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User’s Manual GREENシリーズ 通信機能説明書 IM 05G01B02-01 IM 05G01B02-01 7版

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Page 1: User’s GREENシリーズ Manual 通信機能説明書 · IM0 5G01B02-01 ii 7th Edition : 2006.05.31-00 UT551単ループ制御ユーザーズマニュアル (IM 05D01C04-01~06)

User’sManual

GREENシリーズ通信機能説明書

IM 05G01B02-01

IM 05G01B02-017版

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<目次> <索引> <改訂情報> i

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00Media No. IM 5G01B02-01 7th Edition : May 2006 (YK)All Rights Reserved. Copyright © 2000, Yokogawa Electric Corporation

はじめに本書は,GREENシリーズ調節計の通信に必要な内部レジスタ情報を記載しています。

● GREENシリーズ調節計は,下記の内部レジスタを使用します。<1>Dレジスタ<2>Bレジスタ<UP750,UP550のみ><3>Iリレー上位機器とは,上記の内部レジスタを介して通信を行います。予備知識として接続される上位機器の通信仕様や通信ハードウェア,使用される通信プログラム言語などを理解しておく必要があります。※上位機器:パソコン,PLC(シーケンサ),タッチパネル

■対象とする読者本書の内容は,GREENシリーズ調節計の機能を理解できる計装制御エンジニアおよび計装制御機器の保守担当者を対象にしています。

■関連する資料GREENシリーズ調節計の通信機能に関連する資料は次のとおりです。必要に応じて参照してください。UT351-□A,UT551のEthernet通信機能については,「Ethernet通信機能説明書(IM 05G01B52-01)」をご覧ください。( )内は,ドキュメントナンバーです。

●UT350/UT320ユーザーズマニュアル (IM 05D01D02-01~03) UT350/UT320の基本的な操作を説明しています。 [UT350/UT320製品に添付]

●UT351/UT321ユーザーズマニュアル (IM 05D01D12-01~04) UT351/UT321の基本的な操作を説明しています。 [UT351/UT321製品に添付]

●UT351-□Aユーザーズマニュアル (IM 05D01D03-01~04) UT351-□Aの基本的な操作を説明しています。 [UT351-□A製品に添付]

●UT450/UT420ユーザーズマニュアル (IM 05D01C12-01~04) UT450/UT420の基本的な操作を説明しています。 [UT450/UT420製品に添付]

●UT550/UT520単ループ制御ユーザーズマニュアル (IM 05D01C02-01~05) UT550/UT520の基本的な操作を説明しています。 [UT550/UT520製品に添付]

●UT551 (Ethernet通信付き) 単ループ制御ユーザーズマニュアル(IM 05D01C03-01~06) UT551の基本的な操作を説明しています。 [UT551 (Ethernet通信付き) 製品に添付]

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<目次> <索引> <改訂情報>

IM0 5G01B02-01

ii

7th Edition : 2006.05.31-00

●UT551単ループ制御ユーザーズマニュアル (IM 05D01C04-01~06) UT551の基本的な操作を説明しています。 [UT551製品に添付]

●UT750単ループ制御ユーザーズマニュアル (IM 05D01B02-01~05) UT750の基本的な操作を説明しています。 [UT750製品に添付]

●UP350ユーザーズマニュアル (IM 05E01D02-01~04) UP350の基本的な操作を説明しています。 [UP350製品に添付]

●UP351ユーザーズマニュアル (IM 05E01D12-01~05) UP351の基本的な操作を説明しています。 [UP351製品に添付]

●UP550単ループ制御ユーザーズマニュアル (IM 05E01C02-01~07) UP550の基本的な操作を説明しています。 [UP550製品に添付]

●UP750単ループ制御ユーザーズマニュアル (IM 05E01B02-01~07) UP750の基本的な操作を説明しています。 [UP750製品に添付]

●UM350/UM330ユーザーズマニュアル (IM 05F01D02-01~03) UM350/UM330の基本的な操作を説明しています。 [UM350/UM330製品に添付]

●UM351/UM331ユーザーズマニュアル (IM 05F01D12-01~04) UM351/UM331の基本的な操作を説明しています。 [UM351/UM331製品に添付]

●GREENシリーズユーザーズマニュアル応用編 (IM 05J01B02-01) GREENシリーズの機能を詳細に解説しています。

●GREENシリーズ通信機能説明書<本書> (IM 05G01B02-01) GREENシリーズの通信機能や通信プロトコルについて解説しています。

●GREENシリーズ通信リファレンス (IM 05G01B02-02) GREENシリーズの通信に必要な内部レジスタ情報について解説しています。

●LL100パラメータ設定ツール ユーザーズマニュアル (IM 05G01B12-01) UM350/UM330/UM351/UM331を除く計器のパラメータをパソコンで設定する場合に使用する説明書です。

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<目次> <索引> <改訂情報> iii

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

●LL200カスタム演算作成ツール ユーザーズマニュアル (IM 05G01B22-01) UT750/UP750のカスタム演算をパソコンで設定する場合に使用する説明書です。 LL100パラメータ設定機能が含まれています。

●LL200カスタム演算作成ツール UT750用リファレンス (IM 05G01B22-02) UT750のカスタム演算機能を作成するのときに必要な解説書です。 どのような機能があるのか,また機能が判らないときに参照します。

●LL200カスタム演算作成ツール UP750用リファレンス (IM 05G01B22-03) UP750のカスタム演算機能を作成するのときに必要な解説書です。 どのような機能があるのか,また機能が判らないときに参照します。

●Ethernet通信説明書 (IM 05G01B52-01) Ethernet通信に必要な情報について解説しています。

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<目次> <索引> <改訂情報>

IM0 5G01B02-01

iv

7th Edition : 2006.05.31-00

このマニュアルで使用している記号

●シンボルマーク

注 意�機能および操作を知る上で注意すべきことを記述してあります。

●図,表中におけるシンボルマーク

【注意】:機能を知る上で注意すべきことがらを記述してあります。

【補足】:説明を補足するためのことがらを記述してあります。

【参照】:参照すべき項目などを記述してあります。

■製品の表示について(1) 本書に記載されているイラスト・挿し絵は,説明の都合上,強調や簡略化または一部を省略していることがあります。

(2) 本書の表示図は,機能理解および監視操作に支障を与えない範囲で,実際の画面表示と表示位置や文字(大/小文字など)が異なる場合があります。

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<目次> <索引> <改訂情報> v

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

安全に使用するための注意事項

■本書 に対する注意(1) 本書は,最終ユーザーまでお届けいただきますようお願いいたします。また,本書は大切に保管していただきますようお願いいたします。

(2) 本製品の操作は,本書をよく読んで理解したのちに行ってください。(3) 本書は,本製品に含まれる機能詳細を説明するものであり,お客様の特定目的に適合することを保証するものではありません。

(4) 本書の内容の一部または全部を無断で転載,複製することは固くお断りいたします。(5) 本書の内容については,将来予告なしに変更することがあります。(6) 本書の内容については万全を期して作成しておりますが,もしご不審な点や誤り,記載もれなどお気付きのことがありましたら,お買い求めの販売店または当社営業までご連絡ください。

■本製品の保護・安全および改造に関する注意本製品および本製品で制御するシステムの保護・安全のため,本書の安全に関する指示事項にしたがって本製品をご使用ください。なお,これらの指示事項に反する扱いをされた場合,当社は安全性を保証いたしません。

■本製品の免責について(1)本製品の使用によりお客様または第三者が損害を被った場合,あるいは当社の予測できない本製品の欠陥などのため,お客様または第三者が被った損害およびいかなる間接的損害に対しても当社は責任を負いかねますのでご了承ください。

(2)本製品の部品や消耗品を交換する場合は,必ず当社の指定品を使用してください。(3)本製品を改造することは固くお断りいたします。(4)本製品は,特定された1台のコンピュータでご使用ください。別のコンピュータに対してご使用になる場合は,別途ご購入ください。

(5)本製品をバックアップの目的以外でコピーすることは,固くお断りいたします。(6)本製品の収められているフロッピーディスク(オリジナルメディア)は,大切に保管してください。

(7)本製品の逆コンパイル,逆アセンブルなど(リバースエンジニアリング)を行うことは,固くお断りします。

(8)本製品は,当社の事前の承認なしにその全部または一部を譲渡,交換,転貸などによって第三者に使用させることは,固くお断りいたします。

■商標Ethernetは,米国XEROX Corporationの登録商標です。

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IM 05G01B02-01

<はじめに> <索引> <改訂情報>

7th Edition : 2006.05.31-00

目次-i

GREENシリーズ通信機能説明書

IM 05G01B02-01 7版

目 次はじめに ........................................................................................................... i

このマニュアルで使用している記号 ................................................................ iv

安全に使用するための注意事項........................................................................ v

1. 通信概要................................................................................................ 1-11.1 インタフェース仕様 ........................................................................................... 1-2

2. セットアップ ......................................................................................... 2-12.1 セットアップの手順 ........................................................................................... 2-12.2 通信配線 ............................................................................................................ 2-2

2.2.1 パソコンの配線 ............................................................................................................ 2-22.2.2 PLC(シーケンサ),タッチパネルの配線 .............................................................. 2-32.2.3 協調運転の配線 ............................................................................................................ 2-42.2.4 入出力拡張の配線 ........................................................................................................ 2-5

2.3 通信パラメータの設定........................................................................................ 2-62.3.1 通信パラメータの設定手順......................................................................................... 2-62.3.2 通信パラメータの解説 ................................................................................................ 2-7

3. パソコンリンク通信............................................................................... 3-13.1 概要 ................................................................................................................... 3-1

3.1.1 コマンド構成................................................................................................................ 3-23.1.2 レスポンス構成 ............................................................................................................ 3-3

3.2 上位機器との通信 .............................................................................................. 3-43.2.1 コマンド一覧................................................................................................................ 3-53.2.2 ブロードキャスト指定 ................................................................................................ 3-63.2.3 コマンド ....................................................................................................................... 3-7

BRD Iリレーのビット単位の読出し .................................................................... 3-7BWR Iリレーのビット単位の書込み .................................................................... 3-8BRR Iリレーのビット単位のランダム読出し .................................................... 3-9BRW Iリレーのビット単位のランダム書込み .................................................. 3-10BRS Iリレーのビット単位でモニタリングするデバイスの指定 .................. 3-11BRM Iリレーのビット単位のモニタリング ...................................................... 3-12WRD Dレジスタ/ Iリレーのワード単位の読出し ......................................... 3-13WWR Dレジスタ/ Iリレーのワード単位の書込み ......................................... 3-14WRR Dレジスタ/ Iリレーのワード単位のランダム読出し ......................... 3-15WRW Dレジスタ/ Iリレーのワード単位のランダム書込み ......................... 3-16WRS Dレジスタ/ Iリレーのワード単位でモニタリングするレジスタ指定...3-17WRM Dレジスタ/ Iリレーのワード単位のモニタリング ............................. 3-18INF 形名,バージョン,レビジョンの読出し ................................................ 3-19UMD 制御機能(UT/UPモード)の設定............................................................ 3-21USM サンプリング周期の変更 ............................................................................ 3-21

3.2.4 レスポンスエラーコード .......................................................................................... 3-223.3 送受信BASICプログラム例 .............................................................................. 3-23

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<はじめに> <索引> <改訂情報>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

目次-ii

4. ラダー通信 ............................................................................................ 4-14.1 概要 ................................................................................................................... 4-1

4.1.1 コマンド構成................................................................................................................ 4-24.1.2 レスポンス構成 ............................................................................................................ 4-3

4.2 PLCとの通信 ..................................................................................................... 4-44.2.1 読出し ........................................................................................................................... 4-54.2.2 書込み ........................................................................................................................... 4-64.2.3 レスポンスエラーコード ............................................................................................ 4-7

4.3 MELSECとの通信.............................................................................................. 4-84.3.1 通信準備 ....................................................................................................................... 4-94.3.2 配線 ............................................................................................................................... 4-94.3.3 通信仕様の設定 .......................................................................................................... 4-10

4.4 通信プログラム................................................................................................ 4-124.4.1 送信手順 ..................................................................................................................... 4-124.4.2 送信プログラム例 ...................................................................................................... 4-134.4.3 受信手順 ..................................................................................................................... 4-144.4.4 受信プログラム例 ...................................................................................................... 4-154.4.5 サンプルプログラム .................................................................................................. 4-16

5. MODBUS通信 ....................................................................................... 5-15.1 概要 ................................................................................................................... 5-1

5.1.1 メッセージ構成 ............................................................................................................ 5-25.2 上位機器との通信 .............................................................................................. 5-3

5.2.1 ファンクションコード一覧......................................................................................... 5-45.2.2 ブロードキャスト指定 ................................................................................................ 5-45.2.3 ファンクションコード ................................................................................................ 5-55.2.4 レスポンスエラーコード ............................................................................................ 5-9

6. 協調運転................................................................................................ 6-16.1 概要 ................................................................................................................... 6-16.2 運転開始 ............................................................................................................ 6-3

7. 入出力拡張 ............................................................................................ 7-17.1 概要 ................................................................................................................... 7-17.2 運転開始 ............................................................................................................ 7-1

ユーザーズマニュアル 改訂情報 ..................................................................... i

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<目次> <索引> <1. 通信概要> 1-1

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

1. 通信概要GREENシリーズでは,シリアル通信のRS-485インタフェースを採用しています。このRS-485通信インタフェースを使用して,パソコンやPLC(シーケンサ),タッチパネルなどの機器とデータをやり取りします。通信には,5種類の通信プロトコルが用意されています。

表1.1 通信プロトコルの種類

通信プロトコル� プロトコル仕様� 使用可能なGREENシリーズ機器�

パソコンリンク通信�

ラダー通信�

MODBUS通信�

協調運転�

接点入出力拡張�

サムチェックなし�

サムチェック付�

無手順モード�

RTUモード�

ASCIIモード�

GREENシリーズ専用�

μ-Bus(μFA20専用)�

UT750,UP750�UT550/UT520,UT551,UP550�UT450/UT420�UT350/UT320,UT351/UT321,�UP350,UP351�UM350/UM330,UM351/UM331��

UM350/UM330,UM351/UM331を除く�

UT750,UP750

表1.2 接続可能な機器一覧

通信プロトコル� 接続可能な機器� 接続条件�

パソコンリンク通信�

ラダー通信�

MODBUS通信�

協調運転�

��

接点入出力拡張�

パソコン�

グラフィックパネル�

PLC(シーケンサ)�

PLC(シーケンサ)�

パソコン�タッチパネル�PLC(シーケンサ)�

GREENシリーズ機器�(UM350/UM330/UM351�/UM331除く)����

μFA20拡張モジュール�(μFA20関連製品)�

RS-232C/RS-485通信変換器�

特になし�

シリアル通信モジュール付�

ラダー通信モジュール付�

DDEサーバ付など���

親局のみ: UP750/UP550/UP350� /UP351�親/子局: UT750/UT550/UT520� /UT551/UT450/UT420� /UT350/UT320/UT351� /UT321�

UT750/UP750

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1-2<目次> <索引> <1. 通信概要>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

1.1 インタフェース仕様

表1.3 RS-485通信インタフェース

インタフェース� 通信速度� その他仕様� 使用可能なプロトコル�

標準RS-485�

高速RS-485

通信方式�

4線半2重�

2線半2重�

2線半2重�

600, 1200�2400, 4800�9600bps

調歩同期式�無手順�最大通信距離1200m�最大接続31台�スタートビット:1ビット�データ長:8/7ビット�パリティ:なし,偶数,奇数�ストップビット:1/2ビット�

