teams onenote ict · 2020-02-01 · 岡田教諭の授業では、ict...

4
「対話する授業」から「協働する授業」へ 戸田東小学校が取り組んだ教え方改革 日本政府は、 2020 年を前に空前のスケールで教育改革を進めています。「高大接続」 「大学 入試センター試験の廃止」をはじめ、 「小学校における英語教育の強化」、さらには詰め込み 型授業から「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善など、改革の波は義務 教育から大学まで、すべての教員と児童や児童に及ぶようになっています。 教育に熱心な自治体として知られる埼玉県戸田市。「未来の大人」である今の子供たちが 身に付けるべき資質・能力を育成していくために、教育委員会も献身的にサポートしてきま した。なかでも、日経 BP 社による「全国公立情報化ランキング 2018」で、関東地区 1 位に 選出されるなど、その積極的な取り組みで知られています。 戸田市立戸田東小学校は、ステップモデル校として、 ICT 環境を整備し、 Microsoft 365 Education を協働的なプラットフォームとして活用することで、対話的な授業や協働的な 学びに着手してきました。 2019 1 月には、成果報告として市長を交えた公開研究会が 行われました。小学 5 年生のクラスでは、 Microsoft Teams OneNote を積極的に 取り入れた協働学習の実践が発表されました。互いの考えを尊重しながら伝え合うことで、 話し合い活動が活発化し、主体的・対話的に学ぶ児童の姿が見られました。 産学連携で挑んだ、前例にとらわれない取り組み 戸田市教育委員会は、全国 ICT 教育首長協議会のステップモデル校プロジェクトに参画し、 Future-ready skills をベースに「地域の将来を担う人材のためのスキルデザイン」を行っています。戸田東 小学校には Windows エコシステムの ICT 環境を導入し、活用する教職員が研修を受講、授業づくりを 研究し、実際に児童に使わせ、その成果を計測するアンケート調査などの実証事業を展開しました。 特に今回の活動では、新学習指導要領の全面実施が迫るなか、 「互いの考えを尊重しながら伝え合うこと ができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」 という仮説を設定しています。 9 カ月の活動を通じて、協働的なプラットフォームの価値を検証することを 主目的としました。 「プロジェクトでは産学連携を重視しました。教育委員会や学校は、教育については専門分野ですが、 ICT 活用は専門外です。そこで、積極的に民間の考えを取り入れることによって、前例にとらわれない方法を模索 しました」と、戸田市教育委員会 教育政策室 主幹 の水沼 美和 氏は、民間企業との連携の背景を語ります。 お客様プロファイル 戸田市立 戸田東小学校は、教育市として 知られる戸田市で積極的に ICT 活用を 進めています。「子供が輝き、地域が信頼 を寄せる」学校を目指し、生徒の「非認知 能力」育成など、さまざまな施策に取り 組んでいます。 製品とサービス Microsoft 365 Education 業界 K-12 組織の規模 中規模 ( 従業員数 50 999 ) Japan 戸田市立 戸田東小学校

Upload: others

Post on 10-Jul-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Teams OneNote ICT · 2020-02-01 · 岡田教諭の授業では、ict が個に応じた支援の強力なツールとなっている のです。 児童にとって、今回の ict

「対話する授業」から「協働する授業」へ戸田東小学校が取り組んだ教え方改革

日本政府は、2020 年を前に空前のスケールで教育改革を進めています。「高大接続」「大学入試センター試験の廃止」をはじめ、「小学校における英語教育の強化」、さらには詰め込み型授業から「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善など、改革の波は義務教育から大学まで、すべての教員と児童や児童に及ぶようになっています。

教育に熱心な自治体として知られる埼玉県戸田市。「未来の大人」である今の子供たちが身に付けるべき資質・能力を育成していくために、教育委員会も献身的にサポートしてきました。なかでも、日経 BP 社による「全国公立情報化ランキング 2018」で、関東地区 1 位に選出されるなど、その積極的な取り組みで知られています。戸田市立戸田東小学校は、ステップモデル校として、ICT 環境を整備し、Microsoft 365 Education を協働的なプラットフォームとして活用することで、対話的な授業や協働的な学びに着手してきました。2019 年 1 月には、成果報告として市長を交えた公開研究会が行われました。小学 5 年生のクラスでは、 Microsoft Teams や OneNote を積極的に取り入れた協働学習の実践が発表されました。互いの考えを尊重しながら伝え合うことで、話し合い活動が活発化し、主体的・対話的に学ぶ児童の姿が見られました。

