノードに監視さ

れる

自ノードは親ノードのトーカを引

き継ぐ(バックアップする)

自ノードのトーカは子ノードが引

き継ぐ(バックアップする)

OPC Server

(親ノード)

OPC Server

(親ノード)

親ノードは、複数

台可能

子ノードは、1台のみ

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5. 二重化機能

71

3台以上の場合(1:1のバックアップ)

1:1のバックアップの場合は、ST1 が異常になったら ST2 がバックアップ、ST2 が

異常になったら ST3がバックアップ、…、STnが異常になったら ST1 がバックアップ

動作します。

但し、複数台分を1台がバックアップすることはしません。(ST1と ST2が異常にな

ったとき、ST2 は ST3 がバックアップするが、ST1 はだれからもバックアップされな

い) →隣合う2台(以上)の異常には対応できません。

3台以上の場合(N:1のバックアップ)

N:1のバックアップの場合は、ST1,ST2,…,STn が異常になったら、全て STx がバ

ックアップします。

複数台分を1台がバックアップ可能です。(ST1と ST2 が異常になったとき、2台分

をバックアップします)

参考: 1:1と N:1のバックアップの混在はサポートしていません。

TC-net

Ethernet

Client

nVCON nVCON nVCON nVCON

Client Client

OPC Server (ST1)

… …

OPC Server (ST2)

OPC Server (ST3)

OPC Server (STn) …

TC-net

Ethernet

Client

nVCON nVCON nVCON nVCON

Client Client

OPC Server (ST1)

… …

OPC Server (ST2) OPC Server

(STn)

OPC Server (STx)

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5. 二重化機能

72

5.2. 二重化状態管理

二重化状態

OPCサーバの二重化の状態は、以下のとおりです。

①INIT: 初期化中

②PRE-ONLINE: オンライン移行待ち(トーカ無し)

③ONLINE: スキャンデータ読出し中、トーカは自局分のみ

④BACKUP: スキャンデータ読出し中、トーカは自局+親局分

⑤STANDBY: スキャンデータ読出し中、トーカ無し

(スキャンデータの書込み不可)

⑥STANDBY-LOCK: STANDBY状態ロック中

⑦DOWN: ダウン中

通常は、ONLINE 状態になっていますが、異常検出で、STANDBY に移行します。

STANDBY 状態では、スキャンデータの読出しは通常通り行われますが、スキャンデー

タの書込みは不可となります。

また、ONLINE 状態から、親ノードが STANDBY 移行で、自ノードは、BACKUP に移行し

ます。

BACKUP 状態では、スキャンデータの読出しは通常通り行われ、親ノードのトーカブロ

ック設定を自ノードに追加します。

この状態の時、OPCクライアントは、親ノードにスキャンデータの書込み要求せず

に、自ノード(BACKUP 側)に書込み要求をしないといけません。

※ST1 異常時(ONLINE以外)は、ST2 (BACKUP 状態)にアクセスする。

TC-net

Ethernet

Client

nVCON nVCON nVCON nVCON

Client Client

OPC Server (ST1)

OPC Server (ST2)

… …

トーカ: T1 Read Read

常時、全タグの

読出しが可能

常時、全タグの

読出しが可能

トーカ指定のあるタグ

のみ書込みが可能

トーカ: T2

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5. 二重化機能

73

TC-net

Ethernet

Client

nVCON nVCON nVCON nVCON

Client Client

OPC Server (ST1)

OPC Server (ST2)

… …

BACKUP STANDBY or

DOWN

トーカ: T1+T2 Read

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5. 二重化機能

74

状態遷移図

親のバックアップ開始条件

親のトーカが未使用で かつ 以下の何れかが発生

・親は、STANDBY または DOWN

・親のトーカが全てアンヘルシー

・親の TC-net カード異常

・親の OPC サーバがアンヘルシー

INIT

ONLINE

BACKUP

PRE-ONLINE

自局 TC-net カード正常、かつ、

自局トーカを他局で未使用

OPC サーバ起動完了

以下の何れかが発生

・自局 TC-net カード異常

・クライアントアプリ正常 かつ

自局トーカを他局で未使用※3

・自局スキャン停止

・自局 TC-net 離脱

自局 TC-net カード正常、かつ、

(自局トーカを他局で使用中、

または、クライアントアプリ異常)

以下の何れかが発生

・自局 TC-net カード異常

・自局スキャン停止

・自局 TC-net 離脱

親のバックアップ終了条件

・親ノードは、PRE_ONLINE、ONLINE

または BACKUP

・親のトーカが使用中

全ての親が PRE-ONLINE、

ONLINE または BACKUP

自局 TC-net カード正常、かつ、

自局トーカを他局で使用中

※1:「自局トーカを他局で使用中/未使用」とは、自局

に割当てられたトーカブロックに対するチェックで、

バックアップ中の親のトーカブロックに対するチェッ

クではありません。

※2:「親のトーカが使用中/未使用」とは、バックアッ

プ中あるいは、これからバックアップしようとしてい

る親のトーカブロックに対するチェックです。

※3:STANDBY 状態での「自局トーカを他局で未使用」

の条件で、「子が自局をバックアップしている」状態

はトーカ未使用と判断します。自局が正常復帰し

たら PRE-ONLINE に移行します。

※4:状態が変化した直後は、トーカ重複を検出しませ

んので、起動直後など、トーカが他局で使用されて

いても、すぐにPRE-ONLINEからSTANDBYには移

行しません。

※5:自局の場合は、TC-net のネットワーク二重化診

断カウンタの変化無しも「自局 TC-net 異常」に含

まれます。

親が複数台の

場合も含む

自局TC-netカード異常、また

は、TC-net タイプ異常

DOWN

OS からのシャットダウン要求、

または、OPC サーバの

各タスクのアンヘルシー

他の状態から

STANDBY

INIT: 初期化中

PRE-ONLINE: ONLINE 移行待ち、トーカ無し

ONLINE: スキャン読出し中、トーカは自局分のみ

STANDBY: スキャン読出し中、トーカ無し

BACKUP: スキャン読出し中、トーカは自局+親局分

DOWN: ダウン中

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6. OPC アイテム一覧

75

6章

OPC アイテム一覧

6.1. OPC アイテム一覧 ---------------------------- 76

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6. OPC アイテム一覧

76

6.1. OPC アイテム一覧

プレフィックス

アイテム名 内容 データ型 モード

アイテム名とデータ型は、nV-Toolからインポートされます。 R/W

Tcnet. ScanMode スキャン動作状態/開始・終了制御 VT_UI4 R/WScanHealthyMap.Block#nnnn スキャンヘルシーマップ [#0000~#2047/#4095] VT_BOOL ROClearScanUnHealthyMap スキャンアンヘルシーマップのクリア VT_UI4 R/WScanSendCycle.HScanCyc 高速スキャン周期 VT_UI2 ROScanSendCycle.MScanCyc 中速スキャン周期 VT_UI2 ROScanSendCycle.LScanCyc 低速スキャン周期 VT_UI2 ROScanSendCycle.MaxNodeDist 最大ノード間距離、単位:0.1km VT_UI2 ROScanSendCycle.MaxRepeater 最大リピータ段数 ※1 VT_UI2 ROScanSendCycle.LoopTotalExt システム全長(ループ全長) 、単位:1km ※2 VT_UI2 ROScanSendCycle.MaxUtghJtgiDist スター最大長、単位:0.1km ※2 VT_UI2 ROScanTalkerBlock.HScanBlock#mmm スキャントーカーブロック(高速) [#000~#064/#128] VT_UI2 ROScanTalkerBlock.MScanBlock#mmm スキャントーカーブロック(中速) [#000~#128/#256] VT_UI2 ROScanTalkerBlock.LScanBlock#mmm スキャントーカーブロック(低速) [#000~#384/#640] VT_UI2 ROScanTalkerMap.Block#nnnn スキャントーカーマップ [#0000~#2047/#4095] VT_UI2 ROClearScanTalkerMap スキャントーカーマップの重複ブロックのクリア VT_UI4 R/WInringMap.Mac#mmm インリングマップ [#000~#255] VT_BOOL ROStationInf.RegInf 局別診断情報 (エラーカウンタ) VT_UI4 ROStationInf.Mac#mmm.MacInf#d 局別診断情報 [Mac:#000~#255, Diag:#0~#3] VT_UI2 ROClearStationInf 局別診断情報のクリア VT_UI4 R/WDualInf#d ネットワーク二重化診断カウンタ [#0~#6] VT_UI4 ROClearDualInf ネットワーク二重化診断カウンタのクリア VT_UI4 R/WLinkControl 受信系選択状態/設定 ※1 VT_UI4 R/WVersion#d バージョン情報 [#0~#2] VT_UI4 ROCorrespondence#d ロータリースイッチ設定値とカード論理番号の対応取得 [#0~ VT_UI2 ROSwitchConfig ディップスイッチ設定値 VT_UI4 ROHealthyCounter JTNI/JTGIヘルシーカウンタ VT_UI2 RO

RasInfo.Mac#mmm.ContFlagステーション(#mmm) コントローラ実装情報 [#mmm:#000~#255]・ビット15~8:モジュールタイプ・ビット7~0:コントローラ実装有無フラグ