パソコンリンク通信�ラダー通信�MODBUS通信�協調運転�

600, 1200�2400, 4800�9600, 19.2k�38.4kbps

パソコンリンク通信�ラダー通信�MODBUS通信�協調運転�接点入出力拡張�

表1.4 入出力拡張インタフェース

インタフェース� その他仕様�

入出力拡張� 入力:最大16点追加�出力:最大16点追加�(μFA20拡張モジュール2台接続の場合)�

最大通信距離15m

仕様�

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<目次> <索引> <2. セットアップ> 2-1

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

2. セットアップ通信機能を使用するためのセットアップ手順や配線,通信パラメータについて説明します。

2.1 セットアップの手順GREENシリーズの通信機能の設定は,以下の手順で行います。

上位機器とGREENシリーズを接続します。� (2.2節参照)�

GREENシリーズの通信パラメータを設定します。� (2.3節参照)�

上位機器の通信プログラムを作成し,通信を実行します。�

* 上位機器の通信プログラムは,各上位機器の通信機能説明書などを参考に作成してください。* 上位機器とは,パソコン,PLC(シーケンサ)やタッチパネルを総称しています。

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2-2<目次> <索引> <2. セットアップ>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

2.2 通信配線通信機能を使用するためにGREENシリーズと上位機器を接続します。以下に配線方法および注意事項を記載しています。

注 意�

GREENシリーズと上位機器の配線をする時は,感電することがあるので必ず各機器の供給電源をOFFしてください。配線用ケーブルの端末には,圧着端子を使用してください。配線するときは,各機器の取扱説明書を良く読んでから配線作業を行ってください。

2.2.1 パソコンの配線一般のパソコンでは,RS-485インタフェースを直接接続することができません。 市販のRS-232C/RS-485変換器を介して配線を行います。下記にRS-232C/RS-485変換器を使用した4線式の場合と2線式の場合を示します。

25

26

23

24

27

25

26

23

24

27

・4線式接続の場合�Z-101HE UT/UP UT/UP

パソコン�

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

RS-232C�ストレートケーブル�

D(第3)種接地�

D(第3種)接地� D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

TD(+)�

TD(-)�

RD(+)�

RD(-)�

SHIELD

RDB(+)�

RDA(-)�

SDB(+)�

SDA(-)�

SG

5

3

6

4

・2線式接続の場合�ML2-□� UT/UP UT/UP

パソコン� 終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

RS-232C�ストレートケーブル�

D(第3種)接地�D(第3種)接地� D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

B(+)�

A(-)�

SG

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

23

24

25

26

27

23

24

25

26

27

(注)Z-101HEは,シャープ㈱製の変換器,ML2-□は,当社製の変換器です。これ以外のRS-232C/RS-485変換器も使用できます。その場合は,各変換器の電気仕様など確認のうえ,ご使用ください。

*UT750/UP750に搭載の高速RS-485インタフェースでの配線は,2.2.2項を参照してください。

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<目次> <索引> <2. セットアップ> 2-3

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

2.2.2 PLC(シーケンサ),タッチパネルの配線一般のPLC(シーケンサ),タッチパネルでは,RS-485インタフェースを搭載しているため直接接続することができます。なお,RS-232Cインタフェースの場合は,2.2.1項を参照してください。

・4線式接続の場合�PLC, タッチパネル� UT/UP UT/UP

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

D(第3種)接地� D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

RDB(+)�

RDA(-)�

SDB(+)�

SDA(-)�

SG

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

PLC, タッチパネル� UT/UP UT/UP

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

D(第3種)接地� D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

B(+)�

A(-)�

SG

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

・2線式接続の場合�

23

24

25

26

27

23

24

25

26

27

23

24

25

26

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23

24

25

26

27

UT750/UP750の高速RS-485インタフェース接続の場合パソコン,PLC(シーケンサ),タッチパネル共通です。

28

29

305

3

4

6

28

29

30

28

29

30

28

29

30

・高速RS-485インタフェース(2線式)接続の場合� (UT750/UP750のみ)� ML2-□� UT750/UP750 UT750/UP750

パソコン� 終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

RS-232C�ストレートケーブル�

D(第3種)接地� D(第3種)接地� D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

B(+)�

A(-)�

SG

RSB(+)�

RSA(-)�

SG

接続する機器� UT750/UP750 UT750/UP750

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

D(第3種)接地� D(第3種)接地�

A(+)�

B(-)�

SG

RSB(+)�

RSA(-)�

SG

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2-4<目次> <索引> <2. セットアップ>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

2.2.3 協調運転の配線GREENシリーズを親局・子局にして接続することができます。プロトコル選択の協調運転により親局・子局の制約があります。(2.3節参照)

23

24

25

26

27

23

24

25

26

27

23

24

25

26

27

親局� 子局1 子局2

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

D(第3種)接地�D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

・標準RS-485インタフェース接続の場合�

28

29

30

28

29

30

28

29

30SG

親局� 子局1 子局2

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

D(第3種)接地�D(第3種)接地�

通信ケーブル� 通信ケーブル�

SDB(+)�

SDA(-)�

SG

RSB(+)�

RSA(-)�

・高速RS-485インタフェース接続の場合� (UT750/UP750のみ)�

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<目次> <索引> <2. セットアップ> 2-5

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2.2.4 入出力拡張の配線UT750/UP750を親局にして,μFA20小形プログラマブルコントローラの増設モジュールを接続できます。

表2.2.4 μFA20増設モジュール

形名� 入力仕様� 電源仕様�

P2ER1-20J�

P2ET1-20J�

P2ER6-20J�

P2ET6-20J

12点(24VDC, 5mA)�

12点(24VDC, 5mA)�

12点(24VDC, 5mA)�

12点(24VDC, 5mA)�

出力仕様�

8点(リレー接点出力)�

8点(トランジスタ接点出力)�

8点(リレー接点出力)�

8点(トランジスタ接点出力)�

AC100- 240Vタイプ�

DC24Vタイプ�

28

29

30

第3種接地� 第3種接地�

UT/UP750μFA20�

拡張モジュール(1)�

μFA20増設モジュール�

μFA20�拡張モジュール(2)�

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

通信ケーブル� 通信ケーブル�

RSB(+)�

RSA(-)�

SG

A(+)�

B(-)�

SHIELD

・高速RS-485インタフェース(2線式)接続の場合� (UT750/UP750のみ)�

第3種接地�

第3種接地�

注 意�

接地線は,故障の原因となりますので他の計器と共用しないでください。配線用ケーブルの端末には,圧着端子を使用してください。

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2-6<目次> <索引> <2. セットアップ>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

2.3 通信パラメータの設定通信機能を使用するための通信パラメータとその設定範囲を記載しています。

注 意�

GREENシリーズの通信仕様を接続する上位機器の通信仕様と同じ内容にする必要があります。接続する上位機器の通信パラメータ内容を確認のうえ,GREENシリーズの通信パラメータを設定してください。

2.3.1 通信パラメータの設定手順手順は,各GREENシリーズのユーザーズマニュアルを参照してください。(機種によって,セットアップパラメータの通信機能設定項目に入る手順が異なります)

GREENシリーズで使用する各通信機能の工場出荷値は以下のとおりです。

表2.2.1 各通信機能の工場出荷値

通信プロトコル� PSL BPS

パソコンリンク(サムチェックなし)�

パソコンリンク(サムチェック付)�

ラダー通信�

MODBUS通信(ASCIIモード)�

MODBUS通信(RTUモード)�

協調運転�

入出力拡張�

0�

1�

2�

7�

8�

3, 4, 9~ 11�

5, 6

9600�

9600�

9600�

9600�

9600�

9600�

9600

PRI

EVEN�

EVEN�

EVEN�

EVEN�

EVEN�

EVEN�

EVEN

STP

1�

1�

1�

1�

1�

1�

1

DLN

8�

8�

⑧�

⑦�

⑧�

8�

8

○印:固定値(通信パラメータ表示はありません。設定変更はできません)�

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<目次> <索引> <2. セットアップ> 2-7

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2.3.2 通信パラメータの解説以下に通信パラメータを解説します。

表2.3.2 GREENシリーズの通信パラメータ

パラメータ名称� パラメータ記号� 設定範囲�

プロトコル選択 *1�

��

アドレス�

通信速度*1�

パリティ�

ストップビット�

データ長�

最小応答時間�

PSL(PSL1)��

PSL2�

��

ADR n�

BPS(BPS1)�

BPS2�

PRI n�

STP n�

DLN n�

RP.T n

パソコンリンク通信��

ラダー通信�

協調運転�

���

MODBUS通信��

パソコンリンク通信��

ラダー通信�

協調運転�

���

入出力拡張�

初期値�

0:サムチェックなし�1:サムチェックあり�

2:ラダー通信�

3:協調親局�4:協調子局�9:協調親局(2LOOPモード)�10:協調子局(LOOP1モード)�11:協調子局(LOOP2モード)�

7:ASCIIモード�8:RTUモード�

0:サムチェックなし�1:サムチェックあり�

2:ラダー通信�

3:協調親局�4:協調子局�9:協調親局(2LOOPモード)�10:協調子局(LOOP1モード)�11:協調子局(LOOP2モード)�

5:1台使用�6:2台使用�

0�

��

1�

9600�

9600�

EVEN�

1�

8�

0

1~ 99�

600,1200,2400,4800,9600(bps)�

600,1200,2400,4800,9600,19.6k,38.4k(bps)�

NONE(なし),EVEN(偶数),ODD(奇数)�

1,2(bit)�

7,8(bit)*2�

0~ 10(×10ms)�

*1: UT750/UP750の場合は,プロトコル選択がPSL1とPSL2,通信速度がBPS1とBPS2の 2つになります。�

*2: ラダー通信の場合は,「8」固定です。MODBUS通信の場合は,ASCIIモードのときは「7」,RTUモードのときは「8」固定です。�

1) プロトコル選択(PSL n)

接続する上位機器と同じ通信プロトコルを設定します。GREENシリーズでは,パソコンリンクプロトコル,ラダープロトコルとMODBUSプロトコルの他に協調運転と入出力拡張のGREENシリーズ特有のプロトコルがあります。

・協調運転の制限事項

 3:協調親局 ..................................... UM350/UM330,UM351/UM331は使用できませ

ん。

(UT750,UP750は,PSL2が使用できます。)

 4:協調子局 ..................................... UT750,UT550/UT520,UT551,UT450/UT420,

UT350/UT320,UT351/UT321が使用できます。

(UT750は,PSL2が使用できます。)

 9:協調親局(2 LOOPモード).... UT750,UP750,UP550が使用できます。

(UT750,UP750は,PSL2が使用できます。)

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2-8<目次> <索引> <2. セットアップ>

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10:協調子局(LOOP 1モード).. UT750,UT550/UT520,UT551,UT450/UT420,

UT350/UT320,UT351/UT321が使用できます。

(UT750は,PSL2が使用できます。)

11:協調子局(LOOP 2モード).. UT750,UT550/UT520,UT551,UT450/UT420,

UT350/UT320,UT351/UT321が使用できます。

(UT750は,PSL2が使用できます。)

・入出力拡張の制限事項

UT750,UP750は,PSL2が使用できます。

2) 通信速度(BPS n)

接続する上位機器と同じ通信速度を設定します。単位は,bpsです。(通信相手と同じ速度に設定されていない場合は,正常な通信ができません)

3) アドレス番号(ADR n)

GREENシリーズのアドレス番号を設定します。1~99までの番号は,順不同でも問題はありません。ただし,同一通信ポートには最大31台の制限があります。アドレス番号を1,50,10,20と設定した4台のGREENシリーズの接続例

パソコン�

MAX 1200m, 子局接続台数31台�

ADR=1 ADR=50 ADR=10 ADR=20

4) パリティ(PRI n)

接続する上位機器と同じパリティビット状態を設定します。受送信時のパリティの処理を設定します。

5) ストップビット(STP n)

接続する上位機器と同じストップビット長を設定します。

6) データ長(DLN n)

接続する上位機器と同じデータ長を設定します。(ラダー通信またはMODBUS通信を選択した場合は,データ長が固定となります)

7) 最小応答時間(RP.T n)

送信データ受取り時の返答時間を設定します。 単位は10msです。応答時間は,通信処理時間+RP.Tの設定値×10(ms)となります。

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-1

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3. パソコンリンク通信

3.1 概要パソコンリンク通信は,汎用パソコンやPLC(シーケンサ),タッチパネルなどと通信を行うときに使用する通信プロトコルの1つです。この通信プロトコルを介して,GREENシリーズの内部レジスタ(Dレジスタ/BレジスタやIリレー)の読出し/書込みを行い接続した機器とデータをやり取りします。これ以降の文章では,汎用パソコンやPLC(シーケンサ),タッチパネルを総称して「上位機器」と呼びます。

参 照

内部レジスタについては,通信リファレンス「IM 05G01B02-02」を参照してください。

パソコンリンク通信は,通信アドレス:1~99で各GREENシリーズを判断します。 使用するコマンドの中には,アドレス番号を必要としないブロードキャスト(一斉同報)指定があります。詳細は,3.2.2項を参照してください。

パソコン�

MAX 1200m, 子局接続台数31台�

GREENシリーズ機器�

図3.1 パソコンリンク通信の接続

次の節でコマンド/レスポンス構成について説明します。

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3-2<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

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3.1.1 コマンド構成上位機器からGREENシリーズに送信するコマンドは,下図のように構成されています。

バイト数�

要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス番号�(ADR)�

2�

CPU番号�01

1�

応答待ち�時間 0

3�

コマンド�

可変長�

コマンドに対応�するデータ�

2�

チェックサム�

(1) (8) (9)(2) (3) (4) (5) (6) (7)

(1) STX(Start of Text)

コマンドの始まりを示します。 文字コードはCHR$(2)です。

(2)アドレス番号(01~99)

上位機器が通信先のGREENシリーズを識別するための番号です。(識別番号)。

(3)CPU番号

「01」に固定となります。

(4)応答待ち時間

「0」に固定となります。

(5)コマンド(コマンド一覧は3.2.1項を参照のこと)

上位機器からの命令(コマンド)を指定します。

(6)コマンドに対応するデータ

内部レジスタ(Dレジスタ/Bレジスタ,Iリレー),データ点数,パラメータ値などを指定します。

(7)チェックサム

STXの次の文字からチェックサムの手前までのテキストのASCIIコードを16進表記した値を1バイトづつ加算します。加算結果の下位1バイトを取り出します。そのASCII文字列1バイトをサムチェックとします。サムチェック付パソコンリンク通信を行う場合のみ,この欄が必要になります。サムチェックなしのパソコンリンク通信を行う場合は,このASCIIコード2バイト領域は必要ありません。

(8) ETX(End of Text)

コマンドの終りを示します。文字コードはCHR$(3)です。

(9)CR(Carrige Return)

コマンドの終端を示します。文字コードはCHR$(0D)です。

注 意�

パソコンリンク通信の通信プログラムを作成する場合には,コマンドの「STX」,「ETX」,「CR」が必ず必要です。つけ忘れたり,順序を間違えた場合は,正常な通信ができません。

