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すべての面で全力を注いだ作品だから、やっと完成した作品として手にできるのはとても嬉しいし ファンのみんなが良い反応をくれてくれるのも本当に素晴らしいと思う やっと世界リリースができて、超ハッピーだよ Joel Birch (Vo) インタビュアー:MAY-E Translator:Yuga -今、オーストラリアのロック・シーンは世界的な注目を集めていますが、あなた方の地 元であるギンピーとはどんなところですか?ヘヴィ・ロックが盛んな土地でしょうか? 僕は、実はそこの出身じゃなくて、そこから1時間ほど南の小さなパルムウッズという村 出身なんだ。10年以上もそこに住んでないから、今どうなっているかとか分からないけ ど、僕が住んでいたときはロックのシーンに関しては全く存在していなかった。小さな シーンはそんなに遠くない海岸沿いにあったけどね。そこでハードコアやパンク・バンド のライヴに行き始めたんだ。 -結成は2003年にまで遡りますが、どんな音楽に影響を受けてバンドを始めたのですか? ALEXISONFIRE、ATREYU、EVERGREEN TERRACE、HOPESFALLなどの初 期のヘヴィなバンドからの影響かな。 -これまでにASKING ALEXANDRIAやMISERY SIGNALSらとツアーを行ってい ますが、彼らとのツアーはいかがでしたか? すごく良かったよ。ツアーで新しい人々に会えるっていつも楽しいことだし、その両方の バンドとも運が良いことに長いこととても良い関係を築いて来ているよ。 -3rdアルバムとなる今作『Chasing Ghosts』でオーストラリア・アルバム・チャート 1位という快挙を成し遂げましたね。地元のファンからもポジティヴなリアクションが たくさん届いていていると思いますし、メンバー皆さんも大きな手応えを感じていると 思いますが、いかがですか? そうだな、まず僕はこのレコードがとても好きだ。それは素晴らしいことだと思う。それ 以外には、みんなで作ったこの作品をとても誇りに思っているよ。すべての面で全力を 注いだ作品だから、やっと完成した作品として手にできるのはとても嬉しいし、ファンの みんなが良い反応をくれてくれるのも本当に素晴らしいと思う。 -アメリカ、イギリス、そして日本でも『Chasing Ghosts』のリリースが決定するなど、 着実にステップ・アップしていますね。今の率直な気持ちを教えてください。 やっと世界リリースができて、超ハッピーだよ。 -順調と思える活動の裏で、メンバーの脱退がありましたね。ギタリストのImran Siddiqiは何故脱退してしまったのでしょうか? Imranは正式なメンバーじゃなかったんだ。彼は代理で、実際上手く行かなかったんだよ。 -現在のバンドの雰囲気はいかがですか? 長いことずっと変わらないよ。何も変わってない。コアのメンバーはこの6年間同じだか ら、あんまり違いないね、さっき言ったように。 -「R.I.P Bon」は、ひょっとして交通事故により17歳で他界してしまった友人につい て歌われた曲でしょうか? いや。これはフィクションだよ。これは、誰かを自殺で亡くした人々が共感するための インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>> GEKIROCK.COM 曲なんだ。あとは、自殺とはただ電気を消すという行為ではなく、結果的に傷つく人々 が後に残されてしまうということを理解しようと、自殺について熟考している人たちの ための曲なんだよ。 -バンド名からも、友人の死がバンドにとってどれほど大きなことだったのかが伝わっ てきます。そして、今作『Chasing Ghosts』も“死”がひとつのテーマであるように思 うのですが、いかがでしょうか。今作には、どんなメッセージが込められているのでしょ うか? Snowyについては、僕たちの曲の中で書いたことは一度もないよ。僕は彼のことを一 切知りもしないからね。バンドは彼が死んだ後に結成したけど、彼の死は僕が加入する ずっと前の話だからさ。 -エモーショナルなメロディが、このアルバムの軸となっていますね。このメロディの美 しさが、シーンの中で一線を画するTHE AMITY AFFLICTIONの強みのひとつであ ると思いますが、メロディはあなた方にとって重要なファクターですか? もちろんだよ。Ahren Stringerはすごくユニークな声を持っているだけではなく、良 いメロディやフックを書く素晴らしいコツを持っていてね。 -今後もキーボーディストを正式にバンドに迎えることはしないのですか? 2度とないね。 -プロデューサーにMichael "Elvis" Basketteを迎えていますね。彼はSTORY OF THE YEARやINCUBUSなどを手掛けてきた人物ですが、彼をプロデューサーに迎え た理由を教えてください。また、彼の仕事ぶりはいかがでしたか? 彼は僕らのレーベルであるロードランナー・レコーズから薦められたんだ。それが彼の ことを知った理由だよ。彼との仕事は、まあいい経験だった。プロデューサーから外部 の意見をもらうのはいつもいいことだと思う。でもバンドとしては、外の人間に僕たちの 曲をむちゃくちゃにされないようにしているんだ。テンポの変更やチューニングについ てはすごく手助けしてくれたけど、その他は、曲は全く変わってないよ。 -日本のロック・ファンにメッセージをお願いします。 Party on! PARKWAY DRIVE、CLOUSER IN MOSCOWなど多くの人気バンドを産み出しているオーストラリアのロック・シーンで、2003年から活動をしてい るスクリーモ・バンド、THE AMITY AFFLICTIONが、いよいよ日本デビューを飾る。3rdアルバムとなる今作『Chasing Ghosts』は、本国のアルバ ム・チャートの1位を獲得するという快挙を成し遂げた、文字通りの傑作アルバムだ。最先端のヘヴィ・サウンドにのる圧倒的なメロディが印象的なTHE AMITY AFFLICTIONのサウンドは、アメリカナイズされすぎない、オーストラリアのバンドならではの空気感を持ち合わせている。 近年、賑わいをみせているオーストラリアのインディーズ・ロック・ シーン。遂にハードコア出身のバンドが全豪アルバム・チャートの 1位を獲得したのだから、実に頼もしい話である。メタルコアをベース に、モダンなサウンド・プロダクションを用いた重厚なサウンドと、 スクリームもあるがメロディを前面に押し出しているヴォーカルが 持ち味の、オーストラリアはギンピー出身の4人組が放つ通算3作目。 オーストラリアのバンドならではの空気感を持ち合わせており、一介 のメタルコア・バンドよりずっとエモく、何よりヴォーカル・メロ ディが抜群に良い。“最新系のエモコア”なんて呼びたくなるよう な作風だ。 MAY-E THE AMITY AFFLICTION Chasing Ghosts 2012.12.5 ON SALE!! LABEL : WARNER MUSIC / ROADRUNNER GENRE : SCREEMO,, METALCORE FOR FANS OF : ASKING ALEXANDRIA, HOPESFALL, ALEXISONFIRE