VT_UI2 RO

RasInfo.Mac#mmm.HealthyCounter ステーション(#mmm) ヘルシーカウンタ VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Alarm ステーション(#mmm) 代表アラーム ※2 VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Slot#d.HealthyCounter ステーション(#mmm)スロット(#d) ヘルシーカウンタ [#d:#0~#7] VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Slot#d.ContType ステーション(#mmm)スロット(#d) コントローラタイプ VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Slot#d.ContSubType ステーション(#mmm)スロット(#d) コントローラサブタイプ VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Slot#d.PhaseMode ステーション(#mmm)スロット(#d) フェーズ/モード VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Slot#d.Alarm ステーション(#mmm)スロット(#d) 代表アラーム VT_UI2 RORasInfo.Mac#mmm.Stack#sA.OptPort#p.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)A系 光ポート(#p) 受信パケット数 ※1・#s : 0, 1, 2…スタック、#p : 1 ~ 8…ポート

VT_UI2 RO

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sA.ElePort.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)A系 電気ポート 受信パケット数 ※1 VT_UI2 RO

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sB.OptPort#p.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)B系 光ポート(#p) 受信パケット数 ※1 VT_UI2 RO

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sB.ElePort.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)B系 電気ポート 受信パケット数 ※1 VT_UI2 RO

RasInfo.Mac#mmm.RasArea.HealthyCounter RAS情報エリアのヘルシーカウンタ VT_UI2 ROTimeInf#d 時刻情報 [#0~#1] ※3 VT_UI4 RO

Opc. LocalNodeAddr 自ノードのアドレス(TC-net側ノードアドレス) VT_UI2 ROLocalNodeStatus 自ノードの状態(ONLINE/STANDBY/BACKUP等) VT_UI2 ROParentNodeAddr#d 親ノードのアドレスリスト(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 ROParentNodeStatus#d 親ノードの状態リスト(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 ROChildNodeAddr 子ノードのアドレス VT_UI2 ROChildNodeStatus 子ノードの状態 VT_UI2 ROBackupNodeAddr#d バックアップ中の親ノードアドレス(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 ROOperationTime 稼働時間 VT_UI4 ROHealthyCounter ヘルシーカウンタ VT_UI2 RODualControl 二重化状態制御(=1:STANDBY要求/=0:STANDBY解除要求) VT_UI2 R/WScanTalkerStatus 自ノードのトーカーブロック重複状態 VT_UI2 RO

Client.HealthyCounter#mmmクライアントヘルシーカウンタ[#000~#127]=0:診断しない、=1~65535:診断する

VT_UI2 R/W

Client.Abnormal#mmm クライアント診断異常[#000~#127] VT_BOOL ROClient.AbnormalDetect クライアント異常検出(128クライアント分の診断結果のAND) VT_BOOL ROParentTalkerStatus#d 親ノードのトーカーブロック重複状態(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 ROOpcSrv.MemUsed.Current OPCサーバのメモリ使用量(現在値)、単位:KB VT_UI4 ROOpcSrv.MemUsed.Average OPCサーバのメモリ使用量(平均値)、単位:KB VT_UI4 RO

※1:JTNI(TC-net 100)のみ、※2:JTGI(TC-net 1G)のみ、※3:JTGI(TC-net 1G)と JTNI(PCI Express 版)のみ

R/W:Read/Write、RO:ReadOnly

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6. OPC アイテム一覧

77

参照: 表中で [#0000~#nnnn/#gggg] のように記載されているところは、

#nnnn … JTNI(TC-net 100)の場合、

#gggg … JTGI(TC-net 1G)の場合、

を意味します。

参照: OPC サーバのメモリ使用量に関する詳細は、10.1. RAS 機能「OPC サーバのメ

モリ使用量」を参照してください。

参照: OPC サーバ V01.60 以降では、以下のアイテムが削除されていますので注意し

てください。

・Tcnet.ReportRasUsage

・Tcnet.ResetJtni

・Opc.DiagStatus

参照: TC-net関連アイテムのデータ構造に関しては、TC-net PCIバスカードサポー

トソフトウェア取扱説明書を参照してください。

参照: Opc.LocalNodeStatus(自ノードの状態)には、次の値にセットされます。

0:INIT、1:PRE-ONLINE、2:ONLINE、3:STANDBY、4:BACKUP、5:DOWN

参照: Opc.ParentNodeStatus#d(親ノードの状態)には、次の値にセットされます。

0:INIT、1:PRE-ONLINE、2:ONLINE、3:STANDBY、4:BACKUP、5:DOWN、

6:DIAG_ERR、7:JTNI/JTGI_ERR

DIAG_ERR は、自ノードの JTNI/JTGI正常で、親ノードの JTNI/JTGIアンヘル

シーまたは親ノードの OPCサーバアンヘルシーの場合にセットされます。

JTNI/JTGI_ERR は、自ノードの JTNI/JTGI 異常の時に、親ノードの状態も

JTNI/JTGI異常とします。

参照: ステーション(#mmm)代表アラーム(RasInfo.Mac#mmm.Alarm)は、スロット

1~7の代表アラーム(RasInfo.Mac#mmm.Slot#d.Alarm)の論理和です。

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6. OPC アイテム一覧

78

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7. OPC サーバの動作環境設定

79

7章

OPC サーバの動作環境設定

7.1. 動作環境設定 ------------------------------------ 80

7.2. スキャンメモリアクセス性能のログ出力 --------------- 90

7.3. TC-net との時刻合わせ機能 ----------------------- 93

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7. OPC サーバの動作環境設定

80

7.1. 動作環境設定

本章では、OPCサーバの動作環境の変更方法について説明します。

OPCサーバの動作環境は、TC-net OPCサーバのインストール先のフォルダ

(デフォルトは、「C:\Program Files\Toshiba\TC_net OPC Server」)にある

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルに定義されています。動作環境を変更する場合は、この

ファイルをメモ帳等で開いて変更してください。

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの内容は、以下のようになっています。

[General] PortNo=20000 MaxNodeDist=8 MaxRepeater=3 MaxNodeDist1G=10 LoopTotalExt=10 MaxUtghJtgiDist=1 NumTg=100 NumUtgh=4 NumJtgi=12 ParentDiagCount=3 LocalDiagCount=3 ClientDiagCount=30 StateHoldTime=1 StateUpdateTime=1 #DebugMode=1 #PerformanceLog=1 DefAcceWordNum=5 MaxDmaBlockNum=64 HealthyCheckCycle=3 DstScanStopEnable=1 ScanContMoniEnable=1 ScanContMoniTimeout=5 ScanContMoniWaitTime=60 ScanContMoniFloatTime=60 ScanContMoniExecCount=3 PowerMonitorEnable=1 TimeAdjustInterval=00:00

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルを変更した場合は、OPCサーバの再起動が必要です。

指示: 動作環境(「TCnetOPCSvr.ini」ファイル)を変更すると、その変更内容によ

っては、OPCサーバが正しく動作しなくなることがありますので、十分に

注意してください。必ず、変更前に「TCnetOPCSvr.ini」ファイルのバックア

ップを取り、すぐに元に戻せるようにしてください。

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7. OPC サーバの動作環境設定

81

通信ポート番号の設定

OPCサーバとOPCサーバ設定ツールとの通信で使用するポート番号を変更する必

要がある場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「PortNo」を変更します。

[General] PortNo=20000 :

TC-net100 のパラメータの設定

TC-net100の最大ノード間距離と最大リピータ段数のパラメータを変更する必要があ

る場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「MaxNodeDist」と「MaxRepeater」を変更

します。

[General] : MaxNodeDist=8 … 最大ノード間距離、単位:0.1km MaxRepeater=3 … 最大リピータ段数 :

TC-net1G のパラメータの設定

TC-net1G の最大ノード間距離、システム全長(ループ全長)とスター最大長のパラメ

ータを変更する必要がある場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「MaxNodeDist1G」、

「LoopTotalExt」と「MaxUtghJtgiDist」を変更します。

また、システム内の TG823/UTGH23/JTGI23の各台数を、それぞれ「NumTg」「NumUtgh」

「NumJtgi」に設定してください。

[General] : MaxNodeDist1G=10 … 最大ノード間距離、単位:0.1km LoopTotalExt=10 … システム全長(ループ全長) 、単位:1km MaxUtghJtgiDist=1 … スター最大長、単位:0.1km NumTg=100 … システム内の TG823の台数 NumUtgh=4 … システム内の UTGH23の台数 NumJtgi=12 … システム内の JTGI23の台数 :

診断時間の変更

OPCサーバの二重化切替え機能での診断時間を変更する場合は、

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「ParentDiagCount」、「LocalDiagCount」と

「ClientDiagCount」を変更します。

ParentDiagCount:親ノードの JTNI/JTGI と OPC サーバのヘルシー診断時間(単位:

秒)

LocalDiagCount:自ノードの JTNI/JTGIヘルシー診断時間(単位:秒)

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7. OPC サーバの動作環境設定

82

ClientDiagCount:OPC クライアントのヘルシー診断時間(単位:秒)

[General] : ParentDiagCount=3 LocalDiagCount=3 ClientDiagCount=30 :

二重化管理の設定

OPCサーバの二重化切替え機能の動作を変更する場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファ

イルの「StateHoldTime」、「StateUpdateTime」を変更します。

StateHoldTime:PRE-ONLINE,ONLINE,BACKUP 状態を保持する時間(単位:秒)

StateUpdateTime:二重化状態と OPCサーバのヘルシーカウンタの転送時間

(単位:100m秒)

[General] : StateHoldTime=1 StateUpdateTime=1 :