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-3

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●コマンドのデータ形態

Dレジスタ/BレジスタとIリレーのデータ形態を下記に示します。

表3.1 データ形態

データ種類� データ内容� 指定形態�

測定値上下限値,目標設定値など�

バイアス値,偏差警報値など�

比例帯,出力リミット上下限値など�

各種モード,警報種類など�

測定レンジ(EU)データ�

測定レンジ幅(EUS)データ�

%データ(0.0~ 100.0%)�

秒,絶対値と単位なしデータ�

小数点を除いた数値データ�

小数点を除いた数値データ�

0~1000�

小数点を除いた絶対値データ�

●通信のコマンド形式

例.上位機器から目標設定値「50.0」を設定する場合,小数点を除いた「500」(5.00や500を設定する場合も同様)をコマンドデータとして送信します。

* GREENシリーズのDP(小数点位置)パラメータにより,「500」の小数点位置を判断します。�

上位機器側の送信データ:500

コマンドデータ:500 GREENシリーズの�レスポンスデータ:500

GREENシリーズ側�

目標設定値:50.0

上位機器側の送信データ:500

3.1.2 レスポンス構成上位機器から送信されたコマンドに対するGREENシリーズのレスポンスは,正常/異常により以下のように構成されています。

1)正常時

通信が正常に実行されたときは,「OK」という文字列と読出しコマンドの時は,読出されたデータが返されます。

バイト数�

要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス番号(ADR)�

2�

CPU番号:01

2�

OK

可変長�

パラメータデータ�

2�

チェックサム�

2)異常時

通信が正常に実行されなかった時は,「ER」の文字列とエラーコード(EC1,EC2)が返されます。(3.2.4項のレスポンスエラーコードを参照)*アドレス番号指定エラーとCPU番号指定エラーの場合は,返答がありません。

*コマンド内のETXを受け取れなかった場合は,返答しない場合があります。

*上記の対策として,上位機器の通信機能や通信プログラムにタイムアウト処理を行ってく

ださい。

バイト数�

要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス番号�(ADR)�

2�

CPU番号�01

2�

ER

2�

EC1

2�

EC2

3�

コマンド�

2�

チェックサム�

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3-4<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

3.2 上位機器との通信パソコンリンク通信では,内部レジスタのDレジスタ/BレジスタとIリレー番号はそのままの番号で指定できます。 各レジスタの番号仕様は下記を参照してください。

・Dレジスタ /Bレジスタ : D****/B****(****は数値)

・Iリレー : I****(****は数値)

上位機器は,パソコンリンク通信プロトコルが使用できるものが対象となります。

(1) タッチパネルの場合

接続可能なタッチパネルを示します。これ以外のタッチパネルでも接続可能なものがあります。

表3.2 接続可能なタッチパネル例

注:デジタル製のグラフィックパネルの詳細は,(株 )デジタルに問い合わせてください。�(表示デバイスは,機種によって異なりますので注意してください。)

販売元� シリーズ名称� 製品名称� 記事�

(株)デジタル製品�Pro-face

GP70シリーズ�

GP-Jシリーズ�

GP-230シリーズ�

GP-430シリーズ�

GP-530シリーズ�

グラフィック操作パネル�

高速タイプグラフィック操作パネル�

中型グラフィック操作パネル�

高速・高機能タイプのグラフィック操作パネル�

(注)�

(2) UTリンクモジュール付FA-M3との通信

UTリンクモジュール付FA-M3(横河電機製PLC)と通信する場合は,ラダー通信プログラムを必要としません。FA-M3のUTリンクモジュール機能には,3つのモードが用意され通信手順を意識しなくてもデータのやりとりを行うことができます。(詳細は,UTリンクモジュール取扱説明書「IM 34M6H25-01」を参照してください)

●おまかせモード .........GREENシリーズの固定デバイス*(ユーザー指定不可)を常時読出し/書込みリフレッシュするモードです。

・UT750/UP750,UT550/UP550,UT520,UT551,UT450/UT420の固定デバイス*は,

D0001~ 0025です。

・UT350/UP350,UT320,UT351/UP351,UT321,UM350/UM330,UM351/UM331の

固定デバイス*は,D0001~ 0008です。

(固定デバイスは,GREENシリーズの読出し領域のため書込みはできません)●手作りモード .............GREENシリーズのデバイス*(ユーザー指定可)を常時読出

し/書込みリフレッシュできるモードです。●コマンド動作 .............必要なときだけデバイスにアクセスするモードです。

*:固定デバイスまたはデバイスは,GREENシリーズの内部レジスタ(Dレジスタや

Iリレー)をさします。

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-5

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3.2.1 コマンド一覧パソコンリンク通信で使用可能なコマンドを示します。 詳細は,各コマンドで説明します。

(1) Iリレー専用ビット単位のアクセスコマンド

コマンド� 処理内容� 処理点数�

BRD�

BWR�

BRR�

BRW�

BRS�

BRM

ビット単位の読出し�

ビット単位の書込み�

ビット単位のランダム読出し�

ビット単位のランダム書込み�

ビット単位でモニタリングするデバイスの指定�

ビット単位のモニタリング�

1~256ビット�

1~256ビット�

1~32ビット�

1~32ビット�

1~32ビット�

   ―�

(2)ワード単位のアクセスコマンド

コマンド� 処理内容� 処理点数�

WRD�

WWR�

WRR�

WRW�

WRS�

WRM

ワード単位の読出し�

ワード単位の書込み�

ワード単位のランダム読出し�

ワード単位のランダム書込み�

ワード単位でモニタリングするデバイスの指定�

ワード単位のモニタリング�

1~64ワード�

1~64ワード�

1~32ワード�

1~32ワード�

1~32ワード�

   ―�

(3)インフォメーションコマンド

コマンド� 処理内容� 処理台数�

INF�

UMD�

USM

形名,バージョン,レビジョンの読出し�

制御機能(UTモード /UPモード)の設定*�

サンプリング周期の変更*

1台�

1台�

1台�

*:UT750/UP750,UT550/UP550,UT520,UT551のみ使用できます。�

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3-6<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

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3.2.2 ブロードキャスト指定該当する複数のGREENシリーズがこのアドレスを指定したコマンドを受信処理する機能です。

(1) コマンドのアドレス番号に表3.3の番号を指定して,実行します。

(2) このアドレスは,プロトコル選択の通信アドレスに関係なく機能します。

(3) このアドレスは,書込みのみ使用できます。

(4) このアドレスを指定して通信した場合は,相手からのレスポンスはありません。

上位機器(親局)�

MAX 1200m, 子局接続台数31台�

一斉にデータを送信する�

*子局からのレスポンスはありません�

図3.2 ブロードキャスト指定

GREENシリーズの通信では,内部レジスタ(Dレジスタ/Bレジスタ,Iリレー)を使用して処理を行います。

表3.3 アドレス番号

ADR No. 対応機器�

B1�

B2�

B3�

B4�

B5�

B6�

B7�

BA�

BT�

BP�

00�

01~99

すべてのUT750�

すべてのUT750�

すべてのUT550/UT520, UT551, UT450/UT420�

すべてのUP550�

すべてのUT350/UT320/UT351/UT321�

すべてのUM350/UM330/UM351/UM331�

すべてのUP350/UP351�

すべてのGREENシリーズ機器�

GREENシリーズのUT機器�

GREENシリーズのUP機器�

すべてのパソコンリンク対応機器�

アドレスが一致した機器�

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-7

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3.2.3 コマンドBRD Iリレーのビット単位の読出し

●機能

指定されたIリレー番号から指定された点数だけの連続したON/OFF状態を読出します。* 一度に読出しできる点数は1~ 256点です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドはサムチェック付きの構成ですので,サムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

●コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

BRD

5�

Iリレー�番号�

1�

,または�スペース�

3�

点数 (n)

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

1�

d1

1�

d2

1�

d3

1�

dn

・・・�

・・・�

レスポンスは,OFFの時,「0」,ONの時,「1」になります。�

dn:n点数分の読出しデータです(n=1~ 256)�

dn=0(OFF)�

dn=1(ON)�

●例.アドレス番号01のGREENシリーズの警報1の状態を読出します�

アドレス番号01の警報1(I0097)を読出します�

[コマンド] STX$+“01010BRDI0097,001A0”+ETX$+CR$�

上記コマンドに対し,下記のレスポンスが返ります。(警報1は「ON」)�

[レスポンス] STX$+“0101OK18D”+ETX$+CR$

1が返っているので警報は�ONしている�

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3-8<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

BWR Iリレーのビット単位の書込み

●機能

指定されたIリレー番号から指定された点数だけの連続したIリレーに,ON/OFF情報を書込みます。

* 一度に書込みできる点数は1~256です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

●コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

BWR

5�

Iリレー�番号�

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

3�

点数 (n)

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

d1

1�

d2

1�

CR

1�

dn

・・・�

・・・�

書込み情報は,OFFの時,「0」,ONの時,「1」です。�

dn:n点数分の書込みデータです(n=1~ 256)�

dn=0(OFF)�

dn=1(ON)�

コマンドの続き�

●例.アドレス番号01のGREENシリーズのユーザー定義フラグを「ON」にします。

アドレス番号01のユーザー定義フラグ(I0865)に「ON」を書込みます。

[コマンド] STX$+“01010BWRI0865,001,113”+ETX$+CR$

(注) ユーザー定義フラグとは,お客様が自由に読出し/書込みできるフラグ

です。ユーザーが使用可能な領域については,通信リファレンス「IM

05G01B02-02」を参照してください。

上記コマンドに対し,「OK」がレスポンスとして返ります。

[レスポンス]STX$+“0101OK5C”+ETX$+CR$

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-9

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

BRR Iリレーのビット単位のランダム読出し

●機能

ランダムに指定された点数分のIリレーのON/OFF状態を読出します。* 一度に読出しできる点数は1~ 32です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

●コマンド/レスポンス(正常時)

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

1�

d1

1�

d2

1�

dn

・・・�

・・・�

レスポンスはOFFの時,「0」,ONの時,「1」です。�

dn:点数分の読出しデータです(n=1~ 32)�

dn=0(OFF)�

dn=1(ON)�

● 例. アドレス番号05のGREENシリーズの警報1と4の状態を読出します。�

アドレス番号05の警報1(I0097),警報4(I0101)の状態を読出します。�

[コマンド] STX$+“05010BRR02I0097,I01018E”+ETX$+CR$�

上記コマンドに対し,警報1は「ON」,警報4は「OFF」されている�

レスポンスが返ります。�

[レスポンス] STX$+“0501OK10C1”+ETX$+CR$

警報1は「ON」,警報4は「OFF」�

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

BRR

5�

Iリレー�番号1

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

5�

Iリレー�番号2

5�

Iリレー�番号n

2�

点数�(n)

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

・・・�

・・・�

コマンドの続き�

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3-10<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

BRW Iリレーのビット単位のランダム書込み

● 機能

ランダムに指定された点数分のIリレーに,IリレーごとにON/OFF状態を書込みます。* 一度に書込みできる点数は1~32です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行

う場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

点数�(n)�

1�

0

3�

BRW

5�

Iリレー�番号1

5�

Iリレー�番号2

1�

,または�スペース�

5�

Iリレー�番号n

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

d1

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

1�

d2

1�

CR

1�

dn

・・・�

・・・�

書込み情報はレスポンスはOFFの時,「0」,ONの時,「1」です。�

dn:n点数分のレジスタ情報です(n=1~ 32)�

dn=0(OFF)�

dn=1(ON)�

コマンドの続き�

● 例.アドレス番号05のGREENシリーズのユーザー定義フラグ4点をON,OFF,OFF,ON

にします。アドレス番号05のユーザー定義フラグ(I0721,I0722,I0723,I0724の4点)を

ON,OFF,OFF,ONします。

[コマンド]STX$+“05010BRW04I0721,1,I0722,0,I0723,0,I0724,18D”+ETX$+CR$

(注) ユーザー定義フラグ(Iリレー)とは,ユーザーが自由に読出し /書込

みできるフラグです。

ユーザーが使用可能な領域については,通信リファレンス「IM

05G01B02-02」を参照してください。

上記コマンドに対し,「OK」がレスポンスとして返ります

[レスポンス] STX$+“0501OK60”+ETX$+CR$

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-11

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

BRS Iリレーのビット単位でモニタリングするデバイスの指定

● 機能

ビット単位でモニタリングを行うIリレー番号を指定します。このコマンドはIリレーの指定をするだけです。実際のモニタリングは,このコマンドでIリレー番号を指定した後,BRMコマンドで行います。特に,データ量が多く通信速度を早くさせたい場合は,BRDコマンドよりBRSコマンドとBRMコマンドを使用すると有効です。電源をOFFしたときは,指定したレジスタ番号は消去します。

* 一度に指定できるレジスタ点数は1~32です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

点数�(n)�

1�

0

3�

BRS

5�

Iリレー�番号1

1�

,または�スペース�

5�

Iリレー�番号2

1�

,または�スペース�

5�

Iリレー�番号n

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

・・・�

・・・�

コマンドの続き�

● 例.アドレス番号05のGREENシリーズの運転 /停止状態をモニタリングします。

アドレス番号05の計器状態(I0067)をモニタリングします。

(このコマンドはレジスタ指定のみで行います)

[コマンド] STX$+“05010BRS01I006754”+ETX$+CR$

上記コマンドに対し,「OK」がレスポンスとして返ります。

[レスポンス]STX$+“0501OK60”+ETX$+CR$

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3-12<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

BRM Iリレーのビット単位のモニタリング

● 機能

BRSコマンドであらかじめ指定されたIリレーのON/OFF状態を読出します。* このコマンドを実行する前に,必ずBRSコマンドを実行してモニタリングするIリ

レーを指定しておく必要があります。指定がない場合は,エラーコード06のエラー

となります。また,電源をOFFにした場合も同様のエラーとなります。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

BRM

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

1�

d1

1�

d2

1�

d3

1�

dn

・・・�

・・・�

レスポンスはOFFの時,「0」,ONの時,「1」です。�

dn:BRSコマンドで指定したn点数分レジスタデータです(n=1~ 32)�

dn=0(OFF)�

dn=1(ON)�

● 例. アドレス番号05のGREENシリーズの運転/停止状態をモニタリングし�

ます。�

(このコマンドではBRSで指定したレジスタの読出しを行います)�

[コマンド] STX$+“05010BRMD7”+ETX$+CR$�

上記コマンドに対し,IリレーのON/OFF状態がレスポンスとして返ります。�

[レスポンス] STX$+“0501OK191”+ETX$+CR$

Iリレー「ON」�

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-13

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

WRD Dレジスタ/ Iリレーのワード単位の読出し

● 機能

指定されたレジスタ番号から指定されたワード数だけの連続したレジスタ情報をワード単位で読出します。

* 一度に読出しできるワード数は1~64です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

WRD

5�

レジスタ�番号�

1�

,または�スペース�

2�

ワード数�(n)

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

4�

dddd1

4�

ddddn

4�

dddd2

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

レスポンスは16進パターンの4桁文字列(0000~ FFFF)で返されます。�

ddddn:指定ワード数分の読み出しデータです�

ddddnは 16進パターンの文字列�

n=1~ 64

・・・�

・・・�

● 例.アドレス番号03のGREENシリーズの測定入力値を読出します。

アドレス番号03の測定入力値(D0003)を読出します。

[コマンド] STX$+“03010WRDD0003,0175”+ETX$+CR$

上記コマンドに対し,測定入力値200(00C8(HEX))がレスポンスとして返ります。[レスポンス]STX$+“0301OK00C839”+ETX$+CR$

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3-14<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

WWR Dレジスタ/ Iリレーのワード単位の書込み

● 機能

指定されたレジスタ番号から指定されたワード数だけの連続したレジスタに,ワード単位で情報を書込みます。

* 一度に書込みできるワード数は1~64です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行

う場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

WWR

5�

レジスタ�番号�

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

2�

ワード数�(n)