産学連携で挑んだ、前例にとらわれない取り組み戸田市教育委員会は、全国 ICT 教育首長協議会のステップモデル校プロジェクトに参画し、Future-ready skills をベースに「地域の将来を担う人材のためのスキルデザイン」を行っています。戸田東小学校には Windows エコシステムの ICT 環境を導入し、活用する教職員が研修を受講、授業づくりを研究し、実際に児童に使わせ、その成果を計測するアンケート調査などの実証事業を展開しました。特に今回の活動では、新学習指導要領の全面実施が迫るなか、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説を設定しています。9カ月の活動を通じて、協働的なプラットフォームの価値を検証することを主目的としました。「プロジェクトでは産学連携を重視しました。教育委員会や学校は、教育については専門分野ですが、ICT の活用は専門外です。そこで、積極的に民間の考えを取り入れることによって、前例にとらわれない方法を模索しました」と、戸田市教育委員会 教育政策室 主幹 の水沼 美和 氏は、民間企業との連携の背景を語ります。

お客様プロファイル戸田市立 戸田東小学校は、教育市として知られる戸田市で積極的に ICT 活用を進めています。「子供が輝き、地域が信頼を寄せる」学校を目指し、生徒の「非認知能力」育成など、さまざまな施策に取り組んでいます。

製品とサービスMicrosoft 365 Education

業界K-12

組織の規模中規模 (従業員数 50 ~ 999 人 )

国Japan

同校では特に 5 – 6 学年において、協働的な学習を提供するための ICT の活用を進めました。戸田市の教育像として求められるスキルを定義し、マイクロソフトが提唱する「Future-ready skills」の 6 つの力のうち、「コミュニケーション」と「コラボレーション」の力を児童に育成したいと考えました。児童に指導する前に、まずは教師がこれらのスキルを身に付ける必要があります。そのため、「ルーブリックチャレンジ研修会」を実施し、 ICT を活用しながら、教師一人ひとりが、「プレゼンテーション能力を発揮し、自分の意見を効果的に聴衆に伝えることができる能力」や「楽しんで、任意のメンバーとの共同制作や協働作業のプロジェクトを実行する能力」などのスキルを身に付ける機会を設けました。教師がこれらの力を身に付けたうえで、 ICT を使用しながら児童とともに授業を行うことで、学習者にそのスキルを手渡すことができるという、Future-ready skillsルーブリックの概念と実践が学べます。「教師自身も学ぶことが多く、研修後に国語的な学びや情報活用能力について、自分でいろいろと調べる必要もありました」と、5 年生で国語を教える岡田 恵美 教諭は振り返ります。「自分が目指したい授業のねらいを伝えると、具体的なやり方をマイクロソフトが的確にサポートしてくれたので、効果的に授業を展開することができました。従来は、紙を使ったやり方であったものでも、そのねらいは変えずとも、教え方をゼロから考え直すことで、従来のやり方にとらわれない方法に気づくことができました」(岡田教諭)。

Teams、OneNoteを使った国語科での協働学習5 年生の国語科で活用したのは、学習の貯蔵庫として入力で使うOneNote とコラボレーションとして出力に使うTeams です。まず、児童一人ひとりが読み取った情報に自分の意見をつけたしてまとめました。次に、それを発信し、他者の考えを受け止めて理解することで、協働的な学習となることを目指して、これらのツールを利用しました。「(教材文の)作者への手紙」を書くという単元課題に向かって、児童は教科書の課題文章を読み、自分の意見を OneNoteの個人のページにまとめます。さらに「作者への手紙」を書く作業のなかで、Teamでリアルタイムの共同編集をし、そこで他者の意見に触れ、グループで一つの成果物を作成します。細かなコミュニケーションは Teams のチャット機能で実施することで、複数人が同時に共有できるだけでなく、あとから教員が履歴を確認することもできます。

「児童は OneNote で自分の意見を持ち、さらに Teams 上で他の児童の意見に触れることで、新しい見方もあることに気づいていきます。さまざまな意見に触れるなかで、自分の意見が、事実なのか、印象なのか、振り返ることもできます。今回のツールは、このような一連の流れが、非常にスムーズに発生する仕組みであるという印象を持ちました」と、岡田教諭は Teams や OneNote を活用した感想を振り返ります。

この取り組みでは、授業中の児童へのサポート方法にも変化が見られました。「各児童の机をのぞき込むように歩かなくても、手元のデバイスを見れば、すべての児童の進み具合がわかります。手助けが必要な児童を瞬時に見つけ出して、そのそばへ行ったり、少し離れたところから教師が書き込んでサポートしたりすることもできます。これは授業の効率化・時間短縮のみならず、授業中には難しい個別の見取りの負担軽減にも役立ちました。サポートが必要な児童を特定し、デバイス越しに、『本当にそう言える?』とひとこと書き込むだ