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7. OPC サーバの動作環境設定

83

シミュレーションモードの設定

TC-net PCI バスカード(JTNI/JTGI シリーズ)が実装されていない環境で、OPC サー

バの機能を利用する場合は、シミュレーションモードの設定をすることで可能となり

ます。 但し、TC-net 100/1G PCI Bus Card Support Software は必要です。

指示: シミュレーションモードは、OPC サーバや OPC クライアントの試験を

行うときのみ設定してください。実際に運用を開始するときには、必

ず、設定を元に戻してください。

(1)設定方法

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「DebugMode」を変更します。

[General] : #DebugMode=1 ※ :

※印の先頭の"#"を削除し、以下のように修正し、上書き保存します。

DebugMode=1

(2)TC-net OPCサーバの再起動

OPCサーバを再起動させ、タスクバーの通知領域のアイコンで「TC-net OPC Server

Dual Manager」をクリックします。

次のような「TC-net OPC Server Dual Manager」の画面が表示されます。

履歴表示※1のように、OPC サーバに接続が完了し、二重化状態が PRE_ONLINE、ONLINE

※2

※3

※5

※6

※1

※4

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7. OPC サーバの動作環境設定

84

または BACKUPに変化するまで待ちます。

(3)各種診断状態の変更

上記「TC-net OPC Server Dual Manager」の画面で、※2の部分には、以下のような

状態を表示しています。

・JTNI/JTGI UnHealthy (Status) … JTNI/JTGIのアンヘルシー状態

・Client UnHealthy (Status) … OPCクライアントのアンヘルシー状態

・Talker Block Used (Status) … 自ノードのトーカ重複状態

※3のチェックボックスをチェックすることによって、上記※2の部分で表示してい

る状態を強制的に変更することが可能です。

・JTNI/JTGI Healthy … JTNI/JTGI をヘルシー状態にします

・No Check Client UnHealthy … OPCクライアントのヘルシーをチェックしません

・No Check Talker Block Used … 自ノードのトーカ重複をチェックしません(注

1)

・Set Talker Block Used … 自ノードのトーカを重複状態にします

例えば、※2で「JTNI/JTGI のアンヘルシー状態」になっていて、これをヘルシーに

変更したいときは、※3の「JTNI/JTGI Healthy」をチェックします。

(注1)※2の状態が直ぐに変化せず、時間がかかる場合があります。(20秒程度)

(4)TC-net ノードアドレスの変更 TC-net ノードアドレスは、デフォルトで“2”になります。(※4に表示されてい

ます)

ノードアドレスを変更する必要がある場合は、※5で変更が可能です。

(5)二重化状態の変更

※6の操作を行うと、二重化状態を強制的に変更させたり、この状態を解除すること

が可能です。

(6)スキャンデータのヘルシー状態の変更 タスクバーの通知領域のアイコンで「TC-net Control/Scan Task」をクリックします。

※6

※5

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7. OPC サーバの動作環境設定

85

次のような「TC-net Control/Scan Task」の画面が表示されます。

[Scan data is always healthy.]チェックボックスの状態を変更すると、スキャンデ

ータのヘルシー状態を変更することができます。

(7)TC-netアイテムおよび OPC アイテムの値の模擬出力

OPCサーバが扱う TC-net およびOPC関連のアイテムの、シミュレーションモード

時の動作を以下に示します。模擬データは、以下のように分類されます。

・R(模擬)/W : 模擬データが読み出されます。1を書き込むと模擬データのイン

クリメント開始、0を書き込むとインクリメント停止します。

・R/W(模擬) : 一度でも書き込むと、その値が読み出されます。二重化管理等で

使用している値は変更されません。

模擬状態を解除する場合は、OPCサーバの再起動が必要です。

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7. OPC サーバの動作環境設定

86

シミュレーションモード時の TC-netおよびOPC関連のアイテムの読み書き動作モードを以下に示しま

す。 モード欄の網掛け部分は、通常モード時と動作が異なるアイテムを示しています。

プレフィックス

アイテム名 内容 データ型 モード

アイテム名とデータ型は、nV-Toolからインポートされます。 R/W

Tcnet. ScanMode スキャン動作状態/開始・終了制御 VT_UI4 R/WScanHealthyMap.Block#nnnn スキャンヘルシーマップ [#0000~#2047/#4095] VT_BOOL R/WClearScanUnHealthyMap スキャンアンヘルシーマップのクリア VT_UI4 R/WScanSendCycle.HScanCyc 高速スキャン周期 VT_UI2 ROScanSendCycle.MScanCyc 中速スキャン周期 VT_UI2 ROScanSendCycle.LScanCyc 低速スキャン周期 VT_UI2 ROScanSendCycle.MaxNodeDist 最大ノード間距離 VT_UI2 ROScanSendCycle.MaxRepeater 最大リピータ段数 VT_UI2 ROScanSendCycle.LoopTotalExt システム全長(ループ全長) VT_UI2 ROScanSendCycle.MaxUtghJtgiDist スター最大長 VT_UI2 ROScanTalkerBlock.HScanBlock#mmm スキャントーカーブロック(高速) [#000~#064/#128] VT_UI2 ROScanTalkerBlock.MScanBlock#mmm スキャントーカーブロック(中速) [#000~#128/#256] VT_UI2 ROScanTalkerBlock.LScanBlock#mmm スキャントーカーブロック(低速) [#000~#384/#640] VT_UI2 ROScanTalkerMap.Block#nnnn スキャントーカーマップ [#0000~#2047/#4096] VT_UI2 R/WClearScanTalkerMap スキャントーカーマップの重複ブロックのクリア VT_UI4 R/WInringMap.Mac#mmm インリングマップ [#000~#255] VT_BOOL R/WStationInf.RegInf 局別診断情報 (エラーカウンタ) VT_UI4 R/WStationInf.Mac#mmm.MacInf#d 局別診断情報 [Mac:#000~#255, Diag:#0~#3] VT_UI2 R/WClearStationInf 局別診断情報のクリア VT_UI4 R/WDualInf#d ネットワーク二重化診断カウンタ [#0, #3~#6] VT_UI4 R/WDualInf#1 ネットワーク二重化診断カウンタ (A系正常受信カウンタ) VT_UI4 R(模擬)/WDualInf#2 ネットワーク二重化診断カウンタ (B系正常受信カウンタ) VT_UI4 R(模擬)/WClearDualInf ネットワーク二重化診断カウンタのクリア VT_UI4 R/WLinkControl 受信系選択状態/設定 VT_UI4 R/WVersion#d バージョン情報 [#0~#2] VT_UI4 R/WCorrespondence#d ロータリースイッチ設定値とカード論理番号の対応 [#0~#1/#2] VT_UI2 R/WSwitchConfig ディップスイッチ設定値 VT_UI4 ROHealthyCounter JTNI/JTGIヘルシーカウンタ VT_UI2 R(模擬)/W

RasInfo.Mac#mmm.ContFlagステーション(#mmm) コントローラ実装情報 [#mmm:#000~#255]

VT_UI2 R/W

RasInfo.Mac#mmm.HealthyCounter ステーション(#mmm) ヘルシーカウンタ VT_UI2 R(模擬)/WRasInfo.Mac#mmm.Alarm ステーション(#mmm) 代表アラーム VT_UI2 R/WRasInfo.Mac#mmm.Slot#d.HealthyCounter ステーション(#mmm)スロット(#d) ヘルシーカウンタ [#d:#0~ VT_UI2 R(模擬)/WRasInfo.Mac#mmm.Slot#d.ContType ステーション(#mmm)スロット(#d) コントローラタイプ VT_UI2 R/WRasInfo.Mac#mmm.Slot#d.ContSubType ステーション(#mmm)スロット(#d) コントローラサブタイプ VT_UI2 R/WRasInfo.Mac#mmm.Slot#d.PhaseMode ステーション(#mmm)スロット(#d) フェーズ/モード VT_UI2 R/WRasInfo.Mac#mmm.Slot#d.Alarm ステーション(#mmm)スロット(#d) 代表アラーム VT_UI2 R/W

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sA.OptPort#p.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)A系 光ポート(#p) 受信パケット数・#s : 0, 1, 2…スタック、#p : 1 ~ 8…ポート

VT_UI2 R(模擬)/W

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sA.ElePort.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)A系 電気ポート 受信パケット数 VT_UI2 R(模擬)/W

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sB.OptPort#p.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)B系 光ポート(#p) 受信パケット数 VT_UI2 R(模擬)/W

RasInfo.Mac#mmm.Stack#sB.ElePort.NumOfPackets

HUB(#mmm) スタック(#s)B系 電気ポート 受信パケット数 VT_UI2 R(模擬)/W

RasInfo.Mac#mmm.RasArea.HealthyCounter RAS情報エリアのヘルシーカウンタ VT_UI2 R(模擬)/WTimeInf#d 時刻情報 [#0~#1] VT_UI2 R/W