4�

dddd1

4�

ddddn

4�

dddd2

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

書込み情報は16進パターンの4桁文字列(0000~ FFFF)で指定します。�

ddddn:指定ワード数分の書き込みデータ�

ddddnは 16進パターンの文字列�

n=1~ 64

コマンドの続き�

・・・�

・・・�

● 例.アドレス番号03のGREENシリーズの目標設定値に「200」を書込みます。

アドレス番号03の目標設定値(D0301)にデータ200(00C8(HEX))を書込みます。

[コマンド] STX$+“03010WWRD0301,01,00C890”+ETX$+CR$

上記コマンドに対し,「OK」がレスポンスとして返ります。

[レスポンス]STX$+“0301OK5E”+ETX$+CR$

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-15

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

WRR Dレジスタ/ Iリレーのワード単位のランダム読出し

● 機能

ランダムに指定されたワード数分のレジスタ状態をワード単位で読出します。* 一度に読出しできるワード数は1~32です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

WRR

5�

レジスタ�番号1

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

5�

レジスタ�番号2

5�

レジスタ�番号n

2�

ワード数�(n)

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

4�

dddd1

4�

dddd2

コマンドの続き�

・・・�

・・・�

4�

ddddn

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

・・・�

・・・�

レスポンスは16進パターンの4桁文字列(0000~ FFFF)で返されます。�

ddddnは,16進パターンの文字列(n=1~ 32)�

● 例. アドレス番号10のGREENシリーズ機器の測定入力値と制御出力値を�

読出します。�

アドレス番号10の測定入力値(D0003)と制御出力値(D0005)を読出�

します。�

[コマンド] STX$+“10010WRR02D0003,D00058B”+ETX$+CR$�

上記コマンドに対し,測定入力値200(00C8(HEX))と出力値50(0032(HEX))�

がレスポンスとして返ります。�

[レスポンス] STX$+“1001OK00C80032FC”+ETX$+CR$

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3-16<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

WRW Dレジスタ/ Iリレーのワード単位のランダム書込み

● 機能

ランダムに指定されたワード数分のレジスタに,レジスタごとに指定されたレジスタ情報を書込みます。

* 一度に書込みできるワード数は1~32です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

WRW

5�

レジスタ�番号1

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

4�

dddd1

1�

,または�スペース�

4�

ddddn

1�

,または�スペース�

4�

dddd2

5�

レジスタ�番号n

2�

ワード数�(n)

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

5�

レジスタ�番号2

コマンドの続き�

・・・�

・・・�

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

● 例. アドレス番号10のGREENシリーズに目標設定値に「20.0」,警報1設定�

値に「15.0」を書込みます。�

アドレス番号10の目標設定値(D0301)に「20.0」,警報1設定値(D0915)�

に「15.0」を書込みます。�

[コマンド]�

STX$+“10010WRW02D0301,00C8,D0915,00969D”+ETX$+CR$�

目標設定値:200 警報設定値:150�

上記コマンドに対し,「OK」がレスポンスとして返ります。�

[レスポンス] STX$+“1001OK5C”+ETX$+CR$

書込み情報は16進パターンの4桁文字列(0000~ FFFF)で指定します。�

ddddn:指定ワード数分のデバイス名と書き込み情報の繰り返し�

ddddnは 16進パターンの文字列�

n=1~ 32

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-17

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

WRS Dレジスタ/ Iリレーのワード単位でモニタリングするレジスタ指定

● 機能

ワード単位でモニタリングを行うレジスタ番号を指定します。このコマンドはレジスタの指定をするだけです。実際のモニタリングは,このコマンドでレジスタ番号を指定した後,WRMコマンドで行います。特に,データ量が多く通信速度を早くさせたい場合は,WRDコマンドよりWRSコマンドとWRMコマンドを使用すると有効的です。電源をOFFにしたときは,指定したレジスタ番号は消去されます。

* 一度に指定できるワード数は1~32です。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行う

場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

WRS

5�

レジスタ�番号1

1�

,または�スペース�

1�

,または�スペース�

5�

レジスタ�番号2

5�

レジスタ�番号n

2�

ワード数�(n)

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

コマンドの続き�

・・・�

・・・�

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

● 例. アドレス番号01のGREENシリーズの測定入力値をモニタリングします。�

アドレス番号01の測定入力値(D0003)をモニタリングします。�

(このコマンドはレジスタ指定のみで行います)�

[コマンド] STX$+“01010WRS01D000356”+ETX$+CR$�

      CPU番号:01 Dレジスタ番号:D0003�

上記コマンドに対し,「OK」がレスポンスとして返ります。�

[レスポンス] STX$+“0101OK5C”+ETX$+CR$

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3-18<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

WRM Dレジスタ/ Iリレーのワード単位のモニタリング

● 機能

WRSコマンドであらかじめ指定されたレジスタ情報を読出します。* このコマンドを実行する前に,必ずWRSコマンドを実行してモニタリングするレジ

スタを指定しておく必要があります。指定がない場合は,エラーコード06のエラー

となります。また,電源をOFFにした場合も同様のエラーとなります。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

* 下記コマンドは,サムチェック付きの構成ですのでサムチェックなしの通信を行

う場合は,コマンド要素のチェックサムの2バイト分は入れないでください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

0

3�

WRM

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

4�

dddd1

4�

ddddn

4�

dddd2

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

レスポンスは16進パターンの4桁文字列(0000~ FFFF)で返されます。�

ddddn:WRSで指定したワード数分の読出し情報�

ddddnは 16進パターンの文字列�

n=1~ 32�

● 例. アドレス番号01のGREENシリーズの測定入力値をモニタリングします。�

アドレス番号01の測定入力値(D0003)をモニタリングします。�

(このコマンドではWRSで指定したレジスタの読出しを行います)�

[コマンド] STX$+“01010WRME8”+ETX$+CR$�

CPU番号:01�

上記コマンドに対し,測定入力値200(00C8(HEX))がレスポンス�

として返ります。�

[レスポンス] STX$+“0101OK00C837”+ETX$+CR$�

測定入力値:200

・・・�

・・・�

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-19

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

INF 形名,バージョン,レビジョンの読出し

● 機能

GREENシリーズ機器の形名,バージョンおよびレビジョンが返送されます。* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

応答時間�(0)

3�

INF

1�

6

2�

チェックサム�

1�

ETX

1�

CR

2�

チェックサム�

バイト数�

レスポンス�要素�

1�

STX

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

2�

OK

8�

U□□□□-□□�(注1)�

8�

バージョン�レビジョン�(注2)�

4�

0001�

(注3)�

4�

(注4)�

4�

(注5)�

4�

0000�(注6)�

レスポンスの続き�

注1:GREENシリーズ機器の形名と制御出力,オプション��●UT750の場合 UT750-□ □� 0:付加機能なし� 1:通信,補助アナログ入力付き� 0:1ループ形� 1:位置比例形� 5:2ループ形��●UP750の場合 UP750-□ □� 0:付加機能なし� 1:通信,補助アナログ入力付き� 0:1ループ形� 5:2ループ形��●UT55□の場合 UT55□-□ □� 0:付加機能なし� 1:通信,補助アナログ入力,DI 6点,DO 4点付き� 2:通信,補助アナログ入力,DI 1点付き� 3:DI 5点,DO 4点付き� 4:補助アナログ入力,DI 1点付き� 0:一般形� 1:位置比例形� 2:加熱冷却形� 3:一般形(24VDCセンサ用供給電源付き)� 4:位置比例形(24VDCセンサ用供給電源付き)� 0:UT550� 1:UT551� �●UT520の場合 UT520-□ □� 0:付加機能なし� 7:通信,補助アナログ入力,DI 2点付き� 8:補助アナログ入力,DI 2点付き� 0:一般形��●UP550の場合 UP550-□ □� 0:付加機能なし� 1:通信,補助アナログ入力,DI 1点付き� 0:一般形� 1:位置比例形� 2:加熱冷却形�

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3-20<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

●UT450の場合 UT450-□ □� 0:付加機能なし� 1:通信,リモート入力,DI 5点/DO 2点追加� 2:通信,リモート入力,DI 1点追加� 3:D1 4点/DO 2点追加� 4:リモート入力,DI 1点追加� 0:一般形� 1:位置比例形� 2:加熱冷却形� 3:一般形(24VDCセンサ用供給電源付き)� 4:位置比例形(24VDCセンサ用供給電源付き)��●UT420の場合 UT420-□ □� 0:付加機能なし� 7:通信,リモート入力,DI 2点付き� 8:リモート入力,DI 2点付き� 0:一般形 ��●UT350/320/351/321の場合 UT3□□-□ □� 0:付加機能なし� 1:通信,ヒーター断線警報付き� 2:ヒーター断線警報付き� 0:一般形� 2:加熱冷却形� 3:一般形(24VDCセンサ用供給電源付き)� 0:UT350/UT320� 1:UT351/UT321� 5:96×96mm角� 2:48×96mm角��●UP350/351の場合 UP35□-0 □� 0:付加機能なし� 1:通信付� 0:一般形� 0:UP350� 1:UP351 ���●UM350/330/351/331の場合 UM3□□-0 □� 0:付加機能なし� 1:通信,警報1点付き� 2:警報1点付き� 0:一般形� 3:一般形(24VDCセンサ用供給電源付き)� 0:UM350/UM330� 1:UM351/UM331� 5:96×96mm角� 3:96×48mm角�

注2:バージョン番号およびレビジョン番号�� VO 1 . R O 0�� スペース(空白)� レビジョン番号� バージョン番号�

注3:おまかせモード*の場合に有効です。   読出しの先頭レジスタ番号で全機種「0001」が入っています。注4:おまかせモード*の場合に有効です。   読出しのレジスタ数が入っています。   ・UT350/UT320/UT351/UT321,UP350/UP351では「0008」が入っています。   ・UT350/UT320/UT351/UT321,UP350/UP351以外では「0025」が入っています。注5:おまかせモード*の場合に有効です。   書込みの先頭レジスタ番号が入っています。   ・UT350/UT320/UT351/UT321,UP350/UP351では「0001」が入っています。   ・UT350/UT320/UT351/UT321,UP350/UP351以外では「0201」が入っています。注6:おまかせモード*の場合に有効です。   書込みのレジスタ数で全機種「0000」が入っています。

*:UTリンクモジュール付FA-M3と通信するときに便利なモードの1つです。(3.2節参照)

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-21

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

UMD 制御機能(UT/UPモード)の設定

● 機能

UT750,UT550/UT520,UT551とUP750/UP550の制御機能を設定します。* このコマンドで制御機能を変更しますと,通信を除いたすべてのパラメータが初期

化され工場出荷値になります。

* UMDコマンドを受信してから約10秒間は,次のコマンドが受けられません。この

間は上位機器からコマンドを送信しないでください。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

応答時間�(0)

3�

UMD

2�

パラメータ�

2�

チェックサム�

このコマンドに対するレスポンスはありません。

USM サンプリング周期の変更

● 機能

UT750,UT550/UT520,UT551とUP750/UP550のサンプリング周期を変更します。* このコマンドでサンプリング周期を変更しますと,通信を除いたすべてのパラメー

タが初期化され工場出荷値になります。

* USMコマンドを受信してから約10秒間は,次のコマンドが受けられません。この

間は上位機器からコマンドを送信しないでください。

* 異常時のレスポンスの形式については,3.1.2項を参照してください。

● コマンド/レスポンス(正常時)

バイト数�

コマンド�要素�

1�

STX

1�

ETX

1�

CR

2�

アドレス�番号�

(ADR)�

2�

CPU�番号�01

1�

応答時間�(0)

3�

USM

1�

(注)�

2�

チェックサム�

このコマンドに対するレスポンスはありません。

注:設定値と周期

0�

1�

2�

3

50ms�

100ms�

200ms�

500ms

設定値� サンプリング周期�

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3-22<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

3.2.4 レスポンスエラーコード

参 照

エラー発生時のレスポンスの構成は,「3.1.2 レスポンス構成」をご覧ください。

レスポンスのエラーコード(EC1)および詳細エラーコード(EC2)は以下のとおりです。

表3.4 エラーコードEC1の一覧表

02��

03���

04����

05����

06��

08�

42�

43�

44

コマンドエラー��

デバイス指定エラー���

設定値範囲外����

データ数範囲外����

モニターエラー��

パラメータエラー�

サム値エラー�

内部バッファオーバーフロー�

受信文字間タイムアウト�

エラーコード� 意味� 要因�

・ コマンドが存在しない。�・ コマンド実行不可�

・ レジスタ番号が存在しない。�・ ビットレジスタ(Iリレー)をワードで使用するとき,その指定が正しくない。�

・ ビットの設定に0,1以外の文字を使用している。�・ ワードの指定に0000~ FFFF以外を指定した。�・ ロード/セーブ等でスタート位置がアドレスの範囲を越えた。�

・ビット数,ワード数等の指定が使用の範囲を越えている。�

・ 指定データ数やレジスタなどのパラメータ数が不一致。�

・ モニタ指定(BRS,WRS)をしないでモニタを実行した。�

・ パラメータが正しくない。�

・ サム値が不一致。�

・ 規定値以上のデータを受信した。�

・ 終端文字またはETXが受信されない。�

表3.5 詳細エラーコードEC2の一覧表

03���04���05���08

デバイス指定エラー���設定値範囲外���データ数範囲外���パラメータエラー�

エラーコード(EC1)� 意味� 詳細エラーコード(EC2)�

エラーパラメータ番号(16進数)�パラメータの先頭から数えて最初にエラーとなったパラメータの順序番号です。�例)��STX 01010BRW 30 I0003, 1, I0002, 0, A0005�パラメータ番号 1 2 3 4 5 6�この場合EC1=03,EC2=06となります。�

デバイス名指定エラー�↓�

上記のEC1以外の場合,EC2は意味を持ちません。

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<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信> 3-23

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

3.3 送受信BASICプログラム例ここでは,PC/AT*1(または互換機)のMicrosoft Quick BASIC*2コマンド送信/レスポンス受信プログラムの例を示します。

GREENシリーズ調節計の通信条件とパソコン側の通信条件(通信速度)を合わせて下さい。パソコン側の通信速度(ボーレート)はMS-DOS*2のSWITCHコマンドで設定します。SWITCHコマンドの使い方は,ご使用のMS-DOSのユーザズリファレンスマニュアルを参照してください。また,パリティ,キャラクタビット長,ストップビット長などはOPENステートメントで設定します。

*1 PC/ATは,IBM LTD.の製品です。*2 Microsoft Quick BASICは,Microsoft Corporationの登録商標です。*3 MS-DOSは,Microsoft Corporationの登録商標です。

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3-24<目次> <索引> <3. パソコンリンク通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

Microsoft Quick BASIC 7.1版による例

1000 '==== メインルーチン ====1010 STX$=CHR$(2) '定義1020 ETX$=CHR$(3) '定義1030 CR$=CHR$(13) '定義1040 RCVCHR$= "" '受信文字列初期化1050 fRCVEND=0 'フラグ初期化1060 fTIMEOUT=0 'フラグ初期化1070 '

1080 SEND$=STX$+"01010WRDD0003,03"+ETX$ '送信文字列作成1090 '

1100 OPEN "COM1:9600,N,8,1,ASC" FOR RANDOM AS #1 'ポートをオープンする1110 ON COM(1) GOSUB receivechr '受信時の割込み処理指定1120 ON TIME(5) GOSUB timeout 'タイムアウト時割込み処理指定1130 '