けで、その子の気づきを促すこともできました」と岡田教諭は授業の様子を振り返ります。岡田教諭の授業では、ICT が個に応じた支援の強力なツールとなっているのです。

児童にとって、今回の ICT 環境が順調になじんでいった背景にも、岡田教諭の工夫がありました。「児童が ICTに苦手意識を持たないように、スモールステップを踏む必要があると考えました」(岡田教諭)。「図工で作ったものをまず写真に撮る」、「撮った写真を OneNote に貼り付けてみる」、「工夫した点を手書きで書き添えて、他の児童と見せ合う」という流れで、ICT の使い方の小さな成功体験を積み重ねられるような段取りを組んでいたのです。児童が慣れてきたところで、「複数人で文書を編集する」「協働で提案文書を書く」「チャットを使って、テキストのみでの伝わり方を感じる」といった協働的なプラットフォームならではのステップを踏んでいきました。

児童が開始した「自発的な協働学習」の驚き

戸田東小学校の取り組みでは、 ICT を活用することによって、いままで多くの時間がかかっていたプリントの準備がなくなるなど、教師の負担が軽減し、授業の内容にも向上が見られました。しかし、「もっとも大きな変化は児童たちの中にありました」と、岡田教諭は強調します。「児童が協働的なプラットフォームの特性を理解してくると、グループ作業が開始されたとたん、協働作業が同時多発的に、一斉に行われ、瞬時に役割分担が決められました。さらに個別作業にスムーズに移行していったのです。児童が自発的にこのような動きをしたのは驚きでした」(岡田教諭)。

児童の吸収スピードは教師の想像よりもはるかに早く、他の教科の授業中に「この場合は Teams を使ったほうがよくありませんか ?」と、児童側から提案されたケースもあるといいます。大人顔負けの活用を続ける児童たちを前に、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説は見事に実証されました。

「児童のコミュニケーションの仕方が変わったのではないでしょうか。自分の意見を持ちながらも、他者を理解し、協働する『相手意識』が生まれています」と教育委員会として岡田教諭をサポートしてきた水沼氏は説明します。

「手段の目的化」を避け、適切な ICT 活用を

戸田東小学校の取り組みは、「対話する授業」から「協働する授業」への変革に向けて、大きな意義のある結果を出すことができました。それは、戸田東小学校の研究主題である「言葉を通わせ、心を通わせ、共に高め合う児童の育成」に向けた、教育委員会と戸田東小学校の密接な連携と、効果的な ICT 活用で実現しています。「ICT を導入するだけでは、市の教育として期待した効果は望めません。戸田市では、ICT という手段が目的化しないように気をつけてきました。ICT をどのように活用して目標を達成できるかという視点が必要で、そのためのサポートをマイクロソフトや参加した企業の皆さんは実現してくれました。これからもそうした産官の協力を期待したいと考えています」と水沼氏は、ICT 活用の考えを示しました。

戸田市のルーブリックチャレンジは、そのスキル段階を徐々に上げて、さらに続いていきます。まずは教師側がより高いレベルに達成することで、児童たちもますます主体的で対話的な学びを進めるようになり、互いが協働的なプラットフォームを使って、世界の誰もが想像もしなかったレベルの授業が実現する日が来るかもしれません。

戸田市立 戸田東小学校

Page 2: Teams OneNote ICT · 2020-02-01 · 岡田教諭の授業では、ict が個に応じた支援の強力なツールとなっている のです。 児童にとって、今回の ict

産学連携で挑んだ、前例にとらわれない取り組み戸田市教育委員会は、全国 ICT 教育首長協議会のステップモデル校プロジェクトに参画し、Future-ready skills をベースに「地域の将来を担う人材のためのスキルデザイン」を行っています。戸田東小学校には Windows エコシステムの ICT 環境を導入し、活用する教職員が研修を受講、授業づくりを研究し、実際に児童に使わせ、その成果を計測するアンケート調査などの実証事業を展開しました。特に今回の活動では、新学習指導要領の全面実施が迫るなか、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説を設定しています。9カ月の活動を通じて、協働的なプラットフォームの価値を検証することを主目的としました。「プロジェクトでは産学連携を重視しました。教育委員会や学校は、教育については専門分野ですが、ICT の活用は専門外です。そこで、積極的に民間の考えを取り入れることによって、前例にとらわれない方法を模索しました」と、戸田市教育委員会 教育政策室 主幹 の水沼 美和 氏は、民間企業との連携の背景を語ります。

