tintri vmstore を仮挹デスクトップの サービス匼盤に … vmstore...
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Tintri VMstore を仮想デスクトップの
サービス基盤に利⽤するための
ベストプラクティスガイド
〜NTTネオメイト AQStage での活⽤例〜
ホワイトペーパー
エヌ・ティ・ティ ネオメイトは、仮想デスクトップサービス(DaaS)のサービス基盤とし
て Tintri VMstore を導入しています。新しいディスク I/O 性能予約サービスを実現するク
ラウドサービス基盤を構築し、2015 年よりサービスを提供開始しました。このホワイトペ
ーパーでは、当クラウドでの基盤の事例をサービス企業様から解説していただき、ティント
リ仮想化専⽤ストレージにしかできない QoS の自動化やパフォーマンス保証などの機能が
パブリック クラウドでどのように効果を発揮しているかを具体的に紹介します。
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NTT⻄⽇本グループのエヌ・ティ・ティ ネオ
メイト(以下、NTTネオメイト)は、デスクトッ
プ仮想化サービス「AQStage(アクステージ) 仮想
デスクトップ」のビジネス拡大を支える新しい
サービス基盤「Tintri VMstore」を導入した。仮想
デスクトップの豊富な経験を活⽤したクラウド
サービスを展開するNTTネオメイトが、既存
のストレージではなく Tintri VMstore を採⽤した
理由は何か。仮想デスクトップ毎にディスク性
能を予約できるサービスの誕生にも Tintri VMstore が大きく寄与しているという。
仮想デスクトップのサービス基盤におけるストレージの課題とその解決のポイントについて、ま
た画期的なサービスについて、同社の IT ビジネス本部 プラットフォームサービス推進部 ビジ
ネスクラウド部門 事業総括担当 前野秀彰氏にお話を伺った。
運⽤経験から⾒えてきたストレージの 3つの課題
NTT⻄⽇本グループの ICT インフラを担うNTTネオメイトは、グループで培った⾼度な技術
⼒とノウハウをベースに ICT サービスを提供する AQStage ブランドを展開している。中でも主⼒
事業のひとつがデスクトップ仮想化サービス、AQStage 仮想デスクトップだ。
AQStage 仮想デスクトップは当初、ネオメイト内で導入し技術⼒やノウハウの蓄積が⾏われてい
た。情報漏えい対策、事業継続性、ワークスタイル変⾰などを目的とし、2011 年に 10,000 台か
らサービスをスタート。増設を重ね、2012 年に 35,000 台まで拡大することをきっかけに、優れ
た管理性と安定したデスクトップ性能をクラウドサービスとして提供するため、デスクトップ仮
想化ソフトウェアを「VMware Horizon」にリプレースした。
エヌ・ティ・ティ ネオメイト
IT ビジネス本部 プラットフォームサービス推進部
ビジネスクラウド部門 事業総括担当
前野 秀彰氏
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大規模に仮想デスクトップを運⽤していく中、デスクトップ仮想化ソフトウェアとともにストレ
ージの重要性を痛感したという。前野氏は自らの運⽤経験から、ストレージに関する 3 つの課題
を挙げた。
1.突発的な I/O増加による性能の劣化
サイジングの想定をはるかに上回る I/O が発生し、ストレージのレイテンシーが 175ms ま
で上昇。仮想デスクトップを快適に利⽤できるのは 10ms 以下と言われており、ほとんどの
ユーザーが利⽤できなくなった。性能劣化の原因は Google Chrome のアップデートトラフィ
ックで、マスターOS の運⽤はユーザー組織が⾏っていたため、同社では把握することがで
きなかったという。
「どんなに念入りにサイジングしても、想定外の事態は発生する可能性は常にあります。
想定外の事態に対し、どうやって品質を担保するのかは非常に重要です」と前野氏は強調
する。
2.仮想デスクトップは遅くない。でも仮想デスクトップは遅い
ユーザーから仮想デスクトップの遅延に関するクレームが相次いだことから、ストレージ、
CPU、ネットワークなど各コンポーネントのパフォーマンスについて時間をかけてチェック
したが、結局問題はなかった。原因は、ネットワーク構成の変更によるファイルサーバー
との CIFS 通信の遅延だった。
前野氏は、特定 VM に関する各コンポーネントの性能を、End-to-End で可視化することが大
切だという。「障害対応は時間との勝負でもあります。各コンポーネントの性能状況が⼀
目でわかれば要因特定のための時間を効率的に使え、迅速な対応が可能です」
3.仮想デスクトップの復旧オペレーションが必要