1140 PRINT #1,SEND$ '送信1150 COM(1) ON '受信時割込み許可1160 TIMER ON 'タイマ起動1170 '

1180 DO '受信終了orタイムアウト待ち1190 LOOP WHILE fRCVEND=0 AND fTIMEOUT=0 '

1200 '

1210 TIMER OFF 'タイマ停止1220 COM(1) OFF '受信時割込み禁止1230 CLOSE #1 'ポートをクローズする1240 '

1250 PRINT ">"+SEND$ '送信文字列を画面に表示1260 PRINT "<"+RCVCHR$ '受信文字列を画面に表示1270 END '終了1280 '

1290 '==== サブルーチン ====1300 receivechr: '受信時割込み処理1310 CHR1$=INPUT\(1,#1) '受信バッファから1文字ずつ取出す1320 IF CHR1$=CR$ THEN '受信した文字列が「CR」だったら1330 IF RCVCHR$=SEND$ THEN '受信した文字列が送信コマンドと同じだったら1340 RCVCHR$="" '受信文字列を初期化(エコーバック処理)1350 fRCVEND=0 '受信終了フラグはおろしたまま1360 ELSE '受信した文字列が送信コマンドと異なれば1370 fRCVEND=1 '受信終了フラグをたてる1380 END IF '

1390 ELSE '「CR」以外の文字だったら,1400 fRCVEND=0 '受信終了フラグはおろしたまま1410 RCVCHR$=RCVCHR$+CHR1$ '受信文字列作成1420 END IF '

1430 RETURN

1440 '

1450 timeout: 'タイムアウト処理1460 fTIMEOUT=1 'タイムアウトフラグをたてる1470 RCVCHR$="Time out ! (5 sec)"+CR$ '画面表示用文字列「Time out ! (5 sec)」1480 RETURN

↑* 行番号は,必要ありません。(プログラムステップ数の確認のためにつけています)

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-1

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

4. ラダー通信

4.1 概要ラダー通信を使用することで,PLC(シーケンサ),と簡単に通信を行うことができます。この通信では,GREENシリーズ機器の内部レジスタであるDレジスタ/Bレジスタの読出し/書込みを行います。

これ以降の文章では,PLC(シーケンサ)を総称してPLCと表現します。

参 照

DレジスタとBレジスタについては,通信リファレンス「IM 05G01B02-02」を参照してください。

ラダー通信では,ステーション番号:01~99で各機器を判断します。

MAX 1200m, 子局接続台数31台�

PLC(シーケンサ)�

図4.1 ラダー通信の接続

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4-2<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

4.1.1 コマンド構成PLCから送信するコマンドは,下図のように構成されています。

バイト数�

BCD桁�

要素�

1�

2�

ステーション�番号�

1 1 1�

2�

CR

1�

2�

LF

1�

2�

CPU番号�01

2�

4�

パラメータ�番号�

1�

0

1�

5桁目�

1�

R/W

2�

4�

読出し/書込み�データ�

(1) (2) (3) (4) (5) (6)

1�

+/–

(7) (8) (9)

(1)ステーション番号(01~99)

PLCが通信先の機器を識別するための番号です。(GREENシリーズ機器の識別番号)。

(2)CPU番号(「01」固定です。)

(3)パラメータ番号

Dレジスタの場合は,Dレジスタ番号の“D”を除いた4桁のBCDデータです。Bレジスタの場合は,Bレジスタ番号の“B”を除いて1700を加算した4桁BCDデータです。

(4) 0(「0」固定です。)

(5) 5桁目

EUまたはEUS単位が5桁表示時の最上位データです。(例.1234.5の場合,「1」がデータです)

(6)R/W

0:読出し1:書込み

(7)+/-

0:正(+)のデータ1:負(-)のデータ

(8)読出し/書込みデータ

読出し時は,読出すデータの数です。書込み時は,小数点を除いたBCD4桁の設定データです。

(9)CR,LF

コマンドの終端を示します。 CRの文字コードはCHR$(13),LFの文字コードはCHR$(10)です。

注 意�

UT750/UP750,UT550/UT520,UT551,UP550の場合は,5桁表示データのため,通信データも5桁です。なお,通信データで5桁を使用しない場合は,表示データを4桁以下にしてください。

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-3

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

●コマンドのデータ形態

Dレジスタ/Bレジスタのデータ形態を下記に示します。

表4.1 データ形態

データ種類� データ内容� 指定形態�

測定値上下限値,目標設定値など�

バイアス値,偏差警報値など�

比例帯,出力リミット上下限値など�

各種モード,警報種類など�

測定レンジ(EU)データ�

測定レンジ幅(EUS)データ�

%データ(0.0~ 100.0 %)�

秒,絶対値と単位なしデータ�

小数点を除いた数値データ�

小数点を除いた数値データ�

0~1000�

小数点を除いた絶対値データ�

●通信のコマンド形式

例.上位機器から目標設定値「50.0」を設定する場合,小数点を除いた「500」(5.00や50.0を設定する場合も同様)をコマンドデータとして送信します。

* 機器のDP(小数点位置)パラメータにより,「500」の小数点位置を判断します。�

PLC側の送信データ:500

コマンドデータ:500 機器のレスポンスデータ:500

GREENシリーズ側�

目標設定値:50.0

4.1.2 レスポンス構成PLCから送信されたコマンドに対するレスポンスは,以下のように構成されています。

バイト数�

BCD桁�

要素�

1�

2�

ステーション�番号�

1 1 1�

2�

CR

1�

2�

LF

1�

2�

CPU番号�01

2�

4�

パラメータ�番号�

1�

0

1�

5桁目�

1�

R/W

2�

4�

読出し/書込み�データ�

1�

+/–

読出しのときのみ可変します。MAX.64データ�

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4-4<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

4.2 PLCとの通信ラダー通信では,内部レジスタのDレジスタおよびBレジスタ指定はそのままの番号では使用できません。 各レジスタの番号仕様は下記を参照。

・Dレジスタ:Dを除いた4桁のBCD値

・Bレジスタ:Bを除いて1700を加算した4桁のBCD値(UP750/UP550のみ)

PLCでは,ラダー通信プロトコルが使用できるものが対象となります。下記に接続可能なPLCを示します。

表4.2 接続可能なPLC一覧

(注)各PLCについては,各販売元に直接問い合わせて下さい。�

販売元� 製品名称� 条件� 記事�

横河電機(株)�

三菱電機(株),�その他など�

FA500�

FA-M3�

MELSEC-Aシリーズなど�

無手順モードが使用可能なPLC

通信モジュール(RZ91-ON)付�

通信モジュール(F3RZ91-ON)付�

計算機リンクユニット付�

計算機リンクユニット付�

(注)�

詳細については,接続する各PLCの取扱説明書を参照してください。なお,ラダー通信プログラム例を4.4節に示します。

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-5

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4.2.1 読出しPLCからGREENシリーズ機器への読出しは,下図のように構成されています。

バイト数�

BCD桁�

コマンド�要素�

1�

2�

ステーション�番号�

1 1 1�

2�

CR

1�

2�

LF

1�

2�

CPU番号�01

2�

4�

パラメータ�番号�

1�

0

1�

5桁目�

1�

2�

CR

1�

2�

LF

1�

0

2�

4�

読出しデータ数�

1�

0

●コマンド�

バイト数�

BCD桁�

レスポンス�要素�

1�

2�

ステーション�番号�

1 11�

2�

CPU番号�01

2�

4�

パラメータ�番号�

1�

0

1�

5桁目�

1�

0

2�

4�

dddd1

1�

+/–

1 ・・・�

・・・�

1

1�

0

1�

5桁目�

1�

0

2�

4�

ddddn

1�

+/–

1 1

1�

0

1�

5桁目�

1�

0

2�

4�

dddd2

1�

+/–

●レスポンス�

パラメータ番号 (n)�のデータ�

パラメータ番号 (b)�のデータ�

パラメータ番号 (a)�のデータ�

●例. ステーション番号01の機器の測定入力値の状態を読出します。�

ステーション番号01の測定入力値D0003)を読出します。�

[コマンド] “01010003000000010D0A”�

上記コマンドに対し,下記のレスポンスが返ります。(測定入力値は「200」)�

[レスポンス] “01010003000002000D0A”�

0200が返っている�

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4-6<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

4.2.2 書込みPLCからGreenシリーズ機器への書込みは,下図のように構成されています。

バイト数�

BCD桁�

コマンド�要素�

1�

2�

ステーション�番号�

1 1 1�

2�

CR

1�

2�

LF

1�

2�

CPU番号�01

2�

4�

パラメータ�番号�

1�

0

1�

5桁目�

1�

2�

CR

1�

2�

LF

1�

1

2�

4�

dddd

1�

+/–

●コマンド�

バイト数�

BCD桁�

レスポンス�要素�

1�

2�

ステーション�番号�

1 11�

2�

CPU番号�01

2�

4�

パラメータ�番号�

1�

0

1�

5桁目�

1�

1

2�

4�

dddd

1�

+/–

●レスポンス�

●例. ステーション番号01の機器の目標設定値1を200にします。�

ステーション番号01の目標設定値1(D0301)に200を書込みます。�

[コマンド] “01010301001002000D0A”�

上記コマンドに対し,下記のレスポンスが返ります。(目標設定値1は「200」)�

[レスポンス] “01010301001002000D0A”�

0200が返っている�

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-7

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4.2.3 レスポンスエラーコードエラーが発生した時に,PLCが受信するエラー内容は以下のとおりです。

表4.4 エラー内容一覧表

0101 0000 0000 0001 CRLF�0000:間違ったパラメータ番号�

0101 0123 0000 000B CRLF�0101 0123 000B 0000 CRLF�0101 0123 0B00 0000 CRLF�0101 012B 0000 0000 CRLF�

0101 0123 0000 000A CRLF�0101 0123 000A 0000 CRLF�0101 0123 0A00 0000 CRLF�0101 010A 0000 0000 CRLF�

0103 0123 0000 0000 CRLF�0001 0123 0000 0000 CRLF�3301 0123 0000 0000 CRLF�

0101 0123 0011 9999 CRLF�9999:設定範囲外データ�

0101 0123 0000 00 CRLF�0101 0123 00 0000 CRLF�0101 0 0000 0000 CRLF�

―��

―���

―�

0101 0000 0000 FFFF CRLF�(「FFFF」が返送される)�

0101 FFFF FFFF FFFF CRLF����

無応答����

無応答���

0101 0123 0011 0050 CRLF�0050:現在の設定データ�

無応答���

無応答��

無応答���

無応答�

エラー状態� PLC送信データ� PLCの受信データ�

存在しないパラメータ番号を送信した時�

ステーション番号以外でBCDコード以外の文字を使用して送信した時�

��

ステーション番号以外でLFコード(0A)を使用して送信した時���

ステーション番号が機器のステーション番号と異なる時��

書込みデータが設定範囲外の時��

コマンドの長さが正しくない時�(コマンドの長さ:CRとLF含めて10バイトです)�

送信時,タイムアウトになった時�(タイムアウト:5秒です)�

送信バッファがオーバした時�(バッファオーバ:200バイト以上です)�

通信のフレミングエラーやパリティエラーが発生した時�

参 照

DレジスタおよびBレジスタ一覧表にないパラメータを読出した時は,エラーになりません。「0」が返送されます。

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4-8<目次> <索引> <4. ラダー通信>

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4.3 MELSECとの通信GREENシリーズは,ラダー通信で他社のPLC(シーケンサ)と内部レジスタを介してデータの受け渡しができます。 ここでは,ラダー通信で使用機会が多い三菱電機製のMELSEC-Aシリーズを例にしての通信プログラム説明をします。 例題は,●1台のMELSEC-Aに3台のGREENシリーズを接続し,MELSEC-Aは3台のGREENシリー

ズのPVエラー情報,測定入力値(PV),目標設定値(SP),制御出力値(OUT)を定期的

に読込みます。

(GREENシリーズのレジスタ内容をMELSEC-Aのレジスタに読込む通信プログラムです)

●MELSEC-AからアドレスNo.1,2のGREENシリーズの目標設定値(SP)を変更します。

(MELSEC-Aから(GREENシリーズのレジスタに値を書込みます)

●システム構成図

アドレス No. 1 2 3

計算機リンク�ユニット�

DI�ユニット�

RS-485通信�

スロット No. 0 1 2

GREENシリーズ�

MELSEC-Aシリーズ� MELSEC-Aで使用する計算機�リンクユニット�(1)または(2)を使用します。�(1)A1SJ71UC24-R4�(2)A1SJ71C24-R4��GREENシリーズ� UTシリーズ�

注 意�

MELSEC-Aの通信詳細は,MELSEC-Aの計算機リンク/マルチドロップリンクユニットユーザズマニュアル(注文No.13JG02)を参照してください。

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-9

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4.3.1 通信準備配線と通信仕様の設定を行います。

4.3.2 配線MELSEC-Aの計算機リンクユニットとGREENシリーズの通信端子を接続します。送受信ラインとも(+)と(+),(-)と(-)を接続します。(注意)(+)側をMELSECでは**A,GREENシリーズでは**Bとなっています。    (-)側をMELSECでは**B,GREENシリーズでは**Aとなっています。

■ 2線式の場合

28

29

3027

23

24

25

26

23

24

25

26

27

GREENシリーズ�の通信端子(3)�

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

第3種接地� 第3種接地�

SDA(+)�

SDB(-)�

RDA(+)�

RDB(-)�

SG

シールド�

RSB(+)�

RSA(-)�

SG

GREENシリーズ�の通信端子(2)�

第3種接地�

SG

GREENシリーズ�の通信端子(1)�

MELSEC-Aの�通信端子�

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

■ 4線式の場合

23

24

25

26

27

23

24

25

26

27

23

24

25

26

27

GREENシリーズ�の通信端子(3)�

終端抵抗�220Ω1/4W

終端抵抗�220Ω1/4W

第3種接地� 第3種接地�

SDA(+)�

SDB(-)�

RDA(+)�

RDB(-)�

SG

シールド�

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

GREENシリーズ�の通信端子(2)�

第3種接地�

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

GREENシリーズ�の通信端子(1)�

MELSEC-Aの�通信端子�

SDB(+)�

SDA(-)�

RDB(+)�

RDA(-)�

SG

GREENシリーズの終端抵抗は220Ω1/4Wですが,MELSEC-Aが330Ω1/4Wのため抵抗値の大きい方に合わせます。

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4-10<目次> <索引> <4. ラダー通信>

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4.3.3 通信仕様の設定配線後,GREENシリーズの通信仕様とMELSEC-Aの計算機リンクユニットの伝送仕様を同じ内容に設定します。

●GREENシリーズの通信設定(例)

ソフト設定で行います。「セットアップパラメータのR485」を読出し,設定します。

PSL�

BPS�

PRI�

STP�

DLN�

RP.T

プロトコル選択�

通信速度�

パリティ�

ストップビット�

データ長�

最小応答時間�

2(ラダー通信)�

4(9600)�

0(NONE)�

1�

8�

0

2以外の設定では,ラダー通信はできません�

0:600,1:1200,2:2400,3:4800,4:9600(bps)�

0:NONE,1:EVEN,2:ODD�

1,2�

7,8�

0~ 10(×10ms)�

記号� 名称� 設定� 備考�

手順は,各GREENシリーズのユーザーズマニュアルを参照してください。

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-11

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●MELSEC-Aの伝送設定(例)

計算機リンクユニットの各スイッチ(下記の(1)から(3)の順序)を設定します。

(1)モード設定スイッチ�(2)伝送仕様設定スイッチ�(3)局番設定スイッチ�

(1) モード設定スイッチ��

(2)伝送仕様設定スイッチ( :GREENシリーズとの通信では,使用しません。)�

(3)局番設定設定スイッチ�

「4」を設定します��通信速度:9600bps�パリティ:偶数�ストップビット:1�データ長:1 に設定されます。�

MODE 設定内容�

0~ 3�

4�

:�

8�

9~E�

F

使用不可�

無手順モード�

  :�

形式4プロトコルモード�

使用不可�

MELSECテスト�

01・・・�04 05・・・・・・・・・�12

で“ON”�↓�0N.