戸田市立 戸田東小学校

同校では特に 5 – 6 学年において、協働的な学習を提供するための ICT の活用を進めました。戸田市の教育像として求められるスキルを定義し、マイクロソフトが提唱する「Future-ready skills」の 6 つの力のうち、「コミュニケーション」と「コラボレーション」の力を児童に育成したいと考えました。児童に指導する前に、まずは教師がこれらのスキルを身に付ける必要があります。そのため、「ルーブリックチャレンジ研修会」を実施し、 ICT を活用しながら、教師一人ひとりが、「プレゼンテーション能力を発揮し、自分の意見を効果的に聴衆に伝えることができる能力」や「楽しんで、任意のメンバーとの共同制作や協働作業のプロジェクトを実行する能力」などのスキルを身に付ける機会を設けました。教師がこれらの力を身に付けたうえで、 ICT を使用しながら児童とともに授業を行うことで、学習者にそのスキルを手渡すことができるという、Future-ready skillsルーブリックの概念と実践が学べます。「教師自身も学ぶことが多く、研修後に国語的な学びや情報活用能力について、自分でいろいろと調べる必要もありました」と、5 年生で国語を教える岡田 恵美 教諭は振り返ります。「自分が目指したい授業のねらいを伝えると、具体的なやり方をマイクロソフトが的確にサポートしてくれたので、効果的に授業を展開することができました。従来は、紙を使ったやり方であったものでも、そのねらいは変えずとも、教え方をゼロから考え直すことで、従来のやり方にとらわれない方法に気づくことができました」(岡田教諭)。

Teams、OneNoteを使った国語科での協働学習5 年生の国語科で活用したのは、学習の貯蔵庫として入力で使うOneNote とコラボレーションとして出力に使うTeams です。まず、児童一人ひとりが読み取った情報に自分の意見をつけたしてまとめました。次に、それを発信し、他者の考えを受け止めて理解することで、協働的な学習となることを目指して、これらのツールを利用しました。「(教材文の)作者への手紙」を書くという単元課題に向かって、児童は教科書の課題文章を読み、自分の意見を OneNoteの個人のページにまとめます。さらに「作者への手紙」を書く作業のなかで、Teamでリアルタイムの共同編集をし、そこで他者の意見に触れ、グループで一つの成果物を作成します。細かなコミュニケーションは Teams のチャット機能で実施することで、複数人が同時に共有できるだけでなく、あとから教員が履歴を確認することもできます。

「児童は OneNote で自分の意見を持ち、さらに Teams 上で他の児童の意見に触れることで、新しい見方もあることに気づいていきます。さまざまな意見に触れるなかで、自分の意見が、事実なのか、印象なのか、振り返ることもできます。今回のツールは、このような一連の流れが、非常にスムーズに発生する仕組みであるという印象を持ちました」と、岡田教諭は Teams や OneNote を活用した感想を振り返ります。

この取り組みでは、授業中の児童へのサポート方法にも変化が見られました。「各児童の机をのぞき込むように歩かなくても、手元のデバイスを見れば、すべての児童の進み具合がわかります。手助けが必要な児童を瞬時に見つけ出して、そのそばへ行ったり、少し離れたところから教師が書き込んでサポートしたりすることもできます。これは授業の効率化・時間短縮のみならず、授業中には難しい個別の見取りの負担軽減にも役立ちました。サポートが必要な児童を特定し、デバイス越しに、『本当にそう言える?』とひとこと書き込むだ

けで、その子の気づきを促すこともできました」と岡田教諭は授業の様子を振り返ります。岡田教諭の授業では、ICT が個に応じた支援の強力なツールとなっているのです。

児童にとって、今回の ICT 環境が順調になじんでいった背景にも、岡田教諭の工夫がありました。「児童が ICTに苦手意識を持たないように、スモールステップを踏む必要があると考えました」(岡田教諭)。「図工で作ったものをまず写真に撮る」、「撮った写真を OneNote に貼り付けてみる」、「工夫した点を手書きで書き添えて、他の児童と見せ合う」という流れで、ICT の使い方の小さな成功体験を積み重ねられるような段取りを組んでいたのです。児童が慣れてきたところで、「複数人で文書を編集する」「協働で提案文書を書く」「チャットを使って、テキストのみでの伝わり方を感じる」といった協働的なプラットフォームならではのステップを踏んでいきました。