仮想デスクトップ 35,000 台を運⽤していると、年間を通じて何かしらの障害が発生する。
障害によりユーザーデータが消失した場合、ストレージ上のバックアップから復旧させる
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ことが必要となる。ストレージから特定の VM のデータをいかに速く復元できるかが、サ
ービスの品質に直結する。
「特定の VM をバックアップから迅速にリストアできるストレージを選定することが重要
です。LUN 単位でのリストアでは、その中に入っている仮想デスクトップをひとつだけ復
旧しようとすると多くの時間と手間を要します」と前野氏は指摘する。
仮想デスクトップのサービス基盤には VM を前提としたストレージ
が必要
上記の課題から、仮想デスクトップのサービス基盤においてストレージに求める 3 つの要件につ
いて、前野氏は言及する。
1. ストレージは VMを認識し処理できること
仮想マシンを認識してはじめて仮想マシン毎の性能状況を把握でき、特定の仮想マシン単
位でリストアすることが可能になる。ストレージが LUN やボリュームしか認識できないと、
仮想デスクトップの運⽤において使い勝手の面で課題があり、業務負荷が増大するのだと
いう。
2. VM の性能に影響を与えている要因をストレージ以外についても把握できる
こと
なぜこの要件をストレージに求めるのか。仮想デスクトップの性能低下ではストレージを
要因とするケースが多いため、運⽤管理者はストレージのパフォーマンスを注意する必要
がある。ストレージと合わせてサーバーやネットワークなどの性能も把握できれば、効率
的な運⽤が⾏える。
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3. 想定外の事態をコントロールできること
サイジングの前提を超えることはある。しかし、VM の挙動をコントロールできれば、想定
外の事態が起きたときに最小限の影響で抑えることが可能だ。
仮想デスクトップは仮想化なくしてはシステムが成り⽴たない。仮想デスクトップのサービス基
盤として、VM を前提とした新しいストレージが求められていると前野氏は話す。大規模に仮想
デスクトップを運⽤する中で⾒えてきたストレージに関する知⾒は、グループ外向けのデスクト
ップ仮想化サービスの基盤構築で活かされているという。
2015 年 10 月、クラウド型仮想デスクトップサービス AQStage 仮想デスクトップのスタンダー
ド新プランがスタートした。新プランのサービス基盤に採⽤されたのは、既存のストレージでは
なく Tintri VMstore だった。
Tintri VMstoreだから実現できたディスク性能予約機能
同社はNTT⻄⽇本グループ向けのデスクトップ仮想化サービスの提供で培った技術やノウハ
ウをベースに、2013 年からグループ外のお客様にもサービスの提供を⾏っており、2015 年の時
点で同グループも含めユーザーの規模は約 50,000 台に及んでいた。
今後のビジネス拡大を視野に「AQStage 仮想デスクトップサービス」のスタンダード新プランを
支えるサービス基盤を新たに構築することになった。また小規模でも導入しやすい価格を実現す
るために、基盤部分を共有化したうえで VMware Horizon のフル機能を提供していくという方針
も決まった。
基盤部分を共有化したうえで VMware Horizonのフル機能を提供
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マルチテナント基盤では、リソースを共⽤するため⼀部のユーザーの操作により他のユーザーの
動作が遅くなるといった、⼀時的なパフォーマンス低下が懸念される。パフォーマンスへの影響
を抑えるために、基盤の中で最も重要なストレージをどのように選定していくか。これまでの運
⽤経験に基づき、最適であろう選択を⾏ったという。
「グループ内向けのデスクトップ仮想化サービスを運⽤していく中で気づいた、ストレージに求
める 3 つ要件は、サービスプロバイダーとしてグループ外のお客様に品質の⾼いサービスを提供
していくうえでも欠かせません。3 つの要件すべてに対し、⾼い次元で応えることができたのは
Tintri VMstore だけでした」
運⽤経験から得た 3つのストレージ要件に応えることができたのは Tintri VMstoreだけ
同社がストレージに求める 3 つの要件に対し、Tintri VMstore がどのように応えたのか、前
野氏は次のように話す。
1.ストレージは VMを認識し処理できること
Tintri VMstore は仮想化環境専⽤ストレージだけあって、Lun やボリューム単位ではなく仮想マシ
ン単位で管理することができる。サービスプロバイダーとしては、お客様からの特定デスクトッ
プの性能に関する問い合わせに、迅速に対応できることは大きなメリット。またスナップショッ