Opc. LocalNodeAddr 自ノードのアドレス(TC-net側ノードアドレス) VT_UI2 R/W(模擬)LocalNodeStatus 自ノードの状態(ONLINE/STANDBY/BACKUP等) VT_UI2 R/W(模擬)ParentNodeAddr#d 親ノードのアドレスリスト(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 R/W(模擬)ParentNodeStatus#d 親ノードの状態リスト(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 R/W(模擬)ChildNodeAddr 子ノードのアドレス VT_UI2 R/W(模擬)ChildNodeStatus 子ノードの状態 VT_UI2 R/W(模擬)BackupNodeAddr#d バックアップ中の親ノードアドレス(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 R/W(模擬)OperationTime 稼働時間 VT_UI4 ROHealthyCounter ヘルシーカウンタ VT_UI2 R(模擬)/WDualControl 二重化状態制御(=1:STANDBY要求/=0:STANDBY解除要 VT_UI2 R/WScanTalkerStatus 自ノードのトーカーブロック重複状態 VT_UI2 R/W(模擬)Client.HealthyCounter#mmm クライアントヘルシーカウンタ[#000~#127] VT_UI2 R(模擬)/WClient.Abnormal#mmm クライアント診断異常[#000~#127] VT_BOOL R/W(模擬)Client.AbnormalDetect クライアント異常検出(128クライアント分の診断結果のAND) VT_BOOL R/W(模擬)ParentTalkerStatus#d 親ノードのトーカーブロック重複状態(最大9台分) [#0~#8] VT_UI2 R/W(模擬)OpcSrv.MemUsed.Current OPCサーバのメモリ使用量(現在値) 単位:KB VT_UI4 ROOpcSrv.MemUsed.Average OPCサーバのメモリ使用量(平均値) 単位:KB VT_UI4 RO

【注意】RasInfo.Mac#mmm のアイテムにおいて、模擬データのインクリメント開始/停止は、ステーションごとに一括で

行われます。

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7. OPC サーバの動作環境設定

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JTNI/JTGI スキャンメモリアクセス性能のログ出力設定

TC-net 100 PCI バスカード(JTNI PCI Card)のスキャンメモリの読出し処理は、1

ブロック内のアクセスワード数が規定値(デフォルト:5)以上の時に、ワード単位

でアクセスせず、1ブロック分のアクセスをしています。また、TC-net 100 PCI Express

バスカード(JTNI PCI Express Card)または TC-net 1G PCI バスカード(JTGI)の

スキャンメモリの読出し処理は、常にブロック単位でのアクセスをします。

これら規定値を調整する時に参考となるデータ(スキャンメモリアクセス性能値)を

見れるように設定します。

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「PerformanceLog」を変更します。

[General] : #PerformanceLog=1 ※ :

※印の先頭の"#"を削除し、以下のように修正し、上書き保存します。

PerformanceLog=1

JTNI/JTGI スキャンメモリアクセス性能のログの出力方法に関しては、7.2 章 スキャ

ンメモリアクセス性能のログ出力 を参照してください。

指示: JTNI/JTGIスキャンメモリアクセス性能のログ出力設定は、OPCサーバ

の試験を行うときのみ設定してください。実際に運用を開始するとき

には、必ず、設定を元に戻してください。

JTNI (PCI Card) におけるスキャンメモリアクセスの規定値の変更

7.2章 スキャンメモリアクセス性能のログ出力結果を見て、1ブロック内のアクセス

ワ ー ド 数 の 規 定 値 を 変 更 す る 場 合 は 、 「 TCnetOPCSvr.ini 」 フ ァ イ ル の

「DefAcceWordNum」を変更します。

[General] : DefAcceWordNum=5 … 規定値は、5ブロックです

JTNI (PCI Express Card) または JTGI におけるスキャンメモリアクセスの規定

値の変更

TC-net100(JTNI PCI Express Card) または JTGI(TC-net 1G)の場合に、一度に転送

する最大ブロック数の規定値を変更する場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの

「MaxDmaBlockNum」を変更します。

[General] : MaxDmaBlockNum=64 … 規定値は、64ブロックです

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7. OPC サーバの動作環境設定

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OPC サーバの各タスクの診断時間の変更

OPC サーバの各タスク(TCnetOPCSvr.exe、OpcDualMng.exe、TCnetScanCtrl.exe、

OpcToolIfSvr.exe)の診断時間を変更する必要がある場合は、「TCnetOPCSvr.ini」フ

ァイルの「HealthyCheckCycle」を変更します。規定値は5秒です。0を設定すると、

OPCサーバの各タスクの診断は行いません。

[General] : HealthyCheckCycle=5 … 監視時間、単位[秒]

宛先相手装置のスキャン送信停止要求の有効/無効設定

TC-net1G(JTGI)の場合、宛先相手装置へのスキャン送信停止を要求することができま

す。この設定を無効にする場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「DstScanStopEnable」

を変更します。詳細は、10章RAS機能を参照してください。

[General] : DstScanStopEnable=1 … 1:有効、0:無効

自装置のスキャン送信継続要求監視の有効/無効設定

TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI)の場合、自装置のスキャ

ン送信継続要求の監視機能があります。この機能を変更する場合は、

「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「ScanContMoniEnable」「ScanContMoniTimeout」及

び「ScanContMoniWaitTime」を変更します。詳細は、10章RAS機能を参照してく

ださい。

[General] : ScanContMoniEnable=1 … 1:有効、0:無効 ScanContMoniTimeout=5 … 監視時間(最大 16秒)、単位[秒] ScanContMoniWaitTime=60 … WDT を有効にする までの固定の待ち時間、単位[秒] ScanContMoniFloatTime=60 … WDT を有効にする までの可変の待ち時間、単位[秒] ScanContMoniExecCount=3 … WDT リセット処理実行回数

自装置の電源監視の有効/無効設定

TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI)の場合、自装置の電源監

視機能があります。この機能を無効にする場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの

「PowerMonitorEnable」を変更します。詳細は、10章RAS機能を参照してくださ

い。

[General] : PowerMonitorEnable=1 … 1:有効、0:無効

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7. OPC サーバの動作環境設定

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TC-net との時刻合わせ間隔の設定

TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI)の場合、OPCサーバの

パソコンの時刻を TC-netシステムの時刻に合わせる機能があります。この機能を有効

にする場合は、「TCnetOPCSvr.ini」ファイルの「TimeAdjustInterval」を変更します。

詳細は、7.3.節 TC-netとの時刻合わせ機能を参照してください。

[General] : TimeAdjustInterval=00:00 … 00:00:無効

時刻合わせの実行間隔を、1~30 分または 1~24時間で指定します。

・1~30分の間隔で実行したい場合は、以下のように変更します。

TimeAdjustInterval=00:mm … mmは、01~30(分)

0時0分からの経過時間(分)を、この設定値で割り算し、余りが“0”のときに

実行します。

・1~24時間の間隔で実行したい場合は、以下のように変更します。

TimeAdjustInterval=hh:00 … hhは、01~24(時)

0時0分からの経過時間(時)を、この設定値で割り算し、余りが“0”のときに

実行します。

【注意】TC-net との時刻合わせ機能は、TC-net OPCサーバ V01.80で追加された機能です。

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7. OPC サーバの動作環境設定

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7.2. スキャンメモリアクセス性能のログ出力

本章では、JTNI/JTGI スキャンメモリアクセス性能のログ出力方法とログの内容につ

いて説明します。

事前に、7.1 章 動作環境設定の「JTNI/JTGIスキャンメモリアクセス性能のログ出力

設定」を行って、OPCサーバを再起動してください。

(1)ログの出力方法 タスクバーの通知領域のアイコンで「TC-net Control/Scan Task」をクリックします。

次のような「TC-net Control/Scan Task」の画面が表示されます。

[Acce Info]ボタンをクリックします。

これにより、TC-net OPCサーバのインストール先のフォルダ

(デフォルトは、「C:\Program Files\Toshiba\TC_net OPC Server」)にある

「TCnetScanCtrl.log」ファイルにログが出力されます。このファイルをメモ帳等で開

いてください。

ログ出力の内容確認が終了したら、「TC-net Control/Scan Task」画面の[最小化]ボ

タンをクリックしてください。[Exit]ボタンや[閉じる]ボタンは押さないでください。

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7. OPC サーバの動作環境設定

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(2)ログの内容(JTNI PCI Card の場合) 以下に、TC-net100(JTNI PCI Card) の場合のログ出力例を示します。

(ログファイル「C:\Program Files\Toshiba\TC_net OPC Server\TCnetScanCtrl.log」の例)