児童が開始した「自発的な協働学習」の驚き

戸田東小学校の取り組みでは、 ICT を活用することによって、いままで多くの時間がかかっていたプリントの準備がなくなるなど、教師の負担が軽減し、授業の内容にも向上が見られました。しかし、「もっとも大きな変化は児童たちの中にありました」と、岡田教諭は強調します。「児童が協働的なプラットフォームの特性を理解してくると、グループ作業が開始されたとたん、協働作業が同時多発的に、一斉に行われ、瞬時に役割分担が決められました。さらに個別作業にスムーズに移行していったのです。児童が自発的にこのような動きをしたのは驚きでした」(岡田教諭)。

児童の吸収スピードは教師の想像よりもはるかに早く、他の教科の授業中に「この場合は Teams を使ったほうがよくありませんか ?」と、児童側から提案されたケースもあるといいます。大人顔負けの活用を続ける児童たちを前に、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説は見事に実証されました。

「児童のコミュニケーションの仕方が変わったのではないでしょうか。自分の意見を持ちながらも、他者を理解し、協働する『相手意識』が生まれています」と教育委員会として岡田教諭をサポートしてきた水沼氏は説明します。

「手段の目的化」を避け、適切な ICT 活用を

戸田東小学校の取り組みは、「対話する授業」から「協働する授業」への変革に向けて、大きな意義のある結果を出すことができました。それは、戸田東小学校の研究主題である「言葉を通わせ、心を通わせ、共に高め合う児童の育成」に向けた、教育委員会と戸田東小学校の密接な連携と、効果的な ICT 活用で実現しています。「ICT を導入するだけでは、市の教育として期待した効果は望めません。戸田市では、ICT という手段が目的化しないように気をつけてきました。ICT をどのように活用して目標を達成できるかという視点が必要で、そのためのサポートをマイクロソフトや参加した企業の皆さんは実現してくれました。これからもそうした産官の協力を期待したいと考えています」と水沼氏は、ICT 活用の考えを示しました。

戸田市のルーブリックチャレンジは、そのスキル段階を徐々に上げて、さらに続いていきます。まずは教師側がより高いレベルに達成することで、児童たちもますます主体的で対話的な学びを進めるようになり、互いが協働的なプラットフォームを使って、世界の誰もが想像もしなかったレベルの授業が実現する日が来るかもしれません。

戸田市教育委員会 教育政策室 主幹 水沼 美和 氏

Page 3: Teams OneNote ICT · 2020-02-01 · 岡田教諭の授業では、ict が個に応じた支援の強力なツールとなっている のです。 児童にとって、今回の ict

産学連携で挑んだ、前例にとらわれない取り組み戸田市教育委員会は、全国 ICT 教育首長協議会のステップモデル校プロジェクトに参画し、Future-ready skills をベースに「地域の将来を担う人材のためのスキルデザイン」を行っています。戸田東小学校には Windows エコシステムの ICT 環境を導入し、活用する教職員が研修を受講、授業づくりを研究し、実際に児童に使わせ、その成果を計測するアンケート調査などの実証事業を展開しました。特に今回の活動では、新学習指導要領の全面実施が迫るなか、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説を設定しています。9カ月の活動を通じて、協働的なプラットフォームの価値を検証することを主目的としました。「プロジェクトでは産学連携を重視しました。教育委員会や学校は、教育については専門分野ですが、ICT の活用は専門外です。そこで、積極的に民間の考えを取り入れることによって、前例にとらわれない方法を模索しました」と、戸田市教育委員会 教育政策室 主幹 の水沼 美和 氏は、民間企業との連携の背景を語ります。

戸田市立 戸田東小学校

同校では特に 5 – 6 学年において、協働的な学習を提供するための ICT の活用を進めました。戸田市の教育像として求められるスキルを定義し、マイクロソフトが提唱する「Future-ready skills」の 6 つの力のうち、「コミュニケーション」と「コラボレーション」の力を児童に育成したいと考えました。児童に指導する前に、まずは教師がこれらのスキルを身に付ける必要があります。そのため、「ルーブリックチャレンジ研修会」を実施し、 ICT を活用しながら、教師一人ひとりが、「プレゼンテーション能力を発揮し、自分の意見を効果的に聴衆に伝えることができる能力」や「楽しんで、任意のメンバーとの共同制作や協働作業のプロジェクトを実行する能力」などのスキルを身に付ける機会を設けました。教師がこれらの力を身に付けたうえで、 ICT を使用しながら児童とともに授業を行うことで、学習者にそのスキルを手渡すことができるという、Future-ready skillsルーブリックの概念と実践が学べます。「教師自身も学ぶことが多く、研修後に国語的な学びや情報活用能力について、自分でいろいろと調べる必要もありました」と、5 年生で国語を教える岡田 恵美 教諭は振り返ります。「自分が目指したい授業のねらいを伝えると、具体的なやり方をマイクロソフトが的確にサポートしてくれたので、効果的に授業を展開することができました。従来は、紙を使ったやり方であったものでも、そのねらいは変えずとも、教え方をゼロから考え直すことで、従来のやり方にとらわれない方法に気づくことができました」(岡田教諭)。