トやレプリケーションも VM 単位で⾏えるため、「このデスクトップだけレプリケーションして
ほしい」といった要望にも柔軟な対応が可能だ。
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2.VMの性能に影響を与えている要因をストレージ以外についても把握できるこ
と
End-to-End でモニタリングするツールを導入しなくても、Tintri VMstore の管理画面で各コンポー
ネントにおいてどこでどの程度遅延が発生しているのかが⼀目瞭然。万が⼀、お客様がデスクト
ップに遅延を感じることがあれば、コストをかけずに迅速な状況把握とレポートが⾏える。また
デスクトップ毎の利⽤状況(負荷状況)のレポーティングも可能だ。
ストレージを含む各コンポーネントの性能状況が一目瞭然
3.想定外の事態をコントロールできること
Tintri VMstore は仮想マシン単位で管理できることから、ストレージ自⾝が仮想マシン毎の稼働
状況に合わせた性能チューニングを自動的に実施。ある仮想マシンのストレージ I/O が急激に増
えても、他の仮想マシンに影響を与えることなくストレージの再配分が⾏われるため、チューニ
ングいらずで常に安定したパフォーマンスを実現できる。
想定外の事態に対し、サービスの観点では品質の保証も必要となる。「Tintri VMstore は仮想マ
シン単位で IOPS の上限値と下限値を設定することができます。サービス品質維持の観点では、
IOPS の下限値を設定できることが非常に重要です。この機能を活⽤することで、特定デスクト
ップの突発的な負荷増大にも常に最低 20IOPS を確保できるディスク性能予約機能を標準で提供
することが可能になりました。20IOPS は当社のオフィスワーカーの平均値が 10IOPS から 15IOPS
であることに基づき設定しており、想定外の事態が起きても通常通りに業務が⾏えると考えてい
ます」(前野氏)
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Tintri VMstoreにより 20IOPSのディスク性能予約を標準機能として提供
仮想デスクトップ毎にディスク性能を予約できるサービスは Tintri VMstore なくしては実現でき
なかったと前野氏は話す。⾼負荷のアプリケーションを利⽤するユーザーや経営者など VIP ユー
ザーには 30IOPS、40IOPS の追加(有償)も可能だ。
Tintri VMstore の採⽤を決断するうえで、ティントリジャパンのサポート体制もポイントになっ
たという。「提案時から導入に⾄るまで、ティントリジャパンの技術スタッフが何度も⾜を運ん
でくださいました。私たちの疑問に対して丁寧に答えていただき、とても心強かったです」(前
野氏)
構築も非常に簡単、電源を⼊れたら必要な設定を⾏うだけ
2015 年 6 月に構築を開始、同年 10 月に新サービスがスタートした。構築も非常に簡単にできた
と前野氏は話す。「従来、ディスクをどう切り出すかなど様々な要素を考えて設計することが必
要でしたが、Tintri VMstore はひとつのアプライアンスとして決められた構成になっており、電
源を入れたら必要な設定を⾏うだけです」。仮想デスクトップの展開において、仮想デスクトッ
プをひとつのマスターOS から数百台つくっていく作業に要する時間も 1/2 に短縮できたという。
さらに、ディスク性能予約機能も好評だ。「多くのお客様がディスク性能予約機能をとても⾼く
評価してくださっています。Tintri VMstore の導入によりマルチテナントの良さを活かしつつ、
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リスクを最小化することに加え、サービス品質を保証するといった付加価値の提供も実現できま
した」と前野氏は話す。
お客様が利⽤する際のレイテンシーも常時 1ms 以下を目指すという。「仮想デスクトップは非
常にキャッシュが効きやすいシステムですから、フラッシュ ストレージ上のデータ重複排除や
圧縮によりフラッシュ ヒット率 99%以上を実現することで、常時 1ms 以下を維持していきます」
(前野氏)
仮想デスクトップでは、始業時などアクセスの集中によりレスポンスが低下するログオンストー
ムも課題となる。ログオンストームではリードの読み込み負荷が大きくなることが原因となるた
め、キャッシュを効かせることで解決できる。Tintri VMstore のデータ重複排除や圧縮機能、
VMware 側でサーバーのメモリを使ってキャッシュを効かせる VMware Horizon のストレージア
クセラレータを活⽤することにより、ログオンストームを回避しているという。
スタンダード新プランでは安定したパフォーマンスのもと、スモールスタートや既存 IT 環境を