Thu Feb 19 11:26:31 - --- Access Log Thu Feb 19 11:26:31 - DateTime = 2009/2/19 11:26:31 Thu Feb 19 11:26:31 - AcceWordNum = 10 … JTNIスキャンメモリアクセスの現在の設定値 Thu Feb 19 11:26:31 - ReadInterval, BlockNum, WordNum, ProcMax, ProcMin, ProcAve, IntervalMax, IntervalMin, IntervalAve Thu Feb 19 11:26:31 - 100, 561( 8976), 0, 32000, 15000, 24000, 125, 120, 122 Thu Feb 19 11:26:31 - 200, 3( 48), 0, 32000, 15000, 24000, 245, 210, 228 Thu Feb 19 11:26:31 - 300, 4( 64), 0, 32000, 15000, 22000, 375, 350, 368 Thu Feb 19 11:26:31 - 500, 7( 112), 0, 32000, 15000, 23000, 588, 580, 581 Thu Feb 19 11:26:33 - AcceWordNum = 2, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 84000 Thu Feb 19 11:26:33 - AcceWordNum = 4, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 87000 Thu Feb 19 11:26:34 - AcceWordNum = 6, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 84000 Thu Feb 19 11:26:35 - AcceWordNum = 8, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 87000 Thu Feb 19 11:26:36 - AcceWordNum = 10, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 82000 Thu Feb 19 11:26:37 - AcceWordNum = 12, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 87000 Thu Feb 19 11:26:38 - AcceWordNum = 14, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 87000 Thu Feb 19 11:26:39 - AcceWordNum = 16, BlockNum = 2000, WordNum = 0, ProcTime = 85000 Thu Feb 19 11:26:39 - AcceWordNum = 18, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 32000 Thu Feb 19 11:26:40 - AcceWordNum = 20, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:40 - AcceWordNum = 22, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:41 - AcceWordNum = 24, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:41 - AcceWordNum = 26, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:42 - AcceWordNum = 28, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:42 - AcceWordNum = 30, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:43 - AcceWordNum = 32, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:43 - AcceWordNum = 34, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:44 - AcceWordNum = 36, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 40000 Thu Feb 19 11:26:44 - AcceWordNum = 38, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:45 - AcceWordNum = 40, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:45 - AcceWordNum = 42, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 42000 Thu Feb 19 11:26:46 - AcceWordNum = 44, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:46 - AcceWordNum = 46, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:46 - AcceWordNum = 48, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 34000 Thu Feb 19 11:26:47 - AcceWordNum = 50, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:47 - AcceWordNum = 52, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 45000 Thu Feb 19 11:26:48 - AcceWordNum = 54, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:48 - AcceWordNum = 56, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:49 - AcceWordNum = 58, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:49 - AcceWordNum = 60, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 42000 Thu Feb 19 11:26:50 - AcceWordNum = 62, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:50 - AcceWordNum = 64, BlockNum = 0, WordNum = 32000, ProcTime = 46000 Thu Feb 19 11:26:50 - --- Performance Log End.

※1には、ブロックごとに設定された読出し周期、ブロック単位でアクセスしているブロック数(ワード数)、ワード単位でアクセスしているワード数、処理に要した時間の最大/最小/平均[μSec]、実際の読出し周期最大/最小/平均[mSec] が記録されます。

※2には、スキャンメモリアクセスの設定値を、2~64まで変化させた場合の、ブロック単位でアクセスしているブロック数、ワード単位でアクセスしているワード数、処理に要した時間[μSec]が記録されます。 スキャンメモリアクセスの設定値は、上記※2の処理に要した時間(ProcTime)が最小となっている行の設定値(AcceWordNum)を採用します。上記の例では、下線部分の「ProcTime = 32000」が最小なので、この時の設定値「AcceWordNum = 18」を採用します。 設定値の変更方法は、7.1章 動作環境設定の「JTNI (PCI Card) におけるスキャンメモリアクセスの規定値の変更」を参照してください。

※1

※2

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7. OPC サーバの動作環境設定

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(3)ログの内容(JTNI PCI Express Card または JTGI の場合) 以下に、TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI)の場合のログ出

力例を示します。

(ログファイル「C:\Program Files\Toshiba\TC_net OPC Server\TCnetScanCtrl.log」の例)

Mon Apr 11 11:26:31 - --- Access Log Mon Apr 11 11:26:31 - DateTime = 2011/4/11 11:26:31 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 64 … JTGIスキャンメモリアクセスの現在の設定値 Mon Apr 11 11:26:31 - ReadInterval, BlockNum, ProcMax, ProcMin, ProcAve, IntervalMax, IntervalMin, IntervalAve Mon Apr 11 11:26:31 - 110, 369( 8786), 3775, 719, 3332, 125, 96, 109 Mon Apr 11 11:26:31 - 200, 6( 384), 1763, 399, 1022, 213, 192, 202 Mon Apr 11 11:26:31 - 300, 6( 384), 1126, 398, 690, 326, 297, 311 Mon Apr 11 11:26:31 - 400, 6( 384), 1030, 398, 511, 417, 392, 405 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 8, BlockNum = 163, AcceNum = 23, ProcTime = 5575 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 16, BlockNum = 163, AcceNum = 14, ProcTime = 4782 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 24, BlockNum = 179, AcceNum = 12, ProcTime = 4776 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 32, BlockNum = 163, AcceNum = 10, ProcTime = 4678 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 40, BlockNum = 171, AcceNum = 10, ProcTime = 4704 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 48, BlockNum = 179, AcceNum = 9, ProcTime = 4707 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 56, BlockNum = 187, AcceNum = 9, ProcTime = 4678 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 64, BlockNum = 195, AcceNum = 9, ProcTime = 4636 Mon Apr 11 11:26:31 - DmaBlockNum = 72, BlockNum = 203, AcceNum = 9, ProcTime = 4658 Mon Apr 11 11:26:32 - DmaBlockNum = 80, BlockNum = 211, AcceNum = 9, ProcTime = 4695 Mon Apr 11 11:26:32 - DmaBlockNum = 88, BlockNum = 219, AcceNum = 9, ProcTime = 5114 Mon Apr 11 11:26:32 - DmaBlockNum = 96, BlockNum = 227, AcceNum = 8, ProcTime = 4527 Mon Apr 11 11:26:32 - DmaBlockNum = 104, BlockNum = 235, AcceNum = 8, ProcTime = 4543 Mon Apr 11 11:26:32 - DmaBlockNum = 112, BlockNum = 243, AcceNum = 8, ProcTime = 4576 Mon Apr 11 11:26:32 - DmaBlockNum = 120, BlockNum = 251, AcceNum = 8, ProcTime = 4645 Mon Apr 11 11:26:33 - DmaBlockNum = 128, BlockNum = 259, AcceNum = 8, ProcTime = 4659 Mon Apr 11 11:26:33 - DmaBlockNum = 136, BlockNum = 267, AcceNum = 8, ProcTime = 4690 Mon Apr 11 11:26:33 - DmaBlockNum = 144, BlockNum = 275, AcceNum = 8, ProcTime = 4661 Mon Apr 11 11:26:33 - DmaBlockNum = 152, BlockNum = 283, AcceNum = 8, ProcTime = 4719 Mon Apr 11 11:26:33 - DmaBlockNum = 160, BlockNum = 291, AcceNum = 8, ProcTime = 4671 Mon Apr 11 11:26:33 - DmaBlockNum = 168, BlockNum = 299, AcceNum = 8, ProcTime = 4708 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 176, BlockNum = 307, AcceNum = 8, ProcTime = 4702 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 184, BlockNum = 315, AcceNum = 8, ProcTime = 4673 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 192, BlockNum = 323, AcceNum = 8, ProcTime = 4683 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 200, BlockNum = 331, AcceNum = 8, ProcTime = 4745 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 208, BlockNum = 339, AcceNum = 8, ProcTime = 4728 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 216, BlockNum = 347, AcceNum = 8, ProcTime = 4679 Mon Apr 11 11:26:34 - DmaBlockNum = 224, BlockNum = 355, AcceNum = 8, ProcTime = 4724 Mon Apr 11 11:26:35 - DmaBlockNum = 232, BlockNum = 363, AcceNum = 8, ProcTime = 4692 Mon Apr 11 11:26:35 - DmaBlockNum = 240, BlockNum = 371, AcceNum = 8, ProcTime = 4691 Mon Apr 11 11:26:35 - DmaBlockNum = 248, BlockNum = 379, AcceNum = 8, ProcTime = 4721 Mon Apr 11 11:26:35 - DmaBlockNum = 256, BlockNum = 387, AcceNum = 8, ProcTime = 4711 Mon Apr 11 11:26:35 - --- Performance Log End.

※1には、ブロックごとに設定された読出し周期、ブロック単位でアクセスしているブロック数(ワード数)、処理に要した時間の最大/最小/平均[μSec]、実際の読出し周期最大/最小/平均[mSec] が記録されます。

※2には、スキャンメモリアクセスの設定値を、8~256まで変化させた場合の、

ブロック単位でアクセスしているブロック数、アクセス回数、処理に要した時間[μSec]が記録されます。 スキャンメモリアクセスの設定値は、上記※2の処理に要した時間(ProcTime)が最小となっている行の設定値(DmaBlockNum)を採用します。上記の例では、下線部分の「ProcTime = 4527」が最小なので、この時の設定値「DmaBlockNum = 96」を採用します。 設定値の変更方法は、7.1章 動作環境設定の「JTNI (PCI Express Card) または JTGI におけるスキャンメモリアクセスの規定値の変更」を参照してください。

※1

※2

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7. OPC サーバの動作環境設定

93

7.3. TC-net との時刻合わせ機能

本章では、TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI) を使用した場

合に、OPCサーバのパソコンの時刻を TC-netシステムの時刻に合わせる機能につい

て説明します。

事前に、7.1章 動作環境設定の「TC-net との時刻合わせ間隔の設定」を行って、OP

Cサーバを再起動してください。

(1)時刻合わせ機能 動作環境設定の「TC-netとの時刻合わせ間隔の設定」で指定した実行間隔で、TC-net

システムから時刻を読み出して、OPCサーバのパソコンの時刻を TC-netシステムの

時刻に合わせます。

実行間隔については、7.1章 動作環境設定の「TC-net との時刻合わせ間隔の設定」を

参照してください。

(2)時刻合わせ処理 TC-netシステムに一度も時刻を設定していない時は、TC-net システムから読み出した

時刻は不正ですので、TC-net システムの時刻とパソコンの時刻とを比較して、1ヶ月

以上(31日を越えた)差があった場合は、パソコンの時刻を修正しないようにして

います。このような場合は、ログファイル(TCnetScanCtrl.log)に、以下のようなロ

グが出力されます。

例) Year and month of TC-net are different from the Current time. PC [2012/02/15] / TC-net

[2034/01/01]