SWNo. スイッチ内容�設定内容�

ON OFF

01�

02�

03�

04�

05�

06�

07�

08�

09�

10�

11�

12

未使用�

リンク選択�

未使用�

RUN時の書込み�

通信速度(bps)�

データビットの設定�

パリティビット有無�

パリティビット選択�

ストップビット選択�

サムチェック有無�

8ビット�

あり�

偶数�

2ビット�

あり�

7ビット�

なし�

奇数�

1ビット�

なし�

計算機�

可�

300�

OFF�

OFF�

OFF

600�

ON�

OFF�

OFF

2400�

OFF�

ON�

OFF

4800�

OFF�

OFF�

ON

9600�

ON�

OFF�

ON

19200�

OFF�

ON�

ON

不可�

ON�

ON�

ON

×10 「0」に設定します。�×1 「0」に設定します。�

×10 … 100の位の設定�

×1 … 1の位の設定�

計算機リンク�モジュール�

MELSEC-A�シーケンサ�

通信設定�スイッチ�

(3)�

(1)�

(2)�

4MODE

0

0

マルチ�

不可�

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4-12<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

4.4 通信プログラム送信手順と受信手順のしくみを下記に説明します。

CPU 計算機�リンク�ユニット�

GREEN�シリーズ�

TO命令�

FROM命令�

MELSEC-A(シーケンサ)�

送信�

受信�

4.4.1 送信手順

●送信のしくみ

MELSEC-Aは,計算機リンクユニットを介して無手順方式で送信データに書込まれた内容をGREENシリーズへ送信します。

送信要求Y90�

送信終了X80

①D0�

②D1�

③D2�

④D3�

⑤D4�

⑥D5

00H,05H�

01H,01H�

02H,00H�

00H,00H�

04H,00H�

0AH,0DH

MELSEC-AのCPUの内部レジスタ�

0H�

1H�

2H�

3H�

4H�

5H

00H,05H�

01H,01H�

02H,00H�

00H,00H�

04H,00H�

0AH,0DH

計算機リンクユニットの送信レジスタ(I/O番号:8)�

⑦TOP命令�

01 01 00 02 00 00 00 04 0D(CR) 0A(LF)

パラメータ番号�読出しパラメータ数�

アドレス固定(01)�パラメータ読出し�

① D0 計算機リンクユニットに送信するデータ数を指定します。

② D1 読込み/書込みを行う GREENシリーズのアドレス番号,CPU No.

(1:固定)を指定します。

③ D2 読込み/書込みを行うGREENシリーズのDレジスタ番号を指定します。

④ D3 読込みか書込みかを指定します。

⑤ D4 データ数を指定します。

⑥ D5 コマンドの終端を指定します。

⑦ TOP指令 転送します。

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-13

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4.4.2 送信プログラム例下記にラダー通信での送信プログラム例を記載します。

送信プログラム例�

MOVP 0005H D0

PLS M0

X0000

M0送信完了�X0080

送信完了�X0080

送信要求�Y0090 送信ワード数5個をD0に転送する�

D0レジスタに送信ワード数をセットします�

X0がOFF→ON時にM0を1スキャンだけONさせます。�(M0はワンショット)�

MOVP 0101H D1

CPU No.とAD No.をD1に転送します�D1レジスタにCPU No.とAD No.をセットします�

MOVP 0200H D2

読出すGREENシリーズのDレジスタの先頭番号を�D2に転送します�

D2レジスタに読出すDレジスタの先頭番号をセットします�

MOVP 0000H D3

読出し指令(0000)をD3に書込みます�(書込みは「1000」)�

D3レジスタに読出し指令を�セットします�

MOVP 0400H D4

Dレジスタの先頭番号から4個読込みます�D4レジスタに読出しデータ数をセットします�

MOVP 0A0DH D5

CR+LF(終端コマンド)をD5に転送します�D5レジスタにCR, LFを�セットします�

SET Y0090

送信要求ON

送信要求を「ON」します�

RST Y0090

送信要求OFF送信完了「ON」,送信要求を�「OFF」します�

TOP 0008H 0000H D0000 K6

8スロット目の計算機リンクユニットの送信レジスタ�(0000)にGREENシリーズのDレジスタ(D0000)から�6個のデータを転送する�

送信レジスタへデータを�転送します�

01�CPU No.

01� AD No.

読出しの場合は,読出し個数,書込みの場合は,データを設定します。�例.257℃の場合は,「5702」   を設定します。小数点なし�

CPUから計算機リンク�ユニットへの転送命令�

スロット番号+1と0

スロット番号と0

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4-14<目次> <索引> <4. ラダー通信>

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4.4.3 受信手順

●受信のしくみ

MELSEC-Aは,計算機リンクユニットを介して無手順方式でGREENシリーズからの受信データを計算機リンクユニットの受信データエリアに書込み,CPUはそれを読出します。

受信データ読出し要求(X0081)�

受信データ読出し完了(Y0091)�

00 5000 0110 0000 0000 02.01 01 00 00 02 00 00 01 00 12 CR

86858483 87 88 89 8A 8B

LF

この間にデータコピーを行います。�

ERROR.1 CSP1

PV1 OUT1パラメータ番号�

アドレスNo固定(01)�

0B個�

① GREENシリーズからの受信データ量をD100に書込みます。�

② D100のデータをインデックスレジスタK0Zに書込みます。�

③ GREENシリーズの受信データをD101を先頭に0B個(11個)を転送します。�

計算機リンクユニットの受信レジスタ�

受信データ数�

AD No. とCPU No.�

先頭DレジスタNo.�

ERROR1�

PV1�

CSP1�

OUT1�

終端情報�

80H�

81H�

82H�

83H�

84H�

85H�

86H�

87H�

88H�

89H�

8AH�

8BH

00H,0BH�

01H,01H�

02H,00H�

00H,00H�

00H,10H�

01H,00H�

50H,00H�

00H,00H�

00H,02H�

01H,00H�

12H,00H�

0AH,0DH

MELSEC-AのCPUの内部レジスタ�

D100�

D101�

D102�

D103�

D104�

D105�

D106�

D107�

D108�

D109�

D110�

D111

00H,0BH�

01H,01H�

02H,00H�

00H,00H�

00H,10H�

01H,00H�

50H,00H�

00H,00H�

00H,02H�

01H,00H�

12H,00H�

0AH,0DH

FROMP命令�

①FROMP命令�

②FROMP命令�

D101~ 111まで�

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-15

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4.4.4 受信プログラム例下記にラダー通信での受信プログラム例を記載します。

受信プログラム例�

FROMP 0008H 0080H D100 K1

X0081 受信データ「0B」をD100に1個転送します�

受信データ読出し要求�

受信データサイズをD100に移動します�

MOVP D100 Z

D100のデータをK0Zに転送します�(K0Zには「0B」個入っています)�

インデックスレジスタZに受信データサイズをセットします�

FROMP 0008H 0081H D101 K0Z

アドレス0081を先頭にD101~111(K0Z個分)を�転送します�

D101から受信したデータ分を受信レジスタに移動します�

Y0091

読出し完了�受信データ読出し完了して�リレーを「ON」します�

スロット番号+1と1

スロット番号と0

計算機リンクユニットからCPUへの転送命令�

計算機ユニットのスロットNo.(8)

1個�

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4-16<目次> <索引> <4. ラダー通信>

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4.4.5 サンプルプログラム

■サンプルプログラムの動作内容① 読み出し機能3台のUTディジタル指示調節計のPVエラー情報(ERROR)測定入力値(PV),目標設定値(SP)制御出力値(OUT)をシーケンサのレジスタに定周期で読み込みます。

シーケンサのレジスタ番号(読み込み先)

UT PVエラー情報�

測定入力値�

目標設定値�

制御出力値�

D104�

D106�

D108�

D110

D124�

D126�

D128�

D130

D144�

D146�

D148�

D150

UTアドレス1 UTアドレス2 UTアドレス3

② 書き込み機能アドレス1,2,3の調節計の目標設定値をPLCより変更します。

UT SP値�アドレス1�

UT SP値�アドレス2�

UT SP値�アドレス3

123℃←→10℃�

123℃←→20℃�

123℃←→30℃�

一定時間で設定値変更を繰り返し実行�

■システムフロー

メルセック�

DI�モジュール�

計算機�リンク�ユニット�

UT�アドレス1

UT�アドレス2

UT�アドレス3

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-17

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

■サンプルプログラムフローチャート

スタート�

1-1送信フラグ処理�※1(14ページ)�

M601~M606�送信実行フラグ�

3-1読込指令�送信処理�

3-2受信処理�

M601 ON

Y

2-1設定値書換え�処理�

※2(15ページ)�

エンド�

4-1設定値書込み�処理�

M604 ON

D201

D202

D203

Y

4-2設定値書込み�処理�

M605 ON

Y

4-3設定値書込み�処理�

M606 ON

Y

3-3読込指令�送信処理�

3-4受信処理�

M602 ON

Y

3-5読込指令�送信処理�

3-6受信処理�

M603 ON

Y

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4-18<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

※1 送信フラグ処理フロー

動作内容1秒クロックリレーM9032のON/OFFでカウンタを起動し,M601~M606(送信フラグ)を順次ON/OFFさせます。M601~M606(送信フラグ)がONになるとフラグに対応する送信処理が実行されます。(UTの読込みや書込み)

スタート�

エンド�

カウンタアクセス�C0

1秒クロック�

Y

カウント値 C0 = 0 で�M601 ON

カウント値 C0 = 1 で�M602 ON

カウント値 C0 = 2 で�M603 ON

カウント値 C0 = 3 で�M604 ON

カウント値 C0 = 4 で�M605 ON

カウント値 C0 = 5 で�M606 ON

カウンタリセット�C0 = 0 実行�

シーケンサーのRUNまたは,カウンタ値�が6でカウンタをリセット。�

CPU RUN

Y

カウンタ値�C0 = 6

Y

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-19

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

※2 設定値書換え処理フロー

動作内容1秒クロックリレーM9032のON/OFFでカウンタを起動し,UT1~3の設定値を順次変更します。動作としては,始めUTの設定値を全て,123℃に順次設定を行います。次にUT1のSPを10℃,UT2のSPを20℃,UT3のSPを30℃にします。

スタート�

エンド�

カウンタアクセス�C1

1秒クロック�

Y

カウント値 C1 = 1 で�UT 1 SP = 123℃�

カウント値 C1 = 5 で�UT 2 SP = 123℃�

カウント値 C1 = 10 で�UT 3 SP = 123℃�

カウント値 C1 = 15 で�UT 1 SP = 10℃�

カウント値 C1 = 20 で�UT 2 SP = 20℃�

カウント値 C1 = 25 で�UT 3 SP = 25℃�

カウンタリセット�C1 = 0 実行�

シーケンサーのRUNまたは,カウンタ値�が30でカウンタをリセットする。�

CPU RUN

Y

カウンタ値�C1 = 30

Y

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4-20<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

■サンプルプログラム

RST C0

C0

送信用�カウンタ�

送信用�カウンタ�

M9038

CPU RUN

C0K6M9032

1秒タイマ�スイッチ�

PLS M601送信用�カウンタ�

送信用�カウンタ�

送信用�カウンタ�

送信用�カウンタ�

送信用�カウンタ�

送信用�カウンタ�

送信1�フラグ�

送信2�フラグ�

送信3�フラグ�

送信4�フラグ�

送信5�フラグ�

送信6�フラグ�

PLS M602

PLS M603

PLS M604

PLS M605

PLS M606

= 0 C0

= 1 C0

= 2 C0

= 3 C0

= 4 C0

= 5 C0

K

K

K

K

K

K

4

11

13

21

29

37

45

53

送信フラグ用�カウンタリセット�

送信フラグ用�カウンタ 1.0秒ON�カウントアップ値“6”�

N01送信FL�ON 0.0秒後�

N02送信FL�ON 1.0秒後�

N03送信FL�ON 2.0秒後�

N04送信FL�ON 3.0秒後�

N05送信FL�ON 4.0秒後�

N06送信FL�ON 5. 0秒後�

【1-1.送信フラグ処理】�

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-21

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

RST C1

C1

SP値切替用�カウンタ�

SP値切替用�カウンタ�

M9038

CPU RUN

C1K30M9032

1秒タイマ�スイッチ�

63

61

設定値切替用�カウンタリセット�

設定値切替用�カウンタ 1秒毎ON�カウントアップ“30”�

【2-1.設定値書換え処理】�

MOV 2301 D201SP値�切替用�カウンタ�

SP値�切替用�カウンタ�

SP値�切替用�カウンタ�

SP値�切替用�カウンタ�

SP値�切替用�カウンタ�

SP値�切替用�カウンタ�

ST1�spset

ST2�spset

ST3�spset

ST1�spset

ST2�spset

ST3�spset

MOV 2301 D202

MOV 2301 D203

MOV 1000 D201

MOV 2000 D202

MOV 3000 D203

= C1 1

= C1 5

= C1 10

= C1 15

= C1 20

= C1 25

K

K

K

K

K

K

P H

P H

P H

P H

P H

P H

136

146

156

166

176

186

ステーション1 UT�SP=123℃書込み�

ステーション2 UT�SP=123℃書込み�

ステーション3 UT�SP=123℃書込み�

ステーション1 UT�SP=10℃書込み�

ステーション2 UT�SP=20℃書込み�

ステーション3 UT�SP=30℃書込み�

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4-22<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

MOV 0005 D0

M601

送信1�フラグ�

送信�deta数�

X0020

送信�完了�

Y0030

送信�要求�

P H

MOV 0101 D1CPU�アドレス�

Dレジスタ�NO先頭�

r/w�コマンド�

データ�or 数�

送信�END

注) 2個以上を指定�してください。�

送信�deta数�

MOV 0200 D2

MOV 0000 D3

MOV 0400 D4

MOV 0A0D D5

TO 0002 0000 D0 6

470

794

送信データ数を宣言�

RST Y0030

X0020

送信�完了�

送信�要求�

UTアドレス1番を指定�

UTの先頭読み出し番号�をD0002と指定�

読み込み実行を指定�

先頭番号より4個の�データを読み出し�

送信終了�

送信�要求�

SET Y0030 �

P H

P H

P H

P H

P H

P H H K計算機リンクユニットのアドレス“0000”にD0を先頭に6個データを転送�

【3-1.読込指令送信処理】�

CPU�アドレス�

= 0101 D1H

FROM 0002 0080 D100 1

X0021

受信読出�要求�

P H H K

data�サイズ�

data�サイズ�

CPU�AD

受信読出�完了�

MOV D100 Z

FROM 0002 0081 D101 0

Y0031

796

CJ P255 �

P

P H H K Z<> Z 0005

H

計算機リンクユニットのアドレス“0080”を先頭にデータを1個D100に転送�

D100のデータをZに転送�

計算機リンクユニットのアドレス“0081”を先頭にしたZ個のデータをD101を先頭にしたDレジスタに転送�

【3-2.受信処理】�

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-23

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

MOV 0005 D0

M602

送信2�フラグ�

送信�deta数�

X0020

送信�完了�

Y0030

送信�要求�

P H

MOV 0102 D1CPU�アドレス�

Dレジスタ�NO先頭�

r/w�コマンド�

データ�or 数�

送信�END

注) 2個以上を指定�してください。�

送信�deta数�

MOV 0200 D2

MOV 0000 D3

MOV 0400 D4

MOV 0A0D D5

TO 0002 0000 D0 6

836

882

送信データ数を宣言�

RST Y0030

X0020

送信�完了�

送信�要求�

UTアドレス2番を指定�

UTの先頭読み出し番号�をD0002と指定�

読み込み実行を指定�

送信終了�

送信�要求�

SET Y0030 �

P H

P H

P H

P H

P H

P H H K

先頭番号より4個のデータを読み出し�

計算機リンクユニットのアドレス“0000”にD0を先頭に6個データを転送�

【3-3.読込指令送信処理】�

CPU�アドレス�

= 0102 D1H

FROM 0002 0080 D120 1

X0021

受信読出�要求�

P H H K

data�サイズ�

data�サイズ�

CPU�AD

受信読出�完了�

MOV D120 Z

FROM 0002 0081 D121 0

Y0031

884

CJ P255 �

P

P H H K Z<> Z 0005

H

計算機リンクユニットのアドレス“0080”を先頭にデータを1個D120に転送�

D120のデータをZに転送�

計算機リンクユニットのアドレス“0081”を先頭にしたZ個のデータをD121を先頭にしたDレジスタに転送�

【3-4.受信処理】�

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4-24<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