Teams、OneNoteを使った国語科での協働学習5 年生の国語科で活用したのは、学習の貯蔵庫として入力で使うOneNote とコラボレーションとして出力に使うTeams です。まず、児童一人ひとりが読み取った情報に自分の意見をつけたしてまとめました。次に、それを発信し、他者の考えを受け止めて理解することで、協働的な学習となることを目指して、これらのツールを利用しました。「(教材文の)作者への手紙」を書くという単元課題に向かって、児童は教科書の課題文章を読み、自分の意見を OneNoteの個人のページにまとめます。さらに「作者への手紙」を書く作業のなかで、Teamでリアルタイムの共同編集をし、そこで他者の意見に触れ、グループで一つの成果物を作成します。細かなコミュニケーションは Teams のチャット機能で実施することで、複数人が同時に共有できるだけでなく、あとから教員が履歴を確認することもできます。

「児童は OneNote で自分の意見を持ち、さらに Teams 上で他の児童の意見に触れることで、新しい見方もあることに気づいていきます。さまざまな意見に触れるなかで、自分の意見が、事実なのか、印象なのか、振り返ることもできます。今回のツールは、このような一連の流れが、非常にスムーズに発生する仕組みであるという印象を持ちました」と、岡田教諭は Teams や OneNote を活用した感想を振り返ります。

この取り組みでは、授業中の児童へのサポート方法にも変化が見られました。「各児童の机をのぞき込むように歩かなくても、手元のデバイスを見れば、すべての児童の進み具合がわかります。手助けが必要な児童を瞬時に見つけ出して、そのそばへ行ったり、少し離れたところから教師が書き込んでサポートしたりすることもできます。これは授業の効率化・時間短縮のみならず、授業中には難しい個別の見取りの負担軽減にも役立ちました。サポートが必要な児童を特定し、デバイス越しに、『本当にそう言える?』とひとこと書き込むだ

けで、その子の気づきを促すこともできました」と岡田教諭は授業の様子を振り返ります。岡田教諭の授業では、ICT が個に応じた支援の強力なツールとなっているのです。

児童にとって、今回の ICT 環境が順調になじんでいった背景にも、岡田教諭の工夫がありました。「児童が ICTに苦手意識を持たないように、スモールステップを踏む必要があると考えました」(岡田教諭)。「図工で作ったものをまず写真に撮る」、「撮った写真を OneNote に貼り付けてみる」、「工夫した点を手書きで書き添えて、他の児童と見せ合う」という流れで、ICT の使い方の小さな成功体験を積み重ねられるような段取りを組んでいたのです。児童が慣れてきたところで、「複数人で文書を編集する」「協働で提案文書を書く」「チャットを使って、テキストのみでの伝わり方を感じる」といった協働的なプラットフォームならではのステップを踏んでいきました。

児童が開始した「自発的な協働学習」の驚き

戸田東小学校の取り組みでは、 ICT を活用することによって、いままで多くの時間がかかっていたプリントの準備がなくなるなど、教師の負担が軽減し、授業の内容にも向上が見られました。しかし、「もっとも大きな変化は児童たちの中にありました」と、岡田教諭は強調します。「児童が協働的なプラットフォームの特性を理解してくると、グループ作業が開始されたとたん、協働作業が同時多発的に、一斉に行われ、瞬時に役割分担が決められました。さらに個別作業にスムーズに移行していったのです。児童が自発的にこのような動きをしたのは驚きでした」(岡田教諭)。

児童の吸収スピードは教師の想像よりもはるかに早く、他の教科の授業中に「この場合は Teams を使ったほうがよくありませんか ?」と、児童側から提案されたケースもあるといいます。大人顔負けの活用を続ける児童たちを前に、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説は見事に実証されました。

「児童のコミュニケーションの仕方が変わったのではないでしょうか。自分の意見を持ちながらも、他者を理解し、協働する『相手意識』が生まれています」と教育委員会として岡田教諭をサポートしてきた水沼氏は説明します。

「手段の目的化」を避け、適切な ICT 活用を

戸田東小学校の取り組みは、「対話する授業」から「協働する授業」への変革に向けて、大きな意義のある結果を出すことができました。それは、戸田東小学校の研究主題である「言葉を通わせ、心を通わせ、共に高め合う児童の育成」に向けた、教育委員会と戸田東小学校の密接な連携と、効果的な ICT 活用で実現しています。「ICT を導入するだけでは、市の教育として期待した効果は望めません。戸田市では、ICT という手段が目的化しないように気をつけてきました。ICT をどのように活用して目標を達成できるかという視点が必要で、そのためのサポートをマイクロソフトや参加した企業の皆さんは実現してくれました。これからもそうした産官の協力を期待したいと考えています」と水沼氏は、ICT 活用の考えを示しました。