また、“日”が変わることを極力避ける為に、パソコンの現在時刻が0時0分の時は

時刻を修正しません。但し、1~24時間の実行間隔指定の場合は、5分後に時刻を修正

します。

時刻合わせ実行時のログは、時刻を修正するたびに出力せず、TC-netシステムの時刻

とパソコンとの時刻の差が1分以上の場合のみ、ログに出力するようにしています。

ログファイル(TCnetScanCtrl.log)に、以下のようなログが記録されます。

例) TC-net Date/Time Adjust Execute. : 2012/02/15 11:10:00.319 -> 2012/02/15 11:11:05.238

【注意】TC-net との時刻合わせ機能は、TC-net OPCサーバ V01.80で追加された機能です。

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7. OPC サーバの動作環境設定

94

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8. ログ長期保存ツール

95

8章

ログ長期保存ツール

8.1. 機能概要 ---------------------------------------- 96

8.2. ログ長期保存ツールの起動 ------------------------ 97

8.3. ログ長期保存ツールの終了 ------------------------ 99

8.4. 画面操作説明 ------------------------------------ 99

8.5. ログファイルの解凍 ------------------------------ 102

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8. ログ長期保存ツール

96

8.1. 機能概要

ログ長期保存ツールは、OPC サーバ各機能のログファイル(下記4つ)を圧縮して、

指定された期間、ハードディスク内に保存します。

・OPC サーバ機能 (ログファイル:TCnetOPCSvr.log、TCnetOPCSvr.org)

・二重化管理機能 (ログファイル:OpcDualMng.log、OpcDualMng.org)

・TC-netアクセス機能 (ログファイル:TCnetScanCtrl.log、TCnetScanCtrl.org)

・ツールI/F機能 (ログファイル:OpcToolIfSvr.log、OpcToolIfSvr.org)

現在のログファイル(拡張子 log)は、ファイルサイズが1MBを超えると、拡張子

が log から org に変更されます。

ログ長期保存ツールは、このログファイルの拡張子が変わったことを検出して、圧縮

処理を行います。

圧縮する前に、ファイル名を以下のように修正します。(拡張子 org →拡張子 txt )

ファイル名: TCnetOPCSvr_100622-171052_100622-182010.txt、

OpcDualMng_100622-100905_100622-231025.txt など

格納済みログの先頭日時「年月日-時分秒」↑ ↑最後の日時「年月日-時分秒」

また、ログ長期保存の停止または日付が変化した時点で、現在のログファイル(拡張

子 log)のコピーをとって、上記同様にファイル名を変更してから圧縮処理をします。

ログファイルは、1日分を1つのファイルに圧縮して保存します。

圧縮されたファイルの名前は、以下のようになります。(拡張子 cmp)

圧縮ファイル名: OPCSvrLogs_100622.cmp

前日または終了日 年月日↑

※ログ長期保存ツールは、V01.40 で追加された機能です。

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8. ログ長期保存ツール

97

8.2. ログ長期保存ツールの起動

TC-net OPC サーバ をインストールすると「スタートアップ」に「ログ長期保

存ツール」が登録され、これにより、自動起動されます。

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合

自動起動させたくない場合は、以下の方法で設定します。(Windows 8.1の場合)

タスクマネージャーを起動し[スタートアップ]タブを選択してください。

「LogSaveTool」を選択し、「無効にする」ボタンをクリックしてください。

図 8.1 [スタートアップ]からの自動起動を無効にする(Windows 8.1の場合)

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8. ログ長期保存ツール

98

この場合は、アプリ画面(アプリビュー)で起動させることができます。

図 8.2 ログ長期保存ツールの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2)

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合

自動起動させたくない場合は、「スタートアップ」から削除してください。①

この場合は、[スタート]→[TC-net OPC Server]→[ログ長期保存ツール] で起動

させることができます。②

図 8.3 ログ長期保存ツールの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2以外)

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8. ログ長期保存ツール

99

8.3. ログ長期保存ツールの終了

ログ長期保存ツールが「最小化」または「アイコン化」されている場合は、ログ

長期保存ツールの画面を元のサイズに戻します。

ログ長期保存処理が実行中の時は、「停止」ボタン①をクリックしてから、「閉じ

る」ボタン②をクリックしてください。

8.4. 画面操作説明

画面説明

① 保存先フォルダ

圧縮処理したログファイルの保存先フォルダを指定します。

<参照...>ボタンをクリックしてフォルダを選択できます。

⑦ ⑧ ⑨

① ②

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8. ログ長期保存ツール

100

デフォルトは、「C:\Program Files\Toshiba\TC_net OPC Server\Logs」です。

② 保存条件/保存期間

保存期間をコンボボックスから選択するか、または手入力します。

入力可能範囲は、1~365 [日] です。 デフォルトは、90日です。

ここで指定した保存期間を越えた場合、古いファイルが削除されます。

③ 停止条件/ディスク空容量

ディスク空容量をコンボボックスから選択するか、または手入力します。

入力可能範囲は、1~100 [GB] です。 デフォルトは、1GBです。

定周期で保存先ディスク(ドライブ)の空き容量をチェックして、空容量がここで指定した容

量以下になったら自動停止します。自動停止した時は、メッセージボックスが表示されます。

④ 現在の状態表示

現在の保存期間(日数)、保存容量と保存先ディスク(ドライブ)の空き容量の表示を、定周

期(約5秒周期)で更新します。

⑤ 処理状況の表示

長期保存実行状態などの処理状況を表示します。

⑥ <開始>ボタン

長期保存処理を開始させる為のボタンです。

長期保存処理の実行中は、タスクバーの通知領域にアイコンが表示されます。

タスクバーの通知領域にアイコンが表示されているときは、長期保存処理が実行中であること

を示します。

⑦ <停止>ボタン

長期保存処理を停止させる為のボタンです。

⑧ <解凍>ボタン

長期保存(圧縮処理した)ログファイルを解凍する為のボタンです。

解凍処理中は、ログの長期保存処理(圧縮処理)をロック(一時的に中断)します、この間の

ログファイルが失われることはありません。

詳細は、「8.4. ログファイルの解凍」を参照してください。

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8. ログ長期保存ツール

101

指示: ログファイルの解凍処理中は、OPC サーバの処理が遅くなり、データの更新

周期が長くなる可能性がありますので注意してください。

OPC サーバ以外のマシンで、ログファイルの解凍を行う方法については、9

章を参照してください。

⑨ <閉じる>ボタン

「ログ長期保存ツール」の設定画面を閉じる為のボタンです。

この設定画面が閉じられても、長期保存処理が実行に指定されている場合は、バックグラウン

ドで処理されます。タスクバーの通知領域にアイコンが表示されています。

長期保存処理の停止中は、以下の問い合わせが表示されます。

操作説明

① 長期保存処理を開始させる

保存先フォルダと保存/停止条件を指定して<開始>ボタンをクリックするとログの長期保存

処理が開始します。

保存先フォルダと保存/停止条件の指定に間違いが見つかるとエラーメッセージが表示されま

す。

保存先フォルダが存在しない場合は、以下のような問い合わせをして、自動的に作成されます。

② 長期保存処理を停止させる

<停止>ボタンをクリックするとログの長期保存処理が停止します。以下の問合せが表示され

ます。

処理結果は、「現在の状態」の所に表示されます。

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8. ログ長期保存ツール

102

8.5. ログファイルの解凍

ログファイルの解凍方法

指示: ログファイルの解凍処理中は、OPC サーバの処理が遅くなり、データの更新

周期が長くなる可能性がありますので注意してください。

OPC サーバ以外のマシンで、ログファイルの解凍を行う方法については、9

章を参照してください。

<解凍...>ボタンをクリックします。

解凍したいファイル(拡張子 cmp)を選択します。複数のファイルを選択できます。

<開く>ボタンをクリックします。

次に、解凍先のフォルダを指定します。

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8. ログ長期保存ツール

103

<OK>ボタンをクリックすると、指定したフォルダにログファイルが解凍されます。

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8. ログ長期保存ツール

104

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9. ログ解凍ツール

105

9章

ログ解凍ツール

9.1. 機能概要 --------------------------------------- 106

9.2. セットアップ ------------------------------------- 106

9.3. 起動方法 --------------------------------------- 115

9.4. 画面操作説明 ----------------------------------- 116

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9. ログ解凍ツール

106

9.1. 機能概要

ログ解凍ツールは、OPCサーバがインストールされていないマシンで使用し、ログ長

期保存ツールによって作成されたファイルを解凍するためのツールです。

※ログ解凍ツールは、V01.40 で追加された機能です。

9.2. セットアップ

ログ解凍ツールのインストールとアンインストールの方法について説明します。

指示: Administrator 権限のユーザで実施してください。

指示: OSがWindows 8.1/Windows Server 2012 R2/Windows XP/Windows Server

2003 の場合、または動作環境に Microsoft.Net Framework version 2.0 がイン

ストールされていない場合は、「9.2.1 Microsoft.Net Framework 2.0/3.5 のイ

ンストール」に従い、インストールしてください。

指示: ログ解凍ツールのバージョンアップ等で再インストールする場合は、一旦ア

ンインストールしてから、インストールを実施してください。

9.2.1. Microsoft.Net Framework 2.0/3.5 のインストール

ログ解凍ツールの動作環境に「Microsoft.Net Framework version 2.0」または

「Microsoft.Net Framework version 3.5」がインストールされていない場合は、イン

ストールする必要があります。

Windows 8.1 の場合

.NET Framework 2.0 をインストールするには、インターネットに接続して、マイクロ

ソフトからダウンロード(Windows 機能の追加)をするか、または、Windows 8.1 の

インストールメディアを使用してインストールすることができます。

Windows 8.1 のインストールメディアを使用する場合は、以下のようにして .NET

Framework 2.0/3.5 を有効にすることができます。

Windows 8.1 のインストールメディアをマウントし、管理者特権のコマンドプロンプ

トから、次のコマンドを入力します。

Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All /Source:x:\sources\sxs /LimitAccess