MOV 0005 D0

M603

送信3�フラグ�

送信�deta数�

X0020

送信�完了�

Y0030

送信�要求�

P H

MOV 0103 D1CPU�アドレス�

Dレジスタ�NO先頭�

r/w�コマンド�

データ�or 数�

送信�END

注) 2個以上を指定�してください。�

送信�deta数�

MOV 0200 D2

MOV 0000 D3

MOV 0400 D4

MOV 0A0D D5

TO 0002 0000 D0 6

924 送信データ数を宣言�

UTアドレス3番を指定�

UTの先頭読み出し番号�をD0002と指定�

読み込み実行を指定�

送信終了�

送信�要求�

SET Y0030 �

P H

P H

P H

P H

P H

P H H K

先頭番号より4個のデータを読み出し�

計算機リンクユニットのアドレス“0000”にD0を先頭に6個データを転送�

【3-5.読込指令送信処理】�

CPU�アドレス�

= 0103 D1H

FROM 0002 0080 D140 1

X0021

受信読出�要求�

P H H K

data�サイズ�

data�サイズ�

CPU�AD

受信読出�完了�

MOV D140 Z

FROM 0002 0081 D141 0

Y0031

970

1010 RST Y0030

X0020

送信�完了�

送信�要求�

CJ P255 �

P

P H H K Z<> Z 0005

H

計算機リンクユニットのアドレス“0080”を先頭にデータを1個D140に転送�

D140のデータをZに転送�

計算機リンクユニットのアドレス“0081”を先頭にしたZ個のデータをD141を先頭にしたDレジスタに転送�

【3-6.受信処理】�

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-25

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

MOV 0005 D0

M604

送信4�フラグ�

送信�deta数�

X0020

送信�完了�

Y0030

送信�要求�

P H

MOV 0101 D1CPU�アドレス�

Dレジスタ�NO先頭�

r/w�コマンド�

データ�or 数�

ST1�spset

送信�END

送信�deta数�

MOV 1502 D2

MOV 1000 D3

MOV D201 D4

MOV 0A0D D5

TO 0002 0000 D0 6

1020

1344

送信データ数を宣言�

RST Y0030

X0020

送信�完了�

送信�要求�

UTアドレス1番を指定�

UTの書き込み先�Dレジスタ番号を指定�D215:リモートSP

書き込み実行を指定�

書き込みデータを転送�

送信終了�

送信�要求�

SET Y0030 �

P H

P H

P H

P H

P H

P H H K計算機リンクユニットのアドレス“0000”にD0を先頭に6個データを転送�

【4-1.設定値書込み処理】�

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4-26<目次> <索引> <4. ラダー通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

MOV 0005 D0

M605

送信5�フラグ�

送信�deta数�

X0020

送信�完了�

Y0030

送信�要求�

P H

MOV 0102 D1CPU�アドレス�

Dレジスタ�NO先頭�

r/w�コマンド�

データ�or 数�

ST2�spset

送信�END

送信�deta数�

MOV 1502 D2

MOV 1000 D3

MOV D202 D4

MOV 0A0D D5

TO 0002 0000 D0 6

1354

1678

送信データ数を宣言�

RST Y0030

X0020

送信�完了�

送信�要求�

UTアドレス2番を指定�

UTの書き込み先�Dレジスタ番号を指定�D215:リモートSP

書き込み実行を指定�

書き込みデータを転送�

送信終了�

送信�要求�

SET Y0030 �

P H

P H

P H

P H

P H

P H H K計算機リンクユニットのアドレス“0000”にD0を先頭に6個データを転送�

【4-2.設定書込み処理】�

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<目次> <索引> <4. ラダー通信> 4-27

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

MOV 0005 D0

M606

送信6�フラグ�

送信�deta数�

X0020

送信�完了�

Y0030

送信�要求�

P H

MOV 0103 D1CPU�アドレス�

Dレジスタ�NO先頭�

r/w�コマンド�

データ�or 数�

ST3�spset

送信�END

送信�deta数�

MOV 1502 D2

MOV 1000 D3

MOV D203 D4

MOV 0A0D D5

TO 0002 0000 D0 6

1688

2336

送信データ数を宣言�

RST Y0030

X0020

送信�完了�

送信�要求�

UTアドレス3番を指定�

UTの書き込み先�Dレジスタ番号を指定�D215:リモートSP

書き込み実行を指定�

書き込みデータを転送�

送信終了�

送信�要求�

SET Y0030 �

P H

P H

P H

P H

P H

P H H K

CIRCUIT END

計算機リンクユニットのアドレス“0000”にD0を先頭に6個データを転送�

【4-3.設定値書込み処理】�

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<目次> <索引> <5. MODBUS通信> 5-1

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

5. MODBUS通信

5.1 概要MODBUS通信は,汎用パソコンやPLC(シーケンサ),タッチパネルなどと通信を行うときに使用する通信プロトコルの1つです。この通信プロトコルを介して,GREENシリーズの内部レジスタ(Dレジスタ/Bレジスタ)の読出し/書込みを行い接続した機器とデータをやり取りします。これ以降の文章では,汎用パソコンやPLC(シーケンサ),タッチパネルを総称して「上位機器」と呼びます。

参 照

内部レジスタについては,通信リファレンス「IM 05G01B02-02」を参照してください。

GREENシリーズで使用するMODBUS通信には,伝送モードにASCIIモード(アスキー方式)とRTUモード(バイナリー方式)があります。

表5.1 ASCIIモードとRTUモードの比較

*1:RTUのメッセージの長さを「N」とした場合�*2:通信速度9600bpsの時,1÷9600× 24 sec以下となります。�

項目� ASCIIモード� RTUモード�

データのビット数�

メッセージの開始マーク�

メッセージの終了マーク�

メッセージの長さ *1�

データの時間間隔�

誤り検出�

7 bit(ASCII)�

:(コロン)�

CR+LF�

2N+1�

1秒以下�

水平冗長検査:LRC

8 bit(バイナリ)�

不要�

不要�

N�

24ビットタイム以下 *2�

周期冗長検査:CRC-16

MODBUS通信では,通信アドレス:1~99で各GREENシリーズを判断します。使用するコマンドの中には,アドレス番号を必要としないブロードキャスト(一斉同報)指定があります。 詳細については,5.2.2項を参照してください。

次の節でメッセージ構成について説明します。

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5-2<目次> <索引> <5. MODBUS通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

5.1.1 メッセージ構成上位機器からGREENシリーズに送信するメッセージは,下図のように構成されています。

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ�開始マーク�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード�

1�

2

データ��

2n�

4n

エラーチェック��

2�

2

メッセージ終了�マーク�

2�

2

(1) (2) (3) (4) (5) (6)

(1)メッセージ開始マーク

メッセージの始まりを示します。ASCIIモードのみ「:」が必要です。

(2)アドレス番号(1~99)

上位機器が通信先のGREENシリーズを識別するための番号です。(識別番号)

(3)ファンクションコード(「5.2.1ファンクションコード一覧」を参照)

上位機器からの命令(ファンクションコード)を指定します。

(4)データ

ファンクションコードに応じて内部レジスタのDレジスタ/Bレジスタ番号や個数,パラメータ値などを指定します。

(5)エラーチェック

RTUモードの場合 ・・・・・・・・・ 周期冗長検査(CRC-16)方式で行います。ASCIIモードの場合 ・・・・・・・・ 水平冗長検査(LRC)方式で行います。

(6)メッセージ終了マーク

メッセージの終りを示します。 ASCIIモードのみ「CR+LF」が必要です。

●通信のメッセージ形式

例.上位機器から目標設定値「50.00」を設定する場合,小数点を除いた「5000」(5.000や500.0を設定する場合も同様)を16進数にしたメッセージデータ(1388)を送信します。

*GREENシリーズのDP(小数点位置)パラメータにより,「5000」の小数点の位置を判断します。�

上位機器側のメッセージデータ:5000の16進数(1388)�

メッセージデータ:1388 GREENシリーズの�レスポンスデータ:1388

GREENシリーズ側�

目標設定値:50.00

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<目次> <索引> <5. MODBUS通信> 5-3

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

5.2 上位機器との通信市販のSCADA等を使用したメッセージのDレジスタ,Bレジスタ指定とお客様作成の通信プログラムでのメッセージのDレジスタ/Bレジスタ指定は,それぞれのDレジスタ,Bレジスタ番号と異なり,注意が必要です。

●Dレジスタの場合

① 市販のSCADA等を使用した場合は,Dレジスタ番号をリファレンス番号化して指定しま

す。Dレジスタ番号の先頭の「D」を「4」に読替えたものがリファレンス番号となります。

(DDEサーバー等を使用した場合は,このリファレンス番号を指定します)

② お客様作成の通信プログラムの場合は,指定するレジスタをリファレンス番号から40001

を引いた数字の16進数で指定します。(16進数が指定番号となります)

例.目標設定値「D0301」を指定する場合

・市販のSCADA等を使用したメッセージは,リファレンス番号「40301」を指定します。

・ お客様作成の通信プログラムでのメッセージは,リファレンス番号から40001を引いた数字

(0300)の 16進数の「012C」を指定します。

●Bレジスタの場合

① 市販のSCADA等を使用した場合は,Bレジスタ番号をリファレンス番号化して指定しま

す。Bレジスタ番号に+1700を加算し先頭の「B」を「4」に読替えたものがリファレンス

番号となります。(DDEサーバー等を使用した場合は,このリファレンス番号を指定しま

す)

② お客様作成の通信プログラムの場合は,指定するレジスタをリファレンス番号から40001

を引いた数字の16進数で指定します。(16進数が指定番号となります)

例.PIDNo「B0115」を指定する場合

・ 市販のSCADA等を使用したメッセージは,リファレンス番号「41815」を指定します。

・ お客様作成の通信プログラムでのメッセージは,リファレンス番号から40001を引いた数字

(1814)の 16進数の「0716」を指定します。

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5-4<目次> <索引> <5. MODBUS通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

5.2.1 ファンクションコード一覧上位機器がGREENシリーズの内部レジスタ(Dレジスタ,Bレジスタ)情報を得るために使用する命令語です。

表5.2 ファンクションコード一覧表

コードNo. 機能� 内容�

03�

06�

08�

16

複数レジスタの読出し�

レジスタの書込み�

ループバックテスト�

複数レジスタの書込み�

連続で最大64個の読込みが可能�

1個の書込みが可能�

5.2.3項を参照�

連続で最大32個の書込みが可能�

・ ファンクションコードの書込みは,読出し専用と使用禁止の各レジスタには書込みを行い

ません。

・ ファンクションコードの「06」と「16」のみ,ブロードキャスト指定ができます。

(ブロードキャスト指定でレジスタの書込みを行ったときも読出し専用と使用禁止のレジ

スタには書込みは行いません)

5.2.2 ブロードキャスト指定該当する複数のGREENシリーズがこのアドレスを指定したコマンドを受信処理する機能です。(1) コマンドのアドレス番号に「00」を指定して,実行します。