戸田市のルーブリックチャレンジは、そのスキル段階を徐々に上げて、さらに続いていきます。まずは教師側がより高いレベルに達成することで、児童たちもますます主体的で対話的な学びを進めるようになり、互いが協働的なプラットフォームを使って、世界の誰もが想像もしなかったレベルの授業が実現する日が来るかもしれません。

戸田市立 戸田東小学校 岡田 恵美 教諭

Page 4: Teams OneNote ICT · 2020-02-01 · 岡田教諭の授業では、ict が個に応じた支援の強力なツールとなっている のです。 児童にとって、今回の ict

産学連携で挑んだ、前例にとらわれない取り組み戸田市教育委員会は、全国 ICT 教育首長協議会のステップモデル校プロジェクトに参画し、Future-ready skills をベースに「地域の将来を担う人材のためのスキルデザイン」を行っています。戸田東小学校には Windows エコシステムの ICT 環境を導入し、活用する教職員が研修を受講、授業づくりを研究し、実際に児童に使わせ、その成果を計測するアンケート調査などの実証事業を展開しました。特に今回の活動では、新学習指導要領の全面実施が迫るなか、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説を設定しています。9カ月の活動を通じて、協働的なプラットフォームの価値を検証することを主目的としました。「プロジェクトでは産学連携を重視しました。教育委員会や学校は、教育については専門分野ですが、ICT の活用は専門外です。そこで、積極的に民間の考えを取り入れることによって、前例にとらわれない方法を模索しました」と、戸田市教育委員会 教育政策室 主幹 の水沼 美和 氏は、民間企業との連携の背景を語ります。

お客様事例についてのお問い合わせ

〒108-0075 東京都港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワー

戸田市立 戸田東小学校

同校では特に 5 – 6 学年において、協働的な学習を提供するための ICT の活用を進めました。戸田市の教育像として求められるスキルを定義し、マイクロソフトが提唱する「Future-ready skills」の 6 つの力のうち、「コミュニケーション」と「コラボレーション」の力を児童に育成したいと考えました。児童に指導する前に、まずは教師がこれらのスキルを身に付ける必要があります。そのため、「ルーブリックチャレンジ研修会」を実施し、 ICT を活用しながら、教師一人ひとりが、「プレゼンテーション能力を発揮し、自分の意見を効果的に聴衆に伝えることができる能力」や「楽しんで、任意のメンバーとの共同制作や協働作業のプロジェクトを実行する能力」などのスキルを身に付ける機会を設けました。教師がこれらの力を身に付けたうえで、 ICT を使用しながら児童とともに授業を行うことで、学習者にそのスキルを手渡すことができるという、Future-ready skillsルーブリックの概念と実践が学べます。「教師自身も学ぶことが多く、研修後に国語的な学びや情報活用能力について、自分でいろいろと調べる必要もありました」と、5 年生で国語を教える岡田 恵美 教諭は振り返ります。「自分が目指したい授業のねらいを伝えると、具体的なやり方をマイクロソフトが的確にサポートしてくれたので、効果的に授業を展開することができました。従来は、紙を使ったやり方であったものでも、そのねらいは変えずとも、教え方をゼロから考え直すことで、従来のやり方にとらわれない方法に気づくことができました」(岡田教諭)。

Teams、OneNoteを使った国語科での協働学習5 年生の国語科で活用したのは、学習の貯蔵庫として入力で使うOneNote とコラボレーションとして出力に使うTeams です。まず、児童一人ひとりが読み取った情報に自分の意見をつけたしてまとめました。次に、それを発信し、他者の考えを受け止めて理解することで、協働的な学習となることを目指して、これらのツールを利用しました。「(教材文の)作者への手紙」を書くという単元課題に向かって、児童は教科書の課題文章を読み、自分の意見を OneNoteの個人のページにまとめます。さらに「作者への手紙」を書く作業のなかで、Teamでリアルタイムの共同編集をし、そこで他者の意見に触れ、グループで一つの成果物を作成します。細かなコミュニケーションは Teams のチャット機能で実施することで、複数人が同時に共有できるだけでなく、あとから教員が履歴を確認することもできます。