x: は Windows 8.1 のインストールメディアのドライブ文字です。

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9. ログ解凍ツール

107

図 9.1 .NET Framework 2.0/3.5を有効にする

Windows Server 2012 R2 の場合

OS が Windows Server 2012 R2 の場合、以下の方法で.NET Framework 2.0/3.5 をイン

ストールします。

①タスクバーの「サーバーマネージ

ャー」のアイコンをクリックしま

す。

タスクバーの左端でマウス

を右クリックしてメニュー

を開きます

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9. ログ解凍ツール

108

②「サーバーマネージャー」の画面

左側で「ダッシュボード」をクリ

ックし、右側の「管理(M)」メニ

ューで「役割と機能の追加」を選

択します。

③「開始する前に」の画面で<次へ

>をクリックします。

④「インストールの種類の選択」の

画面で「役割ベースまたは機能ベ

ースのインストール」を選択し

て、<次へ>をクリックします。

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9. ログ解凍ツール

109

⑤「対象サーバーの選択」の画面で、

「サーバープールからサーバー

を選択」を選択し、<次へ>をク

リックします。

⑥「機能の選択」の画面が表示され

るため,「.NET Framework 3.5

Features 」 を 展 開 し 「 .NET

Framework 3.5 (.NET 2.0 および

3.0 を含む)」にチェックを入れ

ます。

<次へ>をクリックします。

⑦「インストールオプションの確

認」画面が表示されます。

<インストール>をクリックし

ます。

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9. ログ解凍ツール

110

⑧インストールを開始します。

⑨インストールが完了したら「イン

ストールの進行状況」画面で、

<閉じる>をクリックします。

サーバーマネージャーの画面に

戻ります。

⑩サーバーマネージャーの画面を

閉じます。

図 9.2 .NET Framework 2.0/3.5 をインストールする

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9. ログ解凍ツール

111

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合

TC-net OPC サーバのインストール CDの「DotNetFxSetup」フォルダにある以下のセッ

トアップを実行し、「Microsoft.Net Framework version 2.0」をインストールしてく

ださい。

・ WindowsInstaller-KB893803-v2-x86.exe :Windows Installer 3.1

指示: WindowsInstaller は、Windows XPのみ実施してください。

Windows Server 2003ではインストール不要です。

・ dotnetfx.exe :Microsoft.Net Framework version 2.0 再配布パッケージ

・ NetFx20SP1_x86.exe :Microsoft.Net Framework version 2.0 Service Pack 1

・ NetFx20SP1_x86ja.exe:Microsoft.Net Framework version 2.0 日本語 Language Pack

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9. ログ解凍ツール

112

9.2.2. ログ解凍ツールのインストール

ログ解凍ツールのインストールは、次の手順で行ってください。

①インストール CD 内のフォルダ

「LogDecompTool」の下の

setup.exeを実行してください。

「Next>」をクリックします。

②「Folder」を設定します。

通常は「C:\Program Files\

Toshiba\TC_net OPC Server\」

を指定します。変更する場合は

「Browse…」ボタンをクリックして

ください。

使用許可のデフォルト

は”Everyone”です。現在のログオ

ンユーザのみで使用したい場合

は”JustMe”を選択してください。

設定後「Next>」をクリックします。

※64ビット版 OSの場合には、

「C:\Program Files (x86)\

Toshiba\TC_net OPC Server\」を指

定します。

③「Next>」をクリックします。

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9. ログ解凍ツール

113

④インストールが完了します。

「Close」をクリックします。

図 9.3 ログ解凍ツールのインストール方法

9.2.3. ログ解凍ツールのアンインストール

Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2/

Windows Server 2008 R2/ Windows Server 2008 の場合

「プログラムと機能」からログ解凍ツールをアンインストールします。 ①[コントロールパネル]を起動します。

「プログラムと機能」を選択します。

②「TC-net Log Decomress Tool VXX.XX」

を選択し<アンインストール>をクリッ

クします。(VXX.XXはインストールされ

ているバージョンが表示されます)

アンインストールが実施されます。

図 9.4 ログ解凍ツールのアンインストール方法(Windows 8.1 / Windows 7 / Windows Vista / Windows Server 2012 R2/ Windows Server 2008 R2 /Windows Server 2008)

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9. ログ解凍ツール

114

Windows XP/ Windows Server 2003 の場合

「プログラムの追加と削除」からログ解凍ツールをアンインストールします。 ①[スタート]メニューから[コントロー

ルパネル]を起動します。

「プログラムの追加と削除」を選択しま

す。

②「TC-net Log Decomress Tool VXX.XX」

を選択し<削除>をクリックします。

(VXX.XXはインストールされているバー

ジョンが表示されます)

アンインストールが実施されます。

図 9.5ログ解凍ツールのアンインストール方法(Windows XP / Windows Server 2003)

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9. ログ解凍ツール

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9.3. 起動方法

ログ解凍ツールを起動します。

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 の場合

アプリ画面(アプリビュー)で起動させることができます。

図 9.6 ログ解凍ツールの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2)

Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外の場合

[スタート]・[すべてのプログラム(P)] 内の「TC-net OPC Server」グループにある

「Log Decompress Tool」をクリックします。

ログ解凍ツールのメイン画面が表示されます。

図 9.7 ログ解凍ツールの起動(Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 以外)

図 9.8 ログ解凍ツールのメイン画面

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9. ログ解凍ツール

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9.4. 画面操作説明

① ログフォルダ

圧縮処理されたログファイルのフォルダを指定します。

<参照...>ボタンをクリックしてフォルダを選択できます。

デフォルトは、「C:\Program Files\Toshiba\TC_net OPC Server\Logs」です。

② <解凍>ボタン

圧縮処理されたログファイルを解凍する為のボタンです。

解凍したいファイル(拡張子 cmp)を選択します。複数のファイルを選択できます。

<開く>ボタンをクリックします。

次に、解凍先のフォルダを指定します。

<OK>ボタンをクリックすると、指定したフォルダにログファイルが解凍されます。

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9. ログ解凍ツール

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③ <閉じる>ボタン

ログ解凍ツールの画面を閉じる為のボタンです。

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9. ログ解凍ツール

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10. RAS 機能

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10章

RAS 機能

10.1. RAS 機能 ------------------------------------- 120

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10. RAS 機能

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10.1. RAS 機能

本章では、OPCサーバの RAS 機能について説明します。

※RAS 機能は、V01.60 で追加された機能です。

OPC サーバ各タスクの診断

OPC サーバの各タスク(TCnetOPCSvr.exe、OpcDualMng.exe、TCnetScanCtrl.exe、

OpcToolIfSvr.exe の4つ)が更新するヘルシーカウンタを監視し、ヘルシーカウンタ

の停止を検出すると、そのタスクが異常になったと判断して、二重化状態を DOWN モー

ドに移行します。

この診断時間の変更方法に関しては、7.1. 動作環境設定「OPC サーバの各タスクの診

断時間の変更」を参照してください。

OPC サーバのメモリ使用量

OPCサーバのメモリ使用量の現在値と平均値を OPCのアイテムに追加しています。

現在値には、5秒周期で OPC サーバ(TCnetOPCSvr.exe)プロセスのメモリ使用量を

取得した値がセットされます。

平均値には、現在値の120サンプル分(10分間)の移動平均を計算した値がセッ

トされます。

メモリ使用量は、タスクマネージャのプロセス一覧に表示される値ではなく、パフォ

ーマンスモニターでの Private Bytesと同じ値となります。

TC-net の RAS 機能

OPC サーバは、TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI)の RAS

機能を使って、以下のような動作をします。

(1)宛先相手装置のスキャン送信停止要求

本機能は、TC-net1G(JTGI) を使った場合のみの機能です。

自ノードが BUCKUP モードに移行しようとした時、親ノードがトーカブロックを解放

しない場合は、親ノードの JTGIにスキャン送信停止を要求します。

親ノードでは、スキャンが停止したことを検出して、二重化状態を PRE-ONLINE モー

ドに移行します。(トーカブロックを解放します)

この機能のデフォルト設定は有効になっています。この機能を無効にする方法につい

ては、7.1. 動作環境設定「宛先相手装置のスキャン送信停止要求の有効/無効設定」

を参照してください。

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10. RAS 機能

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(2)自装置のスキャン送信継続要求監視

本機能は、TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI) を使った場

合の機能です。

自ノードの JTNI/JTGI の「スキャン送信継続要求監視」(WDT)を有効にして、OPC サ

ーバの各タスクが全て正常であれば、「スキャン送信継続要求」を定期的に出力しま

す。

自ノードの JTNI/JTGI は、設定された監視時間内での「スキャン送信継続要求」の有

無を監視し、この要求が無くなった場合は、OPC サーバが異常であると判断して、ス

キャン送信を停止します。(OPC サーバが二重化構成であれば、切替えが発生します)

