リーンux顧客開発インタビュー
DESCRIPTION
レッツゴーデベロッパー THE NEXT in 仙台『“足”を使って リーンUX!――「顧客開発」インタビュー入門』TRANSCRIPT
“足”を使ってリーンUX!
2012年6月9日(土)
「顧客開発」インタビュー⼊⾨
<アジャイル UCD研究会>
「ユーザビリティエンジニアリング(第2版)」
1章 ユーザ中心設計概論2章 インタビュー法3章 インタビューの実践4章 データ分析法5章 発想法6章 プロトタイプ7章 ユーザビリティ評価法8章 ユーザテスト9章 ユーザテストの準備10章 ユーザテストの実施11章 分析と再設計12章 ユーザ中心設計活動
*無料サンプル版(第2章全文)http://www.slideshare.net/barrelbook/ss‐26183115
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仮に「UX=UI」だとして、1. 上手に下絵を描いて、2. 上手にUI要素の配置を決めて、3. 上手に色彩を施す。――それで本当に優れたUX/UIを実現できるのか?
出典:『iOSヒューマンインターフェイスガイドライン』
Surface(表層)
Skeleton(骨格)
Structure(構造)
Scope(要件)
Strategy(戦略)
UXは5つの“層”で成り立っている
出典:J.J Garrett 『ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」』
Code
Surface
UXとは製品の開発が終わってから“上”にかぶせるものではない
Code
Surface
Skelton
ScopeStrategy
Structure
UXとは戦略レベルから積み重ねるもの
動かない
魅⼒がない
必要ない
使いづらい使えない
戦略・要件レベルの失敗は「使われないシステム」を生む
1980年代半ば、私は、ヒューレット・パッカード (HP) で、 若⼿のソフトウェア開発担当者として、 ある重要な製品開発プロジェクトに携わっていた。(中略)そして、私たちは、HP の厳格な品質基準を満たすソフトウェアを開発することができた。製品の海外展開や多⾔語化も⾏い、営業担当者の教育もやった。発売前にはマスコミに製品を公開し、すばらしい評価を得た。こうして、私たちは、万全の準備をして、華々しく製品の発売に臨んだ。
ただ、1つだけ問題があった。だれもこの製品を買ってくれなかったのである。
要するに、市場では受け⼊れられず、このプロジェクトは完全な失敗に終わったのだ。そう、技術的には深い感銘を与える出来映えで、発売前の製品公開でも⼤好評だった。けれども、みんながほしがったり、必要としてくれたりするものではなかったのだ。
「リーン・スタートアップ」著者エリック・リース
(2004年ごろ)我々が選んだのはIMの市場だった。作ろうとしていた製品は複雑かつ巨⼤で、ややこしい部分があまりに多かった。だから、あちこちはしょらなければスケジュールを守れなかった。正直に⾔おう――最初のバージョン(の出来映え)は悲惨だった。
⼼配していたのはIMVUというブランドに対する傷だ。あまりよく機能しない製品でお⾦をもらうことになるからだ。「無能なアントレプレナー、悲惨な製品を発売」という⾒出しが新聞に躍るのではないかと、皆、⼼配していた。我々は謝罪の⾔葉を⽤意して製品を発表した。
そして・・・何も起きなかった・・・。我々の製品を使ってみようという⼈がいなかったのだ。
あれだけの時間をかけて搭載する機能や修正するバグを決めたというのに、我々はあまりに⾒当外れの価値を提案してしまい、ダウンロードさえしてもらえなかったのだ。
イット(IT)革命!
2001年「e‐Japan戦略」――そのなれの果ては・・・
その製品は
•誰の
•どのような問題を
解決するのか?
製品を作り始める“前”に、まず上記“仮説”を検証する
Problem interview
今、仮に
IT勉強会向け「簡易レジ・アプリ」を作ろう!と思っているとする…
話を聞かせて下さい
OK!
××に関する体験談を 先週、渋⾕の
イベントで・・・
友達の友達はみな友達――シックス・ディグリー理論(六次の隔たり)
12
34 5 6
勉強会スタッフの皆さーん
(特に会計担当)
OK!
Problem interviewの終点
• Early adapterの把握
– この製品の初期採用者は誰か?彼/彼女の具体的な属性(特徴)は?
• Must‐have problemの把握
– 彼/彼女にとって、この製品で解決したい 重要問題は何か?
• 既存代替策/既存製品の把握
– 彼/彼女は現在、その問題にどのように対処しているのか?その欠点は何か?
顧客開発プロセス
1. Problemの仮説設定2. Problem interviewの実施3. Solution(=製品)の仮説設定4. Prototype/Demoの制作5. Solution interviewの実施6. Problem/Solution Fit(=MVPの要件定義)7. MVPの開発8. Early adapter への販売9. Product/Market Fit(=ビジネスモデル定義)
顧客発見
顧客実証
顧客開拓
組織構築
事業拡大
今回のスライドの範囲
Get out of the building!
Steve Blank
顧客開発のマントラは「ビルを出ろ!(=顧客に会いに行け)」
「手」を動かす前に、「足」を使って
仮説を検証する
検証していない仮説は単なる “思い込み”に過ぎない
• お薦めウェブサイト– Lean Startup Japan( http://leanstartupjapan.org/ )
日本におけるリーンスタートアップの第一人者、和波さん“直営”のサイト。まずはここから!
• お薦め書籍– 『アントレプレナーの教科書』(原題:The Four Steps to the Epiphany)
全ての始まりは本書。これ読まずして「リーンスタートアップ」は語れない。
– 『リーン・スタートアップ』(原題:The Lean Startup)教祖エリック・リース本人による教典。
– 『Inspired: How To Create Products Customers Love』 (未訳)「プロダクトマネジメントのバイブル」と呼ばれる名著。
– 『The Entrepreneur‘s Guide to Customer Development: A cheat sheet to The Four Steps to the Epiphany』(未訳)「アントレプレナーの教科書」の要点を集約した“カンペ”。
– 『Running Lean: Iterate from Plan A to a Plan That Works』(未訳)顧客開発手法の実践的マニュアル。
樽本徹也 ‐ 利用品質ラボ代表
• UXリサーチャ/ユーザビリティエンジニア• 認定人間中心設計専門家• 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)• NPO 人間中心設計推進機構 評議員• アジャイルUCD研究会 共同代表
◎人机交互論 ‐ユーザビリティエンジニア的HCI論http://www.usablog.jp/◎アジャイルUCD研究会 ‐リーン/アジャイルUX最新Newshttp://groups.google.com/group/agileucdja?hl=ja◎Facebook ‐樽本徹也https://www.facebook.com/tetsuya.tarumoto
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