そのまま活⽤できることに加え、NTT⻄⽇本グループならではのネットワーク環境のトータル
サポートもアドバンテージとなる。また、VMware Horizon を全面採⽤しているため、仮想デス
クトップサービスとしては非常に⾼機能・⾼品質である点も特⻑だ。使い慣れた業務アプリケー
ションを端末に依存せずに利⽤できるため、お客様の様々なワークスタイルの実現に貢献する。
また、お客様にマッチした仮想デスクトップ方式を選択することも可能だ。リンククローン方式
を選択することのできる数少ない仮想デスクトップサービスであるため、デスクトップ環境の⼀
元管理を実現し、最新のパッチを全台へ迅速に適⽤するなど、ガバナンスの強化も図れる。企業
のセキュリティリスクが⾼まっている現在、有効な対策のひとつである。
さらに PoC(トライアル実証)サービスにより、検証環境で本格導入前の不安や課題を解決でき
る。他にも同社が培ってきた、仮想デスクトップ特有の運⽤方法やノウハウの提供が受けられる
ことも魅⼒だ。
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「これからもお客様のビジネスシーンで、セキュリティ強化と利便性向上といった、相反するニ
ーズを満たすことのできるワークスタイル変⾰サービスの拡充を図っていきます。仮想デスクト
ップは、それを実現するための中心的なサービスとなります」と前野氏は話す。
Tintri VMstore の導入は増設に要する時間とコストの削減にもつながるという。「従来 2 カ月を
要した増設の設計も Tintri VMstore では不要です。サイジングを考える必要がなくなり、増設に
要する期間を大幅に短縮でき、加えて急速な事業拡大にも柔軟に対応することが可能です。今後、
データセンターのロケーションを増やしていくビジョンもあります。その際、今回の実績のもと
Tintri VMstore をベースとする基盤の横展開も検討していくことになります」
最後に、仮想デスクトップのサービス基盤としてストレージを導入する際のポイントについて、
前野氏はこう締めくくる。「仮想デスクトップのような“仮想化ありき”でストレージを導入する
場合は、VM を適切に把握しコントロールできることが重要です。VM を適切に把握することで、
お客様に確実なベネフィットの提供が可能となります。AQStage 仮想デスクトップのサービス基
盤に Tintri VMstore を採⽤した理由も、VM 単位での管理のもと常に安定したパフォーマンスを
実現し、お客様に対して快適な使い勝手とともに信頼と安心を提供できるからです」
AQStage 仮想デスクトップの事業拡大とともに、NTTネオメイトとお客様との信頼関係を支え
る Tintri VMstore の重要性もますます⾼まっていく。
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エヌ・ティ・ティ ネオメイト
■業種
NTT⻄⽇本グループの情報流通基幹ネットワークのメンテナンス、オペレーション
■事業概要
NTT⻄⽇本グループの情報流通基幹ネットワークのメンテナンス、オペレーション/自治体、
企業等ネットワークの 24 時間 365 ⽇メンテナンス、オペレーション/IT 環境に関わる企画、開発、
販売、カスタマーサポート/ソフトウェアの開発、販売、保守及びコンサルティング/電気通信に
関する事業/電気通信、コンピューター等の各種研修の企画、実施等。
■主な課題
• サイジングの前提を超える想定外の事態が発生しても性能を担保したい。
• 特定仮想マシンに関する各コンポーネント(サーバー、ネットワーク、ストレージ)のレイテン
シーを End-to-End で把握したい。
■ビジネス上のメリット
• 仮想マシンごとに I/O リソースを管理し、自動 QoS により最適な I/O リソースを自動的に割り当
てることで、特定デスクトップの負荷増大による影響を回避。また仮想マシン単位でパフォーマ
ンス保証の設定が⾏えることから、ディスク性能予約を標準機能で提供。
• 仮想マシン単位でボトルネックの箇所を容易に特定できるため状況把握と対処の迅速化を実現。
■仮想環境
VMware Horizon
■適⽤システム概要
デスクトップ仮想化サービス(DaaS)
■ティントリジャパンのソリューション
• Tintri VMstore T850
• 論理実効容量:66TB
■主な⽤途
NTTネオメイトのデスクトップ仮想化サービス(DaaS)におけるマルチテナント共通基盤を支
えるストレージ
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ティントリ、Tintri VMstore、ティントリのロゴおよび FlashFirst は、Tintri, Inc. の商標または登録商標です。その他
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