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すべての面で全力を注いだ作品だから、やっと完成した作品として手にできるのはとても嬉しいしファンのみんなが良い反応をくれてくれるのも本当に素晴らしいと思う

やっと世界リリースができて、超ハッピーだよ

Joel Birch (Vo) インタビュアー:MAY-E Translator:Yuga

-今、オーストラリアのロック・シーンは世界的な注目を集めていますが、あなた方の地元であるギンピーとはどんなところですか?ヘヴィ・ロックが盛んな土地でしょうか?

僕は、実はそこの出身じゃなくて、そこから1時間ほど南の小さなパルムウッズという村出身なんだ。10年以上もそこに住んでないから、今どうなっているかとか分からないけど、僕が住んでいたときはロックのシーンに関しては全く存在していなかった。小さなシーンはそんなに遠くない海岸沿いにあったけどね。そこでハードコアやパンク・バンドのライヴに行き始めたんだ。 -結成は2003年にまで遡りますが、どんな音楽に影響を受けてバンドを始めたのですか?

ALEXISONFIRE、ATREYU、EVERGREEN TERRACE、HOPESFALLなどの初期のヘヴィなバンドからの影響かな。 -これまでにASKING ALEXANDRIAやMISERY SIGNALSらとツアーを行っていますが、彼らとのツアーはいかがでしたか?

すごく良かったよ。ツアーで新しい人々に会えるっていつも楽しいことだし、その両方のバンドとも運が良いことに長いこととても良い関係を築いて来ているよ。 -3rdアルバムとなる今作『Chasing Ghosts』でオーストラリア・アルバム・チャート1位という快挙を成し遂げましたね。地元のファンからもポジティヴなリアクションがたくさん届いていていると思いますし、メンバー皆さんも大きな手応えを感じていると思いますが、いかがですか?

そうだな、まず僕はこのレコードがとても好きだ。それは素晴らしいことだと思う。それ以外には、みんなで作ったこの作品をとても誇りに思っているよ。すべての面で全力を注いだ作品だから、やっと完成した作品として手にできるのはとても嬉しいし、ファンのみんなが良い反応をくれてくれるのも本当に素晴らしいと思う。 -アメリカ、イギリス、そして日本でも『Chasing Ghosts』のリリースが決定するなど、着実にステップ・アップしていますね。今の率直な気持ちを教えてください。

やっと世界リリースができて、超ハッピーだよ。 -順調と思える活動の裏で、メンバーの脱退がありましたね。ギタリストのImran Siddiqiは何故脱退してしまったのでしょうか?