この機能のデフォルト設定は有効になっています。この機能の動作設定方法について

は、7.1. 動作環境設定の「自装置のスキャン送信継続要求監視の有効/無効設定」を

参照してください。

動作環境設定ファイル「TCnetOPCSvr.ini」の各パラメータは、以下のようなを動きを

します。(以下、「スキャン送信継続要求監視」を「WDT」と略します)

ScanContMoniEnable=1 … 1:有効、0:無効

ScanContMoniTimeout=5 … 監視時間(最大 16秒)、単位[秒]

ScanContMoniWaitTime=60 … WDTを有効にするまでの固定の待ち時間、単位[秒]

ScanContMoniFloatTime=60 … WDTを有効にするまでの可変の待ち時間、単位[秒]

ScanContMoniExecCount=3 … WDT処理実行回数

OPCサーバの初期化完了または二重化状態変化から、WDTを有効にするまでには、「固

定の待ち時間」と「可変の待ち時間」があります。

OPCサーバの初期化完了または二重化状態変化後、必ず「固定の待ち時間」待ちます。

その後、「可変の待ち時間」待ちますが、途中で「監視時間(ScanContMoniTimeout)」

内に、WDT リセット処理が「実行回数(ScanContMoniExecCount)」以上、実行可能に

なったら、CPU負荷が低くなり安定したと判断し、WDT 機能の動作確認をしてから、WDT

を有効にします。また、CPU 負荷が低くなり安定したと判断できない状態や WDT の動

作が不正な状態が継続した場合は、「可変の待ち時間」経過後に、強制的に WDTを有

効にします。

OPCサーバ起動、 または、 初期化完了、または、 ▼ツールからの再起動 ▼二重化状態変化 ▼WDT有効

WDTリセット処理

実行タイミング ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ …

これらの値は、OPC サーバマシンの性能、OPC アイテム数、OPC クライアントの動作、

などによって調整が必要な場合があります。

例えば、タスクマネージャで、OPCサーバの初期化完了または二重化状態変化後の CPU

使用率を見て、100%の状態が 60秒以上継続するような場合は、これらパラメータの

値を調整する必要があります。

OPCサーバの初期化完了とは、「TC-net OPC Server」のウィンドウに表示されている

状態が「Restart Status : 100%」となった時点を意味します。

調整する場合は、ログファイル「WdtResetProc.log」の内容を見て行います。

監視時間(ScanContMoniTimeout)

固定の待ち時間(ScanContMoniWaitTime) 可変の待ち時間(ScanContMoniFloatTime)

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10. RAS 機能

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以下に、ログファイル「WdtResetProc.log」の例を示します。

Wed Oct 19 17:43:47 - TCnetScanCtrl : Start. Wed Oct 19 17:43:47 - WDT Parameters : ScanContMoniEnable = 1, ScanContMoniTimeout = 5, ScanContMoniWaitTime = 60, ScanContMoniFloatTime = 60, ScanContMoniExecCount = 3 Wed Oct 19 17:44:55 - Ready to Connect to OPC Server. … ① Wed Oct 19 17:44:55 - WDT Reset Interval Time Max Reset. Wed Oct 19 17:44:55 - WDT Reset Interval Time = 1000 [ms] -> Max … ② Wed Oct 19 17:44:56 - WDT Reset Interval Time = 999 [ms] Wed Oct 19 17:44:56 - Dual Status Change : INIT -> PRE_ONLINE Wed Oct 19 17:44:57 - Dual Status Change : PRE_ONLINE -> ONLINE … ③ :(途中省略) Wed Oct 19 17:45:56 - WDT Reset Interval Time = 1239 [ms] -> Max Wed Oct 19 17:45:57 - Fixed Wait Time is Over. (60 [sec]) … ④ Wed Oct 19 17:45:57 - WDT Reset Interval Time Max Reset. Wed Oct 19 17:45:57 - WDT Reset Interval Time = 1758 [ms] -> Max Wed Oct 19 17:45:57 - WDT Reset Interval is Abnormal. … ⑤ :(途中省略) Wed Oct 19 17:46:02 - WDT Reset Interval Time = 1099 [ms] Wed Oct 19 17:46:02 - Test WDT Setting. Write&Read=10000 Count= 9051 Wed Oct 19 17:46:03 - WDT Reset Interval is Normal. … ⑥ Wed Oct 19 17:46:03 - WDT Reset Interval Time = 1041 [ms] Wed Oct 19 17:46:03 - Test WDT Setting. Write&Read=15000 Count=14025 Wed Oct 19 17:46:04 - WDT Reset Interval Time = 1078 [ms] Wed Oct 19 17:46:04 - Test WDT Setting. Write&Read= 3000 Count= 1998 … ⑦ Wed Oct 19 17:46:05 - WDT Function Normal. … ⑧ Wed Oct 19 17:46:05 - Set WDT Enabled. (Timeout = 5000 [ms]) … ⑨ Wed Oct 19 17:46:05 - WDT Reset Interval Time Max Reset. Wed Oct 19 17:46:05 - WDT Reset Interval Time = 1047 [ms] -> Max Wed Oct 19 17:46:06 - WDT Reset Interval Time = 1052 [ms] -> Max :(以下省略)

①:OPCサーバの初期化が完了したことを示しています。

②:WDTリセット処理の実際の実行間隔を示しています。

③:二重化状態が変化したことを示しています。(固定の待ち時間の開始)

④:固定の待ち時間が経過したことを示しています。(可変の待ち時間の開始)

⑤:監視時間( ScanContMoniTimeout)内に、 WDT リセット処理が、実行回数

(ScanContMoniExecCount)未満で、危険な状態(CPU 負荷が高い状態)になった

ことを示しています。

⑥:監視時間( ScanContMoniTimeout)内に、 WDT リセット処理が、実行回数

(ScanContMoniExecCount)以上で、安定した状態(CPU 負荷が低い状態)になっ

たことを示しています。

⑦:WDT機能の動作確認の経過を示します。

また、異常が発生した場合は、以下のログが出力されます。

・Test WDT Timeout Setting Error!! Write= XXX Read= YYY … 設定値の書込み異常

・Test WDT Counter Value Error!! Write= XXX Count= ZZZ … カウント値の異常

⑧:WDT機能の動作が正常であることを示します。

また、可変の待ち時間の中で、安定した状態(CPU 負荷が低い状態)にならなか

ったり、WDTの動作が不正な状態が継続した場合は、以下のログが出力されます。

・Floating Wait Time is Over. (XX [sec]) …可変の待ち時間が経過した

⑨:WDTを有効にしたことを示します。(スキャン送信継続要求監視が開始した)

ログに⑤と⑥が記録されている場合は、固定の待ち時間(ScanContMoniWaitTime)を

調整する必要があります。

上記ログの例では、③から、最後に記録された⑥までの経過時間(66秒)以上を、固

定の待ち時間とすることで、“WDT異常検出”を回避することが可能となります。

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10. RAS 機能

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これらの調整が困難な場合や、⑤と⑥のログが固定の待ち時間が経過後も、時間をお

いて時々記録されるような場合は、「スキャン送信継続要求監視」(WDT)機能を無効

に設定してください。

(3)自装置の電源監視

本機能は、TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI) を使った場

合の機能です。

自ノードの JTNI/JTGI の「電源監視設定」を有効にします。

自ノードの JTNI/JTGI が、PCIバスカードの電源電圧の異常を検出すると、TC-net か

ら離脱します。これにより、自ノードの OPCサーバが、「TC-net離脱」を検出すると、

二重化状態を PRE-ONLINE モードに移行します。(OPC サーバが二重化構成であれば、

切替えが発生します) この機能のデフォルト設定は有効になっています。この機能を無効にする方法につい

ては、7.1. 動作環境設定の「自装置の電源監視の有効/無効設定」を参照してくださ

い。

(4)RAS機能関連のログ

本機能は、TC-net100(JTNI PCI Express Card) または TC-net1G(JTGI) を使った場

合の機能です。

定周期で、JTNI/JTGIのレジスタを読み出して、RAS機能関連のログを出力します。

この RAS 機能関連のログは、ログファイル「TCnetScanCtrl.log」を見てください。

ログファイルには、以下の状態が出力されます。

JTNI/JTGI Status : PowerMonitor Enable. … 電源監視設定:有効

JTNI/JTGI Status : PowerMonitor Disable. … 電源監視設定:無効

JTNI/JTGI Status : PowerMonitor Status ON. … 電源状態:異常

JTNI/JTGI Status : PowerMonitor Status OFF. … 電源状態:正常

JTNI/JTGI Status : ScanContMonitor(WDT) Enable. Timeout=XXXX [ms] … WDT機能:有効

JTNI/JTGI Status : ScanContMonitor(WDT) Disable. … WDT機能:無効

JTNI/JTGI Status : ScanContMonitor(WDT) Status ON. … WDTの状態:異常

JTNI/JTGI Status : ScanContMonitor(WDT) Status OFF. … WDTの状態:正常

JTNI/JTGI Status : ScanStopRequest from Node XX. … スキャン送信停止要求あり

(XX:要求元ノード番号)

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TC-net OPC サーバ取扱説明書

2008 年 11 月 26 日 初 版 発 行

2014 年 8 月 21 日 1 3 版 発 行

発行 社会インフラシステム社 セキュリティ・自動化システム事業部 計装制御営業部 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町 72 番地 34

© TOSHIBA Corporation 2008-2014

All Right Reserved.

無断複製および転載を禁ず

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