「児童は OneNote で自分の意見を持ち、さらに Teams 上で他の児童の意見に触れることで、新しい見方もあることに気づいていきます。さまざまな意見に触れるなかで、自分の意見が、事実なのか、印象なのか、振り返ることもできます。今回のツールは、このような一連の流れが、非常にスムーズに発生する仕組みであるという印象を持ちました」と、岡田教諭は Teams や OneNote を活用した感想を振り返ります。

この取り組みでは、授業中の児童へのサポート方法にも変化が見られました。「各児童の机をのぞき込むように歩かなくても、手元のデバイスを見れば、すべての児童の進み具合がわかります。手助けが必要な児童を瞬時に見つけ出して、そのそばへ行ったり、少し離れたところから教師が書き込んでサポートしたりすることもできます。これは授業の効率化・時間短縮のみならず、授業中には難しい個別の見取りの負担軽減にも役立ちました。サポートが必要な児童を特定し、デバイス越しに、『本当にそう言える?』とひとこと書き込むだ

けで、その子の気づきを促すこともできました」と岡田教諭は授業の様子を振り返ります。岡田教諭の授業では、ICT が個に応じた支援の強力なツールとなっているのです。

児童にとって、今回の ICT 環境が順調になじんでいった背景にも、岡田教諭の工夫がありました。「児童が ICTに苦手意識を持たないように、スモールステップを踏む必要があると考えました」(岡田教諭)。「図工で作ったものをまず写真に撮る」、「撮った写真を OneNote に貼り付けてみる」、「工夫した点を手書きで書き添えて、他の児童と見せ合う」という流れで、ICT の使い方の小さな成功体験を積み重ねられるような段取りを組んでいたのです。児童が慣れてきたところで、「複数人で文書を編集する」「協働で提案文書を書く」「チャットを使って、テキストのみでの伝わり方を感じる」といった協働的なプラットフォームならではのステップを踏んでいきました。

児童が開始した「自発的な協働学習」の驚き

戸田東小学校の取り組みでは、 ICT を活用することによって、いままで多くの時間がかかっていたプリントの準備がなくなるなど、教師の負担が軽減し、授業の内容にも向上が見られました。しかし、「もっとも大きな変化は児童たちの中にありました」と、岡田教諭は強調します。「児童が協働的なプラットフォームの特性を理解してくると、グループ作業が開始されたとたん、協働作業が同時多発的に、一斉に行われ、瞬時に役割分担が決められました。さらに個別作業にスムーズに移行していったのです。児童が自発的にこのような動きをしたのは驚きでした」(岡田教諭)。

児童の吸収スピードは教師の想像よりもはるかに早く、他の教科の授業中に「この場合は Teams を使ったほうがよくありませんか ?」と、児童側から提案されたケースもあるといいます。大人顔負けの活用を続ける児童たちを前に、「互いの考えを尊重しながら伝え合うことができる学習環境を整えることにより、話し合いが活発化し、対話的に学ぶことができるのではないか」という仮説は見事に実証されました。

「児童のコミュニケーションの仕方が変わったのではないでしょうか。自分の意見を持ちながらも、他者を理解し、協働する『相手意識』が生まれています」と教育委員会として岡田教諭をサポートしてきた水沼氏は説明します。

「手段の目的化」を避け、適切な ICT 活用を

戸田東小学校の取り組みは、「対話する授業」から「協働する授業」への変革に向けて、大きな意義のある結果を出すことができました。それは、戸田東小学校の研究主題である「言葉を通わせ、心を通わせ、共に高め合う児童の育成」に向けた、教育委員会と戸田東小学校の密接な連携と、効果的な ICT 活用で実現しています。「ICT を導入するだけでは、市の教育として期待した効果は望めません。戸田市では、ICT という手段が目的化しないように気をつけてきました。ICT をどのように活用して目標を達成できるかという視点が必要で、そのためのサポートをマイクロソフトや参加した企業の皆さんは実現してくれました。これからもそうした産官の協力を期待したいと考えています」と水沼氏は、ICT 活用の考えを示しました。

戸田市のルーブリックチャレンジは、そのスキル段階を徐々に上げて、さらに続いていきます。まずは教師側がより高いレベルに達成することで、児童たちもますます主体的で対話的な学びを進めるようになり、互いが協働的なプラットフォームを使って、世界の誰もが想像もしなかったレベルの授業が実現する日が来るかもしれません。

本お客様事例は、インターネット上でも参照できます。https://customers.microsoft.com/ja-jp/本お客様事例に記載された情報は制作当時 (2019 年 4 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。本お客様事例は情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。■インターネット ホームページ https://www.microsoft.com/ja-jp/■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755(9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く )※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。*記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。*製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。