Imranは正式なメンバーじゃなかったんだ。彼は代理で、実際上手く行かなかったんだよ。 -現在のバンドの雰囲気はいかがですか?

長いことずっと変わらないよ。何も変わってない。コアのメンバーはこの6年間同じだから、あんまり違いないね、さっき言ったように。 -「R.I.P Bon」は、ひょっとして交通事故により17歳で他界してしまった友人について歌われた曲でしょうか?

いや。これはフィクションだよ。これは、誰かを自殺で亡くした人々が共感するための

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

曲なんだ。あとは、自殺とはただ電気を消すという行為ではなく、結果的に傷つく人々が後に残されてしまうということを理解しようと、自殺について熟考している人たちのための曲なんだよ。 -バンド名からも、友人の死がバンドにとってどれほど大きなことだったのかが伝わってきます。そして、今作『Chasing Ghosts』も“死”がひとつのテーマであるように思うのですが、いかがでしょうか。今作には、どんなメッセージが込められているのでしょうか?

Snowyについては、僕たちの曲の中で書いたことは一度もないよ。僕は彼のことを一切知りもしないからね。バンドは彼が死んだ後に結成したけど、彼の死は僕が加入するずっと前の話だからさ。

-エモーショナルなメロディが、このアルバムの軸となっていますね。このメロディの美しさが、シーンの中で一線を画するTHE AMITY AFFLICTIONの強みのひとつであると思いますが、メロディはあなた方にとって重要なファクターですか?

もちろんだよ。Ahren Stringerはすごくユニークな声を持っているだけではなく、良いメロディやフックを書く素晴らしいコツを持っていてね。

-今後もキーボーディストを正式にバンドに迎えることはしないのですか?

2度とないね。

-プロデューサーにMichael "Elvis" Basketteを迎えていますね。彼はSTORY OF THE YEARやINCUBUSなどを手掛けてきた人物ですが、彼をプロデューサーに迎えた理由を教えてください。また、彼の仕事ぶりはいかがでしたか?

彼は僕らのレーベルであるロードランナー・レコーズから薦められたんだ。それが彼のことを知った理由だよ。彼との仕事は、まあいい経験だった。プロデューサーから外部の意見をもらうのはいつもいいことだと思う。でもバンドとしては、外の人間に僕たちの曲をむちゃくちゃにされないようにしているんだ。テンポの変更やチューニングについてはすごく手助けしてくれたけど、その他は、曲は全く変わってないよ。 -日本のロック・ファンにメッセージをお願いします。

Party on!

PARKWAY DRIVE、CLOUSER IN MOSCOWなど多くの人気バンドを産み出しているオーストラリアのロック・シーンで、2003年から活動をしているスクリーモ・バンド、THE AMITY AFFLICTIONが、いよいよ日本デビューを飾る。3rdアルバムとなる今作『Chasing Ghosts』は、本国のアルバム・チャートの1位を獲得するという快挙を成し遂げた、文字通りの傑作アルバムだ。最先端のヘヴィ・サウンドにのる圧倒的なメロディが印象的なTHE AMITY AFFLICTIONのサウンドは、アメリカナイズされすぎない、オーストラリアのバンドならではの空気感を持ち合わせている。

近年、賑わいをみせているオーストラリアのインディーズ・ロック・シーン。遂にハードコア出身のバンドが全豪アルバム・チャートの1位を獲得したのだから、実に頼もしい話である。メタルコアをベースに、モダンなサウンド・プロダクションを用いた重厚なサウンドと、スクリームもあるがメロディを前面に押し出しているヴォーカルが持ち味の、オーストラリアはギンピー出身の4人組が放つ通算3作目。オーストラリアのバンドならではの空気感を持ち合わせており、一介のメタルコア・バンドよりずっとエモく、何よりヴォーカル・メロディが抜群に良い。“最新系のエモコア”なんて呼びたくなるような作風だ。 MAY-E

THE AMITY AFFLICTIONChasing Ghosts2012.12.5 ON SALE!!

LABEL : WARNER MUSIC / ROADRUNNERGENRE : SCREEMO,, METALCOREFOR FANS OF : ASKING ALEXANDRIA,HOPESFALL, ALEXISONFIRE