(2) このコマンドは,プロトコル選択の通信アドレスに関係なく機能します。

(3) このアドレスは,書込みのみ使用できます。

(4) このアドレスを指定して通信した場合は,相手からのレスポンスはありません。

上位機器(親局)�

MAX 1200m, 子局接続台数31台�

一斉にデータを送信する�

*子局からのレスポンスはありません�

図5.2 ブロードキャスト指定

GREENシリーズの通信では,内部レジスタ(Dレジスタ/Bレジスタ)を使用して処理を行います。

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<目次> <索引> <5. MODBUS通信> 5-5

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

5.2.3 ファンクションコード03 複数レジスタの読出し

● 機能

指定されたレジスタ番号から指定された点数だけ,連続してレジスタの内容を読出します。・一度に読出しできる数は最大64個です。

・異常時のレスポンスの形式については,5.2.4項を参照してください。

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(03)�

1�

2

レジスタ開始�番号(上位)�

1�

2

レジスタ開始�番号(下位)�

1�

2

●メッセージ(正常時)�

レジスタ数�(上位)�

1�

2

レジスタ数�(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

メッセージの続き�

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(03)�

1�

2

バイト�カウント�

1�

2

レジスタ�内容(上位)�

1�

2

●レスポンス(正常時)�

レジスタ�内容(下位)�

1�

2

・・・��

・・・�

・・・�

レジスタ�内容(上位)�

1�

2

レジスタ�内容(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

レスポンスの続き�

● 例. アドレス番号17のGREENシリーズの警報1から警報4の種別を読出し�

ます。�

 ASCIIでアドレス番号17の警報1(D0915)から連続で4つのDレジスタを�

読出します。 �

[メッセージ] [:]11030392000453[CR]�

「11」:アドレス番号17,「03」:ファンクションコード03,�

「0392」:Dレジスタ番地0915, 「0004」:Dレジスタの個数4,�

「53」:エラーチェック * (「 」の数字は,16進数)�

上記のメッセージに対し,下記のレスポンスが返ります。�

[レスポンス] [:]1103080000000100010000E2[CR]�

��

「08」:バイトカウント�

警報1,警報2,警報3,警報4の種別�

メッセージ開始マーク�

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5-6<目次> <索引> <5. MODBUS通信>

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16 複数レジスタの書込み

● 機能

指定されたレジスタ番号から指定された点数だけ連続してレジスタにデータを書込みます。・一度に書込みできる数は最大32個です。

・異常時のレスポンスの形式については,5.2.4項を参照してください。

・ブロードキャスト指定(アドレス番号に00を設定)ができます。

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(10)�

1�

2

Dレジスタ開始�番号(上位)�

1�

2

Dレジスタ開始�番号(下位)�

1�

2

●メッセージ(正常時)�

Dレジスタ�数(上位)�

1�

2

Dレジスタ�数(下位)�

1�

2

バイト�カウント�

1�

2

データ �(上位)�

1�

2

データ �(上位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

メッセージの続き�

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(10)�

1�

2

Dレジスタ開始�番号(上位)�

1�

2

Dレジスタ開始�番号(下位)�

1�

2

●レスポンス(正常時)�

・・・��

・・・�

・・・�

レジスタ数 �(上位)�

1�

2

レジスタ数 �(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

レスポンスの続き�

● 例. アドレス番号02のGREENシリーズに比例帯:200,積分時間:10,�

微分時間:3を設定します。 ASCIIでアドレス番号02の比例帯(D0331)�

から「200」,「10」,「3」を順に書込みます。�

[メッセージ] [:]0210014A00030600C8000A0003C5[CR]�

「02」:アドレス番号02,「10」:ファンクションコード16,�

「014A」:開始レジスタ番地0331,「0003」:レジスタ個数3,�

「06」:バイトカウント,「00C8」:比例帯の値200,�

「000A」:積分時間10,「0003」:微分時間3,「C5」:エラーチェック �

* (「 」の数字は,16進数)�

 上記のメッセージに対し,下記のレスポンスが返ります。�

[レスポンス] [:]0210014A0003A0[CR]�

メッセージ開始マーク�

レジスタ個数3

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<目次> <索引> <5. MODBUS通信> 5-7

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06 レジスタの書込み

● 機能

指定されたレジスタ番号にデータを書込みます。・ 一度に書込みできる数は1個です。

・ 異常時のレスポンスの形式については,5.2.4項を参照してください。

・ブロードキャスト指定(アドレス番号に00を設定)ができます。

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(06)�

1�

2

レジスタ�番号(上位)�

1�

2

レジスタ�番号(下位)�

1�

2

●メッセージ(正常時)�

書込みデータ�(上位)�

1�

2

書込みデータ�(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

メッセージの続き�

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(06)�

1�

2

レジスタ�番号(上位)�

1�

2

レジスタ�番号(下位)�

1�

2

●レスポンス(正常時)�

書込みデータ �(上位)�

1�

2

書込みデータ �(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

レスポンスの続き�

●例. アドレス番号01のGREENシリーズの目標設定値に70.00を設定します。�

ASCIIでアドレス番号01の目標設定値(D0326)に「7000」を書込みます。�

[メッセージ] [:]010601451B5840[CR]�

「01」:アドレス番号01,「06」:ファンクションコード06,�

「0145」:Dレジスタ番地0326,「1B58」:目標設定値70.00,�

「40」:エラーチェック * (「 」の数字は,16進数)�

上記のメッセージに対し,同内容のレスポンスが返ります。�

[レスポンス] [:]010601451B5840[CR]�

メッセージ開始マーク�

目標設定値70.00

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5-8<目次> <索引> <5. MODBUS通信>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

08 ループバックテスト

● 機能

通信の接続チェックの時に使用します。*異常時のレスポンスの形式については,5.2.4項を参照してください。

*下記の*は,“00”(固定)です。

*送信データは,任意の値を選択できます。

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(08)�

1�

2

00*�(上位)�

1�

2

00*�(下位)�

1�

2

●メッセージ(正常時)�

送信データ�(上位)�

1�

2

送信データ�(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

メッセージの続き�

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

メッセージ開始�マーク(:)�

なし�

1

アドレス番号�(ADR)�

1�

2

ファンクション�コード(08)�

1�

2

00�(上位)�

1�

2

00�(下位)�

1�

2

●レスポンス(正常時)�

送信データ �と同じ(上位)�

1�

2

送信データ �と同じ(下位)�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

メッセージ終了�マーク(CR+LF)�

なし�

2

レスポンスの続き�

●例. アドレス番号05のGREENシリーズに1234 hのデータを送信し,通信の�

接続チェックを行います。ASCIIでアドレス番号05に「1234」(16進数)�

を送信します。�

[メッセージ] [:]050800001234AD[CR]�

「05」:アドレス番号05,「08」:ファンクションコード08,「0000」:固定�

「1234」:送信データ,「AD」:エラーチェック�

* (「 」の数字は,16進数)�

上記のメッセージに対し,正常であれば下記のレスポンスが返ります。�

[レスポンス] [:]050800001234AD[CR]�

メッセージ開始マーク�

「1234」:送信データ�

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<目次> <索引> <5. MODBUS通信> 5-9

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

5.2.4 レスポンスエラーコード

●エラー時のメッセージ形式

通信エラー以外の不適合がメッセージ内にあった場合にはGREENシリーズは何も処理を行わず,下記のメッセージを返します。

要素�

RTUモードのバイト数�

ASCIIモードのバイト数�

アドレス番号�(ADR)�

1�

1

*ファンクション�コード�

1�

2

エラー�コード�

1�

2

エラー�チェック�

2�

2

*ファンクションコードには,ファンクションコード(16進数)+80(16進数)の数が入ります。�

● レスポンスのエラーコード

表5.4 エラーコード一覧表

エラーコード� 意味� 要因�

01�

02�

03

ファンクションコードエラー�

レジスタの番地エラー�

レジスタの個数エラー�

ファンクションコードが存在しません。�

範囲外の番地を指定しました。�

範囲外の個数を指定しました。�

●メッセージを送信しても応答しない場合

・伝送エラー(オーバラン,フレーミング,パリティ,LRCまたはCRC-16のエラー)を検出

した時。

・指令メッセージ中のアドレスが間違っている時。

・メッセージを構成するデータ間隔が,1秒以上あいた時。

・ブロードキャスト指定(アドレス番号:00)の時。

*上記の対策として,上位機器の通信機能または通信プログラムにタイムアウト処理を行っ

てください。

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<目次> <索引> <6. 協調運転> 6-1

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

6. 協調運転

6.1 概要協調運転は,1台のGREENシリーズ機器を親局(マスター),複数GREENシリーズ機器を子局として接続し,親局と同じ運転をさせる機能です。この通信では,通信ソフトウェアなどの作成や用意を必要としません。

協調運転は,以下の項目で協調を行います。

●目標設定値

親局がプログラム調節計(UP機器)の時は,子局のプログラム調節計(UP機器)をプログ

ラム運転できます。

・協調親局または協調子局設定のとき

送信側は,常にループ1の目標設定値を送信する。

受信側が2ループモードのときは,2ループとも同一の目標設定値で動作します。

・協調親局(2ループモード)または協調子局(ループ1/2モード)設定のとき

送信側が2ループタイプまたはプログラムパターン伝送2*が「ON」のときは,ルー

プ1とループ2の目標設定値を送信します。

(送信側が2ループタイプでなくプログラムパターン伝送2*も「OFF」のときは,ループ1

の目標設定値を送信します)

受信側は,選択された番号によりループ1かループ2のどちらかのデータを使用します。

(受信側が2ループタイプのときは,それぞれ該当するループの目標設定値で動作します。)

*:プログラムパターン伝送2(PT2.G)は,UP750/UP550のみが持っているパラメータです。

注 意�

送信側が協調親局で,受信側が協調子局のループ1またはループ2モードの場合は,「協調運転エラー」になります。送信側が協調親局の2ループモードで,受信側が協調子局の場合は,「協調運転エラー」になります。

●協調子局のスーパー機能(オーバーシュート制抑機能)の設定によりON/OFFする。

送信側からのプログラムパターンによってスーパー機能「ON」が不可のとき,受信側の子局

のスーパー機能は自動的に「OFF」になります。

●運転モード(RUN/STOP)の切換

●PID番号の切換

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6-2<目次> <索引> <6. 協調運転>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

●ゾーンPIDへの切換

協調運転時,子局側のPID番号は,親局のZONパラメータの設定と子局側のZONパラメータの設定によって決定されます。子局のPID番号の選択動作を下記の表に示します。

子局のPID番号�選択動作�

親局の設定�

親局�ZON=0�(SP選択 )

親局�ZON=1�(ゾーンPID:�測定値で選択 )

親局�ZON=3�(PID番号の指定�により選択 )

親局�ZON=2�(ゾーンPID:�到達目標設定値で選択 )

親局と同じPID�番号で動作�

親局と同じPID�番号で動作�

親局と同じPID�番号で動作�

親局と同じPID�番号で動作�

親局と同じPID�番号で動作�

親局と同じPID�番号で動作�

ゾーンPID�(測定値 )で動作�

ゾーンPID�(測定値 )で動作�

ゾーンPID�(測定値 )で動作�

ゾーンPID�(測定値 )で動作�

ゾーンPID�(到達目標設定値 )�で動作�

ゾーンPID�(到達目標設定値 )�で動作�

子局のPID番号�指定による動作�

子局のPID番号�指定による動作�

子局のPID番号�指定による動作�

子局のPID番号�指定による動作�

子局�ZON=0�(SP選択 )

子局�ZON=1�

(ゾーンPID:�測定値で選択 )

子局�ZON=2�

(ゾーンPID:�到達目標設定値�で選択 )

子局�ZON=3�

(PID番号の指定�により選択 )

(UT551のみ )

(UT551のみ )

(UT551のみ ) (UT551のみ )

注 意�

UT750/UP750,UT550/UT520,UT551,UP550の場合は,5桁表示データのため,通信データも5桁です。なお,通信データで5桁を使用しない場合は,表示データを4桁以下にしてください。

GREENシリーズ機器(親局)�

GREENシリーズ機器(子局)�

MAX 1200m, 子局接続台数31台�

図6.1 協調運転の接続

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<目次> <索引> <6. 協調運転> 6-3

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

6.2 運転開始配線と通信パラメータの設定が終了したら,電源をOFF/ONします。

●協調運転の切換

(1)UT750/UT550/UT520/UT551/UT450/UT420の場合子局は,すべてリモードモードに設定します。子局がローカルモードの時は,協調運転できません。(子局独立)

(2)UT350/UT320/UT351/UT321の場合子局の運転パラメータ「SP No.」を「0」に設定します。子局の運転パラメータ「SP No.」が「0」以外の時は,協調運転できません。

● 運転モード(RUN/STOP)の切換

親局の運転モードを切換えると,子局の運転モードも切換わります。親局がUT機器の場合,子局のUT機器の運転モード(RUN/STOP)は同じになります。親局がUP機器の場合,子局のUT機器の運転モード(RUN/STOP)は下記のようになります。

RESET

(運転をリセット)�

PROGRAM

(プログラムパターンで運転)�

LOCAL

(定値制御)UP750/UP550のみ�

親局(UP機器)の運転モード�

STOP

(運転停止)�

RUN

(UP機器のプログラムパターンで運転)�

RUN

(UP機器の定値制御で運転)�

子局(UT機器)の運転モード�

注 意�

子局のUT機器が,外部接点で運転モード(RUN/STOP)を切換えている場合は,親局よりも外部接点動作が優先されますので協調運転はできません。協調運転時の子局では,目標設定値勾配設定は機能しません。

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<目次> <索引> <7. 入出力拡張> 7-1

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

7. 入出力拡張

7.1 概要UT750とUP750は,μ-BUS経由で横河電機㈱製のμFA20増設モジュールを最大2台接続することができます。UT750とUP750は,増設モジュールの接続で接点入出力を最大32点まで増やすことができます。(増設モジュール1台あたり,接点入力と接点出力を各8点増やせます) 

7.2 運転開始配線後,μFA20増設モジュールのステーションNo.(ST No.)の設定を行います。●μFA20増設モジュールのステーションNo.(ST No.)の設定

(詳細は,μ FA20 小形プログラマブルコントローラのハードウェアマニュアル「IM

34M5F01-01」を参照してください。)増設モジュールのステーションNo.(ST No.)設定用ロータリスイッチで設定します。1台接続の場合は,「1」,2台接続の場合は,1台目を「1」,2台目を「2」に設定します。

表7.1 ST No.と入出力リレー

1�

2

0101~ 0108�

0201~ 0208

0151~ 0158�

0251~ 0258

ST No. 使用可能な入力リレー� 使用可能な出力リレー�

注 意�

入出力リレーのリレー番号と拡張にて使用できる8点は,表7.1を参照のこと。増設モジュールの出力リセット/ホールドスイッチは,「OFF」(工場出荷値)にしてください。

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7-2<目次> <索引> <7. 入出力拡張>

IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

表7.2 拡張モジュールの接点端子とGREENシリーズの接点登録パラメータの関係

OUTPUT51�

OUTPUT52�

OUTPUT53�

OUTPUT54�

OUTPUT55�

OUTPUT56�

OUTPUT57�

OUTPUT58

R151(D1543)�

R152(D1544)�

R153(D1545)�

R154(D1546)�

R155(D1547)�

R156(D1548)�

R157(D1549)�

R158(D1550)

拡張モジュールの�接点出力端子�

接点出力登録パラメータ�(Dレジスタ番号)�

・拡張モジュール1の場合�

OUTPUT51�

OUTPUT52�

OUTPUT53�

OUTPUT54�

OUTPUT55�

OUTPUT56�

OUTPUT57�

OUTPUT58

R251(D1551)�

R252(D1552)�

R253(D1553)�

R254(D1554)�

R255(D1555)�

R256(D1556)�

R257(D1557)�

R258(D1558)

拡張モジュールの�接点出力端子�

接点出力登録パラメータ�(Dレジスタ番号)�

・拡張モジュール2の場合�

INPUT1�

INPUT2�

INPUT3�

INPUT4�

INPUT5�

INPUT6�

INPUT7�

INPUT8

INPUT1�

INPUT2�

INPUT3�

INPUT4�

INPUT5�

INPUT6�

INPUT7�

INPUT8

RDI101(I0177)�

RDI102(I0178)�

RDI103(I0179)�

RDI104(I0180)�

RDI105(I0181)�

RDI106(I0182)�

RDI107(I0183)�

RDI108(I0184)

拡張モジュールの�接点入力端子�

接点入力登録パラメータ�(Iリレー番号)�

・拡張モジュール1の場合�

RDI201(I0185)�

RDI202(I0186)�

RDI203(I0187)�

RDI204(I0188)�

RDI205(I0189)�

RDI206(I0190)�

RDI207(I0191)�

RDI208(I0192)

拡張モジュールの�接点入力端子�

接点入力登録パラメータ�(Iリレー番号)�

・拡張モジュール2の場合�

MAX 15m, 子局接続台数2台�

μFA20拡張モジュール�(ST No.1)�

μFA20拡張モジュール�(ST No.2)�

UT750/UP750(親局)�

図7.1 入出力拡張の接続

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IM 05G01B02-01 7th Edition : 2006.05.31-00

ユーザーズマニュアル 改訂情報資料名称 : GREENシリーズ通信機能説明書

資料番号 : IM 05G01B02-01

2002年9月/3版改訂発行2003年5月/4版改訂発行2004年7月/5版社名ロゴ変更2005年3月/6版UT551追加による改訂2006年5月/7版図中説明追記による改訂

著作者 横河電機株式会社

発行者 横河電機株式会社

〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32

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�〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32�

中部支社�〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-27-2(日本生命笹島ビル12階)�

関西支社�〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-23-101(大同生命江坂ビル7階)�

中国支社�〒730-0037 広島市中区中町8-12(広島グリーンビル8階)�

九州支社�〒812-0037 福岡市博多区御供所町3-21(大博通りビジネスセンター7階)�

支   店�北海道 011-223-2821�東 北 022-243-4441�千 葉 0436-61-6751�豊 田 0565-33-1611�

北 陸 076-231-5301�岡 山 086-221-1411�四 国 087-821-0646�北九州 093-521-7234

営 業 所�新 潟 025-241-3511�水 戸 029-306-2520� 堺 072-224-2515�四日市 0593-52-4144�鹿 島 0299-93-3801�

川 崎 044-280-4161�水 島 086-427-5181�新居浜 0897-33-9374�沖 縄 098-862-2093

��052-586-1681��06-6368-7130��082-541-4488��092-272-1731

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